◆−家族の写真 Act 9 薊嬢暴走狂走曲 下−十叶 夕海 (2005/11/18 23:13:22) No.17379 ┣Re:家族の写真 Act 9 薊嬢暴走狂走曲 下−羅城 朱琉 (2005/11/21 08:41:10) No.17383 ┃┗Re:家族の写真 Act 9 薊嬢暴走狂走曲 下−十叶 夕海 (2005/11/21 21:56:00) No.17386 ┣家族の写真 登場人物紹介 A &予告−十叶 夕海 (2005/11/21 23:39:21) No.17388 ┃┗さあ、叫びましょう(?)−羅城 朱琉 (2005/11/22 08:45:24) No.17393 ┃ ┗そして、妄想しましょう−十叶 夕海 (2005/11/22 21:48:53) No.17394 ┣家族の写真 Act 10 例えば こういう情景−十叶 夕海 (2005/11/23 23:37:15) No.17395 ┃┗ついに登場ルシル様!−羅城 朱琉 (2005/11/24 10:00:30) No.17396 ┃ ┗イルミナさんは、ルシルさんを情人に重ねています。−十叶 夕海 (2005/11/24 21:43:11) No.17397 ┣家族の写真 Act 11 裏稼業として二人の会話−十叶 夕海 (2005/11/24 23:17:20) No.17398 ┃┗レイティスさんの影響、大きいですね・・・・−羅城 朱琉 (2005/11/25 08:40:07) No.17399 ┃ ┗裏稼業の二人の育ての父みたいなものですから。−十叶 夕海 (2005/11/25 23:29:35) No.17400 ┣家族の写真 Act 12 I wish you were smile to me 1−十叶 夕海 (2005/11/26 22:20:07) No.17403 ┃┗頑張れディス嬢・・・・と、アリエス。(どっちの味方やら?)−羅城 朱琉 (2005/11/28 08:45:34) No.17405 ┃ ┗信念は、人それぞれ。−十叶 夕海 (2005/11/29 21:40:54) No.17406 ┣家族の写真 Act 13 I wish you were smile to me 2−十叶 夕海 (2005/11/30 00:58:39) No.17407 ┃┗暴走ディス嬢万歳!!!!−羅城 朱琉 (2005/11/30 08:36:30) No.17408 ┃ ┗Re:暴走と言っても、無茶でなく説得。−十叶 夕海 (2005/11/30 22:29:37) No.17409 ┣家族の写真 閑話 1 夜の会話−十叶 夕海 (2005/11/30 23:20:55) No.17410 ┃┗一人じゃないんだよ、アリエス・・・・。−羅城 朱琉 (2005/12/1 09:52:26) No.17411 ┃ ┗Re:ニブいというか、怖いんでしょうね。−十叶 夕海 (2005/12/1 22:38:40) No.17412 ┣家族の写真 Act 14 I wish you were smile to me 3−十叶 夕海 (2005/12/2 00:32:11) No.17413 ┃┗久々・・・・なのに、短縮版で失礼します。−羅城 朱琉 (2005/12/7 08:23:59) No.17419 ┃ ┗いえいえ、嬉しいですよ。−十叶 夕海 (2005/12/8 00:48:55) No.17421 ┣家族の写真 Act 15 ≪ブラック・ウィド−≫ 或いは ≪風舞姫≫のお話 T−十叶 夕海 (2005/12/12 01:08:29) No.17428 ┃┗『吸血鬼』許すまじ!(って、設定作った人の台詞か?)−羅城 朱琉 (2005/12/12 08:43:03) No.17429 ┃ ┗少なくとも、二人の人間を殺し、二人の人間を裏社会に引き込み、いまも一人の少女を狙っていますからね。−十叶 夕海 (2005/12/12 22:15:31) No.17430 ┣家族の写真 Act 16 ブレイクタイム?−十叶 夕海 (2005/12/12 23:42:38) No.17431 ┃┗妄想が膨らみます(危)−羅城 朱琉 (2005/12/13 08:46:23) No.17432 ┃ ┗うふふふ、光栄です。−十叶 夕海 (2005/12/13 22:11:55) No.17433 ┗家族の写真 Act 17 ≪ブラック・ウィド−≫ 或いは ≪風舞姫≫のお話 U−十叶 夕海 (2005/12/16 01:09:58) No.17440 ┗へぇ〜へぇ〜(トリビアのへぇボタン連打中)−羅城 朱琉 (2005/12/16 08:52:31) No.17441 ┗曰く、『結局、チビコの笑顔が好きなのよ、俺っちは。』−十叶 夕海 (2005/12/17 21:44:00) No.17442
17379 | 家族の写真 Act 9 薊嬢暴走狂走曲 下 | 十叶 夕海 | 2005/11/18 23:13:22 |
* よいこの皆さんとよいこの大人の方は アルコ−ルを摂取した上での、車の運転はしてはいけません。 「で、なんで、京介さんの話を出したの、レスティオ。」 メタリックレッドの外車の助手席から、ディスティアは憮然として、そうレスに問う。 彼女にとって、『妹尾京介』は、彼女の一番信頼していた人物で、≪月天女≫で初めての死者でもあった。 「レスティナ、でありんすよ。 ・・・・元々でおやすよ? あちきら流の法事の事もありんすし。 それに、紫苑もでおやすけど、ア―クでなく、ディスティアをリ−ダ−と思っている人がいるでありんす。」 レスは、淡々と自身の考えでなく、事実のみを語る。 伊達に、17年・・・人生の半分以上を副長として少してはい無い。 チ−ムの悲劇も喜劇も、両方レスティナ=フェンテンは見てきたのだ。 「私は、暴走族のリ−ダ−に向いちゃいない。」 「そうで、ありんすね。 だけど、その優しさに・・・あちきも含めてでありんすが、【母】を見ているんでありんすよ。 嬢の先々代・・・・初代は、あちきよりも年下でありんした。 だけど、あの坊は、あちきとあちきの仲間にとって、【父】でありんした。 向いている向いていないは、些細なことでおやすよ。 みんなは、嬢だから、ついてきたんでありんすよ。」 「・・・・・・・ありがとう。」 「海でも、行きましょか?」 「うん。」 効して、車は、海の方へ向かった。 途中のコンビニで、買い物をし、時乃市から一番近いN浜の駐車場に、車をとめた。 「京介の法事いつ?」 「そうでおやすな、再来週の金曜日あたりでありんすね。 他の六チ−ムにも、連絡をしなくちゃいけないでありんすから。」 ディスティアは、じゃがりこやチョコをつまみながら、またレスはビ−ルを飲みつつ、話は続く。 「早いものね、三年て。」 「そうでおやすか? ・・・・短い様で、少し長いでありんすね。」 「うん。 ・・・・・・京介は何で、エヴァがどっちの隊長になってもいい隊長になるって言って、逝ったんだろうね。」 「あちきには・・・・ だけど、あの漢(おとこ)は、『何か』をエヴァンスにみていたんでおやすよ、きっと・・・って。」 そこで、レスは、ディスティアに顔を向けたが、固まってしまった。 なぜなら、彼女が握っていたビンは、同じラベルで『地獄か天国か? 地獄ver(天国Ver)』とある、アルコ−ル度数が、かなり違う飲料である。 『天国Ver』は、ノンアルコ−ル―度数にして、1%以下。 『地獄Ver』は、アルコ−ル―度数にして、95% それの『地獄Ver』ガ握られていたのだ。 しかも、それは、度数からもわかるかもしれないが、『地獄Ver』は、健康でシラフな成人男性でも、一本―410mlを飲めば、泥酔してしまうような代物である。 ディスティアは、それを丸一本飲み干しており、顔も真っ赤である。 「ディスティア・・・」 レスは、別にお酒を飲んでしまったことを心配しているのではない。 ディスティアには、泥酔状態になると困った癖があるのだ。 「ふふふっふうふふふ・・・・れす、だいすき。」 ディスティアは、運転手席にいるレスの首に向かって、手を回し、そのまま抱きつき、キスをしようとする。 そう、ディスティアは、抱きつき魔&キス魔なのだ。 「・・・嬢。 酔っ払ってるでありんすね。」 「れすはわたしのこときらい?」 「嫌いじゃないでありんすよ。」 「なら、きすしてよ。」 「はいはい。」 唇をレスの方から近づけ、深い深いキスを交わす。 その後・・・・。 「れす、だいす・・・・」 ディスティアは、レスに抱っこされたまま、そう言ったあと静かに寝息を立てる。 「さて、と。」 レスはどこかに電話を掛け始めた。 IN ≪デザ―トロ−ズ≫ 「おヤ、ニコルサン、オ久し振りですネ。」 「紫苑ですか。」 カウンタに、少々イライラしながら、来るはずのディスティア達を待っていた。 少々遅れてしまったが、来ないなら来ないで連絡が来るはずと待っているのであった。 そこの、声をかけたのは、黄砂色の髪を頭の天辺で結い上げ、細い瞳は紫苑の色の198cmという長身で、かなりの痩躯の青年。 名前を竜胆 紫苑という。 「エエ、誰か待ってイるんですカ?」 「そう、3代目と副長をね。」 「二人なら、さっき一緒に出てったよ。 ・・・はい、海老ピラフお待ち。」 二人の会話に、入ってきたのは、淡い紫苑色の髪の女性―女主人・エイレンである。 「ま、連絡来るだろうし。 いただきます。」 二コルは、とりあえず、エピピラフに手を伸ばす。 それを食べ終わるころ。 ニコルのケイタイが鳴る。 表示を見ずに、電話に出た。 「はい、もしもし。」 『あ、ニコルちゃんでありんすか?』 「レス? えっ、3代目が、酔いつぶれて、あ、30分以内に、N浜の燈台近くの、駐車場に来ないと3代目を食べるぅ〜?」 電話の相手―レスの言葉に、ニコルの顔はだんだん色を失っていく。 その後ろで、『食べる』の意味をエイレンから聞いた紫苑も珍しく顔色を変え、すぐにニコルの手からケイタイを奪う。 「レス、ディスティアサンに、何をすルつもりですカ?」 『わんこでありんすか? ゲ−ムでありんすよ。』 「ふざけるナ、レス・・・・ 切られましタ。」 「・・エイレンさん、紫苑借ります。 紫苑、行きますよ。」 「はイ。」 そして、27分後―。 「あと、3分でありんすよ。」 腕の中のディスティアの髪を愛しげに撫で、そう呟く。 それとほぼ同時に、海辺の静寂を破って、一台の車が入ってきた。 自分の車の運転席に近付く足音を聞きながら、ドアが開くのを聞きながら。 「ディスティアサン。」 紫苑が、腕の中から奪い取るのをただレスは見ていた。 「ギリギリでありんしたね。」 『バカ、何するんだ。』というような眼で睨む紫苑と彼が抱えるディスティアにコ−トをかけるニコルを見ながら、そういった。 「さあて、忙しくなるでありんすよ、法事以上に。 ・・・ディスティアを送るでありんすから、わんこ乗って欲しいでおやすよ。」 警戒しつつも、紫苑は彼女を抱えたまま乗り込む。 レスは、ニコルに『オシオキは今度でありんすよ、ディスティアにメ−ルを見せたことの。』と耳打ちをし、彼には帰るように言う。 こうして、レスの気紛れから起こった この出来事は幕を閉じた ―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ こんなになりましたよ、上中下完結編。でユアです。 反応も気になりますね。 わんこ・・もとい、紫苑や他の登場人物のこともおいおいわかるでしょう。 それでは、また次回。 |
17383 | Re:家族の写真 Act 9 薊嬢暴走狂走曲 下 | 羅城 朱琉 | 2005/11/21 08:41:10 |
記事番号17379へのコメント 朱琉:こんにちは!早速ですが、レスに参りましょう。 > > >* よいこの皆さんとよいこの大人の方は > アルコ−ルを摂取した上での、車の運転はしてはいけません。 > > > > >「で、なんで、京介さんの話を出したの、レスティオ。」 >メタリックレッドの外車の助手席から、ディスティアは憮然として、そうレスに問う。 >彼女にとって、『妹尾京介』は、彼女の一番信頼していた人物で、≪月天女≫で初めての死者でもあった。 >「レスティナ、でありんすよ。 > ・・・・元々でおやすよ? > あちきら流の法事の事もありんすし。 > それに、紫苑もでおやすけど、ア―クでなく、ディスティアをリ−ダ−と思っている人がいるでありんす。」 >レスは、淡々と自身の考えでなく、事実のみを語る。 >伊達に、17年・・・人生の半分以上を副長として少してはい無い。 >チ−ムの悲劇も喜劇も、両方レスティナ=フェンテンは見てきたのだ。 >「私は、暴走族のリ−ダ−に向いちゃいない。」 >「そうで、ありんすね。 > だけど、その優しさに・・・あちきも含めてでありんすが、【母】を見ているんでありんすよ。 > 嬢の先々代・・・・初代は、あちきよりも年下でありんした。 > だけど、あの坊は、あちきとあちきの仲間にとって、【父】でありんした。 > 向いている向いていないは、些細なことでおやすよ。 > みんなは、嬢だから、ついてきたんでありんすよ。」 >「・・・・・・・ありがとう。」 >「海でも、行きましょか?」 >「うん。」 >効して、車は、海の方へ向かった。 語り部:何をもってして『長』を名乗ることが許されるか、その価値観も様々、ってことだね。 朱琉:例えばそれは父の如き包容力であり、母の如き慈愛であり・・・・といった感じでしょうか? > > > > >途中のコンビニで、買い物をし、時乃市から一番近いN浜の駐車場に、車をとめた。 >「京介の法事いつ?」 >「そうでおやすな、再来週の金曜日あたりでありんすね。 > 他の六チ−ムにも、連絡をしなくちゃいけないでありんすから。」 >ディスティアは、じゃがりこやチョコをつまみながら、またレスはビ−ルを飲みつつ、話は続く。 >「早いものね、三年て。」 >「そうでおやすか? > ・・・・短い様で、少し長いでありんすね。」 >「うん。 > ・・・・・・京介は何で、エヴァがどっちの隊長になってもいい隊長になるって言って、逝ったんだろうね。」 >「あちきには・・・・ > だけど、あの漢(おとこ)は、『何か』をエヴァンスにみていたんでおやすよ、きっと・・・って。」 >そこで、レスは、ディスティアに顔を向けたが、固まってしまった。 >なぜなら、彼女が握っていたビンは、同じラベルで『地獄か天国か? 地獄ver(天国Ver)』とある、アルコ−ル度数が、かなり違う飲料である。 >『天国Ver』は、ノンアルコ−ル―度数にして、1%以下。 >『地獄Ver』は、アルコ−ル―度数にして、95% >それの『地獄Ver』ガ握られていたのだ。 >しかも、それは、度数からもわかるかもしれないが、『地獄Ver』は、健康でシラフな成人男性でも、一本―410mlを飲めば、泥酔してしまうような代物である。 >ディスティアは、それを丸一本飲み干しており、顔も真っ赤である。 朱琉:・・・・・・・・つまりは、私が飲んだらただじゃすまないレベルですね。 語り部:アルコール耐性は人並みかそれ以上あるくせに・・・・。 朱琉:うるさい(恥)アルコールの味が苦手なんだよ!小学生のころから体質改善とか言って5年間くらい、あのマズい、某『養○酒』とか、某『薬○』とか飲まされ続けた経験があれば、誰だってアルコール味が嫌いになるさ!!(半分ヤケ) 語り部:・・・・変則的下戸。同情はするけど。 >「ディスティア・・・」 >レスは、別にお酒を飲んでしまったことを心配しているのではない。 >ディスティアには、泥酔状態になると困った癖があるのだ。 >「ふふふっふうふふふ・・・・れす、だいすき。」 >ディスティアは、運転手席にいるレスの首に向かって、手を回し、そのまま抱きつき、キスをしようとする。 >そう、ディスティアは、抱きつき魔&キス魔なのだ。 >「・・・嬢。 > 酔っ払ってるでありんすね。」 >「れすはわたしのこときらい?」 >「嫌いじゃないでありんすよ。」 >「なら、きすしてよ。」 >「はいはい。」 >唇をレスの方から近づけ、深い深いキスを交わす。 >その後・・・・。 >「れす、だいす・・・・」 >ディスティアは、レスに抱っこされたまま、そう言ったあと静かに寝息を立てる。 >「さて、と。」 >レスはどこかに電話を掛け始めた。 語り部:かわいいねぇ、傍から見ている分には。 朱琉:そういう問題・・・・? > > > >IN ≪デザ―トロ−ズ≫ > > >「おヤ、ニコルサン、オ久し振りですネ。」 >「紫苑ですか。」 >カウンタに、少々イライラしながら、来るはずのディスティア達を待っていた。 >少々遅れてしまったが、来ないなら来ないで連絡が来るはずと待っているのであった。 >そこの、声をかけたのは、黄砂色の髪を頭の天辺で結い上げ、細い瞳は紫苑の色の198cmという長身で、かなりの痩躯の青年。 >名前を竜胆 紫苑という。 >「エエ、誰か待ってイるんですカ?」 >「そう、3代目と副長をね。」 >「二人なら、さっき一緒に出てったよ。 > ・・・はい、海老ピラフお待ち。」 >二人の会話に、入ってきたのは、淡い紫苑色の髪の女性―女主人・エイレンである。 >「ま、連絡来るだろうし。 > いただきます。」 >二コルは、とりあえず、エピピラフに手を伸ばす。 >それを食べ終わるころ。 >ニコルのケイタイが鳴る。 >表示を見ずに、電話に出た。 >「はい、もしもし。」 >『あ、ニコルちゃんでありんすか?』 >「レス? > えっ、3代目が、酔いつぶれて、あ、30分以内に、N浜の燈台近くの、駐車場に来ないと3代目を食べるぅ〜?」 >電話の相手―レスの言葉に、ニコルの顔はだんだん色を失っていく。 >その後ろで、『食べる』の意味をエイレンから聞いた紫苑も珍しく顔色を変え、すぐにニコルの手からケイタイを奪う。 >「レス、ディスティアサンに、何をすルつもりですカ?」 >『わんこでありんすか? > ゲ−ムでありんすよ。』 >「ふざけるナ、レス・・・・ > 切られましタ。」 >「・・エイレンさん、紫苑借ります。 > 紫苑、行きますよ。」 >「はイ。」 朱琉:紫苑さんですね。そして、微妙に危ない人・レスさん・・・・ 語り部:どこまで本気なんだか・・・・。 > > > > > > > >そして、27分後―。 > >「あと、3分でありんすよ。」 >腕の中のディスティアの髪を愛しげに撫で、そう呟く。 >それとほぼ同時に、海辺の静寂を破って、一台の車が入ってきた。 >自分の車の運転席に近付く足音を聞きながら、ドアが開くのを聞きながら。 >「ディスティアサン。」 >紫苑が、腕の中から奪い取るのをただレスは見ていた。 >「ギリギリでありんしたね。」 >『バカ、何するんだ。』というような眼で睨む紫苑と彼が抱えるディスティアにコ−トをかけるニコルを見ながら、そういった。 >「さあて、忙しくなるでありんすよ、法事以上に。 > ・・・ディスティアを送るでありんすから、わんこ乗って欲しいでおやすよ。」 >警戒しつつも、紫苑は彼女を抱えたまま乗り込む。 >レスは、ニコルに『オシオキは今度でありんすよ、ディスティアにメ−ルを見せたことの。』と耳打ちをし、彼には帰るように言う。 朱琉:ニコルさん、素直に成仏してくださいね・・・・ 語り部:死なない死なない・・・・・・・・多分。 > > > > > >こうして、レスの気紛れから起こった > >この出来事は幕を閉じた > > > > > > >―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ > >こんなになりましたよ、上中下完結編。でユアです。 > > >反応も気になりますね。 > >わんこ・・もとい、紫苑や他の登場人物のこともおいおいわかるでしょう。 > > >それでは、また次回。 > 朱琉:はい、それでは今回はこの辺で。 二人:では、また! |
17386 | Re:家族の写真 Act 9 薊嬢暴走狂走曲 下 | 十叶 夕海 | 2005/11/21 21:56:00 |
記事番号17383へのコメント > >朱琉:こんにちは!早速ですが、レスに参りましょう。 ユア;はい。では返レスに行きます。 >> >> >>* よいこの皆さんとよいこの大人の方は >> アルコ−ルを摂取した上での、車の運転はしてはいけません。 >> >> >> >> >>「で、なんで、京介さんの話を出したの、レスティオ。」 >>メタリックレッドの外車の助手席から、ディスティアは憮然として、そうレスに問う。 >>彼女にとって、『妹尾京介』は、彼女の一番信頼していた人物で、≪月天女≫で初めての死者でもあった。 >>「レスティナ、でありんすよ。 >> ・・・・元々でおやすよ? >> あちきら流の法事の事もありんすし。 >> それに、紫苑もでおやすけど、ア―クでなく、ディスティアをリ−ダ−と思っている人がいるでありんす。」 >>レスは、淡々と自身の考えでなく、事実のみを語る。 >>伊達に、17年・・・人生の半分以上を副長として少してはい無い。 >>チ−ムの悲劇も喜劇も、両方レスティナ=フェンテンは見てきたのだ。 >>「私は、暴走族のリ−ダ−に向いちゃいない。」 >>「そうで、ありんすね。 >> だけど、その優しさに・・・あちきも含めてでありんすが、【母】を見ているんでありんすよ。 >> 嬢の先々代・・・・初代は、あちきよりも年下でありんした。 >> だけど、あの坊は、あちきとあちきの仲間にとって、【父】でありんした。 >> 向いている向いていないは、些細なことでおやすよ。 >> みんなは、嬢だから、ついてきたんでありんすよ。」 >>「・・・・・・・ありがとう。」 >>「海でも、行きましょか?」 >>「うん。」 >>効して、車は、海の方へ向かった。 >語り部:何をもってして『長』を名乗ることが許されるか、その価値観も様々、ってことだね。 >朱琉:例えばそれは父の如き包容力であり、母の如き慈愛であり・・・・といった感じでしょうか? > ユア;『長』を名乗ることは自由ですが、それ相応の責任がありますからね。 久遠;あるいは、それが、人をひきつける魅力(みりき)だったりね。 >> >> >> >> >>途中のコンビニで、買い物をし、時乃市から一番近いN浜の駐車場に、車をとめた。 >>「京介の法事いつ?」 >>「そうでおやすな、再来週の金曜日あたりでありんすね。 >> 他の六チ−ムにも、連絡をしなくちゃいけないでありんすから。」 >>ディスティアは、じゃがりこやチョコをつまみながら、またレスはビ−ルを飲みつつ、話は続く。 >>「早いものね、三年て。」 >>「そうでおやすか? >> ・・・・短い様で、少し長いでありんすね。」 >>「うん。 >> ・・・・・・京介は何で、エヴァがどっちの隊長になってもいい隊長になるって言って、逝ったんだろうね。」 >>「あちきには・・・・ >> だけど、あの漢(おとこ)は、『何か』をエヴァンスにみていたんでおやすよ、きっと・・・って。」 >>そこで、レスは、ディスティアに顔を向けたが、固まってしまった。 >>なぜなら、彼女が握っていたビンは、同じラベルで『地獄か天国か? 地獄ver(天国Ver)』とある、アルコ−ル度数が、かなり違う飲料である。 >>『天国Ver』は、ノンアルコ−ル―度数にして、1%以下。 >>『地獄Ver』は、アルコ−ル―度数にして、95% >>それの『地獄Ver』ガ握られていたのだ。 >>しかも、それは、度数からもわかるかもしれないが、『地獄Ver』は、健康でシラフな成人男性でも、一本―410mlを飲めば、泥酔してしまうような代物である。 >>ディスティアは、それを丸一本飲み干しており、顔も真っ赤である。 >朱琉:・・・・・・・・つまりは、私が飲んだらただじゃすまないレベルですね。 >語り部:アルコール耐性は人並みかそれ以上あるくせに・・・・。 >朱琉:うるさい(恥)アルコールの味が苦手なんだよ!小学生のころから体質改善とか言って5年間くらい、あのマズい、某『養○酒』とか、某『薬○』とか飲まされ続けた経験があれば、誰だってアルコール味が嫌いになるさ!!(半分ヤケ) >語り部:・・・・変則的下戸。同情はするけど。 ユア;私は、そこそこ強いです。 アルコ−ル度数15%ぐらいのワインを白葡萄ジュ−ズだと思って飲んで。 久遠;次の日、平気で学校言ってモノね。 ・・・まあ、人それぞれよ。 > >>「ディスティア・・・」 >>レスは、別にお酒を飲んでしまったことを心配しているのではない。 >>ディスティアには、泥酔状態になると困った癖があるのだ。 >>「ふふふっふうふふふ・・・・れす、だいすき。」 >>ディスティアは、運転手席にいるレスの首に向かって、手を回し、そのまま抱きつき、キスをしようとする。 >>そう、ディスティアは、抱きつき魔&キス魔なのだ。 >>「・・・嬢。 >> 酔っ払ってるでありんすね。」 >>「れすはわたしのこときらい?」 >>「嫌いじゃないでありんすよ。」 >>「なら、きすしてよ。」 >>「はいはい。」 >>唇をレスの方から近づけ、深い深いキスを交わす。 >>その後・・・・。 >>「れす、だいす・・・・」 >>ディスティアは、レスに抱っこされたまま、そう言ったあと静かに寝息を立てる。 >>「さて、と。」 >>レスはどこかに電話を掛け始めた。 >語り部:かわいいねぇ、傍から見ている分には。 >朱琉:そういう問題・・・・? ユア;当事者になると大変だろうなぁ。 久遠;キスは、紫苑が止めてますが、抱きつき等は≪シルフィ―ダンサ―≫の幹部メンバ―の殆どが犠牲もとい至福者になっております。 > >> >> >> >>IN ≪デザ―トロ−ズ≫ >> >> >>「おヤ、ニコルサン、オ久し振りですネ。」 >>「紫苑ですか。」 >>カウンタに、少々イライラしながら、来るはずのディスティア達を待っていた。 >>少々遅れてしまったが、来ないなら来ないで連絡が来るはずと待っているのであった。 >>そこの、声をかけたのは、黄砂色の髪を頭の天辺で結い上げ、細い瞳は紫苑の色の198cmという長身で、かなりの痩躯の青年。 >>名前を竜胆 紫苑という。 >>「エエ、誰か待ってイるんですカ?」 >>「そう、3代目と副長をね。」 >>「二人なら、さっき一緒に出てったよ。 >> ・・・はい、海老ピラフお待ち。」 >>二人の会話に、入ってきたのは、淡い紫苑色の髪の女性―女主人・エイレンである。 >>「ま、連絡来るだろうし。 >> いただきます。」 >>二コルは、とりあえず、エピピラフに手を伸ばす。 >>それを食べ終わるころ。 >>ニコルのケイタイが鳴る。 >>表示を見ずに、電話に出た。 >>「はい、もしもし。」 >>『あ、ニコルちゃんでありんすか?』 >>「レス? >> えっ、3代目が、酔いつぶれて、あ、30分以内に、N浜の燈台近くの、駐車場に来ないと3代目を食べるぅ〜?」 >>電話の相手―レスの言葉に、ニコルの顔はだんだん色を失っていく。 >>その後ろで、『食べる』の意味をエイレンから聞いた紫苑も珍しく顔色を変え、すぐにニコルの手からケイタイを奪う。 >>「レス、ディスティアサンに、何をすルつもりですカ?」 >>『わんこでありんすか? >> ゲ−ムでありんすよ。』 >>「ふざけるナ、レス・・・・ >> 切られましタ。」 >>「・・エイレンさん、紫苑借ります。 >> 紫苑、行きますよ。」 >>「はイ。」 >朱琉:紫苑さんですね。そして、微妙に危ない人・レスさん・・・・ >語り部:どこまで本気なんだか・・・・。 > 久遠;全部でしょ。 ユア;・・・まあ、ナントカ条約とかに引っかかる人には手を出してはいません。 かろうじて。 >> >> >> >> >> >> >> >>そして、27分後―。 >> >>「あと、3分でありんすよ。」 >>腕の中のディスティアの髪を愛しげに撫で、そう呟く。 >>それとほぼ同時に、海辺の静寂を破って、一台の車が入ってきた。 >>自分の車の運転席に近付く足音を聞きながら、ドアが開くのを聞きながら。 >>「ディスティアサン。」 >>紫苑が、腕の中から奪い取るのをただレスは見ていた。 >>「ギリギリでありんしたね。」 >>『バカ、何するんだ。』というような眼で睨む紫苑と彼が抱えるディスティアにコ−トをかけるニコルを見ながら、そういった。 >>「さあて、忙しくなるでありんすよ、法事以上に。 >> ・・・ディスティアを送るでありんすから、わんこ乗って欲しいでおやすよ。」 >>警戒しつつも、紫苑は彼女を抱えたまま乗り込む。 >>レスは、ニコルに『オシオキは今度でありんすよ、ディスティアにメ−ルを見せたことの。』と耳打ちをし、彼には帰るように言う。 >朱琉:ニコルさん、素直に成仏してくださいね・・・・ >語り部:死なない死なない・・・・・・・・多分。 > ユア;レスからの公式声明 『襲っちゃうだけでありんすよ。』 久遠;それがこわいんじゃないの。 >> >>―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ >> >>こんなになりましたよ、上中下完結編。でユアです。 >> >> >>反応も気になりますね。 >> >>わんこ・・もとい、紫苑や他の登場人物のこともおいおいわかるでしょう。 >> >> >>それでは、また次回。 >> >朱琉:はい、それでは今回はこの辺で。 >二人:では、また! 二人:はい、では。 > > |
