◆−一.僕の事情−ガード・ワード (2007/7/15 01:10:06) No.18195 ┣二.たまには恐喝されるのもいいんじゃない?盗賊さん−ガード・ワード (2007/7/16 09:59:18) No.18199 ┣三.闇討ち旅行、進行中!−ガード・ワード (2007/7/16 10:45:12) No.18200 ┣四.ターゲットは赤法師!−ガード・ワード (2007/7/16 11:26:13) No.18201 ┣五.闇討ち再開!−ガード・ワード (2007/7/16 13:58:59) No.18203 ┣六.サイラーグ−ガード・ワード (2007/7/19 22:44:19) No.18212 ┃┗Re:あぁ夏ですね−。。。 (2007/7/21 12:55:40) No.18227 ┃ ┗Re:あぁ夏ですね−ガード・ワード (2007/7/22 17:17:46) No.18235 ┣七.自殺するより食べられろ!−ガード・ワード (2007/7/22 17:04:44) No.18234 ┗完結.復活の時−ガード・ワード (2007/7/29 10:28:07) No.18254 ┗Re:ちょっと下にあるけれど気づいてねガードさああんッ−。。。 (2007/8/7 17:08:13) No.18267 ┗Re:ちょっと下にあるけれど気づいてねガードさああんッ−ガード・ワード (2007/8/9 21:49:55) No.18269
18195 | 一.僕の事情 | ガード・ワード | 2007/7/15 01:10:06 |
一.僕の事情 僕は、自分が誰なのかを唐突に理解した。 さて、僕は一体誰なのかが分からないだろうから自己紹介♪ 僕はゼフィーリアに住む13歳、魔道士。名前はラーク=ワード。 家族構成は両親と兄が八人姉が三人、妹一人の計十五人家族の9男として育てられた。今では両親は老衰で亡くなり、兄六人と姉一人は結婚したので六人家族だ。 で、唐突に理解した誰かって言う話。それは勿論、僕が記憶喪失だったわけではない。 あの、ダーク・ロード。赤眼の魔王、シャブラニグドゥだということを理解したんだ。 理解したと同時に押し寄せる膨大な知識。色々と知ってしまう。 ここで北のカタートへ向かうか?いや、それはない。 そんなことで一生を棒にふることはない。北の魔王とは違った手順で滅びの道へと進むことにする。 まず、魔王の欠片を探して吸収することを思いついたんだ。 でも、どうやって採取しようか… そう思っていた時に軽い足音が聞こえてくる、良い所にやってきた。 〈R〉「ガード、話があるんだ。いいかな?」 〈G〉「何だ?話って」 この子はガード。一見美少年だが、女の子。 今回階段を上がってきたから足音がして気付けたけど、普段は全くといっていいほど気配が読めない。存在感が薄い。 人間ラーク・ワードの気持ちが勝っている僕としては魔王という立場に関わらず、今でも溺愛している。 〈R〉「実はね・・・」 僕はガードに相談を持ちかけた。スィーフィードの欠片を人の体から取り出すにはどうすればいいだろうか、と。 その理由を思いつくのには時間がかからなかった。 丁度僕が恋したルナ=インバースからの条件に「スィーフィードの欠片を集めること」があったのだ。 その事を取り混ぜて話すと、彼女はしばらく考えさせてくれと返事が返ってきた。 考えが出るまで、僕も一人で思案する。 ガードが提案したのは三日後のこと。三日間ずっと考えてくれたようだ。 〈G〉「スィーフィードは竜神なのだから、そういった強いものを狙うことだな。で、欠片を取り出すには強い何か、衝撃を与えることだ」 〈R〉「衝撃ねぇ」 〈G〉「うん。兄さんも持ってるんじゃない?前に何か赤いのが出ていたし」 ぎくぅっ 〈R〉「そうかもしれないけど、それはしないでね?」 〈G〉「分かってるよ。極力人を傷つけたりするのはしたくないし」 〈R〉「やさしい子に育ってくれて嬉しいよ!」 〈G〉「単に自分が傷つくことがないから大目に見ているだけなんだけどね」 傷ついたら傷つけても止むを得ないということ? 〈R〉「そっか。分かった、ありがとう」 〈G〉「ただし」 僕は歩みを止めて振り返る。 〈G〉「衝撃は死に至る致命傷ではないこと。それでは輪廻の輪に入っちゃうからね」 ガード、どこでそんな知識を・・・? 〈G〉「え?山で遊んでいたら祠があって魔道書が」 〈R〉「えええっ。何で思っていることを見破って」 〈G〉「いや、口に出していたから」 パッと僕は手で口を押さえる。 そっか、口に出してたか。 〈R〉「じゃ、忠告を受け取っておくよ。ありがとう」 〈G〉「どういたしまして」 僕は家を出た。 家から少し離れた場所で気絶程度の衝撃を与える練習をしていた。 使い勝手の慣れた骸骨杖がいいだろうと思って取り出す。 が、へにゃへにゃした杖となっていた。それもこれも、魔王の能力が復活していないため。 知識があっても力がついていけないのが現状なのだ。 うーんと考えて杖の形を変えてゆく。 ―――最終形態がハリセンになりました――― ハリセン!?何でハリセン? こんなハリセンではたくのか?目標を?目標が本当に僕やスィーフィードの欠片を持つ奴だったらハリセンで叩かれたのと同じような感じなのでは?ハリセンで叩かれるのってどういう感じなのだろう?ハリセンで叩くなんてこともやったことないよなぁ。ハリセンの扱い方を覚えないと。さあ、素振りから始めよう。 〈R〉「ちっがあぁうっ!」 すぱーん! 岩をハリセンで叩く。 〈R〉「・・・・・・」 すぱーん、すぱーん、スパーン… 〈R〉「う〜ん、良い音」 〈G〉「何やってんだ、一体」 〈R〉「わあああああっ!」 後ろにガードがいた。心霊現象か!?とでも言いたくなるほどのひっそり具合である。 〈R〉「何時からそこに?」 〈G〉「意味なくハリセンで岩を叩いているところ」 〈R〉「そ、そう」 〈G〉「まあ、ハリセンに酔いしれるのもいいけど。まさか、衝撃を与えるのってそれ?」 〈R〉「うん。そうだよ」 おもいっきしかおをしかめられました 〈R〉「そんなに変かなぁ」 〈G〉「うん」 〈R〉「え、即答っ!?」 〈G〉「だって…本当に人を気絶させられるの?」 〈R〉「やってみなきゃあ、分からないさ」 試すために家に帰った。 台所で居眠りしているベル姉さんにそっと近づく。 スパーン! 〈B〉「うっ」 ドサッと姉さんは倒れる。 〈R〉「ごめん、姉さん」 〈G〉「はぁあ、本当に気絶するんだねぇ…」 変なところで感心するガード。そこは感心するところじゃあないよ?心配してあげるところだよ? そこで、姉さんの体が光っていることに気付いた。 手にとって引っ張ってみる。芋を引っこ抜くようにスルスルと抜けてくる。 〈R〉「おおおっ」 〈G〉「へー。姉さんがねぇ…」 言いつつ、ガードは呪文を唱え始める。気つけ呪文だったはず。 〈R〉「ふーん」 僕は欠片を弄ぶ。どうやらスィーフィードの欠片のようだ。 〈R〉「じゃあ、僕は早速旅に出るよ。じゃあね」 〈G〉「分かった。但し、ルナにその欠片をちゃんと渡すこと。いいね?」 〈R〉「分かってるよ」 僕は仕度の為に部屋へと向かった。 僕はインバース家へと向かった。ルナに川原までついて来てもらって欠片を手渡す。 〈ル〉「どうやったの?」 〈R〉「ガードが強い衝撃を与えたら浮き出るかもしれないって言ったからやってみたんだ。試しに姉さんにやってみると一発OK」 〈ル〉「そっか、そんなに近くにいたんだ」 〈R〉「確かに強いとは思っていたけど、スィーフィードの欠片があるとは思わなかったよ」 〈ル〉「うん、じゃあありがとう。また見つけたら頂戴ね?」 〈R〉「うん、分かった。