◆−ネガティブセレクション(詩)−羅城 朱琉 (2005/12/20 08:20:55) No.17446 ┗私なんか滅びても構わない・・・・・・・・・あの子が無事ならば−十叶 夕海 (2005/12/28 17:59:08) No.17452 ┗影の悲哀と光の悲哀(???)−羅城 朱琉 (2006/1/13 08:51:03) No.17467
17446 | ネガティブセレクション(詩) | 羅城 朱琉 | 2005/12/20 08:20:55 |
力無き者は無用と判断されて 力強き者は危険と判断されて 行き着く先は変わらないというのに 人は力を求め続ける。 愚かしいとは思うけれど 所詮は私も同じ・・・・ 【ネガティブセレクション】 刃は赤 濡らす色も紅 ヒトの命の色。 何も考えない 何も思わない この手を濡らす命の意味を。 考えてはいけない 思ってはいけない 鉄錆に似た匂いの意味を。 知ってしまえば 立ち止まってしまう。 知ってしまえば 壊れてしまう。 それは 死にも等しいこと。 自らを傷つけるものと気付いても 私は立ち止まれない。 あなたはかつて 私に言った。 「幸せになれ」と、そう言った。 私は今 あなたに問います。 「あなたのいないこの世界の いったいどこに幸せが?」 そして 私は真紅に染まる。 あなたは悲しむと知っていても。 そして 私は復讐を望む。 あなたは望まないと知っていても。 弱き者も 強き者も 皆等しく死に向かう。 残るのは中庸 賢い賢い「一般人」。 世界はそうして成り立ち 世界はそうして仮初の平穏を得る。 力は異端 否定されるもの それでも今は、私は生を望む。 願いは一つ 思いは一つ 浅ましかろうと、ただそのために。 いつか、願いを叶えるまでは。 いつか、応報の刃に倒れるまでは。 真紅に染まるこの身の罪を 抱いて私は生きてゆく。 全てが終わったその後で 例えこの身が滅びようとも・・・・ あとがき こんにちは、羅城 朱琉です。この間のレスで出た詩が、これです。基本的に、アリエスの死生感・・・・というか、殺人者としての、死者に対する姿勢についてです。 免疫学の授業を聞いていて思いついたものなので、タイトルなどが非常にわかりにくくなっています。なので、こういうことはあまりしないほうがいいとは思うのですが、軽く解説を入れさせていただきます。 そもそものタイトルについて。『ネガティブセレクション(negative selection)』とは、そのまま免疫学の用語です。 とても大雑把にいいますと、「体の中にある免疫に関わる細胞の一種『Tリンパ球』が、『胸腺』という場所で選別される時の方法。自分の細胞に強く反応するものや、異物に対してもまったく反応できないものを殺すという仕組み」といったところです。 もちろん、健康な人は普通に働いている機能です・・・・というより、ないと困ります。しかし、別の考え方をしてみると、結構怖かったりします。生まれてすぐに、その力の持ちようで無用だとか危険だとか判断されて、何らかの意味を持つことなく、一つの大きな調和のために死んでいく。正常なシステムにけちをつけるわけではないですが、なんだか可哀想に思えました。それが、力を持つがゆえに殺されたレイティスと重なり、また、力によって未来を見つめながらも、大願の後の破滅へ向かおうとしているアリエスのイメージと結びついたわけです。 もちろんこれは私の、しかも「大地の桜〜」の時点でのイメージなんですが。 皆が幸せになってくれるよう、願うばかりです。 では、明日から冬休みのため、しばらくレスと更新が滞ります。 残り少ない『今年』ですが、体調には十分ご注意ください。特に今年はとても寒いので。 それでは皆様、良いお年を。来年に、また会いましょう! |
17452 | 私なんか滅びても構わない・・・・・・・・・あの子が無事ならば | 十叶 夕海 | 2005/12/28 17:59:08 |
