◆−家族の写真外伝 大好きな人にはチョコとベリ−のケ―キを−十叶 夕海 (2006/2/14 22:46:58) No.17501 ┗らぶらぶ〜v(?)−羅城 朱琉 (2006/2/15 11:36:53) No.17505 ┗ハ−トマ−クが、何時もより多く舞っております−十叶 夕海 (2006/2/15 23:54:56) No.17510
17501 | 家族の写真外伝 大好きな人にはチョコとベリ−のケ―キを | 十叶 夕海 | 2006/2/14 22:46:58 |
「エヴァ、アル、ありがとう。」 『はぁ〜い。』 二月十四日が、翌日の日曜日の午後。 前々日から、チョコ作りを手伝っていたヴァリ−ド家の弟二人・・・・エヴァンスとアルトは、半死半生といった様子で、机に倒れ伏していた。 今年は、暴走族の幹部(連合のリ−ダ−や役付き)とサ―クル仲間とその他二組には、型抜き生チョコ&ナッツトリュフのセット・・計五十組。 一般の連合隊員には、ア−モンドトリュフを数個ラッピングしたものを。 父親には、洋酒をたっぷり練りこんだトリュフ。 弟二人には、手伝いで見飽きてるだろうと、ゴマ団子を用意した。 そして、本命には、チョコケ‐キにしたようであった。 「さて行くか。」 自宅のパソコンから二通、ケイタイから一通メ−ルを送信し、黒染めのジ―パンに革ジャンという珍しくボ−イッシュな服装で、チョコのトランクと衣装入りのスポ−ツバックを担いで、玄関に立つ。 「エヴァ、今日父さんに遅くなるからって言っておいて。」 「はぁ〜い。」 IN ≪デザ−トロ−ズ≫ 『本日貸切』の札が掛かる扉をくぐりディスティアは、大変珍しいス−ツ姿のレスを見つけた。 「あら、ディスティア。 ・・・・・今日でありんしたっけ?」 「正確には明日。 今日、全体集会だって聞いたから。」 「これだけの量大変でありんすね。」 「作るの好きだしね。 ・・・・・・エイレンさんと紫苑は?」 「奥で、今日の夜食の仕込み。 何か飲むでありんすか?」 「ココアがいい。」 「そういえば、ア‐クは?」 「四代目は、女のトコでありんしょ?」 「・・・・そっか。」 指を温めながら、ディスティアは、『しょうがないな、ア−クは』といった感じで答える。 「何時になったら、腰を落ち着けるんだろね。 ・・・薬袋さんよりは、マシなんだろうけど。」 「確かに、二代目は、腰軽い上に、鬼兵衛(鬼畜の事)さんであったでありんすね。 ・・・あかねちゃんに出会って、随分変わったでありんすけど。」 しみじみと、そういうレスは、珍しく性別相応に見えた。 そして、それで思い出したのか、ディスティアは、幹部用のチョコをレスに渡す。 「おおきにでありんす、お嬢。」 午後十時半。 「これからも、連合の為に頑張ってね。」 と言葉をかけながら、ディスティアは、連合員たちに、チョコを手渡しにしていく。 「ヴァリ−ドさん、万歳!!」 「くぅ〜、嬉しい。」 「彼女からもらうより嬉しいかも。」 「アイ・ラヴ・ディスティア」 「ヴァリ−ドさんに、命を捧げるぜ、野朗共!!」 「おおぉ〜っ!!」 などなど、罰当たりやら、少々心酔しすぎとか、いろいろな声が響く。 ・・・・・・しかし、この時点で、ディスティアから、ア−クに代替わりしているのだが・・・・。 ≪Bar レジェンド≫ カランコロン ここは、≪梓瑠媚曾≫のアジトである。 「シヴァ=オルコット、ルガ‐=ドゥルテンはいる? ディスティア=ヴァリ−ドが来たと伝えろ。」 店内を見回し、あの鮮やかな赤銀の髪と金髪がいないのを確認し、そう言い放った。 そして、一瞬にして、店内は、いきり立つ。 当然、必然であろう。 抗争までこそ行っていないが、同クラスの連合の元とはいえ、リ−ダ−が来ているのだ。 「オルコットさんはいない。」 「その『オルコット』さんに呼ばれてきた。 そして、多分、この時間なら、奥に居ると聞いている。 とっとと、シヴァを呼べ。 呼ばないなら、新学期は病院のベッドの上で迎えるか?」 ディスティアは、暴走族のときの習い性なのか、男言葉で、店内にいた二十数人を恫喝する。 「さあ、如何する? 大人しく、教える? それとも、女にやられて無様に失神する?」 「この女(アマ)〜っ。 やっちまえぇ〜。」 