◆−秘密の約束−ねんねこ(8/15-12:27)No.3922
 ┣ゼルアメ……素敵すぎですvvv−ゆっちぃ(8/15-17:30)No.3929
 ┃┗いつもありがとうございます−ねんねこ(8/16-10:42)No.3933
 ┣こんばんわー!−由理&ゆかり(8/16-21:53)No.3935
 ┃┗こんにちわー!(笑)−ねんねこ(8/17-14:24)No.3944
 ┗Re:秘密の約束−雫石彼方(8/19-03:23)NEWNo.3973
  ┗感想ありがとうございます−ねんねこ(8/19-12:35)NEWNo.3979
   ┗レスのレス−雫石彼方(8/20-03:00)NEWNo.3997


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3922秘密の約束ねんねこ 8/15-12:27


こんにちは。ねんねこです。今回はゼルアメで行きます。誰がなんと言おうとゼルアメです。友達に題名を見られて、なおかつ『ゼロアメでしょ』と言われましたが、めげずにゼルアメで行かせて頂きます。ゼロアメは次回に書きます……多分。
何分受験生なもんで。睡眠六時間、勉強十二時間、パソコン三時間と何気にスリリングでデンジャラス(?)な生活をしていますので……それでも止めないのは、私が我慢できないからです(笑)。
では、どーぞ。
追伸。大事なことを言い忘れました(汗)この話は、すぐ後に投稿されている(はずの)『翼の設計図』と連携しています。ゼルアメファンの方にゼルファンでない方はいらっしゃらないと思われますんで、読み終わったらそちらの方を読んで頂くと、こちらの話の細かな部分も分かると思います(とさりげなく宣伝・殴)


  『秘密の約束』

 ゼルガディス=グレイワーズ、十九歳。
 世界では『白のゼルガディス』『レゾの狂戦士』『残酷な魔剣士』などと恐れられている。
 が、そんな彼が今朝はとあることで悪戦苦闘していた。

「アメリア、ゼル起こしてきてくんない?」
 アメリアが一階の食堂に降りてきた時、開口一番にリナが言ったのはそんな台詞だった。
 言われて彼女は何気無く周りを見回した。
 いつも、部屋の隅で何だか眠そうにコーヒー片手にトーストをかじっている彼の姿がない。
 いつもは、早起きのガウリイと同室なために嫌でも叩き起こされていたが、今回は部屋が開いてるということで別々の部屋で休んだため、まだ静かに寝ているのだろう。
 ゼルガディスは本来平気で昼まで寝ているタイプの人間である。言い方を変えれば低血圧。しかも寝起きが最悪なので、誰も朝は彼に近づこうとしない。以前、リナが彼を起こしに行って大喧嘩になって以来、リナが彼を起こしに行くのは禁止事項としてあげられたくらいだ。
 ……最もどうせ何しても起きないからといって、部屋に入ったとたんにバースト・ロンドを彼に向かって放ったリナにも原因があるといえばあるのだが。
「んー、じゃあ起こしてきますね」
 アメリアはきびすを返して、彼の部屋に向かった。

「ゼルガディスさん、そろそろ起きて……るんじゃないですか」
 ノックして入ってくるアメリアを一瞥して、すぐ自分の周りに視線を戻す。
「何してるんですか? こんな朝っぱらからこんなに散らかして」
 部屋のゼルガディスの周りには、ものが散乱していた。
 筆記用具、何かが書かれている羊皮紙、着替えの服、えとせとらえとせとら…
 ゼルガディスは嘆息して、胡座をかいた上にひじをのせ、その上に頭をのせる。
「見りゃわかんだろ。荷物の整理だよ」
 ひょこひょこと、床に散乱するものを器用に避けて、アメリアはゼルガディスに近づいた。周りを見て、素直な感想を一言。
「……整理するほどの荷物があったんですね……」
「…ケンカ売ってんのか? アメリア」
 それに答えず、アメリアはゼルガディスが掴んでいる袋の中を見る。ため息を吐いて、首を横に振る。何かを諦めたように。
「……意外にゼルガディスさん、整理するの下手なんですね」
「無視した上にさらにケンカ売るし、この娘」
「わたし、結構整理整頓得意なんですよ♪ やってあげますね」
「さらに無視かい」
 ゼルガディスはため息をつく。アメリアが彼の周りをうろちょろする。動く度に床に落ちていた物が少なくなっていった。
(って言うか、荷物整理、嫌いじゃないんだけど苦手なんだよな……)
 心の中でとりあえず言い訳をしてみる。アメリアがゼルガディスから袋を受け取った。器用にその中に荷物を入れていく。
「細かい小物は一纏めにして袋に入れて、着替えとかはある程度たたんだら、丸めて詰めると、スペースできますよ、ほら」
「ほお」
ゼルガディスは素直に感心した。
「セイルーンのお姫さんやっている割にはしっかりしてるじゃないか」
「何言ってるんですか、ゼルガディスさん。セイルーンのお姫様やってるからこそ、荷物の整理が大切なんじゃあないですか。
 以下に荷物を小さくしてバレないようにするかが、王宮脱出の鍵ですよ」
「……そうか」
(聞かなきゃよかった)
 なんだかすごいことを聞いたような気がして、頭が痛くなる。もしかしたらいつもこいつは王宮を抜け出してはのんきに旅しているんじゃなかろーか。
「あれ?」
 アメリアはベッドの方に目をやる。小さな皮袋がおいてある。手にとってみて、袋の上から何が入ってるのか推測してみた。
 何か小さくて、硬くて、輪状の……しかもこの形は……
「なんですか? これ」
 彼女の問いかけにゼルガディスは彼女からやんわりと袋を取り上げて答える。
「……旧友のもんだ。預かってる。勝手にだけど」
「……女の人ですね」
「何でだ?」
「だってそれ、大きさといい、形といい、どう考えてもけ……」
 ぺこんっ!
「イタっ!」
 ゼルガディスのでこぴんにアメリアが声をあげた。額を抑えて、頬を膨らます。
「何するんですかっ!? いきなりっ!」
「安心しろ、男だ」
 言って、小袋をマントの隠しポケットに突っ込む。
 アメリアは少し不満げな顔をしていたが、なにやら納得して、
「そうですね。ゼルガディスさん、思いっきり女運なさそうですから」
「…………」
 無言でただゼルガディスはアメリアを睨みつけた。
 アメリアはいたずらっぽい笑みを浮かべて立ち上がった。
「そろそろ下に行かないと、リナさん怒りますね、行きましょう」
「……そうだな」
 ぶすっとした口調でゼルガディスも立ち上がる。荷物の口を閉じ、持ち上げる。いつもより軽く感じる荷物に内心驚きながら、ゼルガディスは先に下へ向かったアメリアを追いかけた。
(どうしてあいつは人の図星を突きまくるんだ……?)
 と独りごちながら。

 下に行くと、リナとガウリイに一人の老人が話し掛けているところだった。
 ゼルガディスとアメリアは顔を見合わせて、近づいていく。
「どうしたんですか?」
 アメリアの問いにリナとガウリイが振り返る。
「……この村長さんが、盗賊を退治してついでに神官一人を助けて来い、って」
「神官様の救出が最優先ですじゃ」
 村長が訂正した。
「ヴァレンタイン家の神官様が盗賊たちと話し合って何とか説得してみると出て行かれてからもう三日。お願いですじゃ。神官様を助けて、ついでに盗賊たちも退治してはいただけぬか」
「んー、でもねぇぇ」
 渋るリナに村長はちらりと目をやり、
「お礼はあまり払えませぬが、あやつらが溜め込んだ財宝は好きなだけ……」
「分かりましたっ!」
 村長の言葉が言い終わらないうちに、リナが声をあげて立ち上がった。
「このリナ=インバース、命に代えても盗賊たちからお金を分捕り、ついでに神官を救出してきますっ!」
「……神官様の救出が最優先……」
 ジト目で村長が呟いた。
 
「リナ、ちょっと頼みたい事があるんだが……」
 出発する直前にリナを宿の裏に連れ出して、ゼルガディスは言った。
「いいけど……何? あ、もうアメリアと二人っきりにさせろ、とか言わないでね」
「……それとは無関係だ」
「じゃあ、盗賊のアジトの遺跡には一人で行く、とか? それも嫌よ。お宝があたしを待ってんだから」
「いや……待ってはいないと思うが……って、そうじゃなくって! ちょっと貸して欲しいものがあるんだ。こういうことがあると思わなかったから、忘れてきちまった」
「あん?」
 リナは怪訝な顔をした。

