◆−クアンさんへ 謝罪−魔音狐改め虫野盾矛 (2005/2/27 00:01:05) No.16975
 ┣耳年寄りと若旦那−魔音狐改め虫野盾矛 (2005/3/5 02:06:10) No.16979
 ┗四月馬鹿(ヴァルフィリ&ルクミリ)−魔音狐改め虫野盾矛 (2005/4/2 01:07:57) No.17014
  ┗か……っ……かわいいっ!−じょぜ (2005/4/2 21:12:21) No.17016


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16975クアンさんへ 謝罪魔音狐改め虫野盾矛 2005/2/27 00:01:05


≪まえがき≫
 どうも、自分からリクエスト提示したくせに今まで一年近く顔をださなかった魔音です・・・。言い訳をすると、受験の後、精神的に弱くなっていたところがあって、自分の書いた文章を人に見せる事ができなくなっていました。今ではだいぶ落ちつきましたが。とにかくクアンさんに頼まれた分だけでも、と書きました。なお、前に投稿した『Wednesday's child』は続きを書いたフロッピーを紛失したので、まったく別の話を書くことにしました。ご容赦下さい。


 リナさんとアメリアさんは先程の盗賊の方々のアジトへ。ガウリイさんはその護衛兼やりすぎないようにとストッパーに。おかげでここには僕と彼だけ。いつもとは違う静かな空間。彼と僕との会話は長くは続きませんしね。彼から話しかけてくることはまずありえない。会話したかったら此方からモーションをかけなくてはいけない。例えばこんな感じに。
「その曲、いいですね」
 歌うのを止めて、彼が驚いた顔する。いや、確かに100メートル以上離れてますし、逆風ふいてますけど、僕、魔族なんですよ?人間ごときと同列に扱わないでくださいよ。聞こえますよ。あなたの声なんですから。
「ねぇ、その歌もう一回歌っててくださいよ」
 わざと媚びたような声を出す。すると彼から様々な感情が溢れ出してくる。
 僕に歌っているのを聞かれた羞恥心
 なんで歌なんか歌ってしまったのかという自分への憤り
 僕と僕の言葉に対する困惑と嫌悪
 たくさんの感情が混ざり合った彼の思想、思考はとても面白いし美味しい。
「ねぇ、もう一度」
 重ねて言う。彼はため息をつく。借り一つだからな。と、前置きしてからまた歌い出す。歌ひとつに借りひとつとは随分高いと思う。けれど彼の歌なら仕方がない、とも思う。

 歓喜と恐怖の声をあげて君は産まれた
 君に全てをあげよう ささげよう
 君が望むものも望まないものも
 君に全てをあげよう ささげよう
 美しいものも醜いものも
 君に全てをあげよう ささげよう
 私の希望も絶望も
 君に全てをあげよう ささげよう
 歓喜と恐怖の声をあげて君は産まれた
 この日に祝福を 君に祝福を
 
 歌の意味や彼の歌声に何らかの感想を述べたかった。しかし、そんなことを僕がすればまず間違いなく彼は歌うのをやめてしまう。だから今は我慢しておく。
 歌は何度もリピートして止まる様子は無い。
 リナさんとアメリアさんは先程の盗賊の方々のアジトへ。ガウリイさんはその護衛兼やりすぎないようにとストッパーに。BGMは彼が歌う歌。   
 うん、たまにはこんな日も悪くない。
 歌は何度もリピートして止まる様子は無い。

≪なかがき≫
 名前出てないけどゼロスとゼルガディスです。次の話も名前出てません。一応、レゾとゼルガディスのつもりです。

  
 白いテーブルクロス
 暗く広い室内
 赤黒い絨毯
 眩しく燃える蝋燭
 それに反射して冷たく光る銀食器
 覚えているものは断片ばかりで。そのくせひどく鮮明。
 
 俺の誕生日の記憶には必ず俺とあいつが一緒にいた。誰か他の人間に祝わせようとはしなかったし、させなかった。
 プレゼントはどこか勘違いしたものばかりだった。人形やぬいぐるみ、あるいはまだ子どもだった俺には難解過ぎる本。あのプレゼントたちはどこに行ったのだろう。俺の記憶からその姿は捨てた覚えも無いのに消えてしまっている。
 あいつは夕食を共にした後、必ず蝋燭を吹き消して、暗闇の中、歌を歌った。俺にはおせじにも誕生を祝う歌とは思えなかった。広い暗闇から聞こえる声は不気味でどこか誘うようにも聞こえた。

