◆−***夜桜***−Yu-ko(5/1-20:47)No.2954
 ┣Re:***夜桜***−雪畑(5/1-21:09)No.2955
 ┃┗すばやいっす。−Yu-ko(5/1-21:24)No.2956
 ┗はじめまして−一坪(5/2-02:48)No.2959
  ┗Re:はじめまして−Yu-ko(5/2-12:01)No.2960


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2954***夜桜***Yu-ko URL5/1-20:47


え〜と、はじめまして。Yu-koと申します。
いつも皆様の作品を楽しく拝見させて頂いてます。
一応、自分でもガウリナなHP持っているのですが、諸事情により、
更新が滞っております。
(って、こんなとこで、自分のHPのこと話しててどうすんだ…。)
せっかく話を書いたのに、更新することができないため、
身勝手ながら、ここに投稿させていただきます。

「ガウリナ」です。

***夜桜***
月明かりがほのかな明かりとなって、地上に降り注いでいた。
ほのかに青白く、見える夜の桜。
少し風が吹き、はらはらと舞い落ちる花びら。
桜を見上げていた少女の髪にも、花びらが舞い落ち、
彼女の自慢の栗色の髪を飾っていた。

少女は、ふと少し上を見上げ、
その華奢で白い手を伸ばし、舞い落ちてきた花びらをそっと、手のひらに乗せる。
月明かりに浮かぶ、その少女と桜は、幻想的で美しく、それ故に、はかない。
目を閉じた次の瞬間、消え去っていてもおかしくないほど、
この世のものと思えない光景。
存在感を感じさせない、幻のような光景。

少女は、いつもとは違う、服装をしていた。
ほんのりとピンクがかった、桜と同じような色のワンピ−ス。
そこから伸びる、華奢な手足。
少女の肌は、ほんとに血が通っているのかと疑いたくなるほど、
作り物のようになめらかで、きめこまかく見えた。
振り向いたその表情は、いつもとまったく違う、穏やかなものであった。
まるで、幸せな夢を見ているような表情。
俗世のことをすべて忘れ去ってしまったような、そんな雰囲気。
その瞳には、なにも映ってないようにさえ、感じられる。
桜の花びらのように、
風が吹けば吹き飛んでいきそうなそんな様子に、俺は不安になった。

「リナ」
我慢しきれず、つい声をかけてしまう。
「なに?ガウリイ」



「…なんでもない。」
その答えに、あたしはまた、…そう、また、顔をしかめて見せた。
「何だっていうのよっ。さっきから何回も何回も。
声をかけるときは、用事があるときだけにしてよね。」
つい、とげとげしい声になってしまう。
ほんとは、嬉しいのに。
ガウリイと、こうして一緒に、桜を眺められるのが、とっても嬉しいのに。
ガウリイに声をかけられるのが、
ガウリイがそばにいるって確認できるのが、とっても嬉しいのに。
できれば、手をつないで、ぬくもりを確かめていたいとまで、思っていたりする。
だけど、それをうまく表現することができなくて、
恥ずかしくて、つい、彼への対応が邪険になってしまう。

いつものように夜の食事をした後、せっかく、桜が咲いてて、
とってもきれいなのに、このまま、寝てしまうのはもったいないと思っていたら、
ガウリイが、散歩に誘ってくれた。
それをちょうど、近くにいた、宿屋の女将さんが聞いていて、
「お嬢ちゃん、デ−トかい?いいねぇ。
そうだ、うちの娘のお古のワンピ−スがあるんだ、貸してあげるよ。」
と、言ってくれたので、
ありがたくお借りして着替えて散歩に出かけた。と言うわけだ。
あたしだってさ、女の子なんだから、たまにはおしゃれをして見せたいじゃない?
それに、一緒に散歩に行くのは、
自称保護者とはいえ、な、なんていうか一応、あたしの、…かっ、片思い…
の相手なんだし…。ちょっとでも、かわいいところ、見せたいのよ。
なのに、ガウリイは、なんか上の空なのよね。
桜に見入ってる振りをしてはみるものの、
あたしの全神経はガウリイに向いている。
どうしたのかしら、いったい。
…もう!!うだうだしてるのはあたしの性に合わないのよ。
思い切って、ガウリイに聞いてみる。
「ねぇ、あたしといるの、つまらない?」
聞かれた本人は、とっても意外そうな顔。
…良かった。あたしといるのが、嫌と言うわけではなさそうだわ。
「そんなことない!!」
「じゃ、なんで、なにか言いかけて、やめるの?」
少し困ったような顔。憂いを秘めた、その表情に、ちょっとドキッとする。
「リナが…」
「あたしが?」
「声をかけてないと、消えてしまいそうな気がしたんだ…。
リナが、側にいるのを、確かめていたかったんだ。」
「じゃ、手をつなぐ?」
「いいのか?」
「うん、あたしも、ガウリイと手をつなぎたかったから。」

