◆−おばあちゃんは大魔道士!! 5−R.オーナーシェフ(9/4-16:47)No.4209
 ┣おばあちゃんは大魔道士!! 6−R.オーナーシェフ(9/5-16:59)No.4216
 ┃┗Re:おばあちゃんは大魔道士!! 6−みすず(9/5-20:03)No.4217
 ┃ ┗Re:おばあちゃんは大魔道士!! 6−R.オーナーシェフ(9/6-13:29)No.4222
 ┗おばあちゃんは大魔道士!! 7−R.オーナーシェフ(9/6-16:51)No.4227
  ┗Re:おばあちゃんは大魔道士!! 7−みすず(9/6-18:58)No.4229
   ┗Re:おばあちゃんは大魔道士!! 7−R.オーナーシェフ(9/7-13:37)No.4234


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4209おばあちゃんは大魔道士!! 5R.オーナーシェフ 9/4-16:47


ほ、本当はツリー一つで終らせるわけだったんだけどなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
千恵風味さん。レスありがとう。返事する前に過去におっこっちゃってごめんなさい。
そして、みすずさん、千恵風味さん。大変遅くなりました。

*****************************************

西へ傾いた月の明かりがかすかにさしこむゼフィーリアの森。一寸先は闇が支配する。
まちがいなくこの木なのだ。夕方、家まで近道しようとしたこのあたし、インバース三姉妹の次女たるレイナが
わけわからん幻覚を見せられた場所は。
「異常ね。あまりにも静かすぎる。」
「そうね。生き物の気配がゼロだもんね。」
ミーナ姉ちゃんがいった。
「姉ちゃん、本当なのね?この、おばあちゃんたちのあいあいがさの彫られた木が雷にうたれて倒れたはずだってのは!?」
「はて・・・。」
「ね、姉ちゃん・・・・・・」
「冗談よ。間違いないわ。そりゃあ、おじいちゃんに似て記憶力弱いけど。小さい頃、かすかに記憶してる。確か、
おばあちゃんの姉ちゃん、ルナ・インバースが亡くなった、少し後。確か、そのルナばあちゃん、
すいーなんとかって・・・・・。」
すいーなんとか!?・・・・・・・・・・・・まさか!?
「赤の・・」
「赤の竜神の騎士(スイーフィードナイト)。」
『ナナ!?』
いきなりの妹の発言にあたしたちは驚いた。
「いや、なんとなく、頭の片隅でそんな言葉が・・。」
『そ、そう・・。』
ナナは昔からたまにこういうことがある。異常にばか力だし。
にしても・・・うちって、すっげー血筋なんだ・・・。

さて、この状況なんとかせねば。
じつはあたしはおばあちゃんにまつわる詳しい話は聞かされてないのだ。世間一般で
『リジェンド・オブ・デモンスレイヤーズ』
として伝わっているおおざっぱなストーリー以上のことは知らない。
だが、そのかわり魔道士協会では世界の成り立ちを普通よりつっこんで勉強した。神・魔・人間・・・。世界が球体
だってのがおばあちゃんの発見だといわれたときゃマジでびびった。そしてまた、これに似た話をあたしは聞いている。
ちょっと実験!
あたしはそこらへんの枯れ枝を拾う。ブーメランの要領で、あさっての方向に、
「いよっと。」
空中を回転しながら枯れ枝はやがて、その先の木に・・・

スッ

『へ!?』
姉ちゃんとナナがハモった。
「よし!ちょっと行ってくる。」
『ナナ!』
ちっこいくせにすっげーはやさできぃぃぃぃぃぃぃぃんと駆け出した。やはり木々をすりぬけ・・・・・・・
「うわっわっ、あぶない!」
「ん?」
後ろの声に振り向いた瞬間!

