◆−いきなりシンデレラ。−ねんねこ(9/2-15:53)No.4201 ┣必然的結果でしょうか?−わかば(9/2-21:21)No.4203 ┃┗多分そうですね。−ねんねこ(9/4-15:27)No.4208 ┣おっそくなりました!−桜井 ゆかり(9/4-17:34)No.4211 ┃┗遅くないです。ねんねこの返事の方がが遅すぎです。−ねんねこ(9/6-14:32)No.4225 ┃ ┗じゃあ、書きますね。−桜井 ゆかり(9/6-18:05)No.4228 ┣Re:いきなりシンデレラ。−みい(9/4-21:28)No.4213 ┃┗はじめまして〜!−ねんねこ(9/6-14:31)No.4224 ┗いまさらですが・・・−笹森 明日香(9/5-22:59)No.4219 ┗全然そんなことありませんって。−ねんねこ(9/6-14:29)No.4223
4201 | いきなりシンデレラ。 | ねんねこ | 9/2-15:53 |
ねんねこです。なんかいきなり書きたくなったので書きました。 『禁断の宝石』が佳境に入り、ちょっと息抜き……のつもりが単なる馬鹿話。シンデレラのパロディにしたつもりなんですけど……書いてて気付いたのはシンデレラの物語をほとんど忘れてる、という(笑) まあ、細かいことは気にせず読んでください。 では、どーぞ。 『いきなりシンデレラ。』 昔々あるところにアメリアというそれはもう可愛い娘がおりました。 母親を早くに病気で亡くし、寂しがっているだろうとアメリアの父親フィリオネルは後妻を連れてきました。新しい母親ナーガは二人の娘を連れてアメリアのところにやってきました。 「今日からあなたの新しい母親になってあげるわ。感謝することね。それから、わたしのことはナーガお母様と呼びなさい」 六歳しか離れていないのに、『お母様』などと呼べるか、と内心で思いながらアメリアは静かに頷きました。 「はい、グレイシア姉さん」 ごすっ! 「ナーガお母様、とお呼び。アメリア」 アメリアの頭にエルボーを叩き込み、ナーガは言いました。 その光景をしばし呆然と見ていたフィリオネルでしたが、近くでつまらなそうに立っていたナーガの連れ子二人をアメリアに紹介しました。 「アメリア。こちらが長女のマルチナに次女のリナだ。仲良くするんじゃよ」 「はい、父さん。 よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 「……あんたがあたしをどーいう目で見てるかよーく分かったわ。後で覚えておきなさいよ」 「うあ」 リナの凶悪な視線にアメリアは思わずうめきました。 何はともあれ、しばらく五人は普通に生活しました。 ……途中、次女の盗賊いぢめにつき合わされたり、夜中、継母と長女の高笑いにうなされもしましたが、まぁそれなりに幸せに暮らしました。 ――父フィリオネルが亡くなるまでは。 フィリオネルが亡くなると、三人の女たちはアメリアを屋根裏部屋に押し込み、馬車馬のように働かせました。 そうしてアメリアは近所の人達から灰かぶりの少女≪シンデレラ≫と呼ばれるようになりました。 「あーら、御免遊ばせ。トマトジュースこぼしちゃったぁぁ」 それはアメリアがナーガに言われて床掃除をしている時でした。 コップ一杯のトマトジュースをアメリアに引っ掛けてマルチナは言いました。 トマトジュースはアメリアはもちろん、彼女が拭き終わった床まできっちり汚してくれました。 アメリアは無言でマルチナを見ました。 「あら、なあに? その目は」 言われてアメリアは首を横に振りました。 「いえ。そのコップに新しくトマトジュースを入れてきましょう。貸して下さい」 頭からトマトジュースまみれのアメリアが立ち上がり、マルチナからコップを受け取りました。 「あぁぁら、悪いわね。おーっほほほほほっ!」 さも当然のように言い放ち、マルチナは高笑いをし始め―― ていっ! 去り際のアメリアのさりげない足払いにマルチナはあっさりと引っかかり、すごい音を立てて床に尻餅をつきました。お気に入りの白いドレスのお尻の部分が自分でこぼしたトマトジュースが問答無用で染み渡っていきます。 その時、すごい音に気付いて何事かとやってきたリナとナーガはマルチナのその姿を見て爆笑しました。 「ひーひひひひひっ! 何してんのよ、あんた! サルみたいぃぃぃぃぃっ!」 「ダサいわね。おーほほほほほほほっ!」 なかなか好評のようでした。 フィリオネルが死んでからこのようにアメリアは毎日ひどい仕打ちを受けました。 ……時々それなりに報復はしましたが。 アメリアにとって、毎日がとても辛いものでした。 ある日のこと。屋敷に一通の手紙が届きました。それは、城で行われるダンスパーティーの招待状でした。 「まあ、素敵っ!」 マルチナは言いました。 彼女の目的は無論、城に住む王子です。 実はこのパーティーで王子は結婚相手を選ぶのです。もしかしたら、万が一多分絶対無いだろうけど王子様の目に適うかもしれません。 「確かに玉の輿でお宝ざくざくかもね」 リナも少し乗り気です。 もちろん、リナの『お宝ざくざく』の言葉にすっかりナーガも乗り気になりました。 どんなドレスを着ていくかなど三人の女たちが盛り上がる中、アメリアは茶碗を洗っていました。 (お城の王子様かぁぁ……どんな人だろう……) アメリアは見たことのない王子様に密かに憧れました。 そんなこんなでとうとうダンスパーティー当日の夜になりました。 リナ。ナーガ、マルチナの三人はそれぞれドレスを着飾って色々な意味で目立つ格好をしていました。 が、アメリアはいつもの服のままです。 「いーこと、アメリア。ちゃんと部屋の掃除と茶碗洗い、やっておくのよ」 そう。彼女は留守番です。『一緒に行きたい』と頼んではみましたが、出会った日のことを覚えていたのかリナが『絶対にダメ』と言い張ったのです。 「分かりました。グレ……いえ、ナーガお母様」 アメリアは頷きました。 そして三人の女たちは色々な思惑を抱え、城へと出かけていきました。 アメリアは三人を見送ると、家に入り窓を開け、外を見ました。ライトアップされたお城がとても綺麗です。 アメリアはため息をつきました。 いつまでもうじうじしてても仕方ありません。『うしっ!』と気合を入れてほうきを取り出すと、床を掃き始めました。 と。 「城に行きたくはないか?」 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 「ヒネてるなぁ」 窓枠に座っていた男がぽつりと呟きました。 アメリアはぎぎぎ、と首を動かし、半眼で睨みます。 「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 「台本読んでないのか、お前は。名乗らせろ」 男があきれた顔でどこかから出した台本を丸めて肩を叩きました。 アメリアは投げやりに言いました。 「えー。あなたは誰ですかー。あー、そー。魔法使いさんですねー」 「不機嫌極まりないな」 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 「…………」 ゼルガディスは自分の靴を見ると無言で靴を脱ぎました。靴を窓枠において、再度アメリアに尋ねました。 「城に行きたくはないか?」 ゼルガディスの言葉にアメリアは窓の外を見ました。綺麗にライトアップされた城の憧れのダンス・パーティー。 王子様がどんな人なのか興味もあります。 彼女はうつむきました。 「……そりゃ行きたいですよ」 「ならば行かせてあげましょう。が」 ゼルガディスはアメリアを近くの壁に追い詰めて、逃がさないよう腕でブロックしました。 口の端を吊り上げて、アメリアの耳元で囁きます。 「安くはない」 「ゼ、ゼルガディスさんっ!? 台本と違いますっ!」 小声で言うアメリアの顔は真っ赤でした。ゼルガディスはさらりと言います。 「人の期待をもろに裏切るような配役だったんだ。このくらいいいだろう?」 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― がんっ! ごんっ! げんっ! 「あだっ!?」 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 「??」 どこから飛んできたのか分からず、ゼルガディスはきょろきょろとあたりを見回します。 『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 訝しがるゼルガディスの腕から何とか逃げ出したアメリアがゼルガディスに尋ねました。 「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 「……ゼルガディスさんやる気あります?」 「全然」 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 アメリアは台本をぱたんと閉じました。 「なんかかなり無茶な要求ですね……」 結局。 黄金竜は捕まえられませんでした。一応近所に住む黄金竜フィリアに頼みに行ったのですが、『冗談じゃありませんっ!』とあっさり断られてしまいました。もう一匹の黄金竜ミルガズィアのところに至ってはアメリアが怖がって頼みに行きませんでした。 集まったのは、かぼちゃとくらげだけでした。くらげはリナがペットとして飼っていたものを拝借しました。かなり頭は悪いもののくらげにしては美形でした。リナはくらげをガウリイと名づけていました。 「黄金竜の代わりにねずみを使おう」 ゼルガディスが提案し、どこからか捕まえてきたねずみ二匹を取り出しました。 「……最初からそれを出してくれればこんなに苦労することなかったんと違いますか?」 ジト目で言われ、ゼルガディスはあっさり無視すると呪文を唱えました。 「ビビデバビデブー」 (しかもなんかうそ臭い魔法だし……) アメリアの心の声と反して、魔法は素晴らしいものでした。 かぼちゃは馬車に変わり、ねずみは馬に変わり、くらげは金髪の御者に変わりました。 ゼルガディスはアメリアを見ます。 「さて、あとはその服だが……」 「魔法でドレスに変えて下さい。白いドレスが良いです」 「白はダメだ、白は。白はウエディングドレスの定番色だからな。死んでも許さん。だいたい、ドレスは実はもう用意してある」 ゼルガディスは窓の外からスーツケースを出しました。開けるとピンク色のドレスが入っています。 「サイズは合ってるはずだ。さっさと着てさっさと行ってさっさと帰って来い。魔法は十二時までしか効かないからな。あと一時間もないぞ」 「どーでもいいですけど、何でわたしの服のサイズなんか知ってんですか?」 「企業秘密だ」 実はとある親友から教えてもらったのですが、なぜ知っているのかと問い詰めてもただケタケタと笑うだけでした。どこから調べ上げたのかこっちが聞きたい位です。 確かにドレスはアメリアにぴったりでした。 アメリアはゼルガディスから偽造した招待状を受け取ると馬車に乗り込み城へ急ぎました。馬車の中には何故かガラスの靴がおいてありました。アメリアはとりあえずそのガラスの靴を履いてみました。サイズがちょうどぴったりだったのでそのまま履く事にしました。 偽造された招待状のおかげでアメリアは城の中に入れました。 途中、三人の家族に会いましたが、向こうはアメリアだと気付きませんでした。 彼女はそれほど美しくなっていました。 が、城のどこにも王子様の姿はなく、王子様が誰なのか興味を持っていたアメリアはがっかりして城の裏庭にやってきました。 裏庭に設置されてるベンチにはすでに先客がいました。 肩まで伸びたおかっぱの黒い髪、紫色の瞳。黒いタキシードに見を包んだ青年です。 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 「どうぞ、綺麗なお姫様」 「ありがとうございます」 アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 「好きです。結婚してください」 「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 アメリアが呆れた顔で言いました。ゼロス王子は首を横に振りました。 「愛に時間など関係ありません」 「あ、鳥肌。魔族でも鳥肌って立つんですねー」 「……人の話聞いてください、アメリアさん」 「あれ? わたし名前言いましたっけ?」 「アメリアさぁぁぁん」 ゼロス王子はすごい形相でアメリアを見ました。ただでさえ少なく限られた時間。それが、どこかのエセ魔法使いのせいで更に短くなったのです。ゼロス王子の機嫌はちょっと悪いのは当然のことです。 さすがのアメリアも黙って台本通り続けました。 「……でも、わたしとあなたはつりあわないわ」 視線をはずすアメリアにゼロス王子はぶんぶんと首を横に振りました。 「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 言いかけたときでした。 ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 「もうっ!?」 ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。その上の鐘のところに人影が見えます。 「んべ」 舌を出し、無意味にあっかんべーをしている白い貫頭衣を着た男の姿を見て、ゼロス王子は青筋を立てました。 「ゼルガディスさんはぁぁぁぁっ! アメリアさん、あと五分ありますよっ!」 アメリアに声をかけても返事はありませんでした。 それもそのはずです。 (嘘の)十二時の鐘がなり始めた時点でアメリアは片方がガラスの靴を脱ぎ捨て、ダッシュで城の外に走っていったからです。ドレスは魔法を使っていないので、本当は十二時を過ぎても大丈夫だということにアメリアは気がつかないようでした。 何はともあれ、ゼロス王子はアメリアが置いて行ったガラスの靴を拾い上げて、近くにいた城の兵士セイグラムに命令しました。 「明日からこのガラスの靴がぴったり入る女の子を捜してきてくださいっ! ちなみに名前はアメリアさんですっ!」 そして、更に付け加えて命令しました。 「エセ魔法使いゼルガディスさんも捕まえてきてくださいっ! 