◆−家族の写真 ACT42 例えば こんな日常 FromアルトB−十叶 夕海 (2006/6/8 22:57:58) No.17698 ┣過去の傷痕は、どう埋まるのか・・・・−羅城 朱琉 (2006/6/13 08:47:07) No.17702 ┃┗まだ それは遠い日のこと・・・・・−十叶 夕海 (2006/6/13 14:08:09) No.17703 ┣家族の写真 ACT43 例えば こんな日常 FromアリエスB−十叶 夕海 (2006/6/13 23:46:13) No.17704 ┃┗そういう意味か・・・・・・・(微赤面)−羅城 朱琉 (2006/6/14 08:38:18) No.17705 ┃ ┗そう言う意味でした。−十叶 夕海 (2006/6/14 20:18:36) No.17706 ┣家族の写真 ACT44 例えば こんな日常 Fromディスティア@−十叶 夕海 (2006/6/14 23:18:55) No.17707 ┃┗・・・・・・・・・・ッ!(とても文字では表現できない叫び)−羅城 朱琉 (2006/6/15 08:41:38) No.17708 ┃ ┗ディスにも、幾つか隠し事がありますしね。−十叶 夕海 (2006/6/15 21:46:56) No.17709 ┣家族の写真 ACT45 例えば こんな日常 FromディスティアA−十叶 夕海 (2006/6/18 22:59:08) No.17711 ┃┗・・・・・・・・これもシンクロニシティ?−羅城 朱琉 (2006/6/20 08:28:53) No.17715 ┃ ┗そうですね。やはり、シンクロニティは、面白い。−十叶 夕海 (2006/6/20 13:58:48) No.17719 ┣家族の写真 ACT46 例えば こんな日常 FromディスティアB−十叶 夕海 (2006/6/21 00:22:01) No.17720 ┃┗涙だくだく。(って、私が泣くのは何か間違ってる気が・・・・)−羅城 朱琉 (2006/6/22 08:51:01) No.17727 ┃ ┗いいえ、泣いてくれるのは嬉しいです。−十叶 夕海 (2006/6/22 21:56:41) No.17728 ┣家族の写真 本編じゃないけれど 例えば こんな日常 サブタイトル?−十叶 夕海 (2006/6/21 13:32:43) No.17724 ┣家族の写真 ACT47 例えば こんな日常 FromディスティアC−十叶 夕海 (2006/6/25 20:20:21) No.17733 ┃┗優しい人、だからこそ苦しみ多い人−羅城 朱琉 (2006/6/28 08:44:35) No.17745 ┃ ┗それでも、彼女は変わらない・・・−十叶 夕海 (2006/6/28 21:33:08) No.17747 ┣家族の写真 ACT48 例えば こんな日常 Fromエヴァンス@−十叶 夕海 (2006/7/3 23:14:17) No.17757 ┃┗意外と家庭的?−羅城 朱琉 (2006/7/6 08:24:32) No.17761 ┃ ┗かもしれません。−十叶 夕海 (2006/7/6 21:58:43) No.17763 ┗家族の写真 ACT49 例えば こんな日常 FromエヴァンスA−十叶 夕海 (2006/7/9 22:55:26) No.17774 ┗平穏・・・・・・・・なのかどうだか。−羅城 朱琉 (2006/7/11 08:24:21) No.17778 ┗まだ、平穏です、ここまでは。−十叶 夕海 (2006/7/11 21:11:02) No.17779
17698 | 家族の写真 ACT42 例えば こんな日常 FromアルトB | 十叶 夕海 | 2006/6/8 22:57:58 |
「・・・・その前に、一つ確認していいかな?」 「・・・?どうぞ?」 ラビとしてではなく、アルトとしての声で、アリエスにそう聞いた。 それは、強く張られ過ぎた弦にも似ていた。 か細く、不安げで、強く言い返せば切れて、アルトが壊れてしまいそうな様相だ。 「ディス姉ぇが、間接的にでも、レイティスさん殺してたら、《チャイルドクラン》に行く?」 「・・・・・分からない。 分からないですが、《吸血鬼》が居る以上、多分行かないわ。」 「・・・・・少し、安心した。」 アリエスの答を聞くと、調弦するように、また自ら『ラビ』になった。 しかし、昼間に比べれば、鋭さよりも、締念というか疲れというか、そんなものが明らかに混じっていた。 「じゃ、二つ目は、ディスティアが、レイティスの死にどうか変わっているか。」 「ええ。」 「まず、レイティスの死は、必然だった。 これを頭に入れておいて。 ・・・・三年前、やろうとしたのは、《チャイルドクラン》首魁・ゼノン=アシュハ=ウツギの首級を取る&本部壊滅作戦、各国の支部の情報撹乱から壊滅させるための電脳作戦・・・様々な作戦を当時たった、17歳のディスティアが、立案・指揮なんか全部した。 《魔本主》《ノーフェイス》・・・・もちろん、《万象知悉(ばんしょうちしつ)》なんかのベテラン時が、手を貸していたけれどね。 レイティスにしたって、親友のエリスの敵討ちって意味合いも会ったろうしね。 でもね、その全作戦の開始は、三月二十日だった。 だけど、レイティスが死んだのは、その一,二ヶ月前のこと。 その時期に、《吸血鬼》殺された。 ・・・・たぶんね、ゼノンは、全てを知っていて、なお、潰すためもあるだろうけど、指揮官のディスティアにダメージを与えるために、レイティスを殺した。 昔の《クラン》の頃の、栄光を取り戻すって、そんなための金儲けのために、レイティスさんは死んだ・・・・。」 アルトの口調は、次第に熱を帯びるというか、憤りの色に染まって行った。 「俺は、その頃ラビじゃなかったし、作戦にとてもじゃないけど、参加できるようなレベルじゃなかったけれど、ハッカーの卵だった。 だから、知っていた。」 アルトは、少し間を置き、無理矢理自分の中の感情を抑え、さっきのような雰囲気に戻す。 しかし、それでも戻らないのか、少々乱暴に、スコーンを食べ、ウーロン茶を飲む。 アリエスは、いろいろな感情を交ざり、絶句する。 「・・・・・・本当なことなの?」 「うん。 三年前に会ったこと。 もう終わっていること。 幾ら、後悔してもって変だけどね。 ・・・でも、アリエスさん、ディスティアは何も思わなかった訳じゃないよ。 そのとき、高校二年生だった、ディスティアは、その出来事の後、何も食べれなくなった・・・・・口に入れれるのは、医療用の栄養剤だけ、それ以外は全て胃が拒否した。 それでも、普通通りに学校に通った。 ・・・・事件の前以上に、仕事を入れるようになったのは、自罰行為って言う意味合いも会ったんだろうね。 ・・・・・・・以上二つ目。」 「・・・・・ありがとう。」 「一応、超過分の情報もう一つ分は、いつでもどうぞ。」 アルトは、複雑そうな表情のアリエスに、言葉とは裏腹に、明るめにそう言った。 それに、つられるように、アリエスからやや暗い表情が消える。 「ああ、もう七時? 黎夜に、送らせるから。」 「え、一人で帰れますよ。」 「ダメ、女の子だからね。」 PM7:09 「じゃあね、アリエスさん、 また、明日学校でね。」 と、アリエスを返した後、アルトは、パソコン部屋に引き返した。 そして、すぐ、パソコンから、アングラサイトに入り、幾つかのサイトを回り道をして《バラの下》という掲示板サイトに、入る。 「・・・・エンヴィーは、カキコしてないか。 くそ、分かってるのに、手が出せないなんて。」 目当ての書き込みがないのを確認すると、すぐに、電源を切り、自宅へ、急いで帰る。 しかし、門限の七時半に間に合わず、夕飯抜きの刑になってまった。 PM;11:24 「これでよしっと。 流石に、二十件は、きつかった。」 三時間ほどで、二十件あまりを情報屋としての仕事を片付け、延びをするアルト。 ぺきぺきと、小気味いい音がした。 その後、廊下をみると、すっかり冷えきったみそ汁とおにぎりが、ドア脇に置いてあった。 《表の生活もちゃんとやりなさい。 ディスティア》とのことだった。 「ディス姉ぇ、さんきゅ。」 それを食べつつ、七時過ぎに入ったサイトと同じ《バラの下》に入る。 つい、十五分前に書き込みされた記事を見て、アルトは、怒りの一言。 「エンヴィー、お前に、ディス姉ぇも、アリエスさんも、渡さない。」 AM1:17 「おやすみなさい。」 アルトは、誰にいうでもなく、部屋の電気を消し、ベッドに入る。 それを、黎夜が、部屋の隅の羊のぬいぐるみから、そっとみていた。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ どうにか、終わりました。 次回は、アリエス編ラストです。 もしかしたら、次回の方が、難産かもしれないです。 ともあれ、また次回。 |
17702 | 過去の傷痕は、どう埋まるのか・・・・ | 羅城 朱琉 | 2006/6/13 08:47:07 |
記事番号17698へのコメント 朱琉:こんにちは。久々のレス参ります。 > > > > > >「・・・・その前に、一つ確認していいかな?」 >「・・・?どうぞ?」 >ラビとしてではなく、アルトとしての声で、アリエスにそう聞いた。 >それは、強く張られ過ぎた弦にも似ていた。 >か細く、不安げで、強く言い返せば切れて、アルトが壊れてしまいそうな様相だ。 >「ディス姉ぇが、間接的にでも、レイティスさん殺してたら、《チャイルドクラン》に行く?」 >「・・・・・分からない。 > 分からないですが、《吸血鬼》が居る以上、多分行かないわ。」 >「・・・・・少し、安心した。」 アミイ:私も少し、安心したわ。 朱琉:でも・・・・・・・・『多分』ですよ? アミイ:不吉なことは言わないでちょうだい。 >アリエスの答を聞くと、調弦するように、また自ら『ラビ』になった。 >しかし、昼間に比べれば、鋭さよりも、締念というか疲れというか、そんなものが明らかに混じっていた。 >「じゃ、二つ目は、ディスティアが、レイティスの死にどうか変わっているか。」 >「ええ。」 >「まず、レイティスの死は、必然だった。 > これを頭に入れておいて。 > ・・・・三年前、やろうとしたのは、《チャイルドクラン》首魁・ゼノン=アシュハ=ウツギの首級を取る&本部壊滅作戦、各国の支部の情報撹乱から壊滅させるための電脳作戦・・・様々な作戦を当時たった、17歳のディスティアが、立案・指揮なんか全部した。 > 《魔本主》《ノーフェイス》・・・・もちろん、《万象知悉(ばんしょうちしつ)》なんかのベテラン時が、手を貸していたけれどね。 > レイティスにしたって、親友のエリスの敵討ちって意味合いも会ったろうしね。 > でもね、その全作戦の開始は、三月二十日だった。 > だけど、レイティスが死んだのは、その一,二ヶ月前のこと。 > その時期に、《吸血鬼》殺された。 > ・・・・たぶんね、ゼノンは、全てを知っていて、なお、潰すためもあるだろうけど、指揮官のディスティアにダメージを与えるために、レイティスを殺した。 > 昔の《クラン》の頃の、栄光を取り戻すって、そんなための金儲けのために、レイティスさんは死んだ・・・・。」 >アルトの口調は、次第に熱を帯びるというか、憤りの色に染まって行った。 >「俺は、その頃ラビじゃなかったし、作戦にとてもじゃないけど、参加できるようなレベルじゃなかったけれど、ハッカーの卵だった。 > だから、知っていた。」 >アルトは、少し間を置き、無理矢理自分の中の感情を抑え、さっきのような雰囲気に戻す。 >しかし、それでも戻らないのか、少々乱暴に、スコーンを食べ、ウーロン茶を飲む。 >アリエスは、いろいろな感情を交ざり、絶句する。 >「・・・・・・本当なことなの?」 >「うん。 > 三年前に会ったこと。 > もう終わっていること。 > 幾ら、後悔してもって変だけどね。 > ・・・でも、アリエスさん、ディスティアは何も思わなかった訳じゃないよ。 > そのとき、高校二年生だった、ディスティアは、その出来事の後、何も食べれなくなった・・・・・口に入れれるのは、医療用の栄養剤だけ、それ以外は全て胃が拒否した。 > それでも、普通通りに学校に通った。 > ・・・・事件の前以上に、仕事を入れるようになったのは、自罰行為って言う意味合いも会ったんだろうね。 > ・・・・・・・以上二つ目。」 >「・・・・・ありがとう。」 >「一応、超過分の情報もう一つ分は、いつでもどうぞ。」 >アルトは、複雑そうな表情のアリエスに、言葉とは裏腹に、明るめにそう言った。 >それに、つられるように、アリエスからやや暗い表情が消える。 >「ああ、もう七時? > 黎夜に、送らせるから。」 >「え、一人で帰れますよ。」 >「ダメ、女の子だからね。」 朱琉:・・・・・・・・(怒&涙) アミイ:傷ついて傷ついて、傷つけられて・・・・。レイティス君の死は・・・・それに付随する全ては、『悲しい』だけでは済まされない、過去の傷痕。 それを乗り越えて今に立っているのか、乗り越えた振りをしているのか、はたまたそれに囚われ続けるのか・・・・・・・・ 朱琉:・・・・・・・・どの選択肢にしろ、皆幸福にならなければ嘘ってもんです。 > > > > >PM7:09 > > >「じゃあね、アリエスさん、 > また、明日学校でね。」 >と、アリエスを返した後、アルトは、パソコン部屋に引き返した。 >そして、すぐ、パソコンから、アングラサイトに入り、幾つかのサイトを回り道をして《バラの下》という掲示板サイトに、入る。 >「・・・・エンヴィーは、カキコしてないか。 > くそ、分かってるのに、手が出せないなんて。」 >目当ての書き込みがないのを確認すると、すぐに、電源を切り、自宅へ、急いで帰る。 >しかし、門限の七時半に間に合わず、夕飯抜きの刑になってまった。 朱琉:厳しいな・・・・。 アミイ:夕食抜きは、辛いわね。あれで眠れないこともあるし。 > > > > >PM;11:24 > >「これでよしっと。 > 流石に、二十件は、きつかった。」 >三時間ほどで、二十件あまりを情報屋としての仕事を片付け、延びをするアルト。 >ぺきぺきと、小気味いい音がした。 >その後、廊下をみると、すっかり冷えきったみそ汁とおにぎりが、ドア脇に置いてあった。 >《表の生活もちゃんとやりなさい。 ディスティア》とのことだった。 >「ディス姉ぇ、さんきゅ。」 >それを食べつつ、七時過ぎに入ったサイトと同じ《バラの下》に入る。 >つい、十五分前に書き込みされた記事を見て、アルトは、怒りの一言。 >「エンヴィー、お前に、ディス姉ぇも、アリエスさんも、渡さない。」 朱琉:アルト君・・・・乙男(おとめ)でもあり漢(おとこ)でもあり・・・・かっこいい・・・・ > > > >AM1:17 > >「おやすみなさい。」 >アルトは、誰にいうでもなく、部屋の電気を消し、ベッドに入る。 >それを、黎夜が、部屋の隅の羊のぬいぐるみから、そっとみていた。 > > > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >どうにか、終わりました。 >次回は、アリエス編ラストです。 >もしかしたら、次回の方が、難産かもしれないです。 > > >ともあれ、また次回。 朱琉:はい、では、また次回。 アミイ:久々なのに短くてごめんね? 二人:それでは、また! |
17703 | まだ それは遠い日のこと・・・・・ | 十叶 夕海 | 2006/6/13 14:08:09 |
記事番号17702へのコメント > >朱琉:こんにちは。久々のレス参ります。 ユア;こんにちは、ありがとうございます。 では、返レス参ります。 > >> >> >> >> >> >>「・・・・その前に、一つ確認していいかな?」 >>「・・・?どうぞ?」 >>ラビとしてではなく、アルトとしての声で、アリエスにそう聞いた。 >>それは、強く張られ過ぎた弦にも似ていた。 >>か細く、不安げで、強く言い返せば切れて、アルトが壊れてしまいそうな様相だ。 >>「ディス姉ぇが、間接的にでも、レイティスさん殺してたら、《チャイルドクラン》に行く?」 >>「・・・・・分からない。 >> 分からないですが、《吸血鬼》が居る以上、多分行かないわ。」 >>「・・・・・少し、安心した。」 >アミイ:私も少し、安心したわ。 >朱琉:でも・・・・・・・・『多分』ですよ? >アミイ:不吉なことは言わないでちょうだい。 久遠;そうよね。 ユア;ええと、次々回で、たぶん、アルトの台詞の『少し』が公開されます。 久遠;朱琉ちゃんの不吉な言葉も、あながち心配し過ぎじゃないのよね。 > >>アリエスの答を聞くと、調弦するように、また自ら『ラビ』になった。 >>しかし、昼間に比べれば、鋭さよりも、締念というか疲れというか、そんなものが明らかに混じっていた。 >>「じゃ、二つ目は、ディスティアが、レイティスの死にどうか変わっているか。」 >>「ええ。」 >>「まず、レイティスの死は、必然だった。 >> これを頭に入れておいて。 >> ・・・・三年前、やろうとしたのは、《チャイルドクラン》首魁・ゼノン=アシュハ=ウツギの首級を取る&本部壊滅作戦、各国の支部の情報撹乱から壊滅させるための電脳作戦・・・様々な作戦を当時たった、17歳のディスティアが、立案・指揮なんか全部した。 >> 《魔本主》《ノーフェイス》・・・・もちろん、《万象知悉(ばんしょうちしつ)》なんかのベテラン時が、手を貸していたけれどね。 >> レイティスにしたって、親友のエリスの敵討ちって意味合いも会ったろうしね。 >> でもね、その全作戦の開始は、三月二十日だった。 >> だけど、レイティスが死んだのは、その一,二ヶ月前のこと。 >> その時期に、《吸血鬼》殺された。 >> ・・・・たぶんね、ゼノンは、全てを知っていて、なお、潰すためもあるだろうけど、指揮官のディスティアにダメージを与えるために、レイティスを殺した。 >> 昔の《クラン》の頃の、栄光を取り戻すって、そんなための金儲けのために、レイティスさんは死んだ・・・・。」 >>アルトの口調は、次第に熱を帯びるというか、憤りの色に染まって行った。 >>「俺は、その頃ラビじゃなかったし、作戦にとてもじゃないけど、参加できるようなレベルじゃなかったけれど、ハッカーの卵だった。 >> だから、知っていた。」 >>アルトは、少し間を置き、無理矢理自分の中の感情を抑え、さっきのような雰囲気に戻す。 >>しかし、それでも戻らないのか、少々乱暴に、スコーンを食べ、ウーロン茶を飲む。 >>アリエスは、いろいろな感情を交ざり、絶句する。 >>「・・・・・・本当なことなの?」 >>「うん。 >> 三年前に会ったこと。 >> もう終わっていること。 >> 幾ら、後悔してもって変だけどね。 >> ・・・でも、アリエスさん、ディスティアは何も思わなかった訳じゃないよ。 >> そのとき、高校二年生だった、ディスティアは、その出来事の後、何も食べれなくなった・・・・・口に入れれるのは、医療用の栄養剤だけ、それ以外は全て胃が拒否した。 >> それでも、普通通りに学校に通った。 >> ・・・・事件の前以上に、仕事を入れるようになったのは、自罰行為って言う意味合いも会ったんだろうね。 >> ・・・・・・・以上二つ目。」 >>「・・・・・ありがとう。」 >>「一応、超過分の情報もう一つ分は、いつでもどうぞ。」 >>アルトは、複雑そうな表情のアリエスに、言葉とは裏腹に、明るめにそう言った。 >>それに、つられるように、アリエスからやや暗い表情が消える。 >>「ああ、もう七時? >> 黎夜に、送らせるから。」 >>「え、一人で帰れますよ。」 >>「ダメ、女の子だからね。」 >朱琉:・・・・・・・・(怒&涙) >アミイ:傷ついて傷ついて、傷つけられて・・・・。レイティス君の死は・・・・それに付随する全ては、『悲しい』だけでは済まされない、過去の傷痕。 > それを乗り越えて今に立っているのか、乗り越えた振りをしているのか、はたまたそれに囚われ続けるのか・・・・・・・・ >朱琉:・・・・・・・・どの選択肢にしろ、皆幸福にならなければ嘘ってもんです。 ユア:・・・・・・ごめんなさい、そしてありがとうございます。 久遠;何かは、『悲しい』だけじゃ、終わってないもの。 エイレンちゃんですら、やっと、乗り越えて立ってて、ディスちゃんは、フリだろうし、アリエスちゃんは、まだ囚われてるって感じね。 ユア;一応、味方サイトは、『幸せ』に終われるように、調整してます。 敵方も、『彼らに取っての幸せ』なるように。 > >> >> >> >> >>PM7:09 >> >> >>「じゃあね、アリエスさん、 >> また、明日学校でね。」 >>と、アリエスを返した後、アルトは、パソコン部屋に引き返した。 >>そして、すぐ、パソコンから、アングラサイトに入り、幾つかのサイトを回り道をして《バラの下》という掲示板サイトに、入る。 >>「・・・・エンヴィーは、カキコしてないか。 >> くそ、分かってるのに、手が出せないなんて。」 >>目当ての書き込みがないのを確認すると、すぐに、電源を切り、自宅へ、急いで帰る。 >>しかし、門限の七時半に間に合わず、夕飯抜きの刑になってまった。 >朱琉:厳しいな・・・・。 >アミイ:夕食抜きは、辛いわね。あれで眠れないこともあるし。 ユア;ディスちゃん編の最後でも、フォローしてありますが。 久遠;Eメールで、知らせてあれば、遅れてもいいんだけど、アルトくんそれを忘れてて。 ユア;門限破って、夕飯抜きになったと。 ちなみに、ここ数日破っていたというせいもありますが。 久遠;でも、夜眠れないのはキツいわよ? > >> >> >> >> >>PM;11:24 >> >>「これでよしっと。 >> 流石に、二十件は、きつかった。」 >>三時間ほどで、二十件あまりを情報屋としての仕事を片付け、延びをするアルト。 >>ぺきぺきと、小気味いい音がした。 >>その後、廊下をみると、すっかり冷えきったみそ汁とおにぎりが、ドア脇に置いてあった。 >>《表の生活もちゃんとやりなさい。 ディスティア》とのことだった。 >>「ディス姉ぇ、さんきゅ。」 >>それを食べつつ、七時過ぎに入ったサイトと同じ《バラの下》に入る。 >>つい、十五分前に書き込みされた記事を見て、アルトは、怒りの一言。 >>「エンヴィー、お前に、ディス姉ぇも、アリエスさんも、渡さない。」 >朱琉:アルト君・・・・乙男(おとめ)でもあり漢(おとこ)でもあり・・・・かっこいい・・・・ ユア;『時の旅人』版と違って、ラヴ要素が入っても、それは、変わってませんしね。 次々回で、『エンヴィー』こと『片眼王』の正体というか目的が分かります。 > >> >> >> >>AM1:17 >> >>「おやすみなさい。」 >>アルトは、誰にいうでもなく、部屋の電気を消し、ベッドに入る。 >>それを、黎夜が、部屋の隅の羊のぬいぐるみから、そっとみていた。 >> >> >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>どうにか、終わりました。 >>次回は、アリエス編ラストです。 >>もしかしたら、次回の方が、難産かもしれないです。 >> >> >>ともあれ、また次回。 >朱琉:はい、では、また次回。 >アミイ:久々なのに短くてごめんね? >二人:それでは、また! > > ユア;はい、ありがとうございました。 久遠;次回は、今日か明日かしらね、そっちもよろしくね。 二人:また、何処かで。 |
