◆−銀の微笑み、彼女の気持ち(前)−ゆるり(2/12-15:39)No.2722
 ┗銀の微笑み、彼女の気持(後)−ゆるり(2/12-17:10)No.2724
  ┗や・・・やられました(笑)−おどる猫(2/13-18:58)No.2728
   ┗光栄です〜(笑)−ゆるり(2/14-14:46)No.2729


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2722銀の微笑み、彼女の気持ち(前)ゆるり 2/12-15:39


今日は!
駄文ですが少々お付き合いくださいませ♪

==========================

今日はとってもいい天気である。
お外の陽気はぽかぽかだし、お腹も満腹で。
いつもなら気持ちよくお昼寝でもして至福のひとときを過ごしている。
なのに・・・・
はぁ。
あたしは、小さくため息をつくと、今まで寝転んでいたベッドから起き上がる。

どうしてこんなに気分が晴れないんだろ・・・・・。
まるで天気と正反対。
どうして・・・・。

「・・・・・・・。」

自然とあたしの視線が壁の方を向いた。
隣の部屋の方を。

ガウリイと・・・・・そして彼女のいる部屋の方を・・・・・・・。




この街についた、あたし、ガウリイ、ゼル、アメリアの四人はいつものように宿屋を探し、そこに泊まることに決めた。
最近、野宿が多かったので、ふかふかのシーツちゃんがとっても愛しい。
そこはいわゆる宿屋兼食堂ってやつで、一階が食堂になっていた。
荷物を置いた後あたし達はさっそく昼食をとりに一階へと降りていった。

「あ〜。めしだめしだ」
うれしそうにメニューをみるガウリイ。
「ん〜どれにしよっかなぁ♪おっばちゃぁ〜ん、今日のおすすめなに〜?」
他の客に料理を運んでいたおばちゃんを呼び止め、店のおすすめを聞くあたし。
アメリアとゼルは静かにメニューをながめている。
「そうだねぇ、Aランチの子牛のサルティンボッカなんてどうだい?なかなかいけるよ。Bランチは肉詰めじゃが芋のスープ煮で、Cランチは鯵の白胡麻フリットだよ。あ、そうそう、お客さんここにきたの初めてなんだったらこのうなぎと豆腐の照焼きを食べてみな。他では食べられないこの地方の名物料理だから。」

くくうっじゅるっっ い、いかんっ聞いてるだけでよだれが

「おばちゃんすすめるのうまいね〜。じゃ、とりあえずAからCランチを3つずつと、そのうなぎのなんとかってやつ頂戴♪」

「お、おじょちゃん、細いのによく食べるねぇ。はいよっ」

と、横でぼそっとガウリイが
「あんだけ食べてもあんまし育ってないからなぁ。とくにム・・・・っとと。」

あたしの殺意を含んだ視線に気づいたかあさっての方を向くガウリイ。
ちちぃっ!どつき損ねたかっ

「えっと・・他のお客さん達は?」
おばちゃんの言葉に3人は
「こいつと同じのを4つずつと、あとこの鳥胸肉の胡麻ソースにえびのオイスターソース炒めをふたつずつ。」
「あ、じゃあ、AランチとBランチ一つずつお願いします。」
「Cランチとサラダ」
と口々に言う。
「あっガウリイよくも遠慮なく言ったわねっよっしおばちゃん、唐揚げと牛肉のソテー、魚介類のラザニアにピラフ追加よっ!」

あれ?おばちゃんが固まってる。
なんでだろ?

無言でこくこくと頷くと、おばちゃんは目を点にしたまま去っていった。

「どうしたのかしら、おばちゃん」
と、あたしがおばちゃんの背中を見ながら至極当然の疑問を口にするとゼルが
「それだけ頼めば誰だって驚くだろうが」
と、ジト目で答えた。
「な〜にいってんのよっこんなの序の口よ序の口。ね?ガウリイ?よっぽどここに来る人は小食の人ばっかなんでしょうね」
「そうだなぁ」

「ゼルガディスさん、この二人を止める事は誰にもできませんよ」
と、アメリアが何か悟った風に言っている。
「そうだな」
ふう。と、力なく小さなため息をつくと,ゼルは机の上に置かれたコップに手をのばし水を口に含んだのだった。



運ばれてきた料理はどれもかなりおいしく、満足のいくものばかりであった。あたしとガウリイはいつものように攻防戦を繰り広げながら見る見るうちにテーブルの上の料理を片づけていった。
そう、ほんとうにいつもの通りだったのだ。
彼女が現れるまでは。




「あら?もしかしてガウリイ?ガウリイじゃない?」
あたしがからあげさんを死守しながらガウリイのえびさんを狙っていると、いきなり食堂の入口から声がかかった。
そちらの方を振り向くと見事な銀髪のかなりの美女が微笑みを浮かべながらこちらへと歩いてくる。

ガウリイの知り合い?
めちゃくちゃ美人・・・・。
胸の奥がちくりと痛む。なに?この感覚?

