◆−もしも、アニメ終了後に座談会があったら−makoto (2008/7/3 09:29:43) No.18450
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18450もしも、アニメ終了後に座談会があったらmakoto 2008/7/3 09:29:43


このSSは、アニメ『スレイヤーズREVOLUTION』の第一話終了後、もし座談会があったら、という設定で書かれています。

こういったものがお嫌いな方、まだ見ていないのでネタバレは勘弁、という方は速やかに退避してください。














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「はいはーい。みんな、席についたかな〜？　今日は、アニメ『スレイヤーズREVOLUTION』についての議題よ」
「リナ先生ー、質問していいですかー？」
「何かしら、ガウリイ君」
「なんでリナと俺とアメリアとゼルの四人で集まって座談会やるんだ？」
「いい質問ね」

リナはうなずきながら言った。

「そ・れ・は・ね。第一話であたしの出番を奪うという不届き者が現れたからよっ！！」

ごごごごごごごごご。

「おー、リナ燃えてるなぁ」
「十八番の竜波斬（ドラグ・スレイブ）を奪われたんだ、無理も無い」

冷静に見物するガウリイとゼルガディス。

「でも、リナさんの出番を奪うとは、命知らずもいたもんですね」
「可哀想になぁ。知らなかったんだろうリナの凶暴性を」
「哀れな奴だ、せめて意識しないうちに葬られる事を祈っておくか」
「そこ、勝手な風評をばらまかない！」
「違うのか？」
「それはさておき」
「話をそらさないで下さいよリナさん」
「そんな問題じゃないのよ！」

バン！　とテーブルを叩く。

「アニメの第一話といえば、主人公のキャラクターを示す絶好の機会！　だというのに、そのトリをどこの馬の骨ともしれない新参者の、しかも着ぐるみに奪われたのよ！　これは由々しき事態だわ！」
「着ぐるみっておい」
「チャックのついたぬいぐるみは全部中の人がいるのよ！　絶対に信じちゃいけないわ！」
「何か嫌な思い出でもあるのか？」
「めそ……なんでもないわ」
「ですが、肩に乗るサイズのかわいいマスコット！　魔法少女物なら王道の展開ですね！　と喜びたいところですが……リナさんですからねぇ」
「リナだからなぁ」
「似合わんな」
「やかましい」
「でもリナさん。私たちはあの着ぐるみについて何も知りません。いくら議論しても、可能性の域を出ないと思うんです」
「アメリアにしてはまともな意見だけど、まーそうね」
「ですが、追求する材料が出揃ってから、では遅すぎるということもあります」

ですから、とアメリアはテーブルの上に立ち上がり、

「ここは思い切って絶対にありえないと思えるような発想をしてみましょう！　そうすれば予想外の出来事に遭遇しても対処できます！」
「ほぉ、たとえば何だ」
「あの着ぐるみの中身は実は悪の大魔王で、たまたまあの国へ観光にきたところで騒動があったので、『お祭り騒ぎに参加したい！』と思って思わず勢いで竜波斬（ドラグ・スレイブ）を撃ってしまったとかっ！」
「そんなわけあるかぁぁぁぁっ！！」

全力で叫ぶリナ。

「どこの悪の大魔王が観光しながら竜波斬（ドラグ・スレイブ）撃つってゆーのよ！」
「だって、リナさんが負けそうなのって、魔族くらいしかなさそうじゃないですか」
「うんうん、たしかに」
「それは一理あるな」
「どーゆー意味よ」

ジト目で見るリナ。

「それに、あたしは負けたわけじゃないわよ！　あれはアニメの演出上そんな感じに見えるだけよ！」
「ええっ！！　そんな、じゃあ……リナさんは、通りすがりの演出家がつい勢いで竜波斬（ドラグ・スレイブ）を撃っていった、って言うんですか！？」
「んなこと言うかぁぁぁぁぁぁぁっ！！」
「それはありえんな」
「リナ、もう少し現実を見た方がいいぞ」
「あ・ん・た・ら・ね……んっふっふ、そうね、可能性の域を出ない事を話し合おうだなんて、よく考えれば無意味だったわ」
「え、リナさん。ちょっと、なんでそんな怖い顔で笑ってるんですか？」
「――黄昏よりも昏き存在、血の流れより赤き存在……」
「お、おい、リナ落ち着け！」
「駄目だ、全員退避しろ！」
「もう遅いっ、うさ晴らしの竜波斬（ドラグ・スレイブ）っ！！」


おしまい？

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初めましての方も久しぶりの方もこんにちは。
最後にこのサイト「書き殴り」に書き込んだのは、かれこれ６年くらい前だったでしょうか。
長編ＳＳに行き詰まり、いつしかドラマガの短編も見なくなり、もうスレイヤーズのＳＳは書くまい、と思っていたのに、アニメを見てつい勢いで書いてしまった次第です。
しばらく原作を見てないので、いろいろ間違ってたらごめんなさいm(__)m
いやあ、スレイヤーズって本当にいいもんですね。