◆−久遠の過日をかく語り・・・+もう、戻れない 戻らないあの日の・・・+ 上−十叶 夕海 (2005/11/6 23:26:26) No.17357
 ┣素敵ですv−羅城 朱琉 (2005/11/7 08:46:39) No.17359
 ┃┗ありがとうですv−十叶 夕海 (2005/11/7 22:50:43) No.17361
 ┣久遠の過日をかく語り・・・+もう、戻れない 戻らないあの日の・・・+ 中−十叶 夕海 (2005/11/13 23:51:27) No.17365
 ┃┗いつでもどこでも、『戦い』は悲しいものですね・・・・−羅城 朱琉 (2005/11/14 08:47:39) No.17366
 ┃ ┗それが、同時に心有る存在の≪歴史≫でもある。−十叶 夕海 (2005/11/14 21:03:06) No.17367
 ┗Were you surely crying?(「久遠の過日〜」の数百年後)−十叶 夕海 (2005/11/14 21:58:46) No.17368
  ┣使い魔の追加−十叶 夕海 (2005/11/16 00:54:24) No.17371
  ┗短縮版で失礼します。−羅城 朱琉 (2005/11/16 08:42:32) No.17373
   ┗彼女達は、彼女達なりに嘆き哀しんでいます。−十叶 夕海 (2005/11/17 00:26:21) No.17375


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17357久遠の過日をかく語り・・・+もう、戻れない 戻らないあの日の・・・+ 上十叶 夕海 2005/11/6 23:26:26




「にゃ〜ぁ、あいつ何が言いたいにゃ。
 『・・と言うのが、君達の故郷を滅ぼした【中枢予定表】だよ。これからどうするのかは君達次第だけどね。』にゃ。」
「アレク、落ち着いてください。」
「これが落ち着いてられることかにゃ?
 みゃあの世界が滅んでいて、しかも敵でもみゃあでもにゃいのが・・・。
 にゃんで、わけのわからないのに滅ぼされるのにゃ。」
「もう終わった事だ。
 落ち着け、アレク=ロゼ=ベルモット。
 私も、ノイシェも悔しくないはずないだろう?」
私は、エイレン=レティナ=ジャスティ=エファリディルマイセリアル。
淡い紫苑色の髪と葡萄酒の双眸、喪服としての黒いロ−ブ、その上に濃い葡萄酒色の薄布をマントのようにしてかけた小柄な神族である。
猫のようにか、『〜にゃ』だの『〜のにゃ』と言っているのは、アレク=ロゼ=ベルモット。
金茶の髪は、短く猫のように所々立っていて、また紫色の双眸は、悪戯そうな光でうきうきとしている。
痩躯を濃い灰色と淡い黄色で描かれた幾何学模様の半袖短パンの上下で包み、足には、分厚い鉄板いりのブ−ツでかためている。
その彼を宥めていたのが、ノイシェ=アルバ=マ−メティア。
青と緑が綺麗にグラデ―ションを描くストレ−トで腰までの銀の髪、神階の生みの色を移したかのような青の瞳、そして人間の両耳の位置には、魚のヒレのようなくすんだ青銀の器官がある。
旅装よりも貴族の普段着と言った方がしっくりくるような黒の短上衣が、ボリュ―ムのある身体を覆っていた。また、下は、黒のタイトスカ−トから太腿が覗いていた。何本ものベルトでふくらはぎとダンダルを固定するタイプのものをはいていた。
私たちは赤の世界の西のはずれのとある国の王都の近くの森にいた。
この世界では、今のところ【神】と【魔】の争いは膠着している様であった。
直前まで、中性的で、吟遊詩人服装の・・・・≪放浪の語り部≫がいた。
彼に、【中枢予定表】などの事を聞いていたのだ。
カガリやヴァイス、レヴィン、クレア達にも聞かせたかったのだが、語り部がそれを押し留め、結局『もしかしたら』魔族に戻れるかも知れないアレクとノイシェだけが、この話を聞いていたのだった。
悪い奴ではないのだが・・・変人だろう、あれは。
「どうしてにゃ、魔王様も・・・皆守りたかった者が無くなったのに何故平然
としていられるのかにゃ?」
「守りかったのは、シフェルとガイスだけだよ。
 ガイスはもういないし、シフェルもきっと生きてて欲しいとしか思わないからよ、アレク。」
「シフェル様って、あのシフェルリア=カルメット=サ―ナ=アラリウス様の事ですが?
 ≪光と風の舞踏神≫として、私達が、恐れていた?」
「そう。
 私の親友だよ。」
「聞いてみたいにゃ。
 会う前の話し、エイレンさん全然しないにゃ。」
「わかった。
 ちょうどいい機会かも知れないね。
 私とお前たち二人が出会う500年足らず前から話すか。」