17388 | 家族の写真 登場人物紹介 A &予告 | 十叶 夕海 | 2005/11/21 23:39:21 |
記事番号17379へのコメント もうすぐ、10回目の家族の肖像。 そのまえに、@の紹介で出てこなかった人物やこれから出てくる人物をピックアップします ≪月天女≫および≪シルフィ―ダンサ―≫ レスティナ=フェンテェン 二代目副長。本名;レスティオ=フェンテン バイセクシャルのお兄様。 ニコラル―ン=シュテインバ―グ 先代特攻隊長。 レスのおもちゃ。 ア―ク=クラウネル 4代目。初代の義理の弟。 ファランの夫の義理の弟 カルマ=クラウネル 今は秘密です。 サラディン=フィルメ―ラ 初期メンバ―。 ファランの夫。現在行方不明 シャア―ル=フィルメ―ラ 初代の総長。 薬袋大命 二代目総長。 名前の読みにくさと影の薄さでナンバ―ワン 竜胆紫苑 記憶喪失。 ディスティアの忠犬 大須賀春陽 ≪シルフィ―ダンサ―≫の一角≪烈雅≫のリ−ダ− 中等部 大須賀誠 ナツメの親友 春陽の妹。 ペシュテル家 セレス=ペシュテル ルピナス=アズリ−ドの双子の弟。 ノンフィクション系の冒険記作家 その他 シヴァ=オルコット ≪梓瑠媚曾≫の総長。 ディスティアのスト―カ― エイレン=マイセリアル ≪デザ−トロ−ズ≫のオ−ナ− 裏稼業でもそれなりに。 イルミナ=テ−ゼ ≪アンティ−ク・カワセミ≫≪カフェ・翡翠≫ 上記のオ−ナ−兼謎のお姉さん モイラ=ディスティ二− イルミナのトコの居候 ルシル=レリス=フェアシュテック 記憶喪失 名前も本名か不明。 イルミナのトコで居候 こんなかんじです。 では次回以降の予告。 「記憶が戻るまでいればいい、同類」 −ルシルに掛けられた優しい言葉。 「一昨日帰ってきたが、アフリカのナントカ族に会いに行ってたらしい。」 −アルティアの語る父の仕事。 「≪暴炎の教皇≫としての俺に用事か? ≪死風舞の風舞姫≫?」 「ええ、情報屋よりの運び屋さん。」 −二人の裏稼業としての会話。 「ディスティアちゃん、うちのアルのとこお嫁に来ない?」 「まだ、結婚には早いです、セレス。」 「妹だ、親父。」 −セレスの言葉に瞬時に入る温度差の違うツッコミ。 「オルフェ−ゼ。 レイティスは、そんなことのために貴女に情報屋としての仕事を手ほどきしたわけではない思うよ。」 −真相に近い≪風舞姫≫からの言葉。 「何がお前にわかるのです?」 −気が付かぬオルフェ−ゼ。 とこんなトコまで、今現在書き終えてます。 順次、投稿していきますので、お楽しみに。 それでは。 |
17393 | さあ、叫びましょう(?) | 羅城 朱琉 | 2005/11/22 08:45:24 |
記事番号17388へのコメント > >もうすぐ、10回目の家族の肖像。 >そのまえに、@の紹介で出てこなかった人物やこれから出てくる人物をピックアップします ありがとうございます!外伝に生かすかも知れません。 > > > > >では次回以降の予告。 > >「記憶が戻るまでいればいい、同類」 >−ルシルに掛けられた優しい言葉。 > >「一昨日帰ってきたが、アフリカのナントカ族に会いに行ってたらしい。」 >−アルティアの語る父の仕事。 > >「≪暴炎の教皇≫としての俺に用事か? > ≪死風舞の風舞姫≫?」 >「ええ、情報屋よりの運び屋さん。」 >−二人の裏稼業としての会話。 > >「ディスティアちゃん、うちのアルのとこお嫁に来ない?」 >「まだ、結婚には早いです、セレス。」 >「妹だ、親父。」 >−セレスの言葉に瞬時に入る温度差の違うツッコミ。 > >「オルフェ−ゼ。 > レイティスは、そんなことのために貴女に情報屋としての仕事を手ほどきしたわけではない思うよ。」 >−真相に近い≪風舞姫≫からの言葉。 > >「何がお前にわかるのです?」 >−気が付かぬオルフェ−ゼ。 > > >とこんなトコまで、今現在書き終えてます。 >順次、投稿していきますので、お楽しみに。 > >それでは。 予告編読んで、叫びました。それはもう、本気で。 そして、続きがものすごく楽しみです! では、今回はこの辺で。 > |
17394 | そして、妄想しましょう | 十叶 夕海 | 2005/11/22 21:48:53 |
記事番号17393へのコメント > >> >>もうすぐ、10回目の家族の肖像。 >>そのまえに、@の紹介で出てこなかった人物やこれから出てくる人物をピックアップします > ありがとうございます!外伝に生かすかも知れません。 いえいえ。欲しいキャラいましたら、説明つけますので。 > >> >> >> >> >>では次回以降の予告。 >> >>「記憶が戻るまでいればいい、同類」 >>−ルシルに掛けられた優しい言葉。 >> >>「一昨日帰ってきたが、アフリカのナントカ族に会いに行ってたらしい。」 >>−アルティアの語る父の仕事。 >> >>「≪暴炎の教皇≫としての俺に用事か? >> ≪死風舞の風舞姫≫?」 >>「ええ、情報屋よりの運び屋さん。」 >>−二人の裏稼業としての会話。 >> >>「ディスティアちゃん、うちのアルのとこお嫁に来ない?」 >>「まだ、結婚には早いです、セレス。」 >>「妹だ、親父。」 >>−セレスの言葉に瞬時に入る温度差の違うツッコミ。 >> >>「オルフェ−ゼ。 >> レイティスは、そんなことのために貴女に情報屋としての仕事を手ほどきしたわけではない思うよ。」 >>−真相に近い≪風舞姫≫からの言葉。 >> >>「何がお前にわかるのです?」 >>−気が付かぬオルフェ−ゼ。 >> >> >>とこんなトコまで、今現在書き終えてます。 >>順次、投稿していきますので、お楽しみに。 >> >>それでは。 > 予告編読んで、叫びました。それはもう、本気で。 > そして、続きがものすごく楽しみです! はい。明日ACT 10投稿予定です。 > > では、今回はこの辺で。 >> > はい、それでは。 |
17395 | 家族の写真 Act 10 例えば こういう情景 | 十叶 夕海 | 2005/11/23 23:37:15 |
記事番号17379へのコメント 時乃学園近くの商店街のとある一角。 「ルシル。 イルが、昼飯食っとけって。」 ここは、時乃学園の大学部に程近い、ビルのとある店。 店番をしていた混じりけの無い純粋な銀色の髪と薄く青がかった灰色の瞳で、中性的で曖昧な印象の彼・・・としておく・・・が、金髪でくるくる髪型の少年にそう声を掛けられた。 此処は、一階の表部分が≪アンティ−ク・カワセミ≫で、裏部分が倉庫の店内。 手ごろな価格で、古今東西のアンティ−クとオ−ナ−店長の手作りのアクセサリ−の店。 シヴァ=オルコットという暴走族のリ−ダ−が、意中の女性へのプレゼントを買ったり、時乃学園の演劇部がよく訪れる店であった。 二階部分が、≪カフェ・翡翠≫というカフェである。 日替わりの手作りケ−キとオリジナルブレンドのコ−ヒ−が魅力の店である。 「わかったよ、モイラ。」 銀髪の彼−ルシルと言うらしい−は、裏側の階段を使い、二階の従業員ブ−スに行った。 そこには、赤茶けた縮れた腰までの髪で、アジアンティストの柄のスカ−フとフレアスカ−トのルシルよりも、やや長身の女性。 「ピラフとアイスティ−置いておいたわ。 あと、サラダとかは冷蔵庫だから。」 「ありがとう、イルミN・・・ではなくイル。」 ルシルは、イルミナの名前を言い直した。 なぜなら、彼女は、ある二人以外、名前をそのまま呼ばれることを嫌うからだ。 その二人のうち、前者は恋人、後者は旧友でこっちは諦めているらしい。 ルシルは、そのことに疑問をもっていたが、あえて聞かないでいた。 それは、何もわからない自分を居候させてくれているからだろうか。 ルシルの意識は、此処ではなく、数ヶ月前のあの日に飛ぶ−。 聞かせてもらった、自分のあの時に。 季節は、冬。 月名は、一月。 日付は、十五日。 正月もおわり、学校も始まったところもあるそんな頃。 イルミナは、煙管でタバコを吸っていて、風呂上りは必ずといっていいほど吸っていた。 しかし、その日に限って、それが切れていたのだった。 そう、タバコ屋に注文していたのを取りにいってなかったのだ。 ルシルも見せてもらったが、それは、ちょうど色合い的にもたわしのような、親指の頭ほどの大きさのもの。 それを取りに行き、その帰りにコンビニで、モイラにホカまん、自分の晩酌用におでんを買って帰る途中のことだったらしい。 寒かったので、公園を横切って帰る事にした。 その途中で、街頭に何かが反射するのを見つけた。 それが、ルシルだった。 銀髪に、吟遊詩人ようなの服、蒼白の顔と相まって、『不覚ながら、人外的な外見に見惚れた』というのは、イルミナの証言である。 イルミナは、ともかく、完全に荷物扱いであったが肩に彼を担ぎ、連れ帰った。 次の日だろう。 窓から差し込む朝日でルシルは目覚めた。 それが、ルシル自身が一番古く覚えている記憶である。 それ以前のことは、一切覚えていないのだ。 「・・・・・・・・はい?」 そのときの第一声がそれだった。 それでも、軽い方だったろう。 暖房が入っているとはいえ、イルミナが浴衣一枚で真横で寝ていたのだから。 現代の衣装に直すと、下着だけで寝ていたというのが一番近い。 「ああ、起きたのね。 ・・・でも、あと五分・・・寝かして。」 身を起こし、起きたかのように思えたイルミナだったが、結局完全に起きたのは、十数分後であった。 そして、ルシルに事情を話した。 むろん、浴衣の合わせを直してからである。 「・・・・ということで、貴方を拾ったの。 まさか、記憶喪失だとは思わなかったけど。」 「それで、何故・・」 「ああ、一緒に寝てたのは、長いこと人をとめたことが無かったから、寝かせれるような場所が無かったしね。 ダブルだから、狭くは無かったでしょ?」 「なぁ、イル。 あいつ・・・・イル、女性なんだし、せめて上着はおって。」 その時入ってきて、そういったのは、金髪の少年。 イルミナは、彼の言葉を気にした風はなかった。 「ああ、名乗ってなかったね。 こいつは、モイラ=ディスティ二−。 私はイルミナ=テ−ゼ。 呼ぶ時は、イルかイルミで。イルミナで呼ばないでね。 貴方の名前は、多分、『ルシル=レリス=フェアシュテック』。 今預かってるけど、服の飾りに、そう飾り文字であったから。」 ルシルの不安を打ち消させる為だろうか、イルミナは、そう一気にまくし立て、最後にこう言った。 「なんにせよ。 記憶が戻るまでいればいいよ。」 そのあと、照れ隠しにか、『あ、仕事手伝ってもらうから』『少しは給料出るから。』とか、彼女は呟いてた。 そして、それから数ヶ月−。 いまだに、ルシルは、イルミナと同じベッドで寝起きしている。 『イルミナとも、ルシルと一緒に寝るのやだからね。 僕のとこ狭いし。』 『おまえが、嫌がる女性をどうこうするようには見えないしね、このままでいいだろう?』 と言う二人の言葉によって。 しかし、それを悪くは無いとおもう、多分もとの自分とは相反する感情が今のルシルにはあった。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ ある種、本編なのに外伝的な話のこの一回。 のちのち、深くは無いかも知れないですが、ルシル−羅城様の語り部さんも関わってくるでしょうから、こうなりました。 ともあれ、また次回をお楽しみに。 それでは。 |
17396 | ついに登場ルシル様! | 羅城 朱琉 | 2005/11/24 10:00:30 |
記事番号17395へのコメント 朱琉:こんにちは! アミイ:語り部さんが出張しているから、今回のお相手は私、アミリータがやるわね! > > >時乃学園近くの商店街のとある一角。 > > >「ルシル。 > イルが、昼飯食っとけって。」 >ここは、時乃学園の大学部に程近い、ビルのとある店。 >店番をしていた混じりけの無い純粋な銀色の髪と薄く青がかった灰色の瞳で、中性的で曖昧な印象の彼・・・としておく・・・が、金髪でくるくる髪型の少年にそう声を掛けられた。 >此処は、一階の表部分が≪アンティ−ク・カワセミ≫で、裏部分が倉庫の店内。 >手ごろな価格で、古今東西のアンティ−クとオ−ナ−店長の手作りのアクセサリ−の店。 >シヴァ=オルコットという暴走族のリ−ダ−が、意中の女性へのプレゼントを買ったり、時乃学園の演劇部がよく訪れる店であった。 >二階部分が、≪カフェ・翡翠≫というカフェである。 >日替わりの手作りケ−キとオリジナルブレンドのコ−ヒ−が魅力の店である。 朱琉:ぜひ、行ってみたいですね、ここ。 アミイ:そうねぇ。私も好きよvこういう店。 >「わかったよ、モイラ。」 >銀髪の彼−ルシルと言うらしい−は、裏側の階段を使い、二階の従業員ブ−スに行った。 >そこには、赤茶けた縮れた腰までの髪で、アジアンティストの柄のスカ−フとフレアスカ−トのルシルよりも、やや長身の女性。 >「ピラフとアイスティ−置いておいたわ。 > あと、サラダとかは冷蔵庫だから。」 >「ありがとう、イルミN・・・ではなくイル。」 >ルシルは、イルミナの名前を言い直した。 >なぜなら、彼女は、ある二人以外、名前をそのまま呼ばれることを嫌うからだ。 >その二人のうち、前者は恋人、後者は旧友でこっちは諦めているらしい。 >ルシルは、そのことに疑問をもっていたが、あえて聞かないでいた。 >それは、何もわからない自分を居候させてくれているからだろうか。 >ルシルの意識は、此処ではなく、数ヶ月前のあの日に飛ぶ−。 >聞かせてもらった、自分のあの時に。 > > >季節は、冬。 >月名は、一月。 >日付は、十五日。 >正月もおわり、学校も始まったところもあるそんな頃。 >イルミナは、煙管でタバコを吸っていて、風呂上りは必ずといっていいほど吸っていた。 >しかし、その日に限って、それが切れていたのだった。 >そう、タバコ屋に注文していたのを取りにいってなかったのだ。 >ルシルも見せてもらったが、それは、ちょうど色合い的にもたわしのような、親指の頭ほどの大きさのもの。 >それを取りに行き、その帰りにコンビニで、モイラにホカまん、自分の晩酌用におでんを買って帰る途中のことだったらしい。 >寒かったので、公園を横切って帰る事にした。 >その途中で、街頭に何かが反射するのを見つけた。 >それが、ルシルだった。 >銀髪に、吟遊詩人ようなの服、蒼白の顔と相まって、『不覚ながら、人外的な外見に見惚れた』というのは、イルミナの証言である。 >イルミナは、ともかく、完全に荷物扱いであったが肩に彼を担ぎ、連れ帰った。 朱琉:うわーうわー!何があったの語り部さん!? アミイ:まあ、多分暴れすぎだろうけど。あの人、自分が本調子じゃないこと自覚してるのかしら?・・・・それにしても、倒れてる状態ですら人外の美しさだなんて・・・・なーんか、悔しいわね、女として。 朱琉:・・・・・・・・(あなたも十分にお美しいのではありませぬか?) > > >次の日だろう。 >窓から差し込む朝日でルシルは目覚めた。 >それが、ルシル自身が一番古く覚えている記憶である。 >それ以前のことは、一切覚えていないのだ。 >「・・・・・・・・はい?」 >そのときの第一声がそれだった。 >それでも、軽い方だったろう。 >暖房が入っているとはいえ、イルミナが浴衣一枚で真横で寝ていたのだから。 >現代の衣装に直すと、下着だけで寝ていたというのが一番近い。 >「ああ、起きたのね。 > ・・・でも、あと五分・・・寝かして。」 >身を起こし、起きたかのように思えたイルミナだったが、結局完全に起きたのは、十数分後であった。 >そして、ルシルに事情を話した。 >むろん、浴衣の合わせを直してからである。 >「・・・・ということで、貴方を拾ったの。 > まさか、記憶喪失だとは思わなかったけど。」 >「それで、何故・・」 >「ああ、一緒に寝てたのは、長いこと人をとめたことが無かったから、寝かせれるような場所が無かったしね。 > ダブルだから、狭くは無かったでしょ?」 >「なぁ、イル。 > あいつ・・・・イル、女性なんだし、せめて上着はおって。」 >その時入ってきて、そういったのは、金髪の少年。 >イルミナは、彼の言葉を気にした風はなかった。 >「ああ、名乗ってなかったね。 > こいつは、モイラ=ディスティ二−。 > 私はイルミナ=テ−ゼ。 > 呼ぶ時は、イルかイルミで。イルミナで呼ばないでね。 > 貴方の名前は、多分、『ルシル=レリス=フェアシュテック』。 > 今預かってるけど、服の飾りに、そう飾り文字であったから。」 >ルシルの不安を打ち消させる為だろうか、イルミナは、そう一気にまくし立て、最後にこう言った。 >「なんにせよ。 > 記憶が戻るまでいればいいよ。」 >そのあと、照れ隠しにか、『あ、仕事手伝ってもらうから』『少しは給料出るから。』とか、彼女は呟いてた。 > > > > > > >そして、それから数ヶ月−。 >いまだに、ルシルは、イルミナと同じベッドで寝起きしている。 >『イルミナとも、ルシルと一緒に寝るのやだからね。 > 僕のとこ狭いし。』 >『おまえが、嫌がる女性をどうこうするようには見えないしね、このままでいいだろう?』 >と言う二人の言葉によって。 >しかし、それを悪くは無いとおもう、多分もとの自分とは相反する感情が今のルシルにはあった。 朱琉:ルシル様・・・・いい人だと思われているのか、甲斐性なしだと思われているのか、はたまた『男』と認識されてないのか、微妙なところですね。 アミイ:どうでもいいけど、何で『様』付け? 朱琉:なんとなく、風格的に。 > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > >ある種、本編なのに外伝的な話のこの一回。 >のちのち、深くは無いかも知れないですが、ルシル−羅城様の語り部さんも関わってくるでしょうから、こうなりました。 > >ともあれ、また次回をお楽しみに。 >それでは。 朱琉:はい、楽しかったです。 アミイ:こういうあの人もいいわね〜v 朱琉:では、短いですがこの辺で。 二人:では! > > |
17397 | イルミナさんは、ルシルさんを情人に重ねています。 | 十叶 夕海 | 2005/11/24 21:43:11 |
記事番号17396へのコメント > >朱琉:こんにちは! >アミイ:語り部さんが出張しているから、今回のお相手は私、アミリータがやるわね! ユア;了解しました。 久遠;ねぇ、ユアちゃん。 私も・・・ ユア:だめ、レスで被ってるでしょ。 久遠;はぁい。 返レス行きましょ。 > >> >> >>時乃学園近くの商店街のとある一角。 >> >> >>「ルシル。 >> イルが、昼飯食っとけって。」 >>ここは、時乃学園の大学部に程近い、ビルのとある店。 >>店番をしていた混じりけの無い純粋な銀色の髪と薄く青がかった灰色の瞳で、中性的で曖昧な印象の彼・・・としておく・・・が、金髪でくるくる髪型の少年にそう声を掛けられた。 >>此処は、一階の表部分が≪アンティ−ク・カワセミ≫で、裏部分が倉庫の店内。 >>手ごろな価格で、古今東西のアンティ−クとオ−ナ−店長の手作りのアクセサリ−の店。 >>シヴァ=オルコットという暴走族のリ−ダ−が、意中の女性へのプレゼントを買ったり、時乃学園の演劇部がよく訪れる店であった。 >>二階部分が、≪カフェ・翡翠≫というカフェである。 >>日替わりの手作りケ−キとオリジナルブレンドのコ−ヒ−が魅力の店である。 >朱琉:ぜひ、行ってみたいですね、ここ。 >アミイ:そうねぇ。私も好きよvこういう店。 ユア;ちなみにですが、ケ−キは、季節の果物をうまく使ってます。 久遠;本編中なら、いちごとかね。 > >>「わかったよ、モイラ。」 >>銀髪の彼−ルシルと言うらしい−は、裏側の階段を使い、二階の従業員ブ−スに行った。 >>そこには、赤茶けた縮れた腰までの髪で、アジアンティストの柄のスカ−フとフレアスカ−トのルシルよりも、やや長身の女性。 >>「ピラフとアイスティ−置いておいたわ。 >> あと、サラダとかは冷蔵庫だから。」 >>「ありがとう、イルミN・・・ではなくイル。」 >>ルシルは、イルミナの名前を言い直した。 >>なぜなら、彼女は、ある二人以外、名前をそのまま呼ばれることを嫌うからだ。 >>その二人のうち、前者は恋人、後者は旧友でこっちは諦めているらしい。 >>ルシルは、そのことに疑問をもっていたが、あえて聞かないでいた。 >>それは、何もわからない自分を居候させてくれているからだろうか。 >>ルシルの意識は、此処ではなく、数ヶ月前のあの日に飛ぶ−。 >>聞かせてもらった、自分のあの時に。 >> >> >>季節は、冬。 >>月名は、一月。 >>日付は、十五日。 >>正月もおわり、学校も始まったところもあるそんな頃。 >>イルミナは、煙管でタバコを吸っていて、風呂上りは必ずといっていいほど吸っていた。 >>しかし、その日に限って、それが切れていたのだった。 >>そう、タバコ屋に注文していたのを取りにいってなかったのだ。 >>ルシルも見せてもらったが、それは、ちょうど色合い的にもたわしのような、親指の頭ほどの大きさのもの。 >>それを取りに行き、その帰りにコンビニで、モイラにホカまん、自分の晩酌用におでんを買って帰る途中のことだったらしい。 >>寒かったので、公園を横切って帰る事にした。 >>その途中で、街頭に何かが反射するのを見つけた。 >>それが、ルシルだった。 >>銀髪に、吟遊詩人ようなの服、蒼白の顔と相まって、『不覚ながら、人外的な外見に見惚れた』というのは、イルミナの証言である。 >>イルミナは、ともかく、完全に荷物扱いであったが肩に彼を担ぎ、連れ帰った。 >朱琉:うわーうわー!何があったの語り部さん!? >アミイ:まあ、多分暴れすぎだろうけど。あの人、自分が本調子じゃないこと自覚してるのかしら?・・・・それにしても、倒れてる状態ですら人外の美しさだなんて・・・・なーんか、悔しいわね、女として。 >朱琉:・・・・・・・・(あなたも十分にお美しいのではありませぬか?) > 久遠;出てこないっぽいので、一応説明入れるそうよ? ユア:アミイさんが指摘するとおり、本調子じゃないのに、空間(世界?)を渡ろうとして、足を踏み外したというか、そんな感じでこっち側に来て、気絶して記憶喪失になったと。 久遠;そうよね、女として、それは悔しいわ。 ユア;いや、お前、おとこだろ? 久遠;んもう、イケズ。 >> >> >>次の日だろう。 >>窓から差し込む朝日でルシルは目覚めた。 >>それが、ルシル自身が一番古く覚えている記憶である。 >>それ以前のことは、一切覚えていないのだ。 >>「・・・・・・・・はい?」 >>そのときの第一声がそれだった。 >>それでも、軽い方だったろう。 >>暖房が入っているとはいえ、イルミナが浴衣一枚で真横で寝ていたのだから。 >>現代の衣装に直すと、下着だけで寝ていたというのが一番近い。 >>「ああ、起きたのね。 >> ・・・でも、あと五分・・・寝かして。」 >>身を起こし、起きたかのように思えたイルミナだったが、結局完全に起きたのは、十数分後であった。 >>そして、ルシルに事情を話した。 >>むろん、浴衣の合わせを直してからである。 >>「・・・・ということで、貴方を拾ったの。 >> まさか、記憶喪失だとは思わなかったけど。」 >>「それで、何故・・」 >>「ああ、一緒に寝てたのは、長いこと人をとめたことが無かったから、寝かせれるような場所が無かったしね。 >> ダブルだから、狭くは無かったでしょ?」 >>「なぁ、イル。 >> あいつ・・・・イル、女性なんだし、せめて上着はおって。」 >>その時入ってきて、そういったのは、金髪の少年。 >>イルミナは、彼の言葉を気にした風はなかった。 >>「ああ、名乗ってなかったね。 >> こいつは、モイラ=ディスティ二−。 >> 私はイルミナ=テ−ゼ。 >> 呼ぶ時は、イルかイルミで。イルミナで呼ばないでね。 >> 貴方の名前は、多分、『ルシル=レリス=フェアシュテック』。 >> 今預かってるけど、服の飾りに、そう飾り文字であったから。」 >>ルシルの不安を打ち消させる為だろうか、イルミナは、そう一気にまくし立て、最後にこう言った。 >>「なんにせよ。 >> 記憶が戻るまでいればいいよ。」 >>そのあと、照れ隠しにか、『あ、仕事手伝ってもらうから』『少しは給料出るから。』とか、彼女は呟いてた。 >> >> >> >> >> >> >>そして、それから数ヶ月−。 >>いまだに、ルシルは、イルミナと同じベッドで寝起きしている。 >>『イルミナとも、ルシルと一緒に寝るのやだからね。 >> 僕のとこ狭いし。』 >>『おまえが、嫌がる女性をどうこうするようには見えないしね、このままでいいだろう?』 >>と言う二人の言葉によって。 >>しかし、それを悪くは無いとおもう、多分もとの自分とは相反する感情が今のルシルにはあった。 >朱琉:ルシル様・・・・いい人だと思われているのか、甲斐性なしだと思われているのか、はたまた『男』と認識されてないのか、微妙なところですね。 >アミイ:どうでもいいけど、何で『様』付け? >朱琉:なんとなく、風格的に。 ユア:ルシルさんは、いい人だと思われてますし。 久遠;イルちゃんの大事な情人に、似ているからということと、その人がいまいませんので、半分自棄になってる部分があったり。 ユア:ともあれ、信用していると。 > >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >>ある種、本編なのに外伝的な話のこの一回。 >>のちのち、深くは無いかも知れないですが、ルシル−羅城様の語り部さんも関わってくるでしょうから、こうなりました。 >> >>ともあれ、また次回をお楽しみに。 >>それでは。 >朱琉:はい、楽しかったです。 >アミイ:こういうあの人もいいわね〜v >朱琉:では、短いですがこの辺で。 >二人:では! >> ユア;はい。ありがとうございました。 二人;それでは。 >> > |
