◆−限りない永遠の中で−海光 流里奈(3/30-01:06)No.2849 ┣精一杯の誤魔化し 今にも知れそうな自分の想い−海光 流里奈(3/30-01:15)No.2850 ┣一つだけの不安 わかっていてもわからない理由−海光 流里奈(4/3-05:35)No.2879 ┣杯をかかげ 心地よい酔いに見をまかせ・・・−海光 流里奈(4/7-11:40)No.2898 ┃┗Re:杯をかかげ 心地よい酔いに見をまかせ・・・−seria(4/7-15:46)No.2899 ┃ ┗seriaさんへ−海光 流里奈(4/8-01:32)No.2900 ┗愛される事の大切さ 気づかなかった自分の思い−海光 流里奈(4/9-00:46)No.2908 ┗Re:愛される事の大切さ 気づかなかった自分の思い−seria(4/9-10:17)No.2911 ┗にゃあ♪(←注・猫)−海光 流里奈(4/10-05:26)No.2914
2849 | 限りない永遠の中で | 海光 流里奈 | 3/30-01:06 |
大変遅れましたが、連載開始です。 期末で忙しかったもので・・・ ただ、ここにあるうちには、連載が終わらないと思います。 まぁ、気長に見てやって下さい。 なお、あたしは学生と言う職業上、 連載がストップする事もありえますのでご了承下さい。 (と、言うか誰も見ないか・・・) あたしは実は、このHPにもう一つの名前(本当のハンドルネーム)で 書いたりしています。 さぁ、あたしは一体誰と同一人物でしょう? では・・・<限りない永遠のなかで>スタートです☆ ただし、当初の予定と題名が変わっていたりするのはあしからず・・・ |
2850 | 精一杯の誤魔化し 今にも知れそうな自分の想い | 海光 流里奈 | 3/30-01:15 |
記事番号2849へのコメント 「あー!それ、僕が最初に使おうと思ったんだよぉ!!」 「何いってんのよ!先に取った方が使うってのは、当たり前でしょう!」 「言ったな?リーン!」 「言ったわよシャープ!」 ・・・丘の上には、暖かい日差しが降り注いでいた。 日の光に照らされて、街の風景が丘の下に、綺麗に映し出される。 海が光り、風が吹き、ここから見える街並は、どう見ても平和一色。 それは、戦争を嫌うこの国ならではなのかも知れない。 ――街を見守るかのように、丘に立つ大樹が、風に揺られる。 この空間には、子供達の笑い声と、そよぐ風の音、 そして、遥か遠くから聞こえて来る、海の波の音しか・・・無かった。 「まてぇ!リーン!」 「まて、と言われて待つ人なんて、そうそう居ないわよ!」 見たところ、10も行かない小さな子たち。 何時もここでこうしているのだろうか? やけに慣れた走りで、大樹の回りを一周、二周・・・ 意識を時にまかせ、何処か柔らかい気分で辺りを見まわすと、 草の緑の上に散らばった、色とりどり、長さそれぞれのクレヨン。 そして・・・風に舞う、カラフルな二人のキャンバス。 あたしはそれを、、いとも簡単に拾い上げた。 ・・・なるほど・・・そう言う事か・・・ 走る少女の手に握られているのは、深い蒼色をしたクレヨン。 見れば二人の絵には、ここから見えるはずの、海が足りない。 「・・・可愛いよな・・・」 「そうだね・・・」 後ろからかけられた、聞き慣れた声に、半分意識の遠のいたまま、返事を返す。 絵を見つめる目は離さぬまま、 「返してあげなきゃね・・・この絵」 なんとなく、ゆっくりと歩みを進め、 走り回る子供達との距離を、詰めて行く。 さぁぁぁぁぁ・・・ 風が・・・丘を吹きぬける。 少女の薄く、しかし深く蒼い髪と、 少年の、薄く、深い緑色の髪が、風に舞う。 「・・・ねぇ」 あたしの声に、二人は足を止めた。 あたしはしゃがみ、二人の眼を見ながら、 「これ・・・落し物よ。」 ふとしたように、二人が顔を見合わせた。 「・・・あ。