◆−「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ)−桜牙 (2004/11/30 10:37:54) No.16908 ┗Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ)−エスエル (2004/12/27 12:03:23) No.16931 ┗Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ)−桜牙 (2005/1/3 04:29:32) No.16943 ┗Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ)−エスエル (2005/1/3 18:13:50) No.16944 ┗Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ)−桜牙 (2005/1/6 04:52:12) No.16948 ┗Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ)−エスエル (2005/1/6 15:28:08) No.16949
16908 | 「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ) | 桜牙 E-mail URL | 2004/11/30 10:37:54 |
久しぶりに投稿したくなって・・・しちゃいました! ほんと何年ぶりかなのでかなり緊張気味です(>_<") しかもめったに書かないルクミリ。 書かないけどルクミリは好きです!! そんな気持ちだけでも伝えられたら・・・・・・。 なんていいつつ、最初は暗めの話なんです( ̄− ̄) ****************************** 『あったかもしれない、そんな日』 「ミリーナっ!」 「・・・・え?」 懐かしい声に、無用心にもまったく警戒もなしに振り返ってしまった。 彼が好きだった長い長い髪が風に舞う。 そして目に入ったのは白いタキシード。 大きな手。 ゆるみきった口。 私だけを見る瞳。 順々に見ていって確信した、彼だ。 間違うはずがない。 でも・・・。 不思議に思って少し首をかしげた私の視界に白いふわふわしたものが入った。 「・・・・・キレイ」 素直に口に出た言葉に自分の頭がおかしいことに気がついた。 「何言ってんだよ、俺のミリーナのほうがいっちばんキレイだ!」 そういって私を抱きしめる強い強い腕。 感覚までおかしいのだろうか? はっきりとぬくもりが伝う。 声が聞こえる。 信じたくて信じたくて仕方がないのに疑う思考。 思考とは反対の感情。 そんな感情から出た行動は・・・・・。 「お!ミリーナから抱きしめてくれるなんてっ♪」 腕にしっかりと伝わる存在感。 思考と感情が存在をともに認めたとたんミリーナは恐怖に襲われた。 腕に込める力をいっそう強くして、ルークにしがみついた。 「なんで・・・私が白いドレスを?」 胸に顔を押し付けてルークに問う。 ルークは珍しいミリーナの反応に少し戸惑いながらもしっかりと抱きしめた。 「俺がタキシードだからだろ?」 「お願い、嘘だって言って」 ミリーナの声は小さく、そして震えた。 「嘘?たしかに夢みたいだよなぁ、ミリーナが結婚してくれるなんてさ」 「夢・・・・そうね、それでルークが」 一度存在を認めた感情が一気に凍りついた。 ルークにしがみついている両腕を緩めて改めて顔を見つめた。 かわらない彼の顔。 これが夢ならば、ようやくチャンスが来たのかもしれない。 溜め込んだ私の想い。 今ならば・・・。 「ルーク」 右手を彼の頬に寄せて撫でた。 同時に温かな風が二人の髪を揺らす。 「私も愛していました、本当に」 「何言ってんだよ、ミリーナあったりまえだろ?」 彼のいつもの軽口が懐かしくて涙が出る。 胸が・・・・いたい。 「いつだって、あなたは言ってくれてたのに」 「ミリーナはいつも照れて『あなたのじゃありません』って言ってたよなぁ」 「とっくに全てあなたのものだったのに・・」 「っ!?ミリーナ?なんでそんなに泣くんだよ」 「だって・・・これは現実じゃない」 私のウェディングドレスも、ルークのタキシードも。 いや私の存在そのものが夢。 私はもう・・・。 『やれやれ、せっかく色々と用意したのにこれか?』 「ちょっとまってくれよ、まだミリーナは知らないんだ」 「え?だれ?ルーク、誰と話して・・・」 『混沌の海 全ての母 といえばわかってもらえるかな』 「実は俺もしんじまったんだけどさ、その後面白いものを見せてくれた礼にミリーナに会わせてくれるって言うからついでに色々お願いしてさ」 「もしかして・・・・・ドレスはルークの趣味ですか?」 会えたことに気が動転して気づかなかったが。 