17398 | 家族の写真 Act 11 裏稼業として二人の会話 | 十叶 夕海 | 2005/11/24 23:17:20 |
記事番号17379へのコメント 「アル兄さん。 叔父さんと今日来るのよね? セレス叔父さん元気?」 「元気すぎるぞ、ピ−十歳過ぎているのに、アフリカのナントカ族に会いに行って、一昨日帰ってきたんだ。」 四月も終わりの明日からゴ−ルデンウィ−クの部活のミ−ティングあと。 五月の半ばに予定されていた発表会が無くなったとことを報告し、また七月に今春入学した一回生を含め、上演することを決めた、そのあと。 ちなみに、ラディハルトとユヴェルは、バイトのため早々に帰っている。 ディスティア達が言うセレスとは、ディスティアの母・ルピナスの双子の弟で、姉と同じ、驚異の若々しさの冒険記系のノンフィクション作家である。 「元気そうで何より。 ・・・・≪デザ−トロ−ズ≫でお茶しない?」 「わかった。」 「ディスティアサン。 お久シ振りですネ。」 お冷とメニュ−をもってきたのは、通称;『参代目のの忠犬』の紫苑。 記憶喪失の26歳である。 「紫苑、この間はありがとう。」 「イエイエ。」 イントネ−ションに、まだ特徴が残るものの紫苑は、そう穏やかに答えた。 「そういえば、エイレンさんは?」 「出前二行ってまス。」 注文は、ディスティアが、ピ−チフレバ−ティ−のケ−キセット。アルティアがカプチ−ノであった。 「何か、ゴ用があったら言っテくださイネ。」 紫苑が、注文品を持って来て、席から離れたのを確認して、アルティアは、話を切り出す。 「≪暴炎の教皇≫としての俺に用事か? ≪死風舞の風舞姫≫?」 「ええ、情報屋よりの運び屋さん?」 ケ−キ−ベリ−のチ−ズケ−キ生クリ−ム付きを咀嚼しつつ、答えるディスティア。 暴走族のリ−ダ−としても外さなかった慈愛の顔はそこにはなく、酷薄な氷のような表情のディスティア。 アルティアも、普段の無表情に凄みを持たせたようなそんな表情。 そう、ここにいるのは、ディスティアとアルティアではなく、≪死風舞の風姫≫と ≪爆炎の教皇≫だった。 「まぁま。 で、確証は取れたのか?」 「うん、シャアル兄さんを攫ったのも、三種類の血紅玉を販売しているのは、あの男とそのバックね。 エリスとレイティスの仇やっとつかめたわ。 ・・・・・でも、あの子になんて言えばいい?」 「『To Be Cool』だ。 レイさんもそう言ってただろ、よく。 それに、よろず屋としては≪風姫とルリイロ≫が最高クラスだろ?」 そう、ディスティアと紫苑は、3年程前からコンビを組み、裏稼業でかなり名前が売れているのだ。 違う職種を名乗っていても、知らないのは、ぺ−ぺ−と赤ん坊ぐらいである。 情報屋としては、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫や≪魔導師(マジスタ)ラビ≫にこそ負けるが、運び屋としての二人は特に有名である。 「ありがと。 今日、会うつもり、レイティスの最後の言葉だし、ちゃんとあの子に教えてあげないとね。」 「・・・・・・その前に、料理の腕ふるえよ。」 「うん。」 そして、その晩−。 ルピナスママは、明後日の温泉旅行のために、ためていた仕事を片付けるためにホテルに缶詰中だし、ファランも仕事の調整の為いなかった。 ということで、ヴァリ−ド家の五人とペシュテル家の二人が食卓を囲んでいた。 レン側には、しょうが風味のと七味唐辛子風味の焼きナスと揚げ出汁豆腐、山菜の煮付け、あっさり角煮(ディスティアのオリジナル。通常レシピを改造して角煮なのにあっさり風味)など、脂っこいものが、苦手な父のための料理が並んでいる。 中央の揚げ物皿は、3分の1は、やはり海老やホタテ、季節の野菜などの素揚げや精進揚げである。 アルト達側に、ロ−ルキャベツデミグラスソ−ス煮込み、海老のオ−ロラサラダ、牛肉のアスパラ巻などのボリュ−ム満載のもの。 揚げ物は、唐揚げ(醤油味とカレ−味)。 ちなみにおみつけは、里芋とアスパラ、ご飯は山菜御飯である。 「ディスティア、今日は大変だったのじゃありませんか?」 「ん〜?(飲み込んでから) いつも、二種類作ってるしね。 それに、父さん、精進揚げとかは食べれるけど、それ以上脂っこいものは胃悪くするでしょ?」 「料理上手だね。 ディスティアちゃん、うちのアルのとこお嫁に来ない?」 「まだ、結婚には早いです、セレス。」 「妹だ、親父。 ディスティアはな。」 叔父のセレスの言葉に、父・レンとアルティアの言葉が返される。 さしずめ、レンの言葉は、右フック。アルティアのは、左ストレ−トと言った所だろう。 そして、数時間後−。 セレスとレンは、セレスのお土産の日本酒(日本に帰ってから、しばらく日本酒の里に行っていたらしい)を酌み交わしていた。 もっとも、単純量としてそろそろ、二人とも、一升ほど飲んでいるが。 だから、レンは、『あのですね、結婚はせめて大学を卒業してからだと思うのれすよ。』とか、いいつつ、セレスにか絡んでいた。 呂律も妖しいし、もう三十分もすれば、酔いつぶれるだろう。 それを横目に、ディスティアは、さっきの食事中に焼いたクッキ−の袋二つとブ−ツや衣装いりの肩掛けスポ−ツバックを手に、家を出た。 そして、目的地に向かう最中のヘルメットの中で、誰にも聞こえないことを承知の上でこう呟く。 「覚えてないの、オルフェ−ゼ? 貴女が支えにしているレイティスが、あなたに一番望んでいたこと。 『幸せになりなさい』。 オルフェ−ゼ、貴女は今それで幸せなの?」 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ 一つだけ、補足。 セレスとレンは、冷酒として、日本酒を飲んでいます。 もしも、温燗とかで飲んでいると、その半分くらいの量でつぶれます。 あと、ディスティアとオルフェ−ゼ嬢は、外見とある一点を除いてそっくりです。 違いは、今現在守りたいものがあるかどうかぐらいです。 オルフェ−ゼ嬢は、これからのキ−キャラです。 ともあれ、それでは、また次回。 |
17399 | レイティスさんの影響、大きいですね・・・・ | 羅城 朱琉 | 2005/11/25 08:40:07 |
記事番号17398へのコメント > 朱琉:こんにちは!今回もアミリータさんと共に、レスに参ります。 > > >「アル兄さん。 > 叔父さんと今日来るのよね? > セレス叔父さん元気?」 >「元気すぎるぞ、ピ−十歳過ぎているのに、アフリカのナントカ族に会いに行って、一昨日帰ってきたんだ。」 朱琉:それは本当に、元気すぎ・・・・ アミイ:旅先でぱったり逝ってしまわないように、気をつけてね! 朱琉:そんなことを一点の曇りもない爽やかな笑顔で言わないでくださいよ、不吉な・・・・ >四月も終わりの明日からゴ−ルデンウィ−クの部活のミ−ティングあと。 >五月の半ばに予定されていた発表会が無くなったとことを報告し、また七月に今春入学した一回生を含め、上演することを決めた、そのあと。 >ちなみに、ラディハルトとユヴェルは、バイトのため早々に帰っている。 >ディスティア達が言うセレスとは、ディスティアの母・ルピナスの双子の弟で、姉と同じ、驚異の若々しさの冒険記系のノンフィクション作家である。 >「元気そうで何より。 > ・・・・≪デザ−トロ−ズ≫でお茶しない?」 >「わかった。」 > > > > > > > >「ディスティアサン。 > お久シ振りですネ。」 >お冷とメニュ−をもってきたのは、通称;『参代目のの忠犬』の紫苑。 >記憶喪失の26歳である。 >「紫苑、この間はありがとう。」 >「イエイエ。」 >イントネ−ションに、まだ特徴が残るものの紫苑は、そう穏やかに答えた。 >「そういえば、エイレンさんは?」 >「出前二行ってまス。」 >注文は、ディスティアが、ピ−チフレバ−ティ−のケ−キセット。アルティアがカプチ−ノであった。 >「何か、ゴ用があったら言っテくださイネ。」 >紫苑が、注文品を持って来て、席から離れたのを確認して、アルティアは、話を切り出す。 >「≪暴炎の教皇≫としての俺に用事か? > ≪死風舞の風舞姫≫?」 朱琉:なるほど、アル氏が《爆炎の教皇》、ディス嬢が《死風舞の風舞姫》でしたか(納得) >「ええ、情報屋よりの運び屋さん?」 >ケ−キ−ベリ−のチ−ズケ−キ生クリ−ム付きを咀嚼しつつ、答えるディスティア。 >暴走族のリ−ダ−としても外さなかった慈愛の顔はそこにはなく、酷薄な氷のような表情のディスティア。 >アルティアも、普段の無表情に凄みを持たせたようなそんな表情。 >そう、ここにいるのは、ディスティアとアルティアではなく、≪死風舞の風姫≫と >≪爆炎の教皇≫だった。 朱琉:最強兄妹、そろい踏み・・・・ アミイ:そうねぇ。私と我が愛しのおねーさまには負けるけど。 朱琉:変なチャチャ入れないでくださいな。・・・・しかし、敵に回したくないですね、彼ら・・・・と、いうより、特にディスティア嬢。 >「まぁま。 > で、確証は取れたのか?」 >「うん、シャアル兄さんを攫ったのも、三種類の血紅玉を販売しているのは、あの男とそのバックね。 > エリスとレイティスの仇やっとつかめたわ。 > ・・・・・でも、あの子になんて言えばいい?」 >「『To Be Cool』だ。 > レイさんもそう言ってただろ、よく。 > それに、よろず屋としては≪風姫とルリイロ≫が最高クラスだろ?」 >そう、ディスティアと紫苑は、3年程前からコンビを組み、裏稼業でかなり名前が売れているのだ。 >違う職種を名乗っていても、知らないのは、ぺ−ぺ−と赤ん坊ぐらいである。 >情報屋としては、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫や≪魔導師(マジスタ)ラビ≫にこそ負けるが、運び屋としての二人は特に有名である。 >「ありがと。 > 今日、会うつもり、レイティスの最後の言葉だし、ちゃんとあの子に教えてあげないとね。」 >「・・・・・・その前に、料理の腕ふるえよ。」 >「うん。」 朱琉:きゃあぁぁぁっ!会うんですね、会うんですね!?きゃあきゃあv アミイ:落ち着きなさいって。で、何が言いたいの? 何々、オルフェーゼちゃんとディスティアちゃんが会うのが嬉しいのね?それで、きっと険悪な雰囲気なんだろうなーとか思って笑みをこぼしてるのね?・・・・悪趣味。 朱琉:何と言われようとも。 > > > > > > >そして、その晩−。 >ルピナスママは、明後日の温泉旅行のために、ためていた仕事を片付けるためにホテルに缶詰中だし、ファランも仕事の調整の為いなかった。 >ということで、ヴァリ−ド家の五人とペシュテル家の二人が食卓を囲んでいた。 >レン側には、しょうが風味のと七味唐辛子風味の焼きナスと揚げ出汁豆腐、山菜の煮付け、あっさり角煮(ディスティアのオリジナル。通常レシピを改造して角煮なのにあっさり風味)など、脂っこいものが、苦手な父のための料理が並んでいる。 >中央の揚げ物皿は、3分の1は、やはり海老やホタテ、季節の野菜などの素揚げや精進揚げである。 >アルト達側に、ロ−ルキャベツデミグラスソ−ス煮込み、海老のオ−ロラサラダ、牛肉のアスパラ巻などのボリュ−ム満載のもの。 >揚げ物は、唐揚げ(醤油味とカレ−味)。 >ちなみにおみつけは、里芋とアスパラ、ご飯は山菜御飯である。 >「ディスティア、今日は大変だったのじゃありませんか?」 >「ん〜?(飲み込んでから) > いつも、二種類作ってるしね。 > それに、父さん、精進揚げとかは食べれるけど、それ以上脂っこいものは胃悪くするでしょ?」 >「料理上手だね。 > ディスティアちゃん、うちのアルのとこお嫁に来ない?」 >「まだ、結婚には早いです、セレス。」 >「妹だ、親父。 > ディスティアはな。」 >叔父のセレスの言葉に、父・レンとアルティアの言葉が返される。 >さしずめ、レンの言葉は、右フック。アルティアのは、左ストレ−トと言った所だろう。 朱琉:アル氏、ごもっともです。 アミイ:レンさんってば、可愛いわねぇv 朱琉:・・・・・。 > > > >そして、数時間後−。 >セレスとレンは、セレスのお土産の日本酒(日本に帰ってから、しばらく日本酒の里に行っていたらしい)を酌み交わしていた。 >もっとも、単純量としてそろそろ、二人とも、一升ほど飲んでいるが。 >だから、レンは、『あのですね、結婚はせめて大学を卒業してからだと思うのれすよ。』とか、いいつつ、セレスにか絡んでいた。 >呂律も妖しいし、もう三十分もすれば、酔いつぶれるだろう。 >それを横目に、ディスティアは、さっきの食事中に焼いたクッキ−の袋二つとブ−ツや衣装いりの肩掛けスポ−ツバックを手に、家を出た。 >そして、目的地に向かう最中のヘルメットの中で、誰にも聞こえないことを承知の上でこう呟く。 >「覚えてないの、オルフェ−ゼ? > 貴女が支えにしているレイティスが、あなたに一番望んでいたこと。 > 『幸せになりなさい』。 > オルフェ−ゼ、貴女は今それで幸せなの?」 朱琉:次回が大変楽しみです。 アミイ:その前に、あんたが外伝書きなさいな。 朱琉:・・・・中編は、週明けに投稿します。 > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > >一つだけ、補足。 >セレスとレンは、冷酒として、日本酒を飲んでいます。 >もしも、温燗とかで飲んでいると、その半分くらいの量でつぶれます。 朱琉:ああ、確かに。温燗が、一番アルコールが体に吸収されやすいんですよね。 > > > >あと、ディスティアとオルフェ−ゼ嬢は、外見とある一点を除いてそっくりです。 >違いは、今現在守りたいものがあるかどうかぐらいです。 >オルフェ−ゼ嬢は、これからのキ−キャラです。 > > >ともあれ、それでは、また次回。 朱琉:はい、では、また。 二人:では、今回はこの辺で! > > |
17400 | 裏稼業の二人の育ての父みたいなものですから。 | 十叶 夕海 | 2005/11/25 23:29:35 |
記事番号17399へのコメント > >> >朱琉:こんにちは!今回もアミリータさんと共に、レスに参ります。 ユア;今回も、久遠氏と一緒に行きます。 > >> >> >>「アル兄さん。 >> 叔父さんと今日来るのよね? >> セレス叔父さん元気?」 >>「元気すぎるぞ、ピ−十歳過ぎているのに、アフリカのナントカ族に会いに行って、一昨日帰ってきたんだ。」 >朱琉:それは本当に、元気すぎ・・・・ >アミイ:旅先でぱったり逝ってしまわないように、気をつけてね! >朱琉:そんなことを一点の曇りもない爽やかな笑顔で言わないでくださいよ、不吉な・・・・ ユア;現在単純計算40過ぎなのに。 久遠;まあ、旅先で死ぬも畳の上で死ぬも、その人の運よ。 >> >> >> >> >> >> >> >>「ディスティアサン。 >> お久シ振りですネ。」 >>お冷とメニュ−をもってきたのは、通称;『参代目のの忠犬』の紫苑。 >>記憶喪失の26歳である。 >>「紫苑、この間はありがとう。」 >>「イエイエ。」 >>イントネ−ションに、まだ特徴が残るものの紫苑は、そう穏やかに答えた。 >>「そういえば、エイレンさんは?」 >>「出前二行ってまス。」 >>注文は、ディスティアが、ピ−チフレバ−ティ−のケ−キセット。アルティアがカプチ−ノであった。 >>「何か、ゴ用があったら言っテくださイネ。」 >>紫苑が、注文品を持って来て、席から離れたのを確認して、アルティアは、話を切り出す。 >>「≪暴炎の教皇≫としての俺に用事か? >> ≪死風舞の風舞姫≫?」 >朱琉:なるほど、アル氏が《爆炎の教皇》、ディス嬢が《死風舞の風舞姫》でしたか(納得) ユア;大分前に書いた『風華』の設定です。 相違点は、アルティアが能力持ちであるかないかぐらいですね、仇名と。 > >>「ええ、情報屋よりの運び屋さん?」 >>ケ−キ−ベリ−のチ−ズケ−キ生クリ−ム付きを咀嚼しつつ、答えるディスティア。 >>暴走族のリ−ダ−としても外さなかった慈愛の顔はそこにはなく、酷薄な氷のような表情のディスティア。 >>アルティアも、普段の無表情に凄みを持たせたようなそんな表情。 >>そう、ここにいるのは、ディスティアとアルティアではなく、≪死風舞の風姫≫と >>≪爆炎の教皇≫だった。 >朱琉:最強兄妹、そろい踏み・・・・ >アミイ:そうねぇ。私と我が愛しのおねーさまには負けるけど。 >朱琉:変なチャチャ入れないでくださいな。・・・・しかし、敵に回したくないですね、彼ら・・・・と、いうより、特にディスティア嬢。 久遠:ディスちゃんとアルティア君は、従兄妹同士よ。幼馴染みの。 だけど、そうよね。 ユア;他の方の能力は、攻撃・防御・治癒のどれかに偏るはずなのに、彼女にはないということですし。 久遠;切り替えがうまいのよね。 > >>「まぁま。 >> で、確証は取れたのか?」 >>「うん、シャアル兄さんを攫ったのも、三種類の血紅玉を販売しているのは、あの男とそのバックね。 >> エリスとレイティスの仇やっとつかめたわ。 >> ・・・・・でも、あの子になんて言えばいい?」 >>「『To Be Cool』だ。 >> レイさんもそう言ってただろ、よく。 >> それに、よろず屋としては≪風姫とルリイロ≫が最高クラスだろ?」 >>そう、ディスティアと紫苑は、3年程前からコンビを組み、裏稼業でかなり名前が売れているのだ。 >>違う職種を名乗っていても、知らないのは、ぺ−ぺ−と赤ん坊ぐらいである。 >>情報屋としては、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫や≪魔導師(マジスタ)ラビ≫にこそ負けるが、運び屋としての二人は特に有名である。 >>「ありがと。 >> 今日、会うつもり、レイティスの最後の言葉だし、ちゃんとあの子に教えてあげないとね。」 >>「・・・・・・その前に、料理の腕ふるえよ。」 >>「うん。」 >朱琉:きゃあぁぁぁっ!会うんですね、会うんですね!?きゃあきゃあv >アミイ:落ち着きなさいって。で、何が言いたいの? > 何々、オルフェーゼちゃんとディスティアちゃんが会うのが嬉しいのね?それで、きっと険悪な雰囲気なんだろうなーとか思って笑みをこぼしてるのね?・・・・悪趣味。 >朱琉:何と言われようとも。 ユア;外伝のほうで、シヴァさんから性格悪いといわれオルフェ−ゼ嬢も。 六年のキャリアの≪風舞姫≫を相手にしては・・・・・ね。 久遠;戦闘がなくて、ちょっぴりお姉さん的には、寂しいけど、心理的な駆け引きが見どころね。 > >> >> >> >> >> >> >>そして、その晩−。 >>ルピナスママは、明後日の温泉旅行のために、ためていた仕事を片付けるためにホテルに缶詰中だし、ファランも仕事の調整の為いなかった。 >>ということで、ヴァリ−ド家の五人とペシュテル家の二人が食卓を囲んでいた。 >>レン側には、しょうが風味のと七味唐辛子風味の焼きナスと揚げ出汁豆腐、山菜の煮付け、あっさり角煮(ディスティアのオリジナル。通常レシピを改造して角煮なのにあっさり風味)など、脂っこいものが、苦手な父のための料理が並んでいる。 >>中央の揚げ物皿は、3分の1は、やはり海老やホタテ、季節の野菜などの素揚げや精進揚げである。 >>アルト達側に、ロ−ルキャベツデミグラスソ−ス煮込み、海老のオ−ロラサラダ、牛肉のアスパラ巻などのボリュ−ム満載のもの。 >>揚げ物は、唐揚げ(醤油味とカレ−味)。 >>ちなみにおみつけは、里芋とアスパラ、ご飯は山菜御飯である。 >>「ディスティア、今日は大変だったのじゃありませんか?」 >>「ん〜?(飲み込んでから) >> いつも、二種類作ってるしね。 >> それに、父さん、精進揚げとかは食べれるけど、それ以上脂っこいものは胃悪くするでしょ?」 >>「料理上手だね。 >> ディスティアちゃん、うちのアルのとこお嫁に来ない?」 >>「まだ、結婚には早いです、セレス。」 >>「妹だ、親父。 >> ディスティアはな。」 >>叔父のセレスの言葉に、父・レンとアルティアの言葉が返される。 >>さしずめ、レンの言葉は、右フック。アルティアのは、左ストレ−トと言った所だろう。 >朱琉:アル氏、ごもっともです。 >アミイ:レンさんってば、可愛いわねぇv >朱琉:・・・・・。 > ユア;でも、父親としては、レンさんは、度量ありますよ。 久遠;ディスティアとアルトの裏稼業の関与を公認しているものね。 >> >> >> >>そして、数時間後−。 >>セレスとレンは、セレスのお土産の日本酒(日本に帰ってから、しばらく日本酒の里に行っていたらしい)を酌み交わしていた。 >>もっとも、単純量としてそろそろ、二人とも、一升ほど飲んでいるが。 >>だから、レンは、『あのですね、結婚はせめて大学を卒業してからだと思うのれすよ。』とか、いいつつ、セレスにか絡んでいた。 >>呂律も妖しいし、もう三十分もすれば、酔いつぶれるだろう。 >>それを横目に、ディスティアは、さっきの食事中に焼いたクッキ−の袋二つとブ−ツや衣装いりの肩掛けスポ−ツバックを手に、家を出た。 >>そして、目的地に向かう最中のヘルメットの中で、誰にも聞こえないことを承知の上でこう呟く。 >>「覚えてないの、オルフェ−ゼ? >> 貴女が支えにしているレイティスが、あなたに一番望んでいたこと。 >> 『幸せになりなさい』。 >> オルフェ−ゼ、貴女は今それで幸せなの?」 >朱琉:次回が大変楽しみです。 >アミイ:その前に、あんたが外伝書きなさいな。 >朱琉:・・・・中編は、週明けに投稿します。 ユア;灰お待ちしております。 久遠;まあ、孤独な涙とか、色々と手を伸ばしすぎて、収集があまりつかなくなっていルようだけど。 > >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >>一つだけ、補足。 >>セレスとレンは、冷酒として、日本酒を飲んでいます。 >>もしも、温燗とかで飲んでいると、その半分くらいの量でつぶれます。 >朱琉:ああ、確かに。温燗が、一番アルコールが体に吸収されやすいんですよね。 > ユア;はい。私も試して、いつもの半分の量でダウンしました。 >> >> >> >>あと、ディスティアとオルフェ−ゼ嬢は、外見とある一点を除いてそっくりです。 >>違いは、今現在守りたいものがあるかどうかぐらいです。 >>オルフェ−ゼ嬢は、これからのキ−キャラです。 >> >> >>ともあれ、それでは、また次回。 >朱琉:はい、では、また。 >二人:では、今回はこの辺で! >> ユア;はい。 二人;では。次回で。 >> > |
17403 | 家族の写真 Act 12 I wish you were smile to me 1 | 十叶 夕海 | 2005/11/26 22:20:07 |
