◆−ふくしぅの刃・まーく2 (こっそり投稿)−マグロマナティ(11/18-16:36)No.4939 ┗ふくしぅの刃・まーく2 (その2・改)−マグロマナティ(11/18-16:42)No.4941 ┗ふくしぅの刃・まーく2 (その3・敏)−マグロマナティ(11/18-18:46)No.4942 ┗ふくしぅの刃・まーく2 (その4・敢)−マグロマナティ(11/18-18:51)No.4943 ┗Re:ふくしぅの刃・まーく2 (その5・攻)−マグロマナティ(11/18-18:56)No.4944 ┗ふくしぅの刃・まーく2 (その6・敬)−マグロマナティ(11/18-19:00)No.4945 ┗ふくしぅの刃・まーく2 (オマケ・散)−マグロマナティ(11/18-19:03)No.4946 ┣すごく面白かったです!−王静惟(11/19-14:52)No.4951 ┃┗Re:すごく面白かったです!−マグロマナティ(11/22-01:01)No.4970 ┣楽しませていただきましたっ−山塚ユリ(11/24-01:26)No.4988 ┃┗Re:楽しませていただきましたっ−マグロマナティ(11/27-00:11)NEWNo.5024 ┣凄すぎるぜ!!−R.オーナーシェフ(11/27-16:26)NEWNo.5025 ┃┗Re:凄すぎるぜ!!−マグロマナティ(11/28-01:09)NEWNo.5035 ┗心霊現象万歳(笑)!!−白いウサギ(11/28-17:06)NEWNo.5041
4939 | ふくしぅの刃・まーく2 (こっそり投稿) | マグロマナティ | 11/18-16:36 |
突然ですが。小話を投稿してみます(爆) ガウリナな私が書いてるので、ガウリナ風味ではありますが・・・基本的にはギャグです。 ・・・多分。(<をい) なにしろ、某すぺしゃるのキャラ(ナーガ様ではない)が出てきますし(爆) ちなみにこの話は、某HPである御方達(謎笑)とレス応酬してる際に思い付いた話です(笑) さらにちなみに、語り手がガウリイとリナとで交互に変わったりもします(それ故にガウがマトモ^^;) でわ、つたない話ですが・・・ ◆・◆・◆・◆・◆ (〜最初はガウリイ一人称から〜) ・・・ここの所・・・オレは寝不足である。 「っはよーーっ!! 今日も一日元気だ朝ごはんーー♪」 リナの元気な声が食堂に響く。 いつも通りの朝。いつも通りの食事風景。 今日はリナに卵焼きとハムを数切れ取られ、オレはお返しにソーセージとポテトを拝借する。 だが、ただ一つ。 いつもと違うところがあった。 「あ、オバちゃーーんっ!!モーニングのAセットからCセットまで、3人前ずつ追加ねーーー!!」 いつもだったら、オレもそれに続いて、モーニングセットの10人前でも頼むところなのだが・・・ 今は、とてもじゃないがそんな気分にはなれなかった。 「どったのガウリイ?元気ないわね。朝食、5人前しか食べてないじゃない。 どっか具合悪い?」 オレのそんな様子に気付いたか、リナがオレの顔を覗き込んでくる。 何気ない表情だが、心配してくれているその気持ちが自然に伝わってくる。 正直。ありがたかった。 だから――オレは、少しリナに甘えてしまったのかもしれない。 オレは、重たい頭を持ち上げると、ため息をひとつついて、リナに打ち明ける。 「・・・なあ、リナ・・・頼みがあるんだが・・。」 「何よ?」 運ばれてきたAセットのつけあわせのパスタをほおばりつつリナは言った。 「今晩、オレと一緒に寝てくれねーか?」 ・・・直後。 リナの放った攻撃呪文が、オレたちのいた食堂を半壊させた。 ◆・◆・◆ 「・・・毎晩、妙な夢を見る?」 数刻後。 半壊させた食堂兼宿屋に、宿賃と弁償金だけ置いて逃げるよーに出発したその後。 ようやく誤解も解けて落ち着いたリナが、オレの傷を治してくれながら言った。 「ああ。 だけどな・・・実は、自分でも夢なんだか現実なんだかよくわからねーんだ。 ものすごいリアルな夢にも思えるし、悪夢のような現実のようにも思える。 で、それが・・街の宿屋に泊まるたび、毎晩必ず、だ。」 オレは寝不足の頭をふって言う。 「・・・よくわからんって・・・まあガウリイならそーかもしんないけど。」 オレなら、って・・・ 「と、とにかくだ。そういう事で、オレ一人じゃ夢か現実かの確認が出来ないから、リナに頼もうかと思ったんだ。」 「なるほど。 あたしがガウリイの言う所の、その夢のよーな現実・・・とやらを見れば、それは現実。見なければ夢、って訳ね。」 オレの言葉にこくこく頷きながら言うリナ。だが、やおらジト目でオレをにらみつけると、 「・・・で、いきなり『オレと一緒に寝てくれ』ってなる訳ね。」 「いや・・・スマン。言い方がマズかった。」 オレは素直に謝った。 ◆・◆・◆・◆・◆ (〜ここからリナの一人称〜) 月が綺麗な夜だった。 あたし達は、朝にガウリイの阿呆な一言でちょっっぴり壊してしまった宿屋兼食堂とは、また別の宿屋に落ち着いていた。 寝る時間が近づいてきた頃、あたしは、枕と毛布を持ってガウリイの部屋へと向かう。 こーいう風にガウリイの部屋を訪れる日が来ようとは・・・ね。 あたしはフト思う。 ・・・というか、さっきから、なんか心臓ばくばく言ってるし・・・。 ま、まあ、今夜はただ単に、ガウリイの言う所の「夢か現実かわからない出来事」を確かめるだけ・・・だけったらだけなんだから。 大丈夫よ・・・ね。 落ち着かない心臓ばくばくいわせつつ、あたしはガウリイの部屋の扉をノックする。 ・・・・・。 反応が無い。・・・もう一度、ノックする。 ・・・さらに、反応、無し。 こりゃ何かあったか? あたしは、思い切ってドアノブに手をかける。カギはかかってなく・・・あっさり開く扉。 ・・そっとドアを開けた、その部屋の中にいたのは・・・ ベットから離れた備え付けのソファの上に横になり、幸せそーに高いびきをかくガウリイの姿だった。 ・・・・・・・。 「起きんかーーいっ!!」 べしっ! なんとなくムカムカきたあたしは、幸せそうに眠るガウリイを、ソファの上からけり落としてやった。 「・・・ぃって・・・。あ、リナ・・・」 「『あ、リナ』じゃないわよっ!!何イキナリ寝てるのよっ!!」 「・・・いや、ここんとこ寝不足で・・・」 「どやかましぃっ! だいたい、乙女が一大決心して男の部屋に来たってーのにっ!!何よその態度はっ!!」 「・・・一大決心してたのか・・・?」 ねぼけまなこでガウリイが言う。 うっ・・ 言葉につまるあたしに、ガウリイはからかうような笑みを浮かべると、 「おおっ!そうか! なんだったら、期待通り、一緒のベットで寝てみるか?リ・・」 ごげしっ! 笑って言いかけたガウリイのどたまに、あたしの放ったかかと落としが決まる。その一撃であっさり昏倒するガウリイ。 ・・・ったく。 ぶつぶついいながらも、あたしは昏倒してるガウリイの上に部屋から持ってきた毛布をかけてやる。 ・・・結局あたしは・・そのままガウリイのベットにもぐりこんでとっとと寝たのだった。 いや、いいんだけどね・・・別に・・・。 (・・・うーん、コレもいちおー、アダルトな内に入るのかなぁ・・?・・とひたすら悩みまくってるトコで(爆)つづく) |