じゃあ、ここまでありがとう」 〈ル〉「ありがとうはこっちの台詞よ。無理難題のつもりだったんだし」 〈R〉「僕、これから旅に出るんだ。その時までに考えておいてほしい。あ、ダメだったらダメだったで渡すから素直に答えてね」 〈ル〉「うん」 〈R〉「あー。家まで送ろうか?」 〈ル〉「うん、じゃ」 「ガード〜」 この声は、リナちゃん!? 〈リ〉「ガード!ガード〜!あれ?姉ちゃんにラーク兄ちゃん」 〈ル〉「どうしたの?リナ」 〈R〉「ガードがどうかしたの?」 〈リ〉「ガードがいないの」 〈ル〉「大変!探さないと!」 〈R〉「ありがとう。助かるよ」 「・・・・・・・・・ここにいるよ」 草むらの向こうに釣りをしているガードがいた。 「わあああああっ」 〈ル〉「が、が、ガード!あんたいつからそこに!?」 〈G〉「あー…二人が来るよりずっと前」 〈R〉「あ、あ、あ…」 恥ずかしい、一部始終聞かれてる。 〈ル〉「何で言ってくれないのよ!」 〈G〉「何で気付いてくれないのさ!」 ごめん!返答できない! 〈G〉「二人が呼びに来たのかなって思って振り返ったら後ろでそのー」 〈リ〉「何?何の話?」 〈ル〉「とにかくっ!この事は他言無用よっ!いいわねっ!?」 釣竿を持ったガードは言い返すことなくコクコク頷いている。 とりあえず、見たのがガードで良かった。僕であったらからかい半分面白半分に詳しく今見たことを話すだろう。 ルナとリナちゃんが帰った後、恥ずかしかったのでガードに呪文を展開する。 火炎球!氷魔轟!裂閃砲!黒狼刃!地雷波!振動弾!霊氷陣!竜破斬! 数々の魔法をことごとく風の結界一つで防いでいるガードは平静であった。 最も、防げることが分かりきっているからこのような危険な術を平気で放っていることを追記する。 ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。 ガード=ワード ドラグ・スレイブを受けても怪我しないという体を持っている。 ルナ=インバース インバース家長女。僕が恋した少女。 リナ=インバース ルナの妹でガードの友達。 あとがき 初めまして、ガード・ワードです。小説1にはしばらく前から投稿させていただいていたのですが、新シリーズ(といっても、主人公が違うだけ)を投稿するにいたってこちらに投稿させていただきました。 今後とも、よろしくおねがいいたします。 |
18199 | 二.たまには恐喝されるのもいいんじゃない?盗賊さん | ガード・ワード | 2007/7/16 09:59:18 |
記事番号18195へのコメント 二.たまには恐喝されるのもいいんじゃない?盗賊さん 僕は、盗賊のねぐらを探していた。 何故かって?欠片を持っていない人たちを闇討ちするのに飽きてきたらに決まっているじゃあないか! さて、この盗賊のねぐらを探してどうするか。 答えは簡単。恐喝するのだ。 いつもいつも一般市民、力的弱者を相手取って力に任せて持ち物をぶん取る。 それが盗賊だ。まあ、違うかもしれないけど。 で、今回はその盗賊が逆の立場になったらどうなるかってのを見てみたい。そんな面白半分からかい半分で行動する気になった。 〈R〉「炎の矢!(フレア・アロー)」 ズダダダダダダダダダダダダダダンッ 火の手の巻き起こる盗賊のねぐら。悲鳴を上げて盗賊たちが逃げ出してくる。 か・い・か・ん♪ 「あーっ!てめえっ、何しやがる!」 〈R〉「恐喝ぅ♪」 返答につまる盗賊たち。彼らの困惑が見て取れる。口が笑みの形に変わるのが分かった。 「きょ、恐喝だとぉっ!?」 「正義の味方がそんなことをしてもいいと思っているのか!?」 〈R〉「ふんっ!僕は正義の味方じゃない。悪の大元だ!」 だって、魔王だし。間違ってはいないと思う。 そして、こんな返しが来るとは思わなかった盗賊たち。先ほど以上の困惑が巻き起こる。 「あ、悪の大元だったら何で俺らに攻撃するんだよ!民間人でいいじゃねえか!」 〈R〉「バッカだねー。そんな事しても一般的なリアクションしかしなくて面白くなさそうだから盗賊にやってるんじゃないか」 「お前の目的はリアクションかっ!?」 〈R〉「他に何があるのさっ!?他人を困惑させて楽しむ!それが僕の楽しみ!」 「お前・・・変人って言われたことねえか?」 〈R〉「やだなぁ。知らない人にしかやってないに決まっているじゃないか」 知ってる人に知られて、大切な人たちにバレたら・・・ねぇ? 〈R〉「とにかくっ!攻撃呪文を黙って受け取るか、黙ってお宝全部明け渡すか!どっちか好きな方を選ばしてやろうっ」 「くっ。声変わりもしてないくせにっ!」 〈R〉「小竜破!(プチ・ドラグ)」 ずどーん 僕のプチ・ドラグによって、盗賊の一人は跡形もなく消え去った。 〈R〉「ふふふふふふふ。さ、君たちは…どうする?」 「分かったぁっ!俺たちが悪かった!頼む!命だけは!」 〈R〉「つべこべ言って先延ばしにすると、彼と同じ末路を辿るよ?」 全員大急ぎで荷物を出し始めました。 僕は盗賊たちのリアクションとお宝にご機嫌で鼻歌を歌いながらまた闇討ちの旅を再開した。 ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。相棒の骸骨杖はハリセンに変えて闇討ち旅行中。 ―オリジナル― 小竜破 プチ・ドラグ ドラグ・スレイブの対個人用に開発した黒魔術。 カオス・ワードはドラグ・スレイブと同じ。名前が違うだけ。 ラークの場合、本人なので「我が意によって」と省略している。 |
18200 | 三.闇討ち旅行、進行中! | ガード・ワード | 2007/7/16 10:45:12 |
記事番号18195へのコメント 三.闇討ち旅行、進行中! 交易の町、バモンド・シティ。僕は夜、その路地裏で通行人を待ち伏せしていた。 そこに、年のころなら十四・十五の少年が通りかかる。よしっ、ターゲットにロック・オン。 〈R〉「えいっ」 スパーンッ うーん。我ながらいい音出してるねぇ。 少年が赤い光を出してくる。手繰り寄せる僕、欠片は僕の中に入る。 「きゃあああああっ!お化けっ!」 ぼんやりと光る僕を見て、心霊現象と勘違いしたらしいおばさんがドスドス走り去る。 いかん。このままでは衛兵が来て大騒ぎになる。 少年(といっても少し上)を担いで、僕は宿屋に向かった。 闇討ちをして帰ってきたら、その少年は起き上がっていた。 「ここは…?」 〈R〉「宿屋だよ。倒れてたんだよ君。ざっと三日は起きなかったかな」 「助けてくれたのですか?ありがとうございます」 いいえ、やった本人です。 〈R〉「じゃ、目を覚ました所だし、さっさと出て行ってくれる?」 「ええええええっ!?」 〈R〉「大声出すなよ。近所迷惑じゃないか」 「で、でもっ。子供一人夜道を歩くなんてっ」 〈R〉「お前よりも年下の俺は草木も眠る丑満つ時に墓場の真ん中を通るときがあるんだからっ」 「君・・・怖くないの?」 〈R〉「全然」 僕にとって怖いもの?んなもんL様をおいて他にはいない。 お化けなんてへっちゃらさ。お化けが怖くて魔王が勤まるかっ! ・・・何か違う気がする。 〈R〉「じゃ、朝には出て行ってよね。早く引き払いたいから」 「ありがとう。僕のために宿をとってくれていて」 そりゃあ、ばれたら困るもの。 〈R〉「じゃ、とっとと寝なよ」 「えっと。どこに?」 〈R〉「さっきまでそこで寝てたでしょ。そこでいいじゃない」 「ええっ。布団は!?」 〈R〉「自分で何とかしろよ」 「た…倒れた人にそんな仕打ちをするんですか!?」 〈R〉「うん、する」 「ひ・・・ひどいです」 〈R〉「非道でも外道でもいくらでも言ってろ。僕が我慢するくらいならどんなに非道でも外道でもなんだってやってあげるよ」 「世の中って…そういうものじゃあないんだよ?」 〈R〉「世の中のルールは国が作るものじゃない」 L様が作るんだ! 「君、人道って言葉。知ってる?」 〈R〉「うん、知ってる。人道主義じゃないから僕はしない」 きっぱりと言い切る。途端に落ち込む少年。 ふっ、勝った! 早朝、彼はそそくさと出て行った。 五日後、飯屋で朝食をとる中、僕は魔道士同士の噂話を耳にした。 「おい、知ってるか?ガードナーの話」 「ああ、知ってる、知ってる。ぷっつりと消息が消えて帰ってきたら途端に怖がりになったんだってね」 「人って変わるもんだな」 「一体何があったんだろうね」 もしや、欠片を取り出すと性格に影響が出たりするとか? 代金を支払いながら僕は噂話を遮断して思う。 でも・・・ 彼の今後がどうなろうと、僕には全く関係ない! 僕は次の町へと向かう。 ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。相棒の骸骨杖はハリセンに変えて闇討ち旅行中。 ガードナー 十四・十五の少年。僕が闇討ちをしてから怖がりになったそうだ。 |
