◆−初投稿です−リラーイド=ヴァイス (2005/3/13 17:43:38) No.16984
 ┣はじめまして−十叶 夕海 (2005/3/13 22:09:50) No.16985
 ┣それと・・・・−十叶 夕海 (2005/3/13 22:19:23) No.16986
 ┃┗Re:それと・・・・−リラーイド=ヴァイス (2005/3/14 17:38:45) No.16987
 ┣Re:初投稿です−リラーイド=ヴァイス (2005/3/14 18:40:35) No.16988
 ┃┣まちがえました。−リラーイド=ヴァイス (2005/3/14 18:43:20) No.16989
 ┃┗うわぁいです。−十叶 夕海 (2005/3/14 22:17:49) No.16990
 ┃ ┗Re:うわぁいです。−リラーイド=ヴァイス (2005/3/15 17:35:57) No.16991
 ┣アリスと不思議な鏡の住人 第二章−リラーイド=ヴァイス (2005/3/15 18:36:49) No.16992
 ┃┗Re:アリスと不思議な鏡の住人 第二章−十叶 夕海 (2005/3/17 23:11:18) No.16995
 ┃ ┗Re:アリスと不思議な鏡の住人 第二章−リラーイド=ヴァイス (2005/3/18 16:02:16) No.16996
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達−リラーイド=ヴァイス (2005/3/19 18:01:59) No.17001
 ┃┗また間違えました。−リラーイド=ヴァイス (2005/3/19 18:03:15) No.17002
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第4章−リラーイド=ヴァイス (2005/3/22 18:11:27) No.17004
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第五章−リラーイド=ヴァイス (2005/3/23 16:56:36) No.17005
 ┃┗なんか、お久しぶりです。−十叶 夕海 (2005/3/24 14:26:12) No.17007
 ┃ ┗Re:なんか、お久しぶりです。−リラーイド=ヴァイス (2005/3/24 18:02:50) No.17008
 ┃  ┗あきらめたのです。−十叶 夕海 (2005/3/25 22:26:25) No.17009
 ┃   ┗Re:あきらめたのです。−リラーイド=ヴァイス (2005/3/27 18:15:46) No.17012
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第六章−リラーイド=ヴァイス (2005/4/5 10:13:59) No.17019
 ┃┗Re:アリスと不思議な鏡の住人達 第六章−十叶 夕海 (2005/4/6 00:09:10) No.17020
 ┃ ┗いつもありがとうございます。−リラーイド=ヴァイス (2005/4/6 11:37:46) No.17021
 ┃  ┗ いえいえ。−十叶 夕海 (2005/4/6 12:27:23) No.17022
 ┃   ┗Re: いえいえ。−リラーイド=ヴァイス (2005/4/8 17:03:50) No.17023
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第七章−リラーイド=ヴァイス (2005/5/7 11:49:24) No.17049
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第八章−リラーイド=ヴァイス (2005/5/15 18:40:30) No.17066
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第九章−リラーイド=ヴァイス (2005/5/17 18:34:51) No.17070
 ┣アリスと不思議な鏡の住人達 第十章−リラーイド=ヴァイス (2005/5/26 17:15:47) No.17077
 ┗アリスと不思議な鏡の住人達 第十一章−リラーイド=ヴァイス (2005/6/4 20:25:16) No.17084


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16984初投稿ですリラーイド=ヴァイス 2005/3/13 17:43:38


初めまして。リラーイド=ヴァイスこと、リリーと申します。
初めてなんですが、投稿したい話があるんです。

問題があるんです。
そのいち。
オリジナルに近い。
そのに。
キャラが壊れている。
そのさん。
お伽話のパロディ+スレイヤーズの五人の腹心とその部下。
そのよん。
登場人物が多い。ざっと数えただけで22人。

こんな問題が多い話なのですが、どなたか読んでくださる方、いらっしゃるでしょうか?
もしいらっしゃるようでしたら、目の汚れになるでしょうが、投稿させていただきます。

題名は「アリスと不思議な鏡の住人達」。「鏡の国のアリス」と「不思議の国のアリス」を混ぜてアレンジしたもので、授業参観のときに私達のクラスが演じた話です。
主人公は覇王将軍シェーラちゃんです。

とりあえずお知らせいたしました。「読んでみたい」という慈悲の心に溢れている方は、ご一報ください。

では、これでお別れとなるか、もう一度ここに投稿できるか、知るのは時の神だけですが。
失礼しました。また投稿できることを祈っています。

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16985はじめまして十叶 夕海 2005/3/13 22:09:50
記事番号16984へのコメント


>初めまして。リラーイド=ヴァイスこと、リリーと申します。
>初めてなんですが、投稿したい話があるんです。

はじめまして。十叶 夕海(とがの ゆあ)といいます。
おもに、小説一のほうで、長編オリジナルを投稿しております。
最近一作、連作散文を投稿してみたので、どうぞ、おひまなら。

>
>問題があるんです。

どういう?

>そのいち。
>オリジナルに近い。

問題ないです。
私自身、初投稿が、オリジナルですし、今までやって来た連載も一作を除いてスレイヤ−ズではないです。

>そのに。
>キャラが壊れている。

私が、書いたのもそうです。せいかくには、そうでした。

>そのさん。
>お伽話のパロディ+スレイヤーズの五人の腹心とその部下。

結構、ありますよ。
小説2下のほうにも 『走れメロス』のパロがありましたし。

>そのよん。
>登場人物が多い。ざっと数えただけで22人。

私のほうでも、多い作品で、50人以上いますよ。

>
>こんな問題が多い話なのですが、どなたか読んでくださる方、いらっしゃるでしょうか?
>もしいらっしゃるようでしたら、目の汚れになるでしょうが、投稿させていただきます。
>

読みたいですよ。
童話パロって、結構読むのは好きなんです。
書けないですが・・・(苦笑)

>題名は「アリスと不思議な鏡の住人達」。「鏡の国のアリス」と「不思議の国のアリス」を混ぜてアレンジしたもので、授業参観のときに私達のクラスが演じた話です。
>主人公は覇王将軍シェーラちゃんです。
>

くぅ〜。そこまで言われて、投稿しないなんて。
目の前に、美味しそうなケーキを置かれて食べたらダメと言われるようなものですよ。

>とりあえずお知らせいたしました。「読んでみたい」という慈悲の心に溢れている方は、ご一報ください。
>

読みたいです。
投稿されたら、いの一番に感想レスしますよ。
それでは、本編でお会いできますように。



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16986それと・・・・十叶 夕海 2005/3/13 22:19:23
記事番号16984へのコメント


>初めまして。リラーイド=ヴァイスこと、リリーと申します。


自己紹介して頂いていたのに、名前のほうで一言忘れていました。
夕海もしくは、カタカナで ユアと呼んでくださいな。

それでと言うわけではないのですが、、琥珀様のサイトの掲示板で見かけました。
それで、一言。
私は、何度か H・Nを変えています。
初めは、 ユア・ファンティン もしくは ユア=ファンティン。
次に、 煌天由亜(こうてん・ゆあ)です。
煌天の名前で、琥珀様のサイトに何編か詩を贈っておりますので、そちらのほうも良かったら。
そして、今の名前につい最近変えました。


それでは、蛇足でした。

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16987Re:それと・・・・リラーイド=ヴァイス 2005/3/14 17:38:45
記事番号16986へのコメント

初めまして。ユアさんですか。
琥珀様のサイトの詩、読ませていただきました。
シェーラちゃんとフィブリゾの独白!どっちもがどっちもを想っていて、切なくて綺麗(文章に対してあってるかわからない言葉)でした!

本当に、お返事(?)が来てて良かったです!「来なかったらどうしよう」とか思って、社会の教科書なんか、内容が頭の中に入ってきてませんでした。ありがとうございます!