4941 | ふくしぅの刃・まーく2 (その2・改) | マグロマナティ | 11/18-16:42 |
記事番号4939へのコメント ――まただ。 夢と現実との、その狭間。オレは、また『アレ』がやってきた事を察知した。 もう何度も繰り返した行動だったが――オレはやはり、『アレ』の方へとそっと目を向ける。 ・・・そこには、予想通りの光景があった。 ◆・◆・◆ ――何?この音―― 夢と現実の、その狭間。あたしは、フイに聞こえてきた妙な音に目を覚ました。 音は――何か耳障りな音だった。 紙をハサミで切るような・・・いや、石と石を鋭くこすり合わせたような音。 だんだんと覚醒してきた頭で、あたしは寝返りをうつと、その音がする方へと身体を向ける。 そこには―― 窓から入ってくる月明かり。 その銀色の光に照らされた床に、人影が座っていた。 長い髪をポニーテールにまとめた、そのシルエットから見ると女のようだが―― 「うふふふ・・・キレイになったわねぇ♪ジャック君♪ あ、リパー君ももうちょっと手入れしてあげなきゃ♪うふふふ♪」 言うと、その影は、手にした剣を何かの台にのせて前後に動かす。 剣と腕の動きに伴い、あの耳障りな音が、あたし達の泊まっている部屋に響く。 ・・・よく見ると、そこの床には大小さまざまな形の剣が、ずらっと並べられ――月光を反射し、妖しい輝きを放っている。 その影は、気配を殺しているらしく、・・当然、殺気も全くない。 どういう訳か・・・ただ単に、剣を研いでいるだけなのだ。 ・・・そして、その事実は・・・ますますその光景の異様さを増幅させていた。 ・・・・・・・・。 あたしは一瞬、何が起こっているのか理解できなかった。 ただ・・・思考停止した状態のまま、じぃっとその光景を凝視するのみだった。 だがそれも数秒のこと。 「うわわわわっ!!! な、何をやってるのっ!!あんたはっ!!」 フイに我にかえり、叫んで飛び起きたあたしの声に、その影がゆらりっと振り向く。 研いでいた剣の刃を、ぬらりっとなめ回す影。その刃に、月光が反射してギラリと輝く。 こ、怖ぇぇえぇっっ!!! 思わず絶叫しそうになるが、なんとかこらえる。 その影はゆらぁっと立ち上がると、ゆっくりこちらに向かって歩いてきて―― ・・・今っ! 「ライティングっ!!」 あたしは、とっさに唱えた術を放つ! 暗闇に馴れた目には、ライティングの明かりは眩しく、しばらく部屋の様子が見えなくなる。 むろんそれは影の方とて同じ事。 けれどあたしは油断せず、別の呪文を早口で唱え―― だが。 「あれ?・・・リナさん?どうしてこっちの部屋に?」 聞き覚えのある声は・・・まさにあたしが次の術を放とうとした、その影の方向からした。 あたしはゆっくり目を開けると――その影の正体を見定める。 それは――見覚えのある・・・今から数年前に出会った事のある人だった。 刃物マニアにして、何かを斬ってないと落ち着かない、という危険思想の持ち主―― 女剣士・レミーさんその人であったのだ。 ◆・◆・◆ 「・・・現実だったのか・・・」 こうこうと輝くライティングの明かりの下に座り込み、パジャマ姿のガウリイがしみじみと呟いた。 ・・・いや、確かにアレは、悪夢と思っても仕方ない光景だったけど。 「・・レミーさん。 ちょっと聞きたいんだけど・・・どーしてガウリイの部屋でこんな事してるの?」 あたしは、床に散らばった数々の道具――剣を研ぐ道具を指して言った。 あの異様な音は、レミーさんが、この道具で彼女のコレクションを研いでいる音だったのだ。 だが、レミーさんは、あたしの質問など聞いていないかのように、どこか遠くを見るような眼をすると・・、 「・・・ロッド=マーティン・・・。 私の兄さんは、アトラスシティで、剣士に殺された――」 ぽつり、と呟いた。 その一言に――あたしと、そしてガウリイまでもが凍りつく。 「ロッド・・・って、まさか!」 「まさか、あのロッドか!?」 さすがにあの剣士のことは、ガウリイでも覚えていたらしい。まともに顔色を変えて叫ぶガウリイ。 「・・・じ、冗談でしょ・・・?」 あたしも呆然とつぶやく。 ・・・ロッド。 それはまだあたしとガウリイが出会って間もない頃・・・アトラスシティで出会った剣士の名である。(参:本編2巻) 彼は、ガウリイと戦いたいが為に敵に回り――最期は、その望み通りガウリイと剣を交えて死んでいった。 ・・・最期のあの表情だけは忘れがたいものがある。 しかし・・・まさか、あのロッドとレミーさんが、兄妹だったとは。 ・・・そりゃ確かに、言われてみればよく似てるけど。この二人。兄は人斬りマニアで妹は刃物マニアだし。 「じゃあ、レミーさん・・・」 「ずいぶん長いこと――探したわ。兄さんを・・・あれほど強かった兄さんを、倒した人物を。 そして私は――ガウリイ=ガブリエフの名を知ったのよ。」 語るレミーさんの瞳に、激しく、けれども妙に静謐な感情が渦巻いているのがハッキリとわかる。 その妙な気配に気おされ、あたしは何も言えなくなる。 「そのガウリイ=ガブリエフを探し当てたとき、すぐ近くにリナさんがいたことに少し驚いたけど―― 何度か――ガウリイ=ガブリエフの剣技は影から見させてもらったわ。 ハッキリ言って・・・兄さんが負けるのも無理はないわね。 ――明らかに、兄さんよりもはるかに強い。」 「レミーさん、ロッドは――」 あたしは言いかける。ロッドの最期の事を。 レミーさんの目的は恐らく――兄の復讐。それならば、ロッドの最期の事を知ればあるいは・・・ あたしの言おうとする事を察したのか、レミーさんは小さく頭を振ると、 「――兄さんの事は――もう良いのよ。 あの兄さんの事だもの。 恐らくは、そこのガウリイ=ガブリエフの腕にほれ込んで・・・精一杯の勝負を挑んで、結果死んでいったのだろうから。 ガウリイ=ガブリエフの腕を考えると――恐らくは、自分の力を出し尽くし、満足して死んでいったに違いないわ。 ――結局、兄はそういう生き方しか出来ない人だったし。 そういう最期で良かったのよ。」 無表情に言うレミーさん。 ・・・すごい。当たってる。さすがは兄妹。 でも、だとしたら、このレミーさんの行動って・・・ 「けど。・・・だけどね。それじゃ、私の気が収まらないのよ。」 ・・・やはり・・・ 「レミーさん・・・。」 「私と兄さんは、たまに会って、互いの腕試しをしていたの。 兄さんにとっては小手調べ程度だったんだろうけど・・・私にとっては、死力を尽くして戦える、数少ない機会の一つだった。 ガウリイ=ガブリエフが兄さんを凌駕する力を持つのは認めるわ。 けれど――」 レミーさんは、一旦そこで言葉を切る。 