その頃は、先代で、シフェルの父・バルフォイド=シャルリズ=ジ―ナ=アラリウスが、≪魔本≫・・・≪聖本≫の主だった。
その一万年近く前から、連綿と【神】と【魔】の争いがあった。
その争いは、【神】と【神】の争いでもあった。
ヴァイス=セルリアンの父は、聖本製作時の≪至高神≫であった。
だが、彼は、聖本が完成して数年後に、初代に成り代わられている。
彼の願いも空しく、結局は争いの道具にされていたのだ。
その当時の≪至高神≫は、治世が、五百四十年と割合長く続いていた。
そんな情勢だったけど、シフェルとガイスとの交流は楽しかった。
二人と酒を酌み交わし、将来を語り、また人間の世界を旅をした。
そういえば、お前たちと出会う少し前、二百年ほど前に面白い人間に出会った。
確か、名前をクロス=ミラ。
薄い青灰色の髪を腰まで伸ばし三つ編みにしており、またくすんだ緑の瞳をしていた。
軽装の旅装に、申し訳程度のショ―トソ―ドと言う格好だった。
口調は・・・・ひっかかる。
・・・・・語り部によく似ていたな。
出会ったそのときは・・・・・・・。
「レイリンディアまでいく冒険者はいないのかな?」
当時・・・私がその世界を出奔する245年ほど前の事だ。
そのときは、二人と一緒に人間として、冒険者ギルトに登録していた。
そして、レイリンディアまで十日ほど離れた街に私たちはいた。
私が、高位全方精霊使い。シフェルが、神司吟遊詩人。ガイスが聖騎士としてだった。
ガイスは、短くてツンツンと立っている黒髪と鳶色の瞳で、親同士が決めた私の婚約者だった。
まあ、私も好きだったので、問題はなかったが。
「行くけど、お前の名前は?」
「私は、クロス=ミラという、しがない旅人だよ。」
「エイレン。
 初夏だし、このくらいの子供でも巡礼に一人で行ってもおかしくないとは思うけどな?」
「そうだね、僕は巡礼者だけど。」
そのクロスの口調は、そのあどけないとも言える外見に妙マッチしていなかった。
修道院の見習いのくちょうともちがっていたし。
「それで、護衛を雇いたい。」
「まあ、片道になるかもしれないな。
 俺たちは、その先に行くから。」
「なら、一人金貨二枚と必要経費ってトコかしら?」
「じゃ、護衛の件受ける。」
ちなみに、目的地までは、宿泊費と食費を含めても、全部で、金貨十枚足らずぐらいだろう。
「ありがとう。」
・・・うん。語り部の口調に似ていた。
まあ、他人の空似にしておこう。
外見もぜんぜんいてなかったし。
・・・そういえば、その頃だったな。
先代の聖本の主が戦死したのは。
その知らせを聞いたのは・・。
あの時、私は自分の屋敷の裏庭と言うか裏の森にいた。
その片隅の黒い大理石のテラスで、白いロ―ブに薄布をマントのようにした服装で、長椅子に身を投げ出し、ワインを舐めていた。
その屋敷は、葡萄酒の神・・・まあいわゆる『瞬間的な快楽の神』の持ち物であった。
まあ、そのときですら、私が、その役目を拝命してから一万年近く経っていたが。
「エイレン!!」
「レン!!」
「・・・二人そろってとは珍しい。
 どうだ、一杯?」
かなり慌てた様子のガイスとシフェルが、そのときやって来た。
シフェルの方は特に 蒼白で倒れそうだった。
「バルフォイド様が戦死した。」
「父上が戦死したの。」
「はぁ?
 あの厚顔不遜で、神様至上主義のバルフォイドがか?
 現・至高伸もよほど意地の悪い。」
私は、二人の言葉に鼻を鳴らして、応じた。
しかし、流石に次の言葉は驚いた。
「それで、レンに次の≪聖本主≫になれと。」
「・・・りぴいとぷりいず。」
「エイレンに、私の父上の後を継げと至高神様の命令なのよ。」
「本当か?」
私は、その時、驚いた。
私は、その時、驚愕した。
私は、その時、仰天した。
当たり前だ。
例えとしては、水の精霊長に、炎の精霊を継げという位阿呆で、無茶苦茶な人事だ。
私は、葡萄酒の神、つまりは、一瞬を司どる。
本主は、時の髪に値する、つまりは、永遠を司る。
力のベクトルが、そっぽをむいている神様にそんな事任すか、普通。
・・・そういえば、その時の至高神は、×十万歳だった。
だから、ボケたかと思った、正直その時は。
しかし、至高神というのは、最高権力。
「わかった。
 至高神様に謁見に行く。」
こうして、結局私は、≪魔本≫の主になった。







+――+―+―+―+―+―+―+―+―+

まだ、話は続きます。
もしかしたら、上中下になるかもしれないです。

ガイス必要でしたら、いってくださいませ。
登場しようにも、出来ないと思いますが。

では、明日も早いのです。
なので、『孤独な涙』『家族の肖像』あるいは、この本編でお会いいたしましょう。

それでは、さようなら。


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17359素敵ですv羅城 朱琉 2005/11/7 08:46:39
記事番号17357へのコメント


朱琉:こんにちは!羅城 朱琉です。相も変わらず語り部さんと共にレスに参ります。
>
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>
>
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>
>
>
>その頃は、先代で、シフェルの父・バルフォイド=シャルリズ=ジ―ナ=アラリウスが、≪魔本≫・・・≪聖本≫の主だった。
>その一万年近く前から、連綿と【神】と【魔】の争いがあった。
>その争いは、【神】と【神】の争いでもあった。
>ヴァイス=セルリアンの父は、聖本製作時の≪至高神≫であった。
>だが、彼は、聖本が完成して数年後に、初代に成り代わられている。
>彼の願いも空しく、結局は争いの道具にされていたのだ。
語り部:やれやれ・・・・結局、どこの世界も似たようなものだね(肩をすくめつつ)
朱琉:人にしろ神にしろ魔にしろ、心を持っている以上、過ちは避けられない。心のない無機質な世界に、存在の意味はない・・・・って、語り部さんが言うべき言葉だと思うんですが。
語り部:・・・・まあね。

>その当時の≪至高神≫は、治世が、五百四十年と割合長く続いていた。
>そんな情勢だったけど、シフェルとガイスとの交流は楽しかった。
>二人と酒を酌み交わし、将来を語り、また人間の世界を旅をした。
>そういえば、お前たちと出会う少し前、二百年ほど前に面白い人間に出会った。
>確か、名前をクロス=ミラ。
>薄い青灰色の髪を腰まで伸ばし三つ編みにしており、またくすんだ緑の瞳をしていた。
>軽装の旅装に、申し訳程度のショ―トソ―ドと言う格好だった。
>口調は・・・・ひっかかる。
>・・・・・語り部によく似ていたな。
>出会ったそのときは・・・・・・・。
>「レイリンディアまでいく冒険者はいないのかな?」
>当時・・・私がその世界を出奔する245年ほど前の事だ。
>そのときは、二人と一緒に人間として、冒険者ギルトに登録していた。
>そして、レイリンディアまで十日ほど離れた街に私たちはいた。
>私が、高位全方精霊使い。シフェルが、神司吟遊詩人。ガイスが聖騎士としてだった。
>ガイスは、短くてツンツンと立っている黒髪と鳶色の瞳で、親同士が決めた私の婚約者だった。
>まあ、私も好きだったので、問題はなかったが。
>「行くけど、お前の名前は?」
>「私は、クロス=ミラという、しがない旅人だよ。」
>「エイレン。
> 初夏だし、このくらいの子供でも巡礼に一人で行ってもおかしくないとは思うけどな?」
>「そうだね、僕は巡礼者だけど。」
>そのクロスの口調は、そのあどけないとも言える外見に妙マッチしていなかった。
>修道院の見習いのくちょうともちがっていたし。
>「それで、護衛を雇いたい。」
>「まあ、片道になるかもしれないな。
> 俺たちは、その先に行くから。」
>「なら、一人金貨二枚と必要経費ってトコかしら?」
>「じゃ、護衛の件受ける。」
>ちなみに、目的地までは、宿泊費と食費を含めても、全部で、金貨十枚足らずぐらいだろう。
>「ありがとう。」
>・・・うん。語り部の口調に似ていた。
>まあ、他人の空似にしておこう。
>外見もぜんぜんいてなかったし。
語り部:フフフフ・・・・
朱琉:笑いすぎかと。というか、普通『彼』=あなただってわかりませんよ。
語り部:(満足げな微笑)
朱琉:性格悪いというか、お互い様と言うか・・・・

