◆−「夏祭り」−水晶さな(9/12-23:42)No.4261
 ┣なんとも言えない切なさが良い感じvv−ねんねこ(9/13-21:27)No.4269
 ┃┗いつもありがとうございマスvv−水晶さな(9/13-23:43)No.4273
 ┃ ┗さらにコメントvv−ねんねこ(9/14-16:04)No.4280
 ┣うっとりですー・・・−緑原実華(9/14-16:21)No.4283
 ┃┗ありがとうございます〜っ♪−水晶さな(9/14-23:35)NEWNo.4288
 ┣Re:「夏祭り」−狐胡乱(9/15-01:17)NEWNo.4290
 ┃┗ありがとうございますvv−水晶さな(9/16-08:44)NEWNo.4322
 ┣Re:「夏祭り」−桜庭(9/15-06:13)NEWNo.4291
 ┃┗初めましてvv−水晶さな(9/16-08:58)NEWNo.4323
 ┗初めまして&こういうの大好きです〜vvv−葵楓 扇(9/16-21:36)NEWNo.4332
  ┗きゃあぁ嬉しいです〜vv(嬉泣)−水晶さな(9/17-21:57)NEWNo.4337


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4261「夏祭り」水晶さな 9/12-23:42



 もう夏も終わりですが・・・たまたま知った歌がどーしてもゼルアメソングに聞こえたので(笑)何とか9月中にアップさせたいなと思って書いてみました。見事に支離滅裂です(爆)。

=====================================

『君がいた夏は 遠い夢の中 
 空に消えてった 打ち上げ花火』

「ゼルガディスさん早く早く!!」
「そんなに慌てると又こけるぞ・・・って言ってるそばから」
「・・・えへ」
 土で汚れた膝をぱんぱんと叩き、立ち上がると何事もなかったように又走り出す。
 同じようなやりとりを何回しただろうか。
 それでもつい目を細めて見送ってしまう。
 これが二人でいられる最後の日だというのに、何故か心は穏やかだった。
 遥か遠い遠方の地へと、情報を得て旅立とうとしたゼルガディス。
 一緒に行くと言い張ったアメリア。
 足首に絡み付いて外せない、『王女』という名の足かせ。
 『約束』を残す事で、やっと彼女は涙ながらにも彼一人で行く事を承知してくれた。
 【一年経ったら、例え成果が上げられなくとも必ず顔を見せに帰ってくる】
 明日はゼルガディスが遠方の地へ旅立つ日。
 最後の瞬間まで一緒に居たいと、自分がついて行けるギリギリの距離の街まで一緒だった。
 季節は夏の終わり、たまたまその街では祭りの最後の日。
 街の服屋で仕立ててもらった浴衣を着、アメリアは祭りの気分に浮かれていた。
 駆け足のアメリアと、いつも通りのゼルガディス。
 僅かではあるが、距離ができる。
 その距離を気にしてか、アメリアが時折立ち止まっては振り返った。
 目が合うと、にぱっと笑う。
 屋台が並ぶ商店街通り。
 そこに入りかけてからはさすがにアメリアも駆け出すのをやめてゼルガディスの横に並んだ。
 祭りの最終日だけあって、人出はすごいものがある。
「おいアメリア、はぐれるなよ」
「子供に言うみたいな口調はやめて欲しいですー」
「・・・子供だろうが」
 呟きはしっかり聞こえたらしい。思いっきり足を踏まれた。
 アメリアの手を取ろうと出しかけていた手も反射的に引っ込めてしまった。
 ・・・何となく格好がつかない。
 仕方ないのでポケットに突っ込んでみた。

『君の髪の香 はじけた 
 浴衣姿が 眩しすぎて 
 お祭りの夜は 胸が騒いだよ 
 はぐれそうな 人ごみの中 
 「はなれないで」 出しかけた手を 
 ポケットに入れて 握りしめていた』

 三角形のできたゼルガディスの腕に、アメリアが自分の腕を絡める。
 見下ろすと、少し照れたように笑った。
 どうやら差し出されたものと解釈したらしい。
 ・・・まぁ、いいか。