すっかり忘れてたね・・・」 「わっ・・・私は忘れてなかったわよ!」 少年ののほほんとした口調に対し、 私まで一緒にしないで、と言った顔でそっぽを向く少女。 ・・・随分と、意地っ張りな少女のようだ。 しかし少年は、そんなのは何時ものことだ、というような顔をして、 「おねぇちゃん、どうもありがとう!」 少年に続き、 「本当にすみません・・・」 少女も、言いながらあたしの手から、自分の絵を抜き取る。 やけに大人びた少女に、まだまだ子供な少年か・・・ くすり・・・ 何処か自然に、笑みが浮かんだ。 「ねぇねぇ!おねぇちゃん聞いてよ!」 「ん?何?」 気持ちは穏やかなままで、あたしは少年の話を聞く。 「リーンったらね、僕のクレヨン取るんだよ!」 「何いってんのよ、シャープ!それは私のクレヨンでしょ!」 すかさず、少女の突っ込みが入る。 その時、あたしは後ろからガウリイが来ている事に、始めて気がついた。 そのわずかな距離を詰め、足尾とが止まったと思うと、 彼は、あたしのそばに腰を下ろした。 「喧嘩はいけないぞ。ちゃんと仲良くしないと・・・」 穏やかな・・・声。 子供達と目線を合せられるようにしゃがむ所を見ると、 ガウリイは本当に優しいんだな、って思う。 「喧嘩じゃないよ。何時もの事だから。」 シャープと呼ばれる少年は、少女・・・リーンに目線を送る。 リーンはそっぽを向いたまま、こちらを振り向こうとしない。 「僕の、私の、って言う所を見ると、二人のクレヨンなのか?」 ・・・珍しく、頭のキレル発言を飛ばすガウリイ。 リーンはこちらを向き、二人でこくりとうなずいた。 それを見て、ガウリイは微笑し、 「だったら、二つにすれば良いじゃないか。」 ・・・前言撤回。 コイツは何時もどうり、くらげである。 「あのねっ!クレヨンを折るなんてこと・・・!!」 「あっ。そうか。」 「その手があったかぁ・・・」 ・・・へ? 「そんじゃあ、おにぃさんが斬ってあげるよ。」 「うん、お願い!」 「それじゃあお願いします」 ガウリイのくらげな発言に、いともあっさり同意する二人。 散らばるクレヨンを、草の上に並べながら、 「おいリナ。クレヨンそこに並べてくれよ。」 「あ・・・うん。」 流されるままに、あたしはクレヨンを草の上に並べる。 不思議そうな顔で、あたしたちを見守る二人。 新品のように綺麗なクレヨンが、まっすぐ草の上に並んだ。 「危ないから、下がってろよ。」 「うん」 ・・・シャープの声を聞くと同時に、 「・・・えいっ」 気合には聞こえない気合の声と共に、剣が一閃、クレヨンは綺麗に二等分される。 ・・・相変わらず、どういう腕してんだか。 人間離れにもほどがあるもんである。 「おにぃちゃん、すっごぉい!」 シャープが感嘆の声を上げる。 ・・・そりゃあそうだろう。 そのクレヨンは、縦横全く同じといっていいほど、正確に平等に、 しかも切り口は真っ直ぐに切られていたのだから。 「ありがとう!おにぃちゃん!」 心から微笑み、二つになったクレヨンを、一色一本ずつ拾うのを二回繰り返し・・・ 「はい、これはリ−ンの分!」 ひとかたまりのクレヨンを、リーンの小さい手に渡す、が、 それはリ−ンが両手で持ちきれるほどの量ではなかった。 シャープの手にはすっぽり収まってしまっていたはずのクレヨンを・・・ リーンは、渡された瞬間に、いくつか落としてしまった。 微笑ましいはずの風景に、しかし何処か・・・切なくなるものを感じた。 「はいリーン、大丈夫?」 「うん・・・まぁ大丈夫よ・・・」 リーンの落としたクレヨンを、一つ一つ、丁寧に拾い上げる。 二人に・・・距離は無かった。 ――街に、協会の金が響き渡る。 もう・・・そんな時間か・・・ 「ガウリイ、行くわよ。」 「へ?もう行くのか?」 「そうよ。じゃないと、宿取れなくなるでしょうが。」 「あっ・・・そうか・・・」 経ちあがり、大きく伸びをして、 再びガウリイは、しゃがみ込み、 「またな。」 