◆−落とし歌−ソエル (2006/1/18 23:49:35) No.17472 ┗Re:和の雰囲気が素敵です−囚鳳 (2006/1/19 16:48:40) No.17477 ┗レス遅れましたー(汗−ソエル (2006/1/27 23:00:46) No.17489
17472 | 落とし歌 | ソエル | 2006/1/18 23:49:35 |
落とし歌 −和歌− 見つめると 首をかしげる マルチーズ 車内でひとり おるすばん中 追いかけて てってと走る ダックスを 笑ってみている 飼い主ふたり 駆け回る ちいさな双子 追いかけて 母親一人 奔走してる 青空は 墨で描いた 枝の奥 奥の院 鞍馬天狗の 通る風 玉砂利を 鳴らして歩く 京の道 ひらひらと 牡丹につもる 朝の雪 揺れる花 波のレースを 編む船に 漆黒の 夜空に浮かぶ 銀の月 見上げた私を 白光が射る 見上げても 緋色の月が さすばかり 点きし炎は 今なお燃えて 身を切るは 雲をも裂いて 吹く風よ 凍てつきにじむ 手の血の赤さ 薄紅の 椿をひとつ 摘みとって 黒髪飾る 振袖揺らし 花椿 雪の狭間に のぞく赤 はらはらと 緋色の社に つもる雪 古の 都に舞った 雪の影 純白の 空より降りる 花びらの 儚さを知る 初雪のあさ 霜柱 踏んで歩いてく 子供たち 窓のそと 凍れる朝の 澄んだ空 ガラスごし 明けゆく空の 美しさ しばしみとれる 冬だけのこと 気がつけば 夏には見えぬ 星の空 *テーマ:冬 日常 *和歌初投稿!(どーでもいい) *文法がおかしいかもしれない(指摘していただけると非常にうれしい) |
17477 | Re:和の雰囲気が素敵です | 囚鳳 | 2006/1/19 16:48:40 |
記事番号17472へのコメント どうもこんばんは。 お久しぶりです。 思えばこちらからレス書くのはこれが初めてになるかも知れません(詩などはちょくちょく拝見しているのですが)。 では感想に移らさせて頂きます。 タイトルに書いたとおりですが、まさに「和歌!」って感じの純日本的な雰囲気の作品が多くて素敵でした。 >青空は 墨で描いた 枝の奥 >奥の院 鞍馬天狗の 通る風 >玉砂利を 鳴らして歩く 京の道 >ひらひらと 牡丹につもる 朝の雪 この4つは1つずつ読んでいくごとにどんどん和の世界観に引き込まれていきましたし、 >花椿 雪の狭間に のぞく赤 >はらはらと 緋色の社に つもる雪 >霜柱 踏んで歩いてく 子供たち なども綺麗だと思いました。 また、 >見つめると 首をかしげる マルチーズ 車内でひとり おるすばん中 >追いかけて てってと走る ダックスを 笑ってみている 飼い主ふたり >駆け回る ちいさな双子 追いかけて 母親一人 奔走してる の三作もほのぼのとしていて、午後のお散歩でもしているような気分になれました。 特に一番上のが好きです。 犬の愛らしさがうまく表現できていると思います。 「おるすばん」とひらがななのもいいと思います。 >揺れる花 波のレースを 編む船に は意味が判然としませんが、午後の暖かなイメージが浮かんできてこれも好きです。 漫画家の大島弓子さんの絵みたいな歌だなあと勝手に思いました。 >ガラスごし 明けゆく空の 美しさ しばしみとれる 冬だけのこと は何となく小学校のイメージ。 綺麗だと思うと同時にうまいなと思いました。 >身を切るは 雲をも裂いて 吹く風よ 凍てつきにじむ 手の血の赤さ のハードな感じも、 >純白の 空より降りる 花びらの 儚さを知る 初雪のあさ の無常観もいいものだと思います(他のもいいです)。 最後に私からも歌をひとつ。 何もかも夢であったと告げている カーテン越しに差し込む光 お気に召さなかったら見なかったことにしておいてください。 それでは、これで失礼致します。 |
17489 | レス遅れましたー(汗 | ソエル | 2006/1/27 23:00:46 |
記事番号17477へのコメント お久しぶりです。というよりご無沙汰してます。 >タイトルに書いたとおりですが、まさに「和歌!」って感じの純日本的な雰囲気の作品が多くて素敵でした。 うーん・・・あまり意識はしてないんですけどね。普通に自分で詠むとこんな感じになります。 >>見つめると 首をかしげる マルチーズ 車内でひとり おるすばん中 >>追いかけて てってと走る ダックスを 笑ってみている 飼い主ふたり >>駆け回る ちいさな双子 追いかけて 母親一人 奔走してる >の三作もほのぼのとしていて、午後のお散歩でもしているような気分になれました。 >特に一番上のが好きです。 >犬の愛らしさがうまく表現できていると思います。 >「おるすばん」とひらがななのもいいと思います。 この三つは実体験ですv一番上で詠んだマルチーズはあまりに可愛かった・・・。 >>揺れる花 波のレースを 編む船に >は意味が判然としませんが、午後の暖かなイメージが浮かんできてこれも好きです。 あー・・・これはちょっと無理がありましたね。うーん。イメージ的には船が起こした波にゆられる花です。それと、船が通った後の白い波頭の感じを詠みたかったんですけどね・・・。「船の編む 波のレースに 揺れる花」のがわかりやすかったかな。 >漫画家の大島弓子さんの絵みたいな歌だなあと勝手に思いました。 ふむぅ・・・ >>ガラスごし 明けゆく空の 美しさ しばしみとれる 冬だけのこと >は何となく小学校のイメージ。 >綺麗だと思うと同時にうまいなと思いました。 これはまとまらなくて結構苦労しました・・・。ちなみにこれは電車のなかから空を見て詠んだんですが、小学校、いわれてなるほどという感じです。 >>身を切るは 雲をも裂いて 吹く風よ 凍てつきにじむ 手の血の赤さ >のハードな感じも、 駅のホーム(外)にたっていると本当にこんな感じです。寒いというより痛くて・・・あかぎれにもなるし。 >>純白の 空より降りる 花びらの 儚さを知る 初雪のあさ >の無常観もいいものだと思います(他のもいいです)。 ありがとうございます。 >最後に私からも歌をひとつ。 >何もかも夢であったと告げている カーテン越しに差し込む光 流石、上手いですv >それでは、これで失礼致します。 はい、レスありがとうございました。 |