記事番号17446へのコメント > ユア;ええとですね。 これは、少々特殊なレスの仕方をします。 普通のレス→【風舞姫】の返歌と言う形に。 久遠;なんとなく、そうしたほうが良いと? ユア;そうですね。 > > 力無き者は無用と判断されて 力強き者は危険と判断されて > 行き着く先は変わらないというのに 人は力を求め続ける。 > 愚かしいとは思うけれど 所詮は私も同じ・・・・ > 久遠;エリファス=レヴィ、アレイスタ−=クロウリ−、アドルフ=ヒトラ−、そして歴代のアメリカの大統領ちゃん。 みぃんな、愚か者よね。 魔法を求め、ゲルマンの支配を求め、世界の支配を求め・・・・破滅していったわ。 ユア;アリエス嬢は、まだいいのかもしれません。 ・・・ちゃんと自覚していますから。 > > > 刃は赤 濡らす色も紅 ヒトの命の色。 > 何も考えない 何も思わない この手を濡らす命の意味を。 > 考えてはいけない 思ってはいけない 鉄錆に似た匂いの意味を。 > > 知ってしまえば 立ち止まってしまう。 知ってしまえば 壊れてしまう。 > それは 死にも等しいこと。 > 自らを傷つけるものと気付いても 私は立ち止まれない。 久遠:(声を潜めて)ねぇ、これが普通の反応? ユア;そうですね。 正気のまま、迷いながら、人の命を絶つのと。 狂気の中で、躊躇無くて、人の命を絶つのと。 どっちがいい・・・・・マシなんでしょうね? 久遠;どっちもどっちでしょ? でも、私は、命を絶つなら、正気でありたい。 > > あなたはかつて 私に言った。 >「幸せになれ」と、そう言った。 > 私は今 あなたに問います。 >「あなたのいないこの世界の いったいどこに幸せが?」 > 久遠;幸せなんて、その辺に転がってるのに。 ユア;でもさ、大切な・・・・『笑顔でいてくれ』とかって言ってくれた人がいなくなれば・・・・・。 気が付いていても、背けたくなるし、眼を瞑りたくなる。 高三(二回目)の私みたい、アリエス嬢。 > > > > > あとがき > > こんにちは、羅城 朱琉です。この間のレスで出た詩が、これです。基本的に、アリエスの死生感・・・・というか、殺人者としての、死者に対する姿勢についてです。 ユア;参考にします。 久遠;考えてみれば、『生か死か』のルナちゃんの人生観?っぽいしね。 まあ、大切な人がいないというのは、それだけで、辛い。 > 免疫学の授業を聞いていて思いついたものなので、タイトルなどが非常にわかりにくくなっています。なので、こういうことはあまりしないほうがいいとは思うのですが、軽く解説を入れさせていただきます。 > > そもそものタイトルについて。『ネガティブセレクション(negative selection)』とは、そのまま免疫学の用語です。 > とても大雑把にいいますと、「体の中にある免疫に関わる細胞の一種『Tリンパ球』が、『胸腺』という場所で選別される時の方法。自分の細胞に強く反応するものや、異物に対してもまったく反応できないものを殺すという仕組み」といったところです。 > もちろん、健康な人は普通に働いている機能です・・・・というより、ないと困ります。しかし、別の考え方をしてみると、結構怖かったりします。生まれてすぐに、その力の持ちようで無用だとか危険だとか判断されて、何らかの意味を持つことなく、一つの大きな調和のために死んでいく。正常なシステムにけちをつけるわけではないですが、なんだか可哀想に思えました。それが、力を持つがゆえに殺されたレイティスと重なり、また、力によって未来を見つめながらも、大願の後の破滅へ向かおうとしているアリエスのイメージと結びついたわけです。 > もちろんこれは私の、しかも「大地の桜〜」の時点でのイメージなんですが。 > 皆が幸せになってくれるよう、願うばかりです。 ユア;もちろんです。 久遠;ラヴラヴまではいかなくても、せめて、『生』の側に推し留めれるように、アルトくんをけしかける予定です。 > では、明日から冬休みのため、しばらくレスと更新が滞ります。 > 残り少ない『今年』ですが、体調には十分ご注意ください。特に今年はとても寒いので。 >それでは皆様、良いお年を。来年に、また会いましょう! > ユア;はい。 では、『今現在』(未文章化)の≪風舞姫≫の感情を返歌風味に。 久遠;このレスタイトルが、それのタイトルよ。 この身体(み)は 異端 本来なら 在っては為らぬもの ディスティアだけが在ればいい 私が 行き着く先は 修羅か地獄か 消えても 安寧は無い 【私なんか滅びても構わない】 握るは エリスの刃 濡らすは紅の水 肉の身体持つ者の命の水 何も感じず 何も思うな ディスティアの手を濡らす命の水の事を 感じてはいけない 思ってはいけない 暖かいトマトジュ−スにも似たこの匂いを 知られてしまえば ディスティアは 立ち止まってしまう 立ち止まってしまえば あの子は 狂ってしまう それだけは 在っちゃいけない 私は傷付いてもいい 私の認めてくれた ディスティアやエリス達に返せる唯一だもの 私は傷付いてもいい 倒れ付してもいい エリスは 『私』に言ってくれた 『なぁ〜んで、笑わないの? 