「私から、死力を尽くして戦える機会を無くした・・・その罪は大きい。」 そう。レミーさんにとって兄の存在はそれほどまでに大き・・・ ・・・って、アレ? 「兄さんを亡くして以来・・・私は、ロクに死力を尽くした戦い、というのをやってないのよ。」 そこにいる、ガウリイ=ガブリエフっ!あなたのおかげでっ!!!!」 「ちょ、ちょっとレミーさん?」 なんだか路線がちょっとばかりズレてるよーな気がするんですけど・・・ 「最初は―― 真っ向からガウリイ=ガブリエフに復讐の勝負を挑もうと思ったわっ!! けれど私は、昔の兄さんにすら勝てなかった。ガウリイ=ガブリエフとの力の差は歴然としているわっ! それに、そんなことをすれば――すぐ近くにいるリナさんから横槍が入りかねないっ!! だから、私は誓ったのよっ!!ガウリイ=ガブリエフにイヤガラセをする事をっ!!!」 ・・・イヤガラセ、って・・・ あ、向こうの方でガウリイが床に突っ伏してぴくぴくしてるし。 「毎晩毎晩、ガウリイ=ガブリエフの部屋で、私のコレクションの手入れをする―― 以前、泊まった宿屋で同じようにコレクションの手入れをしていたら、 宿屋の人が客も含めて全員逃げ出した経験を元にした、この復讐の方法っ!! これをもってすれば・・・リナさんにも恨まれずに、ガウリイ=ガブリエフに復讐する事ができるっ!!とね!!」 ・・・全員逃げ出したのかい。 まあ、部屋に一人こもってあんな光景繰り広げていたら・・安手の宿なら音とか筒抜けだろうし。逃げるだろうな・・・そりゃ確かに。 ・・・というか、ンな復讐の方法って、一体・・・ 「あ、あの・・・レミーさん・・・?」 疲れきった声であたしが言ったその途端。 やおらレミーさんはすっくと立ち上がると、 「まあ、こういう風に、リナさんにバレてしまったのは計算外だったけど・・・ でも! 誰にも私のジャマはさせないわ・・・ふふふ・・・覚悟するがいいわ!ガウリイ=ガブリエフ!! ――とぅっ!!」 言ったその途端。レミーさんは、床に何かを投げつける。 ぼむっ!! レミーさんの周りをいきなりぶぁっと取り囲む、煙。 ――煙幕!? 思ったその瞬間、あたしはとっさに術を唱え、 「魔風(ディムウィン)!」 威力をかなり弱めにした、風の呪文で煙幕を晴らす. だが、その時にはすでに――部屋にはレミーさんの姿はなかった。 しかも驚くべき事に、あれだけたくさん床に散らばっていたレミーさんのコレクションの剣も全部が全部、消えうせていたのだった。 (ふくしぅは始まったばかり・・・?――ってなトコで、つづく) |
4942 | ふくしぅの刃・まーく2 (その3・敏) | マグロマナティ | 11/18-18:46 |
記事番号4941へのコメント 「それにしても、昨夜はコワかったわね・・・。色々な意味で。」 翌朝。 レミーさんが立ち去った夜が明けての事。 「ああ・・・オレが寝不足になるのも無理ないだろ? 一ヶ月前から、ずっと、ああなんだぜ?・・殺気とか気配も全然無いから、夢のようにも思っていたんだが・・・。そうじゃなかったし。 ・・さすがにあのロッドの妹、とは思ってなかったけどよ。」 疲れた・・というか、眠そうな声でガウリイが言う。 ・・・彼も、ロッドのことは覚えていたらしく――昨夜のレミーさんの話もめずらしくキッチリ聞いていたようだ。 まあ、ロッドを倒した事は・・あの場合、仕方なかった事だけど・・・ 「でもそうと聞いた以上、ムゲに魔法でへち飛ばすって訳にもいかないわよね。 昨夜のレミーさんの様子から見れば・・・正確に言えば、兄さんの復讐、ってのとはちょっと違うようだけど・・・・でも、さすがに・・・ね。」 「なあ、リナ。あのレミーとかって人、リナの知り合いなんだろ?なんとかならないか?説得するとか。」 「なんとか、っても・・・うーん・・・。」 あたしはしばし腕を組んで考える。 だが――あのレミーさんを静める方法など・・・ せいぜいが、悪人や盗賊を束にして持っていって、『好きなだけ斬ってちょーだい♪』って位しか思いつかないし・・・。 さすがに、ンな事はあまりやりたくないしなぁ・・・。 ・・・うーん。 あたしは、しばしレミーさんを静める方法を考える・・・が・・・。 ・・・なんか・・・だんだん考えるのがメンドくさくなってきた・・・ あたしは、一つ息をつくと、 「もう、この際だから・・・いーじゃないのよ、ガウリイ。 レミーさんの気がすむまで、つきあってあげれば?実害がある訳でもなし。」 ぱたぱた手をふりつつテキトーに言うあたしに、だがガウリイは心底疲れたような声で、 「実害大ありだって・・・リナ・・。ここんとこ、ロクに寝れてねーんだぞ、オレ・・・。 前なんか・・・前なんかなー!あの研いだ刀の刃をずらっとなめたかと思うと、『試し斬り♪』とか言って、人の首の太さ位の丸太、枕元でさくさく斬ってたんだぞっ!!あの人はっ!!!」 ・・・うっ、そ、それは・・・ ちょっと・・・いや、かなりコワいかも・・・ 「と、とりあえず、レミーさんの狙いはガウリイだけだし♪」 内心の動揺をかくして、あたしはあっさりと言う。 だが。 「ほほぉう・・・そー言うか・・・。」 瞬間、ガウリイの目がキラーンと光る。 「なら、オレにも考えがある。」 「な、何よ。」 「・・・オレはこれから毎晩、リナの部屋に泊まるっ!!んで、リナと一緒に寝るっ!!」 「んなっ!?」 「ふっふっふ・・・これで一蓮托生だ。 ちなみに、何処に逃げてもムダだぜ。リナ。必ず追っかけて、一緒の部屋に引きずりこんでやるからよ。 これから毎晩、眠れない夜を共に明かさせてやる。」 ・・・いや待てガウリイ。 そーいう言い方すると、なんか・・・ 「どーした、リナ?顔が赤いぞ。」 「・・・いや、だって・・・その・・・・どぁああぁあっっ!!わかったわよっ!! レミーさんなんとかすればイイんでしょっ!!なんとかっ!!!」 「どうするんだ?」 「とりあえずは――」 あたしは、ここで声を潜めると、 「レミーさんを、まいてみましょ。 彼女が追っかけてこれないよーな方法をなんとか考えて、この街を出るのよ。」 「追って来れない方法・・・?」 あたしの言葉に、ガウリイは怪訝な顔をするのだった。 ◆・◆・◆・◆・◆ (〜ここからガウリイの一人称〜) あれから、丸一日が経った。 「やれやれ。ようやく・・・ここまで来たわね。」 川が近くに流れるうっそうとした森の中。 火をおこし、その火の近くにちょこん、と座ったリナが、妙にくつろいだ様子で言った。 今のリナの格好は――いつもの魔道士服ではなく、どこかのお嬢様の旅行姿、といった格好。 「・・・誰のせーでこうなったと思ってるんだ・・・?」 長い髪をまとめていた帽子を取り、ダテメガネを外しつつ、オレはジト目でリナを見る。 オレの方は、何処にでもいるような商人風の格好をしていたのだ。 いわゆる、変装・・・というヤツである。 「ま、まあまあ。