>・・・そういえば、その頃だったな。
>先代の聖本の主が戦死したのは。
>その知らせを聞いたのは・・。
>あの時、私は自分の屋敷の裏庭と言うか裏の森にいた。
>その片隅の黒い大理石のテラスで、白いロ―ブに薄布をマントのようにした服装で、長椅子に身を投げ出し、ワインを舐めていた。
>その屋敷は、葡萄酒の神・・・まあいわゆる『瞬間的な快楽の神』の持ち物であった。
>まあ、そのときですら、私が、その役目を拝命してから一万年近く経っていたが。
>「エイレン!!」
>「レン!!」
>「・・・二人そろってとは珍しい。
> どうだ、一杯?」
>かなり慌てた様子のガイスとシフェルが、そのときやって来た。
>シフェルの方は特に 蒼白で倒れそうだった。
>「バルフォイド様が戦死した。」
>「父上が戦死したの。」
>「はぁ?
> あの厚顔不遜で、神様至上主義のバルフォイドがか?
> 現・至高伸もよほど意地の悪い。」
>私は、二人の言葉に鼻を鳴らして、応じた。
>しかし、流石に次の言葉は驚いた。
>「それで、レンに次の≪聖本主≫になれと。」
>「・・・りぴいとぷりいず。」
>「エイレンに、私の父上の後を継げと至高神様の命令なのよ。」
>「本当か?」
>私は、その時、驚いた。
>私は、その時、驚愕した。
>私は、その時、仰天した。
>当たり前だ。
>例えとしては、水の精霊長に、炎の精霊を継げという位阿呆で、無茶苦茶な人事だ。
>私は、葡萄酒の神、つまりは、一瞬を司どる。
>本主は、時の髪に値する、つまりは、永遠を司る。
>力のベクトルが、そっぽをむいている神様にそんな事任すか、普通。
>・・・そういえば、その時の至高神は、×十万歳だった。
>だから、ボケたかと思った、正直その時は。
語り部:(大笑い)
朱琉:あの〜・・・・語り部さん?・・・・とにかく、何か深い考えがあってのことだと思うんですが・・・・
語り部:(笑いを収めて)まあ、だとしてもねぇ・・・・。対極に位置するものに押し付けると、後でいろいろと・・・・ねぇ?
朱琉:いや、私に同意を求めないで・・・・

>しかし、至高神というのは、最高権力。
>「わかった。
> 至高神様に謁見に行く。」
>こうして、結局私は、≪魔本≫の主になった。
>
>
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>
>
>
>
>+――+―+―+―+―+―+―+―+―+
>
>まだ、話は続きます。
>もしかしたら、上中下になるかもしれないです。
>
>ガイス必要でしたら、いってくださいませ。
>登場しようにも、出来ないと思いますが。
>
>では、明日も早いのです。
>なので、『孤独な涙』『家族の肖像』あるいは、この本編でお会いいたしましょう。
>
>それでは、さようなら。
朱琉:ありがとうございました!続き、楽しみにしていますね!ガイスの件ですが、もしかしたらこれに関しての番外編みたいなのを書くかも知れないので、欲しいです。
語り部:じゃあ、時間も押しているし、今回はこの辺で。
二人:では、また!
>
>

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17361ありがとうですv十叶 夕海 2005/11/7 22:50:43
記事番号17359へのコメント


>
>朱琉:こんにちは!羅城 朱琉です。相も変わらず語り部さんと共にレスに参ります。

ユア;こんにちは。ユアです。今回は、エイレン嬢と行きます。

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>>
>>その頃は、先代で、シフェルの父・バルフォイド=シャルリズ=ジ―ナ=アラリウスが、≪魔本≫・・・≪聖本≫の主だった。
>>その一万年近く前から、連綿と【神】と【魔】の争いがあった。
>>その争いは、【神】と【神】の争いでもあった。
>>ヴァイス=セルリアンの父は、聖本製作時の≪至高神≫であった。
>>だが、彼は、聖本が完成して数年後に、初代に成り代わられている。
>>彼の願いも空しく、結局は争いの道具にされていたのだ。
>語り部:やれやれ・・・・結局、どこの世界も似たようなものだね(肩をすくめつつ)
>朱琉:人にしろ神にしろ魔にしろ、心を持っている以上、過ちは避けられない。心のない無機質な世界に、存在の意味はない・・・・って、語り部さんが言うべき言葉だと思うんですが。
>語り部:・・・・まあね。

エイレン:まあ、それが、ある種の≪理(ことわり)≫だよ。
ユア;心あれば、神も魔もまた等しい存在・・・と言うわけですね。

>
>>その当時の≪至高神≫は、治世が、五百四十年と割合長く続いていた。
>>そんな情勢だったけど、シフェルとガイスとの交流は楽しかった。
>>二人と酒を酌み交わし、将来を語り、また人間の世界を旅をした。
>>そういえば、お前たちと出会う少し前、二百年ほど前に面白い人間に出会った。
>>確か、名前をクロス=ミラ。
>>薄い青灰色の髪を腰まで伸ばし三つ編みにしており、またくすんだ緑の瞳をしていた。
>>軽装の旅装に、申し訳程度のショ―トソ―ドと言う格好だった。
>>口調は・・・・ひっかかる。
>>・・・・・語り部によく似ていたな。
>>出会ったそのときは・・・・・・・。
>>「レイリンディアまでいく冒険者はいないのかな?」
>>当時・・・私がその世界を出奔する245年ほど前の事だ。
>>そのときは、二人と一緒に人間として、冒険者ギルトに登録していた。
>>そして、レイリンディアまで十日ほど離れた街に私たちはいた。
>>私が、高位全方精霊使い。シフェルが、神司吟遊詩人。ガイスが聖騎士としてだった。
>>ガイスは、短くてツンツンと立っている黒髪と鳶色の瞳で、親同士が決めた私の婚約者だった。
>>まあ、私も好きだったので、問題はなかったが。
>>「行くけど、お前の名前は?」
>>「私は、クロス=ミラという、しがない旅人だよ。」
>>「エイレン。
>> 初夏だし、このくらいの子供でも巡礼に一人で行ってもおかしくないとは思うけどな?」
>>「そうだね、僕は巡礼者だけど。」
>>そのクロスの口調は、そのあどけないとも言える外見に妙マッチしていなかった。
>>修道院の見習いのくちょうともちがっていたし。
>>「それで、護衛を雇いたい。」
>>「まあ、片道になるかもしれないな。
>> 俺たちは、その先に行くから。」
>>「なら、一人金貨二枚と必要経費ってトコかしら?」
>>「じゃ、護衛の件受ける。」
>>ちなみに、目的地までは、宿泊費と食費を含めても、全部で、金貨十枚足らずぐらいだろう。
>>「ありがとう。」
>>・・・うん。語り部の口調に似ていた。
>>まあ、他人の空似にしておこう。
>>外見もぜんぜんいてなかったし。
>語り部:フフフフ・・・・
>朱琉:笑いすぎかと。というか、普通『彼』=あなただってわかりませんよ。
>語り部:(満足げな微笑)
>朱琉:性格悪いというか、お互い様と言うか・・・・

