◆−家族の写真 外伝 私は救いの手など望まない +『幸せ』になってください+−十叶 夕海 (2006/7/4 21:51:03) No.17760
 ┣苦しい、悲しい、切ない選択。−羅城 朱琉 (2006/7/6 08:35:41) No.17762
 ┃┗それでも、彼はその道を選んだ。−十叶 夕海 (2006/7/6 22:10:38) No.17764
 ┣家族の写真 外伝 三年前の祈り +お前にしか殺されない+−十叶 夕海 (2006/7/6 22:14:22) No.17766
 ┃┗納得といえば、納得(←本筋関係ない気も・・・・)−羅城 朱琉 (2006/7/7 08:30:14) No.17767
 ┃ ┗どちらにしても、はた迷惑ですが・・・・・・・−十叶 夕海 (2006/7/8 19:55:30) No.17769
 ┣家族の写真 外伝 握りつぶした感情+・・・嫌いじゃなかったですよ+−十叶 夕海 (2006/7/8 19:47:21) No.17768
 ┃┗この人って・・・・(物思いの眼差し)−羅城 朱琉 (2006/7/11 08:21:34) No.17777
 ┃ ┗一番迷惑かも・・・・−十叶 夕海 (2006/7/11 22:09:49) No.17780
 ┗家族の写真 外伝 月よ、迷うモノへの道導べたれ +ボクダケチガウ+−十叶 夕海 (2006/7/15 21:46:00) No.17787
  ┗なるほど・・・・。−羅城 朱琉 (2006/7/18 08:36:47) No.17792
   ┗ある種、ディス嬢に近いですね。−十叶 夕海 (2006/7/18 21:34:48) No.17795


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17760家族の写真 外伝 私は救いの手など望まない +『幸せ』になってください+十叶 夕海 2006/7/4 21:51:03






私は救いの手など望まない  +『幸せ』になってください+




レイティスが、死ぬー殺される寸前のクリスマス。
その日の晩のこと。
「レイティス。」
「・・・レイティスさん。」
「調子はどう?」
「ディスティアとイライアスですか。」
黒い喪服ドレス姿の青く輝く髪の少女と黒髪との瞳の黒尽くめの少年が、その日レイティスを訊ねて来た。
その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスも無かった。
「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
《ブラックウィドー》としての口調で、ディスティアはそうやや弾んだ声で言った。
レイティスは、ディスティアのそれが半ばそれが、カラ元気だと気がついていたが、カラだろうと、元気が出せればいいと思った。
「うん、そう。
・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
そういうと、イライアスは、何処からとも無く取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとする。
『いつものこと』と、ディスティアは、黒レースの手袋に包まれた細腕で、彼の親指の辺りを打ち、たたき落とした。
レイティスは、それを回収した。
「イライアス。
 そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
「・・・・それで、どうしたんですか?
 ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
「ええと、本当に後悔しない?
 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
「語りますね、《リンデン》。」
「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
それまで、語っていた真摯さは何処へやら、また何処からともなくとりだした細縄で、その細い首を一周させ、自らを絞殺しようとしている。
それを腰の辺りの布の余剰部分に隠してある小さなペティナイフで、切る。
「いい加減にしていただけないかしら?
 イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
「ええ、しませんよ。
 私は、幸福を・・・救いを望みません。
 ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
『るのなら』という前に、ディスティアは、こう問う。
「アリエスの心を殺すことになっても?」
暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』とディスティアは言っているのだ。
そして、ディスティアは、自分の二の舞になって欲しくないと、そう言っているようにレイティスは思った。
そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、彼は呟いた。
「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
 あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
「そうね、【歌乙女】だからね。
 ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
「三代目!!」
「・・・・おや、四代目。」
その時、イカレた私服姿(冬版)のアーク・・・正式に《シルフィーサンサーズ》連合を継ぐ前のアークが、飛び込んで来た。
それに対して、彼にしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだのは、イライアス。
「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
「不本意ながらね。
 とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
「はいはい、ということで、レイティス。
 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
「ええ、『またいつか』ですね。」



これも、もう昔。

たった三年前のことだけど

もう朧げで

その言葉の真意も

一番伝わらなくては

行けない【戦乙女】に・・・・・

アリエスには 

正確には伝わらない

それは 悲劇的終末(バッドエンド)?

幸福劇的週末(ハッピーエンド)?

どちらなのかは まだわからない・・・・・・。

それでも アリエス

貴女は、『幸せ』になってください


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

というわけで、レイティスの外伝です。
違う視点で、ディスティア、イライアス、アークの三人を書く予定です。

それでは、本編か、外伝で。
また、あいましょう。

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17762苦しい、悲しい、切ない選択。羅城 朱琉 2006/7/6 08:35:41
記事番号17760へのコメント


朱琉:こんにちは。最近いつもレス遅れ気味の羅城 朱琉です。
アミイ:自覚あるんなら、ちゃんと毎日パソ見なさいな。
朱琉:・・・・月曜日はきついかも。必ず1限に小テストがありますから。
アミイ:なるべくは、努力するように。・・・・じゃあ、レスいくわね。

>
>
>
>
>私は救いの手など望まない  +『幸せ』になってください+
>
>
>
>
>レイティスが、死ぬー殺される寸前のクリスマス。
>その日の晩のこと。
>「レイティス。」
>「・・・レイティスさん。」
>「調子はどう?」
>「ディスティアとイライアスですか。」
>黒い喪服ドレス姿の青く輝く髪の少女と黒髪との瞳の黒尽くめの少年が、その日レイティスを訊ねて来た。
>その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスも無かった。
>「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
> 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
>《ブラックウィドー》としての口調で、ディスティアはそうやや弾んだ声で言った。
>レイティスは、ディスティアのそれが半ばそれが、カラ元気だと気がついていたが、カラだろうと、元気が出せればいいと思った。
アミイ:そうね。一番まずいのは、カラ元気すら出せなくなること。すべての感情が消えて、生きる屍のようになってしまうこと。
朱琉:強引にでも笑えるなら、まだ何とかなります。

>「うん、そう。
>・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
>そういうと、イライアスは、何処からとも無く取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとする。
>『いつものこと』と、ディスティアは、黒レースの手袋に包まれた細腕で、彼の親指の辺りを打ち、たたき落とした。
>レイティスは、それを回収した。
>「イライアス。
> そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
>「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
>・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
>「・・・・それで、どうしたんですか?
> ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
>「ええと、本当に後悔しない?
> 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
>「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
>「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
朱琉:・・・・・・・・実はレイティスさん、強そうですね。二つ名からして。
アミイ:あら?あの人には絶対隠された一面があると、私思ってたわよ?

>「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
>・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
>・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
>【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
>・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
>復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
>「語りますね、《リンデン》。」
>「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
>それまで、語っていた真摯さは何処へやら、また何処からともなくとりだした細縄で、その細い首を一周させ、自らを絞殺しようとしている。
>それを腰の辺りの布の余剰部分に隠してある小さなペティナイフで、切る。
>「いい加減にしていただけないかしら?
> イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
>「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
>「ええ、しませんよ。
> 私は、幸福を・・・救いを望みません。
> ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
>『るのなら』という前に、ディスティアは、こう問う。
>「アリエスの心を殺すことになっても?」
>暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』とディスティアは言っているのだ。
>そして、ディスティアは、自分の二の舞になって欲しくないと、そう言っているようにレイティスは思った。
>そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、彼は呟いた。
>「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
> 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
> あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
>・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
>「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
>「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
朱琉:・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと涙が・・・・・・・・
アミイ:思うんだけど、最近涙もろくない?
朱琉:元から涙もろいですよ、私は。さておき、レイティスさんの覚悟に泣かせてもらいました。
アミイ:・・・・レイティス君、アリエスちゃんの依存度が並大抵のものじゃないと知っていても、選んだのね。
 ・・・・・・・・間違ってはいないと思うけど、苦しいわね。

>「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
>・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
>「そうね、【歌乙女】だからね。
> ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
>「三代目!!」
>「・・・・おや、四代目。」
>その時、イカレた私服姿(冬版)のアーク・・・正式に《シルフィーサンサーズ》連合を継ぐ前のアークが、飛び込んで来た。
>それに対して、彼にしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだのは、イライアス。
>「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
>「不本意ながらね。
> とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
>「はいはい、ということで、レイティス。
> 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
>「ええ、『またいつか』ですね。」
>
>
>
>これも、もう昔。
>
>たった三年前のことだけど
>
>もう朧げで
>
>その言葉の真意も
>
>一番伝わらなくては
>
>行けない【戦乙女】に・・・・・
>
>アリエスには 
>
>正確には伝わらない
>
>それは 悲劇的終末(バッドエンド)?
>
>幸福劇的週末(ハッピーエンド)?
>
>どちらなのかは まだわからない・・・・・・。
>
>それでも アリエス
>
>貴女は、『幸せ』になってください
>
>
>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>
>というわけで、レイティスの外伝です。
>違う視点で、ディスティア、イライアス、アークの三人を書く予定です。
>
>それでは、本編か、外伝で。
>また、あいましょう。
朱琉:はい、楽しみにしています。
アミイ、じゃあ、短いけど、またね!
二人:また次回!

