◆−遠い昔に・・・最終話−緑原実華(9/27-20:55)No.4465
 ┣Re:遠い昔に・・・最終話−水晶さな(9/28-00:29)No.4470
 ┃┗そう言ってもらえるとうれしいです〜−緑原実華(9/29-18:39)No.4472
 ┗お疲れ様でしたぁっ♪−ゆっちぃ(9/29-23:54)No.4473
  ┗はい!がんばります〜・・!−緑原実華(9/30-13:48)No.4480


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4465遠い昔に・・・最終話緑原実華 E-mail 9/27-20:55


はいはい!!
やっと、最終です!!
このごろ本当にしんどい・・・学校の宿題多すぎじゃ〜!!
英語なんて嫌い・・・
それはさておき、最終話です!!


過去にいった記憶のないリナとガウリイ。ゼルガディスとアメリアは、とにかくこの遺跡を調べてみようと提案し、リナとガウリイには先に町に帰ってもらうように言った。わけがわからないまま、リナとガウリイは二人に言われるまま遺跡を後にした。ガウリイはともかく、リナはなにやら疑いながら帰ったのは言うまでもないことで・・・リナたちが帰った後、二人はあの割れた水晶の部屋にいた。
「どういうことなんでしょ・・?どうしてリナさんやガウリイさんには過去に行った記憶がないんでしょうか?」
「さぁな・・・とにかく、この部屋に何か手がかりがあるかもしれん。」
そう言って、その部屋の隅々を調べ始めた二人・・・数分後アメリアが何かを見つけたようである。
「ゼルガディスさん!ここに何か書いてありますよ。」
割れた水晶の破片の下に確かに文字が刻まれている。
「なんてかいてあるのでしょ・・・この破片をのけて・・・」
「あ!バカ!素手で破片にさわるな!怪我でもしたらどうする?!それでなくても、お前はそそっかしいんだからな。」
ゼルガディスに怒鳴られてアメリアはうつむいてしまう。さすがに言い過ぎたかと思ったゼルガディスはアメリアにそっと声をかける。
「アメリア、だからな・・・その・・・悪かった。言い過ぎた。」
しかしまだアメリアはうつむいたままである。
「だからな・・お前が、その・・・お前が怪我するのはいやなんだよ!」
真っ赤になってゼルガディスが本音を大声でいったのにもかかわらずアメリアはまだうつむいたまま。みかねたゼルガディスはアメリアの顔を覗き込んだのだが・・・
「おい。なぜ笑う?」
落ち込んでいたと思いきやそこには恥ずかしそうに笑っているアメリアの顔があった。
「落ち込んでいる、と思ったんですか?」
「ち、違うのか?」
「うれしいんです!ゼルガディスさん、私のこと心配してくれて!でも、もっと昔のように素直に最初から言ってくれればもっとうれしいのに・・・。でもでも!それがゼルガディスさんらしいんですよね!ありがとうございます!ゼルガディスさん!」
笑顔いっぱいの顔をゼルガディスにむける。
(一本捕られたな・・・こいつに・・・)
ゼルガディスは恥ずかしながらも心で呟くのだった。
さて、それはさておき、ゼルガディスが水晶の破片をのけるとそこには、

   『己の心を映しだす鏡』

と、刻まれていた。
「己の心を映しだす鏡・・・?一体なんのことだ・・・?」
二人はしばらくその文字に付いて考えていたがアメリアが思い出したかのように声をあげた。
「あっ・・・これって・・・もしかして・・!!」
「なんだアメリア、何か思い当たる事でもあるのか?」
アメリアはコクンと首を縦に振る。
「ゼルガディスさん・・・もしかしたら、あの過去は私たちが作り出したものなのかもしれません。」
「なっ!!どういうことだ?!」
一息ついてアメリアが話し始めた。
「どこかの書物で読んだ事があるんです。どこかの遺跡の中に自分の心の欲望をそのまま一つの世界のように映し出してしまう物があるって・・・。」
「その物がこの割れた水晶だと・・・?」
「たぶんそうだと思います。きっと一回世界を作りだしてしまったら壊れてしまうんですよ。」
「なるほどな・・・。」
これで納得がいく。ゼルガディスやアメリアがあの記憶がまるでなかったのも、あれは自分たちが作りだした過去だったのだから・・・。
「私、ずっと思ってたんです。母さんのことあまり覚えてなくて・・・もう一度母さんの姿が見たい、母さんの声が聞きたい、母さんに会いたいなって・・・。」
自分の胸に手をおき、せつなそうに語るアメリア。
「ゼルガディスさんも自分のお母さんに会いたいって思ってたんじゃないんですか?きっと私とゼルガディスさんの心に秘めていた思いが一緒だったから、ミックスして世界ができちゃったんですよ!きっと・・・。」

欲望・・・自分の母親に会いたいと思うことが・・・?
そうじゃない気がする・・・確かに安らぎは欲しかった・・・癒してくれる、自分を癒してくれる誰かが・・・でも、その誰かはもう自分の目の前にいる・・・