結果よければすべて良し♪って事で♪」 リナは笑ってぱたぱた手をふって言う。・・・・まあ、あの場合は仕方なかったのかもしれないが・・・・。 ため息ひとつついて、オレは今日一日で起こった出来事を思い返した。 ◆・◆・◆ それは、今朝の事だった。 なんとかレミーを撒こう、という事になったオレ達は、リナの提案で、 あの街で一番大きな乗り合い馬車の駅に行き―― 人でごった返す中に紛れ込み、簡単な変装をして適当な乗合馬車に乗ることにしたのだ。 服を商人風に変え、目立つ金髪を帽子の中に隠し、ダテメガネをかけ姿勢と歩き方を変える。 剣は袋に包んで目立たないようにした。 リナもまた、同じように変装をしていたが・・・ 彼女の格好は商人ではなく、ちょっとした金持ちのお嬢さん風のドレスだった。 髪型も変え、大きめのかばんを持ったその姿は、いかにも旅行に出かけるお嬢さん、といった雰囲気である。 ・・・シュミ入ってるだろ、とツッコもうかと思ったが、 リナに『着替えた後は別行動。話し掛けないよーに』としつこく念を押されたので、やめておいた。 あの人ごみの中で、二人が別行動。なおかつ普段とは全く違う格好をしていたとしたら。 しかも、そこの駅からはあちらこちらの街に乗合馬車が出ている。 尾行している側にとっては、どの街に向かう馬車に乗るのかわからないから尾行しずらく・・・ これならば、さしものあのレミーさんでも、尾行はできないだろう。 ・・・というのが、リナの狙いなのだそうだ。 結果。このリナの計画も、途中までは上手くいった。 ・・・そう。途中までは。 乗り合い馬車に乗ってゆく道中・・・ちょうど、お昼を回ってしばらく経った頃だっただろうか。 いきなり野盗が襲ってきたのだ。 その野盗達は・・・乗り合い馬車がゆれまくるので不機嫌になっていたリナにとって、格好のエサだった。 暴れて騒ぎになったら、今までの苦労が水の泡・・・という事で、 それでも最初のウチは、まだおとなしく野盗に従うフリをしていたのだが・・・長続きはしなかった。 すぐにリナは、こっそり呪文を唱えまくり、野盗をぶちのめしてしまったのだ。 しかも、外に連れ出されていた乗客も何人か巻き込んで。 当然、乗合馬車の乗客たちは、皆大騒ぎをした。 倒された野盗をふんじばったり、ケガ人の治療をしたりの大騒ぎ。 もちろん、リナが使った魔法が、かなりの割合で騒ぎを大きくしたことは否定できない。 この騒ぎで、近くの町――今日出発した街から人が来てさらに騒ぎになる可能性が出てきた。 そうなってくると、あのレミーが察してこっちに向かってくる可能性も出てくる。 ・・・だから結局、オレ達はその騒ぎにまぎれ、こっそりと乗り合い馬車のグループから抜け出し・・・ 適当に森の中を走ったり、リナの魔法で飛んだりして、遠く離れたここまで来た・・・という訳だった。 ◆・◆・◆ 「で、でもまぁ・・・なんとか、レミーさんはまけたんじゃない?い、色々あったけど。」 リナは冷や汗一すじ流しつつ、さらに続ける。 「さすがに、あれだけ色々やったからには・・・もう、尾行はされてないと思うけどね。」 「まあ、な。こんな変装までやって、さらにあんなに森の中を高速飛行したりしたんだ。 これで追ってこられたら・・・ もう、あのレミーってヒトからは逃げようがないな。」 今までかぶっていた帽子をくるくる回しつつ、オレは言う。 が。その時。 フイに、リナの表情が凍りついた。 「・・・?どうした、リナ。」 尋常でないその様子に、オレは訪ねる。 「ガ、ガウリイ・・・ 何か・・・聞こえない?・・・すっごくイヤな音・・・」 「・・・イヤな音・・・・?」 言われてオレは、改めて周囲の音に耳をすます。 風にざわめく、森の木々の葉ずれの音。 焚き火にくべた木の枝のはぜる音。遠く聞こえる虫の声。 近くを流れる川の、水が流れる音。時々、夜の鳥の鳴き声も聞こえる。 それは、野宿をする時には、当たり前に聞こえる音ばかりだった。 ・・・さらに言えば、気配、とか・・ましてや殺気など、そういったものは全く感じられない。 ――だが。その時。 しゃっ・・・しゃっ・・・ オレは、ハッキリ聞いた。 川の方・・・水音にまぎれ、かすかに聞こえてくるその音を。 しゃり・・しゃり・・ ――最初は、小さな音だった。 だが――その音は、川の流れに乗っているかのごとく、ハッキリと、だんだん大きくなってきている。 オレは、固まった首をぎぎぃっと動かすと、オレと同じように硬直し、冷や汗を滝のように流すリナと目を合わせる。 しゃりっ!しゃりっ! ・・・うふ、うふふふふ・・・♪ さらに大きくなる音。 今度は、毎夜毎夜聞いていた、あのブキミな笑い声までも一緒に聞こえる。 ――その瞬間。 「いやぁあぁぁぁっ!!!」 「うぉわああぁぁっ!!!」 リナとオレは、慌てて荷物をまとめ、ダッシュでその場を離れたのだった。 ・・・尾行・・・されてたんだな・・・。 逃げつつも、オレはぽつり、と思う。 もう、こうなってくると・・・夢でも現実でも関係ない。どう考えても、心霊現象以外の何者にも思えなかった。 (ひぃ〜!(TT)ってなトコでつづく) |
4943 | ふくしぅの刃・まーく2 (その4・敢) | マグロマナティ | 11/18-18:51 |
記事番号4942へのコメント 「で?どうするんだ、リナ。」 オレは、すぐ下で這いつくばっているリナに向かって言う。 今、オレたちがいるのは、久しぶりにとった宿屋の、オレの部屋の中だった。 オレはベットの中で毛布をかぶって寝ているフリをし、リナはオレのベットの下にもぐりこんで――レミーの登場(?)を待っていたのだ。 「・・・どうするもこうするもないわよ。 レミーさんはコワいけど・・・決着をつけるわっ!!」 血走った目。やたらと低い声でリナは言う。 ・・・うーん。こりゃカンペキに怒ってるな・・・(汗) 今までは、野宿の時は現れていなかったレミーさん現象(命名:リナ)も・・・ リナにその正体がバレたためか、もはや野宿だろうと何だろうと、関係なく現れるようになってきていた。 (今まで野宿の時に現れなかったのは、どうやらリナに正体バレるのを懸念していたから・・・らしい。) ・・・レミーを撒こうとして失敗したあの一件から、毎晩、『ああ』だったし・・・ムリもないか。 すでに、オレもリナもカンペキに寝不足になっている。 もうこうなってくると、早急に事体の解決を進めるしかない。 やがて、そうしている間にも・・・その時刻はやってきた。 窓が静かに・・・音もたてずにすっと開く。 遅く出た月が、そのシルエットを妖しく闇に浮かび上がらせる。 長い髪をポニーテールにまとめ、背中にいくつもさした、大小さまざまな剣・・・。それは、間違いなく・・・レミーその人だった。 その登場に、リナの身体がぶるっと震える。恐怖からか、あるいは武者震いからかはわからないが。 レミーは、音も立てずに床に着地すると、いそいそと剣を取り外し、いつもの砥ぎ石を取り出し―― その時だった。 