◆−ニーナのはちゃめちゃホームステイ(一応ヴァルフィリ・・・のつもりです。)−にっちゃん(2/20-19:34)No.2735 ┣はじめまして。−P.I(2/21-01:50)No.2736 ┣ニーナのはちゃめちゃホームステイ2−にっちゃん(2/21-23:09)No.2740 ┣ニーナのはちゃめちゃホームステイ3−にっちゃん(2/23-23:35)No.2742 ┗エピローグ−にっちゃん(2/24-15:42)No.2744 ┣お疲れ様でした!−P.I(2/24-23:53)No.2745 ┃┗ありがとうございます。−にっちゃん(2/25-22:01)No.2747 ┣読んだよ☆−紫雨(2/28-18:45)No.2751 ┗読みましたっ。−澪(3/10-22:52)No.2779
2735 | ニーナのはちゃめちゃホームステイ(一応ヴァルフィリ・・・のつもりです。) | にっちゃん | 2/20-19:34 |
―私は暇である。暇過ぎて仕方が無い。そういう訳で、少し遊びに行こうと思う。― などと、誰に言っているのかわからないセリフをはきながら、私はいつものように空想の鏡を覗いていた。 ―ん?― 鏡を覗いていると、一軒の骨董品の店が見えてきた。 ―なんだ?― しばらく見ていると、そこから、見事な金髪の女性が出てきた。 ―今日はあそこに行くとするか。― 私は眼を細めながらそう呟いた。そして、 ―アブラカタブラワケワカメ!!!― 意味不明な呪文を唱え、鏡の中へ入っていった。 しゅぱっ 「ほう。ここですか。」 鏡の中を通って私がやってきたのは、あの骨董品店の前だった。 「なかなか良い趣味してますね。私好みで素敵です。」 そんなことを言って、店の周りを見ていると、中から水色の髪の青年が出てきた。 「ん?どうしたんだ?迷子か?」 「え!?」 そう言われて、私は咄嗟に辺りをきょろきょろと見回した。 「どこに迷子がいるんです!?」 そんな私を見て、青年は、 「何言ってんだよ。ここにいる子供つったらあんたしかいねぇだろ?お嬢ちゃん。」 お・・お嬢ちゃんだぁ!?私はもうちゃんとした13歳の女の子だいっ! 「わ・・・。」 そう言おうとしたが、その時には彼はもう中に入っていた。 「おーい、フィリアー。ちょっと来てくれー。」 −・・・(ぴき)おのれヴァルめ・・・私を『お嬢ちゃん』よばわりした上に、無視するとは・・・。許さんっ!!− そんなことを考えていると、奥から声がした。 「はーい。今行きますー。」 そして、しばらくすると、鏡で見たのとそっくりな(いや、実物だろう)女性が出てきた。その後に続いて、獣人が二人出てくる。 「どうかしたんですか?ヴァル?」 「ああ。迷子らしいんだ。こいつ。」 そう言ってヴァルが私を指差す。 「まあ。可哀相に。あなたお名前は?」 すると、彼女はうるうると潤んだ瞳で私に名前を聞いてくる。 ―妙にイライラする― そう思ったが、口には出さずに、 「・・・・・ニーナ・・・・・。」 ぶっきらぼうにそう答える。するとその女性――フィリアは、さも可哀相といったように、今度は年を聞いてくる。 「いくつ?」 ―頼むからその口調はやめてくれ― そう思いながら言おうとしたが、考え直し、 「(にこっ)それは秘密です♪」 ぴきぴきぴき ―あ、凍った。おもしれぇ。― 「あ、あなた・・・。」 「はい?」 「ゼロスって神官知ってるか?」 二人は交互に質問をする。だが私はそれにも、 「(にこにこ)それも秘密です♪」 私がその答えを返した途端、二人は小声で何かを話していた。 「あ・・あの子・・ゼロスの子供じゃありません?」 「ありえるな。あの生ゴミじゃ。髪の色も黒だし・・・。」 「あの〜。」 私はおずおずと二人に尋ねる。(もちろん演技) 「なんですか?」 「よろしければの話なんですけど・・。ここに住まわせてもらえませんか?」 「え・・・ええ!?」 想像どおり、フィリアは顔をひきつらせた。 「お手伝いでも、ガードマンでも何でもやります!ですから・・・。」 私がそう言うと、諦めたのか、溜息をつきながらOKしてくれた。 「わかりました・・・。でも、5日だけですよ。」 「ありがとうございますっ!!」 そう言いながらふと横を見ると、ヴァルも溜息をつきながら、 「・・・厄介なもん背負い込んじまったぜ・・・。」 と言っていた。こうして、私のはちゃめちゃなホームステイは始まった。 ―予定では今日だけのつもりだったんだが。まあいいか。― |
