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2852 | 桃色(ゼルリナ) | 海ほおずき E-mail | 3/30-03:00 |
ねえ、考えてみて。 私があなたへ何回「好き」って言ったのかを。 そしてあなたは私に何回そう言ってくれたのかを。 「ゼル好きぃぃ〜〜〜」 とある街角でゼルガディスに抱きつきながら、上目遣いで言ってみる。 ゼルガディスは目を大きく見開き、顔を赤くしておろおろしだす。 「な、なん・・・・・・・・おいっ、こんな所でなんてことをぉぉっ!?」 周りを見渡し、リナを背中の後ろへ隠す。 リナは瞳を潤ませると、唇を震わせながら 「・・・・・・ゼルは・・・・私のこと・・・好きじゃないんだね・・・」 と、しくしく泣き出す。 ゼルガディスは大慌てでリナの頭を撫で 「そ、そんなわけないだろうっ。その・・・・・好きだ・・・・」 恥ずかしがりながら小さく呟く。 しかしリナはにやりと笑みを浮かべ、不気味に囁く。 「ふふふ・・・・・・・今、『好き』って言ったわよねえ・・・」 いやらしく聞き返す。 ゼルガディスは”しまった!!”と思うが、既に時は遅く、 「んふ〜〜〜じゃあね、焼き肉定食4人前と、ハンバーグセット2人前〜!! 更にデザートは白玉で〜ついでにアップルパイ、チョコケーキetc買ってっ! (はぁと)」 そう、リナは悲しい事にこれが目当てだったのである。 「ちょっっ・・・・・・ま、待てっ!俺はそんなに金が・・・っ」 だがゼルガディスの言い訳も空しく、憐れにも 「・・・・・私のこと・・・・好きじゃないの・・・・・?」 と泣き落としされ、結局リナに奢るはめになってしまうのだ。 毎回こんな調子なのはゼルガディスにも分かっているのだが、相手がリナになると てんで逆らえずにいたのだった。 焼き肉やらハンバーグやらを口の中いっぱいに頬張るリナを見て、溜息を つかずにはいられなかった。 そんなゼルガディスに気付きもせず、リナは 「ねえゼルぅぅ〜〜〜っ、好きだからぁぁ・・・・・・これも食べたいぃぃっ!」 メニューを指差し、再び無茶苦茶な事も言い出した。 「ま・・・・まだ食う気か・・・・・・・?そんなに食ったら腹壊すだろ。」 真剣に心配してるにもかかわらず、リナは 「むぅぅっ・・・・このリナちゃんに奢らないわけぇ!?」 と反対に怒り出す。 ゼルガディスはしょうがなく 「・・・・・・これで終わりだからな・・・・・・」 と終わる事なく奢ってしまうのだった。 勢い良く食べつづけるリナを見て、もう一度溜息をつく。 リナはむっとし、 「・・・ちょっとぉ、なぁに溜息ついてんのよっ!?」 と問い詰め出す。 慌てて「何でもない」と言うがリナはそれを許さず 「・・・・・言わなきゃどうなるか・・・・・・・・」 恐ろしいことに、脅しだす。 やはり何時も最初に折れるのはゼルガディスで、 どう抵抗しても無駄になるのだった。 「・・・・・・・・いや・・・な、その・・・・・リ、リナは本当に俺を す、す、好きなのかなぁ・・・・・・・・ってだから、その・・・・・・・」 ごにょごにょと言う。 そして真っ赤に顔を火照らせ、俯いてしまった。 リナはきょとんとすろと、ゼルガディスをまじまじと見つめた。 「・・・・はあ・・・?何言ってんのよ!?私のこと・・疑ってるわけぇ!?」 「ちっ、違う!!ただ、その・・・・・・」 「ちゃんと”好き”って言ってんじゃないの!」 しかしここで引き下がるわけにもいかず、 「・・・・リナはそんなの俺を利用する時にしか言わないじゃないか。」 そう言われ、リナは自分の分が悪くなると何時も使う手があった。 「・・・でも、私はそんなこと言わなくてもゼルなら・・・・分かってくれてると思ってたんだよ。 言葉にしなくても・・・・ゼルなら・・・あんたなら・・・」 「その台詞・・・今回で12回目だ・・・・・・。」 ・・・・・・・・ひゅうううぅぅぅぅるりぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜 「・・・と、とにかくっ・・・それは良いとしてぇっ・・・・」 無理矢理違う方向へ持ってこうとする。 「ゼルなんて、私のこと・・・はっきり”好き”って言ってくんないじゃないっっ! いっつもゴニョゴニョしてさぁ!!」 「うっっ・・・・」 テーブルを叩き付けつつ反撃されて、毎回黙ってしまうのもゼルガディスだった。 やはりリナの攻撃(?)には弱い。 きょろきょろと人が居ないのを確認し、小声で 「す、好きだっ」 言うにも関わらず、リナは不満気な表情で 「・・・・適当に言ってない・・・?」 バレバレだと文句をたらす。 