『君がいた夏は 遠い夢の中 
 空に消えてった 打ち上げ花火』


「出目金!! 出目金ーっ!!!!」
 ばっしゃあと水を跳ね上げて金魚が踊る。
 五回目の金魚すくいも見事に惨敗した。
「そんなに大ぶりに手を振ったら破れるに決まってるだろうが」
 苦笑しながら言うが、アメリアはまだ興奮覚めやらぬといった様子で新たに金を店主に渡した。
「再チャレンジですっ!!」
 水槽を睨み付ける横顔は真剣そのもの。
「・・・やっぱりまだ御子様だな」
 呟きが気をそらしたらしい。金魚が跳ね上がって検討違いの方向へ落ちた。
 くるりとこちらを向いたアメリアの顔は、どうみても怒っている。
 思わず吹き出すと、余計に怒ってぽかぽかと殴ってきた。
「あースマンスマン。悪かった」
「もうっ!! 全然反省の色がないですっ!!」
「綿菓子売ってるぞアメリア」
「話をそらそーったってダメです!!」
「買ってやろうか。何だいらんのか?」
「いりますっ!!」
 反射的に叫んでから、赤くなって固まるアメリア。
 その手に綿菓子を握らせると、ごまかすように食べる事に専念し始めた。
「あまーい♪」
 笑顔になったのもつかの間、何かを発見してゼルガディスから1m離れた。
「・・・?」
「しっ! この距離を保って下さい!!」
 アメリアが見ていた方向を見やると、どこかで見た二人組。
 背の高い金髪の剣士と栗毛の背の低い魔道士。
 腕いっぱいには屋台のメシを抱えている。
「見つかったらまたご飯をたかられちゃいますぅ」
 綿菓子で顔を隠すように、アメリアが人ごみの中に沈んだ。
 その姿の滑稽さに又笑いながらも、ゼルガディスがアメリアの手を掴んだ。
「見つからないようになればいいんだろ」
 立ち上がらせ、反対方向へと歩き出す。

『子供みたいに 金魚すくいに
 夢中になって 袖が濡れてる
 無邪気な横顔が とても可愛くて
 君は好きな 綿菓子買って
 御機嫌だけど 少し向こうに
 友達見付けて 離れて歩いた』

「あっお面屋さん。カモフラージュカモフラージュ」
中途で見付けた屋台でアメリアが立ち止まり、散々悩んだあげく、一つ買って戻ってきた。
「正義の貴公子ジャスティスのお面ですぅーっ!! 前々から欲しかったんだけどなかなか買う機会がなくて・・・」
 確か低年齢の子供用に作り出されたとある商品の宣伝キャラではなかったか。
 お面を後頭部に乗せうきうきするアメリアとは対照的に、ゼルガディスはちょっぴり疲れたように肩を落としていた。

『君がいた夏は 遠い夢の中
 空に消えてった 打ち上げ花火』


 人ごみから離れた神社の中。
 石段に座り、涼しい風にほうと息をついた。
 やはり人が多い所は苦手だ。
「星、綺麗ですねぇ」
 同じように並んで座ったアメリアが、首を上に傾けて空を見上げた。
 それから思い出したように巾着に手を突っ込み、ゼルガディスの前に小さな袋を出してみせる。
「・・・線香花火?」
「お店で見かけたんです。一緒にやろうと思って」
 魔法の火を使っても良かったが、付属でマッチが付いていたので折角だからと使う。
 薄暗闇の中、線香花火の儚い灯りだけが頼りなく辺りを照らした。
「・・・ゼルガディスさんが行く所、寒いんでしたっけ?」
「・・・ああ、北方だからな」
「防寒具買いました? 岩肌が氷についたら剥がれなくなるから気を付けて下さいね」
「・・・昔の事を言うな」
「数ヶ月前じゃないですか」
「充分昔だ」
 反論してくるかと思ったら、線香花火を見つめたままぽつりと呟いた。
「・・・一年て長いですね」
「・・・そうでもないさ」
「外の一年は早いです。内の一年は長いですよ」
「・・・アメ」
「ゴメンナサイ今のただの愚痴です」
 丁度線香花火の灯が消え、アメリアの表情は見れなかった。
 手を伸ばしライティングの魔法を唱えようとした所で、アメリアが手を止めた。
 夜空に咲く大輪の花々。
 祭りの最終日のメインイベント。花火大会だった。
「打ち上げ花火と線香花火って、どっちが幸せなんでしょーねぇ?」
「・・・?」
「大輪を咲かせてぱっと終わるのと、細々と光りながら永らえているのと」
「幸せなんぞ比べるもんじゃない。本人が幸せだと思えばそれでいいさ」
 仲間達と過ごして、やっと本心から言えるようになった言葉。
「・・・・・・」
「・・・どうした?」
 アメリアが目をしばたたかせながらゼルガディスを見つめていた。
「ゼルガディスさんの口からそんな前向きな言葉が出るなんて・・・」
「・・・おいっ!!」
 思わずトーンの違う声を上げると、アメリアが笑い出した。

