◆−家族の写真 登場人物紹介 @(現代家族パロ)−十叶 夕海 (2005/10/15 22:13:47) No.17317 ┣目がハートマーク(?)−羅城 朱琉 (2005/10/17 08:23:51) No.17327 ┃┗乞うご期待?−十叶 夕海 (2005/10/17 20:28:07) No.17330 ┗家族の写真 Act 1 家族紹介? −十叶 夕海 (2005/10/18 23:02:43) No.17332 ┣きゃ〜っvかっこいい〜!−羅城 朱琉 (2005/10/19 08:40:29) No.17334 ┃┗反応上々、ありがとうです。−十叶 夕海 (2005/10/19 19:12:33) No.17335 ┣家族の写真 Act 2 ミ−ティングにならないミ−ティング−十叶 夕海 (2005/10/19 23:36:38) No.17336 ┃┗Re:家族の写真 Act 2 ミ−ティングにならないミ−ティング−羅城 朱琉 (2005/10/20 15:14:22) No.17337 ┃ ┗そういうものです。−十叶 夕海 (2005/10/20 23:27:29) No.17338 ┣家族の写真 Act 3 仔猫達のこと (半分以上実話)−十叶 夕海 (2005/10/23 22:52:51) No.17339 ┃┗悲しみは癒されるべきもの(?)−羅城 朱琉 (2005/10/24 08:37:53) No.17342 ┃ ┗時間だけが癒すモノ・・・?−十叶 夕海 (2005/10/25 21:02:33) No.17344 ┣家族の写真 Act 4 義弟の来訪−十叶 夕海 (2005/10/27 00:04:17) No.17347 ┃┗Re:家族の写真 Act 4 義弟の来訪−羅城 朱琉 (2005/10/27 10:01:40) No.17348 ┃ ┗Re:家族の写真 Act 4 義弟の来訪−十叶 夕海 (2005/10/27 22:23:44) No.17349 ┣家族の写真 Act 5 結婚を前提にお付き合いください?−十叶 夕海 (2005/11/3 23:10:50) No.17353 ┃┗くはぅぁ!(実際に見た瞬間学校で叫んだ言葉です)−羅城 朱琉 (2005/11/4 08:38:33) No.17354 ┃ ┗次回も叫ばれそうな内容でしょう。−十叶 夕海 (2005/11/4 21:53:28) No.17355 ┣家族の写真 Act 6 I want you 或いは 月の側の世界−十叶 夕海 (2005/11/6 01:28:06) No.17356 ┃┗絶叫マシンよりも威力あります(?)−羅城 朱琉 (2005/11/7 08:29:38) No.17358 ┃ ┗嬉しいこと言ってくれますね。−十叶 夕海 (2005/11/7 22:29:55) No.17360 ┣家族の写真 Act 7 薊嬢暴走狂走曲 上−十叶 夕海 (2005/11/8 23:00:16) No.17362 ┃┗「うちの子に限ってそんな・・・・」ですか?−羅城 朱琉 (2005/11/9 08:23:28) No.17363 ┃ ┗そう、それです。−十叶 夕海 (2005/11/9 23:53:12) No.17364 ┗家族の写真 Act 8 薊嬢暴走狂走曲 中−十叶 夕海 (2005/11/15 23:17:53) No.17370 ┗ふむふむ・・・・−羅城 朱琉 (2005/11/16 08:35:04) No.17372 ┗・・・・ふふふふ−十叶 夕海 (2005/11/17 00:22:33) No.17374
17317 | 家族の写真 登場人物紹介 @(現代家族パロ) | 十叶 夕海 | 2005/10/15 22:13:47 |
こんにちわ、十叶 夕海ことユアです。 今回、ふと羅城様に差し上げたキャラと羅城様のキャラで、現代家族パロを書きたいなと思いまして。 羅城様の許可も得ましたので、ここに、現代家族パロ『家族の写真』を書くことを宣言します。 では、現在登場予定の人物紹介をします。 ヴァリ−ド家 名前;レンシェルマ=ヴァリ−ド 役目;父親 年齢;五人の子持ちだが30歳ぐらいにしか見えない 職業;ロングセラ―作家 名前:ルピナス=ヴァリ−ド 役目;母親 年齢;五人の子持ちだが20代後半にしか見えない 職業;主婦兼書籍批評家 名前;ファラン=フィルメ―ラ(本編でおいおい) 役目;長女 年齢;25歳 職業;輸入雑貨店の雇われ店長 名前;ディスティア=ヴァリ−ド 役目:次女 年齢;20歳 職業;時乃学園大学部の3回生 名前;エヴァンス=ヴァリ−ド 役目;長男 年齢;17歳 職業;時乃学園高等部三年生 名前;アルト=ヴァリ−ド 役目;次男 年齢;十五歳 職業;時乃学園高等部一年生 名前;ナツメ=ヴァリ−ド 役目;三女 年齢;十五歳 職業;時乃学園中等部三年生 名前;????=ヴァリ−ド 役目;??? 年齢;0〜1歳 職業;赤ちゃん 名前;イェド=ヴァリ−ド アツブス=ヴァリ−ド 役目:飼い猫 年齢:生後7ヶ月 職業;飼い猫 ルビ―アイ家(おとなりさん) 名前:レイ=ルビ―アイ 役目;父親 職業;プログラマ― 年齢;三十代半ば 名前;ル―シ−=ルビ―アイ 役目:母親 職業;不明(家にはいないです) 年齢;永遠の十七歳 名前;フィブリゾ=ルビ―アイ 役目;長男 年齢;10歳 職業;月乃学園初等部の五年生 その他の人々 名前;ラディハルト=レンスタ― 役目;ディスの学友 年齢;二十三歳 職業;時乃学園大学部三回生で奨学苦学生 名前;アルティア=ペシュテル 役目;ルピナスの甥っ子 年齢:二十二歳 職業;時乃学園大学部四回生 こんな所です。 では、本編をお楽しみに |
17327 | 目がハートマーク(?) | 羅城 朱琉 | 2005/10/17 08:23:51 |
記事番号17317へのコメント こんにちは!羅城 朱琉です。 読んでいる間、目が煌いていたことを自覚する今日この頃。本編も楽しみにしていますね! 他に出したいキャラ等ございましたら、ぜひご一報ください。 では、短いですがこの辺で! |
17330 | 乞うご期待? | 十叶 夕海 | 2005/10/17 20:28:07 |
記事番号17327へのコメント > こんにちは!羅城 朱琉です。 > 読んでいる間、目が煌いていたことを自覚する今日この頃。本編も楽しみにしていますね! > 他に出したいキャラ等ございましたら、ぜひご一報ください。 > では、短いですがこの辺で! > はい。では、明日か明後日に投稿予定ですので、よろしくお願いいたします。 それでは。 |
17332 | 家族の写真 Act 1 家族紹介? | 十叶 夕海 | 2005/10/18 23:02:43 |
記事番号17317へのコメント 「ファラン姉さん、これ。」 「ありがと。 今日は何?」 「えっと、蓮根のはさみ揚げとプチハンバ−グ、あとポテトサラダにいちごよ。」 「ごめんね、ディスちゃん。」 ある住宅街のとある朝の風景。 青く輝く背中の中ほどまで流した髪とオレンジ色の瞳で、ブラウスにフレアスカ−トとエプロン姿の二十歳位の女性が、青緑色の神を三つ編みにし、パンツス−ツ姿の二十代後半の女性にお弁当を渡している。 その隣りで、赤みのある茶色レンガ色の髪で、ティ−シャツ二時−パンというラフな格好の二十代後半に見えるの女性が、そう謝っていた。 青緑の髪の女性とレンガ色の髪の女性は、顔立ちがよく似ていて、双子といっても通用しそうだ。 「行って来ます。」 そう言うのは、黒壇のように黒くいつややかな長い髪の時乃学園中等部の制服姿の少女。 「そういえば、今日は週一回の授業だったわね。」 娘の言葉にうなづくレンガ色の髪の女性。 これが、このヴァリ−ド家の女性陣。 青緑色の髪の女性が、長女で、ファラン。 青銀色の髪の女性が、次女で、ディスティア。 黒色の髪の女性が、 三女で、ナツメ。 赤茶色の髪の女性が、母親で、ルピナス。 むろん、ルピナスは、実の母親で×十代なのだが、二十代後半にしか見えない驚異の外見なのである。 「俺も、もう行く。 入学式の準備があるしな。」 そう言ったのは、赤い髪を短くかった、空色の瞳の時乃学園高等部の制服姿の少年。 「ナツメ、一緒に行くか?」 「は、っはい。」 ナツメと赤髪−エヴァンスと一緒にダイニングを出て行く。 『ヘルメット忘れるなよ。』 など、聞こえる所から、エヴァンスは、バイク通学のようだ。 「気をつけて行きなさいよ。」 と母・ルピナス。 「私も行くわ。 バイトくん、今日か是非痛みたいだし、午前中山田一人じゃ可哀想だしね。」 ファランも、そう言って出て行く。 少し遅れて、愛車『ビ−トルくん☆』のエンジン音が響き、遠ざかった。 「アルトも、いつまでも、食べてないでそろそろ着替えて。 今日から、高校生でしょうが。」 「ふぁひ、わはっら(はい、わかった。)」 まだ、ト−ストをほおばり、カフェ・レを飲んでいたアルトは、とりあえず返事をした。 彼は、ウサギのようにふわふわした白い髪をうまく一本に纏め、大きな瞳はオレンジ色の可愛い系の少年。 ちなみに、学年は違うが、ナツメとは双子である。 ヴァリ−ド家の男性陣は次の通り。 赤い髪の少年が、長男でエヴァンス。 白い髪の少年が、次男でアルト。 今現在未登場の父親が、レンシェルマ。 「あれ、父さんは?」 「まだ、寝てるわ。 昼から、編集さんが来るみたいだけど・・・行く前に母さんが起こすわ。」 「じゃ、行くね。」 「あれ、ディス姉、今日講義ないじゃなかったの?」 「サ−クルよ。 五月の連休終わったら、サ−クル勧誘があるから、それの演目決めたりね。」 「ふ〜ん。いってらっしゃい。」 「今日は、早く帰ってきてね。 焼き物と揚げ物以外は、ごちそう作って待ってるから。」 SIDE:ナツメ 「中等部まで行かなくていいか?」 「はい。 ありがとうございました、エヴァ兄さん。」 「気をつけて行けよ。」 高等部のほうで、ナツメはおろしてもらい、兄と別れた。 エヴァンスは、バイクを置くために、校舎裏の駐輪場に。 ナツメは、中等部に向かう為に、校舎の方に。 それぞれ向かった。 そして、その途中の道路の街路樹の根元で、「にぃにぃ」鳴く箱があった。 ナツメがそれを開くと、黒仔ネコと白仔ネコが、寄り添って鳴いてた。 「ネコさん、捨てられたんですね・・・・」 ナツメは、誰に言うでもなくそう言うとは子を抱えて、再び歩き出す。 そして、高等部の職員室からも、中等部の職員室からも、見えにくい場所に差し掛かった。 「チュ−ボ−のガキが何してんだ、あぁっ?」 「此処は、通っちゃいけないんでちゅよ。」 など、六,七人の強面&がっちり長身の一応、時乃学園の高等部の制服を来たオ−ルドフリョ−ズ。 オ−ルバックやら、スキンヘッドやら、イマドキ漫画にもあまりいないタイプの不良のみなさんである。 「・・・・・」 ナツメは、彼らに囲まれて、泣きそうになっている。 「あぁん、なんか言ったらどうだ、嬢ちゃんよ?」 「貴様ら、俺の妹に何してやがる。 とっとと離れないと×××を×××して、××するぞ。」 ものすごい剣幕で、乱入してきたのは、エヴァンス・・・・・ではなく、蜂蜜色の髪と空色の髪の中肉中背の青年。 「あ〜あ、君らご愁傷様やなぁ。 ユヴェル、キレたら、ディスティアはんぐらいしか止めれんのに・・・。」 オ−ルドフリョ−ズの面々が、ユヴェルの方に注意が行った隙に、金髪碧眼の造形だけは二枚目の青年が、ナツメを確保する。 「よう、頑張ったなぁ、ナツメちゃん。」 ナツメは、彼にしがみついて泣く。 よほど怖かったのだろう。 「おし、ユヴェル。 人質の心配は、いらひん。 やって、おしまいなさい。」 「貴様に、言われんでも、ヤる。」 「殺ったら,あかんて殺ったら。」 「生きていることを後悔させるだけだ。」 「何,グダグダ抜かして居やがる。」 「るさい。 こんのクサレ××ども、掛かってきやがれ。」 こうして、一対多数の喧嘩は始まった。 ・・・結果論だけ言おう。 彼らは、数日間生死の境を死の方にかなり彷徨った後、四ヶ月入院。 ちなみに、痛みと苦痛は最大限に、医者が治しやすい怪我だった。 痛点が集まる場所は,えてして痛みはあるが治療はしやすいのだ。 法医学部の面目躍如という所のユヴェルであった。 その惨劇があった場所から離れたベンチに。 ユヴェル、ナツメ、青年の三人とネコ二匹。 「大丈夫でしたか、ナツメさん?」 「はい、大丈夫です。」 「授業はじまっとるみたいやけど,どないする?」 「え、あ、・・・」 「今日は,もう帰った方がいいと思いますよ。」 ナツメの精神状態を思いやり、そう言うユヴェル。 ちなみに、先刻のユヴェルはマジギレ状態のユヴェルで、今のユヴェルが素の方である。 「でも、誰も今日家にいません。」 「・・そういえば、今日高等部の方の入学式やな。」 「それじゃ、私達と一緒に行きましょう。 ディスティアさんも,いますし。」 ・・・・・ということで、ナツメとユヴェル達は、大学部演劇サ−クルの部室へと向かった。 NEXT −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ はいはい。ユアです。 家族モノです。 ある意味、コメディ目指しました。 まず、最初にごめんなさい、羅城さん。 ユヴェルさんのキレた時の口調、あまりうまく出来なかったので、「三千世界の鴉を殺し」の軍隊系上官風の暴言・毒舌になりました。 と言うか,ユヴェルさん、別人です。 次に、アルトとナツメが、双子なのになぜ、高校一年生と中学三年生なのかと言うと。 アルト君は、三月三十日生まれで ナツメ嬢は、四月三日生まれなのです。 皆さんは、双子というと、ほぼ同時に生まれてくるものと思いがちですが、最短数分、最長一ヶ月ほど、生まれてくる日に幅があるのです。 もちろん、一ヶ月というのは、ギネス記録モノですし、通常ならば,一日程度なのですが、作者の意図と神様の気紛れに寄って,四日誕生日の違う双子になったのです。 最後に、この作品は、全何話かは未定ですが、四月から順番に一年間、子沢山家族・ヴァリ−ド家を見守っていくお話です。 皆様,最後までお付き合いくださいませ。 では、ACT2 「ミ−ティングにならないミ−ティングで」 それでは、また次回。 |
17334 | きゃ〜っvかっこいい〜! | 羅城 朱琉 | 2005/10/19 08:40:29 |
記事番号17332へのコメント 朱琉:こんにちは!冒頭からミーハー化している羅城です。 語り部:じゃあ、早速だけどレスといこうか。 > > >「ファラン姉さん、これ。」 >「ありがと。 > 今日は何?」 >「えっと、蓮根のはさみ揚げとプチハンバ−グ、あとポテトサラダにいちごよ。」 >「ごめんね、ディスちゃん。」 >ある住宅街のとある朝の風景。 >青く輝く背中の中ほどまで流した髪とオレンジ色の瞳で、ブラウスにフレアスカ−トとエプロン姿の二十歳位の女性が、青緑色の神を三つ編みにし、パンツス−ツ姿の二十代後半の女性にお弁当を渡している。 >その隣りで、赤みのある茶色レンガ色の髪で、ティ−シャツ二時−パンというラフな格好の二十代後半に見えるの女性が、そう謝っていた。 >青緑の髪の女性とレンガ色の髪の女性は、顔立ちがよく似ていて、双子といっても通用しそうだ。 >「行って来ます。」 >そう言うのは、黒壇のように黒くいつややかな長い髪の時乃学園中等部の制服姿の少女。 >「そういえば、今日は週一回の授業だったわね。」 >娘の言葉にうなづくレンガ色の髪の女性。 >これが、このヴァリ−ド家の女性陣。 >青緑色の髪の女性が、長女で、ファラン。 >青銀色の髪の女性が、次女で、ディスティア。 >黒色の髪の女性が、 三女で、ナツメ。 >赤茶色の髪の女性が、母親で、ルピナス。 >むろん、ルピナスは、実の母親で×十代なのだが、二十代後半にしか見えない驚異の外見なのである。 朱琉:をを! 語り部:通訳すると、皆様だvといったところかな? >「俺も、もう行く。 > 入学式の準備があるしな。」 >そう言ったのは、赤い髪を短くかった、空色の瞳の時乃学園高等部の制服姿の少年。 >「ナツメ、一緒に行くか?」 >「は、っはい。」 >ナツメと赤髪−エヴァンスと一緒にダイニングを出て行く。 >『ヘルメット忘れるなよ。』 >など、聞こえる所から、エヴァンスは、バイク通学のようだ。 >「気をつけて行きなさいよ。」 >と母・ルピナス。 >「私も行くわ。 > バイトくん、今日か是非痛みたいだし、午前中山田一人じゃ可哀想だしね。」 >ファランも、そう言って出て行く。 >少し遅れて、愛車『ビ−トルくん☆』のエンジン音が響き、遠ざかった。 >「アルトも、いつまでも、食べてないでそろそろ着替えて。 > 今日から、高校生でしょうが。」 >「ふぁひ、わはっら(はい、わかった。)」 >まだ、ト−ストをほおばり、カフェ・レを飲んでいたアルトは、とりあえず返事をした。 >彼は、ウサギのようにふわふわした白い髪をうまく一本に纏め、大きな瞳はオレンジ色の可愛い系の少年。 >ちなみに、学年は違うが、ナツメとは双子である。 >ヴァリ−ド家の男性陣は次の通り。 >赤い髪の少年が、長男でエヴァンス。 >白い髪の少年が、次男でアルト。 >今現在未登場の父親が、レンシェルマ。 >「あれ、父さんは?」 >「まだ、寝てるわ。 > 昼から、編集さんが来るみたいだけど・・・行く前に母さんが起こすわ。」 >「じゃ、行くね。」 >「あれ、ディス姉、今日講義ないじゃなかったの?」 >「サ−クルよ。 > 五月の連休終わったら、サ−クル勧誘があるから、それの演目決めたりね。」 >「ふ〜ん。いってらっしゃい。」 >「今日は、早く帰ってきてね。 > 焼き物と揚げ物以外は、ごちそう作って待ってるから。」 朱琉:ぅをう! 語り部:通訳すると、彼らだよ、家族やってるよ!きゃ〜!!といった感じ。・・・・感嘆語で会話するのやめてよね、朱琉。 > > > > >SIDE:ナツメ > >「中等部まで行かなくていいか?」 >「はい。 > ありがとうございました、エヴァ兄さん。」 >「気をつけて行けよ。」 >高等部のほうで、ナツメはおろしてもらい、兄と別れた。 >エヴァンスは、バイクを置くために、校舎裏の駐輪場に。 >ナツメは、中等部に向かう為に、校舎の方に。 >それぞれ向かった。 >そして、その途中の道路の街路樹の根元で、「にぃにぃ」鳴く箱があった。 >ナツメがそれを開くと、黒仔ネコと白仔ネコが、寄り添って鳴いてた。 >「ネコさん、捨てられたんですね・・・・」 >ナツメは、誰に言うでもなくそう言うとは子を抱えて、再び歩き出す。 >そして、高等部の職員室からも、中等部の職員室からも、見えにくい場所に差し掛かった。 >「チュ−ボ−のガキが何してんだ、あぁっ?」 >「此処は、通っちゃいけないんでちゅよ。」 >など、六,七人の強面&がっちり長身の一応、時乃学園の高等部の制服を来たオ−ルドフリョ−ズ。 >オ−ルバックやら、スキンヘッドやら、イマドキ漫画にもあまりいないタイプの不良のみなさんである。 >「・・・・・」 >ナツメは、彼らに囲まれて、泣きそうになっている。 >「あぁん、なんか言ったらどうだ、嬢ちゃんよ?」 >「貴様ら、俺の妹に何してやがる。 > とっとと離れないと×××を×××して、××するぞ。」 >ものすごい剣幕で、乱入してきたのは、エヴァンス・・・・・ではなく、蜂蜜色の髪と空色の髪の中肉中背の青年。 >「あ〜あ、君らご愁傷様やなぁ。 > ユヴェル、キレたら、ディスティアはんぐらいしか止めれんのに・・・。」 