◆−想いは遠く闇に溶け−れみりあ=しふぉん(8/31-07:35)No.2140
 ┣あ゛あ゛あ゛、馬鹿やっちゃいましたぁぁあ!−れみりあ=しふぉん(8/31-07:41)No.2141
 ┗こっちがほんとの「想いは遠く闇に溶け」ですっ−れみりあ=しふぉん(8/31-07:54)No.2143
  ┣「想いは遠く闇に溶け」−さいとうぐみ(8/31-14:28)No.2146
  ┗Re:こっちがほんとの「想いは遠く闇に溶け」ですっ−うさびん(9/1-00:03)No.2148


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2140想いは遠く闇に溶けれみりあ=しふぉん E-mail URL8/31-07:35


はじめましてっ!
れみりあ=しふぉんと申します♪
れみりあ、あるいはれぃ、って呼んでください♪
(…感想下さる方が居なければ名前呼んでもらえないですけどね。・汗)
大のゼルアメ好きなので、これもゼルアメです。
ただし…すごく暗いと思います。ダークなつもりです。
それでも良い…と言うそこの正義なお方っ!
ぜひぜひぜひぜひお付き合い下さいませっ!


☆ ☆ ☆ ☆

想いは遠く闇に溶け−The princess of darkness−


あの日。
セイルーン郊外にあった教会は、突如として魔族に襲われた。
レッサー・デーモン達に周りを取り囲まれ。ここにいては助からないと…
あの女、クレィネはあの人を置いて自分だけ助かろうと、逃げた。
あの人の力を。自分が愛を誓うはずだった人の事を、信じずに。
自分だけ、逃げようとした。
そんな女を守ろうとして…
…合成獣−キメラ−の時だったならば、平気だったであろう攻撃で、彼は…。
彼にとって、敵でさえ、ないはずの、レッサー・デーモンに…。
わたしは、すぐ、彼を倒したデーモンを倒した。
そして、彼に駆け寄った。
「ゼルガディスさん…ゼルガディスさんっ!!
しっかりしてください!
お願いです…死なないで下さい!
…復活−リザレクション−!
誰を愛していてもいい。わたしを忘れ去ってもいい。
なんでもいいから…生きていて!」
「すまん、な…アメリア…。
どうも…復活でも、助かりそうに、ない…。」
苦しそうに、息も絶え絶えに喋る、ゼルガディスさん…。
「喋らないでください!」
「…アメリア。頼みが、ある…ひとつは、ただの…わがままだがな…。
あいつは…クレィネは、最低の女、だがな…。
…命だけでも、助けてやって、くれないか?
それから…お前のことだからな、やらないとは思うが…
自分で命を絶つな。絶対に。」
「ゼル、ガディス、さん…」
…何を言っていいのか、わからない。
「そんな事をしたら、あの世で会っても、口をきいてやらんからな。」
「…はい…」
「………。
…アメリア…本当は、きっと、ずっと、おまえを…想っていた…
今更こんなこと…言えた義理じゃないが、な…。
だから、頼む…笑ってくれ。」
「…はい…。わたしもずっと、ずっと、大好きでした…」
涙をぼろぼろ零しながら、笑みの形を作る。
「今はまだ、本当に笑えなくなくても…いつか。
いつか本当の笑顔を…取り戻してくれ、よ…。」
ゼルガディスさんの瞳が…閉じる。
呼吸も。脈も。全て止まって、彼がもうここにはいないことを告げる。
「い、や…いやぁぁああ!
ゼルガディスさん!ゼルガディスさんっ!置いていかないで…!
…………………。」
…今、わたしに、出来る、ことは…。
彼の、冷たくなっていく唇に口付ける。
血と、死の味の、つめたい、最初で最後のキス。
レッサー・デーモン達の群れを、睨みつつ、背後の彼女に声をかける。
「…クレィネ=ファルグ、さん。」
わざと、フルネームで…旧姓になるはずだった、名字を付けて、呼ぶ。
「あなた…逃げようと、してました、よね…。
この、レッサー・デーモンの、囲みの中から。
つまり、逃げられるくらいの実力が…あるってことですよね。
あなたが、足手まといにならないようにここを離れようとしたってこと。
それくらい、わたし、ちゃんと、わかってますから。
だから、そうしてください。
それとも…わたしと戦ってくれますか?ゼルガディスさんの代わりに。」
振り向いて…彼女に向かって、にっこりと笑う。
唇を、彼女の愛した人の血で、紅く紅く染めたまま。

