◆−宣戦布告<1>−桜牙(8/6-03:44)No.1986
 ┣宣戦布告<2>−桜牙(8/6-03:47)No.1987
 ┣宣戦布告<3>−桜牙(8/6-03:49)No.1988
 ┣宣戦布告<4>−桜牙(8/6-03:52)No.1989
 ┣宣戦布告<5>−桜牙(8/6-03:55)No.1990
 ┣宣戦布告<6>−桜牙(8/6-03:58)No.1991
 ┣宣戦布告<7>−桜牙(8/6-04:03)No.1992
 ┣最凶の男−桜牙(8/14-03:15)No.2035
 ┃┗さ、最凶・・・ですね−塚原 楓(8/14-13:25)No.2038
 ┃ ┗本当に最凶でしょう?−桜牙(8/16-04:38)No.2048
 ┣この子誰の子あたしの子!?−桜牙(8/21-03:15)No.2087
 ┃┗あなた(リナ)の子じゃないの?−葉夢(8/21-06:34)No.2089
 ┃ ┗さぁ、どうなんでしょうね〜?−桜牙(8/23-03:31)No.2096
 ┗この子誰の子あたしの子!?<2>−桜牙(8/23-03:34)No.2097


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1986宣戦布告<1>桜牙 E-mail URL8/6-03:44


こんにちわ、桜牙です。
今回はゼロリナ・ルクミリ・ゼルアメです!
なんと、初の学園物!!
あ〜ぁ、今まで書いたことないくせに書けるのかね〜・・・・・・。
なにはともあれ、どうぞご覧下さい。
_____________________________________

「ふっふっふ・・・・・・」
こんな朝っぱらから聞こえる不気味な笑い声。
混沌学園に通う2年のリナ=インバースその人だった。
せっかく見た目はかわいいのに性格に問題がありまくりの少女。
インバース姉妹といえば、学校で先生ですらびびる名前だ。
姉妹というのは、リナの姉ルナ=インバースとリナの事。
ルナはもう卒業していて大学に行っている傍ら会社を設立して大忙しなのであまり現れない。
しかし、学園に通っていた頃は数々の伝説を残している。
少しだけご紹介しよう。
ルナ=インバース伝説その1
入学式当日、彼女は新入生代表になりあいさつをしたところ・・・・・・。
そのあいさつが日本中のどこの校長よりも長い話で尚且つ先生ですら半分も理解できないほど難しい文だったそうだ。
ちなみに、倒れた生徒総数は457人その日の保健室は満員御礼、仮保健室まで作る騒ぎになったという。
ルナ=インバース伝説その2
初めての体育の授業中それは起こった。
その日の体育は初めてという事で体力測定になり握力・背筋力などを測る際・・・・・・。
はかる機械をことごとく壊したそうだ。
機械が悪かった訳ではない、その機会はその年に買われたものだったのだから・・・・・。
ま、まあこれで分かってもらえた事だろう。

さて、リナのほうの紹介をしよう。
リナ=インバースは、入学当時からルナ=インバースの妹という事でかなり騒がれていた。
もちろんルナの妹だからといって、何も力がなければ問題はなかったのだが・・・・・・・・・。
男子どもを軽々と蹴り上げるすばやい身のこなし。
そして、よく回る口・・・・・・。
この口で何人の先生が泣かされたことか・・・・・・。
勉強も出来て運動神経も抜群!!
向かう所敵なし!!!!。
ところが、2年になった時一人の青年が転校してきた。
ゼロス=メタリオム君である。
彼は肩までのさらっとした髪、そして綺麗で鋭い紫の瞳。
人のよさそうな笑顔。
見た目はどこも問題なし、勉強の方も完璧!!!
運動神経も抜群!!!
かなりとんでもない奴が転校してきたものである。
いままで、テストでは1番しかとった事のないリナだったのだがこいつのせいで初めて2番を取らされてしまった。
体育でも、リナは1番しか取った事がない。
もちろん握力などの力では男子にはかなわないのだが、50m走や持久走などでは圧倒的にリナが勝っている。
ゼロスはそんなリナの記録をぬりかえた。
唯一リナが勝てたのは1番自信がある50m走だけ・・・・・。
そういう事で、リナはかなりゼロスを嫌っていた。
ゼロスの方はいつもにこにこ笑っているだけ。
何を考えているか分からない・・・・。
リナを嫌っているのかそれとも・・・・・・・・。
_____________________________________
は〜い。まだまだつづきますよ〜。
続きも読んでくださいね〜。

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1987宣戦布告<2>桜牙 E-mail URL8/6-03:47
記事番号1986へのコメント

桜牙です、続きも読んでくださいね。
でも、まだまだつづきます・・・・・・・。
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今日は体育祭!!
この学園だけにしかない「因縁の対決 50m走」にリナが出る事になっている。
「因縁の対決 50m走」は毎年行われる物で「因縁走」と呼ばれ生徒の間では結構人気のある種目。
これに出れるのは、自他共に認めるライバル同士の2人組のみ。
ライバルでなくても、何か決着をつけたい事がある場合は推薦をもらえれば出られる。
そうやってあつまった2人組みが3つ、つまり6にんで赤チーム白チームに分かれて競う。
ライバル同士の2人はもちろん赤白違うチームになる。
勝ったチームは自分のライバルに一つだけ言うこときかせる事ができる。
今年は赤チームにリナ・ミリーナ・ゼルガディス。
白チームにゼロス・ルーク・フィリオネルが集まった。
フィルさんの参加は普通は認められないものなのだがどうしても!とフィルさんに頼まれて参加を許可された。
それぞれの参加理由を説明しよう。
まずはリナとゼロス。
この2人は、ゼロスが勝手に参加申し込みをしただけ。
体育祭を盛り上げるために生徒会はこの勝手な申し込みを許可した。
リナがこの事を知ったのは体育祭当日の朝。
『リナさ〜ん、今日は因縁走に出る事になりましたから準備しておいてくださいね♪』
と、ゼロスから入った一本の電話からであった・・・・・。
次はルークとミリーナ。
この2人はお互い承諾した上で申し込んだ。
理由は、長年の決着をつけるため。
もしルークが勝ったらミリーナに今度こそ好きか嫌いか口に出してもらう気だ。
もしミリーナが勝ったら・・・・・・・?
これは、ミリーナが誰にも教えてくれないので分からない。
最後はゼルとフィリオネル。
これはわかるだろう。
アメリアの事だ。
もしフィリオネルが勝ったらアメリアは渡さない。
もしゼルが勝ったら文句無しにアメリアをもらうという事になっている。
参加申し込みをしたのはフィルさんのほうかららしい。
さて、これらの決着は一体どうなるのだろう・・・・・・・・。