「そこまでよっ!!レミーさんっ!!! ――ライティングっ!!」 リナが、ベットの下からすべり出ると同時に、魔法の明かりを生み出して叫ぶ! 「――!?」 いきなり閃いた明かりにか、リナの思わぬ動きにか、一瞬硬直するレミー。 ・・・あるいは、今夜はリナはこの部屋にはいない、と思っていたのかもしれない。 「レミーさん・・・もう。いいでしょ?こんな不毛なことは、やめてほしいんだけど。」 一転、リナは静かにレミーに問い掛ける。 だが、オレには、リナのその静かな声の裏に、果てしない怒りがこめられている事がわかった。 「リナさん・・・ジャマするツモリ?」 言ってレミーは、刀の一本をすらっと抜き放つと、その刃をぬらっとなめまわす。 だが、リナはそれにも気圧されず、静かにかぶりをふると。 「いいえ。あなたの復讐のジャマはしないわ。レミーさん。 あたしは、方法を変えて欲しい・・・と言ってるのよ。」 「方法を・・・変える?」 「ガウリイと、剣での勝負をするのよ。 で、レミーさんが勝ったら、今のこのイヤラガセを気がすむまで続ける。 けど、ガウリイが勝ったら――もう、イヤガラセはやらない、と誓うこと。 ――どう?」 ・・お、おいおい!ンな話、聞いてないぞっ!!! オレは内心思うが、ここで反論した所で事体が好転するようにも思えなかったので黙っておく。 「前にも言ったと思うけど・・・ 私とガウリイ=ガブリエフの剣の腕の差では、勝負にならないわ。 やはり・・・兄さん以外を相手にするには、それなりに斬ることができるレベルの相手でないと・・・ ・・・ノらないのよね・・・。」 ぽそり、とぶっそーな事を言うレミー。 ・・・そーいう意味で、力の差がどーの、とか言ってたのか、この人は。 つまり、あまりに剣の腕の差がありすぎると、腕の一本もロクに斬れないから、という事なのか? なんか・・・さすがはあのロッドの妹、というか・・ ・・サツバツとしてるなぁ・・。 「そう言うと思ってたわ。レミーさんなら。」 だがリナは慌てず騒がず話を進める。 そう思ってた、って・・・まさか、リナは、あのレミーの言う事を前もって予測してたってのか!? さ、さすがだ。 「けど・・・ハンデがついたらどうかしらね?」 リナは不敵に笑って言う。 ・・・どーでもイイが・・・不敵に笑うシーンなのだろうか・・・?・・・ここ・・・。 リナの言葉に、レミーの視線がリナに移る。 リナはびしいぃっ!とレミーを指差すと。 「・・・木刀VS真剣1本っ!!!――このハンデでどうっ!?」 ――なっ!? 「レミーさんは、ガウリイのどこを斬ってもよしっ!! でも、ガウリイは、木刀で、レミーさんの身体のどこかにつけた目印を破壊しなきゃダメ、って事で――どう?」 「うふふふ・・・受けて立つわっ!!」 「ちょっ、ちょっと待てリナっ!!そりゃいくらなんでも・・・というかどこを斬っても、ってっ!!」 あまりと言えばあまりな条件(というか、ハンデ)に、オレは思わず抗議の声をあげる。 「何か文句ある?ガウリイ。」 「問題だらけだっ!!大体、木刀と真剣の勝負じゃシャレになんねーだろーがっ!!」 「わがままな人ねぇ・・・」 ぼそっと横から言うレミー。 ・・・って、おいおい。 げんなりしつつも、オレはレミーの持つ様々な刀にざっと目を通す。 ・・・ふむ。 「しゃーねえな。 それじゃ――レミーさんが使う剣は、レミーさんのコレクションの中から、オレが選ぶ刀で・・って事でいいか?」 「ふふふ・・まあ、それくらいは仕方ないわね。」 危険な笑みを浮かべて言うレミー。 寝不足だか脱力かでくらくらする頭をおさえつつ、オレは 「――その・・背中の剣でどうだ?・・たしか、カルマとかって名の。」 オレが指したのは、異国風の剣。 なんとなくな、直感だった。あの剣なら勝てる。そんな気がした。 ・・・ちなみに剣の名前は、毎晩さんざん聞いたので覚えてしまっていた。 「かまわないわよ。」 こともなげにレミーは言ったのだった。 (やはり、ガウがマトモです・・・ってなトコでつづく) |
4944 | Re:ふくしぅの刃・まーく2 (その5・攻) | マグロマナティ | 11/18-18:56 |
記事番号4943へのコメント 『れっでぃーーす・あーんど・じぇんとるめーーんっ!! これより♪スゴ腕剣士、二人の対決を開始しまーーーす♪』 何かの魔法を使ってか、増幅されたリナの声が野原に響く。 時刻は昼をかなり回った、夕方が近い頃。場所は、街外れの野原。 普通だったら、こんな時間に人通りは少ないハズの場所である。だが・・・今、オレとレミーが対峙している野原のまわりには、すでに、3〜40人ほどの見物人による人垣が出来ていた。 ・・・おおかた、オレとレミーの戦いを、見世物ばりに見物料取るか、賭けの材料にでもしてるのだろう。 がっぽり稼いだのか・・・今までの寝不足による不機嫌はどこへやら。リナはすっかりご機嫌が良いようである。 『赤コーナー♪紅蓮の不死鳥っ!れみー・まーーてぃーんっ! 青コーナー♪蒼穹のキングくらげっ!!がうりい・がぶりえーーふっ!』 テキトーなリングネームをでっちあげてオレとレミーの紹介をするリナ。 ・・・どーでもイイが・・・キングくらげって一体・・・。 完全に遊んでるな、リナ。 もっともレミーの方は、ンな事いっさい気にしていない様子で、にっこにこしながらあのカルマって剣をぶんぶん振り回している。 ちなみに、今のレミーの服装はいつもの格好と違い、赤い不死鳥の模様が描かれた、夕日色の動きやすそうな服になっていた。 この訳のわからんリングネームにあわせてリナが用意したらしいのだが・・・一体どこからどーやってあんな服を仕入れたのかは、ついに聞けなかった。 ちなみに、オレ用のキングくらげの模様の服は、探したけどなかったそうだ。 ・・・・・・。 ちょっと残念な気もするが・・・ま、まあ、それは置いといて。 『えー。それでは、ルールの説明をしまーす♪ ルールは簡単。 お二人には、互いのみぞおち部分に、黒いインクの入った袋を装着してもらっています。 これを、互いの武器で、打ち破った方を勝ちとしますっ!! ただしっ!! 男女の力関係の差を考え、 青コーナーのガウリイは、木刀ですが・・・ 赤コーナーのレミーさんには、真剣を持ってもらってますっ!!!』 ――おおおおおっ!!! そこで何故か上がる歓声。 『なお、ケガ人が出たときのことを考え、町の魔法医さんにもスタンバってもらってますのでよろしくっ!!』 嬉々としてアナウンスをするリナ。 ・・・何がよろしくなんだか・・・。 内心呆れるオレにかまわず、リナは、オレとレミーの間にすっと立つと、両手をそれぞれの方へ上げる。 その立ち振る舞いは、ほとんど拳闘士の試合の審判員そのものだ。 「それじゃ、レミーさんに、ガウリイ。準備は良いわね?」 「いつでもOKよ、リナさん・・・ふふふ。」 「OKじゃなくっても始めるツモリなんだろーが。とっととやろーぜ。」 