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17764それでも、彼はその道を選んだ。十叶 夕海 2006/7/6 22:10:38
記事番号17762へのコメント


>
>朱琉:こんにちは。最近いつもレス遅れ気味の羅城 朱琉です。
>アミイ:自覚あるんなら、ちゃんと毎日パソ見なさいな。
>朱琉:・・・・月曜日はきついかも。必ず1限に小テストがありますから。
>アミイ:なるべくは、努力するように。・・・・じゃあ、レスいくわね。

ユア;してくれるだけでも、嬉しいですよ。
久遠:ユアちゃんは、来週以降は少し更新落ちるかなって感じだし。
ユア;では、返レス行きます。

>
>>
>>
>>
>>
>>私は救いの手など望まない  +『幸せ』になってください+
>>
>>
>>
>>
>>レイティスが、死ぬー殺される寸前のクリスマス。
>>その日の晩のこと。
>>「レイティス。」
>>「・・・レイティスさん。」
>>「調子はどう?」
>>「ディスティアとイライアスですか。」
>>黒い喪服ドレス姿の青く輝く髪の少女と黒髪との瞳の黒尽くめの少年が、その日レイティスを訊ねて来た。
>>その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスも無かった。
>>「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
>> 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
>>《ブラックウィドー》としての口調で、ディスティアはそうやや弾んだ声で言った。
>>レイティスは、ディスティアのそれが半ばそれが、カラ元気だと気がついていたが、カラだろうと、元気が出せればいいと思った。
>アミイ:そうね。一番まずいのは、カラ元気すら出せなくなること。すべての感情が消えて、生きる屍のようになってしまうこと。
>朱琉:強引にでも笑えるなら、まだ何とかなります。

久遠;そうなのよね。まだ、ぎこちなくても、笑えるなら、活動できるなら、いいと思うわ。
ユア;でも、昔はそれすらも出来なかったことを考えれば、いいのかな。

>
>>「うん、そう。
>>・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
>>そういうと、イライアスは、何処からとも無く取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとする。
>>『いつものこと』と、ディスティアは、黒レースの手袋に包まれた細腕で、彼の親指の辺りを打ち、たたき落とした。
>>レイティスは、それを回収した。
>>「イライアス。
>> そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
>>「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
>>・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
>>「・・・・それで、どうしたんですか?
>> ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
>>「ええと、本当に後悔しない?
>> 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
>>「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
>>「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
>朱琉:・・・・・・・・実はレイティスさん、強そうですね。二つ名からして。
>アミイ:あら?あの人には絶対隠された一面があると、私思ってたわよ?
>
>>「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
>>・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
>>・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
>>【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
>>・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
>>復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
>>「語りますね、《リンデン》。」
>>「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
>>それまで、語っていた真摯さは何処へやら、また何処からともなくとりだした細縄で、その細い首を一周させ、自らを絞殺しようとしている。
>>それを腰の辺りの布の余剰部分に隠してある小さなペティナイフで、切る。
>>「いい加減にしていただけないかしら?
>> イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
>>「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
>>「ええ、しませんよ。
>> 私は、幸福を・・・救いを望みません。
>> ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
>>『るのなら』という前に、ディスティアは、こう問う。
>>「アリエスの心を殺すことになっても?」
>>暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』とディスティアは言っているのだ。
>>そして、ディスティアは、自分の二の舞になって欲しくないと、そう言っているようにレイティスは思った。
>>そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、彼は呟いた。
>>「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
>> 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
>> あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
>>・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
>>「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
>>「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
>朱琉:・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと涙が・・・・・・・・
>アミイ:思うんだけど、最近涙もろくない?
>朱琉:元から涙もろいですよ、私は。さておき、レイティスさんの覚悟に泣かせてもらいました。
>アミイ:・・・・レイティス君、アリエスちゃんの依存度が並大抵のものじゃないと知っていても、選んだのね。
> ・・・・・・・・間違ってはいないと思うけど、苦しいわね。

ユア;この辺も中編クラスのストーリーがあるのです。
   エリスとレイティスは、幼なじみという奴ですしね。
久遠;そう、分かっても、レイティスちゃんは選んだの。
   ・・・苦しいけど、でも、レイティスちゃんは、選んだのよね。
ユア;いろんな意味で、書いてて辛い部分でした。


>>
>>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>>
>>というわけで、レイティスの外伝です。
>>違う視点で、ディスティア、イライアス、アークの三人を書く予定です。
>>
>>それでは、本編か、外伝で。
>>また、あいましょう。
>朱琉:はい、楽しみにしています。
>アミイ、じゃあ、短いけど、またね!
>二人:また次回!

ユア:はい、ありがとうございます。
二人;では次回。

>

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17766家族の写真 外伝 三年前の祈り +お前にしか殺されない+十叶 夕海 2006/7/6 22:14:22
記事番号17760へのコメント











「イライアス。
・ ・・アークから、夫が居る女性に手を出して、ボコられたと聞いて来てみたけど、本当みたいね。」
その日の・・・私が三代目として走る最後の《聖夜狂宴暴走》の為に、《デザートローズ》に行くと、四代目になるアーク=クラウネルから、イライアスのことを聞き、彼のうちに来たのだ。
元々、久遠さんから、『レイティスちゃんのうちに、クリスマご飯作りに行くから、余裕があれば来てね』と言われていたし、それに誘う意味もあった。
その時の彼は、眼にはアオタンだし、微妙に歩き方もおかしい。
「・・・ええ。」
「・・・・・・・ま、いいわ。
 治すから、そしたら、レイティスのとこ行きましょう。」
「・・・・・迷惑をかけていそうなので、死にます。」
そういうと、イライアスは、指輪に仕込んであるワイヤーソーで自分の首を落とそうとしたが、その前に腕を決める。
これも、その時の日常だった。




レイティスが、死ぬー殺されてしまった寸前のクリスマス。
その日の午後九時半過ぎのこと。
「レイティス。」
「・・・レイティスさん。」
「調子はどう?」
「ディスティアとイライアスですか。」
三年後の今は着ることが無くなった黒も吹くドレス姿の私と黒髪と黒水晶の瞳のイライアスと一緒に、その日レイティスを訊ねて行った。
その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスも無かった。
クリスマスぐらいは、アリエスとのんびりすればいいのに。
「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
《ブラックウィドー》としての仮面の言葉遣いで、そう言う。
レイティスには、半ばそれが、無理矢理だということを気付かれていただろう。
だけど、無理矢理でも、ニセモノでも、私は笑顔を手放す気はさらさらない。
「うん、そう。
・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
そういうと、イライアスは、何処からとも無く取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとする。
『いつものこと』と、私は、チョップの要領で、彼の親指の辺りを打ち、たたき落とした。
レイティスは、それを回収した。
「イライアス。
 そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
正確に言うなら、甘えられてるのは分かってる。
一回面と面と向かって言うべきだろうか?
「・・・・それで、どうしたんですか?
 ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
「ええと、本当に後悔しない?
 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
この名前は、貴方の二つ名であるとともに、私の【歌乙女】と同義でもあるモノだ。
「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
「語りますね、《リンデン》。」
「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
それまで、語っていた真摯さは何処へやら、また何処からともなくとりだした細縄で、その細い首を一周させ、自らを絞殺しようとしている。
それを腰の辺りの布の余剰部分に隠してある小さなペティナイフで、切る。
「いい加減にしていただけないかしら?
 イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
・・・このときは、スルーされた。
「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
「ええ、しませんよ。
 私は、幸福を・・・救いを望みません。
 ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
『るのなら』という前に、私は、こう問う。
「アリエスの心を殺すことになっても?」
暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』と私は訊ねていた。
それは、私が昔の自分に、アリエスを重ね、自分の二の舞になって欲しくないと、そう言っているようにレイティスは思った。
そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、彼は呟いた。
「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
 あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
「そうね、【歌乙女】だからね。
 ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
認めざるえないけれど、私が、アリエスかられいてぃすをうばってしまうことになったのだ。
「三代目!!」
「・・・・おや、四代目。」
その時、もう少しノーマルな服装をして欲しいと願うアーク・・・正式に四代目を継ぐ前のアークが、飛び込んで来た。
それに対して、彼にしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだのは、イライアス。
一応の知り合いだし・・・・でもなんでだろう。
「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
「不本意ながらね。
 とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
「はいはい、ということで、レイティス。
 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
「ええ、『またいつか』ですね。」