「ふっふっふ・・・・・ゼロスめ〜!!!!今日は絶対に許さないわよ!!!」
さっきからぶつぶつと呟いているリナ。
相当頭にきている様だ。
どうやら勝手にゼロスが申し込んだ事に腹を立てているらしい。
学校に着くまでの間、ず〜っとリナは無気味な笑いを繰り返した・・・・・。
_____________________________________
はぁ、このへんできるつもりだったのにな・・・・・。
いつのまにかどんどんながくなってしまう・・・・・・。

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1988宣戦布告<3>桜牙 E-mail URL8/6-03:49
記事番号1986へのコメント

こんにちわ、桜牙です。
まだまだはんぶんもいってないですよ〜。
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『さて、皆さんおはようございます!!今日はいい天気です。』
開会式が始まった。
聞きたくもない校長の話がこのまましばらくつづく・・・・・・。
『選手宣誓!!せんせ〜い!!僕達私達はスポーツマンシップにのっとり正々堂々戦う事を誓います!!』
このあともしばらくいろいろなあいさつが続き、生徒達は疲れ果てる・・・。
ようやく半分終わった時には寝ている生徒もぽつぽつといる。
「あ〜あ、こんなんじゃ始まる前にばてちゃうじゃない!!」
「大丈夫ですか、リナさん?」
リナの独り言に返事が返ってきた。
後ろを振り向くと、やっぱりゼロスがたっている。
「なんであんたがここにいるのよ、ここは女子の列でしょうが」
呆れたようにリナが言う。
ゼロスは人差し指を立て、いつものポーズで──
「それは秘密です♪」
「・・・・・あっそう・・・・」
リナの疲れは更に増す・・・・・・・。
真上から太陽に照らされて、生徒達は汗だく。
リナも汗を手で拭いながらもう片方の手でパタパタと仰ぐ。
(はぁ、ハンドタオル持ってくるんだった・・・・・・・)
心の中でため息を吐く。
そのとき、不意に肩をとんとんっとつつかれた。
「リナさん、僕のでよかったら使いますか?」
ゼロスが後ろからハンドタオルを差し出してくる。
リナは受け取らずに前を向いたまま返事をする。
「あんたはどうするのよ?」
「僕はあまり汗をかかないんですよ。ですから使ってください」
再びゼロスはハンドタオルを差し出した。
「じゃあ、借りるわ。明日洗って返すから」
ゼロスからタオルを受け取ると、汗だくの顔と首をゆっくりと拭き取った。
ゼロスは後ろからにこにことそれを見守る。
後ろから視線をひしひしと感じているリナはジト目で後ろを向いた。
「あのさ、そんなにじろじろ見ないでくれない?」
「気にしないで下さい」
さらっと返すゼロス。
(・・・いや・・・気にしないでといわれても・・・・)
リナの苦悩は開会式が終わるまで続く・・・・・・・。
_____________________________________
あ〜ぁ、もっとあとで切ればよかったかな・・・・・・。
でも、どうも文章がつながらないんですよね・・・・・・・。
まいったまいった(^^;

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1989宣戦布告<4>桜牙 E-mail URL8/6-03:52
記事番号1986へのコメント

桜牙です。
やっと半分超えましたね・・・・・・・・・。
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体育祭もあと何競技かでおわリというところまでさしかかった。
残っている競技は騎馬戦・棒引き・部活対抗リレー・因縁走だけ。
リナが出るのは棒引きと因縁走。
ゼロスが出るのは騎馬戦と因縁走。
騎馬戦は今始まったようだ。
両側から、大将を先頭に歩き出してくる。
「あ〜あ、騎馬戦かぁ。あつくるしそ〜」
パンフレットをうちわ代わりにあおいでぶつぶつと文句をたれるリナ。
そのままぼんやりと騎馬戦を見つめていると信じられない物が目にはいった。
白組の先頭を切ってうまに乗って歩く大将の姿。
肩までに切りそろえられたさらっとした黒い髪。
相手の大将をにらみつける鋭い紫の瞳。
これはまぎれもなく・・・・・
「え!?ゼロスじゃない!!大将は3年じゃなかったの??」
リナは目を大きく見開いてその様子を見る。
他にも騒いでいる生徒がちらほら。
なかには、「ゼロス様〜♪」と黄色い声をあげている者もいる。
そこにアナウンスが入った。
『え〜っと、どうやら白組の大将は2年のメタリオム君のようですね』
アナウンスに答えるように、ゼロスはにこっと微笑む。
それと同時に女子達が更に騒ぎ始めた。
「きゃ〜!!!」
「ゼロス様〜!!」
「かっこいい〜!!!」
『・・・・かなリ騒がれておりますが、そろそろ始まりますので静かにして下さい』
すばやくアナウンスの注意が入った。
「まったく、なんであれくらいの事で騒ぐのよ。ちょっと笑っただけじゃない」
リナはふんっとばかりにそっぽを向く。
自分の心臓が少しドキドキ言っているのも無視。
(べ、べつに、ドキドキいってるのは暑いからよ!!)
リナはそのまま白組を見ないように赤組を見つめた。