17704 | 家族の写真 ACT43 例えば こんな日常 FromアリエスB | 十叶 夕海 | 2006/6/13 23:46:13 |
記事番号17698へのコメント どうも、十叶夕海 ええと、今回は、黎夜が、とんでもないことをやらかしていますが。 彼女に、悪気は無いです。 あるのは、人間の常識の無さだけです。 それを念頭に、半分以降をお読みください。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 「・・・・その前に、一つ確認していいかな?」 「・・・?どうぞ?」 裏稼業としてではなく、クラスメイトとしての声で、アリエスにそう訊ねてきた。 それは、どこか、小さな子供が親を求めてぐずってるようにアリエスには、感じられた。 どこか、焦りと求めるココロが、両立しているように。 「ディス姉ぇが、間接的にでも、レイティスさん殺してたら、《チャイルドクラン》に行く?」 「・・・・・分からない。 分からないですが、《吸血鬼》が居る以上、多分行かないわ。」 「・・・・・少し、安心した。」 自分の答を聞くと、仮面を交換するように、また自ら『ラビ』になった。 しかし、昼間に比べれば、『渡したくないな』という、雰囲気がありありと漂っていた。 「じゃ、二つ目は、ディスティアが、レイティスの死にどうか変わっているか。」 「ええ。」 「まず、レイティスの死は、必然だった。 これを頭に入れておいて。 ・・・・三年前、やろうとしたのは、《チャイルドクラン》首魁・ゼノン=アシュハ=ウツギの首級を取る&本部壊滅作戦、各国の支部の情報撹乱から壊滅させるための電脳作戦・・・様々な作戦を当時たった、17歳のディスティアが、立案・指揮なんか全部した。 《魔本主》《ノーフェイス》・・・・もちろん、《万象知悉(ばんしょうちしつ)》なんかのベテラン時が、手を貸していたけれどね。 レイティスにしたって、親友のエリスの敵討ちって意味合いも会ったろうしね。 でもね、その全作戦の開始は、三月二十日だった。 だけど、レイティスが死んだのは、その一,二ヶ月前のこと。 その時期に、《吸血鬼》殺された。 ・・・・たぶんね、ゼノンは、全てを知っていて、なお、潰すためもあるだろうけど、指揮官のディスティアにダメージを与えるために、レイティスを殺した。 昔の《クラン》の頃の、栄光を取り戻すって、そんなための金儲けのために、レイティスさんは死んだ・・・・。」 アルトの口調は、次第に焦るというか、憤りと哀しい色に染まって言った。 「俺は、その頃ラビじゃなかったし、作戦にとてもじゃないけど、参加できるようなレベルじゃなかったけれど、ハッカーの卵だった。 だから、知っていた。」 アルトは、少し間を置き、無理矢理自分の中の感情を抑えた。 『ToBeCool』という言葉を実践するために。 しかし、それでも戻らないのか、少々乱暴に、スコーンを食べ、ウーロン茶を飲む。 アリエスは、自分の知らなかったことを知り、混乱する。 特に、エリスのことは、「『裏稼業』だから、アイツの死は仕方ないですね。」とそう口癖のように言っていたのをアリエスは知っていた。 「・・・・・・本当なことなの?」 「うん。 三年前に会ったこと。 もう終わっていること。 幾ら、後悔してもって変だけどね。 ・・・でも、アリエスさん、ディスティアは何も思わなかった訳じゃないよ。 そのとき、高校二年生だった、ディスティアは、その出来事の後、何も食べれなくなった・・・・・口に入れれるのは、医療用の栄養剤だけ、それ以外は全て胃が拒否した。 それでも、普通通りに学校に通った。 ・・・・事件の前以上に、仕事を入れるようになったのは、自罰行為って言う意味合いも会ったんだろうね。 ・・・・・・・以上二つ目。」 「・・・・・ありがとう。」 「一応、超過分の情報もう一つ分は、いつでもどうぞ。」 たぶん、不安そうにしている自分を励ますためだろうか、アルトはやや明るめにそう言った。 それに、つられるように、アリエスはやや暗い表情が消えたような気がした。 「ああ、もう七時? 黎夜に、送らせるから。」 「え、一人で帰れますよ。」 「ダメ、女の子だからね。」 大丈夫なのに、これでも、自分は、裏稼業をやって居るのだ。 戦闘と縁がない情報屋専門だけれど。 PM7:09 「じゃあね、アリエスさん、 また、明日学校でね。」 そう見送られて、アリエスは、さっきの黒いワンピースのお姉さんー黎夜と一緒に、マンションへの夜道を歩く。 「帰ってもかまいませんよ、黎夜さん。」 「黎夜でいい。 主の命令だ、背く訳にも行かぬよ。 それに、聞きたいことがあるのだろう、『戦乙女』?」 「ええ。まず、その『戦乙女』というのは?」 「聞いたことないか? お伽噺だけどね。 表では、この先ずっと語り継がれることも、思い出されることさえもないそんな、お伽噺。 裏でも、もう知る人は少なく、語り継ぐのもお伽噺。 『【片眼王】と【戦乙女】が、手を取り、【歌乙女】が、それ支える時。 世界を手に入れるだろう。 【歌乙女】なくとも、手に入るが、其の時【戦乙女】は、冥女王ヘルに囚われる】 ・ ・・・というような感じだ。 今代は、【戦乙女】は、貴女。【歌乙女】ディスティア様。 【片眼王】は、《チャイルドクラン》にいるわ。」 暗い夜道にある意味一番合った静かで、淡々とした語り口で、何でもないように話す黎夜。 アリエスには、そんな彼女が、寂しそうに見えた。 そして、ついこんなことを聞いてしまった。 「・・・・・寂しくないんですか?」 「・・・何・・・私のこと?」 「ええ。」 「さあ、どうなんだろう。 人間なら、まだはっきり分かるんだろうけどね。 ・ ・・・妖魔でも、まだ生まれたてもう同然の刹なら、分かるだろうけどね。」 「刹?」 「ああ、私の弟分だね。 ディスティア様の式神みたいなことをやっている。」 刹のことを話している黎夜は、少し誇らしそうだった。 表情も、少しだけほころんでいる。 「・・・羨ましいのかもしれませんね。 ところで、なぜ、ディスティアさんの式神が弟分なので?」 「元々、私はディスティアの式神だったというか、主を亡くして彷徨っていた時に、拾われて、そのすぐ後に、刹が、ディスティアの式神になったの。 三年前に、私はアルトに会って、主替えをした外法式神だけどね。」 「・・・・そんなに、何故ヴァリードくんに?」 「・・・惚れ込んでいるのかって? ・ ・・そりゃね、一途だからさ。 でも、危うい。だから守りたいと思ったんだよ、あの笑顔をね。」 ちくり、何か分からない感触が胸を刺したような気がした。 この感情に名前をあえて付けるのなら、『嫉妬』だろう。 たとえ、気付いていても、アリエスは気がつかない振りをするだろう。 「だけどね、お前を守るのが、一番近いようだからね。 私の『印(しるし)』付けさせてくれない?」 「し、『印(しるし)』ですか?」 唐突な話題転換に、アリエスは、思わずたじろいだ。 なんとなく、『しるし』と言われると、痛い。とか跡が残るとか、考えてしまうのだろう。 「痛いとか、跡が残ったりしないでしょうね。」 特に、後者は、場所がプライベートゾーンでも、女の子でも気になるものだ。 しかし、黎夜は、その言葉に不思議そうに、こう返す。 「痛いって?」 「痛いって言うのは・・・・・・切られたり打たれたりして、肉体苦しかったり、苦痛を感じことですよ?。」 自信が無いように、語尾は消え入るように、アリエスは,教える。 その言葉を、よく咀嚼するように、それから、少し口の端を上げる程度に微笑むと、自信たっぷりに、こう言った。 「つまり、痛いって言うのは、私にしてみれば、力を吸い取られることに近い訳だ。 ・ ・・・うん、大丈夫、痛くもないし、後も残らないよ。」 「なら、いいんですが。 もう付きましたし、あがりますか?」 そして、アリエスのマンションの居間部分。 やはり、モノが少なく荒涼とした雰囲気すらある。 紅茶を飲み終えた頃―午後八時半まで後数分。 「じゃ、『印』付けさせてもらう。」 身長差もあるのだが、力の差ももちろんある。 顔を両側から、挟み込むように、押さえられ、二人の顔の距離は、互いのまつげの本数まで分かるほど、近くなり・・・・・・ 「え、ちょ・・・・」 ちゅ〜〜〜×4 時間にして、約15秒。 そう、『印』とは、キスのこと。 まあ、房中術の類いもあるから、キスで印をつけるというのは、妖魔にしてみれば、そう不思議ではないのだろうが。 「はい、これで私の名前を呼べば、地球の裏側だろうとすぐに行けるよ。 どうした、アリエス?」 「貴女、キスだって、一言でも言いました?」 「言わなかった?」 「言ってません。」 「・・・・・・でも、痛くなかったろ?」 「そうですが。 ・ ・・・・・・・ちなみに、痛いとか跡が残るのはどんなのだったのです?」 「・・・・・後悔しても、いいの?」 そう言われては、さすがのアリエスも黙るしかない。 『それじゃね。』と、黎夜は、それ以上何か言われる前に、掻き消えた。 PM10:16 女子高生としても、裏稼業としても、今日のアリエスの就寝は早かった。 あのあと、念入りな歯磨きの後、シャワーを浴び、さらにもう一度念入りな歯磨きをして、早々に寝てしまおうと、この時間、もうベッドに入っていた。 ベッド横の背の低いライトスタンド台に一緒に置いてあるレイティスの写真に、こう一言。 「私は・・・どうすればいいんでしょうね。 ・ ・・・・・・・おやすみなさい、レイティス兄さん。」 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ ちょっと、アリエス嬢がすこし気の毒かなと思いました。 しかし、一応フォローします。 本編で、黎夜が、言いよどんだ他の方法は、主に次の三つ。 @お互いの腕などを切り、傷口を合わせる。 A黎夜が、噛み付くかキスマークを付ける。 B黎夜とアリエスが、×××(分からないなら、貴方は幸いです) @Aは、ともかく、Bは、多少ヤバメです。 全部に共通するのは、対象者の『気』のパターンを覚えるということです。 その中で『痛くなくて、跡が残らない』のが、本編のキスだった訳だったのです。 不埒で破廉恥な真似をしたかった訳ではないんです。 つまるところ、悪気はなかったんです。(始末悪いでしょうが。) 次回は、ディス嬢編です。 それでは、次回で。 |
17705 | そういう意味か・・・・・・・(微赤面) | 羅城 朱琉 | 2006/6/14 08:38:18 |
記事番号17704へのコメント > > > >どうも、十叶夕海 >ええと、今回は、黎夜が、とんでもないことをやらかしていますが。 >彼女に、悪気は無いです。 >あるのは、人間の常識の無さだけです。 >それを念頭に、半分以降をお読みください。 朱琉:・・・・と、言われていたのですが・・・・ついついキーボードに頭ぶつけてしまいました。 アミイ:変なところで恥らうんだから・・・・。 朱琉:ついつい、はっきりと想像してしまって・・・・。とにもかくにも、レス参ります。 > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > > > > >「・・・・その前に、一つ確認していいかな?」 >「・・・?どうぞ?」 >裏稼業としてではなく、クラスメイトとしての声で、アリエスにそう訊ねてきた。 >それは、どこか、小さな子供が親を求めてぐずってるようにアリエスには、感じられた。 >どこか、焦りと求めるココロが、両立しているように。 >「ディス姉ぇが、間接的にでも、レイティスさん殺してたら、《チャイルドクラン》に行く?」 >「・・・・・分からない。 > 分からないですが、《吸血鬼》が居る以上、多分行かないわ。」 >「・・・・・少し、安心した。」 >自分の答を聞くと、仮面を交換するように、また自ら『ラビ』になった。 >しかし、昼間に比べれば、『渡したくないな』という、雰囲気がありありと漂っていた。 >「じゃ、二つ目は、ディスティアが、レイティスの死にどうか変わっているか。」 >「ええ。」 >「まず、レイティスの死は、必然だった。 > これを頭に入れておいて。 > ・・・・三年前、やろうとしたのは、《チャイルドクラン》首魁・ゼノン=アシュハ=ウツギの首級を取る&本部壊滅作戦、各国の支部の情報撹乱から壊滅させるための電脳作戦・・・様々な作戦を当時たった、17歳のディスティアが、立案・指揮なんか全部した。 > 《魔本主》《ノーフェイス》・・・・もちろん、《万象知悉(ばんしょうちしつ)》なんかのベテラン時が、手を貸していたけれどね。 > レイティスにしたって、親友のエリスの敵討ちって意味合いも会ったろうしね。 > でもね、その全作戦の開始は、三月二十日だった。 > だけど、レイティスが死んだのは、その一,二ヶ月前のこと。 > その時期に、《吸血鬼》殺された。 > ・・・・たぶんね、ゼノンは、全てを知っていて、なお、潰すためもあるだろうけど、指揮官のディスティアにダメージを与えるために、レイティスを殺した。 > 昔の《クラン》の頃の、栄光を取り戻すって、そんなための金儲けのために、レイティスさんは死んだ・・・・。」 >アルトの口調は、次第に焦るというか、憤りと哀しい色に染まって言った。 >「俺は、その頃ラビじゃなかったし、作戦にとてもじゃないけど、参加できるようなレベルじゃなかったけれど、ハッカーの卵だった。 > だから、知っていた。」 >アルトは、少し間を置き、無理矢理自分の中の感情を抑えた。 >『ToBeCool』という言葉を実践するために。 >しかし、それでも戻らないのか、少々乱暴に、スコーンを食べ、ウーロン茶を飲む。 >アリエスは、自分の知らなかったことを知り、混乱する。 >特に、エリスのことは、「『裏稼業』だから、アイツの死は仕方ないですね。」とそう口癖のように言っていたのをアリエスは知っていた。 >「・・・・・・本当なことなの?」 >「うん。 > 三年前に会ったこと。 > もう終わっていること。 > 幾ら、後悔してもって変だけどね。 > ・・・でも、アリエスさん、ディスティアは何も思わなかった訳じゃないよ。 > そのとき、高校二年生だった、ディスティアは、その出来事の後、何も食べれなくなった・・・・・口に入れれるのは、医療用の栄養剤だけ、それ以外は全て胃が拒否した。 > それでも、普通通りに学校に通った。 > ・・・・事件の前以上に、仕事を入れるようになったのは、自罰行為って言う意味合いも会ったんだろうね。 > ・・・・・・・以上二つ目。」 >「・・・・・ありがとう。」 >「一応、超過分の情報もう一つ分は、いつでもどうぞ。」 >たぶん、不安そうにしている自分を励ますためだろうか、アルトはやや明るめにそう言った。 >それに、つられるように、アリエスはやや暗い表情が消えたような気がした。 >「ああ、もう七時? > 黎夜に、送らせるから。」 >「え、一人で帰れますよ。」 >「ダメ、女の子だからね。」 >大丈夫なのに、これでも、自分は、裏稼業をやって居るのだ。 >戦闘と縁がない情報屋専門だけれど。 アミイ:比較的冷静に聞いていられて、良かった良かった。 朱琉:でも、まだ判らないですよ? アミイ:突然暴走、とか? 朱琉:いえす。 > > > >PM7:09 > > >「じゃあね、アリエスさん、 > また、明日学校でね。」 >そう見送られて、アリエスは、さっきの黒いワンピースのお姉さんー黎夜と一緒に、マンションへの夜道を歩く。 >「帰ってもかまいませんよ、黎夜さん。」 >「黎夜でいい。 > 主の命令だ、背く訳にも行かぬよ。 > それに、聞きたいことがあるのだろう、『戦乙女』?」 >「ええ。まず、その『戦乙女』というのは?」 >「聞いたことないか? > お伽噺だけどね。 > 表では、この先ずっと語り継がれることも、思い出されることさえもないそんな、お伽噺。 > 裏でも、もう知る人は少なく、語り継ぐのもお伽噺。 > 『【片眼王】と【戦乙女】が、手を取り、【歌乙女】が、それ支える時。 > 世界を手に入れるだろう。 > 【歌乙女】なくとも、手に入るが、其の時【戦乙女】は、冥女王ヘルに囚われる】 > ・ ・・・というような感じだ。 > 今代は、【戦乙女】は、貴女。【歌乙女】ディスティア様。 > 【片眼王】は、《チャイルドクラン》にいるわ。」 朱琉:えと、【片眼王】=ちらっと名前が出た『エンヴィー』でしたよね?と、いう事は・・・・『エンヴィー』とアリエスが手を結んで、そこにディス嬢が協力(?)すると、世界が手に入る、と。で、ディス嬢の協力が無かった場合、世界は手に入るけど、アリエスは死ぬ、と。 アミイ:つまりは・・・・その『エンヴィー』君の目的が『世界を手に入れる』ことだった場合、目的達成のためには、少なくともアリエスちゃんがいればいい、と・・・・。 朱琉:・・・・・・・・その内、アリエスは拉致られるんじゃなかろうか・・・・とか思ってしまいましたが・・・・・・・・。 >暗い夜道にある意味一番合った静かで、淡々とした語り口で、何でもないように話す黎夜。 >アリエスには、そんな彼女が、寂しそうに見えた。 >そして、ついこんなことを聞いてしまった。 >「・・・・・寂しくないんですか?」 >「・・・何・・・私のこと?」 >「ええ。」 >「さあ、どうなんだろう。 > 人間なら、まだはっきり分かるんだろうけどね。 > ・ ・・・妖魔でも、まだ生まれたてもう同然の刹なら、分かるだろうけどね。」 >「刹?」 >「ああ、私の弟分だね。 > ディスティア様の式神みたいなことをやっている。」 >刹のことを話している黎夜は、少し誇らしそうだった。 >表情も、少しだけほころんでいる。 >「・・・羨ましいのかもしれませんね。 > ところで、なぜ、ディスティアさんの式神が弟分なので?」 >「元々、私はディスティアの式神だったというか、主を亡くして彷徨っていた時に、拾われて、そのすぐ後に、刹が、ディスティアの式神になったの。 > 三年前に、私はアルトに会って、主替えをした外法式神だけどね。」 >「・・・・そんなに、何故ヴァリードくんに?」 >「・・・惚れ込んでいるのかって? >・ ・・そりゃね、一途だからさ。 >でも、危うい。だから守りたいと思ったんだよ、あの笑顔をね。」 >ちくり、何か分からない感触が胸を刺したような気がした。 >この感情に名前をあえて付けるのなら、『嫉妬』だろう。 >たとえ、気付いていても、アリエスは気がつかない振りをするだろう。 アミイ:アリエスちゃんらしいけど・・・・おねーさんはすこし寂しく思うわ。 朱琉:素直になれない・・・・というより、そんな感情があること自体否定してしまいそうですね。 >「だけどね、お前を守るのが、一番近いようだからね。 > 私の『印(しるし)』付けさせてくれない?」 >「し、『印(しるし)』ですか?」 >唐突な話題転換に、アリエスは、思わずたじろいだ。 >なんとなく、『しるし』と言われると、痛い。とか跡が残るとか、考えてしまうのだろう。 >「痛いとか、跡が残ったりしないでしょうね。」 >特に、後者は、場所がプライベートゾーンでも、女の子でも気になるものだ。 >しかし、黎夜は、その言葉に不思議そうに、こう返す。 >「痛いって?」 >「痛いって言うのは・・・・・・切られたり打たれたりして、肉体苦しかったり、苦痛を感じことですよ?。」 >自信が無いように、語尾は消え入るように、アリエスは,教える。 >その言葉を、よく咀嚼するように、それから、少し口の端を上げる程度に微笑むと、自信たっぷりに、こう言った。 >「つまり、痛いって言うのは、私にしてみれば、力を吸い取られることに近い訳だ。 >・ ・・・うん、大丈夫、痛くもないし、後も残らないよ。」 >「なら、いいんですが。 > もう付きましたし、あがりますか?」 >そして、アリエスのマンションの居間部分。 >やはり、モノが少なく荒涼とした雰囲気すらある。 >紅茶を飲み終えた頃―午後八時半まで後数分。 >「じゃ、『印』付けさせてもらう。」 >身長差もあるのだが、力の差ももちろんある。 >顔を両側から、挟み込むように、押さえられ、二人の顔の距離は、互いのまつげの本数まで分かるほど、近くなり・・・・・・ >「え、ちょ・・・・」 >ちゅ〜〜〜×4 >時間にして、約15秒。 >そう、『印』とは、キスのこと。 >まあ、房中術の類いもあるから、キスで印をつけるというのは、妖魔にしてみれば、そう不思議ではないのだろうが。 朱琉:(がづっ)・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!! アミイ:・・・・とまあ、キーボードに頭ぶつけて絶句してる朱琉の図、ね。 朱琉:そ・・・・・・・・そういう意味でしたか・・・・(微赤面) アミイ:だらしないわねぇ、これくらいで赤くなるなんて。イタいのは平気なくせに。 朱琉:・・・・・・・・だって、イタい系を想定していたのに・・・・・・・・覚悟の方向性が違って・・・・・・・・ アミイ:と、まあ、口ではいろいろ言ってるし、リアクションも妙に派手だけど、楽しんで読んでるから心配しないでね! >「はい、これで私の名前を呼べば、地球の裏側だろうとすぐに行けるよ。 > どうした、アリエス?」 >「貴女、キスだって、一言でも言いました?」 >「言わなかった?」 >「言ってません。」 >「・・・・・・でも、痛くなかったろ?」 >「そうですが。 >・ ・・・・・・・ちなみに、痛いとか跡が残るのはどんなのだったのです?」 >「・・・・・後悔しても、いいの?」 >そう言われては、さすがのアリエスも黙るしかない。 >『それじゃね。』と、黎夜は、それ以上何か言われる前に、掻き消えた。 > > > > >PM10:16 > >女子高生としても、裏稼業としても、今日のアリエスの就寝は早かった。 >あのあと、念入りな歯磨きの後、シャワーを浴び、さらにもう一度念入りな歯磨きをして、早々に寝てしまおうと、この時間、もうベッドに入っていた。 >ベッド横の背の低いライトスタンド台に一緒に置いてあるレイティスの写真に、こう一言。 >「私は・・・どうすればいいんでしょうね。 >・ ・・・・・・・おやすみなさい、レイティス兄さん。」 > > > > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >ちょっと、アリエス嬢がすこし気の毒かなと思いました。 >しかし、一応フォローします。 >本編で、黎夜が、言いよどんだ他の方法は、主に次の三つ。 > >@お互いの腕などを切り、傷口を合わせる。 > >A黎夜が、噛み付くかキスマークを付ける。 > >B黎夜とアリエスが、×××(分からないなら、貴方は幸いです) 朱琉:・・・・・・・・@想定していました。 アミイ:あんたね・・・・・・・・。 > > >@Aは、ともかく、Bは、多少ヤバメです。 >全部に共通するのは、対象者の『気』のパターンを覚えるということです。 >その中で『痛くなくて、跡が残らない』のが、本編のキスだった訳だったのです。 >不埒で破廉恥な真似をしたかった訳ではないんです。 >つまるところ、悪気はなかったんです。(始末悪いでしょうが。) > > >次回は、ディス嬢編です。 >それでは、次回で。 朱琉:今回も、いろいろ言いつつ楽しく読ませていただきました。1限目からいきなり実習のため、今回はこの辺で。 二人:では、また! |
17706 | そう言う意味でした。 | 十叶 夕海 | 2006/6/14 20:18:36 |
記事番号17705へのコメント > >> >> >> >>どうも、十叶夕海 >>ええと、今回は、黎夜が、とんでもないことをやらかしていますが。 >>彼女に、悪気は無いです。 >>あるのは、人間の常識の無さだけです。 >>それを念頭に、半分以降をお読みください。 >朱琉:・・・・と、言われていたのですが・・・・ついついキーボードに頭ぶつけてしまいました。 >アミイ:変なところで恥らうんだから・・・・。 >朱琉:ついつい、はっきりと想像してしまって・・・・。とにもかくにも、レス参ります。 ユア;・・・あはは、すみません。 久遠;ユアちゃんの配慮が・・・。 ユア:ともかく、返レス行きます。 > >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >> >> >> >>「・・・・その前に、一つ確認していいかな?」 >>「・・・?どうぞ?」 >>裏稼業としてではなく、クラスメイトとしての声で、アリエスにそう訊ねてきた。 >>それは、どこか、小さな子供が親を求めてぐずってるようにアリエスには、感じられた。 >>どこか、焦りと求めるココロが、両立しているように。 >>「ディス姉ぇが、間接的にでも、レイティスさん殺してたら、《チャイルドクラン》に行く?」 >>「・・・・・分からない。 >> 分からないですが、《吸血鬼》が居る以上、多分行かないわ。」 >>「・・・・・少し、安心した。」 >>自分の答を聞くと、仮面を交換するように、また自ら『ラビ』になった。 >>しかし、昼間に比べれば、『渡したくないな』という、雰囲気がありありと漂っていた。 >>「じゃ、二つ目は、ディスティアが、レイティスの死にどうか変わっているか。」 >>「ええ。」 >>「まず、レイティスの死は、必然だった。 >> これを頭に入れておいて。 >> ・・・・三年前、やろうとしたのは、《チャイルドクラン》首魁・ゼノン=アシュハ=ウツギの首級を取る&本部壊滅作戦、各国の支部の情報撹乱から壊滅させるための電脳作戦・・・様々な作戦を当時たった、17歳のディスティアが、立案・指揮なんか全部した。 >> 《魔本主》《ノーフェイス》・・・・もちろん、《万象知悉(ばんしょうちしつ)》なんかのベテラン時が、手を貸していたけれどね。 >> レイティスにしたって、親友のエリスの敵討ちって意味合いも会ったろうしね。 >> でもね、その全作戦の開始は、三月二十日だった。 >> だけど、レイティスが死んだのは、その一,二ヶ月前のこと。 >> その時期に、《吸血鬼》殺された。 >> ・・・・たぶんね、ゼノンは、全てを知っていて、なお、潰すためもあるだろうけど、指揮官のディスティアにダメージを与えるために、レイティスを殺した。 >> 昔の《クラン》の頃の、栄光を取り戻すって、そんなための金儲けのために、レイティスさんは死んだ・・・・。」 >>アルトの口調は、次第に焦るというか、憤りと哀しい色に染まって言った。 >>「俺は、その頃ラビじゃなかったし、作戦にとてもじゃないけど、参加できるようなレベルじゃなかったけれど、ハッカーの卵だった。 >> だから、知っていた。」 >>アルトは、少し間を置き、無理矢理自分の中の感情を抑えた。 >>『ToBeCool』という言葉を実践するために。 >>しかし、それでも戻らないのか、少々乱暴に、スコーンを食べ、ウーロン茶を飲む。 >>アリエスは、自分の知らなかったことを知り、混乱する。 >>特に、エリスのことは、「『裏稼業』だから、アイツの死は仕方ないですね。」とそう口癖のように言っていたのをアリエスは知っていた。 >>「・・・・・・本当なことなの?」 >>「うん。 >> 三年前に会ったこと。 >> もう終わっていること。 >> 幾ら、後悔してもって変だけどね。 >> ・・・でも、アリエスさん、ディスティアは何も思わなかった訳じゃないよ。 >> そのとき、高校二年生だった、ディスティアは、その出来事の後、何も食べれなくなった・・・・・口に入れれるのは、医療用の栄養剤だけ、それ以外は全て胃が拒否した。 >> それでも、普通通りに学校に通った。 >> ・・・・事件の前以上に、仕事を入れるようになったのは、自罰行為って言う意味合いも会ったんだろうね。 >> ・・・・・・・以上二つ目。」 >>「・・・・・ありがとう。」 >>「一応、超過分の情報もう一つ分は、いつでもどうぞ。」 >>たぶん、不安そうにしている自分を励ますためだろうか、アルトはやや明るめにそう言った。 >>それに、つられるように、アリエスはやや暗い表情が消えたような気がした。 >>「ああ、もう七時? >> 黎夜に、送らせるから。」 >>「え、一人で帰れますよ。」 >>「ダメ、女の子だからね。」 >>大丈夫なのに、これでも、自分は、裏稼業をやって居るのだ。 >>戦闘と縁がない情報屋専門だけれど。 >アミイ:比較的冷静に聞いていられて、良かった良かった。 >朱琉:でも、まだ判らないですよ? >アミイ:突然暴走、とか? >朱琉:いえす。 久遠:そうよね、何時つかみかかるかヒヤヒヤしてたわ。 ユア;・・・・ぎくりん 久遠:『今』は、まだ大丈夫よね。 ユア;ええ、『今』しばらくは。 一学期の間は多少、退屈にでも静かな予定ですので。 >> >> >> >>PM7:09 >> >> >>「じゃあね、アリエスさん、 >> また、明日学校でね。」 >>そう見送られて、アリエスは、さっきの黒いワンピースのお姉さんー黎夜と一緒に、マンションへの夜道を歩く。 >>「帰ってもかまいませんよ、黎夜さん。」 >>「黎夜でいい。 >> 主の命令だ、背く訳にも行かぬよ。 >> それに、聞きたいことがあるのだろう、『戦乙女』?」 >>「ええ。まず、その『戦乙女』というのは?」 >>「聞いたことないか? >> お伽噺だけどね。 >> 表では、この先ずっと語り継がれることも、思い出されることさえもないそんな、お伽噺。 >> 裏でも、もう知る人は少なく、語り継ぐのもお伽噺。 >> 『【片眼王】と【戦乙女】が、手を取り、【歌乙女】が、それ支える時。 >> 世界を手に入れるだろう。 >> 【歌乙女】なくとも、手に入るが、其の時【戦乙女】は、冥女王ヘルに囚われる】 >> ・ ・・・というような感じだ。 >> 今代は、【戦乙女】は、貴女。【歌乙女】ディスティア様。 >> 【片眼王】は、《チャイルドクラン》にいるわ。」 >朱琉:えと、【片眼王】=ちらっと名前が出た『エンヴィー』でしたよね?と、いう事は・・・・『エンヴィー』とアリエスが手を結んで、そこにディス嬢が協力(?)すると、世界が手に入る、と。で、ディス嬢の協力が無かった場合、世界は手に入るけど、アリエスは死ぬ、と。 >アミイ:つまりは・・・・その『エンヴィー』君の目的が『世界を手に入れる』ことだった場合、目的達成のためには、少なくともアリエスちゃんがいればいい、と・・・・。 >朱琉:・・・・・・・・その内、アリエスは拉致られるんじゃなかろうか・・・・とか思ってしまいましたが・・・・・・・・。 ユア;はい。でも、『エンヴィー』は、役職名ですが。 久遠;そうよね、ディスちゃんは、安全装置なの。 ユア;・・・・・拉致ることは無いです。 それだけは、朧げなプロットでも確定済みです。 > >>暗い夜道にある意味一番合った静かで、淡々とした語り口で、何でもないように話す黎夜。 >>アリエスには、そんな彼女が、寂しそうに見えた。 >>そして、ついこんなことを聞いてしまった。 >>「・・・・・寂しくないんですか?」 >>「・・・何・・・私のこと?」 >>「ええ。」 >>「さあ、どうなんだろう。 >> 人間なら、まだはっきり分かるんだろうけどね。 >> ・ ・・・妖魔でも、まだ生まれたてもう同然の刹なら、分かるだろうけどね。」 >>「刹?」 >>「ああ、私の弟分だね。 >> ディスティア様の式神みたいなことをやっている。」 >>刹のことを話している黎夜は、少し誇らしそうだった。 >>表情も、少しだけほころんでいる。 >>「・・・羨ましいのかもしれませんね。 >> ところで、なぜ、ディスティアさんの式神が弟分なので?」 >>「元々、私はディスティアの式神だったというか、主を亡くして彷徨っていた時に、拾われて、そのすぐ後に、刹が、ディスティアの式神になったの。 >> 三年前に、私はアルトに会って、主替えをした外法式神だけどね。」 >>「・・・・そんなに、何故ヴァリードくんに?」 >>「・・・惚れ込んでいるのかって? >>・ ・・そりゃね、一途だからさ。 >>でも、危うい。だから守りたいと思ったんだよ、あの笑顔をね。」 >>ちくり、何か分からない感触が胸を刺したような気がした。 >>この感情に名前をあえて付けるのなら、『嫉妬』だろう。 >>たとえ、気付いていても、アリエスは気がつかない振りをするだろう。 >アミイ:アリエスちゃんらしいけど・・・・おねーさんはすこし寂しく思うわ。 >朱琉:素直になれない・・・・というより、そんな感情があること自体否定してしまいそうですね。 久遠:そうよね、恋こそ人生最大の楽しみなのに。 ユア;・・・・今の予定ですと、皮肉にも、敵に諭されそうですね。 今は、アリエス嬢も、レイティスさんのことしか頭にないようですので。 > >>「だけどね、お前を守るのが、一番近いようだからね。 >> 私の『印(しるし)』付けさせてくれない?」 >>「し、『印(しるし)』ですか?」 >>唐突な話題転換に、アリエスは、思わずたじろいだ。 >>なんとなく、『しるし』と言われると、痛い。とか跡が残るとか、考えてしまうのだろう。 >>「痛いとか、跡が残ったりしないでしょうね。」 >>特に、後者は、場所がプライベートゾーンでも、女の子でも気になるものだ。 >>しかし、黎夜は、その言葉に不思議そうに、こう返す。 >>「痛いって?」 >>「痛いって言うのは・・・・・・切られたり打たれたりして、肉体苦しかったり、苦痛を感じことですよ?。」 >>自信が無いように、語尾は消え入るように、アリエスは,教える。 >>その言葉を、よく咀嚼するように、それから、少し口の端を上げる程度に微笑むと、自信たっぷりに、こう言った。 >>「つまり、痛いって言うのは、私にしてみれば、力を吸い取られることに近い訳だ。 >>・ ・・・うん、大丈夫、痛くもないし、後も残らないよ。」 >>「なら、いいんですが。 >> もう付きましたし、あがりますか?」 >>そして、アリエスのマンションの居間部分。 >>やはり、モノが少なく荒涼とした雰囲気すらある。 >>紅茶を飲み終えた頃―午後八時半まで後数分。 >>「じゃ、『印』付けさせてもらう。」 >>身長差もあるのだが、力の差ももちろんある。 >>顔を両側から、挟み込むように、押さえられ、二人の顔の距離は、互いのまつげの本数まで分かるほど、近くなり・・・・・・ >>「え、ちょ・・・・」 >>ちゅ〜〜〜×4 >>時間にして、約15秒。 >>そう、『印』とは、キスのこと。 >>まあ、房中術の類いもあるから、キスで印をつけるというのは、妖魔にしてみれば、そう不思議ではないのだろうが。 >朱琉:(がづっ)・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!! >アミイ:・・・・とまあ、キーボードに頭ぶつけて絶句してる朱琉の図、ね。 >朱琉:そ・・・・・・・・そういう意味でしたか・・・・(微赤面) >アミイ:だらしないわねぇ、これくらいで赤くなるなんて。イタいのは平気なくせに。 >朱琉:・・・・・・・・だって、イタい系を想定していたのに・・・・・・・・覚悟の方向性が違って・・・・・・・・ >アミイ:と、まあ、口ではいろいろ言ってるし、リアクションも妙に派手だけど、楽しんで読んでるから心配しないでね! ユア;・・・・あははっははは 久遠:なに、引きつり笑いしつつ、ガッツポーズしてるの? ユア;いえ、いい反応もらえて嬉しいなぁと。 久遠;セオリー外せばね。 ユア;でもまあ、作者冥利に尽きるって感じです。 >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>ちょっと、アリエス嬢がすこし気の毒かなと思いました。 >>しかし、一応フォローします。 >>本編で、黎夜が、言いよどんだ他の方法は、主に次の三つ。 >> >>@お互いの腕などを切り、傷口を合わせる。 >> >>A黎夜が、噛み付くかキスマークを付ける。 >> >>B黎夜とアリエスが、×××(分からないなら、貴方は幸いです) >朱琉:・・・・・・・・@想定していました。 >アミイ:あんたね・・・・・・・・。 ユア:一応、女の子に戦闘以外で、傷をつけるのは、ためらわれたので。 久遠:ユアちゃん、それもどうかと思うわ。 > >> >> >>@Aは、ともかく、Bは、多少ヤバメです。 >>全部に共通するのは、対象者の『気』のパターンを覚えるということです。 >>その中で『痛くなくて、跡が残らない』のが、本編のキスだった訳だったのです。 >>不埒で破廉恥な真似をしたかった訳ではないんです。 >>つまるところ、悪気はなかったんです。(始末悪いでしょうが。) >> >> >>次回は、ディス嬢編です。 >>それでは、次回で。 >朱琉:今回も、いろいろ言いつつ楽しく読ませていただきました。1限目からいきなり実習のため、今回はこの辺で。 >二人:では、また! > ユア;こちらこそ、ありがとうございました。 二人;では、次回で. > > |
17707 | 家族の写真 ACT44 例えば こんな日常 Fromディスティア@ | 十叶 夕海 | 2006/6/14 23:18:55 |
記事番号17698へのコメント ディスティア=ヴァリード 六年前亡くした大切な人の仇と 師匠の従妹を味方に求む ただ 闘いの歌を紡ぐ 歌乙女 AM5:45 焦げ茶の木目プリントの家具を簡潔に並べ、(ベッド、パソコンデスク、本棚)、床とロウテーブルは、ベージュとオフホワイト)よけいなものは、ほとんど出ていない。 アルトと違い、裏家業をやっているという証拠は、部屋を探しても、クロゼットの中の尼僧服とおパソコンの幾つかのデータだけであろう。 ジリジリジリジリ・・・・ そんな部屋を今は、けたたましい目覚まし音が、支配していた。 それは、割とすぐ布団から生えた白い手に止められた。 ゴトン それと同時に、白い手の持ち主ーディスティアは、ベッドから落ちた。 今の時期の寝間着の甚兵衛の前がはだけ、少々きわどくなっている。 昨晩は、裏稼業の外の仕事は無かったが、15日の調整や外国のメンバーの航空券やホテルの手配などで寝たのが、AM2:00過ぎ、だったのだ。 しかし、今日は、一限目からの授業だ。 それに、母・ルピナスは温泉旅行の次の日からホテルで缶詰中だし、姉のファランも、勤め先の慰安旅行で居ない。 父・レンシェルマは、早起きするのが苦手だ。 必然的に、ディスティアが、朝ご飯を作らないと行けないのだ。 どうにか、起きだしたディスティアは、目覚まし代わりに、熱いシャワーを浴びるために、クローゼットから、バスタオルを引っ張りだし、階下におりる。 今日の服装は、短めの黒地に暗く赤いバラを胸にプリントしたの七分のTシャツ、やや長めの淡い水色の薄めの上着、くるぶし丈のアジアンティストのロングスカートだ。 今日は、バイクなのに、冒険チックな服装だ。 AM7:25 本日の朝は、ディスティアの気力の問題か、弁当に合わせてか、洋食だ。 バターロールに、一口コロッケとポテトサラダを順繰りに挟み、コロッケにソースをたっぷりしみ込ませたコロッケサンドとキュウリを荒めにみじん切りしたものとツナにマヨ和えにしたものを挟んだサンドを主食に、ニンジンピーマンタマネギ、ウィンナのみじん切り入りのオムレツ、カリカリベーコンなどが並ぶ。 デザート代わりに、生クリームにバナナとモモをあえて、蜂蜜を上に添えたバターロールサンド。 この時間になると、ナツメとエヴァンスは、自力で起きてきて、ちゃんと着替えた上で、一階に下りてきた。 でも、もう起きてこないと行けない、下の弟アルトはまだおりてこない。 「エヴァ、ナツメ、食べて行く前に、食器は水につけといて。 私は、アルトを起こしてくるから。」 と、ディスティアは、二階のアルトの部屋に入る。 相変わらず、ばらしたいのかどうかは分からないけど、『ラビ』用のウィンドブレーカーが出ているのは、いかがなものだろうか。 ベッドの上に、部屋の主は、いた。 「アルト、起きなさい。 今日は母さんも、ファラン姉さんも居ないんだから、これで、起きないなら、勝手になさい。」 ベッドの上で丸くなり、ウサギのような頭だけをちょこんと出ている。 ディスティアは、揺さぶるが、こう少しだけうなって起きない。 「うみゅ〜」 「アルト!!」 少し、怒ったディスティアは、布団の隙間から、腕を突っ込みくすぐり攻撃。 アルトが、ベッドから、転げ落ちるのをディスティアは、さっと、よけた。 「うみゅ・・・」 AM8:00 ー 玄関 「あのね、アルト。 裏も大切だろうけど、表もしっかりしろ。」 「ふみゅ〜い。」 とりあえず、ご飯と着替えと歯磨きを済ませたアルトは、もそもそと玄関に出る。 その彼に、ディスティアは、アルトの弁当箱とそれとは、別に少し小さめの弁当箱、併せて二つを渡す。 「あれ、なんで、二つ?」 「一つは、アリエスの。 正体バレたんでしょ? 