このときは 『またいつか』が

いつでも叶うと思っていた

だけど それは

数ヶ月後に無くなってしまう

・ ・・レイティスの死によって。

この抗争の結果がどうなろうと

私は アリエス以外に

殺されるわけにはいかない

・ ・・・絶対に。






@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


という訳で、ディスティアの視点からです。
次は、イライアスになるかと思います。


それでは、本編か、この続きで。

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17767納得といえば、納得(←本筋関係ない気も・・・・)羅城 朱琉 2006/7/7 08:30:14
記事番号17766へのコメント


朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。早速ですが、レス参ります。

>
>
>
>
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>
>
>
>
>
>「イライアス。
>・ ・・アークから、夫が居る女性に手を出して、ボコられたと聞いて来てみたけど、本当みたいね。」
>その日の・・・私が三代目として走る最後の《聖夜狂宴暴走》の為に、《デザートローズ》に行くと、四代目になるアーク=クラウネルから、イライアスのことを聞き、彼のうちに来たのだ。
>元々、久遠さんから、『レイティスちゃんのうちに、クリスマご飯作りに行くから、余裕があれば来てね』と言われていたし、それに誘う意味もあった。
>その時の彼は、眼にはアオタンだし、微妙に歩き方もおかしい。
>「・・・ええ。」
>「・・・・・・・ま、いいわ。
> 治すから、そしたら、レイティスのとこ行きましょう。」
>「・・・・・迷惑をかけていそうなので、死にます。」
>そういうと、イライアスは、指輪に仕込んであるワイヤーソーで自分の首を落とそうとしたが、その前に腕を決める。
>これも、その時の日常だった。
アミイ:正直なところ・・・・こういう性格の人と付き合えたその女性もすごいと思うわ。
朱琉:・・・・・・・・(何ともいえない微妙な微笑み)

>
>
>
>
>レイティスが、死ぬー殺されてしまった寸前のクリスマス。
>その日の午後九時半過ぎのこと。
>「レイティス。」
>「・・・レイティスさん。」
>「調子はどう?」
>「ディスティアとイライアスですか。」
>三年後の今は着ることが無くなった黒も吹くドレス姿の私と黒髪と黒水晶の瞳のイライアスと一緒に、その日レイティスを訊ねて行った。
>その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスも無かった。
>クリスマスぐらいは、アリエスとのんびりすればいいのに。
>「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
> 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
>《ブラックウィドー》としての仮面の言葉遣いで、そう言う。
>レイティスには、半ばそれが、無理矢理だということを気付かれていただろう。
>だけど、無理矢理でも、ニセモノでも、私は笑顔を手放す気はさらさらない。
>「うん、そう。
>・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
>そういうと、イライアスは、何処からとも無く取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとする。
>『いつものこと』と、私は、チョップの要領で、彼の親指の辺りを打ち、たたき落とした。
>レイティスは、それを回収した。
>「イライアス。
> そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
>「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
>・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
>正確に言うなら、甘えられてるのは分かってる。
>一回面と面と向かって言うべきだろうか?
朱琉:なるほど。「自殺未遂→周りの人が止める」という風に、一種のコミュニケーションを図っているわけですね。
アミイ:なるほどね〜。・・・・おかしいとは思ってたのよ。本当に死にたかったら、誰もいない場所でこっそり死ねば、止められることもないのに、何でわざわざ人の前で死のうとするのか・・・・って。でも、これで納得ね。
朱琉:まあ、あまりいい方法とは言えませんが。

>「・・・・それで、どうしたんですか?
> ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
>「ええと、本当に後悔しない?
> 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
>「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
>「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
>この名前は、貴方の二つ名であるとともに、私の【歌乙女】と同義でもあるモノだ。
朱琉:・・・・・・・・レイティスさんも、あの『御伽噺』の一員?
アミイ:関係ないわけは無いと思うわよ?だって、あまりに深く関わっているんだもの。

>「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
>・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
>・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
>【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
>・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
>復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
>「語りますね、《リンデン》。」
>「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
>それまで、語っていた真摯さは何処へやら、また何処からともなくとりだした細縄で、その細い首を一周させ、自らを絞殺しようとしている。
>それを腰の辺りの布の余剰部分に隠してある小さなペティナイフで、切る。
>「いい加減にしていただけないかしら?
> イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
>・・・このときは、スルーされた。
>「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
>「ええ、しませんよ。
> 私は、幸福を・・・救いを望みません。
> ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
>『るのなら』という前に、私は、こう問う。
>「アリエスの心を殺すことになっても?」
>暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』と私は訊ねていた。
>それは、私が昔の自分に、アリエスを重ね、自分の二の舞になって欲しくないと、そう言っているようにレイティスは思った。
>そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、彼は呟いた。
>「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
> 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
> あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
>・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
>「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
>「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
>「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
>・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
>「そうね、【歌乙女】だからね。
> ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
>認めざるえないけれど、私が、アリエスかられいてぃすをうばってしまうことになったのだ。
>「三代目!!」
>「・・・・おや、四代目。」
>その時、もう少しノーマルな服装をして欲しいと願うアーク・・・正式に四代目を継ぐ前のアークが、飛び込んで来た。
>それに対して、彼にしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだのは、イライアス。
>一応の知り合いだし・・・・でもなんでだろう。
>「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
>「不本意ながらね。
> とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
>「はいはい、ということで、レイティス。
> 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
>「ええ、『またいつか』ですね。」
>
>
>このときは 『またいつか』が
>
>いつでも叶うと思っていた
>
>だけど それは
>
>数ヶ月後に無くなってしまう
>
>・ ・・レイティスの死によって。
>
>この抗争の結果がどうなろうと
>
>私は アリエス以外に
>
>殺されるわけにはいかない
>
>・ ・・・絶対に。
>
>
>
>
>
>
>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>
>
>という訳で、ディスティアの視点からです。
>次は、イライアスになるかと思います。
>
>
>それでは、本編か、この続きで。
朱琉:はい、では、今回はこの辺で。
二人:では、また!


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17769どちらにしても、はた迷惑ですが・・・・・・・十叶 夕海 2006/7/8 19:55:30
記事番号17767へのコメント


>
>朱琉:こんにちは、羅城 朱琉です。早速ですが、レス参ります。

ユア;こんにちは、ユアです。返レス参ります。

>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>「イライアス。
>>・ ・・アークから、夫が居る女性に手を出して、ボコられたと聞いて来てみたけど、本当みたいね。」
>>その日の・・・私が三代目として走る最後の《聖夜狂宴暴走》の為に、《デザートローズ》に行くと、四代目になるアーク=クラウネルから、イライアスのことを聞き、彼のうちに来たのだ。
>>元々、久遠さんから、『レイティスちゃんのうちに、クリスマご飯作りに行くから、余裕があれば来てね』と言われていたし、それに誘う意味もあった。
>>その時の彼は、眼にはアオタンだし、微妙に歩き方もおかしい。
>>「・・・ええ。」
>>「・・・・・・・ま、いいわ。
>> 治すから、そしたら、レイティスのとこ行きましょう。」
>>「・・・・・迷惑をかけていそうなので、死にます。」
>>そういうと、イライアスは、指輪に仕込んであるワイヤーソーで自分の首を落とそうとしたが、その前に腕を決める。
>>これも、その時の日常だった。
>アミイ:正直なところ・・・・こういう性格の人と付き合えたその女性もすごいと思うわ。
>朱琉:・・・・・・・・(何ともいえない微妙な微笑み)

久遠;残念、アミイちゃん、イラアちゃんはその日と相手には、そう言うことしてないのよ。
ユア:・・・・・まあ、暇つぶしの情事でしたし?