ゼロスは自分を乗せてくれている3人に指示を出しながらどんどん勝ち進んでいく。
前から来ようと後ろから来ようとひらりとかわして相手を負かす。
(リナさん、見てくれてますかねぇ・・・・・・・)
心の中はこれだけだったりするのだが・・・・・・。
ゼロスはこっそりとリナのいる方をのぞいた。
リナはゼロスの方をまったく見ていない。
「・・・・そ、そんな・・・・」
ゼロスはぼそっと呟いた。
しかし、敵のはちまきをとる手はとめない。
(こうなったら、何とかして目立ちましょう。そうすればこっちを見てくれるはず!)
ゼロスの瞳が更に鋭く光った。
「さあ、もっと敵を倒しましょう!もっと敵のいる所へいってください」
自分を乗せてくれている人達に指示を出した。
_____________________________________
なかなかゼロス君がかわいいですよね♪
それにしても、うまになってる人達ってだれなんだろう・・・・。
もしかして3年生?

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1990宣戦布告<5>桜牙 E-mail URL8/6-03:55
記事番号1986へのコメント

桜牙です。
さぁ、続きも読んでくださいね〜。
_____________________________________

ゼロスの大活躍で騎馬戦は時間より早く終わり、棒引きや部活対抗リレーも終わり残すは「因縁走」のみとなった。
個の競技は、参加者こそ少ないが生徒達の間では1番人気!!
体育祭ももうすぐ終わりだというのに、生徒達は異様な熱気に包まれる。
リナ達6人はトラックの中心に集まった。
このトラックは一周が200mある。
これを1人50mずつ走って、先に150m走りきった方のチームが勝ちとなっている。
その際、バトンやたすきなど不要な物は一切使わずただタッチすれば良い。
毎年そういうルールだった。
が・・・・・。
いきなりアナウンスが入る。
『え〜、皆様。今年から因縁走に新しいルールが加わりました。150mは区切りが悪いと言うことで
今年からは200メートル、つまり最後の人は100m走る事になります。参加者の6名はがんばってください!!』
「・・・・・・・・・うそでしょう?」
「いいえ、本当ですよ♪最後は僕達ですからがんばりましょうね、リナさん」
「リナ、今回は負けるわけにはいかないんだがんばれよ・・・・・・アメリアがかかってるんだからな!」
「リナさん、がんばってくださいね」
「おぉ!!リナ殿、アメリアの友達ならぜひ負けてくれ!!こやつにわしの愛娘をやるわけにはいかんのだ」
「あんたに恨みはないが、ミリーナと俺の為に負けてくれ」
・・・・・みんなそれぞれ勝手な事を言う。
リナのこめかみに青筋が何本か見え隠れしているというのに・・・・・。
(ずいぶん勝手な事をいってくれるじゃない・・・・・・何が何でも勝ってやる!!)
リナの闘志がめらめらと燃えはじめた。

実はこの競技が始まる前、つまり部活対抗リレーの時・・・・・・・。
ゼロスは生徒会室に来ていた。
ゼロスの目の前にいるのはヴァルガーヴ。
そう、生徒会長は3年のヴァルガ―ヴなのだ。
素行が悪く絶対に当選しないだろうと思われていたのだが、同じく3年のフィリアのおかげで当選した。
そのフィリアは今、副会長をやっている。
息の合う二人は仕事を次々とこなしかなりの評価を得ていた。
「こんにちわ、ヴァルガーヴ先輩。暇そうですね」
嫌味たっぷりに言うゼロス。
だが、ヴァルガーヴは相手にせずかるくうけながす。
「あ?何か用かゼロス」
「いえ、たいした用ではないんです。ちょっとお願いがありまして・・・・」
「お前が俺にお願い!?お前お得意の裏工作とかならする気はない」
「いえ、裏工作だなんてとんでもない」
ゼロスはわざとらしく驚いて見せる。
「どうせ、因縁走のことだろ?」
ヴァルガーヴはふんっと外の方を向いた。
外には盛り上がっているようす。
生徒達の歓声が生徒会室にまで届く。
「おや?僕が参加すること知ってたんですか」
「まあな、これだけ騒ぎになってれば誰でも知ってる」
「じゃあ、話は早い。距離を変えるように言ってもらえませんか?」
「・・・・距離?」
ヴァルガ―ヴが訝しげにゼロスの顔を見る。
ゼロスは珍しく両方の瞳を開くと、唇だけにこっと笑った。
「トラックは200mあるのに走るのは150mなんてつまらないじゃないですか」
「そうか?別にどうでもいいと思うぞ」
「だから、一組だけ100mにするように言って下さい。・・・う〜んとそうですね、最後の組で良いんじゃないですか?」
「・・・・・つまりお前達2人か」
「まぁ、そうなりますね」
・・・・・・・・・・・・・。
一瞬2人の間に静寂が訪れた。
二人は全く動かない。
先に動くのは・・・・・・・・・・・・ヴァルガーヴ。
「それならかまわない。この事が害になるのはリナ=インバースだけのようだしな」
ヴァルガーヴは唇の端を持ち上げてにっと笑った。
ゼロスはいつものニコ目に戻る。
「では、なるべく早くお願いしますね。もうすぐ始まってしまうので」
「はいはい、わかってるよ。せっかく俺が協力したんだから絶対に手に入れろよ?」
「いわれなくてもそうしますよ」
ゼロスはヴァルガーヴを残し生徒会室を出た───。
_____________________________________
これでも、一応ヴァルフィリ・・・・・・?
う〜ん、ちがうかも・・・・。
あまりその二人は意識して書いてないんですよね。
メインはゼロリナですから〜♪

