◆−四季の歌−映日(7/14-23:01)No.3545
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3545四季の歌映日 E-mail 7/14-23:01


 めっっっっちゃくちゃ意味のないお話を書いてみました〜(^^;)
 ……というか……話かなぁ、これ……。

**********


    「 四季の歌  」



 <春を愛する人は……>

――俺は春……だな。

――えぇぇぇぇっっっ!?

――それはまた……随分と……。

――意外、ですよねぇ。
  ……あ、でもっ、いいと思いますけどっ。

――でも、意外よ。あたしてっきり、ゼルは冬好きかと思ったもの。

――あぁ、成程?
  厳冬の荒野を一人さすらう哀しき合成人間……ってやつですね?

――かっっっこいいじゃないですかっっっ!

――……いや……だからな……。

――お?
  でも、春も悪くないよなぁ。
  ほら筍とか美味しい季節だし。山菜もいいよな。
  んでもって、あれだろ? 花見団子!

――ガウリィさん……。

――実に、判りやすい基準ですねぇ。

――だ、だからなっ……。……って聞いてないだろう、お前ら……。

――あぁ、はいはい。団子は判ったからガウリィあんたひっこんでて。

――花見といえば、桜ですよね。巷で死体が埋まっていると評判の。

――な、何で死体なんですかっ。

――死体、ねぇ。とりあえず、酔っ払いならごろごろ下で死んでんじゃない?

――リナさんまで……。

――あぁ、あれ、死んでるんでしたっけ?
  ま、それはともかく、つまり、ゼルガディスさんも実はこれでお酒飲んで騒ぐのがお好き、ということなんでしょうかねぇ。

――……それは、もんの凄く意外だわ。

――いいじゃないか、酒は楽しく飲むもんだぜ?

――だから、違う!
  俺はただ単に、春は野宿でも過ごしやすいから、と……っ。

――は? ……あぁ、そーいやあんた、一部で賞金首だったんだっけ?
  すっっっかり忘れてたわ。

――えっ、あのでもっ。今は改心して、立派に正義の四人組の一員なわけですしっ!

――だーからアメリア、少なくともあたし巻き込むのやめてって……。

――にしても、ちょぉっと期待したんですがやっぱり、殺伐とした理由ですねぇ。

――そーねぇ。
  ま、ゼルが春の花なんぞ愛でながらほのぼのしてるっつーのも何だかな〜だから、いんじゃない?

――ゼルガディスさんっ。今度の野宿の時は、私も付き合いますからっ!

――…………もういい……。



<夏を愛する人は……>

――夏といえば、正義の季節なんですっ!

――……あんた年がら年中燃え上がってるじゃない。

――輝く太陽!

――う〜ん、暑さがいや増しそうですねぇ。

――打ち寄せる白い波!

――……お前が絡むと岩まで砕かれそうだな……。

――青い青い海と空!

――そーいやぁ、夏に海行くと、焼きイカだの焼きトウモロコシだの食い物一杯あるよな〜。
  うん、夏もいいよなぁ。

――あんたそれだけかいっっっ!

――いや、まぁでも、ガウリィさんですし……。

――だからっ!
  夏こそ愛と正義が熱く燃え盛る季節なんですっ!

――……何か鬱陶しそうだな……。

――あぁ、それで秋になると同時に、いきなりあちこちでばたばたカップルが別れまくってるんですね?

――まーね。一時的に燃え上がっちゃったって、結末は結局、そんなもんよねぇ。

――リナさん!
  リナさんだって、こう、大きく燃える夕日を見ると、正義の心がふつふつと沸き上がってきませんか!?

――こないこないっっっ。

――ゼロスさんだって!
  生命力全開! な夏ともなれば、生きるって素晴らしいな〜なぁんて気持ちになるでしょうっ!

――あのぉ……そんなこと思った時点で、僕、殆ど滅んじゃってると思いますけど……。

――…………無駄よ、ゼロス。聞いちゃいないわ。

――………………。

――………………。

――あぁ、夏って素晴らしいっっっ!



<秋を愛する人は……>

――人、っつーか、ねぇ……。

――えぇ、でも僕、秋って割合好きですよ?

――それこそ、意外、だな。

――ゼロスさん! ゼロスさんにもやっぱり、人間らしい心があったんですねっ!

――いえあの、僕、魔族なんですけど……。

――大丈夫です!
  秋の虫の奏でる優しげな音色、冬籠もりの支度に忙しい可愛らしい動物達、収穫の喜びにわく人々……そんな素晴らしい世界を、受け止められるんですからっ。
  真人間まで、後一歩ですよっ。

――いいよなぁ、秋……。食べ物は一杯取れるし。
  梨だろ? 栗、柿、林檎、葡萄……。
  お、それと、月見団子とかってのもあるんだよなっ。

――1人で団子食べてなさいあんたわっっっ!

