◆− 家族の写真 ACT34 ディスティアと五月雨と雨にぬれた仔猫 或いは 氣殺使いを拾う 下−十叶 夕海 (2006/5/14 23:10:35) No.17636 ┣いつか敵になったとしても・・・・−羅城 朱琉 (2006/5/15 08:45:48) No.17639 ┃┗この夜は忘れない・・・・−十叶 夕海 (2006/5/15 21:00:11) No.17641 ┣ 家族の写真 ACT35 Are you killed? ーほのかな狂気の香りー−十叶 夕海 (2006/5/17 23:56:05) No.17646 ┃┗やっと気づきましたか(笑)−羅城 朱琉 (2006/5/18 08:54:05) No.17650 ┃ ┗設定上から数えても、約1年、裏の仕事であっていて今気づきました。−十叶 夕海 (2006/5/18 21:52:13) No.17651 ┣ 家族の写真 ACT36 Are you killed? ー交錯する想いのセレナーデー−十叶 夕海 (2006/5/22 00:01:01) No.17654 ┃┗一歩前進!!−羅城 朱琉 (2006/5/22 08:46:24) No.17657 ┃ ┗寄りかかれるまでは後何歩?−十叶 夕海 (2006/5/22 21:38:31) No.17658 ┣ 家族の写真 ACT37 例えば こんな日常 From レンシェルマ&ルキウス−十叶 夕海 (2006/5/28 23:23:05) No.17667 ┃┗おとーさんは大変です(?)−羅城 朱琉 (2006/5/29 08:52:41) No.17670 ┃ ┗次回は アルトくんも大変です。−十叶 夕海 (2006/5/29 20:26:47) No.17671 ┣ 家族の写真 ACT 38 例えば こんな日常 Fromアルト @−十叶 夕海 (2006/5/30 22:17:56) No.17675 ┃┗何と言うか・・・・恋する乙男(おとめ)パワー炸裂?−羅城 朱琉 (2006/5/31 08:50:42) No.17678 ┃ ┗恋する乙男(おとめ)は、何よりも、強いのです。−十叶 夕海 (2006/5/31 23:03:48) No.17679 ┣ 家族の写真 ACT 39 例えば こんな日常 Fromアリエス @−十叶 夕海 (2006/6/1 23:40:21) No.17680 ┃┗これって絶対既成事実(?)になるよなぁ・・・・。−羅城 朱琉 (2006/6/2 08:46:57) No.17682 ┃ ┗全体的に鋭いですね・・・・・・−十叶 夕海 (2006/6/4 21:56:53) No.17683 ┣ 家族の写真 ACT40 例えば こんな日常 FromアルトA−十叶 夕海 (2006/6/5 00:39:40) No.17685 ┃┗仕事の影に、切ない男心が見え隠れ・・・・−羅城 朱琉 (2006/6/6 09:23:31) No.17692 ┃ ┗戦乙女が気がつくのは何時のことか?−十叶 夕海 (2006/6/6 20:42:29) No.17693 ┗ 家族の写真 ACT41 例えば こんな日常 FromアリエスA−十叶 夕海 (2006/6/6 20:46:42) No.17694 ┗切ないと感じるのは私だけ・・・・?−羅城 朱琉 (2006/6/7 08:41:20) No.17695 ┗いいえ、この恋は 刹なく切ないのです。−十叶 夕海 (2006/6/7 12:26:22) No.17696
17636 | 家族の写真 ACT34 ディスティアと五月雨と雨にぬれた仔猫 或いは 氣殺使いを拾う 下 | 十叶 夕海 | 2006/5/14 23:10:35 |
「なんで、一緒?」 「この家で、使えるベッドはこれしか無い。 正確に言えば、一つリビングのソファがベッドとして使えるがお前の身長では無理だろう。 もう一つの使えそうなベッドは、六年前から使えない。」 午後十一時過ぎー。 ジャージズボンにTシャツという寝間着スタイルの二人が、現在の寝室のキングダブルのベッドの上に居た。 宵颯のもっともな言葉をしりぞけ、ディスティアは、同じベッドに潜り込んだ。 「・・・傷の経過も見ないと行けないしね。」 そう言われては、了承するしか無い宵颯であった。 そして、それから、十分少々。 宵颯は、静かに寝息を立て始めていた。 『ディスティア、なぜあの子増を拾った?』 「何故って、怪我をしていたから。」 ベッドに寝たまま、そうディスティアと風舞姫は会話する。 『《チャイルドクラン》の小僧なんぞ・・・』 「・・・・もうね。 誰も、殺したくはない、死なせたくはない・・・・・自分が助けれるかもしれないのに、助けないで後悔はしたくないの。 ・・・・敵で会っても、できるだけ殺したくない。」 『・・・・何時か死ぬわよ、そんなやり方では。』 「かまわないよ。 家族も大切だけど、やっぱり、六年前のあの日に私は死んでいる。 いや、あの日から生きてないからね。」 ディスティアは、淡々と語る。 それは、五月の夜の外気よりも、氷よりも、冷たく感情が無かった。 『ディスティア、それでも、お前は生きていて、生きてなりたい、やりたいことがあるんだろう?』 「うん・・・ユヴェルにちゃんと好きだって言いたい。」 『だったら、とっとと《チャイルドクラン》をぶっ潰して、 愉快で楽しく、それで少し退屈な日常を取り戻しなさいよ!!』 「アイアイ、MyOne's double(私の分身)。」 などなど、話していると、その隣で、宵颯が苦しげに寝言を漏らす。 「おかあさん・・・・・なんで・・・・・ぼくを・・・なんで・・・・すてたの・・・・。 ・・・おかあさん・・・ぼく・・・・おかあさんと・・・いっしょに・・・いたいだけなのに・・・・・なんで・・・・・。 おかあさんと・・・・・いられれば・・・きさつ・・・・なんていらないのに・・・・・。」 『《チャイルドクラン》に拉致られたのかな。』 「さあ?」 風舞姫の言葉を無視して、宵颯の方に移動するディスティア。 そして、布団の中で片手を握り、また頭をなでながら、言い聞かせるようにこういった。 「大丈夫よ、宵颯。 ・・・・お母さんは、ここにはいないけど、私が側にいるわ。」 その言葉に、半分寝たままの・・・寝ぼけた宵颯は、 「おかあさん?」 と、つぶやくとディスティアの豊かな胸に顔を押し付けるような形で、彼女を抱き締める。 これで、手がしたに伸びようものなら、宵颯は、眠ったまま彼は天国へ召されていただろう。 しかし、彼のそれは、子供が親に甘えるように良く似ていた。 『懐かれたわね、ディスティア。』 「振り払えないわ。 ・・・・しかし、何年ぶりだろうね、こうやって無条件に無邪気に男に抱き締められるのは。 弟以外だと・・・・エリスかレイティス達ぐらいだね。」 翌日、朝食後。 午前九時過ぎ・・。 「それじゃ、宵颯。 これ、ここのカギよ。」 次の日の朝、自分の服に着替え帰ろうと玄関で靴をはこうとしていた宵颯に、ディスティアは鍵を見せた。 「何で?」 「お前みたいに、一生懸命すぎるガキは嫌いじゃない。 それに、お前は張りつめすぎていて、いつきれるか分からないしね。 雨が降ったら、雨宿りができる場所程度でもいいから、ここを使いなさいな。」 「・・・・・ありがと。」 そして、宵颯は立ち上がる。 ディスティアと別れ、《チャイルドクラン》のメンバーに戻るために。 「じゃあね、宵颯。」 そう言って、自分よりやや上にある宵颯のキャスケット帽を撫でた。 「うん、じゃあね、ディスティア。」 次、出会う時はもしかしたら、敵かもしれない二人。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ いろいろな意味で、色合いが違う回です。 『一応、日常編』なんですけどね。 次回は、アリエス嬢のマンションにラビが忍び込みます。 それでは、また次回で. |
17639 | いつか敵になったとしても・・・・ | 羅城 朱琉 | 2006/5/15 08:45:48 |
記事番号17636へのコメント 朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。血圧低くて眠いので、誤字脱字はご勘弁ください。 アミイ:それならやめなさいよ、献血・・・・。 朱琉:だって、一気に血圧が30以上も下がるなんて、これまで無かったことですもの・・・・。 アミイ:はあ。まあいいわ。レス行くわよ。 > > > > > > > >そして、それから、十分少々。 >宵颯は、静かに寝息を立て始めていた。 >『ディスティア、なぜあの子増を拾った?』 >「何故って、怪我をしていたから。」 >ベッドに寝たまま、そうディスティアと風舞姫は会話する。 >『《チャイルドクラン》の小僧なんぞ・・・』 >「・・・・もうね。 > 誰も、殺したくはない、死なせたくはない・・・・・自分が助けれるかもしれないのに、助けないで後悔はしたくないの。 > ・・・・敵で会っても、できるだけ殺したくない。」 >『・・・・何時か死ぬわよ、そんなやり方では。』 >「かまわないよ。 > 家族も大切だけど、やっぱり、六年前のあの日に私は死んでいる。 > いや、あの日から生きてないからね。」 >ディスティアは、淡々と語る。 >それは、五月の夜の外気よりも、氷よりも、冷たく感情が無かった。 >『ディスティア、それでも、お前は生きていて、生きてなりたい、やりたいことがあるんだろう?』 >「うん・・・ユヴェルにちゃんと好きだって言いたい。」 >『だったら、とっとと《チャイルドクラン》をぶっ潰して、 > 愉快で楽しく、それで少し退屈な日常を取り戻しなさいよ!!』 >「アイアイ、MyOne's double(私の分身)。」 朱琉:アリエスだ・・・・確かにアリエスがいる・・・・ アミイ:変な感想を漏らさない!・・・・ただまあ、今の状態は確かに『死んでいない』だけかも。 朱琉:生きている、って、難しいですよね・・・・ >などなど、話していると、その隣で、宵颯が苦しげに寝言を漏らす。 >「おかあさん・・・・・なんで・・・・・ぼくを・・・なんで・・・・すてたの・・・・。 > ・・・おかあさん・・・ぼく・・・・おかあさんと・・・いっしょに・・・いたいだけなのに・・・・・なんで・・・・・。 > おかあさんと・・・・・いられれば・・・きさつ・・・・なんていらないのに・・・・・。」 >『《チャイルドクラン》に拉致られたのかな。』 >「さあ?」 >風舞姫の言葉を無視して、宵颯の方に移動するディスティア。 >そして、布団の中で片手を握り、また頭をなでながら、言い聞かせるようにこういった。 >「大丈夫よ、宵颯。 > ・・・・お母さんは、ここにはいないけど、私が側にいるわ。」 >その言葉に、半分寝たままの・・・寝ぼけた宵颯は、 >「おかあさん?」 >と、つぶやくとディスティアの豊かな胸に顔を押し付けるような形で、彼女を抱き締める。 >これで、手がしたに伸びようものなら、宵颯は、眠ったまま彼は天国へ召されていただろう。 >しかし、彼のそれは、子供が親に甘えるように良く似ていた。 >『懐かれたわね、ディスティア。』 >「振り払えないわ。 > ・・・・しかし、何年ぶりだろうね、こうやって無条件に無邪気に男に抱き締められるのは。 > 弟以外だと・・・・エリスかレイティス達ぐらいだね。」 朱琉:例え仮初でも、いずれ敵同士になるにしても・・・・今ひと時だけでも、ほんの少しでも宵颯君が安らげることを切に願います。 アミイ:コドモがここまで必死だと、いくら私でも少し胸が痛いわね・・・・ > > > > > > > > > > >翌日、朝食後。 >午前九時過ぎ・・。 > > >「それじゃ、宵颯。 > これ、ここのカギよ。」 >次の日の朝、自分の服に着替え帰ろうと玄関で靴をはこうとしていた宵颯に、ディスティアは鍵を見せた。 >「何で?」 >「お前みたいに、一生懸命すぎるガキは嫌いじゃない。 > それに、お前は張りつめすぎていて、いつきれるか分からないしね。 > 雨が降ったら、雨宿りができる場所程度でもいいから、ここを使いなさいな。」 >「・・・・・ありがと。」 >そして、宵颯は立ち上がる。 >ディスティアと別れ、《チャイルドクラン》のメンバーに戻るために。 >「じゃあね、宵颯。」 >そう言って、自分よりやや上にある宵颯のキャスケット帽を撫でた。 >「うん、じゃあね、ディスティア。」 >次、出会う時はもしかしたら、敵かもしれない二人。 > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >いろいろな意味で、色合いが違う回です。 >『一応、日常編』なんですけどね。 > > >次回は、アリエス嬢のマンションにラビが忍び込みます。 > > >それでは、また次回で. 朱琉:これを見ていて、第4部のラストとなる徒然編のプロットが変わりました。 アミイ:良いほうに? 朱琉:・・・・微妙。そして、そろそろ時間も迫ってきましたので、今回は短いですがこの辺で。 二人:では、また。 |
17641 | この夜は忘れない・・・・ | 十叶 夕海 | 2006/5/15 21:00:11 |
記事番号17639へのコメント > >朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。血圧低くて眠いので、誤字脱字はご勘弁ください。 >アミイ:それならやめなさいよ、献血・・・・。 >朱琉:だって、一気に血圧が30以上も下がるなんて、これまで無かったことですもの・・・・。 >アミイ:はあ。まあいいわ。レス行くわよ。 ユア;私も、今朝は低血圧でしたよ? ということで、こんにちは、ユアです。 久遠;ユアちゃんの場合、それがデフォでしょ? ユア;返レス行きます。 > >> >> >> >> >> >> >> >>そして、それから、十分少々。 >>宵颯は、静かに寝息を立て始めていた。 >>『ディスティア、なぜあの子増を拾った?』 >>「何故って、怪我をしていたから。」 >>ベッドに寝たまま、そうディスティアと風舞姫は会話する。 >>『《チャイルドクラン》の小僧なんぞ・・・』 >>「・・・・もうね。 >> 誰も、殺したくはない、死なせたくはない・・・・・自分が助けれるかもしれないのに、助けないで後悔はしたくないの。 >> ・・・・敵で会っても、できるだけ殺したくない。」 >>『・・・・何時か死ぬわよ、そんなやり方では。』 >>「かまわないよ。 >> 家族も大切だけど、やっぱり、六年前のあの日に私は死んでいる。 >> いや、あの日から生きてないからね。」 >>ディスティアは、淡々と語る。 >>それは、五月の夜の外気よりも、氷よりも、冷たく感情が無かった。 >>『ディスティア、それでも、お前は生きていて、生きてなりたい、やりたいことがあるんだろう?』 >>「うん・・・ユヴェルにちゃんと好きだって言いたい。」 >>『だったら、とっとと《チャイルドクラン》をぶっ潰して、 >> 愉快で楽しく、それで少し退屈な日常を取り戻しなさいよ!!』 >>「アイアイ、MyOne's double(私の分身)。」 >朱琉:アリエスだ・・・・確かにアリエスがいる・・・・ >アミイ:変な感想を漏らさない!・・・・ただまあ、今の状態は確かに『死んでいない』だけかも。 >朱琉:生きている、って、難しいですよね・・・・ 久遠;実を言うと、これが一番はじめの魔族ディスちゃんの性格なのよね。 ユア;そう言う意味では、似た者同士なのでしょう。 久遠;そうよね、難しいわ。 > >>などなど、話していると、その隣で、宵颯が苦しげに寝言を漏らす。 >>「おかあさん・・・・・なんで・・・・・ぼくを・・・なんで・・・・すてたの・・・・。 >> ・・・おかあさん・・・ぼく・・・・おかあさんと・・・いっしょに・・・いたいだけなのに・・・・・なんで・・・・・。 >> おかあさんと・・・・・いられれば・・・きさつ・・・・なんていらないのに・・・・・。」 >>『《チャイルドクラン》に拉致られたのかな。』 >>「さあ?」 >>風舞姫の言葉を無視して、宵颯の方に移動するディスティア。 >>そして、布団の中で片手を握り、また頭をなでながら、言い聞かせるようにこういった。 >>「大丈夫よ、宵颯。 >> ・・・・お母さんは、ここにはいないけど、私が側にいるわ。」 >>その言葉に、半分寝たままの・・・寝ぼけた宵颯は、 >>「おかあさん?」 >>と、つぶやくとディスティアの豊かな胸に顔を押し付けるような形で、彼女を抱き締める。 >>これで、手がしたに伸びようものなら、宵颯は、眠ったまま彼は天国へ召されていただろう。 >>しかし、彼のそれは、子供が親に甘えるように良く似ていた。 >>『懐かれたわね、ディスティア。』 >>「振り払えないわ。 >> ・・・・しかし、何年ぶりだろうね、こうやって無条件に無邪気に男に抱き締められるのは。 >> 弟以外だと・・・・エリスかレイティス達ぐらいだね。」 >朱琉:例え仮初でも、いずれ敵同士になるにしても・・・・今ひと時だけでも、ほんの少しでも宵颯君が安らげることを切に願います。 >アミイ:コドモがここまで必死だと、いくら私でも少し胸が痛いわね・・・・ > ユア;なんか、結構氣にかけてもらってるのに・・・・・・・ううぅ。 久遠:珍しく登場から最後までの流れができているキャラよねぇ。 ユア:・・・・・子供らしく明るくはないけど、子供なんですよね・・・・・15歳というのは。 >> >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>いろいろな意味で、色合いが違う回です。 >>『一応、日常編』なんですけどね。 >> >> >>次回は、アリエス嬢のマンションにラビが忍び込みます。 >> >> >>それでは、また次回で. >朱琉:これを見ていて、第4部のラストとなる徒然編のプロットが変わりました。 >アミイ:良いほうに? >朱琉:・・・・微妙。そして、そろそろ時間も迫ってきましたので、今回は短いですがこの辺で。 >二人:では、また。 > ユア:楽しみです。 二人;では、次回で。 |
17646 | 家族の写真 ACT35 Are you killed? ーほのかな狂気の香りー | 十叶 夕海 | 2006/5/17 23:56:05 |
記事番号17636へのコメント ええと、本編中のアルトことラビの行動は、『アルト=ヴァリード』ではなく、『ラビ』としての行動ですので、どうか許してください。 というか、ごめんなさい。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五月四日深夜ー何時かになる十数分前。 アリエス=ラーナのマンション。 「ったく、『風舞姫』ちゃんは、何をさせたいのかね・・・・ッと。」 自身の《生まれつき能力(ネイチャースキル)》である《レジスト・グラビディ(重力に逆らえ)》で、マンションの壁面を歩く、青いウィンドブレーカー・・《魔導師(マジスタ)ラビ》の衣装を着たアルト=ヴァリードがいた。 《風舞姫》の情報・・もとい半ば脅迫のような仕事で、ここに居る。 時折、突風で吹き飛ばされそうになりつつ、《千里眼のオルフェーゼ》のマンションを目指す。 「よ・・・・・っと。」 少し勢いをつけ、ベランダに、アルト=ラビは、降り立つ。 フードによって、オレンジ色の瞳も、白い髪も見えないが、わずかに見える口元は、嬉しそうにほころんでいる。 《風舞姫》に、『写真の少女のマンションだから、がんばってね。』と言われたせいもある。 引き戸の鍵は、前もって、リュアが開けてあったので、するりと中に入れた。 ラビ=アルトは知る由もないが、その部屋はレイティスの部屋だった。 パソコンが無いのをのぞけば、ほぼ生前のままだ。 また、備え付けのウォークインクローゼットに、食器や服などが、押し込められており、掃除こそされていたが、『死んだ』部屋とも言えるのだ。 「この部屋を出て、リビングダイニングを抜けて、すぐ左の部屋だったよな。」 丁寧にベランダに、履いていたトレッキングブーツを脱ぎ揃え、中へ入り進んでいた。 「すぐ、右だろ? ラ〜ビィ、そうディスティア様だって言われたろう?」 リビングダイニングには、先客がいた。 人ではあり得ない炎のような白赤色ー白と赤が交ざらずに同居して炎のような色ーをポニーテールに結んでも、膝裏を超えてるパーマのかかったような髪、輝くエメラルドのような猫の瞳、引き締まった凹凸が少ないしなやかそうな身体、その身体を締め付けるかのように、革や水着生地のように鈍い光沢のボンテージのようなタンクトップにハーフパンツのような黒服を着た少年或いは少女どちらでもとれそうな二十歳少し前の人物だった。 「誰だ?」 「ルーフェリンティランシア・・・・・ルーティアでいいよ。 ディスティア様オリジナルのA.Iだよ。」 「はあ、なんで、現実側に居るんだよ?」 「そこは、エイレンさんが、ちょこちょこっとね。 時間制限付きだしね。 ともかく、早く渡して来たら? 持ってきてんでしょ、ディスティア様が渡し損ねたレイティスさんの手紙とラビの今回のお土産をさ。」 彼(彼女?)の言葉は、少年のようであり、その中に、年下をからかうような雰囲気があった。 「フォローはしてやっから、ど〜んと逝って・・じゃなくて、言ってこい。」 その時、アルトは、ふと思った。 軽口をたたく兄が居たら、こんな感じだろうと。 すぐ上の兄、エヴァンスは、軽口を叩くようなことはほとんどないためもあるだろう。 「うん!!」 「失礼します・・・・・」 と、小さな声で断りを入れ、少しだけあけた扉から、そろりと抜き足差し足忍び足で、オルフェーゼーアリエスの寝室に入る。 静かな寝息を立てているアリエスは、起きているときの険のある顔が今は年相応の幼さが顔に浮かんでいた。 枕元のキャビネットに手紙と自分からのお土産の今風のうたかた漆の櫛をおいて、立ち去ろうとする。 「誰ですか?」 と、寝ていたはずのアリエスがそう言った。 青のウィンドブレーカーを部屋の薄やみの中で認めると、やや不機嫌そうにこう言った。 「そのウィンドブレーカーは、《魔導師(マジスタ)ラビ》ですか?」 「それが、どうした?」 「泥棒の真似事ですか?」 アリエスの言葉は、シャーベットのように冷ややかであった。 そして、ワンモーションで、ラビの方にスローイングナイフがアリエスの手から放たれた。 「《グラビティ(重力よ)》!! ・・・・っぶなぁっ。」 「当たり前です。 ・・ヒットするように投げましたから。」 寸でのところで、アルト=ラビは、能力でナイフを床にたたき落とすが、アリエスは恐ろしいことをさらりと言う。 「ったく。 いくらなんでも、やり過ぎだよ、《オルフェーゼ》・・・」 アルト=ラビは、上半身だけを起こしていたアリエスに、抱きつくように、ベッドに押し倒す。 普段のというか、ウィンドブレーカーを脱いだ状態では、絶対にやらないようなことである。 「僕が、いくら背が低くても、男なんだし。 《風舞姫》も言ってただろうけど、女の人って、大変だよね。」 くすくすと、アリエスの耳元で、おかしそうにアルト=ラビは、囁く。 「ラビ、ディスティアさんから貴方の思いは聞いています。 だけど、これでは絶対に、貴方に心は向きませんよ。」 「・・・だってぇ、嬉しいんだもん。 《風舞姫》や《ギルトマスター》にどんなに聞いても教えてくんなかったからさ。 やっと、会えて、それがラーナさん、だって分かってさぁ・・・・・」 やや腕の力を強め、アリエスに、そう語る。 アルトの言葉には、冷たい熱っぽさというかそんな感情があった。 しかし、『ラーナさん』のイントネーションにアリエスは、あるクラスメイトに行き着いた。 「ヴァリードくん。」 「!! ・・・・そうだって言ったら?」 「は〜い、そこまで、ちびっ子ども。 十八禁コードに引っかかりそうな真似は、だめだよぉ。」 ひょいと猫のように、アルトの襟首をつかみ、アリエスから引き離したのは、先ほどのルーティアだった。 「じゃあ、アリエス、15日の集会で。」 そう言い、襟首をつかまれたまま、アルトはその部屋を出た。 アリエスに、彼女自身分からないわだかまりを残しつつ・・・・・・。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ ええと、という訳でした、ごめんなさい。 師匠役にも、問題があったようです。 3年前の時点で裏切っていなかった《エータミレアム》が、師匠です。 師匠も師匠なら、弟子も弟子なので。 ともかく、次回。 アリエスは、ヴァリード家に、行く。 そして、昨夜のことを問いただす。 ・・・・・の予定です。 それでは、次回で。 |