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1991宣戦布告<6>桜牙 E-mail URL8/6-03:58
記事番号1986へのコメント

桜牙です♪
あとちょっとです!!
がんばって読んでください!!
おねがいします!!!!!
_____________________________________

───パァンッ!!──
とうとう、因縁走が始まった。
最初に走っているのはルークとミリーナ。
ルークはさすがに早いが、ミリーナも負けてはいない!!
やや遅れをとっているもののチャンスがあればすぐに抜ける距離だ。
2人とも汗も掻きつつも涼しい顔で走りぬける。
(さすが俺のミリーナ、思ったより全然早いな・・・・・・)
(・・・・・やっぱりルークは早いわね・・・・)
顔とは反対に心の中は結構あせっている2人。
タッチする所まであと10メートル!
ミリーナは一気にダッシュをして、ルークを抜く!!
────5メートル!!
ここでようやくルークがダッシュをかけた!!
────3メートル!!
二人が真横に並んだ!
────2メートル!!
ルークが心持ち早いか!?
────1メートル!!
おお〜!!ルークがミリーナを抜いた!!
────ここでタッチ!!
ルークはフィリオネルに、ミリーナはゼルガディスにタッチした。
数秒の差で先に走り出したフィルさんだが、ゼルガディスがあっという間に追いつく。
(・・・・・ここでわしが負ける訳にはいかん!!)
「うぉ〜っ!!ア〜メ〜リ〜ア〜、ワシは勝つぞ〜!!!!」
フィルさんは雄たけびをあげたかと思うと、一気にスピードアップ!
離されかかっていたゼルにくいつく。
一方ゼルもフィルさんの雄たけびには驚いたようだが懸命に走る。
(・・・・・アメリアはもらう!!)
口に出して思いっきり叫びたい衝動にもかられたが、クールな彼は心の中だけで叫んだ。
なんだかんだやっているうちに残り5メートルとなった。
この時点ではゼルが有利か!?
────3メートル!!
「うぉ〜!!!」
再びフィルさんは雄たけびだ!!
一気にゼルに追いつく!
────2メートル!!
ここで2人は横に並んだ〜!!
ややゼルの方が先を走っているが、たいして変わらない!!
────1メートル!!
ゼルはここで更にダッシュをかけた!!
それに対してフィルさんは────・・・・・・。
ここはやっぱり年のせいかこれ以上はスピードをあげられない様子。
かなり苦しそうな顔だ。
────タッチ!!
一足先にゼルがリナに、遅れてフィルさんがゼロスにタッチした!
二人は一気に走りぬける。
(・・・・・・あ〜ぁ、50mがよかったな・・・・・どっちにしてもゼロスには勝たせないわよ!!)
(さすがリナさん。女の子とは思えないほど早いですねぇ・・・・・・でも、僕は負けませんよ!!)
思い思いに2人はゴールを目指す。
今現在先に走っているのはリナだ!!
しかい、ゼロスはぐんぐんと追い上げてきている。
このままではそう経たないうちに抜かれてしまうだろう。
─────案の定、ゼロスがリナのとなりにならんだ!!
リナは小さく舌打ちすると、あと40メートルはあるのにスピードをあげる。
それに続いてゼロスもスピードをあげた!
再び2人は横に並んでしまう。
「・・・・はぁはぁ・・・勝たせないわよ!!」
苦しそうにリナが叫んだ。
ゼロスはリナのほうをちらっと見ると、走っているにもかかわらずにっこりと笑って返事を返す。
「僕が勝ってみせます」
そう言うなりゼロスは一気にダッシュをかけた!!
残りは後20メートルもある。
そこまでもつのか!?
(・・・・・ここで追いかけたら絶対にばてるわ。後10メートルしたら!!)
────リナは残り10メートル!!
ここで一気にダッシュをかけてゼロスを追いかける。
ゼロスは3メートルほど前!!
────残り5メートル!!
少しは差を縮めたものの、まだ追い抜く事は出来ないリナ。
ゼロスは余裕な表情で更にスピードをあげた。
(な!?まだスピードをあげられるの?・・・・・・・・でも、まけない!!)
心の中ではそう思ってはいるが体がいう事をきかない。
リナはこれ以上スピードをあげることが出来ない。
(なんでよ!!あとちょっとなのに!!・・・・・・・負けたくない・・・・まだやれる!!)
無理やりでもスピードをあげようとするリナ。
が・・・・・・・・。
『メタルオム君ゴォール!!』
生徒たちの間で歓声が沸き起こった。
ゼロスもにこっと笑う。
『ここで遅れてインバースさんもゴォール!!優勝は白チームです!!』
アナウンサーの声が頭のなかで大きく響いた。
_____________________________________
次でもう終わりです!!
がんばって次も読んでください。
駄文ですいませんが・・・・・・・・。

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1992宣戦布告<7>桜牙 E-mail URL8/6-04:03
記事番号1986へのコメント

桜牙です。
この話はこれで最後!!!
ここまで読んでくれた皆さん、どうもありがと〜〜〜〜〜〜〜♪
あとちょっとですよ〜。
_____________________________________