――確かに、秋は珍味の季節ですしねぇ……。

――…………おい?

――ゼロス……あんたの“珍味”って……一体?

――え? ほら、秋の虫って結構人間の心を不安定にするらしくって。
  こう、ちょっとつつくだけで何で自分生きてるんだろうとか、夜が長い分無駄なこと考えやすいみたいなんですよねぇ。
  上手く持っていくと、負の感情が大量に頂けたりして楽しいんですよ。
  それに、収穫も。
  人間の欲って、結構際限ないんですよねぇ。
  しかも秋は、それが収穫という形で目に見えやすくなっちゃうでしょう。
  これもなかなか美味しい、と。
  そうそう、それに、動物、ですか。
  冬の飢えっていうのも結構美味しくはあるんですが、純粋すぎて重かったりもするんです。
  その点秋は、時間に余裕がなくて焦ってるのやら、テリトリー荒らされて怒ってるのやら……味のバリエーションが豊富なんですよねぇ。

――…………あぁ、そぉ……。

――どうせ、こいつのことだからそんなことだろうと思ったが……。

――ゼロスさん! 今すぐ悔い改めなさいっっっ!

――へ? 何だ? つまりゼロスも旨いものが好き、と、そーゆーことか?

――ガ〜ウ〜リ〜〜〜ィ! あんたはいーから黙ってなさいっっっ!

――……まぁ、つまりは“そういうこと”ですね。



<冬を愛する人は……>

――うん、やっぱ、冬っていいよな。

――あんた、春夏秋、全部いいって言ってなかった?

――ガウリィさん。これ、どの季節が“一番”好きですかって聞いてるんですよ?
  判ってます?

――む? オレだってそのくらい、判ってるぞ。

――ってことは、旦那は、この季節の食い物が一番好き、と。そういうことか?

――ゼルガディスさん、いくら何でもそれは……。

――ゼル。よく判ったなぁ……。

――…………。

――ま、まぁ……ガウリィさん、ですからねぇ……。妥当なところですか。

――あ〜ん〜た〜は〜ねぇぇぇっっっ!
  春の食べ物も夏の食べ物も秋の食べ物も、どーせ目の前にあれば全部一番なんでしょーがっっっ!?

――り、リナさん落ち着いて下さい〜〜〜っ。

――リナ落ち着けっ。ちゃんと説明するからっ!
  だからな。春も夏も秋も、旨い食べ物はみんな旨いけど、冬はやっぱり特別なんだよ。
  ほらだって、冬は、食べ物の温かい湯気見ただけで、何つーかこう、幸せな気分にならないか?

――……ま、まぁ……冬の鍋とか温かいシチューとか、見るだけで幸せになるってのは、判らないでもないけど……。
  ゼルはどう?

