◆−五大魔族と五人の部下達in降魔戦争−紫堂 遙陽 (2005/10/17 02:37:16) No.17323
 ┗第三十夜:欠片拾い−紫堂 遙陽 (2005/10/17 03:06:30) No.17324
  ┗Re:第三十夜:欠片拾い−青月かなた (2005/10/28 18:34:59) No.17350
   ┗すんません、返し遅れて(汗)−紫堂 遙陽 (2005/12/4 10:34:50) No.17415


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17323五大魔族と五人の部下達in降魔戦争紫堂 遙陽 URL2005/10/17 02:37:16


そんな訳で、ツリーが大分下の方に行ったので新しいツリー立ててみました。
なんか降魔戦争は全然終わりが見えません。
予想よりめちゃくちゃ短いか、予想よりめちゃくちゃ長いか、多分どっちかです。
まぁ、どっちにしろ相変わらずの微々たるスピードで全力投球するしかないんですけど。
神ならぬこの身には、やりたいことをやるのに足踏みしている時間はありませんから。
あー、なんていうか、アレです。マジでどーでもいい話ですが、生の裏にこそ死はあるんだよな、という。
対極関係じゃなくて表裏。くっついてるんです。
一日一日日々を過ごすことそのものが、少しずつ死への確率を上げていることとほぼ同じ意味なんです。
こうでっかい箱があって、中にいっぱいクジ入ってて、それを一日一本ずつ引いていく。
当たり:外れ=一億:一みたいな感じで、普通外れるわけねーよこんなの、なんですけど、毎日毎日引いてたら、やっぱりその内外れちゃうんだよな、と。
片一方を無意味に忌避したり誉めそやしたりしてると、当然どっちも崩れちゃうんだよなぁ、と。
この物語は死という概念から大きく取り残された奴らの話ですが、だけど本当の意味で生きてる奴は一人もいません。
生も死も本質的には同じ、なら取り敢えず目の前に見えるもん選択していけばいいんじゃないでしょーか。
生きることって、そんな尊くも正しくも無いですよ。

そういう訳で始めます、五大魔族と五人の部下達。
終わりながら続いてる奴らの物語。

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17324第三十夜:欠片拾い紫堂 遙陽 URL2005/10/17 03:06:30
記事番号17323へのコメント

