◆−天使の微笑(ゼル×リナ←?)−どみこ(7/25-15:39)No.3651 ┗Re:天使の微笑(ゼル×リナ←?)−神無月紗羅(7/29-22:56)No.3703 ┗Re:天使の微笑(ゼル×リナ←?)−どみこ(7/30-16:39)NEWNo.3711
3651 | 天使の微笑(ゼル×リナ←?) | どみこ E-mail | 7/25-15:39 |
はい!どみこです!今日は一応ゼルリナです。 でも今回はひと味違います。だぁくっぽいですが、気にしないで下さい。 でわ!どうぞ!! 天使の微笑。 人を狂わせる天使の微笑────。 すべてを惑わせる紅い瞳────。 すべてを引き寄せるあんたの心は────。 一体何処にある────? 「おい。リナさんよ。」 先を進む彼女に声をかける。 「ん?なぁに?」 「いいのか?本当にガウリイ置いてって。?」 「いいのよ、どうせそろそろ別れるつもりだったんだから。」 そう言って彼女はスピードを上げる。 「リナさん。本当に良いの?」 ミリーナがリナに声をかける。 「いいんだって。あいつだってOKしちゃったんだから。」 そうだった。確かにOKした。 偶々立ち寄った町で、 ガウリイは昔の知り合いのシルなんとかって人からのプロポーズを受けちまった。 だが────。 「俺にゃあ、あんたの気を引きたかっただけに見えたがねぇ。」 その言葉に反応し、リナは即座に切り返す。 「あたしは・・・。あたしの気を引く為だけに、 他の人・・・シルフィールを傷つける人とは付き合いたくはないわ。」 「んな甘ったるい事言ってたんじゃあ、嫁にして貰えないぞ。」 冗談半分で言った言葉に、リナは笑って答える。 「もう結婚する人決まっ・・・・て。ああ!何でもない!」 途中から顔を紅くしながら誤魔化したつもりでいるリナ。 だが何故か俺には言葉の前半が気になった。 リナの事など関係ないはずなのに。 俺にはミリーナがいるから関係ない話なのに────。 ────今日は野宿だった。 何でも今日は紅い月の伝説とやらがあった日で、 今日の夜、とある丘にカップル同士で行って、紅い月を見ると願いが叶うらしい。 なんでカップルなのかは知らねぇけど。 そのお陰でどの宿も空いてなく野宿となった。 無論、俺はミリーナを誘ったけどミリーナに、 『リナさんの気持ちを考えなさい。』 と言われ仕方なく諦めた。 月も頂点に達した頃────。 ミリーナ達の方から何やら音がする。 ちなみに、俺達は焚き火を中心として男女に分かれ眠っていた。 ミリーナ達の方を見ると、何処かに向かって駆けていくリナの姿 ────。 「ちっ!しゃあねぇな。」 自称保護者さんもいねぇからな。 そう心の中で付け足しながら俺はリナの後を追った。 「もうあれから二年も立つのね・・・。」 リナは一人例の丘に立っていた。あのカップル同士でみると望みが叶うって丘だ。 「あなたは人間に、戻れたのかしら・・・・?」 ダメだな・・・こりゃあ・・・。 あのリナさんが珍しくセンチメンタルしてやがる。 後ろにいる俺にさえ気付かねぇ状態だ。正に自分の世界に入っている。 「あなたは別れる時『一年後に会おう』って言ったけど、 結局会えなかったわ。あの時くれたお守りだって、まだ持っているのに。」 そう言って彼女は懐から銀の腕輪を取り出す。 「もう、会えないの・・・?ゼルガディス・・・。」 その言葉と共にリナの頬に光る物がつたう。 ─────! 俺は驚愕した。 ─────泣いてる?あのリナ=インバースがか? 一人の男の為に? 更に言っちまえばリナの言ったゼルガディスって名前にも聞き覚えがあった。 そう、『白のゼルガディス』とか、『レゾの狂戦士』って裏で言われてるあれだ。 俺が知っているゼルガディスって言う男の名前はそれしかなかった。 そうこうしているうちに月は下ってきた。 まだリナの独り言は続いている。 ずっと涙を流しながら。 その間、俺は無性に腹立だしかった。 こんなにリナを泣かすゼルガディスと言う男に怒りを覚え──。 今すぐにでもリナを泣き止ませかった。 関係の無いはずなのに。 