朱琉:ユヴェル君だ!いきなりマジギレモードですね。私が書くより遥かにかっこいい・・・・ 語り部:おーい、朱琉ー?戻ってこーい・・・・ >オ−ルドフリョ−ズの面々が、ユヴェルの方に注意が行った隙に、金髪碧眼の造形だけは二枚目の青年が、ナツメを確保する。 >「よう、頑張ったなぁ、ナツメちゃん。」 >ナツメは、彼にしがみついて泣く。 >よほど怖かったのだろう。 >「おし、ユヴェル。 > 人質の心配は、いらひん。 > やって、おしまいなさい。」 >「貴様に、言われんでも、ヤる。」 >「殺ったら,あかんて殺ったら。」 >「生きていることを後悔させるだけだ。」 >「何,グダグダ抜かして居やがる。」 >「るさい。 > こんのクサレ××ども、掛かってきやがれ。」 >こうして、一対多数の喧嘩は始まった。 >・・・結果論だけ言おう。 >彼らは、数日間生死の境を死の方にかなり彷徨った後、四ヶ月入院。 >ちなみに、痛みと苦痛は最大限に、医者が治しやすい怪我だった。 >痛点が集まる場所は,えてして痛みはあるが治療はしやすいのだ。 >法医学部の面目躍如という所のユヴェルであった。 朱琉:お見事!拍手喝采モノです。 > > > > >その惨劇があった場所から離れたベンチに。 >ユヴェル、ナツメ、青年の三人とネコ二匹。 >「大丈夫でしたか、ナツメさん?」 >「はい、大丈夫です。」 >「授業はじまっとるみたいやけど,どないする?」 >「え、あ、・・・」 >「今日は,もう帰った方がいいと思いますよ。」 >ナツメの精神状態を思いやり、そう言うユヴェル。 >ちなみに、先刻のユヴェルはマジギレ状態のユヴェルで、今のユヴェルが素の方である。 >「でも、誰も今日家にいません。」 >「・・そういえば、今日高等部の方の入学式やな。」 >「それじゃ、私達と一緒に行きましょう。 > ディスティアさんも,いますし。」 >・・・・・ということで、ナツメとユヴェル達は、大学部演劇サ−クルの部室へと向かった。 > > > > NEXT > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > >はいはい。ユアです。 >家族モノです。 >ある意味、コメディ目指しました。 朱琉:はい、笑いました。学校なのに。 語り部:幸せに笑み崩れてるところを友人に発見されて、何だか楽しそうとのコメントを頂いた朱琉。・・・・という程度には楽しんでるよ。朱琉の普段のポーカーフェイスが崩れるくらいだから・・・・本格的に楽しんでるね。 > >まず、最初にごめんなさい、羅城さん。 >ユヴェルさんのキレた時の口調、あまりうまく出来なかったので、「三千世界の鴉を殺し」の軍隊系上官風の暴言・毒舌になりました。 >と言うか,ユヴェルさん、別人です。 朱琉:いえいえ、カッコイイので、万事OKです! 語り部:ミーハー・・・・ > >次に、アルトとナツメが、双子なのになぜ、高校一年生と中学三年生なのかと言うと。 >アルト君は、三月三十日生まれで >ナツメ嬢は、四月三日生まれなのです。 >皆さんは、双子というと、ほぼ同時に生まれてくるものと思いがちですが、最短数分、最長一ヶ月ほど、生まれてくる日に幅があるのです。 >もちろん、一ヶ月というのは、ギネス記録モノですし、通常ならば,一日程度なのですが、作者の意図と神様の気紛れに寄って,四日誕生日の違う双子になったのです。 朱琉:ああ、そういうことってありますよね〜。友人の妹に、双子なのに誕生日が二日違い、って子がいましたから。 語り部:そういうところが、人間面白いよね。説明には苦労するけど。 > > > > >最後に、この作品は、全何話かは未定ですが、四月から順番に一年間、子沢山家族・ヴァリ−ド家を見守っていくお話です。 >皆様,最後までお付き合いくださいませ。 > > >では、ACT2 「ミ−ティングにならないミ−ティングで」 > >それでは、また次回。 二人:それでは、また! > |
17335 | 反応上々、ありがとうです。 | 十叶 夕海 | 2005/10/19 19:12:33 |
記事番号17334へのコメント > >朱琉:こんにちは!冒頭からミーハー化している羅城です。 >語り部:じゃあ、早速だけどレスといこうか。 ユア:光栄ですね。 久遠;モイラちゃんではなくて,私が今回以降ご一緒するわね。 > >> >> >>「ファラン姉さん、これ。」 >>「ありがと。 >> 今日は何?」 >>「えっと、蓮根のはさみ揚げとプチハンバ−グ、あとポテトサラダにいちごよ。」 >>「ごめんね、ディスちゃん。」 >>ある住宅街のとある朝の風景。 >>青く輝く背中の中ほどまで流した髪とオレンジ色の瞳で、ブラウスにフレアスカ−トとエプロン姿の二十歳位の女性が、青緑色の神を三つ編みにし、パンツス−ツ姿の二十代後半の女性にお弁当を渡している。 >>その隣りで、赤みのある茶色レンガ色の髪で、ティ−シャツ二時−パンというラフな格好の二十代後半に見えるの女性が、そう謝っていた。 >>青緑の髪の女性とレンガ色の髪の女性は、顔立ちがよく似ていて、双子といっても通用しそうだ。 >>「行って来ます。」 >>そう言うのは、黒壇のように黒くいつややかな長い髪の時乃学園中等部の制服姿の少女。 >>「そういえば、今日は週一回の授業だったわね。」 >>娘の言葉にうなづくレンガ色の髪の女性。 >>これが、このヴァリ−ド家の女性陣。 >>青緑色の髪の女性が、長女で、ファラン。 >>青銀色の髪の女性が、次女で、ディスティア。 >>黒色の髪の女性が、 三女で、ナツメ。 >>赤茶色の髪の女性が、母親で、ルピナス。 >>むろん、ルピナスは、実の母親で×十代なのだが、二十代後半にしか見えない驚異の外見なのである。 >朱琉:をを! >語り部:通訳すると、皆様だvといったところかな? 久遠;うふふふ、そうあの子達よ。 ユア;なんだ、その妖しい笑いは? > >>「俺も、もう行く。 >> 入学式の準備があるしな。」 >>そう言ったのは、赤い髪を短くかった、空色の瞳の時乃学園高等部の制服姿の少年。 >>「ナツメ、一緒に行くか?」 >>「は、っはい。」 >>ナツメと赤髪−エヴァンスと一緒にダイニングを出て行く。 >>『ヘルメット忘れるなよ。』 >>など、聞こえる所から、エヴァンスは、バイク通学のようだ。 >>「気をつけて行きなさいよ。」 >>と母・ルピナス。 >>「私も行くわ。 >> バイトくん、今日か是非痛みたいだし、午前中山田一人じゃ可哀想だしね。」 >>ファランも、そう言って出て行く。 >>少し遅れて、愛車『ビ−トルくん☆』のエンジン音が響き、遠ざかった。 >>「アルトも、いつまでも、食べてないでそろそろ着替えて。 >> 今日から、高校生でしょうが。」 >>「ふぁひ、わはっら(はい、わかった。)」 >>まだ、ト−ストをほおばり、カフェ・レを飲んでいたアルトは、とりあえず返事をした。 >>彼は、ウサギのようにふわふわした白い髪をうまく一本に纏め、大きな瞳はオレンジ色の可愛い系の少年。 >>ちなみに、学年は違うが、ナツメとは双子である。 >>ヴァリ−ド家の男性陣は次の通り。 >>赤い髪の少年が、長男でエヴァンス。 >>白い髪の少年が、次男でアルト。 >>今現在未登場の父親が、レンシェルマ。 >>「あれ、父さんは?」 >>「まだ、寝てるわ。 >> 昼から、編集さんが来るみたいだけど・・・行く前に母さんが起こすわ。」 >>「じゃ、行くね。」 >>「あれ、ディス姉、今日講義ないじゃなかったの?」 >>「サ−クルよ。 >> 五月の連休終わったら、サ−クル勧誘があるから、それの演目決めたりね。」 >>「ふ〜ん。いってらっしゃい。」 >>「今日は、早く帰ってきてね。 >> 焼き物と揚げ物以外は、ごちそう作って待ってるから。」 >朱琉:ぅをう! >語り部:通訳すると、彼らだよ、家族やってるよ!きゃ〜!!といった感じ。・・・・感嘆語で会話するのやめてよね、朱琉。 久遠;憧れるわよね〜、もてないからこそ。 ユア;少々元の性格で行くっておりますのです。 > >> >> >> >> >>SIDE:ナツメ >> >>「中等部まで行かなくていいか?」 >>「はい。 >> ありがとうございました、エヴァ兄さん。」 >>「気をつけて行けよ。」 >>高等部のほうで、ナツメはおろしてもらい、兄と別れた。 >>エヴァンスは、バイクを置くために、校舎裏の駐輪場に。 >>ナツメは、中等部に向かう為に、校舎の方に。 >>それぞれ向かった。 >>そして、その途中の道路の街路樹の根元で、「にぃにぃ」鳴く箱があった。 >>ナツメがそれを開くと、黒仔ネコと白仔ネコが、寄り添って鳴いてた。 >>「ネコさん、捨てられたんですね・・・・」 >>ナツメは、誰に言うでもなくそう言うとは子を抱えて、再び歩き出す。 >>そして、高等部の職員室からも、中等部の職員室からも、見えにくい場所に差し掛かった。 >>「チュ−ボ−のガキが何してんだ、あぁっ?」 >>「此処は、通っちゃいけないんでちゅよ。」 >>など、六,七人の強面&がっちり長身の一応、時乃学園の高等部の制服を来たオ−ルドフリョ−ズ。 >>オ−ルバックやら、スキンヘッドやら、イマドキ漫画にもあまりいないタイプの不良のみなさんである。 >>「・・・・・」 >>ナツメは、彼らに囲まれて、泣きそうになっている。 >>「あぁん、なんか言ったらどうだ、嬢ちゃんよ?」 >>「貴様ら、俺の妹に何してやがる。 >> とっとと離れないと×××を×××して、××するぞ。」 >>ものすごい剣幕で、乱入してきたのは、エヴァンス・・・・・ではなく、蜂蜜色の髪と空色の髪の中肉中背の青年。 >>「あ〜あ、君らご愁傷様やなぁ。 >> ユヴェル、キレたら、ディスティアはんぐらいしか止めれんのに・・・。」 >朱琉:ユヴェル君だ!いきなりマジギレモードですね。私が書くより遥かにかっこいい・・・・ >語り部:おーい、朱琉ー?戻ってこーい・・・・ ユア;よっしゃぁ。反応上々。 久遠;ユアちゃん,此処の反応一番怖がってたもんね。 > >>オ−ルドフリョ−ズの面々が、ユヴェルの方に注意が行った隙に、金髪碧眼の造形だけは二枚目の青年が、ナツメを確保する。 >>「よう、頑張ったなぁ、ナツメちゃん。」 >>ナツメは、彼にしがみついて泣く。 >>よほど怖かったのだろう。 >>「おし、ユヴェル。 >> 人質の心配は、いらひん。 >> やって、おしまいなさい。」 >>「貴様に、言われんでも、ヤる。」 >>「殺ったら,あかんて殺ったら。」 >>「るさい。 >> こんのクサレ××ども、掛かってきやがれ。」 >>こうして、一対多数の喧嘩は始まった。 >>・・・結果論だけ言おう。 >>彼らは、数日間生死の境を死の方にかなり彷徨った後、四ヶ月入院。 >>ちなみに、痛みと苦痛は最大限に、医者が治しやすい怪我だった。 >>痛点が集まる場所は,えてして痛みはあるが治療はしやすいのだ。 >>法医学部の面目躍如という所のユヴェルであった。 >朱琉:お見事!拍手喝采モノです。 ユア:専門?な方にそう言ってもらえると嬉しいです。 > >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >>はいはい。ユアです。 >>家族モノです。 >>ある意味、コメディ目指しました。 >朱琉:はい、笑いました。学校なのに。 >語り部:幸せに笑み崩れてるところを友人に発見されて、何だか楽しそうとのコメントを頂いた朱琉。・・・・という程度には楽しんでるよ。朱琉の普段のポーカーフェイスが崩れるくらいだから・・・・本格的に楽しんでるね。 ユア;うおおおッ(ほんのり顔を赤く染めつつ) 久遠;・・・・・・・ええと、『それは、本当に楽しんでいただけて幸いです』ってとこ? > >> >>まず、最初にごめんなさい、羅城さん。 >>ユヴェルさんのキレた時の口調、あまりうまく出来なかったので、「三千世界の鴉を殺し」の軍隊系上官風の暴言・毒舌になりました。 >>と言うか,ユヴェルさん、別人です。 >朱琉:いえいえ、カッコイイので、万事OKです! >語り部:ミーハー・・・・ ユア;初めの時は、敬語調ながら暴言と毒を吐いていたのですが、 久遠;試行錯誤の末に、こうなったと > >> >>次に、アルトとナツメが、双子なのになぜ、高校一年生と中学三年生なのかと言うと。 >>アルト君は、三月三十日生まれで >>ナツメ嬢は、四月三日生まれなのです。 >>皆さんは、双子というと、ほぼ同時に生まれてくるものと思いがちですが、最短数分、最長一ヶ月ほど、生まれてくる日に幅があるのです。 >>もちろん、一ヶ月というのは、ギネス記録モノですし、通常ならば,一日程度なのですが、作者の意図と神様の気紛れに寄って,四日誕生日の違う双子になったのです。 >朱琉:ああ、そういうことってありますよね〜。友人の妹に、双子なのに誕生日が二日違い、って子がいましたから。 >語り部:そういうところが、人間面白いよね。説明には苦労するけど。 ユア;ですので、ナツメが、アルトを呼ぶ時は、彼だけ呼び捨てです。 お兄ちゃんとか呼びにくいからだそうで。 久遠;うんうん、だから人を見守りたくなる。 >> >> >>では、ACT2 「ミ−ティングにならないミ−ティングで」 >> >>それでは、また次回。 >二人:それでは、また! > 二人;では、次回で。 >> > |
17336 | 家族の写真 Act 2 ミ−ティングにならないミ−ティング | 十叶 夕海 | 2005/10/19 23:36:38 |
記事番号17332へのコメント 「ナツメ・・・?」 少々、サ−クルのミ−ティングに遅れる形になったユヴェルと金髪の二枚目半−ラディハルトは、ナツメ+仔猫×2を連れて入った。 そのすぐに、青銀髪のディスティアのアルトではなく、黒銀髪の部長・アルティアの涙の後を見たせいか,怒りに狼狽をたっぷりコ−ティングしたテノ−ルにそう言われた。 「どうした? 誰かに,また虐められたのか?」 ナツメを抱き上げ、視線を合わしながら、そう聞くアルティア。 ナツメとアルティアは、従姉弟同士なのだ。 部屋にそれぞれたむろっていた男性陣七人は、口々にこう言う。 「アル部長って,あんな人間みたいな表情できたんだ。」 「ってか、表情動いたの始めてみたぜ。」 「そうそう、ロボットじゃなかったんだな。」 「いつもの『デスマスク』がはがれてんじゃん。」 「う〜ん、明日は吹雪だね。」 「怖えぇよ、いつもの『鉄仮面』のほうが万倍マシだ。」 「・・あれは,幻。・・・・あれは幻・・・・・・」 残っていた女性陣14人はと言うと 「うっそ〜。アル部長カワイイ。」 「アル部長って,表情変えても、ス・テ・キ。」 「惚れ直したわ、アル部長になら抱かれてもいい!!」 と言うアル信派女性陣と 「え、あの子可愛い〜。」 「着せ返したいわ〜。」 「ピンハとか似合いそう。」 「いいえ、ゴスロリのようなアンティ−ク系よ。」 「え〜、着物なんか似合いそうですよぉ。」 等々のナツメに対する言葉に別れていた。 ちなみに、ディスティアを含む残り四人は,買出しに言っていた。 「ただいま・・・・って,ナツメ,どうしたの?」 友人三人と一緒に帰ってきたディスティアは、彼女を認めるとすぐに駆け寄った。 「不良さんに、絡まれて、ユヴェルさんとラディさんに助けてもらって此処に来たんです。」 『にぃにぃ』 『にぃにぃ』 「・・・・・・この箱は?」 「猫さん、二匹捨てられてたの。」 「ディス、ともかく始めましょ、ミ−ティング」 という、友人部員の言葉で、どうにかこうにか始まった。 「『美女と野獣』がいいと思います。」 「お前が、野獣かよ。 あっ、『ロミジュリ』で。」 「・・・だんぜん、『ハムレット』。」 「でも、ディスティアの姐御を青銀髪のオスカルにして、『ベルバラ』ってのは?」 「いやいや、我が大学部が誇るオリジナル『女海賊・ロ−ザ』だろ。」 などなど、それぞれの趣味が反映し、意見が跳びかう。 結局、演目は『ベルバラ』に決定したのだが、その後の配役決めは、バイトなどの帰宅組と乱入者の少女を着せ替えしたがっている女性陣が出たため、お流れになった。 けっきょく、ミ−ティングは、正味三十分だった。 「ねぇねぇ、名前は?」 「ナツメ=アズリ−ドです。」 「ディスの妹だよね。 でも、部長のことなんで知ってるの?」 「アル兄さんは、従兄妹なんです。 アル兄さんのお父さんと私のお母さんが、兄妹なので。」 などなど、髪をいじられながら、質問攻めになっているナツメ。 ディスティアとユヴェル、ラディハルトは、仔猫にスポイトでミルクをあげている。 白い方はユヴェルに、黒い方はディスティアに、抱かれていた。 しかし、目もろくに開いていない子猫を捨てるとは、まったく人にあらざる人の所業である。 「にしても、ほんま良かあたわ、使うてないスポイトとミルクがあって。」 ここで、ワンポイントネコちゃんトリビア。 仔猫専用のミルクってない店が多い。 だけど、必要そんな時。 牛乳を二倍に水で薄めれば、とりあえずではあるが代用品になるのだ。 「そうね。 ・・・・ユヴェル、いつものお菓子、鞄に入ってるから。」 「ええな、ええな。 ディスティアはんのお菓子・・」 「一応、普通の甘さのと控えめのもあるから。」 と話しているうちに、お腹いっぱいになったのか、仔猫二匹は眠ってしまった。 「さて、向こうでお茶にしましょか。」 そのときには、ナツメは髪をお団子にされていたのは、記しておこう。 その帰り道−。 ラディハルトのスタジャンの合わせから、仔猫二匹頭と前足だけを出して、四人は歩く。 「ディス姉さん、今日なに作るんですか?」 「ん〜。 こふきイモとニンジンのグラッセは、昨日作っておいたし、トリ胸をハ−ブ漬けにしてソテ−して、ポテトと豆でも揚げようかな。」 「そういえば、今日は、アルトくんの入学式でしたね。」 「ああ、あの白兎のやな。 あ、こら、暴れたらあかんて、落ちてまう。」 ネコ達が、いきなり暴れだし、合わせから落ちてしまう。 それをナツメが受け止めて転倒しかける。 さらに、それをユヴェルが抱きとめる。 「大丈夫?」 「はい。」 そして、その晩−。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ はい、『家族の写真』ACT2です。 いろいろと、試行錯誤しながらのスタ−トです。 最後の方で、ラディハルトが、どうやって仔猫を合わせに入れてたかと言うと、女性で言う所のアンダ−の部分にウェストポ−チをまいて足場にしていたのです。 時乃学園は、幼等部から大学院部まである私立系の学園です。 中等部までは、中三に進学コ−スができる以外は基本・普通科のみあります。 高等部には、普通科・商業科・音楽科・体育かがあります。 大学部と大学院部には、教育学部から、法医学部まで、文系理系がごちゃごちゃになっています。 そして、それ以外に、幼等部から大学部までごっちゃにして、心の事情で普通に通えない生徒のために、通信コ−スがあります。 週一回は、それぞれの校舎に。 月一回は、全部一同に集まります。 現在、幼等部から大学部までで、25人がそのコ−スに通っています。 ナツメも、その一人です。 その他のことはおいおいわかっていくでしょう。 では、次回は。 ACT3 仔猫達のこと では、次回もお楽しみに。 |
17337 | Re:家族の写真 Act 2 ミ−ティングにならないミ−ティング | 羅城 朱琉 | 2005/10/20 15:14:22 |