ミリーナのドレスはかなりきわどいところまでスリットが入っていて、胸の部分もありえないくらい開いていたりする。 『いや、私の趣味だ』 「いやぁ、俺と趣味が合うねぇ」 「そんな所で意気投合しないでくださいっ!」 『くっくっく、本当にお前たちはおもしろい。どうだ、取引をしないか?』 「取引・・・?」 計り知れないほど全てにおいて大きな相手との取引に思わず身構えた。 無意識にルークの手をぎゅっと握る。 「大丈夫だよ、俺のミリーナ♪」 「・・・・あなたのじゃありません」 「・・・こんなときまで断らなくても・・・・」 『まぁ、おびえるな。簡単だ、また面白いものが見たい』 「どうやって?このまま不自然な場所でですか?」 『まさか、取引をするのなら二人まとめて転生させる』 「じゃあ!またミリーナと生きられるのか!?」 『あぁ、取引に応じるのかな?』 「もちろんだっ!」 「もちろんです」 『そうか、では誓いのキスを』 「ミリーナーっ!ん〜っ」 「ち・・・近づかないでくださいっ!」 「全てのお母様と約束だぜ?ほらっ、目とじな」 「いや・・・しかし・・」 『往生際が悪いな、私はきまぐれだからねぇ。はやくしないと・・・』 「だってよ、わりぃなミリーナ」 「・・んっ!?」 無理やり引き寄せたルークに、ミリーナの唇はあっけなく奪われた。 瞬間に全てが白く染まり・・・・消える。 もう何も残っていなかった。 いつもどおりの退屈な世界。 在るのはいつもと同じ、混沌だけ。 『 』 もう母の言葉を聞き取るものは、母のみだった。 ********************************* 長々とありがとうございます!! 感想なんていただけるととてもうれしいです。 ではでは(ぺこり) |
16931 | Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ) | エスエル | 2004/12/27 12:03:23 |
記事番号16908へのコメント > >「ミリーナっ!」 >「・・・・え?」 >懐かしい声に、無用心にもまったく警戒もなしに振り返ってしまった。 >彼が好きだった長い長い髪が風に舞う。 >そして目に入ったのは白いタキシード。 >大きな手。 >ゆるみきった口。 >私だけを見る瞳。 >順々に見ていって確信した、彼だ。 純愛だぁ〜 >間違うはずがない。 >でも・・・。 >不思議に思って少し首をかしげた私の視界に白いふわふわしたものが入った。 >「・・・・・キレイ」 >素直に口に出た言葉に自分の頭がおかしいことに気がついた。 >「何言ってんだよ、俺のミリーナのほうがいっちばんキレイだ!」 >そういって私を抱きしめる強い強い腕。 きゃーーーールクミリ >感覚までおかしいのだろうか? >はっきりとぬくもりが伝う。 >声が聞こえる。 >信じたくて信じたくて仕方がないのに疑う思考。 >思考とは反対の感情。 >そんな感情から出た行動は・・・・・。 >「お!ミリーナから抱きしめてくれるなんてっ♪」 ルークらしいですね♪ >腕にしっかりと伝わる存在感。 >思考と感情が存在をともに認めたとたんミリーナは恐怖に襲われた。 >腕に込める力をいっそう強くして、ルークにしがみついた。 >「なんで・・・私が白いドレスを?」 >胸に顔を押し付けてルークに問う。 >ルークは珍しいミリーナの反応に少し戸惑いながらもしっかりと抱きしめた。 >「俺がタキシードだからだろ?」 >「お願い、嘘だって言って」 >ミリーナの声は小さく、そして震えた。 >「嘘?たしかに夢みたいだよなぁ、ミリーナが結婚してくれるなんてさ」 >「夢・・・・そうね、それでルークが」 >一度存在を認めた感情が一気に凍りついた。 >ルークにしがみついている両腕を緩めて改めて顔を見つめた。 >かわらない彼の顔。 >これが夢ならば、ようやくチャンスが来たのかもしれない。 >溜め込んだ私の想い。 >今ならば・・・。 >「ルーク」 >右手を彼の頬に寄せて撫でた。 >同時に温かな風が二人の髪を揺らす。 >「私も愛していました、本当に」 >「何言ってんだよ、ミリーナあったりまえだろ?」 >彼のいつもの軽口が懐かしくて涙が出る 私も泣けてきた >胸が・・・・いたい。 >「いつだって、あなたは言ってくれてたのに」 >「ミリーナはいつも照れて『あなたのじゃありません』って言ってたよなぁ」 >「とっくに全てあなたのものだったのに・・」 >「っ!?ミリーナ?なんでそんなに泣くんだよ」 >「だって・・・これは現実じゃない」 >私のウェディングドレスも、ルークのタキシードも。 >いや私の存在そのものが夢。 >私はもう・・・。 >『やれやれ、せっかく色々と用意したのにこれか?』 >「ちょっとまってくれよ、まだミリーナは知らないんだ」 >「え?だれ?ルーク、誰と話して・・・」 >『混沌の海 全ての母 といえばわかってもらえるかな』 >「実は俺もしんじまったんだけどさ、その後面白いものを見せてくれた礼にミリーナに会わせてくれるって言うからついでに色々お願いしてさ」 L様?!