女の子に、こんなものより、笑顔が似合うでしょ、シルヴィアちゃん?』 と、ナイフ振りかざしている時に、わざわざ止めて、そう言ってくれたのに。 『女の子は、笑顔が一番っしょ? 少なくとも、俺っちは、そう思うよ?』 貴方に言いたい 『貴方がいないのに何故、笑える?』 あの子以外で 個人としてみてくれる貴方がいないのに 私は死の舞を踊る。命の水でその身体を濡らし 私は復讐を望む。 エリスが望まなくても 私は人の死を望む。あの子を護る為に 異端のこの身 あの子には平穏であって欲しい それだけを望む この人では無い身で 唯一願う 人在らざるものに願いで 浅ましかろう 気味悪かろう それでも 切に切に願う 何時終わるか分からぬけれど その最期の一秒まで 私は ディスティアを守り抜こう ユア;では、長くなりましたが、これで。 二人;それでは。 |
17467 | 影の悲哀と光の悲哀(???) | 羅城 朱琉 | 2006/1/13 08:51:03 |
記事番号17452へのコメント > >> > >ユア;ええとですね。 > これは、少々特殊なレスの仕方をします。 > 普通のレス→【風舞姫】の返歌と言う形に。 >久遠;なんとなく、そうしたほうが良いと? >ユア;そうですね。 朱琉:はい、では、返レス参ります! > > >> >> 力無き者は無用と判断されて 力強き者は危険と判断されて >> 行き着く先は変わらないというのに 人は力を求め続ける。 >> 愚かしいとは思うけれど 所詮は私も同じ・・・・ >> > >久遠;エリファス=レヴィ、アレイスタ−=クロウリ−、アドルフ=ヒトラ−、そして歴代のアメリカの大統領ちゃん。 > みぃんな、愚か者よね。 > 魔法を求め、ゲルマンの支配を求め、世界の支配を求め・・・・破滅していったわ。 >ユア;アリエス嬢は、まだいいのかもしれません。 > ・・・ちゃんと自覚していますから。 朱琉:自覚している・・・・というよりも、もっと自嘲的な感覚ですね。 アミイ:「どこまで行っても、やっぱりバカよねー、私たちって」て、感じ? 朱琉:・・・・まあ、思いっきり平たく言えば。 > >> >> >> 刃は赤 濡らす色も紅 ヒトの命の色。 >> 何も考えない 何も思わない この手を濡らす命の意味を。 >> 考えてはいけない 思ってはいけない 鉄錆に似た匂いの意味を。 >> >> 知ってしまえば 立ち止まってしまう。 知ってしまえば 壊れてしまう。 >> それは 死にも等しいこと。 >> 自らを傷つけるものと気付いても 私は立ち止まれない。 > >久遠:(声を潜めて)ねぇ、これが普通の反応? >ユア;そうですね。 > 正気のまま、迷いながら、人の命を絶つのと。 > 狂気の中で、躊躇無くて、人の命を絶つのと。 > どっちがいい・・・・・マシなんでしょうね? >久遠;どっちもどっちでしょ? > でも、私は、命を絶つなら、正気でありたい。 アミイ:そうね。私も、久遠ちゃんに同感。狂気のままに人殺したくないわ。理不尽に奪う命ですもの、せめて、奪うものはそれを覚えていないと・・・・って、これは私なりのけじめみたいなものだけどね。 朱琉:・・・・・・・・ > >> >> あなたはかつて 私に言った。 >>「幸せになれ」と、そう言った。 >> 私は今 あなたに問います。 >>「あなたのいないこの世界の いったいどこに幸せが?」 >> > >久遠;幸せなんて、その辺に転がってるのに。 >ユア;でもさ、大切な・・・・『笑顔でいてくれ』とかって言ってくれた人がいなくなれば・・・・・。 > 気が付いていても、背けたくなるし、眼を瞑りたくなる。 > 高三(二回目)の私みたい、アリエス嬢。 朱琉:・・・・あえてノーコメントです。 > >> >> >> >> >> あとがき >> >> こんにちは、羅城 朱琉です。この間のレスで出た詩が、これです。基本的に、アリエスの死生感・・・・というか、殺人者としての、死者に対する姿勢についてです。 > >ユア;参考にします。 >久遠;考えてみれば、『生か死か』のルナちゃんの人生観?っぽいしね。 > まあ、大切な人がいないというのは、それだけで、辛い。 > > >> 免疫学の授業を聞いていて思いついたものなので、タイトルなどが非常にわかりにくくなっています。