◆−甘い夢−かほ (2005/2/22 18:29:46) No.16974


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16974甘い夢かほ 2005/2/22 18:29:46




――――見たのは甘い夢。


とろけるようで、気絶しそうになった。
やさしく彼女は白い手をのばして、僕に甘い宝石をくれた。
周りは白くキラキラ光ってて、僕たちを優しく包んでた。
来年もまたみれるといいな、この夢を。




「夢でいいの?」
くすっと笑って彼女は言う。
「さあ。けど僕はお腹いっぱいですよ、夢でも」
僕は彼女ににっこりと笑い返した。
そう、夢だけでも満足だ。
だけど――
「…けど、もっと欲しいかな」
「欲張りね」
あははと笑う彼女を僕はいとおしげに見つめた。
少し前屈みになって、口を押さえて笑う彼女の肩から彼女自慢の栗毛がさらりとこぼれる。
凄く、愛しいと思った。
「…くれる人、いないの?」
「さあ、いると思います?」
彼女は目を細めた。
魔族にチョコをくれる人?
いるわけない。
「思わない」
意地悪そうに笑う。
「いるわけないわね」
「酷いですね」
きっぱりという彼女に、僕はさして表情を変えずに言った。
くすくすとしばらく笑った彼女は、僕に顔を向ける。
笑いすぎで、目が少し潤んでいた。
「…欲しい?」



やさしく彼女は白い手をのばして、僕に甘い宝石をくれた。
朝日が白く、キラキラ光ってて僕たちを包んでた。





――――見たのは甘い夢、また来年もみれるといいな、この夢を。




                                −終わり−


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お久しぶりです。
○がとれていますけど○かほ○です。
えっとヴァレンタイものでした。
遅いですけど…。
しかもなにを思ったかゼロリナです。
しかもラヴラヴです。
一体何が私の身に起こったのでしょう?
多分受験が近づいているためだと思われます。
ていうか朝だったのかよ、ていうか場所どこだよっていうツッコミはなしです。
えっと、読んでくれた方がいたらありがとうございました。
では、さようならv