◆−眠気を紛らわすための。−モラトリアム(5/16-00:46)No.1688
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1688眠気を紛らわすための。モラトリアム 5/16-00:46




「ねっむぅ〜」
書きかけのペンをことりと倒して、大きく机に突っ伏した。
だるい。いや、死ぬ。なんだこの陽気は。眠らない方がおかしい。
「陽気なんかに負けるもんかぁ〜〜」
あくび一つ。
「ふぁぃと〜〜〜」
「語尾を・・・」
後ろで声がした。
「伸ばすから眠くなるんだろ?」
金髪ビューティー。
ガウリイが、後ろからあたしの顔を覗き込む。
「関係ないと思うけど」
椅子を半回転。
金髪彼氏は紅茶とクッキーを銀の盆に載せ、
あたしを応援しにきたらしい。食欲の面で。
「はかどってる?」
机の上の紙を眺める。
「ぜんぜん」
あたしの答えは、それは当然と言った声だっただろう。
魔導師協会からのレポート提出要求。
毎年一度、この一年間にあった事を原稿用紙百枚以上でまとめる。
毎年春。嫌がらせとしかおもえない。
というか、嫌がらせだろう。協会お気に入りには比較的暇な冬辺りに来る。
「・・・今度どっかの協会の建物に火ィ付けてみようかな」
「物騒娘ー」
「あたしの立場になってみろ」
「おう」
「どうよ?」
「どうって?」
「書き上げられる?」
「できませんでしたって言うな」
「・・・・・・・・」
こういう奴だ。
春が来る前から冬が来る前から一年とおして年がら年中春なんだった、こいつのオツムは。
冷たい紅茶をすすって、ため息を三つ四つ。
「じゃ、続きするから。
たまには仕事でも見つけてきてよ」
「できると思うー?」
あたしの背中越しの言葉に、金髪彼氏が答えた。
いつもの風景。
少し覚めた眠気に安心しつつ、もう一度ペンをとる。
憎いほど空は晴れていた。

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1691順序が逆な自己紹介モラトリアム 5/16-01:19
記事番号1688へのコメント

はじめまして、ここでは初投稿のモラトリアムと言います。
以前は二度ほどノベル1の方で小説を2つほど書いてました。

名前 モラトリアム
趣味 お絵描き 音楽を聴く ギターとか。
年齢 ただいま中学二年。
好きな言葉 めっさ(滅茶をめっちゃと読まずにめっさと読む)
野望 アメリカいくんじゃー!!(アメ村にあらず)
生息地 関西
苦手 虫と数学
嫌い 魚と人の気持ちを考えない奴
好きな歌手(?) 
邦楽  ラルクアンシエル(一番好き)、ラフアンドピース、ドラゴンアッシュ
洋楽  オフスプリング、Tスプーン、シュガーレイ、
    アラニス・モリセット、マリリン・マンソン、
    ジャネット・ジャクソン・・・more
性別 女


1ヶ月に一度書くか書かないかの私だけど、
どうぞ、これからもよろしくおねがいします。