くしゃくしゃと、二人の頭をなでる。 「うん、またね!」 「今日はありがとうございました」 しばらくして、再びガウリイは立ち上がった。 「またね。良い子にしてんのよ。」 それを合図にするかのように、あたしも二人に向って、微笑んだ。 「いこっか。」 「ああ・・・そうだな・・・」 顔を見合わせ、二人で丘の上を降りて行く。 「またねぇ!」 後ろに、二人の声を感じながら、 あたしたちは丘を下って行く。 ・・・何処か、あたしたちに似ていた気がした。 だから、切なかったのかも知れない。 二人には、距離と言うものが無かったのだ。 しかし、あたしたちには距離がある。 昔はそんなに気にはしていなかったのだが・・・ 『オレはコイツの保護者だから』 聞くたびに、胸が詰まる。 あたしは、ガウリイには子供としてしか見てもらえない。 だから・・・かも知れない。 何時だか、気づいてしまって・・・ あたしが、彼のそばに居たい理由。 ・・・わかっている。絶対に叶わぬ・・・いや、叶えてはならない望みだとは。 彼と、ずっと共で在りたいなんて・・・。 強くなる気持ちに、あたしの心は耐えられそうもなかった・・・。 |
2879 | 一つだけの不安 わかっていてもわからない理由 | 海光 流里奈 | 4/3-05:35 |
記事番号2849へのコメント ・・・何故、彼と共で在りたいんだろう・・・? ザァァァァァ・・・ 雨の音のみが、この部屋を支配する。 昼間とは打って変わって、外はザザブリの、雨。 部屋があまりにも暗かったため、数時間前に唱えた魔法の光りも、 いまや、輝きを失いつつあった。 しかしそれでも他の部屋よりは、数倍明るくなっていハズである。 雨は・・・止もうとはしない。 それと同じように、あたしの思考も止まる事は・・・無い。 ・・・一緒に居たいだけが一緒に居たい理由か・・・ なんだか絶対編だよね・・・。 ――理由に、なっていない『理由』 ・・・何故?、彼と共で在りたいのか? あたしは、必死に自問自答を試みる。 だがしかし、無論の事、答えは出てこない。 不安だ。 何時かガウリイから、一緒に居たい理由を問われたら・・・ あたしは、なんて答えれば良い? ・・・一緒に、居たいから。 あーあ・・・理由になってないじゃないの・・・。 日増しに、不安は強くなる。 わかっている。 彼と共に居たい理由は。 わかっていない。 彼と共に居たい理由が。 ・・・はぁ・・・ 自然と、ため息が漏れた。 ザァァァァァ・・・ 明日はきっと、地面がビチョビチョなっている事だろう・・・ 明日は、何処まで行けるかな・・・? ・・・トントントン。 突然、ノックの音が部屋に響いた。 あたしの心を、かき乱す馬鹿クラゲだ。 「いいわよ・・・入っても。鍵開いてるから。」 入ってきたのは、やはり予想通りの人だった。 あたしは、座っていたベットから、ゆっくりと立ち上がった。 「どーしたのよ?コンな時間に。」 できるだけ、極力普通にふるまう。 「お前さん・・・なんだか元気ないな?」 ・・・さすが、長年一緒に居るだけはある・・・か。 悟られてるな・・・こりゃあ。 「べつにぃ。普通よ。あたしは。」 言われると、それ以上追求できない彼の優しさを逆手にとって、 あたしは普通である振りをする。 「そうか・・・それなら良いんだけどよ・・・」 こっちだって、ガウリイの事はきちんと悟っていてこそ、である。 ただ・・・正直になれない・・・変なところでも、つい意地を張ってしまう、分が悔しいが。 「ねぇ・・・昼間の子供、可愛かったわよね・・・」 ・・・唐突な、話題変換。 これ以上、変な事は考えていたくなかったから。 「まぁ・・・な。小さい頃が懐かしくなったよ。 まぁ・・・もっとも、良い思いでばかりじゃなかったけどな。」 言ってガウリイは、あたしのベットへと腰掛ける。 ・・・瞳に、寂しげな色を、浮かべて。 「へぇ。