◆−Knife Edge 3−天神樺丸(3/20-13:04)No.2821
 ┗Knife Edge 4−天神樺丸(3/20-13:06)No.2822
  ┗待ってました!!−ねこにゃ(3/21-00:56)No.2824
   ┗お待たせしました(^_^;)−天神樺丸(3/24-23:45)No.2839


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2821Knife Edge 3天神樺丸 E-mail URL3/20-13:04


前のが落ちてしまいましたので、新しく作ります
しかし、久しぶりだなぁ・・・・覚えてる人いるんだろうか・・・

************************************************************* 
Knife Edge 第3話


とっくに昼食の時間も過ぎ、泊まり客もすでに皆旅立ち、誰もいなくなった食堂で、青年がひとり、頭を抱えたままうずくまっている。
ひじをついたテーブルの上には、黒くすすけ、血にまみれた一振りの剣。
青年は身じろぎもせず、その折れた剣を見つめている。
「ガウリイさん?」
呼びかけに、びくりと身を震わせ、青年は顔を上げた。
「リナちゃん、ようやく落ち着いたよ。
 怪我の方は、心配ないって話だから安心おし。
 今は眠ってるからね。安静にさせてお上げ」
青ざめた青年の顔に、ようやく安堵の表情が浮かぶ。
「そうですか・・・・・ありがとうございます」
女将さんはそのままガウリイの前の席に座ると、少し躊躇した後、切り出した。
「詳しいことは聞く気はないけどね・・・・
 一体どうしたんだい?」
その言葉に、ガウリイの顔が歪む。
「オレは・・・・・こんなことになるなんて思ってもみなかったから・・・」
ぽつり、ぽつりとガウリイは話し始めた。


「バカだねぇ、あんたは・・・・・
 女の子のこと、ちっともわかっちゃいないよ」
呆れたような女将さんの言葉に、ガウリイはますます項垂れる。
その時、2階の踊り場から、声がかかった。
「あー、ガウリイさんとやら、ちょっと来てくれんかね」
「おや、先生だよ、リナちゃんの目が覚めたのかね?」
女将さんの言葉が終わるまもなく、ガウリイは医者を見おろしている。
「リナは?リナは大丈夫なんですか?!」
掴みかからんばかりのその勢いに、医師はたじろぎながらも、きっぱりと言い切る。
「わしを誰だとおもっとる。
 あの子は大丈夫じゃよ。ただし、まだ絶対安静じゃ。
 出血量が半端じゃなかったからのぉ。
 まあ、いいじゃろ、患者があんたに話があるといっとる。
 ただし、患者を絶対に興奮させんように。よいな」
そう言いながら、なぜか医師はガウリイの顔をしげしげと眺め、何かを思い出そうとするように首を傾げる。
そんな妙な表情にも気づかず、医者の言葉を背にガウリイはそっとドアを開けた。


 カーテンが引かれているためか部屋の中は薄暗い。
窓のそばに置かれたベッド。その上に横たわる小さな体が見える。
しかし反対側を向いているため、その表情は見えない。
「リナ・・・・?」
呼びかけてみても、返事はない。が、その肩が小さく震えた。
「心配したんだぞ。こんな無茶ばかりしやがって・・・・」
ガウリイの諭すような言葉を遮り、リナが小さく呟く。
「嘘ばっかり・・・・・心配なんかしてやしないくせに。
 どうせいい気味だと思ってるんでしょ」
低く堅いその呟きに、ガウリイの心臓が締め付けられる。
「もういいのよ。こんなわがまま娘なんかほっといて、遊びに行ってくれば?」
「リナ・・・・」
沈黙がふたりの間に満ちる。
一体どんな言葉をかければいいのか・・・・・・・
「魔法剣なんか・・・どうするつもりだったんだ?」
静寂を破ったのは、ガウリイの掠れた声だった。
リナが小さくため息をつく。
「あんたと・・・・・・別れるためよ」
「別れるって・・・・どうして・・・・だ・・・・」
ガウリイの声が震える。
握りしめた手の、爪が手のひらに食い込む。
「光の剣がなくなったのは、あたしのせいだから・・・・
 代わりの剣さえ見つかれば、あんたと一緒にいる理由はなくなるわ。」
「オレと一緒にいるのが、嫌なのか・・・?」
「そうよ・・・あたし、もう嫌なの、こんなの・・・
 あたしたち、一緒にいる必要なんかないじゃない。
 一日中不機嫌な顔して、人の顔も見ないで、
 あげくに宿に着いたらすぐに黙ってどこかに行っちゃって・・・
 なんでそんなやつと一緒にいなきゃなんないのよ・・
 こんなんなら、ひとりの方がずっといいわよ・・・・・
 ガウリイなんか、もういらない・・・・・・・」
リナの肩が震えている。