ということで、早速書こうと思います!
それでは、また。

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16988Re:初投稿ですリラーイド=ヴァイス 2005/3/14 18:40:35
記事番号16984へのコメント

こんにちは。リラーイド=ヴァイスです。
読んでくださるという慈悲深い方がいらっしゃったので、投稿します。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ある日、覇王将軍シェーラが目覚めると。
椅子の上だった。
いや、この言い方は適切ではない。
椅子に座っていた。
手の中には毛糸玉。どんどん、面白いくらいにほどけてしまっている。
毛糸の先を目でたどると、猫がいた。黒猫だ。
(うわ。不吉)
彼女はそう思ったが、とりあえずその猫の頭をはたいた。
「どうしてキティは、あたしがせっかく巻いた毛糸玉をほどいてしまったの?」
何故その猫の名前が『キティ』だとおもったのかはわからない。けれど、『キティ』と呼ばれた黒猫が申し訳なさそうに鳴いたので、間違ってはいないらしい。
シェーラが部屋を見まわすと、大きな鏡があった。
そこに映った自分の姿は・・・
(な、なにこれぇ!)
黒の三つ編みには、同じ色のでっけぇリボン。空色のワンピースに、白いエプロン。
まさに、『不思議の国のアリス』のアリスの服だ。
「ねえキティ。あの鏡の中に、入れると思わない?」
しかし、その驚きとは裏腹に、口に出たのはそんな言葉だった。
「あたし達が入るとき、あの固い鏡は、ガーゼのようにやわらかくなるの。
あ、でも、鏡の国じゃあ、キティのミルクは無いかも・・・」
そう言いつつも、足は自然に、鏡のほうへ。
「ほら、こんなふうに・・・っ!?」
手を伸ばすと、すぅ・・・っ、とシェーラの体は鏡の中に吸い込まれていく。
「きゃ・・・っ!」
どさっ。
シェーラは、鏡の中に入っていた。

鏡の向こうは、最初の部屋と、まったく同じつくりだった。
左右が正反対という事を除いては。
そこには、3人分の人影があった。
全員が、白い服を着ている。
まず一人目。覇王グラウシェラーである。普段は、見事な銀の髪を一つにまとめていて、黒い服を着ているのだが・・・今の白い服は・・・はっきり言おう。似合わない。
二人目は、海王ダルフィン。いつもは、青いドレスに宝石をバシバシつけている。
今は、白いドレスだ。こっちはまだ似合っているが。
最後は冥神官マース。水色の髪を二つに束ねて、清楚な白いワンピースを着ている。いつもだったら、黒の神官服を着ているはずなのだが。
いきなり出現したはずのシェーラに、見向きもしない。
「あ、あのぉ・・・グラウ様、どうしてこんなところに?」
話し掛けても、反応しない。

「あたし、もしかして見えてない!?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ふう。第一回終了。
半端なところで終わってしまいましたが、まだまだ続きます。
次回!シェーラ、一目惚れされる!
見てくんないと、暴れちゃうぞっ!(パクリ)
てことで。さようなら。

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16989まちがえました。リラーイド=ヴァイス 2005/3/14 18:43:20
記事番号16988へのコメント

すみません。上のタイトル、「アリスと不思議な鏡の住人達・第一章」でした。

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16990うわぁいです。十叶 夕海 2005/3/14 22:17:49
記事番号16988へのコメント


>こんにちは。リラーイド=ヴァイスです。
>読んでくださるという慈悲深い方がいらっしゃったので、投稿します。

はい、レスさせていただきます。

>黒の三つ編みには、同じ色のでっけぇリボン。空色のワンピースに、白いエプロン。
>まさに、『不思議の国のアリス』のアリスの服だ。

王道も、着る人によっては、また違った装い。

>そこには、3人分の人影があった。
>全員が、白い服を着ている。
>まず一人目。覇王グラウシェラーである。普段は、見事な銀の髪を一つにまとめていて、黒い服を着ているのだが・・・今の白い服は・・・はっきり言おう。似合わない。

軍服系でも似合わない、この人に白は猿と犬みたいに似合わない。

>二人目は、海王ダルフィン。いつもは、青いドレスに宝石をバシバシつけている。
>今は、白いドレスだ。こっちはまだ似合っているが。

まだ、似合ってます。
覇王様に、比べれば、月とすっぽんぐらいの差があります。

>最後は冥神官マース。水色の髪を二つに束ねて、清楚な白いワンピースを着ている。いつもだったら、黒の神官服を着ているはずなのだが。

うみゅ、一番違和感が無いような気がする。

>
>ふう。第一回終了。
>半端なところで終わってしまいましたが、まだまだ続きます。
>次回!シェーラ、一目惚れされる!
>見てくんないと、暴れちゃうぞっ!(パクリ)
>てことで。さようなら。

はい、次回も楽しみにしております。


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16991Re:うわぁいです。リラーイド=ヴァイス 2005/3/15 17:35:57
記事番号16990へのコメント

レス、ありがとうございます!
ダルフィン様は、小説のほうと同じ姿なんですが、あとの二人はオリジナルなんです。
友達のEちゃんに、外見の設定を言って、イラストを書いてもらっているんです。だから、『ほとんどオリジナル』というわけです。関係ないんですけど。

楽しみにしてもらっていると、こちらもすっごく頑張れるんです。特に、ユア様のお名前はよく見かけるので、何か『ベテラン』ってイメージができてるんです。そんな方にレスを頂けると、余計に嬉しいんですよ。

それでは、ありがとうございました。

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16992アリスと不思議な鏡の住人 第二章リラーイド=ヴァイス 2005/3/15 18:36:49
記事番号16984へのコメント

言い忘れてました。マースはちっちゃい女の子です。
このお話は、お茶会をしているという設定でお読みください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あたし、もしかして見えてない!?」
叫んでも、反応する者はいない。
「マースも、どうしてこんなところにいるのよ」
その問いにマースは答えず、代わりにこんな言葉を発した。
「おとうさまあ、まーすにも、おちゃをちょうだい」
(お、お父様!?グラウ様、いつの間にマースの父になったんですか!?)
飛び上がるほどのショックを受けたシェーラだが、何とか立ち直ると、今度はダルフィンに問い掛ける。
「ダルフィン様も、どうしてここに・・・」
その言葉にかぶさって、マースが言う。
「おかあさま、おちゃをちょうだい」
(お母様っ!?ってことはダルフィン様とグラウ様は・・・夫婦!?)
雷を背負うほどのショックを受けるシェーラ。
ぷちっ。
ついに、彼女はキレた。
砂糖と塩をどこからともなく取り出す。そして、それを・・・
「あらよっと」
ダルフィンとグラウシェラーのカップの中に入れた。
2人は、お茶を飲んだ。
「し・・・白の女王!茶がしょっぱいぞ!」
「そんなはずありませんわ!・・・って、わたくしのはすっごく甘いし!
・・・きゃっ!」
がたがたっ!
「床がゆれていないのに、机だけゆれるなんて・・・」
おびえたふうに、机から遠ざかるダルフィン。もとい白の女王。
「ふっ。白の女王たるものが、何をおびえている」
「な・・・っ!貴方だって、白の王のくせに、何ですの!?その足の震えは!」
(あちゃ〜・・・やりすぎたかな・・・)
ちょっと罪悪感を感じるシェーラ。
机がたがた事件の犯人は、彼女だったのだ。
「・・・ま、いっか。探検にでもいこーっと」
・・・この後、白の王と女王は、ずっと喧嘩をしていたという。

「大変だっ、大変だっ!」
ウサミミつけた一人の男が、シェーラの前を横切った。
「ディー!?」
それは、覇王神官の一人。青い神官服の、シェーラに惚れている男だった。
「なんだい!?お嬢さん!」
黒髪を揺らして、こちらに走ってくる。
シェーラ。ウサギさんにほれられた魔族。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


それでは、時間がないのでこのへんでっ!
じゃっ!

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16995Re:アリスと不思議な鏡の住人 第二章十叶 夕海 2005/3/17 23:11:18
記事番号16992へのコメント



小説 1 の圧縮ファイル30の記事番号23524が、私の唯一のスレパロです。
ベテラン・・・そう言ってもらえて嬉しいです。
上の作品か、オリジ系の『生か死か』がオススメです。


>言い忘れてました。マースはちっちゃい女の子です。
>このお話は、お茶会をしているという設定でお読みください。

はい、了解しました。



>「し・・・白の女王!茶がしょっぱいぞ!」

塩の紅茶や醤油を入れる紅茶があるくらいですから・・・でも自分では飲みたくないですから

>シェーラ。ウサギさんにほれられた魔族。

・・可愛いかもです。

>
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>
>
>それでは、時間がないのでこのへんでっ!
>じゃっ!