「なぁ、リナ」
「何よ、ガウリイ」
 村から盗賊たちのアジトになっている古い遺跡までの間の土手を歩きながらガウリイは土手で一人で紙飛行機で遊んでいる茶髪の少年を見ていたリナに声をかけた。
「その神官って……そんなに偉いのか?」
「そうねぇぇ。あたしは名前を知ってる程度だけど……アメリア、あんたの方がこのテのものには詳しいんじゃない」
 後ろでゼルガディスと並んで歩くアメリアは少し考え込んだ。
「ヴァレンタイン家。セイルーン・シティの結構有名な神官の家です。会ったことはないですけど。
 数年前に先代の方が急に病死されたみたいで、それからは絶えずその孫にあたる人達が次の後継ぎのことでゴタゴタしているみたいですよ……人の家の事言えるような立場じゃないですけど……でも、末っ子の人は興味がないみたいで気ままに過ごしてる、てきいたことありますよ。
 なんか、セイルーンの巫女たちの間で人気あったみたいですから」
「……お前は違うのか?」
 なんとなくゼルガディスは聞いてみる。
 アメリアはしばし首を傾げたが、
「んー、あったことないですから……名前も知らないし」
「……そうか」
 ゼルガディスがほっとしたような感じで息を吐いた。

「ファイアー・ボールっ!」
 リナの嬉々とした声が遺跡に響き渡る。
 その近くで意味不明な技の名前を叫びながら、こちらも嬉々とした表情で盗賊たちを殴り倒すアメリア。
 最もリナとアメリアでは嬉しさの理由に若干のずれがあるだろうが。
「なんだっ!? てめぇらはっ!?」
 入り口の騒ぎを聞きつけたか、十数人の男たちが出てきた。ありきたりな今の台詞を言ったのは、その中心にいた男である。
 リナがにやり、と笑みを浮かべた。
「あんたがここのボス、ってところかしら?」
 その男が答えるより早く。
「覚悟しなさいっ! 近隣の村で悪さを働くだけでなく、説得に来たヴァレンタイン家の神官をも手をかけるとはっ! このアメリアが許しませんっ!!」
 ぴしいっ! と、ボス(らしき人物。確認はまだ取れていないが十中八九そうだろう)を指差す。
 完全にギャラリーと化していたゼルガディスがやはり完全にギャラリーと化していたガウリイに尋ねる。
「……神官が死んだって誰か言ったか……?」
「いや……あんまりよく覚えてないけど言ってない気がする」
 みんなそんな顔をして、アメリアとボス(らしき人間)を交互に見やる。ボス(らしき人間)も怪訝な顔をして、
「神官さんなら生きてるぞ……三日前にボスになったし……」
「………………」
 一同沈黙のうち。
『なにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?』
 とりあえず、四人は絶叫した。

「まったく何を考えているんでしょうかっ! 聖職者でありながら悪に手を貸すなんてっ!」
 アメリアがぶちぶちと文句をいう。
「……本人に聖職者だって自覚がないんだろ」
 他人のことはあまり気にしないゼルガディスがなんだか、今回だけはうんざりした声をあげた。
「会ったら適当に殴り倒してやれよ、アメリア」
「もちろんですっ!」
 ゼルガディスの言葉にアメリアは力強く頷いた。
「こっちだ」
 縄でぐるぐる巻きに縛られ、ガウリイにその紐を引っ張られている元ボス(さっきの男だ)が、声をあげた。
 言われたようについていくと、明るくなっている場所が見えた。太陽の光ではない、魔法の光。
「見つけましたっ!」
 アメリアが声をあげ一目散に駆けていく。
「あ、こらアメリアっ!」
 リナとガウリイ(ついでに元ボス)も駆け出す。
 その姿を見送ってゼルガディスが天井を見上げた。少し崩れている。ふむ、と頷いて、彼は静かにレビテーションを唱えた。

「見つけたわよっ! 悪の神官ヴァレンタインっ!」
「……は?」
 座って、魔道書を読んでいた男は間の抜けた声をあげた。異常な雰囲気にとりあえず本を近くにおいて立ち上がる。
 一言で言えば、かなりの美形だった。
 身長は並より少し上、ガウリイとゼルガディスを足して二で割った程度の高さだったが、痩せた身体。しかし、決して痩せ過ぎではない。白い服と同色の綺麗な肌。腰辺りまである長い黒髪。かけた眼鏡の奥には、綺麗に輝く翠色の瞳。
「えっと……誰?」
 とりあえず見知った顔の元ボスをみる。
 しかしやはり元ボスが口を開くより先にアメリアがだん、と床を踏み鳴らす。神官の近くの天井から、ぱらぱらと細かい天井の欠片が降ってくる。
「わたしたちは『正義の仲良し四人組』ですっ!」
 迷うことなく言うアメリア。その後ろで思わず明後日に目をやるリナとガウリイ、そして元ボス。
「ああっ、はっきり言ってるし……」
「は…恥ずかしい…」
 リナとガウリイが小声で呟く。
 神官ヴァレンタインは怪訝な顔して首をひねった。
「正義の四人組……って……盗賊さんが正義?」
「へっ!?」
 思わず、アメリアが後ろを振り返る。
 いつもは全力で否定してくる人間がいない。
「どこいったの? あの馬鹿」
 リナが呆れた顔をしてみせた。
 さっきの頼みごとといい今日のゼルガディスはなんか変だ。
「もしかして迷ったんじゃないか? ここ、なんか異様に広いし……」
 ヴァレンタインが呆れた声を出した、次の瞬間。
「誰が迷うかぁぁぁっ!」
 すぱこんっ!
「あでっ!?」
 急に大声をあげて、天井から一人の男が落ちてきた。手にしたハリセンで思いっきり神官をはたく。脳天を叩きつけられて、思わずヴァレンタインは床に転がる。
 それを半眼で見下ろす男、ゼルガディスは腕を組んだ呆れた声をあげた。
「お前、一体こんなところで何してんだよ……」
「ああっ? 余計なお世話……ってゼル!?」
 がばあっ!!
 勢いよく立ち上がり、ゼルガディスの顔をぺたぺたと触るヴァレンタイン。
 その様子にアメリアがむっとした顔をする。
「ゼルかっ!? 本当にっ!? 実はそっくりな偽者さん、とかどっかから迷い込んできたコスプレとかじゃないよなっ!?」
「なんじゃそら……」
 ゼルがディスはぼやいて、顔を触る手を払いのける。
 向こうのアメリアの視線が痛い。
 とりあえず、神官に目を向けて、答えた。
「……とりあえず本物だよ。
 久しぶりだな、クラヴィス=ヴァレンタイン神官殿?」
 クラヴィス=ヴァレンタインは無言でゼルがディスに蹴りを入れた。