記事番号17379へのコメント 「あっ、リ−ダ−。」 「今日は、リ−ダ−ではないよ。 ≪死風舞の風舞姫≫の方だ。」 「へぇ。 あ、シオは三階にいるよ。」 「ありがと。 今日は、一人?」 「ああ、うん。」 「じゃ、これ全部食べていいよ。」 「うお。らっき。」 ディスティアが、≪デザ−トロ−ズ≫によると、ゲ−ムボ−イアドバンスをピコピコやっているリィン=クロイラルがいた。 彼は、青い髪をジェルか何かで逆立てているが、どう見ても小学生ぐらいにしか見えない十八歳の童顔青年で、≪シルフィ−ダンサ−≫が一角、≪由風虞(ゆるんぐ)≫の二代目である。 その彼に、用意してきたクッキ−の大きい方の袋を渡した。 PM24:00−。 時乃市はずれ・工場跡。 ディスティアは、≪死風舞の風舞姫≫としての衣装を身に纏い、作業台だったものに腰掛けていた。 黒の尼僧服に、黒のフ−ドと白い顔全体を覆うウィンプルというものと、口元覆う黒い細かいレ−スのべ−ル、黒いブ−ツを身に付けたディスティアがそこにいた。 なぜ、長髪なのにウィンプルで髪を隠せるかというと、エイレンが綺麗に編みこんでショ−トカットぐらいにして収めているのだ。 尼僧服のディスティアは、教会などにいれば、ある一点を除き、完全に馴染んでしまうほどに良く似合っていた。 その馴染みきれない一点とは、首から下げているものである。 彼女は、十字架ではなく、髪と同じ様な色合いの青く輝く三日月を細くなっている部分を鎖で繋ぎ、首から下げる形のペンダント また、ウィンプルからマイクが覗いており、その下に変声器を忍ばせているようだ。 首には、黒いチョ−カ−、それがスピ−カ−なのだろう。 紫苑は、小粋な紺と城のたてストライプの動きやすさを追究したス−ツと黒眼鏡という、これで、葉巻でも咥えれば、ギャングといっても通用しそうな服装であった。 「さて、引っかかるかな、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫」 ディスティアの変声器を使用した声は、いつものアルトの明るい声ではなく、あるとでもやや掠れた感じのハスキ−ボイスであった。 数日前、ディスティアは、オルフェ−ゼと呼ばれる情報屋にこんな内容のメ−ルを送った。 ≪ 親愛なるオルフェ−ゼ殿。 4月30日の24:30分に、時乃市はずれの廃工場に来られませ。 ≪万象知悉≫レイティスどのについて、お話があります。 萬屋≪死風舞の風舞姫≫ より ≫ 此処で、少し過去話をしよう。 ディスティアが、暴走族の世界よりもディ−プなこの稼業を始めた理由は、レイティスと同じ系統の能力・・・血液を自在に操る能力の情報屋・・・・≪シルフィ−ダンサ−≫の初代・シャアルの友人で、連合に出入りだった奴の謎の死が原因である。 名前は、エリス=モトハル=クロ−リック。 日系の外国人で、気さくでこの世界にいる人間らしくない人間だった。 子供心に、ディスティアは、大人になったら結婚したいなと思っていた・・・・思いたくなるような人間だった。 彼に、基本的な情報屋・・・裏稼業としての心得を教わった。 しかし、彼は、同じ系統の能力者・レイティス=アイルテとおなじく、雪の季節のとある朝、六年前のある朝、冷たくなっていた。 「エリス・・・・・・」 ディスティアは、懐かしげに、或いは、寂しげに、呟く。 それから十数分後−。 「≪死風舞の風舞姫≫ですか?」 「ええ。」 この跡地が、工場と機能していた頃は、搬入口としていただろう大きな扉から−ディスティアの座っている正面−誰何の声が掛かった。 その声の主は、月の光を受け、その姿をさらしていた。 腰より長い銀の髪と今は薄い色のサングラスに隠されている淡い深緑の色を移した瞳に、ディスティアは懐かしさを覚えた。 しかし、彼女は、思い出の中とは違い、実用性重視のクロのパンツス−ツを纏っており、それと、数年分の年齢が、ディスティアに時間の経過を実感させる。 「久し振り、あるいは、初めまして、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫嬢。 私が、≪死風舞の風舞姫≫と呼ばれています。 こっちが相方の≪ルリイロ≫。 3年程前にあったきりですから、大きくなりましたね。」 「誰ですか、と言いたいですが、そんなに大きくなってません。 ディスティアさん?」 三年以上前のレイティスの知り合いの誰かはわからなくても、ディスティアが出入りしていたのは、アリエスにとって承知のことだった。 「でも、その時に、私が何の格好をしていたかは秘密。 ヒントは、『毒蜘蛛の名前』。」 半ば、面白がるようにディスティアは言葉を重ねる。 紫苑は、その斜め後ろで、ただ静寂を持って佇むのみ。 「今は、関係ないことだけれど。 ああ、あなたが、何時もする質問の答えは。 『レイティス=アイルテを知っているか?』に対しては、知っているわ。 私の裏稼業の大切な友人だった。 『彼を殺した【吸血鬼】に心当たりは?』に対しても、知っているわ。 これは、数日前につかんだことよ。確証も含めて。」 オルフェ−ゼは、それを聞いた途端、何かの意図を持たせた動きの為のモ−ションをしようと・・・した。 したのだが、それは、意図を完遂することは出来なかった。 『疾風』という言葉が、子供のおもちゃのように思えるような速さで後ろを取った紫苑によって。 オルフェ−ゼは、紫苑に両腕を彼の右腕一本で極められて、首にも彼の左手にあるクナイのような小さなナイフがつきつけられていた。 「ルリイロ? やめなさい。」 「でモ、≪風舞姫≫サンに・・・」 「私の言葉が聞こえなかった? ルリイロ、やめなさい。 ・・・・・・悪かったね、オルフェ−ゼ。 ・・・・・それと、そいつに能力は一切効かない。 そう言う体質だから、気にするなよ、読めなくても。」 「なぜ、兄さんと同じ能力と同じ力の人間が・・・・。」 シオンが離れると、ディスティアは、オルフェ−ゼに対して、フォロ−を入れる。 入れたのだが、それすらも、混乱の原因となった。 レイティスの力−≪鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)≫は、血液を任意の形に固める力である。 その固まった≪宝石(ジェム)≫は、装備者を異能の能力ならば、何でも打ち砕く・無効化してしまうのだ。 例外は、エイレンの使鬼の力である。 その力が、シオンにも宿っているのだ。 「『To be cool』だよ。 私は、話をしにきただけ。 レイティスもよく言っていたと思うけど、日陰の世界の基本だって。」 「貴女に、私の何がわかると?」 「わかるって言ったら?」 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ はい。 近いようで遠い少女同士(ディスティアは少女と呼ぶには少々・・・)の精神戦はじまりました。 『大好きなあの人の仇を討つ』 そのためだけに、それぞれ日陰に入った二人のお話は、最短三話です。 しかし、予定です。 私にとって『予定は未定』なものなのです。 タイトルの説明です。 『I wish you were smile to me』は、 意訳で『私に貴方が微笑むことはない』 直訳で『私に貴方が微笑めばいいのに』 これは、ディスティア→エリス、オルフェ−ゼ→レイティスへの言葉でしょう。 逆にいえば、ありえないからこそ、望みたいものです。 では、ディスティアVSオルフェ−ゼ U で会いましょう。 さようなら!! |
17405 | 頑張れディス嬢・・・・と、アリエス。(どっちの味方やら?) | 羅城 朱琉 | 2005/11/28 08:45:34 |
記事番号17403へのコメント 朱琉:こんにちは!早速ですが、レスです。 > > > > >PM24:00−。 >時乃市はずれ・工場跡。 > >ディスティアは、≪死風舞の風舞姫≫としての衣装を身に纏い、作業台だったものに腰掛けていた。 >黒の尼僧服に、黒のフ−ドと白い顔全体を覆うウィンプルというものと、口元覆う黒い細かいレ−スのべ−ル、黒いブ−ツを身に付けたディスティアがそこにいた。 >なぜ、長髪なのにウィンプルで髪を隠せるかというと、エイレンが綺麗に編みこんでショ−トカットぐらいにして収めているのだ。 >尼僧服のディスティアは、教会などにいれば、ある一点を除き、完全に馴染んでしまうほどに良く似合っていた。 >その馴染みきれない一点とは、首から下げているものである。 >彼女は、十字架ではなく、髪と同じ様な色合いの青く輝く三日月を細くなっている部分を鎖で繋ぎ、首から下げる形のペンダント >また、ウィンプルからマイクが覗いており、その下に変声器を忍ばせているようだ。 >首には、黒いチョ−カ−、それがスピ−カ−なのだろう。 >紫苑は、小粋な紺と城のたてストライプの動きやすさを追究したス−ツと黒眼鏡という、これで、葉巻でも咥えれば、ギャングといっても通用しそうな服装であった。 >「さて、引っかかるかな、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫」 >ディスティアの変声器を使用した声は、いつものアルトの明るい声ではなく、あるとでもやや掠れた感じのハスキ−ボイスであった。 >数日前、ディスティアは、オルフェ−ゼと呼ばれる情報屋にこんな内容のメ−ルを送った。 > >≪ 親愛なるオルフェ−ゼ殿。 > > 4月30日の24:30分に、時乃市はずれの廃工場に来られませ。 > ≪万象知悉≫レイティスどのについて、お話があります。 > > 萬屋≪死風舞の風舞姫≫ より ≫ アミイ:いわゆる、『挑戦状』ってやつね! 朱琉:ちょっと違うと思う・・・・。 > > >此処で、少し過去話をしよう。 >ディスティアが、暴走族の世界よりもディ−プなこの稼業を始めた理由は、レイティスと同じ系統の能力・・・血液を自在に操る能力の情報屋・・・・≪シルフィ−ダンサ−≫の初代・シャアルの友人で、連合に出入りだった奴の謎の死が原因である。 >名前は、エリス=モトハル=クロ−リック。 >日系の外国人で、気さくでこの世界にいる人間らしくない人間だった。 >子供心に、ディスティアは、大人になったら結婚したいなと思っていた・・・・思いたくなるような人間だった。 >彼に、基本的な情報屋・・・裏稼業としての心得を教わった。 >しかし、彼は、同じ系統の能力者・レイティス=アイルテとおなじく、雪の季節のとある朝、六年前のある朝、冷たくなっていた。 >「エリス・・・・・・」 >ディスティアは、懐かしげに、或いは、寂しげに、呟く。 >それから十数分後−。 >「≪死風舞の風舞姫≫ですか?」 >「ええ。」 >この跡地が、工場と機能していた頃は、搬入口としていただろう大きな扉から−ディスティアの座っている正面−誰何の声が掛かった。 アミイ:あら、来たわね。結構ミエミエの罠っぽかったのに。 朱琉:まあ、来るでしょう。レイティスの名前を出されれば。 >その声の主は、月の光を受け、その姿をさらしていた。 >腰より長い銀の髪と今は薄い色のサングラスに隠されている淡い深緑の色を移した瞳に、ディスティアは懐かしさを覚えた。 >しかし、彼女は、思い出の中とは違い、実用性重視のクロのパンツス−ツを纏っており、それと、数年分の年齢が、ディスティアに時間の経過を実感させる。 >「久し振り、あるいは、初めまして、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫嬢。 > 私が、≪死風舞の風舞姫≫と呼ばれています。 > こっちが相方の≪ルリイロ≫。 > 3年程前にあったきりですから、大きくなりましたね。」 >「誰ですか、と言いたいですが、そんなに大きくなってません。 > ディスティアさん?」 >三年以上前のレイティスの知り合いの誰かはわからなくても、ディスティアが出入りしていたのは、アリエスにとって承知のことだった。 >「でも、その時に、私が何の格好をしていたかは秘密。 > ヒントは、『毒蜘蛛の名前』。」 朱琉:・・・・・・・・? アミイ:何でしょうねぇ? >半ば、面白がるようにディスティアは言葉を重ねる。 >紫苑は、その斜め後ろで、ただ静寂を持って佇むのみ。 >「今は、関係ないことだけれど。 > ああ、あなたが、何時もする質問の答えは。 > 『レイティス=アイルテを知っているか?』に対しては、知っているわ。 > 私の裏稼業の大切な友人だった。 > 『彼を殺した【吸血鬼】に心当たりは?』に対しても、知っているわ。 > これは、数日前につかんだことよ。確証も含めて。」 >オルフェ−ゼは、それを聞いた途端、何かの意図を持たせた動きの為のモ−ションをしようと・・・した。 >したのだが、それは、意図を完遂することは出来なかった。 >『疾風』という言葉が、子供のおもちゃのように思えるような速さで後ろを取った紫苑によって。 >オルフェ−ゼは、紫苑に両腕を彼の右腕一本で極められて、首にも彼の左手にあるクナイのような小さなナイフがつきつけられていた。 朱琉:よし!よくやった紫苑君! アミイ:朱琉ちゃん・・・・あなた、どっちの味方? 朱琉:・・・・さあ?あえて言うなら、将来アリエスを幸せにしてくれそうな方の味方? >「ルリイロ? > やめなさい。」 >「でモ、≪風舞姫≫サンに・・・」 >「私の言葉が聞こえなかった? > ルリイロ、やめなさい。 > ・・・・・・悪かったね、オルフェ−ゼ。 > ・・・・・それと、そいつに能力は一切効かない。 > そう言う体質だから、気にするなよ、読めなくても。」 >「なぜ、兄さんと同じ能力と同じ力の人間が・・・・。」 >シオンが離れると、ディスティアは、オルフェ−ゼに対して、フォロ−を入れる。 >入れたのだが、それすらも、混乱の原因となった。 >レイティスの力−≪鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)≫は、血液を任意の形に固める力である。 >その固まった≪宝石(ジェム)≫は、装備者を異能の能力ならば、何でも打ち砕く・無効化してしまうのだ。 >例外は、エイレンの使鬼の力である。 >その力が、シオンにも宿っているのだ。 >「『To be cool』だよ。 > 私は、話をしにきただけ。 > レイティスもよく言っていたと思うけど、日陰の世界の基本だって。」 >「貴女に、私の何がわかると?」 >「わかるって言ったら?」 朱琉:続きが気になります!それはもう、ものすごく! アミイ:手玉に取られるオルフェーゼちゃん、可愛かったわよv > > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > >はい。 >近いようで遠い少女同士(ディスティアは少女と呼ぶには少々・・・)の精神戦はじまりました。 >『大好きなあの人の仇を討つ』 >そのためだけに、それぞれ日陰に入った二人のお話は、最短三話です。 >しかし、予定です。 >私にとって『予定は未定』なものなのです。 > > >タイトルの説明です。 >『I wish you were smile to me』は、 >意訳で『私に貴方が微笑むことはない』 >直訳で『私に貴方が微笑めばいいのに』 >これは、ディスティア→エリス、オルフェ−ゼ→レイティスへの言葉でしょう。 >逆にいえば、ありえないからこそ、望みたいものです。 > > >では、ディスティアVSオルフェ−ゼ U で会いましょう。 >さようなら!! 朱琉:はい、ではこの辺で。 二人:では、また! > |
17406 | 信念は、人それぞれ。 | 十叶 夕海 | 2005/11/29 21:40:54 |
記事番号17405へのコメント > > >朱琉:こんにちは!早速ですが、レスです。 ユア;こんにちは、返レス行かせてもらいます。 > >> >> >> >> >>PM24:00−。 >>時乃市はずれ・工場跡。 >> >>ディスティアは、≪死風舞の風舞姫≫としての衣装を身に纏い、作業台だったものに腰掛けていた。 >>黒の尼僧服に、黒のフ−ドと白い顔全体を覆うウィンプルというものと、口元覆う黒い細かいレ−スのべ−ル、黒いブ−ツを身に付けたディスティアがそこにいた。 >>なぜ、長髪なのにウィンプルで髪を隠せるかというと、エイレンが綺麗に編みこんでショ−トカットぐらいにして収めているのだ。 >>尼僧服のディスティアは、教会などにいれば、ある一点を除き、完全に馴染んでしまうほどに良く似合っていた。 >>その馴染みきれない一点とは、首から下げているものである。 >>彼女は、十字架ではなく、髪と同じ様な色合いの青く輝く三日月を細くなっている部分を鎖で繋ぎ、首から下げる形のペンダント >>また、ウィンプルからマイクが覗いており、その下に変声器を忍ばせているようだ。 >>首には、黒いチョ−カ−、それがスピ−カ−なのだろう。 >>紫苑は、小粋な紺と城のたてストライプの動きやすさを追究したス−ツと黒眼鏡という、これで、葉巻でも咥えれば、ギャングといっても通用しそうな服装であった。 >>「さて、引っかかるかな、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫」 >>ディスティアの変声器を使用した声は、いつものアルトの明るい声ではなく、あるとでもやや掠れた感じのハスキ−ボイスであった。 >>数日前、ディスティアは、オルフェ−ゼと呼ばれる情報屋にこんな内容のメ−ルを送った。 >> >>≪ 親愛なるオルフェ−ゼ殿。 >> >> 4月30日の24:30分に、時乃市はずれの廃工場に来られませ。 >> ≪万象知悉≫レイティスどのについて、お話があります。 >> >> 萬屋≪死風舞の風舞姫≫ より ≫ >アミイ:いわゆる、『挑戦状』ってやつね! >朱琉:ちょっと違うと思う・・・・。 ユア;レイティスの遺志で、ディスティアは、このような物を送りました。 久遠;彼女なりの考えもあるけどね。 > >> >> >>此処で、少し過去話をしよう。 >>ディスティアが、暴走族の世界よりもディ−プなこの稼業を始めた理由は、レイティスと同じ系統の能力・・・血液を自在に操る能力の情報屋・・・・≪シルフィ−ダンサ−≫の初代・シャアルの友人で、連合に出入りだった奴の謎の死が原因である。 >>名前は、エリス=モトハル=クロ−リック。 >>日系の外国人で、気さくでこの世界にいる人間らしくない人間だった。 >>子供心に、ディスティアは、大人になったら結婚したいなと思っていた・・・・思いたくなるような人間だった。 >>彼に、基本的な情報屋・・・裏稼業としての心得を教わった。 >>しかし、彼は、同じ系統の能力者・レイティス=アイルテとおなじく、雪の季節のとある朝、六年前のある朝、冷たくなっていた。 >>「エリス・・・・・・」 >>ディスティアは、懐かしげに、或いは、寂しげに、呟く。 >>それから十数分後−。 >>「≪死風舞の風舞姫≫ですか?」 >>「ええ。」 >>この跡地が、工場と機能していた頃は、搬入口としていただろう大きな扉から−ディスティアの座っている正面−誰何の声が掛かった。 >アミイ:あら、来たわね。結構ミエミエの罠っぽかったのに。 >朱琉:まあ、来るでしょう。レイティスの名前を出されれば。 ユア;彼女の存在理由に半ばなってますしね。 > >>その声の主は、月の光を受け、その姿をさらしていた。 >>腰より長い銀の髪と今は薄い色のサングラスに隠されている淡い深緑の色を移した瞳に、ディスティアは懐かしさを覚えた。 >>しかし、彼女は、思い出の中とは違い、実用性重視のクロのパンツス−ツを纏っており、それと、数年分の年齢が、ディスティアに時間の経過を実感させる。 >>「久し振り、あるいは、初めまして、≪千里眼のオルフェ−ゼ≫嬢。 >> 私が、≪死風舞の風舞姫≫と呼ばれています。 >> こっちが相方の≪ルリイロ≫。 >> 3年程前にあったきりですから、大きくなりましたね。」 >>「誰ですか、と言いたいですが、そんなに大きくなってません。 >> ディスティアさん?」 >>三年以上前のレイティスの知り合いの誰かはわからなくても、ディスティアが出入りしていたのは、アリエスにとって承知のことだった。 >>「でも、その時に、私が何の格好をしていたかは秘密。 >> ヒントは、『毒蜘蛛の名前』。」 >朱琉:・・・・・・・・? >アミイ:何でしょうねぇ? 久遠;『ブラック・ウィド−』 『黒い未亡人』という意味の名前の毒蜘蛛だわね。 > >>半ば、面白がるようにディスティアは言葉を重ねる。 >>紫苑は、その斜め後ろで、ただ静寂を持って佇むのみ。 >>「今は、関係ないことだけれど。 >> ああ、あなたが、何時もする質問の答えは。 >> 『レイティス=アイルテを知っているか?』に対しては、知っているわ。 >> 私の裏稼業の大切な友人だった。 >> 『彼を殺した【吸血鬼】に心当たりは?』に対しても、知っているわ。 >> これは、数日前につかんだことよ。確証も含めて。」 >>オルフェ−ゼは、それを聞いた途端、何かの意図を持たせた動きの為のモ−ションをしようと・・・した。 >>したのだが、それは、意図を完遂することは出来なかった。 >>『疾風』という言葉が、子供のおもちゃのように思えるような速さで後ろを取った紫苑によって。 >>オルフェ−ゼは、紫苑に両腕を彼の右腕一本で極められて、首にも彼の左手にあるクナイのような小さなナイフがつきつけられていた。 >朱琉:よし!よくやった紫苑君! >アミイ:朱琉ちゃん・・・・あなた、どっちの味方? >朱琉:・・・・さあ?あえて言うなら、将来アリエスを幸せにしてくれそうな方の味方? ユア;でしたら、ディスティアよりかな。 彼女の思惑が、それに近いので。 久遠;アリエスちゃんに、教えたいことがあるものね。 > >>「ルリイロ? >> やめなさい。」 >>「でモ、≪風舞姫≫サンに・・・」 >>「私の言葉が聞こえなかった? >> ルリイロ、やめなさい。 >> ・・・・・・悪かったね、オルフェ−ゼ。 >> ・・・・・それと、そいつに能力は一切効かない。 >> そう言う体質だから、気にするなよ、読めなくても。」 >>「なぜ、兄さんと同じ能力と同じ力の人間が・・・・。」 >>シオンが離れると、ディスティアは、オルフェ−ゼに対して、フォロ−を入れる。 >>入れたのだが、それすらも、混乱の原因となった。 >>レイティスの力−≪鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)≫は、血液を任意の形に固める力である。 >>その固まった≪宝石(ジェム)≫は、装備者を異能の能力ならば、何でも打ち砕く・無効化してしまうのだ。 >>例外は、エイレンの使鬼の力である。 >>その力が、シオンにも宿っているのだ。 >>「『To be cool』だよ。 >> 私は、話をしにきただけ。 >> レイティスもよく言っていたと思うけど、日陰の世界の基本だって。」 >>「貴女に、私の何がわかると?」 >>「わかるって言ったら?」 >朱琉:続きが気になります!それはもう、ものすごく! >アミイ:手玉に取られるオルフェーゼちゃん、可愛かったわよv ユア;彼女が、唯一我を無くすことに対して、ディスティア嬢は、 久遠;百戦錬磨までは行かないけど、古参の部類に入りますしね、六年だとね。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >>はい。 >>近いようで遠い少女同士(ディスティアは少女と呼ぶには少々・・・)の精神戦はじまりました。 >>『大好きなあの人の仇を討つ』 >>そのためだけに、それぞれ日陰に入った二人のお話は、最短三話です。 >>しかし、予定です。 >>私にとって『予定は未定』なものなのです。 >> >> >>タイトルの説明です。 >>『I wish you were smile to me』は、 >>意訳で『私に貴方が微笑むことはない』 >>直訳で『私に貴方が微笑めばいいのに』 >>これは、ディスティア→エリス、オルフェ−ゼ→レイティスへの言葉でしょう。 >>逆にいえば、ありえないからこそ、望みたいものです。 >> >> >>では、ディスティアVSオルフェ−ゼ U で会いましょう。 >>さようなら!! >朱琉:はい、ではこの辺で。 >二人:では、また! 二人:このあと、次回投稿予定。 それでは。 > >> > |
17407 | 家族の写真 Act 13 I wish you were smile to me 2 | 十叶 夕海 | 2005/11/30 00:58:39 |
