◆−タッフィー (ゼルアメ)−ミーナ(8/30-00:49)No.2128
 ┣Re:タッフィー (ゼルアメ)−さいとうぐみ(8/30-22:08)No.2134
 ┃┗Re:タッフィー (ゼルアメ)−ミーナ(9/2-19:00)No.2151
 ┣Re:タッフィー (ゼルアメ)−うさびん(8/31-00:12)No.2136
 ┃┗感想ありがとうございました−ミーナ(9/2-19:02)No.2152
 ┗おまけ−ミーナ(9/3-02:04)No.2160
  ┗Re:おまけ−うさびん(9/3-23:08)No.2162


トップに戻る
2128タッフィー (ゼルアメ)ミーナ 8/30-00:49



はじめましてです。
初めての書き上げものなので、上手くありませんが、
感想などいただけたらうれしいです。



タッフィー

――人はみな それぞれの環境の中で
別々の空気を食べて生きている
おいしくても まずくても
それがみずから選んだ味―――

「ふーー 疲れたな いったん休憩にするか」
さっきまで読んでいた魔道書を閉じ、大きく背伸びをする。
窓の外はもう真っ暗になっていて、空には三日月がみえていた。

コンコンコン
「開いているぞ」
そう言ってやると、ゆっくっりと入り口のドアが開いた。
「こんばんはです。ゼルガディスさん」
「アメリアか、どうしたんだこんな時間に?」
とことこと部屋に入ってきたアメリアを、手招きをして自分の隣に座らせた。
「差し入れです。疲れたときには甘いものがいいって聞いたんで」
はい、といってアメリアが俺の前に小さなお菓子の袋を差し出す。
「なんだこれは?」
袋から一粒取り出すと、キャラメルのようなものが現れた。
「これはタッフィーっていうんです。砂糖とバターを煮固めたお菓子で『天国の味』がするんですって。これを買ったとこのおねーさんがそー言ってました」
アメリアが得意げにタッフィーの説明をする。
「天国の味か。アメリアは食べてみたんだろ、美味かったか?」
「私もゼルガディスさんと一緒に食べようと思って、まだ食べてないんです」
そう言ってアメリアも袋からタッフィーを取り出す。
そして、にっこり笑ってそれを口の中に入れた。
「甘くておいしぃーですぅ」
よほど美味かったんだろう、アメリアはにこにこして、俺に早く食べてみるように促す。
ぱく
・・・・・・・・・
「・・・・・アメリア。本当にこれが甘くて美味しいのか・・・・・」
口に入れたそれははっきり言ってまずかった。
しかも、やたらと甘ったるいにおいが口の中にひろがる。
「え?おかしいな。ゼルガディスさんの食べたのがはずれだったのかな。
私のはすっごく甘くて美味しいのに・・・・」

・・・・・そうだ!!
俺はアメリアの顎をつかんで上を向かせ、その唇に口付けた。
「・・・・んっ・・・・・・んんっ・・・・」
アメリアが驚いて声をあげているらしい。
俺はそれには取り合わず、舌をアメリアの口の中に入れていく。
そして、アメリアの口に自分がさっきまで舐めていたタッフィーをいれ、アメリアのを俺の口に持ってくる。
やりたいことは終わったが、せっかくの機会なのでもう少しアメリアをあじわおう。
俺の舌をアメリアのそれに絡ます。
最初はじっとしていたアメリアの舌がだんだんと俺のにこたえてくる。
「・・・・・・・んっ・・・・・・・んーんっ・・・・」
さっきとは違った甘ったれたような、切ないような声が聞こえる。
しばらくして、アメリアの体から力が抜けてきたところで、その唇を開放してやった。

「ゼルガディスさん。いきなり何するんですか」
怒ったようにアメリアが俺に視線を向けてくるが、そんなに潤んだ瞳で、真っ赤になって言われても可愛いだけである。
「味が同じかどうか交換しただけだ」
俺はアメリアと視線を合せないようにそっぽを向いて言う。
さすがに、ちょっとやりすぎた。
理性が・・・・切れそう・・・・
「で、味はどうでしたか?」
アメリアのせりふに答えようとした瞬間、部屋に何かに気配が急に現れた。