記事番号17336へのコメント 朱琉:こんにちは!早速ですが、レスに参ります。 > > > >「ナツメ・・・?」 >少々、サ−クルのミ−ティングに遅れる形になったユヴェルと金髪の二枚目半−ラディハルトは、ナツメ+仔猫×2を連れて入った。 >そのすぐに、青銀髪のディスティアのアルトではなく、黒銀髪の部長・アルティアの涙の後を見たせいか,怒りに狼狽をたっぷりコ−ティングしたテノ−ルにそう言われた。 >「どうした? > 誰かに,また虐められたのか?」 >ナツメを抱き上げ、視線を合わしながら、そう聞くアルティア。 >ナツメとアルティアは、従姉弟同士なのだ。 >部屋にそれぞれたむろっていた男性陣七人は、口々にこう言う。 >「アル部長って,あんな人間みたいな表情できたんだ。」 >「ってか、表情動いたの始めてみたぜ。」 >「そうそう、ロボットじゃなかったんだな。」 >「いつもの『デスマスク』がはがれてんじゃん。」 >「う〜ん、明日は吹雪だね。」 >「怖えぇよ、いつもの『鉄仮面』のほうが万倍マシだ。」 >「・・あれは,幻。・・・・あれは幻・・・・・・」 朱琉:男子の皆さん、大丈夫ですか・・・・? 語り部:意外な人の意外な一面って、時として下手な武器より破壊力があるからね・・・・精神破壊力が(笑) >残っていた女性陣14人はと言うと >「うっそ〜。アル部長カワイイ。」 >「アル部長って,表情変えても、ス・テ・キ。」 >「惚れ直したわ、アル部長になら抱かれてもいい!!」 >と言うアル信派女性陣と >「え、あの子可愛い〜。」 >「着せ返したいわ〜。」 >「ピンハとか似合いそう。」 >「いいえ、ゴスロリのようなアンティ−ク系よ。」 >「え〜、着物なんか似合いそうですよぉ。」 >等々のナツメに対する言葉に別れていた。 >ちなみに、ディスティアを含む残り四人は,買出しに言っていた。 朱琉:女子の皆さんも、微妙に突っ走ってる・・・・? 語り部:そうかな?朱琉の妹よりはノーマルだと思うけど。 > > >「ただいま・・・・って,ナツメ,どうしたの?」 >友人三人と一緒に帰ってきたディスティアは、彼女を認めるとすぐに駆け寄った。 >「不良さんに、絡まれて、ユヴェルさんとラディさんに助けてもらって此処に来たんです。」 >『にぃにぃ』 > 『にぃにぃ』 >「・・・・・・この箱は?」 >「猫さん、二匹捨てられてたの。」 >「ディス、ともかく始めましょ、ミ−ティング」 >という、友人部員の言葉で、どうにかこうにか始まった。 >「『美女と野獣』がいいと思います。」 >「お前が、野獣かよ。 > あっ、『ロミジュリ』で。」 >「・・・だんぜん、『ハムレット』。」 >「でも、ディスティアの姐御を青銀髪のオスカルにして、『ベルバラ』ってのは?」 >「いやいや、我が大学部が誇るオリジナル『女海賊・ロ−ザ』だろ。」 >などなど、それぞれの趣味が反映し、意見が跳びかう。 >結局、演目は『ベルバラ』に決定したのだが、その後の配役決めは、バイトなどの帰宅組と乱入者の少女を着せ替えしたがっている女性陣が出たため、お流れになった。 >けっきょく、ミ−ティングは、正味三十分だった。 朱琉:お疲れ様です。この状況でよく演目だけでも決めれましたね・・・・ 語り部:まとめ役さん、ご苦労様。 > > > > > >「ねぇねぇ、名前は?」 >「ナツメ=アズリ−ドです。」 >「ディスの妹だよね。 > でも、部長のことなんで知ってるの?」 >「アル兄さんは、従兄妹なんです。 > アル兄さんのお父さんと私のお母さんが、兄妹なので。」 >などなど、髪をいじられながら、質問攻めになっているナツメ。 >ディスティアとユヴェル、ラディハルトは、仔猫にスポイトでミルクをあげている。 >白い方はユヴェルに、黒い方はディスティアに、抱かれていた。 >しかし、目もろくに開いていない子猫を捨てるとは、まったく人にあらざる人の所業である。 >「にしても、ほんま良かあたわ、使うてないスポイトとミルクがあって。」 >ここで、ワンポイントネコちゃんトリビア。 >仔猫専用のミルクってない店が多い。 >だけど、必要そんな時。 >牛乳を二倍に水で薄めれば、とりあえずではあるが代用品になるのだ。 朱琉:なつかしい・・・・。我が家の猫にも、そうやってミルクをあげたときがありました・・・・(遠い目) 語り部:それが、今では猫又候補。時間の流れを感じるね。 朱琉:いまでもかわいいけど、子猫のときのかわいさといったら・・・・! 語り部:はい、そこ!ノロケないように。 >「そうね。 > ・・・・ユヴェル、いつものお菓子、鞄に入ってるから。」 >「ええな、ええな。 > ディスティアはんのお菓子・・」 >「一応、普通の甘さのと控えめのもあるから。」 >と話しているうちに、お腹いっぱいになったのか、仔猫二匹は眠ってしまった。 >「さて、向こうでお茶にしましょか。」 >そのときには、ナツメは髪をお団子にされていたのは、記しておこう。 > > > > > >その帰り道−。 > >ラディハルトのスタジャンの合わせから、仔猫二匹頭と前足だけを出して、四人は歩く。 >「ディス姉さん、今日なに作るんですか?」 >「ん〜。 > こふきイモとニンジンのグラッセは、昨日作っておいたし、トリ胸をハ−ブ漬けにしてソテ−して、ポテトと豆でも揚げようかな。」 >「そういえば、今日は、アルトくんの入学式でしたね。」 >「ああ、あの白兎のやな。 > あ、こら、暴れたらあかんて、落ちてまう。」 >ネコ達が、いきなり暴れだし、合わせから落ちてしまう。 >それをナツメが受け止めて転倒しかける。 >さらに、それをユヴェルが抱きとめる。 >「大丈夫?」 >「はい。」 > > > > >そして、その晩−。 > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > >はい、『家族の写真』ACT2です。 >いろいろと、試行錯誤しながらのスタ−トです。 > > >最後の方で、ラディハルトが、どうやって仔猫を合わせに入れてたかと言うと、女性で言う所のアンダ−の部分にウェストポ−チをまいて足場にしていたのです。 > > >時乃学園は、幼等部から大学院部まである私立系の学園です。 >中等部までは、中三に進学コ−スができる以外は基本・普通科のみあります。 >高等部には、普通科・商業科・音楽科・体育かがあります。 >大学部と大学院部には、教育学部から、法医学部まで、文系理系がごちゃごちゃになっています。 >そして、それ以外に、幼等部から大学部までごっちゃにして、心の事情で普通に通えない生徒のために、通信コ−スがあります。 >週一回は、それぞれの校舎に。 >月一回は、全部一同に集まります。 >現在、幼等部から大学部までで、25人がそのコ−スに通っています。 >ナツメも、その一人です。 >その他のことはおいおいわかっていくでしょう。 > > >では、次回は。 > >ACT3 仔猫達のこと > > >では、次回もお楽しみに。 朱琉:はい!今回も楽しませていただきました。 語り部:じゃあ、今回はこの辺でね。 二人:では、また! > > |
17338 | そういうものです。 | 十叶 夕海 | 2005/10/20 23:27:29 |
記事番号17337へのコメント > >朱琉:こんにちは!早速ですが、レスに参ります。 ユア;こんにちわ。では返レス行きます。 > >> >> >> >>「ナツメ・・・?」 >>少々、サ−クルのミ−ティングに遅れる形になったユヴェルと金髪の二枚目半−ラディハルトは、ナツメ+仔猫×2を連れて入った。 >>そのすぐに、青銀髪のディスティアのアルトではなく、黒銀髪の部長・アルティアの涙の後を見たせいか,怒りに狼狽をたっぷりコ−ティングしたテノ−ルにそう言われた。 >>「どうした? >> 誰かに,また虐められたのか?」 >>ナツメを抱き上げ、視線を合わしながら、そう聞くアルティア。 >>ナツメとアルティアは、従姉弟同士なのだ。 >>部屋にそれぞれたむろっていた男性陣七人は、口々にこう言う。 >>「アル部長って,あんな人間みたいな表情できたんだ。」 >>「ってか、表情動いたの始めてみたぜ。」 >>「そうそう、ロボットじゃなかったんだな。」 >>「いつもの『デスマスク』がはがれてんじゃん。」 >>「う〜ん、明日は吹雪だね。」 >>「怖えぇよ、いつもの『鉄仮面』のほうが万倍マシだ。」 >>「・・あれは,幻。・・・・あれは幻・・・・・・」 >朱琉:男子の皆さん、大丈夫ですか・・・・? >語り部:意外な人の意外な一面って、時として下手な武器より破壊力があるからね・・・・精神破壊力が(笑) ユア;ちなみに、男子の印象は、「無表情な裏方のエキスパ−トな部長」です。 久遠;そうよね、あんな無愛想な子が、あんな表情したんですもの、驚くわよね。 > >>残っていた女性陣14人はと言うと >>「うっそ〜。アル部長カワイイ。」 >>「アル部長って,表情変えても、ス・テ・キ。」 >>「惚れ直したわ、アル部長になら抱かれてもいい!!」 >>と言うアル信派女性陣と >>「え、あの子可愛い〜。」 >>「着せ返したいわ〜。」 >>「ピンハとか似合いそう。」 >>「いいえ、ゴスロリのようなアンティ−ク系よ。」 >>「え〜、着物なんか似合いそうですよぉ。」 >>等々のナツメに対する言葉に別れていた。 >>ちなみに、ディスティアを含む残り四人は,買出しに言っていた。 >朱琉:女子の皆さんも、微妙に突っ走ってる・・・・? >語り部:そうかな?朱琉の妹よりはノーマルだと思うけど。 ユア;無愛想で、硬派ところがいいッていうのが、女子の定評です。 久遠;FCもあるのよね。 ユア;・・・・・・語り部さんの言葉は敢えて突っ込みません。 >>「ディス、ともかく始めましょ、ミ−ティング」 >>という、友人部員の言葉で、どうにかこうにか始まった。 >>「『美女と野獣』がいいと思います。」 >>「お前が、野獣かよ。 >> あっ、『ロミジュリ』で。」 >>「・・・だんぜん、『ハムレット』。」 >>「でも、ディスティアの姐御を青銀髪のオスカルにして、『ベルバラ』ってのは?」 >>「いやいや、我が大学部が誇るオリジナル『女海賊・ロ−ザ』だろ。」 >>などなど、それぞれの趣味が反映し、意見が跳びかう。 >>結局、演目は『ベルバラ』に決定したのだが、その後の配役決めは、バイトなどの帰宅組と乱入者の少女を着せ替えしたがっている女性陣が出たため、お流れになった。 >>けっきょく、ミ−ティングは、正味三十分だった。 >朱琉:お疲れ様です。この状況でよく演目だけでも決めれましたね・・・・ >語り部:まとめ役さん、ご苦労様。 ユア;まとめ役は、アルティアともう一人の名無しの女子です。 久遠;そうよね、でも、流石に半分怒鳴りかけてたわね、アルティアちゃん。 > >>ディスティアとユヴェル、ラディハルトは、仔猫にスポイトでミルクをあげている。 >>白い方はユヴェルに、黒い方はディスティアに、抱かれていた。 >>しかし、目もろくに開いていない子猫を捨てるとは、まったく人にあらざる人の所業である。 >>「にしても、ほんま良かあたわ、使うてないスポイトとミルクがあって。」 >>ここで、ワンポイントネコちゃんトリビア。 >>仔猫専用のミルクってない店が多い。 >>だけど、必要そんな時。 >>牛乳を二倍に水で薄めれば、とりあえずではあるが代用品になるのだ。 >朱琉:なつかしい・・・・。我が家の猫にも、そうやってミルクをあげたときがありました・・・・(遠い目) >語り部:それが、今では猫又候補。時間の流れを感じるね。 >朱琉:いまでもかわいいけど、子猫のときのかわいさといったら・・・・! >語り部:はい、そこ!ノロケないように。 ユア;本当に、仔猫って,純情な魔性の女って言うか、ものすごく可愛いですもんね。 久遠;いつでも猫って可愛いものよね。 >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >>はい、『家族の写真』ACT2です。 >>いろいろと、試行錯誤しながらのスタ−トです。 >> >> >>最後の方で、ラディハルトが、どうやって仔猫を合わせに入れてたかと言うと、女性で言う所のアンダ−の部分にウェストポ−チをまいて足場にしていたのです。 >> >> >>時乃学園は、幼等部から大学院部まである私立系の学園です。 >>中等部までは、中三に進学コ−スができる以外は基本・普通科のみあります。 >>高等部には、普通科・商業科・音楽科・体育かがあります。 >>大学部と大学院部には、教育学部から、法医学部まで、文系理系がごちゃごちゃになっています。 >>そして、それ以外に、幼等部から大学部までごっちゃにして、心の事情で普通に通えない生徒のために、通信コ−スがあります。 >>週一回は、それぞれの校舎に。 >>月一回は、全部一同に集まります。 >>現在、幼等部から大学部までで、25人がそのコ−スに通っています。 >>ナツメも、その一人です。 >>その他のことはおいおいわかっていくでしょう。 >> >> >>では、次回は。 >> >>ACT3 仔猫達のこと >> >> >>では、次回もお楽しみに。 >朱琉:はい!今回も楽しませていただきました。 >語り部:じゃあ、今回はこの辺でね。 >二人:では、また! >> ユア;はい、次回は多分家族会議になるかと。 久遠;ナツメちゃんの少し昔のお話でもあるわね。 二人;ともあれ、次回をお楽しみに。 では。 >> > |
17339 | 家族の写真 Act 3 仔猫達のこと (半分以上実話) | 十叶 夕海 | 2005/10/23 22:52:51 |
記事番号17332へのコメント 「猫・・・ですか?」 夕食兼アルトの入学祝の最中、ナツメの言葉に問い返したのは、父・レンシェルマだった。 「はい。」 父娘は、視線を合わせたまま膠着状態に、姉と兄は黙々と食べ、母親は見守りつつも食べていた。 沈黙の間に、レンシェルマの外見と経歴を話しておこう。 本名;レンシェルマ=ヴァリ−ド。 作家名;雪詠 蓮(ゆきよみ れん) 夕霧 麻央(ゆうぎり まお)(←少女向け専用) 外見は、不健康に見えない程度の細身で、『緑なす黒髪』と言う表現が一番しっくりくるつややかな黒髪を胸の辺りまで伸ばし、瞳はラピスラズリのような濃紺色。 とりあえず、いまのところ、息子たちには身長は勝ってはいるが、娘のうち、ファランと同程度、ディスティアには十数センチ負けているというぐらいの身長だ。 作家経歴としては、とあるライトのベルの賞に応募したところ、審査員全員の賞賛を浴び、16歳でデビュ‐。 処女作の作品名は、『月の下での邂逅』 ルパンの曾孫・レジャンとホ−ムズの曾孫・メリッサの恋愛ミステリ−ドタバタコメディ。 ×十年経った現在、それはレジャン&メリッサシリ−ズをファ‐ストシリ‐ズとして、サ‐ドシリ−ズ・・孫世代まで描かれている。 シリ‐ズ累計・三十八冊まで刊行されている、レンシェルマの作品の中では一番の長寿である。 彼は、ミステリ、純愛、ハ−ドボイルドから 少女向けまで幅広く書いているが、その中でベストセラ−となっているのはホンの数冊。 しかし、書く本書く本、どんなに古い本でも未だに増刷されつづけているロングセラ−が多いのだ。 もしくは、ドラマになったり、漫画になったり、ラジオドラマとかになるなど、他メディアになっていることが多い作品である。 「猫ですか・・・・」 レンシェルマも、猫は嫌いではない。 むしろ、好きなのだが、しぶるのにはひとつ理由がある。 ヴァリ−ド家では、アルトとナツメが小学生の時に、猫を飼っていた。 その猫は、ナツメが中学に上がる春に亡くなった。 生き物を飼っていれば、絶対に避けては通れぬ道なのだが、さらにレンシェルマ似は引っかかっていることがあった。 3年前の事だ。 中等部の制服を取りに行った帰りに、ナツメは誘拐された。 その当時、世間を騒がせていた連続女児誘拐殺人事件の10人目の犠牲者であり、最後の犠牲者となったのだ。 幸い−持っている人の詭弁に近いが−というか、その犯人である弁護士がナツメに本気で惚れ、『家に帰す』それ以外のお願いを聞いてくれ、殺さなかったのだ。 そして、その犯人は、警察に連絡した後、ナツメの目の前で自殺した。 保護された直後の父や兄ですら、近付けば、狂乱状態に陥るほどであった。 今では、落ち着いているが、ね子を買うことでまたぶり返さないか、レンシェルマは心配なのだ。 「母さん、お風呂のお湯止めた?」 「・・・止めてないわ。」 「エヴァ、アルト、姉さん、デザ−ト手伝って。」 ディスティアは、とりあえず、ダイニングを父と妹だけにする為に、そう指示を出した。 ルピナス達も、それを察し、それぞれ出て行く。 「ダメですか? パパ、私、猫飼いたいです。」 「姉貴、デザ−ト。 マドレ−ヌに、果物ソ−スだけじゃなかったか?」 「う〜ん?話し合わせなくちゃダメでしょ? それより、エヴァと姉さんは・・ええとケニアを手早く入れたのを2杯、程よく入れたのを3杯、遅く入れたのを2杯、それぞれ淹れて。 アルトは、洋梨とスモモのソルべを出して頂戴。」 「スペシェルだな、姉貴。」 「はいはい。 コ−ヒ−って、胃が荒れるけど、濃いほうが美味しいのよね。」 「洋梨とスモモのシャ−ベット? わぁ〜い、俺好きなんだよね。」 そうしている間にも、彼女自身もバタ−で軽く焼く為に、林檎とバナナをむいていく。 そうして、約三十分後−。 昨晩焼いていた貝殻型マドレ−ヌを三つ並べ、その脇に洋梨とスモモのシャ−ベットを飾り、その二つの前の方にバタ−で焼いたフル−ツを並べ、そしてチョコソ−スと並々に掛け、粉砂糖を雪のように散らして出来上がりであった。 それが、七人前である。 「・・・・・パパ?」 「猫、飼いたいのですね?」 レレンシェルマのやさしい声には、質問とは関係のないただ、ナツメ対する心配の色だけがあった。 「はい。」 ナツメは、臆せずに、そう返した。 それを見て、レンシェルマは、彼女を手招きした。 そして、彼女の小柄で軽い身体を抱き上げ、膝の上に載せる。 「・・・・・重くなりましたね。」 「パパ。それ怒っていいですか?」 「いいえ、『成長』しましたね。そう言う意味合いです。」 抱き締められながら、ナツメは少々怒ったように・・・というか拗ねるようにこう呟く。 「・・・・いつまでも子供じゃないです。」 「・・はいはい。 ・・・・猫飼ってもいいですよ。 その代わり、世話はちゃんとしてくださいね。」 「・・?」 「猫飼ってもいいですよ。 でも、世話はちゃんとしてください。」 「・・・・・・パパ、ありがとうございます。 大好きです、パパ。」 白猫は、 名前は イェド。 黒猫は、 名前は アツブス。 四月上旬。 こうして、ヴァリ−ド家に +2匹家族が増えた。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ はい、このお話は、ナツメの誘拐から、オチの部分など6割以上実話です。 誘拐殺人事件の方は、アメリカで起こった実在の事件を元に。 ・・・・もちろん、被害者は減らしてあります。 オチは、友人が大学入試・・・今の時期に実際にあったことです。 レンさんの職業について少し。 基本的に、ライトノベルが主な活動ですが、純文学というジャンルでも、女の子向けのノベルでも書いています。 ちなみに、女性向けで書いたのは、普通の恋愛モノなどです。 『お花畑で捕まえて』 『命短し、恋せよ男子』 などなど、まだまだ数は少ないですが、結構好評です。 ナツメとアルトの身長体重の差異。 ナツメは、 147センチ 38キロ アルトは、 165センチ 57キロ 二卵性の双子なうえに、男女差ということで。 ・・・・・アルトくんは、多分慎重にコンプレックスがあるでしょう。 高校生でこの身長だと望みないですから。 では、また次回で。 『孤独な涙』次回分書き直しスランプ中のユアでした。 |
