◆−「短いもの」です−おーはし(6/19-20:26)No.1856
 ┣「ひとひらの魔法」―アメリア―−おーはし(6/19-20:28)No.1857
 ┣「贈物」―四人組?―−おーはし(6/19-20:30)No.1858
 ┣「昼下がり」―ゼル&アメリア―−おーはし(6/19-20:31)No.1859
 ┃┣Re:「昼下がり」―ゼル&アメリア―−ももへい(6/20-00:44)No.1860
 ┃┣Re:「昼下がり」―ゼル&アメリア―−なゆた(6/21-12:22)No.1863
 ┃┗ご感想ありがとうございます、です。−おーはし(6/22-20:45)No.1871
 ┣「昼下がり」―リナ&ガウリイ―−おーはし(6/27-21:58)No.1884
 ┗「いい湯だな」―なかよし四人組―−おーはし(6/27-22:00)No.1885
  ┗Re:「いい湯だな」―なかよし四人組―−ぐっち草(7/1-20:29)No.1890
   ┗毎度ありがとうございます−おーはし(7/2-21:41)No.1892


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1856「短いもの」ですおーはし 6/19-20:26


あいた時間にちまちまと書いた短めの話をまとめて出させていただきます。
もとがゼル&アメリア好きなのでそっちよりの話ばっかになりました。
これが消えるまでに間にあえばリナ&ガウリイや四人組の話もつけたしたいな
などと思うのですけど…書けるかなぁ?
では、おひまでしたらどうぞ、読んでやってください。

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1857「ひとひらの魔法」―アメリア―おーはし 6/19-20:28
記事番号1856へのコメント

「短いもの」その1です。
アメリアが主役でメルヘン調…にしたつもりですけども
ではどうぞ。

=====================================

『…そして森の精霊は少女にいいました。
―あなたが今年、最初にふる雪のひとひらを手にすることができたなら
雪の精がねがいごとをかなえてくれるでしょう―
―ほんと?ほんとうに?―
―ええ、ただ雪の精にはそんなに大きなちからはないから
かなえられるのは、ほんのささやかなねがい、ですけれども―
―ささやかな、ねがい―
精霊のいったことばを少女はうつむきくりかえしました
―そう。あなたは、どんなねがいをかなえたいの?―
―わたしのねがいは…』

「アメリア」
「うきゃっ!あ、ゼルガディスさん」
「なんだ、随分熱心に読んでたんだな」
「えへ、童話です」
「『ひとひらの魔法』か」
ちらりと中身を見るとゼルガディスは言った
「え!知ってるんですか?」
おもわず聞き返すアメリア
「知ってちゃ可笑しいか」
「いえ…でも、ゼルガディスさんが童話…」
「昔話ってのは大半はつくりものだがその中には事実も含んでいる
それも案外本当かもしれないな」
「えぇ!このお話がですか!」
「話じゃない、この魔法が、という意味だ」
―その年最初に降る雪の一片を手にすると願い事を雪の精が叶えてくれる―
「それが本当なんですか?!」
「さて、結構とんでもない条件だからな、実際にやったやつなんていないだろう
本当だったとしても、ささやかなものしか叶えられないのなら俺には用はない
何しろ魔王にすら無理なんだからな、この身体を戻すのは」
軽い調子でいうその裏に、重い現実がある
「…ゼルガディスさん」
「もう夕方だ、お前は先にリナたちのとこに帰ってろ」
それだけ言うとゼルガディスは書庫の奥へと歩いて行った

「さむーい」
季節は冬の初め、夕暮れの街は殊の外寒かった
「もういつ雪が降ってもおかしくないなぁ」
独り言を言いながらアメリアはさっきの童話を思い出していた
願い事かぁ
私なら何をお願いするだろう
ゼルガディスさんを元にもどして、ってのは難しすぎて駄目
うーん
世界に正義が満ち溢れますように!
…これはそれ以上に難しいような気がするから、やっぱり駄目
ささやかな願い
ささやかな…
1・ゼルガディスさんが私を好きになってくれますように
2・ゼルガディスさんと○○できますように
「………。」
かあああああああ(赤面)
だっ、だめだめ!こういうことはちゃんと自分自身の力と努力で叶えなきゃ!
真っ赤に火照る顔をぶんぶんふって邪念(?)を吹き飛ばす
「おっかえりぃ。あれ、アメリアだけ?」
「あ、リナさん」
考え歩くうちアメリアは宿に着いていた