2736 | はじめまして。 | P.I E-mail | 2/21-01:50 |
記事番号2735へのコメント にっちゃんさん、はじめまして。ここにはよく出没するP.Iと申します。 ヴァルフィリ・・・珍しいですね〜。でも嬉しいです♪私個人的には フィリアのお相手はヴァル派なんで(^^)・・・すごい少数派ですけど。 二人が幸せになってくれればいいな〜と思いつつ、続きを楽しみにしています。 頑張ってください。 それではまた! |
2740 | ニーナのはちゃめちゃホームステイ2 | にっちゃん | 2/21-23:09 |
記事番号2735へのコメント ―――1日目――― 「おっはよ〜ございますっ!フィリアさん、ヴァルさん、ジラスさん、グラボスさん!!」 と、私は少々元気過ぎるかもしれない挨拶を店の中に居た者全員に送った。 「おはよう。ニーナ。」 「おはよう。」 「おはよう。」 「・・・・・・・・・。」 私が挨拶をした中で、ヴァル以外の3人は挨拶を返してくれた。だが、彼は相変わらずトーストをかじりながら、私を無視していた。どうやら、私の事をまだゼロスの関係者だと思っているらしい。 ―・・よし。そっちがそ〜来るならこっちにも考えがあるで。― そう思うが早いか、私は拡声器を取り出し、(何処から出したのかというツッコミは即却下である)彼に向けると・・・ ―すう・・・ 「おはようございますっっっ!ヴァルさんっっっ!!」 どがしゃあああああ!! 思いっきり大声で叫んだ。私が叫ぶと同時に、ヴァルがテーブルに突っ伏したのが少し気になるが。さすがに耳元で叫んだのはまずかったかな?まあ、死にはしないだろう。 「うるせぇぇぇぇぇっ!んな大声で叫ばなくても聞こえるわぁぁっ!!」 「挨拶しても返事をしない奴にはこうしろとペットの熱帯魚に教えられました。」 「・・・・・・・!」 絶句した彼を尻目に、私はさっさとテーブルにつくと、悠然とトーストを食べ始めた。フィリアさん達は、何事も無かったかのように食後のお茶を飲んでいたが、その耳に耳栓が入っているのを、私はしっかりと見てしまった。 「はう。少々疲れました。」 そう言って私が店に戻ったのは、5時過ぎだった。私はあのあと、少し仕事をしたのである。まあ仕事と言っても、片付けや、宅配、掃除等といった、ごく簡単なものであったのだが。 「!?」 そして、中に入ろうとした瞬間、何かの気配を感じて思わず身構えた。が・・・ 「はあ、あなたですか。フィリアさんが新しく雇ったというアルバイトのニーナって子は。」 気抜けするような声とともに姿を現したのは、おかっぱ頭の神官だった。 「確かに僕と少し似ているようですけど・・・騒ぐほどじゃありませんね。」 その神官は、私の顔をしげしげと見つめるとそう言って、私の頭をぽんぽん、と叩いた。 「・・・・・・・・。」 「どうかしましたか?」 「貴方ですね・・・。」 「はい?」 「貴方ですね!フィリアさんとヴァルさんが言っていた、『おかっぱニコ目のふざけた神官生ゴミ魔族のゼロス』って言うのは!!」 ずしゃあああああ ―うっわ〜。痛くないんかいな。― 思わず私がそう思ったほど、ゼロスは見事にずっこけた。いや、ヘッドスライディングをかました、と言ったほうが良いのだろうが。 「・・・・あのぉ、大丈夫ですか?」 「は、はい。まあ・・・。」 一応心配してみせる私を見て、ゼロスは、とても大丈夫とは言えない格好で肯いた。 「全く。子供に何てこと聞かせるんでしょうか・・。あ、そうだ。ところでニーナさん、貴方こんな話知ってます?」 そう言って、彼は「あること」を話し始めた。そして、それが終わろうとしたとき、 「あああ!生ゴミゼロス!!」 「おや、フィリアさん。お久しぶりです。」 フィリアが悲鳴をあげて、こっちにやって来た。 「ど〜でもいいからさっさとあっちへ行って下さい!!」 モーニングスターを振り回しながらゼロスに詰め寄る姿は、はっきり言って恐い。 「わかりました。ど〜せ今日はここに特別な用があったわけじゃあないんですから。それでは。」 そう言い残して、神官は虚空へ消えていった。そして、私はある決意をしていた。 そして、そのことをずっと考えていたせいで、フィリアの小言もさっぱり頭に入らなかった。その決意とは、 ――フィリアさんとヴァルガーヴは実は恋人同士なんですよ―― その言葉の真偽を確かめる事であった。 ―・・・絶対シッポつかんじゃるっ!!― 〜あとがき〜 どうも。にっちゃんです。この度は、このような作品を読んでいただいて、誠にありがとうございます。ちなみに、この中に出てくる、「ニーナ」というのは、実は私の事です。はっはっは。やっぱり小説って難しいっすねえ。文章変だし、キャラ滅茶苦茶だし・・・。まあ一応続きものになってますんで、期待しないで待っててください。(おいおい)それでは。はっはっはっはっは。 |