はい、次回で。



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16996Re:アリスと不思議な鏡の住人 第二章リラーイド=ヴァイス 2005/3/18 16:02:16
記事番号16995へのコメント

こんにちは。そんでもってレス、ありがとうございます。

マースについて書き忘れてたのに気づいたのは、約1時間後。
ああ。私ってアホ。

よく「生か死か」って言うタイトルは見るんですけど、続きモノだから読めなかったんですよ。今度時間があるとき、一気に読んで見せます。それと同時に視力落ちますが。
う〜ん。板ばさみ。

それでは短いレス返しですが、この辺で。
・・・この話、進みそうにないな。

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17001アリスと不思議な鏡の住人達リラーイド=ヴァイス 2005/3/19 18:01:59
記事番号16984へのコメント

「え゛・・・いや・・・ちょっと・・・」
つい呼んでしまっただけなのに、ダッシュで近づいてこられた上、手まで握られている。当然、彼女はうろたえる。
「ごめん、お嬢さん・・・俺は今、急いでいるんだ・・・」
ディーの中でどんなドラマが展開しているかは分からない。ロマンチックなのは確実。
「また会えるように・・・」
言ってシェーラの右手の甲に、そっと口付ける。
うーん。クサい男だ。
「じゃっ!」
白い歯をきらめかせ、懐中時計を振り回しながら、ウサ耳男は走っていった。
「・・・もう、みんなに見えるみたいね」
シェーラが思ったのは、それだけだった。
・・・哀れディー。君の恋は、確認に使われただけだった。

やがてシェーラは、庭に出た。
そこには、色とりどりの花が咲いていた。
「まあ、綺麗!」
思わずあげた感嘆の声は、誰かに聞かれていたらしい。
「あんた誰?あたし達の庭に、入んないでよね」
女の声に振り向けば、そこには綺麗なマリーゴールド。
「レンティア!?」
しかしそのマリーゴールドには、女の顔が張り付いていた。
その顔は、冥将軍の顔。
普段は、ピンクのミニのドレスに、オレンジのマント。ド派手なその姿は、ダルフィンを連想する事間違い無し、だ。ただしその髪の色は、紫がかった銀。瞳の色は、紫である。二つにしばった髪が、元気そうな印象を与える。
「おい!またお前か?マリーゴールド。客相手に喧嘩を売るな、と、何回言えば分かるんだ?」
今度は、バラが声をあげた。
「フェヴィリ!」
またしても、冥将軍の顔が張り付いている。名は、フェヴィリ。
フィブリゾそっくりの顔と、黒の神官服。フィブリゾの姉といっても、充分通用する。実際の関係は姉弟ではなく、親子。ちなみに髪の色は、赤。
「けど俺は、マリーゴールドに賛成だぜ?客、なんて言っても、俺達の首をちょん切っちまうんだし・・・」
「ミント?」
次に声をあげたのは、ユリだった。
今度は、男の声。冥王軍では貴重な、たった一人の男である。マトモな。フィブリゾをマトモというのは、やや気が引ける。
紫と青の剣士服に身を包み、黒いマントを羽織っている。というのが普段のスタイルなのだが・・・
ユリにくっついている顔を見ると、ちょっと怖い。
髪の色は、黒。瞳と同じ紫色のゴムで、耳の横の髪の毛だけをみつあみにしている。ちなみにこの髪型は、友人Nの髪型&作者自身の髪型を参考にしている。
「そこの女。あっちに行け。赤の女王がいる」
マリーゴールドとユリに反論され、やや気弱な声のバラが、シェーラを案内してくれた。
「・・・ありがと」
(とりあえず、フェヴィリの言うことに従ってみよう)
そう考えたシェーラは、礼を残して走っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こんにちは。リラーイドです。ついに3章まで行きました。
第2章まで、文字が化けたりしたせいで、自分が一番「いい!」と思った話が書けなかったんですよ。
今回は、打ち直しなっしんぐ!(友人の口癖)

それでは、この辺で。

次回、「アリスと不思議な鏡の住人達」
シェーラ、名前を変えるの巻
見てくんないと、暴れちゃうぞっ!

さようなら。

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17002また間違えました。リラーイド=ヴァイス 2005/3/19 18:03:15
記事番号17001へのコメント

すみません。タイトルに「第3章」つけるの忘れてました。

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17004アリスと不思議な鏡の住人達 第4章リラーイド=ヴァイス 2005/3/22 18:11:27
記事番号16984へのコメント

こんにちは。リラーイドです。
進まないな。とか思っていたのですが、やっと4章まできました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「どこへ行くんだ?」
「え・・・ゼラス様?」
横からかかった声は、獣王の声。
「・・・何を言っている?私は赤の女王だが」
そう言われて、シェーラは思い出した。
(そっか。フェヴィリが言ってたのは、ゼラス様のことだったのね)
赤いドレスを着たゼラスが、優しそうに聞く。ただし、外見はちょっと怖い。オーラは優しいのだが。赤いドレスって毒々しいし。
「名はなんと言うのだ?」
シェーラです。
そう言った。いや、言うはずだった。
「アリスです」
なぜかは分からないが、シェーラは『アリス』と名乗ってしまっていたのだ。
「そうか。アリスというのか。
・・・話は変わるのだが・・・懐中時計を持って、白いウサミミをつけた、青の神官服を着た男を見なかったか?」
(ディーのことだわ!)
「それなら、あっちの方に行きましたが・・・」
このセリフを言うのは、事情によっては密告するも同じだったのだが。
このときは、そういう事情ではなかった。幸いなことに。
とにかく、ディーが行った方向を指差した。
「なにっ!あやつ、逃げおって!」
あまりにもゼラスが怖かったので、思わずびくっ!と身を震わせる。
「・・・ああ、すまないな。
まったく、あの白ウサギときたら、すぐどこかへ行ってしまう。
今朝も、白の女王あての手紙を届けるように言ったら、『面倒だ』などといって姿をくらませてしまってな」
「はあ・・・」
ゼラスにとってはちょっとした世間話だったのだが、シェーラにとっては同僚への愚痴ばかり。いつ自分の方に矛先が向くか、気が気でない。
実際、この世界のゼラスは、たった今シェーラを知ったのだ。だから、そんなことを気にしなくてもよかったはず。
それでも気にするのは・・・「覇王将軍」としての精神がなせるワザという奴だろう。
「・・・長くなってしまったな。
ここまで付き合わせてしまったんだ。礼といってはなんだが、今日の昼頃から裁判がある。『赤の女王の招待客だ』と言えば、いれてくれるはずだ。
それでは、私は行かなくてはならない。さらばだ!」
一方的に言うと、赤の女王は去っていってしまった。
「・・・何だったのかしら」
後には、目を点にしたシェーラだけが残された。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


はい。第4章終わり。
ちなみにゼラス様の役は、劇で私がやったものです。
そのときはもっとセリフが多くて、覚えるのに苦労しました。
本番・・・うまく言えたと思ったら、早口だったそうです。悲しくなりました。

明日は、小学校の卒業式です。今度は早口にならないように、「卒業の言葉」を今から練習しようと思います。関係ありませんけどね。

次回!
「シェーラ(アリス)、名前にケチつけられる!」
頑張ってみます。

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17005アリスと不思議な鏡の住人達 第五章リラーイド=ヴァイス 2005/3/23 16:56:36
記事番号16984へのコメント

こんにちは。リラーイド=ヴァイスことリリーです。
ついに第五章です。嬉しいです。
それでは、ごらんあれ〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