「・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・負けちゃった・・・・」
「僕の勝ちですね。一つだけいう事をきいてもらいますよ」
リナは息切れしているというのに、ゼロスは全く息が切れていない。
余裕に笑ってさえいる。
「・・・はぁ・・・・はぁ・・・・わかってるわよ!!」
ゼロスを思いっきりにらみつける。
ゼロスは気にせず笑うだけ。
『こらこら、そこ!これから一斉に願い事を聞くんですから勝手に進めないで、こっちに来て並んで下さい!!』
二人の間に注意のアナウンスが入った。
「じゃあ、並びましょうか」
「・・・・・はぁ・・はぁ・・・・先行ってていいよ。息きれちゃって・・・・」
「・・ふ〜む、しかたないですね。リナさん、ちょっと大人しくしていてくださいね」
ゼロスはリナのひざと背中の下に手を置いてそのままひょいと持ち上げた。
・・・・・・・・・・いわゆるお姫様抱っこ。
一瞬呆気に取られたリナだったが、正気に戻り暴れ出す。
「ちょっと!!はなしてよ!!ゼロス!!」
「暴れないで下さいって言ったでしょう?そこまで行ったら下ろしますよ」
ゼロスは言った通り並ぶ所まで行くとすぐにリナを下ろした。
顔が少し赤くなっているリナはすぐに離れる。
そこに待ち構えていたアナウンスが入った
『さぁ、白チームの皆さん!!一人ずつ願いを言って下さい。まずは第一走者の方から』
ルークが1歩踏み出してミリーナの前にたった。
会場はシ〜ンと静かになる。
「え〜と・・・・その・・・・ミリーナ!!」
「なに?」
「俺の事どう思ってるか教えてくれ!!もちろん俺はミリーナが好きだ〜!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・なぜか皆があとずさった。
視線がミリーナに集中する。
「・・・・嫌いじゃないわ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一同沈黙。
が、ルークはこれで満足な様子。
「そっか、嫌われてなかったんだ!!よかったぁ、好きだ〜ミリーナ!!!」
・・・・この2人はほおっておこう。
『・・・・・次に行きましょう』
フィルさんがゼルの前に立った。
「約束は絶対守ってほしいのだが、いいかな?」
「・・・・・それでアメリアが幸せになれるのなら」
フィルさんはふっと優しく笑った。
「じゃあ、お主がアメリアを絶対に幸せにすると誓ってくれ」
「・・・・・・・・許してくれるのか!?」
「さぁ、今誓ってくれ」
「わかった。俺が絶対にアメリアを幸せにする!!」
辺りからは歓声と拍手が一気に沸き起こった。
『おお!!意外な展開を見せてくれましたね〜!さぁ、最後は注目の二人です!!』
ゼロスがリナの前に立つ。
リナは無表情でゼロスの言葉を待つ。
「リナさん」
「なに?早く言ってよ」
「僕と付き合ってください!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・またまた一同沈黙。
『あのう・・・・・この競技は合コンじゃないんですけど・・・・・・』
遠慮がちなアナウンスが入った。
「ほっといて下さい。勝ったのは僕たちなんですから!!・・・で、リナさんダメですか?」
「・・・・卑怯よこんなの。因縁走のお願いは絶対にきかなきゃいけないんでしょう?」
「それはそうですが、無理にとは言いません。リナさんの意志に任せます」
ゼロスが真正面からリナをみつめる。
リナは絶えきれずに視線をはずした。
「リナさん、僕の事嫌いですか?」
「嫌いではないわ」
「僕より好きな人はいますか?」
「・・・・え〜っと・・・・・・・姉ちゃんかな」
「女性は抜いてください」
「・・・・・・え〜っと・・・・いない、かも」
「じゃあ、僕のこと好きですか?」
前は嫌っていたのだが、話してみると結構おもしろいので嫌いではなかった。
だが、そういう風に意識した事もない。
リナは今までにないほど悩んだ。
「・・・・わかんない」
「そうですか。じゃあ、今日はここまでにしておきましょう。でも僕の気持ちは覚えておいてください」
「・・・え?」
「僕はリナさんが好きです。これだけは覚えておいてくださいね。まぁ、今は彼氏候補ってとこですね」
「な!?」
顔を赤くして口をパクパクさせているリナ。
こう言う事が苦手らしい。
一方ゼロスは最後まで余裕の笑みだった。

この2人がくっつくのはもう少し後の事。
どうやらゼロスが待ちきれずにいいくるめたらしい。
しかし、リナも徐々に自分の気持ちに気づき幸せな様子♪
_____________________________________
はぁ・・・・・長かった・・・・・・・・・。
こんかいはちょ〜っときつかったです!
読んでいた皆さんも大変だっただろうなぁ・・・・・。
ご苦労様です、そしてありがとうございました。
何でもいいのでコメントをいただけると嬉しいです。
では、桜牙でした(ぺこっ)

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2035最凶の男桜牙 E-mail URL8/14-03:15
記事番号1986へのコメント

こんにちわ、桜牙です。
最近色々と忙しかったので話を書いていなかったのですがなんとか一つ出来ました。
ゼロリナで、結婚してから数ヶ月後です。
いわゆる新婚さんです♪
いつもよりゼロスが魔族っぽくなりました。
_____________________________________