「よ。出てきたか」
楽しそうな口調で言いながら、ゆら…と、フィアナが立ち上がる。
顔面に、これ以上無い程の皮肉な笑みを浮かべて。
その時既に、パンドラは銀色の彼の元に抱き寄せられていた。
アークロンドは、フィアナに気を留める様子も無い。
人形に、夢中だ。
「ああ…ライア…」
アークロンドは彼女を左腕に抱き上げた。
無表情のまま、かくかく震え続ける人形。
心底愛しげに、抱き締める。
「お姉サンと出会わせることで、何か起こらないかなーって期待はしてたけど…予想以上だよ…」
「お役に立てて光栄だよ」
軽口を叩くフィアナ。
その表情は相変わらず無表情のままではあったが。
「まぁ取り敢えず…そいつが破壊可能だと確認できただけでも良かった」
フィアナが放った、魔力波動の無い武器による不意の攻撃。
パンドラは、それを回避した。
回避したということは、受けると傷つくと判断したと言うことである。
つまり―――物理的攻撃は、効く。
くるくると指先で、無骨な鉄の塊で遊ぶフィアナ。
「昔リンディアと遊びで作った玩具だけど…殺傷能力はあるみたいだ」
がちゃり。
フィアナは銃口をアークロンドに向ける。
引鉄に指を掛け…引く。
アークロンドは動かない。
派手な炸裂音。
銀色の髪が、一筋弾ける。
アークロンドの頭、右三センチ程の所に、小さな穴が開いていた。
「神魔時代の遺産ですか。学術的に価値高そうですね」
「ああ。マトモに動くだけでも凄いと思う」
首を振って…静かに言うアークロンド。
挑発に近い台詞に、フィアナはマトモに受け答える。
「ダンナに取り上げられない様に苦労したよ」
取り上げられかけたらしい。
「なんで?」
間延びした声のフィブリゾ。
完全に傍観を決め込んでいる。
フィアナは真顔のままで、
「服の中に隠してたんだけど。
 ちょっといちゃいちゃしてる時に暴発した」
「わお。」
無事なのは…まぁフィアナだし疑問には想わないが、よく取り上げられなかったもんである。
フィアナは少し頬を赤くしていたが、取り敢えず、フィブリゾとのやりとりを中断して、アークロンドの方に意識を戻す。
マウス・トゥ・マウスでキスしていた。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「ぷは」
「いやなんつーか、偏愛趣味は勝手なんだけどな…」
フィアナの声は、何故か寂しそうだった。
「いやぁ…触れるのが嬉しくて…」
にこ、と笑うアークロンド。
本当に心底嬉しそうである。
ほっぺすりすり。
ぱっと見、どう見ても幼女趣味の怪しいお兄さん。
「くっ…」
フィアナは、二、三歩下がって軽く呻き、
「アセルトを超えた…」
「何に衝撃受けてるんだよ」
今度はフィブリゾが突っ込みを飛ばす。
確かに二人の初の出会い、穿った見方をすればそう見えないことも無い。詳しくは時を超えた想いアセフィア編を参照のこと。
と、宣伝している場合では無い。
「ライアナのこと抜きにしても沈めといた方が良さそうな気がしてきたのは気の所為かフィブリゾ」
「嬉しいねフィアナ。僕が言わなくても君がそういう考えに至ってくれたことに関して僕は賞賛の意を述べたい」
「個人的には結構カップリングにはフランクな方だけど〜」
フィアナは、んー、とこめかみに指を当てて考えながら…言葉を紡ぐ。
「ライアナはー…んー…?」
フィアナが次の言葉を思いつく前に…アークロンドが、口を開いた。
「いいんですよ、別に」
「ん?」
「僕は、ライアが僕の傍にいればそれでいいんです」