18201 | 四.ターゲットは赤法師! | ガード・ワード | 2007/7/16 11:26:13 |
記事番号18195へのコメント 四.ターゲットは赤法師! わぁあれっら、うーみのっこ、しーらなっみーのぉ♪ さあさあ、やってきましたは真夏の海岸。 白い砂は白銀に輝き、青い海は澄んでいて遥か彼方の水平線まで見渡せる…と、昼間ならば旅情の詩を詠むだろう。 が 今は漆黒の朧月夜の夜。そーんな綺麗な風景なんて全く見えませんぜっ! さてさて、何故僕がこーんなクソ暑い中海岸までやってきたか。 観光では決してない! 目的は赤法師レゾが現れたと裏情報を聞き出したからに他ない。 赤法師レゾといえば返り血浴びてますよーってな真っ赤っ赤の僧侶服を着て、真紅の髪を持つおっさんである。 ああ、ちなみに。「おっさん」ってのは中年オヤジじゃなくて「和尚さん」の「おっさん」ね。つまり、僧侶と言いたい。 すらっと僧侶って言えよって言うパソコンの前の君っ! すらっと書いちゃあ僕が面白くないじゃないかと断言してあげよう! 中年オヤジだったら和尚さんの「おっさん」とかけてって言うけど… 実際年齢、100歳近い「じーさん」なんだわなっ! こりゃあおっさんとは呼べないやっ! ・・・話がそれた。 で、何で赤法師レゾをターゲットにするか。 それの中に欠片があるって僕は睨んだのさっ! 僕なのかスィーフィードなのかはしんないけど、一度闇討ちしてみる価値はあると思う。 なかったらなかったでほっぽっときゃあ済むし。 あの赤法師だったら自分で何とかするでしょ。 情報が入ってやってきたこの町。しかし、まだ彼はいなかった! ソーダを飲みながら平然と傍観している僕。その目の前にはナンパ少年が座っていた。 「ねーねー。一緒に泳がない?泳げないんだったら僕が教えてあげるよっ」 下心丸出しの少年に対して、冷めた目線を送る。 何とっ! 彼は僕のことを旅の少女と勘違いしているのだ。 結構腹立つけど彼がくれたソーダを飲み終えるまではシバかない。 何せ、彼がくれた飲み物だし。 ただでもらったんだから、大目に見て飲み終えてから制裁を加えてやろう。 最後の一口を飲み終え、僕は言った。 〈R〉「ありがとうね、お兄ちゃん」 「じゃ、行こうか。ところで、名前は?僕ケイト」 〈R〉「僕、ラーク」 名乗った瞬間、彼の口元が引きつる。 〈ケ〉「まさか、お…とこ?」 〈R〉「当たり前じゃないか」 〈ケ〉「ああああああああああああああっ」 〈R〉「男にナンパするなんてアンタ本当に暇人なんだね。生憎と僕は忙しいの。じゃ、ソーダごちそうさまぁ」 がっくりと肩を落とすナンパ少年に言うだけ言った後、僕は海の家を出た。 それから三日後の夜!赤法師レゾがやってきた。 情報よりも四日遅れである。 何だじーさん。まだまだご健脚と思ったけど足が弱ったか? そろそろ引退したほーがいーよー。年なんだし。 ま、じーさんだろーと、幼児だろーと。やることなすことおんなじなんだけど。 僕は物陰からさっと飛び出てハリセンを閃かせる。 スパカーンッ 〈R〉「赤法師レゾ、討ち摂ったりぃい!」 僕は勝利のときの声を上げた。 最後に一言。「小説1」の「番外!L様はその時?」につづくぅっ! ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。相棒の骸骨杖はハリセンに変えて闇討ち旅行中。 |
18203 | 五.闇討ち再開! | ガード・ワード | 2007/7/16 13:58:59 |
記事番号18195へのコメント 五.闇討ち再開! 〈R〉「お気をつけて!」 L様は金品財宝を持ってかき消えた。 〈R〉「さてと」 僕はジョセフィーヌの許へと行く最中、金がなくなったので盗賊郎党から金品を巻き上げることになった。 ジョセフィーヌの許へ行く道中にも片っ端からハリセン持って張り倒す!それが日常と化していた。 とある町の宿屋、そこで僕はおじいさんに話しかけられる。 「旅のお方、腕に自信はありますかな?」 〈R〉「ええ、ありますよ」 「では!我らが頼みを!」 〈R〉「嫌。面倒」 「そぉこぉをぉなぁんーとぉかぁあああああっ!」 〈R〉「嫌だよ。面倒」 「うっうっ。外道!」 〈R〉「そうだね!」 にっこりと肯定する。 「近頃の若い者ときたら、全く…」 おじいさんはブツブツ言いながら立ち去る。でもね? 精神年齢、アンタの数千倍だから! 町を出て、ジョセフィーヌのいる町へと向かう。 やってきましたぁ、やっと辿り着いた。さあ、換金♪換金♪ 金に換えて宿を取り、ジョセフィーヌの動向を探る。 息子の後をはるか後方から見ている彼女。はっきり言って不審者だ。ただし! 僕は人のことを言えない 何せこれから闇討ちをしようとしているのだ。物陰に隠れて。 だけども、彼女よりも目立たないぞ!こちらは上空から観察しているのだから! 息子さんが不良どもにからまれていた。彼女はどうでる!? なーんーとおぉ。殴った!殴りましたよ皆さん!息子の前で覆面つけて殴りましたっ! 不良ども、卒倒!いや、噂に聞くハタキが決まりました! しっかし…教育上問題があるんじゃなかろうか? 妹に危険な技をポコポコ使う自分だが、あっからさまに怪しい格好して目の前の人を殴り倒すなんて絶対にしない! なんつぅ、母さんだ。 そして、ジョセフィーヌは息子の前から遠ざかった。そして、再びはるか後方から盗み見ている。 僕は上空で爆笑しながらその様子をずっと見ていた。 チャンスが訪れたのは五日後! 待ちに待った闇討ちのチャンスだ! ・・・面白かったからもうちょっと見ておきたかったけど。 だけど、仮にも上流家系の坊ちゃんや奥さんが夜に一人歩きをするのは珍しい。 今をおいて他にない! そぉれっ! スパカーン! 〈R〉「ジョセフィーヌ=メイルスター。討ち取ったりぃい!」 彼女から赤い光があふれ出す。引っこ抜くと宝玉の欠片になった。 スィーフィードの欠片のようだ。僕は鞄に入れる。売ってしまっては意味がないからね。 それにしても・・・ 〈R〉「スィーフィードの性格も結構凄いなぁ」 魔王と恐れられる僕、神と崇められるスィーフィード。だが、見てきた限りジョセフィーヌの行動は十中八九聖人とは程遠い行いだ。 竜神、いいのか!?それで! 色々と思う中、僕は宿へと向かった。 ゆっくりと寛いでいた隣村。そこでガードと再開した。 〈R〉「やあ、ガード」 〈G〉「兄さん!久しぶり!」 嬉しそうな顔をしている。にしても、ガードがアレだったとはなぁ。 うん、妙に存在感が薄い所は確かにそうだ。 今でこそ、妹だということで気にかけているが、そうでなかったら気付きもしない。 ガードは今年旅に出たようだ。