『知りあいぃぃぃぃぃっ!?』
「そう」
 三人の大声に動じず、ゼルガディスは軽く頷いた。
「クラヴィス=ヴァレンタインだ。以後よろしく。ま、ゼルとは無二の親友って奴で……」
「単なる腐れ縁だ」
「つれないぞ、ゼル。昔は二人で皆から『ゼル坊、クラ坊』とか言われてた仲ぢゃあないか!?」
「暴露すな、そんなことっ!」
 真っ赤になって、ゼルガディスがクラヴィスに言う。
 無視してクラヴィスは呆然とこちらを見ている三人に目をやった。
 ふむ、と考え込んで、
「そういえば、よく見りゃそちらのお嬢さんはセイルーンのお姫様じゃないか」
「あ、はい。アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンです」
「よろしく、アメリアちゃん」
「なぜ『ちゃん』……」
 ゼルガディスが半眼で尋ねる。やはり無視して、
「そっちの栗毛さんはリナさんかな」
「何であたしの事……あ、やっぱりあたしって有名人っ!?」
 いやー、困るわーと一人盛り上がってるところに、クラヴィスは言う。
「いや、『ちびっこ』『胸なし』『どんぐり目玉』。前にゼルから聞いた身体的特徴にあんたがぴったり当てはまったから」
 ぺしいっ!
「……ゼル、いー度胸してんぢゃない」
 リナがじろり、と睨む。ゼルガディスが、額にびっしり汗をかきながら、
「そ…それしか思いつかなかったんだよ」
「ぬわぁぁんですってぇぇぇぇっ!?」
「どひぃぃぃぃっ!? リナさん暴れないでぇぇぇっ!」
 ドラグ・スレイブの詠唱を始めたリナをアメリアとガウリイが必死に止める。
 それを見ながら、逃げようとして腰をあげていたゼルガディスが安堵のため息を吐く。
 クラヴィスが笑った。
「何が可笑しいんだよ」
「別に。嬉しいだけさ」
「嬉しい?」
「お前が少しずつ元に戻って」
 言われてゼルがディスは視線を親友から仲間へと戻した。
 確かに自分は変わったと思う。
 昔…子供の頃ほどではないが、素直に笑える回数も多くなったような気がする。特にあの黒髪の少女と過ごしてからは。
「……ちなみにあの金髪がガウリイだ」
 なんとなく恥ずかしくなってゼルガディスは話をそらして、残りの一人の紹介をする。最後に会ったとき……レゾ=シャブラニグドゥを倒した後に会って、クラヴィスにリナとガウリイのことは話していたからその程度の説明で十分だった。
 向こうでは何とかリナの怒りが収まったらしい。ガウリイの顔のいたるところが青くなってはいたが。その程度で済んだのなら、まぁいい方だろう。
「ところで、ゼル。お前――」
 クラヴィスが不意に真面目な顔になる。
「…なんだ?」
 ゼルガディスもつられて、真面目な顔になる。が、次の瞬間。
 クラヴィスは、右手の人差し指でアメリアとリナを指すと、
「お前さー、どっち狙いなわけ? 俺の勘からいくとアメリアちゃんの方だろ。髪の毛伸び照ればもろお前のタイプそうだもんなー」
「なっ……!?」
 ゼルガディスがさらに真っ赤になって声をあげる。ちらりと視線を動かせば、同じように赤くなって自分の方を見ているアメリアの姿。リナとガウリイもニヤニヤした笑みを浮かべて、ゼルガディスの次の言葉を待っている。肯定か、否定か。
(答えられるかぁぁぁっ! こんな場所でっ! しかも本人の前でっ!)
 黙りこくるゼルガディスを長年の付き合いからかクラヴィスは肯定と受け取ると、あごに手をやりうんうんと頷いた。
「うんうん。恋をすることはいいことだぞ。お前みたいな寂しがりやには暖かく包んでくれるよ―な人がいいからな。
 リナさんは噂を聞く限りそーいう人には見えないし……」
 リナがむっとするが何もいえない。どういう噂を指しているのかは分かりかねたが、どれも半分以上は当たっている。
「で、どうなの?」
「なにが?」
「アメリアちゃんとのご関係」
 言われて、ゼルガディスは無言で手にしたハリセンを動かす。不意打ちできたハリセンに防御もできず、結局クラヴィスは倒れはしなかったものの前につんのめった。
「ってえ! 何しやがるっ! というか、まさかそのハリセンずっと持ち歩いてたわけじゃないよなっ!?」
「リナに借りた。ちょうどいい感じのやつだったからな。自分のは家においてきてある」
「……ゼルガディスさんとクラヴィスさんの関係がいまいちよく把握できないんですけれど……」
 ついにハリセンの話まで取り出して内輪ネタオンパレードの二人の会話についていけそうもない、と判断したアメリアが申し訳なさそうに言い出した。リナも同意する。
「そうよ。大体あんたたちってどういう接点なのよ。神官と犯罪人じゃあつながりないでしょうよ」
「は……犯罪人……」
 ゼルガディスの顔が引きつった。きっと、さっきの仕返しなのだろう。
「クラヴィスと俺はレゾの下で働いてたんだよ」
  実を言えば、赤法師という表の顔ではなく、裏の世界の顔のレゾに仕えていたのは、あまり多くはないが、確かに存在した。レゾは、いくつかの種類に分けて、部下を適材適所に生かしていた。
魔道に長けたエリス=ヴルムグンは魔道とキメラの研究を。
剣と魔道、両方を駆使し戦えるゼルガディス=グレイワーズは色々な行動の実行係を。
そして――クラヴィス=ヴァレンタインはいろんなところに入り込み、あらゆる情報を手に入れる諜報係を。
いろいろな理由があって、クラヴィスはレゾの元から離れたが。
「レゾは自分の目を治したがっていた。そのためには、並々ならぬ情報が必要だった。ただ、噂のような情報だけでは当然ながら使えるはずがない。確かめることも必要だった。だから、自分の部下をいくつかに分けて、仕事を分断させたんだ。
 俺は、確かめる実行係として、クラヴィスは情報を集める諜報係として。まあ、どっちにしてもある程度の危険は伴ったがな」
 ただ、ゼルガディスとクラヴィスとでは働いていた時期が違う。それを言うとさらに混乱させてしまう恐れもあったのであえて口にはしなかったが。
 レゾの本当の顔を知らないアメリアはあまり分かっていそうにもなかったが、リナは完全に理解したようだった。ガウリイは……いつものポーカーフェイスを気取っていたが、いつものように何も考えていないのだろう。
「ところで……クラヴィス。お前がここのボスだと聞いたんだが、本当か?」
「まさか。お前の身体を元に戻す方法があるかもしれないからここに来たんだけど、遺跡は占領されてて。『魔道書見せて♪』って人が下手に出て頼んだら、そこのおっさんが文句言ったから、腕の骨を折って許可をもらった」
「……実力行使に出たのか……」
「そうとも言う。ま、どっちにしてもオレは関係ない」
 きっぱりとクラヴィスは断言する。
 ゼルガディスはリナのほうに目をやって、
「だそうだ。リナ、お前はお宝もらうだけもらって先返ってろ。俺たちまで遅いと、いくらなんでも村長が心配する」
 リナはしばし迷ったが、久しぶりに知り合いと再会して、積もる話もあるだろうから、と頷いた。
「そーね。行くわよ、ガウリイ。さぁ、おっちゃん、今度はお宝の場所まで案内してもらうわよっ!」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!(涙)」
 泣き言を漏らすボス(クラヴィスが否定したのだから、返り咲いた)と共にリナとガウリイが立ち去っていく。
 一人、複雑な表情でたたずむアメリア。
 リナたちと行くべきだ、という思いとこのままゼルガディスはクラヴィスと共にどこかへ行ってしまうのではないかという不安が入り混じった表情。
 ゼルガディスは苦笑した。
 手にしたハリセンを彼女に手渡しながら、
「これをリナに渡しといてくれ。それから、夕食までには帰る。オレがお前に嘘ついたことあったか?」
「くさるほど」
『………………』
 即答したアメリアに両者しばし沈黙する。クラヴィスが、離れて肩を震わして笑いを堪えているのを視界の端に捕らえながら、ゼルガディスは口を開いた。
「……言葉を変えよう。夕食までに帰ると約束する。オレが約束を守らなかったことがあったか?」
 アメリアは沈黙する。確かに、彼は約束したことは守っていた気がする。
「約束してくださいね」
 アメリアとゼルガディスは軽く小指を絡ませて、指きりげんまんすると、アメリアはハリセンを片手にリナたちを追いかけていった。
 それを見送りながら、クラヴィスは嘆息した。
「まったく……相変わらずだな」
「やかましい。人のこと散々笑いものにしやがって」
「口の利き方……悪くなったぞ、ゼル」
「誰かさんのせいだろ。最もその誰かさんはさらに口が悪いがな……容姿に似合わず」
 言いあって、顔を見合わせ……同時に吹き出す。
「何年ぶりだ?」
「一番最後に会ったのは一年半前、セイルーンのオレの家だった」
 クラヴィスの問いに記憶を手繰り寄せる。
「……サイラーグでエリスが俺たちに手配をかけた時だったから……そのくらいか」
「……エリシエルが死んだそうだな。残念だ」
 クラヴィスの言葉にゼルガディスは意外そうな顔をした。
 エリシエル。レゾの元でキメラの研究をしていた女だ。ゼルガディスにとっては自分の身体を変えられた時にレゾの助手をしていた彼女は恨みの対象でしかなかったが。
「意外だな。あんなのがタイプか?」
「いや。お前の仕返しにオレが殺そうと思ってたのに、ってえ意味」
「……………」
 ゼルは思わず沈黙した。
 彼がとてつもなく恐ろしい事をさらりと言いのけるのも相変わらずの事だった。
「……そうだ、クラヴィス。お前に話したいことがあったんだ」
「何だよ? 改まって」
「外に出ないか……土手で話そう。ここ、多分もうすぐ崩れ落ちるから」
「は?」
 クラヴィスの間の抜けた声に重なって、遠くから爆音が響いてくる。
「リナがお宝貰うだけ貰ったら、多分ここの遺跡潰しにかかるぞ。盗賊もろとも。俺たちのこと忘れて」
「………」
 どんな生活してきてんだ……と心の中で思いながら、クラヴィスは読書用の眼鏡をはずした。