『あんた、夕べはどこに行ってたんだい?』

頭の中に、女将さんにの問いが響く。
「リナちゃんは、あんたが帰ってくるからって、
 オーダーストップがかかるまで、ご飯も食べずにずっとひとりで待ってたんだよ。
 いままでもずっとこうだったのかい?
 女遊びばかりしてるエロくらげだって笑ってたけどね・・・・
 強がってたけど、ずいぶん寂しそうだったよ」
「魔法剣を探さなきゃいけないってねぇ・・・・
 かなり思い詰めてる顔だったよ。」

「でも、やっと魔法剣が見つかったから・・・
 これであんたと別れられるわ」
「あの剣は・・・・・使い物にはならないぜ」
リナの言葉に、ガウリイは真実を告げる。
あの魔法剣は、皮肉なことにリナの魔法によって、もはや使い物にならない代物と化していたのだ。
落胆―――リナからはそう呼ばれる感情が手に取るように感じられる。
「せっかく・・・・見つけたのに・・・・・・
 またしばらく我慢か・・・・・・・・」
リナは胎児のように体を丸め、全身に力が入っているのだろう、細かい震えは先ほどよりも酷くなってきた。
「オレはおまえと別れる気なんかないぞ。
 魔法剣が見つかろうが見つかるまいが、
 おまえがなんと言おうとついていくからな」
「酷いね・・・あんたは・・・・」
一言、謝ればいい、女のところになんか行ってないと言ってやればいい。
しかし、今のリナがその言葉を信じるとは到底思えない。
―――どうしてここまでこじれてしまったのか・・・・・―――
馬鹿なことをしたという後悔と、リナを傷つけたという自責の念と、リナに対する意地がないまぜになり、ガウリイの混乱に拍車をかける。
「オレは・・・やましいことなんかしてない。
 信じてくれ、リナ・・・・」
「信じられるわけないでしょ。
 女遊びに行くって言ったのはあんたなのよ。
 それにもう、そんなことはどうでもいいのよ。
 あんたと一緒にいることが嫌なの・・・・
 あんたの顔なんか見たくないのよ!」
もう心は通じ合えないのか・・・手を伸ばせば届くところにリナはいるのに。
意を決したように、ガウリイはゆっくりとリナの元へ歩を運ぶ。
「オレはおまえのそばにいられれば剣なんかいらない。
 だいたい、おまえが無茶なことさえしなければ、
 こんなことにはならなかったんだぞ・・・・」
ガウリイの手がそっとリナの肩に触れる。
その瞬間、リナの叫び声が耳を打つ。。
「触らないでって言ってるでしょ!
 そんな汚らしい手で触らないで!!」
また同じことの繰り返しなのか・・・・・
「じゃあ何?あたしが全部悪いって言うのね。
 いいわよ、だったらこんな馬鹿娘見捨てればいいでしょ!
 すぐに剣は見つけるから、
 そうしたらあんたとはさっさと別れて上げるわ。
 そのためならどんな無茶だってしてやるわよ。」
リナはガウリイに背を向けたまま、まるで何かにすがりつくかのように、体にかけた毛布を顔の下にたぐり寄せ、シーツを握りしめる。
「どうしてわかってくれないんだ・・・・・オレは・・・・・」
「わかるわけないでしょ!!」
―――ソンナコトガイイタインジャナイ・・・・・
その言葉さえリナの絶叫にうち消されてしまう。
「あたしにはあんたのことなんかわかんないわよ・・・・・・
 さあ、言いたいことはそれだけよ。
 用は終わったわ。さっさと出てってよ。」
呆然と立ちすくむガウリイに、リナの冷たい言葉が浴びせられる。