 歓喜と恐怖の声をあげて君は産まれた
 君に全てをあげよう ささげよう
 君が望むものも望まないものも
 君に全てをあげよう ささげよう
 美しいものも醜いものも
 君に全てをあげよう ささげよう
 私の希望も絶望も
 君に全てをあげよう ささげよう
 歓喜と恐怖の声をあげて君は産まれた
 この日に祝福を 君に祝福を
 
 あれから時が過ぎ、おれとあいつは袂を分かった。
 ふと、今でも、この歌を歌っている自分に気づく。リピートして歌う、その繰り返しのなかからぼんやりとわかることがある。
 あいつは、俺が当たり前のバースデー・ソングなど覚えないと知っていた。
 
 
≪あとがき≫
 多分これが最後の投稿になるだろうけど、もしできるなら月一ぐらいで投稿できたらいいなと、思います。
 最後にもう一度、クアンさん、すいませんでした。
 
 
 


 


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16979耳年寄りと若旦那魔音狐改め虫野盾矛 2005/3/5 02:06:10
記事番号16975へのコメント

 三月三日の夜、唐突に思いついた話です。内容としてはギャグになりきれていない日常の一こま。カップリングは、はじめガウリナ、なかゼルリナ、赤子が泣いてもさいごゼロゼルって感じで。
 

 チョイ ピクピク
 チョイ ピクピク
「おい・・・」
 チョイチョイ ッピクッピク
「いいかげん、人の耳で遊ぶのはやめろ!」
「あ、起きちゃった?」
「当たり前だ!!」

【耳年寄りと若旦那】
〜題名と内容は12%ぐらいしか関連しておりません〜

 これと言った特徴の無い町にある、とある宿屋。ゼルガディスが泊ることが出来る宿屋なので宿としての質はかなり悪い。それでもリナ達は「安いから」と、ゼルと同じ宿に泊まった。それはゼルだけ質の悪い宿に泊まらせるのが嫌だったから。「安いから」の台詞はリナ流の照れ隠しのひとつ。その気遣いはゼルにとって気恥ずかしくも嬉しいもので。後で礼のひとつでも言おうかなんて考えていたのだが・・・
「ゼルの耳って触るとピクピクすんのよね〜それが面白くてつい」
 この一言で感謝の気持ちも失せてしまった。
「なんで、俺の部屋にあんたがいるんだ?お前さんの部屋は隣だろうに」
「ん、あんたと浮気しようと思って」
「は?!!」
「うわっ、いつ掃除したのよ。これ」
 驚くぜルを尻目にリナは文句を言いつつも据え置きの、もとの色が判らないほど変色したソファーに座った。ソファーから出る大量のほこりが視界を白に埋め尽す。
「ほれ、耳かきしてあげるからさっさこっち来る!!」
 リナは妙に迫力のある笑みを浮かべて、膝を叩いている。膝枕をしてやるということか。よく見ればリナの右手には耳かきが握られていた。
「………ガウリイにそれをやろうとして断られたのか?」
 ピシッ
 空間にひびが入る音をゼルガディスは確かに聞いた。
「ゼル…あんたの選択肢は二つに一つよ。このまま私に耳かきしてもらうか。それとも鼓膜が破れるか」
「…謹んで承ります…」
「分かればよろしい」
  
「ほんっと大きい耳ね〜エルフみたい」
「ああ…」
 なにがそんなに楽しいのかリナはさっきから喋りっぱなしだ。一方セルの方はとてもお喋りなどできる状態ではなかった。なにせリナの膝はひどく華奢な上に柔らかく不安定。少しでも動いたら自分の髪の毛で傷つけてしまいそうで動くに動けない。
「ちょっと、人の話聞いてる?」
「うぁ?あぁ、もちろん聞いてる」
 もちろん聞いていない。
 もしこのとき、ゼルがリナの方に顔を向けていたら。ガチガチになったゼルの顔をリナは見る事が出来ただろう。
「なんか、緑色の物体が出てきたんだけど…」
「苔だ」  
「へ?」
「普通、岩に生えてるもんだろ。苔」
「……耳には普通生えてこないと思うんですけど…」
「大丈夫だ。多分、脳には生えてないと思うから」
 リナはそういう意味じゃないと言いたかったが、言わない事にした。