17342 | 悲しみは癒されるべきもの(?) | 羅城 朱琉 | 2005/10/24 08:37:53 |
記事番号17339へのコメント 朱琉:こんにちは!早速レスに参ります。 > > > > >「猫・・・ですか?」 >夕食兼アルトの入学祝の最中、ナツメの言葉に問い返したのは、父・レンシェルマだった。 >「はい。」 >父娘は、視線を合わせたまま膠着状態に、姉と兄は黙々と食べ、母親は見守りつつも食べていた。 >沈黙の間に、レンシェルマの外見と経歴を話しておこう。 >本名;レンシェルマ=ヴァリ−ド。 >作家名;雪詠 蓮(ゆきよみ れん) > 夕霧 麻央(ゆうぎり まお)(←少女向け専用) >外見は、不健康に見えない程度の細身で、『緑なす黒髪』と言う表現が一番しっくりくるつややかな黒髪を胸の辺りまで伸ばし、瞳はラピスラズリのような濃紺色。 >とりあえず、いまのところ、息子たちには身長は勝ってはいるが、娘のうち、ファランと同程度、ディスティアには十数センチ負けているというぐらいの身長だ。 >作家経歴としては、とあるライトのベルの賞に応募したところ、審査員全員の賞賛を浴び、16歳でデビュ‐。 >処女作の作品名は、『月の下での邂逅』 >ルパンの曾孫・レジャンとホ−ムズの曾孫・メリッサの恋愛ミステリ−ドタバタコメディ。 >×十年経った現在、それはレジャン&メリッサシリ−ズをファ‐ストシリ‐ズとして、サ‐ドシリ−ズ・・孫世代まで描かれている。 >シリ‐ズ累計・三十八冊まで刊行されている、レンシェルマの作品の中では一番の長寿である。 >彼は、ミステリ、純愛、ハ−ドボイルドから 少女向けまで幅広く書いているが、その中でベストセラ−となっているのはホンの数冊。 >しかし、書く本書く本、どんなに古い本でも未だに増刷されつづけているロングセラ−が多いのだ。 >もしくは、ドラマになったり、漫画になったり、ラジオドラマとかになるなど、他メディアになっていることが多い作品である。 朱琉:ある意味、一時有名になってベストセラー、というよりも、そっちのほうがすごいのです。 語り部:長い間愛読してもらうのは、難しいよね・・・・。 >「猫ですか・・・・」 >レンシェルマも、猫は嫌いではない。 >むしろ、好きなのだが、しぶるのにはひとつ理由がある。 >ヴァリ−ド家では、アルトとナツメが小学生の時に、猫を飼っていた。 >その猫は、ナツメが中学に上がる春に亡くなった。 >生き物を飼っていれば、絶対に避けては通れぬ道なのだが、さらにレンシェルマ似は引っかかっていることがあった。 >3年前の事だ。 >中等部の制服を取りに行った帰りに、ナツメは誘拐された。 >その当時、世間を騒がせていた連続女児誘拐殺人事件の10人目の犠牲者であり、最後の犠牲者となったのだ。 >幸い−持っている人の詭弁に近いが−というか、その犯人である弁護士がナツメに本気で惚れ、『家に帰す』それ以外のお願いを聞いてくれ、殺さなかったのだ。 >そして、その犯人は、警察に連絡した後、ナツメの目の前で自殺した。 >保護された直後の父や兄ですら、近付けば、狂乱状態に陥るほどであった。 >今では、落ち着いているが、ね子を買うことでまたぶり返さないか、レンシェルマは心配なのだ。 語り部:当然と言えば当然な心配だけど、過保護すぎてもいけないよ。悲しみは癒されなくてはならない。傷は乗り越えなくてはならない。 朱琉:だからと言って、悲しみを癒すために更なる悲しみを味わうことになったら意味ないでしょう? 語り部:まあ、そこまで行くと、個人の判断だね。 >「母さん、お風呂のお湯止めた?」 >「・・・止めてないわ。」 >「エヴァ、アルト、姉さん、デザ−ト手伝って。」 >ディスティアは、とりあえず、ダイニングを父と妹だけにする為に、そう指示を出した。 >ルピナス達も、それを察し、それぞれ出て行く。 >「ダメですか? > パパ、私、猫飼いたいです。」 > > > > > > > > >「・・・・・パパ?」 >「猫、飼いたいのですね?」 >レレンシェルマのやさしい声には、質問とは関係のないただ、ナツメ対する心配の色だけがあった。 >「はい。」 >ナツメは、臆せずに、そう返した。 >それを見て、レンシェルマは、彼女を手招きした。 >そして、彼女の小柄で軽い身体を抱き上げ、膝の上に載せる。 >「・・・・・重くなりましたね。」 >「パパ。それ怒っていいですか?」 >「いいえ、『成長』しましたね。そう言う意味合いです。」 >抱き締められながら、ナツメは少々怒ったように・・・というか拗ねるようにこう呟く。 >「・・・・いつまでも子供じゃないです。」 >「・・はいはい。 > ・・・・猫飼ってもいいですよ。 > その代わり、世話はちゃんとしてくださいね。」 >「・・?」 >「猫飼ってもいいですよ。 > でも、世話はちゃんとしてください。」 >「・・・・・・パパ、ありがとうございます。 > 大好きです、パパ。」 > > > > >白猫は、 名前は イェド。 > >黒猫は、 名前は アツブス。 > >四月上旬。 > >こうして、ヴァリ−ド家に +2匹家族が増えた。 > 語り部:一件落着、かな。 朱琉:かもね。楽しく読ませていただきました。 > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > > >はい、このお話は、ナツメの誘拐から、オチの部分など6割以上実話です。 >誘拐殺人事件の方は、アメリカで起こった実在の事件を元に。 >・・・・もちろん、被害者は減らしてあります。 >オチは、友人が大学入試・・・今の時期に実際にあったことです。 > > > >レンさんの職業について少し。 >基本的に、ライトノベルが主な活動ですが、純文学というジャンルでも、女の子向けのノベルでも書いています。 >ちなみに、女性向けで書いたのは、普通の恋愛モノなどです。 >『お花畑で捕まえて』 >『命短し、恋せよ男子』 >などなど、まだまだ数は少ないですが、結構好評です。 > > > > > >ナツメとアルトの身長体重の差異。 >ナツメは、 147センチ 38キロ >アルトは、 165センチ 57キロ >二卵性の双子なうえに、男女差ということで。 >・・・・・アルトくんは、多分慎重にコンプレックスがあるでしょう。 >高校生でこの身長だと望みないですから。 朱琉:それなら多分まだ大丈夫です。 語り部:実際に朱琉の弟は、高校に入ってから10cm近く伸びて、今では170cm以上あるという。両親の身長が高いから、まだ希望はあるよ。 > > > > >では、また次回で。 >『孤独な涙』次回分書き直しスランプ中のユアでした。 朱琉:はい、では、また! 語り部:またね! > > > |
17344 | 時間だけが癒すモノ・・・? | 十叶 夕海 | 2005/10/25 21:02:33 |
記事番号17342へのコメント > >朱琉:こんにちは!早速レスに参ります。 ユア;はい。遅れましたが、返レスに参ります。 >> >> >> >> >>「猫・・・ですか?」 >>夕食兼アルトの入学祝の最中、ナツメの言葉に問い返したのは、父・レンシェルマだった。 >>「はい。」 >>父娘は、視線を合わせたまま膠着状態に、姉と兄は黙々と食べ、母親は見守りつつも食べていた。 >>沈黙の間に、レンシェルマの外見と経歴を話しておこう。 >>本名;レンシェルマ=ヴァリ−ド。 >>作家名;雪詠 蓮(ゆきよみ れん) >> 夕霧 麻央(ゆうぎり まお)(←少女向け専用) >>外見は、不健康に見えない程度の細身で、『緑なす黒髪』と言う表現が一番しっくりくるつややかな黒髪を胸の辺りまで伸ばし、瞳はラピスラズリのような濃紺色。 >>とりあえず、いまのところ、息子たちには身長は勝ってはいるが、娘のうち、ファランと同程度、ディスティアには十数センチ負けているというぐらいの身長だ。 >>作家経歴としては、とあるライトのベルの賞に応募したところ、審査員全員の賞賛を浴び、16歳でデビュ‐。 >>処女作の作品名は、『月の下での邂逅』 >>ルパンの曾孫・レジャンとホ−ムズの曾孫・メリッサの恋愛ミステリ−ドタバタコメディ。 >>×十年経った現在、それはレジャン&メリッサシリ−ズをファ‐ストシリ‐ズとして、サ‐ドシリ−ズ・・孫世代まで描かれている。 >>シリ‐ズ累計・三十八冊まで刊行されている、レンシェルマの作品の中では一番の長寿である。 >>彼は、ミステリ、純愛、ハ−ドボイルドから 少女向けまで幅広く書いているが、その中でベストセラ−となっているのはホンの数冊。 >>しかし、書く本書く本、どんなに古い本でも未だに増刷されつづけているロングセラ−が多いのだ。 >>もしくは、ドラマになったり、漫画になったり、ラジオドラマとかになるなど、他メディアになっていることが多い作品である。 >朱琉:ある意味、一時有名になってベストセラー、というよりも、そっちのほうがすごいのです。 >語り部:長い間愛読してもらうのは、難しいよね・・・・。 > ユア;『家族の写真』のレンさんは書くことがすきなんです。 モイラ;難しいけど、好きだからやり遂げれたという人なんだよね。 >>「猫ですか・・・・」 >>レンシェルマも、猫は嫌いではない。 >>むしろ、好きなのだが、しぶるのにはひとつ理由がある。 >>ヴァリ−ド家では、アルトとナツメが小学生の時に、猫を飼っていた。 >>その猫は、ナツメが中学に上がる春に亡くなった。 >>生き物を飼っていれば、絶対に避けては通れぬ道なのだが、さらにレンシェルマ似は引っかかっていることがあった。 >>3年前の事だ。 >>中等部の制服を取りに行った帰りに、ナツメは誘拐された。 >>その当時、世間を騒がせていた連続女児誘拐殺人事件の10人目の犠牲者であり、最後の犠牲者となったのだ。 >>幸い−持っている人の詭弁に近いが−というか、その犯人である弁護士がナツメに本気で惚れ、『家に帰す』それ以外のお願いを聞いてくれ、殺さなかったのだ。 >>そして、その犯人は、警察に連絡した後、ナツメの目の前で自殺した。 >>保護された直後の父や兄ですら、近付けば、狂乱状態に陥るほどであった。 >>今では、落ち着いているが、ね子を買うことでまたぶり返さないか、レンシェルマは心配なのだ。 >語り部:当然と言えば当然な心配だけど、過保護すぎてもいけないよ。悲しみは癒されなくてはならない。傷は乗り越えなくてはならない。 >朱琉:だからと言って、悲しみを癒すために更なる悲しみを味わうことになったら意味ないでしょう? >語り部:まあ、そこまで行くと、個人の判断だね。 ユア;まあ、このあと登場するとある少年によって、癒されることになります。 モイラ;それすらも、予定は未定で行かない様にね。 ユア:ともかく、悲しみは時間か恋が癒すと言うことです。 > >>「母さん、お風呂のお湯止めた?」 >>「・・・止めてないわ。」 >>「エヴァ、アルト、姉さん、デザ−ト手伝って。」 >>ディスティアは、とりあえず、ダイニングを父と妹だけにする為に、そう指示を出した。 >>ルピナス達も、それを察し、それぞれ出て行く。 >>「ダメですか? >> パパ、私、猫飼いたいです。」 >> >> >> >> >> >> >> >> >>「・・・・・パパ?」 >>「猫、飼いたいのですね?」 >>レレンシェルマのやさしい声には、質問とは関係のないただ、ナツメ対する心配の色だけがあった。 >>「はい。」 >>ナツメは、臆せずに、そう返した。 >>それを見て、レンシェルマは、彼女を手招きした。 >>そして、彼女の小柄で軽い身体を抱き上げ、膝の上に載せる。 >>「・・・・・重くなりましたね。」 >>「パパ。それ怒っていいですか?」 >>「いいえ、『成長』しましたね。そう言う意味合いです。」 >>抱き締められながら、ナツメは少々怒ったように・・・というか拗ねるようにこう呟く。 >>「・・・・いつまでも子供じゃないです。」 >>「・・はいはい。 >> ・・・・猫飼ってもいいですよ。 >> その代わり、世話はちゃんとしてくださいね。」 >>「・・?」 >>「猫飼ってもいいですよ。 >> でも、世話はちゃんとしてください。」 >>「・・・・・・パパ、ありがとうございます。 >> 大好きです、パパ。」 >> >> >> >> >>白猫は、 名前は イェド。 >> >>黒猫は、 名前は アツブス。 >> >>四月上旬。 >> >>こうして、ヴァリ−ド家に +2匹家族が増えた。 >> >語り部:一件落着、かな。 >朱琉:かもね。楽しく読ませていただきました。 ユア;・・・・・という風に、本の些細な家庭の事を書いていくのが モイラ:この話ということかな? ユア;・・・そうです。 そう言っていただけて嬉しいです。 >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >> >>はい、このお話は、ナツメの誘拐から、オチの部分など6割以上実話です。 >>誘拐殺人事件の方は、アメリカで起こった実在の事件を元に。 >>・・・・もちろん、被害者は減らしてあります。 >>オチは、友人が大学入試・・・今の時期に実際にあったことです。 >> >> >> >>レンさんの職業について少し。 >>基本的に、ライトノベルが主な活動ですが、純文学というジャンルでも、女の子向けのノベルでも書いています。 >>ちなみに、女性向けで書いたのは、普通の恋愛モノなどです。 >>『お花畑で捕まえて』 >>『命短し、恋せよ男子』 >>などなど、まだまだ数は少ないですが、結構好評です。 >> >> >> >> >> >>ナツメとアルトの身長体重の差異。 >>ナツメは、 147センチ 38キロ >>アルトは、 165センチ 57キロ >>二卵性の双子なうえに、男女差ということで。 >>・・・・・アルトくんは、多分慎重にコンプレックスがあるでしょう。 >>高校生でこの身長だと望みないですから。 >朱琉:それなら多分まだ大丈夫です。 >語り部:実際に朱琉の弟は、高校に入ってから10cm近く伸びて、今では170cm以上あるという。両親の身長が高いから、まだ希望はあるよ。 ユア;そうですね。 モイラ;そう言うことで悩むアルトを書くつもり? ユア;・・・・それは秘密です。 >> >> >> >> >>では、また次回で。 >>『孤独な涙』次回分書き直しスランプ中のユアでした。 >朱琉:はい、では、また! >語り部:またね! >> >> >> ユア;はい。次回で。 > |
17347 | 家族の写真 Act 4 義弟の来訪 | 十叶 夕海 | 2005/10/27 00:04:17 |
記事番号17332へのコメント 「ディス、今日バイクなんだ。」 「そう。 真理香、おはよう。」 時乃学園は、国籍が多彩だが、その中で日本人が一番多くて、全体の二割ほどだ。 真理香は、日本人で、髪を茶色の染めたイマドキの女の子である。 「わかるの?」 「わかるわよ。 ディスは、そのスカ−トかズボンのときは、大体バイクでしょ?」 そのスカ−トは、磁気ファスナ−をかけなければ、太もものスリットのタイトスカ−トである。 しかし、今のように磁気ファスナ−を書ければただのスリットなしのタイトスカ−トなのである。 「へえ。」 「そういえば、決まったの?」 「うん、『ベルばら』にね。」 「そうそう配役はどうなの?」 「ええと・・・」 SIDE;ファラン 古今東西の日用雑貨が所狭しと並ぶ『輸入雑貨・おもちゃの宝箱』−。 「店長、閉店準備始めとくっすよ。」 「よし、山田。飲みに行こう。」 「こんばんは〜。 姉さんいる?」 店に入ってきたのは、一人の少年。 赤茶の髪を乱雑に切り揃え、悪戯そうな瞳は、アイス・エメラルドブル−の17歳ぐらいの少年。 しかし、この店の雰囲気ですら、彼の服装とは乖離していた・・・・町の中だとなおさらだろう。 頭から順に言うと、耳には、石付きのものも含めピアスが三つに、首にはアクセントに暗赤のゴツイ首輪、黒い皮のような素材で作られたハイネックのピチピチのノ−ストリップの胸の下くらいの短い丈の上衣に、二の腕までの手の甲に白で十字を入れた長手袋に、キワどめの黒い皮の短パンに、同じく黒の膝丈の編み上げブ−ツ。そして、黒のトレンチコ−トという黒づくめであった。 「ア−クか。 お前、学校は?」 「レンさん言ってない? 俺、来週から、義務教育分の残りとして、時乃学園に編入するんだけど?」 「店長の弟さん?」 「義理の、な。」 「店長って、結婚してたんっすね。」 「この左薬指のは、男避けだとでも思ってたの?」 山田くんの指摘ももっともだが、確かにファランは簡素ながらも薬指に指輪をしていた。 「まあ、いいわ。 もう帰っていいわ、後は私がしとくから。」 そして−。 「で、そのクレイジ−で阿呆な格好は何?」 「俺の私服〜。」 まぁ、コ−トを羽織っているとはいえ、某レイザ−デ―モンHGのような格好であることは否めない。 しかし、あっちの趣味の無いお兄さんやお父さんでも、その気にさせてしまうような服装が生み出す妖艶と外見の年齢が織り成す、あどけなさが妙にマッチしているのであった。 この少年のフルネ−ムは、ア−ク=クラウネル。 ファランの夫・サラディン=フィルメ―ラの義弟である。 なのに、性が違うのはまたの機会の話しとしておこう。 彼は、数ヶ月前、行方不明になったサラディンのおかげで保護者がいない状態になってしまったのである。 それで、兄の奥さんのファランを頼り、面倒な手続きと編入試験を経て、今日此処に来たらしい。 「・・・・・・・・」 「どったの?」 ア−クの指摘どおり、ファランは、頭は抱えていた。 「・・・いや、頭痛がな。 ・・・・帰りにご飯食べてくか?」 「え、家で食べないの?」 「もう八時出しな。 食べ終わっているころだ。」 商品にカバ−をかけ、レジのお金を集計しながら、そう会話する二人。 ファランの店のバイトは殆どが、学生の為昼間いない事が多い。 そのせいで、店長自ら、店にでているのであった。 「ふ〜ん、じゃあ、肉、肉が食いたい。」 「何処で? ステ−キハウス?ファミレス?焼肉屋?」 「焼肉がイイ。」 「わかった。 裏の駐車場にべ−ジュのビ−トルがあるからそこに行ってろ。」 「サラから、連絡無い?」 「うん。兄ちゃんからは無いよ。」 「そう・・・・・・。」 焼肉屋というよりは、韓国料理屋というほうが近い『釜山』と言う店。 ファランの問いに、ア−クはカルビ石焼ビビンバをかき混ぜながら、そう答えた。 ちなみに、ア−クは見ているこっちが辛くなるほどのコチュジャン(辛子味噌)を入れた上でである。 焼いた肉をサンチュに甘味噌と一緒に包んで口にほおり込み、オレンジチュ−ハイのグラスを傾けていても、ファランは明らかに寂しそうに落胆を隠せない様であった。 「姉さん?」 「・・どうした、ア−ク。」 「・・・・ううん、なんでもない。」 ア−クは、寂しそうなのに、苦しそうなのに、辛そうなのに、それを自分に漏らさない義姉・ファランに何故か、自分でもわからないのに声を掛けてしまった。 「そうか。 ア−ク、好きなだけ、食べな。 私からの編入祝代わりだ。」 「ほんと? じゃ、キムチカルビ石焼ビビンバ食いたい。」 「店員さん。 カシスチュ−ハイ一つとキムチカルビ石焼ビビンバ二つ。」 そして、夜半−。 「父さん、説明くれる?」 ヴァリ−ド家の空室に、ア−クが入る予定ではあったが、入膳ほど気がしてなくて寝れる状況ではなかったので、首周りを楽にしてやって、自分のベッドに彼を寝かしつけたその足で、ファランは書斎に向かった。 そして、ファランは、そう詰問するかのように切り出した。 「何のですか?」 「ア−ク。」 「サラディンさんが行方不明になったでしょう?」 「ええ、そうね。 でもね、ここ数日店の方にも、あの馬鹿ア−クが勝手に作った敵が来るようになってるし・・・。 下手に此処に済ませれば、此処も危ないと思うよ?」 「勝手に作った・・・・・ああ、ア−クくんが、≪幻惑の処刑人(イリュ−ジョニス・パニッシャ−)」ですか。」 「そう。 ≪黒き聖母≫・・・・まあ、ディスだけどね。 それの代替わりで、若干13歳で4代目を継いだのが≪幻惑の処刑人≫。 ・・ほとんど、都市伝説か、サイコホラ−の世界だけどね。」 「しかも、ア−ク自身はそれ自体知らない。」 「・・・ってか、父さん詳しすぎ。」 淡々と語ってはいるが、ディスティアは、この街では少しは名の知れた≪シルフィダンサ−ズ≫の3代目総長であった。 2代目が困っている所を声を掛け、それでなし崩しに3代目になってしまったのであった。ディスティアの人の良さを伺えるエピソ−ドである。 呼び名は、黒い服で、聖母如くの慈愛が不良に受けてその名前がつけられた。 「サラディンさんから、手紙着ていたのです。私宛に。」 「サラから? いつ、ねぇ、いつ来たの?」 リクライニングの椅子に座っているレンシェルマを椅子に押し倒す勢いで、ファランは詰め寄る。 「落ち着いてください、ファラン。 ・・・・・一昨日です。 彼の弁護士の事務所からでした。」 「サラァ・・・・・サラ・・・・いつ戻ってくるのよ・・・・」 レンシェルマに詰め寄ったまま、ガクリと力を抜きその場に泣き崩れたファラン。 それをレンシェルマは静かに、背に手を添え、なされるままになっていた。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ こんにちは、前回までと異なり、シリアス&伏線の山ばかりでした。 サラディンとア−クは、兄弟です。 サラディンファランは、夫婦です。 ということで、ヴァリ−ド家にとって、ア−クはぎ利の息子成弟成、兄になるわけです。 しかし、一応ヴァリ−ド家の誰かと結婚できないわけじゃありません。 そのことを留意して続きを待っていて下さい。 それでは、また次回。 |