それじゃあ、と考え 「リナ、愛してる」 だが、わざとらしかったせいか 「・・・・似合わないこと言わないで」 と言われる。 そしてゼルガディスは 「心から愛して・・・・」 「却下!」 「2人の愛・・・・」 「さっきから”愛”ばっか・・・」 「世界で一番・・・・」 「沢山言えば良いってんじゃないのよ・・・・」 ゼルガディスは石の様に凍りつき、汗を流す。 リナはふくれながら 「もう良いわよ。ゼルの気持ちは分かったから!」 とうとうソッポ向いてしまった。 ゼルガディスは横を向いて、ブツブツと文句を言うリナを見つめる。 ・・・はぁ〜・・・俺って肝心な時に何でこうオシが弱いんだ・・・・ リナはゼルガディスの顔を合わせない様に、ちらりと横目で様子を見る。 ・・・いっつもそう!!はっきりしない態度でさぁ・・・私だってちゃんと言って欲しいのに・・・ 俺はこいつのどこが好きなのか・・・・ 少し膨らんだ頬。 ちょっと鋭い瞼。 果実の様な唇。 さらさらした栗色の髪の毛。 きゃしゃな肩、背中、首筋・・・・。 ・・・・・・・・・俺を見つめる、真っ直ぐな瞳・・・・・・・・・。 でも、こんな時に改めて痛感してしまう。 自分がリナをこんなにも好きだと言う事に・・・。 「・・・好きだ・・・」 気付いた瞬間(とき)には、既に口から言葉が出ていて、はっと我に返ると リナはこちらに向かってとびっきりの笑顔を見せながら、親指をピっと立て、 「・・・今のは満点合格!おまけに花丸も付けちゃうっ。 ・・・・・・もう・・・最初っからそう言ってくれれば良いのにっ。」 少々物足りなさそうに言うものだから、ゼルガディスはこれから何万回でも言ってやると言い、 2人して笑い合うのだった。 終わり ---------------------------------------------------------------------- もしかして・・・今までに作った話の中で最短ネタっ!?(短すぎで言えないっ) 驚き〜〜〜っ(即死)まあ、結構簡単に作れたから良し!!(^^;;;) 題名はAikoの歌からですぅ。 ・・・結局ね、ゼルはリナに弱いんですよ。(?)惚れた弱味ってやつでしょうか・・・ ガンバ!!ゼル!!(死) では、ここいらで・・・・(げふっ) ---------------------------------------------------------------------- |
2867 | こんにちは。 | ひな E-mail URL | 4/1-00:09 |
記事番号2852へのコメント こんにちは。ひなです。 「桃色」良かったですよ〜。すごく可愛くて。 思わずディスプレイの前で「へっへっへ」と妖しく笑ってしまいました(笑)。 女王様のようなわがまま放題のリナと、まるで少年のようなゼルがとてもキュートでした。 ゼルは何だか巻き込まれてるし(笑)。暗示にかかっちゃってるようで。 やたらえばっちゃってるリナもほんと可愛いですね。 女の子が強いラブコメは読んでいて楽しいです。 素敵な小説を有難うございました。 それでは〜。 |
2872 | Re:こんにちは。 | 海ほおずき E-mail | 4/2-03:42 |
記事番号2867へのコメント わーい♪ 有難う御座います!! チャットも盛り上がって、楽しかったですよ。 ゼルリナ祭り頑張りましょう♪ |
2887 | 連絡があります。 | ひな E-mail URL | 4/3-23:22 |
記事番号2852へのコメント こんにちは。再びひなです。 先日はメールを有難うございました。チャットの件はどうかお気になさらずに。 ところで、先日umi@d4.dion.ne.jp宛てにメールを返信したところ、全く違う方の もとに届いてしまったのです(間違っている、との返事が来ました)。 これまでにも海ほおずきさん宛てのメールが届かない、ということが2度ほど ありました(そのときの宛先はumi-h@d4.dion.ne.jpでした)。 こちらでのメールアドレスはh-matuo@d4.dion.ne.jpとなっておりますが、 こちらにメールを送ればよろしいのでしょうか? 何にせよ、間違えられた方にもご迷惑がかかることですし、連絡先は統一 してくださるようお願い申し上げます。 ご連絡お待ちしております。 |
2888 | Re:連絡があります。 | 海ほおずき E-mail | 4/4-00:38 |
記事番号2887へのコメント ひゃあ〜すみません〜・・・ 前まで、実は2こアドレス持ってたんですが、1つ消去したんですぅ。 なので現メールはh-matuo@d4.dion.ne.jpです。 前はチャットすみませんでした!! 今もビクビクしながら書いてます。 では、メール待ってます!! |