>
>>
>>
>>
>>
>>レイティスが、死ぬー殺されてしまった寸前のクリスマス。
>>その日の午後九時半過ぎのこと。
>>「レイティス。」
>>「・・・レイティスさん。」
>>「調子はどう?」
>>「ディスティアとイライアスですか。」
>>三年後の今は着ることが無くなった黒も吹くドレス姿の私と黒髪と黒水晶の瞳のイライアスと一緒に、その日レイティスを訊ねて行った。
>>その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスも無かった。
>>クリスマスぐらいは、アリエスとのんびりすればいいのに。
>>「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
>> 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
>>《ブラックウィドー》としての仮面の言葉遣いで、そう言う。
>>レイティスには、半ばそれが、無理矢理だということを気付かれていただろう。
>>だけど、無理矢理でも、ニセモノでも、私は笑顔を手放す気はさらさらない。
>>「うん、そう。
>>・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
>>そういうと、イライアスは、何処からとも無く取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとする。
>>『いつものこと』と、私は、チョップの要領で、彼の親指の辺りを打ち、たたき落とした。
>>レイティスは、それを回収した。
>>「イライアス。
>> そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
>>「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
>>・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
>>正確に言うなら、甘えられてるのは分かってる。
>>一回面と面と向かって言うべきだろうか?
>朱琉:なるほど。「自殺未遂→周りの人が止める」という風に、一種のコミュニケーションを図っているわけですね。
>アミイ:なるほどね〜。・・・・おかしいとは思ってたのよ。本当に死にたかったら、誰もいない場所でこっそり死ねば、止められることもないのに、何でわざわざ人の前で死のうとするのか・・・・って。でも、これで納得ね。
>朱琉:まあ、あまりいい方法とは言えませんが。

ユア:正解かな、厳密には極めてないですが、そんな感じです。
久遠;いい方法とは言えないかもしれないけど、彼が抱えていたものを考えれば、まだ・・・ね。
ユア:それでも、彼はこの方法で、コミュニケーションを取ろうとするのかもしれないですね。

>
>>「・・・・それで、どうしたんですか?
>> ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
>>「ええと、本当に後悔しない?
>> 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
>>「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
>>「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
>>この名前は、貴方の二つ名であるとともに、私の【歌乙女】と同義でもあるモノだ。
>朱琉:・・・・・・・・レイティスさんも、あの『御伽噺』の一員?
>アミイ:関係ないわけは無いと思うわよ?だって、あまりに深く関わっているんだもの。

ユア:・・・・・正解ですね。
久遠;この先の本編でも語られると思うわ。
ユア;それまで、お待ちくださいませ。

>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>>
>>
>>という訳で、ディスティアの視点からです。
>>次は、イライアスになるかと思います。
>>
>>
>>それでは、本編か、この続きで。
>朱琉:はい、では、今回はこの辺で。
>二人:では、また!
>

二人:ありがとうございました。
   それでは、次回。

>

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17768家族の写真 外伝 握りつぶした感情+・・・嫌いじゃなかったですよ+十叶 夕海 2006/7/8 19:47:21
記事番号17760へのコメント




握りつぶした感情+・・・嫌いじゃないですよ+




「イライアス。
・ ・・アークから、夫が居る女性に手を出して、ボコられたと聞いて来てみたけど、本当みたいね。」
その日は、クリスマスで、私には、関係のないような日だった。
それに、レイティス達と関わるようになってから、薄れていた虚無感が、久々にもたげだして、暇つぶしに、人妻と火遊びして、見つかって殴られて、三日目でしたでしょうか。
ディスティアさんが、私のうちを訊ねてきました。
元々、久遠さんから、『レイティスちゃんのうちに、クリスマご飯作りに行くから、余裕があれば来てね』と言われていましたけど・・・・正直訊ねてくるとは思っても居ませんでしたね。
その時は、痣だらけでしたし、正直相手をする元気も無かったんですけどね。
「・・・ええ。」
「・・・・・・・ま、いいわ。
 治すから、そしたら、レイティスのとこ行きましょう。」
「・・・・・迷惑をかけていそうなので、死にます。」
そういうと、私は、指輪のワイヤーソーで、首を落とそうとしましたが、腕を背中に極められました。
これも、その時の『普通』でした。





レイティスが、死ぬー居なくなってしまった寸前のクリスマス。
結局、レイティスのところに付いたのは、午後九時半頃。
「レイティス。」
「・・・レイティスさん。」
「調子はどう?」
「ディスティアとイライアスですか。」
三年後のディスティアさんが着ることは少なくなった黒い喪服ドレス姿。
・・・私は、尼僧服よりも、こっちの方が好きですけどね。
その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスということも気がついていなかったんでしょうね。
・ ・・でも、焦っていたのかもしれません、レイティスは。
エリスの仇を討てるかもしれないと。
「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
《ブラックウィドー》としての装った口調で話しているディスティア。
・・・そう言う口調よりも、ふだんのくちょうのほうがあたたかいからすきなんですけどね。
「うん、そう。
・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
私は、袖口から取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとした。。
『いつものこと』と、ディスティアは、チョップの要領で、私のの親指の辺りを打ち、たたき落とした。
「イライアス。
 そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
甘えていることに気がつかれているだろうか?
それでも、こう言う交流をするのは、ディスティア達・・・仲間だけだ。
「・・・・それで、どうしたんですか?
 ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
「ええと、本当に後悔しない?
 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
・ ・・ディスティアは、甘いし優しすぎる。
それを悪いとは言わないけど、レイティスも、私も繰り返し言っているのに、
「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
 ・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
 ・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
 【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
 ・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
 復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
ここまで長く喋ったのは、何時ぶりだろうというぐらい語ってしまった。
・・・それは、『自分が安心できる場所』を失いたくないという子どもじみた執着が、語らせたのかもしれませんね。
「語りますね、《リンデン》。」
「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
それまで、語っていた雰囲気を即座に消し、ベルトの部分に仕込んでおいた細い縄で、自分の細い首を一周させ、絞殺しようしたんですけど。
それをディスティアさんが、何処からとも無く取り出したナイフで切られてしまいました。
「いい加減にしていただけないかしら?
 イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
・・・・・・・あえて、このときはスルーしました。
「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
「ええ、しませんよ。
 私は、幸福を・・・救いを望みません。
 ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
『るのなら』という前に、ディスティアはそう訊ねた。
ある意味、余計かもしれないですね。
「アリエスの心を殺すことになっても?」
暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』と私は訊ねていた。
それは、私が昔の自分に、アリエスを重ね、自分の二の舞になって欲しくないと、泣きそうになりながら言っているように思えました・・・私には。
そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、レイティスは呟きました。
「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
 あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
「そうね、【歌乙女】だからね。
 ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
この時、役目から外していても、『レジスト』にいたレイティスは殺されれていたんですよ?
三年後のディスティアも、気に病んでましたが、そうしなくともいいのに。
「三代目!!」
「・・・・おや、四代目。」
その時、奇抜な服装のアークくんが、入って来た。
それに対して、私ににしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだ。
彼の闘い方は、陰鬱で陰険なのに、面白いんです。
「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
「不本意ながらね。
 とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
「はいはい、ということで、レイティス。
 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
「ええ、『またいつか』ですね。」



これが 私と私の『仲間』の

・ ・・日常。

もう いまは 無いモノ

今回の十五日の再会で

また 戻って来て欲しいモノ

・ ・・願い過ぎですか?