17348 | Re:家族の写真 Act 4 義弟の来訪 | 羅城 朱琉 | 2005/10/27 10:01:40 |
記事番号17347へのコメント こんにちは!今回は、短縮バージョンで失礼します。 アーク君の格好、覚悟はしていましたが、なかなか・・・・。地味派な私じゃ、思いつけなかったです(笑) そして、チーマーでしょうか?暴走族でしょうか?な設定もカッコイイですね!・・・・と、変なところで夢見るヲトメになっていました。 行方不明中のサラさんのことも気にかかります。 いろんな意味で、楽しく読ませていただきました。続きが楽しみです! では、本当に短くなってしまいましたが、この辺で。 |
17349 | Re:家族の写真 Act 4 義弟の来訪 | 十叶 夕海 | 2005/10/27 22:23:44 |
記事番号17348へのコメント > こんにちは!今回は、短縮バージョンで失礼します。 了解しました。 > > アーク君の格好、覚悟はしていましたが、なかなか・・・・。地味派な私じゃ、思いつけなかったです(笑) ちなみに、オリジナルは、コ−トなしに手枷と足枷が追加されてます。 > そして、チーマーでしょうか?暴走族でしょうか?な設定もカッコイイですね!・・・・と、変なところで夢見るヲトメになっていました。 > 行方不明中のサラさんのことも気にかかります。 これから、また出てきます。 ・・・特に、意外な人が副長です。 ・・・・・ところで、チ−マ−ってなんでしょ? > > いろんな意味で、楽しく読ませていただきました。続きが楽しみです! > では、本当に短くなってしまいましたが、この辺で。 はい、では次回は。 明日明後日はいないので、おそらく日曜日に。 ではでは。 |
17353 | 家族の写真 Act 5 結婚を前提にお付き合いください? | 十叶 夕海 | 2005/11/3 23:10:50 |
記事番号17332へのコメント 「・・・・・というわけで、クラウネルくんは、この三年四組の新しい仲間になりました。」 「ア−ク=クラウネルです。 俺は、スキップで、大学までの課程は終わってるんだけど、兄貴のミスで中学の過程の残り1年終わったことになってなかったので、転校してきました。 皆さん、よろしくお願いします。」 というわけで、二日酔いを隠し、笑顔で挨拶する。 そして、朝のHR後。 「ア−ク君は、何処に住んでるの?」 「兄貴の嫁の姉さんの実家のヴァリ−ドって家にお世話になってるよ。」 「ええ〜? ナツメちゃんの家に?」 この時、この男子の返答が無ければ、少なくともこの晩のことは起きなかった・・・・いや女子の質問が無ければだろう。 「誰?」 「この子。」 ア−クは、その男子にそう質問し、その男子は、部屋の魔逆の位置にいた女の子−ナツメを指差す。 まあ、ナツメは、流れるような黒絹を思わせる黒髪やサファイアのような瞳も儚げで可愛いのはわかるが・・・・。 しかし・・・・・。 「ナツメちゃん。 愛してます。 結婚を前提のお付き合いをしてください。」 ア−クは、右手で腰を抱き寄せ、左手で手を握り告白をした。 『恋に時間は関係ない』というが、早いものである。 おそらく、昨日は遅く家に着き、朝は朝でファランに早くたたき起こされてナツメに会っていないのであった。 「え・・・あ・・・う・・・・ふぅ〜」 結局、三十秒ほどして、ナツメは気絶した。 「クラウネル君。 話してあげてね。 あ、先生にナツメを保健室に運んどくって、行っておいて。 ・・・で、クラウネル君は、手伝いなさい・・・・もとい手伝いやがれ。」 と言いながら、ナツメを彼から引き剥がしたのは、学級長でもある黒髪を一本の長い三つ編みにした快活そうなナツメとはタイプの違う美人の少女であった。 「クラウネル君で、大胆ね。」 「そお〜? そういや、名前は?」 「大須賀誠。 誠実のせいで誠。 柔道部と空手部の部長と学級長を兼任しているわ。」 廊下をナツメをお姫様抱っこしながら、誠はさらりとそれを口にした。 しかし、それに対してア−クは・・・。 「男みたいな名前だね。」 ヒュッ。 モ−ションもなしに、誠は、内履きの足の裏をア−クの咽喉元にぴたりと添える。 ちなみに、位置は先程より下がってはいるもののナツメはお姫様抱っこしたままである。 「言うな。気にしている。」 「・・・了解。」 彼の承知の言葉を受け取り、足をまた一動作で戻した誠。 「テコンド−とかやってる?」 「趣味で、道場に通ってる。」 「・・で、何でナツメちゃん気絶したの?」 「男ぎら・・・いや、軽度の対人恐怖症ね。 というか、大人しいからね、初対面の男に抱き締められればね。 ・・・・・何で、抱きついたの?」 「質問に質問で返さないでよ。 ・・・・一目惚れってヤツ。 この5年間、色んな女(ひと)と寝たけど、一目でシビれたのは、夏目ちゃんだけだし・・・・」 「ストップ。 十七歳よね?」 「うん、今年十八歳の。」 などなど、二人は会話を交わす。 このあと、ナツメが保健室に行く前に起きた後、迫ったア−クは、誠によって、廊下に転がり、捨てていかれた。 「おや、誠ちゃんにナツメちゃん。」 「ニコル先生。 いつも通りです。 ・・・・あと、バカを回収してきます。」 ニコラル−ン=シュテインバ―グ。 二十八歳の若き(?)保健医で、長く淡い金髪をサイドと前髪以外を後ろで縛り、また瞳は、矢車草のような青であった。 中性的で、宗教画の天使にでも書きたくなるような容貌であった。 ちなみに、正真正銘の男である。 「わかったよ。」 誠が、ア−クを回収しに保健室を出ると、彼はナツメに向き直った。 「今日はどうしたんだい?」 「・・クラウネル君に抱きつかれて・・・」 「そうなの? ・・・さっきのバカって彼?」 「はい。」 「おやおや、あの子も変わらないようで・・」 「知り合いなんですか?」 保険医が懐かしげにそう言うと、ナツメがさりげなくそう質問した。 すると、彼は、猛烈に動揺したかのように、一瞬で蒼白になった。 「ええ、まあ、そんなところですね、はい。 ・・・エヴァンス君かディスティアさんに聞くといいですよ。」 「兄さんか姉さんに?」 この関係の話は、次回に回すことにしよう。 キ−ンコンカ−ンコ−ン キ−ンコ−ンカ−ンコ−ン 「ナツメちゃん。 家一緒だし、一緒に帰ろ。」 「いいですよ、クラウネルくん。」 「んもぉ、クラウネルだなんて他人行儀なのはやめてね。 ア−クッて呼び捨てにしていいからさ。」 「ア−ク君?」 ・・ということで、二人は一緒に帰ることになった。 「ナツメお姉ちゃん。」 中等部の校門の前に時乃学園初等部の制服で、紫色の髪と瞳の可愛らしい10歳ぐらいの少年が立っていた。 「フィブくん!?」 「一緒に帰ろ、ナツメお姉ちゃん。」 「誰こいつ?」 「お兄ちゃんこそ、誰? 僕、フィブリゾ=ルビ−アイって言うんだ。 ナツメお姉ちゃんの『恋人』のね。」 「なにおう、ガキが百億年早い。」 二人は、こうして睨み合う。 「あ、あの一緒に帰りましょう。」 しかし、その一言で惚れた弱みと言うやつですぐ止めた二人であった。 −+−+−+−+−+−+−+−+ はい。ACT5お届けしました。 途中のニコラル−ンは、昔の小説から引っ張ってきました。 面識の無いはずのア‐クと彼ですが、知り合いです。 それらも全ては次回で。 では、また。 |
17354 | くはぅぁ!(実際に見た瞬間学校で叫んだ言葉です) | 羅城 朱琉 | 2005/11/4 08:38:33 |
記事番号17353へのコメント 朱琉:こんにちは!読んでいる途中で本気で叫んで、周りから微妙な目で見られた朱琉です。・・・・・・・・まだ、人が少ないうちでよかった・・・・ 語り部:というか、叫ばないよう気をつけたら? 朱琉:無理です。・・・・と、言うわけで、レスです。 > > >「・・・・・というわけで、クラウネルくんは、この三年四組の新しい仲間になりました。」 >「ア−ク=クラウネルです。 > 俺は、スキップで、大学までの課程は終わってるんだけど、兄貴のミスで中学の過程の残り1年終わったことになってなかったので、転校してきました。 > 皆さん、よろしくお願いします。」 >というわけで、二日酔いを隠し、笑顔で挨拶する。 >そして、朝のHR後。 >「ア−ク君は、何処に住んでるの?」 >「兄貴の嫁の姉さんの実家のヴァリ−ドって家にお世話になってるよ。」 >「ええ〜? > ナツメちゃんの家に?」 >この時、この男子の返答が無ければ、少なくともこの晩のことは起きなかった・・・・いや女子の質問が無ければだろう。 >「誰?」 >「この子。」 >ア−クは、その男子にそう質問し、その男子は、部屋の魔逆の位置にいた女の子−ナツメを指差す。 >まあ、ナツメは、流れるような黒絹を思わせる黒髪やサファイアのような瞳も儚げで可愛いのはわかるが・・・・。 >しかし・・・・・。 >「ナツメちゃん。 > 愛してます。 > 結婚を前提のお付き合いをしてください。」 >ア−クは、右手で腰を抱き寄せ、左手で手を握り告白をした。 >『恋に時間は関係ない』というが、早いものである。 >おそらく、昨日は遅く家に着き、朝は朝でファランに早くたたき起こされてナツメに会っていないのであった。 >「え・・・あ・・・う・・・・ふぅ〜」 >結局、三十秒ほどして、ナツメは気絶した。 朱琉:きゃ〜きゃ〜vv 語り部:解説すると、唐突にプロポーズするアーク少年と、気絶するナツメ嬢がツボにはまったらしい。ここで叫び@ね。 > > > >「クラウネル君で、大胆ね。」 >「そお〜? > そういや、名前は?」 >「大須賀誠。 > 誠実のせいで誠。 > 柔道部と空手部の部長と学級長を兼任しているわ。」 >廊下をナツメをお姫様抱っこしながら、誠はさらりとそれを口にした。 >しかし、それに対してア−クは・・・。 >「男みたいな名前だね。」 >ヒュッ。 >モ−ションもなしに、誠は、内履きの足の裏をア−クの咽喉元にぴたりと添える。 >ちなみに、位置は先程より下がってはいるもののナツメはお姫様抱っこしたままである。 >「言うな。気にしている。」 >「・・・了解。」 >彼の承知の言葉を受け取り、足をまた一動作で戻した誠。 >「テコンド−とかやってる?」 >「趣味で、道場に通ってる。」 >「・・で、何でナツメちゃん気絶したの?」 >「男ぎら・・・いや、軽度の対人恐怖症ね。 > というか、大人しいからね、初対面の男に抱き締められればね。 > ・・・・・何で、抱きついたの?」 >「質問に質問で返さないでよ。 > ・・・・一目惚れってヤツ。 > この5年間、色んな女(ひと)と寝たけど、一目でシビれたのは、夏目ちゃんだけだし・・・・」 >「ストップ。 > 十七歳よね?」 >「うん、今年十八歳の。」 >などなど、二人は会話を交わす。 >このあと、ナツメが保健室に行く前に起きた後、迫ったア−クは、誠によって、廊下に転がり、捨てていかれた。 朱琉:きゃふぅv 語り部:叫びAね。ちなみに、今回は『誠嬢かっこいいv』と言ったところ。 朱琉:強い女性には憧れます。体術とかできる人って、素敵だと。 語り部:朱琉・・・・体力測定では長座体前屈でしか点数稼げなかったからね・・・・。 > > > > > > >「おや、誠ちゃんにナツメちゃん。」 >「ニコル先生。 > いつも通りです。 > ・・・・あと、バカを回収してきます。」 >ニコラル−ン=シュテインバ―グ。 >二十八歳の若き(?)保健医で、長く淡い金髪をサイドと前髪以外を後ろで縛り、また瞳は、矢車草のような青であった。 >中性的で、宗教画の天使にでも書きたくなるような容貌であった。 >ちなみに、正真正銘の男である。 >「わかったよ。」 >誠が、ア−クを回収しに保健室を出ると、彼はナツメに向き直った。 >「今日はどうしたんだい?」 >「・・クラウネル君に抱きつかれて・・・」 >「そうなの? > ・・・さっきのバカって彼?」 >「はい。」 >「おやおや、あの子も変わらないようで・・」 >「知り合いなんですか?」 >保険医が懐かしげにそう言うと、ナツメがさりげなくそう質問した。 >すると、彼は、猛烈に動揺したかのように、一瞬で蒼白になった。 >「ええ、まあ、そんなところですね、はい。 > ・・・エヴァンス君かディスティアさんに聞くといいですよ。」 >「兄さんか姉さんに?」 >この関係の話は、次回に回すことにしよう。 朱琉:ほうほう、とても気になりますね・・・・ 語り部:いずれ明かされるときも来るだろうよ。それまで、いろいろ想像して楽しんだらどうだい? > > > >キ−ンコンカ−ンコ−ン キ−ンコ−ンカ−ンコ−ン > >「ナツメちゃん。 > 家一緒だし、一緒に帰ろ。」 >「いいですよ、クラウネルくん。」 >「んもぉ、クラウネルだなんて他人行儀なのはやめてね。 > ア−クッて呼び捨てにしていいからさ。」 >「ア−ク君?」 >・・ということで、二人は一緒に帰ることになった。 >「ナツメお姉ちゃん。」 >中等部の校門の前に時乃学園初等部の制服で、紫色の髪と瞳の可愛らしい10歳ぐらいの少年が立っていた。 >「フィブくん!?」 >「一緒に帰ろ、ナツメお姉ちゃん。」 >「誰こいつ?」 >「お兄ちゃんこそ、誰? > 僕、フィブリゾ=ルビ−アイって言うんだ。 > ナツメお姉ちゃんの『恋人』のね。」 >「なにおう、ガキが百億年早い。」 >二人は、こうして睨み合う。 >「あ、あの一緒に帰りましょう。」 >しかし、その一言で惚れた弱みと言うやつですぐ止めた二人であった。 朱琉:ある意味、ナツメちゃん最強ですね。 語り部:恋愛は、先に惚れた方が負けというだろう?多分、そんなところだと思うよ。 > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+ > > >はい。ACT5お届けしました。 > > >途中のニコラル−ンは、昔の小説から引っ張ってきました。 >面識の無いはずのア‐クと彼ですが、知り合いです。 > > > >それらも全ては次回で。 > > >では、また。 語り部:うん、今回も楽しかったよ。 朱琉:続きを楽しみにしていますね! 二人:では、今回はこの辺で! > > |
17355 | 次回も叫ばれそうな内容でしょう。 | 十叶 夕海 | 2005/11/4 21:53:28 |