17650 | やっと気づきましたか(笑) | 羅城 朱琉 | 2006/5/18 08:54:05 |
記事番号17646へのコメント > >ええと、本編中のアルトことラビの行動は、『アルト=ヴァリード』ではなく、『ラビ』としての行動ですので、どうか許してください。 >というか、ごめんなさい。 朱琉:いえいえ、読んでてガッツポーズしてしまった時点で、私の負けです。 アミイ:『負け』って何よ、『負け』って・・・・。 朱琉:『あなたにか敵いません、もういっそ『様』付けで呼ばせてください』って意味。 アミイ:・・・・あほ。とっととレス行きなさい。 > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > > > > > >五月四日深夜ー何時かになる十数分前。 >アリエス=ラーナのマンション。 > > >「ったく、『風舞姫』ちゃんは、何をさせたいのかね・・・・ッと。」 >自身の《生まれつき能力(ネイチャースキル)》である《レジスト・グラビディ(重力に逆らえ)》で、マンションの壁面を歩く、青いウィンドブレーカー・・《魔導師(マジスタ)ラビ》の衣装を着たアルト=ヴァリードがいた。 >《風舞姫》の情報・・もとい半ば脅迫のような仕事で、ここに居る。 >時折、突風で吹き飛ばされそうになりつつ、《千里眼のオルフェーゼ》のマンションを目指す。 朱琉:うわー、便利だなぁ・・・・とか思ってしまったのは、私だけじゃないはず。 アミイ:地面から建ってる場所だったら、侵入し放題ね。 >「よ・・・・・っと。」 >少し勢いをつけ、ベランダに、アルト=ラビは、降り立つ。 >フードによって、オレンジ色の瞳も、白い髪も見えないが、わずかに見える口元は、嬉しそうにほころんでいる。 >《風舞姫》に、『写真の少女のマンションだから、がんばってね。』と言われたせいもある。 >引き戸の鍵は、前もって、リュアが開けてあったので、するりと中に入れた。 >ラビ=アルトは知る由もないが、その部屋はレイティスの部屋だった。 >パソコンが無いのをのぞけば、ほぼ生前のままだ。 >また、備え付けのウォークインクローゼットに、食器や服などが、押し込められており、掃除こそされていたが、『死んだ』部屋とも言えるのだ。 朱琉:アリエスの心みたいな部屋・・・・ですね。 >「この部屋を出て、リビングダイニングを抜けて、すぐ左の部屋だったよな。」 >丁寧にベランダに、履いていたトレッキングブーツを脱ぎ揃え、中へ入り進んでいた。 >「すぐ、右だろ? > ラ〜ビィ、そうディスティア様だって言われたろう?」 >リビングダイニングには、先客がいた。 >人ではあり得ない炎のような白赤色ー白と赤が交ざらずに同居して炎のような色ーをポニーテールに結んでも、膝裏を超えてるパーマのかかったような髪、輝くエメラルドのような猫の瞳、引き締まった凹凸が少ないしなやかそうな身体、その身体を締め付けるかのように、革や水着生地のように鈍い光沢のボンテージのようなタンクトップにハーフパンツのような黒服を着た少年或いは少女どちらでもとれそうな二十歳少し前の人物だった。 >「誰だ?」 >「ルーフェリンティランシア・・・・・ルーティアでいいよ。 > ディスティア様オリジナルのA.Iだよ。」 >「はあ、なんで、現実側に居るんだよ?」 >「そこは、エイレンさんが、ちょこちょこっとね。 > 時間制限付きだしね。 > ともかく、早く渡して来たら? > 持ってきてんでしょ、ディスティア様が渡し損ねたレイティスさんの手紙とラビの今回のお土産をさ。」 >彼(彼女?)の言葉は、少年のようであり、その中に、年下をからかうような雰囲気があった。 >「フォローはしてやっから、ど〜んと逝って・・じゃなくて、言ってこい。」 >その時、アルトは、ふと思った。 >軽口をたたく兄が居たら、こんな感じだろうと。 >すぐ上の兄、エヴァンスは、軽口を叩くようなことはほとんどないためもあるだろう。 >「うん!!」 アミイ:いや、『逝って』であってるかも。 朱琉:相手がアレですからねぇ・・・・。 > > > > > > > > > > >「失礼します・・・・・」 >と、小さな声で断りを入れ、少しだけあけた扉から、そろりと抜き足差し足忍び足で、オルフェーゼーアリエスの寝室に入る。 >静かな寝息を立てているアリエスは、起きているときの険のある顔が今は年相応の幼さが顔に浮かんでいた。 >枕元のキャビネットに手紙と自分からのお土産の今風のうたかた漆の櫛をおいて、立ち去ろうとする。 朱琉:下で、アリエス本人も言っていますが・・・・ アミイ:見た目だけなら、まごう事なき泥棒ね(きっぱり) 朱琉:・・・・と、読みつつつい突っ込みをしてしまったり。 >「誰ですか?」 >と、寝ていたはずのアリエスがそう言った。 >青のウィンドブレーカーを部屋の薄やみの中で認めると、やや不機嫌そうにこう言った。 >「そのウィンドブレーカーは、《魔導師(マジスタ)ラビ》ですか?」 >「それが、どうした?」 >「泥棒の真似事ですか?」 >アリエスの言葉は、シャーベットのように冷ややかであった。 >そして、ワンモーションで、ラビの方にスローイングナイフがアリエスの手から放たれた。 >「《グラビティ(重力よ)》!! > ・・・・っぶなぁっ。」 >「当たり前です。 > ・・ヒットするように投げましたから。」 >寸でのところで、アルト=ラビは、能力でナイフを床にたたき落とすが、アリエスは恐ろしいことをさらりと言う。 >「ったく。 > いくらなんでも、やり過ぎだよ、《オルフェーゼ》・・・」 >アルト=ラビは、上半身だけを起こしていたアリエスに、抱きつくように、ベッドに押し倒す。 >普段のというか、ウィンドブレーカーを脱いだ状態では、絶対にやらないようなことである。 >「僕が、いくら背が低くても、男なんだし。 > 《風舞姫》も言ってただろうけど、女の人って、大変だよね。」 >くすくすと、アリエスの耳元で、おかしそうにアルト=ラビは、囁く。 >「ラビ、ディスティアさんから貴方の思いは聞いています。 > だけど、これでは絶対に、貴方に心は向きませんよ。」 >「・・・だってぇ、嬉しいんだもん。 > 《風舞姫》や《ギルトマスター》にどんなに聞いても教えてくんなかったからさ。 > やっと、会えて、それがラーナさん、だって分かってさぁ・・・・・」 >やや腕の力を強め、アリエスに、そう語る。 >アルトの言葉には、冷たい熱っぽさというかそんな感情があった。 >しかし、『ラーナさん』のイントネーションにアリエスは、あるクラスメイトに行き着いた。 >「ヴァリードくん。」 >「!! > ・・・・そうだって言ったら?」 朱琉:くはぁっ!(ガッツポーズ付) アミイ:はいは、落ち着きなさいって。で、何なわけ?・・・・何々、こういうシーンはドキドキするから好きって? 朱琉:(こくこく) >「は〜い、そこまで、ちびっ子ども。 > 十八禁コードに引っかかりそうな真似は、だめだよぉ。」 >ひょいと猫のように、アルトの襟首をつかみ、アリエスから引き離したのは、先ほどのルーティアだった。 >「じゃあ、アリエス、15日の集会で。」 >そう言い、襟首をつかまれたまま、アルトはその部屋を出た。 >アリエスに、彼女自身分からないわだかまりを残しつつ・・・・・・。 > > > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >ええと、という訳でした、ごめんなさい。 >師匠役にも、問題があったようです。 >3年前の時点で裏切っていなかった《エータミレアム》が、師匠です。 >師匠も師匠なら、弟子も弟子なので。 > > > >ともかく、次回。 >アリエスは、ヴァリード家に、行く。 >そして、昨夜のことを問いただす。 > > > >・・・・・の予定です。 >それでは、次回で。 朱琉:はい!それではまた次回!楽しみに待ってますねv 二人:では、また! |
17651 | 設定上から数えても、約1年、裏の仕事であっていて今気づきました。 | 十叶 夕海 | 2006/5/18 21:52:13 |
記事番号17650へのコメント > >> >>ええと、本編中のアルトことラビの行動は、『アルト=ヴァリード』ではなく、『ラビ』としての行動ですので、どうか許してください。 >>というか、ごめんなさい。 >朱琉:いえいえ、読んでてガッツポーズしてしまった時点で、私の負けです。 >アミイ:『負け』って何よ、『負け』って・・・・。 >朱琉:『あなたにか敵いません、もういっそ『様』付けで呼ばせてください』って意味。 >アミイ:・・・・あほ。とっととレス行きなさい。 ユア;そう言った意味では、羅城様に毎回負けてます。 久遠:毎回もだえてるか、ショックでバタンキューしているかだもんね。 ユア;。。。。。。。返レス行きます。 > >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >> >> >> >> >>五月四日深夜ー何時かになる十数分前。 >>アリエス=ラーナのマンション。 >> >> >>「ったく、『風舞姫』ちゃんは、何をさせたいのかね・・・・ッと。」 >>自身の《生まれつき能力(ネイチャースキル)》である《レジスト・グラビディ(重力に逆らえ)》で、マンションの壁面を歩く、青いウィンドブレーカー・・《魔導師(マジスタ)ラビ》の衣装を着たアルト=ヴァリードがいた。 >>《風舞姫》の情報・・もとい半ば脅迫のような仕事で、ここに居る。 >>時折、突風で吹き飛ばされそうになりつつ、《千里眼のオルフェーゼ》のマンションを目指す。 >朱琉:うわー、便利だなぁ・・・・とか思ってしまったのは、私だけじゃないはず。 >アミイ:地面から建ってる場所だったら、侵入し放題ね。 ユア;そうなんですよね。 久遠;工夫次第じゃ、人間リニモにもなれるもの。 ユア;ちなみに、この能力を利用して、運び屋もしています。 > >>「よ・・・・・っと。」 >>少し勢いをつけ、ベランダに、アルト=ラビは、降り立つ。 >>フードによって、オレンジ色の瞳も、白い髪も見えないが、わずかに見える口元は、嬉しそうにほころんでいる。 >>《風舞姫》に、『写真の少女のマンションだから、がんばってね。』と言われたせいもある。 >>引き戸の鍵は、前もって、リュアが開けてあったので、するりと中に入れた。 >>ラビ=アルトは知る由もないが、その部屋はレイティスの部屋だった。 >>パソコンが無いのをのぞけば、ほぼ生前のままだ。 >>また、備え付けのウォークインクローゼットに、食器や服などが、押し込められており、掃除こそされていたが、『死んだ』部屋とも言えるのだ。 >朱琉:アリエスの心みたいな部屋・・・・ですね。 ユア;そうですね。 この部屋をなくせるときが、アリエスにとって、『レイティス』が、『思い出』になる時なんでしょう。 > >>「この部屋を出て、リビングダイニングを抜けて、すぐ左の部屋だったよな。」 >>丁寧にベランダに、履いていたトレッキングブーツを脱ぎ揃え、中へ入り進んでいた。 >>「すぐ、右だろ? >> ラ〜ビィ、そうディスティア様だって言われたろう?」 >>リビングダイニングには、先客がいた。 >>人ではあり得ない炎のような白赤色ー白と赤が交ざらずに同居して炎のような色ーをポニーテールに結んでも、膝裏を超えてるパーマのかかったような髪、輝くエメラルドのような猫の瞳、引き締まった凹凸が少ないしなやかそうな身体、その身体を締め付けるかのように、革や水着生地のように鈍い光沢のボンテージのようなタンクトップにハーフパンツのような黒服を着た少年或いは少女どちらでもとれそうな二十歳少し前の人物だった。 >>「誰だ?」 >>「ルーフェリンティランシア・・・・・ルーティアでいいよ。 >> ディスティア様オリジナルのA.Iだよ。」 >>「はあ、なんで、現実側に居るんだよ?」 >>「そこは、エイレンさんが、ちょこちょこっとね。 >> 時間制限付きだしね。 >> ともかく、早く渡して来たら? >> 持ってきてんでしょ、ディスティア様が渡し損ねたレイティスさんの手紙とラビの今回のお土産をさ。」 >>彼(彼女?)の言葉は、少年のようであり、その中に、年下をからかうような雰囲気があった。 >>「フォローはしてやっから、ど〜んと逝って・・じゃなくて、言ってこい。」 >>その時、アルトは、ふと思った。 >>軽口をたたく兄が居たら、こんな感じだろうと。 >>すぐ上の兄、エヴァンスは、軽口を叩くようなことはほとんどないためもあるだろう。 >>「うん!!」 >アミイ:いや、『逝って』であってるかも。 >朱琉:相手がアレですからねぇ・・・・。 久遠;そうよねぇ。 ユア;ルーティアは、アリエスを直接知りませんし・・・・。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>「失礼します・・・・・」 >>と、小さな声で断りを入れ、少しだけあけた扉から、そろりと抜き足差し足忍び足で、オルフェーゼーアリエスの寝室に入る。 >>静かな寝息を立てているアリエスは、起きているときの険のある顔が今は年相応の幼さが顔に浮かんでいた。 >>枕元のキャビネットに手紙と自分からのお土産の今風のうたかた漆の櫛をおいて、立ち去ろうとする。 >朱琉:下で、アリエス本人も言っていますが・・・・ >アミイ:見た目だけなら、まごう事なき泥棒ね(きっぱり) >朱琉:・・・・と、読みつつつい突っ込みをしてしまったり。 ユア;あるいは、×××目的の強盗。 久遠;・・・・泥棒の方が、らしいわよ。 > >>「誰ですか?」 >>と、寝ていたはずのアリエスがそう言った。 >>青のウィンドブレーカーを部屋の薄やみの中で認めると、やや不機嫌そうにこう言った。 >>「そのウィンドブレーカーは、《魔導師(マジスタ)ラビ》ですか?」 >>「それが、どうした?」 >>「泥棒の真似事ですか?」 >>アリエスの言葉は、シャーベットのように冷ややかであった。 >>そして、ワンモーションで、ラビの方にスローイングナイフがアリエスの手から放たれた。 >>「《グラビティ(重力よ)》!! >> ・・・・っぶなぁっ。」 >>「当たり前です。 >> ・・ヒットするように投げましたから。」 >>寸でのところで、アルト=ラビは、能力でナイフを床にたたき落とすが、アリエスは恐ろしいことをさらりと言う。 >>「ったく。 >> いくらなんでも、やり過ぎだよ、《オルフェーゼ》・・・」 >>アルト=ラビは、上半身だけを起こしていたアリエスに、抱きつくように、ベッドに押し倒す。 >>普段のというか、ウィンドブレーカーを脱いだ状態では、絶対にやらないようなことである。 >>「僕が、いくら背が低くても、男なんだし。 >> 《風舞姫》も言ってただろうけど、女の人って、大変だよね。」 >>くすくすと、アリエスの耳元で、おかしそうにアルト=ラビは、囁く。 >>「ラビ、ディスティアさんから貴方の思いは聞いています。 >> だけど、これでは絶対に、貴方に心は向きませんよ。」 >>「・・・だってぇ、嬉しいんだもん。 >> 《風舞姫》や《ギルトマスター》にどんなに聞いても教えてくんなかったからさ。 >> やっと、会えて、それがラーナさん、だって分かってさぁ・・・・・」 >>やや腕の力を強め、アリエスに、そう語る。 >>アルトの言葉には、冷たい熱っぽさというかそんな感情があった。 >>しかし、『ラーナさん』のイントネーションにアリエスは、あるクラスメイトに行き着いた。 >>「ヴァリードくん。」 >>「!! >> ・・・・そうだって言ったら?」 >朱琉:くはぁっ!(ガッツポーズ付) >アミイ:はいは、落ち着きなさいって。で、何なわけ?・・・・何々、こういうシーンはドキドキするから好きって? >朱琉:(こくこく) ユア;ありがとうございます。 久遠:アリエスちゃんみたいな子だと、多少強引な方が・・・・ ユア;これからも、二人の応援よろしく。 >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>ええと、という訳でした、ごめんなさい。 >>師匠役にも、問題があったようです。 >>3年前の時点で裏切っていなかった《エータミレアム》が、師匠です。 >>師匠も師匠なら、弟子も弟子なので。 >> >> >> >>ともかく、次回。 >>アリエスは、ヴァリード家に、行く。 >>そして、昨夜のことを問いただす。 >> >> >> >>・・・・・の予定です。 >>それでは、次回で。 >朱琉:はい!それではまた次回!楽しみに待ってますねv >二人:では、また! > ユア;多分日曜日には、投稿予定です。 久遠;今日は、レポートの締め切りがあるから、時の旅人47話のレスは、無理そうだわ。 二人;それでは。 |
17654 | 家族の写真 ACT36 Are you killed? ー交錯する想いのセレナーデー | 十叶 夕海 | 2006/5/22 00:01:01 |
記事番号17636へのコメント 「はい、少し待ってください。 ・・・・あ、ラーナ先輩。」 翌日・・・・というか、日付上は同じ五月五日の昼を少し過ぎた頃・・・。 アリエス=ラーナは、ヴァリード家に来ていた。 出迎えたのは、ピンクのエプロン姿のナツメだった。 何か、甘い香りも、玄関先にまで漂って来ている。 「ファラン姉さんも、ディス姉さんも、エヴァ兄さんも、アークさんも、父さんも母さんも、いませんよ。」 アルトは居るようなのだが、ナツメはまさか彼女がアルトに会いにきたとは、思っていないようだった。 ナツメに少々遅れて、白い猫のイェドと黒い猫のアツブスが出てきて、アツブスは飼い主のナツメではなく、アリエスの足元に、じゃれ付いている。 「・・・あ、アツブス、ダメ。 お客さんに、イタズラはダメです。」 アリエスは、猫を抱き上げ、喉を鳴らしてあげながら、ナツメにこう訊ねた。 「ヴァリードくん・・・・アルトくんは居る?」 「アルト・・ですか? 二階に上がって、手前から、二番目の部屋です。」 コンコン 「こんにちは、ヴァリードくん。」 「・・・はいぃ?」 【アゲハ蝶】を聞きながら、『仕事』をしていたのだろう。 パソコンに向かっていたアルトは、かけられた言葉に反応し、立ち上がろうとして、ずっこけるほど驚いた。 壁には、《魔導師(マジスタ)ラビ》です!!と宣言するように、本棚の横の壁に青いウィンドブレーカーがかかっていた。 全体的に、モノトーンで角がシャープな家具を多用していたアルトの年齢よりもやや大人びた感のあるだった。 「・・・・・・・・なんの御用で?」 パソコンの電源を落とした後。 やがて、アルトは観念したようにやっとそう言った。 アリエスは、ローテーブルに付く形で座ると、こう冷ややかに言った。 「真夜中の夜這いに付いて。」 この言葉について、アルトが返答する前に、この部屋のドアを誰かがノックする。 そして、入ってきたのは、底の浅い皿に盛られたまだ暖かいクッキーと紅茶をトレイに入れて持ってきたナツメだった。 「・・・・どうぞ、ごゆっくり。 ・・まだ、慣れてないのですけど・・・クッキー焼きたてなので・・・・」 それだけ言うと、逃げるようにナツメは退室した。 完全に足音が、消えるのを待って、アルトは先ほどの言葉にこう返す。 「仕事。」 「誰からの?」 「あのね、ラーナさん。 この業界の不文律分かってて言ってるの?」 「探らない、喋らない、問いつめない。」 「正解。」 「だけど、女性の部屋に忍び込むまでは、仕事だと、認めましょう。 しかし、その後のひ、人を押し倒したことですよ、私が聞きたいのは。」 「・・・・ちょっと、暴走した。 《風舞姫》・・ディス姉さんから、どこまで聞いてる?」 アルトは、観念したかのように、其れまで張りつめさせていた空気をため息と一緒に緩めさせ、頭をかきつつこう聞いた。 それに、対して、感情がさしてこもらない声で、アリエスは簡潔に言った。 「四年前の写真で、三年前に一目惚れと聞いています。」 「・・・・そう。 最初は、そうだった。 この世界に入って、すぐかな。 師匠の《エータミレアム》・・・闇霧榮太郎に教えてもらったんだ。 写真の女の子は、今は笑顔を忘れてるって。 どこの誰か分からないのに・・・四年前の顔しか知らないのに。 あの笑顔を待たさせてあげたいって。 姉さんが、知ってるみたいだったから、その後に言った家族旅行のお土産とか、裏家業で稼いだお金で服を作ったりして、其れを全部預けて。 どうしようもなく、大好きだったんだ、ラーナさんのこと。」 「・・・・・バカですね。」 「バカって・・・・・。 一大決心で、話したのにぃ!!」 「・・・・・・バカですよ。 私なんかのために、『普通』を捨てるなんてね。」 アリエスの台詞に、『冷たさ』ではなく、『何か別の感情』が交ざっているのに気がついたアルトは、あたふたとみっともないぐらいに、慌てた後、こう言った。 「オレがしたいから、してるの。 ラーナさんが、気に病む必要は無いよ。」 「・・・・アリエスです。」 「?」 「ラーナさん、では、こそばゆいんから、そう呼んでくれるといいわ。 ・・・・一応、同じ《反・チャイルドクラン》なのだから。」 「うん、アリエスさん、改めてよろしく。」 こうして、アリエスのアルトに対する『何か』は はっきりと変わった これが何を呼ぶのかは まだ、分からないけれど。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 現実にありそうな会話ですね. ・・・・裏家業云々は、抜きにしてですが。 やっと、『時の旅人』のアリエス&ルピナスに並んだような気がします。 いちおう、この『日常編』は、第四部になるようです。 ともあれ、次回以降で。 舞台は、それぞれの学校や職場に移ります。 |
17657 | 一歩前進!! | 羅城 朱琉 | 2006/5/22 08:46:24 |