目を点にしたまま約5分間。
我に帰ったシェーラは、歩き出した。
その先に見えたのは、2人の女。
ひとりは黒髪。頭の両脇に、羽のようなデザインの髪飾りをつけている。服は、青がベースの神官服。にこにこしている、なかなかの美人だが、雰囲気はゼロスに似ている。
もうひとりは茶髪。こちらは、黒い髪飾りをつけている。茶色がベースの剣士服に、白い剣と杖を持っている。
「ルトア!リザ!」
黒髪は冥将軍ルトア。茶髪は冥将軍リザ。
・・・ちなみにルトアの名前の由来は、「明治ブルガリアヨーグ『ルトア』ロエ」
らしい。
ともかく。
名前を呼んだシェーラの耳に聞こえてきたのは、こんな会話だった。
「私はディーで、ダムじゃない」
「私はダムで、ディーじゃない」
「それならあの子は誰でしょう」
「私にゃちょいと、分からない」
『いったいぜんたい、誰なんだ?』
「にゃあっ!」
七五調で歌うように言った2人に突然声をかけられて、猫のように飛び退るシェーラ。
「あ・・・あたしは、アリスよ」
『そんならさっさと行きなさい!』
「え!?」
声を揃えてまで言われ、かなり驚くシェーラ。
「アリスと言う名は、不吉です」
「だから、さっさと行きなさい」
迫力のある2人に言われ、シェーラはすごすごと立ち去った。
・・・アリスと名乗ったのは、これが二回目である。

「まったく、失礼しちゃうわ」
本人のいないところでは強気なシェーラ、1012歳(以上)。
ぶつぶつつぶやきながら、彼女は歩みを速める。
「どこ行くの?そこを道行くおぜうさん」
「え?」
横からかかった声に振り向くと、そこには・・・
「ぶぅっ!」
・・・思わず吹き出すような姿があった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


はいっ!「アリスと不思議な鏡の住人達」一丁!お待ちどうさまでした!
・・・誰も待ってなかったと思いますが。
「お待ちどうさまでした」を打ち間違えて、とんっでもない文章を作ったのは私です。

劇のときには、ディーとダムは赤の女王と一緒に出てました。
やったのは男子二人。
そして、コントをやっていました。
・・・そんな二人を従える役の私。なんか悲しい。
最後の場面、大きく変わるんです。
私達がやったのは、「裁判所」じゃなくて「パーティーの会場」でした。
・・・最後のクライマックスのシーンで、ダムの方の男子の首を締める役だったのです。私。
最初のときは「赤の女王、突然踊り始める」とか書いちゃって、自分で自分の首を締めるようなことしてた私。自分で脚本(そんなたいそーなもんでもなかったけど)書いたんだから、もっといい役にしときゃ良かった。たとえば、皆を従える赤の女王。でも私のキャラに合わない。どっちかというと、従うタイプ。

双子・・・なんです。ディーとダム。似てないけど。本文中にもそんなこと書いてないけど。

ああ。なんか本文よりあとがきの方が多くなってしまったようです。
それでは次回!
「あの人があんな姿で登場!友達に『似合わんだろ』と言われた衣装で!」
頑張るつもりです。


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17007なんか、お久しぶりです。十叶 夕海 2005/3/24 14:26:12
記事番号17005へのコメント


パソコン、煙出して壊れるわ、ネットカフェ行く暇ないわで、お久しぶりのユアです。
やっと、レスできます。
それと、年齢などの個人情報が特定できることは書き込まないほうがいいですよ。前に、そういうのでトラブルあったようですから。
↑そのわりに、私もわかりにくいとはいえ、年齢がわかるけれど。
それと、『生か死か』の一番初めは、小説1過去ログ35の上のほうにあります。

>それでは、ごらんあれ〜。

はい、レス行きます。

>
>・・・ちなみにルトアの名前の由来は、「明治ブルガリアヨーグ『ルトア』ロエ」
>らしい。

この世界にあるのか!?
というか・・・・ある意味気の毒。

>「アリスと言う名は、不吉です」

「I’m Alice」?
・・いや、そういう題名の劇があって、それでもアリス=不吉だったので。


>・・・思わず吹き出すような姿があった。

どんな!?
すごく気になりますね。

>
>
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>
>
>はいっ!「アリスと不思議な鏡の住人達」一丁!お待ちどうさまでした!
>・・・誰も待ってなかったと思いますが。

いえいえ、待ってましたよ。
レスできませんでしたが。

>「お待ちどうさまでした」を打ち間違えて、とんっでもない文章を作ったのは私です。

私は、前に『不死の契約』と、打って 『父子の契約』『節の契約』『臥しの契約』とか、出ました。
というか、うちのパソコン、あほ?

>それでは次回!
>「あの人があんな姿で登場!友達に『似合わんだろ』と言われた衣装で!」
>頑張るつもりです。

次、いつレスできるかわかりませんが、必ず読みます、待ってます。
それでは。


>
>

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17008Re:なんか、お久しぶりです。リラーイド=ヴァイス 2005/3/24 18:02:50
記事番号17007へのコメント

お久しぶりです。
わざわざ有難うございます。今度からは気をつけます。

ルトアさんの名前なんですが、あれはただ単に、「フィブリゾの部下作んなきゃなー。なんか名前あったっけー」とか思いながら、とあるお店の広告を見てたんです。
そしたら、『明治ブルガリアヨーグルト』が書いてあって、「・・・間を取って、『ルトア』にしちゃえv」・・・というわけで。ある意味シェーラよりも可哀想な名前の子です。本人気に入っているようです。

・・・「I'm AlIce」。
そんな題名の劇があったこと自体知りませんでした。ただ、シェーラが立ち去る理由を作りたかっただけなんで。

パソコン・・・壊れちゃったんですか。煙出して。大変ですね。
・・・きっと大丈夫です!(何がだ)元気出して!

次はいつになるか分かりませんが、頑張ってみます。
あと12人くらいです。残っている登場人物は。
その大半はオリキャラですが。
友達にガーヴの衣装描いてもらおうと思ったら、「オヤジ描くのいや」と即答されました。
さすが。「腹心戦隊ドラグレンジャー」なるものを書いたくせに、挿絵にオヤジキャラだけ描かなかった女!

・・・頑張ってみるので、気長に待っててください。


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17009あきらめたのです。十叶 夕海 2005/3/25 22:26:25
記事番号17008へのコメント


>お久しぶりです。
>わざわざ有難うございます。今度からは気をつけます。

でも、私もわかる人には、幾つぐらいだな、ッて分かりますけどね。

>
>・・・「I'm AlIce」。
>そんな題名の劇があったこと自体知りませんでした。ただ、シェーラが立ち去る理由を作りたかっただけなんで。

マイナ−な劇ですし。
そうだったんですか。

>
>パソコン・・・壊れちゃったんですか。煙出して。大変ですね。
>・・・きっと大丈夫です!(何がだ)元気出して!

諦めて、新しいパソコンにしました。
そう言ってもらえて嬉しいです。

>
>次はいつになるか分かりませんが、頑張ってみます。
>あと12人くらいです。残っている登場人物は。
>その大半はオリキャラですが。

ファイトです。

>友達にガーヴの衣装描いてもらおうと思ったら、「オヤジ描くのいや」と即答されました。
>さすが。「腹心戦隊ドラグレンジャー」なるものを書いたくせに、挿絵にオヤジキャラだけ描かなかった女!
>
>・・・頑張ってみるので、気長に待っててください。
>

は〜い。縁側でお茶をすすりつつ、煎餅食べつつ気長に待ってます。


>

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17012Re:あきらめたのです。リラーイド=ヴァイス 2005/3/27 18:15:46
記事番号17009へのコメント

こんにちは。
題名が『あきらめたのです』だったので、「何!?何があったの!?」とパニック状態に陥りました。

パソコン、新しいのにしたんですか?おめでとうございます。

縁側・・・あるんですか。羨ましいです。
そこに座ってお茶を飲み、煎餅を食べる・・・
これこそ究極ののんびり!ひざの上に猫でもいれば、まさにパーフェクト!
何がパーフェクトなのかは分かりませんが。