オレは、なかば呆れたように言う。 ちなみに――今日は朝から半日、リナがこの試合の準備している間、ぐっすり眠っていたので、体調はすこぶる良い。 「・・OK。んじゃ。れでぃーーーGOっ!!!」 リナの合図と共に、レミーが大きく後ろに飛び、間合いを取る。 オレは油断なく木刀を構え、彼女の出方を見る。 『さあっ!!いよいよ始まりましたっ!!!勝つのは、赤のレミーか青のガウリイかっ!!』 実況中継を始めるリナ。 ・・・・・・。 オレは思わずリナにツッコミ入れたくなる衝動を抑えつつ、レミーと対峙する。 ・・しばしにらみ合いが続くが―― 一陣の風がざぁっ!とオレとレミーの間に吹いた、その瞬間っ!! 「ふっ!!」 レミーは瞬間的に強圧な気合を入れると、地を蹴り、草をかきわけ、左手から迫り来るっ! オレはとっさにレミーの剣を交わしてその内側に入り込み、剣を交わす。 レミーは傾きかけた太陽を背にする位置に入ったかと思うや、鋭く太刀筋曲げ、剣を閃かせるが、オレは逆にそのレミーの勢いを利用し、木刀を滑らせるようにしてみぞおちのインク袋に―― 打ち込もうとするが・・・もう一歩、ひょいっと横に移動する。 一瞬後、レミーの引き戻した剣が、今までオレがいた場所に鋭く軌道を描く。 軌道に残っていた遅れ髪が数本斬られ、金の髪がわずかに剣の軌道に散る。 ・・す、すっげー切れ味・・・ 内心思うが、そんなことを考えている場合ではない。 オレは、さらにレミーが剣を引き戻す直前に、 がつっ! 彼女の脇腹に一発入れ、そのまま向こう側に走りぬけ草を踏みしめ、前へと飛びつつ振り向き、再び構えを取る。 斬られた金髪の数本が、風にあおられ空中に漂っていたのが、一瞬見える。 「――くっ!」 オレの一撃が効いたか、レミーは苦悶の顔でこちらを睨みつけ、じりじりと間合いを詰める。 ・・・本当は、みぞおちの袋を一発で狙おうとしたのだが・・・なかなかどうして。思ったよりずっとレミーは動きがすばやい。 木刀を当てることはわりと簡単にできるが――いかんせん。ルールは、レミーのみぞおちのインク袋をやぶる事。それ以外の急所にあててもこちらの勝ちにはならない。 対して、あっちはルールなんぞ忘れて、本気でオレを斬るツモリできている。・・というか、どちらかというと斬りたくて斬りたくてうずうずしているよーにすら思える。 この場合のセオリーを考えたら、まずオレの木刀を折る、とかするハズだが・・どうも、そんなツモリもないようだ。 歪んだ殺気、とも思えるような気をびしびしと発しているレミーのこちらを睨む瞳に、さらに力がこもったかと思うや、 「でぁあああっ!!」 レミーは再び強圧な気合を入れ、突っ込んでくる。 ――この妙な殺気は――たしかに、あの兄貴譲りかもしれんな。 戦いの最中だが、フト、オレは思った。 「よっ!」 踏み込みと同時に繰り出されたレミーの二段剣撃を、オレは木刀を刃に滑らせるようにしてするっと交わし・・・ もう一歩前へと進んで、彼女の背中に一発、ぽんっと木刀を当てる。 彼女は、バランスを崩して前に倒れる――かと思いきや、 倒れざま、くるっと身体を回すと、手にした剣を横凪ぎに――オレの足を狙うように一閃する。 オレはそれを察して、後ろへと飛び、交わす。 レミーも、そのまま一回転すると、オレに反撃のスキを与えず、すばやく体制を元に戻し、構える。 ・・・気付けば、最初の頃に入っていたリナのアナウンスが、いつの間にか聞こえなくなっている。 フトそちらに視線を送ると、呆然とした様子でじっとこちらを見るリナと、その他大勢の見物人の人達。 どうやら、アナウンスをする事も忘れているようだ――っとっ! オレが目を離した、ほんの一瞬のスキ。そこにレミーが突っ込み、その剣を閃かせるっ! だが――スキを狙いすぎたか、間合いが浅いっ! オレはすんなりレミーの一撃を交わす。 続いて、レミーはその刃を翻しては振り下ろし、さらにもう一撃入れてくる。 ムダのない動き。流れるような技の連続。だが、オレはそれを木刀が斬られないよう注意しつつ、受け流したり交わしたりする。 ・・・やっぱり、木刀はちょっとキツいかも・・・・ とか思いながら。 そして。レミーの怒涛の剣撃を交わしながら、オレはレミーがだんだんじれてきているのを察した。 ――そろそろ、かな。 (うぉ?ガウが何か企んでりゅ?・・・ってなトコでつづく) |
4945 | ふくしぅの刃・まーく2 (その6・敬) | マグロマナティ | 11/18-19:00 |
記事番号4944へのコメント (〜ここからリナの一人称〜) あたしは、何時の間にか、アナウンスをする事を忘れていた。 ――ガウリイとレミーの試合から、目が離せなくなっていたのだ。 ・・・ある程度想定していたけど・・・ やはり、二人とも強い。うしろの見物人の人達も、二人の試合に圧倒され、声も出ていない。 ・・・よしよし。 この分だったら、後で「見物料返せ」とかは言われずにすみそうね♪ まあ、レミーさんの衣装代差し引いてもそこそこの儲けになったし♪今回はラッキーといえばラッキーだったわねっ♪ 試合を見ながらも、あたしは内心ほくそえむ。 ・・・っと、さて。 あたしは、再びガウリイ達の方へ意識を戻す。 ガウリイ達は、相変わらず激しい剣の応酬を繰り広げていた。だが・・・あたしは、ガウリイの『気』が微妙に膨れ上がってきているのに気付いた。 彼は、何かを仕掛けるツモリだ。 ――そう思った、その瞬間だった。 剣撃の応酬のさなか、何を思ったか、ガウリイが急に一歩下がった。 当然、それを追うように、レミーさんが剣を大きく振りかぶり、ガウリイに迫るが―― かこんっ! 次の瞬間、響いたのは・・・妙にカルイ音だった。 ――それは、ガウリイの木刀とレミーさんの剣が切り結んだ音だった。 切り結んだまま、立ち止まる二人。 ・・・これは・・・フツーなら、ガウリイの木刀があっさり斬り飛ばされているハズの所である。 なにしろ、真剣と木刀なのだから。だが、どういう訳か、ガウリイの持つ木刀は、折れたり、斬り飛ばされる様子もない。 後ろの見物人たちもそのことに気付いたか、息をのむ気配が伝わってくる。 そこで、あたしは一つの可能性を思い出した。 ・・・ずっと前、誰かに聞いた事があったのだ。剣の中には・・・力で押すだけでは、斬れない種類の刀がある、と。そういった刀は、切れ味は鋭いけれども刃を滑らすように引かないと斬れない・・・と。 恐らくは、レミーさんの持つ剣が、そういった類のモノなのではなかろうか。 だとすると・・・今、ガウリイは、相手に剣を引かせず、ひたすら垂直に力をこめて木刀を押している事になる。 そうする事で、レミーさんの剣の切れ味を封じているのだ。しかも、その剣を使い慣れているレミーさんを相手に。 ・・・それに必要なのは・・・絶妙な力の入れ具合とバランス感覚と勘の良さ。 ハッキリ言って、とんでもない技量が必要になってくる。それを、今、ガウリイが目の前でやっているのだ。 