◆−feelings   4−桜井  ゆかり(10/23-14:02)No.4736


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4736feelings 4桜井 ゆかり E-mail 10/23-14:02



テスト期間だっていうのになにやってるんでしょうね・・・・・
でも、まぁ、あまり気にしないようにして(駄目じゃん)ちょっと遅れた続きを。


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「あたしの事も分からないの〜!!?」
いきなりそう叫んだのはレイにここまで連れてきてもらったリナだった。
そして、後ろでそれを眺めているのはアメリアの記憶にいなかった組。マリー、レイ、ガウリイの3人。
唯一覚えていたのはゼロスのことだけ。誰と旅をしていたか、家、親、家系、はたまた地名まですっぽりと抜けていた。
リナ達を前に出しても返ってくる答えは、
「この方、ゼロスさんのお知り合いですか?」
この一点張りだった。
ゼルガディスなんかキレる寸前で──いや、もうキレてるといってもいい状態──マリーの家を出ていって外で魔法をぶっ放しをしている。
そのお陰で外は荒野と化している。
「あ〜あ。荒野になってる・・・・・・」
マリーお気に入りの花畑までぼろぼろ。それでも怒りは納まらないのかゼルガディスは家の中に戻ってこない。
「それより、どうしたもんかなぁ〜」
そんなことはどうでもいいかのようにリナは腕を組み考えはじめる。
「早くしないとゼル兄、あのままじゃないか!」
「そんなこといったってもさぁ〜、アメリアに何か術をかけていったことは間違いないと思うんだけどね、その術がわからない限り手のうちようがないわね・・・・・・・」
頭を捻らせてよく考えるがさすがにお手上げらしい。
「マリーは何かないのか?」
ガウリイはふと思い付いたようにマリーに聞いてみる。
「分かんない。それにさぁ、魔族のかけた術なんだから魔族なら分かるんじゃないの?」
ゼロスに視線を移しながらそう言うと、
「そうですねぇ〜
このままでもいいんじゃないですか?」
冗談で言ったのかはたまた本気でいったのか分からないが、一斉に恐ろしい視線がゼロスに向けられた。
ゼロスは汗じとになって、アメリアの記憶を戻す手を考えはじめた。そして、アメリアの顔を見ながら唸る。リナ達は「何か分かるのか!」と期待しながらゼロスを見る。そして、口を開く。
「分かりません。」
ガゴーーン!!
さっぱりと答えたゼロスに3人は予想以上のリアクションをする。
「・・・・・そんなにオーバーリアクションをしなくてもいいでしょうに・・・・・
それより、術も今とは全然違うみたいでよく理解できません。」
「未来と過去では能力とか技術、魔法の種類が違うわけね・・・・・。これじゃあ、どうにもならないじゃない・・・・・・」
しゅんっと一斉に落ち込む音が聞こえる。が、そんな、暗い空気を取り払ったのは、一人すべてを忘れていつものように元気いっぱいのアメリアだった。
「そんなにへこたれてどーするんです!いつでも明日は私達を照らし出してくれるんですよ!
それに、分からないことがあるなら正義の心を信じて突き進むのです!
駄目だって思ったらそこで終わりなんですよ。だから、そんなこと思っちゃ駄目ですよ。」
そんな、アメリアの言葉にリナはすこし笑みを見せて、
「そうね・・・・。正義がどうのこうのって所は抜かしても、駄目だって思ったらそこで終わりなんだ・・・・・・。
諦めないで頑張ってみますか!」
またやる気を取り戻す。そして、また考えはじめる。
そんな時、マリーの頭に思い浮かぶことがあった。
「あ、神殿・・・・・・
スリュートの神殿に行ってみたらどう?あの神殿ならアメりんも入れるし、記憶のオーブも保管してある。あたしの昔の民族を思い出させるきっかけとなったところだから・・・」
「それいいじゃないの!よし、早速行くわよ!!」
そういって張り切って立ち上がったリナを止めたのはやっと落ち着いたのか帰ってきたゼルガディス。
「俺達は留守番だ。あの神殿には竜神の力を持つもの、あと、スリュート族しか入いれん。」
「そーなの?」
「なーんだ。それじゃあ、駄目じゃないか。」
「ガウリイ兄、お前ちゃんと聞いてたのか?
アメリアと俺様、マリーは中に入れるんだよ。」
「ぜーんぜん聞いてなかった」
ガウリイの呑気な発言にずりっと滑るだけで抑えたリナ達はガウリイを向こうの方に置いてきて話し合いを再開する。
「とりあえず、マリーさんにアメリアさんを神殿に連れていってもらうということで」
「そうね。任せたわ。マリー」
ぽんっと方に手を置いてそういう。そして、マリーは目線をレイに持っていって、
「こいつここに残しておいて。」
と言うとやはりレイは不満の声を上げる。
「なんで、俺様だけ連れてかないんだよ!」
「いーい?あたし達がいつ帰ってくるかでそわそわしてるの。あんたは、あたしの気配なら簡単に掴むが出来るでしょ?
だから、教えてあげて。」
「お、おお。分かった。俺様そんな役目を・・・・・・・」
尤もらしい答えを出してレイを簡単にここに残すことに成功するマリー。本当はうざったいからここに残しちゃえだったりもする。



「さてと、祭壇あるでしょ?んで、あそこにあるオーブに触ってきて。」
一応神殿の中に連れてきて祭壇の前までアメリアを連れてきたマリー。
だけどこれで本当に記憶が戻るか分からない。
「あ、あの〜、オーブってどの辺にあるんです?」
「普通の目じゃなくて心の目で見て・・・・・・」
そう言うとアメリアは目を閉じてみる。が、
「なにも見えませんよぉ〜・・・・・」
目を開いてそういう。
「祭壇まで行ってから・・・・・・」
頭を抱えながらマリーがそう言うとアメリアは祭壇に向かって歩き出す。そして、祭壇まで来て目を閉じる。すると、目では見えないものがそこに存在していた。
アメリアは見えないオーブを手に取ると一気に情報が流れてきた為か気を失ってしまった。
「あ、アメりん・・・・?大丈夫・・・?
な、わけないよね・・・・・」
マリーはそういってアメリアをおぶって神殿から出るのだった。
「それにしても、重たいなぁ・・・・・・・
レイを連れてくればよかった・・・・・・
こういう時魔術があれば苦労しないんだろうな・・・・・・・・・」
魔族にダメージを与える魔法しか持っていない女戦士はそう独り言を呟きながら神殿を抜けて自分の家に帰っていった。


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もう少しで終るかな・・・・・?
自分でも分かりません。
でも、もう少しお付き合い下さいな。

後書き終了。