「ところでリナ」
「何?ゼル」
「ガウリイはどう言って断ったんだ?」
 ドキッ
 思わず耳かきを持っている手がはねる。
「いたっ」
「それ以上言うと痛いじゃすまなくなるわよ」
「俺としては、『いや〜、いくら俺でも耳かきぐらい一人で出来るぜ?』とか言ったんじゃないかと推測しているんだが」
 リナは軽くため息をつくと当たりと小さくつぶやいた。

「なんで、わかったの?」
「なんとなく」
「そう」
 段々と短くなる会話。しかしそれは決して不快ではない。沈黙を共有できる。そう思えるひとが大切であり、貴重である事はリナも、ゼルも知っている。だが、
「お前さんはそろそろガウリイのとこに戻ったらどうだ?」
「そうするわ」
 常には無い素直さでリナは頷く。ゼルはリナの膝から頭を離した。
「やれやれ、お前さんの耳かきはこっちの方が疲れちまうよ」
「あら、結構、気持ちよさそうだったけど?」
「まさか、ガウリイにいつ発見されるかと気が気で無かったよ」
「まるっきり、間男の発言ね。それ」
「浮気相手だからな」
 ソファーから立ちあがったリナはゼルに背を向け、ドアに向かう。
「ねぇ、ゼル」
「うん?」
「またあんたと『浮気』、していい?」
「他を当ってくれ」
「あんたよりいい男ってなかなかいないのよ」
「ガウリイより、だろ?」
 その言葉にリナは軽く笑って、部屋を出た。バタンとドアが閉まる。リナの行き先を考えるのは野暮というものか。
「やれやれ、天下の大魔道士の相手をするのは疲れるな」
 俺にはとてもつとまらん。と、口元に薄い笑みを貼り付けたままゼルガディスは呟いた。
 
≪なかがき≫
 アメリアがいない…多分リナがゼルといる間にガウリイに女心をといているんでしょう。 
 それにリナが思ったより大人になってしまったような…。原作のリナならこんなこと絶対に言わんよなぁ。まぁラヴラヴバッカポ〜なガウリナが書きたかっただけだし、それはそれとして…って、そのかたわれのであるガウリイを出していない!?…いや、これはこれでいいんだ。いいはずだ。第一ゼルが出てきてるんだからガウリイ出しちゃったら間男VS旦那になってしまうではないか。それでは血の惨劇だ血のバレンタインだ火サスだ家政婦は見ただ。さらに言うなら…(以下、段々とフェードアウト)











おまけも見ます?(ゼロゼルですよ?)