記事番号17379へのコメント 「貴女に、私の何がわかると?」 「わかるって言ったら?」 淡々と、しかし、自身が薄々感じている嫌疑を晴らす為に、オルフェ−ゼは、つよくそう言った。 しかし、ディスティアは、それに対し、笑っていた。 いや、嗤っていた。 慈しむように、嘲るように、口元の薄布から透けて見える口は、様々な感情がない交ぜになった笑顔が浮かんでいた。 「わかるよ。 私は、アル男の敵を討つ為にこの稼業に首まで浸かった。 私は、エリス=モトハル=クロ−リック。 貴女は、レイティス=アイルテ。 大切な人の敵を討つ為だけに、フツ−の女の子の生活半ば捨てて。 ・・・・・・貴女を見ているとね、数年前の私を見ているようなのよね。」 ディスティアは、語った。 オルフェ−ゼに語るでもなく、紫苑に語るでもなく、ただ語った。 あるいは、六年前の過日に向かって、語りかけているのだろうか。 「エリス経由で、レイティスとの付き合いがあった。 それは、せいぜい三年と少しよ? でもね、オルフェ−ゼ。 レイティスは、そんなことのために、復讐のために情報屋の手ほどきをしたのかしら?」 ディスティアは、ただ呟くように、疲れたようにそう言った。 『私より、長く居た貴方ならわかるわよね?』と言う風な意味を込めて。 「貴女に何がわかるんです? 私には、この道しかなかった。」 オルフェ−ゼは、そうはっきり言った。 短いその言葉には、寒暖様々な感情が込められていたが、その言葉が今の彼女の真実だった。 「・・・・・ぁははははは。 レイティスが、最期まで、気にかけるだけはあるね。」 「お前が、レイティスを・・・・」 ディスティアは、オルフェ−ゼの言葉を受け継ぐように、そして、歌うようにこう言った。 「私は、殺してないわ。」 はっきりと、断言してディスティアは微笑む。 「私は、レイティス=アイルテを殺していない。 だけど、犯人はわかっている。 そいつは、今も生きて、エリスやレイティスを殺したその手でまたある人物を狙っている。 だけど、私に手は出せない。」 「何故、手を下さない? あのエリスの敵を討つんじゃなかったの?」 「下したいよ・・・・でもさ。」 ディスティアは、疲れたようなそんな表情を浮かべる。 「まあ、ともかく、レイティスの最期の手紙を渡したくてね。 ≪戦語り部の火舞姫≫≪リンデン≫≪ノ−フェイス≫皆この世界から足を洗ったけど、貴女のこと心配してた。 ・・・・・それと、これは私が最後にもらったものだけど、貴女が持っていた方がいいわ。」 彼女の手の中にあった手紙と和布に包まれたものは、彼女の意思を具現化する触手のようなもので、オルフェ−ゼの元に向かう。 「いきゃぁあぁぁ。」 手紙と包みが、オルフェ−ゼのもとに渡ったのだが、それとほぼ同時にディスティアの目の前を大きなドブネズミが横切った。 通り過ぎる一瞬、ディスティアの風の制御は大きく乱れた。 この工場の二階部分(高さは、三階相当)の床というか一回部分の天助をほぼ全て切り裂き、その破片が落下してきた。 もし、あのまま乱れつづけていれば、紫苑とオルフェ−ゼは、その体質と≪血紅玉≫で、ディスティアは、≪風の結界≫でどうにかなった。 しかし、今は何の制御を受けないまま、ガレキは落下してきている。 「逃げろ、アリエス!!」 ディスティアは、とっさに、オルフェ−ゼの本名を呼んでしまった。 しかし、間に合わないと判断して、紫苑に、 「ルリイロ、ついて来い。」 とさけび、自身も走り出す。 そして、短く呪を唱え、封神演義の≪風火輪≫のような物を風で作った。 ニュアンスで言えば、ロ−ラ−スケ−トに、ジェット噴射をつけたものだ。 その状態で、加速しながら、アリエスの腰にラリアットをかける要領で彼女を抱え、工場の外に出る。 「ごめん、オルフェ−ゼ。 感情が乱れるとどうも、コントロ−ルがね。」 しかし、オルフェ−ゼは答えることが出来なかった。 質問しよう。 瞬間的にうまく衝撃を逃がしても、人間の肉体に、時速35キロ、秒速580Mが、当ればどうなるだろうか? ・・・・・内臓破裂か、打撲だらけになるだろう。 「・・クッション作ったのに。 。。。。。。。。。。」 「とにかク。」 「うん。 ルリイロ。 エイレンさんに、不知火を呼び出してもらっていて。 先に走って≪デザ−トロ−ズ≫に行って。」 「はイ。」 紫苑が、走り去るのを最後まで見ずに、ディスティアは、オルフェ−ゼに意識を戻す。 たぶん、内臓が破綻しかけて、肋骨も日本くらい折れているかもしれない。 頭につけていた−顔を隠す為に−ものを、ウィンプルもフ−ドもべ−ルも、全部引きちぎるように外す。 指先を喉に当て、ディスティアは、エリスの≪封印(シルド)≫を外す為の言葉を紡ぐ。 「≪我 救わねば成らぬ 必ず救いたき者あり 我の封印されし≪魔魅了の声(シエオ−ルフィア・ヴォイス)≫を 我の意志と願いをもちて解き放たん ≪解放(オ−プン)≫」 『もう二度と使いたくはなかったのに』という封に、顔を歪ませながら、オルフェ−ゼの指の≪血紅玉≫の指輪を抜き、彼女に囁く。 「深く深く、眠れ。 そして、生きたまま周りの時よ緩やかに。」 彼女をそのまま抱えあげ、ディスティアは仕事用に使っているサイドカ−付きのバイクに向かう。 「急がないと。 ・・・・死ぬなよ。」 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+− はい、オルフェ−ゼ嬢、ピンチです。 しかし、プロットというか話の筋から、離れてないだけまだいいほうです。 怪我をするという意味ではなくです。 そして、前回の予定は未定が、実行されてしまいました。 ディスティア嬢が主に暴走してタおかげで、『オルフェ−ゼVSディスティア編』現在何話で終わるか不明です。 これが、何処が家族モノという突っ込みはあるかと存知ますが、このエピソ−ド が、終わりましたら、温泉編ですので。 それでは、また次回で。 |
17408 | 暴走ディス嬢万歳!!!! | 羅城 朱琉 | 2005/11/30 08:36:30 |
記事番号17407へのコメント > 朱琉:こんにちは。まだ人の少ない時間帯で本当に良かったと思っている羅城 朱琉です。 アミイ:まあ、平たく言うと叫んだ・・・・もとい、叫ぶの止めようとして鞄に多大な被害を与えたわけよ。 朱琉:・・・・まあ、いいとして。早速、レスです。 > > >「貴女に、私の何がわかると?」 >「わかるって言ったら?」 >淡々と、しかし、自身が薄々感じている嫌疑を晴らす為に、オルフェ−ゼは、つよくそう言った。 >しかし、ディスティアは、それに対し、笑っていた。 >いや、嗤っていた。 >慈しむように、嘲るように、口元の薄布から透けて見える口は、様々な感情がない交ぜになった笑顔が浮かんでいた。 >「わかるよ。 > 私は、アル男の敵を討つ為にこの稼業に首まで浸かった。 > 私は、エリス=モトハル=クロ−リック。 > 貴女は、レイティス=アイルテ。 > 大切な人の敵を討つ為だけに、フツ−の女の子の生活半ば捨てて。 > ・・・・・・貴女を見ているとね、数年前の私を見ているようなのよね。」 >ディスティアは、語った。 >オルフェ−ゼに語るでもなく、紫苑に語るでもなく、ただ語った。 >あるいは、六年前の過日に向かって、語りかけているのだろうか。 アミイ:今のアリエスちゃん≒6年前のディスちゃん、なのかしらね。 朱琉:憎しみや悲しみに囚われ、歩みを止めてしまうことは、悲しくまた辛いことです。 >「エリス経由で、レイティスとの付き合いがあった。 > それは、せいぜい6年と少しよ? > でもね、オルフェ−ゼ。 > レイティスは、そんなことのために、復讐のために情報屋の手ほどきをしたのかしら?」 >ディスティアは、ただ呟くように、疲れたようにそう言った。 >『私より、長く居た貴方ならわかるわよね?』と言う風な意味を込めて。 >「貴女に何がわかるんです? > 私には、この道しかなかった。」 >オルフェ−ゼは、そうはっきり言った。 >短いその言葉には、寒暖様々な感情が込められていたが、その言葉が今の彼女の真実だった。 >「・・・・・ぁははははは。 > レイティスが、最期まで、気にかけるだけはあるね。」 >「お前が、レイティスを・・・・」 >ディスティアは、オルフェ−ゼの言葉を受け継ぐように、そして、歌うようにこう言った。 >「私は、殺してないわ。」 >はっきりと、断言してディスティアは微笑む。 >「私は、レイティス=アイルテを殺していない。 > だけど、犯人はわかっている。 > そいつは、今も生きて、エリスやレイティスを殺したその手でまたある人物を狙っている。 > だけど、私に手は出せない。」 >「何故、手を下さない? > あのエリスの敵を討つんじゃなかったの?」 >「下したいよ・・・・でもさ。」 >ディスティアは、疲れたようなそんな表情を浮かべる。 >「まあ、ともかく、レイティスの最期の手紙を渡したくてね。 > ≪戦語り部の火舞姫≫≪リンデン≫≪ノ−フェイス≫皆この世界から足を洗ったけど、貴女のこと心配してた。 > ・・・・・それと、これは私が最後にもらったものだけど、貴女が持っていた方がいいわ。」 朱琉:アリエス、意外と味方多し? アミイ:小さな子が、復讐に心を焦がしているのだもの。事情知ってれば・・・・心配くらいするでしょう? >彼女の手の中にあった手紙と和布に包まれたものは、彼女の意思を具現化する触手のようなもので、オルフェ−ゼの元に向かう。 >「いきゃぁあぁぁ。」 >手紙と包みが、オルフェ−ゼのもとに渡ったのだが、それとほぼ同時にディスティアの目の前を大きなドブネズミが横切った。 >通り過ぎる一瞬、ディスティアの風の制御は大きく乱れた。 >この工場の二階部分(高さは、三階相当)の床というか一回部分の天助をほぼ全て切り裂き、その破片が落下してきた。 アミイ:そこで叫ぶあなたが可愛いと思うわ。 朱琉:でも、被害甚大ですよ・・・・。 >もし、あのまま乱れつづけていれば、紫苑とオルフェ−ゼは、その体質と≪血紅玉≫で、ディスティアは、≪風の結界≫でどうにかなった。 >しかし、今は何の制御を受けないまま、ガレキは落下してきている。 >「逃げろ、アリエス!!」 >ディスティアは、とっさに、オルフェ−ゼの本名を呼んでしまった。 >しかし、間に合わないと判断して、紫苑に、 >「ルリイロ、ついて来い。」 >とさけび、自身も走り出す。 >そして、短く呪を唱え、封神演義の≪風火輪≫のような物を風で作った。 >ニュアンスで言えば、ロ−ラ−スケ−トに、ジェット噴射をつけたものだ。 >その状態で、加速しながら、アリエスの腰にラリアットをかける要領で彼女を抱え、工場の外に出る。 >「ごめん、オルフェ−ゼ。 > 感情が乱れるとどうも、コントロ−ルがね。」 >しかし、オルフェ−ゼは答えることが出来なかった。 >質問しよう。 >瞬間的にうまく衝撃を逃がしても、人間の肉体に、時速35キロ、秒速580Mが、当ればどうなるだろうか? >・・・・・内臓破裂か、打撲だらけになるだろう。 アミイ:あはははははは!それは、そうよねぇ!?よっぽど人外じゃない限り、死んでも不思議じゃないわ。 朱琉:笑い事じゃないですよ。ああ、アリエス、生きててよ〜(半泣) >「・・クッション作ったのに。 > 。。。。。。。。。。」 >「とにかク。」 >「うん。 > ルリイロ。 > エイレンさんに、不知火を呼び出してもらっていて。 > 先に走って≪デザ−トロ−ズ≫に行って。」 >「はイ。」 >紫苑が、走り去るのを最後まで見ずに、ディスティアは、オルフェ−ゼに意識を戻す。 >たぶん、内臓が破綻しかけて、肋骨も日本くらい折れているかもしれない。 >頭につけていた−顔を隠す為に−ものを、ウィンプルもフ−ドもべ−ルも、全部引きちぎるように外す。 >指先を喉に当て、ディスティアは、エリスの≪封印(シルド)≫を外す為の言葉を紡ぐ。 >「≪我 救わねば成らぬ 必ず救いたき者あり > 我の封印されし≪魔魅了の声(シエオ−ルフィア・ヴォイス)≫を > 我の意志と願いをもちて解き放たん ≪解放(オ−プン)≫」 >『もう二度と使いたくはなかったのに』という封に、顔を歪ませながら、オルフェ−ゼの指の≪血紅玉≫の指輪を抜き、彼女に囁く。 >「深く深く、眠れ。 > そして、生きたまま周りの時よ緩やかに。」 >彼女をそのまま抱えあげ、ディスティアは仕事用に使っているサイドカ−付きのバイクに向かう。 >「急がないと。 > ・・・・死ぬなよ。」 アミイ:ディスちゃんの力、発現ね。・・・・あと、肋骨折れているかもしれない人を下手に動かさないほうがいいわよ。折れた肋骨が肺に刺さっちゃうから。ただでさえ、バイクは揺れるでしょうに。 朱琉:考えているでしょう?そのあたりのことまで、ちゃんと。 > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+− > > >はい、オルフェ−ゼ嬢、ピンチです。 >しかし、プロットというか話の筋から、離れてないだけまだいいほうです。 >怪我をするという意味ではなくです。 > >そして、前回の予定は未定が、実行されてしまいました。 >ディスティア嬢が主に暴走してタおかげで、『オルフェ−ゼVSディスティア編』現在何話で終わるか不明です。 >これが、何処が家族モノという突っ込みはあるかと存知ますが、このエピソ−ド >が、終わりましたら、温泉編ですので。 > > >それでは、また次回で。 > 朱琉:今回も楽しかったです。実際に、心境はタイトルどおりだったり。 アミイ:登場人物の危機をこよなく愛する女・朱琉だからねぇ。危ないったら。 朱琉:まあ、ともかく、次回も楽しみにしています。 二人:では、また! > |
17409 | Re:暴走と言っても、無茶でなく説得。 | 十叶 夕海 | 2005/11/30 22:29:37 |
記事番号17408へのコメント > >> >朱琉:こんにちは。まだ人の少ない時間帯で本当に良かったと思っている羅城 朱琉です。 >アミイ:まあ、平たく言うと叫んだ・・・・もとい、叫ぶの止めようとして鞄に多大な被害を与えたわけよ。 >朱琉:・・・・まあ、いいとして。早速、レスです。 ユア;嬉しいですね、その一言。 久遠;こっちも、その感想読んで教室でさ・・(口を押さえられモゴモゴ言っている) ユア;返レス行きます。 > >> >> >>「貴女に、私の何がわかると?」 >>「わかるって言ったら?」 >>淡々と、しかし、自身が薄々感じている嫌疑を晴らす為に、オルフェ−ゼは、つよくそう言った。 >>しかし、ディスティアは、それに対し、笑っていた。 >>いや、嗤っていた。 >>慈しむように、嘲るように、口元の薄布から透けて見える口は、様々な感情がない交ぜになった笑顔が浮かんでいた。 >>「わかるよ。 >> 私は、アル男の敵を討つ為にこの稼業に首まで浸かった。 >> 私は、エリス=モトハル=クロ−リック。 >> 貴女は、レイティス=アイルテ。 >> 大切な人の敵を討つ為だけに、フツ−の女の子の生活半ば捨てて。 >> ・・・・・・貴女を見ているとね、数年前の私を見ているようなのよね。」 >>ディスティアは、語った。 >>オルフェ−ゼに語るでもなく、紫苑に語るでもなく、ただ語った。 >>あるいは、六年前の過日に向かって、語りかけているのだろうか。 >アミイ:今のアリエスちゃん≒6年前のディスちゃん、なのかしらね。 >朱琉:憎しみや悲しみに囚われ、歩みを止めてしまうことは、悲しくまた辛いことです。 ユア;でも、それでも、憎しみでも何か生きる上での、杖がないと人間はうずくまってしまう弱い生き物なのです。 久遠;止めたいのかも知れないわね、ディスちゃんはアリエスちゃんを。 > >>「エリス経由で、レイティスとの付き合いがあった。 >> それは、せいぜい6年と少しよ? >> でもね、オルフェ−ゼ。 >> レイティスは、そんなことのために、復讐のために情報屋の手ほどきをしたのかしら?」 >>ディスティアは、ただ呟くように、疲れたようにそう言った。 >>『私より、長く居た貴方ならわかるわよね?』と言う風な意味を込めて。 >>「貴女に何がわかるんです? >> 私には、この道しかなかった。」 >>オルフェ−ゼは、そうはっきり言った。 >>短いその言葉には、寒暖様々な感情が込められていたが、その言葉が今の彼女の真実だった。 >>「・・・・・ぁははははは。 >> レイティスが、最期まで、気にかけるだけはあるね。」 >>「お前が、レイティスを・・・・」 >>ディスティアは、オルフェ−ゼの言葉を受け継ぐように、そして、歌うようにこう言った。 >>「私は、殺してないわ。」 >>はっきりと、断言してディスティアは微笑む。 >>「私は、レイティス=アイルテを殺していない。 >> だけど、犯人はわかっている。 >> そいつは、今も生きて、エリスやレイティスを殺したその手でまたある人物を狙っている。 >> だけど、私に手は出せない。」 >>「何故、手を下さない? >> あのエリスの敵を討つんじゃなかったの?」 >>「下したいよ・・・・でもさ。」 >>ディスティアは、疲れたようなそんな表情を浮かべる。 >>「まあ、ともかく、レイティスの最期の手紙を渡したくてね。 >> ≪戦語り部の火舞姫≫≪リンデン≫≪ノ−フェイス≫皆この世界から足を洗ったけど、貴女のこと心配してた。 >> ・・・・・それと、これは私が最後にもらったものだけど、貴女が持っていた方がいいわ。」 >朱琉:アリエス、意外と味方多し? >アミイ:小さな子が、復讐に心を焦がしているのだもの。事情知ってれば・・・・心配くらいするでしょう? ユア;≪戦語り部の火舞姫≫は、亡くした弟に、≪リンデン≫は幼馴染みに、≪ノ−フェイス≫は娘に、それぞれ重ねていますが・・・ 久遠;純粋に、今は失われた笑顔をが好きだったのかもしれないわね。 > >>彼女の手の中にあった手紙と和布に包まれたものは、彼女の意思を具現化する触手のようなもので、オルフェ−ゼの元に向かう。 >>「いきゃぁあぁぁ。」 >>手紙と包みが、オルフェ−ゼのもとに渡ったのだが、それとほぼ同時にディスティアの目の前を大きなドブネズミが横切った。 >>通り過ぎる一瞬、ディスティアの風の制御は大きく乱れた。 >>この工場の二階部分(高さは、三階相当)の床というか一回部分の天助をほぼ全て切り裂き、その破片が落下してきた。 >アミイ:そこで叫ぶあなたが可愛いと思うわ。 >朱琉:でも、被害甚大ですよ・・・・。 ユア:力を使う=集中力の極地。 久遠;そこへ、嫌いなものが横切れば叫んで集中力が乱れるわね。 > >>もし、あのまま乱れつづけていれば、紫苑とオルフェ−ゼは、その体質と≪血紅玉≫で、ディスティアは、≪風の結界≫でどうにかなった。 >>しかし、今は何の制御を受けないまま、ガレキは落下してきている。 >>「逃げろ、アリエス!!」 >>ディスティアは、とっさに、オルフェ−ゼの本名を呼んでしまった。 >>しかし、間に合わないと判断して、紫苑に、 >>「ルリイロ、ついて来い。」 >>とさけび、自身も走り出す。 >>そして、短く呪を唱え、封神演義の≪風火輪≫のような物を風で作った。 >>ニュアンスで言えば、ロ−ラ−スケ−トに、ジェット噴射をつけたものだ。 >>その状態で、加速しながら、アリエスの腰にラリアットをかける要領で彼女を抱え、工場の外に出る。 >>「ごめん、オルフェ−ゼ。 >> 感情が乱れるとどうも、コントロ−ルがね。」 >>しかし、オルフェ−ゼは答えることが出来なかった。 >>質問しよう。 >>瞬間的にうまく衝撃を逃がしても、人間の肉体に、時速35キロ、秒速580Mが、当ればどうなるだろうか? >>・・・・・内臓破裂か、打撲だらけになるだろう。 >アミイ:あはははははは!それは、そうよねぇ!?よっぽど人外じゃない限り、死んでも不思議じゃないわ。 >朱琉:笑い事じゃないですよ。ああ、アリエス、生きててよ〜(半泣) ユア;安心してください。 久遠;生きてるわよ、エイレンちゃんの所の不知火ちゃんの薬で治療されて。 > >>「・・クッション作ったのに。 >> 。。。。。。。。。。」 >>「とにかク。」 >>「うん。 >> ルリイロ。 >> エイレンさんに、不知火を呼び出してもらっていて。 >> 先に走って≪デザ−トロ−ズ≫に行って。」 >>「はイ。」 >>紫苑が、走り去るのを最後まで見ずに、ディスティアは、オルフェ−ゼに意識を戻す。 >>たぶん、内臓が破綻しかけて、肋骨も日本くらい折れているかもしれない。 >>頭につけていた−顔を隠す為に−ものを、ウィンプルもフ−ドもべ−ルも、全部引きちぎるように外す。 >>指先を喉に当て、ディスティアは、エリスの≪封印(シルド)≫を外す為の言葉を紡ぐ。 >>「≪我 救わねば成らぬ 必ず救いたき者あり >> 我の封印されし≪魔魅了の声(シエオ−ルフィア・ヴォイス)≫を >> 我の意志と願いをもちて解き放たん ≪解放(オ−プン)≫」 >>『もう二度と使いたくはなかったのに』という封に、顔を歪ませながら、オルフェ−ゼの指の≪血紅玉≫の指輪を抜き、彼女に囁く。 >>「深く深く、眠れ。 >> そして、生きたまま周りの時よ緩やかに。」 >>彼女をそのまま抱えあげ、ディスティアは仕事用に使っているサイドカ−付きのバイクに向かう。 >>「急がないと。 >> ・・・・死ぬなよ。」 >アミイ:ディスちゃんの力、発現ね。・・・・あと、肋骨折れているかもしれない人を下手に動かさないほうがいいわよ。折れた肋骨が肺に刺さっちゃうから。ただでさえ、バイクは揺れるでしょうに。 >朱琉:考えているでしょう?そのあたりのことまで、ちゃんと。 ユア;前に言った能力ではないのですよ。 久遠;前に言ったのは、言うなれば後天的なもの≪超能力的能力(サイケスキル)≫ 今回のは、先天的なもの≪生れつき的能力(ネイチャ−スキル)≫ 両者の違いは次回ね。 ユア;搬送する時、ディス嬢は、≪風の繭≫を覆ってクッションにしてます。 半固定式の。 > >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+− >> >> >>はい、オルフェ−ゼ嬢、ピンチです。 >>しかし、プロットというか話の筋から、離れてないだけまだいいほうです。 >>怪我をするという意味ではなくです。 >> >>そして、前回の予定は未定が、実行されてしまいました。 >>ディスティア嬢が主に暴走してタおかげで、『オルフェ−ゼVSディスティア編』現在何話で終わるか不明です。 >>これが、何処が家族モノという突っ込みはあるかと存知ますが、このエピソ−ド >>が、終わりましたら、温泉編ですので。 >> >> >>それでは、また次回で。 >> >朱琉:今回も楽しかったです。実際に、心境はタイトルどおりだったり。 >アミイ:登場人物の危機をこよなく愛する女・朱琉だからねぇ。危ないったら。 >朱琉:まあ、ともかく、次回も楽しみにしています。 >二人:では、また! ユア;本編は、明日か明後日投稿予定。 久遠;今日は、閑話よね。 二人;ともあれ、ではまた。 >> > |
17410 | 家族の写真 閑話 1 夜の会話 | 十叶 夕海 | 2005/11/30 23:20:55 |
記事番号17379へのコメント *ACT12〜14までの閑話です。 ディスティアが、オルフェ−ゼに会う為に、≪デザ−トロ−ズ≫を出て数十分後。 後数分で、日付が変わるそんな頃−。 INN:デザ−トロ−ズ 淡い紫苑色の髪と葡萄酒色の双眸の小柄な年齢不詳の女性が、細葉巻(シガリロ)をくゆらせ、何処を見るとなしに、カウンタ−内に佇んでいた。 「レイティス、真実を知ったら、それが信じたくなくても、信じろって言ったじゃないか。」 そうポツリと呟く。 彼女は、エイレン=マイセリアルは、10年以上裏社会でご飯を食べている人間なら、知らない人はいないという≪伝説の萬屋≫である。 弱冠二十二歳にして、想い人の仇のために、組織をほぼ単独で、潰した小柄で豪気な女性である。 そして、レイティスと≪万象知悉≫とともに仕事をした戦友でもあった。 「れいてぃす、優シスギタ、アノ男二。」 「≪ノ−フェイス≫かい。 とっくに、この世界から、足を洗ったって聞いたけど?」 物思いにふける、エイレンに声を掛けた影が一つ。 それは、一言で形容するなら、怪しいというのが、一番簡潔だ。 ねずみ色の外套と長い上下、のぞく手や首は包帯で、また顔はマスカレ−ド用なのか飾りが付いた白い仮面と外套のフ−ドで覆われていた。 「動キアッタ。 ダカラ、仕事再開ダ。 ありえすノコトモ気二ナルシナ。」 「そう。 やっぱり動くかな。」 「ナニガダ?」 「状況。 三年間沈黙していたけど、≪吸血鬼≫動くらしいから。 座りな、コ−ヒ−でも淹れる。」 「スマナイナ。」 それから、会話もなく、数十分。 「誰カ、帰ッテクル。 マタナ。」 「エイレンサン!!」 来たとき同様消えるのと、紫苑が入ってくるのはほぼ同時だった。 エイレンは、何事もなかったかのように、紫苑に話を聞いた。 「・・・わかった。 お前は、奥でお湯を沸かして置け。 ・・不知火と・・・・薬草集めてもらうのにシェイル、あと守護にレナ−ドかな。」 そして、十数分後−。 ぐったりとしたアリエスを抱えたディスティアが訪れた。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ これについては何も、話しません。 ともあれ、こうして、ACT14に続きます。 では、次回で。 |
17411 | 一人じゃないんだよ、アリエス・・・・。 | 羅城 朱琉 | 2005/12/1 09:52:26 |
記事番号17410へのコメント 朱琉:こんにちは、今回もアミリータさんをお供にレスです。 > >*ACT12〜14までの閑話です。 > > >ディスティアが、オルフェ−ゼに会う為に、≪デザ−トロ−ズ≫を出て数十分後。 >後数分で、日付が変わるそんな頃−。 >INN:デザ−トロ−ズ > > >淡い紫苑色の髪と葡萄酒色の双眸の小柄な年齢不詳の女性が、細葉巻(シガリロ)をくゆらせ、何処を見るとなしに、カウンタ−内に佇んでいた。 >「レイティス、真実を知ったら、それが信じたくなくても、信じろって言ったじゃないか。」 >そうポツリと呟く。 >彼女は、エイレン=マイセリアルは、10年以上裏社会でご飯を食べている人間なら、知らない人はいないという≪伝説の萬屋≫である。 >弱冠二十二歳にして、想い人の仇のために、組織をほぼ単独で、潰した小柄で豪気な女性である。 >そして、レイティスと≪万象知悉≫とともに仕事をした戦友でもあった。 朱琉:すご・・・・。 アミイ:恋する乙女パワーって、すごいわよね〜。 朱琉:そういう言い方すると安っぽく聞こえるからやめましょうよ。 アミイ:真実を端的に捉えてる、いい言葉だと思うんだけどなー。・・・・それにしても、レイティスの影響、というか人脈というか交友関係、本当に広いわね。 >「れいてぃす、優シスギタ、アノ男二。」 >「≪ノ−フェイス≫かい。 > とっくに、この世界から、足を洗ったって聞いたけど?」 >物思いにふける、エイレンに声を掛けた影が一つ。 >それは、一言で形容するなら、怪しいというのが、一番簡潔だ。 >ねずみ色の外套と長い上下、のぞく手や首は包帯で、また顔はマスカレ−ド用なのか飾りが付いた白い仮面と外套のフ−ドで覆われていた。 アミイ:怪しすぎ。 朱琉:そんな、きっぱりと・・・・。まあ確かに、『旅人』のミュシカ以上に怪しいけど。 >「動キアッタ。 > ダカラ、仕事再開ダ。 > ありえすノコトモ気二ナルシナ。」 >「そう。 > やっぱり動くかな。」 >「ナニガダ?」 >「状況。 > 三年間沈黙していたけど、≪吸血鬼≫動くらしいから。 > 座りな、コ−ヒ−でも淹れる。」 >「スマナイナ。」 >それから、会話もなく、数十分。 >「誰カ、帰ッテクル。 > マタナ。」 >「エイレンサン!!」 >来たとき同様消えるのと、紫苑が入ってくるのはほぼ同時だった。 >エイレンは、何事もなかったかのように、紫苑に話を聞いた。 >「・・・わかった。 > お前は、奥でお湯を沸かして置け。 > ・・不知火と・・・・薬草集めてもらうのにシェイル、あと守護にレナ−ドかな。」 > > > > > >そして、十数分後−。 >ぐったりとしたアリエスを抱えたディスティアが訪れた。 アミイ:・・・・・・・・・アリエスちゃん・・・・周りに、心配してくれている人沢山いるじゃない・・・・。なんで孤独に生きようとしてるのよぅ・・・・。 朱琉:憎しみと悲しみによって、盲目になっているからですよ。 アミイ:でも、それってすごく寂しいじゃない・・・・。 > > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > >これについては何も、話しません。 > >ともあれ、こうして、ACT14に続きます。 >では、次回で。 > 朱琉:はい、では、また! アミイ:またね! > |
17412 | Re:ニブいというか、怖いんでしょうね。 | 十叶 夕海 | 2005/12/1 22:38:40 |