「…っていうお話なんです。リナさんだったらどんなことお願いします?」
宿の暖炉の前で冷えた身体を温めながらアメリアはリナに聞いた
「そーねーささやかな願い…うん!
やっぱ山ほどのお宝かなっ!それと山ほどのご馳走と、山ほどの魔術書と…」
「リナさん…それってささやかなんでしょうか?」
「ささやかじゃない!すっごく!」
違うと思う絶対…
「ま、一番の願い事は、人任せじゃなく自分で叶えなきゃならないしね」
「…リナさんの一番の願い事…それってもしかして、ガウ…」
「だああああぁぁあめりあっだまんなさいっ!!」
…リイさんのことですか?
みなまで言う前にリナに拘束されるアメリア
「なんだぁどした二人とも?」
すこし離れた長椅子でうつらうつらと舟を漕いでいたガウリイが問いかける
「な、なんでもないわよ。ね、アメリアっ」
「はいっ、どうぞお休みくださいっ」
「んー」
大して気にしてないらしい、また気持ちよさそうにこっくりし始めた
「はー、ったく、アメリアっ!」
「ごめんなさぁい。でも、リナさんも一番に願うことはおんなじなんですね、私と」
「乙女の願いは万国共通でしょ」
てへっ
恋する乙女たちはこっそり笑いあった

すっかり日も暮れ外はもう真っ暗
けれども、ゼルガディスはまだ帰ってこない
遅いな、どうしたのかな、
アメリアは様子をうかがいに宿の前に出た
「うぅぅぅ、さむいっ、さっきよりまた寒さがきびしくなってるぅ」
宿から漏れる光の中、吐く息は真っ白だ
まだ、見えないなぁ
寒さに震えながら道のかなたを見やり、そして天をあおぐ
頭に在るのは大好きな人の白い姿
ゼルガディスさんは嫌っているけど、私は綺麗だと思う
金属の光沢をもつ銀の髪も、青い岩の肌も、エルフのような大きな耳もぜんぶ
「………」
本当のゼルガディスさんってどんな姿なんだろう
ふと、思う
想像も出来ないや、だって会った時からあの姿だったし
ひら
見上げていた空からなにかおちてきた
アメリアは反射的にそれに手を伸ばす
ふわり
手におちるとあっという間に溶けて消えたそれは
「雪?」
一拍間があった後、雪は次々に舞い降りて、じきにあたりは降る雪に白く包まれた
「わあぁ、すごーい綺麗」
雪の美しさにしばし見とれ
また、さっきの疑問を思い返す
見てみたいな、ゼルガディスさんの元の姿
もしかするとぜんぜん今と違うのかも、案外すんごくふつーの、十人並みの顔だったりして
それどころかびっくりするぐらい××××な顔…、とか
―う、それはちょっといやかも―
でも、それでもいいから見てみたい。私の知らないゼルガディスさんを…
「なんだ、こんなクソ寒いところに一人で、風邪をひくぞ」
待ちかねた人の声にぱっと顔をあげるアメリア
え?
「どうした、アメリア?」
闇よりもなお黒い艶やかな髪、少し濃いめの肌、一見冷たく感じるほどに整った目鼻だち
問いかけるように見つめる瞳は…鳶色?
誰?この人は…
「おい!アメリア!」
両腕を掴まれ我に返ったアメリアの前で、心配げに顔を覗きこんでいるのは
慣れ親しんだ、合成獣ゼルガディスの蒼い瞳だった

「こんなに身体が冷えるまで薄着で外に出ててんじゃない!」
―言葉を無くしていたのは凍えていたせい―
そう思ったゼルガディスは、急いで宿の暖炉までアメリアを引っ張っていくと
上着だ毛布だあったかいお茶だと、甲斐甲斐しく世話を焼く
これじゃまるでお父さんだなぁ
世話を焼かれて幸せ気分を味わいながらもこっそりアメリアは思った
「ったく、待つなら中で待ってればいいだろう!」
「すみません。でも帰ってきたら一番にわかるとこに居たかったんです」
「う」
本音はその気持ちが嬉しいゼルガディス、素直な言葉にちょっと赤面する
「まっ、まあいい(汗)。けど…もうするなよ、身体に障る」
「はい」
あったかいなぁ。毛布より暖炉より、ゼルガディスさんの言葉のほうがずっとあったかい。
あ、そだ
「ね、ゼルガディスさん」
「何だ」
「ゼルガディスさんって黒髪だったんですね」
「へ?」
「もしかして南方生まれだったりして、肌の色ちょっと濃かったし」
「?!」
「でも、良かった。合成獣じゃないゼルガディスさんも、とってもかっこよくって」
「なんでお前がそんな事知ってるんだ?!!」
「ささやかな、お願いだったんです、私の」
「?」
不思議そうに見つめる蒼い瞳にアメリアはにっこりと笑顔を返した。