「ところで」
 もう自分以外いなくなった部屋の隅。ソファーのある場所のちょうど真正面。そこに向かってゼルガディスは声を出す。
「何時まで隠れている気だ。ゼロス」
「いやぁ、ばれちゃってましたか」
 何も存在していなかった空間。突如、黒い人影が現れた。
「なんで、わかったんです?」
「お前がこんな面白そうな事見逃すはず無いだろ」
 ゼルガディスがそう言うとゼロスはやたら嬉しそうに頷く。
「えぇ、しっかり見さしていただきましたよ」
「見て、その上、感情も頂いたというわけか?」
「さすが、ゼルガディスさん。その通りです。美味しかったですよ」
 ペロリと舌で唇をなめる。魔族なのだからそういった動作には何の意味も無い筈なのだがこの獣神官はやたらそういうのにこだわる。
「トッピングとしてはリナさんのガウリイさんへの不満と『浮気』する事に対するちょっとしたスリルと罪悪感、さらに貴方への気恥ずかしさ」
「恥ずかしかったのは俺の方なんだが…」
「そちらも美味しく頂きましたよ」
「…その事に対しては今更って感じもするから何も言わんが…ゼロス」
「はい?」
「その手に持っているものはなんだ?」
「おや、性格まででなく目まで悪くなってしまいましたか?」
「違う!!それに性格と視力は関係ないだろ!!」
「ええそうですね。ゼルガディスさんの性格は実にいじりがいがあります。失言でした。忘れてください」
「……お前にとっての良い性格っていうのはいじりがいがあるってことなのか?…ってそうじゃなくて!なんでお前が耳かきもってにじりよってくるのかと言いたいんだ!!」
「それは貴方の耳を掃除してあげようと思って」
「いらん!!さっきした!」
「けど右だけでしょ?掃除したの」
「確かにそうだが、お前に耳かきされなきゃならんいわれはない!!」
「いや、実はこれは前世からの約束で・・・」
「何時の時代の話だ!何時の!!」
「今からさかのぼる事、千年と五年三ヶ月二十日前…」
「語りに入ってる??!」
(ここから二時間ほどわけのわからない話が続きますがページの都合と作者の文章力に問題があるため、ここでカットさせていただきます)
「…というわけなんですよ。わかりました?」
「……………」
「ゼルガディスさん?」
「……よぉ〜く、分かった。そこまで耳かきがしたいってぇならしてもかまわねぇ。が、此方のだす条件にしたがってもらおうか」
「………微妙に口調変わってないですか?」
「気のせいだ。条件を言うぞ。俺の体に傷ひとつつけない事。それが守れない場合は一生俺のパシリになれ」
「……僕は別にかまいませんけど。なんだかゼルガディスさん、リナさんに似てきてませんか?」
「貴様!言って良い事と悪い事があるぞ!」
「…その台詞は言って良い事なんですか?」
「それとこれとは話が別!!」
「随分と都合の良い話ですねぇ」
 やはりリナに似てきていると思ったが何も言わない事にした。

「いた、痛いですよゼルガディスさん!!」
「手がぶれてるぞ〜しっかり、掃除しろ〜」
 ほこりまみれのソファーにゼロスが座り、ゼルガディスは横になってゼロスの膝を枕にしている。そこまでなら先程のリナのときとほぼ同じなのだが…
「髪の毛にアストラル・ヴァインかけるのは反則ですっ」
 ゼルガディスの銀髪がほのかに赤い輝きを放ってたりする。
「そんなルールは決めとらん。ちゃっちゃせんと頭動かして膝えぐるぞ」
「やめてくださいいぃぃぃぃぃ」
「ほ〜れ、ぐりぐり」  
 たあぁすぅけぇてぇぇぇ
 これと言った特徴の無い町にある、とある宿屋。そんな間の抜けた叫び声が聞こえたとか聞こえてないとか。

≪あとがき≫
 これで終わりです。
Z:……一ヶ月ぐらいしてからじゃないとだせないとか前の話のあとがきで言ってなかったか?
 思っていたよりもこうやって文章をだすことに抵抗がなかったので…
X:なるほど、学校に行きたくなくて仮病してたんだけど寂しくなって学校来ちゃった子どもの言い訳ですね。
 そっそんな…
Z:失礼だぞ。ゼロス
X:そうですかぁ?
Z:本当に登校拒否に悩んでる人に失礼だろ。
 そっちの方?!…
Z:当たり前だ。
X:ですよねぇ。
 ……これからもちょくちょく書くのでどうかよろしくお願いします…

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17014四月馬鹿(ヴァルフィリ&ルクミリ)魔音狐改め虫野盾矛 2005/4/2 01:07:57
記事番号16975へのコメント