どん

「いったーっ!!なによ・・って?ナナ!?」
向こうに走ったら反対側から出て来た。こ、こりは・・・間違いない。
「なんなのよ?」
姉ちゃんが聞いた。がかまわずあたしは呪文をはなつ。あいあいがさの木に向かって。
「こういうことよ!エルメキアランス!!」
光が木に命中した。瞬間!
見ていた視界、木を中心とした空間がゆがむ。それがあたしのところへ伸びて来ているのがわかった気がした。

深い闇の中、みたことある光景がうかぶ。
ベッドに横たわるおじいちゃん。そばで、涙目で必死に呼びかけるおばあちゃん。
ものごころついたときから、あたしは気がつくといつもおじいちゃんに甘えていた。だれよりも優しくしてくれた。
それがあたりまえだった。だが、ある日突然おじいちゃんが何もしゃべらなくなった。
その時、あたしは実感がなく、どういうことなのかわかったのは少し後だった。
「何同じ物みせてんのよ。なんなのよ。これ・・・。」
「おまえの記憶じゃないか。聞くまでもないだろ?」
映像が消える。声は後ろからした。
やがてひとりの男が現れる。長い金髪の美形。腰には長剣。年齢は20くらいといったところか。
この姿を直接知っているわけではない。だが、あたしは直感的に分かった。
「おじいちゃん・・・・・・・。」
「ああそうさ。おまえの・・」
「うそ!うそよ!!違うもん!!魔族が化けてんだもん!!」
「はっはっは。そうだ。魔族だ。さて、その魔族の俺がガウリイ・ガブリエフの姿をしているのは何故でしょう?わかるかな?
おじょうちゃん。」
「何故って・・・?・・まさか・・・」
「俺を倒したらガウリイの魂はどうなるかな。その前に倒せるかどうか。」
「うそよ!そんなこと・・・。」
「じゃあ倒せばいい。デモンスレイヤーのごとく。」


****************************************************
次回、うまくいけば多分最終回。できるだけ早くするようにします。

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4216おばあちゃんは大魔道士!! 6R.オーナーシェフ 9/5-16:59
記事番号4209へのコメント

「レイナ!レイナァァァァァァァッ!!!」
まただ!!あの時と同じ。夕方、森に迷い込んだ時。最初は殴ればなおったが、二回目のレイウィングかけた時
に空中で気を失った時はどうしようと思った。おばあちゃんがいなかったらヤバかったかもしれない。
「レイナお姉ちゃん、どうしたの?」
ナナが聞いた。かまわずあたしは呼びかけを続けた。
「起きろおおおおおおおおおっ!!」
おし!!しゃあない!!
精神集中。ゆっくりと呼吸を整え、
「ええい!!おきんかあああああい!!!」
べしばしがきごぎゃどぎゃぐちべし

「っはあ、はあ、はあ。ぴくりともしねえでやんの。」
落ち着いて表情を見てみた。迷っているというか・・、なにかつらそうな・・。まるで重い運命を背負い戦いに赴く戦士。
ふと気が付くと、ナナが「木」をじっと見つめていた。ちょっと目の焦点さだまってないような?
「ナナ?」
「ハオウシンカン・・・・。」
「はあ!?」
「レイナお姉ちゃん危ない!!食べられちゃう!!」
「食べられちゃう!?この『木』に!?
・・・・・・・・・魔族・・・・なのか?これが?
騎士団の士官学校へ入る前、このへんはあたしもしょっちゅう遊んだ。木の実もいっぱいあるし。それになにより
おじいちゃんから教えられた剣術と、譲り受けた剣をためすのにちょうどよかったのだ。
ここは・・・・・レッサー、ブラスデーモン、低級霊等の異常発生地帯。純魔族(だと後でレイナに教えられた。どんなやつか
忘れちゃったけど・・)も何匹か倒した。だが、こういう経験はない。
やってみるか。
あたしは腰の長剣をゆっくりと抜いた。斬妖剣(ブラスト・ソード)。今ではまたの名を『ガウリイ・ガブリエフの剣』
「はあっ!!」

あっさりと。何の手応えもなかった。普通に木を斬るよりも。
こんなものか・・・・・・・・・・・・・・・・・?

刹那
何か。  聞こえた。 
瞬間!!かつて黄金竜が書いたという紋様が輝きをはなつ!!


