◆−ある日の出来事(ゼルアメっす)−松苗 潤(12/10-12:27)No.2533
 ┣Re:ある日の出来事(ゼルアメっす)−くが(12/14-20:55)No.2545
 ┃┗こんにちは〜(^O^)−松苗 潤(12/15-16:53)No.2551
 ┗Re:ある日の出来事(ゼルアメっす)−うさびん(12/15-00:05)No.2548
  ┗悲しき性分・・・(笑)−松苗 潤(12/15-17:07)No.2552


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2533ある日の出来事(ゼルアメっす)松苗 潤 12/10-12:27


やっと今まで抱え込んでいたレポートと原稿が終わったので
ひざひざに書いてみました。あいかわらずゼルアメです。
お暇な方はお付き合いくださいませ〜〜〜(^.^)


_____________________________________



 「あ〜〜〜うまいっ!!」

 「っか〜〜生きかえるな〜〜!!!」

 ジョッキになみなみと注がれた小麦色の水を一気に飲み干し、
 一組の男女が至福の声をあげた。

 「お前ら、飲むのは勝手だが、ほどほどにしとかんと明日にこたえるぞ。」

 目深までフードを被った、白ずくめの男の声に、二人は耳を傾けよう
 ともしない。

 「ま〜たまたゼルちゃん、そんなお堅いこといって〜〜。」

 「そうそ、こんなうまいもん生きてるうちに飲まなきゃ損だぜ。」

 「その”ゼルちゃん”というのはやめんか!ったく、もう勝手にしろ!」

 すでにできあがってしまっているリナとガウリィを横目に、ゼルガディス
 はワインの入ったグラスを傾けた。




 ここは街はずれにある、こじんまりとした宿の中。
 彼らにとってはいつもどおりの、普通の人々にとっては異常な光景が
 繰り広げられていた。
 
 かるく50枚は越えていると思われる皿の山の中、2組の男女が思い
 思いに食事をとっている。

  
 ふと、横から感じる視線。

 「?どうした、アメリア。」

 「いえ、なんかおいしそうだな〜〜〜って・・・。」

 大きな瞳をくるくるさせて、黒髪をした少女はゼルガディスの持つ
 グラスを覗き込んだ。

 「お前はやめとけ。」

 「えー、なんでですか――!?」

 「お子様が酒なんか飲むな。」

 「お子様って・・・!私はもう16です!!第一リナさんだって飲んで
  るじゃないですか!一方的に決め付けるなんてそんなの悪です!!
  おーへー(横柄)です!!」

 ダダをこねる子供のように、手足をバタつかせて不満の声をあげる
 少女に、(こういうところがお子様だと言うんだ/ゼルガディス談)
 ゼルガディスは軽くため息を吐くと、席を立ち上がった。

 「あーわかったわかった!じゃあせめて果実酒ぐらいにしとけ。今 
  もらってくるから大人しくそこで待ってろよ!」

 「はい(はぁと)」

 「あれ〜?ゼルちゃんアメリアだけにはやさし〜〜♪」

 「うるさい!!」

 はやしたてるリナの言葉に、多少赤くなった顔をかくすように、ゼルガ
 ディスはさっと立ちあがると奥の厨房へと向かって行った。

   