『今まで食べていた空気はおいしかった?』
俺達の目の前に白い衣装を着た30代の女が現れていた。
敵意は無いようだが・・・・
魔族でも神族でもない。
「どういうことだ!!」
俺の質問には答えず、女は同じ言葉を繰り返した。
『今まで食べていた空気は美味しかった? YES? NO? 』
「美味しかったです」
アメリアは女を指差してはっきりと言い放った。
『あなたは?』
俺に対して女が視線を向ける。
・・・俺は・・・・俺の今まで食べていた空気は・・・・美味かったのだろうか…それとも・・・・
・・・・・・・まずかったのだろうか…・・・・俺の・・・・・・食べていた…・・・・空気は・・・・

「NO ――といいたいところだが、ここにいい調味料があるから美味いんだろうなぁ・・・」
俺のせりふに女は『OK』といって消えていった。

「ゼルガディスさん 今のってなんだっったんですか?それにさっき言ってた調味料ってなんですか?」
「なんだろうな 俺にもわからんさ」
何とか俺から聞き出そうとしてるアメリアの頭を俺はしばらくなでていた。

―――タッフィーを食べた人の吐息に集まってくるのは『天使』
質問に「NO」と答えるのは、人生に絶望した人々
       だから、行きましょう 天国へ   ―――――
    


トップに戻る
2134Re:タッフィー (ゼルアメ)さいとうぐみ 8/30-22:08
記事番号2128へのコメント

ミーナさんは No.2128「タッフィー (ゼルアメ)」で書きました。

>「・・・・・アメリア。本当にこれが甘くて美味しいのか・・・・・」
>口に入れたそれははっきり言ってまずかった。
>しかも、やたらと甘ったるいにおいが口の中にひろがる。
ゼルは甘いものが嫌いなんですよね。

>「え?おかしいな。ゼルガディスさんの食べたのがはずれだったのかな。
>私のはすっごく甘くて美味しいのに・・・・」
今まで、はずればっかりの人生だったからなぁ…
>
>・・・・・そうだ!!
>俺はアメリアの顎をつかんで上を向かせ、その唇に口付けた。
えっ!!(期待度50%)

>「・・・・んっ・・・・・・んんっ・・・・」
>アメリアが驚いて声をあげているらしい。
>俺はそれには取り合わず、舌をアメリアの口の中に入れていく。
>そして、アメリアの口に自分がさっきまで舐めていたタッフィーをいれ、アメリアのを俺の口に持ってくる。
>やりたいことは終わったが、せっかくの機会なのでもう少しアメリアをあじわおう。
やん・・

>俺の舌をアメリアのそれに絡ます。
>最初はじっとしていたアメリアの舌がだんだんと俺のにこたえてくる。
>「・・・・・・・んっ・・・・・・・んーんっ・・・・」
>さっきとは違った甘ったれたような、切ないような声が聞こえる。
>しばらくして、アメリアの体から力が抜けてきたところで、その唇を開放してやった。
うーん・・・最後までいかなかった…(こらこら)
>
>「ゼルガディスさん。いきなり何するんですか」
>怒ったようにアメリアが俺に視線を向けてくるが、そんなに潤んだ瞳で、真っ赤になって言われても可愛いだけである。
>「味が同じかどうか交換しただけだ」
>俺はアメリアと視線を合せないようにそっぽを向いて言う。
>さすがに、ちょっとやりすぎた。
>理性が・・・・切れそう・・・・
なかなか切れないところが、ゼルですね。

>「で、味はどうでしたか?」
私、この瞬間、アメリア味と叫びました…(恥ずかしい)

>
>「NO ――といいたいところだが、ここにいい調味料があるから美味いんだろうなぁ・・・」
アメリアは、ミルクの味がすると聴いた事が…(マジ!?)>    
>
>
一番始めに感想書けました!
アメリアのためにぶちきれちゃうゼルは、好きです♪(?)
では、これからも、ラブラブナゼル×アメを書いてください!

トップに戻る
2151Re:タッフィー (ゼルアメ)ミーナ 9/2-19:00
記事番号2134へのコメント

さいとうぐみ様
感想ありがとうございました。
こんな細かく書いていただけてうれしいです。
それに間違いがあるのにも気づかせてもらえました。気をつけなくては…(汗;)

>ゼルは甘いものが嫌いなんですよね。
そういえば…(反省)

>今まで、はずればっかりの人生だったからなぁ…
・・・・・・だから、少しサービスしてみました。(↓)

>えっ!!(期待度50%)
>やん・・
>うーん・・・最後までいかなかった…(こらこら)
サービスのキスシーン(はあと)でした。
本当はタッフィーを交換したとこまでの予定だったのに…
私とゼルの煩悩が原因でこうなりました。てへ

>なかなか切れないところが、ゼルですね。
私はゼルもガウリイと同じくらい辛抱強いとみてます。

>私、この瞬間、アメリア味と叫びました…(恥ずかしい)
>アメリアは、ミルクの味がすると聴いた事が…(マジ!?)
ほっぺとか、ぷよぷよで赤ちゃんぽいからなんでしょうか?