・エピローグ・
闇の中の彼女の旅立ち

もう、わたしは今までのわたしなんかじゃ、ない。
正義なんかじゃない。もう正義を語る資格なんかない。
彼の最後のわがままさえ…叶えられなかったんだから。
わたしは、王位継承権を放棄して、セイルーンを出た。
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンはもういない。
セイルーン王家の姫君ではなく、ただのアメリアとしての…
行く当てもない旅立ち。
彼のように自分の姿を元に戻すという目標もない…
彼女たちのように、新たな魔剣を探したりもしない…
何の目的もない旅立ち。
今までの、白い服はもう、着ない。
わたしの持つ、ゼルガディスさんのただ一つの形見の…
あの、赤いジュエルズ・アミュレットが血のように映える。
そんな深い闇の、黒の服。
今のわたしなら、そう…
あえて名乗るとしたら、「闇の使者・アメリア」。


☆ ☆ ☆ ☆


えっと、下手で暗いのに最後まで付き合ってくださってほんっとうにありがとうございますっ!

サブタイトル(じ・ぷりんせす・おぶ・だーくねす)…付けるかどうか悩んだんです、一応…。
なにせ…ナ○シコから持ってきてどーする。ですし…(ちょっとしか変えてないし。)
でも合うから…まぁいっか、と。(笑)
にしても暗いです。ひたっすら暗いです。
手近のスレもゼルアメもロクに知らない人にあらすじ聞かせたら、
どろどろ、って言われちゃったし…。(汗)
本来わたし、明るく呑気なのか、ろまんてぃっくなのが好みのはずなのに…
ゼルアメには、ハッピーエンドこそ相応しいのに…
わたし、なんでこんな暗ひの書いたんでしょうね?
…ほとんど衝動で書いちゃったんだけど…。(笑)
あー、何が書きたいんだかぐちゃぐちゃになってきてますね。(笑)

ではまた、ひょっとしたらこの続編でお会いしましょう。
書けるかどうか怪しいので、期待しないで待っててくださいね♪(爆)
感想頂けたら嬉しいです!
ぜひ…くださぁいぃぃぃ…。
ぽてっ。(さっきから息継ぎを忘れていたため酸欠状態になり、倒れる。こらこら。)

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2141あ゛あ゛あ゛、馬鹿やっちゃいましたぁぁあ!れみりあ=しふぉん E-mail URL8/31-07:41
記事番号2140へのコメント

すいませんんん!
上の、未完成版です!
投稿してから足りてない部分が在ることに気づきましたっ!
一応、読めないこと、ないんですが…明らかに変になってます。
…と言うことで、できるだけ早く、完成版投稿させていただきます…

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2143こっちがほんとの「想いは遠く闇に溶け」ですっれみりあ=しふぉん E-mail URL8/31-07:54
記事番号2140へのコメント

はじめましてっ!
れみりあ=しふぉんと申します♪
れみりあ、あるいはれぃ、って呼んでください♪
(…感想下さる方が居なければ名前呼んでもらえないですけどね。・汗)
大のゼルアメ好きなので、これもゼルアメです。
ただし…すごく暗いと思います。ダークなつもり、です。
それでも良い…と言うそこの正義なお方っ!
ぜひぜひぜひぜひお付き合い下さいませっ!