にっこり笑い合って、手をつなぎ合う。
指先から、幸せが伝わってきて、歌い出したい気分になっていく。
彼らの春も、もう、間近。
彼らが、恋人同士となるのは、そう、遠い未来ではなさそうだ。

月明かりの中、桜の花びらがまた、ひとひら、夜の風に舞い散った。

<終わり>

*********

…なんか、消化不良っぽい感じですが…楽しんでいただけたら、幸いです。
それでは。Yu-koでした。



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2955Re:***夜桜***雪畑 5/1-21:09
記事番号2954へのコメント

雪畑ですっ!
読ませていただきましたっ!

はう〜いいですねぇ・・・
どうしてこんな綺麗な文章がかけるんですかっ!?
ガウリイの想いとリナの想いが心に染みました・・・

なんか変な感想でしかも短いですが・・・
失礼させていただきます♪
でわでわ♪

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2956すばやいっす。Yu-ko URL5/1-21:24
記事番号2955へのコメント

こんばんは。Yu-koです。
早速のレス、ありがとうデス。

>読ませていただきましたっ!
もう、読んじゃいましたか…。すばやいっすねぇ。

>はう〜いいですねぇ・・・
>どうしてこんな綺麗な文章がかけるんですかっ!?
きれい…ですかぁ?照れちゃいますぅ。
雪畑さんのお話のほうが、すごいと思いますけど。

>ガウリイの想いとリナの想いが心に染みました・・・
うおう。感じ取ってくれましたか…。嬉しい♪です。

>なんか変な感想でしかも短いですが・・・
いえいえ。感想もらえただけで、嬉しいです♪

それでは。Yu-koでした。

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2959はじめまして一坪 E-mail 5/2-02:48
記事番号2954へのコメント

投稿ありがとうございました!

HPをお持ちなんですね。
って、【書き殴り】リンクして下さってたんですね。
ありがとうございます!!
作業できるようになったら、こちらからもリンクさせてもらいますね。


では、これからもよろしくお願いします。

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2960Re:はじめましてYu-ko URL5/2-12:01
記事番号2959へのコメント

一坪さん、はじめまして。よろしくです。
こんにちは。Yu-koです。

>投稿ありがとうございました!
こちらこそ、投稿させて頂けて、幸せです。
とってもつたない文で、恥ずかしいんですけど。

>HPをお持ちなんですね。
えと、一応もってます。最近更新してないんですけど(汗)。
しかも2001年3月には閉鎖が決定してしまってるという…(滝汗)。

>って、【書き殴り】リンクして下さってたんですね。
はいっ!!もちろんですともっ。
(…って言うか、リンクはちゃんとしてるけど
…バナ−画像が、切れちゃってたんだった…。ヤバイ…。)
あうあう。で、できるだけ早く直しますんで…ゆ、許してくださいね。(土下座)

>ありがとうございます!!
書きなぐりさんの大ファン(迷惑なやつ(?))っすから、当然です。

>作業できるようになったら、こちらからもリンクさせてもらいますね。
あんなHPでよろしければ、いくらでもどうぞ…。

>では、これからもよろしくお願いします。
こ、こちらこそ、よろしくお願いします。

以上、一坪さんに、声をかけて(レスを)もらって、
ドキドキもののYu-koでした。

PS:もし失礼なこと書いてても、笑って許してやってくださいね。