エイレン;(語り部さんに殴りかかろうとしている)
ユア;スットプスットプ。
エイレン:離せ。馬鹿にされたままでいられるか。

>
>>・・・そういえば、その頃だったな。
>>先代の聖本の主が戦死したのは。
>>その知らせを聞いたのは・・。
>>あの時、私は自分の屋敷の裏庭と言うか裏の森にいた。
>>その片隅の黒い大理石のテラスで、白いロ―ブに薄布をマントのようにした服装で、長椅子に身を投げ出し、ワインを舐めていた。
>>その屋敷は、葡萄酒の神・・・まあいわゆる『瞬間的な快楽の神』の持ち物であった。
>>まあ、そのときですら、私が、その役目を拝命してから一万年近く経っていたが。
>>「エイレン!!」
>>「レン!!」
>>「・・・二人そろってとは珍しい。
>> どうだ、一杯?」
>>かなり慌てた様子のガイスとシフェルが、そのときやって来た。
>>シフェルの方は特に 蒼白で倒れそうだった。
>>「バルフォイド様が戦死した。」
>>「父上が戦死したの。」
>>「はぁ?
>> あの厚顔不遜で、神様至上主義のバルフォイドがか?
>> 現・至高伸もよほど意地の悪い。」
>>私は、二人の言葉に鼻を鳴らして、応じた。
>>しかし、流石に次の言葉は驚いた。
>>「それで、レンに次の≪聖本主≫になれと。」
>>「・・・りぴいとぷりいず。」
>>「エイレンに、私の父上の後を継げと至高神様の命令なのよ。」
>>「本当か?」
>>私は、その時、驚いた。
>>私は、その時、驚愕した。
>>私は、その時、仰天した。
>>当たり前だ。
>>例えとしては、水の精霊長に、炎の精霊を継げという位阿呆で、無茶苦茶な人事だ。
>>私は、葡萄酒の神、つまりは、一瞬を司どる。
>>本主は、時の髪に値する、つまりは、永遠を司る。
>>力のベクトルが、そっぽをむいている神様にそんな事任すか、普通。
>>・・・そういえば、その時の至高神は、×十万歳だった。
>>だから、ボケたかと思った、正直その時は。
>語り部:(大笑い)
>朱琉:あの〜・・・・語り部さん?・・・・とにかく、何か深い考えがあってのことだと思うんですが・・・・
>語り部:(笑いを収めて)まあ、だとしてもねぇ・・・・。対極に位置するものに押し付けると、後でいろいろと・・・・ねぇ?
>朱琉:いや、私に同意を求めないで・・・・

ユア;まあ、≪流れるを変える≫野が目的とはいえ。
エイレン;狂ってしまったのか本気で心配になったぞ。


>>
>>
>>
>>
>>
>>+――+―+―+―+―+―+―+―+―+
>>
>>まだ、話は続きます。
>>もしかしたら、上中下になるかもしれないです。
>>
>>ガイス必要でしたら、いってくださいませ。
>>登場しようにも、出来ないと思いますが。
>>
>>では、明日も早いのです。
>>なので、『孤独な涙』『家族の肖像』あるいは、この本編でお会いいたしましょう。
>>
>>それでは、さようなら。
>朱琉:ありがとうございました!続き、楽しみにしていますね!ガイスの件ですが、もしかしたらこれに関しての番外編みたいなのを書くかも知れないので、欲しいです。
>語り部:じゃあ、時間も押しているし、今回はこの辺で。
>二人:では、また!
>>

ユア;了解しました。
エイレン;ガイスか・・・・・。



名前;ガイス=リンデン=フォルトナ=ア―ク=ヴェストイクス
種族;異界の神族 武芸を司る神。
立場;本編時の≪至高神≫の一番末息子
年齢;エイレンたちより少し上(本編字には追い越されています。)
外見:黒い髪を後ろで縛っている(ほどくとアメリアぐらい)
   鳶色の涼しげな瞳
服装;青銀色の炎模様の胸当てと肩当てと篭手
   その下に 黒の上下とブ−ツ  聖騎士っぽい服装
得物;琥珀銀の大剣
性格;サッパリとしていて、冒険者のように用心深い
   エイレンにべタ惚れ
口調;普通の男の口調
   一人称;俺 二人称;お前 三人称:さんか呼び捨て
備考;エイレンは、ガイスの好意を幼馴染みに対するものと思っている。


備考;エイレン達 3人は 宰相や神官長の家柄
   ガイスの家は、元々騎士団長などの武芸の最高責任者の家柄。
>>
>
ユア:では、そういう事です。
二人;ではまた。

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17365久遠の過日をかく語り・・・+もう、戻れない 戻らないあの日の・・・+ 中十叶 夕海 2005/11/13 23:51:27
記事番号17357へのコメント





私は、まず、四人の≪守護者≫を召喚した。
≪本≫の≪五門≫のうちの≪地風水火≫の≪四門≫を守護する存在の総称だ。
元・神族や竜人族・・・同房を生贄にして再構成された存在だ。
≪火の門≫のカガリ=クリムゾンは、麻布のベ−ジュのチュ−ブトップ・赤系の極彩色の巻きスカ−トに、革サンダル。炎の揺らめき色の髪をポニ−テ−ルしていて、その状態で足首までの長さ、ツリ目でサファイア色の瞳、褐色の肌のチユ−ブトップを着てもずり落ちない程度に胸のあるバランスの取れた体。髪の両サイドに青いハイビスカスのような大輪の花を飾っている。女性にしては背が高く175センチで二十代前半ぐらいの外見。
≪水の門≫のヴァイス=セルリアンは、雪ようなの白さの肩に掛かる程度の髪、どんぐりの形の冬の湖のようなの青い瞳。かなりの細身で、とても武器を持って戦えそうにないような15歳ぐらいの少年で、日常用の略式の神官服を着ていた。
・・・・・≪聖本≫を作った≪至高神≫に息子はこの子だね、多分。
≪風の門≫のレヴィン=ビリジアンは、黒のぴったりとした上下の動きやすさを優先した服 白衣のような青緑のコ−トを羽織り、足元はカンフ−シュ−ズ。新緑の波打つ長髪とキレ長の翡翠の瞳の持ち主で、中肉中背、20代後半の二枚目で、女性受けしそうな外見の男。 
≪土の門≫のクレア=シェンは、黒革で出来た袖なしの上衣に黒の厚手の布のズボン、黒髪を短り、青い石のピアスをし、茶色の穏やかな瞳で褐色の肌だった。筋骨隆々というわけではないが、四人の中で一番背が高く、体格もいい二十代の男。
「初めまして。
 十六代目・≪聖本主(ビブリオマスタ-)≫を襲名したエイレン=レティナ=ジャスティ=エファリディルマイセリアルだ。
 エファリディルマイセリアルなんて長く呼ばす、公式の場以外では、エイレンでいい。
 こっちも名前で呼ぶ。」
「許されていない。」
四人の中で一番の大男―クレアがそう進言する。
「先代以前の化石ジジイの話だ。
 それにな、≪カミサマの一柱≫としては、異端なんだが、私は以前『核』を握りつぶされても、滅びる事はなかった。
 つまり、本当の意味での『不老不死』だな。
 それなのに、共に過ごすのが、奴隷じゃつまらん。」
「部下か仲間になろうってのか?」
「そうだ、カガリ。
 それに・・・ひゃあ。」
そのとき、計ったかのようなタイミングで大きな雷が落ちた。
私は、思わずダッシュでクレアに、よじ登って頭を伝って、背中に抱きついた・・・もといぶら下がった。
数分後―。
どうにか、椅子に戻り、咳払いをして、さっきの続きを話し始めた。
「それにな、主人だ、奴隷だとか言っている奴に、背中を預ける事は間違っても私はしたくない。」