記事番号17354へのコメント > >朱琉:こんにちは!読んでいる途中で本気で叫んで、周りから微妙な目で見られた朱琉です。・・・・・・・・まだ、人が少ないうちでよかった・・・・ >語り部:というか、叫ばないよう気をつけたら? >朱琉:無理です。・・・・と、言うわけで、レスです。 ユア;こんにちわ。 それはそれは、光栄ですね。 モイラ;でも、少しは、まともな家族物書いたら? ゆあ;いえいえ、これが私の家族者です・・・と言うわけで返レスです。 > >> >> >>「・・・・・というわけで、クラウネルくんは、この三年四組の新しい仲間になりました。」 >>「ア−ク=クラウネルです。 >> 俺は、スキップで、大学までの課程は終わってるんだけど、兄貴のミスで中学の過程の残り1年終わったことになってなかったので、転校してきました。 >> 皆さん、よろしくお願いします。」 >>というわけで、二日酔いを隠し、笑顔で挨拶する。 >>そして、朝のHR後。 >>「ア−ク君は、何処に住んでるの?」 >>「兄貴の嫁の姉さんの実家のヴァリ−ドって家にお世話になってるよ。」 >>「ええ〜? >> ナツメちゃんの家に?」 >>この時、この男子の返答が無ければ、少なくともこの晩のことは起きなかった・・・・いや女子の質問が無ければだろう。 >>「誰?」 >>「この子。」 >>ア−クは、その男子にそう質問し、その男子は、部屋の魔逆の位置にいた女の子−ナツメを指差す。 >>まあ、ナツメは、流れるような黒絹を思わせる黒髪やサファイアのような瞳も儚げで可愛いのはわかるが・・・・。 >>しかし・・・・・。 >>「ナツメちゃん。 >> 愛してます。 >> 結婚を前提のお付き合いをしてください。」 >>ア−クは、右手で腰を抱き寄せ、左手で手を握り告白をした。 >>『恋に時間は関係ない』というが、早いものである。 >>おそらく、昨日は遅く家に着き、朝は朝でファランに早くたたき起こされてナツメに会っていないのであった。 >>「え・・・あ・・・う・・・・ふぅ〜」 >>結局、三十秒ほどして、ナツメは気絶した。 >朱琉:きゃ〜きゃ〜vv >語り部:解説すると、唐突にプロポーズするアーク少年と、気絶するナツメ嬢がツボにはまったらしい。ここで叫び@ね。 ユア;次回で、ア−ク少年?とナツメ嬢のきゃあぁな場面ありますよ モイラ;どうでもいいが、ほのめかすな。 > >> >> >> >>「クラウネル君で、大胆ね。」 >>「そお〜? >> そういや、名前は?」 >>「大須賀誠。 >> 誠実のせいで誠。 >> 柔道部と空手部の部長と学級長を兼任しているわ。」 >>廊下をナツメをお姫様抱っこしながら、誠はさらりとそれを口にした。 >>しかし、それに対してア−クは・・・。 >>「男みたいな名前だね。」 >>ヒュッ。 >>モ−ションもなしに、誠は、内履きの足の裏をア−クの咽喉元にぴたりと添える。 >>ちなみに、位置は先程より下がってはいるもののナツメはお姫様抱っこしたままである。 >>「言うな。気にしている。」 >>「・・・了解。」 >>彼の承知の言葉を受け取り、足をまた一動作で戻した誠。 >>「テコンド−とかやってる?」 >>「趣味で、道場に通ってる。」 >>「・・で、何でナツメちゃん気絶したの?」 >>「男ぎら・・・いや、軽度の対人恐怖症ね。 >> というか、大人しいからね、初対面の男に抱き締められればね。 >> ・・・・・何で、抱きついたの?」 >>「質問に質問で返さないでよ。 >> ・・・・一目惚れってヤツ。 >> この5年間、色んな女(ひと)と寝たけど、一目でシビれたのは、夏目ちゃんだけだし・・・・」 >>「ストップ。 >> 十七歳よね?」 >>「うん、今年十八歳の。」 >>などなど、二人は会話を交わす。 >>このあと、ナツメが保健室に行く前に起きた後、迫ったア−クは、誠によって、廊下に転がり、捨てていかれた。 >朱琉:きゃふぅv >語り部:叫びAね。ちなみに、今回は『誠嬢かっこいいv』と言ったところ。 >朱琉:強い女性には憧れます。体術とかできる人って、素敵だと。 >語り部:朱琉・・・・体力測定では長座体前屈でしか点数稼げなかったからね・・・・。 ユア;たしかに、体力測定とかって・・・・・・(遠い目) モイラ;ま、彼女は人間としてはかなり強いんだろう。 > >> >> >> >> >> >> >>「おや、誠ちゃんにナツメちゃん。」 >>「ニコル先生。 >> いつも通りです。 >> ・・・・あと、バカを回収してきます。」 >>ニコラル−ン=シュテインバ―グ。 >>二十八歳の若き(?)保健医で、長く淡い金髪をサイドと前髪以外を後ろで縛り、また瞳は、矢車草のような青であった。 >>中性的で、宗教画の天使にでも書きたくなるような容貌であった。 >>ちなみに、正真正銘の男である。 >>「わかったよ。」 >>誠が、ア−クを回収しに保健室を出ると、彼はナツメに向き直った。 >>「今日はどうしたんだい?」 >>「・・クラウネル君に抱きつかれて・・・」 >>「そうなの? >> ・・・さっきのバカって彼?」 >>「はい。」 >>「おやおや、あの子も変わらないようで・・」 >>「知り合いなんですか?」 >>保険医が懐かしげにそう言うと、ナツメがさりげなくそう質問した。 >>すると、彼は、猛烈に動揺したかのように、一瞬で蒼白になった。 >>「ええ、まあ、そんなところですね、はい。 >> ・・・エヴァンス君かディスティアさんに聞くといいですよ。」 >>「兄さんか姉さんに?」 >>この関係の話は、次回に回すことにしよう。 >朱琉:ほうほう、とても気になりますね・・・・ >語り部:いずれ明かされるときも来るだろうよ。それまで、いろいろ想像して楽しんだらどうだい? ユア;ディス嬢のほうのは、前回書きましたのです。 モイラ;想像するも一つの醍醐味だろうに。 > >> >> >> >>キ−ンコンカ−ンコ−ン キ−ンコ−ンカ−ンコ−ン >> >>「ナツメちゃん。 >> 家一緒だし、一緒に帰ろ。」 >>「いいですよ、クラウネルくん。」 >>「んもぉ、クラウネルだなんて他人行儀なのはやめてね。 >> ア−クッて呼び捨てにしていいからさ。」 >>「ア−ク君?」 >>・・ということで、二人は一緒に帰ることになった。 >>「ナツメお姉ちゃん。」 >>中等部の校門の前に時乃学園初等部の制服で、紫色の髪と瞳の可愛らしい10歳ぐらいの少年が立っていた。 >>「フィブくん!?」 >>「一緒に帰ろ、ナツメお姉ちゃん。」 >>「誰こいつ?」 >>「お兄ちゃんこそ、誰? >> 僕、フィブリゾ=ルビ−アイって言うんだ。 >> ナツメお姉ちゃんの『恋人』のね。」 >>「なにおう、ガキが百億年早い。」 >>二人は、こうして睨み合う。 >>「あ、あの一緒に帰りましょう。」 >>しかし、その一言で惚れた弱みと言うやつですぐ止めた二人であった。 >朱琉:ある意味、ナツメちゃん最強ですね。 >語り部:恋愛は、先に惚れた方が負けというだろう?多分、そんなところだと思うよ。 > ユア;語り部さん、その通り。 >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >>はい。ACT5お届けしました。 >> >> >>途中のニコラル−ンは、昔の小説から引っ張ってきました。 >>面識の無いはずのア‐クと彼ですが、知り合いです。 >> >> >> >>それらも全ては次回で。 >> >> >>では、また。 >語り部:うん、今回も楽しかったよ。 >朱琉:続きを楽しみにしていますね! >二人:では、今回はこの辺で! >> 二人;では次回で。 >> > |
17356 | 家族の写真 Act 6 I want you 或いは 月の側の世界 | 十叶 夕海 | 2005/11/6 01:28:06 |
記事番号17332へのコメント 少々『ア−ク?』が前半暴走気味です。 なぜ、『ア−ク?』なのかは、読んでみてくださいませ。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ 「ア−クちゃん。 転校初日どうだった?」 「ルピママさん。 ・・・・・・そうだねぇ、結構楽しい学園生活になりそう。」 ヴァリ−ド家の母・ルピナスは、そう質問した。 一応、見えないが確実に年上なのに、ア−クから『小母さん』呼ばれるのが嫌らしく、ア−クは折衷案として、『ルピママさん』とよんでいるのだ。 「良かったわね。 ・・・・あ、そうそう。話は変わるんだけど。 今度の日曜日に、ナツメちゃんとファランちゃんと一緒にディスちゃんに差し入れを届けて欲しいの。」 「差し入れ?」 「今度公演があるみたいなのよ、部の。 それでね、おにぎりとお茶と煮物を差し入れしようかと思って。」 「・・・・料理できたんですね、ルピママさん。」 「しっ失礼ね。 おにぎりと煮物系位は作れるわ。」 「焼き物系と炒め物系と蒸し物系と揚げ物系がダメなんだ。」 「うっ・・・・」 そして、その日の日付が変わる三十分ほど前。 「ナツメ、嫌いか? ・・・・オレのこと。」 状況を簡潔に言おう。 ベッドの中で、パジャマ姿でうとうとしていたナツメは、あのイカれた私服姿のア−ク?が上にいた。 端的に言えば、ア−ク?がナツメを押し倒した状況である。 「あ、あのア−クさんじゃないですね、貴方は。」 「・・・・わかんの?」 「はい、雰囲気が違います。」 「そう。でも、オレも『ア−ク』だよ。 ナツメのことが好きな『ア−ク=クラウネル』だよ。 ただし、『ア−ク』みたいに『できれば』とか『もう少ししたら』でなくて、今すぐ、ナツメのことが欲しいけど・・・ねぇ。」 ナツメの反論が来る前に、ア−ク?・・・もとい『彼』は、ナツメに覆い被さり抱き締めた。 そして、最初は、小鳥がついばむような軽いキス、徐々に深いキスで、彼女の言葉を『彼』は封じた。 「かわいい・・。 ナツメって、本当にかわいい。 このまま、食べ・・・泣かないで、ナツメ。 オレは、ナツメを泣かせたいわけじゃない。 ただ、オレは、ただナツメのこと愛してるから。」 そして、やっぱり ナツメは泣き出してしまった。 それを、『彼』は、抱き締め、頭を撫で、慰める。 コンコン 「ナツメ、ア−クを知・・。 ・・・ア−ク・・・いや、カルマか。 何している?」 ナツメの部屋の戸を開け立っていたのは、黒のブラウスとタイトスカ−トのディスティアティアと深緑のの特攻服姿のエヴァンスの二人だった。 「よ、四代目? 人の妹に何をし・・・」 「エヴァ黙って。」 「ナツメを襲ってた。」 『彼』−ディスティア曰く『カルマ』−はそうことなげもなく言った。 ディスティアは、大きくため息をついた後、腰のポ−チから、スキットルを取り出しながら、こう言った。 「エヴァ、ラヴェダ―とカモマイル2:1で淹れて、これの中身とアカシア蜜を多めに垂らしたものを至急持って来て。」 スキットル―小さい酒用の水筒を姉から受け取ったエヴァンスは、すぐに階下の台所へ向かった。 「カルマ・・・なぜ、太陽の世界側で交代している?」 「ナツメに会いたかったから。」 「・・・・月の世界・・・日の当らない所がお前のあるところだ、カルマ。」 「・・・・・・」 「とにかく、言い訳は、≪デザ−トロ−ズ≫デ聞いてやる。」 「ナツメ、ごめんね、月の方に巻き込んじゃって」 そして、ディスティアは、軽めとはいえ、17歳男子を肩に担いだ。 ほぼ同時に、ハ―ブティを淹れてきたエヴァンスが戻る。 「エヴァ・・いえ、≪月天女≫五代目親衛隊々長に、≪シルフィダンサ―ズ≫および≪月天女≫三代目として命じます。 今日は、自宅にいなさい。」 親衛隊々長は、先代の意図を察し、それを受け入れた。 三代目―ディスティアは、『彼』をかついたまま、その場を去る。 そして―。 ハ―ブティを飲みながら、ナツメは、一つだけ呟く。 「あの人は誰ですか?」 「あの人は・・・・」 エヴァンスは、ナツメに 『彼』とア−ク―カルマとア−クの話をし始めた。 「バッカで〜、カルマ。」 「るせ〜よ、春陽。」 落ち着いた雰囲気のバ―≪デザ―トロ−ズ≫。 昼間は、喫茶店。夜間は、バ―兼≪月天女≫の本拠地。 ≪風ノ踊り子(シルフィダンサ―ズ)≫連合のリ−ダ−チ−ム≪月天女≫。 七チ―ム、総勢780人あまりの連合である。 そこで、ア―クの身体を使用している『彼』は、連合の初代のころから配下のチ−ム≪烈雅≫の大須賀春陽(おおすが・はるき)にそうからかわれていた。 「オバカでありんすな、坊は。 ア−クの時でも、カルマのときでも、バカでありんすね。」 春陽が、赤く染めた髪なのに対して、そう声をかけた人物の髪は、深い藍色であった。 声を掛けた人物は、その深藍の髪は、五、六本の艶やかな簪でゆるく纏めていて、床につきそうなほど長く、また黒い眼帯にかくれていない右目は空の青、女性のような線の細い容貌であるが、歴とした男である。 ちなみに、特攻服の色は、真紅である。 名前は、レスティオ=フェンテン。 しかし、フルで呼ぶときは、レスティナ=フェンテンと呼ばなければいけない人物である。 「う〜、レス、お前にそれ言われるとキツイ。」 春陽には、言われると怒るが、レスティナには、弱い『彼』だった。 「そうそう。 先代特攻隊長と今代特攻隊長は、今日はこないでありんすか、ディスティア。」 「ニコル先生は、残業中。 エヴァンスは、この件のフォロ−。」 「そうで、ありんすか。」 先代特攻隊長もとい、ニコル先生―ニコラ―ル―ンは、前回出てきた保健の先生である。 3年ほど前に、彼の後をエヴァンスが着いたのであった。 そして、ディスティアが、少々きつめにこうカルマに聞いた。 「・・・で、カルマ、何故。 おまえが、襲う? いくら、多重人格でも、やっていいことと悪い事あるでしょ?」 『ほぇあ。』 「ほぇあって、ふざけてるのか?」 「じゃないって。 店の外でだ。」 春陽が、店の外に出て戻って来ると、その腕の中には、おくるみに包まれた蜂蜜色の髪とオレンジキャンディ―色の赤ん坊が元気よく泣いていた。 「ほぇあ、ほぇあ、ほぇあ」 「春陽。 近くに、二十四時間営業の薬局あったわよね。 紙おむつと哺乳瓶、粉ミルクに、ウェットティッシュとか必要そうなもの買って来て。」 彼から、赤ん坊を受け取り、財布を渡しながら、ディスティアは、指示を飛ばす。 「どうするんで、ありんすか? 三代目・ディスティア。」 レスティナの指摘に、ディスティアは赤ん坊をあやしながらこう答えた。 「さしあたって、私が面倒見るしかないみたいね。」 彼女の人差し指をちゅうちゅうとすいながら、赤ん坊は、かろうじて泣きやんだ。 「LU・・・・CY・・・・・LU・・・・・S・・・ルキルウス・・・いえ、ルキウスでおやすか、坊は。」 レスティナは、おくるみの名前の縫い取りを読み、軽く頭を撫でた。 そのあと、彼はコ−ヒ−用のガムシロップをグラスに4分の1ほどあけ、自前のミネラルウォ―タ―でそれを薄める。 そして、脱脂綿にそれを含ませ、ルキウスの口に含ませる。 「春陽が、戻ってきても、しばらく掛かるだろうし、これでしばらく我慢するんでありんすよ。」 ルキウスは、嬉しそうにそれを吸っていた。 それにしても、首が据わった程度の赤ん坊を何処の誰が、真夜中のバ―に捨てたのだろう。 「カルマ、今回だけは不問にしとく。」 こうして、ディスティアとア―クは 赤ん坊・ルキウスを連れて、自宅に戻った。 ―+―+―+―+―+―+―+―+―+ 色々となんか反響きそうな予感でびくびくしているユアです。 いろいろと少しづつわかってきてますね。 ディスティアとエヴァンスとニコル先生の意外な関係。 彼らと暴走族のこと。 これからも、少しづついろいろな事が明らかになっていくでしょう。 それでは、また次回。 |
17358 | 絶叫マシンよりも威力あります(?) | 羅城 朱琉 | 2005/11/7 08:29:38 |
記事番号17356へのコメント 朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。タイトルの意味は・・・・まあ、言わずもがなかとは思いますが、今回の絶叫度です。 語り部:まあ、自制していたけど。叫べないからと言って、鞄に八つ当たりしないように。 朱琉:・・・・では、早速レスです。 > > > > > > > >そして、その日の日付が変わる三十分ほど前。 > > >「ナツメ、嫌いか? > ・・・・オレのこと。」 >状況を簡潔に言おう。 >ベッドの中で、パジャマ姿でうとうとしていたナツメは、あのイカれた私服姿のア−ク?が上にいた。 >端的に言えば、ア−ク?がナツメを押し倒した状況である。 >「あ、あのア−クさんじゃないですね、貴方は。」 >「・・・・わかんの?」 >「はい、雰囲気が違います。」 >「そう。でも、オレも『ア−ク』だよ。 > ナツメのことが好きな『ア−ク=クラウネル』だよ。 > ただし、『ア−ク』みたいに『できれば』とか『もう少ししたら』でなくて、今すぐ、ナツメのことが欲しいけど・・・ねぇ。」 >ナツメの反論が来る前に、ア−ク?・・・もとい『彼』は、ナツメに覆い被さり抱き締めた。 >そして、最初は、小鳥がついばむような軽いキス、徐々に深いキスで、彼女の言葉を『彼』は封じた。 >「かわいい・・。 > ナツメって、本当にかわいい。 > このまま、食べ・・・泣かないで、ナツメ。 > オレは、ナツメを泣かせたいわけじゃない。 > ただ、オレは、ただナツメのこと愛してるから。」 >そして、やっぱり ナツメは泣き出してしまった。 >それを、『彼』は、抱き締め、頭を撫で、慰める。 朱琉:きぁ〜きぁ〜!!!!(力の限り鞄に八つ当たり) 語り部:こら!いくら恋愛に疎いからってそこまで動揺しない!鞄破れるよ! 朱琉:だって・・・・もごもご・・・・ 語り部:何々?いきなりそうくるとは思わなかったって?だから楽しいんじゃないか。 朱琉:確かに、そうですが・・・・ > >コンコン > >「ナツメ、ア−クを知・・。 > ・・・ア−ク・・・いや、カルマか。 > 何している?」 >ナツメの部屋の戸を開け立っていたのは、黒のブラウスとタイトスカ−トのディスティアティアと深緑のの特攻服姿のエヴァンスの二人だった。 >「よ、四代目? > 人の妹に何をし・・・」 >「エヴァ黙って。」 >「ナツメを襲ってた。」 >『彼』−ディスティア曰く『カルマ』−はそうことなげもなく言った。 >ディスティアは、大きくため息をついた後、腰のポ−チから、スキットルを取り出しながら、こう言った。 >「エヴァ、ラヴェダ―とカモマイル2:1で淹れて、これの中身とアカシア蜜を多めに垂らしたものを至急持って来て。」 >スキットル―小さい酒用の水筒を姉から受け取ったエヴァンスは、すぐに階下の台所へ向かった。 >「カルマ・・・なぜ、太陽の世界側で交代している?」 >「ナツメに会いたかったから。」 >「・・・・月の世界・・・日の当らない所がお前のあるところだ、カルマ。」 >「・・・・・・」 >「とにかく、言い訳は、≪デザ−トロ−ズ≫デ聞いてやる。」 >「ナツメ、ごめんね、月の方に巻き込んじゃって」 >そして、ディスティアは、軽めとはいえ、17歳男子を肩に担いだ。 >ほぼ同時に、ハ―ブティを淹れてきたエヴァンスが戻る。 >「エヴァ・・いえ、≪月天女≫五代目親衛隊々長に、≪シルフィダンサ―ズ≫および≪月天女≫三代目として命じます。 > 今日は、自宅にいなさい。」 >親衛隊々長は、先代の意図を察し、それを受け入れた。 >三代目―ディスティアは、『彼』をかついたまま、その場を去る。 >そして―。 >ハ―ブティを飲みながら、ナツメは、一つだけ呟く。 >「あの人は誰ですか?」 >「あの人は・・・・」 >エヴァンスは、ナツメに 『彼』とア−ク―カルマとア−クの話をし始めた。 朱琉:カルマ・・・・『原罪』とかって意味だった気が・・・・ 語り部:曖昧だねぇ。 朱琉:電子辞書忘れたので、調べようにも調べれず・・・・ 語り部:おいおい・・・・。まあしかし、アークと、その内の存在、であろう『カルマ』・・・・なかなか、深刻な事態になってきたじゃないか。 > > > >「バッカで〜、カルマ。」 >「るせ〜よ、春陽。」 >落ち着いた雰囲気のバ―≪デザ―トロ−ズ≫。 >昼間は、喫茶店。夜間は、バ―兼≪月天女≫の本拠地。 >≪風ノ踊り子(シルフィダンサ―ズ)≫連合のリ−ダ−チ−ム≪月天女≫。 >七チ―ム、総勢780人あまりの連合である。 >そこで、ア―クの身体を使用している『彼』は、連合の初代のころから配下のチ−ム≪烈雅≫の大須賀春陽(おおすが・はるき)にそうからかわれていた。 >「オバカでありんすな、坊は。 > ア−クの時でも、カルマのときでも、バカでありんすね。」 >春陽が、赤く染めた髪なのに対して、そう声をかけた人物の髪は、深い藍色であった。 >声を掛けた人物は、その深藍の髪は、五、六本の艶やかな簪でゆるく纏めていて、床につきそうなほど長く、また黒い眼帯にかくれていない右目は空の青、女性のような線の細い容貌であるが、歴とした男である。 >ちなみに、特攻服の色は、真紅である。 >名前は、レスティオ=フェンテン。 >しかし、フルで呼ぶときは、レスティナ=フェンテンと呼ばなければいけない人物である。 >「う〜、レス、お前にそれ言われるとキツイ。」 >春陽には、言われると怒るが、レスティナには、弱い『彼』だった。 >「そうそう。 > 先代特攻隊長と今代特攻隊長は、今日はこないでありんすか、ディスティア。」 >「ニコル先生は、残業中。 > エヴァンスは、この件のフォロ−。」 >「そうで、ありんすか。」 >先代特攻隊長もとい、ニコル先生―ニコラ―ル―ンは、前回出てきた保健の先生である。 >3年ほど前に、彼の後をエヴァンスが着いたのであった。 >そして、ディスティアが、少々きつめにこうカルマに聞いた。 >「・・・で、カルマ、何故。 > おまえが、襲う? > いくら、多重人格でも、やっていいことと悪い事あるでしょ?」 >『ほぇあ。』 >「ほぇあって、ふざけてるのか?」 >「じゃないって。 > 店の外でだ。」 >春陽が、店の外に出て戻って来ると、その腕の中には、おくるみに包まれた蜂蜜色の髪とオレンジキャンディ―色の赤ん坊が元気よく泣いていた。 >「ほぇあ、ほぇあ、ほぇあ」 >「春陽。 > 近くに、二十四時間営業の薬局あったわよね。 > 紙おむつと哺乳瓶、粉ミルクに、ウェットティッシュとか必要そうなもの買って来て。」 >彼から、赤ん坊を受け取り、財布を渡しながら、ディスティアは、指示を飛ばす。 >「どうするんで、ありんすか? > 三代目・ディスティア。」 >レスティナの指摘に、ディスティアは赤ん坊をあやしながらこう答えた。 >「さしあたって、私が面倒見るしかないみたいね。」 >彼女の人差し指をちゅうちゅうとすいながら、赤ん坊は、かろうじて泣きやんだ。 >「LU・・・・CY・・・・・LU・・・・・S・・・ルキルウス・・・いえ、ルキウスでおやすか、坊は。」 >レスティナは、おくるみの名前の縫い取りを読み、軽く頭を撫でた。 >そのあと、彼はコ−ヒ−用のガムシロップをグラスに4分の1ほどあけ、自前のミネラルウォ―タ―でそれを薄める。 >そして、脱脂綿にそれを含ませ、ルキウスの口に含ませる。 >「春陽が、戻ってきても、しばらく掛かるだろうし、これでしばらく我慢するんでありんすよ。」 >ルキウスは、嬉しそうにそれを吸っていた。 >それにしても、首が据わった程度の赤ん坊を何処の誰が、真夜中のバ―に捨てたのだろう。 >「カルマ、今回だけは不問にしとく。」 > > > > >こうして、ディスティアとア―クは > >赤ん坊・ルキウスを連れて、自宅に戻った。 朱琉:ルキウス君、登場ですね! 語り部:何だか、他の皆々の裏も見えつつ・・・・で、なかなか楽しく読ませてもらったよ。 朱琉:続きが楽しみです! > > > > > > > > > > > >―+―+―+―+―+―+―+―+―+ > > >色々となんか反響きそうな予感でびくびくしているユアです。 > >いろいろと少しづつわかってきてますね。 >ディスティアとエヴァンスとニコル先生の意外な関係。 >彼らと暴走族のこと。 >これからも、少しづついろいろな事が明らかになっていくでしょう。 > > >それでは、また次回。 二人:では、また! > > > |