「いやだ・・・・・オレはおまえと別れたりしないぞ。
 何があろうと、おまえと一緒に行くからな。
 オレはやましいことなんかしちゃいないんだ。」
それでもなお、ガウリイは一つ覚えのように繰り返す。
ばふっ!
突然、ガウリイの顔面に枕が投げつけられた。
「どこまであたしを苦しめれば気が済むのよ・・・・・・
 そんなにあたしが憎いの?
 つきまとって女遊びしてるのを見せつけるのがそんなに楽しいの?
 あんたなんか嫌いよ・・・大嫌いよ!
 出てって・・・出てってよ!出てけ!出てけっ!!」
リナは叫びながら、手当たり次第にガウリイに物を投げつける。
枕元のタオル、毛布、スリッパ、水の入った洗面器、コップ、水差し・・・・・
頭から水浸しになり、割れたガラスで額を切ったのか、眉間に血を伝わせながらも、ガウリイはただ黙ってリナを悲しげな目で見つめている。
そして、ガウリイを睨み付けるリナの目からは、止めどなく涙があふれ出していた。
「何をやっとるんだ、おまえさんは!
 患者を殺す気か!?」
おそらく、リナの叫び声と物音を聞きつけてきたのだろう、先ほどの医師が部屋に駆け込んで来た。
しかし、ふたりの様子に気まずい物を感じたのか、ドアを開けてところでそれ以上踏み込めずにいる。
「どうしたら信じてくれるんだ・・・・・」
ぼそりと呟かれたガウリイの言葉に、リナは顔を上げ、突き放すように言う。
「どうやったら信じられるって言うのよ・・・・・
 あんな物見せられて・・・・・女と遊んできましたって
 宣伝して歩いてるみたいなことして・・・・」
「なんのことだ・・・・?」
本気でガウリイには心当たりがない。
当然のことである。
「あんたの喧嘩した最初の晩よ・・・・・
 シンジュックシティであんた、どこ行ってたのよ。」
「シン・・・・酒場で酒飲んでた・・・・・」
ガウリイの目線が宙を彷徨う。
「ほら・・・嘘だって顔に書いてある。
 カブーキタウンて歓楽街で、美人と連れ添って歩いてたって話よね。
 それに・・・・」
リナの『美人』という言葉に、ガウリイがびくりと反応する。
「・・・・それに・・・・なんだよ・・・・・」
ガウリイの声がわずかに震え、掠れる。
「朝・・・・あんたの顔に、口紅がついてたわ・・・・・
 それに、女物の香水の匂いが、あんたの体中からぷんぷんしてたのよ」
「う・・・・・・・・・」
リナに涙ながらに睨み付けられ、ガウリイは蛇ににらまれた蛙のごとく、動けない。
「それで・・・・オレの顔を見ようともしなかったのか・・・・・」
リナは黙って、目を伏せる。
「それだけは・・・・・おまえには知られたくないんだ。
 だけどオレはおまえに顔向けできないようなことはしてないからな!」
「じゃあ、なんで言えないのよ・・・・・
 なんで知られたくないのよ・・・・・・・」
こぼれ落ちた涙が、シーツにいくつものシミを作っていく。

*******************************************************************

ひとまず切ります

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2822Knife Edge 4天神樺丸 E-mail URL3/20-13:06
記事番号2821へのコメント

