◆−前書き&注意書き−羅城 朱琉 (2006/7/15 11:00:03) No.17784
 ┣光華、白刃に満ちて 0:伝説〜Prologue〜−羅城 朱琉 (2006/7/15 11:01:52) No.17785
 ┗光華、白刃に満ちて 1:明星〜Daybreak〜−羅城 朱琉 (2006/7/15 11:03:33) No.17786
  ┗壊れて気がつく日常・・・・ですかね?−十叶 夕海 (2006/7/17 19:19:03) No.17788
   ┗もうしばらくしたら、そうですね。−羅城 朱琉 (2006/7/18 08:49:47) No.17793


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17784前書き&注意書き羅城 朱琉 2006/7/15 11:00:03


 こんにちは、羅城 朱琉です。
 少し前に予告しました、『時の旅人』の約100年前メンバーによる外伝・・・・といいますか、もう一つの物語を開始します。
 それにあたり、いくつか注意事項(?)を挙げておきます。

 ・時の旅人本編を読んでいなくても読める話になる予定です。ただ、多少の専門用語(?)は出てきますので、その点は後日、簡単な解説を投稿する予定です。
 ・バッドエンドです。かなり救いようのない終わり方をします。と、いうのも、ここから『時の旅人』に続いていきますので、この時点ではかなり後味の悪い終わり方にしかならないのです。その点を留意してお読みください。
 ・全16話予定です。

 以上です。

 では、早速どうぞ!
 『光の剣の勇者』の伝説の、その真実を・・・・・・・・

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17785光華、白刃に満ちて 0:伝説〜Prologue〜羅城 朱琉 2006/7/15 11:01:52
記事番号17784へのコメント



  時の旅人外伝
   光華、白刃に満ちて

  0:伝説〜Prologue〜



 歴史は語る。

 かつて一つの街を滅ぼした、白銀の魔獣の恐怖を。

 歴史は伝える。

 かつて魔獣を撃ち滅ぼした、勇者の勲を。

 歴史は詠う。

 かつて勇者に力を貸した、3名の名を。


 そして、歴史は覆い隠す。

 魔獣と、魔獣を生み出せしものの悲しみを。



 忘れてはならない。

 光と栄光の裏にあるものを。

 忘れてはならない。

 魔獣の生まれた理由を。

 忘れてはならない。

 『運命』に翻弄され、散っていった生命を。


  ・・・・・・・・せめて、それを見つめた我々だけは。




+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 と、いうわけで、プロローグでした。

 タイトル『光華、白刃に満ちて』。『こうか、はくじんにみちて』と読みます。
 『光華』とは、『光、輝き』、『誉れ、栄誉』といった意味の言葉です。

 では、次回『明星〜Daybreak〜』でお会いしましょう。


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17786光華、白刃に満ちて 1:明星〜Daybreak〜羅城 朱琉 2006/7/15 11:03:33
記事番号17784へのコメント



  時の旅人外伝
   光華、白刃に満ちて

  1:明星〜Daybreak〜

 夜の帳が徐々に開けてゆく。東の空が漆黒から菫色に、更に明るくなってゆく。真昼の抜けるような青空と同じくらいに、アリエスはこの時間が好きだった。
 空を見上げ、大きく一つ伸びをして、口元に淡い笑みを浮かべる。旅の連れたちが目を覚ますのを気配で感じて、アリエスは穏やかな声で言った。
「おはよう、フェリセ、ユヴェル。」
 新しい一日は、こうして始まってゆく。