end

=====================================

「ひとひらの魔法」というのは昔読んだファンタジーにでてた魔法で
魔法というより、世界が創られた頃から残る古い約束事、というものだったと思います
やり方だけ借りて、これ用に制限をつけて使っちゃいました
随分前の記憶ですから、名前すら違ってるかもしれないですけど(汗)
アメリアのささやかな願いその2の「○○」はお好きな言葉を入れてくださいませ
一応デフォルトはあるのですけどなんとなく伏せたほうが面白いかなーと消しちゃいました
…あの、大した言葉じゃないですから、ほんとに。

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1858「贈物」―四人組?―おーはし 6/19-20:30
記事番号1856へのコメント

「短いもの」その2です
1よりさらに短くなりました
主役は…四人組ですかね、うーん
音声・効果音のみ。リ○ルサウンド「風の○グレット」風でお送りします

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「ねねねゼル、あんた歳いくつ?」
「なんだ藪から棒に」
「なぁ、ほんとの所何歳なんだお前」
「旦那まで。二人して俺の歳に何の用があるんだ」
「まあまあそんなに警戒しないで」
「そーそー」
「怪しさ大爆発だな」(警戒)
『おねがい』
(汗)「…17。明日で18になる」
「ええええー」
「ほれみろ、そんなもんだろう」
「ちぇー。面白くなーい」
「…おまえら一体なんだっつーんだ、さっきから」
「え?ああ、さっきガウリイと話してたのよ。年齢の話。で、ゼルって合成獣だから
 実は、見た目よりずーっと歳食ってんじゃないかなーって…」
「で?」
「やだなーそんな怖い顔しちゃって、うふ」
「…で俺は、見た目通り17から19ってとこだろって言ったんだけど、こいつ
 いや!普段のあの説教くささとじじむさい性格からするとそんなもんじゃないわっ!
 て…」
「そう!あたしの見立てではっ!」
びしっ!
「…見立てでは?」
「60すぎっ!!」
べしゃ
「俺は還暦向かえたジイさんかい!」
「だぁってぇ、レゾだって100や200は軽く越えてるって…」
「100だ100!200なんぞ言っとらんわい!」
「それにその馬鹿みたいに多彩な持ち芸、んな短い間で身につくもんじゃないでしょ」
「余計なお世話だ胸無し」
むか
「ちょっとぉ…それと胸となんの関わりがあるってんのよぉ、え」
「別に。真実を述べただけだ」
「ふん。このネ暗」
ぶち×2
「…黄昏よりも暗きもの…」
「…凍れる心持ちし覇王…」
「だぁーっ!リナっやめんかっ!ゼルもっ!宿ごとぶっとばす気か!」
ちっ×2
「俺は先に寝る!」
「どぉーぞぉー」
『ふん!』
「あーあ。とに、二人ともちっこいガキみたいに」(溜め息)
ぱたん、ぱたぱた
「わー遅くなっちゃった。あ、リナさんガウリイさん、アメリア帰ってまいりましたっ!…って」
きょろきょろ
「…あれ?ゼルガディスさんは?」
「アメリア…」
「どうしたんです?いったい」
ぽん
「そだ!うふふふ…」
「な、なんだリナいきなり」
「アメリアちょっと来なさい」
「はい?」
ごしょごしょごしょ
「え!…はぁ…なるほど…うーん、ほんとに…それでいいんですかぁ?」
「ばっちりよっ!んふふふ…」