「お久しぶりね、ガウリイ。何年ぶり・・かしら。あなたと最後に会った日のこと今でも覚えてるわ。」
相変わらず微笑みを浮かべながら彼女は言った。

ガウリイ、コノヒト・・ダレ?

ガウリイが口を開く
「・・・誰だっけ?」
ずるっっ
見事にこける美女

おいおい・・・・ガウリイ、まぁ、予想はしてたけど、さぁ・・・・

なんとか身を起こした彼女は
「か、変わってないわねぇ〜あんた。ま、たしかに何年も会ってないし、あたしの方はずいぶん様変わりしたからわかんないか」
と、意味不明の言葉をつぶやく

「じゃ、わかるようにいってあげる。ガウちゃん。あ・た・し♪シルヴィーよ。ヴィーのほうがわかりやすいかしら?」
と、なにかにまにましたような笑みを浮かべてガウリイに向かって言う。

なに?今ガウちゃんとかって言った?
シルフィールがここにいたら暴れそうねぇ、と思いながら、自分のなかにももやもやとしたものがうずまいてるのに気づく。
なんだろ、あたし。
なんか、変。


と、それを聞いた途端、ガウリイの表情が凍り付く。
しばらく口をぱくぱくさせていたかと思うといきなり叫んだ。
「え・・・・ってまさか・・・・・ヴぃ〜〜〜!?」




ふ〜ん、やっぱり知り合いなんだ。




「いやあ、なつかしいな。ずいぶん変わってたからわからなかったぜ、ヴィー」
「ふふふ、よく言われるわ」
「それにしても綺麗になったよなぁ」
「ま。お世辞言っても何もでないわよ」
「いや、ほんとだって」

いつのまにか、彼女はあたし達と同じテーブルについていた。
ガウリイが呼んだのだ。
食事もそこそこに話に夢中になってる。


むかむかむか・・・
あたしはさっきから無言で食事している。




「あ、あのぅ、ガウリイさん。出来れば紹介して頂きたいんですけど・・・」
アメリアがおずおずと切り出した。

「あ、ああ。忘れてた。こいつはヴィーって言って昔からの知り合いだ。」
と、ガウリイがこちらを向いて言う。
「シルヴィーといいます。ガウリイのいとこにあたりますの。家も近所でしたから、いわゆる幼なじみですわね。」
と、にっこり笑って言うシルヴィー。

ふ〜ん、いとこなんだぁ。

とりあえず、こっちも自己紹介をする。



「まあ・・・じゃあ、あなたがあのリナ・インバースさんなのね」
目を少し見開いて言うシルヴィー。
あのって・・・別にだいたい想像はつくけど・・・


「ところでなんでお前こんなとこにいるんだ?」
問うガウリイ。
「ええ、ちょっとこの街に用事があってね。今日はここに泊まって明日帰ろうとおもってるんだけど。」
「・・・よく出してくれたな、あの家が」
「ふふ・・・あなたが出ていってからだいぶたつのよ・・・・変わりもするわ」

なんだかあたし達にはわからない会話をしている。
そういえばガウリイの家ってどんなだろ?
あんまり自分の事話さないから・・・はっきりいってあたし・・・ガウリイの事なにも知らないのかも・・・


「あ、そうだガウリイ。わたし夕方にちょっと用事があるんだけどそれまであなたの部屋にお邪魔していいかしら。もっと話がしたいわ。」

ぴきききぃっ
顔が引きつるのがわかる

「ん?ああ、いいぜ。俺も話したいし」

・・・・・・・・・・・。



****

「ねぇ、ゼルガディスさん。あの人どう思います?」
ぼそぼそと、ゼルガディスに耳打ちするアメリア。
どきり。
すぐ近くにある顔を意識しないよう、努めて平静を装って答えるゼルガディス。
「どうって何がだ?」
「だからぁ、あの人ってただのいとこだと思いますか?ってことですよっ」
と、じれったそうに言うアメリア
「・・・いとこじゃないのか?」
「だって、何だかすごく親しそうに話してるし・・・」
「まあ、確かに親しそうだが」
「そうでしょっ!もうわたしさっきからリナさんの方が見れないんですよぉ」
つい、とゼルガディスもリナのほうへ視線だけを向けるが、確かに何か・・・周りのオーラが違う。
「そ、そうだな」
「もぅ〜、ガウリイさんたら気づいてないのかしら。楽しそうにしゃべってますねぇ・・・」
そうだな、ガウリイもガウリイだ。
確かにシルヴィーとかいういとこはガウリイの血縁だけあってかなりの美女だ。
しかし・・・
リナの前では慎むべきだったな。
ゼルガディスは心の中でつぶやいた。