泣いてるリナの顔に妙に俺の心臓が反応して。 声を掛けたくても掛けれなくて、それがかなり焦れったかった。 だが──。次の瞬間俺は前にいるリナに抱きついていた。 「泣くな。もう。お願いだから泣かねぇでくれ 。頼む。」 「ルーク・・・?」 泣きながら笑ったリナの顔を見て、俺の理性は簡単にぶっ飛んだ。 「何で・・・?いるの・・・?」 「何でも糞もあるか、あんたがどっか行こうとしてたから、付いてきたんだよ。 どうでも良いが泣き止んでくれるか?」 リナの栗色の髪に顔を沈める。いい匂いだ。優しい、優しすぎる香り。 「・・・・ダメだよ・・・。」 「何故だ?」 「こんな事されたらよけい泣いちゃうじゃないのよ・・・・。」 「どうしてだ?」 「──前にも同じ事されたの・・・。」 「─────ゼルガディスにか?」 「良く分かるね。丁度二年前の今日、ここに二人で来たのよ。 あの人には何も教えないで、此処に誘い出したの。」 「・・・そんで?」 「あの人に自分の気持ちを伝えたの。あの人ね、髪の毛が銀で出来ているの。 そしたら、その場で銀の腕輪を作ってくれたわ。お揃いでね。それが彼の答えだったわ。」そう言って彼女は銀の腕輪を手で玩ぶ。 どことなく、悲しげに──。 「凄く嬉しかったわ。その時は。 あたしの気持ちを受け入れてくれたって分かったんだから。 けど─────。 今年もきっと会えないのね・・・。」 リナの顔がまた曇る。 「だから泣くんじゃねぇって言ってんだろ!」 「ああ、ごめん。」 そう言ってふっと微笑む。 ドクンッ! また俺の心臓が反応する。 ここで、俺は関係無いと偽ってた自分に気付いた。 俺の、ミリーナに対する同じ感情。 俺の、ミリーナに対する違う感情。 リナが俺の方を向く。 紅い瞳が俺を惑わせる。 あんたの全てが俺を魅了する。 次の瞬間自分でもワケのわからん行動に出ていた。 「っん────────────!?」 バタバタとリナは抵抗するが所詮は女。 いかな天才美少女魔道士といえど、力比べでは男にゃ勝てない。 ───────筋力トレーニングしてなきゃ別だけど。 段々時が経つにつれて抵抗は弱くなっていく。 また、リナの瞳に涙が溜まる。すべてを信じられ無いような驚きの顔をしたまま。 やがて、長いような、短いような時間は終わった。 「な・・んで・・・・?」 「わからん!(キッパリ)」 「わかんないでこんな事するの!?」 「実際わかんねーんだからしゃーねーだろ。」 そう、おれは自分でもかなりワケのわからん行動をしていた。 ───────男の性って奴か? 「好きな人の話してる時に何であんな事すんのよ! 大体!!あんたにはミリーナが・・・・」 「ああ、いるな、確かに。 ただ、俺はあんたに泣き止んで欲しかっただけだと思う。」 そう、俺は分からなかった。けど、これだけは言えた。 「だから、泣き止ませる手段でキスする奴が何処の世界にいんのよ!!」 「さぁな。」 「『さぁな。』じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーい!!!」 顔を真っ赤にして叫ぶリナ。 やっぱりこいつにはこっちの方が似合ってるが、この時間帯に叫ぶのは近所迷惑だぞ。 「おっ!やっと何時も道理になったな。もう遅いからさっさと帰んぞ。」 「え・・・?」 きょとんっ!とした顔のリナ。俺がこんな事言うなんてそんなに以外だったか。 「あんたにゃ、センチメンタルは似合わねぇって事だよ。」 気付いただろうかこいつは。この言葉の意味に。 「どーゆう意味よ!!」 どうゆう言葉になるか分かってねぇな。なんて鈍感なんだ。 「そのままの意味だ。」 「失礼しちゃうわね!!」 そう言って先にスタスタ行くリナ。 が、途中で立ち止まった。どうしたんだ? 「早く来ないと置いてくわよ。ルーク。」 「ああ、今行く。」 走ってリナの隣に並ぶ。 「慰めてくれてありがとね、ルーク。」 並んだ途端、礼を言われた。 「礼を言うほどでもないだろ。」 「それもそうね。」 また、彼女は微笑む。 「天使、か。」 「何が?」 きょとんっ!とした感じで聞くリナ。 