『神社の中 石段に座り
 ボヤーっとした 闇の中で
 ざわめきが少し 遠く聞こえた
 線香花火 マッチをつけて
 色んな事 話したけれど
 好きだって事が 言えなかった』

「安心しました」
「はぁ?」
「これでゼルガディスさん一年の間後ろ向きにはならないですね」
「・・・誰かさんのおかげでな」
「安心して下さい、後ろ向いたら正義の鉄拳で前を向かせてあげます」
「一生振り向かん」
「あっそーいう言い方はないですっ!!」

『君がいた夏は 遠い夢の中
 空に消えてった 打ち上げ花火』

「丁度一年・・・か」
 昨年と同じ夏祭りの風景を眺めながら、ゼルガディスが歩みを進めた。
 情報を得て足を伸ばした地では、やはり成果は上げられなかった。
 けれど約束は約束。今日はここで泊まって、明後日にはセイルーンに着けるだろう。
 我ながらよく堪えられたものだ。
 宿屋を探そうと町並みを振り返った瞬間、人ごみの一点でふと目線が止まった。
 まさか。
 肩までの黒髪に、あどけなさを残した顔の少女。
 あの時の浴衣、あの時の笑み、あの時のまま。
「きっと・・・ここに又来ると思ってました」
 手を伸ばして引き寄せる時間が、やけに長く感じられた。
 一年前のあの日の続きのように、時間と記憶が手繰り寄せられていく。
「・・・と・・・いたかった・・・」
 彼の呟きは、ざわめきと花火の音ににかき消されて聞こえなかった。
 彼女にしか。

  
『君がいた夏は 遠い夢の中
 空に消えてった 打ち上げ花火』

 ・・・もう、夢じゃない。

=====================================

 元ネタ→JITTERIN’JINN の『夏祭り』でした。カラオケでも歌わせてもらっております(笑)。

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4269なんとも言えない切なさが良い感じvvねんねこ E-mail 9/13-21:27
記事番号4261へのコメント

さなさん、こんばんはー。ねんねこです。
新作があったので、すぐさま読みました! 読んだ後に偶然、テレビで曲を聞きました。もろ妄想してしまいました(笑)
本当にゼルアメって感じですね^^

でも、曲の雰囲気とは違って、なんだか切ないお話でしたね。でも素敵でした。
最初、アメリアをおいて旅立つゼルに『何で追いてっちゃうのっ!?』と激怒しましたが(激怒したんかい、ねんねこ)最後のゼルの台詞で全部チャラです(笑)
『ずっと逢いたかった』だな・ん・て(はぁと)素直なゼル、大好きです。

いろいろな曲を聞いてて、『これゼルアメじゃん』と感じる歌って結構ありますよね^^
……いや、まあ、勝手に思い込んでるのもありますけど……
そういう曲にのせて物語を作るのは結構好きです。読むのも好きですけれど。
だけど、歌の歌詞全てがゼルアメじゃない部分とかあってなかなか書けないのが……現状。
いつか書いてみたいです。
と言うわけでこの辺で。

追伸。
前作の感想でクラヴィスくんが好きだと言って下さってありがとうございました〜(ぺこり)の前に、ねんねこの作品を読んで下さってありがとうございます〜^^
ではでは〜。

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4273いつもありがとうございマスvv水晶さな 9/13-23:43
記事番号4269へのコメント


 コメントありがとうございますです♪ 
 やっぱりこの曲ゼルアメですよねっ!!(握り拳)
 一番好きな所は「好きだってことが言えなかった」です(笑)
 
 歌詞の一部分だけでも話の合間に挟むと雰囲気出て楽しいですヨ。
 ・・・ただ歌詞に負けない話を作るのが難しいけど・・・(苦笑)