ライアナ自身がどう想っていようとも。
自分が彼女を愛しているのは事実だから。
だから、気にしない。
だから、傍にいたい。
それだけ。
「ライアを、愛している。
 もう一度逢えるなら、どんなことになっても構わない」
「自分さえも?」
「自分さえも」
迷いは、
無かった。
「…………」
フィアナはしばらくそのまま考える様な仕草をしていたが、
「ま、いいや。取り敢えず二、三刃刺してから考えよう」
それもどうかと。
いや、この状況だとそれでいいのか?
フィブリゾが突っ込み方について考えていると、
「ダメッ!」
エイルの叫び声。
「…へ?」
「『パンドラ』は壊しちゃダメ。
 やっとそこまで完成したんだからっ!
 夜も寝ないで昼寝してそこまでにしたのよっ」
「…おまへ…結構我儘なのな…」
さりげにさらりと同情の余地の無いこと言ったし。
「そんなこと言ったってなぁ…えーと…」
フィアナ、困惑。
「…………」
アークロンドの腕の中にいたパンドラが、ふっ、と姿を消した。
傷が付かないように、何処かの空間に入れたのか。
「えーと…
 …まぁ、いいや…
 落ちといて頂戴なんとなく」
フィアナの靴底が、たん、と床を蹴った。
そう思ったときには既に彼女はアークロンドのすぐ前にまで間合いを詰めている!
アークロンドは後ろに飛びのいて衝撃を緩和しつつ、篭手の甲でフィアナの正拳を受け止め…
かけた瞬間、アークロンドははっと気が付いた様に、更に後ろへと下がった。
正拳…
単なる正拳。
簡単に受け止められる…はずである。
それを繰り出したのが、フィアナでなければ。
フィアナの相手をしたことがあるスクルドにはすぐに解った。
フィアナの体術は、その一撃一撃が非常に重い。
単調な攻撃だと想ってうっかり受ければ、その部位が使い物にならなくなったりする。
余程防護に自信があるならともかく、避けた方が身の為である。
「く…」
手を開いたり閉じたりするアークロンド。
少し掠っただけなのに、この衝撃。
びりびりと痺れている様に感じる。
「私の相手するには五千四十年は早い」
「…ごせんよんじゅう…?」
「七の階乗だったりして」
にゃはは、と笑うフィアナ。
そして、涼やかに。
貴婦人の様に、小さく礼をして。
「参ります、第二撃」
「っ!」
今度は、フィアナがそう言った…その瞬間に、フィアナはアークロンドの間合いに入っている。
速さが、さっきより上がっている。
フィアナは先程と同じ構え。
反射的に上半身を防御するアークロンド。
しかし…フィアナが攻撃したのは、足下!
足払いを掛けられて、マトモに転倒する。
相変わらず近距離戦は弱いか、アークロンド!
その分反射神経は鋭くなっているのか、床に弾かれる様にして起き上がる。
慌てて呪文を唱え始める。
だが―――遅い。
フィアナの顔が、笑みの形を浮かべ―――
ルーンが、始動する。
この世に存在するありとあらゆる精神的言語を網羅した、呪いの二十五文字。
フィアナは、歌う様に、囁く様に…『力あることば』を、紡ぐ。
ぱちん、と、手を胸の前で組み合わせ、
「―――『堕獄』」
「っ!」
ばしゅっ、と炸裂音が弾ける。
床を割り、漆黒の光が噴き出して檻と化し、アークロンドの体を包んだ。
腕を振って檻を叩き割るアークロンド。
フィアナに対する警戒が一瞬薄れる。
しかしフィアナにはその一瞬で充分。
次の呪文を唱え終わっている。
両手を組み合わせたまま、アークロンドを指定する。
魔力反応が部屋に渦巻く。
「『澪』」
大気中の水分が凝縮する。
現れる、水の楔がアークロンドを―――

