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4251レッツ盗賊いぢめ1かみや はるか E-mail URL9/11-00:06


こんにちは!
2度目の投稿作品になります。
またまた長い・・だけど、今回はカップリングなしの
ギャグでいきます。

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路銀がつきた。

「おい、お前等命がほしけりゃ有り金全部出しな!」
ざっと15人くらいだろうか。わらわらわらわらとそいつらは私達の前に現れた。
これで、本日3度目・・。
私達にケンカ(?)を売る、こういう命しらずのバカなやつらはどこにでもいるらしい。

「ジャンケン、ポン!」
「はい、じゃガウリイに決定!」
「え〜、俺かよ」
「ガウリイさんがんばって下さいね」
「う”う”・・なんで俺がこんなこと・・。」

いつものように、お決まりのさぶいセリフをはいて、(こいつらはこういうセリフしか言えないのだろうか?)
目の前につっ立っていらっしゃる盗賊達を尻目にあたしと、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス
の4人は、ことあることか、いきなりジャンケンをしていた。

「なんだ、なんだお前等。いきなりジャンケンなんかして。」
「お前さん一人で俺達を倒そうっていうのか?へへへ・・」
わけのわからない盗賊たちは、一人前に出てきたガウリイの実力をしりもせず
余裕をかましている。
「しっかりやんなさいよ。」
「ガウリイさんファイトです!」
「う”う”・・」
「あきらめろ。」
後ろでちゃかす3人。完全に遊んでいる。
「はぁ〜。じゃ、行くぞ。・・えーっと・・・・う〜んと、何だっけ、アメリア?」
「天呼ぶ、地呼ぶ、人が呼ぶ!」
「て・・天呼ぶ、地呼ぶ、人が呼ぶ・・」
「ガウリイ、声小さいわよ?」
「んなこと言ったって・・・・。助けてくれよゼル。」
「知らん」
「世にある悪を滅するために、天にかわって・・」
「世にある悪を滅するために、天にかわってこのガウリイ=ガブリエフが・・」

路銀かせぎ=盗賊いぢめ、は世の中のつね。
人間さけて通れない選択肢ではある。
全員了解のもとこういうことをやっていたりするのだが。
そもそもである。だからといってなんでこんなことをしているかという原因は、
かなりささいなことであったのは違いない。

話は、本日2回目の盗賊いぢめにさかのぼる・・。

「むっ、いたわね盗賊!」
アメリアは一人で思い立つと近くにある手ごろな木を探し、上りはじめている。「へへへ・・命がほしけりゃとっとと出すもん出すんだな」
お決まりの月並みなセリフ。そしてこっちも・・・
ーはぁ〜。
アメリアをのぞく3人のため息がはもる。
「そこまでよ、悪人たち!このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの名において・・」
「ディル=ブランド!!!」
ドガーン
アメリアのセリフを遮って放った私の魔法の一発で、ことは片付いたように見えた。
私はすばやく盗賊達のふところから財布をぬき、お金を巻き上げる。
「さっ、行きましょ」
「おう。」
てくてくてくてく・・・
アメリアの抗議の声が聞えてくる。