あたしなんてね、小さい頃からねーちゃんに色々と仕込まれたわよ・・・。」 できるだけ、笑って話ながら、 小さな椅子を引っ張ってきて、ガウリイの向いに腰掛ける。 「食事、選択は当たり前。毒の見分け方、その作用を身を持って仕込まれたわ・・・」 ・・・一応言っておくが、これは紛れもない真実なのである。 ガウリイが一瞬、身を引いたような気がした。 「こっ・・・怖いな・・・お前のねーちゃん。」 「・・・会ってみる?」 「・・・そーだなぁ・・・」 あたしのからかいの言葉に、ガウリイはしばし考え込んで、 「会いたい・・・と言うか、会わなきゃいけない、ってことになってほしいな。」 「・・・はぁ?何いってんのよ。」 訳のわからないがウリイの言葉に、あたしは思わず苦笑いを浮かべ、 「相変わらず分からないわ・・・クラゲの考えている事は。」 突然、ガウリイは立ち上がった。 「なぁ・・・これからちょっと、飲みに行かないか?」 「うーん・・・いいわよ。」 自分でもびっくりするぐらい、あっさりとOKする。 まぁ・・・部屋で色々ねちねち考えているよりはマシでしょうし・・・。 あたしは、再び立ち上がった。 「もちろん、ガウリイのおごりでね。」 「・・・おい・・・まぁ、いっか。」 おや・・・あっさり却下されると思っていたのにな・・・。 まぁ、得をできる、と言う事で、そこいらにはあまり、ふれないことにして・・・ 「さて、いきましょうか。」 そして、あたしたちは部屋を後にした・・・。 |
2898 | 杯をかかげ 心地よい酔いに見をまかせ・・・ | 海光 流里奈 | 4/7-11:40 |
記事番号2849へのコメント それは、所詮夢でしか無い。 ガウリイとあたしが、対等な立場で旅路を共にできること。 ・・・保護者、とか、被保護者、とかの関係じゃなく・・・ 恋人、としての対等な立場で旅路を共にすることは。 甘い、蜂蜜酒がとてもおいしい。 ガウリイは結構強いの飲んでるのに、よく平気でいられるよなぁ・・・ 「ねぇ、ガウリイ。」 「なんだ?」 グラスの中の氷が、済んだ音を立てる。 それが、どちらのグラスが立てた音かは、あたしにはわからない。 「さっきさ・・・言ってたよね。」 「・・・何を?」 ザァァァァァァァァ・・・ いまだに振りつづける雨は、外の空気を振るわせていた。 「だから、あたしのねーちゃんに・・・って話。」 「ああ。あれね。」 くいっ、とお酒を一口。 そーいえばコイツ、酔うとその時のこと、全て忘れるんだったっけ・・・? 「だから、その通りの意味だよ。お前のねーちゃんには、『会う』んじゃなくて『会わなくちゃいけない』 って事になってほしい。」 ・・・さっぱり、意味が理解できない。 「だから、それがどーいうことなのよ、って聞いてるの。 どうして『会わなきゃいけない』ことになてほしいか・・・」 「・・・どうして・・・か・・・」 ・・・店のなかには、ただ静かに、2人の会話があるだけで・・・ 他に、今を邪魔するものはない。 ただ、聞こえて来るガウリイの声が、あたしを捕まえて、離さなかった。 「・・・わからないか?」 「・・わからないわよ。」 やがて時間もたち、お酒が体にまわったのだろう。 ほかほかと体が、なんとなく温かくなってきているような気がする。 そーいえばなぜ、今日はこんな真面目な話をしているのだろうか・・・。 「まぁ・・・そのうちわかるさ。」 「ふぅん・・・」 ガウリイの表情が、少し寂しげに見えたのは気のせい・・・だよね・・・ 「まぁ、いいわ。話は早いほうがいいわね。」 「はぁ?なにがだよ。」 ・・・決心しよう。 今この場で。 「・・・お別れ・・・しよう?」 ・・・唐突に、こみ上げてきた言葉。 まさか、こんなにすらりと出てくるとは思わなかったけど・・・ あんなふうに、悩み続ける夜がつづくより、スパ−ンとここで、 全てを断ち切った方が良いと思ったのだ。 