◆−紅い目、赤い花−。。。 (2007/4/6 14:28:04) No.18004 ┗どうも!−井上アイ (2007/4/13 21:28:49) No.18026 ┣すみません!−井上アイ (2007/4/13 21:45:34) No.18027 ┗Re:どうも!−。。。 (2007/4/13 22:52:10) No.18028
18004 | 紅い目、赤い花 | 。。。 | 2007/4/6 14:28:04 |
私の目が光を映さないのは、もう、生まれた時からで。 永く見続けた暗闇に、私はすっかり慣れ親しんでいた 目が無い分、耳が良かったし 魔道の才にも恵まれてたので、特に不自由する事も無かったのだ 自身の目の事等、当然の様に受け入れ このまま人々に笑顔を与え続けていくのだと、そう思っていた 「赤法師様ぁ、もう少しだよ、こっちこっちっ」 ある日、治療してあげた子供達が 私にお礼がしたいと外へ引っ張り出した。 私は、治したばかりの足をまた挫くのではないかと、内心冷や冷やしていたが 子供達の気持ちが嬉しく、その小さい手に引かれて、子供と山道を登っていた。 「ほら、ここっ!」 子供達が立ち止まった所、そこは確かに甘い香りの漂う場所だった。 「私たちの秘密の場所なんだ!お花畑があるんだよ、ココ!」 一人の子が、私の手に花を渡してくれた 私は礼を言って、その花の香りを嗅いだ 「素敵な場所ですね、何色のお花なんですか?」 「法師様とおんなじ、赤いお花よ!」 少女は笑った ココには色んな色の花が咲いてて、色とりどりで綺麗なんだと、少女は説明した。 盲目の私には、赤色がどんな色なのかも解らなかったが、 少女が嬉しそうに説明するので、微笑ましく思い、聞いていた。 「私、目が見えなくなった時、この綺麗なお花畑がもう見れないのかと、凄く怖かったの」 少女は言った 法師は、あぁこの子は目を診てやった子か、と認識した 比較的軽い症状で、簡単な魔法で直ぐ治った、目を診た初めての患者だった。 「私、世界がこんなに綺麗なんだって、凄くよく分かったの!法師様のお陰よ!」 少女の喜び様に、法師も嬉しく思った 「きっと、法師様も目が見える様になるよ!とっても腕が良いもの!」 その時 私は少しハッとした。 見えない事が当たり前だと思うあまりに、 治る可能性、見える様になる可能性をすっかり見逃していたのだ 私は、美しいと評されるこの世界を、観る事が出来る、 それに気づいた途端、私は急に自分の目に焦りを覚えた。 特に旅をしている時等は、 山の頂で、爽やかな風に吹かれたりすると、 この風が来る所はどんな姿をしているのだろうと、胸を焦がし ここまで歩いて来て景色を一望出来ない事を、とても勿体無く思う様になっていた 目の前の暗闇が、急に窮屈に感じる。 私は段々と人が変わっていった 人々と接する度に、旅を続ける毎に、 焦りは心の中で膨張していき、 いつからか、幻聴まで聞こえる様になっていった 私はその村を離れた 子供達に作って貰った、花の冠を携えて。 ぐしゃ 握り締めた右手からは、千切れた冠がぶら下がって、 赤い花々が地面に落ちる。 |
18026 | どうも! | 井上アイ | 2007/4/13 21:28:49 |
記事番号18004へのコメント 何様・・・て感じの題ですねぇ・・・ 。。。さんの文読み易くて好きですよ☆ 「プレゼント」のアメリアからゼロスへのプレゼント、ナイスチョイス!て思っちゃいました。 またアメリアの言葉が絶妙でV にしても、こちらの本文を読んで思ったのは、無邪気さって罪だなぁと。 そういえば、自分も子供時代、セミの羽をむしって水に浮かべていたなぁ。 子供って、無知からくる残酷さ、てありますよねぇ。 本人自覚がないんで、収集つかないし、どんどんエスカレートしていくし・・・ 自分が痛い目をみて初めて人の痛みを知って、大人になるんですね。 そう考えると、少し寂しい気もしますね。 子供の頃の様な大胆な行動ができなくなってしまった自分は、あの頃の様に「何でも出来る」と思えなくなり枠を狭めている様に思えます。 では、感想というのも、おこがましいものですが、これにて☆ |
18027 | すみません! | 井上アイ | 2007/4/13 21:45:34 |
記事番号18026へのコメント 人様のツリーにお見苦しいブツを書いた、うつけものです・・・(´Д`) うがー?!何ていうものを?!本当に申し訳ない! レスのお礼になれば、と思ったのに・・・恩を仇で返す、てのは、まさにこの為にあるんですね。 願わくば、この文はちゃんと届いています様に・・・ PS・貴方様のレスで非常にチカラを頂きました、本当にありがとうございます。 |
18028 | Re:どうも! | 。。。 | 2007/4/13 22:52:10 |
記事番号18026へのコメント コメント有り難う御座います!! いやぁずっとコメントに飢えていたので、本っ当に助かりました これであと半年は何も無くても生きていけますv(コヮ >何様・・・て感じの題ですねぇ・・・ 大丈夫ですょv自分なんか、何こいつ?って不審がられる題をつけますから > 。。。さんの文読み易くて好きですよ☆ 「プレゼント」のアメリアからゼロスへのプレゼント、ナイスチョイス!て思っちゃいました。 またアメリアの言葉が絶妙でV 有り難う御座います!前の文章まで読んで下さってたんですね、流石根性ッ子です。感服致します 昔の至らない文を読んでくれている人がいたと知って、好きだと言って頂いて 正に感激の極みですっアナタは神様ですか?!(狂 >こちらの本文を読んで思ったのは、無邪気さって罪だなぁと。 そういえば、自分も子供時代、セミの羽をむしって水に浮かべていたなぁ。 子供って、無知からくる残酷さ、てありますよねぇ ぅ、浮かびますもんね!羽!(汗 まァ自分も昔・・・て2年くらい前の最近ですけど、 死ぬとは知らずに、ナメクジに塩かけまくって塩埋めにしてましたからね〜 ぅ〜ん、無知って怖い怖い。 > 本人自覚がないんで、収集つかないし、どんどんエスカレートしていくし・・・ 自分が痛い目をみて初めて人の痛みを知って、大人になるんですね。 そう考えると、少し寂しい気もしますね。 子供の頃の様な大胆な行動ができなくなってしまった自分は、あの頃の様に「何でも出来る」と思えなくなり枠を狭めている様に思えます。 うーんそうですか・・、辛い事も優しさに転じると思うと、スゴイ事だと思いますよ それに、子供の時は有り余った力を むやみやたらに使いまくっていて、 大人は力をコントロール出来るようになった、っていう観方も出来ると思います 大丈夫ですよ、大胆でなくともセミの羽毟るよかマシです。 アイさんはきっと、優しすぎる素晴らしい大人になったんでしょう、 力の使い所を知って、子供時なんか及ばない、凄い結果が残せると思いますよ > では、感想というのも、おこがましいものですが、これにて☆ 一見短い様でいて、内容がぎっしり詰まった素晴らしいコメントでした 今晩みッ☆はこれからも使わせて頂きたいと思います やっぱりネットカフェで打った方が楽だと思いますよ 最後にも一度、有り難う御座います。これからも応援していますv それでは |