ですか?! すいません・・・・私なんかおかしいです・・・ >「もしかして・・・・・ドレスはルークの趣味ですか?」 >会えたことに気が動転して気づかなかったが。 >ミリーナのドレスはかなりきわどいところまでスリットが入っていて、胸の部分もありえないくらい開いていたりする。 >『いや、私の趣味だ』 えっ?S?てか魔王?! >「いやぁ、俺と趣味が合うねぇ」 >「そんな所で意気投合しないでくださいっ!」 >『くっくっく、本当にお前たちはおもしろい。どうだ、取引をしないか?』 >「取引・・・?」 >計り知れないほど全てにおいて大きな相手との取引に思わず身構えた。 >無意識にルークの手をぎゅっと握る。 >「大丈夫だよ、俺のミリーナ♪」 うあーマジなルクミリですな〜萌〜〜〜〜 >「・・・・あなたのじゃありません」 >「・・・こんなときまで断らなくても・・・・」 >『まぁ、おびえるな。簡単だ、また面白いものが見たい』 >「どうやって?このまま不自然な場所でですか?」 >『まさか、取引をするのなら二人まとめて転生させる』 >「じゃあ!またミリーナと生きられるのか!?」 >『あぁ、取引に応じるのかな?』 >「もちろんだっ!」 >「もちろんです」 >『そうか、では誓いのキスを』 >「ミリーナーっ!ん〜っ」 >「ち・・・近づかないでくださいっ!」 >「全てのお母様と約束だぜ?ほらっ、目とじな」 >「いや・・・しかし・・」 >『往生際が悪いな、私はきまぐれだからねぇ。はやくしないと・・・』 >「だってよ、わりぃなミリーナ」 >「・・んっ!?」 >無理やり引き寄せたルークに、ミリーナの唇はあっけなく奪われた。 >瞬間に全てが白く染まり・・・・消える。 >もう何も残っていなかった。 >いつもどおりの退屈な世界。 >在るのはいつもと同じ、混沌だけ。 >『 』 >もう母の言葉を聞き取るものは、母のみだった。 萌〜〜〜〜〜〜 はじめましてエスエルと言う者です(遅い!) すいません・・・失礼しますです |
16943 | Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ) | 桜牙 | 2005/1/3 04:29:32 |
記事番号16931へのコメント はじめまして〜!! 感想をいただけるとは・・・・・涙が出るほどうれしいです!! お返事遅くなっちゃいましてすいません。 ルクミリいいですよねぇ〜♪ ではでは |
16944 | Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ) | エスエル | 2005/1/3 18:13:50 |
記事番号16943へのコメント こんにちわ。 ・・・・・じゃなくって、こんばんわですですっ!!! S×Lしか書かない生物、で御座います。 えー、名前が紛らわしすぎるので「改名シテェ!」とか思ってますが・・・ って・・・そんなことはどーでもいいとして・・・・。 最高です!!!!ルク×ミリも大好きなんです!!! >お返事遅くなっちゃいましてすいません。 いえいぇ、こちらこそ、この小説、書かれた時期が結構前だったので、見ていただけるかなぁ?なんて思ってました!! お返事とっても有難う御座います。 ルク×ミリは、ミリーナの冷静さ(?)とルークの熱愛が重なって(謎)なんとも可愛いですねえぇ(笑) それにミリーナ美人だし萌ーーー(危険だコイツ・・・(私)) また、こういうの書いてください!!!読みたいですっ!!! 今度はS×Lとか・・・(って・・・何、勝手に言っとんじゃボケェェェ!) すいません(土下座/土下座/土下座)冗談です・・・ い・・痛い!石器時代の槍なげないでぇぇ〜(過去だし・・・) では、失礼します。。 今度はS×・・(ぐさっばきっめきめきめきめばごぉぉおどごばしゃっ)・・・痛ひ・・・ |
16948 | Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ) | 桜牙 | 2005/1/6 04:52:12 |
記事番号16944へのコメント こんにちわぁ、っていうよりもおはようございますな時間です・・・。 またまたお返事が♪ >今度はS×Lとか・・・ らじゃー!!(o ̄∀ ̄)ノ” 未熟者ですが・・・・・・書いてみます!! ではでは(*- -)(*_ _) |
16949 | Re:「あったかもしれない、そんな日」(ルクミリ) | エスエル | 2005/1/6 15:28:08 |
記事番号16948へのコメント やったァァァぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! えっ?えっ?!本当ですかっ?! うぁぁ。。感動・・。 有難う御座いますっ!!!! |