 「うぷぷ・・・なんだかんだ言ってゼルも結構世話好きなのよね。」

 なにやら意味ありげな含み笑いをしつつも、リナはジョッキに口を
 つける。

 「リナさんたちのはゼルガディスさんの飲んでいたヤツとは違うみたい
  ですけど、やっぱりそれも美味しいんですか?」

 小麦色の液体の上で耳ざわりのよい音をたててはじける泡を見つめながら、
 アメリアは興味深そうに問い掛けた。
 
 「うーん…初めは苦い感じがするけど、なれればこれほど上手いもの
  はないわね!生きててよかった〜ってかんじ。」

 「ふーん・・・。」

 「・・・・・・・。」

 リナはジョッキから口を離すと、ふいにきょろきょろと辺りを見まわした。

 「・・・・・飲んでみる?」

 「え!?いいんですか!?」

 「おい、リナ!」

 「だーいじょうぶよ、。飲ませるったってほんのちょっとだけだし、
  それにちょっとした社会勉強にもなるでしょ♪」

 リナはそう言うと、アメリアの前にジョッキをゴトンと置いた。
 グラスから透明の雫がしたたる。


 「・・・でもゼルガディスさんが・・・・。」
 
 「平気平気。バレない程度に飲めばいいのよ。ほら、はやくしないと
  ゼルきちゃうわよ?」

 「う――ん・・・じゃあ、少しだけ・・・・。」

 リナに急かされるようにしてジョッキを持つと、アメリアはその初めて
 の飲み物におそるおそる口を近づける。そして・・・・・

 「ちょっ・・・!アメリアッッ!!あんたそんなに一気に飲んじゃ
  ・・・!!」

 リナがそう言い終わらないうち、食堂の中に、ハデな音がなりひびいた。



 「っな!アメリア!!一体どうしたんだ!?」

 厨房からもらってきた果実酒も床に落とし、ゼルガディスはイスごと
 ひっくりかえっているアメリアに駆け寄った。
 抱き起こすと、微かにアルコールの香り。

 「お前ら・・・!飲ませたな!?」

 「いや・・・ほんのちょっとのつもりだったんだけど・・・ねぇ・・?」

 「バカやろう!!急性アルコール中毒ってのもあるんだぞ!!?」

 バツの悪そうに顔を見合わせるリナとガウリィを怒鳴りつけると、
 ゼルガディスはアメリアの頬をかるく叩いた。

 
 「おい!!おいアメリア!しっかりしろ!!」

 体を揺さぶり振動を与えると、ピクリとまつげが揺れアメリアがゆっくり
 とその目を開けた。

 「う・・・んん・・・。」

 「!おいアメリア!!大丈夫か!?」

 身を起こし、顔を覗き込んでギョッとする。



 「・・・・・・暑い・・・・。」

 「はっ?」

 顔は真っ赤に茹で上がり、目もすわっている。

 「・・・・アメリア?」

 ゼルガディスの中を、嫌な予感が駆けぬけた。



 「暑いです――――――!!!!」

 嫌な予感は見事に的中。
 アメリアはバサッとマントを脱ぎ捨てると、さらに上着にまで手を
 かけ始めた。

 「な・・・どわああああぁぁぁ!!!!」

 慌てて少女にマントを被せ、おさえつける。

 「や―――!!暑いですぅ!!!」

 「お・・・落ち着けアメリア!!お前こんなところで脱いだりしたら
  ・・・!」

 チラッと周りに目をやると、すでに周りは観客の山となっており、
 口々に「いいぞ、姉ちゃん!」「おい、見えねーぞ!!」などと
 歓声をあげている。

 「そうよアメリア!!あんたお嫁に行けなくなってもいいの!?」

 「そうだぞ!!リナと違ってお前さんにはまだ未来があるんだ!!」

 「ガウリィちゃーん?(怒)」

 「お前ら漫才してないでちっとはこっち手伝えええぇぇ!!」

 穏やかな街外れの食堂は、一転して騒ぎの渦となった。
 まぁ、彼らが行くところ騒ぎが起きない事はないが・・・。

 


 ピタッ。

  
 ふと、アメリアが暴れるのをやめた。

 「アメリア・・・?」

 暴れつかれて眠ったのだろうかと、内心ほっとして手を緩めると・・・
    
 

 きうっ!
 

 「なっっ!?」

 いきなりアメリアが抱きついてきた。
 ゼルガディスの顔が、みるみるうちに朱に染まる。

 
 「ア・・・ア・・・アメ・・・!?」

 「ゼルガディスさんの体、冷たくて気持ちいいですゥ。」

 言って、ゼルガディスの体に、さらにきつく自分の体を押し当てる。

 
 「◎×△○@□◇〜〜〜〜〜!!!!????」

 解読不可能な言葉を発し、目を白黒させるゼルガディス。 
 ほのかにかおる甘い香りと、体に押し当てられた柔らかい感触(笑)に、
 ゼルガディスの中の動揺はさらに大きなものとなる。

 「ちょっ・・・ちょっと待て、アメリア!!」

 なんとか引き剥がそうとするが、これがなかなか離れない。

 「ふにゅ〜〜〜♪」

 動揺しまくるゼルガディスに対して、アメリアは猫のようにゴロゴロと
 顔を擦り付けてくる。

 「だあああああぁぁぁっっ!!頼むからやめてくれえぇぇっっ!!!」

 もはや理性も崖ップチ状態のゼルガディス(笑)。
 そんな状況をじっと見ていたリナとガウリィの表情が、すっと底意地の
 悪いものへと変わった。
 

 「じゃ、ゼルあたしたちどっか他所で飲み直してくるから―♪」

 「アメリアのことよろしくな―。」

 言うだけ言って、さっさと食堂を出て行こうとする。

 「なっ!!ちょっと待てお前ら!もとはといえばお前たちが原因なんだ
  ろうが!!んな無責任な話しがあるか!!おい、こらっ!!待てえぇ
  ぇ!!!」

 ゼルガディスの必死の呼びかけも虚しく、リナとガウリィは二人して
 宿を出て行ってしまった。

 ああ、あわれゼルガディス。
 これも彼特有の、貧乏くじをひいてしまう性質のためなのか・・・?(笑)

 「どうしろってんだ、まったく・・・。」

 依然ゼルガディスにしがみついたまま、寝息をたてはじめたアメリアを
 抱えて、ゼルガディスは途方にくれた。

 「とりあえず、部屋に運ぶか・・・。」

 群がる観客の間をぬって、食堂を出ようとするゼルガディスの背中に、
 「がんばれよ、兄ちゃん!」などと声援がかかる。
 振り返って、火炎球の一発でも食らわしてやりたいのをぐっと耐え、
 ゼルガディスは薄情かつ無責任な二人の仲間を恨んだ。