17360 | 嬉しいこと言ってくれますね。 | 十叶 夕海 | 2005/11/7 22:29:55 |
記事番号17358へのコメント > >朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。タイトルの意味は・・・・まあ、言わずもがなかとは思いますが、今回の絶叫度です。 >語り部:まあ、自制していたけど。叫べないからと言って、鞄に八つ当たりしないように。 >朱琉:・・・・では、早速レスです。 ユア;う〜ん、そう言ってもらえると本当に嬉しいです。 久遠;趣味に走ってるものね。 ユア;・・・・・返レス行きますね。 >> >> >> >> >> >> >> >>そして、その日の日付が変わる三十分ほど前。 >> >> >>「ナツメ、嫌いか? >> ・・・・オレのこと。」 >>状況を簡潔に言おう。 >>ベッドの中で、パジャマ姿でうとうとしていたナツメは、あのイカれた私服姿のア−ク?が上にいた。 >>端的に言えば、ア−ク?がナツメを押し倒した状況である。 >>「あ、あのア−クさんじゃないですね、貴方は。」 >>「・・・・わかんの?」 >>「はい、雰囲気が違います。」 >>「そう。でも、オレも『ア−ク』だよ。 >> ナツメのことが好きな『ア−ク=クラウネル』だよ。 >> ただし、『ア−ク』みたいに『できれば』とか『もう少ししたら』でなくて、今すぐ、ナツメのことが欲しいけど・・・ねぇ。」 >>ナツメの反論が来る前に、ア−ク?・・・もとい『彼』は、ナツメに覆い被さり抱き締めた。 >>そして、最初は、小鳥がついばむような軽いキス、徐々に深いキスで、彼女の言葉を『彼』は封じた。 >>「かわいい・・。 >> ナツメって、本当にかわいい。 >> このまま、食べ・・・泣かないで、ナツメ。 >> オレは、ナツメを泣かせたいわけじゃない。 >> ただ、オレは、ただナツメのこと愛してるから。」 >>そして、やっぱり ナツメは泣き出してしまった。 >>それを、『彼』は、抱き締め、頭を撫で、慰める。 >朱琉:きぁ〜きぁ〜!!!!(力の限り鞄に八つ当たり) >語り部:こら!いくら恋愛に疎いからってそこまで動揺しない!鞄破れるよ! >朱琉:だって・・・・もごもご・・・・ >語り部:何々?いきなりそうくるとは思わなかったって?だから楽しいんじゃないか。 >朱琉:確かに、そうですが・・・・ ユア;『ア―ク』よりも、『カルマ』のほうが、積極的なんですよね。 久遠:でも、ナツメちゃんの心臓に悪いんじゃない? ユア;いいの。 『カルマ』くんの行動の方が面白いから。 > >> >>コンコン >> >>「ナツメ、ア−クを知・・。 >> ・・・ア−ク・・・いや、カルマか。 >> 何している?」 >>ナツメの部屋の戸を開け立っていたのは、黒のブラウスとタイトスカ−トのディスティアティアと深緑のの特攻服姿のエヴァンスの二人だった。 >>「よ、四代目? >> 人の妹に何をし・・・」 >>「エヴァ黙って。」 >>「ナツメを襲ってた。」 >>『彼』−ディスティア曰く『カルマ』−はそうことなげもなく言った。 >>ディスティアは、大きくため息をついた後、腰のポ−チから、スキットルを取り出しながら、こう言った。 >>「エヴァ、ラヴェダ―とカモマイル2:1で淹れて、これの中身とアカシア蜜を多めに垂らしたものを至急持って来て。」 >>スキットル―小さい酒用の水筒を姉から受け取ったエヴァンスは、すぐに階下の台所へ向かった。 >>「カルマ・・・なぜ、太陽の世界側で交代している?」 >>「ナツメに会いたかったから。」 >>「・・・・月の世界・・・日の当らない所がお前のあるところだ、カルマ。」 >>「・・・・・・」 >>「とにかく、言い訳は、≪デザ−トロ−ズ≫デ聞いてやる。」 >>「ナツメ、ごめんね、月の方に巻き込んじゃって」 >>そして、ディスティアは、軽めとはいえ、17歳男子を肩に担いだ。 >>ほぼ同時に、ハ―ブティを淹れてきたエヴァンスが戻る。 >>「エヴァ・・いえ、≪月天女≫五代目親衛隊々長に、≪シルフィダンサ―ズ≫および≪月天女≫三代目として命じます。 >> 今日は、自宅にいなさい。」 >>親衛隊々長は、先代の意図を察し、それを受け入れた。 >>三代目―ディスティアは、『彼』をかついたまま、その場を去る。 >>そして―。 >>ハ―ブティを飲みながら、ナツメは、一つだけ呟く。 >>「あの人は誰ですか?」 >>「あの人は・・・・」 >>エヴァンスは、ナツメに 『彼』とア−ク―カルマとア−クの話をし始めた。 >朱琉:カルマ・・・・『原罪』とかって意味だった気が・・・・ >語り部:曖昧だねぇ。 >朱琉:電子辞書忘れたので、調べようにも調べれず・・・・ >語り部:おいおい・・・・。まあしかし、アークと、その内の存在、であろう『カルマ』・・・・なかなか、深刻な事態になってきたじゃないか。 ユア;おいおい、明かしていきます。 久遠:でも、これ基本はほのぼの家族なのよね。 信じられない事に。 > >> >> >> >>「バッカで〜、カルマ。」 >>「るせ〜よ、春陽。」 >>落ち着いた雰囲気のバ―≪デザ―トロ−ズ≫。 >>昼間は、喫茶店。夜間は、バ―兼≪月天女≫の本拠地。 >>≪風ノ踊り子(シルフィダンサ―ズ)≫連合のリ−ダ−チ−ム≪月天女≫。 >>七チ―ム、総勢780人あまりの連合である。 >>そこで、ア―クの身体を使用している『彼』は、連合の初代のころから配下のチ−ム≪烈雅≫の大須賀春陽(おおすが・はるき)にそうからかわれていた。 >>「オバカでありんすな、坊は。 >> ア−クの時でも、カルマのときでも、バカでありんすね。」 >>春陽が、赤く染めた髪なのに対して、そう声をかけた人物の髪は、深い藍色であった。 >>声を掛けた人物は、その深藍の髪は、五、六本の艶やかな簪でゆるく纏めていて、床につきそうなほど長く、また黒い眼帯にかくれていない右目は空の青、女性のような線の細い容貌であるが、歴とした男である。 >>ちなみに、特攻服の色は、真紅である。 >>名前は、レスティオ=フェンテン。 >>しかし、フルで呼ぶときは、レスティナ=フェンテンと呼ばなければいけない人物である。 >>「う〜、レス、お前にそれ言われるとキツイ。」 >>春陽には、言われると怒るが、レスティナには、弱い『彼』だった。 >>「そうそう。 >> 先代特攻隊長と今代特攻隊長は、今日はこないでありんすか、ディスティア。」 >>「ニコル先生は、残業中。 >> エヴァンスは、この件のフォロ−。」 >>「そうで、ありんすか。」 >>先代特攻隊長もとい、ニコル先生―ニコラ―ル―ンは、前回出てきた保健の先生である。 >>3年ほど前に、彼の後をエヴァンスが着いたのであった。 >>そして、ディスティアが、少々きつめにこうカルマに聞いた。 >>「・・・で、カルマ、何故。 >> おまえが、襲う? >> いくら、多重人格でも、やっていいことと悪い事あるでしょ?」 >>『ほぇあ。』 >>「ほぇあって、ふざけてるのか?」 >>「じゃないって。 >> 店の外でだ。」 >>春陽が、店の外に出て戻って来ると、その腕の中には、おくるみに包まれた蜂蜜色の髪とオレンジキャンディ―色の赤ん坊が元気よく泣いていた。 >>「ほぇあ、ほぇあ、ほぇあ」 >>「春陽。 >> 近くに、二十四時間営業の薬局あったわよね。 >> 紙おむつと哺乳瓶、粉ミルクに、ウェットティッシュとか必要そうなもの買って来て。」 >>彼から、赤ん坊を受け取り、財布を渡しながら、ディスティアは、指示を飛ばす。 >>「どうするんで、ありんすか? >> 三代目・ディスティア。」 >>レスティナの指摘に、ディスティアは赤ん坊をあやしながらこう答えた。 >>「さしあたって、私が面倒見るしかないみたいね。」 >>彼女の人差し指をちゅうちゅうとすいながら、赤ん坊は、かろうじて泣きやんだ。 >>「LU・・・・CY・・・・・LU・・・・・S・・・ルキルウス・・・いえ、ルキウスでおやすか、坊は。」 >>レスティナは、おくるみの名前の縫い取りを読み、軽く頭を撫でた。 >>そのあと、彼はコ−ヒ−用のガムシロップをグラスに4分の1ほどあけ、自前のミネラルウォ―タ―でそれを薄める。 >>そして、脱脂綿にそれを含ませ、ルキウスの口に含ませる。 >>「春陽が、戻ってきても、しばらく掛かるだろうし、これでしばらく我慢するんでありんすよ。」 >>ルキウスは、嬉しそうにそれを吸っていた。 >>それにしても、首が据わった程度の赤ん坊を何処の誰が、真夜中のバ―に捨てたのだろう。 >>「カルマ、今回だけは不問にしとく。」 >> >> >> >> >>こうして、ディスティアとア―クは >> >>赤ん坊・ルキウスを連れて、自宅に戻った。 >朱琉:ルキウス君、登場ですね! >語り部:何だか、他の皆々の裏も見えつつ・・・・で、なかなか楽しく読ませてもらったよ。 >朱琉:続きが楽しみです! >> ユア;おそらく、まだ書き上げてないので、来週になると思います。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>―+―+―+―+―+―+―+―+―+ >> >> >>色々となんか反響きそうな予感でびくびくしているユアです。 >> >>いろいろと少しづつわかってきてますね。 >>ディスティアとエヴァンスとニコル先生の意外な関係。 >>彼らと暴走族のこと。 >>これからも、少しづついろいろな事が明らかになっていくでしょう。 >> >> >>それでは、また次回。 >二人:では、また! >> 二人;では、では。 >> >> > |
17362 | 家族の写真 Act 7 薊嬢暴走狂走曲 上 | 十叶 夕海 | 2005/11/8 23:00:16 |
記事番号17332へのコメント ヴァリ−ド家・居間―。 「でぃ、でぃ、ディ・・・」 「落ち着いて、お父さん。 間違ってもそんな子に見えるかしら?」 翌日―ルキウスを連れて帰ったその日の太陽が昇った朝のこと。 ア―クやエヴァンス、アルト、ナツメの学校組を送り出したあとのことだ。 急ぐ締め切りも特にないレンシェルマは、数分前、ディスティアから、ルキウスを見せられたのだが、かなり混乱と言うか動揺をしていた。 「で、で、でも、赤ん坊ですよ?」 「う〜?」 居間のコタツにも使える横長の机の上をルキウスは乗り、レンシェルマを眺めている。 しかも、片手をしゃぶりながら、上目遣いというある意味悩殺ショットでである。 「こら。ルキ、危ないわ。」 「はうっ!?」 ルキウスが、バランスを崩したところを受け止め抱き上げたディスティアに、レンシェルマは、数年後の未来を見たのが、『現実逃避』という名の『気絶』をした。 「う―う?」 「ディス。 あとは母さんがどうにかしておくから、大学行ってらっしゃい。」 「ごめん。 ルキ、連れてくね。 帰り、届出出しときたいし。」 そうして、ディスティアは家を出る。 数時間後―。 現実へ帰還したレンシェルマは、まだ『うっうっ、もうすぐディスティアもお父さんを置いていくんですね。』とかぶつぶつ言っていた。 しかし、これでもまだ回復した方である。 そこへ・・・・・。 「お父さん、パラダイス出版の編集さんから電話よ。」 「・・・おかしいですね。 パラダイスさんの締め切りは、一昨日でもう原稿渡した筈なのですが。」 「違う話みたいよ。」 ともかく、レンシェルマは、電話を受け取った。 「お電話変わりました。雪詠蓮です。」 『蓮さんでおやすか。 今月のも上々に反応良いでありんすよ。 それと、お宅のお嬢さんのディスティアさん。 その子昨日赤ん坊を拾ってきたでありんしょ?』 「ええ、まあ。」 『その赤ん坊の事で一つお話がありんす。 一時ぐらいに、≪デザ−トロ−ズ≫って、昼間喫茶店の店に来て欲しいでおやすが、どうするでありんすか?』 「わかりました。 フェンテンさん。」 『待ってるでありんすよ。』 そして、その日の夕方―。 この日は、ルキウスをおんぶしながら、二コマ目、三コマ目、四コマ目を受けた。 ルキウスは、ディスティアが視界からいなくなると激しく泣くのである。 さらに、そして、演劇部の部室。 「きゃあ、かわいい。」 「ディス先輩どうしたんですか?」 など、言っている女子部員にルキウスを預けた。 似たような感触なので、しばらくは持つだろう。 そして、先に来ている筈のアルティア達のいる『準備室』に早足で向かった。 「ユヴァル、ラディ、アル兄さん。 あの大ボケ保健医か大ボケ廓言葉オカマの連絡先を知らないか?」 「ディ、ディスティアはんがキレとる。 ニコルはん、レスはん、何しはったんや〜。」 「・・・・珍しいですねぇ。 ディスティアさんが、ああまで見境無くすのは。」 「うむ。 ・・・・・かれこれ、五年前の≪櫻連会≫との抗争以来か・・・?」 「ちゃうわ、アル。 4年前の≪魔厭雅裂攬(マ−ガレット)≫との抗争以来や・・・」 「しらない?」 慌てふためくラディハルトと平然と会話をするユヴェルとアルティア。 その内容は、かつてのディスティアの≪黒き聖母≫としてではなく、≪赤き女夜叉≫と呼ばれる場合の武勇伝である。」 「二コラル―ンならば、まだ中等部の保健室にいるだろうが・・・。」 「アル兄さん、ありがとう。 ・・それと、ラディ、ルキお願い。」 「誰や?」 「預かってる子。 いま、女子に遊ばれてるわ。」 そう言いながらも、大きい方の荷物―哺乳瓶などの乳児用品入り(4キロ)―を思い切り、ラディハルトに向かってなげる。 「ぐべっ。」 「ユヴェルは一緒に来て。 ストッパ―として。」 「私は?」 「アル兄さんには、両方向いてないでしょ?」 荷物に潰されたラディハルトを無視し、問答無用に、ユヴェルを半ば引っ張るように連れて行ったディスティア。 部室に入ってから、この間五分。 「ニコラル―ン!! 弁解ぐらいは、遺言として聞いてやる。」 少し離れた中等部の一般教室側の第一保健室の引き戸を壊さんばかりに、ディスティアは勢いよく開けた。 「シュテインバ―グ先生は、職員室です・・・って、ディスティアさん?」 「誠ちゃん?」 保健委員なのだろう。 大須賀誠は、新聞のレイアウトをしていたのだった。 「遅くなって、ごめんね、大・・・・・」 誠とディスティアが、驚きで、固まっている所に、ニコラル―ンが戻ってきた。 「あ、おひさしぶりです。 ニコルさん。」 しかし、ユヴェルの挨拶が終わるよりも早く、彼は逃げる為に駆け出した・・・・が、ディスティアに着ていたハイネックの襟を捕まれそれは叶わなかった。 「誠ちゃん。 私は、この先生と話があるから、適当な所で帰ったほうがいいわよ。」 「あ、はい。」 ―――+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ ユアです。 ディスティア嬢が今回、暴走中です。 理由は、二コマ目と三コマ目の間のお昼の時の真紅の特攻服のあのレスティナからのメ−ルが原因なのです。 一応、明確に続いたのは、この話で初めてです。 次回で、区切りが付き、また次のエピソ―ド二なります。 さて、レスティナ・・・もとい、レスティオ氏の思惑とは。 次回、乞うご期待。 それでは。 |
17363 | 「うちの子に限ってそんな・・・・」ですか? | 羅城 朱琉 | 2005/11/9 08:23:28 |
記事番号17362へのコメント こんにちは!今回は短縮版で失礼します。 レンさんの動揺っぷりに笑いましたが・・・・確かに、当然の反応かも。と、言うより、もっと動揺してもおかしくないですね(笑) レスティナさん、本職(?)は編集さんですか?しかもレンさんの。話はあちこちで繋がっていますね・・・・それが楽しいんですけど。 そして、ディス嬢のあの激昂・・・・レスさん、あなた何書いたんですか? 今回も、とても楽しく読ませていただきました。現在少々スランプ(と言っていいのかどうなのか・・・・)につき、本編もオリジも滞りがちですが、来週にはどちらか投稿できるかと。 では、今回はこの辺で! |
17364 | そう、それです。 | 十叶 夕海 | 2005/11/9 23:53:12 |
記事番号17363へのコメント > こんにちは!今回は短縮版で失礼します。 了解しました。 > > レンさんの動揺っぷりに笑いましたが・・・・確かに、当然の反応かも。と、言うより、もっと動揺してもおかしくないですね(笑) いえいえ、今回はまだ本当のじゃないので、あれくらいです。 本当のが、もっと行きます。 > > レスティナさん、本職(?)は編集さんですか?しかもレンさんの。話はあちこちで繋がっていますね・・・・それが楽しいんですけど。 そうです。 昼間は、編集者。 夜は、暴走族の副長か新宿歌舞伎町二丁目のホステスやってたり・・・あの身長で。 > > そして、ディス嬢のあの激昂・・・・レスさん、あなた何書いたんですか? 次回のお楽しみですね。 でも、ルキウス君関連です。 ディスティアは、私情でああまで怒りません。 5年前にしろ、4年前にしろ、3年前にしろ。 > > 今回も、とても楽しく読ませていただきました。現在少々スランプ(と言っていいのかどうなのか・・・・)につき、本編もオリジも滞りがちですが、来週にはどちらか投稿できるかと。 > では、今回はこの辺で! そう言う時ありますよ。 私も、昨日まで『孤独な涙』の次話分書けなかったですもん。 はい、では、またどちらかか羅城さんの作品でお会いいたしましょう。 |
17370 | 家族の写真 Act 8 薊嬢暴走狂走曲 中 | 十叶 夕海 | 2005/11/15 23:17:53 |