記事番号17654へのコメント 朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。最初からハイテンションで飛ばしています。 アミイ:実は、最初につけたタイトルが『アル×アリ上等!!!!』だったのは秘密です。 朱琉:いや、すでに秘密じゃないし・・・・。では、レス参ります。 > > > > > > > > > >コンコン >「こんにちは、ヴァリードくん。」 >「・・・はいぃ?」 >【アゲハ蝶】を聞きながら、『仕事』をしていたのだろう。 >パソコンに向かっていたアルトは、かけられた言葉に反応し、立ち上がろうとして、ずっこけるほど驚いた。 >壁には、《魔導師(マジスタ)ラビ》です!!と宣言するように、本棚の横の壁に青いウィンドブレーカーがかかっていた。 >全体的に、モノトーンで角がシャープな家具を多用していたアルトの年齢よりもやや大人びた感のあるだった。 >「・・・・・・・・なんの御用で?」 >パソコンの電源を落とした後。 >やがて、アルトは観念したようにやっとそう言った。 >アリエスは、ローテーブルに付く形で座ると、こう冷ややかに言った。 >「真夜中の夜這いに付いて。」 アミイ:単刀直入すぎ!まあ、アリエスちゃんらしいけど・・・・ 朱琉:しかしまあ、何の関係も無いですけど、アルト君、趣味良いですね、部屋の。 >この言葉について、アルトが返答する前に、この部屋のドアを誰かがノックする。 >そして、入ってきたのは、底の浅い皿に盛られたまだ暖かいクッキーと紅茶をトレイに入れて持ってきたナツメだった。 >「・・・・どうぞ、ごゆっくり。 > ・・まだ、慣れてないのですけど・・・クッキー焼きたてなので・・・・」 >それだけ言うと、逃げるようにナツメは退室した。 >完全に足音が、消えるのを待って、アルトは先ほどの言葉にこう返す。 >「仕事。」 >「誰からの?」 >「あのね、ラーナさん。 > この業界の不文律分かってて言ってるの?」 >「探らない、喋らない、問いつめない。」 >「正解。」 >「だけど、女性の部屋に忍び込むまでは、仕事だと、認めましょう。 > しかし、その後のひ、人を押し倒したことですよ、私が聞きたいのは。」 >「・・・・ちょっと、暴走した。 > 《風舞姫》・・ディス姉さんから、どこまで聞いてる?」 >アルトは、観念したかのように、其れまで張りつめさせていた空気をため息と一緒に緩めさせ、頭をかきつつこう聞いた。 >それに、対して、感情がさしてこもらない声で、アリエスは簡潔に言った。 >「四年前の写真で、三年前に一目惚れと聞いています。」 >「・・・・そう。 > 最初は、そうだった。 > この世界に入って、すぐかな。 > 師匠の《エータミレアム》・・・闇霧榮太郎に教えてもらったんだ。 > 写真の女の子は、今は笑顔を忘れてるって。 > どこの誰か分からないのに・・・四年前の顔しか知らないのに。 > あの笑顔を待たさせてあげたいって。 > 姉さんが、知ってるみたいだったから、その後に言った家族旅行のお土産とか、裏家業で稼いだお金で服を作ったりして、其れを全部預けて。 > どうしようもなく、大好きだったんだ、ラーナさんのこと。」 >「・・・・・バカですね。」 朱琉:ここでそれを言うアリエスが素敵です。 アミイ:でも、ここまで一途に思われて、心が揺れないわけは無いでしょ? 朱琉:まあ、この『バカ』が、いつか照れ隠しの『バカ』になることを祈りつつ・・・・ >「バカって・・・・・。 > 一大決心で、話したのにぃ!!」 >「・・・・・・バカですよ。 > 私なんかのために、『普通』を捨てるなんてね。」 >アリエスの台詞に、『冷たさ』ではなく、『何か別の感情』が交ざっているのに気がついたアルトは、あたふたとみっともないぐらいに、慌てた後、こう言った。 >「オレがしたいから、してるの。 > ラーナさんが、気に病む必要は無いよ。」 >「・・・・アリエスです。」 >「?」 >「ラーナさん、では、こそばゆいんから、そう呼んでくれるといいわ。 > ・・・・一応、同じ《反・チャイルドクラン》なのだから。」 >「うん、アリエスさん、改めてよろしく。」 > > >こうして、アリエスのアルトに対する『何か』は > >はっきりと変わった > >これが何を呼ぶのかは > >まだ、分からないけれど。 朱琉:ぃよっし!一歩前進!! アミイ:アルト君、ファイト! > > > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >現実にありそうな会話ですね. >・・・・裏家業云々は、抜きにしてですが。 > >やっと、『時の旅人』のアリエス&ルピナスに並んだような気がします。 > >いちおう、この『日常編』は、第四部になるようです。 > > >ともあれ、次回以降で。 >舞台は、それぞれの学校や職場に移ります。 朱琉:そう言えば・・・・『時の旅人』も、徒然編で一歩進んだような感じです。 アミイ:一応、認めたものね。ルピナスに対する感情が『愛』だろう、って。 朱琉:恋愛にしようと思うと非常に難しい子ですが、その分余計に楽しみです。・・・・では、今回はこの辺で。 二人:では、また次回! |
17658 | 寄りかかれるまでは後何歩? | 十叶 夕海 | 2006/5/22 21:38:31 |
記事番号17657へのコメント > >朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。最初からハイテンションで飛ばしています。 >アミイ:実は、最初につけたタイトルが『アル×アリ上等!!!!』だったのは秘密です。 >朱琉:いや、すでに秘密じゃないし・・・・。では、レス参ります。 ユア;こんにちは、ユアです。今書いている『家族の写真・外伝』を書き上げるために、テンションをあげてます。 久遠;タイトルも中身も暗いのに、何を? ユア;だって、別名『過去解明編の別の真実』だもん。 では、レス行きます。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>コンコン >>「こんにちは、ヴァリードくん。」 >>「・・・はいぃ?」 >>【アゲハ蝶】を聞きながら、『仕事』をしていたのだろう。 >>パソコンに向かっていたアルトは、かけられた言葉に反応し、立ち上がろうとして、ずっこけるほど驚いた。 >>壁には、《魔導師(マジスタ)ラビ》です!!と宣言するように、本棚の横の壁に青いウィンドブレーカーがかかっていた。 >>全体的に、モノトーンで角がシャープな家具を多用していたアルトの年齢よりもやや大人びた感のあるだった。 >>「・・・・・・・・なんの御用で?」 >>パソコンの電源を落とした後。 >>やがて、アルトは観念したようにやっとそう言った。 >>アリエスは、ローテーブルに付く形で座ると、こう冷ややかに言った。 >>「真夜中の夜這いに付いて。」 >アミイ:単刀直入すぎ!まあ、アリエスちゃんらしいけど・・・・ >朱琉:しかしまあ、何の関係も無いですけど、アルト君、趣味良いですね、部屋の。 ユア:遠回りだとどうしても、アリエスらしくならなかったので。 久遠;直前まで、パイプ系の家具でまとめるか、本編のようにまとめるか、迷ってたみたい。 > >>この言葉について、アルトが返答する前に、この部屋のドアを誰かがノックする。 >>そして、入ってきたのは、底の浅い皿に盛られたまだ暖かいクッキーと紅茶をトレイに入れて持ってきたナツメだった。 >>「・・・・どうぞ、ごゆっくり。 >> ・・まだ、慣れてないのですけど・・・クッキー焼きたてなので・・・・」 >>それだけ言うと、逃げるようにナツメは退室した。 >>完全に足音が、消えるのを待って、アルトは先ほどの言葉にこう返す。 >>「仕事。」 >>「誰からの?」 >>「あのね、ラーナさん。 >> この業界の不文律分かってて言ってるの?」 >>「探らない、喋らない、問いつめない。」 >>「正解。」 >>「だけど、女性の部屋に忍び込むまでは、仕事だと、認めましょう。 >> しかし、その後のひ、人を押し倒したことですよ、私が聞きたいのは。」 >>「・・・・ちょっと、暴走した。 >> 《風舞姫》・・ディス姉さんから、どこまで聞いてる?」 >>アルトは、観念したかのように、其れまで張りつめさせていた空気をため息と一緒に緩めさせ、頭をかきつつこう聞いた。 >>それに、対して、感情がさしてこもらない声で、アリエスは簡潔に言った。 >>「四年前の写真で、三年前に一目惚れと聞いています。」 >>「・・・・そう。 >> 最初は、そうだった。 >> この世界に入って、すぐかな。 >> 師匠の《エータミレアム》・・・闇霧榮太郎に教えてもらったんだ。 >> 写真の女の子は、今は笑顔を忘れてるって。 >> どこの誰か分からないのに・・・四年前の顔しか知らないのに。 >> あの笑顔を待たさせてあげたいって。 >> 姉さんが、知ってるみたいだったから、その後に言った家族旅行のお土産とか、裏家業で稼いだお金で服を作ったりして、其れを全部預けて。 >> どうしようもなく、大好きだったんだ、ラーナさんのこと。」 >>「・・・・・バカですね。」 >朱琉:ここでそれを言うアリエスが素敵です。 >アミイ:でも、ここまで一途に思われて、心が揺れないわけは無いでしょ? >朱琉:まあ、この『バカ』が、いつか照れ隠しの『バカ』になることを祈りつつ・・・・ ユア;ありがとうございます。 久遠;お姉さんなら、なびいちゃいそうな位にかっこいいのに。 ユア:そうですね、其れを目指してラストまで突っ走ります。 > >>「バカって・・・・・。 >> 一大決心で、話したのにぃ!!」 >>「・・・・・・バカですよ。 >> 私なんかのために、『普通』を捨てるなんてね。」 >>アリエスの台詞に、『冷たさ』ではなく、『何か別の感情』が交ざっているのに気がついたアルトは、あたふたとみっともないぐらいに、慌てた後、こう言った。 >>「オレがしたいから、してるの。 >> ラーナさんが、気に病む必要は無いよ。」 >>「・・・・アリエスです。」 >>「?」 >>「ラーナさん、では、こそばゆいんから、そう呼んでくれるといいわ。 >> ・・・・一応、同じ《反・チャイルドクラン》なのだから。」 >>「うん、アリエスさん、改めてよろしく。」 >> >> >>こうして、アリエスのアルトに対する『何か』は >> >>はっきりと変わった >> >>これが何を呼ぶのかは >> >>まだ、分からないけれど。 >朱琉:ぃよっし!一歩前進!! >アミイ:アルト君、ファイト! ユア;これが、二歩下がらないように、がんばります。 久遠;そうよ、恋する乙男(おとめ)は何よりも強いの。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>現実にありそうな会話ですね. >>・・・・裏家業云々は、抜きにしてですが。 >> >>やっと、『時の旅人』のアリエス&ルピナスに並んだような気がします。 >> >>いちおう、この『日常編』は、第四部になるようです。 >> >> >>ともあれ、次回以降で。 >>舞台は、それぞれの学校や職場に移ります。 >朱琉:そう言えば・・・・『時の旅人』も、徒然編で一歩進んだような感じです。 >アミイ:一応、認めたものね。ルピナスに対する感情が『愛』だろう、って。 >朱琉:恋愛にしようと思うと非常に難しい子ですが、その分余計に楽しみです。・・・・では、今回はこの辺で。 >二人:では、また次回! ユア:そうですね、前途多難そうですが。 久遠:でもね、そう言う子こそ、気がついた時に強くなれると思うわ。 二人;それでは、次回で。 > |
17667 | 家族の写真 ACT37 例えば こんな日常 From レンシェルマ&ルキウス | 十叶 夕海 | 2006/5/28 23:23:05 |
記事番号17636へのコメント レンシェルマ=ヴァリードの場合・・・5月7日 レンシェルマは、作家を生業としている。 そのせいか、生来のものかは分からないが、少々寝起きが悪い。 悪いのだが、学生時代に死ぬ気で身に付け、八時半前にはどうにか起きて来れる。 今日も、そんな感じであった。 ファランは、昨日から雑貨屋の慰安旅行で居ないし、エヴァ達高校生組も、ナツメ達中学生組も、学校に行っている。 ルピナスは、締め切りを超過したため、ホテルで缶詰中だ。 ディスティアも、一コマ目からの講義で居ないようだ。 冷蔵庫の中に、レンシェルマの朝食用なのか、数種類のサンドイッチがあった。 半分寝ぼけた状態ながら、ちゃんとノリのきいたシャツとスラックスであるあたり、レンシェルマの几帳面な性格が伺える。 泥のように濃いコーヒーに口を付けつつ、皿に貼付けてあったメモ書きを見て、文字通り飛び上がった。 『今日と明日は、大学の保険医さんが出張で居ないので、 ルキウスの面倒をよろしく御願いします。ルキは居間で寝ています。 ディスティア 』 「な、なんですって、ディスティア!!? ルキウスは・・・」 一瞬で、完全覚醒したレンシェルマは、一目散に居間に走る。 「きゃはあ!!」 起きてはいた。 むしろ、元気そうに、レンシェルマに『抱っこしろ』というように、手を一生懸命伸ばしてきていた。 「はいはい。」 彼が抱っこすると『父親』と見ているのか、嬉しそうに抱っこされているルキウス。 紅葉のような小さな手で、レンシェルマをぺしぺしとたたいていたが、それを見ながら、レンは懐かしげに、こうつぶやいた。 「あの子達にも、こういう時期がありましたね。」 「雪詠先生、生きてはります?」 「あ、フェンテンさん。 もう少し、原稿待ってください。」 「ええでありんすけど、どうしましたん? 憔悴してはるようですけど。」 先刻より、約二時間。 連載原稿を取りにきたレスティナが、見たレンシェルマは、元々線が細いのにさらに細くなった・・・・もといやつれた様相の彼だった。 後ろの居間の方から、ルキウスが盛大にぐずっているのが聞こえるので、其れが原因のことだろう。 「大丈夫です。 申し訳ないんですけど、しばらくルキウス御願いします。」 「ええどすよ。 それに、原稿は午後五時までに印刷所に入ればいいでありんすから。」 そしてー。 「泣いて、雪詠先生を困らしたら、あきまへんよ?」 「あうぅー?」 「ルキ坊、あちしに三代目を見てはるんですか?」 「うっう〜。」 レンシェルマが見れば、『フェンテンさんがいいんですね。』とでも、すねそうなくらい二人は仲良くしていた、 疑似でも、『お母さん』がいいのだろうか。 それでも、どうにか、午後三時には、原稿を渡し、レスティナを返すことが出来た。 「いい子にしていましたか、ルキウス?」 「う〜?」 などと、会話?をかわす二人。 このあと、七時少し前に、帰ってきたディスティアが見た時には、同じ寝相で寝ている二人だった。 レンシェルマの胸の上で、ルキウスが寝ていたのだが、寝苦しくなかったのだろうか? それでも、血がつながらなくても、驚くほど二人は似ていたのであった。 そして、午後十時過ぎ。 「さて、・・・・おや《千里眼のオルフェーゼ』からですね。」 レンシェルマは、その時、《ギルトマスター》としてのメールチェックをしていた。 その中に、自分の正体を知る数少ない知己の後継の《オルフェーゼ》から、メールが来ていた。 内容は、『三年前のレイティスが死ぬ前後の裏の動向をどんな小さなこと でも知りたい。』と。 「・・・・・・仕事としては、真実を教えなくてはならない。 教えなくば、信用は地に堕ちる。 しかし・・・・・甘いですね、私も。 人のことは、私も言えないようです、《風舞姫》・・・いいえ、ディスティア。」 完全にいすに身を預けたレンシェルマは、困ったように、髪を書き上げた状態のまま思案する。 「どうしましょうか。 今は、戦力を減らすべきではない・・・・しかし・・・疑惑は・・禁物。」 そして、十五分ほど。 《ギルトマスター》としては、ほぼ初めて、報告書に自分の意見を添付した。 要旨は、『状況に惑わされずに、ゼノン=アシュハ=ウツギの意図を読みなさい』だった。 アリエスがこれを見たのは、次の日の未明になった。 そして、午前一時過ぎに、レンシェルマ=ヴァリードは、就寝した。 例えば、こういう1日。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 日常編in各自です。 同じ、5月7日を追います。 だから、同じようなシーンもあります。 基本的に、ヴァリード一家+アルファなので、みたい人物がいたら、早めにどうぞ。 それでは、次回で会いましょう。 |
17670 | おとーさんは大変です(?) | 羅城 朱琉 | 2006/5/29 08:52:41 |
記事番号17667へのコメント 朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。今回もアミリータさんと共に、レスに参ります。 > > > > > >レンシェルマ=ヴァリードの場合・・・5月7日 > > > >レンシェルマは、作家を生業としている。 >そのせいか、生来のものかは分からないが、少々寝起きが悪い。 >悪いのだが、学生時代に死ぬ気で身に付け、八時半前にはどうにか起きて来れる。 >今日も、そんな感じであった。 >ファランは、昨日から雑貨屋の慰安旅行で居ないし、エヴァ達高校生組も、ナツメ達中学生組も、学校に行っている。 >ルピナスは、締め切りを超過したため、ホテルで缶詰中だ。 >ディスティアも、一コマ目からの講義で居ないようだ。 >冷蔵庫の中に、レンシェルマの朝食用なのか、数種類のサンドイッチがあった。 >半分寝ぼけた状態ながら、ちゃんとノリのきいたシャツとスラックスであるあたり、レンシェルマの几帳面な性格が伺える。 >泥のように濃いコーヒーに口を付けつつ、皿に貼付けてあったメモ書きを見て、文字通り飛び上がった。 > >『今日と明日は、大学の保険医さんが出張で居ないので、 > ルキウスの面倒をよろしく御願いします。ルキは居間で寝ています。 > ディスティア 』 > >「な、なんですって、ディスティア!!? > ルキウスは・・・」 >一瞬で、完全覚醒したレンシェルマは、一目散に居間に走る。 >「きゃはあ!!」 >起きてはいた。 >むしろ、元気そうに、レンシェルマに『抱っこしろ』というように、手を一生懸命伸ばしてきていた。 >「はいはい。」 >彼が抱っこすると『父親』と見ているのか、嬉しそうに抱っこされているルキウス。 >紅葉のような小さな手で、レンシェルマをぺしぺしとたたいていたが、それを見ながら、レンは懐かしげに、こうつぶやいた。 >「あの子達にも、こういう時期がありましたね。」 朱琉:本編とは全く関係ないことながら・・・・レン父さんが起きてくるまで、ルキウス君に家の中が荒らされなかったか心配です。 アミイ:本っ当に、関係ない話ね。 朱琉:だって、何だか気になったんですもの・・・・。 > > > > > >「雪詠先生、生きてはります?」 >「あ、フェンテンさん。 > もう少し、原稿待ってください。」 >「ええでありんすけど、どうしましたん? > 憔悴してはるようですけど。」 >先刻より、約二時間。 >連載原稿を取りにきたレスティナが、見たレンシェルマは、元々線が細いのにさらに細くなった・・・・もといやつれた様相の彼だった。 >後ろの居間の方から、ルキウスが盛大にぐずっているのが聞こえるので、其れが原因のことだろう。 >「大丈夫です。 > 申し訳ないんですけど、しばらくルキウス御願いします。」 >「ええどすよ。 > それに、原稿は午後五時までに印刷所に入ればいいでありんすから。」 >そしてー。 >「泣いて、雪詠先生を困らしたら、あきまへんよ?」 >「あうぅー?」 >「ルキ坊、あちしに三代目を見てはるんですか?」 >「うっう〜。」 >レンシェルマが見れば、『フェンテンさんがいいんですね。』とでも、すねそうなくらい二人は仲良くしていた、 >疑似でも、『お母さん』がいいのだろうか。 朱琉:赤ちゃんパワー恐るべし。レンさんお疲れ様です。 アミイ:それにしても、レスちゃん、赤ん坊の扱い上手ね〜。 朱琉:性別とか関係なく・・・・『母』ですねぇ・・・・。 > > > > >それでも、どうにか、午後三時には、原稿を渡し、レスティナを返すことが出来た。 >「いい子にしていましたか、ルキウス?」 >「う〜?」 >などと、会話?をかわす二人。 >このあと、七時少し前に、帰ってきたディスティアが見た時には、同じ寝相で寝ている二人だった。 >レンシェルマの胸の上で、ルキウスが寝ていたのだが、寝苦しくなかったのだろうか? >それでも、血がつながらなくても、驚くほど二人は似ていたのであった。 朱琉:ほほえましいですv アミイ:朱琉はいつも荒んだものばかり書いてるから、心が洗われるわぁ。 > > > > >そして、午後十時過ぎ。 >「さて、・・・・おや《千里眼のオルフェーゼ』からですね。」 >レンシェルマは、その時、《ギルトマスター》としてのメールチェックをしていた。 >その中に、自分の正体を知る数少ない知己の後継の《オルフェーゼ》から、メールが来ていた。 >内容は、『三年前のレイティスが死ぬ前後の裏の動向をどんな小さなこと でも知りたい。』と。 >「・・・・・・仕事としては、真実を教えなくてはならない。 > 教えなくば、信用は地に堕ちる。 > しかし・・・・・甘いですね、私も。 > 人のことは、私も言えないようです、《風舞姫》・・・いいえ、ディスティア。」 >完全にいすに身を預けたレンシェルマは、困ったように、髪を書き上げた状態のまま思案する。 >「どうしましょうか。 > 今は、戦力を減らすべきではない・・・・しかし・・・疑惑は・・禁物。」 >そして、十五分ほど。 >《ギルトマスター》としては、ほぼ初めて、報告書に自分の意見を添付した。 >要旨は、『状況に惑わされずに、ゼノン=アシュハ=ウツギの意図を読みなさい』だった。 >アリエスがこれを見たのは、次の日の未明になった。 朱琉:ぅきゃぁぁぁっ〜〜〜!!!! アミイ:何雄叫び上げてるのよ!?え?・・・・裏レンさん素敵です、って?で、アリエス動いてるね、って?・・・・自分で言いなさいよ、自分で。 朱琉:いえ、つい我を忘れて・・・・。 > > > >そして、午前一時過ぎに、レンシェルマ=ヴァリードは、就寝した。 >例えば、こういう1日。 > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > > >日常編in各自です。 >同じ、5月7日を追います。 > >だから、同じようなシーンもあります。 >基本的に、ヴァリード一家+アルファなので、みたい人物がいたら、早めにどうぞ。 朱琉:・・・・・・・・ディス嬢はもちろんとして、アリエスとか、カフェ翡翠の面々とか、学校の皆さんとか・・・・ アミイ:全員の名前挙げるつもり!?・・・・十叶ちゃん、気にしなくていいからね。 > > > >それでは、次回で会いましょう。 朱琉:はい、では、この辺で。 二人:では、また次回! |
17671 | 次回は アルトくんも大変です。 | 十叶 夕海 | 2006/5/29 20:26:47 |
