◆−聖なる夜に起きたこと−にっちゃん(2/26-01:07)No.2748
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2748聖なる夜に起きたことにっちゃん E-mail 2/26-01:07


注:これは、一応ヴァルフィリおこさまばーじょんです。しかも、私のオリジナルなので、そこんとこご了承ください。

事の起こりはほんの些細なできごとだった。
『ヴァルなんかだいっきらいっ!』
『こっちこそ!お前なんかだいっきらいだっ!!』
―ほぅ
机に頬杖をついて、フィリアは幾度目かの溜息をついた。
―何であんなこと言っちゃったんだろう―
そんなことを考えながら、また溜息を吐きそうになったその時、
「フィリアー!ごはんよー。」
一階から母親の呼ぶ声が聞こえてきた。
「はーい。」
そう言いながら、フィリアは一階へ降りていった。
―そうよ、今日はクリスマスだもの。こんなこと考えてたらサンタさんからプレゼント貰えないわ。それに・・・あれは絶対にヴァルが悪いんだもの―

それはその日の午後に起こった。
「返して!それ私のプレゼントよ!」
「違う!これは俺のだよ!」
その日はクリスマスだったから、ヴァルとフィリアの通う幼稚園ではクリスマス会が行われていた。
「おやおや、ヴァル君も、フィリアちゃんもどうしたんですか?」
「ゼロスせんせー、ヴァルの持ってたプレゼントを、フィリアが取っちゃったの〜。」
「違うよ〜。フィリアの持ってたのをヴァルが取ったんだよ〜。」
そう、二人はプレゼントがどっちのものか、ということでもめていたのである。
「おやープレゼントの取り合いですかー。それは困りましたねー。」
たいして困ってなさそ〜な口調で、ゼロスは言う。ちっとは困れよ、おい。
「まあまあ二人とも喧嘩ではなく話し合いで・・・。」
ゼロスはそう止めに入ったが、もうその時はすでに、二人は小さな子供なら幾度か言ったことのあるであろう事を言っていた。
『もう絶交だ!(です!)』

フィリアは なかなか寝付けないでいた。寝苦しくて、寝返りを何度も打っていたが、不意に、
コンコン
窓を叩く音がした。慌てて窓の方を見てみると、
「こんばんわ〜。」
薄い衣に、純白の翼、漆黒の髪、年は17,8といった風貌の世にも不思議な格好の女の子が窓の外にいた。そして、急いで窓を開けると、彼女は雪と一緒に部屋へ入ってきた。
「あ、あなた・・・誰?」
フィリアがそうたずねると、
「私?私はニーナ。天使やってます。」
彼女は、とてもじゃないが、まともではない返事を返した。
「てん・・・し・・・?」
「そ。て・ん・し。」
「あなた・・・本当に天使なの?」
「疑り深いですね〜。ですから最近の子供は・・・。ラファエルさまの言い付けだったから来たんですけど・・・帰ろうかな。」
彼女はそういうと、窓を開けて飛び去ろうとした。背中の翼を見たフィリアは、帰られてはたまらない、と言った感じで、急いで付け足した。
「ご、ごめんなさい。私、天使って見るの初めてだから。」
すると彼女はフィリアに向かって、にこっと笑うと、
「それはそうでしょうね。あなた達が天使を見られるのは、クリスマスの限られた時間だけですから。それによっぽど運の良い人でないと・・・ね?」
そういって、フィリアの手を握った。
「え?」
「行きましょう。あまり時間がありませんから。」
「え?え!?」
「行きますよ。それっ!」
ニーナが掛け声を掛けると、、二人の体が、ふわりっ、と宙に浮いた。
「あ・・・綺麗・・。」
気がついたときには、もう二人は空を軽々と飛んでいた。
「ほら、もうすぐ、ヴァルさんの家ですよ。」
「・・・・・。」
フィリアは黙っていた。
「行きたくないんですね?」
ニーナがそう言うと、フィリアは黙って肯いた。そんなフィリアをみて、ニーナは、
「大丈夫ですよ。言ったでしょ?大天使ラファエルさまの言い付けで来たって。今日の貴方には、大天使さまがついていらしゃるんです。絶対大丈夫ですって。」
諭すように話し掛け、ゆっくりとヴァルの家へと近づいていった。

