◆−忘れぬ記憶−ゆーみん(2/8-04:21)No.2710
 ┣はじめまして−一坪(3/12-07:55)No.2783
 ┃┗はじめまして。どうもありがとうございます!!(><)−ゆーみん(3/16-15:03)No.2801
 ┗Re:忘れぬ記憶−なかたかな(3/12-12:06)No.2784
  ┗はじめまして。ありがとうございます!!(><−ゆーみん(3/16-15:12)No.2802


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2710忘れぬ記憶ゆーみん 2/8-04:21


風は覚えている。
色褪せることなく。
いつまでも彼女のことを忘れない。
たとえ人々が、時代が彼女のことを忘れたとしても。
彼女のことは、風だけがいつまでも覚えている。
そう。
風の如くは知っていた彼女。
彼女は、風とともに在った。
否。
彼女が風そのものだった。
彼女は、いつも向かい風に逆らっていた。

これは昔語り。
どんな古い語り部も彼女のことは知らず。
風だけが、彼女を知っている。
風の記憶。
風だけが、彼女の語り部。

風が走り去った後には。
何が残っただろうか。
それは彼女との思い出。
でも。
人々はいつしかそれを忘れてしまう。
思い出を、手放してしまう。
それは不本意なことだとしても。
それでも。
風はいつまでも覚えている。

風は、空と、空気とともに在る。
空と、空気は彼。
風は空の下に吹くように。
風が吹くと、空気も動くように。
彼もまた、彼女とともに在った。
彼は、道標であり、支えでも在った。
風が彼女のことを忘れることがないように。
空気と、空もまた。
彼を忘れることはない。
空と、空気は、彼そのものだから。
空と、空気は彼を忘れぬ語り部。

草原の中を。
大空の下を。
風が走り抜けたら。
彼女と彼はそこに。
ともにそこを走り抜ける。
時代の一端を、ともに走り抜けて行ったように。
それはもう遠い昔のことだけれど。
人々の記憶からは忘れられてしまったことだけれど。
いつまでも変わらぬ時を流れる者たちだけが覚えている記憶。
それを彼等の悠久。

走り抜けて行く奔放。
いつも先を見つめるその瞳。
包み込む暖かさ。
変わらぬ優しい気配。
語り部たちは、ゆっくりと時を流れる。
彼女と彼のような性格をたたえながら。
彼と彼女がともに会った時代も。
その前も。
今も。
これからも。
そしてまた。
新しい風と。
新しい空気と、風が。
生まれ。
ともに在る日がきっと来る。

人々は気づかなくても。
風が吹くたびに。
空気が動くたびに。
空の色が変わるたびに。
語り部たちは、人々に彼女たちのことを語りつづけている。

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2783はじめまして一坪 E-mail 3/12-07:55
記事番号2710へのコメント

投稿ありがとうございまーーす!(^▽^)

ほんとステキな詩ですねーー(はぁと)


もしよかったら、また投稿してくださいね。



         え? 感想これだけ? な一坪

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2801はじめまして。どうもありがとうございます!!(><)ゆーみん 3/16-15:03
記事番号2783へのコメント

一坪さんは No.2783「はじめまして」で書きました。
>
>投稿ありがとうございまーーす!(^▽^)
はにゃにゃ!あ、ありがとうございます!!(@。@;;
>ほんとステキな詩ですねーー(はぁと)
恐縮でございます。
>もしよかったら、また投稿してくださいね。
土足で上がりこんですいませんでした。
でもありがとうございます。また御邪魔させていただきますね。        >>え? 感想これだけ? な一坪
そんなことないですよぅ・・・
お付き合いくださってほんとーにありがとうございました。

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2784Re:忘れぬ記憶なかたかな E-mail URL3/12-12:06
記事番号2710へのコメント

はじめまして。

すげえ良かったです〜♪
時の流れの悠久さと、リナとガウリイの、人間ゆえの「刹那の輝き」を、
的確に書き表されているようで。
あと、「風と空気」ってのも。2人らしくて。
・・・・あああああ。感動が上手く言葉にならない(激汗)

壮大で切なくて素敵なお話を、本当にありがとうございました。
また読ませてくださいね。では。

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2802はじめまして。ありがとうございます!!(><ゆーみん 3/16-15:12
記事番号2784へのコメント

なかたかなさんは No.2784「Re:忘れぬ記憶」で書きました。
>
>はじめまして。
>
>すげえ良かったです〜♪
>時の流れの悠久さと、リナとガウリイの、人間ゆえの「刹那の輝き」を、
>的確に書き表されているようで。
>あと、「風と空気」ってのも。2人らしくて。
>・・・・あああああ。感動が上手く言葉にならない(激汗)
そそそそんな、そんなたいそうな話?ではないですよぅ……
そのような大変すばらしいお言葉を頂いてしまって…どうしましょう。
ただ、ガウリイとリナを自然にたとえたらこんな感じだなと、私個人的には思っております。だけど、私のボキャブラリーが、ついて来れませんでした。(−−;
>壮大で切なくて素敵なお話を、本当にありがとうございました。
>また読ませてくださいね。では。
ありがとうございます!!><