 近くを流れる川で捕まえた魚を焼いて、保存食の干し杏を出して、簡単な朝御飯の支度を整える。手早く捌いた魚に、その辺りに生えていた香草を詰めているアリエスを見ながら、ユヴェルは小さく溜息をついた。
 アリエス・・・・フルネームを、アリエス=オルフェーゼ=ラーナという・・・・は、外見は普通の少女だ。しかしその実、既に齢100を数えるという。そのあたりの事情は詳しくは知らない。アリエスは語りたがらないし、ユヴェルも無理に聞こうとは思わない。それでいいと、ユヴェルは思っていた。例えアリエスにどんな事情があろうとも、この心は変わらないと解っていたから。この・・・・・・・・アリエスを想う心は。
 一般的に見て、アリエスは美人だと思う。
 普段は桜色の紗布でポニーテールに纏めている長い銀髪はさらさらつやつやで、光を弾いて輝いている。本来は淡緑色の瞳は、光を映して色を転じる不思議で綺麗なもの。小柄で細身だが、決して子供には見えない体格は均整がとれている。
 でも、そんな外見の美しさがなくても、アリエスは『美人』だったと思う。
 柔らかく、輝くようなその笑顔とか。不器用だけどさりげない、その優しさだとか。決して諦めない、凛とした眼差しだとか。時々見せる、外見にそぐう幼さも。
 アリエスの美しさは、きっと内面から来ているんだとユヴェルは思う。しかし・・・・・・・・
(どうして、ここまで鈍感なんだろう・・・・・・・・)
 結構露骨にアプローチしているはずなのに、アリエスは一向に気付いてくれない。面と向かって『好きだ』と言ったことすらあるのに、『私も好きですよ、ユヴェルも、フェリセも。』と笑って返された。その時は、フェリセの同情の眼差しが本気で痛かったのを覚えている。
 フェリセ・・・・フェリセ=ニーランデルとユヴェルは、もう長い付き合いだ。物心ついた時から知っている幼馴染同士で、同じ孤児院出身でもある。
 孤児院・・・・そう、二人は共に『本当の親』の顔を知らない。とある小さな孤児院で育ち、8歳の時にフェリセがニーランデル家に引き取られるまで、ほとんど双子のように育った。ユヴェル自身の名、『ユヴェル=ディティス』は本当の親に貰ったものらしいが、だからと言ってその親に義理はないと思っている。
 フェリセが引き取られたあとも、何かにつけ親しくしていた。こうして一緒に旅をしだしたのも、その縁だ。
 そして、その旅の途中でアリエスと出会った。最初は、何て冷たい人だろうと思ったのだが・・・・親しくなるにつれ、だんだんと本当のアリエスが見えてきて、今に至る。
 いつか、アリエスにこの想いが伝わることを願いながら、今日もユヴェルは歩き続けるのだった。




++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 短いですが、どうだったでしょうか?本格的に話が動き始めるのは、次回からだったりします。
 人物募集にご協力いただき、ありがとうございました。これにて締め切らせていただきます。

 さて、では次回、『発端〜Meeting〜』でお会いしましょう。

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17788壊れて気がつく日常・・・・ですかね?十叶 夕海 2006/7/17 19:19:03
記事番号17786へのコメント




ユア;どうも、ユアです。
久遠;レイスタイトルは、英題からよね。
ユア;では、レス行きます。


>
> 夜の帳が徐々に開けてゆく。東の空が漆黒から菫色に、更に明るくなってゆく。真昼の抜けるような青空と同じくらいに、アリエスはこの時間が好きだった。
> 空を見上げ、大きく一つ伸びをして、口元に淡い笑みを浮かべる。旅の連れたちが目を覚ますのを気配で感じて、アリエスは穏やかな声で言った。
>「おはよう、フェリセ、ユヴェル。」
> 新しい一日は、こうして始まってゆく。

ユア;なんか、ふつう・・・・失礼。
久遠;でも、よくある旅の日常って感じね。
ユア;そうですねよね、なんか、ディス嬢との親交があった頃と変わらず・・・普通の女の子な感じですよね、旅をしてるってこと以外は。


> 一般的に見て、アリエスは美人だと思う。
> 普段は桜色の紗布でポニーテールに纏めている長い銀髪はさらさらつやつやで、光を弾いて輝いている。本来は淡緑色の瞳は、光を映して色を転じる不思議で綺麗なもの。小柄で細身だが、決して子供には見えない体格は均整がとれている。
> でも、そんな外見の美しさがなくても、アリエスは『美人』だったと思う。
> 柔らかく、輝くようなその笑顔とか。不器用だけどさりげない、その優しさだとか。決して諦めない、凛とした眼差しだとか。時々見せる、外見にそぐう幼さも。
> アリエスの美しさは、きっと内面から来ているんだとユヴェルは思う。しかし・・・・・・・・