彼はなぶり殺しの刑ですっ!」 ゼロス王子は相当ご機嫌斜めのようでした。 そうしてアメリアの幸せな一時は終わりました。魔法は解け、いつもの生活が始まります。 次の日からゼロス王子の命令で、街の女性たちにガラスの靴を履かせ、ぴったり合う女性を探しました。 当然、アメリアの家にも城の使いはやってきました。が、アメリアはリナによって部屋に閉じ込められてしまいました。 扉に耳をつけてアメリアは様子をうかがっていました。扉の向こうからは城の使いと継母と二人の姉の声がします。 「じゃあ、まずはわたしからね」 「ちょっとナーガ、あんたはどー見たってサイズが合わないでしょっ!? あたしが最初よっ! マルチナっ、あんたも退きなさいっ!」 声はリナのものでした。 「リナさん……相変わらず自分勝手ですぅ」 アメリアは苦笑いしました。 しばらくしてから三人の女たちの怒声が家中に響き渡りました。 どうやら城の使いにアメリアの事について尋ねられたようです。足音がだんだんアメリアがいる方へ近づいてきます。 ドアが開きました。 城の使いは灰にまみれたアメリアに向かって尋ねました。 「アメリアさんですね?」 アメリアは静かに頷きました。 城の使いはガラスの靴をアメリアの足元に置きました。 「履いてみてくださいませんか? この城下町でアメリアという名前はお嬢さんただ1人。ゼロス王子はアメリアという名前の娘を必死に探しておられます」 アメリアは無言でガラスの靴を履きました。ちょうどぴったりです。当然でしょう。 このガラスの靴は昨日の夜アメリアが履いていたものなのですから。 城の使いはアメリアに頼みました。 「わたしと一緒に城へ行ってくださいますか? アメリアさん」 アメリアは微笑みました。 「ええ、喜んで」 一方。 ゼロス王子の命令により、城下町で手配をかけられた魔法使いゼルガディスは、街を駆け回る衛兵たちの目をかいくぐりながら街を出ようとしていました。普通の人間の姿ではないゼルガディスは、街で生きていくには目立ちすぎます。 ゼルガディスがやっと街から抜け出すことが出来たのは、昼を回ってからのことでした。 今ごろ、昨日の娘は王子と対面し、幸せな時を過ごしていることでしょう。 ゼルガディスは誰も通らない裏街道を歩きながら嘆息しました。 「なんか損な役回りだな、魔法使いってぇのは」 「何でですか?」 突然声がして、ゼルガディスはぎょっとして前を見ました。 立っていたのは、一人の少女です。肩で切りそろえられた黒髪、蒼い瞳。 間違いありません。昨日の少女アメリアです。 アメリアは白い法衣を着ていました。いつもの灰にまみれた服ではありません。 ゼルガディスはアメリアを指差し、目を見開いていました。 「なななななんでここに!? 今ごろ性悪王子と楽しく生活してるはずだろ?」 アメリアはにっこりと笑いました。 「一応ゼロス王子のところには行きましたけど、結婚の申し込み、断ってきちゃったんです」 「台本と違うだろ!」 「はい、違いますよ。これはわたしの意思です。 だって、昨日の晩、わたしに幸せな時間をくれたのは、会話を交わしたゼロス王子じゃなくって、ドレスをくれたり、魔法を使ってくれたゼルガディスさんでしょう。わたしはわたしに幸せをくれる人と一緒に生きたいです」 アメリアの言葉にゼルガディスは苦笑いしました。 アメリアに近づくと、彼女の頭を軽くぽんぽん叩きました。 「まずはどこに行くんですか?」 アメリアの問いにゼルガディスは軽く微笑んで答えました。 「お前が行きたいところだ」 昔々あるところにアメリアというそれはもう可愛い娘がおりました。 父親が死んで継母と二人の姉にいじめられ、近所からは灰かぶりの少女≪シンデレラ≫と呼ばれた彼女は、ある夜幸せをくれた魔法使いと恋に落ち―― いつまでも魔法使いと幸せに暮らしたそうです。 ≪終わり≫ ……自分で読み返すと思い切り変な話ですな(死)。 しかも意地悪な姉は三人だったよーな気が……まあ、気にしないで下さい。 ……でもこれ、ゼルアメって言えるのか……? ……………… では、そーいうわけでねんねこでしたっ! (ダッシュで逃げに入るねんねこでした) |
4203 | 必然的結果でしょうか? | わかば E-mail | 9/2-21:21 |
記事番号4201へのコメント こんばんは。 ここに書くのは久しぶりでちょっと緊張しております。 姫様・魔剣士さん版シンデレラ。おもしろかったです。 うんうん。この二人なら、こうなるでしょうなんて納得しながら読ませて頂きました。時計を早めてしまうあたり。魔剣士さんのやきもちというかそうはさせるかっ!という意気込みが伝わってきました(笑) 「んべ」なんて魔剣士さんが舌を出すところ良かったです。 禁断の宝石も楽しみにしています。 では、素敵なお話しを読ませて頂きありがとうございました。 |
4208 | 多分そうですね。 | ねんねこ | 9/4-15:27 |
記事番号4203へのコメント わかばさんは No.4203「必然的結果でしょうか?」で書きました。 > >こんばんは。 どうもです。今、わかばさんのところで書き込みしてきました(笑) >ここに書くのは久しぶりでちょっと緊張しております。 >姫様・魔剣士さん版シンデレラ。おもしろかったです。 ありがとうございます(嬉) >うんうん。この二人なら、こうなるでしょうなんて納得しながら読ませて頂きました。時計を早めてしまうあたり。魔剣士さんのやきもちというかそうはさせるかっ!という意気込みが伝わってきました(笑) ゼロスには、王子様役取られましたからね。いかに二人だけの時間を少なくするか。結構いろいろ考えてそーです。 >「んべ」なんて魔剣士さんが舌を出すところ良かったです。 やりそうでやらない行動ですね。ねんねこのところのゼルは精神的にまだまだお子様なので(汗) >禁断の宝石も楽しみにしています。 が……頑張ります。ちょっとばかし書いてて予定と違ってきたところがちらほらあったりするんですけど……(汗) 何とかして早めに終わらせますっ!(気合で) >では、素敵なお話しを読ませて頂きありがとうございました。 感想ありがとうございました(ぺこり) |
4211 | おっそくなりました! | 桜井 ゆかり | 9/4-17:34 |
記事番号4201へのコメント こんにちわ。ねんねこさん。いままで、学校でテストをしていたゆかりです。由理は隣にいるのですがちょっと暗い雰囲気ですので私だけです。 >「今日からあなたの新しい母親になってあげるわ。感謝することね。それから、わたしのことはナーガお母様と呼びなさい」 > 六歳しか離れていないのに、『お母様』などと呼べるか、と内心で思いながらアメリアは静かに頷きました。 >「はい、グレイシア姉さん」 > ごすっ! ・・・・・やっぱりグレイシアなんですね。 アメちゃんは、こっちのほうが呼びやすいんでしょうね >「アメリア。こちらが長女のマルチナに次女のリナだ。仲良くするんじゃよ」 >「はい、父さん。 > よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 > その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 >「……あんたがあたしをどーいう目で見てるかよーく分かったわ。後で覚えておきなさいよ」 >「うあ」 ああ。アメちゃん・・・・・余計な事を言うから・・・・ でも、リナを姉さんなんか呼べませんね。 >「城に行きたくはないか?」 > 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 >「ヒネてるなぁ」 ・・・・アメちゃん・・・・・なにも、そんなにヒネなくても・・・・・ >「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 >「台本読んでないのか、お前は。名乗らせろ」 > 男があきれた顔でどこかから出した台本を丸めて肩を叩きました。 台本・・・?じゃあ、これを芝居ですか!?(焦り) > アメリアは投げやりに言いました。 >「えー。あなたは誰ですかー。あー、そー。魔法使いさんですねー」 >「不機嫌極まりないな」 > 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >「…………」 ・・・・・・アメちゃん。グレてますね。 >「……そりゃ行きたいですよ」 >「ならば行かせてあげましょう。が」 > ゼルガディスはアメリアを近くの壁に追い詰めて、逃がさないよう腕でブロックしました。 > 口の端を吊り上げて、アメリアの耳元で囁きます。 >「安くはない」 どが!!(壁に頭をぶつける) ・・・・・・・ゼルガディスさんって・・・・・・ > 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― > がんっ! ごんっ! げんっ! >「あだっ!?」 > 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 お約束ですね。 >『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 一体どこから・・・・・・ >「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 > その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >「全然」 あーあ。今度はゼルガディスさんがグレちゃいましたよ・・・ > 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 く、クラゲって、ガウリイさんですよね・・・・ こんな登場しかないんですね。 ねんねこさん、このごろガウリイさんの登場が少ないような・・・・ > ゼルガディスはアメリアを見ます。 >「さて、あとはその服だが……」 >「魔法でドレスに変えて下さい。白いドレスが良いです」 >「白はダメだ、白は。白はウエディングドレスの定番色だからな。死んでも許さん。だいたい、ドレスは実はもう用意してある」 死んだら許しましょうよ・・・・・ゼルガディスさん・・・・ > 肩まで伸びたおかっぱの黒い髪、紫色の瞳。黒いタキシードに見を包んだ青年です。 > 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 裏で糸を引いたってことは、なにか細工でもしたんですか? > ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >「どうぞ、綺麗なお姫様」 >「ありがとうございます」 > アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 > 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >「好きです。結婚してください」 >「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!? ちょっといいですか!? なんで物が飛んでこないのですか!? >「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 > 言いかけたときでした。 > ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… > 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 >「もうっ!?」 > ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。その上の鐘のところに人影が見えます。 >「んべ」 ゼルガディスさん・・・・・・ そこまでして、邪魔(お芝居でも)するんですね・・・・ > 何はともあれ、ゼロス王子はアメリアが置いて行ったガラスの靴を拾い上げて、近くにいた城の兵士セイグラムに命令しました。 このお城って魔族しかいなかったりして・・・・ > >……自分で読み返すと思い切り変な話ですな(死)。 >しかも意地悪な姉は三人だったよーな気が……まあ、気にしないで下さい。 そうなんですか・・・? (はっきし言ってちょっと物語り知らない・・・・・・) >……でもこれ、ゼルアメって言えるのか……? >……………… >では、そーいうわけでねんねこでしたっ! (ダッシュで逃げに入るねんねこでした) あ〜・・・・ねんねこさんが逃げていきます。 今日か明日私もお芝居を書く予定だったんです。でも、どうしましょうか・・・・・・・ と、とりあえず、ゆかりでした。 |
4225 | 遅くないです。ねんねこの返事の方がが遅すぎです。 | ねんねこ E-mail | 9/6-14:32 |