面白いものを探しているのだとか。 ポルガラ・シティのサバイバル・マッチやお姫様たちの護衛、メイルスター家の話をした。 メイルスター家の奥様が通り魔に会って寝込み、常識離れしているとガードが話す。 〈G〉「兄さん、まさか、通り魔なんかしてないよね?」 背中を冷や汗がつぅっと流れる。 〈R〉「そんな風に見える?」 〈G〉「ううん、見えない。ごめんね?」 実際、やってます。 部屋に上がってから、ガードは机の上で魔法道具を作り始めた。 〈R〉「早く寝たら?」 〈G〉「うーん。でも、見聞を広げるために旅に出たのだから研究は続けないと…」 みみがいたい 〈R〉「たまには息抜きも必要だよ」 〈G〉「うーん・・・」 そんなだから、過労で倒れるんだ。 〈R〉「そういや、サイラーグに一緒に行ってみない?」 〈G〉「んー。そうだね、行ってみよう」 次の目的地はサイラーグ。 さあ、それまでの道中、その力を見せてもらうよ? 机でガードが道具を作る中、僕はベッドの上で一人笑みを浮かべた。 ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。相棒の骸骨杖はハリセンに変えて闇討ち旅行中。 ジョセフィーヌ=メイルスター 今回のターゲット。息子のために他人をドツキ倒す上流家系の奥様。 スィーフィードの欠片を持っていた。 ガード=ワード 僕の妹。元は「新緑の守護者」で100年しかもたなかった存在感の薄い奴。 |
18212 | 六.サイラーグ | ガード・ワード | 2007/7/19 22:44:19 |
記事番号18195へのコメント 六.サイラーグ 僕達はサイラーグへとやってきた。ガードにサイラーグの事を教える。 〈R〉「で、こっちにあるのが瘴気の森ね。何がでてくるか分からないから気をつけなよ」 〈G〉「分かった」 何事もなくサイラーグにつくかと思われた。が、横の木が揺れる。 ガサッと出てきたのは同じくらいの少女だった。 〈G〉「こんにちは。サイラーグの方ですか?」 「あ、はい。あの…」 〈G〉「私たちサイラーグに向かっているのです。もし良ければ近頃のサイラーグのことをお聞かせ願えますか?」 徐々に、彼女はガードに打ち解け、仲良くふ・た・り・で話し出した。 彼女の名はシルフィール=ラーダ。彼女に近頃のサイラーグ、サイラーグの歴史を聞かせてもらった。サイラーグに入るまでとお願いしたのだが、サイラーグに入ってからも現地を説明してくれている。 少しは会話に混ぜろよ! 〈シ〉「そして、ここがサイラーグのスィーフィードを崇拝する神殿ですわ」 〈G〉「祈りを捧げても?」 〈シ〉「はい、どうぞ。ここは万人に開かれています。では、私はここにおりますので、何かあったら相談に乗りますわ」 〈G〉「ありがとう。シルフィールさん」 〈シ〉「どういたしまして」 彼女はやっと奥へと入っていった。 〈G〉「いやぁ、いい人だったね」 〈R〉「そだね」 〈G〉「兄さん?」 〈R〉「なに」 〈G〉「・・・すねてる?」 〈R〉「ん?別に?すねてないよ?」 ああ、すねてはないさ。拗ねるを通り越して怒ってるさ! だからどうした! 〈G〉「あ、あ、あ、あ。あ、あのさ」 〈R〉「魔道士協会に行ってくるね」 協会に着いてからしばらくして、ガードが嬉しそうに駆け寄ってくる。 〈G〉「待っていてくれたんだ!」 〈R〉「おそいよ」 〈G〉「さ、行こう!」 背中を押されて中に入った。 僕達は評議長室に通された。 〈R〉「で、何の用ですか?」 「うむ。君たちの噂は聞かせていただいておる」 どんな噂だ? 「聞けば黒魔法と白魔法が得意なことから、二人揃って紅白のワード兄弟と言われているそうじゃないか」 〈R〉「で?何が言いたいんです?」 人がイライラしている時にダラダラ喋らないでよね。いい加減にしろよ。 評議長が言うには、ガードには神殿で。僕には協会で講義をしてほしいのだそうだ。 〈R〉「分かりました。で、依頼料なんですが・・・金貨百枚で」 〈G〉「待ったあああああっ!」 〈R〉「何?」 何か言ったっけ。 〈G〉「何でそんなとんでもない金額!?普通講義するだけで金貨百はおかしいだろ!」 何だそんなことか。 〈R〉「おかしくないよ。僕は最低額が金貨百枚なの。それ以下はどういう事情だって何もしないよ」 〈G〉「ええええええっ!?…じゃ、じゃあ。倒れたご老人がいました。あなたならどうする?」 そんなもの、決まってる。 〈R〉「素通り」 〈G〉「あ、あ、あ…」 「む…こちらとしては、金貨五十枚が出せる最高金額なのだが…」 〈G〉「分かりました!金貨五十枚で講義をいたします」 〈R〉「えー、やだ」 面倒。 〈G〉「じゃ、私も五十枚払うから。協会での講義、ちゃんとやって!」 〈R〉「何でそんなにやりたがるのさ」 〈G〉「う…それは…その、え、L様が・・・」 えぇるぅさぁまぁあああああっ!? 〈R〉「わぁかったあああっ!」 やるっきゃない! 〈R〉「その依頼。引き受けます」 「は、はい。ありがとうございます」 一旦、僕達は別れてそれぞれの会場へ向かった。 十日後!僕はガードと共に近くの山にやってきた。 〈G〉「兄さん、一体何するの?」 〈R〉「盗賊の討伐」 〈G〉「へー」 〈R〉「ガードがやるんだよ?」 〈G〉「ええええええっ!?」 〈R〉「僕は見てるだけ。OK?」 不貞腐れた顔をしながらもガードは頷いた。 〈R〉「よし、いけ!」 盗賊のアジトを指差して僕は言った。 さーて、どうでる?新緑の守護者さん。 僕はこちらからは見晴らしが良く、相手からはよく見えない木立の中から傍観する。 ガードと盗賊が何かを話している。・・・話し合いで解決するつもりなのだろうか? そんなわけにいくはずがなく(あったら彼らは盗賊にはならない)戦いになった。 スッと腕を上げて振り下ろすと、青い光が辺りを包み盗賊たちは全員戦闘不能に陥った。 〈R〉「へえ。地味だけどもやるねぇ」 一人ほくそ笑む。 スッと降り立ち、ガードの許へと歩む。 〈R〉「早かったね。音も出なかったし。何やったの?」 〈G〉「辺り一帯にラ・ティルトを放ったようにしたんだ」 〈R〉「それで青く光ったの?」 〈G〉「そ。後は全員ふんじばって、役所に届ければ万事良好だ」 〈R〉「よーし。おたから回収しよう!」 〈G〉「え、依頼人のところに行くんじゃないのか?」 〈R〉「そもそも依頼されてないし」 おー、金銀財宝ざっくざく♪ 〈G〉「兄さん、何で依頼されてもいないのにこんなことを?」 〈R〉「私利私欲」 〈G〉「うわぁ」 呆れられた…他に理由は〜。あっ 〈R〉「それと、盗賊に襲われても自分で対処できるか見ておきたかったんだよ」 考えもしなかったことを兄貴面して淡々と言う。 〈G〉「そう…でも、ゼフィーリアの者でそこらの盗賊にやられるような者はいないような・・・」 〈R〉「何言ってんだ!ゼフィーリアに住んでいてもか弱い女の子だっているんだから!」 〈G〉「まあ、そうかもしれないけど…」 ガードは目を逸らせて口を開閉し、何か言いたいようだ。 〈R〉「何?」 〈G〉「・・・や、なんでもない」 ガードは何も言わずに盗賊を連れて山を下っていった。 なんなんだ? 首を傾げながらも後に続いた。 早朝、僕は一人起き上がり、宿を出る。 二人では闇討ちもままならないし、別行動をとろうと思ったのだ。 〈R〉「さて、行きますか」 サイラーグを出て僕は西に向かった。 ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。相棒の骸骨杖はハリセンに変えて闇討ち旅行中。 ガード=ワード 僕の妹。元は「新緑の守護者」で100年しかもたなかった存在感の薄い奴。 シルフィール=ラーダ サイラーグの神殿に仕える少女。 |