記事番号17670へのコメント > >朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。今回もアミリータさんと共に、レスに参ります。 ユア;こんにちは、ユアです。こちらも、久遠さんで行きます。 > >> >> >> >> >> >>レンシェルマ=ヴァリードの場合・・・5月7日 >> >> >> >>レンシェルマは、作家を生業としている。 >>そのせいか、生来のものかは分からないが、少々寝起きが悪い。 >>悪いのだが、学生時代に死ぬ気で身に付け、八時半前にはどうにか起きて来れる。 >>今日も、そんな感じであった。 >>ファランは、昨日から雑貨屋の慰安旅行で居ないし、エヴァ達高校生組も、ナツメ達中学生組も、学校に行っている。 >>ルピナスは、締め切りを超過したため、ホテルで缶詰中だ。 >>ディスティアも、一コマ目からの講義で居ないようだ。 >>冷蔵庫の中に、レンシェルマの朝食用なのか、数種類のサンドイッチがあった。 >>半分寝ぼけた状態ながら、ちゃんとノリのきいたシャツとスラックスであるあたり、レンシェルマの几帳面な性格が伺える。 >>泥のように濃いコーヒーに口を付けつつ、皿に貼付けてあったメモ書きを見て、文字通り飛び上がった。 >> >>『今日と明日は、大学の保険医さんが出張で居ないので、 >> ルキウスの面倒をよろしく御願いします。ルキは居間で寝ています。 >> ディスティア 』 >> >>「な、なんですって、ディスティア!!? >> ルキウスは・・・」 >>一瞬で、完全覚醒したレンシェルマは、一目散に居間に走る。 >>「きゃはあ!!」 >>起きてはいた。 >>むしろ、元気そうに、レンシェルマに『抱っこしろ』というように、手を一生懸命伸ばしてきていた。 >>「はいはい。」 >>彼が抱っこすると『父親』と見ているのか、嬉しそうに抱っこされているルキウス。 >>紅葉のような小さな手で、レンシェルマをぺしぺしとたたいていたが、それを見ながら、レンは懐かしげに、こうつぶやいた。 >>「あの子達にも、こういう時期がありましたね。」 >朱琉:本編とは全く関係ないことながら・・・・レン父さんが起きてくるまで、ルキウス君に家の中が荒らされなかったか心配です。 >アミイ:本っ当に、関係ない話ね。 >朱琉:だって、何だか気になったんですもの・・・・。 ユア;大丈夫です、ベビーベッドという断崖絶壁にも等しい文明の利器がありましたから。 久遠;それに、ふわふわの布団に埋もれかけてたから、暴れようも無いようよ。 > >> >> >> >> >> >>「雪詠先生、生きてはります?」 >>「あ、フェンテンさん。 >> もう少し、原稿待ってください。」 >>「ええでありんすけど、どうしましたん? >> 憔悴してはるようですけど。」 >>先刻より、約二時間。 >>連載原稿を取りにきたレスティナが、見たレンシェルマは、元々線が細いのにさらに細くなった・・・・もといやつれた様相の彼だった。 >>後ろの居間の方から、ルキウスが盛大にぐずっているのが聞こえるので、其れが原因のことだろう。 >>「大丈夫です。 >> 申し訳ないんですけど、しばらくルキウス御願いします。」 >>「ええどすよ。 >> それに、原稿は午後五時までに印刷所に入ればいいでありんすから。」 >>そしてー。 >>「泣いて、雪詠先生を困らしたら、あきまへんよ?」 >>「あうぅー?」 >>「ルキ坊、あちしに三代目を見てはるんですか?」 >>「うっう〜。」 >>レンシェルマが見れば、『フェンテンさんがいいんですね。』とでも、すねそうなくらい二人は仲良くしていた、 >>疑似でも、『お母さん』がいいのだろうか。 >朱琉:赤ちゃんパワー恐るべし。レンさんお疲れ様です。 >アミイ:それにしても、レスちゃん、赤ん坊の扱い上手ね〜。 >朱琉:性別とか関係なく・・・・『母』ですねぇ・・・・。 > >> ユア;一部、実話です。 久遠:年の離れた弟が居るのよね。 ユア;そうですね、『母』ですね。 >> >> >> >>それでも、どうにか、午後三時には、原稿を渡し、レスティナを返すことが出来た。 >>「いい子にしていましたか、ルキウス?」 >>「う〜?」 >>などと、会話?をかわす二人。 >>このあと、七時少し前に、帰ってきたディスティアが見た時には、同じ寝相で寝ている二人だった。 >>レンシェルマの胸の上で、ルキウスが寝ていたのだが、寝苦しくなかったのだろうか? >>それでも、血がつながらなくても、驚くほど二人は似ていたのであった。 >朱琉:ほほえましいですv >アミイ:朱琉はいつも荒んだものばかり書いてるから、心が洗われるわぁ。 ユア;ありがとうございます? 久遠;今のうちだもんね、ほのぼのなのは。 ユア;・・・・のおこめんとです。 > >> >> >> >> >>そして、午後十時過ぎ。 >>「さて、・・・・おや《千里眼のオルフェーゼ』からですね。」 >>レンシェルマは、その時、《ギルトマスター》としてのメールチェックをしていた。 >>その中に、自分の正体を知る数少ない知己の後継の《オルフェーゼ》から、メールが来ていた。 >>内容は、『三年前のレイティスが死ぬ前後の裏の動向をどんな小さなこと でも知りたい。』と。 >>「・・・・・・仕事としては、真実を教えなくてはならない。 >> 教えなくば、信用は地に堕ちる。 >> しかし・・・・・甘いですね、私も。 >> 人のことは、私も言えないようです、《風舞姫》・・・いいえ、ディスティア。」 >>完全にいすに身を預けたレンシェルマは、困ったように、髪を書き上げた状態のまま思案する。 >>「どうしましょうか。 >> 今は、戦力を減らすべきではない・・・・しかし・・・疑惑は・・禁物。」 >>そして、十五分ほど。 >>《ギルトマスター》としては、ほぼ初めて、報告書に自分の意見を添付した。 >>要旨は、『状況に惑わされずに、ゼノン=アシュハ=ウツギの意図を読みなさい』だった。 >>アリエスがこれを見たのは、次の日の未明になった。 >朱琉:ぅきゃぁぁぁっ〜〜〜!!!! >アミイ:何雄叫び上げてるのよ!?え?・・・・裏レンさん素敵です、って?で、アリエス動いてるね、って?・・・・自分で言いなさいよ、自分で。 >朱琉:いえ、つい我を忘れて・・・・。 ユア;さんくす!! 久遠;よかったわね。 次回、次々回は、そのへんのフォローをするみたい。 > >> >> >>> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >> >>日常編in各自です。 >>同じ、5月7日を追います。 >> >>だから、同じようなシーンもあります。 >>基本的に、ヴァリード一家+アルファなので、みたい人物がいたら、早めにどうぞ。 >朱琉:・・・・・・・・ディス嬢はもちろんとして、アリエスとか、カフェ翡翠の面々とか、学校の皆さんとか・・・・ >アミイ:全員の名前挙げるつもり!?・・・・十叶ちゃん、気にしなくていいからね。 ユア;元々、アリエス嬢は出ますよ。 久遠;そう言えば、カフェ翡翠のモイラくん、エヴァくんと同級生よね。 ユア;ふむ。。よし!! >> >> >> >>それでは、次回で会いましょう。 >朱琉:はい、では、この辺で。 >二人:では、また次回! > ユア;ありがとうございました。 二人;それでは、次回。 |
17675 | 家族の写真 ACT 38 例えば こんな日常 Fromアルト @ | 十叶 夕海 | 2006/5/30 22:17:56 |
記事番号17636へのコメント アルト=ヴァリードの場合 少々、パソコンマニアで、宵っ張りなことをのぞけば、ごく普通の少年だ。 恋をした相手を追って、裏家業に入った少年は、今日も寝坊気味。 AM7:30 「アルト、起きなさい。 今日は母さんも、ファラン姉さんも居ないんだから、これで、起きないなら、勝手になさい。」 ベッドの上で丸くなり、ウサギのような頭だけをちょこんと出ている。 ディスティアは、弟を揺さぶって、起こそうとしたのだが、布団にしがみつくように、眠ったままだ。 「うみゅ〜」 「アルト!!」 ディスティアは、押してダメなら、引いてみろということで、布団の隙間から、手を突っ込み、思い切りくすぐる。 たまらず、アルトは、ベッドから、転げ落ちる。 「うみゅ・・・」 AM8;25 始業まで、後五分ほど。 ギリギリで、教室に入ったアルトは、息を弾ませていた。 それをあらかたおさめると、姉・ディスティアから、預かった小さめの弁当箱を後ろのアリエスの机においた。 「ほい、ディス姉ぇから。」 「ディスティアさん?」 「そう、『健康な食事から、反撃は始まるの』だって。」 「・・・・・・・・」 このあと、このことで、級友・・もとい悪友にからかわれたのも、また日常。 一限目 数学 開始後、十分。 アルトは、早速夢の海へこぎだしていた。 「ここに、Xの絶対値である・・・・」 確かに、朝ご飯のあと、単調かつ難解な授業では、ある意味仕方ないことだろう。 むしろ、次の体育のために、男子の半分以上が寝てしまっているのが、現状。 これも、また、日常。 二限目 男子は、外でサッカーで、女子は体育館でバレーボールであった。 グラウンド側一面を使った大きな窓から、女子の体育教師が居ないことをアルトは、見た。 (おーし、ラーナさんが見ているかもしれないなら、ガンバちゃうぞ) と、大ハッスル(死語)のアルト。 当然、《レジスト・グラビディ》を加減して使い、自分の足の裏と地面を反発させ、人間リニモと化し、次々、と得点を上げて行った。 ズルいかもしれないが、その要所要所の力の使い方は、ほめれるだろう。 三限/四限目 世界史/現代社会 「ダヴィンチコードとかで言ってるけど、マグダラのマリアは、新約聖書・・・明らかに、彼女のことを疎んでいたペトロとか、ヨハネの福音書をまとめたのでも、『罪深き女』とは、書かれているけど、『娼婦』だなんて、書かれてないんすよ? 少しは、背景の文献呼んでから、授業してください。」 とか、 「そもそも、他国の日本首相の小泉さんが、靖国参拝しようと、日本の勝手じゃないっすか? 中国にしたって、日本が気に入らないから、いちゃもんつけてんでしょ? 問題の靖国にしたって、元々、明治維新の志士を奉ったとこでしょ?」 と、それぞれの教師をやり込めた。 これは、三年前からのことである。 そう、裏家業で見つけた情報である。 ようするに、蛇の道は蛇なのである。 昼休みー。 「・・・・・で、どうしたの、アリエスさん。」 『こっち来なさい』と、猫よろしく首をつかまれ、弁当箱をつかみやってきたのは、屋上であった。 「そういえば、前もお弁当とか、ご飯作っていたみたいだよ、レイティスさんとこのマンションで。 アリエスさんは、おいしいって言っててくれたから、おいしいと思うけど?」 「ああ・・・」 アリエスは、半分忘れているだろうが、三年前レイティスが亡くなり、交流が無くなるまで、みんなのご飯やアリエスの遠足のお弁当などを作っていたのだ。 しかも、あの黒いドレス&ベール&手袋などのフル装備+エプロンでである。 「ああ、そういえば。」 「ところで、《オルフェーゼ》は、5月の十五日行くの? 高校は、先生の研修会でないけど。」 「分かりません。」 とりあえず、自分の弁当を開けつつ、『いきます』と返事が来ると話しかけたのだが、帰ってきたのが先の答え。 その答えにアルトは、《魔導師(マジスタ)ラビ》として、あることにたどり着いた。 「三年前のことを多く知らないから?」 「ええ、今朝、《ギルトマスター》には、依頼しましたが。」 「ふーん。」 麩と乾燥湯葉入りで一晩経ってもさくさく衣の一口コロッケを口にほおり込みつつ、『教えない方がいいのかもね』と、考えるアルト。 しかし、それをお首にも出さす、アリエスにこう聞いた。 「それじゃ、ディス姉ぇのせいで、レイティスさんが、死んでいるとしたら、どうするの?」 「何を根拠に?」 「三年前、俺がデビューした手の頃も、少し噂になってたけどね。 でも、それは、ゼノンが、昔の栄光を忘れれなかったからだって、ゼノンの謀略だって、みんな知ってる。」 「何を知っているんです、アルト=ヴァリード!!」 「教えない。 『売り物を安売りすべからず』、表だろうと裏だろうと、商売の基本。 それに、話せば、アリエスさんが、敵に回る可能性もあるからね。 僕は、アリエスさんを敵に回したくはないよ。」 弁当をつつきつつ、和やかな雰囲気ではなく、ぴりぴりした雰囲気での昼食である。 アリエスが、弁当に手を付けているのは、わずかな救いだが。 (好きな人とランチタイム?なのに、裏家業※だなんて、最悪。) ここまで、来るとアルトが気の毒かもしれない。 「ま、交換条件は、僕次第だし。 三十秒抱きつくごとに、情報一つ。」 『ごちそーさま』と、アルトは手を合わせつつ、提案する。 「うっ・・・」 「それか、キス一つに、情報三つ。」 「・・・・・大胆になりましたね。」 「告白してしまった男に怖いもんは無い。」 開き直るかのように、アルトは言い切る。 確かに、返事をもらってないからこそ、強気になれるものかもしれない。 「では、一分抱きつく代わりに、二つ教えなさい。 レイティス兄さんの死は必然か。 ディスティアさんが、どうか変わっているか。」 「OKィ」 Do you continue? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 下手をしなくても、このアルトくんの1日だけで、三話行くかもしれません。 そうすると、必然的に、アリエスサイドがありますんで、さらに三話。 気を長く持って御付き合いください。 それでは、また次回。 |
17678 | 何と言うか・・・・恋する乙男(おとめ)パワー炸裂? | 羅城 朱琉 | 2006/5/31 08:50:42 |
記事番号17675へのコメント 朱琉:と、いうわけでこんにちは。頭からふざけたタイトルつけている、脳ミソの煮えた羅城 朱琉です。 アミイ:自覚あるなら、まず寝なさい・・・・。さて、レス行くわよ! > > > > >アルト=ヴァリードの場合 > > >少々、パソコンマニアで、宵っ張りなことをのぞけば、ごく普通の少年だ。 >恋をした相手を追って、裏家業に入った少年は、今日も寝坊気味。 > >AM7:30 > >「アルト、起きなさい。 > 今日は母さんも、ファラン姉さんも居ないんだから、これで、起きないなら、勝手になさい。」 >ベッドの上で丸くなり、ウサギのような頭だけをちょこんと出ている。 >ディスティアは、弟を揺さぶって、起こそうとしたのだが、布団にしがみつくように、眠ったままだ。 >「うみゅ〜」 >「アルト!!」 >ディスティアは、押してダメなら、引いてみろということで、布団の隙間から、手を突っ込み、思い切りくすぐる。 >たまらず、アルトは、ベッドから、転げ落ちる。 >「うみゅ・・・」 朱琉:かわい〜・・・・v アミイ:確かに、『うみゅ』って可愛いわねv・・・・って、そんなこと言ってる場合じゃなくて。この場合、ディスちゃんに『お疲れ様』でしょう。 > > > > > > >AM8;25 >始業まで、後五分ほど。 >ギリギリで、教室に入ったアルトは、息を弾ませていた。 >それをあらかたおさめると、姉・ディスティアから、預かった小さめの弁当箱を後ろのアリエスの机においた。 >「ほい、ディス姉ぇから。」 >「ディスティアさん?」 >「そう、『健康な食事から、反撃は始まるの』だって。」 >「・・・・・・・・」 >このあと、このことで、級友・・もとい悪友にからかわれたのも、また日常。 アミイ:ま、女の子にお弁当渡してたりすれば、からかわれて当然。 朱琉:・・・・・・・・何だか、周囲からも溝埋めてませんか?アルト君。いつの間にか、『え?アルトとラーナさんって付き合ってるんだろ?』みたいな感じで共通認識になっていそうな気が・・・・ アミイ:そこまではわからないけど・・・・お弁当作ったのはディスちゃんだし。 > > > > > >一限目 数学 > > >開始後、十分。 >アルトは、早速夢の海へこぎだしていた。 >「ここに、Xの絶対値である・・・・」 >確かに、朝ご飯のあと、単調かつ難解な授業では、ある意味仕方ないことだろう。 >むしろ、次の体育のために、男子の半分以上が寝てしまっているのが、現状。 >これも、また、日常。 朱琉:まさに日常(頷) アミイ:本当はいけないわよ(呆) > > > >二限目 > > >男子は、外でサッカーで、女子は体育館でバレーボールであった。 >グラウンド側一面を使った大きな窓から、女子の体育教師が居ないことをアルトは、見た。 >(おーし、ラーナさんが見ているかもしれないなら、ガンバちゃうぞ) >と、大ハッスル(死語)のアルト。 >当然、《レジスト・グラビディ》を加減して使い、自分の足の裏と地面を反発させ、人間リニモと化し、次々、と得点を上げて行った。 >ズルいかもしれないが、その要所要所の力の使い方は、ほめれるだろう。 アミイ:うんうん、そういう使い方もアリよね。 朱琉:相手は一般人・・・・ アミイ:恋する乙男の前で、そんな野暮なこと言っちゃダメよ、朱琉v > > > >三限/四限目 世界史/現代社会 > > >「ダヴィンチコードとかで言ってるけど、マグダラのマリアは、新約聖書・・・明らかに、彼女のことを疎んでいたペトロとか、ヨハネの福音書をまとめたのでも、『罪深き女』とは、書かれているけど、『娼婦』だなんて、書かれてないんすよ? > 少しは、背景の文献呼んでから、授業してください。」 >とか、 >「そもそも、他国の日本首相の小泉さんが、靖国参拝しようと、日本の勝手じゃないっすか? > 中国にしたって、日本が気に入らないから、いちゃもんつけてんでしょ? > 問題の靖国にしたって、元々、明治維新の志士を奉ったとこでしょ?」 >と、それぞれの教師をやり込めた。 >これは、三年前からのことである。 >そう、裏家業で見つけた情報である。 >ようするに、蛇の道は蛇なのである。 朱琉:先生、ご愁傷様です(苦笑) アミイ:あら、間違いを指摘するのはいいことじゃない!? 朱琉:・・・・・・・・。(きっと先生方は、寝ていてくれたほうがまだマシ、とか思ってるに違いないよなー・・・・。) > > > > > >昼休みー。 > > >「・・・・・で、どうしたの、アリエスさん。」 >『こっち来なさい』と、猫よろしく首をつかまれ、弁当箱をつかみやってきたのは、屋上であった。 >「そういえば、前もお弁当とか、ご飯作っていたみたいだよ、レイティスさんとこのマンションで。 > アリエスさんは、おいしいって言っててくれたから、おいしいと思うけど?」 >「ああ・・・」 >アリエスは、半分忘れているだろうが、三年前レイティスが亡くなり、交流が無くなるまで、みんなのご飯やアリエスの遠足のお弁当などを作っていたのだ。 >しかも、あの黒いドレス&ベール&手袋などのフル装備+エプロンでである。 朱琉:あの格好で!? アミイ:想像してみると・・・・・・・・すごい光景ね〜・・・・。 >「ああ、そういえば。」 >「ところで、《オルフェーゼ》は、5月の十五日行くの? > 高校は、先生の研修会でないけど。」 >「分かりません。」 >とりあえず、自分の弁当を開けつつ、『いきます』と返事が来ると話しかけたのだが、帰ってきたのが先の答え。 >その答えにアルトは、《魔導師(マジスタ)ラビ》として、あることにたどり着いた。 >「三年前のことを多く知らないから?」 >「ええ、今朝、《ギルトマスター》には、依頼しましたが。」 >「ふーん。」 >麩と乾燥湯葉入りで一晩経ってもさくさく衣の一口コロッケを口にほおり込みつつ、『教えない方がいいのかもね』と、考えるアルト。 >しかし、それをお首にも出さす、アリエスにこう聞いた。 >「それじゃ、ディス姉ぇのせいで、レイティスさんが、死んでいるとしたら、どうするの?」 >「何を根拠に?」 >「三年前、俺がデビューした手の頃も、少し噂になってたけどね。 > でも、それは、ゼノンが、昔の栄光を忘れれなかったからだって、ゼノンの謀略だって、みんな知ってる。」 >「何を知っているんです、アルト=ヴァリード!!」 >「教えない。 > 『売り物を安売りすべからず』、表だろうと裏だろうと、商売の基本。 > それに、話せば、アリエスさんが、敵に回る可能性もあるからね。 > 僕は、アリエスさんを敵に回したくはないよ。」 朱琉:こうして見ると、アルト君・・・・もとい、ラビの方が有能そう。 アミイ:仕方ないじゃない。アリエスちゃん、レイティスさんのことになると、理性飛ばすんだから。 >弁当をつつきつつ、和やかな雰囲気ではなく、ぴりぴりした雰囲気での昼食である。 >アリエスが、弁当に手を付けているのは、わずかな救いだが。 >(好きな人とランチタイム?なのに、裏家業※だなんて、最悪。) >ここまで、来るとアルトが気の毒かもしれない。 アミイ:同感。アリエスちゃん、男心分かってないというか、なんと言うか・・・・。 朱琉:ここまで来ると、もう『アリエスは鈍い』という問題じゃないですねぇ・・・・。 >「ま、交換条件は、僕次第だし。 > 三十秒抱きつくごとに、情報一つ。」 >『ごちそーさま』と、アルトは手を合わせつつ、提案する。 >「うっ・・・」 >「それか、キス一つに、情報三つ。」 >「・・・・・大胆になりましたね。」 >「告白してしまった男に怖いもんは無い。」 >開き直るかのように、アルトは言い切る。 >確かに、返事をもらってないからこそ、強気になれるものかもしれない。 >「では、一分抱きつく代わりに、二つ教えなさい。 > レイティス兄さんの死は必然か。 > ディスティアさんが、どうか変わっているか。」 >「OKィ」 アミイ:お金じゃないけど・・・・確かに、アルト君にとってはお金に変えられない価値があるわね。 朱琉:頑張れ、アルト君。 > > > > Do you continue? > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > >下手をしなくても、このアルトくんの1日だけで、三話行くかもしれません。 >そうすると、必然的に、アリエスサイドがありますんで、さらに三話。 > >気を長く持って御付き合いください。 > > >それでは、また次回。 朱琉:はい、では、今回はこの辺で。 アミイ:気長に楽しみに待ってるわv 二人:では、また次回! |
17679 | 恋する乙男(おとめ)は、何よりも、強いのです。 | 十叶 夕海 | 2006/5/31 23:03:48 |