『健康な食事から、反撃の力がわいてくるの。』って、伝えて。」 姉のどこか寂しげな笑顔に、アルトは弁当箱を受け取った。 この五分後、『ルキウスお願い』というメモ書きを残し、学校に行った。 一限目だけなので、午後二時頃には、帰れるかな。と思いつつ。 AM11:15 今日の講義を全部終えたディスティアは、一眠りしてから帰ろうと、演劇部の部室にいた。 この部室には、珍しいことに、ロフトがあり、演劇部は、簡易宿泊が出来るように幾つか、マットとブランケットと枕が置いてあるのだ。 ここ二年ほどは、ディスティアとアルティアー主役兼演出&裏方全般兼舞台監督ーが、よく利用している。 上着を脱いで、三つ編みにしてあった髪をほどき、横になり、うとうとし始めた。 それから、正午近くー。 横になっているディスティアの腰のあたりに、彼女を男性にしたような精悍と言っていい容貌に、短めの黒髪、鋭い鷹のような黒瞳、黒いぴったりとした服の男性系をとった式神が居た。 『ディスティア様。 ご就寝中、大変申し訳ございませぬが、報告がござりまする。』 「うっうん。 ああ、刹か、どうした?」 『主のまんしょんにて、先日の『宵颯』とやらが、倒れておりまする。」 彼は、前回まで出ていた黎夜の弟分である。 名前は、二人合わせて、『夜明けの瞬間』という意味で、ディスティアが付けたのだ。 ともかく、刹の報告を聞き、ディスティアは、飛び起きた。 「わかった。 刹、エイレンさんに、薬もらってきて。 《氣殺使いが、倒れた》そう言えば、分かるわ。」 『承知!!』 そして、その後、バイクにまたがったディスティアは、矢の如きの早さで、マンションへ向かった。 警察に見つかれば、スピード違反。何かに接触すれば、即事故でだ。 ディスティアが、自身のマンションのリビングに飛び込んだ時には、自身の血溜まりに、顔を沈めるように、宵颯は、倒れていた。 「宵颯、宵颯!!」 反応はない。 脈拍を確認するが、恐ろしく弱い。 「ちっ、子供が、なんで、《氣殺》なんて。」 ディスティアは、自身の指先をのど元にあて、エリスの《封印(シルド)》を解くための呪文 を早口で唱え、願いを囁く。 「宵颯、死ぬな。生きろ。 まだ、逝くな!!」 その『言葉』で、宵颯の脈がほんの少し戻る。 ほぼ同時に、刹が、飲み薬の小瓶を持って現れる。 『主、エイレン殿から、この薬をと。』 「ありがとう。」 それを受け取ると、ディスティアは栓を抜き、宵颯の口元にあてがい流し込もうとする。 流し込もうとしたのだが、嚥下せず、むしろむせたのか吐き出してしまった。 「やっぱりか。 しかし、傷がなかでは・・・・・」 ディスティアは、ひとつの考えに行き着くが、少し固まった。 ファーストキスなんかはとうの昔に、エリスに奪われた。 奪われたが、次に自分からするキスは、好きな相手にしたいと思うぐらいの少女性は残っている。 しかし、今回は、人命がかかっている。 『あ、主?』 「ド畜生、ユヴェルとしたかったのに!!」 ディスティアは、薬を一口呷ると、宵颯に口を合わせ薬を流し込む。 宵颯は、それでどうにか、薬を嚥下した。 この時、ディスティアは、『飲み薬以外も研究しとけ』と、真面目に思った。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ さて、今度会うときは、敵と思っていた宵颯が何故、ディスティアのマンションに? 『お母さん』と、『雨宿り』できる場所を求めてきたのか。 それとも、次回関係するエンヴィーと関係しているのか。 いろいろな、憶測・予想が錯綜するでしょうが、ともかくまた次回。 多分次回は来週に。 それでは、 |
17708 | ・・・・・・・・・・ッ!(とても文字では表現できない叫び) | 羅城 朱琉 | 2006/6/15 08:41:38 |
記事番号17707へのコメント 朱琉:こんにちは。読んでる最中、本気で変な叫びをしてしまった羅城 朱琉です。 アミイ:最近また増えてきたわね、学校で本気で叫ぶの。最近は、大分押し殺せるようになったのに。 朱琉:いやそれは・・・・理由は後ほど。では、レス参ります。 > > > > >ディスティア=ヴァリード > 六年前亡くした大切な人の仇と > 師匠の従妹を味方に求む > ただ 闘いの歌を紡ぐ 歌乙女 > > > >AM5:45 > > > >焦げ茶の木目プリントの家具を簡潔に並べ、(ベッド、パソコンデスク、本棚)、床とロウテーブルは、ベージュとオフホワイト)よけいなものは、ほとんど出ていない。 >アルトと違い、裏家業をやっているという証拠は、部屋を探しても、クロゼットの中の尼僧服とおパソコンの幾つかのデータだけであろう。 >ジリジリジリジリ・・・・ >そんな部屋を今は、けたたましい目覚まし音が、支配していた。 >それは、割とすぐ布団から生えた白い手に止められた。 >ゴトン >それと同時に、白い手の持ち主ーディスティアは、ベッドから落ちた。 >今の時期の寝間着の甚兵衛の前がはだけ、少々きわどくなっている。 >昨晩は、裏稼業の外の仕事は無かったが、15日の調整や外国のメンバーの航空券やホテルの手配などで寝たのが、AM2:00過ぎ、だったのだ。 >しかし、今日は、一限目からの授業だ。 >それに、母・ルピナスは温泉旅行の次の日からホテルで缶詰中だし、姉のファランも、勤め先の慰安旅行で居ない。 >父・レンシェルマは、早起きするのが苦手だ。 >必然的に、ディスティアが、朝ご飯を作らないと行けないのだ。 >どうにか、起きだしたディスティアは、目覚まし代わりに、熱いシャワーを浴びるために、クローゼットから、バスタオルを引っ張りだし、階下におりる。 >今日の服装は、短めの黒地に暗く赤いバラを胸にプリントしたの七分のTシャツ、やや長めの淡い水色の薄めの上着、くるぶし丈のアジアンティストのロングスカートだ。 >今日は、バイクなのに、冒険チックな服装だ。 朱琉:甚兵衛・・・・寝巻きそれなんですか・・・・。あれははだけやすいのに、よく『少々きわどい』くらいで済みましたね・・・・。 アミイ:流石、経験者ね。 朱琉:甚兵衛で寝たわけじゃないですって!ただちょっと、文化祭の衣装で・・・・ アミイ:とにかく、よく『少々どころではなくアブナい』状況にならなかったなー、と言うことね。 > > > > > > > > >AM8:00 ー 玄関 > >「あのね、アルト。 > 裏も大切だろうけど、表もしっかりしろ。」 >「ふみゅ〜い。」 >とりあえず、ご飯と着替えと歯磨きを済ませたアルトは、もそもそと玄関に出る。 >その彼に、ディスティアは、アルトの弁当箱とそれとは、別に少し小さめの弁当箱、併せて二つを渡す。 >「あれ、なんで、二つ?」 >「一つは、アリエスの。 > 正体バレたんでしょ? > 『健康な食事から、反撃の力がわいてくるの。』って、伝えて。」 >姉のどこか寂しげな笑顔に、アルトは弁当箱を受け取った。 > > >この五分後、『ルキウスお願い』というメモ書きを残し、学校に行った。 >一限目だけなので、午後二時頃には、帰れるかな。と思いつつ。 朱琉:ディス嬢の深遠なる策謀開始、ですね! アミイ:いや、それきっと違うから・・・・・・・・。いや、違わないかもしれないけど、その言い方、何か間違ってるから・・・・。 > > > > > > >AM11:15 > >今日の講義を全部終えたディスティアは、一眠りしてから帰ろうと、演劇部の部室にいた。 >この部室には、珍しいことに、ロフトがあり、演劇部は、簡易宿泊が出来るように幾つか、マットとブランケットと枕が置いてあるのだ。 >ここ二年ほどは、ディスティアとアルティアー主役兼演出&裏方全般兼舞台監督ーが、よく利用している。 >上着を脱いで、三つ編みにしてあった髪をほどき、横になり、うとうとし始めた。 >それから、正午近くー。 >横になっているディスティアの腰のあたりに、彼女を男性にしたような精悍と言っていい容貌に、短めの黒髪、鋭い鷹のような黒瞳、黒いぴったりとした服の男性系をとった式神が居た。 >『ディスティア様。 > ご就寝中、大変申し訳ございませぬが、報告がござりまする。』 >「うっうん。 > ああ、刹か、どうした?」 >『主のまんしょんにて、先日の『宵颯』とやらが、倒れておりまする。」 >彼は、前回まで出ていた黎夜の弟分である。 >名前は、二人合わせて、『夜明けの瞬間』という意味で、ディスティアが付けたのだ。 朱琉:『黎明』と『刹那』ですか。・・・・・・・・漢字変えて良かったかも。 アミイ:元ネタの名前は『黎耶』と書いて『れいや』だったのよね。『闇であるはずが無い』という意味で。 >ともかく、刹の報告を聞き、ディスティアは、飛び起きた。 >「わかった。 > 刹、エイレンさんに、薬もらってきて。 > 《氣殺使いが、倒れた》そう言えば、分かるわ。」 >『承知!!』 > > > > > >そして、その後、バイクにまたがったディスティアは、矢の如きの早さで、マンションへ向かった。 >警察に見つかれば、スピード違反。何かに接触すれば、即事故でだ。 >ディスティアが、自身のマンションのリビングに飛び込んだ時には、自身の血溜まりに、顔を沈めるように、宵颯は、倒れていた。 >「宵颯、宵颯!!」 >反応はない。 >脈拍を確認するが、恐ろしく弱い。 >「ちっ、子供が、なんで、《氣殺》なんて。」 >ディスティアは、自身の指先をのど元にあて、エリスの《封印(シルド)》を解くための呪文 >を早口で唱え、願いを囁く。 >「宵颯、死ぬな。生きろ。 > まだ、逝くな!!」 >その『言葉』で、宵颯の脈がほんの少し戻る。 >ほぼ同時に、刹が、飲み薬の小瓶を持って現れる。 >『主、エイレン殿から、この薬をと。』 >「ありがとう。」 >それを受け取ると、ディスティアは栓を抜き、宵颯の口元にあてがい流し込もうとする。 >流し込もうとしたのだが、嚥下せず、むしろむせたのか吐き出してしまった。 >「やっぱりか。 > しかし、傷がなかでは・・・・・」 >ディスティアは、ひとつの考えに行き着くが、少し固まった。 >ファーストキスなんかはとうの昔に、エリスに奪われた。 >奪われたが、次に自分からするキスは、好きな相手にしたいと思うぐらいの少女性は残っている。 >しかし、今回は、人命がかかっている。 >『あ、主?』 >「ド畜生、ユヴェルとしたかったのに!!」 >ディスティアは、薬を一口呷ると、宵颯に口を合わせ薬を流し込む。 >宵颯は、それでどうにか、薬を嚥下した。 >この時、ディスティアは、『飲み薬以外も研究しとけ』と、真面目に思った。 朱琉:・・・・・・・・(叫) アミイ:へ?・・・・何々・・・・宵颯君、どうなるの?に・・・・ディス嬢、『お約束』だ!に・・・・・・・・ 朱琉:他いろいろ、です・・・・。いやぁ、叫んだ叫んだ・・・・(少し息切れ) > > > > > > > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >さて、今度会うときは、敵と思っていた宵颯が何故、ディスティアのマンションに? >『お母さん』と、『雨宿り』できる場所を求めてきたのか。 >それとも、次回関係するエンヴィーと関係しているのか。 > > >いろいろな、憶測・予想が錯綜するでしょうが、ともかくまた次回。 >多分次回は来週に。 >それでは、 朱琉:はい、それではまた! 二人:また次回! |
17709 | ディスにも、幾つか隠し事がありますしね。 | 十叶 夕海 | 2006/6/15 21:46:56 |
記事番号17708へのコメント > >朱琉:こんにちは。読んでる最中、本気で変な叫びをしてしまった羅城 朱琉です。 >アミイ:最近また増えてきたわね、学校で本気で叫ぶの。最近は、大分押し殺せるようになったのに。 >朱琉:いやそれは・・・・理由は後ほど。では、レス参ります。 ユア;光栄ですね、最高級に 久遠;なのかしら? ユア;私も、みるたびに、にやにやしたり、もだえたりしてますから。 ・・・・・返レス行きます。 > >> >> >> >> >>ディスティア=ヴァリード >> 六年前亡くした大切な人の仇と >> 師匠の従妹を味方に求む >> ただ 闘いの歌を紡ぐ 歌乙女 >> >> >> >>AM5:45 >> >> >> >>焦げ茶の木目プリントの家具を簡潔に並べ、(ベッド、パソコンデスク、本棚)、床とロウテーブルは、ベージュとオフホワイト)よけいなものは、ほとんど出ていない。 >>アルトと違い、裏家業をやっているという証拠は、部屋を探しても、クロゼットの中の尼僧服とおパソコンの幾つかのデータだけであろう。 >>ジリジリジリジリ・・・・ >>そんな部屋を今は、けたたましい目覚まし音が、支配していた。 >>それは、割とすぐ布団から生えた白い手に止められた。 >>ゴトン >>それと同時に、白い手の持ち主ーディスティアは、ベッドから落ちた。 >>今の時期の寝間着の甚兵衛の前がはだけ、少々きわどくなっている。 >>昨晩は、裏稼業の外の仕事は無かったが、15日の調整や外国のメンバーの航空券やホテルの手配などで寝たのが、AM2:00過ぎ、だったのだ。 >>しかし、今日は、一限目からの授業だ。 >>それに、母・ルピナスは温泉旅行の次の日からホテルで缶詰中だし、姉のファランも、勤め先の慰安旅行で居ない。 >>父・レンシェルマは、早起きするのが苦手だ。 >>必然的に、ディスティアが、朝ご飯を作らないと行けないのだ。 >>どうにか、起きだしたディスティアは、目覚まし代わりに、熱いシャワーを浴びるために、クローゼットから、バスタオルを引っ張りだし、階下におりる。 >>今日の服装は、短めの黒地に暗く赤いバラを胸にプリントしたの七分のTシャツ、やや長めの淡い水色の薄めの上着、くるぶし丈のアジアンティストのロングスカートだ。 >>今日は、バイクなのに、冒険チックな服装だ。 >朱琉:甚兵衛・・・・寝巻きそれなんですか・・・・。あれははだけやすいのに、よく『少々きわどい』くらいで済みましたね・・・・。 >アミイ:流石、経験者ね。 >朱琉:甚兵衛で寝たわけじゃないですって!ただちょっと、文化祭の衣装で・・・・ >アミイ:とにかく、よく『少々どころではなくアブナい』状況にならなかったなー、と言うことね。 ユア:アンダーなしでも、とりあえず、乳頭は、みえなかったので。 久遠:ユアちゃんは、何年か前まで、甚兵衛を寝間着にしてたので、ある意味実体験ね。 ユア;ディス嬢の日常的な寝間着ということです。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >>AM8:00 ー 玄関 >> >>「あのね、アルト。 >> 裏も大切だろうけど、表もしっかりしろ。」 >>「ふみゅ〜い。」 >>とりあえず、ご飯と着替えと歯磨きを済ませたアルトは、もそもそと玄関に出る。 >>その彼に、ディスティアは、アルトの弁当箱とそれとは、別に少し小さめの弁当箱、併せて二つを渡す。 >>「あれ、なんで、二つ?」 >>「一つは、アリエスの。 >> 正体バレたんでしょ? >> 『健康な食事から、反撃の力がわいてくるの。』って、伝えて。」 >>姉のどこか寂しげな笑顔に、アルトは弁当箱を受け取った。 >> >> >>この五分後、『ルキウスお願い』というメモ書きを残し、学校に行った。 >>一限目だけなので、午後二時頃には、帰れるかな。と思いつつ。 >朱琉:ディス嬢の深遠なる策謀開始、ですね! >アミイ:いや、それきっと違うから・・・・・・・・。いや、違わないかもしれないけど、その言い方、何か間違ってるから・・・・。 ユア;ええ、ディス嬢の深遠なる策謀です。 久遠;言い得て妙よね。 なんか、それの理由の一端が、次回明かされるみたい。 > >> >> >> >> >> >> >>AM11:15 >> >>今日の講義を全部終えたディスティアは、一眠りしてから帰ろうと、演劇部の部室にいた。 >>この部室には、珍しいことに、ロフトがあり、演劇部は、簡易宿泊が出来るように幾つか、マットとブランケットと枕が置いてあるのだ。 >>ここ二年ほどは、ディスティアとアルティアー主役兼演出&裏方全般兼舞台監督ーが、よく利用している。 >>上着を脱いで、三つ編みにしてあった髪をほどき、横になり、うとうとし始めた。 >>それから、正午近くー。 >>横になっているディスティアの腰のあたりに、彼女を男性にしたような精悍と言っていい容貌に、短めの黒髪、鋭い鷹のような黒瞳、黒いぴったりとした服の男性系をとった式神が居た。 >>『ディスティア様。 >> ご就寝中、大変申し訳ございませぬが、報告がござりまする。』 >>「うっうん。 >> ああ、刹か、どうした?」 >>『主のまんしょんにて、先日の『宵颯』とやらが、倒れておりまする。」 >>彼は、前回まで出ていた黎夜の弟分である。 >>名前は、二人合わせて、『夜明けの瞬間』という意味で、ディスティアが付けたのだ。 >朱琉:『黎明』と『刹那』ですか。・・・・・・・・漢字変えて良かったかも。 >アミイ:元ネタの名前は『黎耶』と書いて『れいや』だったのよね。『闇であるはずが無い』という意味で。 ユア;どのみちこの道、『開けない夜はない』的な意味ですしね。 名前ありがとうございました。 >> >> >>そして、その後、バイクにまたがったディスティアは、矢の如きの早さで、マンションへ向かった。 >>警察に見つかれば、スピード違反。何かに接触すれば、即事故でだ。 >>ディスティアが、自身のマンションのリビングに飛び込んだ時には、自身の血溜まりに、顔を沈めるように、宵颯は、倒れていた。 >>「宵颯、宵颯!!」 >>反応はない。 >>脈拍を確認するが、恐ろしく弱い。 >>「ちっ、子供が、なんで、《氣殺》なんて。」 >>ディスティアは、自身の指先をのど元にあて、エリスの《封印(シルド)》を解くための呪文 >>を早口で唱え、願いを囁く。 >>「宵颯、死ぬな。生きろ。 >> まだ、逝くな!!」 >>その『言葉』で、宵颯の脈がほんの少し戻る。 >>ほぼ同時に、刹が、飲み薬の小瓶を持って現れる。 >>『主、エイレン殿から、この薬をと。』 >>「ありがとう。」 >>それを受け取ると、ディスティアは栓を抜き、宵颯の口元にあてがい流し込もうとする。 >>流し込もうとしたのだが、嚥下せず、むしろむせたのか吐き出してしまった。 >>「やっぱりか。 >> しかし、傷がなかでは・・・・・」 >>ディスティアは、ひとつの考えに行き着くが、少し固まった。 >>ファーストキスなんかはとうの昔に、エリスに奪われた。 >>奪われたが、次に自分からするキスは、好きな相手にしたいと思うぐらいの少女性は残っている。 >>しかし、今回は、人命がかかっている。 >>『あ、主?』 >>「ド畜生、ユヴェルとしたかったのに!!」 >>ディスティアは、薬を一口呷ると、宵颯に口を合わせ薬を流し込む。 >>宵颯は、それでどうにか、薬を嚥下した。 >>この時、ディスティアは、『飲み薬以外も研究しとけ』と、真面目に思った。 >朱琉:・・・・・・・・(叫) >アミイ:へ?・・・・何々・・・・宵颯君、どうなるの?に・・・・ディス嬢、『お約束』だ!に・・・・・・・・ >朱琉:他いろいろ、です・・・・。いやぁ、叫んだ叫んだ・・・・(少し息切れ) ユア;ありがとうございます。 久遠;いろいろなことは、次回ね。 それに、次回のディスちゃん、不機嫌気味ね。 ユア;次回も、ある意味では、叫び通しでしょう。 > >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>さて、今度会うときは、敵と思っていた宵颯が何故、ディスティアのマンションに? >>『お母さん』と、『雨宿り』できる場所を求めてきたのか。 >>それとも、次回関係するエンヴィーと関係しているのか。 >> >> >>いろいろな、憶測・予想が錯綜するでしょうが、ともかくまた次回。 >>多分次回は来週に。 >>それでは、 >朱琉:はい、それではまた! >二人:また次回! ユア;ありがとうございました。 二人;では次回で. > |
17711 | 家族の写真 ACT45 例えば こんな日常 FromディスティアA | 十叶 夕海 | 2006/6/18 22:59:08 |