今日、あるパーティーのようなものに出席しました。
・・・悲しくなりました。
とある男子が、歌を歌ったのです。ジャンヌ・ダルクの「月光花」。
・・・私よりうまかった。
もともと音痴なのですがね。流石に、男子に負けたのは悲しかったです。
ちなみに、歌い終わったあとに「あんた、アイドルになれるよ」と肩をたたかれていました。
すごいもんですね。

なんか途中から関係ない話になってしまいましたが、とりあえず、「アリス物語(皆そう呼ぶ)」のほうを頑張ろうと思います。
多分しばらく進まないと思います。今ノートに書いている話に気をとられているので。
待っていてくださると、嬉しさ100%!(何やねん)
頑張ります。

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17019アリスと不思議な鏡の住人達 第六章リラーイド=ヴァイス 2005/4/5 10:13:59
記事番号16984へのコメント

お久しぶりです。リラーイドです。
早速ですが、どんどん進めたいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ぶぅっ!」
いきなし吹き出したシェーラが見たのは・・・
「どしたの?お嬢さん」
・・・シルクハットをかぶったフィブリゾ&その他2名。
ウサミミをつけた少女と、ネズミの耳をつけた女の子。ネズミの方は、安らかに眠っている。
「冥王様?ティア?グロウ?」
全てが疑問符つき。
ウサミミの方は、冥神官ティア。
青みがかった髪を肩のあたりで切りそろえ、アンテナのようなてっぺんの髪が目立つ。瞳の色は青。黒がベースの神官服を着ている。少したれ目で、気弱そうな印象を与える。
ネズミの方は、覇王神官グロウ。
黒髪を長く伸ばして、頭の横に青い髪飾りをつけている。瞳の色は青。緑がベースの神官服と、山吹色のベール。おっとりしたお嬢様、という感じだ。
「それ、だあれ?僕は帽子屋。それで、この子が・・・」
「三月ウサギですぅ。こっちが、眠りネズミ」
ティアが、グロウを指して説明する。
「なぞなぞは、お得意ぃ?」
突然、ティアが聞いた。
「は、はい」
あまりにも突然だったので、思わず返事をしてしまう。
「ではぁ・・・ワタリガラスと机が似ているのは?」
(な、なにそれ?てかワタリガラスって何?)
頭の上に疑問符を乗っけるシェーラ。
「・・・同じって事?」
苦し紛れに出した答えは・・・
「違いますぅ」
やっぱり、違っていた。
「それはぁ、『私は見るものを食べる』というのと『私は食べるものを見る』っていうのが、同じってことですぅ」
「それなら、これも同じでしょ?『僕は、好きなものを手に入れる』というのと、『僕は、手に入れるものが好き』ってのも」
「それなら、『わたしは、眠るとき、息をする』って、いうのと、『わたしは、息をするとき、眠る』って、いうのも、同じ、ですよねぇ」
やたらと句読点が多い、読む方はとても面倒な喋り方で、眠りながら口を挟む。器用なものだ。
「君にとっては、全部同じだよ」
フィブリゾのセリフを最後に、皆が黙ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・じゃあ、あたしそろそろ行きますね」
「あ、うん。また会えたら、会おうね」
シェーラの言葉に、フィブリゾが返す。
ゆっくりと、シェーラはその場を後にした。

ふわ・・・っ。
シェーラが歩いていると、何かがふわりと飛んできた。
「・・・何かしら?」
つぶやいて、それを手にとる。
それは、白いショールだった。
「誰のショール?」
聞いても、返ってくる言葉はない。
・・・いや!
どどどどどどどどどど・・・・・!
「お待ちなさぁぁぁぁぁぁぁい!」
足音と共に、誰かが走ってきた。
白いドレス。長い黒髪。ゴージャスなアクセサリー。
ダルフィンだ。
「海王様!」
その恐ろしい形相に、シェーラは思わず叫ぶ。
「・・・あら。捕まえておいてくださったのね」
ショールを捕まえるって、なんか違う。
そんな疑問を抱くが、とりあえずショールを渡しておくに越した事はないだろう。
そう思ったシェーラは、いきなり顔がやさしくなったダルフィンに、ショールをふわりと渡した。
「ありがとう」
「どういたしまして。
・・・けれど、海王様、じゃない、白の女王様には、こういうのを捕まえる、専属小間使いが必要みたいね」
ため息混じりに言ったシェーラに、ダルフィンは驚くべき言葉を返した。
「それなら貴女、私の専属小間使いになりません?
ただとは言いませんわ、もちろん。とっておきのジャムと、2ペンスのお給料ですわよ」
(ええっ!?)
シェーラには、驚くしかできなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふう。久しぶりに投稿しました。
待っていてくださった方(いないでしょうけど)、すみませんでした。

本当の話だと、この後ダルフィンはヒツジになってしまうはずでした。
でも似合わないと思ったので、やめました。
帽子屋たちのところも、もっと言葉遊びが多かったんです。3人(?)とも性格悪かったし。
結構変わるもんですね。こういうのって。

それでは、このへんで。
次回!
「シェーラ、ダルフィンの言葉遊びに巻き込まれる!」
読んでくださったら嬉しいです。



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17020Re:アリスと不思議な鏡の住人達 第六章十叶 夕海 2005/4/6 00:09:10
記事番号17019へのコメント


>お久しぶりです。リラーイドです。
>早速ですが、どんどん進めたいと思います。

待っていました。

>「ではぁ・・・ワタリガラスと机が似ているのは?」
>(な、なにそれ?てかワタリガラスって何?)
>頭の上に疑問符を乗っけるシェーラ。
>「・・・同じって事?」
>苦し紛れに出した答えは・・・
>「違いますぅ」
>やっぱり、違っていた。
>「それはぁ、『私は見るものを食べる』というのと『私は食べるものを見る』っていうのが、同じってことですぅ」
>「それなら、これも同じでしょ?『僕は、好きなものを手に入れる』というのと、『僕は、手に入れるものが好き』ってのも」
>「それなら、『わたしは、眠るとき、息をする』って、いうのと、『わたしは、息をするとき、眠る』って、いうのも、同じ、ですよねぇ」
>やたらと句読点が多い、読む方はとても面倒な喋り方で、眠りながら口を挟む。器用なものだ。

器用であり、半分は屁理屈に近いような。

>シェーラには、驚くしかできなかった。

ふぁいとだ。シェ−ラ、きっと君の未来は明るいぞ。

>
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>
>ふう。久しぶりに投稿しました。
>待っていてくださった方(いないでしょうけど)、すみませんでした。

いえいえ、待ってました。

>
>本当の話だと、この後ダルフィンはヒツジになってしまうはずでした。
>でも似合わないと思ったので、やめました。
>帽子屋たちのところも、もっと言葉遊びが多かったんです。3人(?)とも性格悪かったし。
>結構変わるもんですね。こういうのって。

ですね。
多分、しばらくしたら、琥珀様のサイトの小説の100のお題の方でアップされる、やつも原作の彼とは違うくなりますし。

>
>それでは、このへんで。
>次回!

はいまってます。
それと、一応まだ、プロロ−グのみですが、スレパロやってます。
タイトルは、『孤独な涙』です。
よろしかったら、どうぞ。
では、次回で。


>
>
>

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17021いつもありがとうございます。リラーイド=ヴァイス 2005/4/6 11:37:46
記事番号17020へのコメント

こんにちは。リラーイドです。
タイトルの通り、いつも有難うございます。そしてお世話になっています。

帽子屋たちの言葉遊びは、原作のままです。
最初、劇では眠りネズミの事を「ヤマネ」と勘違いして、「ヤマネ」でやっちゃったんです。こっちでは変えましたけど。

この後も言葉遊びはいくつかあるはずです。変わっちゃうかもしれませんが。

琥珀様のサイトにアップされるんですか?
もしアップされてたら、絶対見ます。
・・「原作の彼」・・・誰だろぉ・・・

『孤独な涙』ですか。
今度見てみます。

それでは、そろそろ時間がなくなってしまうので。
また。

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17022 いえいえ。十叶 夕海 2005/4/6 12:27:23
記事番号17021へのコメント