貫かなかった。

粉々に砕け散る、水の飛沫。
「…え」
一番驚いたのは、恐らくアークロンドだっただろう。
フィアナも、ぽかんとした様に立ち尽くしている。
アークロンドに背を向け、フィアナに顔を向け、少女が、立っていた。
アークロンドの力で別空間に移された筈の人形が。
己の右腕で―――水の楔を、打ち払った。
勿論、フィアナだって多分に手加減はしていただろう。
なんだかんだ言って、フィアナは知り合いに甘いから。
だけど―――それにしても―――
なんというか―――めちゃくちゃだった。
「…ライア」
「…………」
少女は、何も言わなかった。
ただ、黙っていた。
黙って、存在していた。
そこに、いた。
「…ライア…」
アークロンドは、小さな彼女を抱き締めて―――
そのまま―――ふっ、と消えた。
「…どういうことぉ?」
間の抜けたように呟くエイル。
フィアナは、ふぅ、と溜息を付く。
「予想以上に、事は厄介になってるみたいだ」
「―――え?」
「私がアークロンドに手加減された」
沈黙が満ちた。
「…へ?」
目を点にするフィブリゾ。
傍からは、全くそんな風に見えなかった…というか、むしろ逆に見えたのだが。
「二撃目、あいつ足払いで転んだだろ」
「うん」
「あんなミエミエのフェイントで転ぶか普通?
 体術習いたての子供じゃないんだから」
「…そりゃ…まぁ…変ではある」
「私は、あいつが避けるのを予想して…
 避けたら、体勢が崩れるだろ。そこで一気に畳み掛けるつもりだったんだけど…」
ところがアークロンドは、転んだ。
フィアナはタイミングを外され…呪文で応戦するハメになった。
フィアナの魔法発動スピードは、常人とは比べ物にならないくらい早い。
とは言え、やはりルーン文字に魔力を走らせる時間はいる。
そこでフィアナは更に時間稼ぎの為の時間稼ぎをするハメになり…そこに、パンドラの謎の乱入。
結局、何もかも曖昧、中途半端である。
「でも、なんでアークロンドが手加減する訳?」
「あ、いや…手加減っつーより、手抜きかな…
 あそこまで隅から隅まで余す所無く手抜かれたら、こっちが真面目に行ったらバカみたいだろ」
つまり…自らが手を抜くことにより、フィアナの手抜きも誘った訳だ。
「アークロンドはもっと、強いよ」
「…………それは解ってる」
当てられた役割の所為で、そうは見えなくても。
曲がりなりにも、五大神なのだ。
「色々根本から考え直さなきゃな」
フィアナは苦々しげに、呟いた。
「例えば?」
「アークロンドの次の目的地、とかな」
あっさり言うフィアナに、絶句する一同。
「そんなの、簡単に解る訳…」
「そうか?割と簡単だぞ。
 さっきので、『ライアナ』ジグソーパズルは、ほぼ完成に近付いた筈だ。
 となると、大慌てで残りのピースを集めるしかないだろ」
「残りのピース…そうか、それなら魔力反応で僕達にも判別可能だ」
「ああ。
 それよりももうひとつ」
フィアナは、何処か遠い目をした。
「アークロンドは、多分もう一度襲ってくる。
 今度は、殺す気で」
「…………」
フィブリゾの脳裏を、嫌な予感が過ぎる。
思い出す、ライアナの今際の際。
フィアナの精神力の暴走…その余波を受けて、逝った彼女。
フィアナとライアナの…魂が、一時密着した形になる。
「アークロンドが、あれだけフィアナに言うなフィアナに言うな言ってたのって…」
「呼び出させる為、じゃないかな、逆に…」
図らずも、フィアナは自ら出てきてしまった訳だが。
「あの…ちんぷんかんぷん、なんですけど」
おそるおそる、スクルドが言う。
フィアナはさしたる感情を込めず、あっさり言った。
「ジグソーパズルを完成させる為に必要な、一番大きなピースは、私の中だ」