18227 | Re:あぁ夏ですね | 。。。 | 2007/7/21 12:55:40 |
記事番号18212へのコメント 今日は、 もぉ暑い日が続きますね。 では、コメントさせて頂きます。 >何事もなくサイラーグにつくかと思われた。が、横の木が揺れる。 > >ガサッと出てきたのは同じくらいの少女だった。 > >〈G〉「こんにちは。サイラーグの方ですか?」 > >「あ、はい。あの…」 ・・・えっ、横の木からガサッと出てきたという事は・・・ シ、シルフィール木の上から出て来たの!? あ、ああ、シルフィールはおっとりしてるから木登りとかそんなんじゃなくて、 きっと木の上に登った猫を心配して一緒に登ってしまったんだな き、きっとそうに違いない。うんその筈だ。 >徐々に、彼女はガードに打ち解け、仲良くふ・た・り・で話し出した。 > > > 彼女の名はシルフィール=ラーダ。彼女に近頃のサイラーグ、サイラーグの歴史を聞かせてもらった。サイラーグに入るまでとお願いしたのだが、サイラーグに入ってからも現地を説明してくれている。 > >少しは会話に混ぜろよ! きっと彼女はラークに危険な香りを感じたんですよ! >「うむ。君たちの噂は聞かせていただいておる」 > >どんな噂だ? > >「聞けば黒魔法と白魔法が得意なことから、二人揃って紅白のワード兄弟と言われているそうじゃないか な、何故、黒魔法と白魔法で、紅白兄弟なんだ・・ッ!! しっ白と黒じゃないのかっ・・?! 何故紅が乱入してくる・・ッ・・! ハッ!! 成る程っ! 何かめでたいからだなっ!!(解決 >〈G〉「何でそんなとんでもない金額!?普通講義するだけで金貨百はおかしいだろ!」 > >何だそんなことか。 > >〈R〉「おかしくないよ。僕は最低額が金貨百枚なの。それ以下はどういう事情だって何もしないよ」 > >〈G〉「ええええええっ!?…じゃ、じゃあ。倒れたご老人がいました。あなたならどうする?」 必死です。問いまで作って・・・何て健気(涙 >〈G〉「分かりました!金貨五十枚で講義をいたします」 > >〈R〉「えー、やだ」 > >面倒。 > >〈G〉「じゃ、私も五十枚払うから。協会での講義、ちゃんとやって!」 何て健気えええ!!!(泣 >〈R〉「何でそんなにやりたがるのさ」 > >〈G〉「う…それは…その、え、L様が・・・」 > >えぇるぅさぁまぁあああああっ!? > >〈R〉「わぁかったあああっ!」 > >やるっきゃない! 最初からそう言えば良かった・・ てか、これから何かあるごとにそう言えば良いですねv >おー、金銀財宝ざっくざく♪ > >〈G〉「兄さん、何で依頼されてもいないのにこんなことを?」 > >〈R〉「私利私欲」 > >〈G〉「うわぁ」 むしろ清々しい! 実はめっさ恐いお兄さんだったんですね 頑張れガード! 逃げ切るんだガード!(ォぃ 続きも楽しみにしています。 それでは。 |
18235 | Re:あぁ夏ですね | ガード・ワード | 2007/7/22 17:17:46 |
記事番号18227へのコメント こんにちは、毎度コメントありがとうございます。 本当に暑いですね。夏休みだった学生時代が懐かしいです。 シルフィールが木の上・・・そういえば、何で木の上にいたのか考えていません。まあ、お好きなように考えてください。 何故二人で話し出したか。ラークよりも断然ガードのほうが好意的ですから、話もうまいんです。知らない人と話すなら好意的な人のほうが話しやすいのと同じです。実際、知らないもの同士ですし。 黒白じゃないのはラークがシャブラニグドゥだから。魔王の力しか使えません。逆に、ガードも他の存在の力を借りることができません。 そして、既に黒のワードがいたのです。(三男) そして、どうして紅白か。めでたいというのは二人同時に称号の服を貰ったからです。 なげやりに研究を進めるラークより、真面目に取り組んだガードの方がポコポコ新しいオリジナル魔法を生み出すので話を持ちかけられるのは早かったのですが、兄を立てて断っていました。 そして、ガードはラークを恐いと思わずに慕っています。騙されているともいいます。さらに、兄弟で一番恐いのは三女です。 では、ありがとうございました。今後ともお願いいたします。 |
18234 | 七.自殺するより食べられろ! | ガード・ワード | 2007/7/22 17:04:44 |
記事番号18195へのコメント 七.自殺すんなら食べられろ! 日没の瞬間、山のすそは金色に光り、空は綺麗な黄昏の色を徐々に黒く染めていき、たなびく雲は赤く染まる。 「うわあああああああっ」 そんな情緒を久しぶりに味わっている時に限って事件は降って湧き出るのだ。 〈R〉「うるさいわぁ!火炎球!(ファイアー・ボール)」 づどん 叫んだものを燃やして僕はまた空を見る。 ・・・・・・もうまっくら 〈R〉「おい」 僕はそれの胸倉掴んで起こした。 「な、なんでしょう・・・?」 〈R〉「どうしてくれるのさ!もう日が沈んじゃったじゃないか!何だよ人がせっかく情緒に浸っているときにぃいいいいい!」 ガックンガックン揺さぶりながら僕は不満をぶちまけた。 何故か小太りの中年オヤジに大きな屋敷へと通された。 「この度は若様をお救い下さり、誠にありがとうございますだ」 わかさま? 「若様はこのごろの現状に嘆いて自殺を図った所だったのでごぜいます」 彼はガシィッと僕の両手を掴んで涙ながらに感謝の意を表した。 「ほんとに、本当にありがとうございましたあああああっ!」 〈R〉「ありがたく思うんだったら離してよ。鬱陶しい」 「すまねえ」 〈R〉「で、もう出てって良い?そんなに暇じゃあないの」 そろそろお腹がすいてきたから食事がしたい。 「あっ、それなら屋敷でお泊り下せえ。あねさん!」 ごすっ 僕はそいつを力任せに殴りつけた。 僕は豪壮な客室へと通された。 〈R〉「おー、結構いい調度品だなぁ。どれくらい値が張るんだろ」 僕は蝋燭立てを手にとって呟く。そこへ、ノックされた。 〈R〉「どうぞ」 キィッと入ってきたのはさっき燃やした奴。そして、この家の若様。 「あの、先ほどはありがとうございました」 〈R〉「こっちにとっては全くありがたくない」 「実は、話があるのです」 〈R〉「こっちにはないから帰って」 「話くらい・・・」 〈R〉「嫌、面倒」 「そう言わずに」 〈R〉「嫌、面倒」 「・・・・・・実は」 〈R〉「とっとと出てけ?」 グッと柄を掴んで言って見ればそいつは出て行った。 へっ、勝った。 すると、またノックされる。 〈R〉「・・・・・・どうぞ」 半ば投げやりに応答する。 キィッと入ってきたのはまたもやそいつ。 〈R〉「さっさと行けよ!烈閃砲!(エルメキア・フレイム)」 「ひゃああああっ!」 あー、何か変な奴に懐かれたかも。 朝食の席、そいつはまたまたやってきた。 自分の悩み事を人が食べている間につらつらと語っていく彼。 鬱陶しいけどごはんがおいしいから許す!せいぜいエルメキア・ランスていどにしてやろう。 「だから、自殺したいんです!」 そいつが言い終えたのと食べ終えたのは同時だった。 〈R〉「あのさ、自殺ってどういう意味か知ってる?」 「え?どうって・・・自分が死ぬんでしょう?」 〈R〉「自分が死ぬ。まあ、一応会ってるよ。でもね、違うんだ」 「どういうことですか?」 〈R〉「自殺の意味、それは、自分を殺すってことなんだ。立派な人殺しなんだよ。他人か自身かって違いだけでね」 「自分を殺す、人殺し・・・」 〈R〉「どうせ死ぬんだったら、良い行いで死になよ」 「えっ、止める振りして死に追いやるんですか!?」 〈R〉「死にたいんだろ?だったら死なせてあげるよ。ついておいで」 彼はしばし考え、ついてきた。 