記事番号4211へのコメント 桜井 ゆかりさんは No.4211「おっそくなりました!」で書きました。 > >こんにちわ。ねんねこさん。いままで、学校でテストをしていたゆかりです。由理は隣にいるのですがちょっと暗い雰囲気ですので私だけです。 ……なんで暗い雰囲気なんですか? って聞いたらまずそうですな…… >>「今日からあなたの新しい母親になってあげるわ。感謝することね。それから、わたしのことはナーガお母様と呼びなさい」 >> 六歳しか離れていないのに、『お母様』などと呼べるか、と内心で思いながらアメリアは静かに頷きました。 >>「はい、グレイシア姉さん」 >> ごすっ! >・・・・・やっぱりグレイシアなんですね。 >アメちゃんは、こっちのほうが呼びやすいんでしょうね というか、自分の姉をお母様って呼ぶ方が間違ってる気が……でも、はい、と頷いててなおも姉さんと呼ぶアメリアもアメリアか…… >>「アメリア。こちらが長女のマルチナに次女のリナだ。仲良くするんじゃよ」 >>「はい、父さん。 >> よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 >> その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >>「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >>「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 >>「……あんたがあたしをどーいう目で見てるかよーく分かったわ。後で覚えておきなさいよ」 >>「うあ」 >ああ。アメちゃん・・・・・余計な事を言うから・・・・ >でも、リナを姉さんなんか呼べませんね。 アメリアが一言多くて、リナを怒らせるのはいつものことのような気がねんねこにはするんですが…… >>「城に行きたくはないか?」 >> 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >>「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 >>「ヒネてるなぁ」 >・・・・アメちゃん・・・・・なにも、そんなにヒネなくても・・・・・ お城に連れてってもらえなかったので、ヒネてます。目つきも悪そうです。誰から習ったんだ!? そういうヒネ方を! >>「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 >>「台本読んでないのか、お前は。名乗らせろ」 >> 男があきれた顔でどこかから出した台本を丸めて肩を叩きました。 >台本・・・?じゃあ、これを芝居ですか!?(焦り) 芝居のようで、芝居じゃない(なんじゃそら) >> アメリアは投げやりに言いました。 >>「えー。あなたは誰ですかー。あー、そー。魔法使いさんですねー」 >>「不機嫌極まりないな」 >> 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >>「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >>「…………」 >・・・・・・アメちゃん。グレてますね。 グレてます。ちょっと気分はブルー通り越してブラックです。 >>「……そりゃ行きたいですよ」 >>「ならば行かせてあげましょう。が」 >> ゼルガディスはアメリアを近くの壁に追い詰めて、逃がさないよう腕でブロックしました。 >> 口の端を吊り上げて、アメリアの耳元で囁きます。 >>「安くはない」 >どが!!(壁に頭をぶつける) >・・・・・・・ゼルガディスさんって・・・・・・ ゼルも配役気に入らなくて不機嫌だったんですね。アメリアには負けるけど…… >> 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― >> がんっ! ごんっ! げんっ! >>「あだっ!?」 >> 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 >お約束ですね。 お約束。これがないとゼルアメはいけません。適度な邪魔♪ >>『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 >一体どこから・・・・・・ きっとどこかから(汗) >>「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 >> その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >>「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >>「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >>「全然」 >あーあ。今度はゼルガディスさんがグレちゃいましたよ・・・ 邪魔されて不機嫌極まりないです。 >> 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >>「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 >く、クラゲって、ガウリイさんですよね・・・・ >こんな登場しかないんですね。 >ねんねこさん、このごろガウリイさんの登場が少ないような・・・・ ねんねこの話……そういえばがうりい出番全くないですね。いや……まあリナも少ないけど……ゼルとアメリア書くとリナとガウリイって脇役にならなきゃならないはずなんだけど、キャラが濃すぎて脇役になれない(汗)というわけで、出てこない。 >> ゼルガディスはアメリアを見ます。 >>「さて、あとはその服だが……」 >>「魔法でドレスに変えて下さい。白いドレスが良いです」 >>「白はダメだ、白は。白はウエディングドレスの定番色だからな。死んでも許さん。だいたい、ドレスは実はもう用意してある」 >死んだら許しましょうよ・・・・・ゼルガディスさん・・・・ 死んでも許せません。 >> 肩まで伸びたおかっぱの黒い髪、紫色の瞳。黒いタキシードに見を包んだ青年です。 >> 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 >裏で糸を引いたってことは、なにか細工でもしたんですか? しました。多分。ほら、台本書き換えて、配役勝手に変えたりとか…… >> ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >>「どうぞ、綺麗なお姫様」 >>「ありがとうございます」 >> アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 >> 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >>「好きです。結婚してください」 >>「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 >・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!? >ちょっといいですか!? >なんで物が飛んでこないのですか!? いろいろありまして。て言うか、一応台本の台詞ですって、これ。唯一物を投げそうな魔法使いさんは……なんか射程距離外なところで鐘鳴らしてますから。 >>「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 >> 言いかけたときでした。 >> ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… >> 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 >>「もうっ!?」 >> ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。その上の鐘のところに人影が見えます。 >>「んべ」 >ゼルガディスさん・・・・・・ >そこまでして、邪魔(お芝居でも)するんですね・・・・ します。何があろうとアメリアは渡せません。たとえ芝居だろうと(特にゼロスには) >> 何はともあれ、ゼロス王子はアメリアが置いて行ったガラスの靴を拾い上げて、近くにいた城の兵士セイグラムに命令しました。 >このお城って魔族しかいなかったりして・・・・ 女王様がゼラスさんで……王様誰っ!? >>……自分で読み返すと思い切り変な話ですな(死)。 >>しかも意地悪な姉は三人だったよーな気が……まあ、気にしないで下さい。 >そうなんですか・・・? >(はっきし言ってちょっと物語り知らない・・・・・・) 同じく。確か三人いたよーな、いなかったよーな。 >>……でもこれ、ゼルアメって言えるのか……? >>……………… >>では、そーいうわけでねんねこでしたっ! (ダッシュで逃げに入るねんねこでした) >あ〜・・・・ねんねこさんが逃げていきます。 >今日か明日私もお芝居を書く予定だったんです。でも、どうしましょうか・・・・・・・ 問答無用で書いちゃってください。読みたいです。 >と、とりあえず、ゆかりでした。 ねんねこでした。 |
4228 | じゃあ、書きますね。 | 桜井 ゆかり | 9/6-18:05 |
記事番号4225へのコメント >>こんにちわ。ねんねこさん。いままで、学校でテストをしていたゆかりです。由理は隣にいるのですがちょっと暗い雰囲気ですので私だけです。 >……なんで暗い雰囲気なんですか? って聞いたらまずそうですな…… もちろんテストの事です。私は、全然大丈夫だったので、さらにいじけてました。 > >>>「今日からあなたの新しい母親になってあげるわ。感謝することね。それから、わたしのことはナーガお母様と呼びなさい」 >>> 六歳しか離れていないのに、『お母様』などと呼べるか、と内心で思いながらアメリアは静かに頷きました。 >>>「はい、グレイシア姉さん」 >>> ごすっ! >>・・・・・やっぱりグレイシアなんですね。 >>アメちゃんは、こっちのほうが呼びやすいんでしょうね >というか、自分の姉をお母様って呼ぶ方が間違ってる気が……でも、はい、と頷いててなおも姉さんと呼ぶアメリアもアメリアか…… アメちゃんもアメちゃんなんですよ・・・・・・ > >>>「アメリア。こちらが長女のマルチナに次女のリナだ。仲良くするんじゃよ」 >>>「はい、父さん。 >>> よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 >>> その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >>>「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >>>「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 >>>「……あんたがあたしをどーいう目で見てるかよーく分かったわ。後で覚えておきなさいよ」 >>>「うあ」 >>ああ。アメちゃん・・・・・余計な事を言うから・・・・ >>でも、リナを姉さんなんか呼べませんね。 >アメリアが一言多くて、リナを怒らせるのはいつものことのような気がねんねこにはするんですが…… 確かに・・・・・そうですねぇ・・・・(言われてみれば) > >>>「城に行きたくはないか?」 >>> 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >>>「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 >>>「ヒネてるなぁ」 >>・・・・アメちゃん・・・・・なにも、そんなにヒネなくても・・・・・ >お城に連れてってもらえなかったので、ヒネてます。目つきも悪そうです。誰から習ったんだ!? そういうヒネ方を! > >>>「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 >>>「台本読んでないのか、お前は。名乗らせろ」 >>> 男があきれた顔でどこかから出した台本を丸めて肩を叩きました。 >>台本・・・?じゃあ、これを芝居ですか!?(焦り) >芝居のようで、芝居じゃない(なんじゃそら) よく分かりません・・・(汗) > >>> アメリアは投げやりに言いました。 >>>「えー。あなたは誰ですかー。あー、そー。魔法使いさんですねー」 >>>「不機嫌極まりないな」 >>> 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >>>「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >>>「…………」 >>・・・・・・アメちゃん。グレてますね。 >グレてます。ちょっと気分はブルー通り越してブラックです。 ブラック・・・?通り越しすぎじゃないですか? > >>> 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― >>> がんっ! ごんっ! げんっ! >>>「あだっ!?」 >>> 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 >>お約束ですね。 >お約束。これがないとゼルアメはいけません。適度な邪魔♪ やっぱりこれがなくてはゼルアメじゃないですよ。(私的には) > >>>『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 >>一体どこから・・・・・・ >きっとどこかから(汗) どこからかですね。(笑) > >>>「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 >>> その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >>>「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >>>「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >>>「全然」 >>あーあ。今度はゼルガディスさんがグレちゃいましたよ・・・ >邪魔されて不機嫌極まりないです。 にゃるほど・・・・・ > >>> 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >>>「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 >>く、クラゲって、ガウリイさんですよね・・・・ >>こんな登場しかないんですね。 >>ねんねこさん、このごろガウリイさんの登場が少ないような・・・・ >ねんねこの話……そういえばがうりい出番全くないですね。いや……まあリナも少ないけど……ゼルとアメリア書くとリナとガウリイって脇役にならなきゃならないはずなんだけど、キャラが濃すぎて脇役になれない(汗)というわけで、出てこない。 