久遠;そうよね、アリエスちゃんって可愛いのね。
ユア;ええと、久遠は、オカマのゲイでは?
久遠;オカマだけど、バイよ。
   基本的に、男性専門チックだけど、エイレンちゃんとかアリエスちゃんみたいな可愛くて、かっこいい女性なら・・・・・ね。
ユア:・・・・もういいです。


>(どうして、ここまで鈍感なんだろう・・・・・・・・)
> 結構露骨にアプローチしているはずなのに、アリエスは一向に気付いてくれない。面と向かって『好きだ』と言ったことすらあるのに、『私も好きですよ、ユヴェルも、フェリセも。』と笑って返された。その時は、フェリセの同情の眼差しが本気で痛かったのを覚えている。

久遠;・・・・・・報われないわね。
ユア;それを考えると、ルピナスやアルトは、だいぶよかったんでしょうか。

> フェリセ・・・・フェリセ=ニーランデルとユヴェルは、もう長い付き合いだ。物心ついた時から知っている幼馴染同士で、同じ孤児院出身でもある。
> 孤児院・・・・そう、二人は共に『本当の親』の顔を知らない。とある小さな孤児院で育ち、8歳の時にフェリセがニーランデル家に引き取られるまで、ほとんど双子のように育った。ユヴェル自身の名、『ユヴェル=ディティス』は本当の親に貰ったものらしいが、だからと言ってその親に義理はないと思っている。
> フェリセが引き取られたあとも、何かにつけ親しくしていた。こうして一緒に旅をしだしたのも、その縁だ。
> そして、その旅の途中でアリエスと出会った。最初は、何て冷たい人だろうと思ったのだが・・・・親しくなるにつれ、だんだんと本当のアリエスが見えてきて、今に至る。
> いつか、アリエスにこの想いが伝わることを願いながら、今日もユヴェルは歩き続けるのだった。

ユア:意外な関係かもです。
久遠;『NANA』の一番初めの頃のナナとレンのような関係よね。
   幼なじみと旅の仲間と言う二重の絆よね、ユヴェルちゃんとフェリセちゃんの関係って。

>
>
>
>
>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
>
> 短いですが、どうだったでしょうか?本格的に話が動き始めるのは、次回からだったりします。
> 人物募集にご協力いただき、ありがとうございました。これにて締め切らせていただきます。
>
> さて、では次回、『発端〜Meeting〜』でお会いしましょう。
>

ユア;なんか、日常風味でよかったです。
久遠:過去話の中でも、この三人組が好きなのよね。
二人:では、次回で。

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17793もうしばらくしたら、そうですね。羅城 朱琉 2006/7/18 08:49:47
記事番号17788へのコメント


>
>
>
>ユア;どうも、ユアです。
>久遠;レイスタイトルは、英題からよね。
>ユア;では、レス行きます。
朱琉:こんにちは。
アミイ:英題は、単純に『夜明け』って意味だったんだけどね。
朱琉:でも、いつかそうなる予定・・・・。では、返レス行きます。

>
>
>>
>> 夜の帳が徐々に開けてゆく。東の空が漆黒から菫色に、更に明るくなってゆく。真昼の抜けるような青空と同じくらいに、アリエスはこの時間が好きだった。
>> 空を見上げ、大きく一つ伸びをして、口元に淡い笑みを浮かべる。旅の連れたちが目を覚ますのを気配で感じて、アリエスは穏やかな声で言った。
>>「おはよう、フェリセ、ユヴェル。」
>> 新しい一日は、こうして始まってゆく。
>
>ユア;なんか、ふつう・・・・失礼。
>久遠;でも、よくある旅の日常って感じね。
>ユア;そうですねよね、なんか、ディス嬢との親交があった頃と変わらず・・・普通の女の子な感じですよね、旅をしてるってこと以外は。
朱琉:普通なんです、この時までは。
アミイ:でも、今回起こる、とあることが原因で・・・・・・・・
朱琉:と、言うあたりが、これの主題です。