ガウリイに、迷惑をかけるのも早く終わらせた方が良いだろうし・・・ 「・・・明日からは別行動ね。 もう、あたしについてこなくても良いから。 国に帰っても良し、どっかで落ち着くもよし。」 多分、完全に酔っている部分もあるのだろう。 無意識に、つらりつらりと並べられる言葉。 ガウリイの表情は・・・わからない・・・というか、見たくない・・・ 「どう・・・して・・・?」 そっと、テーブルを挟んで聞こえてきた、聞きなれた声。 「だって、あんただってそろそろ子供のお守なんて嫌でしょ? どっかで可愛いお嫁さんもらって、落ち着くとかしたいだろうに・・・ あたしのせいで、あんたが幸せになれないの、あたしは嫌だから・・・。」 カタン・・・と、席を立つ。 やるせなさと寂しさを、胸に抱えて。 「・・・じゃあね。今までありがとう・・・」 結局、本当の気持ちは伝えられない。 本当は・・・ あたしは、こんな事を望んではいないけれど、 「おいっ・・・まてよりナ!」 後ろで急ぎ、席を立つガウリイを背に、 あたしは、そのまま階段を上る。 追いかけては・・・来てくれなかった。 けれど、 その方が今のあたしにとっては楽だった。 「おやすみなさい。」 一言だけガウリイに声をかけて、 あたしはそのまま部屋へと戻る。 ・・・部屋のドアを開けると、魔法の効果が切れ、 薄暗くなり、空気の冷えた部屋が、あたしを出迎えた。 「・・・本当はね、あたしだって離れたくないんだよ・・・」 聞こえるはずのない言葉を静かに呟いて。 心地よい酔いと、やるせない思いが混ざり、 疲れてもいなければ疲れていなくも無い・・・ そんな中途半端な状態のまま、 あたしは部屋で、一夜を過ごしたのだった・・・。 |
2899 | Re:杯をかかげ 心地よい酔いに見をまかせ・・・ | seria E-mail URL | 4/7-15:46 |
記事番号2898へのコメント はじめましてっ! seriaというものです。 読ませていただきました♪ シリアスガウリナいいです〜!!(もうすでに日本語ぢゃない・・・) ううっv 駄文しか書けない私には尊敬です!!!! 次のお話も楽しみにしてます!! ではでは、日本語になってない文ですが・・・・v |
2900 | seriaさんへ | 海光 流里奈 | 4/8-01:32 |
記事番号2899へのコメント どうも始めましてです☆ 初めてコメント頂けて舞い上がってます♪ 本当にありがとうございます☆ あたしもただの駄文書きです。 ・・・本当の所、何処かで述べましたとおり、 余りの駄文さに、本当のハンドルネーム使わずに、 ここでひっそりと活動しているほどなんです・・・実は。 一方、本当のH.Nでここにちゃんと書きこんだりはしてるんですね。 ・・・あててみます?あたしが誰か・・・。 次の展開は時間経過が以上に早いです。 読んで頂けてとっても嬉しいです☆ このお話は、リナの生涯閉じるまで書きますんで・・・。 では、乱文で失礼しました♪ |
2908 | 愛される事の大切さ 気づかなかった自分の思い | 海光 流里奈 | 4/9-00:46 |
記事番号2849へのコメント ・・・ガウリイと別れてから、もう1ヶ月以上立つ。 ガウリイと別れてからの時間は、まるで生きている意味が無いかのように、 笑う事もなければ怒る事も無く、盗賊いぢめに行く気にすらなれないほどだった。 ・・・でも、これで良かったんだ。 きっと、今ごろガウリイは、幸せになっていてくれているはずだから・・・。 ガウリイ、きっとせいせいしてるだろーな・・・ こんなお荷物とお別れできて。 これで魔族に追われる事もなければ、どつかれる事もない・・・ ガウリイにとって本当、あたしは百害あって一里無し、といったところかしらね・・・。 空も、木も、泉も、草も、花も。 ・・・身近で、綺麗なものでさえ、全てガウリイと共に見てきていたのに。 今は、一人。 