「はぁ、最近つまらないわね〜。息子は結婚しちゃうし嫁はいじめがいがないし・・・」
何もない闇の中呟いているこの美しい女性はもちろん我らがゼラス様!!
息子もとい部下のゼロスが結婚してからというもの、する事がなくて暇を持て余している。
最初は嫁をいじめて楽しもうとしていたようだがそう簡単にいじめられる嫁ではなかった。
こちらが何かをすればすぐに生への賛歌をうたう・・・・・・・。
これがまたよく効く歌で、気分が悪くなる事請け合い・・・・・・・。
毎日毎日闇の中で歌を歌って退屈を紛らわせていた。
「う〜ん、今日は何を歌おうかしらね」
両腕を組んで今まで歌った事のない歌を探す。
そこにふっと懐かしい気配が漂った。
「・・・・・ゼロス?」
間違えるわけはない。
自分がよく知っている気配。
紛れもなくゼロスだ。
「あら、どうしたの?まだ仕事はないから帰ってこいなんて言ってないわよ?」
「・・・・・・ゼラス様」
いつもより小さく押し殺したような声。
ゼロスは一回大きく深呼吸すると一気に吐き出す!!
「聞いてくださいよ!!!リナさんってばひどいんですよ!!!」
・・・・・・・・・・・・。
(なぁんだ、夫婦喧嘩ね・・・・・・・くだらない・・・・・・)
ゼラスは冷めた目でゼロスの様子を見る。
ゼロスは一切気にせずに事情を話し始める。
「今日の昼の事なんですけど、リナさんはお昼御飯の用意を買いにお店に行ったんです」
きちんと正座をして話すゼロス。
だが、行儀よくしているがものすごい剣幕だ・・・・・。
ゼラスはただただ呆れた。
(・・・・・べつに話してなんて言ってないのに)
「僕は泊まっている宿で待ってたんですけど帰りが遅いので心配になって迎えに行ったんです」
「・・・・・・・何が心配だったのよ・・・・あのリナ=インバースよ?」
「今はリナ=メタリオムです!!僕の奥さんなんですから心配ぐらいします!!」
「・・・・・・・あっそう・・・」
「で、そんな事はいいんです!!僕が探しに行ってそこで見たものは・・・・・・・・」
片手を思いきり握ってフルフルと振るえている。
よほど頭にきているらしい。
いつもだったら閉じてにっこりと笑っている瞳も今日は全開で鋭い光を放っている。
(・・・・・どうせ他の男といたんでしょうね・・・)
「僕以外の男ににっこりと微笑んでいるリナさんだったのです!!」
「・・・・・・やっぱり」
ゼラスは吹きだしてしまいそうなのを必死で抑えた。
くだらない、あまりにもくだらなすぎる。
ゼラスにはゼロスの話がくだらなくて効いて損したような気になった。
だが、ゼロスにとっては一大事なのだ。
「ね?ひどいと思いませんか!?・・・・・・僕にさえ滅多に微笑んでくれないのに・・・・」
(・・・・そっちが本音か・・・・・・)
ゼラスは思わずため息が出てしまう。
「で、その後どうしたわけ?」
「もちろんその男にはお仕置きしましたよ」
「・・・・・・・・どういうおしおき?」
聞きたくはないがとりあえず聞いてみる。
運がよくても半殺し、運が悪ければ・・・・・・・・・。
「まず、リナさんの笑顔を見た両目を潰して両腕を引き裂いてカタート山脈に捨ててきました」
あっさりというゼロス。
口調はあっさりとしているが内容は恐い。
おそらくその男の命はもうないだろう。
「あ〜あ、カタートに捨てたの?手の込んだ事するわね〜」
「それでもまだゆるせません!!」
「で、奥さんはどうしたの?いくら腹が立っても奥さんは殺せないんでしょう?」
まだまだこの子もあまいわね、と心の中でぼやく。
自分の物にならなければその場で殺す。
それが魔族のやりかただ。
だが、それがゼロスにはできないことはよく知っている。
「・・・・はい、出来ませんでした」
「じゃあ、どうしたわけ?」
「僕がその男を殺す所を全て見せました。貴方が悪いんですよってささやきながらね」
「ふ〜ん、それで頬をひっぱたかれたのね?」
ゼロスは慌てて鏡を取り出して自分の顔を見る。
顔には跡などどこにもない。
・・・・・・魔族なんだから跡などつくはずもない。
「・・・・ひっかけましたね?」
「ひっかかる方が悪いのよ♪それより早く奥さんのもとに帰ってくれない?」
「そ、そんなぁ〜向こうが謝ってくるまで絶対に帰らないといって出てきたんですよ〜?」
「そんなの知らないわよ、私には関係ないわ。さっさと帰って仲直りなさい」
「今回は絶対に帰りません!!」
「ふ〜ん、そう?」
ゼラスの唇が意味ありげにつりあげられた。
さっと右手を上げるとゼロスのほうに向ける。
「じゃあ、強制送還しかないわね♪」
次の瞬間、ゼロスの姿は消えた─────!

「ゼラス様!?・・・・・・あれ?ここは」
「宿屋よ」
目の前にはよく知っている少女。
顔を見なくても声だけでわかるくらい怒っている。
「あたしが謝るまで帰ってこないんじゃなかったの?」
「強制送還されちゃったんですよ」
「ふ〜ん、言っとくけどあたしは謝る気はないわ。あんたが悪いんだからね」
「リナさんが悪いんです!!」
「あたしのどこが悪いって言うの!?」
リナは今にも殴りかかりそうなほど怒っている。
「あんな知らない男なんかににっこり微笑んでたじゃないですか!!」
「・・・・・・は?」
「僕にだってほとんど笑ってくれないのに!!しかもあんなに嬉しそうに・・・・・・・」
「そりゃそうよ、あたしの財布拾ってくれたんだから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
二人の間にいや〜な沈黙が続く。
運悪くもその男はリナの財布を拾っただけで殺されてしまったようだ。
運が悪いにもほどがある。
感謝こそされても殺されるおぼえはないだろうに・・・・・・・。
「・・・・・・・そうなんですか?」
「そうよ!それだけであの男の人殺しちゃうしあたしのせいだとか言うしわけわかんない!!」
「・・・・・・・・そうだったんですか・・・・すいませんでした」
「あたしは何もなかったからいいけどあの人はどうするのよ」
「まぁ、悪人に人権はないといいますし・・・・・・」
これはリナがよく使ういいわけ・・・・。
そもそもあの人が悪人かどうかは誰にもわからない。
もしかしたら善人かも・・・・。
「人のよさそうな人だったわよ?」
「魔族にしたら悪人です!!」
「そんなめちゃくちゃな・・・・・・」
リナはため息を吐いた。
勘違いでしたで済まされる事ではない。
何しろ人が殺されてしまったんだから・・・・・。
魔族にとっては何ともない事でもリナは人間だ、どうしても気になってしまう。
「しかたない、明日にでもお墓を作ってあげてお墓参りしましょ」
「え〜、なんでそんな事僕達がするんですか?」
「あんたが殺したからでしょう!!」
「・・・・だってそれは・・・」
「とにかく!せめてお墓ぐらいは作ってもらうわよ、いいわね!!」
「・・・・・・はい」
有無を言わせぬリナに、ゼロスははいと言うしかなかった・・・・・・。
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え〜っと、どうでしたでしょうか?
コメントをいただけると嬉しいです。
では、桜牙でした(ぺこっ)