☆ ☆ ☆ ☆

想いは遠く闇に溶け
−The princess of darkness−


わたしはずっと待っていた。
ずっと、帰ってくる日を待って待って待って待って…
戻ってきた時、彼は一人じゃなかった。
わたしの知らない女と、幸せそうに笑ってた。
そして、わたしは今までのわたしじゃなくなる。

彼らの結ばれるはずだった日。
セイルーン郊外にあった教会は、突如として魔族に襲われた。
レッサー・デーモン達に周りを取り囲まれ。ここにいては助からないと…
あの女、クレィネは彼を置いて自分だけ助かろうと、逃げた。
あの人の力を。自分が愛を誓うはずだった人の事を、信じずに。
自分だけ、逃げようとした。
そんな女を守ろうとして…あんな女のせいで…
…合成獣−キメラ−の時だったならば、平気だったであろう攻撃で、彼は…。
彼にとって、敵でさえ、ないはずの、レッサー・デーモンに…。
わたしは、すぐ、彼を倒したデーモンを倒した。
そして、彼に駆け寄った。
「ゼルガディスさん…ゼルガディスさんっ!!
しっかりしてください!
お願いです…死なないで下さい!
…復活−リザレクション−!
誰を愛していてもいい。わたしを忘れ去ってもいい。
なんでもいいから…生きていて!」
「すまん、な…アメリア…。
どうも…復活でも、助かりそうに、ない…。」
苦しそうに、息も絶え絶えに喋る、ゼルガディスさん…。
「喋らないでください!」
「…アメリア。頼みが、ある…ひとつは、ただの…わがままだがな…。
あいつは…クレィネは、最低の女、だがな…。
…命だけでも、助けてやって、くれないか?
それから…お前のことだからな、やらないとは思うが…
自分で命を絶つなよ。絶対に。」
「ゼル、ガディス、さん…」
…何を言っていいのか、わからない。
「そんな事をしたら、あの世で会っても、口をきいてやらんからな。」
「…はい…」
「………。
…アメリア…本当は、きっと、ずっと、おまえを…想っていた…
今更こんなこと…言えた義理じゃないが、な…。
だから、頼む…笑ってくれ。」
「…はい…。わたしもずっと、ずっと、大好きでした…」
涙をぼろぼろ零しながら、笑みの形を作る。
「今はまだ、本当に笑えなくなくても…いつか。
いつか本当の笑顔を…取り戻してくれ、よ…。」
ゼルガディスさんの瞳が…閉じる。
呼吸も。脈も。全て止まって、彼がもうここにはいないことを告げる。
「い、や…いやぁぁああ!
ゼルガディスさん!ゼルガディスさんっ!置いていかないで…!
…………………。」
…今、わたしに、出来る、ことは…。
彼の、冷たくなっていく唇に口付ける。
血と、死の味の、つめたい、最初で最後のキス。
レッサー・デーモン達の群れを、睨みつつ、背後の彼女に声をかける。
「…クレィネ=ファルグ、さん。」
わざと、フルネームで…旧姓になるはずだった、名字を付けて、呼ぶ。
「あなた…逃げようと、してました、よね…。
この、レッサー・デーモンの、囲みの中から。
つまり、逃げられるくらいの実力が…あるってことですよね。
あなたが、足手まといにならないようにここを離れようとしたってこと。
それくらい、わたし、ちゃんと、わかってますから。
だから、そうしてください。
それとも…わたしと戦ってくれますか?ゼルガディスさんの代わりに。」
振り向いて…彼女に向かって、にっこりと笑う。
唇を、彼女の愛した人の血で、紅く紅く染めたまま。

・エピローグ・
闇の中の彼女の旅立ち

もう、わたしは今までのわたしなんかじゃ、ない。
正義なんかじゃない。もう正義を語る資格なんかない。
彼の最後のわがままさえ…叶えられなかったんだから。
わたしは、王位継承権を放棄して、セイルーンを出た。
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンはもういない。
セイルーン王家の姫君ではなく、ただのアメリアとしての…
行く当てもない旅立ち。
彼のように自分の姿を元に戻すという目標もない…
彼女たちのように、新たな魔剣を探したりもしない…
何の目的もない旅立ち。
今までの、白い服はもう、着ない。
わたしの持つ、ゼルガディスさんのただ一つの形見の…
あの、赤いジュエルズ・アミュレットが血のように映える。
そんな深い闇の、黒の服。
今のわたしなら、そう…
あえて名乗るとすれば、「闇の使者・アメリア」。


☆ ☆ ☆ ☆


えっと、下手で暗いのに最後まで付き合ってくださってほんっとうにありがとうございますっ!