まあ、それでも望みたい

あんな日常が戻ることを・・・・・

貴女達と笑い合える日が

戻ってくることを 

私は願い、望みたい




@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


書くうちに、イライアス→ディスティアになってしまいました。
もしかしたら、親をみているかの知れないですが、
でも、彼を生に引き止めたのはレイティスでも、興味を持たせたのはディスティアです。

タイトルの『握りつぶした感情』は、本編でも関わるかもしれませんv

それでは、次回。

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17777この人って・・・・(物思いの眼差し)羅城 朱琉 2006/7/11 08:21:34
記事番号17768へのコメント


朱琉:こんにちは。早速ですが、レスに参ります。

>
>
>
>握りつぶした感情+・・・嫌いじゃないですよ+
>
>
>
>
>「イライアス。
>・ ・・アークから、夫が居る女性に手を出して、ボコられたと聞いて来てみたけど、本当みたいね。」
>その日は、クリスマスで、私には、関係のないような日だった。
>それに、レイティス達と関わるようになってから、薄れていた虚無感が、久々にもたげだして、暇つぶしに、人妻と火遊びして、見つかって殴られて、三日目でしたでしょうか。
>ディスティアさんが、私のうちを訊ねてきました。
>元々、久遠さんから、『レイティスちゃんのうちに、クリスマご飯作りに行くから、余裕があれば来てね』と言われていましたけど・・・・正直訊ねてくるとは思っても居ませんでしたね。
>その時は、痣だらけでしたし、正直相手をする元気も無かったんですけどね。
>「・・・ええ。」
>「・・・・・・・ま、いいわ。
> 治すから、そしたら、レイティスのとこ行きましょう。」
>「・・・・・迷惑をかけていそうなので、死にます。」
>そういうと、私は、指輪のワイヤーソーで、首を落とそうとしましたが、腕を背中に極められました。
>これも、その時の『普通』でした。
朱琉:それを『普通』と言い切ってしまえるあたり、何というか・・・・
アミイ:愛情表現、愛情表現。ちょっとばかり、はた迷惑だけど・・・・ね。

>
>
>
>
>
>レイティスが、死ぬー居なくなってしまった寸前のクリスマス。
>結局、レイティスのところに付いたのは、午後九時半頃。
>「レイティス。」
>「・・・レイティスさん。」
>「調子はどう?」
>「ディスティアとイライアスですか。」
>三年後のディスティアさんが着ることは少なくなった黒い喪服ドレス姿。
>・・・私は、尼僧服よりも、こっちの方が好きですけどね。
>その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスということも気がついていなかったんでしょうね。
>・ ・・でも、焦っていたのかもしれません、レイティスは。
>エリスの仇を討てるかもしれないと。
>「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
> 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
>《ブラックウィドー》としての装った口調で話しているディスティア。
>・・・そう言う口調よりも、ふだんのくちょうのほうがあたたかいからすきなんですけどね。
>「うん、そう。
>・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
>私は、袖口から取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとした。。
>『いつものこと』と、ディスティアは、チョップの要領で、私のの親指の辺りを打ち、たたき落とした。
>「イライアス。
> そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
>「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
>・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
>甘えていることに気がつかれているだろうか?
>それでも、こう言う交流をするのは、ディスティア達・・・仲間だけだ。
>「・・・・それで、どうしたんですか?
> ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
>「ええと、本当に後悔しない?
> 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
>・ ・・ディスティアは、甘いし優しすぎる。
>それを悪いとは言わないけど、レイティスも、私も繰り返し言っているのに、
>「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
>「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
>「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
> ・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
> ・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
> 【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
> ・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
> 復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
>ここまで長く喋ったのは、何時ぶりだろうというぐらい語ってしまった。
>・・・それは、『自分が安心できる場所』を失いたくないという子どもじみた執着が、語らせたのかもしれませんね。
>「語りますね、《リンデン》。」
>「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
>それまで、語っていた雰囲気を即座に消し、ベルトの部分に仕込んでおいた細い縄で、自分の細い首を一周させ、絞殺しようしたんですけど。
>それをディスティアさんが、何処からとも無く取り出したナイフで切られてしまいました。
>「いい加減にしていただけないかしら?
> イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
>・・・・・・・あえて、このときはスルーしました。
>「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
>「ええ、しませんよ。
> 私は、幸福を・・・救いを望みません。
> ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
>『るのなら』という前に、ディスティアはそう訊ねた。
>ある意味、余計かもしれないですね。
>「アリエスの心を殺すことになっても?」
>暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』と私は訊ねていた。
>それは、私が昔の自分に、アリエスを重ね、自分の二の舞になって欲しくないと、泣きそうになりながら言っているように思えました・・・私には。
>そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、レイティスは呟きました。
>「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
> 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
> あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
>・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
>「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
>「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
>「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
>・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
>「そうね、【歌乙女】だからね。
> ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
>この時、役目から外していても、『レジスト』にいたレイティスは殺されれていたんですよ?
>三年後のディスティアも、気に病んでましたが、そうしなくともいいのに。
>「三代目!!」
>「・・・・おや、四代目。」
>その時、奇抜な服装のアークくんが、入って来た。
>それに対して、私ににしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだ。
>彼の闘い方は、陰鬱で陰険なのに、面白いんです。
>「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
>「不本意ながらね。
> とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
>「はいはい、ということで、レイティス。
> 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
>「ええ、『またいつか』ですね。」
朱琉:何というか・・・・・・・・物悲しい?
アミイ:皆それぞれに考えあって歩んでいる道だもの、傍から見れば、『悲しさ』を覚える事だってあるわよ。たとえ、その大元が『優しさ』だとしても。
朱琉:・・・・彼も、『優しい』んですね・・・・。

>
>
>
>これが 私と私の『仲間』の
>
>・ ・・日常。
>
>もう いまは 無いモノ
>
>今回の十五日の再会で
>
>また 戻って来て欲しいモノ
>
>・ ・・願い過ぎですか?
>
>まあ、それでも望みたい
>
>あんな日常が戻ることを・・・・・
>
>貴女達と笑い合える日が
>
>戻ってくることを 
>
>私は願い、望みたい
>
>
>
>
>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>
>
>書くうちに、イライアス→ディスティアになってしまいました。
>もしかしたら、親をみているかの知れないですが、
>でも、彼を生に引き止めたのはレイティスでも、興味を持たせたのはディスティアです。
>
>タイトルの『握りつぶした感情』は、本編でも関わるかもしれませんv
>
>それでは、次回。
朱琉:はい、では、また!
二人:また次回!


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17780一番迷惑かも・・・・十叶 夕海 2006/7/11 22:09:49
記事番号17777へのコメント


>
>朱琉:こんにちは。早速ですが、レスに参ります。

ユア;;こんにちは、はいでは、返レス参ります。

>
>>
>>
>>
>>握りつぶした感情+・・・嫌いじゃないですよ+
>>
>>
>>
>>
>>「イライアス。
>>・ ・・アークから、夫が居る女性に手を出して、ボコられたと聞いて来てみたけど、本当みたいね。」
>>その日は、クリスマスで、私には、関係のないような日だった。
>>それに、レイティス達と関わるようになってから、薄れていた虚無感が、久々にもたげだして、暇つぶしに、人妻と火遊びして、見つかって殴られて、三日目でしたでしょうか。
>>ディスティアさんが、私のうちを訊ねてきました。
>>元々、久遠さんから、『レイティスちゃんのうちに、クリスマご飯作りに行くから、余裕があれば来てね』と言われていましたけど・・・・正直訊ねてくるとは思っても居ませんでしたね。
>>その時は、痣だらけでしたし、正直相手をする元気も無かったんですけどね。
>>「・・・ええ。」
>>「・・・・・・・ま、いいわ。
>> 治すから、そしたら、レイティスのとこ行きましょう。」
>>「・・・・・迷惑をかけていそうなので、死にます。」
>>そういうと、私は、指輪のワイヤーソーで、首を落とそうとしましたが、腕を背中に極められました。
>>これも、その時の『普通』でした。
>朱琉:それを『普通』と言い切ってしまえるあたり、何というか・・・・
>アミイ:愛情表現、愛情表現。ちょっとばかり、はた迷惑だけど・・・・ね。