>
>
>> 一般的に見て、アリエスは美人だと思う。
>> 普段は桜色の紗布でポニーテールに纏めている長い銀髪はさらさらつやつやで、光を弾いて輝いている。本来は淡緑色の瞳は、光を映して色を転じる不思議で綺麗なもの。小柄で細身だが、決して子供には見えない体格は均整がとれている。
>> でも、そんな外見の美しさがなくても、アリエスは『美人』だったと思う。
>> 柔らかく、輝くようなその笑顔とか。不器用だけどさりげない、その優しさだとか。決して諦めない、凛とした眼差しだとか。時々見せる、外見にそぐう幼さも。
>> アリエスの美しさは、きっと内面から来ているんだとユヴェルは思う。しかし・・・・・・・・
>
>久遠;そうよね、アリエスちゃんって可愛いのね。
>ユア;ええと、久遠は、オカマのゲイでは?
>久遠;オカマだけど、バイよ。
>   基本的に、男性専門チックだけど、エイレンちゃんとかアリエスちゃんみたいな可愛くて、かっこいい女性なら・・・・・ね。
>ユア:・・・・もういいです。
アミイ:・・・・・・・・アリエスちゃん、全力で逃げそうねぇ、久遠ちゃんから。
朱琉:アリエスはノーマル以前に、恋愛音痴ですから。
アミイ:あんなにかわいいのに・・・・。
朱琉:それは、本人の資質(?)の問題では?

>
>
>>(どうして、ここまで鈍感なんだろう・・・・・・・・)
>> 結構露骨にアプローチしているはずなのに、アリエスは一向に気付いてくれない。面と向かって『好きだ』と言ったことすらあるのに、『私も好きですよ、ユヴェルも、フェリセも。』と笑って返された。その時は、フェリセの同情の眼差しが本気で痛かったのを覚えている。
>
>久遠;・・・・・・報われないわね。
>ユア;それを考えると、ルピナスやアルトは、だいぶよかったんでしょうか。
朱琉:大分ましです、彼らは。
アミイ:一番報われてないわよ、ユヴェル君。彼以上は・・・・そういないんじゃないかしら?

>
>> フェリセ・・・・フェリセ=ニーランデルとユヴェルは、もう長い付き合いだ。物心ついた時から知っている幼馴染同士で、同じ孤児院出身でもある。
>> 孤児院・・・・そう、二人は共に『本当の親』の顔を知らない。とある小さな孤児院で育ち、8歳の時にフェリセがニーランデル家に引き取られるまで、ほとんど双子のように育った。ユヴェル自身の名、『ユヴェル=ディティス』は本当の親に貰ったものらしいが、だからと言ってその親に義理はないと思っている。
>> フェリセが引き取られたあとも、何かにつけ親しくしていた。こうして一緒に旅をしだしたのも、その縁だ。
>> そして、その旅の途中でアリエスと出会った。最初は、何て冷たい人だろうと思ったのだが・・・・親しくなるにつれ、だんだんと本当のアリエスが見えてきて、今に至る。
>> いつか、アリエスにこの想いが伝わることを願いながら、今日もユヴェルは歩き続けるのだった。
>
>ユア:意外な関係かもです。
>久遠;『NANA』の一番初めの頃のナナとレンのような関係よね。
>   幼なじみと旅の仲間と言う二重の絆よね、ユヴェルちゃんとフェリセちゃんの関係って。
朱琉:えーと・・・・『NANA』未読のため、いかんともコメントしづらいですが・・・・
アミイ:でも、フェリセちゃんとユヴェル君の間には、深い絆があったのは確かよ。

>
>>
>>
>>
>>
>>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
>>
>> 短いですが、どうだったでしょうか?本格的に話が動き始めるのは、次回からだったりします。
>> 人物募集にご協力いただき、ありがとうございました。これにて締め切らせていただきます。
>>
>> さて、では次回、『発端〜Meeting〜』でお会いしましょう。
>>
>
>ユア;なんか、日常風味でよかったです。
>久遠:過去話の中でも、この三人組が好きなのよね。
>二人:では、次回で。
朱琉:はい、では、この辺で。
二人:また次回!