どうしてだろう・・・何も、やる気が起こらない・・・ ある街の大きめの宿屋の食堂で、 ぼけーっと考えごとをしていたその時。 「リナさん!リナさんじゃないですか!!」 行き先の宛ても無く、ただふらふらと何時ものように旅を続けていた、そんなある日。 あたしは、懐かしい顔と再開した。 「・・・アメリア!なんでここに!?」 「ちょっと、諸国を旅してるんですよぉー!」 がたんっ、と椅子から立ちあがるあたしをよそに、 アメリアは気楽に、こちらに向って手を振ってくる。 時間が外れているせいか、お客はあたし達、2人の他に、誰もいない。 ・・・アメリアは、何やらきょろきょろとあたりを見まわして、 「ガウリイさんは・・・?」 ・・・やっぱり・・・そうきたか・・・ 自然と、しかし無意識のうちにため息が漏れたのが自分でもはっきりとわかった。 やはり、いきなしそー来るか・・・ まぁ、予想済みだったけど・・・ 「別れたわ。1ヶ月ほど前に・・・ね。」 アメリアは、つかつかとこちらの方に寄ってきて、あたしと同じテーブルにつく。 2年ほど会っていなかったにもかかわらず、アメリアはちっとも変わってはいなかった。 「リナさん・・・どうしてですか?って言うか、冗談ですよね?」 あたしは椅子にかけ直すと、 ひたっ、とアメリアを見つめて、 「いいえ、本当よ。ガウリイとは1ヶ月前に別れたわ。 お互い、別々の道を歩もう・・・って。」 「・・・どうして・・・ですか・・・」 アメリアは、今にも泣きそうな顔で、 「嘘です!なんでですか!?あんなに仲良くて、信頼しあって・・・ お互い・・・お互いに・・・!!とにかく嘘です!リナさんとガウリイさんが別れるなんて・・・!!」 「嘘じゃない。」 叫ぶアメリアを、あたしはその一言で、静かに静止した。 「ガウリイにね、これ以上迷惑かけられなかったのよ。 あたしのせいで、あの人、いっつも我慢ばかりしてた・・・ だからね、自由にしなさい、って。別行動にしよ、って言ったのよ。 ・・・そしたらガウリイ、あたしのこと、追おうともしなかったし止めようともしなかった。 これで・・・いいのよ・・・これで・・・」 言葉の後半は自分に言い聞かせるようにして、 あたしは最後まで、言葉を振り絞った。 「・・・リナさん・・・何もわかってません・・・」 「何が・・・何がわかってないっていうのよ!? あたしはね、全てを考えた上で・・・!!」 「鈍いのにも、程があります!」 ・・・まさか・・・アメリア怒ってる? でも・・・なぜ?なんでアメリアが怒る必要があるのよ・・・ ――たまらなく、悔しい。 だから、口調まで荒くなる。 「ガウリイさんの気持ちに、本当にちっとも気づいてないんですか!? ずっと・・・ずっと大切に思ってくれていた人の気持ちに!!」 「知らないわよ!本当の気持ちなんてっ!!」 バンッ!! テーブルを思いっきり叩き、そのまま力任せに立ちあがる。 わかるわけないじゃない!!他人の気持ちなんか!! 「なによ!あたしだってね、すんごく考えて結論だしたのよ!! 4年も一緒に、一緒に居たくない人と居るわけ無いでしょう!!」 ・・・そうだ。 4年も一緒に居たくない人と居るはずがない。 「・・・そう・・・ですよね・・・ ごめんなさい・・・わたし、何も知らずに言いすぎました・・・」 ・・・ふたたび、あたしは椅子に腰掛けた。 「・・・ごめん・・・あたしも言いすぎたわ・・・」 ・・・やはり、あたしってば、素直じゃない。 アメリアの言葉を聞いて、改めて思う。 「・・・ごめんなさい・・・本当に・・・ 次はわたしがここにいる理由を話します・・・。 実はですね、わたし、ゼルガディスさんを探す旅をしているんです。」 「アメリア・・・」 口から、彼女の名前がもれた。 「ゼルガディスさんに会ったら、一緒に旅をしたいんです。 体をもとに戻す方法を探す、お手伝いをしたいんです・・・。」 「それって・・・」 「好きなんです。別れてから改めて気づきました。 