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2038さ、最凶・・・ですね塚原 楓 E-mail 8/14-13:25
記事番号2035へのコメント

 こんにちわ。前回のはすみませんでした。いや〜、慣れないことはするもんじゃないですね。でもやらないと慣れないけど。

 リナ=メタりオム・・・いいですね〜(はあと)
 喧嘩するたびにゼロスが家を出るというのも(^^;)
 「実家に帰らせていただきます」とか言うのかな、やっぱり。
 それにしても、財布を拾っただけで殺された人って淋しいな〜。よっぽど運のない人だったんでしょうねえ。

 できれば夫婦生活ものぞいてみたいですね。らぶらぶなのかしら。って、絶対そうだろうけど。だってゼロスが・・・。

 それでは。次も楽しみにしています♪
 
 

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2048本当に最凶でしょう?桜牙 E-mail URL8/16-04:38
記事番号2038へのコメント

わ〜、またまたコメントありがとうございます!!
あはは、この話を書き終わった時にすぐに想いついたんですよ。
いくらなんでも、名前も出してないのにあのまま終りじゃかわいそうですし・・・。
せめて題名にぐらい出してあげないとね♪
では、このへんで。
桜牙でした(ぺこっ)

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2087この子誰の子あたしの子!?桜牙 E-mail URL8/21-03:15
記事番号1986へのコメント

こんにちわ、桜牙です。
このツリーはゼロリナで書いているのでひたすらゼロリナだけ載せようと思ってます。
このツリーが消えたらまたガウリナを書こうかな〜。
まぁ、とにかく今回の話もゼロリナです♪
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・・・・・はっきりいって何も言えなかった。
目の前にある光景がとてもじゃないけど信じられなかったから。
だって・・・・・・だって・・・・・・・・・・なんであいつが子供を連れてるなんて思うのよ!!
しかも・・・・・しかも・・・・・・しかも〜!!!!!・・・・・・・・・あの顔は・・・・・・。

事の起りはあたしが夕食を食べ終わった時だった。
いつも通りメニューを制覇して気分よく部屋に戻ろうとしたその時にあいつは現れたのだ。
・・・・・・・しかも子連れで!!!
その子は明るい栗色の髪で所々はねている。
そんでもってなかなかの美少女に育ちそうな雰囲気。
華奢な体つきでパッチリとした大きな瞳。
・・・・・そう、あたしそっくりなのよ・・・・。
違うのは瞳の色と髪型だけ。
あたしの瞳は紅。
あの子の瞳は綺麗な赤紫だった。
髪は肩につくかつかないかというぐらい。
まるであたしとゼロスの間に生まれたような姿・・・・・・。
ここではっきりいっておくが、あたし達は断じて何もしていない!!
無罪よ!!本当に無罪なの〜!!!!
あいつが最初に言ったのはいつも通りのあいさつ。
「こんにちわ、リナさん♪」
いつもより嬉しそうなのは気のせいだろうか。
いや・・・・気のせいではないだろう・・・・・・。
あたしはどうしても気になる事を先に聞く事にした。
「その子は誰の子?」
ゼロスはにっこりと笑うとまず自分を指差した。
そしてそのままその指はあたしの方向へ・・・・・・・。
「見てわかりませんでしたか?おかしいですね〜、こんなによく似ているのに」
「ね〜ね〜、パパ。この人がセレスのママなの?」
どうやらこの子はセレスと言うらしい。
てっきり『ゼレス』とか『ゼリス』とかだと思ったわ・・・・・・。
「そうですよ、セレス。顔があなたとそっくりでしょう?」
最後のセリフはリナに向けられたものだった。
急に話を振られて驚いたリナ。
返事がしどろもどろになってしまった。
「え?あ?そ、そうかもね〜」
「さあ、セレス。ママにごあいさつしてくださいね」
「は〜い♪はじめまして、ママ!!セレスっていうの!!」
セレスはリナの前でぴょこんとお辞儀をすると、かわいらしく笑ってみせた。
「はじめまして、セレスちゃん」
とりあえずは挨拶をするリナだがまだ納得がいかない様子。
それもそのはず、リナには子供など生んだおぼえはないのだから。
セレスは3歳から4歳ぐらいに見える。
その頃あたしはゼロスに知り合ったばかりだし、子供ができるようなことはしていない。
・・・・・・もしかして寝てる間に?
・・・・・んなわけないか、いくらなんでも気づくわよね〜。
「ねぇ、ゼロス。あたしは子供を産んだおぼえはないんですけど?」
「はっはっは、細かい事なんて気にしちゃいけませんよ」
「きゃははは♪セレスはママの子だよ。僕知ってるもん」
「え?男の子なの?」
リナがきょとんとした顔でいった。
「えぇ、もちろん男の子ですよ。髪を短くしたんですけどそれでも女の子に見えますか?」
「見えるもなにもあたしそっくりの顔なのよ?女の子だと思ったわよ」
「みんなは可愛いっていってくれるよ、ママそっくりねって♪」
セレスは嬉しそうに話す。
・・・・・・ん?ちょっとまて!!
「どういうこと?この子は今までどこにいたの?」
「それは秘密です♪」
「秘密だよ〜♪」
ゼロスに加えてセレスまで同じセリフを言う。
あたしは頭が痛くなった。
これからどうなるんだろう・・・・・・・・・・・。
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さ〜って、この話はいかがでしたでしょうか?
まだまだ続きますよ〜。
コメントなんかいただけるとすっごく嬉しいです!!
では、桜牙でした(ぺこっ)

