◆−ALL FOR ONE ONE FOR ALL−さいとうぐみ(1/13-22:04)No.2626
 ┣Re:ALL FOR ONE ONE FOR ALL−ミーナ(1/16-23:35)No.2634
 ┣Re:ALL FOR ONE ONE FOR ALL−うさびん(1/26-23:22)No.2670
 ┗ALL FOR ONE ONE FOR ALL−さいとうぐみ(1/30-21:12)No.2685
  ┣Re:ALL FOR ONE ONE FOR ALL−ミーナ(1/31-00:17)No.2686
  ┗ALL FOR ONE ONE FOR ALL−さいとうぐみ(1/31-21:16)No.2688
   ┗ALL FOR ONE ONE FOR ALL(想い出知っている人必見??)−さいとうぐみ(2/11-22:16)No.2721


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2626ALL FOR ONE ONE FOR ALLさいとうぐみ 1/13-22:04


お待たせいたしました。
ALL FOR ONEの続きでございます。
幸せにしてあげて、との声が多いですね。
『想い出』がかなり、暗い上に、不幸なまま(?)終わってしまいましたからね。
では、設定が良く思い出せませんが、(おいっ!!)
がんばりますので、応援を願いします。
**********************************
「おはよ。ゼル。昨日は…ごめん」
川で、顔を洗っているゼルの元に、リナがやってきた。
「謝ることでもない。誰でもそう思うさ。…それより…」
ゼルガディスは、洗った顔をタオルでふきながら、リナの首元を指し、
「昨日は、だんなと、よろしくしてたみたいだな。」
「!!!!!!」
ぷしゅぅと、音が聞こえてきそうだ。
真っ赤な、茹蛸になっている。

―…あいつも…俺がつけた、キスマークを指摘すると何時も、茹蛸になってたな…

まだキメラの時、でも幸せだった。
いとおしい少女は、今は居ない…

アメリアを思い出しているとは知らず、ゼルガディスの腕を引っ張り、朝ご飯に誘うリナ。
「人間に戻ったんだから、ちゃぁんと、朝ご飯を取らなくちゃ!合成獣の時みたいに、カッコつけて、コーヒー一杯だけじゃだめだかんね!」

『それだけじゃ、だめですよ!!もっと食べて、栄養つけないと!!
元に戻る方法が見つかる前にたおれちゃいますよっ!!』

瞬時に、リナとアメリアが重なる。

「アメリア・・・」
言葉にしてしまった少女の名。
どんなに呼んでも、叫んでも届くはずの無い・・・
今の、自分と彼女の思いは、別の場所にある。
「…ゼル」
彼の悲しみが、ひしひしと伝わってくる。
自分には、なにもできない。
リナがそんな風に思っていると、かんかんと、フライパンをたたく音がする。
「おーい!ご飯だぞー!!リナ―!!ゼルー!!」
森に、ガウリイの声が響いた。




その後、三人は、セイルーンに日がもう暮れている頃ついた。





がちゃぁぁぁぁん
グラスが、砕け落ちる音。
「アメリア様。大じょぶですか?」
侍女の一人が、アメリアを支える。
過労に加え、心労ですっかり参っているアメリア。
「…すいません。少し部屋で休んできます。」
食事をしている、レティスト王子に告げ戻ろうとするアメリア。
「いや、俺も行く。」
立ち上がると同時に、アメリアを抱きかかえる、レティスト王子。
「…大丈夫ですから、降ろして下さい。」
「なに言ってるんだ。こんなにやつれて…ほおっと置けるわけ無いだろ?」
そのまま、部屋に上がっていった。


「もう大丈夫ですから…」
部屋まできて、ベットに下ろしてもらうと、
アメリアは、レティスト王子に出て行くように頼んだ。
「どうして?ここは、俺達の寝室だろう?」
―…一回も使ったことの無い…
「結婚したんだ。俺は、おまえを抱いて良いはずだ。」
「!!!レティスト王子!!」
「王子は要らない。お前の事が好きなんだ・…今まで会った中での女性で…綺麗と感じたのは、おまえが初めてだよ・・・アメリア」
つつつと、アメリアの首に指を這わせるレティスト。

ドクンッ!!
―怖い恐い・・・男の人…ゼルガディスさんじゃない…
別の人に私は・…

そう思った瞬間、アメリアは、レティストから逃れようともがく・…が…
「どうした?おまえはもう、俺のものなんだ。拒否権なんて、ありはしない。」

顔が近づいてくる。
―ゼルガディスさん…!!!!!
強く願った。
自分から、突き放したのに…
その瞬間…


がしゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!