****



食事は終わり、あたしは部屋に戻ると皆に告げると二階にあがった。
アメリアとゼルがなにか言いたそうにしていたが、結局何も言ってこなかった。




それから、あたしはずっとこうしているわけだ。
なんか・・・・・・胸がくるしいよ・・・・・
わかんない・・・・どうして・・・・?



ふぅ。
ため息をついて立ち上がる。
と。隣のドアが開く音が聞こえた。
話し声が聞こえる。

「じゃ、ガウリイ。また今夜」
え?
「ああ、わかった。待ってるぜ」


今夜?また来るの?

わかんない

わかんないよ

なんでこんなに苦しいの?

ぽた。
と、床に何かが落ちる

え?

水の跡

頬に手をあてる
涙?

「ふ・・・」

「ふふふ・・・・」

なぜか笑いがこぼれる
わかっちゃった、原因
この苦しさの、切なさの


あたし・・・・ガウリイが・・・・・




保護者気取りのあいつを
覚えた先から忘れてくクラゲなんかを

スキニナッタノ?

でも、あたしは知ってる
あいつの手の暖かさを
空色の瞳のやさしさを

「あ〜あ。自覚しちゃったか・・・・辛すぎるよ、こんなの」
彼女の姿が思い浮かぶ
美しく、手入れの行き届いた銀色の髪
すらっとしなやかに伸びた肢体
魅力的な、大人の女だ

比べてあたしは、コドモだ
いつまでも、あいつにはコドモ扱いされて・・・



「もうっ!!」
いつまでもうじうじしてるなんてあたしらしくないわっ
こうなったら、やけ食いでもなんでもやってやろうじゃないのっっっ!!
うしっ!なんか元気出てきたっ

コンコン。

と、そこへノックの音がした。
これは・・・・・
「・・開いてるわよ」

がちゃり。
「よぉ、元気か?」

やっぱりガウリイだ

「なによ元気かって」
今はあんまし会いたくなかったのに

「いや、な。昼食のときなんか様子おかしかったから」

「そう?別になんともないわよ」
肩をすくめて答えるあたし
・・・なんでそんなこと気付いてんのよ・・・・

「大丈夫なら、いいんだけどな」
ふ、と瞳を細めて微笑むガウリイ

いつもなら、安心できるこの笑顔が
今はただつらくて
「ごめんガウリイ。やっぱり少し疲れてるみたい。夕食まで横になるから・・・」
嘘をつく

「そうか、ちゃんとおとなしくしてろよ。喉とか乾かないか?なんか持って来てやるけど」
ガウリイの顔が曇る
ごめん、ガウリイ。

「ううん、大丈夫。いらないわ」

「わかった、二人にもそう言っとくから」

やさしく、あたしの頭に手を置くと、ガウリイは扉の前で振りかえりそっと部屋を出ていった。


「ごめんね、ガウリイ」
閉じられた扉にあたしは小さくつぶやいた




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2724銀の微笑み、彼女の気持(後)ゆるり E-mail 2/12-17:10
記事番号2722へのコメント


夕食には彼女はこなかった。
いつもとおなじように四人で食べる食事のはずなのに、なぜかいつもと雰囲気が違っていた。
いや、そうと感じるのはあたしが自分の気持ちを持て余してるから・・・・・?
しょくよくもなく、セットメニュー6人前しか喉を通らない。
心配そうにあたしを見るガウリイの視線がつらくて、あたしはすぐに部屋に戻った。