 そういや今日、エイプリフールだったなぁとおもって書いた小話をちょっと。
 

 【四月馬鹿〜ヴァルフィリ〜】

「ふぃ、ふぃりあなんて、だいっっキライだあぁあああ!!」
 ぴしっ
 大きな瞳をうるませ、可愛らしい顔を真っ赤にさせながら叫ばれたその言葉にフィリアは石化した。
 だっと!!カララララン
 フィリアのひざほどしかない小さな体が猛スピードで外に飛び出していく。ドアに付けられたベルが間の抜けた音を出した。
 ぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこぴこ・・・・・・・
 足音が段々と遠ざかっていくのを耳にしながら、フィリアは『幼児の育児』第二章を思いだす。
 も、もしかしてこれが反抗期というものなの!!?
 けれど、何が悪かったのかしら・・・ぴこぴこサンダル?それともひよこさんのアップリケなの?いいえ、わんたんパジャマかも・・・。
 ふらふらと、まさにゾンビのように歩くフィリア。体が棚に当たり、陳列していた商品が落ちる。グラボスが必死でそれを受け止める。
 「あ、あねさん!」
 ジラスの悲鳴も今のフィリアには届かない。
 子ども扱いしすぎていたのかしら・・・でもオムツだってミルクだって私がしてきたのに・・・そんな考えがヴァルには押し付けがましく感じられたのかしら、あぁ、こんなときどうすればいいの・・・・・・・
 どんっがらがらがらばりーん
 ジラスは泣きながら『本日休業』のプレートを出しに走った。

 ぽわぽわぽわ
 フフフフフフフフフフフ
 うららかな春の日差し。野原に響き渡る怪しい笑い。
 その笑い声の主はぴこぴこサンダルを履いたヴァル。
「とうとう、とうとう言っちまったーーーー!!!」
 じたんばたんとのた打ち回る。
 彼の脳内では、四月一日→エイプリルフール→嘘をついてもいい日→この日に大嫌いだと言う→大好きと言うと同じ!!となっている。
「かんがえてもみりゃ、『どうせい』してんのにスキのひとこともいってねぇってのもおかしなハナシだしな」
 他人からは、どう見ても『同棲』ではなく『母子家庭』なのだがそれは言わぬが花というものだろう。
 うへへへへへへ
 彼がフィリアが世間知らずのお嬢さんだというのを思い出すのは、4時間15分後。



【なかがき】
 ヴァルフィリ初書きです。こんなんでいいのだろうか?(自問)とりあえずヴァルは五歳児ぐらいの姿で。・・・やだな、こんな五歳児。

 

  【四月馬鹿〜ルクミリ〜】
「ミリーナっ、今日もらぶらぶしようなv」
「ルーク」
 いつもの朝の挨拶に冷たい言葉を刺す。
「ルーク、今日はエイプリルフールよ」
「へ?」
「だから、今日『らぶらぶ』なんて言ったら、『らぶらぶじゃない』ということになるわ」
「しっ、しまったああぁぁぁぁあああ!!」

「・・・・・・」
「少しぐらい何か喋ったら?」
「だってよぅ、口すべらしちましそうで・・・」
 しゅんとしたその姿にちょっと情け心が涌き出てしまう。
「ルーク」
 なるべく優しげな声をこころがける。
「うん?」
 少し涙目になって、上目づかいに見上げてくる。
「エイプリフールは嘘をついてもいい日であって、別に嘘をつかなきゃいけないってわけじゃないわ」
 苦笑しながらそう言ったとたん、ルークの顔に喜びが満ちるのが見て取れる。
 普通にしてたらうるさいし、静かだったら調子が狂う。貴方ってホント迷惑な人ね。
 そういうのって嫌いじゃないけど。
 
【あとがき】
 ルクミリ初書き・・・ではないけど初投稿です。短いけど思いついたのはヴァルフィリよりこっちが先。ルークがへたれすぎる。ホント好きなんですけどね。ルクミリもヴァルフィリも。なんでかっこよく書けないかなぁ。




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17016か……っ……かわいいっ!じょぜ 2005/4/2 21:12:21
記事番号17014へのコメント

 初めまして、虫野盾矛さん。
 ルクミリとヴァルフィリの文字にひきずられ、読み終わった後の感想がタイトルそのままでした。
 どっちも大好きなカプなんですが、とにかく可愛いっ! 四人とも可愛いっ!
 ヴァルフィリがヴァルフィリしててすっごくいいです。いーなあほのぼの。

>普通にしてたらうるさいし、静かだったら調子が狂う。貴方ってホント迷惑な人ね。
>そういうのって嫌いじゃないけど。

 ここのミーさん(笑)が素敵です。適当にあしらってるようで、ちゃーんとルークの面倒みてるなーと感じました。ルークはへたれでいいんですよ。ミリーナの前でだけはへたれでいいんです。
 涙眼ルーク、私は好きです(笑)。

 なんだか興奮のあまり拙い感想ですみません。とても面白かったです!