コンコン
「ん・・・・?なん・・・・?」
何だ?と言いかけて、ヴァルはそのまま硬直してしまった。まあ、いきなりこの寒いのに、良く分からない女性と、同級生が一緒に窓の外へ浮かんでいたら、ふつ〜は誰だって驚く。
ヒュ・・・
窓を開けた覚えも何も無いのに、その女性とフィリアが入ってきたので、ヴァルはますます、ポカン、としてしまった。
「あ、しまった。」
ニーナはうっかりした、といった表情で、羽根を一枚抜き取ると、それでヴァルの頭をすうっと撫でた。
「はっ!フィ・・・フィリア!?」
ヴァルが正気に戻ると、フィリアはすうっと深呼吸をすると、
「ごめんなさいっ!!」
「え・・・。」
「あなたのプレゼントを取ったりして・・・あれ、私が横取りしてたんですよね・・それなのに・・・酷いこと言ったりして・・ごめんなさい!」
力いっぱい謝るフィリアにヴァルは、
「・・・俺も・・・ごめんな。」
少し照れくさそうに頭に手をやりながら、素直に謝った。
「え・・・・?」
「俺な、あのあと良く考えたら、あれ、別にどうでもよかったもんだったんだよな。」
「え・・・じゃあ。」
きょとんとする二人に、ニーナが笑いながら、
「ま、そういうことですね。」
と、レモンティーを飲みながら答えた。
「それじゃ、私はもう帰りますね。あ、そうだ、これはクリスマス・プレゼントです。」
そして、彼女は自分の翼から羽根を二枚抜き取ると、二人に渡した。
「それじゃ、また会えたら良いですね。それでは。Merry X’mas!」
そして、彼女は雪の中へと飛び去っていった。彼女が飛んでいった後、二人は襲ってきた、心地よい睡魔に身を委ねた。

「ん〜。あれ?ここ・・・。」
フィリアが目を覚ますと、そこは自分の部屋だった。
「おかしいな・・・昨日・・・あ!」
辺りをきょろきょろと見回していると、枕元にある真っ白な羽根に気がついた。
「・・・ニーナ・・・。」
―ありがとう―
「フィリアー!ヴァル君から電話よー。」
「はーい!」
母親からの知らせに、フィリアは嬉々として階段を駆け降りていった。
―どういたしまして。フィリアさん―
〜FIN〜

〜あとがき〜
に:ながかったよう〜。(文章が)
ニ:なに言ってるんですか、この位!
に:だってぇ〜
ニ:でも今回の役はよかったですけどね☆
に:そりゃあ貴方は天使だもんねぇ〜。
ニ:ふふふ。
に:それじゃ、また次の機会には「はちゃめちゃ〜」みたいなのでやろっかな!
ニ:書ければ・・の話ですけどね。
に:う・・・痛いところを。
ニ:痛いの?
に:でも今回のはまあまあだった気がする。(下手だけど・・・)
ニ:そ〜ね。じゃ、次もがんばってかいてね!それではこの辺で。さようなら〜。
に:あ〜っ!私が言いたかったのにぃ〜。(しくしく)
ニ:あ〜もう。泣かないの。
に:しくしく
あとがきおしまい。




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2778Re:聖なる夜に起きたことE-mail URL3/10-22:42
記事番号2748へのコメント

どーもにっちゃんさんっ!!
澪です。あ、霧歌って言った方がいいかな。
投稿小説読ませて頂いたんで感想書きます〜。

ヴァルもフィリアもめちゃくちゃカワイイですねー!!!
ゼロスは幼稚園の先生なんですか・・・なんかほのぼの(^^)
ニーナはオリジナルキャラですか?
なんかロストを思い浮かべてしまった(笑)

では、楽しんで読ませて頂きましたっ!!