「大丈夫ですか?」

部屋に戻り、寝る支度をしているとアメリアが部屋に戻ってきた。
そして開口一番、あたしに向かって先の言葉を投げかけた。

「・・・何がよ」

「わからないならいいです。けど・・・・」
うつむくアメリア

もちろん、アメリアが何を指して言っているのかはわかっている。
あたしが変なのはまるわかりだったろうし。


「シルヴィーさんのこと・・・・」
顔を上げ、言うアメリア

!!
顔が強張る

「アメリア・・・・」

気付いてる?
あたしの気持ち

「わたしは、ガウリイさんが好きなのは、りなさんだと思います。」


!!!
もしそうなら、どれだけ・・・・

「んなわけないじゃない。あんだけ子供扱いしてるあたしを」
好きになんてなってくれないよ


「リナさん」


「もうっこんな話やめやめっ!!もう寝ましょっ!!」
がばっと布団をかぶる。


「リナさんっ」


「ごめん、アメリア。・・・・ありがと」
ぽつり、とつぶやく。
アメリアがあたしを気遣ってくれていたのはよくわかっていた。

数秒の沈黙の後、
「おやすみなさい、リナさん」
と、アメリアの声が聞こえた。







夜中、あたしはふと目が覚めた。

喉、乾いたなぁ
水差しに手を伸ばすが空である。

仕方なく、あたしは階下でと水差しに水を入れにいった。


水を入れた後、部屋に戻るべく階段を上がっていると、ぼそぼそと人の声が聞こえてきた。
・・・・もしかしてこの声・・・



声の方を見る。
やっぱり・・・・

そこには、部屋の前に立つ、ガウリイの後ろ姿と、そしてシルヴィーの姿があった。


こんな夜中に・・・?
そう言えば昼間・・・・。
ホントに来たの?

でも、そこはガウリイの部屋じゃない。

シルヴィーの部屋


ぱたん。
あたしに気付く事なく、扉は閉められた。

後には茫然と佇むあたしが残るだけ。


何も考えられない
とんっと、肩が壁に触れる。
そのまま、壁に寄りかかり、へたり込む。

ごとんっ
水差しが手から離れ、辺りに水をぶちまける。
木の床に水がしみ込み広がっていく。

でも、あたしは・・・・
床に座ったまま・・・・

涙、みたい。
広がる水をみながら、ふと思う。
ダレノ?


部屋、戻ろう。
ここ、居たくない。

ゆらりと立ち上がり、空になった水差しを手に、部屋へと戻る。



ベッドに腰掛ける。

暗闇の中、アメリアの寝息だけが聞こえる。


静か、ね。
思考は停止したまま、あたしは暗闇を見つめる。


やっぱ、あれは、そういうこと、なの?



アメリア、だからいったじゃない。
違うって。


涙・・・・・・出ないや


そう、思った瞬間、
衝撃がきた。


溢れる涙は止まる事を知らず、止めるきもなかった。
ただ、唇をかみ締め、鳴咽が漏れないようにした。

「・・・・う・・・」

ただ、震える身体を両腕で抱きしめた。
「・・・・・リイ・・」




隣のベッドで眠るアメリアが少し動いた事に、あたしは気付かなかった。



朝。真っ赤にあれあがった瞼をどうにか冷やして、あたしは食堂へと降りていった。
テーブルには、もうみんなが揃っていた。
シルヴィーも。


「おっはよ〜」
挨拶をして席につく。


ひとしきり泣いて。
あたしは、少し楽になった気がした。

忘れようと、泣きながらおもっていたのだけれど。

でも・・・・
忘れられるわけないじゃない。
そんな簡単に。
それだけ大きくなっていた、この想いを。
そして。
想いつづけることに、決めた。
それは、多分辛いだろう。
でも、忘れるのも想いつづけるのも、どっちも同じくらい辛いなら。

想う方がいいわ。
この気持ち、忘れたくない。
初めてなのよ。
これほど誰かを欲したのは。



同じテーブルにつく二人を見るのは辛かったけど。
努めて明るく振る舞った。
だが、何故か今日はアメリアが押し黙ったままだった。



シルヴィーはこの後すぐ旅立つという。
朝食を終えた後、あたし達は彼女を見送るため、街の入口まで一緒に行った。





「ここまででいいわ。」
街道へと続く道の途中で彼女は振り返った。
「皆さんと会えて楽しかったわ。ガウリイをよろしくね」
微笑みながら挨拶をするシルヴィー。

と、今まで黙っていたアメリアが突如叫んだ。
「ガウリイさんっ!隠しているのは正義じゃありませんっ!!潔くお二人の関係を吐いてもらいますよっ!!」

やめて。

「へ?二人の関係って?」

「だ〜か〜らぁ!ガウリイさんとっシルヴィーさんの関係ですっ」

想いつづけるとは決めたけれど。
本人の口から聞くのは・・・・

「え?昨日行っただろ?いとこだって。」

かなり、つらい。

ゼルが口を挟む。
「・・・アメリアが言いたいのは、その、つまり、ガウリイとそのシルヴィーが・・・恋人関係なんじゃないかってことだ。」




「「・・・・・・・・・・は?」」
ガウリイとシルヴィー、二人の声がハモった。
あまりに間抜けな声だったので、気が抜ける。


「あらぁ、ガウリイ言ってなかったの?」
シルヴィーがにまにま笑って・・・・あたしを見てる?