真剣を木刀で真正面から受け止められ、レミーさんの瞳に驚愕の色が浮かぶのがあたしの位置からでもハッキリとわかった。 その一瞬を突いて、ガウリイは切り結んでいた木刀をさらにぐいっと垂直に押す。 圧されたレミーさんの、その重心がわずかに後ろにそれた、その瞬間! ガウリイは、今度は一気に木刀を戻し、剣を構える。 ・・・逆に、いきなり圧されていた力がなくなり、バランスをわずかに狂わせるレミーさん。剣を引き戻すのが微妙に遅れる。 そして、ガウリイはその一瞬を逃さない。 彼が次に繰り出した剣撃が、バランスを崩したレミーさんのみぞおちにすべりこみ―― しゅぱっ! 鋭い音を立て。レミーさんのみぞおちにあったインク袋が、弾け飛んだ。 時はすでに夕方。赤く染まった野原に、黒いインクがわずかに飛び散った。 ◆・◆・◆ (〜ここからガウリイ一人称〜) 日は、すでに傾き、山の端へと近づいていた。 その残光が、野原を紅く染めている。 「強いわね・・・ガウリイ=ガブリエフ・・・」 夕日の光を一面に受け、極上の笑みを浮かべたレミーは言った。 それは、かつて見た、ロッドの最期の時の笑顔にも、どこか似ていた。 彼女の為に用意された服の、赤い不死鳥の模様が、一部黒いインクですっかり隠されている。それは、赤い夕日を受け、不死鳥が流す血のようにも見えた。 「まさか、私のカルマ君があんな風に、封じられるとはね・・」 レミーは、自らが手にした剣を愛おしそうに眺め、呟く。 「・・・私の負けだわ。もう、あんなイヤガラセはやらない。」 「ああ。頼むぜ。 ・・・もうあんなのはこりごりだからよ。」 オレは、木刀を肩にのせて言う。 「また、対戦したいものね。 ――今度は、真剣同士で渡り合いたいものね。互いに切り刻めるように。」 オレの腰の鞘に収まっているブラストソードへと視線を送り、さらっとぶっそーな事を言うレミー。 「・・そ、そうか・・ で、できればオレは遠慮しておきたいな。」 オレはひきつった笑いをうかべつつ、なんとか答える。 レミーはしげしげとブラストソードの塚を見ていたが、やおらゆっくり顔を上げると、 「・・・見たところ、あなたの持つ、その剣・・・かなりのモノなんじゃないかしら?」 レミーの目がキランと輝いたような気がしたが、オレは正直に答えようと・・ 「あ。ああ。 こいつは、ブラス・・」 「あらよっと危なーーーいっ!!!」 っっぱしぃぃぃんっ!!! いつの間に背後に近寄っていたのか、言いかけたオレのどたまに、いきなりリナのハリセンが決まる。 「ってーーっ!イキナリ何すんだリナっ!」 オレは、思わず言いかけた言葉を中断し、抗議する。 だが、リナはいきなりわしぃっ!とオレの手を両手で握り締めると、 「危なかったわよ、ガウリイっ!!気付かなかったの!? 今さっき、あんたの頭の上に、でっかいコドモオオスズメバチが止まってたんだからっ!!あのままほっといたら、刺されてたトコだったのよっ!!」 うるうる瞳で・・・だが、こちらに何かを言うヒマすら与えないほど激しい勢いで、まくしたてるリナ。 「・・・コドモオオスズメバチって、一体・・・」 後ろでレミーが呆然としている。 ・・・オレの頭の上にハチなんか止まってなかったような気がするんだが・・・と、言いかけたオレを、リナはばっと目で制すると、 「とにかくっ!!レミーさんっ!!勝負は、ガウリイの勝ち・・・って事だからっ!! これからはもう付きまとったりしない、って約束してくれるわよねっ!!」 「え・・・ええ。約束は約束だし。 もう、ガウリイさんへのイヤガラセはやめるわ。」 リナに気圧されるように、レミーが答える。 そして、レミーは、何かが吹っ切れたかのように、ふっと力をぬいて微笑むと、 「――正直、ガウリイさんと戦ってみて、 ちょっとだけ、兄さんの気持ちがわかったような気がしたから。きっと、兄さんも・・ずっと、誰を相手にしても本気を出せなかった兄さんも・・・。こんな風に・・・精一杯戦って、自分の力を出し切って・・・満足して、死んでいったのだろうな・・・って。 頭ではわかっていても、心ではわからなかった兄さんの心が――本当にわかるようになれたから。 だから・・・もう、いいの。」 言ったレミーの表情は・・・いままでの妖しい笑みがウソのように思えるほど・・・ 妙にさっぱりとした笑顔だった。 気付いてみれば、いつのまにか、オレの名前も『ガウリイ=ガブリエフ』から『ガウリイさん』に変わっている。 「・・そう。」 リナもまた、静かに微笑む。 レミーは、さわやかな笑顔のままで、 「それに何より・・・刀砥ぐだけじゃ満足できないものね・・・」 言って、どこからか取り出した小刀をひらひらさせるレミー。 夕日を反射してキラキラ光る小刀の刃。 「これで・・・明日からは、人でも物でも斬って斬って斬りまくるっ!! そーいう正しい用心棒生活に戻れる、というものだわっ!!ふふふふ・・・」 ・・・・・・。 ・・・い、いや・・・それは・・・あんまり正しい用心棒像じゃないよーな気がするんだが・・・オレは・・・ ・・・やはり、人間はそう簡単には変われないか・・・ 「では、リナさん、ガウリイさん。私はもう行くから。――今まで、迷惑かけて悪かったわね。 それじゃ!」 言って小さく手を振ると、レミーはオレ達に背を向け、歩いていった。夕日に、その後姿が消える。 気付けば、あれだけ大勢いた見物人達も、すでにぱらぱらと帰りはじめている。その表情を見るにつけ、どうやら、オレとレミーの勝負に満足はしているようだ。・・・って、何も見世物でこんな勝負した訳じゃないんだけどな。 オレはこっそりため息をつく。 そこへ。 「・・それじゃ、ガウリイ。あたし達も行くわよ! 今夜こそは、ゆっくり眠るんだからっ!!」 リナが、オレの顔を覗き込むよーに、笑って言う。 ・・・・・・。 ま、いーか。 「――おうっ!」 そして・・・オレたちは、街に向かって肩を並べて歩き出した。 最期に。 その晩は、オレもリナも、ものすごく久しぶりに、ぐっすりと一晩、眠った・・・という事だけを付け加えておく。 |
4946 | ふくしぅの刃・まーく2 (オマケ・散) | マグロマナティ | 11/18-19:03 |