記事番号17678へのコメント > >朱琉:と、いうわけでこんにちは。頭からふざけたタイトルつけている、脳ミソの煮えた羅城 朱琉です。 >アミイ:自覚あるなら、まず寝なさい・・・・。さて、レス行くわよ! ユア:でも、実際、アルトくんの1日の別称は『恋する乙男(おとめ)の1日』なのです。 久遠;アリエス嬢の方は、『復讐に燃える戦乙女の退屈な?日常』よね。 ユア;・・・・レス行きます。 > >> >> >> >> >>アルト=ヴァリードの場合 >> >> >>少々、パソコンマニアで、宵っ張りなことをのぞけば、ごく普通の少年だ。 >>恋をした相手を追って、裏家業に入った少年は、今日も寝坊気味。 >> >>AM7:30 >> >>「アルト、起きなさい。 >> 今日は母さんも、ファラン姉さんも居ないんだから、これで、起きないなら、勝手になさい。」 >>ベッドの上で丸くなり、ウサギのような頭だけをちょこんと出ている。 >>ディスティアは、弟を揺さぶって、起こそうとしたのだが、布団にしがみつくように、眠ったままだ。 >>「うみゅ〜」 >>「アルト!!」 >>ディスティアは、押してダメなら、引いてみろということで、布団の隙間から、手を突っ込み、思い切りくすぐる。 >>たまらず、アルトは、ベッドから、転げ落ちる。 >>「うみゅ・・・」 >朱琉:かわい〜・・・・v >アミイ:確かに、『うみゅ』って可愛いわねv・・・・って、そんなこと言ってる場合じゃなくて。この場合、ディスちゃんに『お疲れ様』でしょう。 久遠;アルトくんは、可愛い男の子vなのよ〜。 ユア;そうですけどね。 でも、これが、アルトとディスティアの普通です。 > >> >> >> >> >> >> >>AM8;25 >>始業まで、後五分ほど。 >>ギリギリで、教室に入ったアルトは、息を弾ませていた。 >>それをあらかたおさめると、姉・ディスティアから、預かった小さめの弁当箱を後ろのアリエスの机においた。 >>「ほい、ディス姉ぇから。」 >>「ディスティアさん?」 >>「そう、『健康な食事から、反撃は始まるの』だって。」 >>「・・・・・・・・」 >>このあと、このことで、級友・・もとい悪友にからかわれたのも、また日常。 >アミイ:ま、女の子にお弁当渡してたりすれば、からかわれて当然。 >朱琉:・・・・・・・・何だか、周囲からも溝埋めてませんか?アルト君。いつの間にか、『え?アルトとラーナさんって付き合ってるんだろ?』みたいな感じで共通認識になっていそうな気が・・・・ >アミイ:そこまではわからないけど・・・・お弁当作ったのはディスちゃんだし。 ユア;そうですよね、王道的漫画ですと、逆ですが。 久遠;そういう共通認識は、面白そうよ。 実際、夏休み明けが楽しみね。 ユア:そうです。 『一人前、増やすくらいならね。』と。 > >> >> >> >> >> >>一限目 数学 >> >> >>開始後、十分。 >>アルトは、早速夢の海へこぎだしていた。 >>「ここに、Xの絶対値である・・・・」 >>確かに、朝ご飯のあと、単調かつ難解な授業では、ある意味仕方ないことだろう。 >>むしろ、次の体育のために、男子の半分以上が寝てしまっているのが、現状。 >>これも、また、日常。 >朱琉:まさに日常(頷) >アミイ:本当はいけないわよ(呆) > ユア;確かに(頷く) 久遠:ダメだけど、それが学生生活よね。 >> >> >> >>二限目 >> >> >>男子は、外でサッカーで、女子は体育館でバレーボールであった。 >>グラウンド側一面を使った大きな窓から、女子の体育教師が居ないことをアルトは、見た。 >>(おーし、ラーナさんが見ているかもしれないなら、ガンバちゃうぞ) >>と、大ハッスル(死語)のアルト。 >>当然、《レジスト・グラビディ》を加減して使い、自分の足の裏と地面を反発させ、人間リニモと化し、次々、と得点を上げて行った。 >>ズルいかもしれないが、その要所要所の力の使い方は、ほめれるだろう。 >アミイ:うんうん、そういう使い方もアリよね。 >朱琉:相手は一般人・・・・ >アミイ:恋する乙男の前で、そんな野暮なこと言っちゃダメよ、朱琉v > 久遠;人の恋路を邪魔するやつは、馬に蹴られて、天国に逝っちまえ☆ ユア;・・・・まあそうだけどね。 久遠;恋する乙男は、強しなのよ。 >> >> >> >>三限/四限目 世界史/現代社会 >> >> >>「ダヴィンチコードとかで言ってるけど、マグダラのマリアは、新約聖書・・・明らかに、彼女のことを疎んでいたペトロとか、ヨハネの福音書をまとめたのでも、『罪深き女』とは、書かれているけど、『娼婦』だなんて、書かれてないんすよ? >> 少しは、背景の文献呼んでから、授業してください。」 >>とか、 >>「そもそも、他国の日本首相の小泉さんが、靖国参拝しようと、日本の勝手じゃないっすか? >> 中国にしたって、日本が気に入らないから、いちゃもんつけてんでしょ? >> 問題の靖国にしたって、元々、明治維新の志士を奉ったとこでしょ?」 >>と、それぞれの教師をやり込めた。 >>これは、三年前からのことである。 >>そう、裏家業で見つけた情報である。 >>ようするに、蛇の道は蛇なのである。 >朱琉:先生、ご愁傷様です(苦笑) >アミイ:あら、間違いを指摘するのはいいことじゃない!? >朱琉:・・・・・・・・。(きっと先生方は、寝ていてくれたほうがまだマシ、とか思ってるに違いないよなー・・・・。) ユア;確かに、先生的には、御愁傷様。 久遠;確かにね、いびろうにも、そうしたら、問題教師になりそうだし。 ユア;ちなみに、中学時代にアルトは社会科教師を何人か、胃潰瘍で病院送りしております。 > >> >> >> >> >> >>昼休みー。 >> >> >>「・・・・・で、どうしたの、アリエスさん。」 >>『こっち来なさい』と、猫よろしく首をつかまれ、弁当箱をつかみやってきたのは、屋上であった。 >>「そういえば、前もお弁当とか、ご飯作っていたみたいだよ、レイティスさんとこのマンションで。 >> アリエスさんは、おいしいって言っててくれたから、おいしいと思うけど?」 >>「ああ・・・」 >>アリエスは、半分忘れているだろうが、三年前レイティスが亡くなり、交流が無くなるまで、みんなのご飯やアリエスの遠足のお弁当などを作っていたのだ。 >>しかも、あの黒いドレス&ベール&手袋などのフル装備+エプロンでである。 >朱琉:あの格好で!? >アミイ:想像してみると・・・・・・・・すごい光景ね〜・・・・。 ユア;正体をばらすとマズいことになったので。 久遠;男性なら、中国の皇帝風の官服を来てやりなさいって感じよね。 > >>「ああ、そういえば。」 >>「ところで、《オルフェーゼ》は、5月の十五日行くの? >> 高校は、先生の研修会でないけど。」 >>「分かりません。」 >>とりあえず、自分の弁当を開けつつ、『いきます』と返事が来ると話しかけたのだが、帰ってきたのが先の答え。 >>その答えにアルトは、《魔導師(マジスタ)ラビ》として、あることにたどり着いた。 >>「三年前のことを多く知らないから?」 >>「ええ、今朝、《ギルトマスター》には、依頼しましたが。」 >>「ふーん。」 >>麩と乾燥湯葉入りで一晩経ってもさくさく衣の一口コロッケを口にほおり込みつつ、『教えない方がいいのかもね』と、考えるアルト。 >>しかし、それをお首にも出さす、アリエスにこう聞いた。 >>「それじゃ、ディス姉ぇのせいで、レイティスさんが、死んでいるとしたら、どうするの?」 >>「何を根拠に?」 >>「三年前、俺がデビューした手の頃も、少し噂になってたけどね。 >> でも、それは、ゼノンが、昔の栄光を忘れれなかったからだって、ゼノンの謀略だって、みんな知ってる。」 >>「何を知っているんです、アルト=ヴァリード!!」 >>「教えない。 >> 『売り物を安売りすべからず』、表だろうと裏だろうと、商売の基本。 >> それに、話せば、アリエスさんが、敵に回る可能性もあるからね。 >> 僕は、アリエスさんを敵に回したくはないよ。」 >朱琉:こうして見ると、アルト君・・・・もとい、ラビの方が有能そう。 >アミイ:仕方ないじゃない。アリエスちゃん、レイティスさんのことになると、理性飛ばすんだから。 久遠:でも、情報屋の中じゃ、結構有名よ。 若手で、結構腕だし。 ユア;でも、レイティスさんだと・・・・上記のようになると。 > >>弁当をつつきつつ、和やかな雰囲気ではなく、ぴりぴりした雰囲気での昼食である。 >>アリエスが、弁当に手を付けているのは、わずかな救いだが。 >>(好きな人とランチタイム?なのに、裏家業※だなんて、最悪。) >>ここまで、来るとアルトが気の毒かもしれない。 >アミイ:同感。アリエスちゃん、男心分かってないというか、なんと言うか・・・・。 >朱琉:ここまで来ると、もう『アリエスは鈍い』という問題じゃないですねぇ・・・・。 > 久遠;だけど、アリエスちゃんの中には、まだ、レイティスちゃんしか居ないのよね。 ユア;これから、がんばって行かせます。 >>「ま、交換条件は、僕次第だし。 >> 三十秒抱きつくごとに、情報一つ。」 >>『ごちそーさま』と、アルトは手を合わせつつ、提案する。 >>「うっ・・・」 >>「それか、キス一つに、情報三つ。」 >>「・・・・・大胆になりましたね。」 >>「告白してしまった男に怖いもんは無い。」 >>開き直るかのように、アルトは言い切る。 >>確かに、返事をもらってないからこそ、強気になれるものかもしれない。 >>「では、一分抱きつく代わりに、二つ教えなさい。 >> レイティス兄さんの死は必然か。 >> ディスティアさんが、どうか変わっているか。」 >>「OKィ」 >アミイ:お金じゃないけど・・・・確かに、アルト君にとってはお金に変えられない価値があるわね。 >朱琉:頑張れ、アルト君。 ユア;次回は、この取引で、別名『《チャイルドクラン》成り立ち暴露編》なのです。 久遠;・・・ユアちゃん、半分書記役に近いものね. > >> >> >> >> Do you continue? >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >>下手をしなくても、このアルトくんの1日だけで、三話行くかもしれません。 >>そうすると、必然的に、アリエスサイドがありますんで、さらに三話。 >> >>気を長く持って御付き合いください。 >> >> >>それでは、また次回。 >朱琉:はい、では、今回はこの辺で。 >アミイ:気長に楽しみに待ってるわv >二人:では、また次回! ユア;はい、それでは。 久遠;次回は、アリエス編@よ。 二人;では、また!! > > |
17680 | 家族の写真 ACT 39 例えば こんな日常 Fromアリエス @ | 十叶 夕海 | 2006/6/1 23:40:21 |
記事番号17636へのコメント アリエス=ラーナ の場合 @ 従兄のことをただひたすら 純に想い、 過酷な裏家業に身を投じる 戦乙女の名はアリエス。 AM5;59 10歳の誕生日に、レイティスからもらった羊のキャラ目覚ましが、鳴りだす一分前。 その目覚ましスイッチが、ベッドから生えた手が止める。 「朝・・・ですか。」 もそもそと、起きだし、手早く制服に着替えたアリエスは、マンションの二階にあがる. (台所と二部屋(←レイティスの寝室とアリエスの寝室)とその上に二部屋あるという二階構造のマンションなのだ。) そして、今は掃除以外入らないレイティスの仕事部屋兼に入り、ハードカバーの本を一冊を取り出した。 AM7;18 玄関口にて、靴を履き終えたアリエスは、備え付けの靴箱に、三年前から変わらず、観葉植物と一緒においてある写真立てにある写真に、 「いってきます、レイティス兄さん」 といい、学校へ言った。 写真立てには、十年ほど前のアリエスとレイティス兄さんの写真があった。 AM8;20 「まだ、来ませんか。 いつも、どおり、遅刻寸前ですか。」 ハードカバーの本を閉じ、誰とに無く、つぶやく。 その呟きは、クラスの朝の喧噪に来えた。 アリエスの視線の先には、前の席があった。 表裏ともに、知り合いのアルト=ヴァリードの席が。 そう思っていると、アルトが、やってきた。 案の定、息も切れ切れだ。 しかし、無理矢理深呼吸で、押さえると、 「ほい、ディス姉ぇから。」 「ディスティアさん?」 「そう、『健康な食事から、反撃は始まるの』だって。」 「・・・・・・・・」 アルトは、悪友の応対で五月蝿そうにしてる。 アリエスの手の中に残ったのは、大判のハンカチに包まれたお弁当箱。 一限目 数学 開始後、十分。 アルトが、居眠りし始めたのをアリエスは、ただみていた。 「ここに、Xの絶対値である・・・・」 確かに、朝ご飯のあと、単調かつ難解な授業では、ある意味仕方ないことだろう。 むしろ、次の体育のために、男子の半分以上が寝てしまっているのが、現状。 (・・・・とはいえ、テストのとき慌てそうですね。) 二限目 男子は、外でサッカーで、女子は体育館でバレーボールであった。 女子の体育教師が居らず、恒例という感じで、それぞれ仲の良い友達で固まり、おしゃべり大会に鳴っている。 アリエスは、少し眠るために、壁の下方にある窓を開け、自身の身体でフタをするように、寄りかかった。 「ねぇねぇ、ラーナさん。 さっき、ヴァリードくんに、お弁当渡されたけれど、どうして?」 「ヴァリードくんとラーナさん、付き合ってるの?」 と、話しかけてきた二人がいた。 『新聞屋』と『放送局』の渾名を・・・もちろん、学校内で中等部から持っている二人だった。 「・・・いいえ、ヴァリードくんのお姉さんと良く同じ古道具屋に行くので、その縁です。」 という、差し障りのない答え方をしたが、それで諦めるなら、あの名前はつかない。 この場では、引いたが、しばらくは、学校生活も忙しそうだ。 「・・・・学校生活は、穏便に行きたかったのですけどね。」 三限/四限目 世界史/現代社会 「ダヴィンチコードとかで言ってるけど、マグダラのマリアは、新約聖書・・・明らかに、彼女のことを疎んでいたペトロとか、ヨハネの福音書をまとめたのでも、『罪深き女』とは、書かれているけど、『娼婦』だなんて、書かれてないんすよ? 少しは、背景の文献呼んでから、授業してください。」 とか、 「そもそも、他国の日本首相の小泉さんが、靖国参拝しようと、日本の勝手じゃないっすか? 中国にしたって、日本が気に入らないから、いちゃもんつけてんでしょ? 問題の靖国にしたって、元々、明治維新の志士を奉ったとこでしょ?」 と、それぞれの教師をやり込めた。 (・・・・・ヴァリードくんも、容赦ないようですね。 嫌いじゃないですが、そう言うのは。) アルトが、教師をやり込める様をおもしろがるようにアリエスは、眺めていた。 昼休みー。 「・・・・・で、どうしたの、アリエスさん。」 『こっち来なさい』と、猫よろしくアルトの首をつかみ、教室を飛び出したは、よかったが、二人ではなせる場所が、屋上以外、見当たらずに、屋上に来てしまった。 「そういえば、前もお弁当とか、ご飯作っていたみたいだよ、レイティスさんとこのマンションで。 アリエスさんは、おいしいって言っててくれたから、おいしいと思うけど?」 「ああ・・・」 『そういえば、作ってもらってましたね。あの特製フレンチトーストとか。』と、三年前の懐かしい日々へ、想いを馳せるアリエス。 「ああ、そういえば。」 「ところで、《オルフェーゼ》は、5月の十五日行くの? 高校は、先生の研修会でないけど。」 「分かりません。」 アリエスは、色とりどりの弁当箱を広げはしたが、手を付ける様子も無く、そう答えた。 自分と同レベルの情報屋《魔導師(マジスタ)ラビ》が、この言葉を漏らせば、迷いの原因をすぐに見つけてしまうと、予感しつつも。 「三年前のことを多く知らないから?」 「ええ、今朝、《ギルトマスター》には、依頼しましたが・・・」 (返事が返るのは、明日の朝頃になるでしょうね)という言葉を飲み込んだアリエス。 「ふーん。」 弁当の主役の鶏肉の竜田揚げを口に入れるアリエスに、アルトはこう聞いてきた。 ある意味で、一番の核心に。 「それじゃ、ディス姉ぇのせいで、レイティスさんが、死んでいるとしたら、どうするの?」 「何を根拠に?」 「三年前、俺がデビューした手の頃も、少し噂になってたけどね。 でも、それは、ゼノンが、昔の栄光を忘れれなかったからだって、ゼノンの謀略だって、みんな知ってる。」 「何を知っているんです、アルト=ヴァリード!!」 「教えない。 『売り物を安売りすべからず』、表だろうと裏だろうと、商売の基本。 それに、話せば、アリエスさんが、敵に回る可能性もあるからね。 僕は、アリエスさんを敵に回したくはないよ。」 それでも、私は知りたい!!と言わんばかりに、アルトにアリエスは、詰め寄る。 しかし、アルトは、喋らない。 仕方なく?アリエスは、弁当を食べ始めた。 (私は、ただ、殺したいだけ、レイティス兄さんを私から奪った人を・・・・) アルトの心情など、知らずに、アリエスは、ただ一つのことに、純に純粋に、考えているのだ。 「ま、交換条件は、僕次第だし。 三十秒抱きつくごとに、情報一つ。」 その提案に、アリエスは、添えてあったプチタマネギのトマト煮をかまずに飲み込んでしまったらしい。 「うっ・・・」 「それか、キス一つに、情報三つ。」 「・・・・・大胆になりましたね。」 「告白してしまった男に怖いもんは無い。」 開き直るかのように、アルトに言い切られたアリエス。 彼女は、少し考えた後、特に知りたいこと二つをアルト・・・ラビに聞く。 「では、一分抱きつく代わりに、二つ教えなさい。 レイティス兄さんの死は必然か。 ディスティアさんが、どうか変わっているか。」 「OKィ」 Do you continue? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 一度は、やってみたかった。 同じ台詞で、違う人の視点からのお話。 どうだったでしょうか? 私は、楽しめて書けました。 それでは、次回。 『例えば、こんな日常 Fromアルト A』 お楽しみに。 |
17682 | これって絶対既成事実(?)になるよなぁ・・・・。 | 羅城 朱琉 | 2006/6/2 08:46:57 |
記事番号17680へのコメント 朱琉:こんにちは!早速ですが、レス参ります。 > > >アリエス=ラーナ の場合 @ > >従兄のことをただひたすら 純に想い、 >過酷な裏家業に身を投じる 戦乙女の名はアリエス。 > > >AM5;59 > >10歳の誕生日に、レイティスからもらった羊のキャラ目覚ましが、鳴りだす一分前。 >その目覚ましスイッチが、ベッドから生えた手が止める。 >「朝・・・ですか。」 >もそもそと、起きだし、手早く制服に着替えたアリエスは、マンションの二階にあがる. >(台所と二部屋(←レイティスの寝室とアリエスの寝室)とその上に二部屋あるという二階構造のマンションなのだ。) >そして、今は掃除以外入らないレイティスの仕事部屋兼に入り、ハードカバーの本を一冊を取り出した。 朱琉:えらいな〜アリエス・・・・。目覚まし鳴る前に起きるとは・・・・ アミイ:・・・・そこ、突っ込み所? > > >AM8;20 >「まだ、来ませんか。 > いつも、どおり、遅刻寸前ですか。」 >ハードカバーの本を閉じ、誰とに無く、つぶやく。 >その呟きは、クラスの朝の喧噪に来えた。 >アリエスの視線の先には、前の席があった。 >表裏ともに、知り合いのアルト=ヴァリードの席が。 >そう思っていると、アルトが、やってきた。 >案の定、息も切れ切れだ。 >しかし、無理矢理深呼吸で、押さえると、 >「ほい、ディス姉ぇから。」 >「ディスティアさん?」 >「そう、『健康な食事から、反撃は始まるの』だって。」 >「・・・・・・・・」 >アルトは、悪友の応対で五月蝿そうにしてる。 >アリエスの手の中に残ったのは、大判のハンカチに包まれたお弁当箱。 アミイ:アリエスちゃんにとっては、予想通り&予想外ね。 朱琉:これからは、朝の恒例行事と化しそうな予感がします(微笑) > > > > > > >一限目 数学 > > >開始後、十分。 >アルトが、居眠りし始めたのをアリエスは、ただみていた。 >「ここに、Xの絶対値である・・・・」 >確かに、朝ご飯のあと、単調かつ難解な授業では、ある意味仕方ないことだろう。 >むしろ、次の体育のために、男子の半分以上が寝てしまっているのが、現状。 >(・・・・とはいえ、テストのとき慌てそうですね。) 朱琉:何だか、それでテスト前に、 アルト「アリエスさん!ここ教えて!!」 と言った場合のパターンがいろいろと思いついてしまいました。 アミイ:とりあえず、大まかに分けて3パターンくらいね。 アリエス応対@「(呆れた顔で)・・・・これも『依頼』と受け取りますよ?」 応対A「(やはり呆れつつ)授業中寝ているからよ。・・・・それで、どこが知りたいの?私のノートで良ければ、参考程度にどうぞ。」 応対B「(微苦笑で)寝ているのだから・・・・。仕方ないですね・・・・一緒に勉強しますか?」 > > > > >二限目 > > >男子は、外でサッカーで、女子は体育館でバレーボールであった。 >女子の体育教師が居らず、恒例という感じで、それぞれ仲の良い友達で固まり、おしゃべり大会に鳴っている。 >アリエスは、少し眠るために、壁の下方にある窓を開け、自身の身体でフタをするように、寄りかかった。 >「ねぇねぇ、ラーナさん。 > さっき、ヴァリードくんに、お弁当渡されたけれど、どうして?」 >「ヴァリードくんとラーナさん、付き合ってるの?」 >と、話しかけてきた二人がいた。 >『新聞屋』と『放送局』の渾名を・・・もちろん、学校内で中等部から持っている二人だった。 >「・・・いいえ、ヴァリードくんのお姉さんと良く同じ古道具屋に行くので、その縁です。」 >という、差し障りのない答え方をしたが、それで諦めるなら、あの名前はつかない。 >この場では、引いたが、しばらくは、学校生活も忙しそうだ。 >「・・・・学校生活は、穏便に行きたかったのですけどね。」 アミイ:これは・・・・・・・・1週間以内に8割がた既成事実になっている、に1票。 朱琉:それも狙いじゃあ・・・・。 > > > >三限/四限目 世界史/現代社会 > > >「ダヴィンチコードとかで言ってるけど、マグダラのマリアは、新約聖書・・・明らかに、彼女のことを疎んでいたペトロとか、ヨハネの福音書をまとめたのでも、『罪深き女』とは、書かれているけど、『娼婦』だなんて、書かれてないんすよ? > 少しは、背景の文献呼んでから、授業してください。」 >とか、 >「そもそも、他国の日本首相の小泉さんが、靖国参拝しようと、日本の勝手じゃないっすか? > 中国にしたって、日本が気に入らないから、いちゃもんつけてんでしょ? > 問題の靖国にしたって、元々、明治維新の志士を奉ったとこでしょ?」 >と、それぞれの教師をやり込めた。 >(・・・・・ヴァリードくんも、容赦ないようですね。 > 嫌いじゃないですが、そう言うのは。) >アルトが、教師をやり込める様をおもしろがるようにアリエスは、眺めていた。 朱琉:先生には悪いですが・・・・こういうのは、確かに好きそうです。 アミイ:何より、それを面白いというアリエスちゃんは、やっぱりどこかアルト君と似たもの同士じゃないかしら? > > > > > >昼休みー。 > > >「・・・・・で、どうしたの、アリエスさん。」 >『こっち来なさい』と、猫よろしくアルトの首をつかみ、教室を飛び出したは、よかったが、二人ではなせる場所が、屋上以外、見当たらずに、屋上に来てしまった。 >「そういえば、前もお弁当とか、ご飯作っていたみたいだよ、レイティスさんとこのマンションで。 > アリエスさんは、おいしいって言っててくれたから、おいしいと思うけど?」 >「ああ・・・」 >『そういえば、作ってもらってましたね。あの特製フレンチトーストとか。』と、三年前の懐かしい日々へ、想いを馳せるアリエス。 >「ああ、そういえば。」 >「ところで、《オルフェーゼ》は、5月の十五日行くの? > 高校は、先生の研修会でないけど。」 >「分かりません。」 >アリエスは、色とりどりの弁当箱を広げはしたが、手を付ける様子も無く、そう答えた。 >自分と同レベルの情報屋《魔導師(マジスタ)ラビ》が、この言葉を漏らせば、迷いの原因をすぐに見つけてしまうと、予感しつつも。 >「三年前のことを多く知らないから?」 >「ええ、今朝、《ギルトマスター》には、依頼しましたが・・・」 >(返事が返るのは、明日の朝頃になるでしょうね)という言葉を飲み込んだアリエス。 >「ふーん。」 >弁当の主役の鶏肉の竜田揚げを口に入れるアリエスに、アルトはこう聞いてきた。 >ある意味で、一番の核心に。 >「それじゃ、ディス姉ぇのせいで、レイティスさんが、死んでいるとしたら、どうするの?」 >「何を根拠に?」 >「三年前、俺がデビューした手の頃も、少し噂になってたけどね。 > でも、それは、ゼノンが、昔の栄光を忘れれなかったからだって、ゼノンの謀略だって、みんな知ってる。」 >「何を知っているんです、アルト=ヴァリード!!」 >「教えない。 > 『売り物を安売りすべからず』、表だろうと裏だろうと、商売の基本。 > それに、話せば、アリエスさんが、敵に回る可能性もあるからね。 > 僕は、アリエスさんを敵に回したくはないよ。」 >それでも、私は知りたい!!と言わんばかりに、アルトにアリエスは、詰め寄る。 >しかし、アルトは、喋らない。 >仕方なく?アリエスは、弁当を食べ始めた。 >(私は、ただ、殺したいだけ、レイティス兄さんを私から奪った人を・・・・) 朱琉:・・・・・・・・何だか本当にアリエスが敵に回りそうな気がして、非常に不安になります。 アミイ:好きなくせに、そういう展開『も』。 朱琉:そうじゃない展開『も』、好きなんですよ! >アルトの心情など、知らずに、アリエスは、ただ一つのことに、純に純粋に、考えているのだ。 >「ま、交換条件は、僕次第だし。 > 三十秒抱きつくごとに、情報一つ。」 >その提案に、アリエスは、添えてあったプチタマネギのトマト煮をかまずに飲み込んでしまったらしい。 >「うっ・・・」 >「それか、キス一つに、情報三つ。」 >「・・・・・大胆になりましたね。」 >「告白してしまった男に怖いもんは無い。」 >開き直るかのように、アルトに言い切られたアリエス。 >彼女は、少し考えた後、特に知りたいこと二つをアルト・・・ラビに聞く。 >「では、一分抱きつく代わりに、二つ教えなさい。 > レイティス兄さんの死は必然か。 > ディスティアさんが、どうか変わっているか。」 >「OKィ」 朱琉:いくらプチタマネギでも、のどに詰まって死に掛けます、普通は。 アミイ:まあ、言ってること、衝撃的だしね。 > > > > Do you continue? > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >一度は、やってみたかった。 >同じ台詞で、違う人の視点からのお話。 > >どうだったでしょうか? >私は、楽しめて書けました。 > > >それでは、次回。 >『例えば、こんな日常 Fromアルト A』 >お楽しみに。 朱琉:私も、楽しく読みました。 アミイ:そうね。続きが気になる展開だわv 二人:では、今回はこの辺で! |