Knife Edge 最終話

「あーーー、カブーキタウン・・・・じゃと?
 どこかで見た顔じゃと思っておったが、そうか、兄さんだったか」
それまで固まっていた医師が突然声を上げ、ガウリイの前に回り込むと、しげしげと顔を見つめる。
「ま、取り合えず治療じゃ」
医師がガウリイの額に手をかざすと、見る見る傷が塞がっていく。
女将さんが「名医」と言っていたのも頷ける腕だ。
「きれいな顔に傷が残るといかんでな・・・・・
 せっかくの別嬪さんが台無しじゃ。
 おまえさん、優勝したんじゃろ、あの日?」
にやりと笑いを浮かべながら医師はガウリイに話しかける。
その言葉に、ガウリイは物の見事に硬直した。
「なぜ・・・・・それを・・・・・・」
ガウリイの顔は蒼白になっている。
「その『美人』じゃがな・・・・たぶんわしの「甥」じゃよ」
「甥・・・・・?」
リナが訳が分からないと言うような呟きに、医師が答える。
「わしもあの日、この兄さんが飲んでた店にいたんじゃよ。
 あの店はわしのせがれの店でな、月に2.3回、コンテストを開くんじゃ」
「コンテスト・・・・?」
「わ〜〜っ!やめてくれ〜〜〜〜〜〜っ!!」
必死に医師にしがみつき、ガウリイは懇願する。
なんとなく、その姿は情けなかったりもする・・・・
「何を言っておる、さっさと白状せんと、一生信じてもらえないままになるぞ。
 それでもよいんじゃな」
「う・・・・・・」
叱られた子犬のような目で、ガウリイはリナと医師を見つめる姿は、どこか哀れを誘っている。
「そうじゃ、あの日はコンテストの開催日でな。
 この兄さんも出場してたんじゃよ。『女装コンテスト』にな。」
「はぁ?」
間の抜けた声がリナの口から漏れ、ガウリイは後ろを向いて床に座り込んでいる。
「この兄さんをメイクしたのもわしの甥でな。
 久々に腕の鳴る素材が見つかったと喜んでおったわ」
目にいっぱいの涙をためたまま、ガウリイと医師を交互に見つめるリナ。
真っ白になったまま、立ちすくむガウリイ。
そしてにやにやと、どこかのバーテンによく似た、人の良さそうな笑顔を見せている医師。
やがて、リナがかくりと頭をたれた。
「リナ・・・・・」
ガウリイはリナの前に跪くと、リナの肩に手をかけ、顔をのぞき込んだ。
リナはまだ目に涙をためたまま、唇をかみしめている。
ばん!
突然リナの拳がガウリイの胸をたたく。
ばん!ばん!ばん!
何度も何度も、リナの小さな手がガウリイをたたく。
ガウリイはただ黙って、リナの好きにさせている。
そして・・・・・やがて、たたき疲れたのか、リナはガウリイのシャツを握りしめたまま、しゃくり上げ始めた。
「うそつき・・・・・・ガウリイなんか嫌いだぁ・・・ばかぁ・・・・・」
「ごめん・・・・・・オレこそ、リナに心配かけた・・・・
 ずっとそばにいるから・・・・・許してくれよ、な・・・・」
ガウリイはそっとリナを抱き寄せると、髪に顔を埋め、小さくささやく。
ゆっくりゆっくりと、ガウリイの手がリナの髪を梳いていく。
ガウリイの謝る声とリナのすすり泣く声だけが、西日の射し込み始めた部屋のなかに静かに満ちていった。



「どうでした?サード先生」
階段を下りてくる医師に、女将さんが声をかけた。
サドと呼ばれた医師は、はげ上がった頭をなでながら、明るく答える。
「ま、あの分なら大丈夫でしょうな。
 雨降って地固まる、若いというのはいいことですなぁ」
そろそろ夕食のために混み始めた食堂で、女将さんと医師はしばらく階段の上を眺めていたが、
「さて、ではそろそろわしは帰るとしますかな。
 と、その前に、一杯いかせて貰おうかね。」
赤ら顔をますます赤らめながら、カウンターのストールに腰を落ち着かせるサードに女将さんの呆れ声がかかる。
「また明るいうちからお酒ですか?
 まあ、サード先生のおかげでうまくいったみたいですし・・・・
 今日はおごりにしときましょうかね」
そう言うと、コップに米から作った透明な酒をなみなみとついでサードに渡す。
「このサケゾ=サード、酒に酔っても見立てを誤ったりはしませんぞ」
「じゃあ、今も酔ってるんですか?」
「いや・・・それはそれ・・・・」
すでにかなり混み合ってきた食堂の中で、ふたりの他愛のない会話もやがてざわめきに紛れていくのだった。