思ったより早く、足りない部分を足せました♪
ちなみに…すぐあちこちいじってしまうクセがあるので、他にも微妙な違いが…。
さぁ、それはどこでしょう?(間違い探しかぃ。・笑)
うーん…ごめんなさい。二人とも完全に別人です。あまりに違いすぎます…。
ほんと、なんでここまでってくらぃ。(汗)
サブタイトル(じ・ぷりんせす・おぶ・だーくねす)…付けるかどうか悩んだんです、一応…。
なにせ…ナ○シコから持ってきてどーする。ですし…(ちょっとしか変えてないし。)
でも合うから…まぁいっか、と。(笑)
ほんとはエピローグ、ないほうが良いかなぁとも、思ったんですけど…折角書いたからのせました。
…にしても暗いです。ひたっすら暗いです。
手近のスレもゼルアメもロクに知らない人にあらすじ聞かせたら、
どろどろ、って言われちゃったし…。(汗)
本来わたし、明るく呑気なのか、ろまんてぃっくなのが好みのはずなのに…
ゼルアメには、ハッピーエンドこそ相応しいのに…
わたし、なんでこんな暗ひの書いたんでしょうね?
…ほとんど衝動で書いちゃったんだけど…。(笑)
あー、何が書きたいんだかぐちゃぐちゃになってきてますね。(笑)

ではまた、ひょっとしたらこの続編でお会いしましょう。
書けるかどうか怪しいので、期待しないで待っててくださいね♪(爆)
感想頂けたら嬉しいです!
ぜひ…くださぁいぃぃぃ…。
ぽてっ。(さっきから息継ぎを忘れていたため酸欠状態になり、倒れる。こらこら。)

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2146「想いは遠く闇に溶け」さいとうぐみ 8/31-14:28
記事番号2143へのコメント

はじめまして!さいとうぐみと申します。

今まで、いろんなゼルアメ小説を読んできましたが、
ここまで暗いのは久しぶりです。
今まで、ゼルガディスが浮気(?)して、アメリアのもとを訪れる、と言うねたはありました。
そして、それは、どれもゼルガディスが死んでしまって、終るんです。
せっかく、人間になれたのに…
せっかく、アメリアに会えたのに…
人の気持ちは、そんなに長くは持たないと思うんです。
自分の事を想ってくれている人間を、平気で忘れ、そばに居る人に、好感を持ってしまう…
浮気性(?)(あくまで、テレビのゼルです。)のゼルガディスですから…
余計に…アメリアに甘えるだけ甘えて…
後は、ぽいってやつですね…
(お前ほんとにゼル×アメか?!)
では、暗いままですが、続編を楽しみにしてます。
(でも、続編だと、ゼル×アメじゃないのか?!)

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2148Re:こっちがほんとの「想いは遠く闇に溶け」ですっうさびん 9/1-00:03
記事番号2143へのコメント

はじめまして、私はうさびんという者です。

私はこういうゼルアメも好きです。悲劇なゼルアメ・・・。
ただ、ゼルがアメリアを裏切る・・・てことは想像できるんだけど、アメリアが
ゼルを裏切って他の男に走るっていうのは・・・なんか想像できなくて、
そういうゼルアメを読むとちょっとつらいんです。なんででしょうね?
 でも、このお話では本当はアメリアのことを思っていたんですよね?それなのに
婚約者連れてアメリアのとこに帰るなんてひどいやつですねゼルは(笑)
でもなぜか憎めないのですゼルは。

次回作期待してます!がんばって下さい。