「ただいま」
 ゼルガディスが、仲間のいる宿に戻ったのは、ほとんど日が落ちてからのことだった。食堂には、リナとガウリイが少し遅いおやつを食べていた。きっとこのまま夕食に突入するのだろう。
「お帰り…ってクラヴィスは? 一緒じゃないの?」
「帰った。今ごろ一緒に旅してくれる物好きな女でも探してるよ」
 くっくっと喉を鳴らしながらゼルは二階を指差した。
「夕食はまだだろ? アメリアは上か?」
「あの娘、あんたと約束したからあんたが帰ってくるまでご飯食べない、って言いはってんのよ」
 それで、これを食べてんの。とリナが説明する。
 悪かったな、と謝ってゼルガディスは彼女の部屋を向かった。

「どうしていつもこいつは俺の部屋にいるんだろうな」
(しかもベッドに)
 ゼルガディスは顔をしかめた。
 彼女の部屋に彼女がいなかったので、もしやと思って自分の部屋に来てみたのだが、案の定ここにアメリアはいた。
 しかも、彼女はベッドの上で爆睡中。
 男の部屋で、鍵もかけずに。
 無防備にもほどがある。
 大方、待っているうちにうとうとしだして、そのまま寝てしまったのだろう。彼女は彼が泣きたくなるくらい寝つきがよかった。
 ゼルガディスは荷物をどさり、と床において、ベッドの端へ腰掛ける。
 アメリアの顔に手を伸ばして、鼻をつまんでみたが、起きる気配すらない。
 彼の視線が、彼女の顔から部屋の閉まった扉に移る。
 それから大きく深呼吸すると、静かに自分の唇を彼女の唇に重ねた。
 十秒ほどしてから、彼は顔をあげ、閉じていた目を開けた。自分の手で顔を押さえる。赤くなった顔を隠すように。
 指の隙間から彼女の顔を盗み見る。
 赤くなるわけでも、青くなるわけでもなし。ただ規則正しい呼吸をして――未だに寝ている。
 ゼルガディスはため息をついた。
 前もそうだった。
 ゾアナ王国で再会した数日後。
 『寒いですね』といいながら、火の番をしていた自分に近づいてきて、そのまま人に寄りかかって熟睡してしまった彼女にキスをしても、何の反応もなくただ眠っているだけ。
(少しは気付いてくれよ……)
 なんだかいたたまれない気分になって彼は腰をあげた。
 彼女の頭から、静かにそっと枕を取り上げ――
 そのまま一気にそれを彼女の顔に押さえつける!
「ふがっ!?」
 枕の下で彼女の声がした。さすがにこれには起きるだろう。ゼルガディスは最大限の力を込めて押さえつけてやった。
 アメリアもじたばたともがくが、問答無用で押さえつけている彼の力にはかなわない。
「へふはひふはふへふへっ!?」
『ゼルガディスさんですねっ!?』とでも言っているのだろう。彼は即答した。
「違うよ」
「ひひへへふはひふはふへふっ! ふほふひぃぃっ! (いいえゼルガディスさんですっ! うそつきぃぃっ!)」
「くさるほど、俺は嘘ついてんだろ?」
 意地悪そうに言って、彼は枕から手を離す。
「ひょふはふへふひょ! はひゃひへぇぇぇっ! (冗談ですよ! 離してぇぇぇっ!)」
「もう離してる」
「はへっ!?」
 がばぁっ!
 勢いよく飛び上がって、アメリアはゼルガディスに枕を投げつけた。
「何するんですかっ!?」
「起こしてやったんだよって……ぷっ」
 枕を掴み、アメリアの方に放り投げつつ、ふとアメリアの顔に目をやったゼルガディスが思わず吹き出した。
「もうっ! なんなんですかっ!? 怒りますよっ!!」
「……か、鏡見てみれば分かる」
「鏡?」
 備え付けの姿身の近くまで行って、アメリアは声をあげた。
「にょへぇぇぇぇぇっ!? 跡ついてるぅぅぅぅっ!!」
 彼女の顔には無数のしわが入っていた。どう考えても、枕カバーのしわだ。
 アメリアは顔をこすり、何とか元に戻そうとするが、消えそうにもなかった。
 ゼルガディスは肩を震わせている。
「もうっ! 何で普通に起こしてくれないんですかっ!? リナさん二号って呼びますよっ!?」
「嫌だな……その呼び方は……まぁ、仕返しのつもりだ」
 さっきも誰かに言った言葉だったような気がしたが、ゼルガディスはあっさりと言った。
「仕返し?」
 気付いてくれない仕返し。
 どうせそれすらも気付いてもらえないだろうとあえて口には出さず、ゼルは肩をすくめた。
「仕返し……仕返し……あ、もしかして荷物整理が下手って言ったことですか?」
(ほうら、どうせこんなもんだ、この馬鹿娘)
 心の中で彼女を罵る。
「……それも、ある」
「も?」
 疑問に答えず、ゼルガディスはベッドに腰をおろす。
「クラヴィスと別れる前に約束してな」
「仕返しすることがですか?」
「それは忘れてくれ。別の話だ」
 ゼルガディスは首を横に振った。
「お前、もうすぐ誕生日だったな」
「話がいまいち繋がってないような気がするんですけど……わたしの誕生日、覚えててくれたんですかっ!?」
「あれだけ連呼されれば嫌でも覚える」
 一年前、十四歳だといった彼女に『子供じゃないか』と不用意な発言をしたら、真っ赤な顔した彼女に『あと一週間で十五歳ですっ!』と怒鳴られたことを思い出す。それから毎日、一週間カウントダウンされて、当日に『というわけでプレゼントください』と言われたときには呆れを通り越して笑いがこみ上げてきたこともついでに思い出す。
「お前、あの袋の中身、気にしていたな」
 今はもうない、旧友の預かり物。
「……だって、ゼルガディスさんが持ってるなんて意外だったんですもの」
「意外?」
「あんまり興味ないんじゃないんですか? その……そーいう事に」
「……それはともかく、今年の誕生日プレゼントは決まったな」
 ゼルガディスはアメリアの顔をじっと見た。
「買ってやる」
「ふえ? でもだって……あれ……かまぼこ型でしたよ」
 さすがに慌てるアメリアにゼルガディスは苦笑した。
「……いくらなんでもそれは無理だが……もう少し可愛い感じのやつだったらいいだろ」
「楽しみにしてます」
 アメリアがにっこり笑った。
「ただし、俺とクラヴィスがした約束、お前にゃ守ってもらわにゃならん」
「……なに約束したんですか?」
「秘密」
「ゼロスさんですか」
「時が来たら話してやるよ」
 半眼で見つめてくるアメリアの頭を軽く叩いて、ゼルガディスは立ち上がった。
 部屋の入り口へ向かう。
「リナたちがお前の事待って夕食お預けしてんだ。さっさと行くぞ」
「はぁい」
 なんとなく合点が行かないのか、憮然とした面持ちでアメリアが答える。
「アメリア」
「なんですか?」
「お前、さっき意外だって言ったな」
「ええ、まあ」
彼女の言葉に彼は笑って、肩越しに振り返った。
「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
                                         ≪終わり≫

ああ、再び身のない話を…(汗)題名の秘密の約束はゼルとクラヴィスの約束という意味です。
完全に『翼の設計図』と連携されてますんで、そちらを読んで読み直すと少しは分かるかもしれません。
最初と最後しかゼルとアメリアの絡みないのに……ゼルアメ。うう。
今更ながらですが、ねんねこの作品がいつもぶちきれトンボ的になっているのは、『あとは好きに想像してね♪』という意味があります。個人的に今回のツボは、ゼルとクラヴィスの話と、ゼルの最後の台詞です。袋の中身は分け合って誰も言っていませんが、それも『翼の〜』を読んでいただくと分かる格好になっている(はず)。
分からなかった、つまらなかったという苦情はどしどしねんねこまで。
それではまた『翼の設計図』でお会いしましょう(笑)ねんねこでした。

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3929ゼルアメ……素敵すぎですvvvゆっちぃ E-mail 8/15-17:30
記事番号3922へのコメント


またもやメールみて飛んできました。ゆっちぃです♪
『秘密の約束』読ませて頂きました☆いやもー、あっついですねぇ、お二人さんv
おかげで始終顔緩みっぱなしでした、ゆっちぃ(////)
姫と魔剣士さんのらぶらぶには弱いんです、私(^^;)
ではでは、感想いきますねv