****************************************************
ごめんなさい。最終回にならなかった・・。次回は多分・・・。



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4217Re:おばあちゃんは大魔道士!! 6みすず 9/5-20:03
記事番号4216へのコメント

再びカキコです〜

>ここは・・・・・レッサー、ブラスデーモン、低級霊等の異常発生地帯。純魔族(だと後でレイナに教えられた。どんなやつか
>忘れちゃったけど・・)も何匹か倒した。だが、こういう経験はない。
こんなとこで遊ばないように。

>あたしは腰の長剣をゆっくりと抜いた。斬妖剣(ブラスト・ソード)。今ではまたの名を『ガウリイ・ガブリエフの剣』
あははは。『ガウリイ・ガブリエフの剣』ですか、ナイスです。

>瞬間!!かつて黄金竜が書いたという紋様が輝きをはなつ!!
切れ味鈍らすやつですね。

次回作待ってま〜す。

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4222Re:おばあちゃんは大魔道士!! 6R.オーナーシェフ 9/6-13:29
記事番号4217へのコメント

>切れ味鈍らすやつですね。
そう。でそれが輝きはなって切れ味がよけい押さえられ・・・・・・・・・・・・・・たら困るううううううううううううううううっ!!
力を発揮するときも反応するんじゃないか、という勝手な解釈です。このシーンは注目!!

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4227おばあちゃんは大魔道士!! 7R.オーナーシェフ 9/6-16:51
記事番号4209へのコメント