それから、普通の人間の感覚で、数年後。
久しぶりに、シフェルの屋敷を訪れた。
今、思えば、ちゃんと会ったのはそれが最後だった。
いつも通りに、笑顔でそのときも迎え入れてくれた。
もう何を語り合ったのかさえ、朧気だが、ワインを酌み交わし、長い間語り合ったよ。
その、語り合いが、親友と実際に最後に会ったときとなってしまった。
彼女も、私と別の戦地に飛ばされ、私も戦地に帰ったからだ。
でも、水晶球や手紙を介してよく連絡を取り合っていた。
ガイスは、私の副官として、同じ戦地にいたが、半分≪中央≫との連絡役としての役目でよく離れていたが、≪本≫の奴らがいたらからそう寂しくは無かった。
・・・・私は、かなりの雷嫌いだ。
ガイスがいれば、いっしょに寝て貰ったりもした。
そういえば、何度かガイスがいない日に鳴った日もあったな。
そう言う日は、≪守護者≫のなかでも、まだ親しみ安い、ヴァイスかれヴィンに添い寝をしてもらった。
カガリだと安心できないし、クレアだとカガリが少々五月蝿いのだ。
しかし、レヴィンの場合は、気を抜けばキスをよくされそうになった。
こういうと悪口に聞こえるかも知れないが、ヴァイスが一番いい抱き枕だった。


その世界を出奔する100年と少し前だから、本当に直前に近い時だったな。
お前たち二人に、出会ったのは。
その日の戦闘が終わり、味方の陣地に戻りかけた時だ。
「誰にゃ!?」
「おや、魔族か?」
誰何の声をかけたのは、ノイシェを庇っていたアレクであった。
そのときの二人の違いは、意識があるかないか程度で、滅びてないのがおかしいほどの重傷だった。
「・・・≪聖本≫の使い手かにゃ?」
「≪聖本≫?
 これは、≪魔本≫だよ。
 心ある存在の未来を奪うものなのだからな。」
≪使い魔≫になれば、よっぽどの事が無ければ、≪守護者≫同様に死なないし、加齢しすらない。
精霊としては、まだ赤ん坊のフレアにいたっては、まだ百五十歳である。
解放してあげたくても、かなり複雑な手順を要する為、それすらもままならない。
「魔族、名前は?
 私は、エイレン=レティナ=ジャスティ=エファリディルマイセリアル。」
「にゃにぃ。
 ≪瞬殺将軍≫のエイレン?」
「私は、キミとキミの大切な人の名前を聞いている。」
「みゃあは、アレク=ロゼ=ベルモット。
 後ろのは、ノイシェ=オルバ=マ−メティアにゃ。」
「では、アレク。
 キミは、キミとノイシェが私の配下・・・≪使い魔≫に、ならないか?」
「なに言ってるにゃ。
 正気かにゃ?」
「正気も何も、私は問うだけだ。
 ・・・・・質問を変えよう。
 生きたいか、アレク?
 そのノイシェとやらと生きたくはないか?
 この手は、血で汚れている。
 だけど、目の前で、救える命を捨てるほど落ちぶれちゃいない。
 私や他の仲間に、手を出さないこと。
 私の言うことを聞く事・・・・まあ、命令自体そうしないが。」
「・・・・わかったにゃ。」
ということで、二人が≪使い魔≫に加わったんだったな。







―+―+―+―+―+―+―+―+
いろいろ、微妙に設定変わってますが、本編の方を優先に。

纏めた後書きを完結後に、投稿します。

では、次回、完結予定です。
それでは、さようなら。



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17366いつでもどこでも、『戦い』は悲しいものですね・・・・羅城 朱琉 2005/11/14 08:47:39
記事番号17365へのコメント