> ゼルガディスは本来平気で昼まで寝ているタイプの人間である。言い方を変えれば低血圧。しかも寝起きが最悪なので、誰も朝は彼に近づこうとしない。
  魔剣士さんはおそらく寝起き悪いでしょう。ゆっちぃもそう思います。
  でも姫が起こしにいったら?う〜ん、考えるとまた顔がにやけてしまう………v
  ゆっちぃ、考えすぎですね(恥////)
  

>「で、どうなの?」
>「なにが?」
>「アメリアちゃんとのご関係」
  クラヴィスさん、ナイス質問です!!
  困惑するゼルがまた素敵です〜vvv
  クラヴィスさん結構好きです♪特にこういう所がv(をいι)

>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
  ここ読んで硬直しました(///)遠回しにプロポーズ?!!とか思ってv
  ………だめですねゆっちぃ、完璧に思考回路がおかしくなってます(滝汗)

ねんねこさんの作品、いつ読んでも素敵ですv
お勉強と平行して小説書かれてるねんねこさんも素敵♪ホント、凄いです☆
なのにゆっちぃの感想、いつもヘボくてすいません〜〜〜〜(><ι)
上達がちっとも伺えない自分にあきれておりますιほんとにも〜(泣)
それではでは☆

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3933いつもありがとうございますねんねこ 8/16-10:42
記事番号3929へのコメント

ゆっちぃさんは No.3929「ゼルアメ……素敵すぎですvvv」で書きました。
>
>
>またもやメールみて飛んできました。ゆっちぃです♪
すみません。またもや変なメールを送ってしまって……(汗)
>『秘密の約束』読ませて頂きました☆いやもー、あっついですねぇ、お二人さんv
>おかげで始終顔緩みっぱなしでした、ゆっちぃ(////)
>姫と魔剣士さんのらぶらぶには弱いんです、私(^^;)
ねんねこも弱いです。書きながら、『きゃー、ゼルー』とか言ってます。端から見れば、パソコンに向かいながら奇声を発する変な女に見られていることでしょう……誰にも見られてないけど……
>ではでは、感想いきますねv
>
>
>> ゼルガディスは本来平気で昼まで寝ているタイプの人間である。言い方を変えれば低血圧。しかも寝起きが最悪なので、誰も朝は彼に近づこうとしない。
>  魔剣士さんはおそらく寝起き悪いでしょう。ゆっちぃもそう思います。
>  でも姫が起こしにいったら?う〜ん、考えるとまた顔がにやけてしまう………v
>  ゆっちぃ、考えすぎですね(恥////)
>  
>
>>「で、どうなの?」
>>「なにが?」
>>「アメリアちゃんとのご関係」
>  クラヴィスさん、ナイス質問です!!
>  困惑するゼルがまた素敵です〜vvv
>  クラヴィスさん結構好きです♪特にこういう所がv(をいι)
実はクラヴィスはある程度ゼルの行動パターンを読みきってますから、本当はどのくらいまで進んでいるのか分かってるんですね。
クラヴィス……ねんねこもこういうところ好きです。
ゼルのハリセンツッコミもねんねことしては結構気に入ってます。小さい頃から、クラヴィスとの会話で使っていたと思われます。

>>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
>  ここ読んで硬直しました(///)遠回しにプロポーズ?!!とか思ってv
>  ………だめですねゆっちぃ、完璧に思考回路がおかしくなってます(滝汗)
ねんねこはゼルには絶対に結婚願望があると思っています。そのために恋多き青年になっている(笑)ゼルにはアメリアが初恋であって欲しいです。時々浮気しまくってますけど……
この話の続きが『バースデープレゼントを貴女に』のゼルですね。なんとなく貴金属店の前に立ってると書いたんですが、ゼルが悩まずに指輪を買うかどうか自分で疑問を持ってしまい(汗)アメリアと約束したことにしてしまえっ!と……すみません……

>ねんねこさんの作品、いつ読んでも素敵ですv
そういって頂けるととてもありがたいです。何せ、投稿する度、『感想こなかったらどーしよー』とか『こんな話ほんとに投稿してよかったんだろーか……』などという不安が……
>お勉強と平行して小説書かれてるねんねこさんも素敵♪ホント、凄いです☆
がんばってますっ! 両立は辛いですが、何せ自分のやりたいことを我慢してやりたくないものをやるというのができない性分で……我慢できないんですね……(汗)
>なのにゆっちぃの感想、いつもヘボくてすいません〜〜〜〜(><ι)
いつも感想くださるゆっちぃさん好きです(はぁと)
>上達がちっとも伺えない自分にあきれておりますιほんとにも〜(泣)
書いて書いて書きまくって、そして投稿してください(笑)ねんねこは理系なので国語がまったくダメなのですが、結構本を読んで言葉の使いまわしを覚えると、ボキャブラリーが結構増えますよ。そんな難しい本じゃなくても良いんです。ねんねこはファンタジア文庫を読み漁ってます(笑)…てなんか催促文だな…これ……(汗)
>それではでは☆
それでは。ねんねこでした。

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3935こんばんわー!由理&ゆかり 8/16-21:53
記事番号3922へのコメント

「こんばんわ。宣伝見て来ましたー!」
こんばんわ。


>「見りゃわかんだろ。荷物の整理だよ」
> ひょこひょこと、床に散乱するものを器用に避けて、アメリアはゼルガディスに近づいた。周りを見て、素直な感想を一言。
>「……整理するほどの荷物があったんですね……」
「私も一言。あったんですね。整理するほどの荷物。」

>「…ケンカ売ってんのか? アメリア」
違うと思うが・・・・素直な意見だろ


>「そうですね。ゼルガディスさん、思いっきり女運なさそうですから」
あ・・・・・
「素直すぎ・・・いえ、ちょっと言い過ぎですね・・・」


>「このリナ=インバース、命に代えても盗賊たちからお金を分捕り、ついでに神官を救出してきますっ!」
>「……神官様の救出が最優先……」
> ジト目で村長が呟いた。
長老悲しすぎ。
「まあ、相手がリナさんだから。」


>「神官さんなら生きてるぞ……三日前にボスになったし……」
>「………………」
「・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・
> 一同沈黙のうち。
>『なにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?』
> とりあえず、四人は絶叫した。
「神官が、盗賊のボスゥゥゥーー!!?」
それも、3日前・・・・



>「誰が迷うかぁぁぁっ!」
> すぱこんっ!
>「あでっ!?」
> 急に大声をあげて、天井から一人の男が落ちてきた。手にしたハリセンで思いっきり神官をはたく。脳天を叩きつけられて、思わずヴァレンタインは床に転がる。
どこからハリセン!?
「ドラえもんの・・・」
それは、あたし達の方!
「リナさんに借りたって書いてありますよ・・・」


>「リナに借りた。ちょうどいい感じのやつだったからな。自分のは家においてきてある」
もってるんかい!!
「まあ、まあ・・・・やっぱり1人1個なにか攻撃用のものもってませんと」
だからってハリセン?トンカチのほうがいいんじゃ・・・


>「嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!(涙)」
「まだ、居たんですね・・・ボス・・・」


>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
今日は、素直だな。ゼル
「そうですね。」



>分からなかった、つまらなかったという苦情はどしどしねんねこまで。
「大丈夫です。よかったです。」
>それではまた『翼の設計図』でお会いしましょう(笑)ねんねこでした。
由理とゆかりでした。
>

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3944こんにちわー!(笑)ねんねこ 8/17-14:24
記事番号3935へのコメント

由理&ゆかりさんは No.3935「こんばんわー!」で書きました。
>
>「こんばんわ。宣伝見て来ましたー!」
>こんばんわ。
どうもありがとうございます。
>
>>「見りゃわかんだろ。荷物の整理だよ」
>> ひょこひょこと、床に散乱するものを器用に避けて、アメリアはゼルガディスに近づいた。周りを見て、素直な感想を一言。
>>「……整理するほどの荷物があったんですね……」
>「私も一言。あったんですね。整理するほどの荷物。」
>>「…ケンカ売ってんのか? アメリア」
>違うと思うが・・・・素直な意見だろ
>>「そうですね。ゼルガディスさん、思いっきり女運なさそうですから」
>あ・・・・・
>「素直すぎ・・・いえ、ちょっと言い過ぎですね・・・」
この辺のアメリアの台詞はすべてねんねこの心の声です。なんかゼルって必要最低限のものしかもってなさそうだし……女運なさそーだし…