本当に、おじいちゃんの魂がどうにかなってしまうのか!?
その前にあたしは倒せるのか?この姿に攻撃できるか?
今、あたしの目の前にいる、その姿は、かつての“光の剣の勇者”ガウリイ・ガブリエフ。
「・・・・卑怯・・・・・よ。卑怯すぎる・・。」
「だから魔族なのさ。さあ、俺を倒すがいい。それがおまえの助かる唯一の方法だ。祖父の魂を大事にするのなら、
おまえは魔族たる俺の糧となるだけ。食らい尽くされ、短い一生を終える。」
「うそよ!!絶対に!!だいたい、あたしのおじいちゃんはあんたなんかにどうにかされるほど弱くないもん!!
それになんであたしにつきまとうわけ!?はやくこんなとこから出してよ!!」
「お前を選んだ理由はな、一番『美味そう』だったからだ。来ないのならこちらから行くぞ!」
そういって腰から剣を抜いた。
「光よ!」
暗闇の空間の中、突然強烈な光が輝き出す!強烈な、危険な感じのする光。
「・・・・光の剣?」
あたしは急ぎ呪文を唱えた。
「ほう。やる気になったか。」
かまわず、呪文を発動する!
「いでよ!我が盟友!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・え!?どうして!?召喚したはずの鳩が!?」
空間には変化なし。何も起こらなかった。
「・・・! はっはっは。そういうことか。さすがだ。デモンスレイヤーの孫よ。いいカンしている。だがハズレだ。それでは
ここは影響ない。外の方の結界は破られたかもしれんがな。逃がしはせぬ!!」
「いいえ!来るわよ!あたしがやらなくても。絶対に。ミーナ姉ちゃんとナナは。それにおばあちゃんだって!
なんてたって、あたしのおばあちゃんは大魔道士!!」
「ちっ!気に入らぬな。人間!勝手にほざけばいいさ。もういい。直接食らい尽くしてやる!」
あたしの目の前まで進んだそれは、ゆっくりと剣を振りかぶった。一瞬不敵な笑みを浮かべる。
「はあっ!!」
「くっ!」
一瞬目をつぶってしまった。だが・・・・・・・・・・・・・。
あたしはゆっくりと目をあけた。そこにあたしに背を向けてたっていた姿は、
マントにショルダーガード!!おばあちゃんのものと同じ!!年齢16,7くらい。黒いバンダナに、髪の色は・・、
栗色ではなく黄金!!!!
「お、お、お、おばあちゃん?」
「ええ。そうよ。なんとかまにあったわ。」
「そ、そんな・・まさか・・!?」
おじいちゃんの姿をした魔族が焦りの色をだした。
まわりの暗黒の空間に悲鳴を上げさせ、金色のオーラにつつまれたおばあちゃんは夜よりも深き闇の刃で『光の剣』をうけとめていた。
「はっ!」
一瞬気合い。そして次の瞬間、闇の刃は光を斬り飛ばしていた。
「ぐおああああっ」
魔族が突き放される。
少女の姿のおばあちゃんがあたしのほうにふりかえった。
「そろそろかな。助けてくれるわ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何も考えなかった。あたしの意思の自然に赴くまま、紋様の輝きの命ずるまま。ただまっすぐに剣を突き刺した。
「えやああああああああああっ!!!!!」
かつて雷にうたれ焼き尽くされた跡の黒い根元。そのさらに下まで。深々と突き刺した。教えられた通りに気合いを込めて。
一瞬の間。やがてそれは、聞いたこともない悲鳴を上げた。
キィィィィォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・
「・・お姉ちゃん?レイナお姉ちゃん!!」
「ナナ?」
「起きたよ!!レイナ姉ちゃん起きたよ!!」
「レイナ!?レイナ!!」
「・・・・うーん・・・むにゃ・・・っつー!頭痛い!」
「大丈夫!?」
「うん。なんとかね。ふふ。やっぱし来てくれた。」
「は?」
「ううん、こっちのこと。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
刹那。
あたしの上半身を支えるミーナ姉ちゃんのすぐ後ろ。
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!
すさまじい土埃をあげて、そいつは現れた。どす黒い、木の根っこのようなのがからまりあったような。
「今度はお望み通り、倒してやるわ!」
「なめるなよ!人間!!」
黒い枝を動かし、虚空から長剣を呼び寄せた
瞬間!消える
「レイナ姉ちゃん!!後ろ!!」
キーン
間一髪、ミーナ姉ちゃんが剣でうけとめた。ギリギリとかみあい、そして、間合いを取る。
あたしは急ぎ呪文を唱え・・・、姉ちゃんが構えていた剣をおろした。
理由はすぐに分かった。
突如。魔族の後ろから、白い手袋をしたきゃしゃな手が、力強く、がしっと魔族の首に当たる部分をつかんだ。
金色の輝きを放ちながら。
木々が、草が、小動物が。水。空気。空間そのものが。それに恐れを抱き、ひれふしているかのようだった。
「なめてんのはあんたのほうよ。死にぞこないの魔族が。」
そのままひょいっと、上空にたかく放り上げる。そして、美少女天才魔道士リナ・インバースがこのあたしにさけぶ!!
「さあレイナ、おばあちゃんにみせてみて。あいつにぶちかましてやんなさい。」
「うん!!」

   黄昏よりも暗きもの
   血の流れよりも赤きもの
   時の流れにうずもれし
   偉大な汝の名において
   我、闇に誓わん
   我が前に立ちふさがりし
   すべての愚かなるものに
   我と汝が力もて
   等しく滅びを与えんことを

「ドラグスレイイイイイイイイイイイイイイイイイイブ!!!!」
上空に放り上げられた魔族に赤い光が収束する。やがてそれ自身が大爆発を起こした。
ズウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン
夜空が、真昼のように光りにてらされた。