窓ガラスが割れる音。
そこに居たのは、紛れも無い、ゼルガディスだった。
「!!!アメリアァァ!!」

続く


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2634Re:ALL FOR ONE ONE FOR ALLミーナ E-mail URL1/16-23:35
記事番号2626へのコメント

おひさしぶりです。ミーナです。
>お待たせいたしました。
お待ちしていました(笑)

>幸せにしてあげて、との声が多いですね。
>『想い出』がかなり、暗い上に、不幸なまま(?)終わってしまいましたからね。
本当に、今度は幸せにしてあげてくださいね。
でも『想い出』のラストも素敵でしたよ。
(ハッピーエンドじゃなかったけどね)

>がんばりますので、応援を願いします。
はい!力をこめて応援します!!


>ゼルガディスは、洗った顔をタオルでふきながら、リナの首元を指し、
>「昨日は、だんなと、よろしくしてたみたいだな。」
>「!!!!!!」
>ぷしゅぅと、音が聞こえてきそうだ。
>真っ赤な、茹蛸になっている。
ガウリナファンの私としてはここおいしかったです。
ガウリイってば♪

>―…あいつも…俺がつけた、キスマークを指摘すると何時も、茹蛸になってたな…
ゼルもやってたのね。キスマーク。
真っ赤になるアメリア・・・かわいい!

>そこに居たのは、紛れも無い、ゼルガディスだった。
>「!!!アメリアァァ!!」
>
>続く
こんな気になるところで切らないで・・・
気になって、気になって。
次回のアメリア争奪戦(になりますよね?この展開は)楽しみにしてますね。
・・・ならなかったらどうしましょ(笑)


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2670Re:ALL FOR ONE ONE FOR ALLうさびん 1/26-23:22
記事番号2626へのコメント

こんにちは〜。久しぶりに来たので気づいたのが遅すぎましたけど、
続きを読ませていただきました。

アメリア結婚してる身だし、迫られてるし、いったいゼルはどうするつもりなんだろう・・・。
私としては強引に奪って、さらってしまえ〜とゼルに言いたいです。
きっとアメリアだってそれを待っているんだ!(た、たぶん)

続きを楽しみにしております。では・・・。


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2685ALL FOR ONE ONE FOR ALLさいとうぐみ 1/30-21:12
記事番号2626へのコメント

こんばんわ。そしてお久しぶりですね、うさびんさん・ミーナさん。また読んで頂いてるなんて、光栄です。
なるべく、幸せにしてあげるつもりです…(?!!)
では、どうぞっ!
************************************
「アメリアッ!!・・・キサマッ!!」
ベットに、押し倒されているアメリアをみて、奮起するゼル。
「なんだ!おまえはっ!!王宮に入り込んで、しかも、俺達の、王子と姫の寝室にっ!!」

…こいつが……アメリアと…

ゼルがディスの体の中の血が、濁流のように体中を駆け巡る。
嫉妬・嫌悪・負の感情が滲み出して来る。    
「……あなた…やめてください。この人は、私の…友人なんです…」
「アメリア…!今はじめて、俺を・…」
レティストは、あなたと呼ばれたことが嬉しいのか、アメリアを起こし、抱きしめる。
アメリアは、抵抗することなく、甘んじてレティストの抱擁を受けた。
その場面を目の当たりにしているゼルがディスは、今にも爆発しかねなかった


続く

*******************************
すいません。
親がうるさいので、また近いうちに書きます。
ではぁぁぁぁ!!

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2686Re:ALL FOR ONE ONE FOR ALLミーナ E-mail URL1/31-00:17
記事番号2685へのコメント

こんばんは。ミーナです。
今回もしっかり読ませていただきました。

ゼルって不幸・・・
助けに入ったら、「友人」に「あなた」発言にあったりして。
アメリアの意図はなんとなくわかりますけどね。
ここからどうやって二人が幸せになるのか、先が見えなくて楽しみです。
親御さんに怒られないようにがんばってくださいね。


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2688ALL FOR ONE ONE FOR ALLさいとうぐみ 1/31-21:16
記事番号2685へのコメント

いやぁ、昨日は、思わぬ邪魔がはいってしまいましたので…
今日は、何とか書けそうです。
では、お楽しみ下さいね。
*************************************

「っ!アメリアッ!本気で言ってるのかっ!!」
ゼルがディスが、アメリアの肩をつかむ。
レティストは、もちろんゼルによって吹っ飛ばされている。
「…ゼルがディスさん…何怒ってるんですか?」
クスリとアメリアが笑う。
寂しそうな、苦しそうな瞳。

―お願いだから、もう…止めてください…
         せっかく忘れようとしたのに…−

気持ちとは裏腹な態度をとるアメリア。
「大丈夫ですか?あなた。」
ゼルがディスの手を抜けて、レティストのもとへ行くアメリア。
「あいつは、本当におまえの『友人』か?」
心配そうに、アメリアの瞳を覗くレティスト。
「・・・ええ」
「!!!!!」
ゼルは、驚き…そして…


泣いた。



―今はっきりと…俺の目を見て『友人』といった…
        おまえは、本当に、心変わりをしてしまったのか…?