記事番号17411へのコメント > >朱琉:こんにちは、今回もアミリータさんをお供にレスです。 ユア;こんにちは、同じく久遠をお供にします。 > >> >>*ACT12〜14までの閑話です。 >> >> >>ディスティアが、オルフェ−ゼに会う為に、≪デザ−トロ−ズ≫を出て数十分後。 >>後数分で、日付が変わるそんな頃−。 >>INN:デザ−トロ−ズ >> >> >>淡い紫苑色の髪と葡萄酒色の双眸の小柄な年齢不詳の女性が、細葉巻(シガリロ)をくゆらせ、何処を見るとなしに、カウンタ−内に佇んでいた。 >>「レイティス、真実を知ったら、それが信じたくなくても、信じろって言ったじゃないか。」 >>そうポツリと呟く。 >>彼女は、エイレン=マイセリアルは、10年以上裏社会でご飯を食べている人間なら、知らない人はいないという≪伝説の萬屋≫である。 >>弱冠二十二歳にして、想い人の仇のために、組織をほぼ単独で、潰した小柄で豪気な女性である。 >>そして、レイティスと≪万象知悉≫とともに仕事をした戦友でもあった。 >朱琉:すご・・・・。 >アミイ:恋する乙女パワーって、すごいわよね〜。 >朱琉:そういう言い方すると安っぽく聞こえるからやめましょうよ。 >アミイ:真実を端的に捉えてる、いい言葉だと思うんだけどなー。・・・・それにしても、レイティスの影響、というか人脈というか交友関係、本当に広いわね。 ユア;記事番号:28380(主記事番号)の記事番号;28464の記事『夜宵さん、例のものです(おまけ)(ギャグ150%+ドシリアス85%(?))』の永蓮の設定で書いています。よろしかったら、どうぞ。 久遠;そうよね。 あっ、ちなみに、そのレイティスちゃんのお師匠様の知り合いがエイレンと≪ノ−フェイス≫なのよね。 > >>「れいてぃす、優シスギタ、アノ男二。」 >>「≪ノ−フェイス≫かい。 >> とっくに、この世界から、足を洗ったって聞いたけど?」 >>物思いにふける、エイレンに声を掛けた影が一つ。 >>それは、一言で形容するなら、怪しいというのが、一番簡潔だ。 >>ねずみ色の外套と長い上下、のぞく手や首は包帯で、また顔はマスカレ−ド用なのか飾りが付いた白い仮面と外套のフ−ドで覆われていた。 >アミイ:怪しすぎ。 >朱琉:そんな、きっぱりと・・・・。まあ確かに、『旅人』のミュシカ以上に怪しいけど。 ユア;怪しいですが、一応理由があります。 久遠;それと、一応性別は、女性よ。 > >>「動キアッタ。 >> ダカラ、仕事再開ダ。 >> ありえすノコトモ気二ナルシナ。」 >>「そう。 >> やっぱり動くかな。」 >>「ナニガダ?」 >>「状況。 >> 三年間沈黙していたけど、≪吸血鬼≫動くらしいから。 >> 座りな、コ−ヒ−でも淹れる。」 >>「スマナイナ。」 >>それから、会話もなく、数十分。 >>「誰カ、帰ッテクル。 >> マタナ。」 >>「エイレンサン!!」 >>来たとき同様消えるのと、紫苑が入ってくるのはほぼ同時だった。 >>エイレンは、何事もなかったかのように、紫苑に話を聞いた。 >>「・・・わかった。 >> お前は、奥でお湯を沸かして置け。 >> ・・不知火と・・・・薬草集めてもらうのにシェイル、あと守護にレナ−ドかな。」 >> >> >> >> >> >>そして、十数分後−。 >>ぐったりとしたアリエスを抱えたディスティアが訪れた。 >アミイ:・・・・・・・・・アリエスちゃん・・・・周りに、心配してくれている人沢山いるじゃない・・・・。なんで孤独に生きようとしてるのよぅ・・・・。 >朱琉:憎しみと悲しみによって、盲目になっているからですよ。 >アミイ:でも、それってすごく寂しいじゃない・・・・。 ユア;憎しみと悲しみに盲目になっているので、個人的には書きやすいです。 前に、一度書きましたし。 久遠;アミイちゃん、でもそれがそのこの選んだ道なのよ。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >>これについては何も、話しません。 >> >>ともあれ、こうして、ACT14に続きます。 >>では、次回で。 >> >朱琉:はい、では、また! >アミイ:またね! >> > ユア;はい、ありがとうございました。 久遠;それでは。 |
17413 | 家族の写真 Act 14 I wish you were smile to me 3 | 十叶 夕海 | 2005/12/2 00:32:11 |
記事番号17379へのコメント 『アリエス、そろそろ起きないと学校に間に合いませんよ。」 『ん−、起きてる。』 『それは、目を開けてから言ってくださいね。 もうすぐ、ご飯できますから、気がえてきてくださいよ。』 そうだ、これは『あの日』の数日前にもあったことだ。 『あの日』の数日前の朝は、とても眠かったから・・・でもあんなことになるなら、レイティス兄さんを困らせたくはなかった。 『待ってますから、なるべく早く来てくださいね。』 いやだ、行かないで、レイティス兄さん。 服の端でも掴まないといってしまう。 行ってしまう、逝ってしまう、行かないで、逝かないで、レイティス兄さん。 「・・・・・・・夢?」 オルフェ−ゼ−アリエス=オルフェ−ゼ=ラ−ナは、悪夢を見、そして飛び起きた。 そして、自分が見覚えなのない部屋にいるのに気が付いた。 フロ−リングの上に、いま自分がいるキングダブルのベッドとチェストと背の低い本棚とその上に、香炉があるだけの簡素な寝室のようだ。 香の香りは、ラヴェンダ―ベ−スのハ−ブだった。 「ええと、オルフェ−ゼの包帯を換えて・・・後、洗濯もしないとね。 久し振りだしね、このマンション・・・・。 ・・・・・って、起きてる、大丈夫ってか、体を起こしちゃダメ。」 ブツブツ言いながら、包帯抱え、白のフリルエプロン姿のディスティアが入って来た。 裏社会用の冷たい顔ではなく、ヴァリ−ド家の次女としてというか表の顔で、慌ててベッドの側による。 「ええ、というか此処何処ですか?」 「私の仕事用のマンション。 エリスのマンションよ、元々。」 『目覚めたら、大丈夫。お風呂に入れてあげて頂戴』とでも、エイレン言われていたのだろうか、埋め込み式のクロ−ゼットを探りながら、ディスティアは、あっさりとばらす。 いちおう、断っておきたい。 某『都市狩人』などは別だが、基本的に、ねぐらをばらす=命の危険があるという危険性を常にはらむ。 数分後、サイズの違いすぎるアリエスでも着れる紐で固定するタイプのホットパンツとディスティアにはぴちぴちなティ−シャツを差し出した時にいたっても、アリエスは呆然としていた。 「やれやれ、まだ気が付かないか。 ・・・・お風呂でも入ってきて。 念入りに一応薬落としてね。 エイレンさん曰く、健康な人間には有害らしいから。 それと、朝食、ス−プ、コンソメとカボチャポタ−ジュ、どっちがいい?」 「ポタ−ジュのほうで。」 ディスティアに、半ばうながされるように、アリエスは自身の体に視線をおろす。 包帯が巻いてあるのはともかくとして、身に付けていたのは下着以外では、かなり大きいサイズのワイシャツのみであった。 「・・・これは?」 「ああ、紫苑のワイシャツ。 さすがに、素っ裸のままでベッドに放り込むのは、気が引けたからさ。」 「・・・・・・・・」 「抱き心地は、良かったよけど。 ・・・・ともかく、風呂に入ってきて。 話はそれから。」 十数分後−。 アリエスが、キッチンの方に向かうと、『理想の朝食(洋食)』と事典で引けば出てきそうな朝食が、テ−ブルに並んでいた。 マッシュポテト、ふわふわスクランブルエッグ、カリカリベ−コン、フレンチト−スト、焼きたて料理パンに、各種ジャム・・・・などなど。 「食べながら、話しましょ。」 リンデンとラヴェンダ−をベ−スにしたハ−ブティ−を透明なカップに注ぎながら、ディスティアはそう言った。 しばらくして、二人は、食べ始めた。 そして、フレンチト−ストを食べてあることに気が付いた。 それは、普通のフレンチト−ストにハ−ブを数種入れたとても懐かしい味だった。 最後に食べたのは、3年前ぐらいだったか。 「これ、・・・・・・ディスティアさんが、≪ブラッド・ウィド−≫?」 「≪ブラック≫だよ。 やっと、気が付いてくれたね。 アリエスちゃんが、気が付いてくれませんので、わたくしとてもヤキモキしておりましたのよ。」 ディスティアは、前半は呆れた姉のような口調で、後半は≪ブラック・ウィド−≫としての静寂そのもののような静かな語調で呟く。 三年前、ディスティアは、それまでの≪ブラックウィド−≫としての経歴を光明に隠蔽し、かく乱の為に二次的に使用していた≪死風舞の風姫≫を振る活用して、今にいたっているのだ。 三年ほどで、消えるこの世界の同業者はゴマンといる。 それに、≪死風舞の風姫≫は、六年ほど前からも、存在しているので、この二人がイコ−ルで結べなかったのだろう。 「何故・・・・・」 「顔を合わせにくかった。 それにね、昔の自分を見るのが怖かった。 ・・・・・・・レイティスYはそのことを見抜いていたのか、最期の手紙に、きっかけのために貴女への手紙を入れてくれてた。 それでも、三年。」 そして、再び沈黙が落ちる。 次に、口を開いたのも、アリエスだった。 「≪魔魅了の声(シエオ−ルフィア・ヴォイス)≫って、何で≪血紅玉≫をはずして、発動させたの? まえは、そんなことしなかったと思うんですけど?」 「・・・意識あったわけだ。 ある程度の練度を持った≪超能力的能力(サイケスキル)≫に、≪生れつき的能力(ネイチャ−スキル)≫って効きにくいのよ。」 「?」 「≪超能力的能力(サイケスキル)≫っていうのは、五歳以降に目覚めた場合の呼称・・・まあ、人工的にも開発を促せるわ。 ≪生れつき的能力(ネイチャ−スキル)≫っていうのは、五歳以前に目覚めたものの呼称・・・才能って言い換えてもいいわね。 たいていの≪生れつき的能力(ネイチャ−スキル)≫は、人より速く走れるとか、絵がうまいとか程度だから。 私みたいな言葉自体に力を込められる人も、一応その範疇よ。」 あまり、本人も理解していないのだろう。 スクランブルエッグとベ−コンを口に運びながら、そう答える。 「まあ、私みたいに、強力で制御できないのは、殆どいないわね。 私も、エリスに≪封印(シルド)≫してもらってなきゃ、発狂ぐらいはして鷹もね。 過分な力は、子供にイイモノじゃなかったし。」 「よくそれで、この稼業・・・いえ、日常生活送れましたね。」 「そうだねぇ。 ・・・アリエス、この後仕事入ってる? 入ってないなら、レイティスの手紙を読む前に、私の話を聞かないか? 貴女を止めたいと思うにいたるまでの過去の話をさ。」 +−−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ ユアです。 ディスティア嬢、裏社会でのセオリ−というものを破りまくっています。 オマケに少々暴走しております。 プロット上でも、一応過去話をする予定がありましたが『温泉編』の後の予定でした。 どうしてこうなったのでしょう。 ともあれ、何話かに分けて、『ディスティア過去編』突入です。 それでは、『孤独な涙』かこの『家族の写真』でお会いしましょう。 では、また。 |
17419 | 久々・・・・なのに、短縮版で失礼します。 | 羅城 朱琉 | 2005/12/7 08:23:59 |
記事番号17413へのコメント こんにちは、お久しぶりです、羅城 朱琉です。 再試とレポートと中間試験の勉強に追われて、なんと5日ぶりにパソコンを見ましたです・・・・。と、言うわけで、未だレポートが未完成のため、短縮版で失礼します。 アリエスが、ようやくディス嬢が誰かを認識しましたね。しかし、十叶さんの書くキャラはなんて魅力的なのでしょう・・・・。 ディス嬢の過去、楽しみですね。待っています。 一応、来週に入ればこの忙しさも一段落するはずなので、冬休み前に『大地の桜〜』だけは完結予定です。 では、本当にあまりにも短いですが、今回はこの辺で。 |
17421 | いえいえ、嬉しいですよ。 | 十叶 夕海 | 2005/12/8 00:48:55 |
記事番号17419へのコメント > > こんにちは、お久しぶりです、羅城 朱琉です。 > 再試とレポートと中間試験の勉強に追われて、なんと5日ぶりにパソコンを見ましたです・・・・。と、言うわけで、未だレポートが未完成のため、短縮版で失礼します。 はい、私の方も今日やっと一段落した具合です。 では、返します。 > > アリエスが、ようやくディス嬢が誰かを認識しましたね。しかし、十叶さんの書くキャラはなんて魅力的なのでしょう・・・・。 そう言ってもらえて嬉しいです。 まあ、アリエスが気が付かないのが普通の仕掛けを用意してますので。 > > ディス嬢の過去、楽しみですね。待っています。 流れ的には、『風華』のディス嬢のと同じです。 ・・・・良くも悪くも、不幸と裏社会街道まっしぐら。 > > 一応、来週に入ればこの忙しさも一段落するはずなので、冬休み前に『大地の桜〜』だけは完結予定です。 > > では、本当にあまりにも短いですが、今回はこの辺で。 はい楽しみにしてます。 それでは。 |
17428 | 家族の写真 Act 15 ≪ブラック・ウィド−≫ 或いは ≪風舞姫≫のお話 T | 十叶 夕海 | 2005/12/12 01:08:29 |
記事番号17379へのコメント 「このあとは、好きなの飲んでもいいわ。 ・・・・・少し待ってね。」 リビング・・・テレビや普通のソファセットの置いてある寛げそうな洋室で、対面座で、アリエスとディスティアは座っていた。 アリエスは、下手すれば、食事をおざなりにしがちなタイプの人間だが、紅茶だけはリ−フから淹れるだけあって、少々五月蝿いが、今淹れられたブレンドティ−は、アッサムのようなクセの無い紅茶とア−ルグレイのようなクセのある紅茶が主体となっているようであったが、それが、喧嘩することなくまたうまく調和している一杯であった。 ディスティアは、それにウ−ロンブランデ−を淹れるという暴挙に出ていたけれど。 「≪・・・リュイ、リュウ、リュエ、リュオ 五方と五法を囲み 音を声を我と朋友以外に洩らす無かれ【音封】≫」 ディスティアが、何かを唱え終わると、細長い狐というか『風の谷のナウシカ』の主人公の側にいたキツネリス系の動物というか、そんな白っぽいものが、四匹この部屋の四隅に散った。 「いまのは?」 「エイレンさんから借りた≪使鬼≫・・・管狐に近いかな。 今のも本当は五匹で行なうものなんだけどね。 ・・・・・ま、ともかく話そうか。 私が、≪ブラック・ウィド−≫となり、≪死風舞の風舞姫≫と呼ばれるようになったお話を。」 私が、正式にこのアウトロ−(外法者)の世界に入ったのは、七年前。 七年前の十二月の頭だったかな。 暴走族も、この裏社会も、『法から外れた者達』がやっていることには変りなかったしね。 その十二月に、≪シルフィ−ダンサ−≫連合の参代目を継いだ。 当時は、その本体のチ−ムの名前も同じ≪シルフィ−ダンサ−≫だった。 ≪由風倶≫≪裂雅≫≪帝車≫≪GREED≫≪芭芙織麻都屠(バフォメット)≫≪雪兎(スノウラビット)≫・・その6チ−ムと自分のチ−ムを含めて七チ−ム総勢700名余だった。 私は、二代目の薬袋大命に推される形でこの役目に付いたけどね。 最初は、単車をコロがす事も出来ないは、県下を進んでしないわの私に非難と不満囂々だった。 結局、体術・・・護身に少し習っていた空手・・・で黙らせたのは、良かったんだけど。 そうしたら、『チ−ム名が、姐さんに合ってない。』ってことで、本体のチ−ム名を変えて、≪月天女≫になった。 エリスに出会ったのは、七回前のクリスマス・・・・参代目を継いですぐのクリスマスだった。 その時、私は、十三歳で中学一年だった。 クリスマスランパ−ティ・・・・聖夜暴走宴ってとこかな。 イルミネ−ションつけて走ったり、コスプレして走ったりってやつ。 私は、≪デザ−トロ−ズ≫に留守番をしていたけれど。 ・・・・・・微妙に、レスのサンタレディのコスプレが捨て身なのに微妙に奇妙に怖かったからね、うん。 その時は、一時過ぎ・・・・クリスマスランが終わる二時間前だったかな。 私は、流石にうとうとして、紫苑に毛布ごと抱っこされていた。 『ちゃ−ッす。 3代目って誰? そのこに代わって、チ−ム名代わったんだって? ・・・・ってか、今、クリスマスランの最中だっけ?』 と騒がしく入ってきた男のせいで、その眠りは覚めてしまったんだけどね。 入ってきた男って言うのが、赤毛のチリチリパ−マ背中の中ほど程度まで伸ばして、布で纏めていて、20代前半か半ばぐらいの年齢の男で、裏社会で命のやりとりをしているよりも、新宿二丁目で女性を口説いているほうが似合いそうなそんな青年だった。 『・・貴方誰?』 『え、エイレンさん。 このチビッコってか、青少年保護条令とかに激しく引っ掛かりそうな女性になる前の女性が、参代目?』 『そうだ。 大命の後を継いだな。』 開口一番がそれだった。 無理もないか、その時身長は170センチあったけど、少し童顔だったし、彼自身も200センチ強あったからね。 『・・・・・大命も思い切ったことするよな。 では、改めて、参代目・ディスティア=ヴァリ−ド嬢。 オレっちは、エリス=モトハル=クロ−リック。 ミドルでわかると思うけど、俺は、十六分の五は日本人の華の二十代だ。 よろしくな、リトル・ミス。』 ちゅっ・・・・バチン。 ・・・・・・一応認めたくは無いが、あれが私のファ−ストキスだった。 だから、第一印象は、最悪の最悪だ。 それでも、あいつは私に良くかまってくれた。 良くお菓子とか、中学生くらいの子供が好むような雑貨とかを良くくれた。 誕生日を調べたのか聞いたのか、プレゼントをくれた。 ・・・・・・それが最初で最後になったけど。 あと、基本的なハッキングの仕方も習った。 楽しかったよ。 他愛の無い会話ですらも楽しかった。 二回目の・・・六回前のバレンタインの日に、彼のマンション・・・このマンションに向かった。 その日は、休日で、前日に作ったチョコケ−キとトリュフチョコたくさんを持って。 着いたのは、よく覚えてるちょうど十時だった。 インタ−フォンをならしても、彼は出てこなかった。 その日用にね、彼には、チョコケ−キとトリュフチョコを三ダ―ス。 同名チ−ムの頭と自分のチ−ムの幹部にトリュフチョコ四つを箱詰めにしたもの。 あと一個づつ、ラッピングしたのを700個作って。 それを置いて、その足でマンションに向かったの。 アルトとエヴァに手伝ってもらったんだけど、『チョコとラッピングは、しばらく絶対に見たくない』とかって言ってたっけ。 ・・・・・でもね、そのチョコケ−−キとトリュフチョコは彼の口に入らなかったの。 ドアの鍵が掛かってなかったから、私は中に入った。 マンション中を探したけれど、彼はいなかった。 私は、多分その時には気が付いていたのかも知れない。 薄く漂っている血の匂いに。 でも、私は、その考えを振り払うかのように殊更明るく寝室の・・・最後に残っていた扉を明けた。 『エリス、まだ寝てるの? ・・・私が来るって、解っ・・・・・・・・・っ!!』 エリスは、ベッドの上に、仰向けで血の海に沈んで、眠るように死んでいた。 腹・・・胴体に、実弾を受けているにしては、血の量は少なかったけど。 私の師匠で、もう少し時間があれば、私の初恋だって認識して、告白してたかも知れない私の大切な人・エリス。 裏社会で名前の売れていた萬屋・エリス。 彼は、他殺体で、死んだ。 呆気なく逝った。 でも、この後エイレンさんから、検死結果を聞かなければ、『逆恨み』とかだと思って、諦める事が出来たのかも知れない。 『中度の失血状態で、激しい運動をし、銃創が直接の死因』 ・・・・その後の私は、抜け殻だったよ。 アリエスは、言葉に出来なかった。 いったん話を止めたディスティアに聞きたい事があったのに、でも聞けなくて。 『淡々と、時折懐かしそうに微笑みながら、話すディスティア』に、かすかに恐怖を覚えて、何もアリエスは聞けなかった。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+− ええと、『ディスティア過去編』は、閑話&終話を含めて、六話予定です。 彼女が、6年間の裏稼業で 何をみたのか 聞いたのか・・・・ 誰に出会い 何を考えたのか。 ・・・・・というようなことを『ディスティアの視点』から語ります。 あくまで『ディスティアの視点』です。 このさき、他の誰かの視点で同じ時間の話をやるかも知れないです。 ともあれ、それでは。 またね。 |
17429 | 『吸血鬼』許すまじ!(って、設定作った人の台詞か?) | 羅城 朱琉 | 2005/12/12 08:43:03 |
記事番号17428へのコメント 朱琉:こんにちは!またまたアミイさんをお供に、レスに参ります。 アミイ:何だか最近、ずっと私よねぇ?不満じゃないけど、たまには語り部君とか私のおねーさまでも連れてきたら? 朱琉:語り部さんはこっちに出演中だし、あなたの姉君は本編に出す予定なので、却下です。・・・・とまあ、意味不明な雑談はこの辺にしておいて、レスに入ります! > > > >「このあとは、好きなの飲んでもいいわ。 > ・・・・・少し待ってね。」 >リビング・・・テレビや普通のソファセットの置いてある寛げそうな洋室で、対面座で、アリエスとディスティアは座っていた。 >アリエスは、下手すれば、食事をおざなりにしがちなタイプの人間だが、紅茶だけはリ−フから淹れるだけあって、少々五月蝿いが、今淹れられたブレンドティ−は、アッサムのようなクセの無い紅茶とア−ルグレイのようなクセのある紅茶が主体となっているようであったが、それが、喧嘩することなくまたうまく調和している一杯であった。 >ディスティアは、それにウ−ロンブランデ−を淹れるという暴挙に出ていたけれど。 アミイ:それはちょっと、私的に許せないかも。せめて普通のブランデーにしておきなさいな。 朱琉:好みは人それぞれだよ・・・・。私は、紅茶にブランデーは入れない派だし。・・・・ごくごくたまーに、レディグレイには入れるけど。 アミイ:そんなマイナー極まりないフレイバーティの茶葉なんて、わかるわけないじゃない! >「≪・・・リュイ、リュウ、リュエ、リュオ > 五方と五法を囲み 音を声を我と朋友以外に洩らす無かれ【音封】≫」 >ディスティアが、何かを唱え終わると、細長い狐というか『風の谷のナウシカ』の主人公の側にいたキツネリス系の動物というか、そんな白っぽいものが、四匹この部屋の四隅に散った。 >「いまのは?」 >「エイレンさんから借りた≪使鬼≫・・・管狐に近いかな。 > 今のも本当は五匹で行なうものなんだけどね。 > ・・・・・ま、ともかく話そうか。 > 私が、≪ブラック・ウィド−≫となり、≪死風舞の風舞姫≫と呼ばれるようになったお話を。」 > > > > > > > > >私が、正式にこのアウトロ−(外法者)の世界に入ったのは、七年前。 >七年前の十二月の頭だったかな。 >暴走族も、この裏社会も、『法から外れた者達』がやっていることには変りなかったしね。 >その十二月に、≪シルフィ−ダンサ−≫連合の参代目を継いだ。 >当時は、その本体のチ−ムの名前も同じ≪シルフィ−ダンサ−≫だった。 >≪由風倶≫≪裂雅≫≪帝車≫≪GREED≫≪芭芙織麻都屠(バフォメット)≫≪雪兎(スノウラビット)≫・・その6チ−ムと自分のチ−ムを含めて七チ−ム総勢700名余だった。 >私は、二代目の薬袋大命に推される形でこの役目に付いたけどね。 >最初は、単車をコロがす事も出来ないは、県下を進んでしないわの私に非難と不満囂々だった。 >結局、体術・・・護身に少し習っていた空手・・・で黙らせたのは、良かったんだけど。 >そうしたら、『チ−ム名が、姐さんに合ってない。』ってことで、本体のチ−ム名を変えて、≪月天女≫になった。 >エリスに出会ったのは、七回前のクリスマス・・・・参代目を継いですぐのクリスマスだった。 >その時、私は、十三歳で中学一年だった。 朱琉:この歳にして、700余名の暴走族のリーダー・・・・しかも、拳で黙らせて・・・・・・・・・・・・すご。 アミイ:うふふ〜v楽しいわ楽しいわぁ!ディスティアちゃん、私と楽しく戦いましょうv 朱琉:黙んなさいこのバトルマニア。 アミイ:ひどいわねぇ。ただちょぉっと、自分より強い人を捜し求めているだけなのにv 朱琉:・・・・・・・・あえてノーコメント。 >クリスマスランパ−ティ・・・・聖夜暴走宴ってとこかな。 >イルミネ−ションつけて走ったり、コスプレして走ったりってやつ。 >私は、≪デザ−トロ−ズ≫に留守番をしていたけれど。 >・・・・・・微妙に、レスのサンタレディのコスプレが捨て身なのに微妙に奇妙に怖かったからね、うん。 >その時は、一時過ぎ・・・・クリスマスランが終わる二時間前だったかな。 >私は、流石にうとうとして、紫苑に毛布ごと抱っこされていた。 >『ちゃ−ッす。 > 3代目って誰? > そのこに代わって、チ−ム名代わったんだって? > ・・・・ってか、今、クリスマスランの最中だっけ?』 >と騒がしく入ってきた男のせいで、その眠りは覚めてしまったんだけどね。 >入ってきた男って言うのが、赤毛のチリチリパ−マ背中の中ほど程度まで伸ばして、布で纏めていて、20代前半か半ばぐらいの年齢の男で、裏社会で命のやりとりをしているよりも、新宿二丁目で女性を口説いているほうが似合いそうなそんな青年だった。 >『・・貴方誰?』 >『え、エイレンさん。 > このチビッコってか、青少年保護条令とかに激しく引っ掛かりそうな女性になる前の女性が、参代目?』 >『そうだ。 > 大命の後を継いだな。』 >開口一番がそれだった。 >無理もないか、その時身長は170センチあったけど、少し童顔だったし、彼自身も200センチ強あったからね。 >『・・・・・大命も思い切ったことするよな。 > では、改めて、参代目・ディスティア=ヴァリ−ド嬢。 > オレっちは、エリス=モトハル=クロ−リック。 > ミドルでわかると思うけど、俺は、十六分の五は日本人の華の二十代だ。 > よろしくな、リトル・ミス。』 >ちゅっ・・・・バチン。 >・・・・・・一応認めたくは無いが、あれが私のファ−ストキスだった。 >だから、第一印象は、最悪の最悪だ。 アミイ:それはそうよね。まあ、外見どおり何と手の早い・・・・ >それでも、あいつは私に良くかまってくれた。 >良くお菓子とか、中学生くらいの子供が好むような雑貨とかを良くくれた。 >誕生日を調べたのか聞いたのか、プレゼントをくれた。 >・・・・・・それが最初で最後になったけど。 >あと、基本的なハッキングの仕方も習った。 >楽しかったよ。 >他愛の無い会話ですらも楽しかった。 >二回目の・・・六回前のバレンタインの日に、彼のマンション・・・このマンションに向かった。 >その日は、休日で、前日に作ったチョコケ−キとトリュフチョコたくさんを持って。 >着いたのは、よく覚えてるちょうど十時だった。 >インタ−フォンをならしても、彼は出てこなかった。 >その日用にね、彼には、チョコケ−キとトリュフチョコを三ダ―ス。 >同名チ−ムの頭と自分のチ−ムの幹部にトリュフチョコ四つを箱詰めにしたもの。 >あと一個づつ、ラッピングしたのを700個作って。 >それを置いて、その足でマンションに向かったの。 >アルトとエヴァに手伝ってもらったんだけど、『チョコとラッピングは、しばらく絶対に見たくない』とかって言ってたっけ。 アミイ:お疲れ様v 朱琉:確かに、どんなチョコ好きでもそうなりますね。 >・・・・・でもね、そのチョコケ−−キとトリュフチョコは彼の口に入らなかったの。 >ドアの鍵が掛かってなかったから、私は中に入った。 >マンション中を探したけれど、彼はいなかった。 >私は、多分その時には気が付いていたのかも知れない。 >薄く漂っている血の匂いに。 >でも、私は、その考えを振り払うかのように殊更明るく寝室の・・・最後に残っていた扉を明けた。 >『エリス、まだ寝てるの? > ・・・私が来るって、解っ・・・・・・・・・っ!!』 >エリスは、ベッドの上に、仰向けで血の海に沈んで、眠るように死んでいた。 >腹・・・胴体に、実弾を受けているにしては、血の量は少なかったけど。 >私の師匠で、もう少し時間があれば、私の初恋だって認識して、告白してたかも知れない私の大切な人・エリス。 >裏社会で名前の売れていた萬屋・エリス。 >彼は、他殺体で、死んだ。 >呆気なく逝った。 >でも、この後エイレンさんから、検死結果を聞かなければ、『逆恨み』とかだと思って、諦める事が出来たのかも知れない。 >『中度の失血状態で、激しい運動をし、銃創が直接の死因』 >・・・・その後の私は、抜け殻だったよ。 朱琉:・・・・・・・・おのれ『吸血鬼』。 アミイ:黙っててねv元凶。 朱琉:・・・・・・・・だってそれでも、ねえ?あんまりじゃないですか。 アミイ:そういう展開大好きのくせに。 > > > > > > >アリエスは、言葉に出来なかった。 >いったん話を止めたディスティアに聞きたい事があったのに、でも聞けなくて。 >『淡々と、時折懐かしそうに微笑みながら、話すディスティア』に、かすかに恐怖を覚えて、何もアリエスは聞けなかった。 > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+− > > >ええと、『ディスティア過去編』は、閑話&終話を含めて、六話予定です。 > > > >彼女が、6年間の裏稼業で >何をみたのか 聞いたのか・・・・ >誰に出会い 何を考えたのか。 > > > >・・・・・というようなことを『ディスティアの視点』から語ります。 >あくまで『ディスティアの視点』です。 >このさき、他の誰かの視点で同じ時間の話をやるかも知れないです。 > > >ともあれ、それでは。 >またね。 朱琉:はい、では、また今度! 二人:またね! > > > |
