◆−想い(ガウリナ)−斉藤ぐみ(9/21-22:28)No.4382


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4382想い(ガウリナ)斉藤ぐみ E-mail 9/21-22:28


すいません…大原市矢さん
予告していたゼロスの話しならず…
スレイヤーズ外伝ガウリイバージョンを読んでです。
読んでいない方は、そちらを読んでからにしてくださいね^^
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「この剣は…役に立っているのか……な」
「ン?何?ガウリイ?」
ぽつんと呟いたガウリイの言葉に反応して、振り向くリナ。
「あ・・・いやなんでもない。」
「あっそう・・・」
リナは再び歩き出す。
その後について行く俺。

―――人を陥れる事も救う事も出来る剣―――

………――伝説の光の剣…――

これが元で、家族はいざこざが絶えず、俺が持ち出した。
そしてこれを海に捨てようとして…
ある一人の黒髪の男に言われ…捨てるのをやめた。

『この剣で…人を救う事も出来る…』

その言葉を聞いて、俺は少しだけこの剣に光を見た。
今までは、闇に包まれていたこの剣が…――

この剣のおかげで…
目の前の少女―――リナとも会えて、助ける事が出来る。
『な?捨てなくて良かっただろ?』
黒髪の…名前も知らない男の声が聞こえてくる。
――ああ…あんたにあったら、礼を言うよ…
何処かで聞いていそうな気がして、心のなかでそっと呟いた…

でも、少しの不安。
――リナはこの剣目当てで俺と旅をしている…
この剣をやっても良かった…だが…
これを持ったリナが、いざこざに巻き込まれるなんて…
考えるのも嫌だ…
そして、この剣がなかったら、俺は用済み??
『一人で旅する事はなれてた…だけど温もりに出会っちまったら…もう…一人ではいられなくなっちまうよ…』
黒髪の男の言葉が、心に波紋を描くように広がっていく…
――俺はもう、リナなしの旅は出来ない…
そう想ったから、剣はやる事が出来なかった…

フィブリゾとの戦いで、なくなった光の剣…
どうやら、いかいのものだったらしい…
ほっとした…
あれでもう、いざこざが起こることも無い…
でも…――リナはもう俺とは旅しない…
俺と旅していた理由は光の剣目当て・…
それでも良かった…
そばに居てくれるのなら…
そばに居たい―――

『で?次はどこに行くんだ?リナ。』

自分から切り出した。
――お前と共にずっと旅をしたいと…
リナは、あまり深くは考えなったようだけど…

今は自称保護者でも、いつかそれ以上になるように…
お前のそばに居たいから…ずっとずっと…


――あの光の剣は役に立ったじゃないか…

黒髪の男が、つり竿を持って…火のついてないタバコを口にくわえていった光景が…ガウリイの頭に思い浮かんだ・…

エンド