――……あぁ、まぁ、確かに、雪の吹き荒ぶ中を歩いてきて宿の温かいスープにありつけると、それだけで大して旨くもないのが三割増しには感じられるな。

――あー、そうそう!
  お腹の中からじわじわ暖まってくるあの感覚が、いいのよねぇ。

――成程〜。それで、冬の温かい家だの宿でぬくぬくしてる人からは、いまいち疲れる感情が漂ってくるわけですね。

――ふ〜んだ。暑さ寒さも感じないよーなあんたには、判んないでしょぉっ。

――いいよなぁ、やっぱり……鍋って……。……食いたいなぁ。

――…………って、今は夏だっつーの……。

*********

 ってことで、「四季の歌」(ってタイトルだった筈なんだけど〜……小学校唱歌なんで、いい加減忘れてます(^^;)になぞらえた、スレイキャラの会話。
 あくまで、只の会話です……意味なんて、欠片もありゃしません。
 何となく思い付いたんで、書いてみました。いーのかこんなん……(汗)
 勝手にキャラ当てはめて〜、まぁいいかなぁとか思ったのが全ての原因。すみません、イメージと違う場合は、笑って見過ごしてやって下さいませ。
 でもって、内容。
 最初、春から考えてたんですよね。
 で、初めのうちはアメリアでもいいかと思ったんですが、歌詞が……。
 「心清き人」はいいとして、「菫の花のような……」……僕のイメージ的に、アメリア、チューリップはあっても間違っても菫は……どっちかっていうと、菫、ゼルのイメージだったんで(笑)
 それに、春は「ぼくの友達」ですし。あの4人の中で、リナにとって“友達”的なスタンスっていったら……彼、かなと。ガウリィとアメリアはもっと身内的でもいいかと思うので。
 ま、ゼルですし、理由はこんなもんか、とか。別に花愛でてもいいですけど〜、んでもって日頃のストレスから花見酒でクダ巻いててもいいですけど……駄目かな?(^^;)
 んでもって、次にどーしようかなと思ったのが秋。
 ゼロス……いや、何か間違ってる気はしたんですが、コレ入れた時点で(笑)
 まーでも、「心深き」ってことなんで、底知れないという意味では一番かと。
 しかし、「愛を語るハイネのようなぼくの恋人」って……まー口上手いから、いいや(笑)
 と、決めていって残った二人。
 ガウリィはともかくとして、こーなったら、アメリア夏にするしかないでしょうと思っちゃったわけです。
 何といっても、「岩を砕く波のような」(笑)
 アメリアなら、超合金娘の名の通り、岩くらい砕いて平然としているでしょう……多分(^^;)
 しかし……夏って「ぼくの父親」なんですよね、一応……(笑)
 そして、最後、ガウリィ。
 いや、余り物ってーつもりはありませんと、言い訳(笑)
 何せ、「雪を溶かす大地」ですし、この手の懐の広いのは、ガウリィかなぁ、と。内容的にそうは思えないとの突っ込みは……まぁ、それはそれ(意味不明(^^;)
 ちなみに冬は、「ぼくの母親」です。……ま、その……保護者、ですし〜(笑)
 今回、とにかく会話だけで話進めたらどーなるかなってことで、かなり読みにくいかもしれないです。すみません。
 でもこんなんで地の文付けても、大して変わらない、かも……(汗)

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3598あれっ・・・?月の人 E-mail 7/18-08:52
記事番号3545へのコメント

おはようございます、月の人です。
あれっ、はじめてじゃないですよね、名前を変えられたのかとびっくりしました。
お久しぶりです、読み逃げばっかしてて申し訳ありません。
いつか、感想をと思ってますので、気長に待っててもらえると嬉しいです。
では、感想です。

語り長で始まるお話ですね。素敵です。
[春を愛する人]
ゼルガディスくんか・・・うむ、私も冬かなと、ゼロス様の言ってる事当たってる
気がしますし、それにしても、ガウリイくんは食べ物にいっちゃいますね。
筍、美味しいですよねぇ。花見団子も・・・(私も食い気に走る)
桜の下に死体が埋まってる・・・ある意味怖いんですがちょっと綺麗な部分もあるかなとか・・・(すいません、ダークですね)
ゼルガディスくんが春を好きな理由が・・・うぷぷ、何かおかしくて笑えました。
そうなんですか、私もすっかり忘れてました。(笑)
アメリアちゃんと一緒なら大丈夫ですね。
でも、ゼルガディスくん、哀れだわ。皆、好き勝手に言ってますしね。

[夏を愛する人]
アメリアちゃんですね、ぴったりです。そうです、正義の熱き炎を燃え上がらせる
には夏があってますね。ガウリイくん、やっぱり食べ物ですね。(笑)
焼きとうもろこしはおいしいですよね。(関係ない)
アメリアちゃん、一人で突っ走ってますね。リナちゃんとゼロス様に説得してるし、でも、リナちゃんとゼロス様の話は聞いてない。
う〜ん、何か高い崖の上で拳を握って燃え上がってるアメリアちゃんを想像しちゃいました。

[秋を愛する人・・・]
確かに人ではありませんね、ゼロス様ですし。
アメリアちゃんの秋の表現がとても可愛くて好きです。
ガウリイくん、ここでもですね。でも、秋っていろんな食べ物が美味しくて、止まりませんよね。
ゼロス様、珍味の季節って・・・確かに秋って夜が長い分いろいろと考えたり、悩んだりしますよね。特に独りのときって・・・
あの〜バリエーションが豊富なんですか?なんというか、ゼロス様らしいですね。
ゼロス様の説明も納得しました。

[冬を愛する人]
ガウリイくんですか・・・でも、理由聞いて納得しました。
そうですよね、寒い時に暖かいスープの湯気を見るだけでホンワカ暖かくなりますし、幸せな気分になれますよね。リナちゃんとゼルガディスくんもそう思ってるみたいですね。
でも、ゼロス様ってリナちゃんに突っ込まれてますね。

春・・・確かに菫だとゼルガディスくんですね。うん、うん、友達だとゼルでしょう。花見酒でクダ巻くゼル・・・わかります、いいですよ。
日頃のストレス、ブツブツと言ってそうですね。(笑)