言い訳あんど言い逃れ。

いつもよりちょっぴり長いです。実は上の根本記事のコメントもね。
秋の夜長はサービス気分。
どんどんパンドラに意思が生まれていく今日この頃。
魔族側の、そしてフィアナの選択は。
そして何をしているリンディア・ゼーランディアコンビ。
もっと何をしているアセルト。
フィアナが答えださない内にアセルトが現れて無理矢理連れ帰ったりしたら皆怒るだろうな。
…ちょっとやってみたい。
なんか久し振りにアセフィアが読みたい…。思いっきりバカップルっぽい奴…。
個人的にあの二人は結構いちゃらぶ系だと想う。
普段抑え、二人きりのときはっちゃけ、系ね。
きゃー素敵。(謎)

それでは皆様、また近いうちにお会いいたしましょう…v

                                                            幕。

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17350Re:第三十夜:欠片拾い青月かなた 2005/10/28 18:34:59
記事番号17324へのコメント

おこんばんわー。青月です。では、遅れましたがレスつけさせていただきます。

>「よ。出てきたか」
…彼はずっと覗いていたのでしょうか、何処かから。
…ストーカのようだとか思ってしまったり。(汗)
>その時既に、パンドラは銀色の彼の元に抱き寄せられていた。
>アークロンドは、フィアナに気を留める様子も無い。
>人形に、夢中だ。
念願が叶った…わけですしね…。
>「ああ…ライア…」
>アークロンドは彼女を左腕に抱き上げた。
>無表情のまま、かくかく震え続ける人形。
>心底愛しげに、抱き締める。
悪趣味かなとは思いますが。
私は狂気の美とか、愛とか好きなのです…。
>「お姉サンと出会わせることで、何か起こらないかなーって期待はしてたけど…予想以上だよ…」
>「お役に立てて光栄だよ」
>軽口を叩くフィアナ。
>その表情は相変わらず無表情のままではあったが。
張り詰めた空気がぎしぎしと。
>パンドラは、それを回避した。
>回避したということは、受けると傷つくと判断したと言うことである。
>つまり―――物理的攻撃は、効く。
ふむふむ。(メモメモ)
>くるくると指先で、無骨な鉄の塊で遊ぶフィアナ。
>「昔リンディアと遊びで作った玩具だけど…殺傷能力はあるみたいだ」
というなら女同士の趣味と研究の産物ところなのですね。
>アークロンドは動かない。
>派手な炸裂音。
>銀色の髪が、一筋弾ける。
>アークロンドの頭、右三センチ程の所に、小さな穴が開いていた。
…フィアナさんはまだ当てない、と思っているから?
>「ダンナに取り上げられない様に苦労したよ」
>取り上げられかけたらしい。
>「服の中に隠してたんだけど。
> ちょっといちゃいちゃしてる時に暴発した」
つまり、赤毛で美形なお兄ちゃんとお姉さんが、仲睦まじく過ごしていると、
突然轟音が響いた…と?
…激しい愛ですね。
>マウス・トゥ・マウスでキスしていた。
…まったく最近の若くないもんは…(暴言です)
>「いやなんつーか、偏愛趣味は勝手なんだけどな…」
>フィアナの声は、何故か寂しそうだった。
>「いやぁ…触れるのが嬉しくて…」
>にこ、と笑うアークロンド。
>本当に心底嬉しそうである。
すべては、そのために。
だったんですね。
>ほっぺすりすり。
>ぱっと見、どう見ても幼女趣味の怪しいお兄さん。
………それでも好きですよ。アクライ。
…いいんです。神族ですし。年齢なんて、年齢なんて…
>「くっ…」
>フィアナは、二、三歩下がって軽く呻き、
>「アセルトを超えた…」
>「何に衝撃受けてるんだよ」
ごもっともです。冥王様。
>確かに二人の初の出会い、穿った見方をすればそう見えないことも無い。詳しくは時を超えた想いアセフィア編を参照のこと。