そっとアメリアに視線を向ける。

自分の欲望は・・・こいつの・・・アメリアの側にいること・・・
危なっかしくて、ほっとけなくて、守ってやりやい・・・・けど、自分は・・・

ハッとここでゼルガディスの脳裏に母親の言葉がよみがえる。

『アメリアちゃんは身分や外見なんて気にしないと思うわ。』
『アメリアちゃんもゼルガディスのことが好きで、ゼルガディスもアメリアちゃんのことが好き・・・それでいいじゃない。』
『好きなんでしょ?アメリアちゃんのこと・・・』

そう自分の欲望は・・・アメリアを好きになっていいという自分に対する自信がほしかったんだ・・・いつも、この体のことや身分のことで素直に「好き」だと自覚できなかった・・

『あんたが心に秘めていたことは全部この子がいってくれたわ。』

あの幼かった自分が言っていたことは自分が隠していたアメリアに対する思い・・
あの幼い自分は今の自分自身だったということか・・・

すべてを理解したゼルガディスは再びアメリアに視線をむける。するとアメリアがまた話始めた。
「けど・・・私、あの世界が本当に私たちだけで作られたものだとは思えないんです・・・・私、母さんにいわれたんです・・・
”幸せになりなさい”って・・・。こんなこと考えすぎかもしれないんですが・・・もしかしたら母さんがあの世界に来てくれたのかなって・・・。」
このアメリアの言葉にゼルガディスもハッとした。

アメリアの母親から言われた言葉、
『アメリアのこと・・・よろしくね・・・。』
それに、別れるまぎわに自分の母親から言われたこと・・・
『大切のものはちゃんと守るのよ・・・・』
『このことは教えられなかった事だから・・・でも教えられてよかった・・』

我に返ったゼルガディスはアメリアに話かける。
「お前の考え間違ってないと思うぞ。」
「えっ?」
いきなりの反応にアメリアはゼルガディスのほうに振り向く。
「俺たちの母親が俺たちの作った世界に入り込んできたかもってことだ。思い当たる事がいくつかあるしな。」
「思い当たる事って・・・?」
アメリアは不思議そうにゼルガディスの顔を覗きこむ。
「お前の母さんがお前のこと、頼むだってよ。」
目が点になるアメリアだったが、すぐに我に返り・・
「えーーーーーーーーー!!母さん一体何考えてるんですか――――!!そんな事ゼルガディスさんに言うなんて――――!!・・・あれ?そういえば・・・私、クリスさんにも同じこと言われたような・・・。」
いったん落ち着いたアメリアが記憶をたどるが、次はゼルガディスが・・・
「なっ!!そういえば、そんなこといってような・・・って!何考えてんだ!たくっ!どっちの母親もそういうことしか言えんのか!!」
と、怒鳴り散らす。するとアメリアが微笑みながら話した。
「いいじゃないですか!私母さんに逢えて嬉しかったし、ゼルガディスさんのお母さんにも会えてよかったです・・・それに・・・。」
「それに・・・?なんだ・・?」
ゼルガディスが問うとアメリアは恥ずかしそうに答えた。
「そ、それに・・・私、思ってたんです。もっと早く・・・もっと昔にゼルガディスさんと会いたかったなって・・・もっと早く会っていたら、ゼルガディスさんのこと、もっといろいろわかったのになー・・・って、それも私の欲望だったんですよ。それがあんな形で現れたんですね・・きっと!」
そう言い終わると同時にゼルガディスに抱きしめられる。
「教えてやるよ・・・俺のこと。」
「えっ!!あ、あの・・!!」
いきなり抱きしめられたアメリアはかなり動転していたが、ゼルガディスが優しく抱きしめていることでアメリアは落ち着きを取り戻す。
「教えてくれるって・・・ゼルガディスさんのことを・・・?」
「あぁ・・俺のこと知りたいなら教えてやるよ。お前だけに・・・。」
そういうと同時に二人の唇が重なる。

もう恐れない・・・もう迷わない・・・・
自分の母親に教えてもらった思い・・・・
もう隠さない・・・
自分はこの目の前にいる少女が・・・・

そっと二人は目を開ける。ゼルガディスは再びアメリアを抱きしめる。
「母さんや幼い自分に教えられたんだ・・・。」
「教えられた・・・・?何をです・・・?」
ゼルガディスはアメリアを見て微笑む。
「お前が・・・アメリアが俺にとって大切な存在だってことを・・・。」
「それは・・・仲間として・・ですか?」
アメリアが不安そうにゼルガディスを見上げる。この問い・・・母親と同じ・・・
あの時は言えなかったが・・・今ならはっきりと言える・・・。
「・・・・いや・・・女としてアメリア、お前が好きだ。」
「私も・・・好きですよ、ゼルガディスさん・・。」
お互いの気持ちを確認し合う。