***

「ったく、なぁにが60すぎっ、だ、悪かったな説教くさいじじいで!」
むかむかむか
「だいたい!人の事言えた義理か、ドラまた、胸無しの、大食らいのくせに!」
こんこん
「誰だ!」
「私ですゼルガディスさん」
「アメリア帰ったのか、開いてるぞ」
「はい。じゃ」
かちゃ
「?なんだそのカッコは」
「ええと」
「随分でっかいリボンだな、似合うが…大きすぎないか?」
「ゼルガディスさん明日、誕生日だそうですね。18の」
「あ?ああ、あいつらから聞いたのか」
「はい。で、そのプレゼントを…」
「へ?それはうれしいが…どこに?」
きょろきょろ
「えっと、ここに」
「ここ?お前しかいないが」
「はい。私をプレゼントします」
ぶーっ!!!!!
「なっ、なななななななな!!!!!」(錯乱)
「…って、言ったらゼル最高に喜こぶわよぉ、ってリナさんが教えてくれたんですけど…
…私をプレゼントって…どうすればいいんでしょう?」(困惑)
「どどどど、どうすればって!…リナの奴なんちゅうことをっ…、ん?」
こと
『ちょちょっとガウリイおさないでよっ』
『リナぁやっぱやめようぜぇ』
つかつかつか
ばん!
「んきゃ!」
「どわっ!」
ふるふるふる
「おーまーえーらぁー!!!!」(怒!)
しゅた
『ほなさいならー!!』
どたどたどたどた
「またんかいっっ!!!」
ばたばたばたばた
しーん
「…私、どうしたらいいんでしょう…」

end

=====================================

すみません、よくあるオチ話です。
えんさいくろぺでぃあでは「不明」どっかで見た雑誌では「18」だった彼の年齢
ほんとのとこいくつなんでしょう?

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1859「昼下がり」―ゼル&アメリア―おーはし 6/19-20:31
記事番号1856へのコメント

「短いもの」その3。
ゼル&アメリアのらぶらぶものです
しあわせいっぱいを目指しました

=====================================

「…で、リナさんとガウリイさんがですね…、…あれ?」
くー
…寝てる
よく晴れた気持ちのよい昼下がり
「こんな日は外でお日様を浴びるべきですっ!」
というアメリアの主張によって、
いつものごとく資料あさりにでかけるところだったゼルガディスは
公園へと引っ張られてきたのだ
丁度よい木陰をつくっている大きな木の下で、仲良く並んでお話でも
と、言いながら実のところ話すのはアメリアオンリー
うつぶせに寝転び頬杖ついてそれを聞いていたゼルガディスは
いつの間にやらお休みモードに入ってしまったらしい
「ぶー、せっかく二人っきりなのにー」
ひとり残されたアメリアは一旦はふくれたものの、その無防備な寝顔を見て
「でも…いっか。ふふ」
幸せそうに笑う
人に対して気を許す事のないこの人が自分の前でこんなに安心して寝てる
それがアメリアにはとんでもなく大事な宝物のように思えた
じー
なんか…かわいいなぁ
おっきな耳が猫みたい
そーっと人差し指を伸ばして
つん
耳の先をつついてみる、と

虫を払うように耳がうごいた
「う、ぷぷぷぷ、かっかわいいっ…!」
口を押さえて必死に笑いをこらえるアメリア
「も、も一回…」
そーっ、つんつん
ぴぴぴ
「うくくくくくく…ぷ、ほ、ほんとに猫だぁ…も一回だけ…」
と、再度、伸ばした手を
「…いったいなにやってんだ、お前は」
ぱっちり瞳を開けたゼルガディスに捕まえられた
「きゃ!す、すみませんっ!」
「人が気持ちよく寝てればつんつんつんつん、いい加減目も覚める」
「…ごめんなさいです」
人に触られるの嫌いだろうから、気分悪くしたかな…
少ししゅんとする
「触れるのはかまわんが、つつくのは止めろ」
「はい?」
「他人に触られるのは好きじゃないが、お前に触れられるのは心地いい」
かぁぁぁぁぁぁぁ
真顔で言われ、一気にアメリアの顔が赤くなる
「え、その、あの」
しどろもどろになるアメリアを表情も変えずじーっと見つめると
「どうせ触るのなら手を置くか撫でるか、どっちかにしてくれ」
それだけ言って
すー
また寝てしまった
どきどきどき…
「はあ、びっくりしたぁ」
まだ全力疾走中の心臓を落ち着かせるように深呼吸する
ほんとにもう
この人ったら、普段は朴念仁のくせに
時々、私の心臓を壊しそうな程どきどきさせることを言うんだもの
まだ顔を赤くしているアメリアの横で
ゼルガディスは安らかに寝息をたてている
私ばっかりどきどきして、ちょっと悔しいなぁ
でも…
そーっと伸ばした手を、今度は、日を照り返して輝く銀の髪へと置いて
ゆっくり、撫でてみる
ゼルガディスは起きない、もう熟睡している
本当に猫だったら咽を鳴らしかねないくらい、気持ちよさげに
「気持ちいいですか?ゆっくり…休んでくださいね」
アメリアがこっそり呟く
目覚めれば、またさっさと先に行ってしまう
大好きなひとの髪の感触を楽しみながら