「いや、何でもねぇ。」 「じゃ、ちゃっちゃか帰りましょ。ミリーナが心配するわ。」 「・・・ああ、そうだな。」 そういって、俺達はミリーナのいる野宿場所まで帰ってった。 気付いただろうかリナは。 あの言葉をひっくり返してやるとどうゆう言葉になるか。 俺はひねくれてるから遠回しな言い方しかできねぇけど、 いつか気付いてくれ────。その言葉の意味を。 しかし、ゼルガディスって男さえなければ、完璧に落としてたな。 流石に俺も人の恋路を邪魔する趣味はねぇしな。 幸せになってくれよ────。 俺の淡い恋心と引き替えなんだからな。 fin.......... +++++++++++++++++++++++++++++++++++ てなわけで、読み切りです! 今回はルーク一人称!!というわけでやたらと書きやすかったです。 ちなみにこのカップリングは自分の中で、 『これはゼルリナよ!ゼルリナなのよ!ルークがちょっかいかけてるだけよ!!』 と思いこみながらやりました。 てゆーか実質ゼルリナですけど。 まあ、これの基になった話が話で甘甘なんで。 たまにはこんなのも良いかなぁっと。(だめじゃん) まぁ、基になった話も良いんですけどねぇ。(自分で作っておきながら言う) それは、とある人にあげる予定なんで出さなかったけど。 と、裏話はここまでにしておきましょ〜(此処で終わらせなかったら一生続きそうなので) 最後に、ここまで読んで下さった方誠に有り難う御座います。(ぺこり!) 批判、感想などのレスをお待ちしております。(なにげに敬語) では、どみこでした。 |
3703 | Re:天使の微笑(ゼル×リナ←?) | 神無月紗羅 | 7/29-22:56 |
記事番号3651へのコメント はじめまして、どみこさん。 素敵なお話しに興奮しております、神無月紗羅という大馬鹿者です(笑) ひさびさ寄せてもらったら、こんな素敵なゼルリナを読めて、もう幸せ〜 ルークも良い男なんですが、やっぱりゼルですよねぇ(うっとり) ちょっとガウリイが可哀相でしたけど。 でもシルフィールの気持ちを利用するのはずるいですもんね。 リナの性格からいって絶対に許さない行動だと思うし。 ああ、早くゼルが人間に戻って、リナを抱き締めてあげてほしい! ・・なんて切実に願ってしまいました(^^ まとまりのない文章になってしまいましたが、凄く面白かったです。 次のお話を期待しております。がんばってくださいね。 |
3711 | Re:天使の微笑(ゼル×リナ←?) | どみこ E-mail | 7/30-16:39 |
記事番号3703へのコメント 神無月紗羅さんは No.3703「Re:天使の微笑(ゼル×リナ←?)」で書きました。 > >はじめまして、どみこさん。 >素敵なお話しに興奮しております、神無月紗羅という大馬鹿者です(笑) はじめまして、神無月紗羅さん。どみこです。 >ひさびさ寄せてもらったら、こんな素敵なゼルリナを読めて、もう幸せ〜 >ルークも良い男なんですが、やっぱりゼルですよねぇ(うっとり) ですよねぇ〜。ルークも良いんですけどね。やっぱりゼル様です。 >ちょっとガウリイが可哀相でしたけど。 >でもシルフィールの気持ちを利用するのはずるいですもんね。 >リナの性格からいって絶対に許さない行動だと思うし。 そうですよね。(自分で書いてて同意) >ああ、早くゼルが人間に戻って、リナを抱き締めてあげてほしい! >・・なんて切実に願ってしまいました(^^ あたしも願ってます。(笑) >まとまりのない文章になってしまいましたが、凄く面白かったです。 >次のお話を期待しております。がんばってくださいね。 レスありがとうございます! こんなワケの分かんない内容のものにレスしていただけるなんて・・・ うれしいかぎりです!!! あたしはゼルリナ体質なものですから、ゼルリナ以外の甘甘はダメです。 拒否反応がでます。(笑) と、言うことで、次回作を書くとおもいます。 それも甘甘の・・・。 神無月紗羅さん。これからもどみこを宜しくお願いします!! では、どみこでした!! |