トップに戻る
2136Re:タッフィー (ゼルアメ)うさびん 8/31-00:12
記事番号2128へのコメント

はじめまして。わたしはうさびんという者です。
「タッフィー」読ませていただきました。とってもいいお話ですね。
なんか、強引なゼルもいいです。それにアメリアの子供っぽい面と色っぽい面
併せ持ったところもとても好きです。
 それから、精霊?が出てきて・・『あれは何だったのかしら??』っていう、
二人で夢を見ちゃったわ的な(なんだいそれ)ラストも私のツボでした。
なんだか、よくわからない感想ですみませんがとにかく、おいしいですね(笑い)
次も期待してます。がんばって下さい。
 

トップに戻る
2152感想ありがとうございましたミーナ 9/2-19:02
記事番号2136へのコメント

うさびん様。
感想ありがとうございました。
しかも誉めていただいちゃって。うれしいです。

「おまけ」で説明みたいのを書いてみました。
こちらも読んで頂けるとうれしいです。
(こっちは本編とはイメージが違いすぎるので、気をしっかり持ってお読みください)

次もがんばって書かせてもらいますので、また感想などをいただければ幸いです。

トップに戻る
2160おまけミーナ 9/3-02:04
記事番号2128へのコメント

こんにちは。 ミーナです。
本文だけだとタッフィーについてわかりにくそうなので説明兼ねてこんな文を書いてみましたが、いかがでしょうか?
なお、本編のほうと話の雰囲気がまったく違ってきてますので、ご注意ください(笑)