end

=====================================

エルフのようなでっかい耳がすきで、それが犬や猫みたいに動くとこがまたすきで
つついてみたいなー楽しいだろうなー…で、できた話です。
ゼルガディスが本当に猫みたいになっちゃいました。
しあわせついでに甘くしよう!とがんばったのですけど…どうでしょうか?

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1860Re:「昼下がり」―ゼル&アメリア―ももへい E-mail 6/20-00:44
記事番号1859へのコメント

はじめまして。

とりあえずこちらにコメントしますが…
いいです、全部!
っくー、いい思いさせていただきました、ありがとうございます!
感想苦手につきとりあえずこれにて。

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1863Re:「昼下がり」―ゼル&アメリア―なゆた E-mail 6/21-12:22
記事番号1859へのコメント

 はじめまして、なゆたです!!
 読ませていただきました!!
 ちょーいいかんじです!!!
 
 全部が全部善い味出してるぅって感じで、もうすっごく幸せですぅ!!
 えっと、個人的には「ひとひらの魔法」が一番すきですね。
 だって、ゼルが美男子(ふふふふ←こわ!!)
 
 という、壊れ方をしてしまいましたが、すごく面白かったです!!
 以上、短いですが、なゆたでした!!
 
 

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1871ご感想ありがとうございます、です。おーはし 6/22-20:45
記事番号1859へのコメント

お返事を書くのが遅くてすみません。(汗)
おくればせながら、ご感想ありがとうございます。
ゼル&アメリアのHPもってらっしゃる方(行ったことあります!)と
「1」の方でゼル&アメリアのお話書いてらっしゃる方ですよね?
このカップルが好きな方々に、喜んで&誉めていただけて
テレちゃいますけどとっても嬉しいです。
もう4回目のくせに、【投稿】ボタンの前で出そうか止めようかと
緊張でふるふるしながら送ったのですが(小心者)やっぱ出して良かったです。
では、ほんとにありがとうございました。

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1884「昼下がり」―リナ&ガウリイ―おーはし 6/27-21:58
記事番号1856へのコメント


