◆−五大魔族と五人の部下達in降魔戦争−遙琥珀 (2005/1/15 21:57:49) No.16953
 ┗第二十三夜:アークロンド ピンチ!−遙琥珀 (2005/1/15 21:59:03) No.16954
  ┗お久し振りです−GURER−TO MASA (2005/1/26 15:07:00) No.16955


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16953五大魔族と五人の部下達in降魔戦争遙琥珀 2005/1/15 21:57:49


忘れた頃に投稿する根性の悪い私。

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16954第二十三夜:アークロンド ピンチ!遙琥珀 2005/1/15 21:59:03
記事番号16953へのコメント

「えーと」
首を捻るガイア。
「つまり」
首を傾げるスクルド。
「どういうこと」
困った顔をするエイル。
「なんでしょうねぇ」
間延びした口調のシェーラ。
「…………」
何も考えていないのか、はたまた単に言うことが無いのか黙りっぱなしのセフィクス。
「…………」
フィブリゾは、呆れた様にその一同を見ている。
リンディアは、てってってと歩いてフィブリゾに歩み寄り、懐に手を突っ込む。
一瞬身構えるフィブリゾ。
リンディアは、ぱ、と一枚の紙を取り出し…
「…どうもお初にお目にかかりますリンディアと申します」
「え!?いやはやどうも御丁寧に…」
名刺だった。
営業スマイル浮かべて応対するフィブリゾ。
「何やってんだよリディー!」
自分のこと棚に上げて突っ込むアークロンド。
状況は、ますますこじれていく一方であった。

つまり。
可動人形開発に行き詰ったフィブリゾとエイル。
旅をしているスクルドやらシェーラやらの一行に混じろうとやってきたら…
そこには、リンディアやらアークロンドやらゼーランディアやらがいたワケで。
状況・最!悪!…というわけである。

「…フィブリゾ…冥王…ね…」
ゼーランディアが溜息を付き…顔を上げる。
鋭い、氷を思わせる目がフィブリゾを睨むが、フィブリゾは微笑んでそれを受け流す。
「ゼールちゃんだね。聞いてるよ」
「どういうことを聞いてたのかは気にしないことにするわ。
 どうでもいーけど初対面なのにちゃん付けねェでくださいねー。ウザいから。」
「あはは、手厳しいなー」
ギャグなんだかシリアスなんだかよくわからん雰囲気。
その時。
『そいつ』はいきなりやってきた。
「…………」
微妙な顔をするフィブリゾ。
「どうなさいましたかフィブリゾ様?おなかが痛いのですか?だからあれ程拾い食いはよくないと…」
「君が僕のことどういう目で見ているのか未だによく解らないよスクルド。
 そうじゃなくて…」
首を傾げる彼。
「…空気が…」
言いかけて一旦言葉を切り…
「…アヘアヘしてる感じ」
「ワケわかんねぇよ」
アークロンドに突っ込まれた。
「今のは魔族特有の擬態語なのかしら」
「いや…僕に訊かれても…僕が彼らといた時にはそんな言語派生は…」
「むぅ!奥が深いわね魔族!」
上から、
首を傾げるゼーランディア。
困った顔をするアークロンド。
何故か感心しているリンディア。
「わかんないかなぁ…この感じ…」
フィブリゾがこめかみの辺りに人差し指を当てた…
その時。

づどがん。

フィブリゾの背景に、轟音と共に砂煙が舞う。
目を丸くする一同。
やがて、砂煙が収まり切らぬうちに…
『彼女』は姿を現した。
「っだぁ!バカ亭主!もうちょっと静かに転送できんのかっ!!」
もうもうと舞う砂煙。
呆然としている魔族たち。
口を半開きにしている神族たち。
彼女は、目に痛そうな程白いエプロンドレス翻し、赤い髪を手で撫で付けた。
「…そう。
 …この子が来そうな気がしたんだよ…」
フィブリゾは呆然と呟く。
艶やかな髪は、紅いリボンに彩られ。
顔立ちは以前より妖艶さを増し。
そういう違いこそはあるものの。
「や、フィブリゾ。
 元気だったか?」
軽く手を挙げて微笑む、彼女は…
「…フィアナ=ルートヴィッヒ…」
ゼーランディアは憎々しげに。
リンディアは、ただ驚いたように。
アークロンドは、少し青ざめて…
彼女の名を、口にした。
「あーはいはい。フィアナちゃんだよーん」
えへ、と笑う彼女。
リンディアに向かってVサイン。
「現在人妻っ!相手人間違うけど!」
「わー!なんかえっちぃえっちぃ!」
「そういう訳で現在ルートヴィッヒ姓返上中ー。フィアナ=ミュルーズー」
「おおー!」
盛り上がるリンディア。
ゼーランディアはもう表情に変化が出る段階を通り過ぎて無表情。
「アンタらは変わらないなー…ん?」
フィアナが、ゼーランディアの後ろに隠れるように立っているアークロンドに目を留めた。
にこにこ笑いながら、
「そこの、もしかしてアークロンドか?
 うわー、育ったなー」
「…オゥ、神違イネ。
 ワタァシ、貴女ノコト、知リマセェン」
明後日の方向向き、引き攣った口調の彼。
しかしそんなのに誤魔化されるフィアナでは無し。
「あはは、芸風変わったなお前ー」
あくまでも朗らかに。
あくまでも邪気は無く。
フィアナはアークロンドに微笑みかける。
「それにしても、どうしたの?」
「んーとね」
フィアナは、右手に持っていた白いバラを掲げた。
「ライアナ四千回忌」
あう…
と、誰かが呻いた気がした。
アークロンドの表情が、目に見えて引き攣る。
たらたらたらと流れる汗。
「だから、ダンナに無理言って転送してもらったんだ。
 なんだか懐かしい気配がしたから、ここを指定したんだけど、ウチのダンナ加減知らないから。
 びっくりしただろ?ごめんな…
 そうそうこれおみやげ」
「あ、どーも…」
フィアナは、『貴方の記憶にこびりつく美味、封印されても忘れない焔の君イチオシラングドシャ』と書いた包みをフィブリゾに差し出した。
受け取ってから商品のネーミングに顔をしかめるフィブリゾ。
「…フィブリゾ様、よくフィアナが来るって解りましたね…」
「うん、なんていうか…独特の感じがするんだよ…わかんない?」
フィブリゾは首を傾げ、
「フィアナの不確定要素誘引症候群…平たく言えばトラブルメーカーなんだけど。
 なんつーか…トラブルのにおい?ていうか…」
「さすがフィブリゾ様」
ぱちぱちと拍手してから、フィブリゾから視線を外すスクルド。
フィアナが話しかけるたび、アークロンドは浮ついた声と視線で受け答えしていた。
できるなら、“イヴ”のことは知られたくないだろう。
しかし…
「お前、なんか隠して無いか?」
アークロンドの背筋が、攣った様に伸びた。






言い訳あんど言い逃れ

特に何もネタ無いので逃げます(涙)


                                              幕。

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16955お久し振りですGURER−TO MASA 2005/1/26 15:07:00
記事番号16954へのコメント

久し振りの「降魔戦争編」の更新ですね。
大学の後期定期試験のために、あまり来なかったので気付きませんでした。
(降魔戦争の更新がなかったので、NOVEL2を見てもいませんでしたが)
最近では、キャラ投稿に凝ってしまい、いろいろなサイトでオリキャラを投稿しております。
自分の小説を書きながら、よくこんな暇があるなと兄によく怒られておりますが…

では、次回の更新を楽しみにしております。
大学の図書館より。