「ちょ・・ちょっと待って下さいよ!」
誰も待たない。

「とう!」
べちゃ。
誰も振りかえらない。

てくてくてくてく・・・
「ひどい・・ひどすぎる・・」

「人生、自分の思い通りにならないことってあるのよ。」
「そうだぞ、アメリア。そういうことを知るっていうのも大切だよな。」
「いいじゃないか。片付いたんだから・・」
「よかないです!あの場合は、私のセリフを聞いてもらって」
「一度目の時さんざん聞いた」
「盗賊達にです!」
気を取り直し、アメリアは続ける。
「それで高いところから、とう!という掛け声とともにかっこよく」
「こける」(リ)
「落ちる」 (ゼ)
「頭ぶつける」(ガ)
「着地するです!」
・・・・・。
「だからね、アメリア。あんたがやると決まんないのよ。」
「決まるも何も、私がセリフ言いおわる前にリナさんが魔法使かったんじゃないですか!
決まったらかっこいいじゃないですかっ!」
「決まらない(キッパリ)。だいたいあんたいつもそうじゃない。今日1度めのときもそうだったし。
毎回毎回あんたって子は」
ケンカになりそうな2人を見かねて、まぁまぁとガウリイが横から口を挟む。
「だけど、あのセリフは長いだろ。何言ってんだか分かんないぞ」
「ガウリイさんはいいんです!」
アメリアをフォローしてやるつもりはないのか。さらに話をややこしくするガウリイ。
「盗賊なんて、あんな雑魚いちいち相手にするなよ。」
「それは違うわよゼル」
ゼルの冷めたセリフに私から反論。
「盗賊いぢめは正当なの。ちゃんと付合ってあげないといけないのよ」
「おい」
ガウリイは無視。
「だから私はね、単にアメリアがびしっ!と決めないのが気にくわないって
言ってるのよ。」
「なんじゃそりゃ」
「ちょこちょこっと、バッカねぇ〜、あんた達。ってあいつらを軽くバカにしたあっと
圧倒的な力の差ってやつでぶっ飛ばしゃすむことなのよ。」
「でも私のポリシーが・・」
「木から飛び落ちて顔面から着地することがか?」
「ありゃ、見てるこっちも痛そうだもんな」
「というわけで、アメリアは盗賊いぢめ全面禁止。」
何が”というわけ”なのかよくわからない気もするがそんな細かい所は
誰もつっこまない。
「そうだよな、盗賊いぢめは・・」
「あとは、私にまかせなさい。」
「結局お前がやるんかい!」
「ひ・・ひどいですぅ〜。リナさん最初からそれが目的で」
「リナらしいというかなんというか」
「付合いきれん」


2に続く・・・


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突発でかいちゃったんで、セリフしかない
かなりめちゃくちゃな感じになっております。
ごめんなさい。

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4254レッツ盗賊いぢめ2かみや はるか E-mail URL9/11-00:20
記事番号4251へのコメント

はい。
それでは、2です。
ギャグなんですけどねぇ〜いちおう。
ギャグになってない?

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「なによ〜、盗賊いぢめは私の専売特許って前からいってるじゃない。やるからには
私がびしっっと決めてあげるわ」
「うう・・リナさんばっかり・・私だって正義の味方やりたっかったのに・・」
「ん?なんか文句あんの?アメリア」
「ここはやっぱ公平にジャンケンで決めましょうよ〜。」
「嫌」
「・・なんか、今日のリナさんひどい」
「そうだぞ、そんなのどっちでもいいじゃないかよ、リナ。
顔面着地ぐらいやらせてやれよ、アメリアだって泣いちゃうぞ」
「うえ〜ん(泣き)」
アメリアにとどめをさしたのはガウリイだったかもしれない。
だから、お前が口出すと問題がずれるって・・。
「別に顔面着地がやりたいわけではないと思うぞ」
「そうなのか?俺はてっきり」
「わかったわよ。ジャンケンにすればいいでしょ?ったく、私はただ盗賊いぢめの
お手本を見せてあげるっていってんのに・・」
「さっき、アメリアは全面禁止って言わなかったか?」
「細かいことはいいのよ。」
「本当ですか!よぉ〜し、じゃぁ今度は気合を入れて・・」
「まだ、アメリアにやらせるって言ったたわけじゃないわよ。
私はただ、ジャンケンをして決めるっていっただけ。」
「はい、だから私とリナさんとで・・」
「ちっちっちっ甘いわアメリア、ジャンケンは4人でやんのよ。」
「えーっ!!」
「俺達もかぁ?」
「そうよ、当たり前じゃない。私のストレス発散だけならともかく、これは路銀かせぎだって
さっきから言ってるでしょ。だったら一緒に旅してる以上、協力するのが当たり前・・。
だけど、2人のことだから勝負は瞬時に終わっちゃうでしょうね。」
「まぁな〜、俺達強いし」
「盗賊どもにいちいち付きやってやる義理はない」
「そう、そこよ。それじゃぁ私の言ってる”盗賊いぢめ”になんないのよね。
それじゃぁ盗賊いぢめをするっていう当初の目的が本末転倒でしょ。」
「もとは路銀を稼ぐのが目的じゃ・・」
「だから!2人がジャンケンに勝った時はアメリアのような口上を必ずやること!それだったら
アメリアの言う正義のミカタのポリシーとやらが守られ、なおかつ私も楽しい。
あっ、木の上から飛び降りるはやんなくていいから。」
「え〜、そんなめんどくさいことできるかよ。だいいち俺、あんな長ゼリフ覚えられないぞ。」
「根性でなんとかしなさい」
「正義を愛する心があればガウリイさんもできますよ」
「俺は正義を愛する心なんぞない・・だいたいお前が一人楽しんでるだけじゃ・・」
「そんなことないわよ、これも全部明日を生きるのに必要なことなの!いいわね、アメリアも」
「は〜い。」