「昼下がり」リナ&ガウリイ編です。
読んでみてくださいませ。

========================================

「うっきー!んもう腹立つったらありゃしない!」
あたりに響きわたる怒声の発生源は自称美少女魔道士、その実ドラまた娘のリナ=インバース
「まあまあ」
宥めるようその頭をぽんぽんと軽く叩くのは自称リナの保護者、その実怪奇クラゲ男の
ガウリイ=ガブリエフ
良く晴れた気持ちの良い昼下がり、魔導士協会依頼の仕事を終えての帰り道だった。
「『まあまあ』じゃないわよっ!!なによあの依頼人!!
 大したことも出来ないくせに『魔道士ふぜいが』なぁんて威張りくさっちゃって
 気分悪いったらありゃしないっ!!…あああ思い出したらまたむかついてきたあっ!!!」
どうやら今回の仕事の依頼人がよっぽど腹に据えかねる人物だったらしい。
相手がどうあれ仕事は仕事。
終わるまでは我慢していたのだが…、
「かぁー!もぉう、くぬくぬくぬ!」
終わった途端リナはたまったストレスをぶちまけ始めていた、
ぽかぽかぽか
「わわわ、こら、リナ!俺に当たるな」
…とりあえず隣にいるガウリイに。
「だあってぇっ!」
「はいはい…。お前はよく我慢したよ、ほら落ち着け」
握りこぶしで本当に「当たられ」ていたガウリイは、興奮しているリナの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「うー」
雑だが優しいガウリイの手の感触に、リナはなんとかかんとか暴れるのを止める。
はぁ、やっとで落ち着いてくれたか
胸をなでおろしたガウリイは、ひょいと見えた公園へリナを連れて入っていく。
柔らかそうな芝生、適度に影をつくる樹木、なかなかに気持ちよさそう…
「リナぁ、せっかくの上天気だし、昼寝でもしてかないか?」
言って一本の木に目をつけると、その下に仰向けに寝転がる。
ごろん
「んーいい心地」
ころん
ん?
「…こら、リナ」
「なーに?」
仰向けに寝転がったガウリイの腹を枕代わりに、リナが頭をのせ寝転がる。
「なんなんだこの頭は?」
「枕」
びしっとガウリイを指差しきっぱり言いきる。
「おまえなぁ…」
「いいじゃん減るもんじゃなし」
さっきの機嫌の悪さはどこへやら、にこにこ顔でごろごろと腹の上の頭を動かす。
「うひゃうひゃひゃ…くすぐったい、やめろ、こら!」
「それ、ごろごろごろ…」
「っとに…わかったから大人しく寝ろ」
「へへへ、はーい」
動きを止めたリナはガウリイの方に顔を向けると目を閉じる。
とく、とく、とく
耳には規則正しい鼓動の音、頭は呼吸に合わせゆっくり上下にゆすられる。
んーいい気持ち
「ねーガウリイ…って、もー寝ちゃったのかぁ」
ひょいっと顔を上げ覗いてみる。
くかー
そこには大口開いて早熟睡しているガウリイのマヌケ顔。
―平和、太平楽、おきらくごくらく、そんな言葉そのものだわねこの男は―
溜め息と共に、また頭を戻すと楽な姿勢で寝転がる。
なんかさっきまでカリカリしてた自分がばかみたいだな
―鼓動の音。呼吸の揺れ。生きている。傍にいる。―
こうしてるとだんだん気分が落ち着いてくる
こころのトゲトゲが抜け落ちちゃう
「当り散らしちゃって、悪かったかなぁ」
ぽつ
相手が聞いてないから言える、殊勝な言葉。
「別にかまわんさ」
「え!?」
くかー
「な、なんだ、ね、ねね寝言ね。」
どきどきどき
「はぁ、びっくりした。タイミング良すぎんのよ馬鹿クラゲ!」
小さな声で言うと拳骨で叩く真似
「…あたしも寝よ。おやすみガウリイ…」
少しの沈黙、そして安らかな寝息が聞こえてくる。
「ああ、おやすみ」
聞こえないほどの小さな声が、間をおいてそれに応えた。

end

========================================

前に頂いた丸丸さんの感想を読んでから、
何の気なしに自分で書いた「枕や布団」の台詞を、お話として書いてみたいなーと
しばらくあれこれ考えて、がんばって、書いてみました。
…書いてみた…んですが…うーん…いかがでしたでしょう?
リナちゃんとガウリイさんのらぶ×2ものってイメージがあっても書くのが難しくて…
これも、三回も書き直しちゃってます。
らぶらぶ、してますか?

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1885「いい湯だな」―なかよし四人組―おーはし 6/27-22:00
記事番号1856へのコメント

「リ○ルサウンド」ふたたび(笑)。
前回「手抜き」と叱られなかったので味を占め、また音声と効果音のみでお送りします。
なかよし四人組で、定番の温泉もの、この面子の会話劇ってなんか書きやすくていいです。
では、どうぞ。