記事番号17698へのコメント ディスティアが、キスで薬を飲ませた時間より、約一時間。 『ディスティア、《氣殺》って、あの禁術の《氣殺》よね?』 「ええ、そう。それ以外にある? ・・・ったく、胸くそ悪い。」 ディスティアの視線の先には、薬で持ち直し、未だ少々不規則であったが、静かな寝息を立てている。 『主、差しがましゅうもござりまするが、《氣殺》とは、なんでござりまするか?』 かなり不機嫌そうな主に、刹が、表情を一切変えずに、そう訊ねる。 ベッドを挟み、立っていた式神に、一瞥し、ディスティアは、ベッドの横のキャビネットの引き出しに幾つか入れておいた口とそこ以外は、ほぼ完全な球体の瓶を取り出した。 その一つを刹に、投げる。 中には、透明な水が入っていた。 「一度しか言わない。 ・・・人か、人のように考える者、或いは動物や刹のような人間じゃないものが持っている命って、その瓶が一番近いだろう。 小瓶が、魂の器、中の水が、寿命そのまま。 多ければ、長生き。少なければ、短命。 妖魔とか人外なら、外から吸収するから、元々の量は関係ないし、ね。 ついでに言うなら、《片眼王》《戦乙女》《歌乙女》がいて、手に入るものの一つに、【森羅の書】があるけど、それは、この中の水を補給し続けるっていう効果がある。 あと、この中身は、酒とかジュースなら、天才や特殊能力持ちが多いね。 ・・・・・《氣殺》は、この器の小瓶を壊して、その欠片と水を相手に飛ばして、相手の身体の中から、炸裂させるって言うのが一番近いかな、そうやって、殺す術だ。」 『《氣》で《殺》すから、《氣殺》。 この術は、『記録に残る範囲』でも、ほぼ例外無く、二年ないし、三年で、死亡するの。 取得したが最後ね。』 「この能力が、異端と禁術と呼ばれるのは、私の《魔魅了の声(シエオールフィア=ヴォイス)》や、エイレンさんの《魔本(ビブリオサモン)》とかと違って、使用に、命を使う。 私の能力も、エイレンさんの術も、一応は、禁術だ。 でも、《氣殺》は、一線を画す。 ・ ・・・禁術に、ハンディ・・・使うのに体力や精神力を多く使うというのを追ってもかまわない。 だけど、命なんて、使っても減っても、戻らないものを消費するようなペナルティは、あっちゃ行けない。」 二人のディスティアは、同口同音に、そう説明する。 それを聞いた刹は、無表情ながらも、憤っているのか、拳を握りしめていた。 「だから、私は、潰したいのさ、《チャイルドクラン》をね。」 「おやおや、それでは、ボク達が、悪者みたいだねぇ。」 「誰!!」 『何奴!!』 声を掛けられて、やっと気がついた人物は、この寝室の入り口のドアの前にいた。 コーヒーブラウンの肌に金髪をしっぽのように結んでいる。 そのひもは、赤とかオレンジとか明るいのビーズで飾られたやや女性向けにも見えるもの。 瞳は、ロゼワインの紫色。 欧州人のような彫りが深い顔とよりは、亜細亜人のような彫りの浅い整った容貌。 服は、街のハイティーンを捕まえれば、だいたい着ていそうなありきたりでその分人に、なじみ込めそうな服だ。 「カイン=ディラストルか。 何の用?」 ディスティアは、知っているようだ。 機嫌悪そうに、そう返した。 「うちの宵颯を引き取りにきたとか考えない?」 「考えない。 ・・・茶ぐらい出す。場所を移そう。 刹、宵颯を監視してろ。」 『あ、主?』 「刹、宵颯を監視してろ。」 刹の戸惑った声に、ディスティアは、冷たく返した。 何時もとは、違い、彼女には、余裕が無い。 午後一時過ぎー 「キミは、変わっているね。」 「そんなもん、自覚済みだ。」 緊迫した中で、ディスティアとカインは、睨み合いソファに座っている。。 ディスティアが入れたのは、自分のはカモマイルとラヴェンダーにアカシア蜜を垂らしたもの、カインには、それに強心剤と毒薬の境の量のトリカブトを混ぜている。 「・・・・・・それにしても、キミは、客人に毒薬を出すんだね。」 「・・・へえ、分かるの。」 もしもし、お姉さんお兄さん、ニコニコしながら、視線があっただけで即死しそうな殺気をまき散らさないで欲しい。 しばらく、沈黙が落ちる。 先に口を開いたのは、ディスティアだった。 「で、本当は何の用かしら? 【片眼王】、ゼオン直属筆頭【エンヴィー】、それとも、ゼオンの親友【アベル=レス=シルベスタ】?」 明らかに、カインは、顔色を変え、余裕を無くしたようになる。 反対に、ディスティアは、『どうした?』と言わんばかりに、うす寒く微笑んでいる。 「何故、それを知っているかな?」 「・・・・【吸血鬼】と【チャイルドクラン】を調べていたルーフェリンティランシアから、聞いた。 その反応からすると、本当か・・・・・あの噂も、本当か。」 「どこまで知っているんだい、キミは。」 「ある程度は推論よ。 エイレンさんからの話で、多少補強できた部分もあるわ。」 「さすがは、【歌乙女】。」 「その名前で呼ばないでくれる? 私は、嫌いだ。 アリエスを『殺さないために』存在しているのが、嫌いだ。」 「そう、じゃあ、ボクが本来先代の【片眼王】だということも。」 「ええ。 貴方は、何故、拒まない? 望まぬ『再生』をされているのに?」 実剣ではなく、言葉の剣で交わされる剣舞。 それは、実際には見えないのにも関わらず、古い剣士の姿をした男女が、剣舞を舞い、剣と剣が肉薄し、命のやり取りをしているように見える。 「アリエスを欲しいからと言ったら?」 「嘘言え。 それに、『ゼオンが、【片眼王】【戦乙女】【歌乙女】の三枚を手に入れて、欲しいのは【森羅の書】。それで、親友を目覚めさせたい』っていうのが、本当でしょう? 『ゼオンが、昔の栄光を取り戻す』という表向きではなく。」 「怖いねぇ、オカアサンの意地?」 「五月蝿いよ、死に損ない。 アリエスは渡さない・・・少なくとも、『死なせる』ためには渡さない。」 「くすくす、欲しいのは、本当だよ。 それが、恋慕なのか、独占欲なのか、それとも、【片眼王】と【戦乙女】のせいなのか。 アリエスが、欲しいのは本当だ。」 「そう、用件はそれだけ?」 「あと、ディスティアに・・・・《死風舞の風舞姫》に会っておきたかったから。」 「・・・抗争が始まる前にか?」 「まあね。 それじゃ、また。」 カインは、そう言うと、掻き消えた。 『氣殺使いの坊やは、しばらくは預かっててよ。』と言葉を残し。 「【片眼王】は、【戦乙女】に恋慕し、叶わず、【戦乙女】を弑することで、彼女を手に入れたか・・・・・か。」 カインが居なくなってから、ディスティアは、そう一言呟く。 それは、伝説の一節。 神話の時代から・・・名前の由来から、遠く語り継がれるお話。 「【歌乙女】としては、どうするべきなんだろうね。 【世界樹の翁】・・・・?」 ディスティアの独り言は 繰り言は 誰の耳にも入ること無く、 ただ 彼女を慕う風だけが聞いていた @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ なんか、伏線ラッシュです。 ディス嬢が、『過去究明編』で、話したことは、本当にごくごく一部。 カインとディス嬢は、これからも、水面下で、刃を交わし合って行くでしょう。 では、次回。 『ディスティア編B』で。 |
17715 | ・・・・・・・・これもシンクロニシティ? | 羅城 朱琉 | 2006/6/20 08:28:53 |
記事番号17711へのコメント 朱琉:こんにちは。一日遅れましたが、レスに参ります。 > > > > > >ディスティアが、キスで薬を飲ませた時間より、約一時間。 > >『ディスティア、《氣殺》って、あの禁術の《氣殺》よね?』 >「ええ、そう。それ以外にある? > ・・・ったく、胸くそ悪い。」 >ディスティアの視線の先には、薬で持ち直し、未だ少々不規則であったが、静かな寝息を立てている。 >『主、差しがましゅうもござりまするが、《氣殺》とは、なんでござりまするか?』 >かなり不機嫌そうな主に、刹が、表情を一切変えずに、そう訊ねる。 >ベッドを挟み、立っていた式神に、一瞥し、ディスティアは、ベッドの横のキャビネットの引き出しに幾つか入れておいた口とそこ以外は、ほぼ完全な球体の瓶を取り出した。 >その一つを刹に、投げる。 >中には、透明な水が入っていた。 >「一度しか言わない。 > ・・・人か、人のように考える者、或いは動物や刹のような人間じゃないものが持っている命って、その瓶が一番近いだろう。 > 小瓶が、魂の器、中の水が、寿命そのまま。 > 多ければ、長生き。少なければ、短命。 > 妖魔とか人外なら、外から吸収するから、元々の量は関係ないし、ね。 > ついでに言うなら、《片眼王》《戦乙女》《歌乙女》がいて、手に入るものの一つに、【森羅の書】があるけど、それは、この中の水を補給し続けるっていう効果がある。 > あと、この中身は、酒とかジュースなら、天才や特殊能力持ちが多いね。 > ・・・・・《氣殺》は、この器の小瓶を壊して、その欠片と水を相手に飛ばして、相手の身体の中から、炸裂させるって言うのが一番近いかな、そうやって、殺す術だ。」 >『《氣》で《殺》すから、《氣殺》。 > この術は、『記録に残る範囲』でも、ほぼ例外無く、二年ないし、三年で、死亡するの。 > 取得したが最後ね。』 >「この能力が、異端と禁術と呼ばれるのは、私の《魔魅了の声(シエオールフィア=ヴォイス)》や、エイレンさんの《魔本(ビブリオサモン)》とかと違って、使用に、命を使う。 > 私の能力も、エイレンさんの術も、一応は、禁術だ。 > でも、《氣殺》は、一線を画す。 > ・ ・・・禁術に、ハンディ・・・使うのに体力や精神力を多く使うというのを追ってもかまわない。 > だけど、命なんて、使っても減っても、戻らないものを消費するようなペナルティは、あっちゃ行けない。」 朱琉:・・・・・・・・・・・・(驚愕の表情で硬直) アミイ:持ったが最後、数年のうちに死確定な能力・・・・・・・・ってわけね。 朱琉:宵颯君・・・・・・・・ アミイ:朱琉・・・・泣くなって・・・・ >二人のディスティアは、同口同音に、そう説明する。 >それを聞いた刹は、無表情ながらも、憤っているのか、拳を握りしめていた。 >「だから、私は、潰したいのさ、《チャイルドクラン》をね。」 >「おやおや、それでは、ボク達が、悪者みたいだねぇ。」 >「誰!!」 >『何奴!!』 >声を掛けられて、やっと気がついた人物は、この寝室の入り口のドアの前にいた。 >コーヒーブラウンの肌に金髪をしっぽのように結んでいる。 >そのひもは、赤とかオレンジとか明るいのビーズで飾られたやや女性向けにも見えるもの。 >瞳は、ロゼワインの紫色。 >欧州人のような彫りが深い顔とよりは、亜細亜人のような彫りの浅い整った容貌。 >服は、街のハイティーンを捕まえれば、だいたい着ていそうなありきたりでその分人に、なじみ込めそうな服だ。 >「カイン=ディラストルか。 > 何の用?」 >ディスティアは、知っているようだ。 >機嫌悪そうに、そう返した。 >「うちの宵颯を引き取りにきたとか考えない?」 >「考えない。 > ・・・茶ぐらい出す。場所を移そう。 > 刹、宵颯を監視してろ。」 >『あ、主?』 >「刹、宵颯を監視してろ。」 >刹の戸惑った声に、ディスティアは、冷たく返した。 >何時もとは、違い、彼女には、余裕が無い。 > > > > > >午後一時過ぎー > > >「キミは、変わっているね。」 >「そんなもん、自覚済みだ。」 >緊迫した中で、ディスティアとカインは、睨み合いソファに座っている。。 >ディスティアが入れたのは、自分のはカモマイルとラヴェンダーにアカシア蜜を垂らしたもの、カインには、それに強心剤と毒薬の境の量のトリカブトを混ぜている。 >「・・・・・・それにしても、キミは、客人に毒薬を出すんだね。」 >「・・・へえ、分かるの。」 >もしもし、お姉さんお兄さん、ニコニコしながら、視線があっただけで即死しそうな殺気をまき散らさないで欲しい。 >しばらく、沈黙が落ちる。 >先に口を開いたのは、ディスティアだった。 >「で、本当は何の用かしら? > 【片眼王】、ゼオン直属筆頭【エンヴィー】、それとも、ゼオンの親友【アベル=レス=シルベスタ】?」 >明らかに、カインは、顔色を変え、余裕を無くしたようになる。 >反対に、ディスティアは、『どうした?』と言わんばかりに、うす寒く微笑んでいる。 >「何故、それを知っているかな?」 >「・・・・【吸血鬼】と【チャイルドクラン】を調べていたルーフェリンティランシアから、聞いた。 > その反応からすると、本当か・・・・・あの噂も、本当か。」 >「どこまで知っているんだい、キミは。」 >「ある程度は推論よ。 > エイレンさんからの話で、多少補強できた部分もあるわ。」 >「さすがは、【歌乙女】。」 >「その名前で呼ばないでくれる? > 私は、嫌いだ。 > アリエスを『殺さないために』存在しているのが、嫌いだ。」 >「そう、じゃあ、ボクが本来先代の【片眼王】だということも。」 >「ええ。 > 貴方は、何故、拒まない? > 望まぬ『再生』をされているのに?」 >実剣ではなく、言葉の剣で交わされる剣舞。 >それは、実際には見えないのにも関わらず、古い剣士の姿をした男女が、剣舞を舞い、剣と剣が肉薄し、命のやり取りをしているように見える。 >「アリエスを欲しいからと言ったら?」 >「嘘言え。 > それに、『ゼオンが、【片眼王】【戦乙女】【歌乙女】の三枚を手に入れて、欲しいのは【森羅の書】。それで、親友を目覚めさせたい』っていうのが、本当でしょう? > 『ゼオンが、昔の栄光を取り戻す』という表向きではなく。」 >「怖いねぇ、オカアサンの意地?」 >「五月蝿いよ、死に損ない。 > アリエスは渡さない・・・少なくとも、『死なせる』ためには渡さない。」 >「くすくす、欲しいのは、本当だよ。 > それが、恋慕なのか、独占欲なのか、それとも、【片眼王】と【戦乙女】のせいなのか。 > アリエスが、欲しいのは本当だ。」 >「そう、用件はそれだけ?」 >「あと、ディスティアに・・・・《死風舞の風舞姫》に会っておきたかったから。」 >「・・・抗争が始まる前にか?」 >「まあね。 > それじゃ、また。」 >カインは、そう言うと、掻き消えた。 >『氣殺使いの坊やは、しばらくは預かっててよ。』と言葉を残し。 >「【片眼王】は、【戦乙女】に恋慕し、叶わず、【戦乙女】を弑することで、彼女を手に入れたか・・・・・か。」 >カインが居なくなってから、ディスティアは、そう一言呟く。 >それは、伝説の一節。 >神話の時代から・・・名前の由来から、遠く語り継がれるお話。 >「【歌乙女】としては、どうするべきなんだろうね。 > 【世界樹の翁】・・・・?」 > > > > > >ディスティアの独り言は 繰り言は > >誰の耳にも入ること無く、 > >ただ 彼女を慕う風だけが聞いていた 朱琉:何というか・・・・・・・・『時の旅人』と『大地の桜』の元ネタになったオリジナルを、見事に髣髴とさせて驚きました。 アミイ:『白羊宮(アリエス)の神子(みこ)』、だったっけ?その話。 朱琉:はい。私的な話で恐縮ですが・・・・舞台を中世風にして、【戦乙女】アリエス=``白羊宮の神子’’オルフェーゼ、【片眼王】カイン=``兇紅’’カイン(カインの名前は彼から取りました)、(これは予測の域を出ませんが)【歌乙女】ディスティア=``守護者’’レンシェルマ(レンさんの名前の由来。しかし、その中身はむしろレイティス)、と考えると、おおよそ間違っていない話かと。 アミイ:本当に私的な上に、全く意味のわからない話ね。 朱琉:結局のところまあ、・・・・・・・・シンクロニシティは面白くも恐ろしいものだなぁ、と。 > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >なんか、伏線ラッシュです。 >ディス嬢が、『過去究明編』で、話したことは、本当にごくごく一部。 >カインとディス嬢は、これからも、水面下で、刃を交わし合って行くでしょう。 > > >では、次回。 >『ディスティア編B』で。 朱琉:一日遅れたのに、短くてごめんなさい。今回はこの辺で。 二人:では、また! |
17719 | そうですね。やはり、シンクロニティは、面白い。 | 十叶 夕海 | 2006/6/20 13:58:48 |
記事番号17715へのコメント > >朱琉:こんにちは。一日遅れましたが、レスに参ります。 ユア;こんにちは、ありがとうございます。 返レスいきます。 > >> >> >> >> >> >>ディスティアが、キスで薬を飲ませた時間より、約一時間。 >> >>『ディスティア、《氣殺》って、あの禁術の《氣殺》よね?』 >>「ええ、そう。それ以外にある? >> ・・・ったく、胸くそ悪い。」 >>ディスティアの視線の先には、薬で持ち直し、未だ少々不規則であったが、静かな寝息を立てている。 >>『主、差しがましゅうもござりまするが、《氣殺》とは、なんでござりまするか?』 >>かなり不機嫌そうな主に、刹が、表情を一切変えずに、そう訊ねる。 >>ベッドを挟み、立っていた式神に、一瞥し、ディスティアは、ベッドの横のキャビネットの引き出しに幾つか入れておいた口とそこ以外は、ほぼ完全な球体の瓶を取り出した。 >>その一つを刹に、投げる。 >>中には、透明な水が入っていた。 >>「一度しか言わない。 >> ・・・人か、人のように考える者、或いは動物や刹のような人間じゃないものが持っている命って、その瓶が一番近いだろう。 >> 小瓶が、魂の器、中の水が、寿命そのまま。 >> 多ければ、長生き。少なければ、短命。 >> 妖魔とか人外なら、外から吸収するから、元々の量は関係ないし、ね。 >> ついでに言うなら、《片眼王》《戦乙女》《歌乙女》がいて、手に入るものの一つに、【森羅の書】があるけど、それは、この中の水を補給し続けるっていう効果がある。 >> あと、この中身は、酒とかジュースなら、天才や特殊能力持ちが多いね。 >> ・・・・・《氣殺》は、この器の小瓶を壊して、その欠片と水を相手に飛ばして、相手の身体の中から、炸裂させるって言うのが一番近いかな、そうやって、殺す術だ。」 >>『《氣》で《殺》すから、《氣殺》。 >> この術は、『記録に残る範囲』でも、ほぼ例外無く、二年ないし、三年で、死亡するの。 >> 取得したが最後ね。』 >>「この能力が、異端と禁術と呼ばれるのは、私の《魔魅了の声(シエオールフィア=ヴォイス)》や、エイレンさんの《魔本(ビブリオサモン)》とかと違って、使用に、命を使う。 >> 私の能力も、エイレンさんの術も、一応は、禁術だ。 >> でも、《氣殺》は、一線を画す。 >> ・ ・・・禁術に、ハンディ・・・使うのに体力や精神力を多く使うというのを追ってもかまわない。 >> だけど、命なんて、使っても減っても、戻らないものを消費するようなペナルティは、あっちゃ行けない。」 >朱琉:・・・・・・・・・・・・(驚愕の表情で硬直) >アミイ:持ったが最後、数年のうちに死確定な能力・・・・・・・・ってわけね。 >朱琉:宵颯君・・・・・・・・ >アミイ:朱琉・・・・泣くなって・・・・ ユア;・・・・ありがとうございますというべきでしょうか。 久遠;そう、器を壊した状態になるから、長くは生きられないのよ。 ユア;・・・・死という最後であっても、彼なりに、幸せに逝けるようにするつもりです。 久遠;朱琉ちゃん、その気持ちは、宵颯くんにしても、嬉しいと思うわ。 >> >>午後一時過ぎー >> >> >>「キミは、変わっているね。」 >>「そんなもん、自覚済みだ。」 >>緊迫した中で、ディスティアとカインは、睨み合いソファに座っている。。 >>ディスティアが入れたのは、自分のはカモマイルとラヴェンダーにアカシア蜜を垂らしたもの、カインには、それに強心剤と毒薬の境の量のトリカブトを混ぜている。 >>「・・・・・・それにしても、キミは、客人に毒薬を出すんだね。」 >>「・・・へえ、分かるの。」 >>もしもし、お姉さんお兄さん、ニコニコしながら、視線があっただけで即死しそうな殺気をまき散らさないで欲しい。 >>しばらく、沈黙が落ちる。 >>先に口を開いたのは、ディスティアだった。 >>「で、本当は何の用かしら? >> 【片眼王】、ゼオン直属筆頭【エンヴィー】、それとも、ゼオンの親友【アベル=レス=シルベスタ】?」 >>明らかに、カインは、顔色を変え、余裕を無くしたようになる。 >>反対に、ディスティアは、『どうした?』と言わんばかりに、うす寒く微笑んでいる。 >>「何故、それを知っているかな?」 >>「・・・・【吸血鬼】と【チャイルドクラン】を調べていたルーフェリンティランシアから、聞いた。 >> その反応からすると、本当か・・・・・あの噂も、本当か。」 >>「どこまで知っているんだい、キミは。」 >>「ある程度は推論よ。 >> エイレンさんからの話で、多少補強できた部分もあるわ。」 >>「さすがは、【歌乙女】。」 >>「その名前で呼ばないでくれる? >> 私は、嫌いだ。 >> アリエスを『殺さないために』存在しているのが、嫌いだ。」 >>「そう、じゃあ、ボクが本来先代の【片眼王】だということも。」 >>「ええ。 >> 貴方は、何故、拒まない? >> 望まぬ『再生』をされているのに?」 >>実剣ではなく、言葉の剣で交わされる剣舞。 >>それは、実際には見えないのにも関わらず、古い剣士の姿をした男女が、剣舞を舞い、剣と剣が肉薄し、命のやり取りをしているように見える。 >>「アリエスを欲しいからと言ったら?」 >>「嘘言え。 >> それに、『ゼオンが、【片眼王】【戦乙女】【歌乙女】の三枚を手に入れて、欲しいのは【森羅の書】。それで、親友を目覚めさせたい』っていうのが、本当でしょう? >> 『ゼオンが、昔の栄光を取り戻す』という表向きではなく。」 >>「怖いねぇ、オカアサンの意地?」 >>「五月蝿いよ、死に損ない。 >> アリエスは渡さない・・・少なくとも、『死なせる』ためには渡さない。」 >>「くすくす、欲しいのは、本当だよ。 >> それが、恋慕なのか、独占欲なのか、それとも、【片眼王】と【戦乙女】のせいなのか。 >> アリエスが、欲しいのは本当だ。」 >>「そう、用件はそれだけ?」 >>「あと、ディスティアに・・・・《死風舞の風舞姫》に会っておきたかったから。」 >>「・・・抗争が始まる前にか?」 >>「まあね。 >> それじゃ、また。」 >>カインは、そう言うと、掻き消えた。 >>『氣殺使いの坊やは、しばらくは預かっててよ。』と言葉を残し。 >>「【片眼王】は、【戦乙女】に恋慕し、叶わず、【戦乙女】を弑することで、彼女を手に入れたか・・・・・か。」 >>カインが居なくなってから、ディスティアは、そう一言呟く。 >>それは、伝説の一節。 >>神話の時代から・・・名前の由来から、遠く語り継がれるお話。 >>「【歌乙女】としては、どうするべきなんだろうね。 >> 【世界樹の翁】・・・・?」 >> >> >> >> >> >>ディスティアの独り言は 繰り言は >> >>誰の耳にも入ること無く、 >> >>ただ 彼女を慕う風だけが聞いていた >朱琉:何というか・・・・・・・・『時の旅人』と『大地の桜』の元ネタになったオリジナルを、見事に髣髴とさせて驚きました。 >アミイ:『白羊宮(アリエス)の神子(みこ)』、だったっけ?その話。 >朱琉:はい。私的な話で恐縮ですが・・・・舞台を中世風にして、【戦乙女】アリエス=``白羊宮の神子’’オルフェーゼ、【片眼王】カイン=``兇紅’’カイン(カインの名前は彼から取りました)、(これは予測の域を出ませんが)【歌乙女】ディスティア=``守護者’’レンシェルマ(レンさんの名前の由来。しかし、その中身はむしろレイティス)、と考えると、おおよそ間違っていない話かと。 >アミイ:本当に私的な上に、全く意味のわからない話ね。 >朱琉:結局のところまあ、・・・・・・・・シンクロニシティは面白くも恐ろしいものだなぁ、と。 ユア;シンクロニティとは、面白くも、奇遇な感じですね。 ディス嬢の役目は、そのモノズバリではないですが、『守護者』なのです。 久遠;本当に、偶然って面白いわね。 ユア;シンクロニティのまま、いかないことを願うしかありませんが。 > >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>なんか、伏線ラッシュです。 >>ディス嬢が、『過去究明編』で、話したことは、本当にごくごく一部。 >>カインとディス嬢は、これからも、水面下で、刃を交わし合って行くでしょう。 >> >> >>では、次回。 >>『ディスティア編B』で。 >朱琉:一日遅れたのに、短くてごめんなさい。今回はこの辺で。 >二人:では、また! > ユア;いいえ、ありがとうございました。 二人;それでは、次回。 > > |