17430 | 少なくとも、二人の人間を殺し、二人の人間を裏社会に引き込み、いまも一人の少女を狙っていますからね。 | 十叶 夕海 | 2005/12/12 22:15:31 |
記事番号17429へのコメント > >朱琉:こんにちは!またまたアミイさんをお供に、レスに参ります。 >アミイ:何だか最近、ずっと私よねぇ?不満じゃないけど、たまには語り部君とか私のおねーさまでも連れてきたら? >朱琉:語り部さんはこっちに出演中だし、あなたの姉君は本編に出す予定なので、却下です。・・・・とまあ、意味不明な雑談はこの辺にしておいて、レスに入ります! ユア;こんにちわ。返レス行きますね、 久遠:私の場合、この話で、登場はないわね。 ユア;レスさんと被りますもんね。 ・・・・もしかしたら、エイレンさんの使鬼としてでる可能性も無きにしも非ず。 久遠;・・・・・・・・・・・行きましょ? > >> >> >> >>「このあとは、好きなの飲んでもいいわ。 >> ・・・・・少し待ってね。」 >>リビング・・・テレビや普通のソファセットの置いてある寛げそうな洋室で、対面座で、アリエスとディスティアは座っていた。 >>アリエスは、下手すれば、食事をおざなりにしがちなタイプの人間だが、紅茶だけはリ−フから淹れるだけあって、少々五月蝿いが、今淹れられたブレンドティ−は、アッサムのようなクセの無い紅茶とア−ルグレイのようなクセのある紅茶が主体となっているようであったが、それが、喧嘩することなくまたうまく調和している一杯であった。 >>ディスティアは、それにウ−ロンブランデ−を淹れるという暴挙に出ていたけれど。 >アミイ:それはちょっと、私的に許せないかも。せめて普通のブランデーにしておきなさいな。 >朱琉:好みは人それぞれだよ・・・・。私は、紅茶にブランデーは入れない派だし。・・・・ごくごくたまーに、レディグレイには入れるけど。 >アミイ:そんなマイナー極まりないフレイバーティの茶葉なんて、わかるわけないじゃない! ユア;名前だけは、知ってますよ。 久遠;お茶は、人の好みよね。 昔の同僚が、よく飲んだ紅茶が、ロイヤルミルクティ−ならぬ、ロイヤルブランデ−ティ。 ユア;・・・・紅茶をブランデ−と水で煮出すやり方です。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >>私が、正式にこのアウトロ−(外法者)の世界に入ったのは、七年前。 >>七年前の十二月の頭だったかな。 >>暴走族も、この裏社会も、『法から外れた者達』がやっていることには変りなかったしね。 >>その十二月に、≪シルフィ−ダンサ−≫連合の参代目を継いだ。 >>当時は、その本体のチ−ムの名前も同じ≪シルフィ−ダンサ−≫だった。 >>≪由風倶≫≪裂雅≫≪帝車≫≪GREED≫≪芭芙織麻都屠(バフォメット)≫≪雪兎(スノウラビット)≫・・その6チ−ムと自分のチ−ムを含めて七チ−ム総勢700名余だった。 >>私は、二代目の薬袋大命に推される形でこの役目に付いたけどね。 >>最初は、単車をコロがす事も出来ないは、県下を進んでしないわの私に非難と不満囂々だった。 >>結局、体術・・・護身に少し習っていた空手・・・で黙らせたのは、良かったんだけど。 >>そうしたら、『チ−ム名が、姐さんに合ってない。』ってことで、本体のチ−ム名を変えて、≪月天女≫になった。 >>エリスに出会ったのは、七回前のクリスマス・・・・参代目を継いですぐのクリスマスだった。 >>その時、私は、十三歳で中学一年だった。 >朱琉:この歳にして、700余名の暴走族のリーダー・・・・しかも、拳で黙らせて・・・・・・・・・・・・すご。 >アミイ:うふふ〜v楽しいわ楽しいわぁ!ディスティアちゃん、私と楽しく戦いましょうv >朱琉:黙んなさいこのバトルマニア。 >アミイ:ひどいわねぇ。ただちょぉっと、自分より強い人を捜し求めているだけなのにv >朱琉:・・・・・・・・あえてノーコメント。 ユア;ディス嬢からのコメントです。 『戦うのは、勘弁してください。 アミイさんも、強そうですから、お互い無事じゃすまないかもしれません。』 久遠;。。。。。。やる気満々なコメントね、ある意味。 > >>クリスマスランパ−ティ・・・・聖夜暴走宴ってとこかな。 >>イルミネ−ションつけて走ったり、コスプレして走ったりってやつ。 >>私は、≪デザ−トロ−ズ≫に留守番をしていたけれど。 >>・・・・・・微妙に、レスのサンタレディのコスプレが捨て身なのに微妙に奇妙に怖かったからね、うん。 >>その時は、一時過ぎ・・・・クリスマスランが終わる二時間前だったかな。 >>私は、流石にうとうとして、紫苑に毛布ごと抱っこされていた。 >>『ちゃ−ッす。 >> 3代目って誰? >> そのこに代わって、チ−ム名代わったんだって? >> ・・・・ってか、今、クリスマスランの最中だっけ?』 >>と騒がしく入ってきた男のせいで、その眠りは覚めてしまったんだけどね。 >>入ってきた男って言うのが、赤毛のチリチリパ−マ背中の中ほど程度まで伸ばして、布で纏めていて、20代前半か半ばぐらいの年齢の男で、裏社会で命のやりとりをしているよりも、新宿二丁目で女性を口説いているほうが似合いそうなそんな青年だった。 >>『・・貴方誰?』 >>『え、エイレンさん。 >> このチビッコってか、青少年保護条令とかに激しく引っ掛かりそうな女性になる前の女性が、参代目?』 >>『そうだ。 >> 大命の後を継いだな。』 >>開口一番がそれだった。 >>無理もないか、その時身長は170センチあったけど、少し童顔だったし、彼自身も200センチ強あったからね。 >>『・・・・・大命も思い切ったことするよな。 >> では、改めて、参代目・ディスティア=ヴァリ−ド嬢。 >> オレっちは、エリス=モトハル=クロ−リック。 >> ミドルでわかると思うけど、俺は、十六分の五は日本人の華の二十代だ。 >> よろしくな、リトル・ミス。』 >>ちゅっ・・・・バチン。 >>・・・・・・一応認めたくは無いが、あれが私のファ−ストキスだった。 >>だから、第一印象は、最悪の最悪だ。 >アミイ:それはそうよね。まあ、外見どおり何と手の早い・・・・ ユア;まあ、第一印象が、『大嫌い』なら、後は好きなるしかないですしね。 > >>それでも、あいつは私に良くかまってくれた。 >>良くお菓子とか、中学生くらいの子供が好むような雑貨とかを良くくれた。 >>誕生日を調べたのか聞いたのか、プレゼントをくれた。 >>・・・・・・それが最初で最後になったけど。 >>あと、基本的なハッキングの仕方も習った。 >>楽しかったよ。 >>他愛の無い会話ですらも楽しかった。 >>二回目の・・・六回前のバレンタインの日に、彼のマンション・・・このマンションに向かった。 >>その日は、休日で、前日に作ったチョコケ−キとトリュフチョコたくさんを持って。 >>着いたのは、よく覚えてるちょうど十時だった。 >>インタ−フォンをならしても、彼は出てこなかった。 >>その日用にね、彼には、チョコケ−キとトリュフチョコを三ダ―ス。 >>同名チ−ムの頭と自分のチ−ムの幹部にトリュフチョコ四つを箱詰めにしたもの。 >>あと一個づつ、ラッピングしたのを700個作って。 >>それを置いて、その足でマンションに向かったの。 >>アルトとエヴァに手伝ってもらったんだけど、『チョコとラッピングは、しばらく絶対に見たくない』とかって言ってたっけ。 >アミイ:お疲れ様v >朱琉:確かに、どんなチョコ好きでもそうなりますね。 ユア;アルトも、エヴァも、シスコンまでは行かなくても、ディス嬢が好きですから。 久遠;そうよね。 幾らなんでも。 > >>・・・・・でもね、そのチョコケ−−キとトリュフチョコは彼の口に入らなかったの。 >>ドアの鍵が掛かってなかったから、私は中に入った。 >>マンション中を探したけれど、彼はいなかった。 >>私は、多分その時には気が付いていたのかも知れない。 >>薄く漂っている血の匂いに。 >>でも、私は、その考えを振り払うかのように殊更明るく寝室の・・・最後に残っていた扉を明けた。 >>『エリス、まだ寝てるの? >> ・・・私が来るって、解っ・・・・・・・・・っ!!』 >>エリスは、ベッドの上に、仰向けで血の海に沈んで、眠るように死んでいた。 >>腹・・・胴体に、実弾を受けているにしては、血の量は少なかったけど。 >>私の師匠で、もう少し時間があれば、私の初恋だって認識して、告白してたかも知れない私の大切な人・エリス。 >>裏社会で名前の売れていた萬屋・エリス。 >>彼は、他殺体で、死んだ。 >>呆気なく逝った。 >>でも、この後エイレンさんから、検死結果を聞かなければ、『逆恨み』とかだと思って、諦める事が出来たのかも知れない。 >>『中度の失血状態で、激しい運動をし、銃創が直接の死因』 >>・・・・その後の私は、抜け殻だったよ。 >朱琉:・・・・・・・・おのれ『吸血鬼』。 >アミイ:黙っててねv元凶。 >朱琉:・・・・・・・・だってそれでも、ねえ?あんまりじゃないですか。 >アミイ:そういう展開大好きのくせに。 ユア:彼と彼をバックアップする組織が、この家族の物語の中核でもありますしね。 久遠;次回では、彼も逝ってしまうし・・・・。 > >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+− >> >> >>ええと、『ディスティア過去編』は、閑話&終話を含めて、六話予定です。 >> >> >> >>彼女が、6年間の裏稼業で >>何をみたのか 聞いたのか・・・・ >>誰に出会い 何を考えたのか。 >> >> >> >>・・・・・というようなことを『ディスティアの視点』から語ります。 >>あくまで『ディスティアの視点』です。 >>このさき、他の誰かの視点で同じ時間の話をやるかも知れないです。 >> >> >>ともあれ、それでは。 >>またね。 >朱琉:はい、では、また今度! >二人:またね! >> >> ユア;はい。 二人;では次回で。 >> > |
17431 | 家族の写真 Act 16 ブレイクタイム? | 十叶 夕海 | 2005/12/12 23:42:38 |
記事番号17379へのコメント そこまで話すとディスティアは、沈黙した。 そして、時計に目をやった。 正午・三十分前。 「大丈夫? お昼にするから。」 「それよりも、続きを。」 「ご飯の後。 今の貴方には、何よりも血肉が必要よ。 本来ならば、病院で意識不明になってるのよ? ・・・・・テレビでも見てて。」 といって、ディスティアは、キッチンに行ってしまった。 今は。アリエスよりも、ディスティアを追ってみよう。 「さて、何を作るか。 牛肉の巻煮はあるし、サラダとパスタかな。」 そう一人呟き、材料を取り出す為に、冷蔵庫に向き直ろうとした。 「主。」 「リュアね。」 そこにいたのは、真っ白な雪の白銀色の髪と淡い琥珀の眼の狩衣姿の狐眼の青年。 前回ディスティアが、使った【音封】の要の管狐のような『魔法的霊体使い魔(マギ・ファミリア)』の四匹の上の兄である。 今は、人間形態を使ってはいるが、本来は彼も管狐のようなものですある。 「主。 やはり、≪エ−タ・ミレアム≫こと、闇霧榮太郎は、≪チャイルド・クラン≫の軍門に下っておりました。」 彼−リュアは、ディスティアに命じられていた事の結果を報告した。 「・・・・・そっか、嫌いじゃなかったんだけどな。 エ−タが、【吸血鬼】の仲間かぁ・・・・。 「あんな真似をされても、憎んでいないと?」 「レイティスを慕って、ともに語り合って・・・・・・・・。 ・・・・・嫌いにも、憎む事も出来ないよ。」 「・・・・主・・・・・」 「ともかく、早く作らないと。 アリエスが待ってるしね。」 「ごめん。 遅くなったね。 どうぞ。」 メニュ−は、牛肉の野菜巻煮、小松菜と鳥ササミの和風パスタ、グリ−ンサラダであった。 「一応、巻煮とサラダは、まだ残ってるから、お変わりしても大丈夫よ。」 そうして、言葉少なに、食事は進む。 互いに、三分の二を食べ終えたころ。 玄関チャイムが鳴った。 ディスティアが、応対する為に、出る。 「≪死風舞の風舞姫≫。 届け物だ。 レンシェルマ=ヴァり−ドからのな。」 玄関口に立っていたのは、声変わりをして入るものの高めの声の少年だろう。 だろうというのは、青紫色の膝よりもやや長いウィンドブレ−カ−が、体の起伏も、顔も覆い隠しているからであった。 かろうじて見えるのは、ブ−ツと白い手とウェ−ブの掛かった雪色の髪の尻尾だけであった。 その右手に襟首を捕まれて、届け物のはちみつ色の髪の赤ん坊−ルキウスは、泣叫んでいた。 ルキウスを抱き上げながら、客人にディスティアはこう言う。 「こうやって、直接会うのは、久し振りね、≪魔導師(マジスタ)・ラビ≫?」 「ああ、そうだな。 まあ、今会わなくても、六月には、集まっていただろうけどな。 ・・・・依頼主からの言伝だ。 『明日の午後には出ますから。 遅くても、一時位には帰ってきてくださいね。』だそうだ。」 「・・・・・でも、なんで、ルキウスを届けたの?」 「母親を恋しがって、泣き止まないのだ。 それでだな。」 粉ミルクなどを入れた袋を下ろしながら、ラビと呼ばれた少年はそう言った。 「わかったわ。 ありがとう、ラビ。」 「そんじゃ、伝えたからな。」 それだけを言うと、ラビは、帰っていった。 「まぁ−う。 ねぇ−ね?」 ディスティアが、ルキウスを抱っこして、戻ると泣き止んだ彼は、珍しそうにアリエスに興味をもっていた。 「・・・・・誰ですか?」 「ヴァリ−ド家が、引き取った赤ん坊。 私を母親だと思っているらしい。」 そのあと、皿を洗う間、ルキウスは、アリエスが面倒をみていた。 みていたのだが、ディスティアが戻ると、ルキウスがすやすやと眠っていた。 「あら、珍しい。」 そう言いながら、大きくて底が浅い篭に大きなクッションと小さな毛布で作った揺り籠に彼をそっと寝かせる。 紅茶を淹れ直し、ディスティアは、再び語りだす。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ はい、今回はある程度事情をして知っていれば、裏というかある程度の伏線の意味満載の一話です。 ちなみに作中の料理は、私自身が一度以上作ったことのある料理です。 ただし、かなり元のレシピを改造していますが。 長々というか、話す事も今回はそうそうないので、今回はこれで終わります。 それでは。 |
17432 | 妄想が膨らみます(危) | 羅城 朱琉 | 2005/12/13 08:46:23 |
記事番号17431へのコメント 朱琉:こんにちは! アミイ:と、いうわけで、またまた私がお相手するわね!・・・・本当は、『時の旅人』版アリエスを連れてくるとか、私と我がおねーさま共演するとか、いろいろ考えてたけど。 朱琉:・・・・(汗)まあ、とにかくレスです! > > > >そこまで話すとディスティアは、沈黙した。 >そして、時計に目をやった。 >正午・三十分前。 >「大丈夫? > お昼にするから。」 >「それよりも、続きを。」 >「ご飯の後。 > 今の貴方には、何よりも血肉が必要よ。 > 本来ならば、病院で意識不明になってるのよ? > ・・・・・テレビでも見てて。」 >といって、ディスティアは、キッチンに行ってしまった。 朱琉:流石アリエス。食事なんて頓着してませんね。 アミイ:でも、それだとそのうち絶対に栄養失調で倒れるわね、朱琉みたいに。 朱琉:夏バテと一緒にすると、アリエスが怒るかと。 >今は。アリエスよりも、ディスティアを追ってみよう。 >「さて、何を作るか。 > 牛肉の巻煮はあるし、サラダとパスタかな。」 >そう一人呟き、材料を取り出す為に、冷蔵庫に向き直ろうとした。 >「主。」 >「リュアね。」 >そこにいたのは、真っ白な雪の白銀色の髪と淡い琥珀の眼の狩衣姿の狐眼の青年。 >前回ディスティアが、使った【音封】の要の管狐のような『魔法的霊体使い魔(マギ・ファミリア)』の四匹の上の兄である。 >今は、人間形態を使ってはいるが、本来は彼も管狐のようなものですある。 >「主。 > やはり、≪エ−タ・ミレアム≫こと、闇霧榮太郎は、≪チャイルド・クラン≫の軍門に下っておりました。」 >彼−リュアは、ディスティアに命じられていた事の結果を報告した。 >「・・・・・そっか、嫌いじゃなかったんだけどな。 > エ−タが、【吸血鬼】の仲間かぁ・・・・。 >「あんな真似をされても、憎んでいないと?」 >「レイティスを慕って、ともに語り合って・・・・・・・・。 > ・・・・・嫌いにも、憎む事も出来ないよ。」 >「・・・・主・・・・・」 >「ともかく、早く作らないと。 > アリエスが待ってるしね。」 朱琉:《チャイルド・クラン》・・・・? アミイ:例の『組織』とやらかしら?【吸血鬼】関係の。 朱琉:これは・・・・『鍵』ですかねぇ・・・・。 > > > > >「ごめん。 > 遅くなったね。 > どうぞ。」 >メニュ−は、牛肉の野菜巻煮、小松菜と鳥ササミの和風パスタ、グリ−ンサラダであった。 >「一応、巻煮とサラダは、まだ残ってるから、お変わりしても大丈夫よ。」 >そうして、言葉少なに、食事は進む。 >互いに、三分の二を食べ終えたころ。 >玄関チャイムが鳴った。 >ディスティアが、応対する為に、出る。 >「≪死風舞の風舞姫≫。 > 届け物だ。 > レンシェルマ=ヴァり−ドからのな。」 >玄関口に立っていたのは、声変わりをして入るものの高めの声の少年だろう。 >だろうというのは、青紫色の膝よりもやや長いウィンドブレ−カ−が、体の起伏も、顔も覆い隠しているからであった。 >かろうじて見えるのは、ブ−ツと白い手とウェ−ブの掛かった雪色の髪の尻尾だけであった。 >その右手に襟首を捕まれて、届け物のはちみつ色の髪の赤ん坊−ルキウスは、泣叫んでいた。 >ルキウスを抱き上げながら、客人にディスティアはこう言う。 >「こうやって、直接会うのは、久し振りね、≪魔導師(マジスタ)・ラビ≫?」 >「ああ、そうだな。 > まあ、今会わなくても、六月には、集まっていただろうけどな。 > ・・・・依頼主からの言伝だ。 > 『明日の午後には出ますから。 > 遅くても、一時位には帰ってきてくださいね。』だそうだ。」 >「・・・・・でも、なんで、ルキウスを届けたの?」 >「母親を恋しがって、泣き止まないのだ。 > それでだな。」 >粉ミルクなどを入れた袋を下ろしながら、ラビと呼ばれた少年はそう言った。 >「わかったわ。 > ありがとう、ラビ。」 >「そんじゃ、伝えたからな。」 >それだけを言うと、ラビは、帰っていった。 朱琉:ラビ君だ! アミイ:しかしまあ、裏の多い家族よねぇ。これで、家族内それぞれ誰が何やってるのか全く気づいていなかったら大笑いなんだけど。 朱琉:いや、そんなことあるわけないでしょう?読む限り。 アミイ:わーかってるって。 > > >「まぁ−う。 > ねぇ−ね?」 >ディスティアが、ルキウスを抱っこして、戻ると泣き止んだ彼は、珍しそうにアリエスに興味をもっていた。 >「・・・・・誰ですか?」 >「ヴァリ−ド家が、引き取った赤ん坊。 > 私を母親だと思っているらしい。」 >そのあと、皿を洗う間、ルキウスは、アリエスが面倒をみていた。 >みていたのだが、ディスティアが戻ると、ルキウスがすやすやと眠っていた。 >「あら、珍しい。」 >そう言いながら、大きくて底が浅い篭に大きなクッションと小さな毛布で作った揺り籠に彼をそっと寝かせる。 >紅茶を淹れ直し、ディスティアは、再び語りだす。 > > > > > > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > >はい、今回はある程度事情をして知っていれば、裏というかある程度の伏線の意味満載の一話です。 朱琉:はい、非常に妄想(?)の膨らむ話でしたv アミイ:朱琉ちゃん、その言い方だとあなた、単なる危ない人よ? 朱琉:ほっとけ。 > >ちなみに作中の料理は、私自身が一度以上作ったことのある料理です。 >ただし、かなり元のレシピを改造していますが。 朱琉:(尊敬のまなざし) アミイ:何やってるのよ?・・・・ああ、朱琉ちゃん、料理苦手だっけ?一度本気で材料の分量を秤で正確に量り、「塩少々」の記述を見て10分くらい悩んだという。更に、初めて料理する時、なぜか家にあったビーカーとフラスコ、あとアルコールランプを出してきたという。 朱琉:ううっ・・・・(涙)だって、昔父に「料理は化学実験と一緒」と言われたこと、その時までずっと信じてたんだもの・・・・ アミイ:いや、普通台所見ればわかるでしょう? > > >長々というか、話す事も今回はそうそうないので、今回はこれで終わります。 >それでは。 二人:では、また! > > > > |
17433 | うふふふ、光栄です。 | 十叶 夕海 | 2005/12/13 22:11:55 |