======================================

しんしんしん
「ああああ!!さぶいさぶいさっぶぅういいぃーっ!!!」
がたがたがた
「ぶえっくしょい!」
「うーさぶいですぅー」
「…」
「んもう、なんだってこんなに寒いのよっ!」
じたばたじたばた
「雪山だから当たり前だ」
「冷静なつっこみいれてんじゃないわよっ!」
「もう見えてもいいはずですよ、ガイドブックに載ってた通好みの隠れ宿」
きょろきょろ
「迷ったかな?」
「…しれっと不吉なこと言ってくれんじゃない?ガウリイ」
「だから止めとけと言ったのにこいつらは…」
ぶつぶつぶつ
「そこっ!過ぎた事をぶつぶついってんじゃないわよっ!
 …にしてもいい加減限界だわよねこの寒さ…
 そだっ!いっいーこっとっかぁんがえたっ、うふふふ」
ちろり
「!…なんだその不吉な目つきは…」
びしっ
「ゼル、あんた身ぐるみ脱いでそこに立ちなさいっ!」
『え』
ひゅぉぉぉぉぉぉ……………
「り・りな、お・おまえなんちゅうことを…」
「リナさんっっっ!!ゼルガディスさんは渡しませんよっっ!」
ごごごごご(炎)
「っちっがぁぁぁううう!人を強姦犯を見るような目でみるなぁっ!」
「それ以外の何だというんだ…」
じとーっ
「ちぃがぁうって!いってるでしょうがっ!いいっ!
 まず身ぐるみ剥いだゼルをそこに立たせる、で死なない程度に調整した火炎球をぶちこむ
 こんがり焼けたところでまた服を着せる、これで動くカイロのできあがりっ!
 っとこう言うわけよっ!どう!わかったっ!」
ぜいぜい
ぽん
「おお、なるほどぉ!」
「さすがリナさんっ!ナイスなアイデアですっ!」
「ふふふん、そーでしょーそーでしょー」
「うぉいっちょっとまてっ!!おまえら人をなんだとおもってんだっっ!!」
『カイロ』
「…」(涙)
「さっゼル脱いで脱いで、ガウリイ、服持っててあげてよ」
「あ、大丈夫、私ちゃんと向こうむいてますから安心してください」
「またんかいこら!!!」
「んもう、脱がないんならそのまんまでいくわよっ!」
「まてというとるだろうがぁっ!!!」
「全ての力の源よ、輝き燃える赤き炎よ…」
「どおぅわぁぁ!!やぁぁぁめぇぇぇろぉぉぉぉ!!!!」
さくさくさく
「お前さん方なに騒いでいなさるんだね?」
ばっ!!
「じーちゃんっ宿どこっ!!宿っ!」
「おじいさんっ教えてくださいっ!」
がくがくがく
「はひっ!?ほへへっ?」
「…た、助かった…」
へたっ
「良かったなぁゼル」

******

ちゃっぷん
「はーいい湯だなー生き返るなー、な?ゼル」
「…あんな目にあった後だと本当に生き返った気分だ…」
「いやだなぁ本気でやるわけ無いじゃないかぁ、冗談冗談、あはははは」
ぽんぽん
「うそつけ…」
「折角の温泉なんだし小さい事はおいといて、ほらいい景色だぞ、雪景色」
「(小さい事)…確かに景色はいいな、雪は止んだし雲が切れて月もでてきた
 後は花でもあれば雪月花ってとこか」
「なんだそれ、食い物か?」
「いや、おまえに言った俺が馬鹿だった」
「?あ、そだ、背中ながしてやろっか」
「いらん」
「まあまあそんな遠慮しないで。ほら、金属ダワシ!宿の人に貰っておいたんだぞ」
「…嬉しくない」
「石鹸、石鹸…あれ?無いなあ」
きょろきょろ
『あれー、その声ガウリイじゃない?おーい』
「リナ?ああこの岩の向こうが女湯なのか。おーい、いるぞー」
『ゼルガディスさーん、いますー?』
「アメリアも一緒か、でっかい声で恥ずかしい…」
『あれ返事が無い、ゼルガディスさーん、ゼルガディスさーん、ぜぇるぅがぁでぃすぅさぁぁぁん!!』
「だああああ最大音量で人の名前を連呼すなぁぁぁ!!!」
『わぁい、いたぁ、でもそんな大きな声でなくても聞こえますよぅ』
「…。」
がっくり
「ちょうど良かった。リナ石鹸ないかぁ?」
『あるわよ。投げる?』
「おお、よしこい!」
『うし!んじゃ、よ…っと』
ぶん
ひるるるる
かこん
「でっ!」
「ありゃ、大丈夫か?ゼル」
『よっしゃぁ!命中!』
「狙ったんかい!」
『あははは、冗談冗談』
「…こいつら…」
「ありゃ、石鹸どこに飛んでいったかな、こっちか?」
ばしゃばしゃばしゃ
「おい、もういいぞ別に。ガウリイ?」
しーん
「おい、ガウリイ?ったくどこまで行ったんだあいつは、まったく落ち着きの無い…」
ぱしゃぱしゃ
「やっと戻ったか。もういいから大人しく温まれよ、ほら月が綺麗だぞ」
「そうですね」
「ああ、雪によく似合う銀……………………そう…ですね?……」
くるーり
「あは、こっちもいい景色ですね、それにひっろーい」
『あれーアメリアー?どこいったのよー』
「……あめりあ………」
「ここって、男湯と女湯がそっちの岩の陰でつながってるんですね
 あ、そうそう、そういえばガイドブックにも混浴できるってありました。」
『アメリア?あ、いたいた。あれ?なんかあんた逞しくなったわね腕』
「…………………」
「ゼルガディスさんと並んで露天風呂、うれしいなぁ。てへ」
にこ
「…………………」
『お、リナじゃないか。ごめん石鹸まだもってないかぁ?無くしちゃってさぁ』
『…が、が・う・り・い…』
ゆらーり
「え!あれっ!ゼルガディスさんっ!どしたんですかっ?!」
ぼっちゃん。ぶくぶくぶく…
『あ・あああああんたぁぁあ…!!どぉこに入ってんのぉよぉぉぉぉっ!!!!』
『はい?』
「きやぁぁぁぁ!血ぃっ!あわわわわ…ゼルガディスさんっしっかりしてぇぇっ!!
 ど、どっかぶつけてお肌が割れちゃったんですかっ!?
 どど、どうしよう…リナさぁぁぁんんガウリイさぁん助けてくださいいい!!!」
『はい?っじゃないっ!!!
 でてけぇっ出歯亀っ!!!でぃるっ!ぶらんっどぉおっっつ!!!!』