なので、こういうことはあまりしないほうがいいとは思うのですが、軽く解説を入れさせていただきます。 >> >> そもそものタイトルについて。『ネガティブセレクション(negative selection)』とは、そのまま免疫学の用語です。 >> とても大雑把にいいますと、「体の中にある免疫に関わる細胞の一種『Tリンパ球』が、『胸腺』という場所で選別される時の方法。自分の細胞に強く反応するものや、異物に対してもまったく反応できないものを殺すという仕組み」といったところです。 >> もちろん、健康な人は普通に働いている機能です・・・・というより、ないと困ります。しかし、別の考え方をしてみると、結構怖かったりします。生まれてすぐに、その力の持ちようで無用だとか危険だとか判断されて、何らかの意味を持つことなく、一つの大きな調和のために死んでいく。正常なシステムにけちをつけるわけではないですが、なんだか可哀想に思えました。それが、力を持つがゆえに殺されたレイティスと重なり、また、力によって未来を見つめながらも、大願の後の破滅へ向かおうとしているアリエスのイメージと結びついたわけです。 >> もちろんこれは私の、しかも「大地の桜〜」の時点でのイメージなんですが。 >> 皆が幸せになってくれるよう、願うばかりです。 > >ユア;もちろんです。 >久遠;ラヴラヴまではいかなくても、せめて、『生』の側に推し留めれるように、アルトくんをけしかける予定です。 朱琉:ぜひぜひ、お願いします。 アミイ:このままじゃアリエスちゃん、かわいそう過ぎるものね・・・・ > >> では、明日から冬休みのため、しばらくレスと更新が滞ります。 >> 残り少ない『今年』ですが、体調には十分ご注意ください。特に今年はとても寒いので。 >>それでは皆様、良いお年を。来年に、また会いましょう! >> > >ユア;はい。 > では、『今現在』(未文章化)の≪風舞姫≫の感情を返歌風味に。 >久遠;このレスタイトルが、それのタイトルよ。 > > > > この身体(み)は 異端 > 本来なら 在っては為らぬもの > > ディスティアだけが在ればいい > 私が 行き着く先は 修羅か地獄か > 消えても 安寧は無い > > > 【私なんか滅びても構わない】 > > 握るは エリスの刃 濡らすは紅の水 肉の身体持つ者の命の水 > 何も感じず 何も思うな ディスティアの手を濡らす命の水の事を > 感じてはいけない 思ってはいけない 暖かいトマトジュ−スにも似たこの匂いを > > 知られてしまえば ディスティアは 立ち止まってしまう > 立ち止まってしまえば あの子は 狂ってしまう > それだけは 在っちゃいけない > 私は傷付いてもいい > 私の認めてくれた ディスティアやエリス達に返せる唯一だもの > 私は傷付いてもいい 倒れ付してもいい > > > エリスは 『私』に言ってくれた > 『なぁ〜んで、笑わないの? > 女の子に、こんなものより、笑顔が似合うでしょ、シルヴィアちゃん?』 > と、ナイフ振りかざしている時に、わざわざ止めて、そう言ってくれたのに。 > 『女の子は、笑顔が一番っしょ? > 少なくとも、俺っちは、そう思うよ?』 > 貴方に言いたい > 『貴方がいないのに何故、笑える?』 > あの子以外で 個人としてみてくれる貴方がいないのに > > > 私は死の舞を踊る。命の水でその身体を濡らし > 私は復讐を望む。 エリスが望まなくても > 私は人の死を望む。あの子を護る為に > > 異端のこの身 あの子には平穏であって欲しい > それだけを望む この人では無い身で 唯一願う > 人在らざるものに願いで 浅ましかろう 気味悪かろう > それでも 切に切に願う > > > 何時終わるか分からぬけれど その最期の一秒まで > 私は ディスティアを守り抜こう アミイ:なーに暗いこといってんのよぅ・・・・私はあなたのこと、『個人』として認めてるわよ・・・・ 朱琉:普通はそうは思えないんですよ。はっきり言って、ばれたら精神科行きです。 アミイ:確かに・・・・でもねぇ、《風舞姫》ちゃん。あなたの願い、誰にもけなすことはできないよ。 朱琉:《風舞姫》とはかなり違った性質の持ち主ですが、アミイさんにも『籃守(ランシュ)』という裏人格がいたので・・・・微妙に重ねてしまいます。 > > > >ユア;では、長くなりましたが、これで。 >二人;それでは。 朱琉:では、短いですが、この辺で! 二人:では、また! > > > |