ゼルガディスさんのことが、わたしは好きなんです。」 ・・・あ・・・ 辛いのは、あたしだけじゃなかったんだ・・・ アメリアの方が、もっと辛いはずなのに。 どうしてあたしは、こうもわがままだったんだろう・・・。 でも、何故あたしはガウリイと一緒に居たいのか・・・ アメリアには、『好きだ』って理由がある。 ・・・そうか・・・『理由』。それが、『理由』なんだ。 やっと、気づいた。 ・・・それが、『共に居たい理由』それで、良かったんだ・・・ 「大丈夫よ。きっと会えるわ。ゼルにはね。」 「そうだと・・・良いんですが・・・」 アメリアも、不安なんだ・・・ 「そう言えば・・・近々近くの街で、大きなお祭りがあるんですよ! リナさん、行ってみたらどうですか?」 「お祭り・・・そーね・・・行って見ようかな・・・ あ、でも。アメリアは行かないの?」 唐突に話題を変換し、明るい話題で盛り上がる。 しかし・・・次の一言は、『お別れ』の一言だった。 「どうもゼルガディスさん、その街と反対方向へ行ったみたいなんですよ。 だから・・・リナさんとは、ここでお別れです。」 「あ・・・そっか・・・でも、この街には泊まっていかないの?」 「いえ。もう次の街まで行きます。」 きっぱりと、アメリアはそう宣言した。 そうか・・・ それなら彼女をここに留めた所で意味が無い・・・ 笑って、送り出してあげよう。 「それじゃ、また会いましょ。今度会うときはお互いにあの二人を引っ張ってきて、 四人で、一緒に飲みましょうね。・・・何時の日か・・・」 「ええ。まってますから。リナさんとガウリイさんの結婚式を。」 「・・・ないない。そんなこと絶対にない。」 「くす・・・どうですかね・・・」 小さく、笑う。 「ありがと。アメリア。なんだかスッキリしたわ。おかげさまで・・・ね。」 「わたしもです。ありがとうございました・・・リナさん。」 ・・・言い残し、アメリアはドアの向こうへと消えて行った。 ――あたしに、新たなる行き先を託して。 ありがとう・・・アメリア。 心の中で、再度呟いた。 |
2911 | Re:愛される事の大切さ 気づかなかった自分の思い | seria E-mail URL | 4/9-10:17 |
記事番号2908へのコメント こんにちは!(?)seriaですっ。 もう1つの『ピーーーーーー!』(おひ)のほうもですけど、文がすっごく素敵で 憧れです!!(きらきら) アメリアいい子だなぁ・・・・・。 などとしみじみ思う私はおばあ様?(爆) あ、でもそういえばこのごろ腰が・・・・・(滅) ではでは。 感想なんだか、叫び(待て)なんだかわからないものですいません!v |
2914 | にゃあ♪(←注・猫) | 海光 流里奈 | 4/10-05:26 |
記事番号2911へのコメント おやおや・・・こっちにも・・・(笑) というわけで海光です・・・うふふ。(含み笑いやめろ/爆) (そーいや始めの挨拶おないやな・・・そのうちばれたりして・・・) いやぁ、あたしも最近腰が痛くて痛くて・・・ 学年変わって下に引っ越す時に、机と椅子も同伴だったのだけど・・・ 運んだ後思わずあたしは腰をさすってしまったよ(死) ちなみに毎日お茶が欠かせなくなってるし・・・ 膝の上には・・・ねこ。 本当、これをばばと言わずになんと言う!? って状態ですね。(・・・あ。ばばぁって言い方があったか・・・) こちらではようやっと日が昇ってきました。 ちょっとした理由で今日は朝にやってますのよ・・・うふふ(だから・・・) 話はは一気に前半ラストスパートですね。 うーん・・・でも、上手く書けないし・・・ (他人の行動が文にできないあたし) どうしましょう(笑)本当(笑) いまさらになって不安かも・・・ 続きはもうちっとかかりそうです。 では、海光でした・・・うふふ・・・ (終わり方も同じなんだな・・・あたし) |