僕らがやってきたのは人里は慣れた原っぱ。無論、人はいない。 「ここで、自決しろと?」 〈R〉「何いってんのさ。そりゃ自殺だろ」 「え、でも」 〈R〉「それに、自決するのを見届けろって言うの?僕はやだよ?自分が殺すの良くても他人が自決するのって気分悪いし」 「だったら・・・」 〈R〉「だから、こうするんだ。魔竜吠!(グ・ル・ドゥーガ)」 僕はデイモス・ドラゴンを召喚した。 きゅう 召喚した魔王竜は、まだ50cmにも満たない小竜であった。 あー、どうしよう? 〈R〉「いいや!さあ、食べなさい!」 言って指差す。 「えええええっ。自殺よりも食べられるのがいいって事!?」 〈R〉「うん。自然の摂理だよね」 「ダメだよっ!そんな・・・うわっ」 リトル・ドラゴンの快進撃!ぱっくぱっくと噛み付きかかる。 「あわわわわ」 〈R〉「ははははは。いいぞー!リトル!そこだっ、行け!」 逃げ回るもの、追いかけ回るもの・・・どちらも引けをとらない。 〈R〉「死にたいんだろ?さっさと食われなよ」 「バカ言うな!死にたいだけで食われたくはない!」 〈R〉「どっちにしたって死ぬんだから食物連鎖の中に入りなよ」 「嫌だ!そんな死にかたするんだったら生きて戻る!」 〈R〉「ええええええっ!?」 いや、くわれなよ。リトルの餌になるし。 猛スパートをかけてそいつは屋敷のほうへと逃げ帰った。 〈R〉「うーん…いいや、リトル。ごくろうさま。これからどうする?一緒に来る?」 擦り寄ってくるそいつと共に次の欠片を探しに行く。 ―登場人物― ラーク=ワード 僕のこと。相棒の骸骨杖はハリセンに変えて闇討ち旅行中。 リトル 魔王竜の子供。全長およそ50cm。オス |
18254 | 完結.復活の時 | ガード・ワード | 2007/7/29 10:28:07 |
記事番号18195へのコメント 完結.復活の時 僕は今ゼフィーリアに向かっている。 自分の方を五つ取り終え、スィーフィードの欠片が三分の一とることができた。 これくらいとれればいいだろうと、切り上げたのである。 彼女と会うのも8年ぶり。綺麗になっているだろうなと気持ちが高ぶる。 まさか、恋人がいたりするんじゃあ…?とかも思って沈んだりもして。 浮き沈みの激しい帰路だった。 で、宿で見知った顔を発見した。 〈R〉「あれ?」 たしか、ゼラスの所の神官だ。確か、名前は・・・ 「ゼロス、また来たのか」 階段から降りてきたのはガードだった。 ・・・こいつ、また魔族のオトモダチ作ってやがる。 いいのか!?それで! 〈G〉「れ?ラーク兄さん!」 ガードも僕のことを発見したらしい。 〈R〉「久しぶりだね。ざっと・・・7年ぶりかな。本人とは」 〈G〉「ほ、本人?」 〈R〉「うん。一度ガードのそっくりさんと会ったことがあるんだよ。 盗賊の攻撃を笑いながらかわして体力がつきてきてヘロヘロになった時にファイアー・ボールでやっつけてたのを見て真っ青になった」 〈ゼ〉「ああ、ティアーさんですね」 〈G〉「あいつ…そんなことまでしてたのか」 〈R〉「ティアー?」 〈G〉「従兄だよ。顔つきが結構似ているんだ」 〈R〉「で?どういう事で関わったの?こいつと」 〈G〉「へ?ああ、彼はゼロス。異界黙示録の方で知り合ったんだ」 それから数日間はろくな目に遭わなかったなぁ、とガードは遠い目をして低く笑う。 一体何があった? 〈G〉「ガーヴさんの事覚えてる?彼が言ってただろ? 「昔の知り合いにゼロスって奴がいるんだが、何でも写本を集めてるんだ」って。 知らなかったとはいえ嫌がらせの片棒かついだわけだし、謝って。 で、今ではクレア・バイブルを手に入れてないかを定期的に聞きに来ているんだ」 〈R〉「自力で探しなよ」 〈ゼ〉「と、言われましても…確立が高いようなので。この数年で五冊も手に入れたんですよ」 〈R〉「だったら、もっと努力すれば?のうのうと寛がずに。働き詰めもできるでしょ?体力の上限がない魔ぞ」 〈G〉「ちょぉっと待ったあああっ!」 〈ゼ〉「とりあえず、部屋に行きましょう!」 ガードに腕を引っ張られ、ゼロスに背中を押されてガードの部屋に入る。 〈R〉「なに?」 〈G〉「何でゼロスが魔族だってことを?それに、大勢の中で言うようなことじゃないだろう!」 〈ゼ〉「まさか、なんとなくとか言わないでしょうね・・・?」 〈R〉「んー。北の魔王と知り合いなんだ」 〈G〉「ああ、そういやそんな事言ってた」 〈ゼ〉「そうですか。良かった…またなんとなくで終わられたらどうしようかと」 〈G〉「そんなにガウリイのは堪えたのか・・・?」 え、なんとなくで分かった奴がいるのか? 〈R〉「と・に・か・く!分裂してでも探せるでしょ!ガードの所にちょくちょく顔を出すんじゃない!あらん噂が立ったらどうしてくれるのさっ!」 〈G〉「それなら大丈夫だ」 ガードは妙な確信を浮かべた顔で言った。 〈G〉「もう立ってる」 サーッと血の気が引いた。 〈R〉「あ、あ、あ、あ」 〈G〉「やだなぁ、冗談だよ」 〈R〉「ひぇ、変な冗談はやめて!心臓に悪いじゃないか」 〈G〉「すまない。でも大丈夫なのは確実だ。理由がヤだけど」 〈R〉「本当にぃ?」 〈G〉「ああ、私もゼロスも他人から見れば男にしか見えない」 きっぱりと言い放つガード。ちょっとかわいそうになった。 開き直るほど間違えられたということだ。 〈R〉「とにかく、さっさと仕事に行ったら?何でこんな所でボサボサしてんのさ。ガードのところでゆっくり寛ぐ暇があるんだったら、少しでも多くの情報を集めなよ」 〈G〉「言いすぎだ」 ふん、こいつなんかがガードと二人でいるから悪いんだ! 〈R〉「じゃ、おやすみ」 〈G〉「兄さん、そこは私のベッド」 〈R〉「一緒に寝よう。ほら、おいで」 〈G〉「アッハッハ。何言っているのさ。一緒に寝れるわけがないじゃないか」 〈R〉「ああ、それもそうだよね」 一応、兄弟だが血の繋がらない男女なのだ。それは流石にまずいと今頃気付く。 〈G〉「そうそう。二人とも図体がでかいのに入れるわけがない」 ガクゥ 〈R〉「そっちかあああっ!?」 〈ゼ〉「ガードさん、本気で言っているんですか?」 〈G〉「物理的にどう見ても無理じゃないか」 〈R〉「そーだろーけどねー」 〈G〉「じゃ、おやすみ。部屋とってねなよ。兄さん」 〈ゼ〉「おやすみなさい」 〈R〉「や、こいつがどっか行くまでここにいる」 〈ゼ〉「徹底してますねー」 〈R〉「さっきも言ったよね?」 〈G〉「別にいいけど。あらん噂は本当に出ないし、実際にも起こりようがないぞ。ゼロスは魔族なんだし」 〈R〉「いやいやいや、魔族でも一応男なんだよ」 〈G〉「え?精神体にも雌雄とかあるの?」 途端、目を輝かせるガード。 〈ゼ〉「変な話に入らないで下さい!変な質問とか多いんですからぁ!」 〈R〉「へ…変な質問?」 〈ゼ〉「土の中で具現化したらどうなるの?とかいうのも」 〈R〉「どういう思考回路しとんのじゃおまあはぁっ!?」 〈G〉「好奇心旺盛なんだ」 〈R〉「そんな好奇心は捨てなさい!」 ガチャリ、と扉が開いて入ってきたのは一組の男女だった。 〈ゼ〉「おや、ミルガズィアさん。おひさ」 〈ミ〉「静かにしてもらいたいのだが」 最後まで言わせてやれよ。 〈G〉「よく分かりましたね。ここにいるって」 「わたしたちは耳が良いので」 〈G〉「ああ、なるほど」 〈R〉「エルフと…ドラゴンか」 〈G〉「ええっ!?何で分かるの?」 〈R〉「気配でね」 〈ミ〉「ほう。中々できるようだな」 〈G〉「自慢の兄なんです!」 うわぁ、照れるな〜 〈ゼ〉「あのー。少し、会話にいれてほしいんですけど」 〈G〉「あー。兄さんと一緒にどこか行ったほうがいいんじゃない?」 僕と? 〈ゼ〉「いやです。何故ぼくが?」 