やっと・・・自分に素直になれた・・・・

その後、遺跡を後にして、リナたちが待つ町へと向かった。
「そういえば・・・なぜリナやガウリイは記憶がなっかたんだ?」
「あ!あれは、あの世界を作った人以外の人は記憶に残らないらしいです。確かそう書いてありました。」
「そうか・・・。」
(リナに覚えられてたら、当分からかわれるところだったが、記憶が消えてて助かったな。)
などと安心するゼルガディス。そこにアメリアが、
「ゼルガディスさん!」
「なんだ?」
「あの世界で幼いゼルガディスさんが言った事って本当の事なんですか?」
「あ・・・あー・・まぁ・・。」
(確かにあれは、俺の分身みたいなものだったからな・・・)
あいまいな返事をするゼルガディス。するとアメリアが目を輝かせてゼルガディスに迫った。
「それじゃあー本当にセイルーンの王子様になってくれるんですか?!」
「なっ?!」
そう・・・確かに少年ゼルガディスは「セイルーンの王子様になる!!」と言ったのだ。ゼルガディスはアメリアから目線をそらす。
「・・・・この体が元に戻ったら・・・考える・・・。」
「えっ?!」
アメリアも冗談半分で聞いて、こんな答えが返ってくるとは夢にも思わなかったのである。二人とも赤面状態の中、ゴホンッと咳払いをして口を開いたのはゼルガディスだった。
「腹すいたな。」
「そうですね。」
「俺・・・あれが食いたい。」
「あれ?」
「スープ。」
「あ〜!!クリスさんオリジナルスープですね?!おまかせください!」
「違う。」
「えっ?」
「母さんのじゃなくて・・・お前のが食いたい。」
と、微笑んでアメリアと顔を合わせる。
「は、はい!!おまかせくださいです!!愛情込めて作ります!」
そう言うアメリアの頭をなで「それは楽しみだ。」と苦笑するゼルガディス。
「ゼルガディスさん!今度クリスさんのお墓参り行きましょうね!」
いきなり出た言葉にゼルガディスは一瞬驚くが、
「そうだな・・・。」
と、微笑んだ。

自分に自信をくれた母親に伝えるために・・・
    今・・・自分はとても幸せだと・・・
      そして・・・これからも・・・今も未来も、
        愛しい少女と一緒に歩んでいきたいということを・・・
                                END


やーーーっと終わりました〜。
あの過去と思われてた世界はじつはゼルとアメリアが作りだした物だったんです
ね〜・・・最後はなんかゼルが一人で突っ走ってしまいました。
それでは!またの機会があったらお会いしましょう!!
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!    
  

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4470Re:遠い昔に・・・最終話水晶さな E-mail 9/28-00:29
記事番号4465へのコメント

 
 小説お疲れ様でした水晶さなですっ(^^ゞ
 いやもうこのお話最初の方からかなりヤラれてました(笑)。
 ああ何なのこの素敵過ぎるラブラブっぷり・・・私には一生書けないわ(爆)。
 充分和ませて頂きました。ご馳走様です(は?)
 それと英語は一生ついて回るので何とか耐え忍んで下さい(笑)。
 それではお疲れ様でした。次も楽しみにしております(図々)。

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4472そう言ってもらえるとうれしいです〜緑原実華 E-mail 9/29-18:39
記事番号4470へのコメント

コメントありがとうございました〜!
いつもありがとうございます!!
最後はなんかゼルが突っ走ってしまったので、どうだったかなー・・・と、心配してたのですが、すこしでも楽しんでいただけたなら幸いです!

話は変わりますが、英語は一生ついて回るんですね・・・ハァ〜・・・先が思いやられる・・・

それでは!またの機会があればまた読んでくださいです!!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました〜!!

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4473お疲れ様でしたぁっ♪ゆっちぃ E-mail 9/29-23:54
記事番号4465へのコメント


お久し振りです〜〜、ゆっちぃです〜♪
感想遅れましてごめんなさいι27日にバッチリ読んでたんですが、時間無くって
読み逃げしちゃったんです(←をい)

に、しても!あれってぜ〜んぶゼルとアメリアの作り出した世界での出来事だったんですね!
てっきり過去のお話だと思っていただけに驚きました☆一本獲られちゃいましたよvvv
盲点つかれてとっても以外だったんですが、でもでも素敵でしたです!!
『己の心を映しだす鏡』ってゆう設定がまた素敵☆2人ともらぶらぶぅ〜で(笑)、
おもいっきし楽しませていただきました♪ありがとうございますv

追伸:英語頑張ってくださいね〜。ゆっちぃも数学頑張りますので!(←ベクトル嫌いι)

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4480はい!がんばります〜・・!緑原実華 E-mail 9/30-13:48
記事番号4473へのコメント

コメントありがとうございました〜!!
最初は私も、過去のつもりで書いてたんですけど・・・、ゼルとアメリアがあまりにも覚えていないのは変かなー・・・と、思いまして、急きょ変更〜したわけです。じつは・・・。
なんか勢いで書いてしまったお話でしたが、少しでも楽しんでいただけたなら光栄です!!またの機会があったら、また読んでいただきたいです〜!

話変わりますが・・・数学がんばってください。私も英語がんばります・・・。
今日も宿題たんまりでました・・・。ハゥ〜〜!!せっかくの休みなのに・・・
学生はつらいですね・・・。