◆−あなたのいない世界で10−なゆた(11/29-02:15)No.5048 ┣初めまして。−桐生あきや(11/29-04:23)No.5049 ┃┗初めましてです!−なゆた(12/2-04:48)No.5071 ┣ぎゃー(おい−早坂未森(11/30-10:57)No.5055 ┃┗うひょー(こら−なゆた(12/2-04:51)No.5072 ┣辛いですぅ〜〜〜〜(泣)−ゆっちぃ(12/2-01:41)No.5068 ┃┗焦らず、のんびりと−なゆた(12/2-04:56)No.5073 ┗あなたのいない世界で11−なゆた(12/2-04:38)No.5070 ┗やばいですぅぅっっ(汗)−ゆっちぃ(12/3-07:49)No.5078
5048 | あなたのいない世界で10 | なゆた E-mail URL | 11/29-02:15 |
暖かな光が自分を呼んでいる。 ずっと聞いていたいと想う、優しい響き。 その声に、アメリアはゆっくりと瞳を開いた。目の前に、誰かの顔。 何度も夢で見て、結局いつも霞んでいる人の顔。 もっと良く見たいのに、やっぱり前が霞んで良く見えない。 「だ…………れ………?」 声にならない声で、唇だけが言葉を紡ぐ。 それに答えるわけではないだろうが、その人が口を開いた。 遠い意識に、その声だけははっきりと響いた。 「…………――――――――生きろ!」 その言葉は、無くしていた自分を埋める鍵だったのか。 いつも胸に感じていた空虚さが、すとんと落ちついた。胸に暖かな血潮が流れ出す。 希薄だった現実が、一気に近づく。 目に熱を感じた。それが横に流れ出す。暖かい、涙。 目の前の人が、そっとそれを指先で拭う。 唇が、言葉を紡いだ。 「あなたは……だれ?」 目の前の人の顔が、はっきりと見えた。 泣き出しそうな、苦しそうな、そんな笑顔。 切なくて、涙が溢れた。 そして再び、意識が遠くなる。 血に染まった葬儀の会場で、ゼルガディスは抱えていたアメリアの呼吸を確認し、静かに息を吐いた。 ぐったりとしたアメリアを、ゼルガディスがそっとフィリオネルの腕に押し付ける。 まるで、それ以上の接触を拒むかのように。 「ゼルガディス殿?」 フィリオネルの問いかけにゼルガディスは視線を合わせぬままに、下ろしていたマスクを引き上げた。 「後は本人の生命力次第だ」 用件はそれで終わりだ、とでもいいたげにぞんざいに立ちあがる。翻る白いマントを見止め、フィリオネルは慌てて引きとめた。 「どこにいくつもりだ!ゼルガディス殿!!」 このままゆっくりと会いもせずに去るつもりか、と暗に問われ、ゼルガディスは苦笑を閃かせた.もっともそれは、いつものマスクに隠れて誰も見る事は叶わなかったが。 あたりは既に、収拾に向かって動いていた。 侵入者達のほとんどはものも言わない体となっていた。生き残っているものも、すぐに捕らえられるか自滅するかだろう。 血の匂いが立ち込める中、誰もそこでの一幕に気付くものはいなかった。 白い塊のような人物は、大国一の貴賓に背を向けたままで呟いた。 「………もう、アメリアには俺は必要ないだろう・…・…・…」 感情の読みとりにくいその声に、フィリオネルは大きく首を振る。 「しかし!……それならばなぜここに?!」 フィリオネルの言葉に、ぴたりとゼルガディスの歩が止まる。俯いて、マスクとフードがその表情を隠す。けれど、流れる沈黙が含んでいたものは、紛れもない苦悩。 何も言えず、また何も言わず、再び二人の距離が広がっていく。 かけるべき言葉を見失ってフィリオネルが沈黙し、ゼルガディスの背中をただ見つめるしかなかった。 その時 ゼルガディスの後ろで、空間が揺らいだ。 不穏なその気配にゼルガディスが振り返るのと、そこに人の姿が現われるのとは同時だった。 「―――ゼ…!!」 驚き、というより舌打ちしたげな表情のゼルガディスが、間髪置かずに腰に佩く刃に手をかける。しかし、それが抜けるよりも、現われた人影がゼルガディスに触れる方が早かった。 「く、ぅ」 ゼルガディスが小さくうめき声を上げて、その人影に倒れこむ。まるで赤子の手をひねるかのように、簡単に彼を捕らえた人影を、フィリオネルは警戒の眼差しで睨みつけた。 登場の仕方から言って、まず人ではありえない。 「………魔族、だったのか」 ゼルガディスを片手に支え、その人影がゆっくりと振り返った。 かつて、彼の甥が反乱を起こした時、一度だけ見たことのあるその姿。漆黒の神官衣に、何を考えているのか掴みきれない笑顔。 「………お久しぶりです、殿下。いえ、陛下とお呼びした方が良いでしょうか?」 揶揄を含むその言葉に、フィリオネルは頷きもせずに睨み返しただけだった。その視線に込められた意味に気付き、ゼロスが悪びれた風もなく首を振る。 「ああ。喪が開けるまでは王子なんですね。これは失礼しました」 飄々とした態度が全く崩れず、フィリオネルは目の前の魔族の真意を図り損ねていた。そして、ようやく気付く。周りに誰の気配もしない事を。景色は変わっていないが、人の姿がごっそりと消えている。 「…閉じ込められたのか」 以前にも同じように、別の魔族に結果内に取り込まれた事を思い出す。気付いたフィリオネルに、ゼロスが頷く。 「僕の姿があそこに現われると、すこ〜し勘違いされそうですからねぇ。