2742 | ニーナのはちゃめちゃホームステイ3 | にっちゃん | 2/23-23:35 |
記事番号2735へのコメント ―――4日目――― ―ふっふっふ。今日が最終日・・・絶対に今日こそシッポつかんじゃるっ!― 私はそんな事を考えながら、マッハ2のスピードで、店の前を掃いていた。お気づきの方もいらっしゃると思うが、私がこの骨董品店に来てから、もう3日が過ぎていた。ゼロスにあのことを聞いてからというもの、私は2人の寝室に盗聴機をしかけたり、物陰に隠れてコッソリ見張っていたりしたのだが、全く、なんの収穫もなかったりする。早い話が、今までの計画は全て玉砕したのである。 「全く・・・何のために金を使ったのかわかりゃしねえや。」 などとぶつぶつ呟きながら、出力MAXで洗い物を済ませていると、 「こんにちは〜。」 呑気な声がして、おかっぱ頭の神官ゼロスが現れた。 「なんか用ですか?おかっぱ頭のゼロスさん。」 「(ぴき)い・・いきなりそれですか。相変わらず礼儀を知らないお子様ですね。」 「うるさいです。ガセネタよこして純粋な子供の夢を打ち砕くなんて、いい年こいた大人のする事じゃあありません。」 「え・・・ガセネタじゃありませんよ。あれ。」 「はい?!」 そう言ったゼロスに私は驚きの眼差しを向けた。(もちろん洗い物の手は休めずに) 「だって、ず〜っと何にも無いんですもの。あれのどこが恋人同士だって言うんですか?・・・よしっ。洗い物終わり。」 私がそういうと、ゼロスは呆れたような顔で私に言った。 「あなたねぇ、相手はエンシェントドラゴンと元火竜王の巫女ですよ。一筋縄でいくわけないじゃあありませんか。」 「あ、なぁるほど。」 私は思わず納得してしまった。 「それじゃ、またがんばってみます!・・・あと半日ですけど・・・。」 「それじゃ、がんばって下さい。僕も応援してますから。」 そう言って消えようとするゼロスに、私ははっと気づいて呼び止めた。 「ちょっと待って下さい、ゼロスさん!」 「なんですか?」 「あなたなんで協力してくれるんですか?魔族は普通こういう正の感情は嫌いな筈なのに・・・。」 そう問い掛ける私に、ゼロスはにっこり微笑むと、(この微笑みに全国のゼロスファンは悩殺されたんだろうなぁ) 「それは秘密です(はあと)」 思わず脱力する私を尻目に、ゼロスは虚空へ去っていった。 「よおおおし!がんばるぞおおお!」 夕方。 「ううう・・・収穫なぁぁぁし。(;;)」 あのあと、私は身体の全機能をフル回転させて、色々とやったのだが、結局何も得られなかった。 「このままなのかなぁ。」 私がそう嘆きつつ中に入ろうとすると、私の最も待ち望んでいた光景が目に入ってきた。ヴァルとフィリアが抱き合っていたのである。 ―いよっしゃああああ!!目的達成〜〜〜〜〜!!!― そう思いながら、私はドアの陰からこっそり中を覗いた。 「・・・なあ・・フィリア、そろそろあの答え、出してくれないか?」 フィリアを抱きしめながらぽつり、と呟きかけるヴァル。このシチュエーションはもしかしてもしかすると・・・・ 「でも・・・まだ早いと思うんです・・・私。結婚なんて・・・。」 いよっしゃああ!ビンゴーーー!!やはりあれだったか。うんうん。でも、私は別に良いと思うけどね。フィリアちゃん。 「でも・・・俺は真剣なんだよ。」 訴えるような瞳で彼はフィリアを見つめてそう呟く。さて、フィリアはどう答えるか!?と、思ったその時、 ブブーーッ!! 私の頭の中に、突然ブザーの音が鳴り響いた。そしてその後に、 「ジカンギレデス。サッサトオモドリクダサイ。」 機械染みた音声が私の中に語り掛ける。 ―嘘だろおおおお!!いま良いとこなのにいいい!!!― 「イイモワルイモヘッタクレモアリマセンハヨカエレ。<アビラウンケンソワカ!。」 ―ひぃえぇぇぇぇぇええぇぇ!!― 〜数日後〜 ―お!