記事番号17332へのコメント 「ニコルさん? あのバカ坊(ぼん)と確実に連絡取れる方法ないかな?」 「バカ・・レスとなんで?」 校舎裏の誰も来る人がいないようなそんなスペ−ス。 その校舎の壁にニコラル―ンを押し付け、ディスティアは、胸倉つかみにじり寄っている。 いわゆる、古きよき時代のカツアゲスタイルだ。 「あのバカは・・・・・・・あのバカは・・・・・・・」 「うわぁ、ディ、ディスティアさん、落ち着いてくださいよ。」 ユヴェルも、彼女より小柄とはいえ、男。 半ば錯乱して、ニコラル―ンに殴る掛かろうとしたディスティアを羽交い絞めで、止める。 「あ、ありがとう、ユヴェル君。」 「それよりも、レスさんからメ−ル着てませんか?」 「ええと。」 ユヴェルの質問に、ニコラル―ンはケイタイのメ−ルを探し始めた。 一応は、この一連ことに対しても、割合平然としていたのは、流石は五代目元・特攻隊長というべきか。 そういえば、前々回、エヴァンスは、『今』の特攻隊長兼親衛隊長だと言うことを記したが、それは、本来矛盾している。 同じ人間が、同時にその役目につくことはまず無い。 しかし、とある事情から、エヴァンスは、その役目に付いているのである。 三年前、エヴァンス・十五歳。 姉を守りたいが故に、暴走族の世界に入った少々シスこん気味だったエヴァンス少年。 その少年の先生というか、その世界のことを教える役目にしたのが、先代新鋭隊長であった妹尾京介、当時十九歳。 彼に、エヴァンスはよく懐いた。 京介も、レスの毒牙から、エヴァンスを庇ったりと、本当に仲が良かった、それこそ本当の兄弟のように。 しかし、エヴァンスが十六歳になる数日目の前のこと。 前回、ユヴェル達は挙げなかったが、その時とあるチ−ムと抗争の最中だった。 京介は、ケツ持ちとして、エヴァンスを同じバイクに乗せ、残ったことがあった。 その時、相手チ−ムは『自殺特攻』を自身のバイクを親衛隊達のっバイクに体当たりとしてきたのだった。 そのときに、エヴァンスを庇い、数言残し、逝ったのであった。 「見つかったよ。」 「見せて。」 ニコルから、ケイタイを受け取り、そして読了後。 「あのバイ野郎!!」 ディスティアは、そう吐き捨てた。 それを、横から、メ−ルをユヴェルは覗き見た。 To ニコルちゃんv From レスお姉さま 伴名 面白いことになったでありんす。 本文 お久しぶりでおやす、元気だったでありんすか? 昨日、日付は今日でありんすが、 先代総長が赤ん坊を拾ったでありんすよ。(>−<) ちょうど、京介の話も出さないといけない時期だったでありんすから。 たぶん、怒ってるでありんすよ(^-^)V それと、この新アド教えたら、ダメでありんす。 教えたら、わかってるでありんすよね? 痛いお仕置きか、最後には気持ちよくなるお仕置きか。 どっちにしても、オ・シ・オ・キでありんす(^-^)凸? これは伝言してほしいことでありんすよ。 『午後10時に、≪デザ−トロ−ズ≫に。 「先生? 先生も、来てね。」 「・・・・・・はい。」 怒りのディスティアに、ニコラル―ンは、仕方なく同意した。 そして、ルキウスをつれ、自宅へそのあと戻ったディスティア。 母・ルピナスは、編集さんと打ち合わせのため、いないようで在った。 『ディス姉さん?』 元気の無いディスティアに、テノ―ルのアルトとソプラノのナツメの声が同時に掛かる。 「大丈夫よ。 ・・・・・・とうさん、今日は、帰れないだろうから、鍵、姉さんが帰ったら閉めていいから。」 「チ−ムのことですか?」 「うん。」 「気をつけてくださいね。 ・・とくに、怪我はしないように。」 「うん、わかったわ、父さん。」 そして、数時間後― 珍しく、ディスティアは、現役時代の特攻服を着込み、≪デザ−トロ−ズ』に前に立っていた。 彼女の特攻服は、漆黒の闇の黒色である。 背には、月光を背負った琵琶を奏でる天女が微笑み、通常白であるはずの文言は、月のような淡い黄色で刺繍されていた。 仰々しいはずなのに、ディスティアに、良く合っていた。 そして、扉を開く。 「いらっしゃい・・・・ってか、ディスティアか。 今日は、誰も来ていないよ。」 カップを磨きながら、そう答えたのは、淡い紫苑色の髪と葡萄酒色の双眸の小柄な年齢不詳の女性。 この店の女主人である。 「ルキウス、引き取ってくれるんだって?」 「。。。。蜂蜜色の金髪に、オレンジ色の瞳の?」 「そう。 レスが、キミのお父さんに話を昼にしたって聞いたけど?」 「・・・・・それ、初耳です。」 「私の古い知り合いの孫でね。 レスが一芝居打つっていうもんだから。」 細葉巻の紫煙をくゆらせながら、女主人はそう答えた。 そこへ・・・・ 「ごめん、ディスティア。 遅れたでありんす。 さあ、少しお姉さんと一緒にドライブするでおやすよ。」 と、レスが来て、ディスティアを連れて行く。 一人残った女主人は、一人こう呟く。 「お姉さんではなくて、お兄さんだろうあれは。」 ―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ はい、前回に今回で終わるとかきましたが、終わりそうにないユアです。 色々と過去の因縁やら、新キャラやら出ててます。 幾つか解説を。 サブタイトルの「薊姫暴走〜」の「薊」は、ディスティア嬢の名前の由来でもある「ディスティヒ」が、ロシア語で「薊」なので。 レスのこと ええと、「バイ」のことは、知らない人は、ネット検索も何もしないでください。 知るべきならば、そのうちわかります。 ともかく、一応次回で、こんどこそ、一区切りを。 それでは、また次回。 |
17372 | ふむふむ・・・・ | 羅城 朱琉 | 2005/11/16 08:35:04 |
記事番号17370へのコメント > 朱琉:こんにちは!今回も語り部さんと共に、レスに参ります。 > > >「ニコルさん? > あのバカ坊(ぼん)と確実に連絡取れる方法ないかな?」 >「バカ・・レスとなんで?」 >校舎裏の誰も来る人がいないようなそんなスペ−ス。 >その校舎の壁にニコラル―ンを押し付け、ディスティアは、胸倉つかみにじり寄っている。 >いわゆる、古きよき時代のカツアゲスタイルだ。 >「あのバカは・・・・・・・あのバカは・・・・・・・」 >「うわぁ、ディ、ディスティアさん、落ち着いてくださいよ。」 >ユヴェルも、彼女より小柄とはいえ、男。 >半ば錯乱して、ニコラル―ンに殴る掛かろうとしたディスティアを羽交い絞めで、止める。 >「あ、ありがとう、ユヴェル君。」 >「それよりも、レスさんからメ−ル着てませんか?」 >「ええと。」 >ユヴェルの質問に、ニコラル―ンはケイタイのメ−ルを探し始めた。 >一応は、この一連ことに対しても、割合平然としていたのは、流石は五代目元・特攻隊長というべきか。 >そういえば、前々回、エヴァンスは、『今』の特攻隊長兼親衛隊長だと言うことを記したが、それは、本来矛盾している。 >同じ人間が、同時にその役目につくことはまず無い。 >しかし、とある事情から、エヴァンスは、その役目に付いているのである。 >三年前、エヴァンス・十五歳。 >姉を守りたいが故に、暴走族の世界に入った少々シスこん気味だったエヴァンス少年。 >その少年の先生というか、その世界のことを教える役目にしたのが、先代新鋭隊長であった妹尾京介、当時十九歳。 >彼に、エヴァンスはよく懐いた。 >京介も、レスの毒牙から、エヴァンスを庇ったりと、本当に仲が良かった、それこそ本当の兄弟のように。 >しかし、エヴァンスが十六歳になる数日目の前のこと。 >前回、ユヴェル達は挙げなかったが、その時とあるチ−ムと抗争の最中だった。 >京介は、ケツ持ちとして、エヴァンスを同じバイクに乗せ、残ったことがあった。 >その時、相手チ−ムは『自殺特攻』を自身のバイクを親衛隊達のっバイクに体当たりとしてきたのだった。 >そのときに、エヴァンスを庇い、数言残し、逝ったのであった。 朱琉:うわぁ・・・・ 語り部:過去、深いねぇ・・・・ 朱琉:皆、それぞれに痛みを抱えているんでしょう・・・・ > > > > > > > > > > >「見つかったよ。」 >「見せて。」 >ニコルから、ケイタイを受け取り、そして読了後。 >「あのバイ野郎!!」 >ディスティアは、そう吐き捨てた。 >それを、横から、メ−ルをユヴェルは覗き見た。 > > > >To ニコルちゃんv >From レスお姉さま >伴名 面白いことになったでありんす。 >本文 お久しぶりでおやす、元気だったでありんすか? > 昨日、日付は今日でありんすが、 > 先代総長が赤ん坊を拾ったでありんすよ。(>−<) > ちょうど、京介の話も出さないといけない時期だったでありんすから。 > たぶん、怒ってるでありんすよ(^-^)V > それと、この新アド教えたら、ダメでありんす。 > 教えたら、わかってるでありんすよね? > 痛いお仕置きか、最後には気持ちよくなるお仕置きか。 > どっちにしても、オ・シ・オ・キでありんす(^-^)凸? > これは伝言してほしいことでありんすよ。 > 『午後10時に、≪デザ−トロ−ズ≫に。 > > > >「先生? > 先生も、来てね。」 >「・・・・・・はい。」 >怒りのディスティアに、ニコラル―ンは、仕方なく同意した。 朱琉:レス氏・・・・もとい、レス嬢・・・・(笑) 語り部:いやぁ、ぜひお近づきになりたいな、僕は。 朱琉:しかし・・・・ニコラルーン氏の冥福を祈ったほうがいいのかもしれない、と思いましたよ、私。 > > > > > > > >そして、ルキウスをつれ、自宅へそのあと戻ったディスティア。 >母・ルピナスは、編集さんと打ち合わせのため、いないようで在った。 > >『ディス姉さん?』 >元気の無いディスティアに、テノ―ルのアルトとソプラノのナツメの声が同時に掛かる。 >「大丈夫よ。 > ・・・・・・とうさん、今日は、帰れないだろうから、鍵、姉さんが帰ったら閉めていいから。」 >「チ−ムのことですか?」 >「うん。」 >「気をつけてくださいね。 > ・・とくに、怪我はしないように。」 >「うん、わかったわ、父さん。」 > > > > > > > > > > > > > > >そして、数時間後― > >珍しく、ディスティアは、現役時代の特攻服を着込み、≪デザ−トロ−ズ』に前に立っていた。 >彼女の特攻服は、漆黒の闇の黒色である。 >背には、月光を背負った琵琶を奏でる天女が微笑み、通常白であるはずの文言は、月のような淡い黄色で刺繍されていた。 >仰々しいはずなのに、ディスティアに、良く合っていた。 >そして、扉を開く。 >「いらっしゃい・・・・ってか、ディスティアか。 > 今日は、誰も来ていないよ。」 >カップを磨きながら、そう答えたのは、淡い紫苑色の髪と葡萄酒色の双眸の小柄な年齢不詳の女性。 >この店の女主人である。 朱琉:エイレンさんですね! >「ルキウス、引き取ってくれるんだって?」 >「。。。。蜂蜜色の金髪に、オレンジ色の瞳の?」 >「そう。 > レスが、キミのお父さんに話を昼にしたって聞いたけど?」 >「・・・・・それ、初耳です。」 >「私の古い知り合いの孫でね。 > レスが一芝居打つっていうもんだから。」 >細葉巻の紫煙をくゆらせながら、女主人はそう答えた。 >そこへ・・・・ >「ごめん、ディスティア。 > 遅れたでありんす。 > さあ、少しお姉さんと一緒にドライブするでおやすよ。」 >と、レスが来て、ディスティアを連れて行く。 >一人残った女主人は、一人こう呟く。 >「お姉さんではなくて、お兄さんだろうあれは。」 > > > > > > > > > > > >―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ > > >はい、前回に今回で終わるとかきましたが、終わりそうにないユアです。 >色々と過去の因縁やら、新キャラやら出ててます。 > > >幾つか解説を。 > >サブタイトルの「薊姫暴走〜」の「薊」は、ディスティア嬢の名前の由来でもある「ディスティヒ」が、ロシア語で「薊」なので。 朱琉:なるほど、そうだったんですか! 語り部:何か、そんな名前の神様がいたような・・・・とか言って、神話事典調べてたよね、朱琉は。 朱琉:・・・・・・・・ > > >レスのこと >ええと、「バイ」のことは、知らない人は、ネット検索も何もしないでください。 >知るべきならば、そのうちわかります。 朱琉:予想がついてしまう自分が怖いです(汗) 語り部:交友関係の問題だろう? > > > >ともかく、一応次回で、こんどこそ、一区切りを。 >それでは、また次回。 朱琉:はい、では、また今度。 二人:では! > |
17374 | ・・・・ふふふふ | 十叶 夕海 | 2005/11/17 00:22:33 |
記事番号17372へのコメント > >> >朱琉:こんにちは!今回も語り部さんと共に、レスに参ります。 ユア;こんにちは、今回から、イルミナ嬢と一緒に行きます。 >> >> >>「ニコルさん? >> あのバカ坊(ぼん)と確実に連絡取れる方法ないかな?」 >>「バカ・・レスとなんで?」 >>校舎裏の誰も来る人がいないようなそんなスペ−ス。 >>その校舎の壁にニコラル―ンを押し付け、ディスティアは、胸倉つかみにじり寄っている。 >>いわゆる、古きよき時代のカツアゲスタイルだ。 >>「あのバカは・・・・・・・あのバカは・・・・・・・」 >>「うわぁ、ディ、ディスティアさん、落ち着いてくださいよ。」 >>ユヴェルも、彼女より小柄とはいえ、男。 >>半ば錯乱して、ニコラル―ンに殴る掛かろうとしたディスティアを羽交い絞めで、止める。 >>「あ、ありがとう、ユヴェル君。」 >>「それよりも、レスさんからメ−ル着てませんか?」 >>「ええと。」 >>ユヴェルの質問に、ニコラル―ンはケイタイのメ−ルを探し始めた。 >>一応は、この一連ことに対しても、割合平然としていたのは、流石は五代目元・特攻隊長というべきか。 >>そういえば、前々回、エヴァンスは、『今』の特攻隊長兼親衛隊長だと言うことを記したが、それは、本来矛盾している。 >>同じ人間が、同時にその役目につくことはまず無い。 >>しかし、とある事情から、エヴァンスは、その役目に付いているのである。 >>三年前、エヴァンス・十五歳。 >>姉を守りたいが故に、暴走族の世界に入った少々シスこん気味だったエヴァンス少年。 >>その少年の先生というか、その世界のことを教える役目にしたのが、先代新鋭隊長であった妹尾京介、当時十九歳。 >>彼に、エヴァンスはよく懐いた。 >>京介も、レスの毒牙から、エヴァンスを庇ったりと、本当に仲が良かった、それこそ本当の兄弟のように。 >>しかし、エヴァンスが十六歳になる数日目の前のこと。 >>前回、ユヴェル達は挙げなかったが、その時とあるチ−ムと抗争の最中だった。 >>京介は、ケツ持ちとして、エヴァンスを同じバイクに乗せ、残ったことがあった。 >>その時、相手チ−ムは『自殺特攻』を自身のバイクを親衛隊達のっバイクに体当たりとしてきたのだった。 >>そのときに、エヴァンスを庇い、数言残し、逝ったのであった。 >朱琉:うわぁ・・・・ >語り部:過去、深いねぇ・・・・ >朱琉:皆、それぞれに痛みを抱えているんでしょう・・・・ > イルミナ:・・・・そして、そのチ−ムが≪鴉火炉無≫に入って・・・と言う流れね。 ユア;多かれ、少なかれ、人間が生きるということは、痛みを抱えることなのです。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>「見つかったよ。」 >>「見せて。」 >>ニコルから、ケイタイを受け取り、そして読了後。 >>「あのバイ野郎!!」 >>ディスティアは、そう吐き捨てた。 >>それを、横から、メ−ルをユヴェルは覗き見た。 >> >> >> >>To ニコルちゃんv >>From レスお姉さま >>伴名 面白いことになったでありんす。 >>本文 お久しぶりでおやす、元気だったでありんすか? >> 昨日、日付は今日でありんすが、 >> 先代総長が赤ん坊を拾ったでありんすよ。(>−<) >> ちょうど、京介の話も出さないといけない時期だったでありんすから。 >> たぶん、怒ってるでありんすよ(^-^)V >> それと、この新アド教えたら、ダメでありんす。 >> 教えたら、わかってるでありんすよね? >> 痛いお仕置きか、最後には気持ちよくなるお仕置きか。 >> どっちにしても、オ・シ・オ・キでありんす(^-^)凸? >> これは伝言してほしいことでありんすよ。 >> 『午後10時に、≪デザ−トロ−ズ≫に。 >> >> >> >>「先生? >> 先生も、来てね。」 >>「・・・・・・はい。」 >>怒りのディスティアに、ニコラル―ンは、仕方なく同意した。 >朱琉:レス氏・・・・もとい、レス嬢・・・・(笑) >語り部:いやぁ、ぜひお近づきになりたいな、僕は。 >朱琉:しかし・・・・ニコラルーン氏の冥福を祈ったほうがいいのかもしれない、と思いましたよ、私。 ユア;次回で、エヴァンスのストッパ―として、登場します。 イルミナ;ニコラル―ンは、苦労人属性なのよね。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>そして、数時間後― >> >>珍しく、ディスティアは、現役時代の特攻服を着込み、≪デザ−トロ−ズ』に前に立っていた。 >>彼女の特攻服は、漆黒の闇の黒色である。 >>背には、月光を背負った琵琶を奏でる天女が微笑み、通常白であるはずの文言は、月のような淡い黄色で刺繍されていた。 >>仰々しいはずなのに、ディスティアに、良く合っていた。 >>そして、扉を開く。 >>「いらっしゃい・・・・ってか、ディスティアか。 >> 今日は、誰も来ていないよ。」 >>カップを磨きながら、そう答えたのは、淡い紫苑色の髪と葡萄酒色の双眸の小柄な年齢不詳の女性。 >>この店の女主人である。 >朱琉:エイレンさんですね! ユア;そうです、流れ上名前は入れれませんでしたが。 >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ >> >> >>はい、前回に今回で終わるとかきましたが、終わりそうにないユアです。 >>色々と過去の因縁やら、新キャラやら出ててます。 >> >> >>幾つか解説を。 >> >>サブタイトルの「薊姫暴走〜」の「薊」は、ディスティア嬢の名前の由来でもある「ディスティヒ」が、ロシア語で「薊」なので。 >朱琉:なるほど、そうだったんですか! >語り部:何か、そんな名前の神様がいたような・・・・とか言って、神話事典調べてたよね、朱琉は。 >朱琉:・・・・・・・・ イルミナ;まあ、大分前に呼んだ本からだし、曖昧だけど。 ユア;はははははは・・・・(乾いた笑い) > >> >> >>レスのこと >>ええと、「バイ」のことは、知らない人は、ネット検索も何もしないでください。 >>知るべきならば、そのうちわかります。 >朱琉:予想がついてしまう自分が怖いです(汗) >語り部:交友関係の問題だろう? > ユア:人の嗜好は、人ぞれぞれと言うことにしといてくださいませ。 >> >> >> >>ともかく、一応次回で、こんどこそ、一区切りを。 >>それでは、また次回。 >朱琉:はい、では、また今度。 >二人:では! >> 二人:では、さようなら。 > |