ユア:それだけ、同じようなことを繰り返して来た.ということです。
久遠:こう言う歪んでるのも、可愛いとは思うけど。
ユア;・・・久遠さんが分かんないかも。

>
>>
>>
>>
>>
>>
>>レイティスが、死ぬー居なくなってしまった寸前のクリスマス。
>>結局、レイティスのところに付いたのは、午後九時半頃。
>>「レイティス。」
>>「・・・レイティスさん。」
>>「調子はどう?」
>>「ディスティアとイライアスですか。」
>>三年後のディスティアさんが着ることは少なくなった黒い喪服ドレス姿。
>>・・・私は、尼僧服よりも、こっちの方が好きですけどね。
>>その日も、レイティスは、表の仕事でクリスマスということも気がついていなかったんでしょうね。
>>・ ・・でも、焦っていたのかもしれません、レイティスは。
>>エリスの仇を討てるかもしれないと。
>>「そう、メリークリスマス!!ということですわね。
>> 久遠さんも、一応、材料なんか持って来て、簡単にクリスマ料理を作っておりますわ。」
>>《ブラックウィドー》としての装った口調で話しているディスティア。
>>・・・そう言う口調よりも、ふだんのくちょうのほうがあたたかいからすきなんですけどね。
>>「うん、そう。
>>・ ・・明るいのは嫌いだから、死にましょう。」
>>私は、袖口から取り出したカッターで腕の静脈だが動脈を掻き切ろうと、滑らせようとした。。
>>『いつものこと』と、ディスティアは、チョップの要領で、私のの親指の辺りを打ち、たたき落とした。
>>「イライアス。
>> そんなに死にたいなら、わたくしの手で、引導を渡して差し上げますわ。」
>>「・・・いいえ、それは遠慮しておきます。
>>・ ・・・・・僕は、死にたいのではなく、自殺をしたいのですからね。」
>>甘えていることに気がつかれているだろうか?
>>それでも、こう言う交流をするのは、ディスティア達・・・仲間だけだ。
>>「・・・・それで、どうしたんですか?
>> ディスティア、今日は、三代目として走る最後の《聖夜ノ狂宴暴走(クリスマスパーティラン)》でしょう?」
>>「ええと、本当に後悔しない?
>> 年が明けたら、もう止めることは出来ないから、聞いて置きたかったからですわ。」
>>・ ・・ディスティアは、甘いし優しすぎる。
>>それを悪いとは言わないけど、レイティスも、私も繰り返し言っているのに、
>>「【戦乙女】の【鍵】になるような危険を冒してまで、《チャイルドクラン》を倒す価値があるのか?ということですか?」
>>「ええ、【龍殺ノ英雄】のレイティス=アイルテ?」
>>「・・・少なくとも、僕はやめるべきだと・・・思います。
>> ・ ・・・・・誰か死ぬような可能性のある作戦は。
>> ・ ・・そうでなくても、アリエスは、覚醒していないんですから。
>> 【龍殺ノ英雄】が死ねば、確実に覚醒の道を歩んでしまいます。
>> ・ ・・僕のように、『刺激』を求めて入るのなら、まだしも・・・・・。
>> 復讐の為に・・・入るのは、何より哀しい世界ですから・・・・・。」
>>ここまで長く喋ったのは、何時ぶりだろうというぐらい語ってしまった。
>>・・・それは、『自分が安心できる場所』を失いたくないという子どもじみた執着が、語らせたのかもしれませんね。
>>「語りますね、《リンデン》。」
>>「・・・鬱陶しいようなので、死にます。」
>>それまで、語っていた雰囲気を即座に消し、ベルトの部分に仕込んでおいた細い縄で、自分の細い首を一周させ、絞殺しようしたんですけど。
>>それをディスティアさんが、何処からとも無く取り出したナイフで切られてしまいました。
>>「いい加減にしていただけないかしら?
>> イライアス、話がちっとも進みませんのよ?」
>>・・・・・・・あえて、このときはスルーしました。
>>「・・・・・それで、レイティスさんは、後悔しないんですね。」
>>「ええ、しませんよ。
>> 私は、幸福を・・・救いを望みません。
>> ずっと昔から一緒にいたエリスを殺した相手を殺せ・・・・・」
>>『るのなら』という前に、ディスティアはそう訊ねた。
>>ある意味、余計かもしれないですね。
>>「アリエスの心を殺すことになっても?」
>>暗に、『昔の私がエリスに対する以上に、貴方に依存しているアリエスのことはどうするの?』と私は訊ねていた。
>>それは、私が昔の自分に、アリエスを重ね、自分の二の舞になって欲しくないと、泣きそうになりながら言っているように思えました・・・私には。
>>そして、面と向かって伝えることの無い言葉を、アリエスにではなく、ましてや目の前の二人ではなく、ただ、静かな祈りを掲げるかのように、レイティスは呟きました。
>>「あの子には、『幸せ』になって欲しいと思っています。
>> 【戦乙女】というものに、縛られていても・・・定められた未来でも、自ら選んだと言えるほどに。
>> あなたのその、未来を映す目に映らぬ『幸せ』を、どうか手に入れて・・・・誰よりも、何よりも幸せになって欲しいと願っています。
>>・ ・・血に染まっていない穏やかな『幸せ』をね。」
>>「・・・・・・・・・・矢面に、立たせる用の役目を渡して済まない、レイティス」
>>「いいえ、これは私が選んだ道ですからね。」
>>「・・・誰か宛の遺書でも残しておけばいいですよ。
>>・ ・・・・・すくなくとも、ディスティアさんは殺されないでしょうから。」
>>「そうね、【歌乙女】だからね。
>> ま、ともかく、今はクリスマスを楽しみましょう。」
>>この時、役目から外していても、『レジスト』にいたレイティスは殺されれていたんですよ?
>>三年後のディスティアも、気に病んでましたが、そうしなくともいいのに。
>>「三代目!!」
>>「・・・・おや、四代目。」
>>その時、奇抜な服装のアークくんが、入って来た。
>>それに対して、私ににしては大変珍しく、嬉しそうな声で、『四代目』と呼んだ。
>>彼の闘い方は、陰鬱で陰険なのに、面白いんです。
>>「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
>>「不本意ながらね。
>> とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
>>「はいはい、ということで、レイティス。
>> 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
>>「ええ、『またいつか』ですね。」
>朱琉:何というか・・・・・・・・物悲しい?
>アミイ:皆それぞれに考えあって歩んでいる道だもの、傍から見れば、『悲しさ』を覚える事だってあるわよ。たとえ、その大元が『優しさ』だとしても。
>朱琉:・・・・彼も、『優しい』んですね・・・・。

ユア;確かに、彼らは、『優しい』んですよね。
   ただ、それが、何かへ向かう『もの哀しさ』と『厳しさ』に隠れてるだけかもしれませんね。
久遠;だからこそ、この話が栄えるのかもしれないわね。

>>
>>
>>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>>
>>
>>書くうちに、イライアス→ディスティアになってしまいました。
>>もしかしたら、親をみているかの知れないですが、
>>でも、彼を生に引き止めたのはレイティスでも、興味を持たせたのはディスティアです。
>>
>>タイトルの『握りつぶした感情』は、本編でも関わるかもしれませんv
>>
>>それでは、次回。
>朱琉:はい、では、また!
>二人:また次回!
>
>


ユア;ありがとうございました。
二人;では、次回。

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17787家族の写真 外伝 月よ、迷うモノへの道導べたれ +ボクダケチガウ+十叶 夕海 2006/7/15 21:46:00
記事番号17760へのコメント