― いつものように空想の鏡を見ていた私は、うっかり声をあげてしまった。 ―やっぱり結婚したんじゃんか、あの二人― そういう私の目には、ある結婚式の風景が映っていた。 ―・・結婚祝いでもするかな― そう言って私は指を、パチン、と弾く。たぶん、鏡の中では桜吹雪が舞っている事だろう。 ―お幸せに― **あとがき** どうも、にっちゃんです。ちょーしにのって、またもやこんな恥ずかしい小説もどきを書いてしまいました。あっはっは。実はこれ、「ヴァルとフィリアの結婚式」が書きたくてやったんですけど・・・失敗でした。また機会があったら投稿してみようと思ってますんで、物好きな人は付き合ってみてください。(^^;)それでは、あしからず。 |
2744 | エピローグ | にっちゃん | 2/24-15:42 |
記事番号2735へのコメント エピローグです。前回で終わったはずなのに・・・。プロローグが無いのに何故エピローグがあるのか・・・。細かい事は気にせず、読んでみてください。 <エピローグ> ぱきぱきっ・・・ 「あ、もうすぐですよ・・・。」 ぱきぱきっ・・・ぴょこっ。 「あ、生まれました!」 「そんなにはしゃがなくても。まあ嬉しいのはわかるけどな。」 今、この瞬間、母親と父親になった一組の夫婦は、そう言って、自分達の子供をしげしげと見つめた。 「で、名前は決めてあるのか?」 「はい。“ニーナ”っていうのが良いと思うんです。」 「・・・ニーナか・・。悪くないな。」 「でしょ?」 陽の光に包まれた部屋に、静かな笑い声が響いていた・・・・。 〜あとがき〜 すいません。本当だったら前回で終わる筈だったんですけど、書きたい事が増えてしまって・・・。(しかも、すんごい短いし・・・。)ちなみに、この名前の持ち主の“彼女”は、呑気にお昼寝などをしていたりします。それでは、あしからず。(これあとがきじゃね〜って。) |
2745 | お疲れ様でした! | P.I E-mail | 2/24-23:53 |
記事番号2744へのコメント にっちゃんさん、こんばんは! 「はちゃめちゃホームステイ」完結お疲れ様でした。 ヴァルフィリなのに、ヴァルフィリなのに・・・肝心なところが〜〜!! フィリアもヴァルもなかなかスキを見せてくれない! Pも見たかったですよぅ、結婚式!! ゼロスがニーナさんに絡んできてたのは、きっと彼女の「シッポが掴めない〜!」 という負の感情をあさるためだったんでしょうね(^^) 貴重なヴァルフィリ小説、また書いていただけたら嬉しいです。 それでは! |
2747 | ありがとうございます。 | にっちゃん E-mail | 2/25-22:01 |
記事番号2745へのコメント こんばんわ。P.Iさん、どうもありがとうございます。このようなめちゃめちゃなヴァルフィリに付き合って頂いて。その上、感想なんかも頂きまして、感謝感激雨あられですぅ〜!これからも機会があれば投稿してみようと思いますんで、あったら読んでみてください。(多分、またヴァルフィリのような予感が・・・)余談ですが、私はスレイのカップリングでは、ヴァルフィリが一番好きなんです。(本当に余談でしたね・・・。)それでは。 |
2751 | 読んだよ☆ | 紫雨 | 2/28-18:45 |
記事番号2744へのコメント 某所ではいろいろお世話になってる者ですわ★ というわけで読ませてもらったけど。 なかなかかわいらしいお話で・・・しかもニーナちゃんのキャラが個人的にかなりヒットだったわ。かなぁり生意気なお餓鬼様だこと。うふふ。 次回作を楽しみにしてますね。んではまた某所で☆(空間転移) |
2779 | 読みましたっ。 | 澪 E-mail URL | 3/10-22:52 |
記事番号2744へのコメント 今晩はにっちゃん!! 某所でお世話になってる霧歌です〜。 でもここでは澪なんで、そう呼んで下さいませ(^^) ヴァルフィリーーーーー!!!!!! 先に子供ヴァルフィリの感想書いちゃったけど、やっぱ大人もいいな。 結婚できますしね(死) ああニーナはにっちゃんのことだったのですね!! なんかいいキャラです・・・。 ゼロス・・・もしやヴァルとフィリアが恋人どうしだと確信できるような一部始終をアストラルサイドから見てたのでしょうか、やだなーーー!!(笑) では、面白かったですっ!!! ・・・やっぱヴァルフィリっていいな・・・・。 |