記事番号4945へのコメント 「でもよ。リナ。一つ、どーしても解せないことがあるんだが。」 レミーとの対決が終わってから数日後。 オレとリナは、次の街を目指し、森の中の街道を進んでいた。 「何よ?」 「いやさ。あの時・・・ レミーとの対決の後に、この剣の事をレミーに聞かれた時―― その・・・なんとか、ってハチがオレの頭にいたとか何とか言ってたよな? で。それがよ。どう考えても、あの時、オレの頭にハチなんかいなかったような気がするんだが。」 「ああ、アレね。 アレは、ウソよ。コドモオオスズメバチ、なんて虫、いる訳ないじゃない。 あたしがテキトーにあの場を切り抜けるためについたウソなの。」 「・・・切り抜ける、って?」 「ガウリイ。あんたあの時、レミーさんにブラストソードの事、話そうとしてたでしょ?」 「あ・・・ああ、そうだっけな。 でもそれが?」 オレの言葉に、リナは大きくため息をつくと。 「あのねぇ。ガウリイ。 レミーさんはね。人斬りマニアのように見えるけど・・・本当は、れっきとした刃物マニアなのよ? で、そんなレミーさんが、ブラストソードの存在を知ったらどうなるか・・・ 想像つかない?」 「は、刃物マニア・・・って・・・」 ・・・あ、だとすると、あの時のブラストソードを見る目って・・・ 「どんな手を使っても、その剣を手に入れようとするんじゃないか、って思ったんだけど。あたしは。」 リナの言葉に・・・オレはフト、レミーがブラストソードを手にした時の様子を想像してしまう。 ・・・ブラストソード片手に色んなモノを斬ってる女の図・・・。 ・・・・・・・・。 危ないっ!!ぜっったい危ないっ!! 「・・・な、なるほど・・・」 オレは、心の底から納得した。 だが。 その時。一陣の・・生ぬるい風が、街道に吹き抜けた。 「――っ!?」 なんとはなしに背筋に悪寒を覚え、足を止めるオレとリナ。 『・・・うふふふふ・・・聞いたわよ・・・リナさん・・・ガウリイさん・・・』 びびくぅっ!!! 直後、何処からか聞こえてきた声に、瞬時に凍りつくオレとリナ。 『ブラストソード・・・ ふふふ・・・そんな魔法剣が本当にあったとはね・・・さぞかし、斬りごたえがあるんでしょうね・・・ ・・ふふ――』 『どひぃぃぃぁぁああぁぁぁっ!!!』 オレ達が謎の声(レミー)が発したセリフを、最後まで聞く事はなかった。 なぜなら・・・その声の正体に気付いたその時点で、オレたちは叫びつつダッシュで逃げ出していたからだ。 いや、マジで心霊現象だよ、こりゃ。 そして・・・その後のオレとリナがどーなったか・・・ ・・・それは、また・・・別の話、って事にしておきたいと思う・・・(疲れた声) (♪ねーばーえんでぃんぐすとーりー♪ ・・・て訳ではないですが、終わりデス。すんません、訳わからんくてムチャクチャな話で・・。) |
4951 | すごく面白かったです! | 王静惟 E-mail | 11/19-14:52 |
記事番号4946へのコメント マグロマナティさん、始めまして! 王静惟と申します! 小説を拝読させて頂きました! すごく面白かったです! レミー現象・・・う、確かにいやですね。 ガウリイも大分可哀相です(笑) レミーが二度(いや、三度かな?)来ないように祈ってあげますわ! マグロマナティさん、 これからも是非是非、面白い小説を書いて読ませて下さいね(はぁと) 楽しみにしていますよ! ではでは、今日はこのへんで! |
4970 | Re:すごく面白かったです! | マグロマナティ | 11/22-01:01 |
記事番号4951へのコメント >王静惟さん はじめましてっ!レス、ありがとうございますっ! >ガウリイも大分可哀相です(笑) 原作2巻頃のガウリイっぽく、マトモにしてみました(笑&爆)ので、マトモな分、不憫さが増してたりしてるのかもしれません(笑) >楽しみにしていますよ! ありがとうございます♪ 実はこの話は、丸一日で書いたのですが・・・本来、自分はかなり遅筆なので(汗)(<一つの話に数年かかったり(汗)) また、なにか出来るようでしたら、投稿するかもです〜♪(爆) ではっ! |
4988 | 楽しませていただきましたっ | 山塚ユリ | 11/24-01:26 |
記事番号4946へのコメント 心霊現象だし、怖いし、らぶらぶだし、発想がすごいし、なんと言ってもおもしろいし♪ こういう切り口もありか〜と感心しつつ、あまりの怪奇現象に「なんでやねん」と一人ツッコミをいれてました。(笑) 以上、チャンバラの中身を書ける人を無条件でそんけーする山塚でした。(逃げっ) |
5024 | Re:楽しませていただきましたっ | マグロマナティ | 11/27-00:11 |
記事番号4988へのコメント ひょえぇぇっ!!あの山塚ユリさんにレス頂けるとは!しかもおもしろい、と言ってくださるとはっ!!光栄ですーっ!(<ファンなんですー♪) >チャンバラの中身 戦闘シーン好きなモノで、つい(汗)・・ぢつは、ちょっとやりすぎたかも(汗)と思ってたので、そう言っていただけると、とてもありがたいです♪ ンでわ! |
5025 | 凄すぎるぜ!! | R.オーナーシェフ E-mail | 11/27-16:26 |
記事番号4946へのコメント コメント書くの遅かったかな? 読みました。すごいです。面白すぎます。表現ていうか、書き方、 ふいんきがしっかりスレイヤーズになってるのがさすがです。 俺もバトルシーンは好きで身の程知らずにも書いた経験があるのですが・・、 負けたぜ・・・。完璧に。ほんと、神坂先生の表現技法をよく勉強してると思います。 なによりガウリイの凄さ、強さ、かっこよさがよくでてます。ガウリイファンの魂が伝わってきます。 でも、やっぱし一番よかったのは・・・・・、 「今晩、オレと一緒に寝てくれねーか?」 というセリフに攻撃呪文ぶっぱなしならがもしっかり一緒にリナちゃんが寝ているところ♪ |
5035 | Re:凄すぎるぜ!! | マグロマナティ | 11/28-01:09 |
記事番号5025へのコメント R.オーナーシェフさん 某所では(笑)どうもです〜! >神坂先生の表現技法をよく勉強してると思います。 ひぁぁ(汗)、あの(汗)戦闘シーン誉めていただけて・・・ありがとうございます〜! >ガウリイファンの魂が伝わってきます。 そうですっ!!魂です(爆笑)っ!!(<アメリア調) ガウリイファンとしての魂がっ!ガウリナ人としての魂がっ!轟き叫ぶ(・・以下ガウリナ馬鹿の戯言が延々と続く為カット・・) ・・・思いっきり失礼しました(汗爆) |
5041 | 心霊現象万歳(笑)!! | 白いウサギ E-mail | 11/28-17:06 |
記事番号4946へのコメント こんにちはー、マグロマナティさん(^^) 面白かったです。凄く。 レミーさん現象……すでに完璧心霊現象になってますね。 ギザンとコンビ組んだらどーなる事やら…… どっちもヤですけど、悪意がある分レミーの方が面倒かも……? 剣の腕を認めて嫌がらせなんて……燃えるっ!(をい) 光の剣を追いかけ回すリナと、斬妖剣(ブラスト・ソード)を追いかけ回すレミーさん…… ……良かったね……ガウリイ…… どっちみち苦労するのに代わりはないが、 気味悪くない分リナの方がましだ(いーのか、そんなこと言って) 戦闘シーンもスピード感があって、しかもガウリイが頭使ってて良かったです。 リナとガウリイの一人称の交代も特に違和感無く、スムーズに仕上がっており。凄いと思いました。 スレイヤーズらしく話のテンポもスムーズで、さくさく読めました(^^) ではでは、これにして失礼いたします♪ |