〈G〉「イタイノナライインダケドネ」 暗い雰囲気でふぅっと笑った。 〈ミ〉「で、新しいギャグを思いついたんだ」 〈G〉「奇遇ですね。私も思いつきましたよ。先に宜しいですか?」 「まあっ!久しぶりに一騎打ちがみれますわ!」 ギャグ?一騎打ち? ズアッとゼロスの顔色が悪くなった。 〈ゼ〉「あの、ぼく、そろそろおしごといかなきゃならないので。さよなら!」 掻き消えるゼロス。何か悪いことが?しかし、そんな中にガードを置いていくのは・・・ そして、ガードが口を開いた。 〈G〉「この前に入った店での話なんだが・・・隣の客が本当によく柿を食べる方でして。そこの店主が言ったんです。夏場は柿をカッキーンと凍らせてシャーベットにしているそうな」 ミルガジアとエルフが大笑いする中、ガードは薄ら寒そうに腕を抱え込み、僕は眩暈に襲われた。 魔族にも慣れたけど、竜族らのギャグにまで慣れているとは・・・! 〈R〉「やどとってくる」 〈G〉「うん、気をつけて」 翌日、ガードは彼らとカタート山脈へ向かうらしいので分かれた。 ゼフィール・シティに着いた。インバース家へと辿り着く。 「ガウガウガウガウッ!」 見ると、鎖でくくりつけられている狼人間がいた。何だこいつ、鬱陶しい。 「てめえっ!何しにきやがった!」 〈R〉「煩いよ。番犬君?」 「なっ。番犬言うな!」 スパコーン 〈R〉「さて、行くか」 番犬を気絶させて鳴かないように棒をかませて鎖で口を縛る。 ルナを呼んで、人通りの少ない広場にやってきた。 〈R〉「で、頼まれていたスィーフィードの欠片」 彼女に欠片を渡す。それを、彼女は沈痛な表情で眺めていた。 〈ル〉「ごめん。私はあなたと恋仲にはなれない」 〈R〉「そう…気にしなくていいよ。そんな気はしてたから」 ダメでなかったらこんな無茶苦茶な条件をつけない。 〈ル〉「誰とも恋仲にはなれないの」 〈R〉「え」 〈ル〉「スィーフィードなの」 は 〈ル〉「これで復活できる。ありがとうね、ラーク」 欠片が彼女に吸い込まれ、彼女は竜神となって空へと上った。 そういえば、ゼフィーリアに赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)がいるという噂を耳にしたことがある。ルナだったのか…。 それで面白がっていたんですかL様! ガードが同情の眼差しを向けていたのもそれでか!?ルナが恋仲になるつもりが全くないのを知ってたから!? というより、スィーフィードに恋煩いを!? 落胆 はっ、いかん、このままだと北の片割れ命の危機。 しばらくして気を取り戻した僕は人身を精神体に変えてカタート目指した。 〈R〉「きたぁああああああっ!」 〈北〉「な、何」 〈R〉「復活するぞ」 キョトンと呆ける。 〈北〉「え?」 〈R〉「スィーフィードが復活した。遅れたら僕らはおしおき間違いなし。さっさと完全復活だ!」 水竜王の封印を打ち砕く。氷から出た北の片割れと僕は合体し、そして… 完全なる魔王となる。 カタート山脈の頂で、スィーフィードを待つ。 来た! 空をサーっと滑るように飛んでくる様は昔と同じだ。 ピタリと互いの射程距離ギリギリの所で止まる。 攻撃は同時だった。中間にて相殺、続いて第二波を溜める。 上から押しつぶされたのはそれを放つ少し前だった。 ガッツーン 頂で僕は倒れる。一体…?他にも何かが侵略してきたのだろうか。しかし、次の一手はやってこない。 あ、スィーフィードも倒れてる。 そこで、僕は気付いた。中間地点に浮かぶ一つの小さな影。 こいつ!僕は戦いに水を注すそいつの許に移動する。 〈シ〉「きさま!」 〈ス〉「いけない!」 守ろうと間に割ってはいるスィーフィード。二人一辺に滅ぼす! 「いけないのはお前らだああああっ!」 またも上から押しつぶされる。 今度はスィーフィードと一緒に下へ落ちた。 〈ス〉「えっ」 〈シ〉「何っ!」 上から降り立ったのは怒りに満ちたガードだった。ああっ!何でこんなとこに! 〈G〉「お前らのせいで店がめちゃくちゃじゃないか!どうしてくれるんだ!」 ズゴン 〈シ&ス〉「へぐっ」 お願い、潰すの止めて。 〈G〉「もう瓦礫の山で・・・じゃない!L様まで巻き込んでしまって一巻の終わりじゃないか!」 える・・・さま・・・? 身の凍るような殺気に気付いた。 〈L〉「あんたたち・・・覚悟はできてるわね?」 L様はゆっくりと振り向いた。 ひいいいいいっ 〈ス〉「あっあのっ!」 〈シ〉「これは!」 〈L〉「問答…無用!」 第二次神魔戦争かと思いきや、L様独壇場と化した。 おしおきが終わってから一週間後、僕らは一体どうなったか。それは・・・ 〈R〉「いらっしゃいませー!」 〈ル〉「ご注文をどうぞ♪」 〈R〉「ラギアソーン、チーズケーキとコーヒー。それから、ミルクを一つづつ!ミルクは皿に淹れてやって!」 〈G〉「はいはい。チーズケーキとコーヒー。ミルクは皿にね」 〈ル〉「メンフィスさんにチョコレートケーキに紅茶。ミルガズィアさんにお水一杯!シルビアちゃんが外にいるからミルク一杯ドラゴン用コップに!」 〈L〉「やってるわねー♪えらい、えらい。あたし、いつもので」 〈G〉「畏まりました!」 僕は声を押し殺して問う。 〈R〉「いつものって?」 〈ル〉「常連なの?」 〈G〉「ええ、偶に来られるのですが…全メニューを制覇して行かれるんです」 全メニューかぁ。 ・・・僕らはガードの店でタダ働きしているのであった。 ―登場人物― (特別バージョン) L様 ロード・オブ・ナイトメア。全ての王と渾名される創造者。通称・L様。 長くてサラサラな金髪美女。あらゆることでNo.1! ラーク・ワード 僕。 ゼロス 獣神官だったはず。 ガード・ワード 僕の妹。元は「新緑の守護者」で100年しかもたなかった存在感の薄い奴。 ミルガズィア ドラゴン。金髪であることから、黄金竜であると推測。エルフの娘と一緒にいた。 ルナ=インバース インバース家長女。僕が恋した少女。 スィーフィード 赤の竜神。 北の魔王 北のカタート山脈に繋がれている片割れの一人。 あとがき ラークの物語が終了いたしました。今までありがとうございます。 最後に ―私が現実に使えたらいいなと思う魔法Best3― 1.治癒 (リカバリィ) 怪我が治るから 2.復活 (リザレクション) 大怪我が治るから 3.翔封界 (レイ・ウィング) 交通渋滞が解消されるから 使えるわけがありませんけど、使えたら便利ですよね。 |
18267 | Re:ちょっと下にあるけれど気づいてねガードさああんッ | 。。。 | 2007/8/7 17:08:13 |
記事番号18254へのコメント お久しぶりです このコメントが無事発掘される事を切に願いながら コメントさせてもらいます。 > 僕は今ゼフィーリアに向かっている。 > >自分の方を五つ取り終え、スィーフィードの欠片が三分の一とることができた。 > >これくらいとれればいいだろうと、切り上げたのである。 > >彼女と会うのも8年ぶり。綺麗になっているだろうなと気持ちが高ぶる。 > >まさか、恋人がいたりするんじゃあ…?とかも思って沈んだりもして。 > >浮き沈みの激しい帰路だった。 凄いトコロでいきなり青春してますね(ヮラ((ォぃ >〈R〉「あれ?」 > >たしか、ゼラスの所の神官だ。確か、名前は・・・ > >「ゼロス、また来たのか」 > >階段から降りてきたのはガードだった。 > >・・・こいつ、また魔族のオトモダチ作ってやがる。 > >いいのか!?それで! 魔族が寄って来る程に 負の感情常に出してるって事ですかね・・? >〈R〉「なに?」 > >〈G〉「何でゼロスが魔族だってことを?それに、大勢の中で言うようなことじゃないだろう!」 > >〈ゼ〉「まさか、なんとなくとか言わないでしょうね・・・?」 