「へ?なにがだ?」

「わたし、とっくに言ってると思ってたわ。自己紹介し直さなきゃね♪わたしはガブリエフ家の傍系、ランドルフ家の長男なの(はあと)。」
極上の笑みを浮かべ、彼女はこう言った。


・・・・・はい?
今、とてつもないことが聞こえたような・・・


「つ・ま・り、わたし男なのよ(はあと)」
ぴしぃぃっ・・・・・
ガウリイを除くあたし達の固まる音が聞こえる。

「あれ?いってなかったっけ?従兄弟だって」
のんきにガウリイが言う。
・・・・・確かに<いとこ>とはいったけど・・・


「あたしのフルネームは、シルヴィス・レイ・ランドルフ。ガウリイとは兄弟のように育ったのよ」


おと・・・・・・おと・・・・・・・おとこぉ?


「はぁ、えと、うえぇ?」
訳の分からないうめき声が出てくる。


って、ちょっと待てぃっ!こんなんアリ!?
じゃ、昨日のアレの、ただ単に遊びに行っただけ?
あたしの・・・・昨日の苦悩はなんだったのっ!?
あんなに悩んでっあれはなんだったのっ!?
あたしの、あの決意はなんだったのよっ!?
まぁ、ガウリイの恋人とかじゃなくてよかったけどさぁっ
でもっっでもぉ〜〜っ



「じゃあね〜皆さん、お元気で〜〜」
笑顔で去っていくシルヴィー

「おぉ、お前もなぁ〜〜」
のんきに手を振るガウリイ



「うそでしょぉぉおおおおおおおおっ!?」
ぺたん、とその場にへたり込むあたし。

アメリアとゼルの方は血の気がなくなった顔で何かつぶやいている。
「正義じゃありません、正義じゃありません、正義じゃありません、正義じゃ・・・・」
「男、アレが男か、アレが男。アレが・・・アレが・・・・・」


「ん?どうしたんだ?皆。」
くるり、と振り返り言うガウリイ。



そして・・・・・
街に攻撃呪文の花が咲いた。






くすくすくす・・・・・
「ガウリイったら、誤解されてるの全然気付いてないんだもの。久しぶりにおもしろかったわぁ」
これだから、鈍い男はダメよねぇ。あの娘も可哀相に。
くすくすくす・・・・・
楽しそうな彼女(?)のつぶやきは、風へと消えていった。








=======
お疲れ様でした!!
ここまで読んで頂いてありがとうございます!
どうでしたか?

実はシルヴィー、男でした(爆)
リナが自分の気持ちに気付く話を書こうと思い、思い付いたのが彼(彼女?)!!
書いてる途中の仮題は「オカマの話」・・・(爆)そのまんまや!!
さすがに、題名これにするのもな、と思い直し、「銀の微笑み、彼女の気持ち」としました。

あれだけ、リナをいじめてオチがこれなんて、殴られるかも・・・
とか思いましたが、私はギャグに生きる人なので(^^;

ところで、前編の方、必要ないのにやたら料理名が出てきますが、それはこの間料理本を見ていて私が食べたかったから・・・(^^;
自分では食べれないのでリナ達に食べさせようかと・・・。
友人にこの話をみせたら、開口一番、「お腹すいた・・・」と言われました・・・あの、感想は?

長くなりましたが、こんなとこまで読んで下さって有難うございましたっ♪
感想頂けるとうれしいです!!

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2728や・・・やられました(笑)おどる猫 E-mail 2/13-18:58
記事番号2724へのコメント

初めまして、おどる猫といいます。

早速ですが・・・やられました!!
ゆるりさん最高です〜☆
オチがきた瞬間凍りついてしまいましたよ(笑)
あいた〜〜・・まさかオカマさんだったとわ・・・
美女、侮るなかれ?!
次回作、是非書いてください!(←勝手なお願い)

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2729光栄です〜(笑)ゆるり E-mail 2/14-14:46
記事番号2728へのコメント

おどる猫さんは No.2728「や・・・やられました(笑)」で書きました。
>
>初めまして、おどる猫といいます。
こちらこそ、はじめまして♪

>早速ですが・・・やられました!!
やられちゃいましたか(笑)
>ゆるりさん最高です〜☆
ありがとうございます!!

>オチがきた瞬間凍りついてしまいましたよ(笑)
>あいた〜〜・・まさかオカマさんだったとわ・・・
>美女、侮るなかれ?!
あははっいい反応してくださって、嬉しいです〜(笑)

>次回作、是非書いてください!(←勝手なお願い)
頑張ってますので、期待しないで待っててくださいね♪(爆)