月よ、迷うモノへの道導べたれ +ボクダケチガウ+


うん、あれは、レイティスが死ぬ前の年のクリスマスで。
俺が、正式に《シルフィーダンサーズ》の四代目を継いだ日だ。



「あ、ディスティア。
 そう言えば、昨日、《処刑人》のほうの仕事で、《リンデン》と仕事したんだけど。
 《リンデン》、また人妻と火遊びして・・・・」
今思えば、そんなこと言わなきゃよかったと、心底思う。
俺みたいに、人探しなんて、ある意味軽い理由で入ったのが聞いちゃいけないことを聞いちゃうことになったんだから。
《カルマ》の制止も無駄になっちゃったしね。
その出来事の数ヶ月前で、クリスマスだったけ。
俺の言葉を聞くなり、ディスティアは、横にいた紫苑の手を引き三階に上がってってしまった。
次に、降りて来た時には、当時、半分メインだった《ブラックウィドー》の衣装―ロココ調とかなんとかの黒いドレス。
コルセットは付けていないけど、代わりに装甲・・・鎖帷子とかあんな感じのものをしたにつけてる。
肩出しデザインで二の腕から、手の甲までを覆う指なしの手袋と冬の時期は、同色でファー付きのボレロを羽織っている。
花嫁がするというよりも、外国で喪服と一緒に付けるような感じのベールと黒薔薇のコサージュ。
他に、ロングの黒のゴスロリ系ドレスの場合もあったし。
どうでもいいが、あんな動きにくさを極限までに極めたような服で、裏稼業をしなくてもいいだろうに。
もう一個の方も、まだマシとはいえ、動きにくいだろうけど。
「お坊、どないしはりましたん?」
「あ、レス。
 相変わらず、正装とはいえ、怖いねぇ。
 京都の節分のお姐さん達のお化けじゃ在るまいし。」
一応、ロングバージョンとはいえ、成人したごついのが、サンタレディは無いだろう。
俺の言葉を聞いて、静かに笑って、俺の頭の両側に握りこぶしを添えて・・・・・。
「いたいいたいいたい・・・・・」
「坊、あちしは、そう言うのがいやや言ったん、聞いてましたん?」
「いたい・・・・・・いいじゃんよぉ。」
俺は、レスに梅干しをされた。
周りから、『バカだよね、四代目。』『でも強ぇじゃん。』とかいう奴らの声が聞こえる。
うう、俺、まだ正式じゃないとはいえ、四代目なんだよ?とか思ったけな。
「くすくす、相変わらず、みたいだね。」
「あ、ニコル。」
「せめて、先代親衛隊隊長って、呼びなよ。
・ ・・・そう言えば、さっき、ディスティアが、出て行ったけどもう二、三時間で始まるよね。」
「ええ〜っ。
 あ、レス、ちょっと言って連れ戻してくる。」




一応、ディスティアの性格を考えて、イライアスのとこにも言ったけど、もういなかった。
なんか、アイツに、妙に気に入られてるっていうか。
俺の能力は、同じ炎系の《爆炎の教皇》・・・・親戚のアルティア=ペシュテルにも、炎量で劣る。
一応、サブ能力の方が、使い勝手がいいかな。
それに、エイレンやレイティス、《アーチャー》にも言われてけど、俺の中のカルマは、一番上の兄ちゃん・・・シャール=フィルメーラが、若干12歳の時・・・・俺が、1歳になる前に、俺の中の大きな力に気がついて、『防止装置』を付けたら生まれた存在。
俺は、赤ん坊の頃に、今の両親に引き取られたけど、名字はそのままだし。
そう言った意味では、カルマだけが、血のつながった兄弟って感じ。
・・・俺と『カルマ』は、それこそ、双子の兄弟みたいに育って来たし。
カルマのせいで、俺の能力が落ちてるって言われても。
カルマが、人工的に作られたもんだって言われても。
カルマはカルマで、俺の兄弟だ。
でも、この先どうなるのかな。
まあ、でもなるようにしかならないだろうし。
・・・・ってなことを考えつつ、レイティスのマンションに行った。
なんか、深刻そうな話だったし、しばらく待ってから、入った。
「三代目!!」
「・・・・おや、四代目。」
その時の三人は、ドアの外から聞こえた内容は、深刻そうなのに、表情は穏やかと言ってもよかった。
やっぱり、イライアスは、俺に懐いてるというか、そんな感じに言葉をかける。
そういや、前に、俺の闘い方って、陰険で面白いって言われたね。
たしかに、あまりクレバーでも、キレイでもない闘い方だしね。
まあ、それが俺の能力だ。
「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
「不本意ながらね。
 とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
なんで、《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》とか、渾名されるんだろう。
戦闘方法から、付いたんだろうけどさ、あんましに気にいらない。
「はいはい、ということで、レイティス。
 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
「ええ、『またいつか』ですね。」
でも、そのいつかが、続いたのは、ほんの数ヶ月。
もう少し、続いて欲しかったんだよ。
人とは違う俺でも、受け入れてくれる仲間が集まる場所。
迷う人の明かりのようなレイティス。


ずっとずっとは無理だろうけど、続いて欲しかったね。



@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


というわけで、三年前の一幕のシリーズ。
一応、終了です。
なにげに、アークとカルマの関係も出てきて、本編でも語られる日はそう遠くなさそうです。

帰省前に、たぶんもう一本ぐらい短編書くつもりです。
ともあれ、次回。

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17792なるほど・・・・。羅城 朱琉 2006/7/18 08:36:47
記事番号17787へのコメント


朱琉:こんにちは。遅くなりましたが、レスに参ります。

>
>
>
>月よ、迷うモノへの道導べたれ +ボクダケチガウ+
>
>
>うん、あれは、レイティスが死ぬ前の年のクリスマスで。
>俺が、正式に《シルフィーダンサーズ》の四代目を継いだ日だ。
>
>
>
>「あ、ディスティア。
> そう言えば、昨日、《処刑人》のほうの仕事で、《リンデン》と仕事したんだけど。
> 《リンデン》、また人妻と火遊びして・・・・」
>今思えば、そんなこと言わなきゃよかったと、心底思う。
>俺みたいに、人探しなんて、ある意味軽い理由で入ったのが聞いちゃいけないことを聞いちゃうことになったんだから。
>《カルマ》の制止も無駄になっちゃったしね。
>その出来事の数ヶ月前で、クリスマスだったけ。
>俺の言葉を聞くなり、ディスティアは、横にいた紫苑の手を引き三階に上がってってしまった。
>次に、降りて来た時には、当時、半分メインだった《ブラックウィドー》の衣装―ロココ調とかなんとかの黒いドレス。
>コルセットは付けていないけど、代わりに装甲・・・鎖帷子とかあんな感じのものをしたにつけてる。
>肩出しデザインで二の腕から、手の甲までを覆う指なしの手袋と冬の時期は、同色でファー付きのボレロを羽織っている。
>花嫁がするというよりも、外国で喪服と一緒に付けるような感じのベールと黒薔薇のコサージュ。
>他に、ロングの黒のゴスロリ系ドレスの場合もあったし。
>どうでもいいが、あんな動きにくさを極限までに極めたような服で、裏稼業をしなくてもいいだろうに。
>もう一個の方も、まだマシとはいえ、動きにくいだろうけど。
>「お坊、どないしはりましたん?」
>「あ、レス。
> 相変わらず、正装とはいえ、怖いねぇ。
> 京都の節分のお姐さん達のお化けじゃ在るまいし。」
>一応、ロングバージョンとはいえ、成人したごついのが、サンタレディは無いだろう。
>俺の言葉を聞いて、静かに笑って、俺の頭の両側に握りこぶしを添えて・・・・・。
>「いたいいたいいたい・・・・・」
>「坊、あちしは、そう言うのがいやや言ったん、聞いてましたん?」
>「いたい・・・・・・いいじゃんよぉ。」
>俺は、レスに梅干しをされた。
>周りから、『バカだよね、四代目。』『でも強ぇじゃん。』とかいう奴らの声が聞こえる。
>うう、俺、まだ正式じゃないとはいえ、四代目なんだよ?とか思ったけな。
>「くすくす、相変わらず、みたいだね。」
>「あ、ニコル。」
>「せめて、先代親衛隊隊長って、呼びなよ。
>・ ・・・そう言えば、さっき、ディスティアが、出て行ったけどもう二、三時間で始まるよね。」
>「ええ〜っ。
> あ、レス、ちょっと言って連れ戻してくる。」
朱琉:結構、ほのぼの・・・・?
アミイ:会話の内容気にせずに、雰囲気だけ見る限りでは『ほのぼの』ね。

>
>
>
>
>一応、ディスティアの性格を考えて、イライアスのとこにも言ったけど、もういなかった。
>なんか、アイツに、妙に気に入られてるっていうか。
>俺の能力は、同じ炎系の《爆炎の教皇》・・・・親戚のアルティア=ペシュテルにも、炎量で劣る。
>一応、サブ能力の方が、使い勝手がいいかな。
>それに、エイレンやレイティス、《アーチャー》にも言われてけど、俺の中のカルマは、一番上の兄ちゃん・・・シャール=フィルメーラが、若干12歳の時・・・・俺が、1歳になる前に、俺の中の大きな力に気がついて、『防止装置』を付けたら生まれた存在。
>俺は、赤ん坊の頃に、今の両親に引き取られたけど、名字はそのままだし。
>そう言った意味では、カルマだけが、血のつながった兄弟って感じ。
>・・・俺と『カルマ』は、それこそ、双子の兄弟みたいに育って来たし。
>カルマのせいで、俺の能力が落ちてるって言われても。
>カルマが、人工的に作られたもんだって言われても。
>カルマはカルマで、俺の兄弟だ。
アミイ:ふむぅ・・・・・・・・。なぁるほど。なるほどね〜・・・・。
朱琉:アミイさん、微妙に覚えあるような関係ですからね。私もびっくりです。
アミイ:でも・・・・・・・・たとえ『創られた存在』であっても、お互いが大切ならば、きっかけなんて関係ないわよね。