>>「このリナ=インバース、命に代えても盗賊たちからお金を分捕り、ついでに神官を救出してきますっ!」
>>「……神官様の救出が最優先……」
>> ジト目で村長が呟いた。
>長老悲しすぎ。
>「まあ、相手がリナさんだから。」
長老さん、リナに突っ込みを入れるところが偉いです。
>
>>「神官さんなら生きてるぞ……三日前にボスになったし……」
>>「………………」
>「・・・・・・・・・」
>・・・・・・・・・
>> 一同沈黙のうち。
>>『なにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?』
>> とりあえず、四人は絶叫した。
>「神官が、盗賊のボスゥゥゥーー!!?」
>それも、3日前・・・・
クラヴィスを知らないリナ・ガウリイ・アメリアは『なぜ神官がっ!?』という意味の叫び。
クラヴィスを知っていたゼルは『何でこんなところで小悪党をっ!?』という意味での叫び、ということになってます。

>
>
>>「誰が迷うかぁぁぁっ!」
>> すぱこんっ!
>>「あでっ!?」
>> 急に大声をあげて、天井から一人の男が落ちてきた。手にしたハリセンで思いっきり神官をはたく。脳天を叩きつけられて、思わずヴァレンタインは床に転がる。
>どこからハリセン!?
>「ドラえもんの・・・」
>それは、あたし達の方!
>「リナさんに借りたって書いてありますよ・・・」
>>「リナに借りた。ちょうどいい感じのやつだったからな。自分のは家においてきてある」
>もってるんかい!!
>「まあ、まあ・・・・やっぱり1人1個なにか攻撃用のものもってませんと」
>だからってハリセン?トンカチのほうがいいんじゃ・・・
昔、クラヴィスと一緒にいた頃、『からかうと面白い』とクラヴィスにからかわれまくったゼルがレゾに泣きついた際貰った代物です。貰ってからは、何かあるたびにクラヴィスをどつきまわしていたことでしょう。ゼルもきっと楽しんでました。
ハリセンだったのは、レゾが『夫婦漫才にはハリセン』とか思ったのでしょう。きっと。

>>「嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!(涙)」
>「まだ、居たんですね・・・ボス・・・」
いました。にげようとしてもガウリイの力には及ばなかったよーです。

>>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
>今日は、素直だな。ゼル
>「そうですね。」
うちのゼルはクラヴィスとアメリアの前では素直になるようです。

>>分からなかった、つまらなかったという苦情はどしどしねんねこまで。
>「大丈夫です。よかったです。」
よかったです。分かって頂けて。

>>それではまた『翼の設計図』でお会いしましょう(笑)ねんねこでした。
>由理とゆかりでした。
ねんねこでした。

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3973Re:秘密の約束雫石彼方 8/19-03:23
記事番号3922へのコメント

こんにちは、雫石です。少し遅くなりましたが、感想書きにやってきました。

> ゼルガディスは本来平気で昼まで寝ているタイプの人間である。言い方を変えれば低血圧。しかも寝起きが最悪なので、誰も朝は彼に近づこうとしない。以前、リナが彼を起こしに行って大喧嘩になって以来、リナが彼を起こしに行くのは禁止事項としてあげられたくらいだ。
> ……最もどうせ何しても起きないからといって、部屋に入ったとたんにバースト・ロンドを彼に向かって放ったリナにも原因があるといえばあるのだが。

リナさん、素敵v(笑)顔を合わせるとすぐ喧嘩になっちゃうゼルとリナってすごく好きです。普段は二人ともすごく頭がいいのに、次元の低い言い争いするとことか。カップリングとかじゃなくて、喧嘩友達みたいな感じで好きなんですよ。

> 
>「リナ、ちょっと頼みたい事があるんだが……」
> 出発する直前にリナを宿の裏に連れ出して、ゼルガディスは言った。
>「いいけど……何? あ、もうアメリアと二人っきりにさせろ、とか言わないでね」

そんな事言った事があったんですか?結構積極的ですね、ゼルってばv

>「ヴァレンタイン家。セイルーン・シティの結構有名な神官の家です。会ったことはないですけど。
> 数年前に先代の方が急に病死されたみたいで、それからは絶えずその孫にあたる人達が次の後継ぎのことでゴタゴタしているみたいですよ……人の家の事言えるような立場じゃないですけど……でも、末っ子の人は興味がないみたいで気ままに過ごしてる、てきいたことありますよ。
> なんか、セイルーンの巫女たちの間で人気あったみたいですから」
>「……お前は違うのか?」
> なんとなくゼルガディスは聞いてみる。
> アメリアはしばし首を傾げたが、
>「んー、あったことないですから……名前も知らないし」
>「……そうか」
> ゼルガディスがほっとしたような感じで息を吐いた。

やきもちやきもち(^^)

>「ところで、ゼル。お前――」
> クラヴィスが不意に真面目な顔になる。
>「…なんだ?」
> ゼルガディスもつられて、真面目な顔になる。が、次の瞬間。
> クラヴィスは、右手の人差し指でアメリアとリナを指すと、
>「お前さー、どっち狙いなわけ? 俺の勘からいくとアメリアちゃんの方だろ。髪の毛伸び照ればもろお前のタイプそうだもんなー」
>「なっ……!?」
> ゼルガディスがさらに真っ赤になって声をあげる。ちらりと視線を動かせば、同じように赤くなって自分の方を見ているアメリアの姿。リナとガウリイもニヤニヤした笑みを浮かべて、ゼルガディスの次の言葉を待っている。肯定か、否定か。
>(答えられるかぁぁぁっ! こんな場所でっ! しかも本人の前でっ!)

クラヴィス、なかなか鋭いですね!でも、ここではっきり「アメリアだ」と言えないゼルがらしいというかなんと言うか・・・。

> 一人、複雑な表情でたたずむアメリア。
> リナたちと行くべきだ、という思いとこのままゼルガディスはクラヴィスと共にどこかへ行ってしまうのではないかという不安が入り混じった表情。
> ゼルガディスは苦笑した。
> 手にしたハリセンを彼女に手渡しながら、
>「これをリナに渡しといてくれ。それから、夕食までには帰る。オレがお前に嘘ついたことあったか?」
>「くさるほど」
>『………………』

ゼル、アメリアに信用されてないですね(笑)日ごろの行いが悪いから・・・。

>「夕食はまだだろ? アメリアは上か?」
>「あの娘、あんたと約束したからあんたが帰ってくるまでご飯食べない、って言いはってんのよ」

か、かわいいっ!!アメリア、一途でかわいいです!ゼルもこんなに思われて幸せ者ですよねー。

>「どうしていつもこいつは俺の部屋にいるんだろうな」
>(しかもベッドに)
> ゼルガディスは顔をしかめた。
> 彼女の部屋に彼女がいなかったので、もしやと思って自分の部屋に来てみたのだが、案の定ここにアメリアはいた。
> しかも、彼女はベッドの上で爆睡中。
> 男の部屋で、鍵もかけずに。
> 無防備にもほどがある。

無意識のうちの誘惑ってやつですね!罪作りな娘や・・・。

> 彼の視線が、彼女の顔から部屋の閉まった扉に移る。
> それから大きく深呼吸すると、静かに自分の唇を彼女の唇に重ねた。
> 十秒ほどしてから、彼は顔をあげ、閉じていた目を開けた。自分の手で顔を押さえる。赤くなった顔を隠すように。
> 指の隙間から彼女の顔を盗み見る。
> 赤くなるわけでも、青くなるわけでもなし。ただ規則正しい呼吸をして――未だに寝ている。
> ゼルガディスはため息をついた。
> 前もそうだった。
> ゾアナ王国で再会した数日後。
> 『寒いですね』といいながら、火の番をしていた自分に近づいてきて、そのまま人に寄りかかって熟睡してしまった彼女にキスをしても、何の反応もなくただ眠っているだけ。
>(少しは気付いてくれよ……)

きゃーきゃー!寝込みを襲うなんてぇぇぇぇ!!しかも前科あり!(でも嬉しい/笑)

> 彼女の頭から、静かにそっと枕を取り上げ――
> そのまま一気にそれを彼女の顔に押さえつける!
>「ふがっ!?」
> 枕の下で彼女の声がした。さすがにこれには起きるだろう。ゼルガディスは最大限の力を込めて押さえつけてやった。
> アメリアもじたばたともがくが、問答無用で押さえつけている彼の力にはかなわない。
>「へふはひふはふへふへっ!?」
>『ゼルガディスさんですねっ!?』とでも言っているのだろう。彼は即答した。
>「違うよ」
>「ひひへへふはひふはふへふっ! ふほふひぃぃっ! (いいえゼルガディスさんですっ! うそつきぃぃっ!)」
>「くさるほど、俺は嘘ついてんだろ?」
> 意地悪そうに言って、彼は枕から手を離す。

ここらへん、なんかゼルさん鬼畜ですねv鬼畜なゼルってすごく好きです。

>「もうっ! 何で普通に起こしてくれないんですかっ!? リナさん二号って呼びますよっ!?」
>「嫌だな……その呼び方は……まぁ、仕返しのつもりだ」
> さっきも誰かに言った言葉だったような気がしたが、ゼルガディスはあっさりと言った。
>「仕返し?」
> 気付いてくれない仕返し。
> どうせそれすらも気付いてもらえないだろうとあえて口には出さず、ゼルは肩をすくめた。
>「仕返し……仕返し……あ、もしかして荷物整理が下手って言ったことですか?」
>(ほうら、どうせこんなもんだ、この馬鹿娘)

鈍感娘に気付かせるのも一苦労ですね。ゼル、頑張れ!