朱琉:こんにちは!早速ですが、レスです。

>
>
>
>
>私は、まず、四人の≪守護者≫を召喚した。
>≪本≫の≪五門≫のうちの≪地風水火≫の≪四門≫を守護する存在の総称だ。
>元・神族や竜人族・・・同房を生贄にして再構成された存在だ。
>≪火の門≫のカガリ=クリムゾンは、麻布のベ−ジュのチュ−ブトップ・赤系の極彩色の巻きスカ−トに、革サンダル。炎の揺らめき色の髪をポニ−テ−ルしていて、その状態で足首までの長さ、ツリ目でサファイア色の瞳、褐色の肌のチユ−ブトップを着てもずり落ちない程度に胸のあるバランスの取れた体。髪の両サイドに青いハイビスカスのような大輪の花を飾っている。女性にしては背が高く175センチで二十代前半ぐらいの外見。
>≪水の門≫のヴァイス=セルリアンは、雪ようなの白さの肩に掛かる程度の髪、どんぐりの形の冬の湖のようなの青い瞳。かなりの細身で、とても武器を持って戦えそうにないような15歳ぐらいの少年で、日常用の略式の神官服を着ていた。
>・・・・・≪聖本≫を作った≪至高神≫に息子はこの子だね、多分。
>≪風の門≫のレヴィン=ビリジアンは、黒のぴったりとした上下の動きやすさを優先した服 白衣のような青緑のコ−トを羽織り、足元はカンフ−シュ−ズ。新緑の波打つ長髪とキレ長の翡翠の瞳の持ち主で、中肉中背、20代後半の二枚目で、女性受けしそうな外見の男。 
>≪土の門≫のクレア=シェンは、黒革で出来た袖なしの上衣に黒の厚手の布のズボン、黒髪を短り、青い石のピアスをし、茶色の穏やかな瞳で褐色の肌だった。筋骨隆々というわけではないが、四人の中で一番背が高く、体格もいい二十代の男。
>「初めまして。
> 十六代目・≪聖本主(ビブリオマスタ-)≫を襲名したエイレン=レティナ=ジャスティ=エファリディルマイセリアルだ。
> エファリディルマイセリアルなんて長く呼ばす、公式の場以外では、エイレンでいい。
> こっちも名前で呼ぶ。」
>「許されていない。」
>四人の中で一番の大男―クレアがそう進言する。
>「先代以前の化石ジジイの話だ。
> それにな、≪カミサマの一柱≫としては、異端なんだが、私は以前『核』を握りつぶされても、滅びる事はなかった。
> つまり、本当の意味での『不老不死』だな。
> それなのに、共に過ごすのが、奴隷じゃつまらん。」
>「部下か仲間になろうってのか?」
>「そうだ、カガリ。
> それに・・・ひゃあ。」
>そのとき、計ったかのようなタイミングで大きな雷が落ちた。
>私は、思わずダッシュでクレアに、よじ登って頭を伝って、背中に抱きついた・・・もといぶら下がった。
>数分後―。
>どうにか、椅子に戻り、咳払いをして、さっきの続きを話し始めた。
>「それにな、主人だ、奴隷だとか言っている奴に、背中を預ける事は間違っても私はしたくない。」
語り部:そうだね。どうせ背中を預けるなら、仲間や友人がいい・・・・。そんな存在が欲しかったなぁ・・・・
朱琉:リコリスその他は違うんですか?
語り部:だってほら、基本的に、僕って一人だけの存在だし。
朱琉:多大にネタバレ含んでいるのであえて突っ込まない・・・・

>
>
>それから、普通の人間の感覚で、数年後。
>久しぶりに、シフェルの屋敷を訪れた。
>今、思えば、ちゃんと会ったのはそれが最後だった。
>いつも通りに、笑顔でそのときも迎え入れてくれた。
>もう何を語り合ったのかさえ、朧気だが、ワインを酌み交わし、長い間語り合ったよ。
>その、語り合いが、親友と実際に最後に会ったときとなってしまった。
>彼女も、私と別の戦地に飛ばされ、私も戦地に帰ったからだ。
>でも、水晶球や手紙を介してよく連絡を取り合っていた。
>ガイスは、私の副官として、同じ戦地にいたが、半分≪中央≫との連絡役としての役目でよく離れていたが、≪本≫の奴らがいたらからそう寂しくは無かった。
>・・・・私は、かなりの雷嫌いだ。
>ガイスがいれば、いっしょに寝て貰ったりもした。
>そういえば、何度かガイスがいない日に鳴った日もあったな。
>そう言う日は、≪守護者≫のなかでも、まだ親しみ安い、ヴァイスかれヴィンに添い寝をしてもらった。
>カガリだと安心できないし、クレアだとカガリが少々五月蝿いのだ。
>しかし、レヴィンの場合は、気を抜けばキスをよくされそうになった。
>こういうと悪口に聞こえるかも知れないが、ヴァイスが一番いい抱き枕だった。
朱琉:『戦い』は、いつも何かを引き裂いていきますね・・・・
語り部:それは絆であり、信念であり、未来であり。・・・・《本》の内の存在は、エイレンにとっての新たな『何か』になれたんだろうか?
朱琉:それは、まだまだわからないかと。

>
>
>その世界を出奔する100年と少し前だから、本当に直前に近い時だったな。
>お前たち二人に、出会ったのは。
>その日の戦闘が終わり、味方の陣地に戻りかけた時だ。
>「誰にゃ!?」
>「おや、魔族か?」
>誰何の声をかけたのは、ノイシェを庇っていたアレクであった。
>そのときの二人の違いは、意識があるかないか程度で、滅びてないのがおかしいほどの重傷だった。
>「・・・≪聖本≫の使い手かにゃ?」
>「≪聖本≫?
> これは、≪魔本≫だよ。
> 心ある存在の未来を奪うものなのだからな。」
>≪使い魔≫になれば、よっぽどの事が無ければ、≪守護者≫同様に死なないし、加齢しすらない。
>精霊としては、まだ赤ん坊のフレアにいたっては、まだ百五十歳である。
>解放してあげたくても、かなり複雑な手順を要する為、それすらもままならない。
>「魔族、名前は?
> 私は、エイレン=レティナ=ジャスティ=エファリディルマイセリアル。」
>「にゃにぃ。
> ≪瞬殺将軍≫のエイレン?」
>「私は、キミとキミの大切な人の名前を聞いている。」
>「みゃあは、アレク=ロゼ=ベルモット。
> 後ろのは、ノイシェ=オルバ=マ−メティアにゃ。」
>「では、アレク。
> キミは、キミとノイシェが私の配下・・・≪使い魔≫に、ならないか?」
>「なに言ってるにゃ。
> 正気かにゃ?」
>「正気も何も、私は問うだけだ。
> ・・・・・質問を変えよう。
> 生きたいか、アレク?
> そのノイシェとやらと生きたくはないか?
> この手は、血で汚れている。
> だけど、目の前で、救える命を捨てるほど落ちぶれちゃいない。
> 私や他の仲間に、手を出さないこと。
> 私の言うことを聞く事・・・・まあ、命令自体そうしないが。」
>「・・・・わかったにゃ。」
>ということで、二人が≪使い魔≫に加わったんだったな。
>
>
>
>
>
>
>
>―+―+―+―+―+―+―+―+
>いろいろ、微妙に設定変わってますが、本編の方を優先に。
>
>纏めた後書きを完結後に、投稿します。
>
>では、次回、完結予定です。
>それでは、さようなら。
朱琉:はい、楽しかったです。
語り部:そうだね。続きが楽しみだ。・・・・とまあ、時間も尽きてきたから、短いけれどこの辺で失礼するよ。
二人:では、また!
>
>
>

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17367それが、同時に心有る存在の≪歴史≫でもある。十叶 夕海 2005/11/14 21:03:06
記事番号17366へのコメント