>でも、この先どうなるのかな。
>まあ、でもなるようにしかならないだろうし。
>・・・・ってなことを考えつつ、レイティスのマンションに行った。
>なんか、深刻そうな話だったし、しばらく待ってから、入った。
>「三代目!!」
>「・・・・おや、四代目。」
>その時の三人は、ドアの外から聞こえた内容は、深刻そうなのに、表情は穏やかと言ってもよかった。
>やっぱり、イライアスは、俺に懐いてるというか、そんな感じに言葉をかける。
>そういや、前に、俺の闘い方って、陰険で面白いって言われたね。
>たしかに、あまりクレバーでも、キレイでもない闘い方だしね。
>まあ、それが俺の能力だ。
>「・・・《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》として、名前が売れて来たみたいですね。」
>「不本意ながらね。
> とにかく、三代目、あと少しで始まるから、三代目が居ないと話にならないだろ?」
>なんで、《幻惑の処刑人(イリュージョン=パニッシャー)》とか、渾名されるんだろう。
>戦闘方法から、付いたんだろうけどさ、あんましに気にいらない。
>「はいはい、ということで、レイティス。
> 『また、いつか』、ちゃんと顔を合わせましょう。」
>「ええ、『またいつか』ですね。」
>でも、そのいつかが、続いたのは、ほんの数ヶ月。
>もう少し、続いて欲しかったんだよ。
>人とは違う俺でも、受け入れてくれる仲間が集まる場所。
>迷う人の明かりのようなレイティス。
>
>
>ずっとずっとは無理だろうけど、続いて欲しかったね。
>
>
>
>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
>
>
>というわけで、三年前の一幕のシリーズ。
>一応、終了です。
>なにげに、アークとカルマの関係も出てきて、本編でも語られる日はそう遠くなさそうです。
>
>帰省前に、たぶんもう一本ぐらい短編書くつもりです。
>ともあれ、次回。
朱琉:はい、では、とても短いですが、この辺で。
二人:では、また!


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17795ある種、ディス嬢に近いですね。十叶 夕海 2006/7/18 21:34:48
記事番号17792へのコメント


>
>朱琉:こんにちは。遅くなりましたが、レスに参ります。

ユア:こんにちは、返レス参ります。

>
>>
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>>
>>月よ、迷うモノへの道導べたれ +ボクダケチガウ+
>>
>>
>>うん、あれは、レイティスが死ぬ前の年のクリスマスで。
>>俺が、正式に《シルフィーダンサーズ》の四代目を継いだ日だ。
>>
>>
>>
>>「あ、ディスティア。
>> そう言えば、昨日、《処刑人》のほうの仕事で、《リンデン》と仕事したんだけど。
>> 《リンデン》、また人妻と火遊びして・・・・」
>>今思えば、そんなこと言わなきゃよかったと、心底思う。
>>俺みたいに、人探しなんて、ある意味軽い理由で入ったのが聞いちゃいけないことを聞いちゃうことになったんだから。
>>《カルマ》の制止も無駄になっちゃったしね。
>>その出来事の数ヶ月前で、クリスマスだったけ。
>>俺の言葉を聞くなり、ディスティアは、横にいた紫苑の手を引き三階に上がってってしまった。
>>次に、降りて来た時には、当時、半分メインだった《ブラックウィドー》の衣装―ロココ調とかなんとかの黒いドレス。
>>コルセットは付けていないけど、代わりに装甲・・・鎖帷子とかあんな感じのものをしたにつけてる。
>>肩出しデザインで二の腕から、手の甲までを覆う指なしの手袋と冬の時期は、同色でファー付きのボレロを羽織っている。
>>花嫁がするというよりも、外国で喪服と一緒に付けるような感じのベールと黒薔薇のコサージュ。
>>他に、ロングの黒のゴスロリ系ドレスの場合もあったし。
>>どうでもいいが、あんな動きにくさを極限までに極めたような服で、裏稼業をしなくてもいいだろうに。
>>もう一個の方も、まだマシとはいえ、動きにくいだろうけど。
>>「お坊、どないしはりましたん?」
>>「あ、レス。
>> 相変わらず、正装とはいえ、怖いねぇ。
>> 京都の節分のお姐さん達のお化けじゃ在るまいし。」
>>一応、ロングバージョンとはいえ、成人したごついのが、サンタレディは無いだろう。
>>俺の言葉を聞いて、静かに笑って、俺の頭の両側に握りこぶしを添えて・・・・・。
>>「いたいいたいいたい・・・・・」
>>「坊、あちしは、そう言うのがいやや言ったん、聞いてましたん?」
>>「いたい・・・・・・いいじゃんよぉ。」
>>俺は、レスに梅干しをされた。
>>周りから、『バカだよね、四代目。』『でも強ぇじゃん。』とかいう奴らの声が聞こえる。
>>うう、俺、まだ正式じゃないとはいえ、四代目なんだよ?とか思ったけな。
>>「くすくす、相変わらず、みたいだね。」
>>「あ、ニコル。」
>>「せめて、先代親衛隊隊長って、呼びなよ。
>>・ ・・・そう言えば、さっき、ディスティアが、出て行ったけどもう二、三時間で始まるよね。」
>>「ええ〜っ。
>> あ、レス、ちょっと言って連れ戻してくる。」
>朱琉:結構、ほのぼの・・・・?
>アミイ:会話の内容気にせずに、雰囲気だけ見る限りでは『ほのぼの』ね。

ユア;そうなんですよね。
久遠;まあ、アークに取って、ここは、第二の家のようなところよね。

>
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>>一応、ディスティアの性格を考えて、イライアスのとこにも言ったけど、もういなかった。
>>なんか、アイツに、妙に気に入られてるっていうか。
>>俺の能力は、同じ炎系の《爆炎の教皇》・・・・親戚のアルティア=ペシュテルにも、炎量で劣る。
>>一応、サブ能力の方が、使い勝手がいいかな。
>>それに、エイレンやレイティス、《アーチャー》にも言われてけど、俺の中のカルマは、一番上の兄ちゃん・・・シャール=フィルメーラが、若干12歳の時・・・・俺が、1歳になる前に、俺の中の大きな力に気がついて、『防止装置』を付けたら生まれた存在。
>>俺は、赤ん坊の頃に、今の両親に引き取られたけど、名字はそのままだし。
>>そう言った意味では、カルマだけが、血のつながった兄弟って感じ。
>>・・・俺と『カルマ』は、それこそ、双子の兄弟みたいに育って来たし。
>>カルマのせいで、俺の能力が落ちてるって言われても。
>>カルマが、人工的に作られたもんだって言われても。
>>カルマはカルマで、俺の兄弟だ。
>アミイ:ふむぅ・・・・・・・・。なぁるほど。なるほどね〜・・・・。
>朱琉:アミイさん、微妙に覚えあるような関係ですからね。私もびっくりです。
>アミイ:でも・・・・・・・・たとえ『創られた存在』であっても、お互いが大切ならば、きっかけなんて関係ないわよね。


ユア;本編中でも少し、明かされるはずです。
久遠;そうよね、『創られた存在』でも、それは変わらないわね

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>>@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
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>>
>>というわけで、三年前の一幕のシリーズ。
>>一応、終了です。
>>なにげに、アークとカルマの関係も出てきて、本編でも語られる日はそう遠くなさそうです。
>>
>>帰省前に、たぶんもう一本ぐらい短編書くつもりです。
>>ともあれ、次回。
>朱琉:はい、では、とても短いですが、この辺で。
>二人:では、また!
>
ユア:ありがとうございました。
二人;それでは、また。

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