◆−日常「ちゃ」飯事−明茶子(11/21-07:26)No.2488


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2488日常「ちゃ」飯事明茶子 11/21-07:26


 こんにちはーーー!!!!初めまして(はあとっ!!)
スレイヤーズ、久々にはまってしまいました(笑)
皆様の小説が、おもしろすぎるんですもの〜〜〜♪♪
私のは駄文ですが、どうぞおつきあいくださいませ!!
  
   *    *    *    *    *
 
 風がそよそよと涼しい・・・・・・・・冬。
「っっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
突然あがった声に驚くこともなく、ガウリイはいつもと変わらずのんびりと茶をすする。
 ずずっっ・・・・ずるずるずるっ・・・
「うーーん、この季節には茶が一番だなーっ。」
「こらっ!ガウリイっ!!なぁに呑気で陽気に茶ァすすってんのよっ!!!」
「は?リナも飲みたかったか?」
「ちがうわよっ!!このみじんこのーみそぉぉぉ・・・・・ていっ!」
「あーーーーっ!!!!俺の茶菓子ぃぃぃぃ!!!」
「ふっふっふっ・・・甘いわねガウリイ。ここの茶菓子は天下一品!!おばちゃん がタンセーこめて作ったお菓子の究極!!あたしが頂くのはとーぜんでしょ。
 ・・・おばちゃーーん!!!「まるみ」セット5個追加ね〜〜〜!!!」
 おばちゃんたちの「はいよー!!」という声を聞きながら、リナは思い出したように寒さに身をふるわせる。
 二人は今、究極に寒い北国、S国に来ていた。
冬になると西方から身を切り裂くような寒風が吹き寄せるこの国では、それを
「ドラゴンの白い息」 と呼ぶという。
明け方、太陽光に照らされキラキラと輝く濃い霧は確かにそれを思わせ、その美しさにさすがのリナも乙女心がうずいた。
が、
「よーーーーするにここは、超寒いってことじゃないっ!!!!」
先程の茶菓子の一件をもう忘れ、ガウリイはのほほんと茶菓子にぱくつく。
「なんだ、お前さんここの寒さのこと知ってたんじゃないのか?」
「知ってたわよ!!でも、まさか・・・まさかよ!?
 ・・・・・・屋内でも寒いなんて思わなかったじゃないーーーー!!!!!!」
ひゅるひゅる、などという可愛いモノではなかった。
まさにドラゴンが怒りに身を震わせ、今にも迫ってきそうなほど風が唸っている。
多分暖房は最大に設定されているのだろうが嫌でも冷気が押し寄せ、ただでさえ寒がりのリナにはかなりこたえた。
おばちゃん特製の「まるみセット」のぜんざいをずずっ、と啜り、リナはふと、溜息をもらす。
「あーあ・・・。アメリア達と合流するの、ここじゃなければ良かったなーっ。」
「うーん、だけどなぁ。俺はよくわからんが、ここの街道を突っ切った方が、セイ ルーンに近かったりするんだろ?」
「まあ、ね。でもほんと意外よ。この国、全然有名じゃなかったしさ。ゼロスが  言うまで知らなかったくらいだし。」
「そーだよなー。俺も全然知らなかった。」
「・・・・・あんたのは物忘れが激しいからでしょーっ・・・。
 ・・・まあいいわ。とにかく、地図にも載ってないし怪しいことこの上なかった けど、こうして実際存在してるわけだしね。」
 そもそも、国、というほど大きくなかったりするし、せいぜい村くらいの人口しかいなさそうであるが、人々は結構ノリがよく、色々面倒をみてくれる。
火系の魔法をホッカイロ代わりにしていることもあって、ここ数日、リナは一日数回キレるだけで無事(?)アメリア達を待っていた。
「でもねぇーっ・・・そろそろ限界・・・。」
気のせいか頭もくらくらして、二階の部屋へ行く階段の途中でふらりっ、とよろける。
「おっと・・・。危ないぞリナ。」
がしっ、と二の腕をつかんで心配そうな表情でリナの様子を窺ってくる。
リナはいつものようにスリッパで照れ隠し(はあとっ)に殴るか、大丈夫と一声かけるかしようと思ったが、体が思うように動かなかった。
「なに・・・これっ・・・。」
途端にガウリイはリナの様子がおかしいことに気づく。
「おっ・・おいっリナ!!??」
かっ!!  と閃光が走り、派手な爆音と風が起こる。
「うわっ!!!」
まともに風をうけ、ガウリイは階段の下に転げ落ち、体を床にしたたかにうちつける。
しかし、思わずリナの体を離してしまった瞬間、ガウリイはリナの体が縮んだのを見たような気がして、痛みも忘れて階段の上を見上げる。
やがて煙がはれ、視界がはっきりしてきたが、
魔道服だけをのこし、リナは姿をけしていた。
「リナっ!!!??」
思わぬ展開に焦りを覚え、ガウリイは必死で気配を探る。
すると、ふと、リナの服の下でもぞもぞと何かが動いているのが見えた。
やがて服の下から出てくることに成功したそれは、ふぅっ、と一息をつく。
が、
「・・・・・・・・・・・・・・・・うさぎ?」

  
 こうしてリナ=インバースは、極寒の無名国で世にも珍しい、しゃべるうさぎ・・・・・になってしまったのである。
彼女はまだ、それを見つめる黒い陰の存在に、

気づかない・・・はずが、なかった・・・。


「いやーっ。思った以上に可愛いですねえ。あっはっは。」
「ゼロスッ!!!元に戻しなさいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!えーーーいっ
 ふれやーあろーっっ・・・・・・って、・・・・・印が組めないぃぃぃ!!!」


 その後、やってきたアメリア達がさんざん可愛がった後、生の賛歌を散々きかされてよろよろになったゼロスがしぶしぶ呪いを解いたとか解かないとか・・・。



                              エンド

*    *    *    *    *    *    *
こんなんでっ・・・こんなんでいいんかっ!!!???
根っからのギャグびとには、これが精一杯(はあとっ)でした。
こんなんで、ガウリナラヴラヴとか言ったら、怒る??(笑)
それではー!!