 数日後、怪我の後遺症もすっかり癒えたリナは、久々にガウリイとごちそう争奪戦を繰り広げていた。
「あんたねぇ!けが人相手に本気になることないでしょ!
 少しは遠慮ってモンないの?」
「バカ言え、それとこれとは話が別だ!!」
壮絶な勢いで消えていくテーブルの上の食料たち。
女将さんがほほえましくそれを見守っている。
やがて食後の香茶をすする頃、リナがガウリイに問いかけた。
「あんた・・・・美人コンテストに優勝したんなら、賞金があるはずよね・・・・」
上目遣いに見上げるリナの目は、「とっとと出せ」と言っている。
しかし
「ないぜ、もうそんなもんは」
というガウリイのセリフに、リナは思わず椅子を蹴倒して立ち上がり、そのままガウリイの襟首を締め上げる。
「なんで?どういうことよ!!」
一向に動じないガウリイは、カップをソーサーに戻し、ちらりとリナの顔を眺めるとぼそりと呟いた。
「いつもさ、金は全部おまえが管理してるよな。」
リナが頷く。
「でも、オレはずっと毎晩飲み歩いてたんだよな。
 では問題です。飲み代はどこから出ていたでしょう」
「・・・・・・・賞金・・・・・・」
「ご名答。そーゆーわけで、もう一銭も残っとらん」
立ちすくむリナ。香茶をすするガウリイ。
「美人コンテストなんか・・・・美人コンテストなんか嫌いだーーーーーーーー!!」
リナの叫びが、晴れ渡った空に響きわたる。
このまま放っておいたら、また環境保護団体から文句を付けられかねない。
ということで、
「まあ、落ち着け。それよりな・・・」
ガウリイがリナに座るように促す。
肩で息をつきながら、ふてくされた顔のまましぶしぶリナが椅子に腰を落ち着けると、今度はガウリイの方が疑問を投げかけた。
「それはそうと、おまえなんであんなに剣探しにこだわったんだ?
 オレと別れるとか言い出す前からだったろ?」
カップを持ったまま、リナが固まる。
「そ・・・それは・・・・・」
「ん?」
ガウリイに見つめられ、リナの顔は真っ赤に染まっている。
「もうすぐ・・・・・2年になるのよ・・・・・あんたに出会って・・・・」
うつむきながら答えるリナにを、ガウリイは感慨深げに眺める。
「もうそんなになるのか・・・でも、それが何で剣探しと関係あるんだ?」
「わかんなきゃいいのよ。別に深い意味なんかないんだから・・・・
 ただ・・・・・」
「ただ?」
「何となくこだわりたかっただけよ!
 大体、あたしが背中を任せられるのはあんただけなんだからね。
 役立たずじゃ困るのよ。自分の身ぐらい自分で守って貰わなくちゃ」
ぷいとそっぽを向いてしまったリナの頭をくしゃりとなでながら、ガウリイは笑っている。
「それに、お金だっているんですからね。
 いつどこでいい魔法剣が売りに出てるかわからないんだから」
「おいおい、じゃあまだ盗賊いじめは続けるつもりなのかよ」
呆れたように文句を言うガウリイの顔をひたと見据え、リナはにやりと笑ってみせる。
「じゃあ、しばらくはおとなしくしてあげるわ。
 そのかわり・・・・・・・・・ボソボソボソ・・・・」
「ええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
今度はガウリイの悲壮な叫びが、空に響き渡たった。