>こんにちは。リラーイドです。
>タイトルの通り、いつも有難うございます。そしてお世話になっています。

ユアです。
こちらもタイトルどおり、いつも楽しませて頂いております。

>
>帽子屋たちの言葉遊びは、原作のままです。
>最初、劇では眠りネズミの事を「ヤマネ」と勘違いして、「ヤマネ」でやっちゃったんです。こっちでは変えましたけど。
>

こういう言葉遊びって書きたいけど、なかなか上手くいかないんだよね。

>この後も言葉遊びはいくつかあるはずです。変わっちゃうかもしれませんが。

楽しみにしてます。

>
>琥珀様のサイトにアップされるんですか?
>もしアップされてたら、絶対見ます。
>・・「原作の彼」・・・誰だろぉ・・・

・・・・原作と言っても、スレではないです。
でも、アラビアンナイト系ですし、分かるでしょう。

>
>『孤独な涙』ですか。
>今度見てみます。

今日明日中に、一話目アップします。

>
>それでは、そろそろ時間がなくなってしまうので。
>また。

はい、ではまた。


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17023Re: いえいえ。リラーイド=ヴァイス 2005/4/8 17:03:50
記事番号17022へのコメント

こんにちは、リラーイドです。
楽しく読んでもらえているなんて、光栄です。

言葉遊びについては、原作丸写し(爆)です。
友達が暗記したらしいのですが、よく分かんなかったそうです。

『孤独な涙』読みました。って、こういう所で言うもんじゃないんですけど。
最近忙しくなってきてしまっているので、今度ゆっくりレスさせていただきます。

アラビアンナイト系・・・
・・・どうしよう・・・分からない・・・(汗)

では、短いのですがこの辺で。
また。

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17049アリスと不思議な鏡の住人達 第七章リラーイド=ヴァイス 2005/5/7 11:49:24
記事番号16984へのコメント

本当にお久しぶりです。約一ヶ月、という所でしょうか。
待っていて下さった方がいらしたら、それは光栄な事といえましょう。
長ったらしい挨拶は置いておいて、話に入りましょうか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ええっ!?」
ダルフィンの発言に、目を見開くシェーラ。
「でもね。今日はあげられませんの。ジャムは一日おき。明日なんですの」
頬に手を添え、優雅にため息をつく。
「え・・・?でも、明日になったらもらえるんでしょう?何でそんなに悲しそうにため息をつくんですか?」
シェーラの言葉など聞こえない様子で、彼女は続ける。
「でもね」
もう一度、同じ言葉を繰り返した。
「明日になったら、『明日』は『今日』。明日の明日も、『明日』にとっては『明日』だけれど、『明日の明日』になったら『今日』になってしまいますもの」
「・・・?」
眉をひそめるしか出来ない。
普段からわけの分からない事を言っているが、ここまでわけが分からないのは初めてだ。
ま、要約すると「永遠にもらえない」という事で。
「そこ、はっきり言わない!!」
え・・・語り手にツッコむな!
「・・・女王様、誰と話してるんですか?」
「いえ、何でもありませんわ。
ところで、さっきの話は考えてくれました?」
花のように微笑むダルフィン。
「あー・・・その・・・えーと・・・」
必死に目をそらせようとするが、シェーラの視線のほうに回り込むので、あまり効果は無い。
・・・カラーン・・・コローン・・・
鐘の音が、突然響いた。
「あら、もうこんな時間!?」
ポケットから取り出した時計を見て、ダルフィンは小さく叫ぶ。
「じゃあ、さようなら!また会うときまでに、考えて置いてくださいね!
あ、それと!西に行けば、決闘が見られますわよ!」
ドレスのすそをまくり上げて、豪快に走りながら告げる。
「あ、あの・・・」
シェーラの呼び止める声など聞きもせずに、彼女は走り去ってしまった。
「・・・駄目なんです」
悲しそうなまなざしを、ダルフィンが走り去った方へ向ける。
「あたしは、覇王様に忠誠を誓ったんです」
胸元から取り出したペンダントを裏返し、そこに刻んである文字を読み上げた。
「――我が名は覇王将軍シェーラ
      覇王グラウシェラーにより創られ
          手足となって働く事を誓う――」
ぎゅっと握り締めた手の中には、ペンダントが強く握られていた。
「ごめんなさい、海王様。あたしは、あなたの小間使いとしては働けません」
意気込んだシェーラだったが、その服装はアリスだったので、あまりきまらなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがきというか。

作:珍しく、シリアスなんぞやっちまいました。
 「ページが限られているのならシリアス。長編だったらギャグ」
  それが当社のモットーです(何)。
L:何言ってんのよ。
作:おや、L様。何故ここに。
L:ある人に頼まれて、「リラーイドだけに任せたら、それこそ取り返しのつかな  い事になる」って言われたんで。
作:って言っても、もう第七章ですよ?
L:・・・悪かったわね。連絡が遅れたのよ。
作:そんな裏方の話はともかく。
  最初のモットーの話にしましょう。
L:あれはつまり、「一ページに収まるような話にしよう」とかってこいつが、考えたら短い詩・もしくはシリアス。
  「長編にしよう」とかって考えたらギャグ。
作:「描きたいネタがたくさんある」って言ったら聞こえはいいんだけど実際は、「シリアスだと話が続かない」なんていう情けない理由だったり。
L:そんな作者の習性は放っておいて。
作:次回予告としましょう。
  次回、「アリスと不思議な鏡の住人達 第八章」
  「シェーラ、ついに主と対面なるか!?」
L:次回も、あとがきのアシスタントはあたしがやりまーす。

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17066アリスと不思議な鏡の住人達 第八章リラーイド=ヴァイス 2005/5/15 18:40:30
記事番号16984へのコメント

作:こんにちは。
L:こんにちは。
作:お久しぶりです?
L:お久しぶりね。
作:でも、一ヶ月は空いてないし・・・前回と違って。
L:一ヶ月空くの自体変だったのよ。
作:しくしくしくしく・・・
  では、気を取り直して。
  今回は覇王様が出ます。どうぞ、お楽しみください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

格好つけてしばらく佇んだのは良いが、だいぶ時間は経ってしまっていた。
いや、別に時間制限などないのだけど。気分の問題、という奴である。
息一つ乱さず、スカートの裾をひるがえして走るシェーラ。
「・・・何をそんなに急いでいる?」
横からかかったのは、物心つく前から聞いていた声。
「覇王様!」
「いや、覇王ではないが。白の王、という奴かな」
目を見開いたシェーラに、冷静に説明する彼。
「えーと・・・決闘をやってるっていうのはどこですか?」
「ここだ。案内してやろう。
 ・・・ユニコーンの応援係か?ライオンの応援係か?」
「へ?」
「何だ、どちらでもないのか。
 決闘には、女子の応援が必要不可欠だろう?」
「どこから仕入れてきたんですか。そんな半端な知識。」
「帽子屋に聞いたのだが」
「・・・ああ・・・冥王様ね・・・」
諦めたように遠い目で呟く彼女。
グラウシェラーが変な知識を披露するのは、だいたいフィブリゾに教わったかダルフィンに教わったかのどちらかである。
「ついて来い」
真っ白な・・・最初に来た部屋で来ていたのと同じ服のマントをひるがえして、大きな歩幅で歩き出す。
ポニーテールにした銀髪が、一歩歩くごとに揺れて、猫のようなシェーラの神経を刺激した。
「・・・ここだ」
二回目の言葉と同時に、グラウシェラーは足を止めた。
ぎいんっ!がっ!がっ!ぎぃぃぃぃんっ!
剣戟の音が、高くこだましていた。
グラウシェラーの背中の脇から顔を出すと、そこにいたのは彼女の同僚達。
「ノースト・・・ダルス・・・」
呆れたような声になっているような気がするのは、たぶん気のせいではない。何気にジト目なのも。
大剣を振り回す黒髪の少年達。片方は覇王将軍ノースト。もう片方は海将軍ダルスだ。
ノーストというのは、通称モーツァルト(実際に作者の周りではそう呼ばれている)という事実の原因となる、短いのに肩のところでカールしている黒髪。黒いぴったりした服の上からは、深緑色のコートを羽織っている。シンプルで、迷子になっても特徴の説明がらくだ。しかし一番の特徴は、怖いくらいに悪い目つきだろう。それと、背負った黒い大剣。
血を見るのが何より好き。ガラが悪くて、自らの主である覇王グラウシェラーにまでもタメ口だ。なぜレポーターに選ばれたのかは、人材不足のなせる業、という奴だ。
ダルスというのは、肩の所で切りそろえた黒髪。青と水色のコントラストが目に鮮やかな帽子をかぶっていて、服も似たような色合いだ。いつもは背負っている白い大剣には、ささやかな飾りが施されている。
やさしそうな顔つきで、ダルフィンへの忠誠度は人一倍。あまり目立たない平凡な男だが、海神官や覇王将軍(もちろんシェーラである)と並んで忠誠度の高い奴だ。
「はんっ。女が応援に来るだなんて、お前いつそんな暇があったんだよ」
「君に、だろう?オレには心当たりなど無いよ」
ノーストが挑発すれば、不敵に笑ったダルスが言い返す。
そんなやりとりが、剣戟と共に何度も繰り返された。
ふぁぁぁぁ〜・・・
飽きてきたシェーラは、思い切り大きなあくびをした。
「飽きてきてしまったか。やはり女子と言うのは、こういうのは嫌いなのだな」
「ていうか・・・嫌いとか好きとかの問題でなく、退屈なだけなんですけど」
今まで座っていた草原から立つと、ぺこりと一つお辞儀して、
「じゃあ、あたしはそろそろ行きます。
 また、どこかで会いましょう」
「ああ。じゃあな」