私の話(赤の竜神)も、話をしているがすぐに寝るという習性(?)のせいで出番が相当少ないです。ゼロスさんも出るかどうかも謎(笑) > >>> 肩まで伸びたおかっぱの黒い髪、紫色の瞳。黒いタキシードに見を包んだ青年です。 >>> 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 >>裏で糸を引いたってことは、なにか細工でもしたんですか? >しました。多分。ほら、台本書き換えて、配役勝手に変えたりとか…… そ、それ、バレると思うんですけど・・・・・ > >>> ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >>>「どうぞ、綺麗なお姫様」 >>>「ありがとうございます」 >>> アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 >>> 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >>>「好きです。結婚してください」 >>>「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 >>・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!? >>ちょっといいですか!? >>なんで物が飛んでこないのですか!? >いろいろありまして。て言うか、一応台本の台詞ですって、これ。唯一物を投げそうな魔法使いさんは……なんか射程距離外なところで鐘鳴らしてますから。 そうなんですか・・・・ちょっとシンデレラを読んでみましょう(パラパラ) ・・・・・・その台詞って、一番最後ですけど・・・・・ > >>> 何はともあれ、ゼロス王子はアメリアが置いて行ったガラスの靴を拾い上げて、近くにいた城の兵士セイグラムに命令しました。 >>このお城って魔族しかいなかったりして・・・・ >女王様がゼラスさんで……王様誰っ!? グラウ様か、ガーブ様・・・? > >>>……でもこれ、ゼルアメって言えるのか……? >>>……………… >>>では、そーいうわけでねんねこでしたっ! (ダッシュで逃げに入るねんねこでした) >>あ〜・・・・ねんねこさんが逃げていきます。 >>今日か明日私もお芝居を書く予定だったんです。でも、どうしましょうか・・・・・・・ >問答無用で書いちゃってください。読みたいです。 じゃあ、とりあえず書くのストップさせちゃったのでまた書き始めます。だから、遅くなると思いますがご了承下さいな。 では、ゆかりでした。 |
4213 | Re:いきなりシンデレラ。 | みい E-mail | 9/4-21:28 |
記事番号4201へのコメント ねんねこさんは No.4201「いきなりシンデレラ。」で書きました。 > >ねんねこです。なんかいきなり書きたくなったので書きました。 >『禁断の宝石』が佳境に入り、ちょっと息抜き……のつもりが単なる馬鹿話。シンデレラのパロディにしたつもりなんですけど……書いてて気付いたのはシンデレラの物語をほとんど忘れてる、という(笑) ども&おはつっす!みいと申します! >まあ、細かいことは気にせず読んでください。 >では、どーぞ。 はいはい! > >『いきなりシンデレラ。』 > > 昔々あるところにアメリアというそれはもう可愛い娘がおりました。 あめりあだぁ〜♪ > 母親を早くに病気で亡くし、寂しがっているだろうとアメリアの父親フィリオネルは後妻を連れてきました。新しい母親ナーガは二人の娘を連れてアメリアのところにやってきました。 ナっっ!!!自分の子供を〜!!!フィルさんて…ぢつはろりこん。。。。6(^^;) >「今日からあなたの新しい母親になってあげるわ。感謝することね。それから、わたしのことはナーガお母様と呼びなさい」 > 六歳しか離れていないのに、『お母様』などと呼べるか、と内心で思いながらアメリアは静かに頷きました。 >「はい、グレイシア姉さん」 > ごすっ! いえっさ〜!姫さまナイッス!!!(ガッツ)ところで…。6歳離れてたんですか。 >「ナーガお母様、とお呼び。アメリア」 > アメリアの頭にエルボーを叩き込み、ナーガは言いました。 ああぁ!!! > その光景をしばし呆然と見ていたフィリオネルでしたが、近くでつまらなそうに立っていたナーガの連れ子二人をアメリアに紹介しました。 >「アメリア。こちらが長女のマルチナに次女のリナだ。仲良くするんじゃよ」 >「はい、父さん。 > よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 > その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 >「……あんたがあたしをどーいう目で見てるかよーく分かったわ。後で覚えておきなさいよ」 >「うあ」 > リナの凶悪な視線にアメリアは思わずうめきました。 ああ。。。ん?アメとナ−ガが6歳差。リナ18でアメ15、6。そーすっとナ−ガは…ほええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ!!! ナ−ガって一体!?????? > > > 何はともあれ、しばらく五人は普通に生活しました。 このメンツで…普通に生活できるかぁ〜!!!!!!!!!!(←逆切れ中) はぁ、はぁ、はぁ…。 > ……途中、次女の盗賊いぢめにつき合わされたり、夜中、継母と長女の高笑いにうなされもしましたが、まぁそれなりに幸せに暮らしました。 や、やっぱり。。。(先ほどは、逆切れしてしまってすみませんでした。) > ――父フィリオネルが亡くなるまでは。 えぇ!!!フィルさん亡くなっちゃったんですかぁ!?あ、あのフィルさんがぁ!? > フィリオネルが亡くなると、三人の女たちはアメリアを屋根裏部屋に押し込み、馬車馬のように働かせました。 > そうしてアメリアは近所の人達から灰かぶりの少女≪シンデレラ≫と呼ばれるようになりました。 あれ?たしかお義姉さん方から言われたのでは? > > >「あーら、御免遊ばせ。トマトジュースこぼしちゃったぁぁ」 > それはアメリアがナーガに言われて床掃除をしている時でした。 > コップ一杯のトマトジュースをアメリアに引っ掛けてマルチナは言いました。 > トマトジュースはアメリアはもちろん、彼女が拭き終わった床まできっちり汚してくれました。 > アメリアは無言でマルチナを見ました。 >「あら、なあに? その目は」 > 言われてアメリアは首を横に振りました。 >「いえ。そのコップに新しくトマトジュースを入れてきましょう。貸して下さい」 > 頭からトマトジュースまみれのアメリアが立ち上がり、マルチナからコップを受け取りました。 >「あぁぁら、悪いわね。おーっほほほほほっ!」 > さも当然のように言い放ち、マルチナは高笑いをし始め―― ジュースをマルチナに…? > ていっ! > 去り際のアメリアのさりげない足払いにマルチナはあっさりと引っかかり、すごい音を立てて床に尻餅をつきました。お気に入りの白いドレスのお尻の部分が自分でこぼしたトマトジュースが問答無用で染み渡っていきます。 > その時、すごい音に気付いて何事かとやってきたリナとナーガはマルチナのその姿を見て爆笑しました。 >「ひーひひひひひっ! 何してんのよ、あんた! サルみたいぃぃぃぃぃっ!」 >「ダサいわね。おーほほほほほほほっ!」 > なかなか好評のようでした。 そう来ましたか。 > > フィリオネルが死んでからこのようにアメリアは毎日ひどい仕打ちを受けました。 > ……時々それなりに報復はしましたが。 > アメリアにとって、毎日がとても辛いものでした。 > > > ある日のこと。屋敷に一通の手紙が届きました。それは、城で行われるダンスパーティーの招待状でした。 >「まあ、素敵っ!」 > マルチナは言いました。 > 彼女の目的は無論、城に住む王子です。 > 実はこのパーティーで王子は結婚相手を選ぶのです。もしかしたら、万が一多分絶対無いだろうけど王子様の目に適うかもしれません。 >「確かに玉の輿でお宝ざくざくかもね」 > リナも少し乗り気です。 > もちろん、リナの『お宝ざくざく』の言葉にすっかりナーガも乗り気になりました。 > どんなドレスを着ていくかなど三人の女たちが盛り上がる中、アメリアは茶碗を洗っていました。 >(お城の王子様かぁぁ……どんな人だろう……) > アメリアは見たことのない王子様に密かに憧れました。 ゼル?意表ついてゼロス(はあと)とか? > > そんなこんなでとうとうダンスパーティー当日の夜になりました。 > リナ。ナーガ、マルチナの三人はそれぞれドレスを着飾って色々な意味で目立つ格好をしていました。 > が、アメリアはいつもの服のままです。 >「いーこと、アメリア。ちゃんと部屋の掃除と茶碗洗い、やっておくのよ」 > そう。彼女は留守番です。『一緒に行きたい』と頼んではみましたが、出会った日のことを覚えていたのかリナが『絶対にダメ』と言い張ったのです。 >「分かりました。グレ……いえ、ナーガお母様」 > アメリアは頷きました。 > そして三人の女たちは色々な思惑を抱え、城へと出かけていきました。 > アメリアは三人を見送ると、家に入り窓を開け、外を見ました。ライトアップされたお城がとても綺麗です。 > アメリアはため息をつきました。 > いつまでもうじうじしてても仕方ありません。『うしっ!』と気合を入れてほうきを取り出すと、床を掃き始めました。 > と。 >「城に行きたくはないか?」 > 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 ぷっっっ!どわあっはっはっはぁ!!!アメナイス!この口調だとやっぱり…。 >「ヒネてるなぁ」 > 窓枠に座っていた男がぽつりと呟きました。 > アメリアはぎぎぎ、と首を動かし、半眼で睨みます。 >「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 成敗…。私はどうしてこんなにウレシイんだろう。。。(笑) >「台本読んでないのか、お前は。名乗らせろ」 > 男があきれた顔でどこかから出した台本を丸めて肩を叩きました。 > アメリアは投げやりに言いました。 >「えー。あなたは誰ですかー。あー、そー。魔法使いさんですねー」 >「不機嫌極まりないな」 > 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >「…………」 > ゼルガディスは自分の靴を見ると無言で靴を脱ぎました。靴を窓枠において、再度アメリアに尋ねました。 …………………………(ひたすら笑ってしゃべれない)はぁはぁ…。 にしても、えらく丁寧なのね。ゼル。 >「城に行きたくはないか?」 > ゼルガディスの言葉にアメリアは窓の外を見ました。綺麗にライトアップされた城の憧れのダンス・パーティー。 > 王子様がどんな人なのか興味もあります。 > 彼女はうつむきました。 >「……そりゃ行きたいですよ」 >「ならば行かせてあげましょう。が」 が!?(わくわくはあと) > ゼルガディスはアメリアを近くの壁に追い詰めて、逃がさないよう腕でブロックしました。 > 口の端を吊り上げて、アメリアの耳元で囁きます。 >「安くはない」 >「ゼ、ゼルガディスさんっ!? 台本と違いますっ!」 > 小声で言うアメリアの顔は真っ赤でした。ゼルガディスはさらりと言います。 >「人の期待をもろに裏切るような配役だったんだ。このくらいいいだろう?」 > 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― キャ−キャ−!!!(///) > がんっ! ごんっ! げんっ! >「あだっ!?」 ふにっ? > 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 さすがゼル。金だらいはともかく、トンカチで平然としてるなんて、すご〜い! >「??」 > どこから飛んできたのか分からず、ゼルガディスはきょろきょろとあたりを見回します。 >『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 おうぢさま&継母&きっとプロヂュ−サ− > 訝しがるゼルガディスの腕から何とか逃げ出したアメリアがゼルガディスに尋ねました。 >「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 > その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >「全然」 > 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 お、黄金竜ぅ!?ガウリィいいい(←くらげと書いて、ガウリィと読む。また、逆もしかり。) > アメリアは台本をぱたんと閉じました。 >「なんかかなり無茶な要求ですね……」 > > > 結局。 > 黄金竜は捕まえられませんでした。一応近所に住む黄金竜フィリアに頼みに行ったのですが、『冗談じゃありませんっ!』とあっさり殴られてしまいました。もう一匹の黄金竜ミルガズィアのところに至ってはアメリアが怖がって頼みに行きませんでした。 (笑) > 集まったのは、かぼちゃとくらげだけでした。くらげはリナがペットとして飼っていたものを拝借しました。かなり頭は悪いもののくらげにしては美形でした。リナはくらげをガウリイと名づけていました。 >「黄金竜の代わりにねずみを使おう」 > ゼルガディスが提案し、どこからか捕まえてきたねずみ二匹を取り出しました。 >「……最初からそれを出してくれればこんなに苦労することなかったんと違いますか?」 > ジト目で言われ、ゼルガディスはあっさり無視すると呪文を唱えました。 >「ビビデバビデブー」 >(しかもなんかうそ臭い魔法だし……) > アメリアの心の声と反して、魔法は素晴らしいものでした。 > かぼちゃは馬車に変わり、ねずみは馬に変わり、くらげは金髪の御者に変わりました。 > ゼルガディスはアメリアを見ます。 >「さて、あとはその服だが……」 >「魔法でドレスに変えて下さい。白いドレスが良いです」 >「白はダメだ、白は。白はウエディングドレスの定番色だからな。死んでも許さん。だいたい、ドレスは実はもう用意してある」 > ゼルガディスは窓の外からスーツケースを出しました。開けるとピンク色のドレスが入っています。 なんつー理屈…。それよりピンクも良くないのでは? >「サイズは合ってるはずだ。さっさと着てさっさと行ってさっさと帰って来い。魔法は十二時までしか効かないからな。あと一時間もないぞ」 >「どーでもいいですけど、何でわたしの服のサイズなんか知ってんですか?」 >「企業秘密だ」 一体どこの企業だ〜!!! > 実はとある親友から教えてもらったのですが、なぜ知っているのかと問い詰めてもただケタケタと笑うだけでした。どこから調べ上げたのかこっちが聞きたい位です。 > > > 確かにドレスはアメリアにぴったりでした。 > アメリアはゼルガディスから偽造した招待状を受け取ると馬車に乗り込み城へ急ぎました。馬車の中には何故かガラスの靴がおいてありました。アメリアはとりあえずそのガラスの靴を履いてみました。サイズがちょうどぴったりだったのでそのまま履く事にしました。 > 偽造された招待状のおかげでアメリアは城の中に入れました。 > 途中、三人の家族に会いましたが、向こうはアメリアだと気付きませんでした。 > 彼女はそれほど美しくなっていました。 > が、城のどこにも王子様の姿はなく、王子様が誰なのか興味を持っていたアメリアはがっかりして城の裏庭にやってきました。 > 裏庭に設置されてるベンチにはすでに先客がいました。 > 肩まで伸びたおかっぱの黒い髪、紫色の瞳。黒いタキシードに見を包んだ青年です。 あぁっっっ!こりは! > 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 > ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >「どうぞ、綺麗なお姫様」 >「ありがとうございます」 > アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 > 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >「好きです。結婚してください」 >「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 > アメリアが呆れた顔で言いました。ゼロス王子は首を横に振りました。 >「愛に時間など関係ありません」 >「あ、鳥肌。魔族でも鳥肌って立つんですねー」 >「……人の話聞いてください、アメリアさん」 >「あれ? わたし名前言いましたっけ?」 >「アメリアさぁぁぁん」 あはははははっははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!! > ゼロス王子はすごい形相でアメリアを見ました。ただでさえ少なく限られた時間。それが、どこかのエセ魔法使いのせいで更に短くなったのです。ゼロス王子の機嫌はちょっと悪いのは当然のことです。 > さすがのアメリアも黙って台本通り続けました。 >「……でも、わたしとあなたはつりあわないわ」 > 視線をはずすアメリアにゼロス王子はぶんぶんと首を横に振りました。 >「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 > 言いかけたときでした。 > ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… > 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 >「もうっ!?」 > ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。その上の鐘のところに人影が見えます。 >「んべ」 > 舌を出し、無意味にあっかんべーをしている白い貫頭衣を着た男の姿を見て、ゼロス王子は青筋を立てました。 >「ゼルガディスさんはぁぁぁぁっ! アメリアさん、あと五分ありますよっ!」 > アメリアに声をかけても返事はありませんでした。 > それもそのはずです。 > (嘘の)十二時の鐘がなり始めた時点でアメリアは片方がガラスの靴を脱ぎ捨て、ダッシュで城の外に走っていったからです。ドレスは魔法を使っていないので、本当は十二時を過ぎても大丈夫だということにアメリアは気がつかないようでした。 > 何はともあれ、ゼロス王子はアメリアが置いて行ったガラスの靴を拾い上げて、近くにいた城の兵士セイグラムに命令しました。 >「明日からこのガラスの靴がぴったり入る女の子を捜してきてくださいっ! ちなみに名前はアメリアさんですっ!」 > そして、更に付け加えて命令しました。 >「エセ魔法使いゼルガディスさんも捕まえてきてくださいっ! 彼はなぶり殺しの刑ですっ!」 なぶっっっ! > ゼロス王子は相当ご機嫌斜めのようでした。 > 当然、アメリアの家にも城の使いはやってきました。が、アメリアはリナによって部屋に閉じ込められてしまいました。 > 扉に耳をつけてアメリアは様子をうかがっていました。扉の向こうからは城の使いと継母と二人の姉の声がします。 >「じゃあ、まずはわたしからね」 >「ちょっとナーガ、あんたはどー見たってサイズが合わないでしょっ!? あたしが最初よっ! マルチナっ、あんたも退きなさいっ!」 > 声はリナのものでした。 >「リナさん……相変わらず自分勝手ですぅ」 > アメリアは苦笑いしました。 > しばらくしてから三人の女たちの怒声が家中に響き渡りました。 > どうやら城の使いにアメリアの事について尋ねられたようです。足音がだんだんアメリアがいる方へ近づいてきます。 > ドアが開きました。 > 城の使いは灰にまみれたアメリアに向かって尋ねました。 >「アメリアさんですね?」 > アメリアは静かに頷きました。 > 城の使いはガラスの靴をアメリアの足元に置きました。 >「履いてみてくださいませんか? この城下町でアメリアという名前はお嬢さんただ1人。ゼロス王子はアメリアという名前の娘を必死に探しておられます」 > アメリアは無言でガラスの靴を履きました。ちょうどぴったりです。当然でしょう。 > このガラスの靴は昨日の夜アメリアが履いていたものなのですから。 > 城の使いはアメリアに頼みました。 >「わたしと一緒に城へ行ってくださいますか? アメリアさん」 > アメリアは微笑みました。 >「ええ、喜んで」 ああう。私はゼロリナ、ゼルアメ推進派なんでィすが…。ゼロアメかぁ。 > > 一方。 > ゼロス王子の命令により、城下町で手配をかけられた魔法使いゼルガディスは、街を駆け回る衛兵たちの目をかいくぐりながら街を出ようとしていました。普通の人間の姿ではないゼルガディスは、街で生きていくには目立ちすぎます。 > ゼルガディスがやっと街から抜け出すことが出来たのは、昼を回ってからのことでした。 > 今ごろ、昨日の娘は王子と対面し、幸せな時を過ごしていることでしょう。 かわいそうに…。 > ゼルガディスは誰も通らない裏街道を歩きながら嘆息しました。 >「なんか損な役回りだな、魔法使いってぇのは」 >「何でですか?」 > 突然声がして、ゼルガディスはぎょっとして前を見ました。 > 立っていたのは、一人の少女です。肩で切りそろえられた黒髪、 まさかゼロスぅ!? 蒼い瞳。 > 間違いありません。昨日の少女アメリアです。 にゃぁ〜!!!!!ぜるあめにゃ〜!!!! > アメリアは白い法衣を着ていました。いつもの灰にまみれた服ではありません。 > ゼルガディスはアメリアを指差し、目を見開いていました。 >「なななななんでここに!? 今ごろ性悪王子と楽しく生活してるはずだろ?」 > アメリアはにっこりと笑いました。 >「一応ゼロス王子のところには行きましたけど、結婚の申し込み、断ってきちゃったんです」 >「台本と違うだろ!」 >「はい、違いますよ。これはわたしの意思です。 > だって、昨日の晩、わたしに幸せな時間をくれたのは、会話を交わしたゼロス王子じゃなくって、ドレスをくれたり、魔法を使ってくれたゼルガディスさんでしょう。わたしはわたしに幸せをくれる人と一緒に生きたいです」 > アメリアの言葉にゼルガディスは苦笑いしました。 > アメリアに近づくと、彼女の頭を軽くぽんぽん叩きました。 >「まずはどこに行くんですか?」 > アメリアの問いにゼルガディスは軽く微笑んで答えました。 >「お前が行きたいところだ」 > > > 昔々あるところにアメリアというそれはもう可愛い娘がおりました。 > 父親が死んで継母と二人の姉にいじめられ、近所からは灰かぶりの少女≪シンデレラ≫と呼ばれた彼女は、ある夜幸せをくれた魔法使いと恋に落ち―― > いつまでも魔法使いと幸せに暮らしたそうです。 > ≪終わり≫ にゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!! ゼルアメ落ちで良かったッス! > >……自分で読み返すと思い切り変な話ですな(死)。 >しかも意地悪な姉は三人だったよーな気が……まあ、気にしないで下さい。 >……でもこれ、ゼルアメって言えるのか……? 言えますよ〜う! >……………… >では、そーいうわけでねんねこでしたっ! (ダッシュで逃げに入るねんねこでした) 思いっきり笑わせて頂きました!(とちゅうで略させていただきましたが。) 感想になってませんが、さよならです! ではでは!!!! |
4224 | はじめまして〜! | ねんねこ E-mail | 9/6-14:31 |
記事番号4213へのコメント みいさんは No.4213「Re:いきなりシンデレラ。」で書きました。 >>ねんねこです。なんかいきなり書きたくなったので書きました。 >>『禁断の宝石』が佳境に入り、ちょっと息抜き……のつもりが単なる馬鹿話。シンデレラのパロディにしたつもりなんですけど……書いてて気付いたのはシンデレラの物語をほとんど忘れてる、という(笑) >ども&おはつっす!みいと申します! どうもねんねこと申します! なんかすごいハイテンションです! 良い感じです!(←つられてる) >> 昔々あるところにアメリアというそれはもう可愛い娘がおりました。 >あめりあだぁ〜♪ あめりあです(はぁと)ねんねこはアメリア大好きですから。 >> 母親を早くに病気で亡くし、寂しがっているだろうとアメリアの父親フィリオネルは後妻を連れてきました。新しい母親ナーガは二人の娘を連れてアメリアのところにやってきました。 >ナっっ!!!自分の子供を〜!!!フィルさんて…ぢつはろりこん。。。。6(^^;) ……い、いや。と、とりあえず自分の娘のためにってことに……! >>「今日からあなたの新しい母親になってあげるわ。感謝することね。それから、わたしのことはナーガお母様と呼びなさい」 >> 六歳しか離れていないのに、『お母様』などと呼べるか、と内心で思いながらアメリアは静かに頷きました。 >>「はい、グレイシア姉さん」 >> ごすっ! >いえっさ〜!姫さまナイッス!!!(ガッツ)ところで…。6歳離れてたんですか。 なんかそうらしいですね。リナとアメリアが1歳違い。んで、リナとナーガが5歳違いらしいですから。(エンサイクロペディア参照) >>「ナーガお母様、とお呼び。アメリア」 >> アメリアの頭にエルボーを叩き込み、ナーガは言いました。 >ああぁ!!! 素敵な姉妹だな。 >> その光景をしばし呆然と見ていたフィリオネルでしたが、近くでつまらなそうに立っていたナーガの連れ子二人をアメリアに紹介しました。 >>「アメリア。こちらが長女のマルチナに次女のリナだ。仲良くするんじゃよ」 >>「はい、父さん。 >> よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 >> その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >>「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >>「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 >>「……あんたがあたしをどーいう目で見てるかよーく分かったわ。後で覚えておきなさいよ」 >>「うあ」 >> リナの凶悪な視線にアメリアは思わずうめきました。 >ああ。。。ん?アメとナ−ガが6歳差。リナ18でアメ15、6。そーすっとナ−ガは…ほええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ!!! >ナ−ガって一体!?????? アメリアが15なので、ナーガは21……昔、ねんねこの友人がまんがキャラで二十歳過ぎたらおっさん・おばさんよっ!とか言ってたんですけど……(汗) >> 何はともあれ、しばらく五人は普通に生活しました。 >このメンツで…普通に生活できるかぁ〜!!!!!!!!!!(←逆切れ中) >はぁ、はぁ、はぁ…。 >> ……途中、次女の盗賊いぢめにつき合わされたり、夜中、継母と長女の高笑いにうなされもしましたが、まぁそれなりに幸せに暮らしました。 >や、やっぱり。。。(先ほどは、逆切れしてしまってすみませんでした。) 暮らせるわけありませんね。 >> ――父フィリオネルが亡くなるまでは。 >えぇ!!!フィルさん亡くなっちゃったんですかぁ!?あ、あのフィルさんがぁ!? いや、死ななきゃ話進まないって……きっと、物陰に隠れて『娘よぉぉぉ』とか言いながらアメリアを見てます。 >> フィリオネルが亡くなると、三人の女たちはアメリアを屋根裏部屋に押し込み、馬車馬のように働かせました。 >> そうしてアメリアは近所の人達から灰かぶりの少女≪シンデレラ≫と呼ばれるようになりました。 >あれ?たしかお義姉さん方から言われたのでは? いやぁぁぁぁっ! ツッコミいれないでぇぇぇっ! 本当はあんまりよくシンデレラの話覚えてないんですよぉぉぉぉ(涙) >>「あーら、御免遊ばせ。