 そして、数ヶ月後、ふたりはとある国の王宮で、強力な魔法剣を見つけることとなるが、このときのガウリイの言葉は、その後もずっと守られることとなる。


END 

************************************

と言うわけでやっとハッピーエンドにたどり着きました。
ガウリイにとってはどうなのかは・・・・まあ、幸せなんでしょう(^_^;)
しかし・・・・・いつの間にこんなギャグになったんだろう?
「女装ネタ」にするのは当初からの予定通りなんだけど、やっぱしあの医者かなぁ・・・・(^_^;)
このお医者さんの元ネタがわかった方は偉い!!
つーか、オールドアニメファンには簡単ですよね
そして・・・・ガウリイはなぜ悲壮な叫びを上げたのでしょう・・・って丸わかりやね(^_^;)

感想とかいただけるとかなり嬉しいかもです・・・・・・


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2824待ってました!!ねこにゃ 3/21-00:56
記事番号2822へのコメント

こんにちは、ねこにゃです。
あ、ここでは初めましてですね。

きゃ〜☆
「Knife Edge」続き、待ってましたぁ。(感涙)
忘れるわけないじゃないですかっっ!!!!
かばにゃさん、いい所で”続く”ってするから、
も〜、気になって、気になって・・・
ずぅ〜〜っと待ってましたよぉ。(笑)


ガウリイの夜の外出。
「女装コンテスト」ですか。
女装は予想していたけど、コンテストだとは思わなかったです。
てっきり、オカマバーで臨時アルバイトでもしてるのかと思ってました。
だって、小説の中にあったように、ガウリイお金持ってないですもんねぇ。
一人で遊び歩けないでしょう。
にしても、ガウリイの女装。
さぞかし綺麗だったことでしょう。
私もその店の客の一人になりたかったな・・・・ 

>「うそつき・・・・・・ガウリイなんか嫌いだぁ・・・ばかぁ・・・・・」
ぐはぁっっ!!可愛すぎる〜〜〜。
思わず、抱きしめたくなるわ。
そんなことしたら、ガウリイに殺されそうだけど。

>「わかんなきゃいいのよ。別に深い意味なんかないんだから・・・・
って、何を考えてたんでしょう?
リナちゃん、浅い意味でもいいから、私にこっそり教えてくれないかしらん♪

>このお医者さんの元ネタがわかった方は偉い!!
???いつもお酒飲んでる人?ヤマトに乗ってたお医者さん?
・・・・分からないです。(泣)

>そして・・・・ガウリイはなぜ悲壮な叫びを上げたのでしょう・・・って丸わかりやね(^_^;)
これは、当然アレをやらされたんでしょう。(ニヤリ)
ガウリイ、私にも披露してくれ!!


はぁ、リナがとっても可愛かったです。
毎日ガウリイをひたすら待っていたなんて、いじらしいわぁ(はあと)
まったく、こんなに可愛いリナちゃんをほって置くなんて、
ガウリイはバカだねぇ。
そのうち、誰かにとられちゃうぞ?・・・なんてね♪
そんなこと、ないでしょうけどね。
嫉妬して、むちゃくちゃやるリナちゃんがとっても可愛かったです。
あ、一つ質問。
魔法剣がボロボロになるような呪文って、何を使ったんでしょう?
ちょっと気になったのでした。

では、最後に。
完結おめでとうございます。
今まで、ご苦労様でした。
これからも頑張ってください。

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2839お待たせしました(^_^;)天神樺丸 E-mail URL3/24-23:45
記事番号2824へのコメント


>こんにちは、ねこにゃです。
>あ、ここでは初めましてですね。
はーい、メールもありがとうございました〜〜〜m(__)m

>かばにゃさん、いい所で”続く”ってするから、
>も〜、気になって、気になって・・・
>ずぅ〜〜っと待ってましたよぉ。(笑)
ふっ・・・人はそれを「生殺し」と呼ぶ・・・・・(爆)
>
>ガウリイの夜の外出。
>「女装コンテスト」ですか。
>女装は予想していたけど、コンテストだとは思わなかったです。
つまり、出場者を捜してたわけですね<バーテンさん