…いいと思いますよ。なんにしろ派手に年齢詐称している方なんですし、魂が大事なんです。大事なのは心です。ええ(言い聞かせるように)
>「ライアナのこと抜きにしても沈めといた方が良さそうな気がしてきたのは気の所為かフィブリゾ」
>「嬉しいねフィアナ。僕が言わなくても君がそういう考えに至ってくれたことに関して僕は賞賛の意を述べたい」
……あぁその存在感のなさを生かしてストーカ…とか? あの子、ライアの小さい頃に似てるなーとか?(失礼にも程があります)
>「個人的には結構カップリングにはフランクな方だけど〜」
>フィアナは、んー、とこめかみに指を当てて考えながら…言葉を紡ぐ。
……青月はむしろ年の差カプ萌えます。
>「ライアナはー…んー…?」
相手にしていない感じですね…というか、そういったたぐいの感情を、放棄しているような…そんな印象をうけました。
>「僕は、ライアが僕の傍にいればそれでいいんです」
>ライアナ自身がどう想っていようとも。
>自分が彼女を愛しているのは事実だから。
>だから、気にしない。
>だから、傍にいたい。
>それだけ。
見た目ロリコンで違えようのないエゴイストでも、私はこういった感情が嫌いになれません。
>「自分さえも?」
>「自分さえも」
>迷いは、
>無かった。
それ見ていないというより、それ以外排除したような感じですね。
>フィアナはしばらくそのまま考える様な仕草をしていたが、
>「ま、いいや。取り敢えず二、三刃刺してから考えよう」
竹を割ったようなお答えで(笑)
>「『パンドラ』は壊しちゃダメ。
> やっとそこまで完成したんだからっ!
> 夜も寝ないで昼寝してそこまでにしたのよっ」
…つまり総合的な睡眠量は変わらない、ということですか。
>「…おまへ…結構我儘なのな…」
>さりげにさらりと同情の余地の無いこと言ったし。
ほんとさらりと言いましたネ。
>「そんなこと言ったってなぁ…えーと…」
>フィアナ、困惑。
リチギですね。
>フィアナの靴底が、たん、と床を蹴った。
>そう思ったときには既に彼女はアークロンドのすぐ前にまで間合いを詰めている!
切り替え早いですねぇ。
>勿論、フィアナだって多分に手加減はしていただろう。
>なんだかんだ言って、フィアナは知り合いに甘いから。
>だけど―――それにしても―――
>なんというか―――めちゃくちゃだった。
…神物奇想天外…
>「…ライア…」
>アークロンドは、小さな彼女を抱き締めて―――
>そのまま―――ふっ、と消えた。
>「…どういうことぉ?」
>間の抜けたように呟くエイル。
……………愛の逃避行? 
>「でも、なんでアークロンドが手加減する訳?」
>「あ、いや…手加減っつーより、手抜きかな…
> あそこまで隅から隅まで余す所無く手抜かれたら、こっちが真面目に行ったらバカみたいだろ」
>つまり…自らが手を抜くことにより、フィアナの手抜きも誘った訳だ。
成長してますねぇ、本当に。
>「アークロンドはもっと、強いよ」
>「…………それは解ってる」
>当てられた役割の所為で、そうは見えなくても。
>曲がりなりにも、五大神なのだ。
色々試験受けたり頑張ったわけですよね。
>フィブリゾの脳裏を、嫌な予感が過ぎる。
>思い出す、ライアナの今際の際。
>フィアナの精神力の暴走…その余波を受けて、逝った彼女。
>フィアナとライアナの…魂が、一時密着した形になる。
…そうなるんですか…
>「アークロンドが、あれだけフィアナに言うなフィアナに言うな言ってたのって…」
>「呼び出させる為、じゃないかな、逆に…」
>図らずも、フィアナは自ら出てきてしまった訳だが。
うぅむ…あんなことすれば、出てくる、と…
>「あの…ちんぷんかんぷん、なんですけど」
>おそるおそる、スクルドが言う。
>フィアナはさしたる感情を込めず、あっさり言った。
>「ジグソーパズルを完成させる為に必要な、一番大きなピースは、私の中だ」
……大変だ。どんどん大変な方向にいってる気がする。
としか言えないです(汗)