特攻隊長か、親衛隊長か、スキンヘッドに黒サングラスの男がそう言って、店内の人間がいっせいに襲いかかろうとする。 「はいはい、そこまでにしなさい。 ・・いくら、ミジンコ頭でも私やシヴァの言葉がわからないほどもうろくしているわけではないのでしょう?」 語気は強くは無く、むしろ投げやりな感じではあるのだが、制止する威力は充分であった。 副長のルガ‐であった。 「マイスィ−トハ二−イィ。 俺に会いにきてくれるなんて、これほど嬉しい事ってあるんだろうか、いやこれこそ最上最強の・・・」 「少し、黙りなさい。 少し、外に出ましょうか、ディスティアさん。」 ≪レジェンド≫横の空き地。 寒風吹きすさぶ、そんな時間と場所。 「はい。『義理チョコ』」 「ああ、君自らのチョコとは、例え、致死量の毒が入っていようとも、俺には、天井の甘露以上に、甘く深く染み入るに違いない」 シヴァが、とうとうと愛を語ってはいるが、それを無視して、ディスティアは、ルガ‐に、 「ちょっと、奥の部屋貸してくれない? あの服に替えたいのよ。」 「・・ああはいはい。 では、シヴァは、気絶させて起きましょうか。」 「おねがい。」 そして、ディスティアは、尼僧服に着替え、裏口から次の目的地に、向かう。 十一時半‐。 時乃市外れの小高い丘の展望台。 白づくめの男と黒の尼僧服の女性が向かい合う。 「裏稼業では、久し振りね。 ・・・数ヶ月前に、≪風舞姫≫の話を聞いたきり、噂でも聞かなかったけど。 元気だった、榮太郎・・・・いいえ、≪エ−タミレアム≫。」 「本当に、そうだね。」 「一応、バレンタインだしね。 何でか、≪風舞姫≫は会うなっていうけど。 5年前からの習慣だしね。」 「≪ア‐チャ‐」には送ったの?」 「郵便でね。」 「そう。 それとね、≪風舞姫≫が、止めるのは・・・・・」 男女の互いの唇が、重なる。 榮太郎は、ディスティアが、手で押しのけようとしても、意に介さずさらに彼女の唇を味わう。 「・・・・こういう事とか、もっと先をしようとしてるの理解してるのかもね。」 「・・・・・・馬鹿・・・・」 それだけ言うと、ディスティアは、チョコを榮太郎に投げつけ、バイクに飛び乗り走り去った。 「・・・・≪風舞姫≫は、教えてないようだね。 ・・・・・・・・・・・早く私だけのものにしたい・・・・・。」 14日 午前12時少し過ぎ。 時乃市のとあるのマンション。 住人の名前は、『ユヴェル=ディティス』 ベルチャイムが響く。 『あ、ディスティアさん?』 「ごめん、どうしても最初に渡したくて。」 『今、カギあけるから待ってて。』 そして、室内。 先に断っておこう。 ディスティアが、『極度の甘い物好き』のユヴェルだけに、特製15倍クッキ‐を作ったりしているのだが、ユヴェルは、『お菓子作りが好き』程度にしか思ってないようなのだ。 「・・・はい、バレンタイン。 あの、その、何時ものお菓子と一緒で、甘メに作ったチョコ&ベリ‐ベリ‐ケ‐キ。」 「わぁ、ありがとう。 あ、ディスティアさん、今お茶入れるから、少し待ってて。」 「あ、でももう帰る。」 「ダメダメ、女の子が体冷やしちゃダメだよ。」 「はいはい・・・。」 口では、渋々といった感じではあったが、ディスティアは、その気使いが嬉しかった。 カップを傾けながら、自分の渡したケ‐キによろこぶユヴェルを盗み見たり、些細だけれど、普通の女の子みたいな幸せをディスティアは感じていた。 「・・・・ごちそう様。 明日・・・もう今日だけど、大学でね。」 「うん。 ・・カップは僕が片付けとくから。」 「いい・・・きゃあ。」 『いいの。それじゃ、さようなら』とか言おう立ち上がったディスティアだったが、雑誌を踏み滑り、背中から後ろに倒れそうになった。 ユヴェルが、それをとっさに、自分に引き寄せ、自らをクッションにした。 「あいたたた・・」 「きゃあぁ、ユヴェル大丈夫?」 「大丈夫ですけど、流石に少し重いです。」 「・・・・・・ごめん。」 しかし、どいた後、流石にショックだったのか、『やっぱり重いのか・・・重いよね・・』とかぶつぶつ呟くディスティア。 「ディスティアさん、さっきのは、冗句ですよ、冗句。」 「・・・・ほんと?」 「ええ、それに、僕よりも上背があるじゃないですか。 