トマトジュースこぼしちゃったぁぁ」 >> それはアメリアがナーガに言われて床掃除をしている時でした。 >> コップ一杯のトマトジュースをアメリアに引っ掛けてマルチナは言いました。 >> トマトジュースはアメリアはもちろん、彼女が拭き終わった床まできっちり汚してくれました。 >> アメリアは無言でマルチナを見ました。 >>「あら、なあに? その目は」 >> 言われてアメリアは首を横に振りました。 >>「いえ。そのコップに新しくトマトジュースを入れてきましょう。貸して下さい」 >> 頭からトマトジュースまみれのアメリアが立ち上がり、マルチナからコップを受け取りました。 >>「あぁぁら、悪いわね。おーっほほほほほっ!」 >> さも当然のように言い放ち、マルチナは高笑いをし始め―― >ジュースをマルチナに…? アメリアとしても色々と思惑がありますんで…… >> ていっ! >> 去り際のアメリアのさりげない足払いにマルチナはあっさりと引っかかり、すごい音を立てて床に尻餅をつきました。お気に入りの白いドレスのお尻の部分が自分でこぼしたトマトジュースが問答無用で染み渡っていきます。 >> その時、すごい音に気付いて何事かとやってきたリナとナーガはマルチナのその姿を見て爆笑しました。 >>「ひーひひひひひっ! 何してんのよ、あんた! サルみたいぃぃぃぃぃっ!」 >>「ダサいわね。おーほほほほほほほっ!」 >> なかなか好評のようでした。 >そう来ましたか。 そう来ました。アメリア、結構ひどいです。 >> ある日のこと。屋敷に一通の手紙が届きました。それは、城で行われるダンスパーティーの招待状でした。 >>「まあ、素敵っ!」 >> マルチナは言いました。 >> 彼女の目的は無論、城に住む王子です。 >> 実はこのパーティーで王子は結婚相手を選ぶのです。もしかしたら、万が一多分絶対無いだろうけど王子様の目に適うかもしれません。 >>「確かに玉の輿でお宝ざくざくかもね」 >> リナも少し乗り気です。 >> もちろん、リナの『お宝ざくざく』の言葉にすっかりナーガも乗り気になりました。 >> どんなドレスを着ていくかなど三人の女たちが盛り上がる中、アメリアは茶碗を洗っていました。 >>(お城の王子様かぁぁ……どんな人だろう……) >> アメリアは見たことのない王子様に密かに憧れました。 >ゼル?意表ついてゼロス(はあと)とか? ははは、それはひ・み・つ(とか言って最後まで読めば分かるって、ねんねこ) >> そんなこんなでとうとうダンスパーティー当日の夜になりました。 >> リナ。ナーガ、マルチナの三人はそれぞれドレスを着飾って色々な意味で目立つ格好をしていました。 >> が、アメリアはいつもの服のままです。 >>「いーこと、アメリア。ちゃんと部屋の掃除と茶碗洗い、やっておくのよ」 >> そう。彼女は留守番です。『一緒に行きたい』と頼んではみましたが、出会った日のことを覚えていたのかリナが『絶対にダメ』と言い張ったのです。 >>「分かりました。グレ……いえ、ナーガお母様」 >> アメリアは頷きました。 >> そして三人の女たちは色々な思惑を抱え、城へと出かけていきました。 >> アメリアは三人を見送ると、家に入り窓を開け、外を見ました。ライトアップされたお城がとても綺麗です。 >> アメリアはため息をつきました。 >> いつまでもうじうじしてても仕方ありません。『うしっ!』と気合を入れてほうきを取り出すと、床を掃き始めました。 >> と。 >>「城に行きたくはないか?」 >> 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >>「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 >ぷっっっ!どわあっはっはっはぁ!!!アメナイス!この口調だとやっぱり…。 アメリア、ゼルはでっかいゴミなのか!?(笑) >>「ヒネてるなぁ」 >> 窓枠に座っていた男がぽつりと呟きました。 >> アメリアはぎぎぎ、と首を動かし、半眼で睨みます。 >>「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 >成敗…。私はどうしてこんなにウレシイんだろう。。。(笑) ははははは(笑) >>「台本読んでないのか、お前は。名乗らせろ」 >> 男があきれた顔でどこかから出した台本を丸めて肩を叩きました。 >> アメリアは投げやりに言いました。 >>「えー。あなたは誰ですかー。あー、そー。魔法使いさんですねー」 >>「不機嫌極まりないな」 >> 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >>「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >>「…………」 >> ゼルガディスは自分の靴を見ると無言で靴を脱ぎました。靴を窓枠において、再度アメリアに尋ねました。 >…………………………(ひたすら笑ってしゃべれない)はぁはぁ…。 >にしても、えらく丁寧なのね。ゼル。 ゼルって意外と几帳面な部分ありますからね。 >>「城に行きたくはないか?」 >> ゼルガディスの言葉にアメリアは窓の外を見ました。綺麗にライトアップされた城の憧れのダンス・パーティー。 >> 王子様がどんな人なのか興味もあります。 >> 彼女はうつむきました。 >>「……そりゃ行きたいですよ」 >>「ならば行かせてあげましょう。が」 >が!?(わくわくはあと) >> ゼルガディスはアメリアを近くの壁に追い詰めて、逃がさないよう腕でブロックしました。 >> 口の端を吊り上げて、アメリアの耳元で囁きます。 >>「安くはない」 >>「ゼ、ゼルガディスさんっ!? 台本と違いますっ!」 >> 小声で言うアメリアの顔は真っ赤でした。ゼルガディスはさらりと言います。 >>「人の期待をもろに裏切るような配役だったんだ。このくらいいいだろう?」 >> 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― >キャ−キャ−!!!(///) なんかゼル今日はやけに積極的っ! 結局失敗に終わるんだけど…… >> がんっ! ごんっ! げんっ! >>「あだっ!?」 >ふにっ? >> 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 >さすがゼル。金だらいはともかく、トンカチで平然としてるなんて、すご〜い! 一応ロック・ゴーレムのキメラですしね。 >>「??」 >> どこから飛んできたのか分からず、ゼルガディスはきょろきょろとあたりを見回します。 >>『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 >おうぢさま&継母&きっとプロヂュ−サ− >> 訝しがるゼルガディスの腕から何とか逃げ出したアメリアがゼルガディスに尋ねました。 >>「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 >> その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >>「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >>「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >>「全然」 >> 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >>「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 >お、黄金竜ぅ!?ガウリィいいい(←くらげと書いて、ガウリィと読む。また、逆もしかり。) ガウリイのことに関してはねんねこも同意見です。 >> アメリアは台本をぱたんと閉じました。 >>「なんかかなり無茶な要求ですね……」 >> >> >> 結局。 >> 黄金竜は捕まえられませんでした。一応近所に住む黄金竜フィリアに頼みに行ったのですが、『冗談じゃありませんっ!』とあっさり殴られてしまいました。もう一匹の黄金竜ミルガズィアのところに至ってはアメリアが怖がって頼みに行きませんでした。 >(笑) 下手にミルガズィアさんのところに言ったら、寒すぎるギャグ攻撃を食らいそうです。 >> 集まったのは、かぼちゃとくらげだけでした。くらげはリナがペットとして飼っていたものを拝借しました。かなり頭は悪いもののくらげにしては美形でした。リナはくらげをガウリイと名づけていました。 >>「黄金竜の代わりにねずみを使おう」 >> ゼルガディスが提案し、どこからか捕まえてきたねずみ二匹を取り出しました。 >>「……最初からそれを出してくれればこんなに苦労することなかったんと違いますか?」 >> ジト目で言われ、ゼルガディスはあっさり無視すると呪文を唱えました。 >>「ビビデバビデブー」 >>(しかもなんかうそ臭い魔法だし……) >> アメリアの心の声と反して、魔法は素晴らしいものでした。 >> かぼちゃは馬車に変わり、ねずみは馬に変わり、くらげは金髪の御者に変わりました。 >> ゼルガディスはアメリアを見ます。 >>「さて、あとはその服だが……」 >>「魔法でドレスに変えて下さい。白いドレスが良いです」 >>「白はダメだ、白は。白はウエディングドレスの定番色だからな。死んでも許さん。だいたい、ドレスは実はもう用意してある」 >> ゼルガディスは窓の外からスーツケースを出しました。開けるとピンク色のドレスが入っています。 >なんつー理屈…。それよりピンクも良くないのでは? ゼルなりの妥協。『俺ってば優しいなぁ』とか思ってるかもしれない。 >>「サイズは合ってるはずだ。さっさと着てさっさと行ってさっさと帰って来い。魔法は十二時までしか効かないからな。あと一時間もないぞ」 >>「どーでもいいですけど、何でわたしの服のサイズなんか知ってんですか?」 >>「企業秘密だ」 >一体どこの企業だ〜!!! 実は、ねんねこが書いてる別のシリーズで、教えた犯人が出てます。ちなみにオリジナル・キャラクターで情報集めが趣味です。暇があったら読んでみて下さい(とさりげなく宣伝) >> 実はとある親友から教えてもらったのですが、なぜ知っているのかと問い詰めてもただケタケタと笑うだけでした。どこから調べ上げたのかこっちが聞きたい位です。 >> >> >> 確かにドレスはアメリアにぴったりでした。 >> アメリアはゼルガディスから偽造した招待状を受け取ると馬車に乗り込み城へ急ぎました。馬車の中には何故かガラスの靴がおいてありました。アメリアはとりあえずそのガラスの靴を履いてみました。サイズがちょうどぴったりだったのでそのまま履く事にしました。 >> 偽造された招待状のおかげでアメリアは城の中に入れました。 >> 途中、三人の家族に会いましたが、向こうはアメリアだと気付きませんでした。 >> 彼女はそれほど美しくなっていました。 >> が、城のどこにも王子様の姿はなく、王子様が誰なのか興味を持っていたアメリアはがっかりして城の裏庭にやってきました。 >> 裏庭に設置されてるベンチにはすでに先客がいました。 >> 肩まで伸びたおかっぱの黒い髪、紫色の瞳。黒いタキシードに見を包んだ青年です。 >あぁっっっ!こりは! そう! あの人ですっ! 人じゃないけどっ! >> 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 >> ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >>「どうぞ、綺麗なお姫様」 >>「ありがとうございます」 >> アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 >> 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >>「好きです。結婚してください」 >>「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 >> アメリアが呆れた顔で言いました。ゼロス王子は首を横に振りました。 >>「愛に時間など関係ありません」 >>「あ、鳥肌。魔族でも鳥肌って立つんですねー」 >>「……人の話聞いてください、アメリアさん」 >>「あれ? わたし名前言いましたっけ?」 >>「アメリアさぁぁぁん」 >あはははははっははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!! アメリア、冷たいなー、ゼロスに。 >> ゼロス王子はすごい形相でアメリアを見ました。ただでさえ少なく限られた時間。それが、どこかのエセ魔法使いのせいで更に短くなったのです。ゼロス王子の機嫌はちょっと悪いのは当然のことです。 >> さすがのアメリアも黙って台本通り続けました。 >>「……でも、わたしとあなたはつりあわないわ」 >> 視線をはずすアメリアにゼロス王子はぶんぶんと首を横に振りました。 >>「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 >> 言いかけたときでした。 >> ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… >> 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 >>「もうっ!?」 >> ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。その上の鐘のところに人影が見えます。 >>「んべ」 >> 舌を出し、無意味にあっかんべーをしている白い貫頭衣を着た男の姿を見て、ゼロス王子は青筋を立てました。 >>「ゼルガディスさんはぁぁぁぁっ! アメリアさん、あと五分ありますよっ!」 >> アメリアに声をかけても返事はありませんでした。 >> それもそのはずです。 >> (嘘の)十二時の鐘がなり始めた時点でアメリアは片方がガラスの靴を脱ぎ捨て、ダッシュで城の外に走っていったからです。ドレスは魔法を使っていないので、本当は十二時を過ぎても大丈夫だということにアメリアは気がつかないようでした。 >> 何はともあれ、ゼロス王子はアメリアが置いて行ったガラスの靴を拾い上げて、近くにいた城の兵士セイグラムに命令しました。 >>「明日からこのガラスの靴がぴったり入る女の子を捜してきてくださいっ! ちなみに名前はアメリアさんですっ!」 >> そして、更に付け加えて命令しました。 >>「エセ魔法使いゼルガディスさんも捕まえてきてくださいっ! 彼はなぶり殺しの刑ですっ!」 >なぶっっっ! なぶり殺しはやめろ。ゼロス。 >> ゼロス王子は相当ご機嫌斜めのようでした。 > >> 当然、アメリアの家にも城の使いはやってきました。が、アメリアはリナによって部屋に閉じ込められてしまいました。 >> 扉に耳をつけてアメリアは様子をうかがっていました。扉の向こうからは城の使いと継母と二人の姉の声がします。 >>「じゃあ、まずはわたしからね」 >>「ちょっとナーガ、あんたはどー見たってサイズが合わないでしょっ!? あたしが最初よっ! マルチナっ、あんたも退きなさいっ!」 >> 声はリナのものでした。 >>「リナさん……相変わらず自分勝手ですぅ」 >> アメリアは苦笑いしました。 >> しばらくしてから三人の女たちの怒声が家中に響き渡りました。 >> どうやら城の使いにアメリアの事について尋ねられたようです。足音がだんだんアメリアがいる方へ近づいてきます。 >> ドアが開きました。 >> 城の使いは灰にまみれたアメリアに向かって尋ねました。 >>「アメリアさんですね?」 >> アメリアは静かに頷きました。 >> 城の使いはガラスの靴をアメリアの足元に置きました。 >>「履いてみてくださいませんか? この城下町でアメリアという名前はお嬢さんただ1人。ゼロス王子はアメリアという名前の娘を必死に探しておられます」 >> アメリアは無言でガラスの靴を履きました。ちょうどぴったりです。当然でしょう。 >> このガラスの靴は昨日の夜アメリアが履いていたものなのですから。 >> 城の使いはアメリアに頼みました。 >>「わたしと一緒に城へ行ってくださいますか? アメリアさん」 >> アメリアは微笑みました。 >>「ええ、喜んで」 >ああう。私はゼロリナ、ゼルアメ推進派なんでィすが…。ゼロアメかぁ。 うう……ねんねこはゼルとアメリアとゼロスが絡んでいれば(ただしゼロゼルあんどゼルゼロは却下)どれでも好きなんですが……基本的にはゼルアメ←ゼロスですね。ゼルアメが多いです。 >> 一方。 >> ゼロス王子の命令により、城下町で手配をかけられた魔法使いゼルガディスは、街を駆け回る衛兵たちの目をかいくぐりながら街を出ようとしていました。普通の人間の姿ではないゼルガディスは、街で生きていくには目立ちすぎます。 >> ゼルガディスがやっと街から抜け出すことが出来たのは、昼を回ってからのことでした。 >> 今ごろ、昨日の娘は王子と対面し、幸せな時を過ごしていることでしょう。 >かわいそうに…。 >> ゼルガディスは誰も通らない裏街道を歩きながら嘆息しました。 >>「なんか損な役回りだな、魔法使いってぇのは」 >>「何でですか?」 >> 突然声がして、ゼルガディスはぎょっとして前を見ました。 >> 立っていたのは、一人の少女です。肩で切りそろえられた黒髪、 >まさかゼロスぅ!? >蒼い瞳。 >> 間違いありません。昨日の少女アメリアです。 >にゃぁ〜!!!!!ぜるあめにゃ〜!!!! ゼルアメです(はぁと) >> アメリアは白い法衣を着ていました。いつもの灰にまみれた服ではありません。 >> ゼルガディスはアメリアを指差し、目を見開いていました。 >>「なななななんでここに!? 今ごろ性悪王子と楽しく生活してるはずだろ?」 >> アメリアはにっこりと笑いました。 >>「一応ゼロス王子のところには行きましたけど、結婚の申し込み、断ってきちゃったんです」 >>「台本と違うだろ!」 >>「はい、違いますよ。これはわたしの意思です。 >> だって、昨日の晩、わたしに幸せな時間をくれたのは、会話を交わしたゼロス王子じゃなくって、ドレスをくれたり、魔法を使ってくれたゼルガディスさんでしょう。わたしはわたしに幸せをくれる人と一緒に生きたいです」 >> アメリアの言葉にゼルガディスは苦笑いしました。 >> アメリアに近づくと、彼女の頭を軽くぽんぽん叩きました。 >>「まずはどこに行くんですか?」 >> アメリアの問いにゼルガディスは軽く微笑んで答えました。 >>「お前が行きたいところだ」 >> >> >> 昔々あるところにアメリアというそれはもう可愛い娘がおりました。 >> 父親が死んで継母と二人の姉にいじめられ、近所からは灰かぶりの少女≪シンデレラ≫と呼ばれた彼女は、ある夜幸せをくれた魔法使いと恋に落ち―― >> いつまでも魔法使いと幸せに暮らしたそうです。 >> ≪終わり≫ >にゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!! >ゼルアメ落ちで良かったッス! 完全なるゼロアメはねんねこには書けません。ならゼルアメだったら完全に書けるのかと言われれば……………(死) >>……自分で読み返すと思い切り変な話ですな(死)。 >>しかも意地悪な姉は三人だったよーな気が……まあ、気にしないで下さい。 >>……でもこれ、ゼルアメって言えるのか……? >言えますよ〜う! ありがとうございますぅぅぅぅぅぅっ! >>では、そーいうわけでねんねこでしたっ! (ダッシュで逃げに入るねんねこでした) >思いっきり笑わせて頂きました!(とちゅうで略させていただきましたが。) >感想になってませんが、さよならです! >ではでは!!!! 感想ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね(はぁと) ねんねこでした。 |
4219 | いまさらですが・・・ | 笹森 明日香 E-mail | 9/5-22:59 |
記事番号4201へのコメント こんにちは。今更だとは思いますが、感想です。 ねんねこさんは No.4201「いきなりシンデレラ。」で書きました。 > 母親を早くに病気で亡くし、寂しがっているだろうとアメリアの父親フィリオネルは後妻を連れてきました。新しい母親ナーガは二人の娘を連れてアメリアのところにやってきました。 なにやってんですか。フィルさん。クラヴィス君を見習って結婚は生涯一度きりに・・・って、それじゃぁ話が進みませんね。 >「はい、父さん。 > よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 > その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 ”女王様”よりましですよ。 >「あーら、御免遊ばせ。トマトジュースこぼしちゃったぁぁ」 > それはアメリアがナーガに言われて床掃除をしている時でした。 > コップ一杯のトマトジュースをアメリアに引っ掛けてマルチナは言いました。 > トマトジュースはアメリアはもちろん、彼女が拭き終わった床まできっちり汚してくれました。 > アメリアは無言でマルチナを見ました。 >「あら、なあに? その目は」 > 言われてアメリアは首を横に振りました。 >「いえ。そのコップに新しくトマトジュースを入れてきましょう。貸して下さい」 > 頭からトマトジュースまみれのアメリアが立ち上がり、マルチナからコップを受け取りました。 >「あぁぁら、悪いわね。おーっほほほほほっ!」 > さも当然のように言い放ち、マルチナは高笑いをし始め―― 高笑いするキャラが一家に二人・・・変な噂のありそうな家ですね。 > ていっ! > 去り際のアメリアのさりげない足払いにマルチナはあっさりと引っかかり、すごい音を立てて床に尻餅をつきました。お気に入りの白いドレスのお尻の部分が自分でこぼしたトマトジュースが問答無用で染み渡っていきます。 > その時、すごい音に気付いて何事かとやってきたリナとナーガはマルチナのその姿を見て爆笑しました。 >「ひーひひひひひっ! 何してんのよ、あんた! サルみたいぃぃぃぃぃっ!」 >「ダサいわね。おーほほほほほほほっ!」 > なかなか好評のようでした。 ふつうならここでシンデレラを攻めるんでしょうけど・・・。 > フィリオネルが死んでからこのようにアメリアは毎日ひどい仕打ちを受けました。 > ……時々それなりに報復はしましたが。 > アメリアにとって、毎日がとても辛いものでした。 たくましいシンデレラですね。 > 実はこのパーティーで王子は結婚相手を選ぶのです。もしかしたら、万が一多分絶対無いだろうけど王子様の目に適うかもしれません。 そこまで書くんですね。 > そんなこんなでとうとうダンスパーティー当日の夜になりました。 > リナ。ナーガ、マルチナの三人はそれぞれドレスを着飾って色々な意味で目立つ格好をしていました。 ”それぞれのドレス”ですものねぇ。 >「城に行きたくはないか?」 > 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 >「ヒネてるなぁ」 > 窓枠に座っていた男がぽつりと呟きました。 > アメリアはぎぎぎ、と首を動かし、半眼で睨みます。 >「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 ゼロスを想像したんですけど。 > 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >「…………」 > ゼルガディスは自分の靴を見ると無言で靴を脱ぎました。靴を窓枠において、再度アメリアに尋ねました。 尻に敷かれてますよ。 >「安くはない」 >「ゼ、ゼルガディスさんっ!? 台本と違いますっ!」 > 小声で言うアメリアの顔は真っ赤でした。ゼルガディスはさらりと言います。 >「人の期待をもろに裏切るような配役だったんだ。このくらいいいだろう?」 > 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― わぁ!積極的! > がんっ! ごんっ! げんっ! >「あだっ!?」 > 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 >「??」 > どこから飛んできたのか分からず、ゼルガディスはきょろきょろとあたりを見回します。 >『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 最初の一人はいつこれを仕掛けたのでしょうね。 > 訝しがるゼルガディスの腕から何とか逃げ出したアメリアがゼルガディスに尋ねました。 >「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 > その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >「全然」 ゼルガディス。「機嫌が悪い」なんてアメリアのこと攻められませんよ。 > 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 黄金竜?”でっかいトカゲ”じゃなくて? > アメリアは台本をぱたんと閉じました。 >「なんかかなり無茶な要求ですね……」 誰が台本を書いたんですか。 >「サイズは合ってるはずだ。さっさと着てさっさと行ってさっさと帰って来い。魔法は十二時までしか効かないからな。あと一時間もないぞ」 >「どーでもいいですけど、何でわたしの服のサイズなんか知ってんですか?」 >「企業秘密だ」 片手にメジャーを持って夜這いかけたとか。 > 実はとある親友から教えてもらったのですが、なぜ知っているのかと問い詰めてもただケタケタと笑うだけでした。どこから調べ上げたのかこっちが聞きたい位です。 こ・・こんな所に”友情出演”している。(笑) > アメリアはゼルガディスから偽造した招待状を受け取ると馬車に乗り込み城へ急ぎました。 なんか、得意そうですね。こういうこと。 > 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 二人ともいったい何を。 > ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >「どうぞ、綺麗なお姫様」 >「ありがとうございます」 > アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 > 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >「好きです。結婚してください」 >「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 一目惚れですよ。 > アメリアが呆れた顔で言いました。ゼロス王子は首を横に振りました。 >「愛に時間など関係ありません」 >「あ、鳥肌。魔族でも鳥肌って立つんですねー」 >「……人の話聞いてください、アメリアさん」 なんかテンション低いですよ。アメリア。 > ゼロス王子はすごい形相でアメリアを見ました。ただでさえ少なく限られた時間。それが、どこかのエセ魔法使いのせいで更に短くなったのです。ゼロス王子の機嫌はちょっと悪いのは当然のことです。 > さすがのアメリアも黙って台本通り続けました。 >「……でも、わたしとあなたはつりあわないわ」 > 視線をはずすアメリアにゼロス王子はぶんぶんと首を横に振りました。 >「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 > 言いかけたときでした。 本気ですね。 > ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… > 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 >「もうっ!?」 > ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。 予想は付いていたんじゃないですか。 その上の鐘のところに人影が見えます。 >「んべ」 > 舌を出し、無意味にあっかんべーをしている白い貫頭衣を着た男の姿を見て、ゼロス王子は青筋を立てました。 >「ゼルガディスさんはぁぁぁぁっ! アメリアさん、あと五分ありますよっ!」 なんか台本の存在が無意味なものに・・・。 >「明日からこのガラスの靴がぴったり入る女の子を捜してきてくださいっ! ちなみに名前はアメリアさんですっ!」 変だと思いなさいよ。兵士さん。 > そして、更に付け加えて命令しました。 >「エセ魔法使いゼルガディスさんも捕まえてきてくださいっ! 彼はなぶり殺しの刑ですっ!」 > ゼロス王子は相当ご機嫌斜めのようでした。 職権乱用だ〜 >「なななななんでここに!? 今ごろ性悪王子と楽しく生活してるはずだろ?」 性悪王子と一緒で楽しいんですか? > アメリアはにっこりと笑いました。 >「一応ゼロス王子のところには行きましたけど、結婚の申し込み、断ってきちゃったんです」 >「台本と違うだろ!」 >「はい、違いますよ。これはわたしの意思です。 > だって、昨日の晩、わたしに幸せな時間をくれたのは、会話を交わしたゼロス王子じゃなくって、ドレスをくれたり、魔法を使ってくれたゼルガディスさんでしょう。わたしはわたしに幸せをくれる人と一緒に生きたいです」 > アメリアの言葉にゼルガディスは苦笑いしました。 > アメリアに近づくと、彼女の頭を軽くぽんぽん叩きました。 >「まずはどこに行くんですか?」 > アメリアの問いにゼルガディスは軽く微笑んで答えました。 >「お前が行きたいところだ」 めでたし、めでたし、になりましたね。 |