かつて、このゼフィーリアに高位魔族、覇王神官が襲来したことがあった。だがそいつはミもフタもなく、あっさりと倒された。
おばあちゃんの姉ちゃん、赤の竜神の騎士ルナ・インバースによって。だが、追いつめたところでとどめを刺す前に
アストラルに逃げられてしまったという。しかし、その魔族はもうほとんど動ける状態ではなかった。『滅び』はしなかったものの
『死んだ』のだ。しかし、魔族は長い年月がたてば復活する。そうならないようにスイーフィードナイトは『死んだ』魔族を、
アストラルサイドでつなぎ止めて封印した。らぶらぶぅっ!!な、正の感情のたっぷりこもった樹齢の長い大木を拠点とし、
自らのもつ、『神の欠片』の干渉力によって。しかし、スイーフィードナイトも人間だからやがて死ぬ。『神の欠片』とともに
別の人間へすぐに転生するとは言え干渉力は一時的に弱まる。そのすきをついて、死にぞこないの魔族は雷を呼び寄せ
正の感情を嫌い大木を破壊した。
  やがて、おじいちゃんが亡くなった。慕われていた者の死によってまわりに負の感情が膨れ上がる。それを吸収し、
その刺激によって魔族は自らの復活のために、異常に負の感情を求めるようになったという。それが、おばあちゃんが
説明したあの魔族の正体。そこへたまたま、心の奥底でおじいちゃんの死のショックを引きずっていたあたしが
通りかかり、魔族を刺激してしまったというわけだ。


「ねえ、レイナ。」
「はい?」
「あの時、あたしがいなかったらどうしてた?」
「あたしは・・・・、あたしは・・・・たとえニセモノでもやっぱおじいちゃんの姿は攻撃できない。やられるつもりもない。
ひたすら、逃げるかな。ひとりじゃないし。」
「そう・・。でも、もし、あの状況で相手を倒すしか方法がなくなったら?」
「それは・・・・・・・・・」
「ま、分からなくて当然ね。人間だし。あたしもわからない。」
「おばあちゃんも?」
「うん。あたしはそれでいいと思う。これから何度も難題がふりかかってくるだろうけど、その時になってから、自分らしく、
思う通りにやればいい。さてと、あたし、ちょっとまたお墓まで行ってくるね。先に家へ帰りなさい。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
正直言ってあせった。この深い森の中、しかもあたしの孫たちは外から見えない魔族の結界の中。場所さえ分かれば
なんとかなるが、外からは普通の風景しか見えない。分かるわけがなかった。だが、あたしは孫たちを見つけることが
できたのだ。何かにみちびかれて。それはまたミーナに魔族の場所を教え、剣を通じて力を貸した。
・・・・と、なると・・、答えは一つ!!
共に旅をし、戦い、そして一生愛し続けた彼の墓の前。あたしは呪文を唱えた。老いによってさすがにハリがなくなった
肌、細胞一つ一つが魔力の集中とともに活性化し、見た目一時的に若返る・・・・。

光と闇が生まれては消え、常に揺らぎ続ける混沌とした空間。
少し胸がドキドキするのが分かった。何十年たってもこの感覚は変わらない。
「死んでからもしっかり保護者してるなんて。さっすが、ガウリイらしいわね。」
空間から生まれた光が人の形をとった。やがてなつかしい姿をみせる。
「あっれー?やっぱリナにはわかっちゃうか。」
「あったりまえよ!!いつまでも転生せずになにやってんのよ!?自分自身にケリをつけて前へ進もうと思ってもこれじゃあ・・・」
ほおにあたたかいものがつたわるのが分かった。
ガウリイの手があたしのほおをぬぐう。
「そっか・・。わるかったな。いやな、ほら!あの、なんてったっけ?きまぐれなパツキンの姉ちゃん!」
「まさか!ロ、ロード・・・」
「そ。その姉ちゃんがな。しばらくそのままいろって。それからな。年に一度、こうして会わせてくれるってさ。七月七日に。」
「ほ、ほんと!?」
「ああ、理由は分からないが本当だ。」
やがて、ガウリイはあたしを抱き寄せて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌朝、起きてからおばあちゃんはにっこにこしながらお茶を飲んでいた。お父さんに、
「まったく、この年で朝帰りか?」
とか冗談言われながら。
しばらくたって、おばあちゃんは、事件がおきたらしいセイルーンのグレイシア女王に力を貸して欲しいと頼まれ
また旅に出た。
あたしもあんなふうになれるかな。多分楽な道ではない。でもきっとエキサイティングな人生だろう。
よし!決めた!!“色の称号”もらったらあたしも冒険のたびに出る!!
なんてったてあたしはリナ・インバースの孫。
あたしのおばあちゃんは大魔道士!!