 「よ・・・・っと。」

 抱えていたアメリアをベットの上に寝かせると、ゼルガディスはベット
 の横にあるイスに座り込んだ。

 「はぁ――――。」

 極度の緊張と焦りのために、ゼルガディスを大きな疲労感がおそう。

 「ったく・・・、呑気な顔して寝やがって・・・。」


 先ほどまであれほど暴れていたのが嘘のように、少女は安らかにクークー
 と寝息をたてている。

 「俺が女狂いのとんでもないやつだったらどうするんだ。」

 少女の顔にかかっている前髪を一房つかみ、つん、と引っ張ってみる。
 起きる気配はない。
 
 「・・・・・・・。」

 自分ばかりが動揺し、振りまわされたようで、どことなく面白くない。
 
 
 「お前にはもう、二度と酒は飲ませんからな。」

 
 ゼルガディスはそう呟き、少女の額に軽く口付けると、足早に部屋を
 出ていった。
 これ以上自分をおさえる自信がなかったからである。


 そうしてゼルガディスが部屋をでて数秒後、アメリアの部屋の空間が
 歪み、そこから現れた人物が一人。

 「ふーむ。思ったより進展しませんでしたねー。まぁ、あのひとにしては
  上出来といったところですか。さて、さっそくリナさんたちに報告、
  報告♪」

 突如部屋の中に現れた黒い影は、そのまま、またふっとどこかへ消えて
 しまった。


 その日の夕方、なぜか街外れの宿屋が一つ、崩壊してしまったという・・・。



_____________________________________


 だああァァ〜〜〜(自爆)また欲望のおもむくままにバカな話しを
 かいてしまいました(T_T)
 とにかくラブラブなのがかきたくてかきたくて・・・(それでこれかい)
 一度読んだら記憶から消去してくださいませ(泣)
 ではでは〜〜〜









 




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2545Re:ある日の出来事(ゼルアメっす)くが 12/14-20:55
記事番号2533へのコメント

思いっきりゼルアメって書いてあるのに
思いっきり見逃してました。死んどこ、自分。

記憶から消去するなんて、無理です。
動揺しまくりなゼルがなんとも言えません。
隙だらけなアメリアだけに彼の葛藤が可哀想なような
おもしろいような。
頑張れ、ゼル。って感じのお話でした。

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2551こんにちは〜(^O^)松苗 潤 12/15-16:53
記事番号2545へのコメント

くがさんは No.2545「Re:ある日の出来事(ゼルアメっす)」で書きました。
>
>思いっきりゼルアメって書いてあるのに
>思いっきり見逃してました。死んどこ、自分。

>こんにちは〜(^O^)はじめまして(ですよね・・?)
 ゼルアメ狂人(笑)の松苗です。
 
>記憶から消去するなんて、無理です。
>動揺しまくりなゼルがなんとも言えません。
>隙だらけなアメリアだけに彼の葛藤が可哀想なような
>おもしろいような。
 
 アメリアに振りまわされるゼルって好きなんですよね〜
 普段クールぶってるヤツほど崩しがいがあるというか(笑)
 
>頑張れ、ゼル。って感じのお話でした。

 そう!鈍い姫様もいずれ気付いてくれるはず。
 それまではめげるなゼル!いつかは甲斐性なしの汚名も返上ダ!(笑)
 さて、今回はちょっとはめをハズしたので次回は少しシリアスで
 いこうと思います。
 ではまた次回でお会いしましょう。さよなり〜

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2548Re:ある日の出来事(ゼルアメっす)うさびん 12/15-00:05
記事番号2533へのコメント

こんにちは〜。ゼルアメのにおいがここにも・・・。

ゼルってホント忍耐強い人ですね。目の前にご馳走が横たわっているというのに、
盗み食いなし・・。ほんとはチャンスだと思うべきところじゃないでしょうか?
でもまあ、アメリア大事だししょうがないか・・・(ひとりで納得)

個人的には欲望大爆発させていただくのは大歓迎ですので(笑)がんばって下さいね。では。

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2552悲しき性分・・・(笑)松苗 潤 12/15-17:07
記事番号2548へのコメント

うさびんさんは No.2548「Re:ある日の出来事(ゼルアメっす)」で書きました。
>
>こんにちは〜。ゼルアメのにおいがここにも・・・。
>
 こんにちは〜(^O^)ほ〜らゼルアメのかおりだよ〜(パタパタ)←笑

>ゼルってホント忍耐強い人ですね。目の前にご馳走が横たわっているというのに、
>盗み食いなし・・。ほんとはチャンスだと思うべきところじゃないでしょうか?

 そうなんですよね〜ここで手を出せないのが彼の性分の悲しいところでしょう
 か・・・(笑)
 まあちょっとだけ盗み食いしてますけど・・・(笑)

 でもまあ、アメリア大事だししょうがないか・・・(ひとりで納得)
>個人的には欲望大爆発させていただくのは大歓迎ですので(笑)がんばって下さいね。では。

 ありがとうございます(^○^)お次はちょいとシリアスにしようと思うんで
 またそちらも方もおつきあいしていただければ嬉しいです。
 ではでは〜(^。^)