記事番号17432へのコメント > >朱琉:こんにちは! >アミイ:と、いうわけで、またまた私がお相手するわね!・・・・本当は、『時の旅人』版アリエスを連れてくるとか、私と我がおねーさま共演するとか、いろいろ考えてたけど。 >朱琉:・・・・(汗)まあ、とにかくレスです! ユア;こんばんわ。 久遠;アミイちゃん。 それは、朱琉ちゃんにお任せしなくちゃ。 ユア;ともかく、返レス行きます。 > >> >> >> >>そこまで話すとディスティアは、沈黙した。 >>そして、時計に目をやった。 >>正午・三十分前。 >>「大丈夫? >> お昼にするから。」 >>「それよりも、続きを。」 >>「ご飯の後。 >> 今の貴方には、何よりも血肉が必要よ。 >> 本来ならば、病院で意識不明になってるのよ? >> ・・・・・テレビでも見てて。」 >>といって、ディスティアは、キッチンに行ってしまった。 >朱琉:流石アリエス。食事なんて頓着してませんね。 >アミイ:でも、それだとそのうち絶対に栄養失調で倒れるわね、朱琉みたいに。 >朱琉:夏バテと一緒にすると、アリエスが怒るかと。 > ユア;ですね。 食べても、カ○リ−○イトとか、コンビニ系とか、テイクアウト系とかだけでしょう。 久遠;ようするに、自炊は、殆どしないと。 ユア;しても、回せる・・・カレ−とかシチュ−とかでしょ? >>今は。アリエスよりも、ディスティアを追ってみよう。 >>「さて、何を作るか。 >> 牛肉の巻煮はあるし、サラダとパスタかな。」 >>そう一人呟き、材料を取り出す為に、冷蔵庫に向き直ろうとした。 >>「主。」 >>「リュアね。」 >>そこにいたのは、真っ白な雪の白銀色の髪と淡い琥珀の眼の狩衣姿の狐眼の青年。 >>前回ディスティアが、使った【音封】の要の管狐のような『魔法的霊体使い魔(マギ・ファミリア)』の四匹の上の兄である。 >>今は、人間形態を使ってはいるが、本来は彼も管狐のようなものですある。 >>「主。 >> やはり、≪エ−タ・ミレアム≫こと、闇霧榮太郎は、≪チャイルド・クラン≫の軍門に下っておりました。」 >>彼−リュアは、ディスティアに命じられていた事の結果を報告した。 >>「・・・・・そっか、嫌いじゃなかったんだけどな。 >> エ−タが、【吸血鬼】の仲間かぁ・・・・。 >>「あんな真似をされても、憎んでいないと?」 >>「レイティスを慕って、ともに語り合って・・・・・・・・。 >> ・・・・・嫌いにも、憎む事も出来ないよ。」 >>「・・・・主・・・・・」 >>「ともかく、早く作らないと。 >> アリエスが待ってるしね。」 >朱琉:《チャイルド・クラン》・・・・? >アミイ:例の『組織』とやらかしら?【吸血鬼】関係の。 >朱琉:これは・・・・『鍵』ですかねぇ・・・・。 > ユア;アリエスも、三年前のディスティアも、この組織が、レイティスなり、エリスの殺害に関与しているのは、突き止めてます。 久遠;だけど、実行犯・・・あの男までは辿り着いていないと言うわけなの。 ユア;鍵ですね。 ちなみに、世界規模の犯罪組織兼同業の元締め的な組織です。 >> >> >> >> >>「ごめん。 >> 遅くなったね。 >> どうぞ。」 >>メニュ−は、牛肉の野菜巻煮、小松菜と鳥ササミの和風パスタ、グリ−ンサラダであった。 >>「一応、巻煮とサラダは、まだ残ってるから、お変わりしても大丈夫よ。」 >>そうして、言葉少なに、食事は進む。 >>互いに、三分の二を食べ終えたころ。 >>玄関チャイムが鳴った。 >>ディスティアが、応対する為に、出る。 >>「≪死風舞の風舞姫≫。 >> 届け物だ。 >> レンシェルマ=ヴァり−ドからのな。」 >>玄関口に立っていたのは、声変わりをして入るものの高めの声の少年だろう。 >>だろうというのは、青紫色の膝よりもやや長いウィンドブレ−カ−が、体の起伏も、顔も覆い隠しているからであった。 >>かろうじて見えるのは、ブ−ツと白い手とウェ−ブの掛かった雪色の髪の尻尾だけであった。 >>その右手に襟首を捕まれて、届け物のはちみつ色の髪の赤ん坊−ルキウスは、泣叫んでいた。 >>ルキウスを抱き上げながら、客人にディスティアはこう言う。 >>「こうやって、直接会うのは、久し振りね、≪魔導師(マジスタ)・ラビ≫?」 >>「ああ、そうだな。 >> まあ、今会わなくても、六月には、集まっていただろうけどな。 >> ・・・・依頼主からの言伝だ。 >> 『明日の午後には出ますから。 >> 遅くても、一時位には帰ってきてくださいね。』だそうだ。」 >>「・・・・・でも、なんで、ルキウスを届けたの?」 >>「母親を恋しがって、泣き止まないのだ。 >> それでだな。」 >>粉ミルクなどを入れた袋を下ろしながら、ラビと呼ばれた少年はそう言った。 >>「わかったわ。 >> ありがとう、ラビ。」 >>「そんじゃ、伝えたからな。」 >>それだけを言うと、ラビは、帰っていった。 >朱琉:ラビ君だ! >アミイ:しかしまあ、裏の多い家族よねぇ。これで、家族内それぞれ誰が何やってるのか全く気づいていなかったら大笑いなんだけど。 >朱琉:いや、そんなことあるわけないでしょう?読む限り。 >アミイ:わーかってるって。 ユア;それどころか、推奨まではしてませんが、『自分で責任が取れるなら、やり遂げなさい。』・byレンさん。 久遠;いい男よね。 でも、ルピナスママは、気付いているけど、気付いていないフリをしているのよね。 『夜遊びは控えなさい』とか言って。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >>はい、今回はある程度事情をして知っていれば、裏というかある程度の伏線の意味満載の一話です。 >朱琉:はい、非常に妄想(?)の膨らむ話でしたv >アミイ:朱琉ちゃん、その言い方だとあなた、単なる危ない人よ? >朱琉:ほっとけ。 ユア;おいおい。その伏線を解いて行きます。 久遠:顔を赤くしながら、照れていっても説得力皆無よ? ユア;・・・言わないで、ぷりいず。 > >> >>ちなみに作中の料理は、私自身が一度以上作ったことのある料理です。 >>ただし、かなり元のレシピを改造していますが。 >朱琉:(尊敬のまなざし) >アミイ:何やってるのよ?・・・・ああ、朱琉ちゃん、料理苦手だっけ?一度本気で材料の分量を秤で正確に量り、「塩少々」の記述を見て10分くらい悩んだという。更に、初めて料理する時、なぜか家にあったビーカーとフラスコ、あとアルコールランプを出してきたという。 >朱琉:ううっ・・・・(涙)だって、昔父に「料理は化学実験と一緒」と言われたこと、その時までずっと信じてたんだもの・・・・ >アミイ:いや、普通台所見ればわかるでしょう? ユア;とりあえず、自炊しても、ご飯に困らない程度には。 久遠;塩少々は、大体小さじで、三分の二・・2グラムか3グラムかそのくらいね。 ユア;過程の反応は、そっくりですしね。 > >> >> >>長々というか、話す事も今回はそうそうないので、今回はこれで終わります。 >>それでは。 >二人:では、また! 二人;ではでは。 >> >> >> >> > |
17440 | 家族の写真 Act 17 ≪ブラック・ウィド−≫ 或いは ≪風舞姫≫のお話 U | 十叶 夕海 | 2005/12/16 01:09:58 |
記事番号17379へのコメント ディスティアは、こうして続きを話し始めた。 「まぁ、私は・・・」 まぁ、私は14歳だった。 十四歳のただの中学生だったのさ。 結局、中学二年の残り数ヶ月は、学校にすら行かないで、部屋に閉じこもってた。 あの時は、≪ノ−フェイス≫や≪輪音のリン≫とかの当時の裏社会の大物も、大慌てだったみたい。 当時、『最強の萬屋』だったエリスが、死んだんだ、ある意味当然だろう。 だけど、それ以上に、私にとっての裏稼業での父であり、兄でも会ったのだから。 やっと、外に出たのは、春休みに、年明け前に借りた本をレイティスに返しにいってからだった。 そこで、彼からエリスからの手紙を受け取った。 レイティスが、言うには、『何時死ぬか分からない、この稼業だけどよ。最後に言葉を残してぇのよ、俺っちは、あのチビッコに。』と言って、月に一回、十一日の日に預けていったものらしい。 それが、全部で14通。 死ぬ三日前に書いたのが最期のだった。 どうやら、私が彼に出会う前にもう、彼は私の事は知っていたらしい。 その手紙には、言った本人の私ですら忘れているような些細な言葉や誕生日プレゼントを喜んでくれた事とか。 そんな他愛のないこと。 『俺っちが、死んでも哀しんでくれるな。』とか、何時もエリスが言ってた言葉。 もう、失ってしまった・・・想い出。 レイティスのところで、それを読んだ後、泣いたよ。 小さい子供みたいに、わんわん泣いた。 それでね、泣き止んだ時、私は言ったの。 『裏家業の事をもっと詳しく教えてって。』 レイティスは、その言葉を来るのを知っていたのか、一つの封筒を出した。 その中身が、このマンションの権利書だった。 サイバ−ダウンシステムもあったし、仕事をする為に、此処がいいだろうって。 父さんと母さん、姉さんは、始めは反対したよ。 当然だよね。 捕まれば、犯罪者だ。 だけど、母さんと姉さんは、渋々。 父さんは、『自分で責任を取れる範囲でしなさい。・・・・・・・怪我をしないようにね。』ということで、許してくれた。 服装は、顔とかを隠せるようにとエリスへの哀悼とかを込めて。 黒ヴェ−ルに、黒いドレスに、黒のショ−ル、黒で纏めた化粧。 初めて数ヶ月で、≪ブラック・ウィド−≫・・・『黒い未亡人』って、言われるようになった。 彼女が、当代随一の護り屋で、彼女に護られれば、安心だって唄われた。 護り屋以外は、≪死風舞の風舞姫≫・尼僧服舞姫のに委任する形にした。 最初は、同一人物じゃないカって疑われたけど、十回ぐらい、姉さんに化けてもらって、力を封じたアイテムとかで誤魔化してどうにかなった。 レイティスの所には、いろいろな裏社会の人が集まった。 ≪戦語り部の火舞姫≫≪リンデン≫≪ノ−フェイス≫≪エ−タ・ミレアム≫≪ア−チャ−≫≪グレイトキャット≫≪プロフェッサ−≫、クラッカ−として、小鳥遊円や時国宗留、マリ−=イブキ=ルパン。 皆、レイティスを慕って、集まってた。 裏社会として、いる時はあの場所とこのマンションだけが安心できた。 その頃は、一仕事終えて、どうにも身体の震えが収まらないときは、≪ルリイロ≫・・・紫苑に抱き締めてもらって、寝た。 体温が、とても心地よかったのはよく覚えている。 あの時が、復讐に身を焦がしていようと、一番充実して楽しかった。 無くして、気が付いたことだけど。 レイティスや、≪ア−チャ−≫、≪エ−タ・ミレアム≫にも、何度も言われたけれど、私は、この稼業にあまり向いていないらしい。 私は、意識的に、人を殺した事がない。 今まで、この六年間だよ。 ・・・・・・・・・・・・そして、三年前レイティスが死んだ。 私のとっての裏稼業の二人の目の父であり、兄であった存在がね。 私が、彼の最期の言葉・・・・手紙を受け取ったのは、死亡を知ってから、数日後だった。 エイレンさんが、預かっていたらしい。 薄々気が付いていたんだろうね。 自分が殺されるかもしれないって。 ・・・・不幸は重なるってのも、あながち嘘じゃないらしい。 妹尾京介・・・当時の親衛隊長が死んだのもほぼ同時期だ。 ・・・・この頃から、≪エ−タ・ミレアム≫や3人のクラッカ−達の行方も分からなくなっていた。 私がね、レイティスからの貴女への手紙渡さなかったのは・・・・・いえ、わたせなかったのは、怖かったから。 渡せば、死地に向かわせるような手紙だと分かっていたからね。 ・・・・結構、救われていたんだよ。 三年間、貴女の笑顔にさ。 何度かくじけそうになったけど、そのたびに頑張れた。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ さて、二話目。 収拾はつくのか、今のところは不明です。 ここで、電子犯罪者のトリビアの時間です。 ニュ−ス等では、一括りに『ハッカ−』になっています。 ある意味、これは、当然なのですが、彼らの世界では、『尊敬に値しない侵入行為および侵入者』を指し示す言葉が、『ハッキング・ハッカ−』なのです。 また、元々、『ハッカ−』という言葉は、イコ−ル『電子犯罪者・無法電子犯罪者』という意味ではなく、『MITなどに代表される大学などで、パソコンの扱いを学び、長けた人』という意味なのです。 いまでは、すっかり、『悪い人』の看板の『ハッカ−』ですが、『尊敬に値する侵入行為及び侵入者』は、なんと言うかといいますと。 『クラック・クラッカ−』なのです。 日本人の敬称が、『ジャパ二−ズ』で、蔑称が、『ジャップ』『イエロ−モンキ− 』なのであるのと同じ様なものです。 本編中のレイティスや、アリエス、ラビなどは、『クラッカ−』になります。 最後に、基本的に、両方の行為とも、犯罪行為なので、良い小は真似しちゃダメですよ。 ともあれ、又次回。 次は、『孤独な涙』かもしれません。 それでは。 |
17441 | へぇ〜へぇ〜(トリビアのへぇボタン連打中) | 羅城 朱琉 | 2005/12/16 08:52:31 |
記事番号17440へのコメント 朱琉:こんにちは。早速レスです。 > > >ディスティアは、こうして続きを話し始めた。 >「まぁ、私は・・・」 > > > > > >まぁ、私は14歳だった。 >十四歳のただの中学生だったのさ。 >結局、中学二年の残り数ヶ月は、学校にすら行かないで、部屋に閉じこもってた。 >あの時は、≪ノ−フェイス≫や≪輪音のリン≫とかの当時の裏社会の大物も、大慌てだったみたい。 >当時、『最強の萬屋』だったエリスが、死んだんだ、ある意味当然だろう。 >だけど、それ以上に、私にとっての裏稼業での父であり、兄でも会ったのだから。 >やっと、外に出たのは、春休みに、年明け前に借りた本をレイティスに返しにいってからだった。 >そこで、彼からエリスからの手紙を受け取った。 >レイティスが、言うには、『何時死ぬか分からない、この稼業だけどよ。最後に言葉を残してぇのよ、俺っちは、あのチビッコに。』と言って、月に一回、十一日の日に預けていったものらしい。 >それが、全部で14通。 >死ぬ三日前に書いたのが最期のだった。 >どうやら、私が彼に出会う前にもう、彼は私の事は知っていたらしい。 >その手紙には、言った本人の私ですら忘れているような些細な言葉や誕生日プレゼントを喜んでくれた事とか。 >そんな他愛のないこと。 >『俺っちが、死んでも哀しんでくれるな。』とか、何時もエリスが言ってた言葉。 >もう、失ってしまった・・・想い出。 朱琉:優しさ?それとも・・・・・・・・。 アミイ:ん〜?どうだろう?それはそれとして・・・・あのね、ディスちゃん。『想い出』って、失われるものじゃないと思うよ?その人の姿、その人の心。言葉、生き様・・・・その人の全て。それは、『形無き遺産』なんだから。あなたが捨てようとしない限り、失われるものは何も無い。すべては、あなたのものよ。悲しみの中で幾度道を見失おうとも、立ち上がり歩き出す意思のある限り、残された全ては、あなたの味方。 ・・・・って、随分偉そうな事を言っちゃったわね(照) >レイティスのところで、それを読んだ後、泣いたよ。 >小さい子供みたいに、わんわん泣いた。 >それでね、泣き止んだ時、私は言ったの。 >『裏家業の事をもっと詳しく教えてって。』 >レイティスは、その言葉を来るのを知っていたのか、一つの封筒を出した。 >その中身が、このマンションの権利書だった。 >サイバ−ダウンシステムもあったし、仕事をする為に、此処がいいだろうって。 >父さんと母さん、姉さんは、始めは反対したよ。 >当然だよね。 >捕まれば、犯罪者だ。 >だけど、母さんと姉さんは、渋々。 >父さんは、『自分で責任を取れる範囲でしなさい。・・・・・・・怪我をしないようにね。』ということで、許してくれた。 >服装は、顔とかを隠せるようにとエリスへの哀悼とかを込めて。 >黒ヴェ−ルに、黒いドレスに、黒のショ−ル、黒で纏めた化粧。 >初めて数ヶ月で、≪ブラック・ウィド−≫・・・『黒い未亡人』って、言われるようになった。 >彼女が、当代随一の護り屋で、彼女に護られれば、安心だって唄われた。 >護り屋以外は、≪死風舞の風舞姫≫・尼僧服舞姫のに委任する形にした。 >最初は、同一人物じゃないカって疑われたけど、十回ぐらい、姉さんに化けてもらって、力を封じたアイテムとかで誤魔化してどうにかなった。 >レイティスの所には、いろいろな裏社会の人が集まった。 >≪戦語り部の火舞姫≫≪リンデン≫≪ノ−フェイス≫≪エ−タ・ミレアム≫≪ア−チャ−≫≪グレイトキャット≫≪プロフェッサ−≫、クラッカ−として、小鳥遊円や時国宗留、マリ−=イブキ=ルパン。 >皆、レイティスを慕って、集まってた。 >裏社会として、いる時はあの場所とこのマンションだけが安心できた。 >その頃は、一仕事終えて、どうにも身体の震えが収まらないときは、≪ルリイロ≫・・・紫苑に抱き締めてもらって、寝た。 >体温が、とても心地よかったのはよく覚えている。 >あの時が、復讐に身を焦がしていようと、一番充実して楽しかった。 >無くして、気が付いたことだけど。 アミイ:そういうものよ。当たり前のように存在するものの大切さは、なくしてみないとわからない。 朱琉:とはいえ、理屈でそう思っていても、悲しみは減じないでしょう? >レイティスや、≪ア−チャ−≫、≪エ−タ・ミレアム≫にも、何度も言われたけれど、私は、この稼業にあまり向いていないらしい。 >私は、意識的に、人を殺した事がない。 >今まで、この六年間だよ。 アミイ:・・・・それは、向いてないわ。 朱琉:補足しておきますと、アリエスは人を殺したこと、あります。よっぽど必要に迫られたときのみ、ですが。 アミイ:その件に関する短編・・・・もとい、詩(?)を、朱琉ちゃんこの間書いてたわね。 >・・・・・・・・・・・・そして、三年前レイティスが死んだ。 >私のとっての裏稼業の二人の目の父であり、兄であった存在がね。 >私が、彼の最期の言葉・・・・手紙を受け取ったのは、死亡を知ってから、数日後だった。 >エイレンさんが、預かっていたらしい。 >薄々気が付いていたんだろうね。 >自分が殺されるかもしれないって。 >・・・・不幸は重なるってのも、あながち嘘じゃないらしい。 >妹尾京介・・・当時の親衛隊長が死んだのもほぼ同時期だ。 >・・・・この頃から、≪エ−タ・ミレアム≫や3人のクラッカ−達の行方も分からなくなっていた。 >私がね、レイティスからの貴女への手紙渡さなかったのは・・・・・いえ、わたせなかったのは、怖かったから。 >渡せば、死地に向かわせるような手紙だと分かっていたからね。 >・・・・結構、救われていたんだよ。 >三年間、貴女の笑顔にさ。 >何度かくじけそうになったけど、そのたびに頑張れた。 > > > > > > > > >−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ > > > >さて、二話目。 >収拾はつくのか、今のところは不明です。 > > >ここで、電子犯罪者のトリビアの時間です。 >ニュ−ス等では、一括りに『ハッカ−』になっています。 >ある意味、これは、当然なのですが、彼らの世界では、『尊敬に値しない侵入行為および侵入者』を指し示す言葉が、『ハッキング・ハッカ−』なのです。 >また、元々、『ハッカ−』という言葉は、イコ−ル『電子犯罪者・無法電子犯罪者』という意味ではなく、『MITなどに代表される大学などで、パソコンの扱いを学び、長けた人』という意味なのです。 >いまでは、すっかり、『悪い人』の看板の『ハッカ−』ですが、『尊敬に値する侵入行為及び侵入者』は、なんと言うかといいますと。 >『クラック・クラッカ−』なのです。 >日本人の敬称が、『ジャパ二−ズ』で、蔑称が、『ジャップ』『イエロ−モンキ− >』なのであるのと同じ様なものです。 >本編中のレイティスや、アリエス、ラビなどは、『クラッカ−』になります。 >最後に、基本的に、両方の行為とも、犯罪行為なので、良い小は真似しちゃダメですよ。 朱琉:へぇ〜。(トリビアボタンな感じで) アミイ:なるほど。 > > > >ともあれ、又次回。 >次は、『孤独な涙』かもしれません。 >それでは。 朱琉:はい、どちらも楽しみにしております。 二人:では、今回はこの辺で! > > |
17442 | 曰く、『結局、チビコの笑顔が好きなのよ、俺っちは。』 | 十叶 夕海 | 2005/12/17 21:44:00 |
記事番号17441へのコメント > >朱琉:こんにちは。早速レスです。 ユア:こんにちわ、返レス行きますね。 > >> >> >>ディスティアは、こうして続きを話し始めた。 >>「まぁ、私は・・・」 >> >> >> >> >> >>まぁ、私は14歳だった。 >>十四歳のただの中学生だったのさ。 >>結局、中学二年の残り数ヶ月は、学校にすら行かないで、部屋に閉じこもってた。 >>あの時は、≪ノ−フェイス≫や≪輪音のリン≫とかの当時の裏社会の大物も、大慌てだったみたい。 >>当時、『最強の萬屋』だったエリスが、死んだんだ、ある意味当然だろう。 >>だけど、それ以上に、私にとっての裏稼業での父であり、兄でも会ったのだから。 >>やっと、外に出たのは、春休みに、年明け前に借りた本をレイティスに返しにいってからだった。 >>そこで、彼からエリスからの手紙を受け取った。 >>レイティスが、言うには、『何時死ぬか分からない、この稼業だけどよ。最後に言葉を残してぇのよ、俺っちは、あのチビッコに。』と言って、月に一回、十一日の日に預けていったものらしい。 >>それが、全部で14通。 >>死ぬ三日前に書いたのが最期のだった。 >>どうやら、私が彼に出会う前にもう、彼は私の事は知っていたらしい。 >>その手紙には、言った本人の私ですら忘れているような些細な言葉や誕生日プレゼントを喜んでくれた事とか。 >>そんな他愛のないこと。 >>『俺っちが、死んでも哀しんでくれるな。』とか、何時もエリスが言ってた言葉。 >>もう、失ってしまった・・・想い出。 >朱琉:優しさ?それとも・・・・・・・・。 >アミイ:ん〜?どうだろう?それはそれとして・・・・あのね、ディスちゃん。『想い出』って、失われるものじゃないと思うよ?その人の姿、その人の心。言葉、生き様・・・・その人の全て。それは、『形無き遺産』なんだから。あなたが捨てようとしない限り、失われるものは何も無い。すべては、あなたのものよ。悲しみの中で幾度道を見失おうとも、立ち上がり歩き出す意思のある限り、残された全ては、あなたの味方。 > ・・・・って、随分偉そうな事を言っちゃったわね(照) 久遠;優しさもだけど、ある意味のでのエゴ・・・我が儘ね。 タイトルにも、あるけれど。 ユア;アミイさんの言うことは、正論です。 私も、ディス嬢のような感情をよく知っていますから、言えることなんですが、アミイさんのいうことは、納得はしてますが、本人・・・・エリスがいなくなった時点で、それは抜け殻になってしまっていて、意味を成していないのです。 ・・・・・ある意味で、六年前からディス嬢も変わっていないんです。 でも、ディス嬢はその言葉うれしかったと思いますよ? > >>レイティスのところで、それを読んだ後、泣いたよ。 >>小さい子供みたいに、わんわん泣いた。 >>それでね、泣き止んだ時、私は言ったの。 >>『裏家業の事をもっと詳しく教えてって。』 >>レイティスは、その言葉を来るのを知っていたのか、一つの封筒を出した。 >>その中身が、このマンションの権利書だった。 >>サイバ−ダウンシステムもあったし、仕事をする為に、此処がいいだろうって。 >>父さんと母さん、姉さんは、始めは反対したよ。 >>当然だよね。 >>捕まれば、犯罪者だ。 >>だけど、母さんと姉さんは、渋々。 >>父さんは、『自分で責任を取れる範囲でしなさい。・・・・・・・怪我をしないようにね。』ということで、許してくれた。 >>服装は、顔とかを隠せるようにとエリスへの哀悼とかを込めて。 >>黒ヴェ−ルに、黒いドレスに、黒のショ−ル、黒で纏めた化粧。 >>初めて数ヶ月で、≪ブラック・ウィド−≫・・・『黒い未亡人』って、言われるようになった。 >>彼女が、当代随一の護り屋で、彼女に護られれば、安心だって唄われた。 >>護り屋以外は、≪死風舞の風舞姫≫・尼僧服舞姫のに委任する形にした。 >>最初は、同一人物じゃないカって疑われたけど、十回ぐらい、姉さんに化けてもらって、力を封じたアイテムとかで誤魔化してどうにかなった。 >>レイティスの所には、いろいろな裏社会の人が集まった。 >>≪戦語り部の火舞姫≫≪リンデン≫≪ノ−フェイス≫≪エ−タ・ミレアム≫≪ア−チャ−≫≪グレイトキャット≫≪プロフェッサ−≫、クラッカ−として、小鳥遊円や時国宗留、マリ−=イブキ=ルパン。 >>皆、レイティスを慕って、集まってた。 >>裏社会として、いる時はあの場所とこのマンションだけが安心できた。 >>その頃は、一仕事終えて、どうにも身体の震えが収まらないときは、≪ルリイロ≫・・・紫苑に抱き締めてもらって、寝た。 >>体温が、とても心地よかったのはよく覚えている。 >>あの時が、復讐に身を焦がしていようと、一番充実して楽しかった。 >>無くして、気が付いたことだけど。 >アミイ:そういうものよ。当たり前のように存在するものの大切さは、なくしてみないとわからない。 >朱琉:とはいえ、理屈でそう思っていても、悲しみは減じないでしょう? ユア:そうですね。 久遠;アリエスちゃんとディスちゃんの違いは、この三年間なのかもしれないわね。 保護する人がいたかいなかったかの。 > >>レイティスや、≪ア−チャ−≫、≪エ−タ・ミレアム≫にも、何度も言われたけれど、私は、この稼業にあまり向いていないらしい。 >>私は、意識的に、人を殺した事がない。 >>今まで、この六年間だよ。 >アミイ:・・・・それは、向いてないわ。 >朱琉:補足しておきますと、アリエスは人を殺したこと、あります。よっぽど必要に迫られたときのみ、ですが。 >アミイ:その件に関する短編・・・・もとい、詩(?)を、朱琉ちゃんこの間書いてたわね。 ユア:次回で、リュアかリュイが、語りますが、『ディスティア』は、殺した事はないですが、『風舞姫』は、殺した事はあります。 久遠;『ア−ク』は殺した事がなくても、『カルマ』は殺した事はあるということね。 ユア:(上の発言を無視して)・・・・読んでみたい気もします。 > >> >> >> >>−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ >> >> >> >>さて、二話目。 >>収拾はつくのか、今のところは不明です。 >> >> >>ここで、電子犯罪者のトリビアの時間です。 >>ニュ−ス等では、一括りに『ハッカ−』になっています。 >>ある意味、これは、当然なのですが、彼らの世界では、『尊敬に値しない侵入行為および侵入者』を指し示す言葉が、『ハッキング・ハッカ−』なのです。 >>また、元々、『ハッカ−』という言葉は、イコ−ル『電子犯罪者・無法電子犯罪者』という意味ではなく、『MITなどに代表される大学などで、パソコンの扱いを学び、長けた人』という意味なのです。 >>いまでは、すっかり、『悪い人』の看板の『ハッカ−』ですが、『尊敬に値する侵入行為及び侵入者』は、なんと言うかといいますと。 >>『クラック・クラッカ−』なのです。 >>日本人の敬称が、『ジャパ二−ズ』で、蔑称が、『ジャップ』『イエロ−モンキ− >>』なのであるのと同じ様なものです。 >>本編中のレイティスや、アリエス、ラビなどは、『クラッカ−』になります。 >>最後に、基本的に、両方の行為とも、犯罪行為なので、良い小は真似しちゃダメですよ。 >朱琉:へぇ〜。(トリビアボタンな感じで) >アミイ:なるほど。 ユア;『C』と『K』でも、意味が違いますが。 久遠;ユアちゃん、マニアックよ。 >> >> >> >>ともあれ、又次回。 >>次は、『孤独な涙』かもしれません。 >>それでは。 >朱琉:はい、どちらも楽しみにしております。 >二人:では、今回はこの辺で! ユア;・・・・・書き上がらないので、多分、こっちに二なるかと。 久遠;頑張ってね、ユアちゃん。 二人;ともあれ、次回で。 >> >> > |