 ではではねんねこ様もクラヴィス君特別編頑張って下さい。
 お父様素敵です。誰のって全ての(笑)。

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4280さらにコメントvvねんねこ E-mail 9/14-16:04
記事番号4273へのコメント

水晶さなさんは No.4273「いつもありがとうございマスvv」で書きました。

どーもー。再びねんねこだす。

> コメントありがとうございますです♪ 
> やっぱりこの曲ゼルアメですよねっ!!(握り拳)
> 一番好きな所は「好きだってことが言えなかった」です(笑)
思いっきりゼルの心情を表す言葉……(笑)
いや、まあ、そこがまた良いんですけどね。『恋に不器用過ぎる男』って感じで(笑)

> 歌詞の一部分だけでも話の合間に挟むと雰囲気出て楽しいですヨ。
> ・・・ただ歌詞に負けない話を作るのが難しいけど・・・(苦笑)
う……た、確かに……歌詞に負けないお話じゃないとダメですねー。
一度ゼルアメじゃないけど『翼の設計図』の時、かーなーり苦労しましたからねー
書きながら、『ああっ、なんか話を歌詞に合わせまくってるっ! こんなに調子よく話が進むわけねーだろっ!?』等と一人つっこみをいれてました(笑)

> ではではねんねこ様もクラヴィス君特別編頑張って下さい。
> お父様素敵です。誰のって全ての(笑)。
ありがとうございます(笑)クーちゃんパパはちょっと書いてて自分でも気に入ってます(笑)
それからっ! ねんねこごときに『様』はやめて『様』は……もう呼び捨てでも結構なんで……(汗)
と、いうわけでねんねこでした〜!

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4283うっとりですー・・・緑原実華 9/14-16:21
記事番号4261へのコメント

読みました!!すっごくゼルアメラブラブでよかったですー!!
歌の詩にあわせて話しが展開していくのが素敵ですー!!
一年後また同じ場所で出会う二人なんてツボおされまくりです(笑)
あの最後のゼルの呟きが気になります。なんとなく想像はできますけどね。
それでは、短いですがこのへんで!またゼルアメ小説かいてくださいー。

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4288ありがとうございます〜っ♪水晶さな E-mail 9/14-23:35
記事番号4283へのコメント

 
 こんな短時間で書き上げた小話にうっとりして下さるなんて・・・ああもうこっちがうっとりです。ワケわかんないですハイ(爆)。
 歌詞がとっても素敵だったんで書いてみたんですが・・・歌詞通りにするとあまりにもスムーズ過ぎるんじゃないかとかなり書いてて嫌になった所もあったんですが、感想頂くと書いて良かったって気分です(^_^)
 何はともあれ感想有り難うございました! 貴女も小説頑張って下さい〜。勿論ちゃんと読んでますよ〜(笑)。

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4290Re:「夏祭り」狐胡乱 E-mail 9/15-01:17
記事番号4261へのコメント

「夏祭り」

最近WHITEBERRYがカバーしてましたね〜、可愛い感じで。
お疲れ様でした〜♪
また書いて下さいねv

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4322ありがとうございますvv水晶さな E-mail 9/16-08:44
記事番号4290へのコメント


>最近WHITEBERRYがカバーしてましたね〜、可愛い感じで。
>お疲れ様でした〜♪
>また書いて下さいねv

 有線でよく流れているからゼルアメが頭の中回るんですよ(笑)。
 ああ次回作は期待しないで待ってて下さい〜(汗)。

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4291Re:「夏祭り」桜庭 9/15-06:13
記事番号4261へのコメント

はじめまして。桜庭です。「夏祭り」読ませていただきました!感動しました!!私はWHITEBERRYで知ったんですが、この曲すごく好きです。しかもゼルアメでかいてくださるとはもういうことないです!!詞とピッタリの素敵なお話でした!

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4323初めましてvv水晶さな E-mail 9/16-08:58
記事番号4291へのコメント


>はじめまして。桜庭です。「夏祭り」読ませていただきました!感動しました!!私はWHITEBERRYで知ったんですが、この曲すごく好きです。しかもゼルアメでかいてくださるとはもういうことないです!!詞とピッタリの素敵なお話でした!

