◆−ガウリイの悲劇(小話特集)−CANARU (2007/3/12 12:22:18) No.17991
 ┗めざせカリスマ主夫!−P.I (2007/3/14 23:01:22) No.17993
  ┗やはりゼル宅にて・・?−CANARU (2007/3/15 12:32:46) No.17994


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17991ガウリイの悲劇(小話特集)CANARU 2007/3/12 12:22:18


と、言うわけで・・思いつく限りの小ネタ小話か居いてみました♪



俺の名前はガウリイだ。
体育大学の先生なんぞで生計を立てていたりするのだが・・・。
幼馴染の隣の家のリナ・・・。
ううう・・気付いたら彼女は美術大学なんかに通ってすっかりインテリになってしまった。
一緒にお話したいが・・・共通の話題がないぞ〜〜〜!
今日も遠巻きでリナを眺めれば・・彼女はキャンパスに向かって何か必死で描いている。
よし!ここは一つ・・・何気ない様子を装って・・話しかけてみるぞ!!!

「リナ〜〜。久しぶりだな、元気か?」
「ま〜ね。アンタこそ体育大とはいえよく先生なんぞなれたわね〜〜」
をを、順調な出だし。よっしゃ、何気ない様子を装って・・。
「で。リナ・・一体全体何を描いているんだ?」
「メタボのオッサン。」
・・・・・・・・・・・・・・メタボの・・・・オッサン・・・・・・・・・・・・!!?


「うおおおおおおおおおお!!!ぜるうううううう〜〜〜!」
「一々俺の部屋に泣きにくるんぢゃねえええええ!!!!!!」


どうやら。
先日リナの描いていた「メタボのオッサン」だが・・・。
総合病院のメタボリック・シンドローム防止キャンペーンの商品の図書カード目当てと退屈しのぎに
描いていただけらしい・・・。
やれやれ。一安心したぞ〜〜。
と、言うわけで。決して高くは無い体育大の教員の給料はたいて新車を買った俺♪
早速リナをドライブなんぞに誘ってみることにしよう〜〜〜!
「リナ〜〜。ドライブ行かないか〜〜?俺、新車かって明日納車なんだ〜〜♪」
浮かれて言う俺にリナは。
「あら、いいわね〜〜」
「だろだろ♪で、何処行こうか?」
「そうね〜〜。やっぱりドライブはマニュアルに限るわね〜〜。特にスポーツタイプ・・・。
スキャー・ラインなんかをぶっ飛ばしたら気持ちいでしょうね〜。ランボルギャーニ・デア・ブリョーなんかも捨てがたいわね。
コンツィ・ネンチャルもいいし・・。ランザー・レボリューション・・・ああ・・もう。考えただけでも東名高速道路を
ぶっ飛ばしたくなるわね・・・」


「・・・・・・・・うおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜(涙)」
「だから!!俺の部屋に泣きにくるんぢゃね〜〜って言ってるだろうがああああああ!!!」
「どうせ俺の車は月産のメルチくんだよ〜〜〜!!ついでにいえば・・・免許はオートマ限定だよ!!うおおおおおおお!
クラッチとかおぼえられね〜〜んだもん・・・・!!!高速道路なんて怖くてはいれないぞおおお!!」


「きゃあ!!!ゴキブリ〜〜〜!!ああ・・殺虫剤がありませんん〜〜(涙)」
「しょ〜がないわね・ほら。これでゴッキーは滅んだわよ?油は昆虫類の天敵だからね、アメリア。
それに。食器用洗剤なんかを使ったほうが環境には優しいわよ」
「流石はリナさん〜。助かりました〜〜!!!」

がたん。がたん。がた〜〜んん!
「ああ・・強風でまた竿が物干し台から落ちてしまいましたわ・・洗濯物も汚れちゃいますし・・・」
「どれどれ。一寸見せて、シルフィール。本当は針金があれば一番いいんだけど。貴方の力じゃ取り外すとき一寸不便よね?
紙紐で物干し台に竿竹をくくりっつけて・・ほら。もう落っこちないわよ?外すときは普通のはさみで切ればいいわ」
「ありがとうございます♪リナさん〜〜」

「パイプから水が漏れて困っているんです・・。修理屋さんがくるまでまだかなり時間もありますし・・・」
「普通のゴミ用のビニール袋2枚と雑巾ある?ミリーナ。とりあえず・・パイプの割れてる部分にビニール1枚巻いて。
その上に・・雑巾を更に重ねて巻いて・・水が漏れ出すのを防ぐわ。更に・・雑巾を固定するためにビニールをもう1枚・・。
これで当面の時間稼ぎ庭なるわよ?」
「助かりました。リナさん」