>言い訳あんど言い逃れ。
>
>魔族側の、そしてフィアナの選択は。
>そして何をしているリンディア・ゼーランディアコンビ。
普通にお茶すすってたりしたらどうしましょう。
>もっと何をしているアセルト。
>フィアナが答えださない内にアセルトが現れて無理矢理連れ帰ったりしたら皆怒るだろうな。
いや、怒りませんけど…目が点になるかもしれません。
>個人的にあの二人は結構いちゃらぶ系だと想う。
>普段抑え、二人きりのときはっちゃけ、系ね。
>きゃー素敵。(謎)
素敵ですね。
>それでは皆様、また近いうちにお会いいたしましょう…v
はい、それでは、またいつか。 

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17415すんません、返し遅れて(汗)紫堂 遙陽 2005/12/4 10:34:50
記事番号17350へのコメント


>おこんばんわー。青月です。では、遅れましたがレスつけさせていただきます。
こっちこそ返し遅れましたー。
忙しいのなんの。
それでも私はまだラクな方なんですが。
>
>>「よ。出てきたか」
>…彼はずっと覗いていたのでしょうか、何処かから。
>…ストーカのようだとか思ってしまったり。(汗)
覗いてたんでしょうね。
というか、見張ってたという方が正確かも。
>>その時既に、パンドラは銀色の彼の元に抱き寄せられていた。
>>アークロンドは、フィアナに気を留める様子も無い。
>>人形に、夢中だ。
>念願が叶った…わけですしね…。
完全では無いものの。
>>「ああ…ライア…」
>>アークロンドは彼女を左腕に抱き上げた。
>>無表情のまま、かくかく震え続ける人形。
>>心底愛しげに、抱き締める。
>悪趣味かなとは思いますが。
>私は狂気の美とか、愛とか好きなのです…。
私も嫌いじゃないです。
傍から見てる分にはですが。
>>「お姉サンと出会わせることで、何か起こらないかなーって期待はしてたけど…予想以上だよ…」
>>「お役に立てて光栄だよ」
>>軽口を叩くフィアナ。
>>その表情は相変わらず無表情のままではあったが。
>張り詰めた空気がぎしぎしと。
ぴしぴしと。
ぱきんと。(割れてどうする
>>パンドラは、それを回避した。
>>回避したということは、受けると傷つくと判断したと言うことである。
>>つまり―――物理的攻撃は、効く。
>ふむふむ。(メモメモ)
役にたつかなぁ(笑)
>>くるくると指先で、無骨な鉄の塊で遊ぶフィアナ。
>>「昔リンディアと遊びで作った玩具だけど…殺傷能力はあるみたいだ」
>というなら女同士の趣味と研究の産物ところなのですね。
恐らく。
どんな研究してたんやねんと思いますが。
>>アークロンドは動かない。
>>派手な炸裂音。
>>銀色の髪が、一筋弾ける。
>>アークロンドの頭、右三センチ程の所に、小さな穴が開いていた。
>…フィアナさんはまだ当てない、と思っているから?
動体視力が優れているという説も。
>>「ダンナに取り上げられない様に苦労したよ」
>>取り上げられかけたらしい。
>>「服の中に隠してたんだけど。
>> ちょっといちゃいちゃしてる時に暴発した」
>つまり、赤毛で美形なお兄ちゃんとお姉さんが、仲睦まじく過ごしていると、
>突然轟音が響いた…と?
>…激しい愛ですね。
羨ましいのやらなんなのやら。
>>マウス・トゥ・マウスでキスしていた。
>…まったく最近の若くないもんは…(暴言です)
彼らの中では若い方かも(汗)
>>「いやなんつーか、偏愛趣味は勝手なんだけどな…」
>>フィアナの声は、何故か寂しそうだった。
>>「いやぁ…触れるのが嬉しくて…」
>>にこ、と笑うアークロンド。
>>本当に心底嬉しそうである。
>すべては、そのために。
>だったんですね。
ある意味すげぇ献身的なんですけどね。
>>ほっぺすりすり。
>>ぱっと見、どう見ても幼女趣味の怪しいお兄さん。
>………それでも好きですよ。アクライ。
>…いいんです。神族ですし。年齢なんて、年齢なんて…
同意見。
実は私も結構好きです。>>確かに二人の初の出会い、穿った見方をすればそう見えないことも無い。詳しくは時を超えた想いアセフィア編を参照のこと。
>…いいと思いますよ。なんにしろ派手に年齢詐称している方なんですし、魂が大事なんです。大事なのは心です。ええ(言い聞かせるように)
感情論を抜きにするなら正論です(それは正論なのか?)
>>「ライアナのこと抜きにしても沈めといた方が良さそうな気がしてきたのは気の所為かフィブリゾ」
>>「嬉しいねフィアナ。僕が言わなくても君がそういう考えに至ってくれたことに関して僕は賞賛の意を述べたい」
>……あぁその存在感のなさを生かしてストーカ…とか? あの子、ライアの小さい頃に似てるなーとか?(失礼にも程があります)
ある種素敵かもしれん。
>>「個人的には結構カップリングにはフランクな方だけど〜」