 「夏祭り」の歌詞が可愛いんですよネ(^_^)
 ピッタリだなんて・・・詩にそうように悪戦苦闘した甲斐がありました(大袈裟)。
 感想ありがとうございました♪ もし宜しければ又読んでやって下さいvv

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4332初めまして&こういうの大好きです〜vvv葵楓 扇 9/16-21:36
記事番号4261へのコメント

水晶さなさんは No.4261「「夏祭り」」で書きました。

 初めまして、水晶さなさん。葵楓 扇(きふう おうぎ)です。
 もしかしたら・・・名前ぐらいなら知ってるかも。小説1で色々と書いてる人です。
 「夏祭り」と聞いて飛んできました〜・・・と言っても、初めて見たのはこれが投稿された日、多忙だったため今更の感想ですが・・・良いですか?
 私もこの歌大好きなんです。CD借りずにラジオで録音したふとどき者(笑)

>「ゼルガディスさん早く早く!!」
>「そんなに慌てると又こけるぞ・・・って言ってるそばから」
>「・・・えへ」
> 土で汚れた膝をぱんぱんと叩き、立ち上がると何事もなかったように又走り出す。
 えへ、ってアメリア可愛いv

> 同じようなやりとりを何回しただろうか。
 転びすぎ。浴衣泥だらけ?

> これが二人でいられる最後の日だというのに、何故か心は穏やかだった。
 にゅ〜、また別れですかぁ・・・

> 遥か遠い遠方の地へと、情報を得て旅立とうとしたゼルガディス。
> 一緒に行くと言い張ったアメリア。
> 足首に絡み付いて外せない、『王女』という名の足かせ。
 アメリア・・・出家しなさいv(をい)

> 『約束』を残す事で、やっと彼女は涙ながらにも彼一人で行く事を承知してくれた。
> 【一年経ったら、例え成果が上げられなくとも必ず顔を見せに帰ってくる】
 ま、アメリアらしいv

>「おいアメリア、はぐれるなよ」
>「子供に言うみたいな口調はやめて欲しいですー」
>「・・・子供だろうが」
> 呟きはしっかり聞こえたらしい。思いっきり足を踏まれた。
 ゼルアメの、こういうラブラブがいいんですね〜v

> アメリアの手を取ろうと出しかけていた手も反射的に引っ込めてしまった。
> ・・・何となく格好がつかない。
> 仕方ないのでポケットに突っ込んでみた。
>
>『君の髪の香 はじけた 
> 浴衣姿が 眩しすぎて 
> お祭りの夜は 胸が騒いだよ 
> はぐれそうな 人ごみの中 
> 「はなれないで」 出しかけた手を 
> ポケットに入れて 握りしめていた』
 歌にあってるですね☆

> 三角形のできたゼルガディスの腕に、アメリアが自分の腕を絡める。
> 見下ろすと、少し照れたように笑った。
> どうやら差し出されたものと解釈したらしい。
> ・・・まぁ、いいか。
 ゼルガディスぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

>「出目金!! 出目金ーっ!!!!」
> ばっしゃあと水を跳ね上げて金魚が踊る。
 家にも一匹黒い出目金が・・・・・・

> 五回目の金魚すくいも見事に惨敗した。
 五回目!?

>「綿菓子売ってるぞアメリア」
>「話をそらそーったってダメです!!」
>「買ってやろうか。何だいらんのか?」
>「いりますっ!!」
> 反射的に叫んでから、赤くなって固まるアメリア。
 まだまだおこちゃまね〜☆

> 笑顔になったのもつかの間、何かを発見してゼルガディスから1m離れた。
>「・・・?」
>「しっ! この距離を保って下さい!!」
> アメリアが見ていた方向を見やると、どこかで見た二人組。
> 背の高い金髪の剣士と栗毛の背の低い魔道士。
> 腕いっぱいには屋台のメシを抱えている。
 居たんかこの二人!?