と、いうわけで本日3度目の盗賊いぢめは公平なジャンケンによりガウリイに決まったのだった。

3に続く


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4260はい、終わり。かみや はるか E-mail URL9/12-23:12
記事番号4251へのコメント



「あ、悪のあるところに、んーっ・・・と正義の・・」
「ポーズもちゃんと決めなさいよ」
「いい感じですよ、ガウリイさん」

一方、盗賊の方はというと・・
「なにやってんだあいつら。」
「さっさと、金だしゃ、見逃してやるっていってんのに」
「あんなのほっといて、先に仕掛けるか。」
「いや、待て。長髪の男はともかくとして、後ろの目つきの悪い女とフードの男ちょっと
ヤバそうじゃないか。」
「そうだよな・・なんか・・全員金持ってなさそうだし・・」
・・盗賊達は意外とするどかった。
「そこ!ごちゃごちゃ言ってないで、ちゃんと聞きなさい!後でちゃんとぶっ飛ばしてあげるから」

「はぁー疲れた。」
やっとのことで正義のお勤めをはたしたガウリイ。
「あのぉ〜俺達、そろそろ、戦ってもいいでしょうか・・。」
盗賊の一人がこちらの様子をうかがいながら聞いてくる。
「行けぇ〜、ガウリイ!」
「おう」

そして、また、一つの悪が滅びさったのだった。ガウリイの口上の長さに比べ、勝負は一瞬だった
ことは言うまでもない。

「ガウリイさん、なかなかかっこ良かったですよ〜。もっともっと練習すればきっと
りっぱな正義の味方になれます」
正義の味方の・・練習・・?
「そ、そうか?ははは・・・」
口元がひきつってるあたり、ガウリイも心底こりたのだろう・・。

その後、本日4度目の盗賊いぢめは、ゼルガディスに決まった。
文句を言いながらもくそ長い口上をゼルがびっしっと決め、盗賊に有無言わさぬうちに
戦いもガウリイ並みの速さで終わったため、一同みな拍手をしたのだった。
「おー、なんだかすごいなぁ〜ゼルガディス」
「さすが!それでこそゼルガディスさんです。」
「でも、口上の肝心な”正義”だとか、くっさーいセリフは上手い具合に省いてたわよね〜。」
「そういえばそうだったかも・・」
「マジな顔で言ってるから迫力あったけど早口で棒読みだったし。どっちが悪者かって
いわれりゃ完璧ゼルの方だったね、その場の雰囲気。向こうみんなびびってたわよ。」
「・・・・」
「でも妙に上手い所をみると実はゼル、こういうの一度やってみたかったんでしょ?」
「んなわけないだろ!」
「おっ、落ち着けゼルガディス」
・・・殴っていいか?と言わんばかりの表情のゼルをガウリイがなだめていた。

「と、いうことで、いよいよ次こそは本家本物の私が・・」
こぶしを握り締め、右斜め45°を向きつつやる気まんまんに正義の炎を燃やすアメリアの横から、
私はそっと言った。
「ごっめ〜ん、アメリア。水を差すようで悪いんだけど・・路銀たまったわ。盗賊いぢめ、また今度ね。」
「えーっ!!」

こうしてアメリア一人ノックアウトして、この”ジャンケン口上盗賊いぢめ大会”は終わったのだった。
しかし正義がどうのいう前に、アメリア式のこの口上も、逆に盗賊から金を巻き上げる
私達の手口を見れば、やってることは盗賊とあんましかわんないから説得力なさすぎ・・。
正義もくそもないだろう・・。気づいてるのかなアメリアは・・。
まぁ、ちょっと奥は深いけど楽しければいいのよ、盗賊いぢめは。

お・わ・り

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はい、つまらんもんでごめんなさい。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
感想なんか聞けるとうれしいです。
お暇な方、なんかカキコして下さいな。
それでは、さようなら〜。