もぉ軽くトラウマになってるじゃないですか >〈R〉「んー。北の魔王と知り合いなんだ」 > >〈G〉「ああ、そういやそんな事言ってた」 > >〈ゼ〉「そうですか。良かった…またなんとなくで終わられたらどうしようかと」 > >〈G〉「そんなにガウリイのは堪えたのか・・・?」 > >え、なんとなくで分かった奴がいるのか? マジで。 ガウリイ結構な設定ですよねぇ(ォぃ >〈G〉「もう立ってる」 > >サーッと血の気が引いた。 > >〈R〉「あ、あ、あ、あ」 > >〈G〉「やだなぁ、冗談だよ」 > >〈R〉「ひぇ、変な冗談はやめて!心臓に悪いじゃないか」 > >〈G〉「すまない。でも大丈夫なのは確実だ。理由がヤだけど」 > >〈R〉「本当にぃ?」 何故こんなコミカルな反応になってるんだ・・兄さんっ・・! それ程ショックだったんですね >〈G〉「ああ、私もゼロスも他人から見れば男にしか見えない」 > >きっぱりと言い放つガード。ちょっとかわいそうになった。 > >開き直るほど間違えられたということだ。 ふ不憫な子おおおお!!(泣 こんなだから魔族が寄って来ちゃうんだよおおお!! >〈R〉「じゃ、おやすみ」 > >〈G〉「兄さん、そこは私のベッド」 > >〈R〉「一緒に寝よう。ほら、おいで」 > >〈G〉「アッハッハ。何言っているのさ。一緒に寝れるわけがないじゃないか」 > >〈R〉「ああ、それもそうだよね」 > >一応、兄弟だが血の繋がらない男女なのだ。それは流石にまずいと今頃気付く。 > >〈G〉「そうそう。二人とも図体がでかいのに入れるわけがない」 > >ガクゥ > >〈R〉「そっちかあああっ!?」 ・・・・・・・・・・・ェッ ガードも図体デカいんですか?(煩 >〈G〉「じゃ、おやすみ。部屋とってねなよ。兄さん」 > >〈ゼ〉「おやすみなさい」 > >〈R〉「や、こいつがどっか行くまでここにいる」 > >〈ゼ〉「徹底してますねー」 > >〈R〉「さっきも言ったよね?」 > >〈G〉「別にいいけど。あらん噂は本当に出ないし、実際にも起こりようがないぞ。ゼロスは魔族なんだし」 > >〈R〉「いやいやいや、魔族でも一応男なんだよ」 ぃやぁお兄ちゃんですねぇ(ニヤニヤ((ぅヮ ま、ラギアソーンならもっと心配は少ないんでしょうケドね >〈ゼ〉「変な話に入らないで下さい!変な質問とか多いんですからぁ!」 > >〈R〉「へ…変な質問?」 > >〈ゼ〉「土の中で具現化したらどうなるの?とかいうのも」 > >〈R〉「どういう思考回路しとんのじゃおまあはぁっ!?」 > >〈G〉「好奇心旺盛なんだ」 > >〈R〉「そんな好奇心は捨てなさい!」 キッパリです >ガチャリ、と扉が開いて入ってきたのは一組の男女だった。 > >〈ゼ〉「おや、ミルガズィアさん。おひさ」 > >〈ミ〉「静かにしてもらいたいのだが」 > >最後まで言わせてやれよ。 (ヮラ きっとミルガズィアさん五月蝿くて怒ってるんですよ >〈ゼ〉「あのー。少し、会話にいれてほしいんですけど」 > >〈G〉「あー。兄さんと一緒にどこか行ったほうがいいんじゃない?」 > >僕と? > >〈ゼ〉「いやです。何故ぼくが?」 即行拒否ッてる・・! ぃゃ、理由も聞かず承諾するのもどうかとは思いますが・・! >〈G〉「この前に入った店での話なんだが・・・隣の客が本当によく柿を食べる方でして。そこの店主が言ったんです。夏場は柿をカッキーンと凍らせてシャーベットにしているそうな」 > >ミルガジアとエルフが大笑いする中、ガードは薄ら寒そうに腕を抱え込み、僕は眩暈に襲われた。 > >魔族にも慣れたけど、竜族らのギャグにまで慣れているとは・・・! > >〈R〉「やどとってくる」 > >〈G〉「うん、気をつけて」 切り替えの速さが神業です >〈R〉「煩いよ。番犬君?」 > >「なっ。番犬言うな!」 > >スパコーン > >〈R〉「さて、行くか」 > >番犬を気絶させて鳴かないように棒をかませて鎖で口を縛る。 そこまで。(ヮラ >落胆 > >はっ、いかん、このままだと北の片割れ命の危機。 > >しばらくして気を取り戻した僕は人身を精神体に変えてカタート目指した。 > >〈R〉「きたぁああああああっ!」 > >〈北〉「な、何」 そうですよねぇ いくら片割れとはいえイキナリそのテンションにはついていけないですよねぇ > 今度はスィーフィードと一緒に下へ落ちた。 > >〈ス〉「えっ」 > >〈シ〉「何っ!」 > >上から降り立ったのは怒りに満ちたガードだった。ああっ!何でこんなとこに! > >〈G〉「お前らのせいで店がめちゃくちゃじゃないか!どうしてくれるんだ!」 > >ズゴン > >〈シ&ス〉「へぐっ」 ガード、切実です >〈L〉「やってるわねー♪えらい、えらい。あたし、いつもので」 > >〈G〉「畏まりました!」 > >僕は声を押し殺して問う。 > >〈R〉「いつものって?」 > >〈ル〉「常連なの?」 > >〈G〉「ええ、偶に来られるのですが…全メニューを制覇して行かれるんです」 > >全メニューかぁ。 ああもぉそれしか言えないですよねぇ、こうなったら・・(涙 登場人物紹介も特別ヴァージョンになってましたね 特に心に響いた紹介がコレです↓ > ラーク・ワード >僕。 シ ン プ ル イ ズ ヴ ェ ス ト ッ ! ! もはや美しいです >あとがき > ラークの物語が終了いたしました。今までありがとうございます。 本当にお疲れ様です〜〜 >最後に > ―私が現実に使えたらいいなと思う魔法Best3― >1.治癒 (リカバリィ) 怪我が治るから >2.復活 (リザレクション) 大怪我が治るから >3.翔封界 (レイ・ウィング) 交通渋滞が解消されるから > >使えるわけがありませんけど、使えたら便利ですよね。 まッこと実用的ですね・・!! 初めガードさんは現実で怪我ばかりされるのかと不安になりましたが よく考えると、ドラグスレイブ使えたトコロで使い道が無いですもんね ぁでもラ・テイルト辺りなら使えそうかも(危 これからも応援しております 頑張って下さいね それでは |
18269 | Re:ちょっと下にあるけれど気づいてねガードさああんッ | ガード・ワード | 2007/8/9 21:49:55 |
記事番号18267へのコメント 。。。さん、コメントありがとうございます。 単に残業続きでパソコンを開けてないだけです。気付いてないわけではありませんから、ご安心下さい。 この時点でのリナが18かそこらですから、ラークが23かそこらになっているはず。彼氏がいるのではないかと不安になるのも仕方ありません。 凄いトコロと言われて場所の話なんですが、竜の峰に去ったはずの二人がいる。実はサイラーグとカタートの間にある町ですね。 で、ゼロスの名前、覚えていません。ガードが出てこなかったら声をかけずに終わっていたでしょう。 ガウリイがなんとなく分かったというのはすごいですよね。何で分かるんだろう。黄金竜でも分からなかったのに。 ギャグセンス。竜と魔族にも対応してます。当事者だったら心配してたことが本当になったらこうなりますね。それにしては、リアクション大きいけど。まあ、元々精神体だから。 ガードの身長、高い設定なんです。いくつかまでは考えてませんが、まあ、ゼロスと同じくらいで。ラークはガウリイとゼルガディスの間くらいと考えてもらえれば。 登場人物紹介、一言で終わらしたのに良かったんですか?本当に。ラークは面倒なことはしない性質なので僕の一言なんですが。 ベスト3、怪我が耐えないのは事実ですが、大怪我は一度もしてませんからご安心下さい。ちなみに、4番目がディクリアリィです。食中毒とかもう恐くありませんね。 |