(数日後。どこぞの喫茶店)
「リナさんて・・本当に頼りになりますね・・・」
「憧れちゃいますわ・・・」
「私も本当に助かりました・・・・」

「うおおおおおおお〜〜〜!リナは・・・リナは・・・女の子にまでモテるんだああああああ!!!!!」
「うおおおおおおお!俺のミリーナが・・俺のミリーナがああああああああ〜(絶叫)」
「だからあ!!貴様ら!俺の部屋に泣きにくるんじゃね〜〜って言ってるだろ〜〜があああ!」


「リナさんには好みのタイプの人って居ますか〜〜?」
「・・・ナンなのよアメリア。いきなし。そうね〜〜・・強いて理想像を挙げれば・・・。
やっぱ父ちゃんみたいな黒髪かな〜〜?」

「うおおおおおおお〜〜〜〜!りなが・・・りなが・・・りながああああああ〜〜!」
「やかましいいいいい!それに何だ!?その髪染め用品一式はぁぁぁ!!間違っても俺の家の風呂場でその長ったらしい髪を黒に染めるんじゃね〜ぞ!ガウリイ!!
後始末が大変だろうが〜〜〜!」


しつこいようだが・・リナはとってもインテリだ。
今日もオトモダチのアメリアととっても難しそうなお話をして盛り上がっている。
「で。リナさん〜。あのルネサンス時代の思想家、マキャヴェリとかいう人が書いた「君主論」て本よみました?
目的のためならいかなる悪行も許されるなんて・・悪です!!」
「・・そりゃ誤解よ、アメリア。有効な手段を模索するために必要最低限の厳しい処罰・・強いて言うなら『見せしめ』
は必要ってこと。それに・・・結構いいこといってるのよ?例えば・・国を守るには『正規兵団』が一番ってこと」
「・・・正規兵団・・ですか?」
「そう。他国の兵隊に国を守ってもらうよりも遥かにも忠誠心があり、また政治的に外国から干渉されるってことも無い」
「なるほど〜〜」
「でもって・・。最低最悪な兵団は・・・」
「さ・・最低最悪・・・ですか・・・?」
「傭兵よ!連中は金のためなら兵器で雇い主を裏切る!仕事が無いと単なる役立たず。百害あって一利なしとは・・・
まさに『傭兵』のためにある言葉よ!!!!」

「うおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜!!ぜるううううううううう!!」
「今プレーしているネットゲーム、『スレイヤーズ』の職業が『傭兵剣士・ガウリイ』だからって、一々俺に泣きついてくるんじゃねええええ!!!!」

(注釈:はい。ぢぢつ、この『君主論』には傭兵について批判的なことが書かれていました〜〜。
リナに其処を突かれて泣くガウ・・という構図がすぐに目に浮かんできました〜)

と。とりあえずここまでです(苦笑)

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17993めざせカリスマ主夫!P.I 2007/3/14 23:01:22
記事番号17991へのコメント

CANARUさん、こんばんは!
早速読ませていただきましたよ♪

インテリ・リナちん、本当に頼りがいがあって何だか男らしいですね(笑)
こんなリナちんの傍にいようと思ったら、ガウさんはやはり“主夫”になるしかないんじゃないでしょうか?(笑)
ぜひカリスマ主夫になって、リナちんに内助の功を尽くしてもらいたいものです♪

ところで「メタボのおっさん」を見つめているリナにショックを受けたガウさん、もし彼女が「デブ専」だと思いこんでいたら、自分も太って生活習慣病になるつもりだったんでしょーか?
・・・体育会系の健康体には難しいですね(^^;)
それではまた〜!

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17994やはりゼル宅にて・・?CANARU 2007/3/15 12:32:46
記事番号17993へのコメント

早速の感想を有難うございました〜〜!
やっぱり何処をどう転んでも「カリスマ主夫」(既にタイプ変換も「主夫」と一発で出るようになってしまいました〜)になるしかないガウリイ君・・。
「俺の家の台所で脂っこいものの料理を作りまくるんじゃね〜〜」というゼルの声が聞こえてくるようです〜(苦笑)

健康優良児のガウリイ君。
「メタボは危険だぞ?」と・・・栄養学にまで手を出してしまいそうですね。
ありがとうございました〜。