「いやー ゼルガディスさんてばタッフィー食べたのに平気だったんですか。残念」
どこからとも無く若い男の声が聞こえてくる。
相手はもちろんわかっている。
「おい、ゼロス。出て来い!!」
俺の声と同時にさっきまで女がいた場所に、ゼロスが現れた。
奴は足を組んで、何も無いところに腰掛けている。つまり、空中に座るようにぷかぷかと浮いているのである。
「貴様 いつからそこにいた!」
「やだなぁ。ゼルガディスさんてばそんなに恐い顔して(はあと)」
やたらと楽しそうなゼロスの声。
どうでも良いが、語尾に(はあと)はやめてほしい。
最初から食えない奴だとは思ってたが、だんだんひどくなってる気がする。
やっぱりあの自称美少女天才魔道師の影響なのだろうか・・・・・
「ゼロスさん。ちゃんと答えてくださいね。さもないと『人生ってすばさしい』って歌いますよ」
アメリアのせりふに、ゼロスの顔がこわばる。
「やめてくださいよ。アメリアさん。ちゃんといいますから。
最初からいましたよ。全部見させていただいてました」
『全部ぅぅぅぅ!!!!!』
俺とアメリアの声がハモル。
「はい。しっかり、ちゃーんと見ましたよ。この目で(はあと)」
いってゼロスは細い自分の右目を指差した。
全部って、全部って、全部って……
「全部ってのはあの女が来てからか?それとも俺があれを食ってからか?」
女が来たところからにしてくれ・・・・
だが現実は、無情だ。
「ゼルガディスさんがタッフィーを召し上がったところからですよ。ねっ アメリアさん」
――― ぽん ―――
アメリアの顔が真っ赤に変わる・・・・・多分俺の顔もだろうが・・・・・
「ゼロスさん!あんまりです。覗きなんて悪です!」
まだ赤い顔したまま、アメリアが片足を魔道書の上にのっけて、人差し指をゼロスにむけている。
ぐらっ
本が崩れてアメリアがバランスを崩す。
「大丈夫か」
「はい。ありがとうございました」
俺に抱きかかえられていたアメリアがそっと顔を上げる。
合わさる視線。
「あのー お取り込み中すみませんが、僕もいるんですけど・・・・かまっていただけるとうれしいかなぁなんて・・・・・しくしく・・・・」
申し訳なさそうなゼロスの声が聞こえてくる。
そうかそうか、かまってほしいか。
なら・・・・・
「アメリア。歌え。おもいっきり!」
「はい!!」
アメリアの生命の賛歌が部屋いっぱいに響き渡る。
「・・・・うっ…・くっ・・・・くるし・・・・い・・・・」
ゼロスの奴が思いっきり苦しがっている。
当然の報いだ!!あの痴漢やろうめ!
「・・・・った・・・・タッフィーに・・・・つっ・・・ついて・・・知りたくありま・・・・せんか…」
「ゼロスさん。なにを知ってるんですか!」
アメリアの歌声がやんで、ほっとした顔をしてゼロスが話しはじめた。
「はぁ タッフィーっていうのは子供用のお菓子なんです。但し、千年以上も昔のものらしいですけど。この間、ここの図書館で古い魔道書を調べてましたら、たまたま作り方が載ってたもので(はあと)」
「じゃあ、私にタッフィー売ったのは…・」
「はい 僕です。甘いもの嫌いのゼルガディスさんがこんなに簡単に食べてくれるとは思いませんでした。アメリアさんのおかげですね」
ゼロスは細い目をもっと細くしてにこにこしている。
「つまり、アメリアを利用して、俺を実験台にしたんだな」
「そーとも言いますけど・・・僕としては、味見に協力してもらったつもりなんですが。
・・・・・・わぁ!! いきなり崩霊裂(ラ・ティルト)なんか唱えないで下さいよ。あたったら痛いじゃないですか」
とか何とか言いながらゼロスは空間を渡ってひょいひょいと呪文を避けやがる。
「まだ続きがあるんですよ。タッフィーはそれを食べた人の吐息に『天使』が集まって来て、質問するんだそうです」
「『今まで食べていた空気は美味しかった?』ってやつか」
「ええそうです。あれは今の現状に、満足しているかどうかの質問なんです。Yesだったらそのまま『天使』は消えて」
「じゃあNoだったらどうなるんですか」
「そのままさようなら、つまり死ぬってことです」
・・・・・それって……一歩間違えば大変なことになっていたんじゃ・・・
「『天使』が人殺しするんですか。間違ってます!!」
アメリアがゼロスに詰め寄っている。
目には“正義”の炎を輝かして。
「間違ってると僕に言われましても・・・・・・あれはスィーフィードの関連じゃありませんよ。どちらかというと精霊の一種みたいなものですね。あの見かけから、人間が『天使』と名づけただけでしょう。それに子供用のお菓子といったでしょ。子供みたいに現状に満足していれば全然問題が無いんですよ。質問の後『天使』は消えるんですから」
ってことは、言い換えれば大人はしぬかもって事じゃないか。
「・・・・ゼロス・・・・貴様死ぬかもしれない実験の実験台に俺達をしたんだな」
ふつふつふつ
怒りが込み上げてくる。
「ほら。僕って魔族ですから(はあと) 言いたい事も終わったんで。おじゃましました」
言ってゼロスは消えた・・・と思ったらまた出てきた。
「そーそー ゼルガディスさんの負の感情おいしかったです。ごちそうさまでした」
今度こそゼロスはいなくなり、
「貴様!!もう二度とくるなぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
俺の叫び声だけが部屋にひびいていた。


あとがき
気が付いたらゼルアメではなくて、ゼロスの一人舞台になってました。(おっかしいなぁ)
なんだかゼルのゼロスに対する扱いが、リナのそれに対する扱いに似いるような気がしますが、まあ気にしない気にしない。
ちなみに、タッフィーを作っているときのゼロスは、ピンク色のふりふりエプロンを着用しています。左手にボール持って、お右手に泡だて器持って、
「分量は・・・・このくらいですかね。次は“少々”? 少々って言われましたって。今度は“適量”? もっと細かく書いておいて下さると助かるのに。人間っていやですねぇ」
とか言いながら、作っていたと思われます。
想像してください
――――なかなか可愛いでしょ?
それでは、最後までお付き合いありがとうございました。
感想などをいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

トップに戻る
2162Re:おまけうさびん 9/3-23:08
記事番号2160へのコメント

こんばんわ。また来ました、うさびんです。

あら?そういうことだったのですか・・・。
私ったらまるっきり解釈違ってたようですね(汗)そうか、あそこでゼロスの仕業とかなっと
ピンとこなくてはいけなかったのですね・・・。読みが浅すぎました。
 ゼルもアメリアもあんな濃厚な「味の受け渡しシーン」を見られていたとは。

そういえば、NEXTでアルテメ塔?(でしたよね?)の時、ひよこの絵のついた
ダサかわいいエプロンしてるゼロス・・・かなり好きです。
しかもカオス風味っていうのはどんなもんなのか食ってみたいし・・・。

またゼルとアメリアのイチャイチャぶりが見たいです。
期待してますよ。フフフ。(こわい・・・自分が)