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2089あなた(リナ)の子じゃないの?葉夢 E-mail 8/21-06:34
記事番号2087へのコメント

 はじめまして〜(だと思う……) 葉夢っていいます。
 感想書かせてもらいますね。

 おおっと! (←いきなり変わる奴)リナに子が出現!?
 いや〜やりますね〜リナも。
リナ「んなわけないでしょーがぁぁっ!」
 すぱこ〜ん!
 ……これ以上言うのやめときます……でないと私の命が……

 とにもかくにも、続き(あるんですよね?)を楽しみにまってま〜すっ!
 短くてすいません。

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2096さぁ、どうなんでしょうね〜?桜牙 E-mail URL8/23-03:31
記事番号2089へのコメント

はじめまして、桜牙です。
コメントありがとうございました。
一体あのこはなんあのでしょうね〜?
実は私自身何も決めていないんですよ・・・・・・・。
本当にどうしよう・・・・・。

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2097この子誰の子あたしの子!?<2>桜牙 E-mail URL8/23-03:34
記事番号1986へのコメント

こんにちわ、桜牙です。
では続きをどうぞ〜♪
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セレスをようやく寝かしつけ、逃げようとしたゼロスをとっ捕まえてあたしは食堂に連れてきた。
セレスの前で話し合いをしようものならすぐに起きてしまう。
スリーピングをかけておけば平気かと思い、最初は部屋で話す気だったのだがなぜかセレスにはスリーピングが効かなかった。
効きにくい体質なんだろうか?
まぁ、それは後で考えるとしてまずは先にゼロスを問いつめないとね・・・・・・・・。
「ゼロス、あの子はどこから連れてきたのよ?」
「さっきから言っているように、僕達の子供ですってば〜」
「あたしは子供を産んだ思えはないわよ!!」
思わず机をバンッと叩いてたちあがってしまった。
周りの視線がリナに集まる。
「・・あは・・・あはは・・・気にしないで♪・・・・・・」
まわりにとりあえず謝るが、視線は相変わらず冷たい。
店の店主も迷惑そうな表情をしている。
「リナさんってば、そんなに大声出したら迷惑ですよ?」
・・・・・・・誰のせいよ・・・・。
今すぐこの場でゼロスをふっ飛ばしたい衝動を抑えて、あたしは話を元に戻す。
「で、本当の所は何なのよ?」
「だ〜か〜ら〜、証真証明僕達の子供ですよ。顔見ればわかるでしょう?」
ゼロスがやや呆れた顔で答えた。
呆れてるのはあたしよ!!あたし!!
「いきなり子供つれて来られてあたしの子ですなんて言われても信じられる訳ないでしょう」
「そんなこと言われても、僕達の子供としか言いようがありませんよ」
「あたしは子供を産んでないのよ?それなのになんであたしの子供なのよ」
「顔はリナさんそっくりですし、生まれつき半魔族なんです。ほら、僕達の子供でしょう?」
「確かに顔は似てるけど・・・・・・・・・・・・。あたしは子供を産んだことは一回もないの!!」
「ふ〜む、困りましたね」
も〜やだ、困ってるのはあたしなんだってば・・・・・・。
心の中でだけ呟いたつもりだったが、顔にはっきりと出ている。
「そんなに困った顔しないで下さいよ、あなたは笑っているのが1番ですから」
「なっ・・・魔族がなにいってんのよ!!」
「おやおや、顔が赤いですよ?具合でも悪いのですか?」
ゼロスの顔には言葉とは裏腹に意地の悪い笑み。
周りの人からはいつもと同じ笑みにしか見えないだろうが、リナにはほんの少しの変化でもわかる。
こういう時には何を言っても無駄だと、経験上知っている。
セレスについては絶対に口を割る気はないのだろう。
今日はもう眠いし、明日何が何でも聞き出してやるわ!!
そう決めるとリナの行動は早かった。
「もう今日はいいわ、あたしセレスと寝るから。おやすみ〜」
「え?あ、ちょっと、リナさ〜ん!!」
後ろから呼びとめるゼロスを無視してさっさと部屋に戻ってしまった。
しかし、残されたゼロスは残念そうな顔はしていない。
どちらかと言うとこうなる事を望んでいたような・・・・・・・。
ゼロスはすっと立ちあがると、何食わぬ顔で外へ出た。
そして、外からリナとセレスがいる部屋を見上げそのまま闇へ消えてしまった───

「あとはセレナですね・・・・・・・・・」
何も無いはずの空間から声だけが響いた。
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あ〜あ、話が広がってきちゃいましたね・・・・。
収拾がつかなくなったらどうしましょう・・・。
何かコメントいただけると嬉しいです!!
では、桜牙でした(ぺこっ)