どっっかぁぁぁぁんんん!!!!!

『どひぃぃぃぃ!!なんでぇぇぇ?!!』
「リナさぁぁん!ガウリイさぁぁん!」
「…………」(出血中)

「んったくっ!なんなのよっ!もうっ!!!」

end

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終わりです。
夏も近いのになんだか冬な話ばっかですね。
気がつけばゼルいじめな話になっちゃいました。
あ、書いてませんけど、温泉は濁り湯でアメリアはちゃんとタオル巻いてますから
ご安心ください。
それでも「スカートめくり」という言葉すらさらっと言えない古風で純なTVゼルには
鼻血ものなんでしょうけど。(「梅毒」がすっと出る本編ゼルなら平気そう)
根がマジメな人っておちょくり易い…かっこよい彼が好きな方すみませんです。(汗)

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1890Re:「いい湯だな」―なかよし四人組―ぐっち草 E-mail 7/1-20:29
記事番号1885へのコメント

はじめまして!ぐっち草です。
お-はしさんの作品はいつもよんでます♪
いい感じの雰囲気ですね〜大好きですっ!
今回のゼルについてですが、わたしはどっちも好きだなっ♪
それにしてもちゃんと読みこんであるんですねえー、すばらしいですわ。
って私がだめなだけか(笑)
昼下がり(がうりな)・・
・・あれがらぶらぶでないのならなにがらぶらぶでしょおか(はあと)
子猫のようなりながかわいいですね!
「ひとひら」もいいですうう(どり-夢はいってます)
ああ・・なんかもっとかたりたいのですが・・
今日はこのへんで!これからもがんばって下さいね♪


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1892毎度ありがとうございますおーはし 7/2-21:41
記事番号1890へのコメント

いつも読んで下さってるとは、感謝・感激でございます(礼)
友達やまわりの人には隠れて書いてますので見てもらえるのはこちらでだけ…
(まわりに同朋はいないし、友達は…バレたら相当ヤバいです)
その状況下では「読んでます」のお言葉は心のオアシスです。はい。

「昼下がり」リナ&ガウリイ版、らぶらぶであったとのことで、
いやぁほっとしました。
私がガウリイさんを書くとどうも「お父さん」になっちゃって
「どきどき」より「あんしん」な話になるのですよね。
TVでの印象がそれだったもんで…
ガウリイ父さんに年の近い兄妹or姉弟なゼルとリナ少し離れて末っ子のアメリア
らぶらぶを抜いたら
そういう風にも見えませんか?(私だけかなぁ)
好きなせいもあるけどゼル&アメリアのがらぶらぶに書きやすいです、自分的に。
ゼルはガウリイさんより独占欲強そうですもん(笑)

書くネタが出てくる内はちまちまと書かせていただきたいと思いますので
気長に、おつきあいください(再礼)
へたなお返事文ですみませんでした(恥)