17683 | 全体的に鋭いですね・・・・・・ | 十叶 夕海 | 2006/6/4 21:56:53 |
記事番号17682へのコメント > >朱琉:こんにちは!早速ですが、レス参ります。 ユア;こんにちは、では返レス行きます。 > >> >> >>アリエス=ラーナ の場合 @ >> >>従兄のことをただひたすら 純に想い、 >>過酷な裏家業に身を投じる 戦乙女の名はアリエス。 >> >> >>AM5;59 >> >>10歳の誕生日に、レイティスからもらった羊のキャラ目覚ましが、鳴りだす一分前。 >>その目覚ましスイッチが、ベッドから生えた手が止める。 >>「朝・・・ですか。」 >>もそもそと、起きだし、手早く制服に着替えたアリエスは、マンションの二階にあがる. >>(台所と二部屋(←レイティスの寝室とアリエスの寝室)とその上に二部屋あるという二階構造のマンションなのだ。) >>そして、今は掃除以外入らないレイティスの仕事部屋兼に入り、ハードカバーの本を一冊を取り出した。 >朱琉:えらいな〜アリエス・・・・。目覚まし鳴る前に起きるとは・・・・ >アミイ:・・・・そこ、突っ込み所? > ユア:そうですね、ちゃんと起きれるのは、すごいのです。 久遠:そう言う問題なのかしら。 せめて、もう少し、レイティスちゃんの書斎云々を答えたら? >> >> >>AM8;20 >>「まだ、来ませんか。 >> いつも、どおり、遅刻寸前ですか。」 >>ハードカバーの本を閉じ、誰とに無く、つぶやく。 >>その呟きは、クラスの朝の喧噪に来えた。 >>アリエスの視線の先には、前の席があった。 >>表裏ともに、知り合いのアルト=ヴァリードの席が。 >>そう思っていると、アルトが、やってきた。 >>案の定、息も切れ切れだ。 >>しかし、無理矢理深呼吸で、押さえると、 >>「ほい、ディス姉ぇから。」 >>「ディスティアさん?」 >>「そう、『健康な食事から、反撃は始まるの』だって。」 >>「・・・・・・・・」 >>アルトは、悪友の応対で五月蝿そうにしてる。 >>アリエスの手の中に残ったのは、大判のハンカチに包まれたお弁当箱。 >アミイ:アリエスちゃんにとっては、予想通り&予想外ね。 >朱琉:これからは、朝の恒例行事と化しそうな予感がします(微笑) > 久遠;ディスちゃんは、『NANA』のナナみたいな感じのところもあるからね。 ユア;正解です。 これから、恒例行事になります。 >> >> >> >> >> >> >>一限目 数学 >> >> >>開始後、十分。 >>アルトが、居眠りし始めたのをアリエスは、ただみていた。 >>「ここに、Xの絶対値である・・・・」 >>確かに、朝ご飯のあと、単調かつ難解な授業では、ある意味仕方ないことだろう。 >>むしろ、次の体育のために、男子の半分以上が寝てしまっているのが、現状。 >>(・・・・とはいえ、テストのとき慌てそうですね。) >朱琉:何だか、それでテスト前に、 > アルト「アリエスさん!ここ教えて!!」 > と言った場合のパターンがいろいろと思いついてしまいました。 >アミイ:とりあえず、大まかに分けて3パターンくらいね。 > アリエス応対@「(呆れた顔で)・・・・これも『依頼』と受け取りますよ?」 > 応対A「(やはり呆れつつ)授業中寝ているからよ。・・・・それで、どこが知りたいの?私のノートで良ければ、参考程度にどうぞ。」 > 応対B「(微苦笑で)寝ているのだから・・・・。仕方ないですね・・・・一緒に勉強しますか?」 > ユア:ありえそうです。 久遠:とりあえず、一学期中間は、@になりそうね。 >> >> >> >> >>二限目 >> >> >>男子は、外でサッカーで、女子は体育館でバレーボールであった。 >>女子の体育教師が居らず、恒例という感じで、それぞれ仲の良い友達で固まり、おしゃべり大会に鳴っている。 >>アリエスは、少し眠るために、壁の下方にある窓を開け、自身の身体でフタをするように、寄りかかった。 >>「ねぇねぇ、ラーナさん。 >> さっき、ヴァリードくんに、お弁当渡されたけれど、どうして?」 >>「ヴァリードくんとラーナさん、付き合ってるの?」 >>と、話しかけてきた二人がいた。 >>『新聞屋』と『放送局』の渾名を・・・もちろん、学校内で中等部から持っている二人だった。 >>「・・・いいえ、ヴァリードくんのお姉さんと良く同じ古道具屋に行くので、その縁です。」 >>という、差し障りのない答え方をしたが、それで諦めるなら、あの名前はつかない。 >>この場では、引いたが、しばらくは、学校生活も忙しそうだ。 >>「・・・・学校生活は、穏便に行きたかったのですけどね。」 >アミイ:これは・・・・・・・・1週間以内に8割がた既成事実になっている、に1票。 >朱琉:それも狙いじゃあ・・・・。 > ユア;・・・そうなると思います。 久遠;ディス嬢の計略か、レイちゃんの計略めいた遺言か・・・・どっちかしら? >> >> >> >>三限/四限目 世界史/現代社会 >> >> >>「ダヴィンチコードとかで言ってるけど、マグダラのマリアは、新約聖書・・・明らかに、彼女のことを疎んでいたペトロとか、ヨハネの福音書をまとめたのでも、『罪深き女』とは、書かれているけど、『娼婦』だなんて、書かれてないんすよ? >> 少しは、背景の文献呼んでから、授業してください。」 >>とか、 >>「そもそも、他国の日本首相の小泉さんが、靖国参拝しようと、日本の勝手じゃないっすか? >> 中国にしたって、日本が気に入らないから、いちゃもんつけてんでしょ? >> 問題の靖国にしたって、元々、明治維新の志士を奉ったとこでしょ?」 >>と、それぞれの教師をやり込めた。 >>(・・・・・ヴァリードくんも、容赦ないようですね。 >> 嫌いじゃないですが、そう言うのは。) >>アルトが、教師をやり込める様をおもしろがるようにアリエスは、眺めていた。 >朱琉:先生には悪いですが・・・・こういうのは、確かに好きそうです。 >アミイ:何より、それを面白いというアリエスちゃんは、やっぱりどこかアルト君と似たもの同士じゃないかしら? > ユア;価値観自体は、近いです。 久遠;なのに・・・・アリエスちゃんは、かろうじて、『友達』としか思ってないのかも。 >> >> >> >> >> >>昼休みー。 >> >> >>「・・・・・で、どうしたの、アリエスさん。」 >>『こっち来なさい』と、猫よろしくアルトの首をつかみ、教室を飛び出したは、よかったが、二人ではなせる場所が、屋上以外、見当たらずに、屋上に来てしまった。 >>「そういえば、前もお弁当とか、ご飯作っていたみたいだよ、レイティスさんとこのマンションで。 >> アリエスさんは、おいしいって言っててくれたから、おいしいと思うけど?」 >>「ああ・・・」 >>『そういえば、作ってもらってましたね。あの特製フレンチトーストとか。』と、三年前の懐かしい日々へ、想いを馳せるアリエス。 >>「ああ、そういえば。」 >>「ところで、《オルフェーゼ》は、5月の十五日行くの? >> 高校は、先生の研修会でないけど。」 >>「分かりません。」 >>アリエスは、色とりどりの弁当箱を広げはしたが、手を付ける様子も無く、そう答えた。 >>自分と同レベルの情報屋《魔導師(マジスタ)ラビ》が、この言葉を漏らせば、迷いの原因をすぐに見つけてしまうと、予感しつつも。 >>「三年前のことを多く知らないから?」 >>「ええ、今朝、《ギルトマスター》には、依頼しましたが・・・」 >>(返事が返るのは、明日の朝頃になるでしょうね)という言葉を飲み込んだアリエス。 >>「ふーん。」 >>弁当の主役の鶏肉の竜田揚げを口に入れるアリエスに、アルトはこう聞いてきた。 >>ある意味で、一番の核心に。 >>「それじゃ、ディス姉ぇのせいで、レイティスさんが、死んでいるとしたら、どうするの?」 >>「何を根拠に?」 >>「三年前、俺がデビューした手の頃も、少し噂になってたけどね。 >> でも、それは、ゼノンが、昔の栄光を忘れれなかったからだって、ゼノンの謀略だって、みんな知ってる。」 >>「何を知っているんです、アルト=ヴァリード!!」 >>「教えない。 >> 『売り物を安売りすべからず』、表だろうと裏だろうと、商売の基本。 >> それに、話せば、アリエスさんが、敵に回る可能性もあるからね。 >> 僕は、アリエスさんを敵に回したくはないよ。」 >>それでも、私は知りたい!!と言わんばかりに、アルトにアリエスは、詰め寄る。 >>しかし、アルトは、喋らない。 >>仕方なく?アリエスは、弁当を食べ始めた。 >>(私は、ただ、殺したいだけ、レイティス兄さんを私から奪った人を・・・・) >朱琉:・・・・・・・・何だか本当にアリエスが敵に回りそうな気がして、非常に不安になります。 >アミイ:好きなくせに、そういう展開『も』。 >朱琉:そうじゃない展開『も』、好きなんですよ! ユア;・・・・ギクりん!! 久遠;『あの子』登場して、アリエスが、どう動くかによるわね。 ユア;・・・そうですね。 とりあえず、先をお楽しみに・・・。 > >>アルトの心情など、知らずに、アリエスは、ただ一つのことに、純に純粋に、考えているのだ。 >>「ま、交換条件は、僕次第だし。 >> 三十秒抱きつくごとに、情報一つ。」 >>その提案に、アリエスは、添えてあったプチタマネギのトマト煮をかまずに飲み込んでしまったらしい。 >>「うっ・・・」 >>「それか、キス一つに、情報三つ。」 >>「・・・・・大胆になりましたね。」 >>「告白してしまった男に怖いもんは無い。」 >>開き直るかのように、アルトに言い切られたアリエス。 >>彼女は、少し考えた後、特に知りたいこと二つをアルト・・・ラビに聞く。 >>「では、一分抱きつく代わりに、二つ教えなさい。 >> レイティス兄さんの死は必然か。 >> ディスティアさんが、どうか変わっているか。」 >>「OKィ」 >朱琉:いくらプチタマネギでも、のどに詰まって死に掛けます、普通は。 >アミイ:まあ、言ってること、衝撃的だしね。 ユア;それ以上に、言われたことが、衝撃的だったので。 久遠;・・・・罰ゲームじゃない意味で言われて、びっくりしたのかもね。 > >> >> >> >> Do you continue? >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>一度は、やってみたかった。 >>同じ台詞で、違う人の視点からのお話。 >> >>どうだったでしょうか? >>私は、楽しめて書けました。 >> >> >>それでは、次回。 >>『例えば、こんな日常 Fromアルト A』 >>お楽しみに。 >朱琉:私も、楽しく読みました。 >アミイ:そうね。続きが気になる展開だわv >二人:では、今回はこの辺で! ユア;ありがとうございます。 久遠;様子見て、とうこうするわ。 二人;では、次回. > > |
17685 | 家族の写真 ACT40 例えば こんな日常 FromアルトA | 十叶 夕海 | 2006/6/5 00:39:40 |
記事番号17636へのコメント 「では、情報二つ分の代価受け取らせていただきます。」 「・・・・いちいち、確認しないでください。」 「いいじゃん。」 というと、アリエスを膝の上に乗せるように、抱き寄せ、抱き締めるアルト。 ちゃんと、腹部と肩を抱き、胸に触れないようにしている当たり、かなり律儀である。 それでも、そうすれば、お互い意識していなかった三年間を埋められるという風に、強く強く抱き締める。 一分半後ー。 「アルトくん、時間すぎてます。」 「ああ・・・うん」 離れがたそうに、アルトはアリエスを離す。 そして、自分から、ウィンドブレーカーなしで、『定義』して、『ラビ』になる。 「じゃ、さくさく話そうか。 昼休みなくなるしね。 まず、一つ目は、『レイティスの死は、必然だったか?』だったね。」 「ええ。」 「答えから言うなら、『必然』だった。 ・・・ところで、《チャイルドクラン》の前身の組織は知ってる?」 「ええと、《クラン》という組織で、《魔本主(ビブリオマスター)》《地獄の破壊者》《ノーフェイス》の三人によって、壊滅させられた。 ・・・・であったと思いますが?」 「うん、正解。」 この時のアルトの語調は、普段のだらけたような明るいものではなく、触れれば斬れそうな鋭く矢継ぎ早で、彼らしくないものだった。 「レイティスさんみたいな、『血を固めて、何かを拒否する・・・特殊能力を拒否する』って言う能力は、ありふれたというほどではないけど、何人かいた。 エリスみたいなのとかね。 でも、その『血紅玉』は、高く売れる。それが、裏の常識。 《チャイルドクラン》はね、新たな組織としての地盤を固めるために、《クラン》に所属していた三人の『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』の能力者の血を毎日のように死なない程度に搾り取った。 最初の三年で・・・・・十数年前に、《チャイルドクラン》に居た三人は死んだ。 その頃には、組織としては盤石になっていたから、たまに外にいるヤツを攫って、『血紅玉』を取って解放すれば、どうにかなっていた。 でもね、同じ『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』系の能力者だったエリスは、ディスティアに会う前から、家族を奪った《チャイルドクラン》と闘っていた。 でも、そいつが殺されて、『血紅玉』が採取された。 半分は、『《チャイルドクラン》に逆らうとこうなる』っていう見せしめもあったかもしれない。 だけど、《チャイルドクラン》に逆らう人は減ることはなかった。 ・・・・三年前の冬、ディスティアは、無謀な真似をした。 そして、レイティスは死んだ。 でも、《千里眼のオルフェーゼ》、在庫と研究状況からして、一年と違わずに、レイティスは殺されていたと思うよ。 だから、彼の死は必然。 ・・・これが一つ目。」 ラビは・・・アルトは、そこまで一口に語り終えると、それまでの表情を和らげ、想いもしなかったことを語られ、身を固くしているアリエスに、あくまでも明るくこう言った。 「あと、一つは、放課後、俺のアジトでね。 もうすぐ、高橋の古文始まっちゃうよ。 高橋、遅れると、五月蝿いから。」 「・・・ええ。」 五限 古文 こういう文系科目ほど、先生に左右される授業はないだろう。 おじいちゃん先生だと、単調で退屈。 若いと逆に、意欲的過ぎて、気疲れする。 中年の先生だと、凍るような冗句を言うなど、である。 しかし、アルト達のクラスの古文担当教師は、高橋伸彦といい、中年というには少々早い30代前半なのだが、蛇のような神経質な男教師なのである。 アルトとあわないタイプなのか、アルトを集中的に当てる教師なのである。 今日は今日とて・・・・ 「・・・・で、あってますよね。」 「・・・・・・うむ。 では、次の・・」 というふうに、授業にならない。 しかし、これが始まって、十分もすると、アルトの相棒と言うか、もう一人の学級委員のアリエスが、 「高橋先生、ヴァリードくんにかまってないで、まともな授業してもらえますか? それとも、高橋先生は、ヴァリードくんだけの担任でしたか?」 と、止める。 止めるのだが、それは、いつもは、『ラーナさん、真面目だよな』的な、ざわめきなのだが。 今日に関しては、弁当のこともあってか『さすが、名女房役だね。』的なざわめきになっている。 この後の六限、七限・現代国語、HRの自習の間中、このことが、話の中心になったとかならなかったとか。 放課後 PM 4:30 時乃商店街の雑踏にて。 「で、どこに行くんです?」 「・・・あれ、行ったことない? 《風舞姫》の隣なんだけど?」 「・・・・・・貴方、どういう仕事をしましたか?」 「裏家業で、真面目に・・・・・・ッて言うのは、冗談だけど。 《エータミレアム》に、、もらった。 ・・・・・あまり使ってないし、仕事場は、必要だろうって。」 などなど、会話している。 途中で、アルトは、ハンバーガー屋で二人分買い、そのマンションへ、向かう。 (・・・・・なんで、驚いてんだろ?) そして、鍵を開けて、中に入った二人。 「おかえり、来るなら来るで、もう少し早く言え。 ディスティアの作り置き棚から、引っ掴む羽目になった。」 リビングに居たのは、黒く腰よりも長い髪を背中に流し、いやに厳しい瞳は黒曜石、肌は逆に欠陥の通っていないせいか陶器の白のそのまま、肌を包む服も喪服を思わせる黒のワンピース。 ソファに座っていても、それなりにメリハリのある長身なのが分かる存在感満載の和風美人。 彼女がぞんざいに座っているソファの前のロウテーブルの上には、赤っぽいのやら緑色っぽいのやら、色とりどりのスコーンと甘いことで有名な『ロイヤルスイート社』のジャムが乗っていた。 「・・・・・なんで、そのワンピースなの、わざわざ。」 「仕事以外で、人前に出る時は、こっちの方がいいと行ったのは、主であろう。 何時ものツナギでは、目のやり場に困るとか・・・・」 「はいはいはい、お茶をパソコン部屋にお願いします。」 アルトは、彼女の言葉を遮るように、そして、どさくさにまぎれて、アリエスの手を握って、その『パソコン部屋』にむかった。 「・・・・何を?」 「・・・・ジャスミンにレモンピール混ぜたのと烏龍茶とコーヒーあったと思うけど?」 「承知しました。」 この三人は、気づいているか分からないが、少々黒ワンピースの彼女の台詞に目をつぶれば、姉と二人暮らしの少年が、彼女を連れて来たかのようなシチェーションである。 「あれは、俺の仕事の時に使っている『使い魔』の黎夜(れいや)っていう妖魔っていうかそんな感じの存在。 俺の補助役なんだ。」 「・・・・そうですか。」 アルトは、半分しどろもどろになって、言い訳している。 このパソコン部屋は、入って正面に窓があるが、分厚いカーテンに覆われている。 その前に、スリムな外見でメタリックなパソコンとキーボードがおかれた黒のシャープな机があった。 それにあまりあわないが、濃いグレイのふかふか目のパソコンチェア。 右の壁に数台のスパコンが並び、左側の入り口側半分は、ぎっしりとしたファイルが入った本棚、窓側半分に、折りたたみ式の机と椅子。 どれも、アルトの趣味に合わせ、角がシャープで黒と白のモノトーンの家具である。 アルトは、アリエスに、折りたたみ式の椅子を広げ、勧める。 アリエスが、椅子に付くのを確認したかのように、この部屋のドアがノックされる。 黎夜が、お茶を用意してきたようだ。 アルトは、お茶とお菓子が乗ったお盆を受け取りながら、こう短く会話する。 「この部屋を他と遮断しておくぞ?」 「頼む。」 アルトが、二人分のお茶をカップに移しつつ・・・どうやら、烏龍茶にしたようだ・・・、確認した。 「じゃ、二つ目は、ディス姉ぇが、どうか関わっているかどうか?だよね。」 「ええ」 Do you continue? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 三話で、終わるのか少々怪しくなってきましたよ?な、日常編アルトAでした。 一つ目が終わり、アリエスが一番知りたく、ディスティアが隠したいことが、次回で語られます。 それが、どのようなことを生むのでしょうか? では、次回で。 |
17692 | 仕事の影に、切ない男心が見え隠れ・・・・ | 羅城 朱琉 | 2006/6/6 09:23:31 |
記事番号17685へのコメント 朱琉:一日遅れましたが、早速レスに参ります。 > > > > >「では、情報二つ分の代価受け取らせていただきます。」 >「・・・・いちいち、確認しないでください。」 >「いいじゃん。」 >というと、アリエスを膝の上に乗せるように、抱き寄せ、抱き締めるアルト。 >ちゃんと、腹部と肩を抱き、胸に触れないようにしている当たり、かなり律儀である。 >それでも、そうすれば、お互い意識していなかった三年間を埋められるという風に、強く強く抱き締める。 朱琉:・・・・・・・・何だか、こういう些細(?)な行動ににじみ出る切なさに、ちょっと落涙。 アミイ:道は遠いかもしれないけれど、頑張って欲しいわ。 >一分半後ー。 >「アルトくん、時間すぎてます。」 >「ああ・・・うん」 >離れがたそうに、アルトはアリエスを離す。 >そして、自分から、ウィンドブレーカーなしで、『定義』して、『ラビ』になる。 >「じゃ、さくさく話そうか。 > 昼休みなくなるしね。 > まず、一つ目は、『レイティスの死は、必然だったか?』だったね。」 >「ええ。」 >「答えから言うなら、『必然』だった。 > ・・・ところで、《チャイルドクラン》の前身の組織は知ってる?」 >「ええと、《クラン》という組織で、《魔本主(ビブリオマスター)》《地獄の破壊者》《ノーフェイス》の三人によって、壊滅させられた。 > ・・・・であったと思いますが?」 >「うん、正解。」 >この時のアルトの語調は、普段のだらけたような明るいものではなく、触れれば斬れそうな鋭く矢継ぎ早で、彼らしくないものだった。 >「レイティスさんみたいな、『血を固めて、何かを拒否する・・・特殊能力を拒否する』って言う能力は、ありふれたというほどではないけど、何人かいた。 > エリスみたいなのとかね。 > でも、その『血紅玉』は、高く売れる。それが、裏の常識。 > 《チャイルドクラン》はね、新たな組織としての地盤を固めるために、《クラン》に所属していた三人の『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』の能力者の血を毎日のように死なない程度に搾り取った。 > 最初の三年で・・・・・十数年前に、《チャイルドクラン》に居た三人は死んだ。 > その頃には、組織としては盤石になっていたから、たまに外にいるヤツを攫って、『血紅玉』を取って解放すれば、どうにかなっていた。 > でもね、同じ『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』系の能力者だったエリスは、ディスティアに会う前から、家族を奪った《チャイルドクラン》と闘っていた。 > でも、そいつが殺されて、『血紅玉』が採取された。 > 半分は、『《チャイルドクラン》に逆らうとこうなる』っていう見せしめもあったかもしれない。 > だけど、《チャイルドクラン》に逆らう人は減ることはなかった。 > ・・・・三年前の冬、ディスティアは、無謀な真似をした。 > そして、レイティスは死んだ。 > でも、《千里眼のオルフェーゼ》、在庫と研究状況からして、一年と違わずに、レイティスは殺されていたと思うよ。 > だから、彼の死は必然。 > ・・・これが一つ目。」 >ラビは・・・アルトは、そこまで一口に語り終えると、それまでの表情を和らげ、想いもしなかったことを語られ、身を固くしているアリエスに、あくまでも明るくこう言った。 >「あと、一つは、放課後、俺のアジトでね。 > もうすぐ、高橋の古文始まっちゃうよ。 > 高橋、遅れると、五月蝿いから。」 >「・・・ええ。」 朱琉:そんな事情が・・・・。 アミイ:朱琉ってば、予感的中半分、予想外半分で、いい意味で混乱してるわ。 > > > > > >五限 古文 > > >こういう文系科目ほど、先生に左右される授業はないだろう。 >おじいちゃん先生だと、単調で退屈。 >若いと逆に、意欲的過ぎて、気疲れする。 >中年の先生だと、凍るような冗句を言うなど、である。 >しかし、アルト達のクラスの古文担当教師は、高橋伸彦といい、中年というには少々早い30代前半なのだが、蛇のような神経質な男教師なのである。 >アルトとあわないタイプなのか、アルトを集中的に当てる教師なのである。 >今日は今日とて・・・・ >「・・・・で、あってますよね。」 >「・・・・・・うむ。 > では、次の・・」 >というふうに、授業にならない。 >しかし、これが始まって、十分もすると、アルトの相棒と言うか、もう一人の学級委員のアリエスが、 >「高橋先生、ヴァリードくんにかまってないで、まともな授業してもらえますか? > それとも、高橋先生は、ヴァリードくんだけの担任でしたか?」 >と、止める。 >止めるのだが、それは、いつもは、『ラーナさん、真面目だよな』的な、ざわめきなのだが。 >今日に関しては、弁当のこともあってか『さすが、名女房役だね。』的なざわめきになっている。 > >この後の六限、七限・現代国語、HRの自習の間中、このことが、話の中心になったとかならなかったとか。 朱琉:っっっっっっ! アミイ:なに発声困難な笑い声を披露してるのよ。 朱琉:いやぁ、今後、クラス内でアリエスとアルトの認識がどう変わるのかと思うと、楽しみで楽しみで・・・・。 > > > > > >放課後 PM 4:30 > >時乃商店街の雑踏にて。 >「で、どこに行くんです?」 >「・・・あれ、行ったことない? > 《風舞姫》の隣なんだけど?」 >「・・・・・・貴方、どういう仕事をしましたか?」 >「裏家業で、真面目に・・・・・・ッて言うのは、冗談だけど。 > 《エータミレアム》に、、もらった。 > ・・・・・あまり使ってないし、仕事場は、必要だろうって。」 >などなど、会話している。 >途中で、アルトは、ハンバーガー屋で二人分買い、そのマンションへ、向かう。 >(・・・・・なんで、驚いてんだろ?) >そして、鍵を開けて、中に入った二人。 >「おかえり、来るなら来るで、もう少し早く言え。 > ディスティアの作り置き棚から、引っ掴む羽目になった。」 >リビングに居たのは、黒く腰よりも長い髪を背中に流し、いやに厳しい瞳は黒曜石、肌は逆に欠陥の通っていないせいか陶器の白のそのまま、肌を包む服も喪服を思わせる黒のワンピース。 >ソファに座っていても、それなりにメリハリのある長身なのが分かる存在感満載の和風美人。 >彼女がぞんざいに座っているソファの前のロウテーブルの上には、赤っぽいのやら緑色っぽいのやら、色とりどりのスコーンと甘いことで有名な『ロイヤルスイート社』のジャムが乗っていた。 >「・・・・・なんで、そのワンピースなの、わざわざ。」 >「仕事以外で、人前に出る時は、こっちの方がいいと行ったのは、主であろう。 > 何時ものツナギでは、目のやり場に困るとか・・・・」 >「はいはいはい、お茶をパソコン部屋にお願いします。」 >アルトは、彼女の言葉を遮るように、そして、どさくさにまぎれて、アリエスの手を握って、その『パソコン部屋』にむかった。 >「・・・・何を?」 >「・・・・ジャスミンにレモンピール混ぜたのと烏龍茶とコーヒーあったと思うけど?」 >「承知しました。」 >この三人は、気づいているか分からないが、少々黒ワンピースの彼女の台詞に目をつぶれば、姉と二人暮らしの少年が、彼女を連れて来たかのようなシチェーションである。 朱琉:確かに・・・・。 アミイ:仕事関係全く知らず、ただ傍から見てるだけだったら、『高校生同士の可愛いカップル』、ね。 > > > > > >「あれは、俺の仕事の時に使っている『使い魔』の黎夜(れいや)っていう妖魔っていうかそんな感じの存在。 > 俺の補助役なんだ。」 >「・・・・そうですか。」 >アルトは、半分しどろもどろになって、言い訳している。 >このパソコン部屋は、入って正面に窓があるが、分厚いカーテンに覆われている。 >その前に、スリムな外見でメタリックなパソコンとキーボードがおかれた黒のシャープな机があった。 >それにあまりあわないが、濃いグレイのふかふか目のパソコンチェア。 >右の壁に数台のスパコンが並び、左側の入り口側半分は、ぎっしりとしたファイルが入った本棚、窓側半分に、折りたたみ式の机と椅子。 >どれも、アルトの趣味に合わせ、角がシャープで黒と白のモノトーンの家具である。 >アルトは、アリエスに、折りたたみ式の椅子を広げ、勧める。 >アリエスが、椅子に付くのを確認したかのように、この部屋のドアがノックされる。 >黎夜が、お茶を用意してきたようだ。 >アルトは、お茶とお菓子が乗ったお盆を受け取りながら、こう短く会話する。 >「この部屋を他と遮断しておくぞ?」 >「頼む。」 >アルトが、二人分のお茶をカップに移しつつ・・・どうやら、烏龍茶にしたようだ・・・、確認した。 >「じゃ、二つ目は、ディス姉ぇが、どうか関わっているかどうか?だよね。」 >「ええ」 朱琉:次回が楽しみです! アミイ:ディスちゃん、一体何したのかしら〜vわくわくv 朱琉:・・・・・・・・そうやってると、近所の噂好きおばちゃんにしか見えませんよ(半眼) アミイ:あら!?やだ、おほほほv > > > > > > > > Do you continue? > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >三話で、終わるのか少々怪しくなってきましたよ?な、日常編アルトAでした。 > >一つ目が終わり、アリエスが一番知りたく、ディスティアが隠したいことが、次回で語られます。 >それが、どのようなことを生むのでしょうか? > > >では、次回で。 朱琉:はい、では、また次回で! 二人:それでは、また! |
17693 | 戦乙女が気がつくのは何時のことか? | 十叶 夕海 | 2006/6/6 20:42:29 |
記事番号17692へのコメント > >朱琉:一日遅れましたが、早速レスに参ります。 ユア;ありがとうございます、変レス行きます。 > >> >> >> >> >>「では、情報二つ分の代価受け取らせていただきます。」 >>「・・・・いちいち、確認しないでください。」 >>「いいじゃん。」 >>というと、アリエスを膝の上に乗せるように、抱き寄せ、抱き締めるアルト。 >>ちゃんと、腹部と肩を抱き、胸に触れないようにしている当たり、かなり律儀である。 >>それでも、そうすれば、お互い意識していなかった三年間を埋められるという風に、強く強く抱き締める。 >朱琉:・・・・・・・・何だか、こういう些細(?)な行動ににじみ出る切なさに、ちょっと落涙。 >アミイ:道は遠いかもしれないけれど、頑張って欲しいわ。 久遠;いい子なのにねぇ、アルトちゃん。 ユア;気づいていても・・・かもしれないですね。 ・・・それに、一部『時の旅人』からオーヴァーラップさせるので、想いが通じた時には・・・・かもしれません。 久遠;水を差すようなこと言わないの。 ユア;まあ、予定は未定ですから。 > >>一分半後ー。 >>「アルトくん、時間すぎてます。」 >>「ああ・・・うん」 >>離れがたそうに、アルトはアリエスを離す。 >>そして、自分から、ウィンドブレーカーなしで、『定義』して、『ラビ』になる。 >>「じゃ、さくさく話そうか。 >> 昼休みなくなるしね。 >> まず、一つ目は、『レイティスの死は、必然だったか?』だったね。」 >>「ええ。」 >>「答えから言うなら、『必然』だった。 >> ・・・ところで、《チャイルドクラン》の前身の組織は知ってる?」 >>「ええと、《クラン》という組織で、《魔本主(ビブリオマスター)》《地獄の破壊者》《ノーフェイス》の三人によって、壊滅させられた。 >> ・・・・であったと思いますが?」 >>「うん、正解。」 >>この時のアルトの語調は、普段のだらけたような明るいものではなく、触れれば斬れそうな鋭く矢継ぎ早で、彼らしくないものだった。 >>「レイティスさんみたいな、『血を固めて、何かを拒否する・・・特殊能力を拒否する』って言う能力は、ありふれたというほどではないけど、何人かいた。 >> エリスみたいなのとかね。 >> でも、その『血紅玉』は、高く売れる。それが、裏の常識。 >> 《チャイルドクラン》はね、新たな組織としての地盤を固めるために、《クラン》に所属していた三人の『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』の能力者の血を毎日のように死なない程度に搾り取った。 >> 最初の三年で・・・・・十数年前に、《チャイルドクラン》に居た三人は死んだ。 >> その頃には、組織としては盤石になっていたから、たまに外にいるヤツを攫って、『血紅玉』を取って解放すれば、どうにかなっていた。 >> でもね、同じ『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』系の能力者だったエリスは、ディスティアに会う前から、家族を奪った《チャイルドクラン》と闘っていた。 >> でも、そいつが殺されて、『血紅玉』が採取された。 >> 半分は、『《チャイルドクラン》に逆らうとこうなる』っていう見せしめもあったかもしれない。 >> だけど、《チャイルドクラン》に逆らう人は減ることはなかった。 >> ・・・・三年前の冬、ディスティアは、無謀な真似をした。 >> そして、レイティスは死んだ。 >> でも、《千里眼のオルフェーゼ》、在庫と研究状況からして、一年と違わずに、レイティスは殺されていたと思うよ。 >> だから、彼の死は必然。 >> ・・・これが一つ目。」 >>ラビは・・・アルトは、そこまで一口に語り終えると、それまでの表情を和らげ、想いもしなかったことを語られ、身を固くしているアリエスに、あくまでも明るくこう言った。 >>「あと、一つは、放課後、俺のアジトでね。 >> もうすぐ、高橋の古文始まっちゃうよ。 >> 高橋、遅れると、五月蝿いから。」 >>「・・・ええ。」 >朱琉:そんな事情が・・・・。 >アミイ:朱琉ってば、予感的中半分、予想外半分で、いい意味で混乱してるわ。 ユア;思考ループの答えがこれでした。 久遠;・・・それに、アルトBも驚くはずよ。 > >> >> >> >> >> >>五限 古文 >> >> >>こういう文系科目ほど、先生に左右される授業はないだろう。 >>おじいちゃん先生だと、単調で退屈。 >>若いと逆に、意欲的過ぎて、気疲れする。 >>中年の先生だと、凍るような冗句を言うなど、である。 >>しかし、アルト達のクラスの古文担当教師は、高橋伸彦といい、中年というには少々早い30代前半なのだが、蛇のような神経質な男教師なのである。 >>アルトとあわないタイプなのか、アルトを集中的に当てる教師なのである。 >>今日は今日とて・・・・ >>「・・・・で、あってますよね。」 >>「・・・・・・うむ。 >> では、次の・・」 >>というふうに、授業にならない。 >>しかし、これが始まって、十分もすると、アルトの相棒と言うか、もう一人の学級委員のアリエスが、 >>「高橋先生、ヴァリードくんにかまってないで、まともな授業してもらえますか? >> それとも、高橋先生は、ヴァリードくんだけの担任でしたか?」 >>と、止める。 >>止めるのだが、それは、いつもは、『ラーナさん、真面目だよな』的な、ざわめきなのだが。 >>今日に関しては、弁当のこともあってか『さすが、名女房役だね。』的なざわめきになっている。 >> >>この後の六限、七限・現代国語、HRの自習の間中、このことが、話の中心になったとかならなかったとか。 >朱琉:っっっっっっ! >アミイ:なに発声困難な笑い声を披露してるのよ。 >朱琉:いやぁ、今後、クラス内でアリエスとアルトの認識がどう変わるのかと思うと、楽しみで楽しみで・・・・。 ユア;・・・・・(無言でガッツポーズ) 久遠;よかったわね、受けて。 ユア;やっぱり、学園話は、恋あってナンボです。 > >> >> >> >> >> >>放課後 PM 4:30 >> >>時乃商店街の雑踏にて。 >>「で、どこに行くんです?」 >>「・・・あれ、行ったことない? >> 《風舞姫》の隣なんだけど?」 >>「・・・・・・貴方、どういう仕事をしましたか?」 >>「裏家業で、真面目に・・・・・・ッて言うのは、冗談だけど。 >> 《エータミレアム》に、、もらった。 >> ・・・・・あまり使ってないし、仕事場は、必要だろうって。」 >>などなど、会話している。 >>途中で、アルトは、ハンバーガー屋で二人分買い、そのマンションへ、向かう。 >>(・・・・・なんで、驚いてんだろ?) >>そして、鍵を開けて、中に入った二人。 >>「おかえり、来るなら来るで、もう少し早く言え。 >> ディスティアの作り置き棚から、引っ掴む羽目になった。」 >>リビングに居たのは、黒く腰よりも長い髪を背中に流し、いやに厳しい瞳は黒曜石、肌は逆に欠陥の通っていないせいか陶器の白のそのまま、肌を包む服も喪服を思わせる黒のワンピース。 >>ソファに座っていても、それなりにメリハリのある長身なのが分かる存在感満載の和風美人。 >>彼女がぞんざいに座っているソファの前のロウテーブルの上には、赤っぽいのやら緑色っぽいのやら、色とりどりのスコーンと甘いことで有名な『ロイヤルスイート社』のジャムが乗っていた。 >>「・・・・・なんで、そのワンピースなの、わざわざ。」 >>「仕事以外で、人前に出る時は、こっちの方がいいと行ったのは、主であろう。 >> 何時ものツナギでは、目のやり場に困るとか・・・・」 >>「はいはいはい、お茶をパソコン部屋にお願いします。」 >>アルトは、彼女の言葉を遮るように、そして、どさくさにまぎれて、アリエスの手を握って、その『パソコン部屋』にむかった。 >>「・・・・何を?」 >>「・・・・ジャスミンにレモンピール混ぜたのと烏龍茶とコーヒーあったと思うけど?」 >>「承知しました。」 >>この三人は、気づいているか分からないが、少々黒ワンピースの彼女の台詞に目をつぶれば、姉と二人暮らしの少年が、彼女を連れて来たかのようなシチェーションである。 >朱琉:確かに・・・・。 >アミイ:仕事関係全く知らず、ただ傍から見てるだけだったら、『高校生同士の可愛いカップル』、ね。 ユア;そうなんですね。 久遠;それが、本当になるのは、アリエスちゃん次第かもね。 > >> >> >> >> >> >>「あれは、俺の仕事の時に使っている『使い魔』の黎夜(れいや)っていう妖魔っていうかそんな感じの存在。 >> 俺の補助役なんだ。」 >>「・・・・そうですか。」 >>アルトは、半分しどろもどろになって、言い訳している。 >>このパソコン部屋は、入って正面に窓があるが、分厚いカーテンに覆われている。 >>その前に、スリムな外見でメタリックなパソコンとキーボードがおかれた黒のシャープな机があった。 >>それにあまりあわないが、濃いグレイのふかふか目のパソコンチェア。 >>右の壁に数台のスパコンが並び、左側の入り口側半分は、ぎっしりとしたファイルが入った本棚、窓側半分に、折りたたみ式の机と椅子。 >>どれも、アルトの趣味に合わせ、角がシャープで黒と白のモノトーンの家具である。 >>アルトは、アリエスに、折りたたみ式の椅子を広げ、勧める。 >>アリエスが、椅子に付くのを確認したかのように、この部屋のドアがノックされる。 >>黎夜が、お茶を用意してきたようだ。 >>アルトは、お茶とお菓子が乗ったお盆を受け取りながら、こう短く会話する。 >>「この部屋を他と遮断しておくぞ?」 >>「頼む。」 >>アルトが、二人分のお茶をカップに移しつつ・・・どうやら、烏龍茶にしたようだ・・・、確認した。 >>「じゃ、二つ目は、ディス姉ぇが、どうか関わっているかどうか?だよね。」 >>「ええ」 >朱琉:次回が楽しみです! >アミイ:ディスちゃん、一体何したのかしら〜vわくわくv >朱琉:・・・・・・・・そうやってると、近所の噂好きおばちゃんにしか見えませんよ(半眼) >アミイ:あら!?やだ、おほほほv ユア;ありがとうございます。 久遠;なるべく早く、更新しましょうね。 ユア;・・・・まあ、ディス嬢がしたことは、今でも、いい意味悪い意味でも、ゴシップのように噂になってますね。 > >> >> >> >> >> >> >> >> Do you continue? >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>三話で、終わるのか少々怪しくなってきましたよ?な、日常編アルトAでした。 >> >>一つ目が終わり、アリエスが一番知りたく、ディスティアが隠したいことが、次回で語られます。 >>それが、どのようなことを生むのでしょうか? >> >> >>では、次回で。 >朱琉:はい、では、また次回で! >二人:それでは、また! ユア:ありがとうございました。 二人;では、次回で。 > > |
17694 | 家族の写真 ACT41 例えば こんな日常 FromアリエスA | 十叶 夕海 | 2006/6/6 20:46:42 |
記事番号17636へのコメント 「では、情報二つ分の代価受け取らせていただきます。」 「・・・・いちいち、確認しないでください。」 「いいじゃん。」 と言われると、アリエスは、アルトの膝の上に乗せられる形で、抱き締められる。 (胸を触らないあたり、紳士的というか、律儀というか・・・・・しかし、少し苦しいかもしれないですね。) この時のアルトをアリエスは、何故か、何故かは分からないが、降りしきる雨の中で、誰かを待つ為に鳴く仔猫のようだと感じだ。 一分半後ー。 「アルトくん、時間すぎてます。」 「ああ・・・うん」 離したくなさそうに、アルトはアリエスを離した。 その後すぐ、アリエスは、アルトが『アルト』ではなく、あの晩の『ラビ』のような背中が寒くなるようになったのを感じた。 「じゃ、さくさく話そうか。 昼休みなくなるしね。 まず、一つ目は、『レイティスの死は、必然だったか?』だったね。」 「ええ。」 「答えから言うなら、『必然』だった。 ・・・ところで、《チャイルドクラン》の前身の組織は知ってる?」 「ええと、《クラン》という組織で、《魔本主(ビブリオマスター)》《地獄の破壊者》《ノーフェイス》の三人によって、壊滅させられた。 ・・・・であったと思いますが?」 「うん、正解。」 この時のアルトの語調は、普段のだらけたような明るいものではなく、触れれば斬れそうな鋭く矢継ぎ早で、彼らしくないものだった。 「レイティスさんみたいな、『血を固めて、何かを拒否する・・・特殊能力を拒否する』って言う能力は、ありふれたというほどではないけど、何人かいた。 エリスみたいなのとかね。 でも、その『血紅玉』は、高く売れる。それが、裏の常識。 《チャイルドクラン》はね、新たな組織としての地盤を固めるために、《クラン》に所属していた三人の『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』の能力者の血を毎日のように死なない程度に搾り取った。 最初の三年で・・・・・十数年前に、《チャイルドクラン》に居た三人は死んだ。 その頃には、組織としては盤石になっていたから、たまに外にいるヤツを攫って、『血紅玉』を取って解放すれば、どうにかなっていた。」 アリエスは、聞きながら、間の手すら打つことを忘れ、ただ聞いていた。 自分の視界の狭さを痛感しつつ。 「でもね、同じ『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』系の能力者だったエリスは、ディスティアに会う前から、家族を奪った《チャイルドクラン》と闘っていた。 でも、そいつが殺されて、『血紅玉』が採取された。 半分は、『《チャイルドクラン》に逆らうとこうなる』っていう見せしめもあったかもしれない。 だけど、《チャイルドクラン》に逆らう人は減ることはなかった。 ・・・・三年前の冬、ディスティアは、無謀な真似をした。 そして、レイティスは死んだ。 でも、《千里眼のオルフェーゼ》、在庫と研究状況からして、一年と違わずに、レイティスは殺されていたと思うよ。 だから、彼の死は必然。 ・・・これが一つ目。」 アルトは、そこまで話すと、言葉なく聞いていた自分を励ますかのように、彼は明るい声で、こういった。 「あと、一つは、放課後、俺のアジトでね。 もうすぐ、高橋の古文始まっちゃうよ。 高橋、遅れると、五月蝿いから。」 「・・・ええ。」 逆に、それが、アリエスには、辛かった。 五限 古文 こういう文系科目ほど、先生に左右される授業はないだろう。 おじいちゃん先生だと、単調で退屈。 若いと逆に、意欲的過ぎて、気疲れする。 中年の先生だと、凍るような冗句を言うなど、である。 しかし、アリエス達のクラスの古文担当教師は、高橋伸彦といい、一言で言うなら、『教師』という権威にしがみついた蛇のような男なのである。 アルトとあわないタイプなのか、アルトを集中的に当てる教師なのである。 今日は今日とて・・・・ 「・・・・で、あってますよね。」 「・・・・・・うむ。 では、次の・・」 というふうに、授業にならない。 しかし、これが始まって、十分もすると、アルトの相棒と言うか、もう一人の学級委員のアリエスが、 「高橋先生、ヴァリードくんにかまってないで、まともな授業してもらえますか? それとも、高橋先生は、ヴァリードくんだけの担任でしたか?」 と、止める。 止めるのだが、それは、いつもは、『ラーナさん、真面目だよな』的な、ざわめきなのだが。 今日に関しては、弁当のこともあってか『さすが、名女房役だね。』的なざわめきになっている。 (ディスティアさん、これを予測してたんですか?) この後の六限、七限・現代国語、HRの自習の間中、このことが、話の中心になったとかならなかったとか。 しかし、アルトは、冗談めかして交わし、アリエスは、言葉で冷静に交わした。 放課後 PM 4:30 時乃商店街の雑踏にて。 「で、どこに行くんです?」 「・・・あれ、行ったことない? 《風舞姫》の隣なんだけど?」 「・・・・・・貴方、どういう仕事をしましたか?」 「裏家業で、真面目に・・・・・・ッて言うのは、冗談だけど。 《エータミレアム》に、もらった。 ・ ・・・・あまり使ってないし、仕事場は、必要だろうって。」 アルトは、簡単に言うが、あのマンションの相場は、元々億ションクラスだ。 多少下がったとはいえ、五千万は下らないだろう。 ディスティアは、相続という形だろうが、アルトのアジトまで隣だと、数年前の『《エータミレアム》は、《風舞姫》にベタ惚れ』という話を本気にしたくなるアリエスだった。 途中で、アルトが、ハンバーガー屋で二人分買い、そのマンションへ、向かう。 (・・・・・それだけ、私への想いが強かったのかも知れないとはいえ、中学に年まで普通の中学生だったのに・・・・) そして、鍵を開けて、中に入った二人。 「おかえり、来るなら来るで、もう少し早く言え。 ディスティアの作り置き棚から、引っ掴む羽目になった。」 リビングに居たのは、黒くてディスティアさん並に長くてつややかな髪と濡れ羽色の瞳で、黒のワンピースという黒尽くめ。 ソファに座っていても、それなりのアリエスとは対照的に、女性らしい体つきの存在感のある日本人形みたいな女性だった。 彼女がぞんざいに座っているソファの前のロウテーブルの上には、ニンジンやほうれん草、カボチャなどを入れた色とりどりのスコーンと甘いことで有名な『ロイヤルスイート社』のイチゴジャムが乗っていた。 「・・・・・なんで、そのワンピースなの、わざわざ。」 「仕事以外で、人前に出る時は、こっちの方がいいと行ったのは、主であろう。 何時ものツナギでは、目のやり場に困るとか・・・・」 「はいはいはい、お茶をパソコン部屋にお願いします。」 アルトは、彼女の言葉を遮るように、アリエスの手を握って、パソコン部屋に向かった。 (ああいう女性の方が、アルトくん好みみたいですね。) 「・・・・何を?」 「・・・・ジャスミンにレモンピール混ぜたのと烏龍茶とコーヒーあったと思うけど?」 「承知しました。」 この三人は、気づいているか分からないが、少々黒ワンピースの彼女の台詞に目をつぶれば、姉と二人暮らしの少年が、彼女を連れて来たかのようなシチェーションである。 それが、本当になるのは、アリエスが、レイティス以外にも、心を向けれるようになった時なのだろう。 「あれは、俺の仕事の時に使っている『使い魔』の黎夜(れいや)っていう妖魔っていうかそんな感じの存在。 俺の補助役なんだ。」 「・・・・そうですか。」 アリエスは、アルトの弁解をろくに聞かず、部屋を眺めていた。 このパソコン部屋は、入って正面に窓があるが、分厚いカーテンに覆われている。 その前に、スリムな外見でメタリックなパソコンとキーボードがおかれた黒のシャープな机があった。 それにあまりあわないが、濃いグレイのふかふか目のパソコンチェア。 右の壁に数台のスパコンが並び、左側の入り口側半分は、ぎっしりとしたファイルが入った本棚、窓側半分に、折りたたみ式の机と椅子。 どれも、アルトの趣味にあわせられたモノ、角がシャープで黒と白のモノトーンの家具である。 (悪くない趣味ですね。) アルトに、アリエスは、折りたたみ式の椅子を進められ、座る。 アリエスが、椅子に付くのを確認したかのように、この部屋のドアがノックされる。 黎夜が、お茶を用意してきたようだ。 アルトは、お茶とお菓子が乗ったお盆を受け取りながら、こう短く会話されていたようだが、あえて無視したアリエス。 アルトが注ぐカップからの香りからして、ウーロン茶だろう。 それを互いが、一口すするのを見計らい、アルトは切り出した。 「じゃ、二つ目は、ディス姉ぇが、どうか関わっているかどうか?だよね。」 「ええ」 Do you continue? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 次回がとても胃に負担かもしれないですよ?な、ユアです。 一応、ACT44からディスティアか、エヴァンス編なのですが、それまでの二回が、すごく異に悪そうです。 ともあれ、また次回で。 |