>「お前、もうすぐ誕生日だったな」
>「話がいまいち繋がってないような気がするんですけど……わたしの誕生日、覚えててくれたんですかっ!?」
>「あれだけ連呼されれば嫌でも覚える」
> 一年前、十四歳だといった彼女に『子供じゃないか』と不用意な発言をしたら、真っ赤な顔した彼女に『あと一週間で十五歳ですっ!』と怒鳴られたことを思い出す。それから毎日、一週間カウントダウンされて、当日に『というわけでプレゼントください』と言われたときには呆れを通り越して笑いがこみ上げてきたこともついでに思い出す。

アメリアらしくってかわいいです。ゼルもアメリアのペースにどんどん巻き込まれて、ついにはメロメロに(笑)なっちゃったんでしょうねー。

>「……それはともかく、今年の誕生日プレゼントは決まったな」
> ゼルガディスはアメリアの顔をじっと見た。
>「買ってやる」
>「ふえ? でもだって……あれ……かまぼこ型でしたよ」

あの、かまぼこ型だとどういう意味なんでしょう?すみません、常識知らずなもので;

>「ただし、俺とクラヴィスがした約束、お前にゃ守ってもらわにゃならん」
>「……なに約束したんですか?」
>「秘密」
>「ゼロスさんですか」
>「時が来たら話してやるよ」

それぞれ女引っかけて−−ってやつですね!(「翼の設計図」も読みましたよ)やっぱりゼルにはアメリアしか!!

>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」

二人には結婚して幸せな家庭を作ってもらいたいもんです。

すごく良かったです!ねんねこさんの作品、すごく好きです。しかもめちゃめちゃ書くの早いですね。見るたびに新しい作品が・・・。これからもたくさんゼルアメ書いて下さいねv
では、つたない感想で失礼しましたー;
                                    


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3979感想ありがとうございますねんねこ 8/19-12:35
記事番号3973へのコメント


>こんにちは、雫石です。少し遅くなりましたが、感想書きにやってきました。
こんにちは、ねんねこです。感想書いていただいてありがとうございます♪

>> ゼルガディスは本来平気で昼まで寝ているタイプの人間である。言い方を変えれば低血圧。しかも寝起きが最悪なので、誰も朝は彼に近づこうとしない。以前、リナが彼を起こしに行って大喧嘩になって以来、リナが彼を起こしに行くのは禁止事項としてあげられたくらいだ。
>> ……最もどうせ何しても起きないからといって、部屋に入ったとたんにバースト・ロンドを彼に向かって放ったリナにも原因があるといえばあるのだが。
>リナさん、素敵v(笑)顔を合わせるとすぐ喧嘩になっちゃうゼルとリナってすごく好きです。普段は二人ともすごく頭がいいのに、次元の低い言い争いするとことか。カップリングとかじゃなくて、喧嘩友達みたいな感じで好きなんですよ。
ねんねこもゼルとリナが喧嘩友達っていうの好きです^^
最初はまともな会話なんですが、時間が経つと単なる子供のけんかにになるのが……うふ。

>>「リナ、ちょっと頼みたい事があるんだが……」
>> 出発する直前にリナを宿の裏に連れ出して、ゼルガディスは言った。
>>「いいけど……何? あ、もうアメリアと二人っきりにさせろ、とか言わないでね」
>そんな事言った事があったんですか?結構積極的ですね、ゼルってばv
積極的ですね(笑)。というより、ゼルは単に『近くの遺跡に行くからアメリアを借りていくぞ』と言っただけだと思うんですけど、リナが重要部分だけ簡潔に言ったのではないかと……でも、ゼルも負い目があるから何も言えない。アメリアと二人っきりになりたくて言った台詞だったので……ねんねこのところのリナとガウリイはゼルがアメリアのことを好きだと分かっています。わかってないのはアメリア本人だけ。なので、アメリアがいないとゼルはかなり自分の気持ちに正直です(笑)

>>「ヴァレンタイン家。セイルーン・シティの結構有名な神官の家です。会ったことはないですけど。
>> 数年前に先代の方が急に病死されたみたいで、それからは絶えずその孫にあたる人達が次の後継ぎのことでゴタゴタしているみたいですよ……人の家の事言えるような立場じゃないですけど……でも、末っ子の人は興味がないみたいで気ままに過ごしてる、てきいたことありますよ。
>> なんか、セイルーンの巫女たちの間で人気あったみたいですから」
>>「……お前は違うのか?」
>> なんとなくゼルガディスは聞いてみる。
>> アメリアはしばし首を傾げたが、
>>「んー、あったことないですから……名前も知らないし」
>>「……そうか」
>> ゼルガディスがほっとしたような感じで息を吐いた。
>やきもちやきもち(^^)
やきもち(笑)自分の好きな相手が、自分の親友に取られたんじゃあシャレになりませんしねぇ。

>>「ところで、ゼル。お前――」
>> クラヴィスが不意に真面目な顔になる。
>>「…なんだ?」
>> ゼルガディスもつられて、真面目な顔になる。が、次の瞬間。
>> クラヴィスは、右手の人差し指でアメリアとリナを指すと、
>>「お前さー、どっち狙いなわけ? 俺の勘からいくとアメリアちゃんの方だろ。髪の毛伸び照ればもろお前のタイプそうだもんなー」
>>「なっ……!?」
>> ゼルガディスがさらに真っ赤になって声をあげる。ちらりと視線を動かせば、同じように赤くなって自分の方を見ているアメリアの姿。リナとガウリイもニヤニヤした笑みを浮かべて、ゼルガディスの次の言葉を待っている。肯定か、否定か。
>>(答えられるかぁぁぁっ! こんな場所でっ! しかも本人の前でっ!)
>クラヴィス、なかなか鋭いですね!でも、ここではっきり「アメリアだ」と言えないゼルがらしいというかなんと言うか・・・。
ここですぱっと言えば二人の中も進展するんでしょうけど……(苦笑)

>> 一人、複雑な表情でたたずむアメリア。
>> リナたちと行くべきだ、という思いとこのままゼルガディスはクラヴィスと共にどこかへ行ってしまうのではないかという不安が入り混じった表情。
>> ゼルガディスは苦笑した。
>> 手にしたハリセンを彼女に手渡しながら、
>>「これをリナに渡しといてくれ。それから、夕食までには帰る。オレがお前に嘘ついたことあったか?」
>>「くさるほど」
>>『………………』
>ゼル、アメリアに信用されてないですね(笑)日ごろの行いが悪いから・・・。
信用されてません。かなりゼル普段嘘ついてます。(笑)

>>「夕食はまだだろ? アメリアは上か?」
>>「あの娘、あんたと約束したからあんたが帰ってくるまでご飯食べない、って言いはってんのよ」
>か、かわいいっ!!アメリア、一途でかわいいです!ゼルもこんなに思われて幸せ者ですよねー。
ゼルはアメリアに約束したことは必ず守っていましたから、アメリアはゼルが必ず帰って来ると思ったんですね。だからずっと待ってた。これで帰って来なかったらリナたちが問答無用で探し回って、殴り倒してたと思います(笑)
ゼル幸せ者です。彼は彼なりに幸せを掴んだんです。クラヴィスが幸せを掴んだように(翼の模型図参照)

>>「どうしていつもこいつは俺の部屋にいるんだろうな」
>>(しかもベッドに)
>> ゼルガディスは顔をしかめた。
>> 彼女の部屋に彼女がいなかったので、もしやと思って自分の部屋に来てみたのだが、案の定ここにアメリアはいた。
>> しかも、彼女はベッドの上で爆睡中。
>> 男の部屋で、鍵もかけずに。
>> 無防備にもほどがある。
>無意識のうちの誘惑ってやつですね!罪作りな娘や・・・。
男心をまったく分かってないんですね^^;
だから苦労するゼル。でもこれを乗り越えられたらアメリアを手に入れられるんだからこのくらいは我慢して頂かないと……(鬼)