おばあちゃんは大魔道士!!  おしまい


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4229Re:おばあちゃんは大魔道士!! 7みすず 9/6-18:58
記事番号4227へのコメント

またまたやってきました〜

>「いでよ!我が盟友!」
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>「・・え!?どうして!?召喚したはずの鳩が!?」
リナがセイルーンで使った方法ですね。っていうか鳩が盟友?


>マントにショルダーガード!!おばあちゃんのものと同じ!!年齢16,7くらい。黒いバンダナに、髪の色は・・、
>栗色ではなく黄金!!!!
まっまさか、ギガスレイブを・・・

>「今度はお望み通り、倒してやるわ!」
>「なめるなよ!人間!!」
L様モードのリナに逆らうなよ・・・。瞑王も滅んだのに。

>「死んでからもしっかり保護者してるなんて。さっすが、ガウリイらしいわね。」
偉いぞガウリイ!

>「そっか・・。わるかったな。いやな、ほら!あの、なんてったっけ?きまぐれなパツキンの姉ちゃん!」
>「まさか!ロ、ロード・・・」
>「そ。その姉ちゃんがな。しばらくそのままいろって。それからな。年に一度、こうして会わせてくれるってさ。七月七日に。」
>「ほ、ほんと!?」
>「ああ、理由は分からないが本当だ。」
きっと七夕だからでしょう。さすが気まぐれ大魔王。

と〜ってもよかったです。これからもがんばってくださいね。

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4234Re:おばあちゃんは大魔道士!! 7R.オーナーシェフ 9/7-13:37
記事番号4229へのコメント

>>「いでよ!我が盟友!」
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>「・・え!?どうして!?召喚したはずの鳩が!?」
>リナがセイルーンで使った方法ですね。っていうか鳩が盟友?
・・・・(汗)。ちょっち、呪文がうる覚えでした。確か、こんなんだったような気がして・・。アニメで
言ってなかったかな?ちゃんと確認すれば良かった。竜破斬も「紅きもの」が「赤きもの」だったりしてるし・・。

>>マントにショルダーガード!!おばあちゃんのものと同じ!!年齢16,7くらい。黒いバンダナに、髪の色は・・、
>>栗色ではなく黄金!!!!
>まっまさか、ギガスレイブを・・・
ギガスレっつーか、混沌の力っつーか・・・。これならなんでもありかなあ、なんて・・。結界だろうが、アストラルだろうが、
一切関係なさそうだし・・。外から見えない、レイナを精神から食い尽くそうとしているところへ強引に入り込んだ
わけです。

>>「今度はお望み通り、倒してやるわ!」
>>「なめるなよ!人間!!」
>L様モードのリナに逆らうなよ・・・。瞑王も滅んだのに。
分からんでしょうな。「死んでる」のに、無理やり不完全に復活し混乱している(元)神官には。

>>「死んでからもしっかり保護者してるなんて。さっすが、ガウリイらしいわね。」
>偉いぞガウリイ!
「そりゃあ、保護者だから。」なんちゃって。
多分、ずっと、かたっぱしから精神食らい尽くそうとしているのを必死に阻止してたんじゃないかなと思います。
あれがガウリイの姿知ってるのはたぶんそのへんが理由かな。

>>「そっか・・。わるかったな。いやな、ほら!あの、なんてったっけ?きまぐれなパツキンの姉ちゃん!」
>>「まさか!ロ、ロード・・・」
>>「そ。その姉ちゃんがな。しばらくそのままいろって。それからな。年に一度、こうして会わせてくれるってさ。七月七日に。」
>>「ほ、ほんと!?」
>>「ああ、理由は分からないが本当だ。」
>きっと七夕だからでしょう。さすが気まぐれ大魔王。
ええっと・・・・・・・・・・・、確か今・・・・・・・、9月・・・・・。本当はもっと前に投稿するはずだったんだけどなあ。
ま、いっか。季節外れに「今年の年賀状は・・」なんてしょっちゅうやってるし。

>と〜ってもよかったです。これからもがんばってくださいね。
どうもありがとうございました。