「この女たらし!」
「このもてない歴ン千年!」
まだののしり合っていた二人だった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

作:ふう。第八章まで来てしまいました。
L:最初は、二、三話くらいの予定だったのにね・・・
作:ちなみにこの劇、私達がやったときには四十分くらいかかりました。
L:他のクラスが二、三十分だったのに・・・原作者の阿呆。
作:はいすみません。
L:あんただったの!?
作:そーいう事です。実は私でした。
  ・・・イラストを書いてもらっているEちゃんはアメリアファンです。
L:なんでいきなりそんな事。
作:「正義の使者出してね」と言われて、話を思い切り変えたのです。
L:衝撃の新事実ー!
作:では、この辺で!
L:コルァ!逃げるな!
作:さよならー!また会いましょうー!

                    ――幕。

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17070アリスと不思議な鏡の住人達 第九章リラーイド=ヴァイス 2005/5/17 18:34:51
記事番号16984へのコメント

こんにちは。
学校でもパソコンやって目が疲れているくせに、まだパソコンやろうと言うリラーイド=ヴァイスです。
早速ですが、始まります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ノーストとダルスがののしり合っていた頃。
シェーラは、さっさかさっさか歩いていた。
すると、道端に生えている木に鳥の巣が見えた。
「あ・・・鳥の巣v」
生き物好きなシェーラは、中に鳥がいないかなvとか考えながら覗き込んだ。
そしたら、なんと。
どげしいっ!
「・・・なにすんのよ!」
いきなり頭にクリティカルヒットォ!なキックがきまり、彼女は怒鳴った。
「ご、ごめん!君が俺の卵を取ろうとしているように見えたんだ!」
口調は男っぽいが、声はどこと無くかわいらしい。
「その声は・・・フィン!?」
声の主に気付いたシェーラ。あたりを見回すと、天使が見えた。
女っぽい、中性的な顔立ち。黄緑がベースの神官服。水色の髪を緩く束ねて、形の良い眉を申し訳なさそうにゆがめている。
そして背中には、水色の大きな翼。
「ああ・・・覇王様、ついにお迎えがきてしまいました。天使がいます。どうしましょう。とりあえず命でもささげましょうか。それとも現実逃避しましょうか。」
「もう現実逃避してる!してるから!
 それに、俺は天使じゃないよ!ただのしがないハトだよ!」
「嘘こけ!ンな綺麗なハトがいてたまるか!」
「だって、ハトは平和の象徴だよ!綺麗じゃなきゃ勤まらないよ!」
「つーか、なんでフィンが天使!?じゃ無くてハト!?」
「やっと気付いたの!?てか俺はフィンじゃないよ!天使でもないよ!」
はっ。
やっとシェーラは我に返った。
「早とちりなとこは、相変わらずね」
「え、俺、君とどこかであったことある?」
「・・・うん。そのときは、ハトじゃなかったけどね。」
疲れた笑顔は、何が原因か。
「あ、お詫びと言ってはなんなんだけどね。
 ここからまっすぐ行けば、チェシャ猫がいるよ。そいつなら、きっと君の望みをかなえてくれるさ」
何かが間違っている。
チェシャ猫って、そんなキャラクターだっけ?
そんな事を思いつつ、シェーラは礼を言って、走り出した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

すみません。時間が無くてフィンの描写が少なかったんです。
次のときのあとがきにでも、出来たら書きたいと思います。
時間がなくなってきてしまいました。あとがきは略、という事でお許しを。
ではっ!しーゆーあげいんっ!

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17077アリスと不思議な鏡の住人達 第十章リラーイド=ヴァイス 2005/5/26 17:15:47
記事番号16984へのコメント

こんにちは。中間テスト1日目が終わったので記念に投稿しようかと考えている者です。
ところで第九章のフィンと言う少年。
海神官フィン。水色の長い髪を腰のあたりで束ね、青い瞳の女顔。黄緑がベースの神官服で、ちょっと小柄。あわて者でマシンガントーク。
それでは第十章、行きます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「チェシャ猫って、何でも教えてくれるんだっけ・・・?」
ただ笑っているだけであんまり意味の無いキャラクターだと思っていたんだけど・・・と呟きながら、シェーラは歩いていった。
「でも、あたしの知り合いで今ま出てきてない奴って言うと・・・」
ぶつぶつとまた呟いて、あごに手を当てながらてくてくてくてく進んでいく。
「どこ行くんですか、お嬢さん?」
笑みを含んだ声は、頭上から降ってきた。
「ゼロス」
小さくため息をついてから、すぐそばにあった木に視線をやった。
その枝の上には、彼がいつもやるように座っている猫耳男がいた。
「・・・変態みたい」
「なんですか、その問答無用で失礼な言葉は。それに、僕はゼロスじゃありませんよ。チェシャ猫です」
不満そうに苦笑して、にんまりとした笑みでシェーラを見る。
それがなぜか、彼女の癇に障った。
「・・・赤の女王様達がいるところは知っている?」
「ええ。ハートの女王様の王宮でしょう?」
「そんだけ聞いたらもういいわ。じゃね」
「待ってください」
必要な事だけ聞いてさっさと立ち去ろうとしたシェーラに、ゼロスことチェシャ猫は制止の声をかけた。
「・・・何?こっちは急いでいるんだけど」
「まあまあ、待ってくださいよ。ここで貴女に立ち去られたら、僕の出番は永遠に無いんですよ」
「この出たがり」
「なんとでも」
「出たがり出たがり出たがり出たがり」
「なんどでもとは言っていません!」
漫才みたいな事をして、やっと我に返ったゼロスがまた笑った。
「貴女にだけ、真実を教えてあげましょう」
「いらない」
「そういわないで。
 ・・・あのね、この世界は赤の王様の夢なんですよ」
「誰、それ」
「そこに寝ている人です」
木の上に座ったままで、赤い物体を指差すゼロス。
「・・・魔竜王様!?」
物体ではなく、生命体だった。
まさかここでガーヴが出るとは思わなかったらしい。
「誰ですか?それは。この方は赤の王様。赤の女王様の夫です」
「・・・へぇ・・・」
「ま、そんな事はどうでもいいんですが。
 この世界は、この人の夢なんです。だから、この人が起きたら皆消える。
 貴女も。僕も」
「そんな馬鹿な事、あるわけが無いでしょ!」
ガーヴが起きただけで自分の存在が左右されたりしたら、反ガーヴ派のシェーラとしては嬉しくない。
「あるんですねぇ、それが」
「あたしはあたし。魔竜王様の目覚めによってあたしの存在が左右されるなんて、覇王様への冒涜よ」
「ふうん・・・誰か、忠誠を誓った方でもおありですか?」
「あんたには関係ないでしょ」
ふん、と鼻を鳴らして、シェーラは走っていった。
「・・・そんな事、あるはずが無いんだから」
心に生まれた感情を、必死で押し殺す。
「自分の存在に不安をもてば、あたしたちは生きていけないんだから・・・」
ただ、今は赤の女王たちに向かって走る。
赤の王など・・・知った事ではない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