17720 | 家族の写真 ACT46 例えば こんな日常 FromディスティアB | 十叶 夕海 | 2006/6/21 00:22:01 |
記事番号17698へのコメント 午後三時近くー。 カインが帰ってしばらく。 「大丈夫?」 「・・・たぶん。 ありがと、ディスティア。」 ベッドに横になったまま、宵颯はそう答えた。 しかし、まだ顔色が悪い。 ディスティアは、自分の女性にしては、固くタコのある手を宵颯の額に、優しくそっと置く。 「もう少し、休んでいな。 少し早いけど、夕飯準備する。 私は、六時頃一回帰るが、また来るから、最低今日は、泊まって行け。」 「・・・・ディスティアは、オカアサンみたいだ。」 『なんで、泊めてくれるの?』と来ると思っていたのに、『オカアサンみたい』と言われ、ディスティアは、眼を丸くする。 「オカアサンの手もこんな感じだった。 アカギレとかで、ガサガサだったけど、暖かかった。」 年齢よりも、幼く見えてしまうような宵颯。 でも、ディスティアには、懐かしいことを話す老人のようだと思った。 そして、口が勝手に動き、こう聞いていた。 「何故、《氣殺》を選んだ?」 確かに、聞きたかった。 子供が選ぶには、過酷過ぎる術だ。 同じ用な系統の術もあるのに。 なのに、《氣殺》を選んだのか。 威力はあっても、命は無くしては、意味が無いのに。 「オカアサンが、死んでから。 僕は生きていないんだ。 だから、死ぬのも怖くない。 アシュハさんの役に立つとか考えてない。 僕は僕の願いを叶えたいから。」 「どう・・・いう。」 ディスティアは、声がのどに張り付いたように出しにくいと思った。 「僕の存在を無かったことにしたいから。 ・・・・《片眼王》と《戦乙女》の力で、そうなるようにかなえて欲しいから、僕は《チャイルドクラン》に居るんだ。 僕は、消えたいんだ。 ・・・・・・・・・ディスティア、泣いてるの?」k ディスティアは、確かに泣いていた。 何故かは分からない。 宵颯が、かわいそうだから? 《チャイルドクラン》を許せないから? 《片眼王》達は、そんな都合のいいものじゃないって分かっているから? 止めようと、足掻いてみたけど、どうしても涙は止まってくれなかった。 涙腺が、決壊したかのように、止まらなかった。 宵颯は、身体を起こすが、どうしていいか分からない。 「ディスティア、どうしたの?」 「・・・・ごめん、一言じゃ言い表せないわ。」 見せたくなかった・・・・顔を合わせたまま泣くのには、抵抗があったので、うつむいてしまうディスティア。 しかし、彼女はいきなり、抱き寄せられた。 「・・・宵颯?」 「榮太郎が、じょうせいが、自分でも訳が分からず、泣いていたら、こうしたらいいって。」 ディスティアは、『なんてことを未成年に教えるんだ、《エータミレアム》!!』思わないでも無かったが、正直助かった。 それでも、思う・・・いや、実感してしまう。 宵颯は、自分より背が高いけれど、まだ成長期の少年だ。 それでも、ディスティアよりも、背中も手も肩も、大きく広かった。 それに、本気で襲われたら、抵抗できないだろうとも。 「ありがと、宵颯。 もう、少しこのままで。」 午後四時を回った頃ー。 「そういえば、【片眼王】って、宵颯からみて、どういう人?」 「・・・・カイン=ディラストルのこと?」 「そう。」 台所で、さっき泣いていた鴉がもう笑ったではないが、ディスティアは、普通に料理していた。 鶏もも肉とキノコの八丁味噌仕立ての雑炊を炊きながら、その横のコンロで、鶏ささみに枝豆ととろけるチーズを挟んだものをフライしながら、ディスティアは、宵颯に、さっきの質問をした。 宵颯は、パジャマ姿ー紫苑用のもので、肩が少し余っているーで、冷蔵庫に寄りかかっていた。 彼は、少し考えてからこう答えた。 「訳の分からない人。」 「どういう風に?」 「うんと、一応、アシュハさんの息子にはなっているけど。 そう言うのに笠に着ない。 だけど、変な言い方だけど、僕よりも、彼岸というか、消えることを望んでいるみたい。」 「ふうん。」 ディスティアは、その間も手を休めずに、フライを揚げ、そして皿に盛りつけていく。 「なんで、そう言うこと聞くの?」 「私も、【片眼王】【戦乙女】に、並ぶ【歌乙女】だから。」 「・・・・え?」 「さあ、出来上がった。 食べてもいいよ。」 宵颯に質問する間を与えずに、食卓に行くように促した。 その後も、それに関して、それ以上は答えようとは、しなかった。 午後六時になる少し前、 ディスティアは、ディスティア=ヴァリードとして一度家に戻った。 『十一時過ぎにまた来る。 居たければ、居てもいいし、帰りたければ、帰ってもいい。 できれば、居て欲しいとは思うよ。宵颯の身体が心配だから』 そう言い残して、戻った。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ いろいろな意味で、分かんないお話です。 ですけど、ディスティアと宵颯は、どう相手を思いやっても、『敵同士』というのは変わりません。 それが、どんなお話を生むのか。 それは、また。 ともあれ、次回『たとえば こんな日常 From ディスティアB』 おたのしみに。 |
17727 | 涙だくだく。(って、私が泣くのは何か間違ってる気が・・・・) | 羅城 朱琉 | 2006/6/22 08:51:01 |
記事番号17720へのコメント 朱琉:こんにちは!早速ですが、レス参ります。 ・・・・・・・・ちなみに、家でじっくり読んで、マジ泣きしました。 > > > >午後三時近くー。 >カインが帰ってしばらく。 > > >「大丈夫?」 >「・・・たぶん。 > ありがと、ディスティア。」 >ベッドに横になったまま、宵颯はそう答えた。 >しかし、まだ顔色が悪い。 >ディスティアは、自分の女性にしては、固くタコのある手を宵颯の額に、優しくそっと置く。 >「もう少し、休んでいな。 > 少し早いけど、夕飯準備する。 > 私は、六時頃一回帰るが、また来るから、最低今日は、泊まって行け。」 >「・・・・ディスティアは、オカアサンみたいだ。」 >『なんで、泊めてくれるの?』と来ると思っていたのに、『オカアサンみたい』と言われ、ディスティアは、眼を丸くする。 >「オカアサンの手もこんな感じだった。 > アカギレとかで、ガサガサだったけど、暖かかった。」 >年齢よりも、幼く見えてしまうような宵颯。 >でも、ディスティアには、懐かしいことを話す老人のようだと思った。 >そして、口が勝手に動き、こう聞いていた。 >「何故、《氣殺》を選んだ?」 >確かに、聞きたかった。 >子供が選ぶには、過酷過ぎる術だ。 >同じ用な系統の術もあるのに。 >なのに、《氣殺》を選んだのか。 >威力はあっても、命は無くしては、意味が無いのに。 >「オカアサンが、死んでから。 > 僕は生きていないんだ。 > だから、死ぬのも怖くない。 > アシュハさんの役に立つとか考えてない。 > 僕は僕の願いを叶えたいから。」 >「どう・・・いう。」 >ディスティアは、声がのどに張り付いたように出しにくいと思った。 >「僕の存在を無かったことにしたいから。 > ・・・・《片眼王》と《戦乙女》の力で、そうなるようにかなえて欲しいから、僕は《チャイルドクラン》に居るんだ。 > 僕は、消えたいんだ。 > ・・・・・・・・・ディスティア、泣いてるの?」k >ディスティアは、確かに泣いていた。 >何故かは分からない。 >宵颯が、かわいそうだから? >《チャイルドクラン》を許せないから? >《片眼王》達は、そんな都合のいいものじゃないって分かっているから? >止めようと、足掻いてみたけど、どうしても涙は止まってくれなかった。 >涙腺が、決壊したかのように、止まらなかった。 朱琉:・・・・・・・・・・・・(滝涙) アミイ:ある意味似たようなことを書いてる朱琉が泣くわけ? 朱琉:泣けてくるものは・・・・・・・・仕方ないですよ・・・・・・・・。 アミイ:まったく・・・・・・・・。ちっちゃい子供って、どうしてこう極端に走るのかしら・・・・? 私は破壊神で、殺したり滅ぼしたり消し去ったりするのが役目だけどねぇ・・・・だから尚更、そういうこと自分から言い出されるのって、気分悪いわ。 朱琉:(涙をぬぐって)・・・・でも、この年頃で、これまでの経験を鑑みれば、仕方ないのでは? アミイ:まあ、複雑な年齢ではあるけどね・・・・・・・・。 >宵颯は、身体を起こすが、どうしていいか分からない。 >「ディスティア、どうしたの?」 >「・・・・ごめん、一言じゃ言い表せないわ。」 >見せたくなかった・・・・顔を合わせたまま泣くのには、抵抗があったので、うつむいてしまうディスティア。 >しかし、彼女はいきなり、抱き寄せられた。 >「・・・宵颯?」 >「榮太郎が、じょうせいが、自分でも訳が分からず、泣いていたら、こうしたらいいって。」 >ディスティアは、『なんてことを未成年に教えるんだ、《エータミレアム》!!』思わないでも無かったが、正直助かった。 >それでも、思う・・・いや、実感してしまう。 >宵颯は、自分より背が高いけれど、まだ成長期の少年だ。 >それでも、ディスティアよりも、背中も手も肩も、大きく広かった。 >それに、本気で襲われたら、抵抗できないだろうとも。 >「ありがと、宵颯。 > もう、少しこのままで。」 > > > > > >午後四時を回った頃ー。 > >「そういえば、【片眼王】って、宵颯からみて、どういう人?」 >「・・・・カイン=ディラストルのこと?」 >「そう。」 >台所で、さっき泣いていた鴉がもう笑ったではないが、ディスティアは、普通に料理していた。 >鶏もも肉とキノコの八丁味噌仕立ての雑炊を炊きながら、その横のコンロで、鶏ささみに枝豆ととろけるチーズを挟んだものをフライしながら、ディスティアは、宵颯に、さっきの質問をした。 >宵颯は、パジャマ姿ー紫苑用のもので、肩が少し余っているーで、冷蔵庫に寄りかかっていた。 >彼は、少し考えてからこう答えた。 >「訳の分からない人。」 >「どういう風に?」 >「うんと、一応、アシュハさんの息子にはなっているけど。 > そう言うのに笠に着ない。 > だけど、変な言い方だけど、僕よりも、彼岸というか、消えることを望んでいるみたい。」 >「ふうん。」 >ディスティアは、その間も手を休めずに、フライを揚げ、そして皿に盛りつけていく。 >「なんで、そう言うこと聞くの?」 >「私も、【片眼王】【戦乙女】に、並ぶ【歌乙女】だから。」 >「・・・・え?」 >「さあ、出来上がった。 > 食べてもいいよ。」 >宵颯に質問する間を与えずに、食卓に行くように促した。 >その後も、それに関して、それ以上は答えようとは、しなかった。 朱琉:なんだか、壮絶にいやな予感が・・・・・・・・。何でだろう?そのうちディス嬢vs宵颯君が起こりそうな予感が・・・・。 アミイ:・・・・虫の知らせ?ただの勘? 朱琉:・・・・さあ・・・・。起こりそうにないわけではないので、余計に微妙・・・・。 > > > > > > > >午後六時になる少し前、 >ディスティアは、ディスティア=ヴァリードとして一度家に戻った。 >『十一時過ぎにまた来る。 > 居たければ、居てもいいし、帰りたければ、帰ってもいい。 > できれば、居て欲しいとは思うよ。宵颯の身体が心配だから』 >そう言い残して、戻った。 > > > > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > >いろいろな意味で、分かんないお話です。 >ですけど、ディスティアと宵颯は、どう相手を思いやっても、『敵同士』というのは変わりません。 >それが、どんなお話を生むのか。 >それは、また。 > >ともあれ、次回『たとえば こんな日常 From ディスティアB』 >おたのしみに。 朱琉:はい、では、今回はこの辺で。 二人:ではまた! |
17728 | いいえ、泣いてくれるのは嬉しいです。 | 十叶 夕海 | 2006/6/22 21:56:41 |
記事番号17727へのコメント > >朱琉:こんにちは!早速ですが、レス参ります。 > ・・・・・・・・ちなみに、家でじっくり読んで、マジ泣きしました。 ユア;こんばんわ。返レス参ります。 ・・・・・ありがとうございます。 > >> >> >> >>午後三時近くー。 >>カインが帰ってしばらく。 >> >> >>「大丈夫?」 >>「・・・たぶん。 >> ありがと、ディスティア。」 >>ベッドに横になったまま、宵颯はそう答えた。 >>しかし、まだ顔色が悪い。 >>ディスティアは、自分の女性にしては、固くタコのある手を宵颯の額に、優しくそっと置く。 >>「もう少し、休んでいな。 >> 少し早いけど、夕飯準備する。 >> 私は、六時頃一回帰るが、また来るから、最低今日は、泊まって行け。」 >>「・・・・ディスティアは、オカアサンみたいだ。」 >>『なんで、泊めてくれるの?』と来ると思っていたのに、『オカアサンみたい』と言われ、ディスティアは、眼を丸くする。 >>「オカアサンの手もこんな感じだった。 >> アカギレとかで、ガサガサだったけど、暖かかった。」 >>年齢よりも、幼く見えてしまうような宵颯。 >>でも、ディスティアには、懐かしいことを話す老人のようだと思った。 >>そして、口が勝手に動き、こう聞いていた。 >>「何故、《氣殺》を選んだ?」 >>確かに、聞きたかった。 >>子供が選ぶには、過酷過ぎる術だ。 >>同じ用な系統の術もあるのに。 >>なのに、《氣殺》を選んだのか。 >>威力はあっても、命は無くしては、意味が無いのに。 >>「オカアサンが、死んでから。 >> 僕は生きていないんだ。 >> だから、死ぬのも怖くない。 >> アシュハさんの役に立つとか考えてない。 >> 僕は僕の願いを叶えたいから。」 >>「どう・・・いう。」 >>ディスティアは、声がのどに張り付いたように出しにくいと思った。 >>「僕の存在を無かったことにしたいから。 >> ・・・・《片眼王》と《戦乙女》の力で、そうなるようにかなえて欲しいから、僕は《チャイルドクラン》に居るんだ。 >> 僕は、消えたいんだ。 >> ・・・・・・・・・ディスティア、泣いてるの?」k >>ディスティアは、確かに泣いていた。 >>何故かは分からない。 >>宵颯が、かわいそうだから? >>《チャイルドクラン》を許せないから? >>《片眼王》達は、そんな都合のいいものじゃないって分かっているから? >>止めようと、足掻いてみたけど、どうしても涙は止まってくれなかった。 >>涙腺が、決壊したかのように、止まらなかった。 >朱琉:・・・・・・・・・・・・(滝涙) >アミイ:ある意味似たようなことを書いてる朱琉が泣くわけ? >朱琉:泣けてくるものは・・・・・・・・仕方ないですよ・・・・・・・・。 >アミイ:まったく・・・・・・・・。ちっちゃい子供って、どうしてこう極端に走るのかしら・・・・? > 私は破壊神で、殺したり滅ぼしたり消し去ったりするのが役目だけどねぇ・・・・だから尚更、そういうこと自分から言い出されるのって、気分悪いわ。 >朱琉:(涙をぬぐって)・・・・でも、この年頃で、これまでの経験を鑑みれば、仕方ないのでは? >アミイ:まあ、複雑な年齢ではあるけどね・・・・・・・・。 ユア:・・・・・(硬直) 久遠;書いた本人も、朱琉ちゃんの反応は、予想外だったみたいね。 ユア:ああ、とありがとうというべきなんでしょうか、ごめんなさいというべきでしょうか。 久遠;そうよね、子どもは、極端に走っちゃうものね。 でも、自分から、消えたいって望むのって、すごく哀しいわ、お姉さん的に。 >> >> >> >> >> >>午後四時を回った頃ー。 >> >>「そういえば、【片眼王】って、宵颯からみて、どういう人?」 >>「・・・・カイン=ディラストルのこと?」 >>「そう。」 >>台所で、さっき泣いていた鴉がもう笑ったではないが、ディスティアは、普通に料理していた。 >>鶏もも肉とキノコの八丁味噌仕立ての雑炊を炊きながら、その横のコンロで、鶏ささみに枝豆ととろけるチーズを挟んだものをフライしながら、ディスティアは、宵颯に、さっきの質問をした。 >>宵颯は、パジャマ姿ー紫苑用のもので、肩が少し余っているーで、冷蔵庫に寄りかかっていた。 >>彼は、少し考えてからこう答えた。 >>「訳の分からない人。」 >>「どういう風に?」 >>「うんと、一応、アシュハさんの息子にはなっているけど。 >> そう言うのに笠に着ない。 >> だけど、変な言い方だけど、僕よりも、彼岸というか、消えることを望んでいるみたい。」 >>「ふうん。」 >>ディスティアは、その間も手を休めずに、フライを揚げ、そして皿に盛りつけていく。 >>「なんで、そう言うこと聞くの?」 >>「私も、【片眼王】【戦乙女】に、並ぶ【歌乙女】だから。」 >>「・・・・え?」 >>「さあ、出来上がった。 >> 食べてもいいよ。」 >>宵颯に質問する間を与えずに、食卓に行くように促した。 >>その後も、それに関して、それ以上は答えようとは、しなかった。 >朱琉:なんだか、壮絶にいやな予感が・・・・・・・・。何でだろう?そのうちディス嬢vs宵颯君が起こりそうな予感が・・・・。 >アミイ:・・・・虫の知らせ?ただの勘? >朱琉:・・・・さあ・・・・。起こりそうにないわけではないので、余計に微妙・・・・。 ユア;それもありそうですが、もっと、嫌な展開になりそうです。 久遠;鋭いわね。 ユア;・・・・これからの展開に、ご注目ください。 > >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >>いろいろな意味で、分かんないお話です。 >>ですけど、ディスティアと宵颯は、どう相手を思いやっても、『敵同士』というのは変わりません。 >>それが、どんなお話を生むのか。 >>それは、また。 >> >>ともあれ、次回『たとえば こんな日常 From ディスティアB』 >>おたのしみに。 >朱琉:はい、では、今回はこの辺で。 >二人:ではまた! ユア;ありがとうございました。 二人;それでは。 > |
17724 | 家族の写真 本編じゃないけれど 例えば こんな日常 サブタイトル? | 十叶 夕海 | 2006/6/21 13:32:43 |