>> 彼の視線が、彼女の顔から部屋の閉まった扉に移る。
>> それから大きく深呼吸すると、静かに自分の唇を彼女の唇に重ねた。
>> 十秒ほどしてから、彼は顔をあげ、閉じていた目を開けた。自分の手で顔を押さえる。赤くなった顔を隠すように。
>> 指の隙間から彼女の顔を盗み見る。
>> 赤くなるわけでも、青くなるわけでもなし。ただ規則正しい呼吸をして――未だに寝ている。
>> ゼルガディスはため息をついた。
>> 前もそうだった。
>> ゾアナ王国で再会した数日後。
>> 『寒いですね』といいながら、火の番をしていた自分に近づいてきて、そのまま人に寄りかかって熟睡してしまった彼女にキスをしても、何の反応もなくただ眠っているだけ。
>>(少しは気付いてくれよ……)
>きゃーきゃー!寝込みを襲うなんてぇぇぇぇ!!しかも前科あり!(でも嬉しい/笑)
前科ありです。我慢できませんでした(爆)。寝込み襲うのは良いんですけど、我に返って真っ赤になるなよ……ゼル。

>> 彼女の頭から、静かにそっと枕を取り上げ――
>> そのまま一気にそれを彼女の顔に押さえつける!
>>「ふがっ!?」
>> 枕の下で彼女の声がした。さすがにこれには起きるだろう。ゼルガディスは最大限の力を込めて押さえつけてやった。
>> アメリアもじたばたともがくが、問答無用で押さえつけている彼の力にはかなわない。
>>「へふはひふはふへふへっ!?」
>>『ゼルガディスさんですねっ!?』とでも言っているのだろう。彼は即答した。
>>「違うよ」
>>「ひひへへふはひふはふへふっ! ふほふひぃぃっ! (いいえゼルガディスさんですっ! うそつきぃぃっ!)」
>>「くさるほど、俺は嘘ついてんだろ?」
>> 意地悪そうに言って、彼は枕から手を離す。
>ここらへん、なんかゼルさん鬼畜ですねv鬼畜なゼルってすごく好きです。
実はここちょっとねんねこのお気に入り。いつもは歳不相応に冷静な彼ですけど、ちゃんと歳相応な行動もするんだよ、と言う意味を込めて入れてみました。

>>「もうっ! 何で普通に起こしてくれないんですかっ!? リナさん二号って呼びますよっ!?」
>>「嫌だな……その呼び方は……まぁ、仕返しのつもりだ」
>> さっきも誰かに言った言葉だったような気がしたが、ゼルガディスはあっさりと言った。
>>「仕返し?」
>> 気付いてくれない仕返し。
>> どうせそれすらも気付いてもらえないだろうとあえて口には出さず、ゼルは肩をすくめた。
>>「仕返し……仕返し……あ、もしかして荷物整理が下手って言ったことですか?」
>>(ほうら、どうせこんなもんだ、この馬鹿娘)
>鈍感娘に気付かせるのも一苦労ですね。ゼル、頑張れ!
ほんとに頑張れ!てな感じですね。

>>「お前、もうすぐ誕生日だったな」
>>「話がいまいち繋がってないような気がするんですけど……わたしの誕生日、覚えててくれたんですかっ!?」
>>「あれだけ連呼されれば嫌でも覚える」
>> 一年前、十四歳だといった彼女に『子供じゃないか』と不用意な発言をしたら、真っ赤な顔した彼女に『あと一週間で十五歳ですっ!』と怒鳴られたことを思い出す。それから毎日、一週間カウントダウンされて、当日に『というわけでプレゼントください』と言われたときには呆れを通り越して笑いがこみ上げてきたこともついでに思い出す。
>アメリアらしくってかわいいです。ゼルもアメリアのペースにどんどん巻き込まれて、ついにはメロメロに(笑)なっちゃったんでしょうねー。
そうですね。ゼルは最初アメリアのことを『変なお姫さん』ぐらいにしか思ってなかったんでしょうけど、いつの間にか……リナほどわがままでなく、でもリナ以上に元気で彼の意見を問答無用で蹴散らす(笑)彼女にだんだん惹かれてったんですね。

>>「……それはともかく、今年の誕生日プレゼントは決まったな」
>> ゼルガディスはアメリアの顔をじっと見た。
>>「買ってやる」
>>「ふえ? でもだって……あれ……かまぼこ型でしたよ」
>あの、かまぼこ型だとどういう意味なんでしょう?すみません、常識知らずなもので;
袋の中身は旧友の預かり物……実はクラヴィスのものでした。かまぼこ型というのは、結婚指輪で一番多い形らしいです。ねんねこも実物は見たことないのですが……

>>「ただし、俺とクラヴィスがした約束、お前にゃ守ってもらわにゃならん」
>>「……なに約束したんですか?」
>>「秘密」
>>「ゼロスさんですか」
>>「時が来たら話してやるよ」
>それぞれ女引っかけて−−ってやつですね!(「翼の設計図」も読みましたよ)やっぱりゼルにはアメリアしか!!
ですね。ゼルもそう思ったと。話にはないですけど、別れたクラヴィスも一人で旅しながら、『ゼルにはアメリアちゃんだよな♪』とか言ってます。

>>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
>二人には結婚して幸せな家庭を作ってもらいたいもんです。
ゼルとアメリアの幸せな家庭……うふ(←想像してます)……子供アメリア似だったら可愛いけどそーぞーしそうですね……

>すごく良かったです!ねんねこさんの作品、すごく好きです。しかもめちゃめちゃ書くの早いですね。見るたびに新しい作品が・・・。これからもたくさんゼルアメ書いて下さいねv
ああっ、ねんねこの作品を好きだなんて言って下さるなんてっっ(感涙)見るたびに新しいのが出るのは……書ける時は書けるけど書けない時は書けないと言うねんねこが気分屋だからです。
たくさんゼルアメ書きますっ! 今度は連載物にしますっ! あったら読んでみてくださいっ!
それではねんねこでした。

追伸
えっと……間違ってたらすみません。あの雫石さんって、とある方のホームページで『桜の精の恋』と言う話を書いてらっしゃる雫石さんですか……? あの話、実はすごく好きだったりするんですが……

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3997レスのレス雫石彼方 8/20-03:00
記事番号3979へのコメント


お返事、ありがとうございました。題名にあるとおり、レスのレスです。

>>>「……それはともかく、今年の誕生日プレゼントは決まったな」
>>> ゼルガディスはアメリアの顔をじっと見た。
>>>「買ってやる」
>>>「ふえ? でもだって……あれ……かまぼこ型でしたよ」
>>あの、かまぼこ型だとどういう意味なんでしょう?すみません、常識知らずなもので;
>袋の中身は旧友の預かり物……実はクラヴィスのものでした。かまぼこ型というのは、結婚指輪で一番多い形らしいです。ねんねこも実物は見たことないのですが……

そうなんですかー、知りませんでした・・・。勉強になりました(^^)

>>>「こんな姿だから説得力ないだろうが……俺は結婚願望がある方なんだよ」
>>二人には結婚して幸せな家庭を作ってもらいたいもんです。
>ゼルとアメリアの幸せな家庭……うふ(←想像してます)……子供アメリア似だったら可愛いけどそーぞーしそうですね……

前はゼルとアメリアの子供は絶対アメリア似の一人娘!!と思ってたんですが、最近は男の子と女の子の双子もいいなあ、と思ってます。アメリア似の正義おたくな男の子と、ゼル似のちょっとキツめの顔立ちでクールな女の子とか・・・。でも、ゼル似の男の子とアメリア似の女の子も捨て難いんですよねー。(結局どっちだ)

>たくさんゼルアメ書きますっ! 今度は連載物にしますっ! あったら読んでみてくださいっ!

連載物ですか、頑張って下さいね!楽しみにしてます。

>追伸
>えっと……間違ってたらすみません。あの雫石さんって、とある方のホームページで『桜の精の恋』と言う話を書いてらっしゃる雫石さんですか……? あの話、実はすごく好きだったりするんですが……

はう、読まれたんですね、あれ・・・。そうです、「その」雫石です;あれは私が書いた初の連載物だったので、好きと言っていただけるとすごく嬉しいです。ここで読んで下さった方にコメントいただけるとは思いませんでした。どうもありがとうございましたー。