夏・・・「岩を砕く波のような」・・・うむ、アメリアちゃんですね。
大丈夫でしょう、調合金娘さんですし・・・ね。
「僕の父親」・・・そうだ、フィルさんとセットで・・・は駄目でしょうか。

秋・・・「心深き」・・・そうですね、ゼロス様にあってます。何を考えてるかわからないし、奥が深そうですしね。「愛を語るハイネのような僕の恋人」口が上手いですし、彼しかいないでしょう。

冬・・・「雪を溶かす大地」・・・ガウリイくんでいいと思います。懐の大きい人ですし、包んでくれるでしょう。「僕の母親」はい、保護者をやっていますから、いいと思います。

感想ではないかも・・・しかも、かなり長くなりました。
私的に、リナちゃんとゼロス様の会話、掛け合いだけで、ニマニマとしてしまった私はかなりのゼロリナ狂信者です。

暑い日が続きます、夏バテなどしないよう、体には気をつけてくださいね。
素敵な小説、ありがとうございました。





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3603四季を愛でる・・・飛来 鳳 E-mail 7/18-20:19
記事番号3545へのコメント

こんばんは、の・・・あきひ、さま(笑)通りすがりの読み逃げ専科・飛来 鳳でございます。
湿度も気温も高くなり、不快指数が絶好調に上昇中♪な今日この頃ですが、映日さまの
心和むお話を拝見いたしまして、大分落ち着きを取り戻しました(ついさっきまでは
暑さから来るイライラで、かな〜りの破壊衝動に駆られておりましたので(^^)ゞ)

さて。お世辞にも「四季を愛でる」という言葉に近いところにいらっしゃる、とは言い難い
人々ばかりで(苦笑)それぞれの季節にあてはめられたわけですが、1番ウケ・・・
いえいえ、心を和まさせていただきましたのが『スミレのような』ゼル君でした。
スミレと言えば、そっと野原に人知れず咲く可憐な一輪の花。人目(賞金稼ぎ)を避けて
目立たぬように一人夜を過ごし、仲良し四人組+1匹達にからかわれ・・・ではなく愛されて、
真っ赤になって怒り・・・ではなく頬を染めるゼル君は、まさにスミレのイメージでしょう(^^)
(↑一部or全部に不適当な発言がありましたことをお詫びいたします m(_._)m )
個人的にはお酒でも飲んでクダをまかないとストレスがたまってしまうのではないかと
心配なのですが・・・ま、そういった逃げをしない不器用なところがゼルのゼルたる由縁でしょうか(^^)ゞ

夏のアメリア。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どー考えても暑い事しか出てこないのでコメントは控えさせていただきます。ただ一つだけ。

>――あぁ、それで秋になると同時に、いきなりあちこちでばたばたカップルが別れまくってるんですね?
>
>――まーね。一時的に燃え上がっちゃったって、結末は結局、そんなもんよねぇ。
>

確かに「一夏のアバンチュール」とは申しますが・・・映日さま・・・過去に何かおありで?(^^;)

実りの秋。収穫の季節は人も魔族も変わらないんですね(冷汗)しかしなんとも殺伐とした
「珍味」ですが、ゼロス君が結構気に入っているところを見ると、実はこの時期は魔族
(しかも高位)の出没しやすい季節だったりして。・・・もしかしたらゼラス様や他の
腹心様方も・・・?(((((^^;)

凍てつく冬はトリのガウリィ君。そういえば、彼ってずっと団子のことを言ってました
けど、冬には何か美味しいお団子がありましたかしら?(←論点ずれてます)
でも、確かに寒い夜に、パチパチと薪がはぜる暖炉の前で頂くほかほかのお鍋やスープは
身も心もぬくくなって・・・

    あ゛っつ゛い゛わぁ〜〜っ!(#ノ ̄0 ̄)ノ~┻━┻

あ、あら、すみません。せっかく落ち着きを取り戻しつつあったのに、少しばかり破壊衝動が
戻ってきてしまったようです(^・^;)ゞここの所の描写に関しましては「夏」と同じく
コメントを控えさせていただきます m(_._)m

(そういえば・・・今回は歌詞の「ぼく」をリナちゃんにあてはめられて書かれたわけですが、
 もしもリナちゃんを季節にあてはめられるとしたらいつになります?いえ、ちょっと疑問に
 思っただけですから(^^;))

何だか読後の「面白かった♪」というその場の勢いに任せて書き連ねたので、まったく
まとまりのないコメントになってしまいました(−−;)でも、こちらでまた映日さまの
御作品にお目にかかれて嬉しかったです(^-^)次にお目にかかれる日も楽しみにお待ち
いたしておりますね(*^^*)