定規で見る13センチは、短くても、やっぱり、帰すとかそういう実生活になるとかだと、やっぱり長いですね。」 「(・・ええ〜っ、えっえっえ〜っ。)」 「・・・・ディスティアさん?」 「ああ、うう、なんでもないわ。 あ、明日学校でね。」 と、ディスティアは、顔を赤くしながら、逃げるように、帰って行った。 ハッピ‐ヴァレンタイン!! ささやかな幸せがありますように。 ‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+ ユア;ということで、バレンタインネタその1でした。 久遠;初めてじゃない? 時候ネタとかで、キスとか、直接的な表現抜きで、恋愛っぽく書けたの。 ユア;本命相手にね。 結局、榮太郎のトコは、≪風舞姫≫登場予定だったのに、その代わりにあのキスになったんですよ、榮太郎が暴走して。 久遠;でも、オチが、うまく書けたじゃない。 ユア;あれの『13センチは〜』は、元ネタアリです。 『テニぷり』のアンソロで、手塚部長と不二さんの短編かな。それが元ネタです。 久遠:でも、実際身長差カップルが、キスとかする時の女の子が背伸びして、男のほうがかがんだりするのを見たりすると、ほのぼのするって言うか、そんな感じじゃない? ユア;まあ、それはそうです。 二人;ともかく、本編でお会いしましょう。 それでは。 |
17505 | らぶらぶ〜v(?) | 羅城 朱琉 | 2006/2/15 11:36:53 |
記事番号17501へのコメント 朱琉:こんにちは!早速ですが、レスです。 > > > >「エヴァ、アル、ありがとう。」 >『はぁ〜い。』 >二月十四日が、翌日の日曜日の午後。 >前々日から、チョコ作りを手伝っていたヴァリ−ド家の弟二人・・・・エヴァンスとアルトは、半死半生といった様子で、机に倒れ伏していた。 >今年は、暴走族の幹部(連合のリ−ダ−や役付き)とサ―クル仲間とその他二組には、型抜き生チョコ&ナッツトリュフのセット・・計五十組。 >一般の連合隊員には、ア−モンドトリュフを数個ラッピングしたものを。 >父親には、洋酒をたっぷり練りこんだトリュフ。 >弟二人には、手伝いで見飽きてるだろうと、ゴマ団子を用意した。 >そして、本命には、チョコケ‐キにしたようであった。 朱琉:エヴァ君、アル君、お疲れ様でした・・・・。 アミイ:ある意味、戦場だったでしょうね。 >「さて行くか。」 >自宅のパソコンから二通、ケイタイから一通メ−ルを送信し、黒染めのジ―パンに革ジャンという珍しくボ−イッシュな服装で、チョコのトランクと衣装入りのスポ−ツバックを担いで、玄関に立つ。 >「エヴァ、今日父さんに遅くなるからって言っておいて。」 >「はぁ〜い。」 > > > > > > >IN ≪デザ−トロ−ズ≫ > >『本日貸切』の札が掛かる扉をくぐりディスティアは、大変珍しいス−ツ姿のレスを見つけた。 >「あら、ディスティア。 > ・・・・・今日でありんしたっけ?」 >「正確には明日。 > 今日、全体集会だって聞いたから。」 >「これだけの量大変でありんすね。」 >「作るの好きだしね。 > ・・・・・・エイレンさんと紫苑は?」 >「奥で、今日の夜食の仕込み。 > 何か飲むでありんすか?」 >「ココアがいい。」 > > > >「そういえば、ア‐クは?」 >「四代目は、女のトコでありんしょ?」 >「・・・・そっか。」 >指を温めながら、ディスティアは、『しょうがないな、ア−クは』といった感じで答える。 >「何時になったら、腰を落ち着けるんだろね。 > ・・・薬袋さんよりは、マシなんだろうけど。」 >「確かに、二代目は、腰軽い上に、鬼兵衛(鬼畜の事)さんであったでありんすね。 > ・・・あかねちゃんに出会って、随分変わったでありんすけど。」 >しみじみと、そういうレスは、珍しく性別相応に見えた。 >そして、それで思い出したのか、ディスティアは、幹部用のチョコをレスに渡す。 >「おおきにでありんす、お嬢。」 朱琉:こういう語り合いみたいなのもいいですねぇ・・・・。 アミイ:レス君・・・・もとい、レスちゃん、かっこいいわv > > > >午後十時半。 >「これからも、連合の為に頑張ってね。」 >と言葉をかけながら、ディスティアは、連合員たちに、チョコを手渡しにしていく。 >「ヴァリ−ドさん、万歳!!」 >「くぅ〜、嬉しい。」 >「彼女からもらうより嬉しいかも。」 >「アイ・ラヴ・ディスティア」 >「ヴァリ−ドさんに、命を捧げるぜ、野朗共!!」 >「おおぉ〜っ!!」 >などなど、罰当たりやら、少々心酔しすぎとか、いろいろな声が響く。 >・・・・・・しかし、この時点で、ディスティアから、ア−クに代替わりしているのだが・・・・。 アミイ:暴走野郎組、楽しすぎ!まあ、ある意味この上なく健気かもしれないわねぇ。 朱琉:そして、これだけ沢山の人を心酔させているディスティア嬢に乾杯。 > > > >≪Bar レジェンド≫ > >カランコロン >ここは、≪梓瑠媚曾≫のアジトである。 >「シヴァ=オルコット、ルガ‐=ドゥルテンはいる? > ディスティア=ヴァリ−ドが来たと伝えろ。」 >店内を見回し、あの鮮やかな赤銀の髪と金髪がいないのを確認し、そう言い放った。 >そして、一瞬にして、店内は、いきり立つ。 >当然、必然であろう。 >抗争までこそ行っていないが、同クラスの連合の元とはいえ、リ−ダ−が来ているのだ。 >「オルコットさんはいない。」 >「その『オルコット』さんに呼ばれてきた。 > そして、多分、この時間なら、奥に居ると聞いている。 > とっとと、シヴァを呼べ。 > 呼ばないなら、新学期は病院のベッドの上で迎えるか?」 >ディスティアは、暴走族のときの習い性なのか、男言葉で、店内にいた二十数人を恫喝する。 >「さあ、如何する? > 大人しく、教える? > それとも、女にやられて無様に失神する?」 >「この女(アマ)〜っ。 > やっちまえぇ〜。」 >特攻隊長か、親衛隊長か、スキンヘッドに黒サングラスの男がそう言って、店内の人間がいっせいに襲いかかろうとする。 >「はいはい、そこまでにしなさい。 > ・・いくら、ミジンコ頭でも私やシヴァの言葉がわからないほどもうろくしているわけではないのでしょう?」 >語気は強くは無く、むしろ投げやりな感じではあるのだが、制止する威力は充分であった。 >副長のルガ‐であった。 >「マイスィ−トハ二−イィ。 > 俺に会いにきてくれるなんて、これほど嬉しい事ってあるんだろうか、いやこれこそ最上最強の・・・」 >「少し、黙りなさい。 > 少し、外に出ましょうか、ディスティアさん。」 >≪レジェンド≫横の空き地。 >寒風吹きすさぶ、そんな時間と場所。 >「はい。『義理チョコ』」 >「ああ、君自らのチョコとは、例え、致死量の毒が入っていようとも、俺には、天井の甘露以上に、甘く深く染み入るに違いない」 >シヴァが、とうとうと愛を語ってはいるが、それを無視して、ディスティアは、ルガ‐に、 >「ちょっと、奥の部屋貸してくれない? > あの服に替えたいのよ。」 >「・・ああはいはい。 > では、シヴァは、気絶させて起きましょうか。」 >「おねがい。」 >そして、ディスティアは、尼僧服に着替え、裏口から次の目的地に、向かう。 アミイ:シヴァ君・・・・・・・・(苦笑) 朱琉:普段とのギャップが、ここまで凄まじいものだったとは・・・・ > > > >十一時半‐。 > >時乃市外れの小高い丘の展望台。 >白づくめの男と黒の尼僧服の女性が向かい合う。 >「裏稼業では、久し振りね。 > ・・・数ヶ月前に、≪風舞姫≫の話を聞いたきり、噂でも聞かなかったけど。 > 元気だった、榮太郎・・・・いいえ、≪エ−タミレアム≫。」 >「本当に、そうだね。」 >「一応、バレンタインだしね。 > 何でか、≪風舞姫≫は会うなっていうけど。 > 5年前からの習慣だしね。」 >「≪ア‐チャ‐」には送ったの?」 >「郵便でね。」 >「そう。 > それとね、≪風舞姫≫が、止めるのは・・・・・」 >男女の互いの唇が、重なる。 >榮太郎は、ディスティアが、手で押しのけようとしても、意に介さずさらに彼女の唇を味わう。 >「・・・・こういう事とか、もっと先をしようとしてるの理解してるのかもね。」 >「・・・・・・馬鹿・・・・」 >それだけ言うと、ディスティアは、チョコを榮太郎に投げつけ、バイクに飛び乗り走り去った。 >「・・・・≪風舞姫≫は、教えてないようだね。 > ・・・・・・・・・・・早く私だけのものにしたい・・・・・。」 