>
>朱琉:こんにちは!早速ですが、レスです。

ユア;こんにちは。では返レスおば。

>
>>
>>
>>
>>
>>私は、まず、四人の≪守護者≫を召喚した。
>>≪本≫の≪五門≫のうちの≪地風水火≫の≪四門≫を守護する存在の総称だ。
>>元・神族や竜人族・・・同房を生贄にして再構成された存在だ。
>>≪火の門≫のカガリ=クリムゾンは、麻布のベ−ジュのチュ−ブトップ・赤系の極彩色の巻きスカ−トに、革サンダル。炎の揺らめき色の髪をポニ−テ−ルしていて、その状態で足首までの長さ、ツリ目でサファイア色の瞳、褐色の肌のチユ−ブトップを着てもずり落ちない程度に胸のあるバランスの取れた体。髪の両サイドに青いハイビスカスのような大輪の花を飾っている。女性にしては背が高く175センチで二十代前半ぐらいの外見。
>>≪水の門≫のヴァイス=セルリアンは、雪ようなの白さの肩に掛かる程度の髪、どんぐりの形の冬の湖のようなの青い瞳。かなりの細身で、とても武器を持って戦えそうにないような15歳ぐらいの少年で、日常用の略式の神官服を着ていた。
>>・・・・・≪聖本≫を作った≪至高神≫に息子はこの子だね、多分。
>>≪風の門≫のレヴィン=ビリジアンは、黒のぴったりとした上下の動きやすさを優先した服 白衣のような青緑のコ−トを羽織り、足元はカンフ−シュ−ズ。新緑の波打つ長髪とキレ長の翡翠の瞳の持ち主で、中肉中背、20代後半の二枚目で、女性受けしそうな外見の男。 
>>≪土の門≫のクレア=シェンは、黒革で出来た袖なしの上衣に黒の厚手の布のズボン、黒髪を短り、青い石のピアスをし、茶色の穏やかな瞳で褐色の肌だった。筋骨隆々というわけではないが、四人の中で一番背が高く、体格もいい二十代の男。
>>「初めまして。
>> 十六代目・≪聖本主(ビブリオマスタ-)≫を襲名したエイレン=レティナ=ジャスティ=エファリディルマイセリアルだ。
>> エファリディルマイセリアルなんて長く呼ばす、公式の場以外では、エイレンでいい。
>> こっちも名前で呼ぶ。」
>>「許されていない。」
>>四人の中で一番の大男―クレアがそう進言する。
>>「先代以前の化石ジジイの話だ。
>> それにな、≪カミサマの一柱≫としては、異端なんだが、私は以前『核』を握りつぶされても、滅びる事はなかった。
>> つまり、本当の意味での『不老不死』だな。
>> それなのに、共に過ごすのが、奴隷じゃつまらん。」
>>「部下か仲間になろうってのか?」
>>「そうだ、カガリ。
>> それに・・・ひゃあ。」
>>そのとき、計ったかのようなタイミングで大きな雷が落ちた。
>>私は、思わずダッシュでクレアに、よじ登って頭を伝って、背中に抱きついた・・・もといぶら下がった。
>>数分後―。
>>どうにか、椅子に戻り、咳払いをして、さっきの続きを話し始めた。
>>「それにな、主人だ、奴隷だとか言っている奴に、背中を預ける事は間違っても私はしたくない。」
>語り部:そうだね。どうせ背中を預けるなら、仲間や友人がいい・・・・。そんな存在が欲しかったなぁ・・・・
>朱琉:リコリスその他は違うんですか?
>語り部:だってほら、基本的に、僕って一人だけの存在だし。
>朱琉:多大にネタバレ含んでいるのであえて突っ込まない・・・・
>

ミリル;ネタバレこそ、作者が一番恐れることだよ。
ユア;せなかをあずけるなら・・・ね。
ミリル;まあ、大切だと思える存在なら、それでいいのさ。

>>
>>
>>それから、普通の人間の感覚で、数年後。
>>久しぶりに、シフェルの屋敷を訪れた。
>>今、思えば、ちゃんと会ったのはそれが最後だった。
>>いつも通りに、笑顔でそのときも迎え入れてくれた。
>>もう何を語り合ったのかさえ、朧気だが、ワインを酌み交わし、長い間語り合ったよ。
>>その、語り合いが、親友と実際に最後に会ったときとなってしまった。
>>彼女も、私と別の戦地に飛ばされ、私も戦地に帰ったからだ。
>>でも、水晶球や手紙を介してよく連絡を取り合っていた。
>>ガイスは、私の副官として、同じ戦地にいたが、半分≪中央≫との連絡役としての役目でよく離れていたが、≪本≫の奴らがいたらからそう寂しくは無かった。
>>・・・・私は、かなりの雷嫌いだ。
>>ガイスがいれば、いっしょに寝て貰ったりもした。
>>そういえば、何度かガイスがいない日に鳴った日もあったな。
>>そう言う日は、≪守護者≫のなかでも、まだ親しみ安い、ヴァイスかれヴィンに添い寝をしてもらった。
>>カガリだと安心できないし、クレアだとカガリが少々五月蝿いのだ。
>>しかし、レヴィンの場合は、気を抜けばキスをよくされそうになった。
>>こういうと悪口に聞こえるかも知れないが、ヴァイスが一番いい抱き枕だった。
>朱琉:『戦い』は、いつも何かを引き裂いていきますね・・・・
>語り部:それは絆であり、信念であり、未来であり。・・・・《本》の内の存在は、エイレンにとっての新たな『何か』になれたんだろうか?
>朱琉:それは、まだまだわからないかと。

ユア;どのタイプ・・・・どの設定でも、イルミナ嬢も含め、幸せになった人って、現在進行形でいないんですよね。
ミリル;≪本≫の中の存在は、シフェルやガイスほどではありませんが、エイレンの安心して眠れる場所にはなっていた。

>
>>
>>
>>
>>
>>―+―+―+―+―+―+―+―+
>>いろいろ、微妙に設定変わってますが、本編の方を優先に。
>>
>>纏めた後書きを完結後に、投稿します。
>>
>>では、次回、完結予定です。
>>それでは、さようなら。
>朱琉:はい、楽しかったです。
>語り部:そうだね。続きが楽しみだ。・・・・とまあ、時間も尽きてきたから、短いけれどこの辺で失礼するよ。
>二人:では、また!
>>
ユア;続きの前に、一つの小話を・・・・・・・
ミリル;ともあれ、また次回という所かしら。
二人;ありがとうございました。


>>
>>
>

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17368Were you surely crying?(「久遠の過日〜」の数百年後)十叶 夕海 2005/11/14 21:58:46
記事番号17357へのコメント


前書き

この話は、本来、「久遠の過日をかく語り・・〜」上中下、終了後に投稿予定でしたが、一番始めのエイレン嬢(当時は、エスタ―嬢)の設定と「浅草ヤング妖品店」を、読み返しまして。
先に、どうしても投稿したくて、投稿しました。
羅城様、わがままを許してくださいませ。