17695 | 切ないと感じるのは私だけ・・・・? | 羅城 朱琉 | 2006/6/7 08:41:20 |
記事番号17694へのコメント 朱琉:こんにちは、早速レス参ります・・・・。 アミイ:テンション低いわね。 朱琉:ここ最近異様に眠くて・・・・誤字脱字には眼をつぶっていただけると嬉しいです・・・・ アミイ:頭はっきりしてからレスすべきと思うのは私だけ・・・・? > > > > > > > > >「では、情報二つ分の代価受け取らせていただきます。」 >「・・・・いちいち、確認しないでください。」 >「いいじゃん。」 >と言われると、アリエスは、アルトの膝の上に乗せられる形で、抱き締められる。 >(胸を触らないあたり、紳士的というか、律儀というか・・・・・しかし、少し苦しいかもしれないですね。) >この時のアルトをアリエスは、何故か、何故かは分からないが、降りしきる雨の中で、誰かを待つ為に鳴く仔猫のようだと感じだ。 朱琉:あぁ・・・・何か切ない・・・・。 アミイ:ある意味、アルト君も『迷い猫』なのね・・・・。アリエスちゃんも、だけど。 >一分半後ー。 >「アルトくん、時間すぎてます。」 >「ああ・・・うん」 >離したくなさそうに、アルトはアリエスを離した。 >その後すぐ、アリエスは、アルトが『アルト』ではなく、あの晩の『ラビ』のような背中が寒くなるようになったのを感じた。 >「じゃ、さくさく話そうか。 > 昼休みなくなるしね。 > まず、一つ目は、『レイティスの死は、必然だったか?』だったね。」 >「ええ。」 >「答えから言うなら、『必然』だった。 > ・・・ところで、《チャイルドクラン》の前身の組織は知ってる?」 >「ええと、《クラン》という組織で、《魔本主(ビブリオマスター)》《地獄の破壊者》《ノーフェイス》の三人によって、壊滅させられた。 > ・・・・であったと思いますが?」 >「うん、正解。」 >この時のアルトの語調は、普段のだらけたような明るいものではなく、触れれば斬れそうな鋭く矢継ぎ早で、彼らしくないものだった。 >「レイティスさんみたいな、『血を固めて、何かを拒否する・・・特殊能力を拒否する』って言う能力は、ありふれたというほどではないけど、何人かいた。 > エリスみたいなのとかね。 > でも、その『血紅玉』は、高く売れる。それが、裏の常識。 > 《チャイルドクラン》はね、新たな組織としての地盤を固めるために、《クラン》に所属していた三人の『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』の能力者の血を毎日のように死なない程度に搾り取った。 > 最初の三年で・・・・・十数年前に、《チャイルドクラン》に居た三人は死んだ。 > その頃には、組織としては盤石になっていたから、たまに外にいるヤツを攫って、『血紅玉』を取って解放すれば、どうにかなっていた。」 >アリエスは、聞きながら、間の手すら打つことを忘れ、ただ聞いていた。 >自分の視界の狭さを痛感しつつ。 朱琉:・・・・これで、自覚してくれたんでしょうか? アミイ:もうちょっと多角的にものを見られるようになれば、アリエスちゃんの世界は広がると思うんだけど・・・・。 >「でもね、同じ『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』系の能力者だったエリスは、ディスティアに会う前から、家族を奪った《チャイルドクラン》と闘っていた。 > でも、そいつが殺されて、『血紅玉』が採取された。 > 半分は、『《チャイルドクラン》に逆らうとこうなる』っていう見せしめもあったかもしれない。 > だけど、《チャイルドクラン》に逆らう人は減ることはなかった。 > ・・・・三年前の冬、ディスティアは、無謀な真似をした。 > そして、レイティスは死んだ。 > でも、《千里眼のオルフェーゼ》、在庫と研究状況からして、一年と違わずに、レイティスは殺されていたと思うよ。 > だから、彼の死は必然。 > ・・・これが一つ目。」 >アルトは、そこまで話すと、言葉なく聞いていた自分を励ますかのように、彼は明るい声で、こういった。 >「あと、一つは、放課後、俺のアジトでね。 > もうすぐ、高橋の古文始まっちゃうよ。 > 高橋、遅れると、五月蝿いから。」 >「・・・ええ。」 >逆に、それが、アリエスには、辛かった。 朱琉:何だか・・・・こう、そこはかとなく切なさを感じさせるこの雰囲気に感服です。 > > > > > > >五限 古文 > > >こういう文系科目ほど、先生に左右される授業はないだろう。 >おじいちゃん先生だと、単調で退屈。 >若いと逆に、意欲的過ぎて、気疲れする。 >中年の先生だと、凍るような冗句を言うなど、である。 >しかし、アリエス達のクラスの古文担当教師は、高橋伸彦といい、一言で言うなら、『教師』という権威にしがみついた蛇のような男なのである。 >アルトとあわないタイプなのか、アルトを集中的に当てる教師なのである。 >今日は今日とて・・・・ >「・・・・で、あってますよね。」 >「・・・・・・うむ。 > では、次の・・」 >というふうに、授業にならない。 >しかし、これが始まって、十分もすると、アルトの相棒と言うか、もう一人の学級委員のアリエスが、 >「高橋先生、ヴァリードくんにかまってないで、まともな授業してもらえますか? > それとも、高橋先生は、ヴァリードくんだけの担任でしたか?」 >と、止める。 >止めるのだが、それは、いつもは、『ラーナさん、真面目だよな』的な、ざわめきなのだが。 >今日に関しては、弁当のこともあってか『さすが、名女房役だね。』的なざわめきになっている。 >(ディスティアさん、これを予測してたんですか?) > > >この後の六限、七限・現代国語、HRの自習の間中、このことが、話の中心になったとかならなかったとか。 >しかし、アルトは、冗談めかして交わし、アリエスは、言葉で冷静に交わした。 アミイ:アリエスちゃん、お疲れ様!でも・・・・認めちゃったほうが、楽になるわよ? 朱琉:そうもいかないでしょう・・・・というか、そんな考えに至りようが無いでしょう、アリエスだし。 > > > > > >放課後 PM 4:30 > >時乃商店街の雑踏にて。 >「で、どこに行くんです?」 >「・・・あれ、行ったことない? > 《風舞姫》の隣なんだけど?」 >「・・・・・・貴方、どういう仕事をしましたか?」 >「裏家業で、真面目に・・・・・・ッて言うのは、冗談だけど。 > 《エータミレアム》に、もらった。 >・ ・・・・あまり使ってないし、仕事場は、必要だろうって。」 >アルトは、簡単に言うが、あのマンションの相場は、元々億ションクラスだ。 >多少下がったとはいえ、五千万は下らないだろう。 >ディスティアは、相続という形だろうが、アルトのアジトまで隣だと、数年前の『《エータミレアム》は、《風舞姫》にベタ惚れ』という話を本気にしたくなるアリエスだった。 >途中で、アルトが、ハンバーガー屋で二人分買い、そのマンションへ、向かう。 >(・・・・・それだけ、私への想いが強かったのかも知れないとはいえ、中学に年まで普通の中学生だったのに・・・・) >そして、鍵を開けて、中に入った二人。 >「おかえり、来るなら来るで、もう少し早く言え。 > ディスティアの作り置き棚から、引っ掴む羽目になった。」 >リビングに居たのは、黒くてディスティアさん並に長くてつややかな髪と濡れ羽色の瞳で、黒のワンピースという黒尽くめ。 >ソファに座っていても、それなりのアリエスとは対照的に、女性らしい体つきの存在感のある日本人形みたいな女性だった。 >彼女がぞんざいに座っているソファの前のロウテーブルの上には、ニンジンやほうれん草、カボチャなどを入れた色とりどりのスコーンと甘いことで有名な『ロイヤルスイート社』のイチゴジャムが乗っていた。 >「・・・・・なんで、そのワンピースなの、わざわざ。」 >「仕事以外で、人前に出る時は、こっちの方がいいと行ったのは、主であろう。 > 何時ものツナギでは、目のやり場に困るとか・・・・」 >「はいはいはい、お茶をパソコン部屋にお願いします。」 >アルトは、彼女の言葉を遮るように、アリエスの手を握って、パソコン部屋に向かった。 >(ああいう女性の方が、アルトくん好みみたいですね。) 朱琉:・・・・・・・・報われない・・・・。 アミイ:でも、そう思うってことは、多少はアルト君を気にかけ始めた証拠じゃない? 朱琉:そうだといいけれど・・・・。 >「・・・・何を?」 >「・・・・ジャスミンにレモンピール混ぜたのと烏龍茶とコーヒーあったと思うけど?」 >「承知しました。」 >この三人は、気づいているか分からないが、少々黒ワンピースの彼女の台詞に目をつぶれば、姉と二人暮らしの少年が、彼女を連れて来たかのようなシチェーションである。 >それが、本当になるのは、アリエスが、レイティス以外にも、心を向けれるようになった時なのだろう。 > > > > > >「あれは、俺の仕事の時に使っている『使い魔』の黎夜(れいや)っていう妖魔っていうかそんな感じの存在。 > 俺の補助役なんだ。」 >「・・・・そうですか。」 >アリエスは、アルトの弁解をろくに聞かず、部屋を眺めていた。 >このパソコン部屋は、入って正面に窓があるが、分厚いカーテンに覆われている。 >その前に、スリムな外見でメタリックなパソコンとキーボードがおかれた黒のシャープな机があった。 >それにあまりあわないが、濃いグレイのふかふか目のパソコンチェア。 >右の壁に数台のスパコンが並び、左側の入り口側半分は、ぎっしりとしたファイルが入った本棚、窓側半分に、折りたたみ式の机と椅子。 >どれも、アルトの趣味にあわせられたモノ、角がシャープで黒と白のモノトーンの家具である。 >(悪くない趣味ですね。) >アルトに、アリエスは、折りたたみ式の椅子を進められ、座る。 >アリエスが、椅子に付くのを確認したかのように、この部屋のドアがノックされる。 >黎夜が、お茶を用意してきたようだ。 >アルトは、お茶とお菓子が乗ったお盆を受け取りながら、こう短く会話されていたようだが、あえて無視したアリエス。 >アルトが注ぐカップからの香りからして、ウーロン茶だろう。 >それを互いが、一口すするのを見計らい、アルトは切り出した。 >「じゃ、二つ目は、ディス姉ぇが、どうか関わっているかどうか?だよね。」 >「ええ」 > > > > > > > > Do you continue? > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >次回がとても胃に負担かもしれないですよ?な、ユアです。 >一応、ACT44からディスティアか、エヴァンス編なのですが、それまでの二回が、すごく異に悪そうです。 > > >ともあれ、また次回で。 朱琉:はい、今回も楽しく切なく(?)読ませていただきました! アミイ:ひょっとして、眠気、覚めた? 朱琉:かなり。いい小説って、コーヒーより覚醒効果ありますから。 アミイ:・・・・とまあ、今回はこの辺でね! 二人:では、また! |
17696 | いいえ、この恋は 刹なく切ないのです。 | 十叶 夕海 | 2006/6/7 12:26:22 |
記事番号17695へのコメント > >朱琉:こんにちは、早速レス参ります・・・・。 >アミイ:テンション低いわね。 >朱琉:ここ最近異様に眠くて・・・・誤字脱字には眼をつぶっていただけると嬉しいです・・・・ >アミイ:頭はっきりしてからレスすべきと思うのは私だけ・・・・? ユア;こんにちは、返レス行きます。 久遠;こっちは、機嫌悪そうね。 ユア;補講日なので。 せっかく水曜開くようにしておいたのに!! 久遠;学生の本分は、勉強だと思うの、お姉さん。 ・・・・返レス行きましょ。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >>「では、情報二つ分の代価受け取らせていただきます。」 >>「・・・・いちいち、確認しないでください。」 >>「いいじゃん。」 >>と言われると、アリエスは、アルトの膝の上に乗せられる形で、抱き締められる。 >>(胸を触らないあたり、紳士的というか、律儀というか・・・・・しかし、少し苦しいかもしれないですね。) >>この時のアルトをアリエスは、何故か、何故かは分からないが、降りしきる雨の中で、誰かを待つ為に鳴く仔猫のようだと感じだ。 >朱琉:あぁ・・・・何か切ない・・・・。 >アミイ:ある意味、アルト君も『迷い猫』なのね・・・・。アリエスちゃんも、だけど。 ユア;アルトは、これを『仕事』と言い張るでしょうけど、いろいろと切ない感情が背景にあるのです。 久遠;そうね、二人とも、『迷い猫』なのよ・・・・・ねぇ。 > >>一分半後ー。 >>「アルトくん、時間すぎてます。」 >>「ああ・・・うん」 >>離したくなさそうに、アルトはアリエスを離した。 >>その後すぐ、アリエスは、アルトが『アルト』ではなく、あの晩の『ラビ』のような背中が寒くなるようになったのを感じた。 >>「じゃ、さくさく話そうか。 >> 昼休みなくなるしね。 >> まず、一つ目は、『レイティスの死は、必然だったか?』だったね。」 >>「ええ。」 >>「答えから言うなら、『必然』だった。 >> ・・・ところで、《チャイルドクラン》の前身の組織は知ってる?」 >>「ええと、《クラン》という組織で、《魔本主(ビブリオマスター)》《地獄の破壊者》《ノーフェイス》の三人によって、壊滅させられた。 >> ・・・・であったと思いますが?」 >>「うん、正解。」 >>この時のアルトの語調は、普段のだらけたような明るいものではなく、触れれば斬れそうな鋭く矢継ぎ早で、彼らしくないものだった。 >>「レイティスさんみたいな、『血を固めて、何かを拒否する・・・特殊能力を拒否する』って言う能力は、ありふれたというほどではないけど、何人かいた。 >> エリスみたいなのとかね。 >> でも、その『血紅玉』は、高く売れる。それが、裏の常識。 >> 《チャイルドクラン》はね、新たな組織としての地盤を固めるために、《クラン》に所属していた三人の『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』の能力者の血を毎日のように死なない程度に搾り取った。 >> 最初の三年で・・・・・十数年前に、《チャイルドクラン》に居た三人は死んだ。 >> その頃には、組織としては盤石になっていたから、たまに外にいるヤツを攫って、『血紅玉』を取って解放すれば、どうにかなっていた。」 >>アリエスは、聞きながら、間の手すら打つことを忘れ、ただ聞いていた。 >>自分の視界の狭さを痛感しつつ。 >朱琉:・・・・これで、自覚してくれたんでしょうか? >アミイ:もうちょっと多角的にものを見られるようになれば、アリエスちゃんの世界は広がると思うんだけど・・・・。 久遠:自覚は、したのかもしれないわ。 ユア;それでもね、すぐには直せないのが人と言うものです。 > >>「でもね、同じ『鮮血の秘宝(ジェム・ブラッド)』系の能力者だったエリスは、ディスティアに会う前から、家族を奪った《チャイルドクラン》と闘っていた。 >> でも、そいつが殺されて、『血紅玉』が採取された。 >> 半分は、『《チャイルドクラン》に逆らうとこうなる』っていう見せしめもあったかもしれない。 >> だけど、《チャイルドクラン》に逆らう人は減ることはなかった。 >> ・・・・三年前の冬、ディスティアは、無謀な真似をした。 >> そして、レイティスは死んだ。 >> でも、《千里眼のオルフェーゼ》、在庫と研究状況からして、一年と違わずに、レイティスは殺されていたと思うよ。 >> だから、彼の死は必然。 >> ・・・これが一つ目。」 >>アルトは、そこまで話すと、言葉なく聞いていた自分を励ますかのように、彼は明るい声で、こういった。 >>「あと、一つは、放課後、俺のアジトでね。 >> もうすぐ、高橋の古文始まっちゃうよ。 >> 高橋、遅れると、五月蝿いから。」 >>「・・・ええ。」 >>逆に、それが、アリエスには、辛かった。 >朱琉:何だか・・・・こう、そこはかとなく切なさを感じさせるこの雰囲気に感服です。 ユア:ありがとうございます。 次回も、切ない度高めなのです。 > >> >> >> >> >> >> >>五限 古文 >> >> >>こういう文系科目ほど、先生に左右される授業はないだろう。 >>おじいちゃん先生だと、単調で退屈。 >>若いと逆に、意欲的過ぎて、気疲れする。 >>中年の先生だと、凍るような冗句を言うなど、である。 >>しかし、アリエス達のクラスの古文担当教師は、高橋伸彦といい、一言で言うなら、『教師』という権威にしがみついた蛇のような男なのである。 >>アルトとあわないタイプなのか、アルトを集中的に当てる教師なのである。 >>今日は今日とて・・・・ >>「・・・・で、あってますよね。」 >>「・・・・・・うむ。 >> では、次の・・」 >>というふうに、授業にならない。 >>しかし、これが始まって、十分もすると、アルトの相棒と言うか、もう一人の学級委員のアリエスが、 >>「高橋先生、ヴァリードくんにかまってないで、まともな授業してもらえますか? >> それとも、高橋先生は、ヴァリードくんだけの担任でしたか?」 >>と、止める。 >>止めるのだが、それは、いつもは、『ラーナさん、真面目だよな』的な、ざわめきなのだが。 >>今日に関しては、弁当のこともあってか『さすが、名女房役だね。』的なざわめきになっている。 >>(ディスティアさん、これを予測してたんですか?) >> >> >>この後の六限、七限・現代国語、HRの自習の間中、このことが、話の中心になったとかならなかったとか。 >>しかし、アルトは、冗談めかして交わし、アリエスは、言葉で冷静に交わした。 >アミイ:アリエスちゃん、お疲れ様!でも・・・・認めちゃったほうが、楽になるわよ? >朱琉:そうもいかないでしょう・・・・というか、そんな考えに至りようが無いでしょう、アリエスだし。 久遠;でも、いやよいやよも、好きのうちじゃないかしら? ユア;アリエス嬢に、それは・・・・・ちょっと。 でも、アリエスが、自分の感情に気がつくと同時に・・・《嫉妬》に関わらせようと思いますし、バランスが難しいです。 > >> >> >> >> >> >>放課後 PM 4:30 >> >>時乃商店街の雑踏にて。 >>「で、どこに行くんです?」 >>「・・・あれ、行ったことない? >> 《風舞姫》の隣なんだけど?」 >>「・・・・・・貴方、どういう仕事をしましたか?」 >>「裏家業で、真面目に・・・・・・ッて言うのは、冗談だけど。 >> 《エータミレアム》に、もらった。 >>・ ・・・・あまり使ってないし、仕事場は、必要だろうって。」 >>アルトは、簡単に言うが、あのマンションの相場は、元々億ションクラスだ。 >>多少下がったとはいえ、五千万は下らないだろう。 >>ディスティアは、相続という形だろうが、アルトのアジトまで隣だと、数年前の『《エータミレアム》は、《風舞姫》にベタ惚れ』という話を本気にしたくなるアリエスだった。 >>途中で、アルトが、ハンバーガー屋で二人分買い、そのマンションへ、向かう。 >>(・・・・・それだけ、私への想いが強かったのかも知れないとはいえ、中学に年まで普通の中学生だったのに・・・・) >>そして、鍵を開けて、中に入った二人。 >>「おかえり、来るなら来るで、もう少し早く言え。 >> ディスティアの作り置き棚から、引っ掴む羽目になった。」 >>リビングに居たのは、黒くてディスティアさん並に長くてつややかな髪と濡れ羽色の瞳で、黒のワンピースという黒尽くめ。 >>ソファに座っていても、それなりのアリエスとは対照的に、女性らしい体つきの存在感のある日本人形みたいな女性だった。 >>彼女がぞんざいに座っているソファの前のロウテーブルの上には、ニンジンやほうれん草、カボチャなどを入れた色とりどりのスコーンと甘いことで有名な『ロイヤルスイート社』のイチゴジャムが乗っていた。 >>「・・・・・なんで、そのワンピースなの、わざわざ。」 >>「仕事以外で、人前に出る時は、こっちの方がいいと行ったのは、主であろう。 >> 何時ものツナギでは、目のやり場に困るとか・・・・」 >>「はいはいはい、お茶をパソコン部屋にお願いします。」 >>アルトは、彼女の言葉を遮るように、アリエスの手を握って、パソコン部屋に向かった。 >>(ああいう女性の方が、アルトくん好みみたいですね。) >朱琉:・・・・・・・・報われない・・・・。 >アミイ:でも、そう思うってことは、多少はアルト君を気にかけ始めた証拠じゃない? >朱琉:そうだといいけれど・・・・。 ユア;それが、アルトなのかもしれません。 久遠;今は、一応感情のホントに一部だけれど、アルトくんに向いているけど、それは『同業者或いは、クラスメイト』としての、関心なのよね。 ユア;それでも、かなり、珍しいですが。 >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>次回がとても胃に負担かもしれないですよ?な、ユアです。 >>一応、ACT44からディスティアか、エヴァンス編なのですが、それまでの二回が、すごく異に悪そうです。 >> >> >>ともあれ、また次回で。 >朱琉:はい、今回も楽しく切なく(?)読ませていただきました! >アミイ:ひょっとして、眠気、覚めた? >朱琉:かなり。いい小説って、コーヒーより覚醒効果ありますから。 >アミイ:・・・・とまあ、今回はこの辺でね! >二人:では、また! > > 久遠;・・・だって。 ユア;ありがとうございます。 次回もなるべく早く投稿できるように頑張ります。 二人;では、次回で。 |