>てっきり、オカマバーで臨時アルバイトでもしてるのかと思ってました。
いや・・・よっぽどじゃなきゃそれはやらんでしょう・・・・
自分からはとても・・・・・(^_^;)

>だって、小説の中にあったように、ガウリイお金持ってないですもんねぇ。
>一人で遊び歩けないでしょう。
そもそもここで優勝しなかったら、ガウリイが夜遊びすることもなかったわけですよね・・・・
つーことは、ここまで話をこじれさせた原因は、あのバーテン・・・・・(汗)

>にしても、ガウリイの女装。
>さぞかし綺麗だったことでしょう。
>私もその店の客の一人になりたかったな・・・・ 
ミスターレディのあの金髪美人・・・・・
ガウリイは男だって知ってたんでしょうかねぇ・・・・(^_^;)

>>「うそつき・・・・・・ガウリイなんか嫌いだぁ・・・ばかぁ・・・・・」
>ぐはぁっっ!!可愛すぎる〜〜〜。
>思わず、抱きしめたくなるわ。
>そんなことしたら、ガウリイに殺されそうだけど。
ちなみに、ぽかぽか叩きながら、「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と唸っていたりします<リナ

>>「わかんなきゃいいのよ。別に深い意味なんかないんだから・・・・
>って、何を考えてたんでしょう?
>リナちゃん、浅い意味でもいいから、私にこっそり教えてくれないかしらん♪
ホントに意味ないんですよ(^_^;)
ただ3年目になると言うことで、突然プレゼントがしたかっただけなのかも・・・・
まあ、信楽焼のタヌキ状態のガウリイを見てるのがそのへんの三流魔道士あたりにバカにされて腹立てたのかもしれませんえぇ

>>このお医者さんの元ネタがわかった方は偉い!!
>???いつもお酒飲んでる人?ヤマトに乗ってたお医者さん?
>・・・・分からないです。(泣)
ピンポンです
モデルは佐渡酒造(さど・さけぞう)さんです

>>そして・・・・ガウリイはなぜ悲壮な叫びを上げたのでしょう・・・って丸わかりやね(^_^;)
>これは、当然アレをやらされたんでしょう。(ニヤリ)
>ガウリイ、私にも披露してくれ!!
そう、アレで荒稼ぎする「女」のふたり連れがあったとかなかったとか・・・・・

>はぁ、リナがとっても可愛かったです。
ガウリイが関わると、リナちゃんはとっても可愛くなりますからね〜〜〜〜(^_^)b

>毎日ガウリイをひたすら待っていたなんて、いじらしいわぁ(はあと)
先に食べて、あとから言われるのが嫌だったのかも・・・・・
こうなると意地ですね(^_^;)

>まったく、こんなに可愛いリナちゃんをほって置くなんて、
>ガウリイはバカだねぇ。
>そのうち、誰かにとられちゃうぞ?・・・なんてね♪
>そんなこと、ないでしょうけどね。
リナが他を向くことなんか絶対ないから大丈夫ですよ。
でも浮気の振りしてガウリイをやきもきさせるのも面白いかな・・・・?

>嫉妬して、むちゃくちゃやるリナちゃんがとっても可愛かったです。
>あ、一つ質問。
>魔法剣がボロボロになるような呪文って、何を使ったんでしょう?
>ちょっと気になったのでした。
・・・・・それは秘密ですd(^_^;)
>
>では、最後に。
>完結おめでとうございます。
>今まで、ご苦労様でした。
>これからも頑張ってください。
はい、今度は魔族になってしまったガウリイの話を漫画(同人誌)で描くつもりです。
・・・今描いてるのが終わったらですけど(^_^;)
黒髪のガウリイなんですが・・・・・・画面が黒くなりそうです(爆)
かなり壮絶な話になりそうです(^_^;)
ネット用のストックもあるにはあるんですけどねぇ・・・・
どれも長編になりそうなのばかりでして・・・・
当然ガウリナですけどね!

ではでは〜〜〜〜〜〜