4223 | 全然そんなことありませんって。 | ねんねこ E-mail | 9/6-14:29 |
記事番号4219へのコメント 笹森 明日香さんは No.4219「いまさらですが・・・」で書きました。 > >こんにちは。今更だとは思いますが、感想です。 いえいえ、感想書いてくださってありがとうございます(ぺこり) >> 母親を早くに病気で亡くし、寂しがっているだろうとアメリアの父親フィリオネルは後妻を連れてきました。新しい母親ナーガは二人の娘を連れてアメリアのところにやってきました。 >なにやってんですか。フィルさん。クラヴィス君を見習って結婚は生涯一度きりに・・・って、それじゃぁ話が進みませんね。 確かに話、進みませんね(笑) >>「はい、父さん。 >> よろしくお願いします。マルチナ姉さん、リナお姉様」 >> その言葉にリナはアメリアを部屋の隅っこに連れて行きました。小声で言います。 >>「何であたしには『お姉様』なわけ!?」 >>「だってだってリナさん相手に『姉さん』なんて怖くて軽々しく呼べませんよ」 >”女王様”よりましですよ。 と言うか、そんな呼び方したら、アメリア殺されています。 >>「あーら、御免遊ばせ。トマトジュースこぼしちゃったぁぁ」 >> それはアメリアがナーガに言われて床掃除をしている時でした。 >> コップ一杯のトマトジュースをアメリアに引っ掛けてマルチナは言いました。 >> トマトジュースはアメリアはもちろん、彼女が拭き終わった床まできっちり汚してくれました。 >> アメリアは無言でマルチナを見ました。 >>「あら、なあに? その目は」 >> 言われてアメリアは首を横に振りました。 >>「いえ。そのコップに新しくトマトジュースを入れてきましょう。貸して下さい」 >> 頭からトマトジュースまみれのアメリアが立ち上がり、マルチナからコップを受け取りました。 >>「あぁぁら、悪いわね。おーっほほほほほっ!」 >> さも当然のように言い放ち、マルチナは高笑いをし始め―― >高笑いするキャラが一家に二人・・・変な噂のありそうな家ですね。 ありまくりでしょう。しかも高笑いする女2人だけじゃないし…… >> ていっ! >> 去り際のアメリアのさりげない足払いにマルチナはあっさりと引っかかり、すごい音を立てて床に尻餅をつきました。お気に入りの白いドレスのお尻の部分が自分でこぼしたトマトジュースが問答無用で染み渡っていきます。 >> その時、すごい音に気付いて何事かとやってきたリナとナーガはマルチナのその姿を見て爆笑しました。 >>「ひーひひひひひっ! 何してんのよ、あんた! サルみたいぃぃぃぃぃっ!」 >>「ダサいわね。おーほほほほほほほっ!」 >> なかなか好評のようでした。 >ふつうならここでシンデレラを攻めるんでしょうけど・・・。 普通の話じゃありませんからね。とりあえず、グレイシアお姉さんはアメリアに弱いですから、あまり怒ったりは……(とか言いつつ、しょっぱなでエルボー叩き込んでたな……) >> フィリオネルが死んでからこのようにアメリアは毎日ひどい仕打ちを受けました。 >> ……時々それなりに報復はしましたが。 >> アメリアにとって、毎日がとても辛いものでした。 >たくましいシンデレラですね。 たくましくないシンデレラはダメです。(断言) >> 実はこのパーティーで王子は結婚相手を選ぶのです。もしかしたら、万が一多分絶対無いだろうけど王子様の目に適うかもしれません。 >そこまで書くんですね。 そこまで書きます。 >> そんなこんなでとうとうダンスパーティー当日の夜になりました。 >> リナ。ナーガ、マルチナの三人はそれぞれドレスを着飾って色々な意味で目立つ格好をしていました。 >”それぞれのドレス”ですものねぇ。 ナーガとマルチナはいつもの服ぐらいすごいでしょうね。リナは案外まともなのを着てるかも。ほら、胸があまり目立たないような…… >>「城に行きたくはないか?」 >> 声が聞こえてきました。が、アメリアはほうきで床を掃いたまま呟きます。 >>「あー、昨日も掃除したのに今日はこんなにゴミがあるー。なんか窓のところにでっかいゴミがあるしー」 >>「ヒネてるなぁ」 >> 窓枠に座っていた男がぽつりと呟きました。 >> アメリアはぎぎぎ、と首を動かし、半眼で睨みます。 >>「何しに来たんですか? それ以上家に入れば、家宅侵入罪で天に代わって成敗しますよ」 >ゼロスを想像したんですけど。 ゼルが王子だったらありきたりでつまらないじゃないですか!(なんかゼルがかわいそーだな、おい) >> 窓枠から降り、魔法使いゼルガディスは家の中にづかづか入りこみました。アメリアはじろりと睨みます。 >>「土足で入らないで下さい。折角今日リナさんに言われて床掃除したばっかりなのに」 >>「…………」 >> ゼルガディスは自分の靴を見ると無言で靴を脱ぎました。靴を窓枠において、再度アメリアに尋ねました。 >尻に敷かれてますよ。 尻に敷かれてこそゼルです。惚れた女にゃ弱い、というやつですね。 >>「安くはない」 >>「ゼ、ゼルガディスさんっ!? 台本と違いますっ!」 >> 小声で言うアメリアの顔は真っ赤でした。ゼルガディスはさらりと言います。 >>「人の期待をもろに裏切るような配役だったんだ。このくらいいいだろう?」 >> 言って、彼女の顔に自分の顔を近づけ―― >わぁ!積極的! ちょっとゼルも不機嫌ですからね。なんといっても配役が…… >> がんっ! ごんっ! げんっ! >>「あだっ!?」 >> 突然ゼルガディスの脳天に直撃したのはとんかちとやかんと金だらいでした。 >>「??」 >> どこから飛んできたのか分からず、ゼルガディスはきょろきょろとあたりを見回します。 >>『僕のアメリアさんに何すんですか!?』『わたしの可愛い妹に手を出さないでよっ!』『色恋沙汰一切禁止よっ! ゼル!』と、そんな声がどこからか聞こえてきました。 >最初の一人はいつこれを仕掛けたのでしょうね。 ちゃんと準備していた。ツーショットシーンですからね。いつでも妨害できるようにと。準備万端です。 >> 訝しがるゼルガディスの腕から何とか逃げ出したアメリアがゼルガディスに尋ねました。 >>「そ、それで魔法使いさん。わたしは何をもってくれば良いんですか?」 >> その問いにやや憮然としながらゼルガディスは答えました。 >>「今ので忘れた。多分かぼちゃ」 >>「……ゼルガディスさんやる気あります?」 >>「全然」 >ゼルガディス。「機嫌が悪い」なんてアメリアのこと攻められませんよ。 確かに言えませんね。 >> 即答され、アメリアは無言で台本を取り出しました。ページを開き、読み始めます。 >>「えーとなになに……かぼちゃ一つ。黄金竜二匹、くらげ一匹……」 >黄金竜?”でっかいトカゲ”じゃなくて? 一応竜です。いくらなんでもミルガズィアさんにケンカは売れません。 >> アメリアは台本をぱたんと閉じました。 >>「なんかかなり無茶な要求ですね……」 >誰が台本を書いたんですか。 明日香さんも知ってるあの人です(笑)強いて言えば、エセ神官ですか。ゼルのことからかって遊んでます。 >>「サイズは合ってるはずだ。さっさと着てさっさと行ってさっさと帰って来い。魔法は十二時までしか効かないからな。あと一時間もないぞ」 >>「どーでもいいですけど、何でわたしの服のサイズなんか知ってんですか?」 >>「企業秘密だ」 >片手にメジャーを持って夜這いかけたとか。 実は『禁断の宝石』でアメリアが口走った『変な情報』って、これのことだったりして(笑) >> 実はとある親友から教えてもらったのですが、なぜ知っているのかと問い詰めてもただケタケタと笑うだけでした。どこから調べ上げたのかこっちが聞きたい位です。 >こ・・こんな所に”友情出演”している。(笑) 友情出演(笑)なんかこの頃彼がしっかりねんねこの中のスレイヤーズに入っちゃってるんですけど……(汗) >> アメリアはゼルガディスから偽造した招待状を受け取ると馬車に乗り込み城へ急ぎました。 >なんか、得意そうですね。こういうこと。 得意中の得意です。 >> 今回裏で糸を引いてゼルガディスを蹴落とし、王子役を勝ち取ったゼロスでした。 >二人ともいったい何を。 台本書いた人に裏取引した、とか。出来ていた台本の配役を書き換えた、とか。とにかくいろいろやりそうです。 >> ゼロス王子はアメリアに気付いて、隣の席を勧めました。 >>「どうぞ、綺麗なお姫様」 >>「ありがとうございます」 >> アメリアはにっこり笑って腰をおろした。 > >> 座ると同時にゼロス王子はアメリアの手を取りました。 >>「好きです。結婚してください」 >>「たった一言『席どーぞ』って言っただけの1分の間でっ!?」 >一目惚れですよ。 いや……ほんとはいろいろな話があった後で、この台詞だったんですけどね。どこぞのエセ魔法使いさんが、一生懸命時間を潰してくれたせいで、時間なくなっちゃったという……こーいう所で復讐してる(笑) >> アメリアが呆れた顔で言いました。ゼロス王子は首を横に振りました。 >>「愛に時間など関係ありません」 >>「あ、鳥肌。魔族でも鳥肌って立つんですねー」 >>「……人の話聞いてください、アメリアさん」 >なんかテンション低いですよ。アメリア。 低いです。完全なるゼルアメですからね、今回。 >> ゼロス王子はすごい形相でアメリアを見ました。ただでさえ少なく限られた時間。それが、どこかのエセ魔法使いのせいで更に短くなったのです。ゼロス王子の機嫌はちょっと悪いのは当然のことです。 >> さすがのアメリアも黙って台本通り続けました。 >>「……でも、わたしとあなたはつりあわないわ」 >> 視線をはずすアメリアにゼロス王子はぶんぶんと首を横に振りました。 >>「そんなことはありません。僕はあなたじゃないと――」 >> 言いかけたときでした。 >本気ですね。 本気です。ゼロス、一番の演技です。 >> ごーん、ごーん、ごーん、ごーん…… >> 十二時の時を知らせる鐘がなり始めました。 >>「もうっ!?」 >> ゼロス王子が驚いて、どこからか出した双眼鏡で時計台を見ます。時計は十二時五分前を指していました。 >予想は付いていたんじゃないですか。 もしやまさかっ!? って感じですか? そーかもしれない(笑) >その上の鐘のところに人影が見えます。 >>「んべ」 >> 舌を出し、無意味にあっかんべーをしている白い貫頭衣を着た男の姿を見て、ゼロス王子は青筋を立てました。 >>「ゼルガディスさんはぁぁぁぁっ! アメリアさん、あと五分ありますよっ!」 >なんか台本の存在が無意味なものに・・・。 このメンツが決められたことを守るわけないじゃないですか! >>「明日からこのガラスの靴がぴったり入る女の子を捜してきてくださいっ! ちなみに名前はアメリアさんですっ!」 >変だと思いなさいよ。兵士さん。 セイグラムなのでダメです。上司の命令には忠実です。 >> そして、更に付け加えて命令しました。 >>「エセ魔法使いゼルガディスさんも捕まえてきてくださいっ! 彼はなぶり殺しの刑ですっ!」 >> ゼロス王子は相当ご機嫌斜めのようでした。 >職権乱用だ〜 職権乱用もいいところですが、まあ、邪魔されたので当たり前といえば当たり前ですね。 >>「なななななんでここに!? 今ごろ性悪王子と楽しく生活してるはずだろ?」 >性悪王子と一緒で楽しいんですか? 台本に『楽しく』と書いてあったからですね。 >> アメリアはにっこりと笑いました。 >>「一応ゼロス王子のところには行きましたけど、結婚の申し込み、断ってきちゃったんです」 >>「台本と違うだろ!」 >>「はい、違いますよ。これはわたしの意思です。 >> だって、昨日の晩、わたしに幸せな時間をくれたのは、会話を交わしたゼロス王子じゃなくって、ドレスをくれたり、魔法を使ってくれたゼルガディスさんでしょう。わたしはわたしに幸せをくれる人と一緒に生きたいです」 >> アメリアの言葉にゼルガディスは苦笑いしました。 >> アメリアに近づくと、彼女の頭を軽くぽんぽん叩きました。 >>「まずはどこに行くんですか?」 >> アメリアの問いにゼルガディスは軽く微笑んで答えました。 >>「お前が行きたいところだ」 >めでたし、めでたし、になりましたね。 なりました。その後、台本書いた人がやってきて……ってそんなことしたら、ゼル怒り狂いそーです。 では。ねんねこでした。 |