記事番号17698へのコメント 次回から、『例えば、こんな日常』にも、話にあった副題を付けるので。 最新話までの副題も、付けてしまおうと思います。 ACT 38 例えば こんな日常 Fromアルト @ 『身体よりも 行為よりも 心が欲しい』 アルトくんこと恋する乙男(おとめ)の刹那に切ない心情です。 行為は、最後の要求ですが、その裏は、『心』が欲しいというもの。 ACT 39 例えば こんな日常 Fromアリエス @ 『夜明けは遠く されど黎明の予兆はありて?」 アリエス嬢の『夜明け』は、レイティス以外に心を向けれることだと思います。 ディスティアの策謀が、その夜明けまでを早めるようにとの願いを込めて。 ACT40 例えば こんな日常 FromアルトA 『思い出にするは遠く 冷静にもなお遠く』 初めてのレイティスさんもとい『血玉』主題のお話@。 アルトは、直接関わった訳じゃないですが、冷静に話すには、三年は短いのです。 ACT41 例えば こんな日常 FromアリエスA 『目隠しの狭間から 三年前の事実』 今まで、盲目的に、『吸血鬼』しか追ってこなかったアリエス。 だけど、アルトの話で、三年前の『事実』を知ります・・・『真実』ではなく。 これも、『血玉』主題のお話@。 ACT42 例えば こんな日常 FromアルトB 『それでも 考えてしまう』 『血玉』主題A。 アルトは、【片眼王】達の物語の全貌を朧げに知っています。 そのせいで、冒頭の問いに繋がります。 アルトは、関わりはあっても、遠すぎるため・・・・遠すぎるが故に、どうなるか心配をしてしまうのです。 ACT43 例えば こんな日常 FromアリエスB 『【戦乙女】は 過時の想いを 持て余す』 『血玉』主題A 別名;アルトの配慮台無しの回。 黎夜に、【片眼王】の物語を聞かされます。 いますぐ、どうこうではないけれど、心うちの『想い』を持て余す。 ACT44 例えば こんな日常 FromディスティアB 『自分以外 誰も傷つけたくも 死なせたくもない 決して』 家族とあっても、裏稼業のときであっても、忘れることの無いディスティアの信条。 だから、今は仲がいい・・・もとい宵颯が、敵であっても、助けたいと思う。 ACT45 例えば こんな日常 FromディスティアA 『知っていても 話すことは少ない』 知っていても、誰かに話せないというのは、辛いことだと思います。 たとえ、話す相手が『仇敵』だとしても、話せるということは、楽になれることなのです。 ACT46 例えば こんな日常 FromディスティアB 『哀しすぎる願い』 宵颯の願いは、15歳が持つには、哀しすぎるけれど、逆に15歳しか持てない願いなのかも知れません。 ディスティアは、裏稼業には向いてないという再確認の意味での回でした。 次回は、どうなるのか分かりませんが、次回から、副題を付けて行きます。 それでは。 |
17733 | 家族の写真 ACT47 例えば こんな日常 FromディスティアC | 十叶 夕海 | 2006/6/25 20:20:21 |
記事番号17698へのコメント ACT47 例えば こんな日常 FromディスティアC 『哀しみ色の信条』 「あ、かわいい。」 買い物を済ませ、帰ると七時少し前だった。 リビングをのぞくと、ソファで、父・レンシェルマとルキウスが、同じ格好で居眠りをしていた。 思わず、ディスティアは、ケータイのカメラ機能で永久保存した。 また、後からフォトショップで、CG処理をしようと誓った。 しかし、その音で、ルキウスは起きてしまったようだ。 「う〜」 「はいはい、抱っこね。」 彼を抱き上げると、ディスティアは一階の客室から、タオルケットを持ってきて、レンシェルマにそっとかけた。 「さて、夕飯作るか。」 それから、ほどなく、ナツメとエヴァンス、アークの中学高校組が、帰ってきた。 ちなみに、アークが、ナツメと手を組んでいた。 もちろん、ナツメはどうしたらいいか分からずに居るようであったが。 夕食は、少し季節は早いが舞鶴産の牡蠣が安かったので、カキフライと大根の和風サラダ、牡蠣のみそ汁。 アルトは、今日も門限の七時半に帰ってこず、レンシェルマは、それで夕飯抜きというペナルティを科した。 しかし、ディスティアは、八時過ぎに帰ってきた弟の部屋の前に、鮭とおかかマヨのおにぎりと牡蠣のみそ汁をラップして、メモと一緒に置いた。 午後10時少し前・・・。 ディスティアは、うんざりとしたような怒りの表情のまま、息を切らし、《デザートローズ》―エイレンの店のカウンタに突っ伏していた。 「どうした?」 「・・・シヴァとバイクチェイス。 二度とやりたくない。 命のやり取りじゃないけどね。」 「そう。《梓瑠媚曾》の二代目よね。 ・ ・・・ああ、そうだ。 アリエスが、三年前のことを聞いてきた。 全部、話していいんだね?」 「うん、私は、あの子に復讐されてもいいし。 あの子だけが、私を殺してもいい。」 アイスティーを作りつつ、エイレンは、アリエスー《千里眼のオルフェーゼ》から、『三年前』の出来事を知りたい。と、依頼が来ていることを言う。 それに対して、息を整え終えたディスティアは、ぽつりと返答しているというよりは、独り言のようにそう言った。 『私が、裏稼業で死ぬのは、あの子に殺されるときだけだ』 これが、ディスティアが心に決めたことの一つ。 「で、珍しいが、ここに何故いる? まだ、七日の月曜だが?」 「昼間、刹に取りに行かせた薬、まだ残ってる?」 「ロゼと不知火に、頼めば、30分あれば、調合できるが? 《氣殺》使いでも、かくまっているのか? 今のは、一人で《チャイルドクラン》にしかいないと、思うが。」 「・・・・・私は、エイレンさんやレイティスさんが居たけど。 アリエスや、今代《氣殺》にはいない。 ガキがね、強がってまで・・・・誰かに一切寄りかかってないようなガキが居ると助ける・・・っていうのは、傲慢か・・・側に居たいと思うんだ。」 その言葉は、寂しそうで、『寄りかかれる存在になりたい』というよりも、『寄りかかれる存在が欲しい』という感じに聞こえる。 エイレンは、それに気がついていたが、あえて、黙って聞いていた。 「じゃ、30分ほど待ちな。 作るから・・・・まあ、紫苑もチームの奴らもお客もいないから、適当にくつろいで居なさい。」 エイレンは、そう言って、奥の住居部分に行った。 ディスティアは、誰もいない店内で、少しだけ泣こうと・・・・した。 「我が女神、キミに、涙という宝石は似合わない。 似合うのは、笑顔という宝石だ。」 「シヴァ=オルコット。 私は、今最高に、気分が悪い。」 泣こうとしたけど、それを引っ込ませるだけの奴が来た。 自分のイメージと対にする為に、赤く髪を染めた元々銀髪の敵対チームの二代目。 シヴァ=オルコット。 自分に・・・・ディスティアに、直視したくないほどのまっすぐな(少し台詞がキザだけど。)愛情を向けてくる相手。 「怪我をしたくなければ、とっと失せろ。」 「おや、知らないのかい? キミに一日会えないだけで、この心は千々に砕けそうに、この身のうちの血は、吹き出そうなくらい辛いんだよ。 そして、キミが涙しているとあっては・・・・」 「どっか、行け。 お前に、こっち側に関わって欲しくない。」 「《千里眼のオルフェーゼ》とかいうお嬢ちゃんと同じ?」 「・・・・・そうだ。」 「これ以上、キミをつつかない方が良さそうだね。 ・ ・・あのお嬢ちゃんの情報は、結構役に立ったか。」 その愛情を受けとらないディスティアの、それでも自分を心配しているのを分かったのか、彼女が肩すかしを食らうほど、あっさりと、引き下がる。 シヴァが、店外に行くとほぼ同時に、エイレンが、戻ってきた。 「どうした?」 「なんでもない。 薬は?」 「これだ。」 少し小さめの風邪薬の瓶に入っていたのは、淡い緑色の錠剤だった。 この後、ディスティアは、アジトのマンションに、行った。 そこで、さっきよりも少しぎくしゃくとしていたが、宵颯と過ごし。 午前五時過ぎ、そこを出た。 『宵颯へ 今日の講義終わったら、また来るわ。 昨日も言ったけど、出て行きたかったら、それでもいいわ。 昨日渡した薬は、《氣殺》の副作用を和らげる効果がある。 元気でね。 ディスティア』 しかし、次にディスティアが、このマンションに来た時には、宵颯はいなかっった。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ このお話だけ、翌日まで行っていますが、ご了承を。 ともかく、ディスティア編は終了です。 たぶん、次回は、エヴァンスか、アークか、ナツメでしょう。 お楽しみに。 それでは、また次回。 |
17745 | 優しい人、だからこそ苦しみ多い人 | 羅城 朱琉 | 2006/6/28 08:44:35 |
記事番号17733へのコメント こんにちは、羅城 朱琉です。遅くなった上に、最近は毎回の短縮版で失礼します。 ルキウス君&レン父さんが、やたらと可愛くてついつい微笑んでしまいました。 後半では、ディス嬢、本当に優しいですね。普通は、自分のことだけで手一杯になりそうなものですが。 ただ、だからこそ余計に悩みやら苦しみやらを背負い込むことも多いように見えます。 では、非常に短いですがこの辺で。 来週からは、まともにレス返せると思います。 |
17747 | それでも、彼女は変わらない・・・ | 十叶 夕海 | 2006/6/28 21:33:08 |
記事番号17745へのコメント > > こんにちは、羅城 朱琉です。遅くなった上に、最近は毎回の短縮版で失礼します。 こんにちは、ユアです。いいえ、感想もらえるだけで嬉しいです。 > > ルキウス君&レン父さんが、やたらと可愛くてついつい微笑んでしまいました。 ほのぼの担当かもしれないです。 このコンビには、こう言う役柄?が増えそうです、たぶん11月が近づくに従って。 > 後半では、ディス嬢、本当に優しいですね。普通は、自分のことだけで手一杯になりそうなものですが。 > ただ、だからこそ余計に悩みやら苦しみやらを背負い込むことも多いように見えます。 その優しさは、レイティスやエリスからもらいました。 それを返そうと・・・・それに、元来の優しさが・・・・。 ・・・・そうですね、でもそれがディス嬢なのかもしれません。 優しいけど、『人魚姫』の姉姫のように、妹のように思っているアリエスの為に、カインを殺さざるえないかもしれませんし・・・・。 > > では、非常に短いですがこの辺で。 > 来週からは、まともにレス返せると思います。 > ありがとうございます。 一応、次回は、『エヴァンス編』です、モイラも出ます。 たぶん、週末登校になると思います。 それでは。 |
17757 | 家族の写真 ACT48 例えば こんな日常 Fromエヴァンス@ | 十叶 夕海 | 2006/7/3 23:14:17 |
記事番号17698へのコメント ACT48 例えば こんな日常 Fromエヴァンス@ 『退屈かもしれないけど 普通の日常』 エヴァンス=ヴァリード。 《シルフィーダンサーズ》連合筆頭チームは 《月天女》の親衛隊々長と特攻隊々長を兼任する。 表と裏の狭間で揺れる少年。 彼は、この日、ある人に出会う。 AM6:30 ピッピッピッピッ・・・・ピッピッピッピッ・・・カチッ 「朝か。 ・・・夢見悪ィな。」 何時も以上に、ブスッとした感じのエヴァンス。 ここ数日の夢見が、お世辞にも言えない彼の寝間着は、長袖のTシャツと中等部のジャージのズボンである。 洗顔の為に、廊下に出ると、アークがもう中等部の学ランの姿で、玄関に向かうところだった。 「補習か?」 「うん、そんな感じ。 そんじゃ〜ね、エヴァンス。」 仲がけっこういい、四代目と親衛隊々長兼特攻隊々長であった。 AM7;20 制服に着替え、学校用の鞄に、文庫を一冊ほおり込み、階下におりる。 やや遅れて、ナツメも降りて来た。 エヴァンスは、その日の朝も思うことが一つある。 『ちい姉さんって、すごいよな。 表と裏と両立している上に、ちゃんと弁当含めて、三食作ってるもんな。』と。 「エヴァ、ナツメ、食べて行く前に、食器は水につけといて。 私は、アルトを起こしてくるから。」 そして、自信も妹も食べ終わった頃。 「ナツメ、送ってく。」 「あ、はい、ありがとうございます。 エヴァ兄さん。」 そう言って、バイクで妹を送った後、自信も高等部に登校した。 ちなみに、何故、エヴァンスが、ナツメをバイクで送るかというと、他のチームに人質にされない為が、理由だ。 それだけ、《シルフィーダンサーズ》連合をよく思わないチームはあるのだ。 AM8:15 「よお、今日も妹と同伴って聞いたぜ、エーヴァ?」 「モイラ。 そういうのは、シスコンのお前に言われるとしゃれにならない。」 自分の席を占領していたのは、クラスメイトで金髪くるくるがトレードマークのモイラ=ディスティニー。 従姉的存在であるイルミナ=テーゼを好きすぎるのが欠点であるがエヴァンスの悪友である。 「へえへえ・・・」 といいつつ、席に戻るがーそれはエヴァンスの席の真後ろだ。 「今日は、何て本?」 「ああとな、『実践・拷問術・増補版』」 「・・・・・・・・」 「どうした?」 「なんで、それ?」 「・・・適当に、姉さんに貸してもらったから。」 これが、ある意味日常の会話。 ちなみに、上記の本は、実在しています。 一限目 物理 この寡黙の担当者は、バリバリの理系で、教科書タイプの教師・エドワード=スタイナーという男性教師。 頭にも白いモノが混じっている初老の教師だ。 エヴァンスとこの教師は、死ぬほど仲が悪く。 今日も今日とて・・・ 「運動力学を日々実践しているヴァリードくんなら、この場合どういう式を当てはめればいいか分かるかな?」 「教科書に該当するならば、P129ですが、より正確になるならば、××の××という式を当てはめればいいでしょう。」 という風に。 二限目 三限目 家庭科 この学校では、男女一緒に実習をするようだ。 今日は、調理実習のようだ。 メニューは、アジのヒラキフライ。 魚を一からさばく実習だ。 しかし、今日びの主婦でも、まともに魚を一匹開ける人が居ないのではないだろうか? ・・・・ということで。 「エ〜ヴァv、頼む。」 「ヴァリードくん。」 「エヴァンスゥ。」 と、クラスの約三分の一強ー15匹ほどのアジをさばいたエヴァンス。 しかし、暴走族の一員という以外は、フツーのエヴァンスが、何故捌けるかというと、次姉・ディスティアから、一人暮らしをしても困らない程度には、仕込まれているのだ。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 一応、Aまでは、日常ですが。 Bで、とある人に関わるので、また非日常風味かな?なエヴァンス編です。 それでは、また次回。 |
17761 | 意外と家庭的? | 羅城 朱琉 | 2006/7/6 08:24:32 |
記事番号17757へのコメント 朱琉:こんにちは。遅れましたが、レスに参ります。 > > > > ACT48 例えば こんな日常 Fromエヴァンス@ > 『退屈かもしれないけど 普通の日常』 > > > >エヴァンス=ヴァリード。 >《シルフィーダンサーズ》連合筆頭チームは >《月天女》の親衛隊々長と特攻隊々長を兼任する。 >表と裏の狭間で揺れる少年。 >彼は、この日、ある人に出会う。 > > > > >AM6:30 >ピッピッピッピッ・・・・ピッピッピッピッ・・・カチッ >「朝か。 > ・・・夢見悪ィな。」 >何時も以上に、ブスッとした感じのエヴァンス。 >ここ数日の夢見が、お世辞にも言えない彼の寝間着は、長袖のTシャツと中等部のジャージのズボンである。 >洗顔の為に、廊下に出ると、アークがもう中等部の学ランの姿で、玄関に向かうところだった。 >「補習か?」 >「うん、そんな感じ。 > そんじゃ〜ね、エヴァンス。」 >仲がけっこういい、四代目と親衛隊々長兼特攻隊々長であった。 アミイ:仲良きことは美しき哉。 朱琉:いや、それはいろいろと違うでしょう・・・・。 アミイ:仲悪いよりもいいほうがいいでしょう?同じ家の中に住んでるんだし。 朱琉:それはそうですが・・・・何か論点がずれてる気がする・・・・。 > > > > > >AM7;20 > >制服に着替え、学校用の鞄に、文庫を一冊ほおり込み、階下におりる。 >やや遅れて、ナツメも降りて来た。 >エヴァンスは、その日の朝も思うことが一つある。 >『ちい姉さんって、すごいよな。 > 表と裏と両立している上に、ちゃんと弁当含めて、三食作ってるもんな。』と。 >「エヴァ、ナツメ、食べて行く前に、食器は水につけといて。 > 私は、アルトを起こしてくるから。」 >そして、自信も妹も食べ終わった頃。 >「ナツメ、送ってく。」 >「あ、はい、ありがとうございます。 > エヴァ兄さん。」 >そう言って、バイクで妹を送った後、自信も高等部に登校した。 >ちなみに、何故、エヴァンスが、ナツメをバイクで送るかというと、他のチームに人質にされない為が、理由だ。 >それだけ、《シルフィーダンサーズ》連合をよく思わないチームはあるのだ。 朱琉:強ければ強いだけ、大きければ大きいだけ、敵も増えていきますからね。 アミイ:それに、ナツメちゃんって、攫いやすそうだし。 朱琉:・・・・・・・・この方危ないよ・・・・。 > > > >AM8:15 > >「よお、今日も妹と同伴って聞いたぜ、エーヴァ?」 >「モイラ。 > そういうのは、シスコンのお前に言われるとしゃれにならない。」 >自分の席を占領していたのは、クラスメイトで金髪くるくるがトレードマークのモイラ=ディスティニー。 >従姉的存在であるイルミナ=テーゼを好きすぎるのが欠点であるがエヴァンスの悪友である。 >「へえへえ・・・」 >といいつつ、席に戻るがーそれはエヴァンスの席の真後ろだ。 >「今日は、何て本?」 >「ああとな、『実践・拷問術・増補版』」 >「・・・・・・・・」 >「どうした?」 >「なんで、それ?」 >「・・・適当に、姉さんに貸してもらったから。」 >これが、ある意味日常の会話。 >ちなみに、上記の本は、実在しています。 朱琉:適当に、で、それを貸す方が変なのか、本当にそれを借りてくる方が変なのか・・・・。 アミイ:ちなみに、朱琉の母校である高校には、『世界の拷問全集』だったかそんな本が普通に置いてあったわね。 朱琉:私は読んでませんよ・・・・友人の愛読書でしたが。 > > > > > > > >一限目 物理 > >この寡黙の担当者は、バリバリの理系で、教科書タイプの教師・エドワード=スタイナーという男性教師。 >頭にも白いモノが混じっている初老の教師だ。 >エヴァンスとこの教師は、死ぬほど仲が悪く。 >今日も今日とて・・・ >「運動力学を日々実践しているヴァリードくんなら、この場合どういう式を当てはめればいいか分かるかな?」 >「教科書に該当するならば、P129ですが、より正確になるならば、××の××という式を当てはめればいいでしょう。」 >という風に。 朱琉:流石、アルト君の兄弟。似てますね。 アミイ:反骨精神旺盛な一家なんでしょう。いいことじゃない。 > > > >二限目 三限目 家庭科 > >この学校では、男女一緒に実習をするようだ。 >今日は、調理実習のようだ。 >メニューは、アジのヒラキフライ。 >魚を一からさばく実習だ。 >しかし、今日びの主婦でも、まともに魚を一匹開ける人が居ないのではないだろうか? >・・・・ということで。 >「エ〜ヴァv、頼む。」 >「ヴァリードくん。」 >「エヴァンスゥ。」 >と、クラスの約三分の一強ー15匹ほどのアジをさばいたエヴァンス。 >しかし、暴走族の一員という以外は、フツーのエヴァンスが、何故捌けるかというと、次姉・ディスティアから、一人暮らしをしても困らない程度には、仕込まれているのだ。 朱琉:ディス嬢、素晴らしいです・・・・。そして、しっかり実践できるエヴァ君もすごい。 アミイ:朱琉は、さばけなかったっけ? 朱琉:失礼な!さばけますよ・・・・たまに、『さばいてる』じゃなくて『解剖してる』になるときがありますが。 アミイ:それを『さばける』とは言わないわよ、朱琉。 > > > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >一応、Aまでは、日常ですが。 >Bで、とある人に関わるので、また非日常風味かな?なエヴァンス編です。 > > >それでは、また次回。 朱琉:はい、では、また。 二人:また次回! |
17763 | かもしれません。 | 十叶 夕海 | 2006/7/6 21:58:43 |