>「見つからないようになればいいんだろ」
> 立ち上がらせ、反対方向へと歩き出す。
>
>『子供みたいに 金魚すくいに
> 夢中になって 袖が濡れてる
> 無邪気な横顔が とても可愛くて
> 君は好きな 綿菓子買って
> 御機嫌だけど 少し向こうに
> 友達見付けて 離れて歩いた』
 なーるほど、歌にあってる話ですね本当に。凄いですね。

>「あっお面屋さん。カモフラージュカモフラージュ」
>中途で見付けた屋台でアメリアが立ち止まり、散々悩んだあげく、一つ買って戻ってきた。
>「正義の貴公子ジャスティスのお面ですぅーっ!! 前々から欲しかったんだけどなかなか買う機会がなくて・・・」
 おこちゃますぎ(笑)
 アメリアらしいですね。

> 人ごみから離れた神社の中。
> 石段に座り、涼しい風にほうと息をついた。
> やはり人が多い所は苦手だ。
>「星、綺麗ですねぇ」
> 同じように並んで座ったアメリアが、首を上に傾けて空を見上げた。
 ああ・・・理想LOVE・・・(壊)

>「防寒具買いました? 岩肌が氷についたら剥がれなくなるから気を付けて下さいね」
>「・・・昔の事を言うな」
 張り付いたの!?(笑)

>「外の一年は早いです。内の一年は長いですよ」
 アメリア・・・・・・

>「打ち上げ花火と線香花火って、どっちが幸せなんでしょーねぇ?」
>「・・・?」
>「大輪を咲かせてぱっと終わるのと、細々と光りながら永らえているのと」
 そんな難しいこと言われても・・・・・・
 やっぱり、細々と長く続く幸せかなぁ・・・・・・

>「幸せなんぞ比べるもんじゃない。本人が幸せだと思えばそれでいいさ」
> 仲間達と過ごして、やっと本心から言えるようになった言葉。
 ゼルガディス・・・・・・

>『神社の中 石段に座り
> ボヤーっとした 闇の中で
> ざわめきが少し 遠く聞こえた
> 線香花火 マッチをつけて
> 色んな事 話したけれど
> 好きだって事が 言えなかった』
 言いたいけれど、言えない。
 スレイヤーズのカップリングの良さはそこですねv(ちょっと違)

>「安心しました」
>「はぁ?」
>「これでゼルガディスさん一年の間後ろ向きにはならないですね」
>「・・・誰かさんのおかげでな」
>「安心して下さい、後ろ向いたら正義の鉄拳で前を向かせてあげます」
>「一生振り向かん」
>「あっそーいう言い方はないですっ!!」
 ゼルがディスったらふふふのふ。
 でも、ここが良いのかも・・・

>「・・・と・・・いたかった・・・」
> 彼の呟きは、ざわめきと花火の音ににかき消されて聞こえなかった。
> 彼女にしか。
 ああLOVE。
 これしか言えないです。
 
>『君がいた夏は 遠い夢の中
> 空に消えてった 打ち上げ花火』
>
> ・・・もう、夢じゃない。
 そうですねっ☆

> 元ネタ→JITTERIN’JINN の『夏祭り』でした。カラオケでも歌わせてもらっております(笑)。
 おや、ホワイトベリー(しかもアルファベット分からない)じゃ無いんですか?

 ああ、支離滅裂した感想ですいません・・・・・
 けどけど、こういう話を見てハッピーになったですv ということは知らせたかったんです。
 では、また・・・・・・

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4337きゃあぁ嬉しいです〜vv(嬉泣)水晶さな E-mail 9/17-21:57
記事番号4332へのコメント


 初めまして〜最近図に乗って色々と書いている水晶さなです(爆)。
 勿論貴女の作品も色々読ませて頂いてますvv ホント皆さん創作力が凄くて勉強になりマス。

 私も返信送れてスミマセン。毎日は見に来れないので・・・でも見に来るとコメントが増えていて嬉しくてかなりやみつきになるんですが(笑)。

 『夏祭り』いいですよね〜。カラオケBOXでバイトしてるので有線でよく流れるんですヨ。聞いている内に覚えてしまったと(笑)。ダビングすらもしていない不届き者です(笑)。

 確かにWhiteberry(←つづり合ってるんだか)のカバー曲でしたね。後で知ったんですヨ。
 でもとにかく歌詞のデートの内容がこりゃーゼルアメだろうと勝手に思い込んで書いてしまったんですが、皆さん同感して下さってかなーり舞いあがってマス(笑)。

 細かい感想ありがとうございます〜vv やっぱ感想頂くと自分が狙った所にハマってくれるのも嬉しいし(笑)、自分が特に考えていなかった所に反応が出たり関心を寄せて頂くと面白いなーと思うし、とっても励みになりますっ!
 本当にありがとうございました〜vv 宜しければ又見てやって下さいっvv