作:今回はオリジナルキャラクターなしです。
L:でもキャラクター壊れてほとんどオリジナル。
作:それは言わないで下さい。
L:でも今回、ガーヴファンの人の反感買いそうー。
作:でも私、魔族は全体的に好きですよー。
  グラウシェラーとガーヴなんか、友情関係築いちゃってるし。
L:ああ・・・某所の百のお題か・・・
作:あと「ガーヴとゼラスは夫婦」「グラウシェラーとダルフィンは夫婦」って書いたんですけど、私はガーダル&グラゼラ派です。マイナーだけど。
L:魔族カップリングって言う時点でマイナーよ。
作:うっ・・・でも・・・
L:デモもストライキもなーい!
作:古いですよそれ。
L:いいのよそんな事。
作:改めて読み返してみると、あとがきだけで「でも」多いなあ・・・
全部数えると6個。文章力の無さが分かる・・・
L:では、今回はこの辺で!
作:しーゆーあげいんっ!

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17084アリスと不思議な鏡の住人達 第十一章リラーイド=ヴァイス 2005/6/4 20:25:16
記事番号16984へのコメント

作:お久しぶりです。運動しまくって疲れたのですが、とある事の記念に投稿をば・・・
L:記念じゃなくても投稿するのが普通よね。
作:う゛っ・・・
  と、とにかく!どうぞ、「アリスと不思議な鏡の住人達 第十一章」へ!

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「・・・ここね」
 チェシャ猫がいたところからかなり離れているが、そこから走ってきたのにまったく息は乱れていない。やはり魔族は違う。
 着いた所は、でっけえ城だった。ただし、『裁判所v』とハートマークの付いたファンシーなプレートがかかっている。ここが赤の女王たちがいるところ、ハートの女王の王宮だろう。
「どうしたらいいのかしら・・・受付なんかあったら、ゼラス様・・・赤の女王様の言うとおり『赤の女王に招待された』って言えるのに・・・」
 周りを見渡すと、白いバラに赤いペンキを塗っているトランプ。
 人と同じサイズでシェーラより頭一つ分は高いのだが、トランプの格好をしているので『トランプ』と言っていいと思う。
「赤眼の魔王様・・・?」
 何故バラにペンキを?しかもトランプ?それよりも前にここはどこなのだろう。
 数々の疑問が、彼女の頭の中に渦巻く。目が回りそうだ。
 今話し掛けられるのは、おそらく赤眼の魔王のみ。RPGだったらどうするか?
 もちろん、話し掛けるしかないだろう。
「あの・・・」
 びくぅっ!
 そんな効果音が聞こえるくらい驚いて、トランプもとい赤眼の魔王もとい部下Sは飛びすさった。
「・・・あ、な、何ですか?」
 少し安心したような顔で、しかし声にはいまだ怯えの色を濃く残して、彼はシェーラに問い掛けた。
「何をやっていらっしゃったんですか?見たところ、白いバラに赤いペンキを・・・」
「しーっ!」
 いきなり口をふさがれた。
「言っちゃダメです!あの方は・・・ハートの女王様は恐ろしいくらいに地獄耳なんですから!」
「ふぁ、わはりまひた、ふぁはりまひたから、ふぇをはなひて・・・」
 訳:『わ、わかりました、わかりましたから、てをはなして・・・』
「あ、すみません」
 言葉の内容が分かったのか、部下Sはあっさり手を離した。もともと温厚な男なのだ。
「・・・いいですか?私は、ちゃんと赤いバラを注文したんです。そしたら・・・そしたら・・・」
「そしたら?」
 手を放されて、元来おしゃべりなシェーラは先を急かした。
「D(闇を撒く者)の奴が、白いバラ持ってきておまけにそれを植えちゃったんですよ!あの方の怒りを買うのが怖くて、逃げてしまったそうですが・・・
 それで、今日はあの方がいらっしゃる日なんです」
「ちょっと待って」
 そこで、シェーラは彼の話を遮った。
「『あの方』って、ハートの女王様の事でしょ?で、ここはハートの女王様の王宮。何で『今日』いらっしゃるんですか?」
 たしかにそうだった。
 この話自体おかしいのだが、たまに間違っている所を修正しようとするとこうなる。
「こちらの庭には、滅多にいらっしゃらないんです。一ヶ月に一度、仕事の様子や庭の様子を見るためにいらっしゃるのですが、今回はタイミングが悪くて・・・」
「他の人は?手伝ってくれないの?」
「あの方がいらっしゃるだけでも皆来ないのに、こんな事やっていると知れたら余計に・・・」
 がっくりと肩を落としうめく彼。この後、更なる不幸が待ち構えていた。
「見・た・わ・よぉ・・・」
 彼が最も恐れ、そして誰もが恐れる女性の声がした。
「は、ハートの女王様・・・」
「悲しいわ・・・あんたがそんな事やったなんて・・・」
「私がやったんじゃありません!」
「でも隠そうとしたんでしょう?そんな子に育てた覚えは無いわよ。お母さん悲しくて涙が出ちゃう」
「じゃあ何なんですかその満面の笑みは!」
「・・・あたしにたてつく気?もっと悲しくなっちゃうー・・・」
 今まで声も顔も笑っていたのだが(それでも目は笑っていなかったが)、表情も声も冷たくなった。
 詰め寄られている部下Sどころか、見ていたシェーラまで背筋が凍ったくらいだ。
「この悲しみを紛らわせるために・・・」
(こ、コンクリート破砕機?)
 また笑った、ハート柄のドレスの金髪美女。出した武器は、あまり似合わぬものだった。
 コンクリート破砕機が似合うファッションなんてあるんだろうか。
「ちょ・・・待・・・」
「問答無用v」
「ぐげぇぇぇぇぇっ!」
 ハートのドレスを着たL。トランプ姿のS。
 服が違うだけで、それはいつもの光景だった。
 なんとも言えない破砕音のような音が響き、その中でシェーラが出来た事は、ただ怯える事だけだった。
 ああ地獄絵図。
「さあ、こいつもぶちのめした事だし。
 裁判を始めましょうv」
 鼻歌さえ歌いながら、ハートの女王ことLは歩いていく。十歩ほど歩いた所で、
「そこの子!行くの?行かないの?」
「あ、行きます!」
 シェーラに声をかけ、またすたすた歩き出す。
(赤の女王様に招待された、って言わなくてもいいみたいね。
 そういえば、裁判って誰を裁くのかしら・・・?)
 考えながら得るの後ろについていくと、やがて城に入った。
 
 その中には、シェーラが今まで出会ったものがたくさんいた。
 白の王と女王。リリー姫。赤の女王。チェシャ猫と、それに引きずられた赤の王。帽子屋と三月ウサギとヤマネ。双子のディーとダム。ライオンとユニコーン。バラとユリとマリーゴールド。ハト。
 植物とか、どうやってここまで来たんだろうと思いながら、空いているらしい席に腰を落ち着かせた。
「裁判、始めましょう」
 シェーラの前を歩いていたとばかり思っていたハートの女王が現われて、裁判の開始を宣言する。
「それじゃあ、俺が・・・」
 聞こえたのは、ウサミミ男の声だった。

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作:よく分からない所で切ってしまいました。
L:しっかし長くなったもんねー。
作:短編のつもりだったんですがね。どうしてこんなに長くなったんだろう。
L:さあ?どっかの誰かさんがむやみに長くして、おまけにあたしの出番をほとんど作らなかったせいでしょ。
作:「おまけに」の後の方が本当に言いたかった事ですね。
L:どうでもいいじゃない。それじゃあ、今回はこの辺で。
作:しーゆーねくすとたいむ。