―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+――+―+―+―+―+―+―+―


時 ;赤の世界の降魔戦争初期
場所;当時・住んでいた洋館の屋根の上
季節:秋の満月の晩






「いい月だ。」
エイレンは、当時持っていた洋館の屋根上に、酒とあんこ入りの月見団子を持って、一人、盃を重ねていた。
いや、一人ではない。
もう一つ、酒と月見団子を挟んで、影が一つ在った。
彼は、エリヤ=エインセル=シュヴァル。
黒い肩に掛かる髪と黒い瞳に、黒い法衣の≪魔本≫の≪使い魔≫である。
決して、エイレンに対して、友好的ではない≪使い魔≫であるが。
元々、彼は、彼女の婚約者・ガイス=リンデン=フォルトナ=ア―ク=ヴェストイクス付きの彼の従者であった。
ガイスの『最期』の願いで、此処にいる。
彼の胸元の人の頭がすっぽり入りそうな鏡に、彼にとっては、かつての主人の画像を結ぶために。
十月の十五日。
ガイスが、エイレンと約束をして、最期まで叶えることが出来なかった約束のために。
「それは、ようございました。」
「ま、エリヤも、呑みなさいな。
 飲んで、ガイスの事を語ろう。」
「貴女が、ガイス様の事を口になさらないで下さい。」
「まだ、恨んでいるわけだ。」
「・・・・・・主を失った理由とその最期の命令が貴女に関する事ではね。」
慇懃無礼に、対応するエリヤに、エイレンは、ガイスの事を口にする。
そして、しばしの沈黙が流れる。
エイレンが、団子を咀嚼し、酒を嚥下すること数分。
「・・・・第一、泣いたことが無い貴方に・・・・」
「泣いたこと?
 あるよ。
 故郷が無くなったと知った時も、滅ぶ事すら出来ないって知った時も・・・・・・・ガイスがいなくなった時も、泣いたよ。
 見せないからって、泣いてないわけじゃない。」
最初に口を開いたエリヤをエイレンは、淡々と出会ったが、言葉の刃で一刀両断にする。
「私はね、酷い女だ。
 キミの主をキミの手で、混屯に返さないままにさせているしね。
 私は、滅びたい。
 ・・・・人が言う所の『しわくちゃのお婆ちゃんに一緒になりたかった』とでもう言うとことだ。」
「・・・・・お前に言うではないですが、ガイス様と同じ道を歩める事を祈ります。」
「ありがとう、エリヤ。
 ああ、それと、今回でしばらく呼ぶのは停止する。
 しょうしょう、人間と魔族のほうで厄介な事になっているようだ。」
「そうですか・・・・また、召喚していただける事をお待ちしていおりますよ。
 貴女しか、ガイス様の事を話せる人間はいないですから。」
そして、エリヤは本に戻り、エイレンが一人酒を飲み、過ごす。
「ガイス。
 一人は、やはり寂しいよ・・・・・・」
『お前はきっと泣いていたんだろう?』
「・・・・・・!?」
そのとき、エイレンの耳に、一つの声が届く。
もういないはずの婚約者の声音によく似ていた。
そして、涙を流している事にやっと気が付いた。



ただ 月は輝く

優しく包み込むように 

ただ 月は輝く


-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ 

もうすぐ十五夜の日でしたので、投稿いたしました。
題名は、『貴方はきっと泣いていたんでしょう』
直球タイトルでした。

よろしければ感想をいただけると幸いです。
エリヤをいるかどうかは教えてください。

では、次回『久遠の過日を〜下』にて。
もしくは、その他の連載にて。
お会いいたしましょう。


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17371使い魔の追加十叶 夕海 2005/11/16 00:54:24
記事番号17368へのコメント

では、彼を。

名前;エリヤ=エインセル=シュヴァル
種族;エイレン達と同じ世界の神族
性別;女(しかし男にしか見えない)
属性;水と風(風の方が強い)
年齢;ガイスとほぼ同じ
立場;ガイスの従者(兼幼馴染み)
外見;黒髪をサイドと前のみ伸ばした髪型。黒の瞳
   左頬から額にかけて、植物の葉を意匠化した刺青のようなもの
   二十代  175センチ
服装;黒い法衣の上に、外套
   胸に、成人男性の胸上が映る大きな鏡を首から下げている。
戦法;鏡を介して、相手の一番大切な人の姿を自分自身に重ねる幻術
   一応、ロングソ―ドでみを守る程度はできる
性格;ガイス至上主義
   基本的に、影の薄い系の物静かな私情を表に出さないの女性。
口調;慇懃無礼な敬語
   一人称・私 二人称:貴方 Or 貴女 三人称;様
備考1;ガイスの乳母が、エリヤの母親
   その縁で、学友→従者として。
備考2;『女』は、ガイスの従者となったとき捨てている。
   『男』として、ガイスの手助けをしようと誓い。
備考3;エイレンへの感情は、ガイスのこともあるが、半分は嫉妬から来るもので
ある。
    基本スタンスとして、エイレンは嫌い
備考4;・・・・『下』にて語られます。
    彼が・・いえ、彼女が≪本≫に入った理由



・・・・・ということです。
『下』は、まだ書き途中なので、微妙に変更した場合修正いたします。


それでは。

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17373短縮版で失礼します。羅城 朱琉 2005/11/16 08:42:32
記事番号17368へのコメント


 こんにちは!時間の都合上、短縮版で失礼します。

 深いですね、いろいろな意味で。
 大切な人を失って、泣かないはずがないと思います。それが、見える場所であれ、見えない場所であれ・・・・。
 涙を流さない強さもある、とは思いますが、『大切な人』を思い流す涙は、その人に対する手向けとなるのではないでしょうか?
 悲しみに暮れているばかりではいけませんが、全く嘆かない人とはあまりお近づきになりたくないですね。

 なにやら、感想になっていない気もしますが、今回はこの辺で。
 授業開始まであと20分の羅城 朱琉でした。

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17375彼女達は、彼女達なりに嘆き哀しんでいます。十叶 夕海 2005/11/17 00:26:21
記事番号17373へのコメント


>
> こんにちは!時間の都合上、短縮版で失礼します。

はいでは、私のみで。

>
> 深いですね、いろいろな意味で。
> 大切な人を失って、泣かないはずがないと思います。それが、見える場所であれ、見えない場所であれ・・・・。

これは少々裏話があります。
エイレンは、エリヤの知る限りで泣いていないんです。
また、エリヤは、ガイスの最後の言葉を律儀に守っているわけです。


> 涙を流さない強さもある、とは思いますが、『大切な人』を思い流す涙は、その人に対する手向けとなるのではないでしょうか?
> 悲しみに暮れているばかりではいけませんが、全く嘆かない人とはあまりお近づきになりたくないですね。

題名にもありますが、エイレンにしろ、エリヤにしろ、彼女達なりの形で嘆き哀しんでいるのです。

>
> なにやら、感想になっていない気もしますが、今回はこの辺で。
> 授業開始まであと20分の羅城 朱琉でした。

いえいえ、ありがとうございました。
それでは。