朱琉:《エータミレアム》氏ぃぃぃっ!!!!!! アミイ:はいはい、絶叫しない。で?・・・・はあ、こういう方も大好きだと?で、ある意味狂気な感じがステキ、と?・・・・趣味、微妙ね。 朱琉:(絶叫疲れで何もいえない) > > > > >14日 午前12時少し過ぎ。 > >時乃市のとあるのマンション。 >住人の名前は、『ユヴェル=ディティス』 >ベルチャイムが響く。 >『あ、ディスティアさん?』 >「ごめん、どうしても最初に渡したくて。」 >『今、カギあけるから待ってて。』 >そして、室内。 >先に断っておこう。 >ディスティアが、『極度の甘い物好き』のユヴェルだけに、特製15倍クッキ‐を作ったりしているのだが、ユヴェルは、『お菓子作りが好き』程度にしか思ってないようなのだ。 >「・・・はい、バレンタイン。 > あの、その、何時ものお菓子と一緒で、甘メに作ったチョコ&ベリ‐ベリ‐ケ‐キ。」 >「わぁ、ありがとう。 > あ、ディスティアさん、今お茶入れるから、少し待ってて。」 >「あ、でももう帰る。」 >「ダメダメ、女の子が体冷やしちゃダメだよ。」 >「はいはい・・・。」 >口では、渋々といった感じではあったが、ディスティアは、その気使いが嬉しかった。 >カップを傾けながら、自分の渡したケ‐キによろこぶユヴェルを盗み見たり、些細だけれど、普通の女の子みたいな幸せをディスティアは感じていた。 >「・・・・ごちそう様。 > 明日・・・もう今日だけど、大学でね。」 >「うん。 > ・・カップは僕が片付けとくから。」 >「いい・・・きゃあ。」 >『いいの。それじゃ、さようなら』とか言おう立ち上がったディスティアだったが、雑誌を踏み滑り、背中から後ろに倒れそうになった。 >ユヴェルが、それをとっさに、自分に引き寄せ、自らをクッションにした。 >「あいたたた・・」 >「きゃあぁ、ユヴェル大丈夫?」 >「大丈夫ですけど、流石に少し重いです。」 >「・・・・・・ごめん。」 >しかし、どいた後、流石にショックだったのか、『やっぱり重いのか・・・重いよね・・』とかぶつぶつ呟くディスティア。 >「ディスティアさん、さっきのは、冗句ですよ、冗句。」 >「・・・・ほんと?」 >「ええ、それに、僕よりも上背があるじゃないですか。 > 定規で見る13センチは、短くても、やっぱり、帰すとかそういう実生活になるとかだと、やっぱり長いですね。」 >「(・・ええ〜っ、えっえっえ〜っ。)」 >「・・・・ディスティアさん?」 >「ああ、うう、なんでもないわ。 > あ、明日学校でね。」 >と、ディスティアは、顔を赤くしながら、逃げるように、帰って行った。 朱琉:きゃぁぁぁv微笑ましくていいですっ! アミイ:朱琉・・・・あんたも精進するように。 > > >ハッピ‐ヴァレンタイン!! > >ささやかな幸せがありますように。 > > > >‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+ > > >ユア;ということで、バレンタインネタその1でした。 >久遠;初めてじゃない? > 時候ネタとかで、キスとか、直接的な表現抜きで、恋愛っぽく書けたの。 >ユア;本命相手にね。 > 結局、榮太郎のトコは、≪風舞姫≫登場予定だったのに、その代わりにあのキスになったんですよ、榮太郎が暴走して。 >久遠;でも、オチが、うまく書けたじゃない。 >ユア;あれの『13センチは〜』は、元ネタアリです。 > 『テニぷり』のアンソロで、手塚部長と不二さんの短編かな。それが元ネタです。 >久遠:でも、実際身長差カップルが、キスとかする時の女の子が背伸びして、男のほうがかがんだりするのを見たりすると、ほのぼのするって言うか、そんな感じじゃない? >ユア;まあ、それはそうです。 >二人;ともかく、本編でお会いしましょう。 > それでは。 朱琉:『てにぷり』・・・・テニスの王子様でしたっけ? アミイ:読め読め言われてるけど、巻数多いからなかなか手が出せないという、いわくつきのアレね。 朱琉:・・・・それに、すぽーつ・・・・(滝涙) アミイ:・・・・運動神経、切れてるもんね、朱琉。(同情のまなざし) 朱琉:・・・・とまあ、本編と全く無関係なところで沈み込んでるわけにもいかないので、今回はこの辺で。 二人:では、また! > |