記事番号17761へのコメント > >朱琉:こんにちは。遅れましたが、レスに参ります。 ユア;こんにちは。では、返レス行きます。 > >> >> >> >> ACT48 例えば こんな日常 Fromエヴァンス@ >> 『退屈かもしれないけど 普通の日常』 >> >> >> >>エヴァンス=ヴァリード。 >>《シルフィーダンサーズ》連合筆頭チームは >>《月天女》の親衛隊々長と特攻隊々長を兼任する。 >>表と裏の狭間で揺れる少年。 >>彼は、この日、ある人に出会う。 >> >> >> >> >>AM6:30 >>ピッピッピッピッ・・・・ピッピッピッピッ・・・カチッ >>「朝か。 >> ・・・夢見悪ィな。」 >>何時も以上に、ブスッとした感じのエヴァンス。 >>ここ数日の夢見が、お世辞にも言えない彼の寝間着は、長袖のTシャツと中等部のジャージのズボンである。 >>洗顔の為に、廊下に出ると、アークがもう中等部の学ランの姿で、玄関に向かうところだった。 >>「補習か?」 >>「うん、そんな感じ。 >> そんじゃ〜ね、エヴァンス。」 >>仲がけっこういい、四代目と親衛隊々長兼特攻隊々長であった。 >アミイ:仲良きことは美しき哉。 >朱琉:いや、それはいろいろと違うでしょう・・・・。 >アミイ:仲悪いよりもいいほうがいいでしょう?同じ家の中に住んでるんだし。 >朱琉:それはそうですが・・・・何か論点がずれてる気がする・・・・。 > 久遠;そうよね、仲良きことはいいことよね。 ユア;それに実際、親衛隊々長兼特攻隊々長と総長って、仲が良くないとチームとしてやって行けないとまでは行けませんが、難しくなるのは間違いない部署ですし。 久遠:・・・そうよねぇ。 >> >> >> >> >> >>AM7;20 >> >>制服に着替え、学校用の鞄に、文庫を一冊ほおり込み、階下におりる。 >>やや遅れて、ナツメも降りて来た。 >>エヴァンスは、その日の朝も思うことが一つある。 >>『ちい姉さんって、すごいよな。 >> 表と裏と両立している上に、ちゃんと弁当含めて、三食作ってるもんな。』と。 >>「エヴァ、ナツメ、食べて行く前に、食器は水につけといて。 >> 私は、アルトを起こしてくるから。」 >>そして、自信も妹も食べ終わった頃。 >>「ナツメ、送ってく。」 >>「あ、はい、ありがとうございます。 >> エヴァ兄さん。」 >>そう言って、バイクで妹を送った後、自信も高等部に登校した。 >>ちなみに、何故、エヴァンスが、ナツメをバイクで送るかというと、他のチームに人質にされない為が、理由だ。 >>それだけ、《シルフィーダンサーズ》連合をよく思わないチームはあるのだ。 >朱琉:強ければ強いだけ、大きければ大きいだけ、敵も増えていきますからね。 >アミイ:それに、ナツメちゃんって、攫いやすそうだし。 >朱琉:・・・・・・・・この方危ないよ・・・・。 > ユア:そうなんですよね。 久遠;同じ規模のシヴァちゃんのチームは、家族ー弱点が居ないからそう言う意味では、崩しにくいし・・・・ ユア;アミイお姉様とは違う意味で、怖いです。 >> >> >> >>AM8:15 >> >>「よお、今日も妹と同伴って聞いたぜ、エーヴァ?」 >>「モイラ。 >> そういうのは、シスコンのお前に言われるとしゃれにならない。」 >>自分の席を占領していたのは、クラスメイトで金髪くるくるがトレードマークのモイラ=ディスティニー。 >>従姉的存在であるイルミナ=テーゼを好きすぎるのが欠点であるがエヴァンスの悪友である。 >>「へえへえ・・・」 >>といいつつ、席に戻るがーそれはエヴァンスの席の真後ろだ。 >>「今日は、何て本?」 >>「ああとな、『実践・拷問術・増補版』」 >>「・・・・・・・・」 >>「どうした?」 >>「なんで、それ?」 >>「・・・適当に、姉さんに貸してもらったから。」 >>これが、ある意味日常の会話。 >>ちなみに、上記の本は、実在しています。 >朱琉:適当に、で、それを貸す方が変なのか、本当にそれを借りてくる方が変なのか・・・・。 >アミイ:ちなみに、朱琉の母校である高校には、『世界の拷問全集』だったかそんな本が普通に置いてあったわね。 >朱琉:私は読んでませんよ・・・・友人の愛読書でしたが。 ユア;裏話:その時のディス嬢は、15日の調整で、本当に適当に裏稼業に使う本を貸してしまった。 久遠;時々、なんで高校とかになんでこんな本あるんだろうという本あるわよね。 ユア;・・・・・確かに。 私は、そう言うのは呼んだり読まなかったり。 > >> >> >> >> >> >> >> >>一限目 物理 >> >>この寡黙の担当者は、バリバリの理系で、教科書タイプの教師・エドワード=スタイナーという男性教師。 >>頭にも白いモノが混じっている初老の教師だ。 >>エヴァンスとこの教師は、死ぬほど仲が悪く。 >>今日も今日とて・・・ >>「運動力学を日々実践しているヴァリードくんなら、この場合どういう式を当てはめればいいか分かるかな?」 >>「教科書に該当するならば、P129ですが、より正確になるならば、××の××という式を当てはめればいいでしょう。」 >>という風に。 >朱琉:流石、アルト君の兄弟。似てますね。 >アミイ:反骨精神旺盛な一家なんでしょう。いいことじゃない。 > ユア;そう言った意味ではそっくりな兄弟なんです。 久遠;男の子は、そう言うこの方がいいわね。 >> >> >> >>二限目 三限目 家庭科 >> >>この学校では、男女一緒に実習をするようだ。 >>今日は、調理実習のようだ。 >>メニューは、アジのヒラキフライ。 >>魚を一からさばく実習だ。 >>しかし、今日びの主婦でも、まともに魚を一匹開ける人が居ないのではないだろうか? >>・・・・ということで。 >>「エ〜ヴァv、頼む。」 >>「ヴァリードくん。」 >>「エヴァンスゥ。」 >>と、クラスの約三分の一強ー15匹ほどのアジをさばいたエヴァンス。 >>しかし、暴走族の一員という以外は、フツーのエヴァンスが、何故捌けるかというと、次姉・ディスティアから、一人暮らしをしても困らない程度には、仕込まれているのだ。 >朱琉:ディス嬢、素晴らしいです・・・・。そして、しっかり実践できるエヴァ君もすごい。 >アミイ:朱琉は、さばけなかったっけ? >朱琉:失礼な!さばけますよ・・・・たまに、『さばいてる』じゃなくて『解剖してる』になるときがありますが。 >アミイ:それを『さばける』とは言わないわよ、朱琉。 ユア;『健康な生活』は『健康な食事』から。が、ディス嬢基本ですから。 久遠:ユアちゃんは、一応捌けるけど・・・・ ユア;シッポの方の骨が残ってしまうんですよね。 > >> >> >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>一応、Aまでは、日常ですが。 >>Bで、とある人に関わるので、また非日常風味かな?なエヴァンス編です。 >> >> >>それでは、また次回。 >朱琉:はい、では、また。 >二人:また次回! > ユア;はい、ありがとうございました。 二人;では次回。 > |
17774 | 家族の写真 ACT49 例えば こんな日常 FromエヴァンスA | 十叶 夕海 | 2006/7/9 22:55:26 |
記事番号17698へのコメント ACT49 例えば こんな日常 FromエヴァンスA 『少々 殺伐しているけど 一応日常?』 四限めの国語は、可もなく不可もなく、平穏に過ぎて行った。 昼食ー昼休み。 「あ〜〜っ。」 「どうした、モイラ?」 「弁当忘れた。 ・・・・なぁ、エ〜ヴァvv。」 「なんだ?」 ディスティア特製の弁当を広げ、『さあ食べよう』とお箸を取ったエヴァンスをモイラは、上目遣いで『ちょーだい?』というように、見つめてくる。 エヴァンスは、ため息をついて、一口コロッケと唐揚げを弁当のフタに置き、部活前に食べるつもりだったのか、菓子パンをモイラの顔に叩き付けるがごとく、なげる。 「さんきゅ〜、エ〜ヴァ。 愛してる〜。」 「・・・かまわん。 さっさと食べろ。」 「エヴァって、優しいよな。」 「・・・そうか?」 午後の授業もさしたる問題も無く、終わり。 ↑、エヴァンス、君の学校生活は平穏だね。 部活の時間。 エヴァンスは、実践空手部所属で。 しかも、部長である。 モイラが、副部長で。 おまけに、この時乃学園は、フルコンタクトの空手全国大会のベスト8の常連で、二年前にも優勝しているというなかなかの強豪。 普段は、六時半頃まで、三時間ほど練習をするのだが・・・・。 今日は、他校の空手部で、《シルフィーダンサーズ》に敵対している《鴉火炉無》のメンバー数人が、殴り込み?にきたせいで、強制お休みだ。 もちろん、タコ殴りに、ボコってお引き取りしてもらったが。 今は、部長と副部長のエヴァンスとモイラは、担任兼顧問のゴリラっぽいけど、体育教師っぽいけど、歴とした社会科教師に呼び出され、職員室にいた。 「またかー。 元気いいな、ヴァリード、ディスティニー。」 「残念ながら、これで、ある意味記念すべく75回目ですね。」 ある意味で、エヴァンスが、この学園にあがって来てからのにちじょうなのだ。 嫌な日常だけど。 しかし、学校側としては、全国模試の結果冊子に名前が乗るような生徒を手放したくないというのが、本音だ。 また、かといって、暴走族で今回のような騒ぎも困るのだ。 「しかしながら、正当防衛に当たる今回も、おとがめを?」 「そうそう。俺とエヴァどころか、可愛いv後輩くんまで、ボコられそうだったしさ。 《鴉火炉無》の連中に文句言ってくださいよぉ。」 「それとも・・・・『葛城』家が相手では、それも無理でしょうが。」 「うっ・・・・分かった。 ・・・・ッたくそれを言われちゃ、俺も手がでねぇよ。」 エヴァンスの敬語でのもっともな皮肉に、ゴリラな社会教師は、苦笑しつつ今回も折れた。 「やっり〜っ」 エヴァンスとモイラの二人は、廊下で勝利のハイタッチを交わす。 これも、何度も繰り返されたことのせいか、一種の恒例行事だ。 「なんにしても、《鴉火炉無》の連中しつけーよな。」 「まぁ、葛城悠希も、必死なんだろう。」 「なんで、エヴァのトコばっか? 《梓瑠媚曾》もあんのに?」 「二年・・・・三年前になるのか。 姉の後を・・・四代目を継いだアークが、同じく《鴉火炉無》八代目を継いだ葛城悠希との初抗争で、顔を焼いたせいで、仲がかなり悪化したんだよ。」 「ひぃえ〜、女の命って訳じゃねぇけど、顔を焼いたって。」 などなど、そんなことを話しながら、渡り廊下を通り、教室に戻る。 モイラが、ケータイのメールを確認すると、驚きの声を上げた。 「どうした?」 「イルの喫茶店が、強盗に襲われて、反対に強盗をのして、警察に行ったて。」 「・・・・はあ?」 「・・・・どうしよう。 イルも、俺も人間じゃないけど、怪我してないかな。」 「落ち着け。 鞄の準備できてるな、バイクで送ってやる。」 「ううん、家に戻る。」 この時、 エヴァンスが モイラを送らなければ 彼に 出会い ある意思を固める そんなこともなかったかもしれない。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ ほぼどころか、真面目に四十話ぶりに、あの人が登場します。 それにしても、エヴァンスくん、普通なんだかどうなんだか分からない日常ですね。 なんにせよ、では次回で. |
17778 | 平穏・・・・・・・・なのかどうだか。 | 羅城 朱琉 | 2006/7/11 08:24:21 |
記事番号17774へのコメント 朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。早速ですが、少々遅れたレスに参ります。 > > > > > ACT49 例えば こんな日常 FromエヴァンスA > 『少々 殺伐しているけど 一応日常?』 > > > >四限めの国語は、可もなく不可もなく、平穏に過ぎて行った。 > > >昼食ー昼休み。 > >「あ〜〜っ。」 >「どうした、モイラ?」 >「弁当忘れた。 > ・・・・なぁ、エ〜ヴァvv。」 >「なんだ?」 >ディスティア特製の弁当を広げ、『さあ食べよう』とお箸を取ったエヴァンスをモイラは、上目遣いで『ちょーだい?』というように、見つめてくる。 >エヴァンスは、ため息をついて、一口コロッケと唐揚げを弁当のフタに置き、部活前に食べるつもりだったのか、菓子パンをモイラの顔に叩き付けるがごとく、なげる。 >「さんきゅ〜、エ〜ヴァ。 > 愛してる〜。」 >「・・・かまわん。 > さっさと食べろ。」 >「エヴァって、優しいよな。」 >「・・・そうか?」 アミイ:平和だわ・・・・・・・・これまでの皆に比べて、とことん平和だわ・・・・・・・・。 朱琉:いい事じゃないですか。 アミイ:確かに、いいことだけどねぇ・・・・。 > > > > >午後の授業もさしたる問題も無く、終わり。 >↑、エヴァンス、君の学校生活は平穏だね。 >部活の時間。 >エヴァンスは、実践空手部所属で。 >しかも、部長である。 >モイラが、副部長で。 >おまけに、この時乃学園は、フルコンタクトの空手全国大会のベスト8の常連で、二年前にも優勝しているというなかなかの強豪。 >普段は、六時半頃まで、三時間ほど練習をするのだが・・・・。 >今日は、他校の空手部で、《シルフィーダンサーズ》に敵対している《鴉火炉無》のメンバー数人が、殴り込み?にきたせいで、強制お休みだ。 >もちろん、タコ殴りに、ボコってお引き取りしてもらったが。 >今は、部長と副部長のエヴァンスとモイラは、担任兼顧問のゴリラっぽいけど、体育教師っぽいけど、歴とした社会科教師に呼び出され、職員室にいた。 アミイ:というか、その楽しそうな喧嘩に、他の部員たちがどう反応していたかが気になるわ。 朱琉:もう、慣れてるんじゃないですか?75回目ともなれば。 アミイ:いやいや、参加してたのかなー・・・・と。 朱琉:・・・・・・・・そういう物騒なことを、思いっきり笑顔で言わないで頂きたいのですが。 >「またかー。 > 元気いいな、ヴァリード、ディスティニー。」 >「残念ながら、これで、ある意味記念すべく75回目ですね。」 >ある意味で、エヴァンスが、この学園にあがって来てからのにちじょうなのだ。 >嫌な日常だけど。 >しかし、学校側としては、全国模試の結果冊子に名前が乗るような生徒を手放したくないというのが、本音だ。 >また、かといって、暴走族で今回のような騒ぎも困るのだ。 >「しかしながら、正当防衛に当たる今回も、おとがめを?」 >「そうそう。俺とエヴァどころか、可愛いv後輩くんまで、ボコられそうだったしさ。 > 《鴉火炉無》の連中に文句言ってくださいよぉ。」 >「それとも・・・・『葛城』家が相手では、それも無理でしょうが。」 >「うっ・・・・分かった。 > ・・・・ッたくそれを言われちゃ、俺も手がでねぇよ。」 >エヴァンスの敬語でのもっともな皮肉に、ゴリラな社会教師は、苦笑しつつ今回も折れた。 > > > > > >「やっり〜っ」 >エヴァンスとモイラの二人は、廊下で勝利のハイタッチを交わす。 >これも、何度も繰り返されたことのせいか、一種の恒例行事だ。 >「なんにしても、《鴉火炉無》の連中しつけーよな。」 >「まぁ、葛城悠希も、必死なんだろう。」 >「なんで、エヴァのトコばっか? > 《梓瑠媚曾》もあんのに?」 >「二年・・・・三年前になるのか。 > 姉の後を・・・四代目を継いだアークが、同じく《鴉火炉無》八代目を継いだ葛城悠希との初抗争で、顔を焼いたせいで、仲がかなり悪化したんだよ。」 >「ひぃえ〜、女の命って訳じゃねぇけど、顔を焼いたって。」 >などなど、そんなことを話しながら、渡り廊下を通り、教室に戻る。 >モイラが、ケータイのメールを確認すると、驚きの声を上げた。 >「どうした?」 >「イルの喫茶店が、強盗に襲われて、反対に強盗をのして、警察に行ったて。」 >「・・・・はあ?」 >「・・・・どうしよう。 > イルも、俺も人間じゃないけど、怪我してないかな。」 >「落ち着け。 > 鞄の準備できてるな、バイクで送ってやる。」 >「ううん、家に戻る。」 > > > > > >この時、 > >エヴァンスが > >モイラを送らなければ > >彼に 出会い > >ある意思を固める > >そんなこともなかったかもしれない。 朱琉:えぇぇぇぇっ!? アミイ:一体、何が起こって誰と出会うのかしらねぇ? 朱琉:うわぁ・・・・次回が気になります。 > > > > >@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ > > >ほぼどころか、真面目に四十話ぶりに、あの人が登場します。 >それにしても、エヴァンスくん、普通なんだかどうなんだか分からない日常ですね。 > >なんにせよ、では次回で. 朱琉:はい、では、短いですがこの辺で。 二人:では、また! |
17779 | まだ、平穏です、ここまでは。 | 十叶 夕海 | 2006/7/11 21:11:02 |
記事番号17778へのコメント > >朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。早速ですが、少々遅れたレスに参ります。 ユア:こんにちは、ユアです。 返レス行きます。 >> >> >> >> >> ACT49 例えば こんな日常 FromエヴァンスA >> 『少々 殺伐しているけど 一応日常?』 >> >> >> >>四限めの国語は、可もなく不可もなく、平穏に過ぎて行った。 >> >> >>昼食ー昼休み。 >> >>「あ〜〜っ。」 >>「どうした、モイラ?」 >>「弁当忘れた。 >> ・・・・なぁ、エ〜ヴァvv。」 >>「なんだ?」 >>ディスティア特製の弁当を広げ、『さあ食べよう』とお箸を取ったエヴァンスをモイラは、上目遣いで『ちょーだい?』というように、見つめてくる。 >>エヴァンスは、ため息をついて、一口コロッケと唐揚げを弁当のフタに置き、部活前に食べるつもりだったのか、菓子パンをモイラの顔に叩き付けるがごとく、なげる。 >>「さんきゅ〜、エ〜ヴァ。 >> 愛してる〜。」 >>「・・・かまわん。 >> さっさと食べろ。」 >>「エヴァって、優しいよな。」 >>「・・・そうか?」 >アミイ:平和だわ・・・・・・・・これまでの皆に比べて、とことん平和だわ・・・・・・・・。 >朱琉:いい事じゃないですか。 >アミイ:確かに、いいことだけどねぇ・・・・。 久遠;そうよね、お姉さんも、弟も大変なのに・・・・・. 平和よね・・・。 ユア:彼は、暴走族ですけど、バンピーなんですよね。 久遠:そうよね。 > >> >> >> >> >>午後の授業もさしたる問題も無く、終わり。 >>↑、エヴァンス、君の学校生活は平穏だね。 >>部活の時間。 >>エヴァンスは、実践空手部所属で。 >>しかも、部長である。 >>モイラが、副部長で。 >>おまけに、この時乃学園は、フルコンタクトの空手全国大会のベスト8の常連で、二年前にも優勝しているというなかなかの強豪。 >>普段は、六時半頃まで、三時間ほど練習をするのだが・・・・。 >>今日は、他校の空手部で、《シルフィーダンサーズ》に敵対している《鴉火炉無》のメンバー数人が、殴り込み?にきたせいで、強制お休みだ。 >>もちろん、タコ殴りに、ボコってお引き取りしてもらったが。 >>今は、部長と副部長のエヴァンスとモイラは、担任兼顧問のゴリラっぽいけど、体育教師っぽいけど、歴とした社会科教師に呼び出され、職員室にいた。 >アミイ:というか、その楽しそうな喧嘩に、他の部員たちがどう反応していたかが気になるわ。 >朱琉:もう、慣れてるんじゃないですか?75回目ともなれば。 >アミイ:いやいや、参加してたのかなー・・・・と。 >朱琉:・・・・・・・・そういう物騒なことを、思いっきり笑顔で言わないで頂きたいのですが。 ユア:慣れてますね・・・・。 久遠;そうよね、参加してたら、面白いパーティーよね。 ユア:参加してたら危ないですって。 > >>「またかー。 >> 元気いいな、ヴァリード、ディスティニー。」 >>「残念ながら、これで、ある意味記念すべく75回目ですね。」 >>ある意味で、エヴァンスが、この学園にあがって来てからのにちじょうなのだ。 >>嫌な日常だけど。 >>しかし、学校側としては、全国模試の結果冊子に名前が乗るような生徒を手放したくないというのが、本音だ。 >>また、かといって、暴走族で今回のような騒ぎも困るのだ。 >>「しかしながら、正当防衛に当たる今回も、おとがめを?」 >>「そうそう。俺とエヴァどころか、可愛いv後輩くんまで、ボコられそうだったしさ。 >> 《鴉火炉無》の連中に文句言ってくださいよぉ。」 >>「それとも・・・・『葛城』家が相手では、それも無理でしょうが。」 >>「うっ・・・・分かった。 >> ・・・・ッたくそれを言われちゃ、俺も手がでねぇよ。」 >>エヴァンスの敬語でのもっともな皮肉に、ゴリラな社会教師は、苦笑しつつ今回も折れた。 >> >> >> >> >> >>「やっり〜っ」 >>エヴァンスとモイラの二人は、廊下で勝利のハイタッチを交わす。 >>これも、何度も繰り返されたことのせいか、一種の恒例行事だ。 >>「なんにしても、《鴉火炉無》の連中しつけーよな。」 >>「まぁ、葛城悠希も、必死なんだろう。」 >>「なんで、エヴァのトコばっか? >> 《梓瑠媚曾》もあんのに?」 >>「二年・・・・三年前になるのか。 >> 姉の後を・・・四代目を継いだアークが、同じく《鴉火炉無》八代目を継いだ葛城悠希との初抗争で、顔を焼いたせいで、仲がかなり悪化したんだよ。」 >>「ひぃえ〜、女の命って訳じゃねぇけど、顔を焼いたって。」 >>などなど、そんなことを話しながら、渡り廊下を通り、教室に戻る。 >>モイラが、ケータイのメールを確認すると、驚きの声を上げた。 >>「どうした?」 >>「イルの喫茶店が、強盗に襲われて、反対に強盗をのして、警察に行ったて。」 >>「・・・・はあ?」 >>「・・・・どうしよう。 >> イルも、俺も人間じゃないけど、怪我してないかな。」 >>「落ち着け。 >> 鞄の準備できてるな、バイクで送ってやる。」 >>「ううん、家に戻る。」 >> >> >> >> >> >>この時、 >> >>エヴァンスが >> >>モイラを送らなければ >> >>彼に 出会い >> >>ある意思を固める >> >>そんなこともなかったかもしれない。 >朱琉:えぇぇぇぇっ!? >アミイ:一体、何が起こって誰と出会うのかしらねぇ? >朱琉:うわぁ・・・・次回が気になります。 ユア;くふふふ、次回で。 久遠:結構、意外よね。 > >> >> >> >> >>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ >> >> >>ほぼどころか、真面目に四十話ぶりに、あの人が登場します。 >>それにしても、エヴァンスくん、普通なんだかどうなんだか分からない日常ですね。 >> >>なんにせよ、では次回で. >朱琉:はい、では、短いですがこの辺で。 >二人:では、また! > > ユア:ありがとうございました。 二人:それでは。 > |