あんなに愛し合ったのに…
それとも、俺の勘違いだったのか?
ただのうぬぼれだったのか…?


がくがくと足が震え出す。
「アメリア…」
名前を呼ぶが、アメリアは、こっちをみてくれない。

ピシッ

アメリアから授かったアミュレットが、欠けた。
ぽぉぉ
光が溢れ出す。
それはゼルガディスを飲み込み、取り込んだ。

「!!ゼルガディスさ…」
アメリアは、名前を呼びかけて、やめた。
今そばに、レティストがいる。
ここで、ゼルガディスの名前を呼んでしまったら、
自分は、国を捨てるようなことになる。


―私の分も幸せになってください・…ゼルガディスさん…

ゼルガディスの耳に、そんな声が聞こえた気がした。
アメリアの声ではないが、アメリアがいったような気がした。
ゼルガディスは、おとなしく、光に飲み込まれ、消えた。
「…ゼルガディスとかいったな…・あの男…」
「?はい」
「ゼルガディスとは、あの白のゼルガディスか?」
こくんとうなずくアメリア。
「そうか…」
それ以上なにも言わなかった。
レティストの、記憶の隅にあったもの…


アメリア姫報告書

あの、リナ=インバースと、ガウリイ=ガブリエフそして、白のゼルガディスといっしょに、旅をしている模様。
ちなみに、白のゼルガディスとは、親しい間柄・・・


そのことを思い出し、レティストは、翌朝ゼルガディスを、指名手配し殺せば
国が一つ買えるような金額を出すというポスターを町中に這った。



アメリアのアミュレットはゼルガディスを取り込んだまま光り続けた。


続く 

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2721ALL FOR ONE ONE FOR ALL(想い出知っている人必見??)さいとうぐみ 2/11-22:16
記事番号2688へのコメント

突然ですが、お知らせです。
あの、想い出が、ハッピーエンド版になって帰ってきます。(どっかのぱくりっぽい)
悲劇で終わらせてしまった作品ですが、私も結構気にしているんです。
あの終わらせ方で良かったのかっ!!って・・・
だから、ハッピー版を作ろうと想います。
小説か、漫画かは、まだ未定ですが、(忙しいから、きっと小説だろうな…)
見かけた方は、ぜひっ!!
…宣伝してしまった!!
もし、これ、レッドカードなら、この部分削除してください(汗)
では、ALL FOR・・・のつづきをお楽しみ下さい。
*********************************
ぴちゅっぴちゅ
小鳥のさえずり
さぁぁぁぁ・・・
葉や小枝のゆれる音…
―朝か…
目を覚ますゼルガディス。
すーす―
隣で寝ているのはアメリア。
つい先日、俺の奥さんになった…いわゆる「新妻」だ。
左手の薬指にはめられているシルバーリングが、それを決定ずける。
「おはよう」
そういって、髪にくちづける。
さらっ・・・
最初会った時より伸びている髪は、いい匂いを残し指から滑り落ちる。
昨晩は、もっと振り乱し、俺の体全体に、残り香を残した。


太陽が、真上にある。
お昼だな。
「アメリア。いい天気だぞ。」
アメリアに話し掛ける。
..... ......
もう二度と、しゃべらないアメリアに向かって


夕闇だ。
「この時間だけは、好きになれんな。」
赤・朱
この色だけは、好きになれない。
アメリアは、なにも答えない。


星と、月。
夜だ。
こいつは、今日も起きることは無かった。
笑うことも、泣くことも、怒ることも…
できなくなった彼女。
俺とずっといっしょに居たい…その願いどうり
ずっといっしょに居る。
何年も…何千年も…何億光年も…
こいつは、俺だけに自分のすべてを預けてくれた。
大切な………―――




そこは、アミュレットのなか。
アメリアが、ゼルがディスを閉じ込めて。
もう離しはしない。
二度と。
アメリアは、アミュレットを、首につけた。