17510 | ハ−トマ−クが、何時もより多く舞っております | 十叶 夕海 | 2006/2/15 23:54:56 |
記事番号17505へのコメント > >朱琉:こんにちは!早速ですが、レスです。 ユア;はい、返レス行きます。 >> >> >> >>「エヴァ、アル、ありがとう。」 >>『はぁ〜い。』 >>二月十四日が、翌日の日曜日の午後。 >>前々日から、チョコ作りを手伝っていたヴァリ−ド家の弟二人・・・・エヴァンスとアルトは、半死半生といった様子で、机に倒れ伏していた。 >>今年は、暴走族の幹部(連合のリ−ダ−や役付き)とサ―クル仲間とその他二組には、型抜き生チョコ&ナッツトリュフのセット・・計五十組。 >>一般の連合隊員には、ア−モンドトリュフを数個ラッピングしたものを。 >>父親には、洋酒をたっぷり練りこんだトリュフ。 >>弟二人には、手伝いで見飽きてるだろうと、ゴマ団子を用意した。 >>そして、本命には、チョコケ‐キにしたようであった。 >朱琉:エヴァ君、アル君、お疲れ様でした・・・・。 >アミイ:ある意味、戦場だったでしょうね。 ユア;ありがとうございます。 久遠;そうね。 ディス嬢も、この数日は、御飯も少々手抜きは行っていたみたいね。 >> >> >> >> >> >>IN ≪デザ−トロ−ズ≫ >> >>『本日貸切』の札が掛かる扉をくぐりディスティアは、大変珍しいス−ツ姿のレスを見つけた。 >>「あら、ディスティア。 >> ・・・・・今日でありんしたっけ?」 >>「正確には明日。 >> 今日、全体集会だって聞いたから。」 >>「これだけの量大変でありんすね。」 >>「作るの好きだしね。 >> ・・・・・・エイレンさんと紫苑は?」 >>「奥で、今日の夜食の仕込み。 >> 何か飲むでありんすか?」 >>「ココアがいい。」 >> >> >> >>「そういえば、ア‐クは?」 >>「四代目は、女のトコでありんしょ?」 >>「・・・・そっか。」 >>指を温めながら、ディスティアは、『しょうがないな、ア−クは』といった感じで答える。 >>「何時になったら、腰を落ち着けるんだろね。 >> ・・・薬袋さんよりは、マシなんだろうけど。」 >>「確かに、二代目は、腰軽い上に、鬼兵衛(鬼畜の事)さんであったでありんすね。 >> ・・・あかねちゃんに出会って、随分変わったでありんすけど。」 >>しみじみと、そういうレスは、珍しく性別相応に見えた。 >>そして、それで思い出したのか、ディスティアは、幹部用のチョコをレスに渡す。 >>「おおきにでありんす、お嬢。」 >朱琉:こういう語り合いみたいなのもいいですねぇ・・・・。 >アミイ:レス君・・・・もとい、レスちゃん、かっこいいわv > >> ユア;二人も、10年以上の付きいになりますしね。 かれこれ、15年ほど、レスが副長やってますし。 久遠;なんだか、敗北感が。 ユア;それでも、レス『一応』男なんですよね。 >> >> >>午後十時半。 >>「これからも、連合の為に頑張ってね。」 >>と言葉をかけながら、ディスティアは、連合員たちに、チョコを手渡しにしていく。 >>「ヴァリ−ドさん、万歳!!」 >>「くぅ〜、嬉しい。」 >>「彼女からもらうより嬉しいかも。」 >>「アイ・ラヴ・ディスティア」 >>「ヴァリ−ドさんに、命を捧げるぜ、野朗共!!」 >>「おおぉ〜っ!!」 >>などなど、罰当たりやら、少々心酔しすぎとか、いろいろな声が響く。 >>・・・・・・しかし、この時点で、ディスティアから、ア−クに代替わりしているのだが・・・・。 >アミイ:暴走野郎組、楽しすぎ!まあ、ある意味この上なく健気かもしれないわねぇ。 >朱琉:そして、これだけ沢山の人を心酔させているディスティア嬢に乾杯。 久遠:そうよね。楽しくて健気なんて、面白くて楽しいわよね。 ユア;『帰る場所があるだけで、男は強くなれる』の実例ですね。 > >> >> >> >>≪Bar レジェンド≫ >> >>カランコロン >>ここは、≪梓瑠媚曾≫のアジトである。 >>「シヴァ=オルコット、ルガ‐=ドゥルテンはいる? >> ディスティア=ヴァリ−ドが来たと伝えろ。」 >>店内を見回し、あの鮮やかな赤銀の髪と金髪がいないのを確認し、そう言い放った。 >>そして、一瞬にして、店内は、いきり立つ。 >>当然、必然であろう。 >>抗争までこそ行っていないが、同クラスの連合の元とはいえ、リ−ダ−が来ているのだ。 >>「オルコットさんはいない。」 >>「その『オルコット』さんに呼ばれてきた。 >> そして、多分、この時間なら、奥に居ると聞いている。 >> とっとと、シヴァを呼べ。 >> 呼ばないなら、新学期は病院のベッドの上で迎えるか?」 >>ディスティアは、暴走族のときの習い性なのか、男言葉で、店内にいた二十数人を恫喝する。 >>「さあ、如何する? >> 大人しく、教える? >> それとも、女にやられて無様に失神する?」 >>「この女(アマ)〜っ。 >> やっちまえぇ〜。」 >>特攻隊長か、親衛隊長か、スキンヘッドに黒サングラスの男がそう言って、店内の人間がいっせいに襲いかかろうとする。 >>「はいはい、そこまでにしなさい。 >> ・・いくら、ミジンコ頭でも私やシヴァの言葉がわからないほどもうろくしているわけではないのでしょう?」 >>語気は強くは無く、むしろ投げやりな感じではあるのだが、制止する威力は充分であった。 >>副長のルガ‐であった。 >>「マイスィ−トハ二−イィ。 >> 俺に会いにきてくれるなんて、これほど嬉しい事ってあるんだろうか、いやこれこそ最上最強の・・・」 >>「少し、黙りなさい。 >> 少し、外に出ましょうか、ディスティアさん。」 >>≪レジェンド≫横の空き地。 >>寒風吹きすさぶ、そんな時間と場所。 >>「はい。『義理チョコ』」 >>「ああ、君自らのチョコとは、例え、致死量の毒が入っていようとも、俺には、天井の甘露以上に、甘く深く染み入るに違いない」 >>シヴァが、とうとうと愛を語ってはいるが、それを無視して、ディスティアは、ルガ‐に、 >>「ちょっと、奥の部屋貸してくれない? >> あの服に替えたいのよ。」 >>「・・ああはいはい。 >> では、シヴァは、気絶させて起きましょうか。」 >>「おねがい。」 >>そして、ディスティアは、尼僧服に着替え、裏口から次の目的地に、向かう。 >アミイ:シヴァ君・・・・・・・・(苦笑) >朱琉:普段とのギャップが、ここまで凄まじいものだったとは・・・・ ユア;まだ、これでも試行錯誤の最中です。 久遠;これだけ激しいと逆に清々しいわよね・・・・・。 > >> >> >> >>十一時半‐。 >> >>時乃市外れの小高い丘の展望台。 >>白づくめの男と黒の尼僧服の女性が向かい合う。 >>「裏稼業では、久し振りね。 >> ・・・数ヶ月前に、≪風舞姫≫の話を聞いたきり、噂でも聞かなかったけど。 >> 元気だった、榮太郎・・・・いいえ、≪エ−タミレアム≫。」 >>「本当に、そうだね。」 >>「一応、バレンタインだしね。 >> 何でか、≪風舞姫≫は会うなっていうけど。 >> 5年前からの習慣だしね。」 >>「≪ア‐チャ‐」には送ったの?」 >>「郵便でね。」 >>「そう。 >> それとね、≪風舞姫≫が、止めるのは・・・・・」 >>男女の互いの唇が、重なる。 >>榮太郎は、ディスティアが、手で押しのけようとしても、意に介さずさらに彼女の唇を味わう。 >>「・・・・こういう事とか、もっと先をしようとしてるの理解してるのかもね。」 >>「・・・・・・馬鹿・・・・」 >>それだけ言うと、ディスティアは、チョコを榮太郎に投げつけ、バイクに飛び乗り走り去った。 >>「・・・・≪風舞姫≫は、教えてないようだね。 >> ・・・・・・・・・・・早く私だけのものにしたい・・・・・。」 >朱琉:《エータミレアム》氏ぃぃぃっ!!!!!! >アミイ:はいはい、絶叫しない。で?・・・・はあ、こういう方も大好きだと?で、ある意味狂気な感じがステキ、と?・・・・趣味、微妙ね。 >朱琉:(絶叫疲れで何もいえない) > ユア;シヴァと対極なお方ですしね。 久遠;これからも、狂気風味でディス嬢に迫るのでしょね。 ユア:ええ、きっと。(遠ひ目) >> >> >> >> >>14日 午前12時少し過ぎ。 >> >>時乃市のとあるのマンション。 >>住人の名前は、『ユヴェル=ディティス』 >>ベルチャイムが響く。 >>『あ、ディスティアさん?』 >>「ごめん、どうしても最初に渡したくて。」 >>『今、カギあけるから待ってて。』 >>そして、室内。 >>先に断っておこう。 >>ディスティアが、『極度の甘い物好き』のユヴェルだけに、特製15倍クッキ‐を作ったりしているのだが、ユヴェルは、『お菓子作りが好き』程度にしか思ってないようなのだ。 >>「・・・はい、バレンタイン。 >> あの、その、何時ものお菓子と一緒で、甘メに作ったチョコ&ベリ‐ベリ‐ケ‐キ。」 >>「わぁ、ありがとう。 >> あ、ディスティアさん、今お茶入れるから、少し待ってて。」 >>「あ、でももう帰る。」 >>「ダメダメ、女の子が体冷やしちゃダメだよ。」 >>「はいはい・・・。」 >>口では、渋々といった感じではあったが、ディスティアは、その気使いが嬉しかった。 >>カップを傾けながら、自分の渡したケ‐キによろこぶユヴェルを盗み見たり、些細だけれど、普通の女の子みたいな幸せをディスティアは感じていた。 >>「・・・・ごちそう様。 >> 明日・・・もう今日だけど、大学でね。」 >>「うん。 >> ・・カップは僕が片付けとくから。」 >>「いい・・・きゃあ。」 >>『いいの。それじゃ、さようなら』とか言おう立ち上がったディスティアだったが、雑誌を踏み滑り、背中から後ろに倒れそうになった。 >>ユヴェルが、それをとっさに、自分に引き寄せ、自らをクッションにした。 >>「あいたたた・・」 >>「きゃあぁ、ユヴェル大丈夫?」 >>「大丈夫ですけど、流石に少し重いです。」 >>「・・・・・・ごめん。」 >>しかし、どいた後、流石にショックだったのか、『やっぱり重いのか・・・重いよね・・』とかぶつぶつ呟くディスティア。 >>「ディスティアさん、さっきのは、冗句ですよ、冗句。」 >>「・・・・ほんと?」 >>「ええ、それに、僕よりも上背があるじゃないですか。 >> 定規で見る13センチは、短くても、やっぱり、帰すとかそういう実生活になるとかだと、やっぱり長いですね。」 >>「(・・ええ〜っ、えっえっえ〜っ。)」 >>「・・・・ディスティアさん?」 >>「ああ、うう、なんでもないわ。 >> あ、明日学校でね。」 >>と、ディスティアは、顔を赤くしながら、逃げるように、帰って行った。 >朱琉:きゃぁぁぁv微笑ましくていいですっ! >アミイ:朱琉・・・・あんたも精進するように。 > ユア;ありがとうございます。 久遠;よかったわね、ユアちゃん。 >> >> >>ハッピ‐ヴァレンタイン!! >> >>ささやかな幸せがありますように。 >> >> >> >>‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+‐+ >> >> >>ユア;ということで、バレンタインネタその1でした。 >>久遠;初めてじゃない? >> 時候ネタとかで、キスとか、直接的な表現抜きで、恋愛っぽく書けたの。 >>ユア;本命相手にね。 >> 結局、榮太郎のトコは、≪風舞姫≫登場予定だったのに、その代わりにあのキスになったんですよ、榮太郎が暴走して。 >>久遠;でも、オチが、うまく書けたじゃない。 >>ユア;あれの『13センチは〜』は、元ネタアリです。 >> 『テニぷり』のアンソロで、手塚部長と不二さんの短編かな。それが元ネタです。 >>久遠:でも、実際身長差カップルが、キスとかする時の女の子が背伸びして、男のほうがかがんだりするのを見たりすると、ほのぼのするって言うか、そんな感じじゃない? >>ユア;まあ、それはそうです。 >>二人;ともかく、本編でお会いしましょう。 >> それでは。 >朱琉:『てにぷり』・・・・テニスの王子様でしたっけ? >アミイ:読め読め言われてるけど、巻数多いからなかなか手が出せないという、いわくつきのアレね。 >朱琉:・・・・それに、すぽーつ・・・・(滝涙) >アミイ:・・・・運動神経、切れてるもんね、朱琉。(同情のまなざし) >朱琉:・・・・とまあ、本編と全く無関係なところで沈み込んでるわけにもいかないので、今回はこの辺で。 >二人:では、また! > ユア;ありがとうございました。 久遠;今回は、これで。 二人;では、また。 ばいばい!! >> > |