>>フィアナは、んー、とこめかみに指を当てて考えながら…言葉を紡ぐ。
>……青月はむしろ年の差カプ萌えます。
場合によります私は(笑)
>>「ライアナはー…んー…?」
>相手にしていない感じですね…というか、そういったたぐいの感情を、放棄しているような…そんな印象をうけました。
あー…
そんな感じ…
なのかなぁ。
>>「僕は、ライアが僕の傍にいればそれでいいんです」
>>ライアナ自身がどう想っていようとも。
>>自分が彼女を愛しているのは事実だから。
>>だから、気にしない。
>>だから、傍にいたい。
>>それだけ。
>見た目ロリコンで違えようのないエゴイストでも、私はこういった感情が嫌いになれません。
同じくです。
みょーに愛しい気分に(汗)
危ないかなぁ。
>>「自分さえも?」
>>「自分さえも」
>>迷いは、
>>無かった。
>それ見ていないというより、それ以外排除したような感じですね。
そーです。
>>フィアナはしばらくそのまま考える様な仕草をしていたが、
>>「ま、いいや。取り敢えず二、三刃刺してから考えよう」
>竹を割ったようなお答えで(笑)
竹を横から割ったような感じだと思います(意味ねぇだろ
>>「『パンドラ』は壊しちゃダメ。
>> やっとそこまで完成したんだからっ!
>> 夜も寝ないで昼寝してそこまでにしたのよっ」
>…つまり総合的な睡眠量は変わらない、ということですか。
>ほんとさらりと言いましたネ。
そーいう性格です(汗)
>>「そんなこと言ったってなぁ…えーと…」
>>フィアナ、困惑。
>リチギですね。
さすがにムベにする訳には。
>>フィアナの靴底が、たん、と床を蹴った。
>>そう思ったときには既に彼女はアークロンドのすぐ前にまで間合いを詰めている!
>切り替え早いですねぇ。
早いですよ。
神界最速。
>>勿論、フィアナだって多分に手加減はしていただろう。
>>なんだかんだ言って、フィアナは知り合いに甘いから。
>>だけど―――それにしても―――
>>なんというか―――めちゃくちゃだった。
>…神物奇想天外…
その表現、すげぇ今ツボにハマりました(汗)
>>「…ライア…」
>>アークロンドは、小さな彼女を抱き締めて―――
>>そのまま―――ふっ、と消えた。
>>「…どういうことぉ?」
>>間の抜けたように呟くエイル。
>……………愛の逃避行? 
…なのかなぁ。
>>「でも、なんでアークロンドが手加減する訳?」
>>「あ、いや…手加減っつーより、手抜きかな…
>> あそこまで隅から隅まで余す所無く手抜かれたら、こっちが真面目に行ったらバカみたいだろ」
>>つまり…自らが手を抜くことにより、フィアナの手抜きも誘った訳だ。
>成長してますねぇ、本当に。
アタマ、悪くないんですよね元々。
使う方面がものすごく間違ってるだけで。
>>「アークロンドはもっと、強いよ」
>>「…………それは解ってる」
>>当てられた役割の所為で、そうは見えなくても。
>>曲がりなりにも、五大神なのだ。
>色々試験受けたり頑張ったわけですよね。
まぁ、親の七光もそれなりにあるんでしょうけど(苦笑)
>>フィブリゾの脳裏を、嫌な予感が過ぎる。
>>思い出す、ライアナの今際の際。
>>フィアナの精神力の暴走…その余波を受けて、逝った彼女。
>>フィアナとライアナの…魂が、一時密着した形になる。
>…そうなるんですか…
なるんです。
>>「アークロンドが、あれだけフィアナに言うなフィアナに言うな言ってたのって…」
>>「呼び出させる為、じゃないかな、逆に…」
>>図らずも、フィアナは自ら出てきてしまった訳だが。
>うぅむ…あんなことすれば、出てくる、と…
出てきちゃってるところが微妙。
>>「あの…ちんぷんかんぷん、なんですけど」
>>おそるおそる、スクルドが言う。
>>フィアナはさしたる感情を込めず、あっさり言った。
>>「ジグソーパズルを完成させる為に必要な、一番大きなピースは、私の中だ」
>……大変だ。どんどん大変な方向にいってる気がする。
>としか言えないです(汗)
大変です。
…だけどこの話が私の書いてる話だということを考えると…(以下略)
>
>>言い訳あんど言い逃れ。
>>
>>魔族側の、そしてフィアナの選択は。
>>そして何をしているリンディア・ゼーランディアコンビ。
>普通にお茶すすってたりしたらどうしましょう。
…有り得て嫌です。
>>もっと何をしているアセルト。
>>フィアナが答えださない内にアセルトが現れて無理矢理連れ帰ったりしたら皆怒るだろうな。
>いや、怒りませんけど…目が点になるかもしれません。
…やりたくなったじゃないですか。
>>個人的にあの二人は結構いちゃらぶ系だと想う。
>>普段抑え、二人きりのときはっちゃけ、系ね。
>>きゃー素敵。(謎)
>素敵ですね。
なのかなぁ。
>>それでは皆様、また近いうちにお会いいたしましょう…v
>はい、それでは、またいつか。 
またですっ。