すいませんが、ついでにご一緒に閉じさせてもらいました」 にこにこと、感情の読み取れぬ調子で説明になっていない説明をする。腕に抱えられているゼルガディスが、黒い神官服の対となるようで目立つ。 「……我らに何の用だ?」 「う〜ん。ほんとは無かったんですが、折角ですからゼルガディスさんとアメリアさんを会わせて差し上げようかと思いまして」 「二人を・…・…?」 それはフィリオネルも願ってないことだった。しかし、それが魔族の希望するところとなると、素直に頷くわけにはいかない。 「なぜそれをお主が、望む?」 警戒するフィリオネルに、ゼロスは上機嫌なままに笑顔を浮かべた。 「人間って難しい生き物ですよね。苦しい思いばかりしていると、いつの間にかそれに慣れてしまう。幸せなままだと、それを感じられなくなってしまう」 「……何が言いたい?」 よく意味が掴めず顔を顰めルフィリオネルに、ゼロスは喉の奥で小さく笑う。 「まあ、たまには息抜きも必要って事ですよ」 ねえ?と首を傾げ、石人形を組みこまれたゼルガディスの体を軽々と抱え上げる。そして、アメリアをきつく抱きしめるフィリオネルの横に、そっと横たえた。 そして、緊張しているフィリオネルを下から見上げ、にっと口元を歪めた。 「それでは……、またお会いしましょう」 その言葉を合図に、すっと、目の前が一瞬だけ暗くなる。 次の瞬間、音が耳に突き刺さった。止まっていた風景に、人の流れが現われる。眩暈を起こしそうな一瞬の変化のなか、フィリオネルははっと自分の手元を見下ろした。 そこには蒼白になった彼の娘と、まるで疲れた老人のように眠るゼルガディスの姿があった。 その表情を見下ろし、フィリオネルは知らず呟きをもらしていた。 「一体、何がどうなっておるのだ。ゼルガディス殿」 この上なく苦いフィリオネルの呟きは、喧騒に飲まれて誰の耳にも届く事は無かった。 やがて、彼らの無事を見つけた近衛の1人が、歓声を上げながら近づいてきた。 目が覚めると、そこはいつもの天井だった。 この5年で馴染んだ自分の部屋を見渡し、もう一度目を閉じる。 なんだか体がだるく、動くのが億劫だった。 (どうしたんだろう?昨日、何かしたんでしょうか?) ボーっとした頭で、必死で記憶を手繰り寄せていく。けれど、頭の中に薄闇がかかったようで、ぼんやりとしか思い出せない。 ゆっくりと瞼を開けると、そっと体を起こそうとする。 途端に遅い来る、眩暈。 気持ちが悪くなって、柔らかい枕に再び頭を沈める。背筋が寒くなるその感覚に、一気に昨日の記憶が蘇る。 「…………たしか、私……。刺されて」 呟きながら、そっと着衣の中に手を差し込む。昨日侵入者に刺されたはずのそこは、何も無かったように痛みも傷も消えていた。 「……………そっか。助かったんだ」 その事に安堵している自分と、どこか悔しく感じる自分がいる事をアメリアは苦々しく自覚していた。 あの時、死を覚悟した。不思議と後悔や恐怖は無かった。あったのは大きな安堵。 「………安堵?」 自分の考えを呟き、違和感に首を傾げる。安堵していたはずなのに、生きている事にも安堵した。それは、なぜ? 何かあった気がする。誰かが、そう誰かに会った気がする。 「……どうしたんだろう…?」 不可解な自分の心の動きに、顔を曇らせる。 その時 がたぁーーー…ん 近くで激しい物音が響いた。次いで、侍女の悲鳴や靴音が響く。 「……なに?」 慌てて体を起こすと、震える足を叱責して寝台から降りる。幸い夜着ではなかったので、そのまま壁伝いに移動しながら扉を押し開く。 と同時に、廊下を挟んだ向かいの部屋の扉が開け放たれた。転がり出る、一人の女性。たしか、去年から配属された侍女だった。蒼白の顔で息を切らしながら、震えている。 「どうしました?!」 ただ事ではないその様子に、アメリアは扉を開けて廊下に出る。 「あ、あの…」 がくがくと震えている侍女が、その場に座り込みながら部屋を指差した。どうも、腰が抜けて上手く動けないらしい。 全く口がきけていない侍女の横をすり抜け、開け放たれた扉からそっと部屋の中をうかがう。 床に敷かれた薄い絨毯の上に、水を張っていたタライや盆などが盛大にばら撒かれている。先ほどの音は、どうやらこれを落とした音らしい。 ゆっくりと視線を上げていくと、寝台の上に半身を起こした人の姿が見えた。 背に背負った窓からの光で、その姿がはっきりと見えない。 「誰・・・…・…?」 小さくかけられた声に、その人がゆっくりとこちらを見たのが分かった。逆光で、その表情が全く見えない。 「…………アメリア?」 その声を聞いた瞬間、心臓が高鳴る。 その声を、確かに聞いた事があった。それも、ついさっき。夢の中で。 「あなたは・・…・…?」 まぶしい光を見透かそうと目を細めた時、後ろから幾人かの足音が近づいてきた。 「何事ですか!!」 いつもの落ちついた声が、いまは驚きに上擦っている。部屋に現われたのは、主にアメリアの世話をしている年配の侍女頭だ。病に臥せっていた時も、彼女が常に側にあったらしい。 彼女は部屋の中の状態と、座り込んでいる侍女を見、それだけで全てを悟ったようだ。 部屋の入り口で佇んでいるアメリアの横を通り、寝台の上に座っている人の側に立つ。 「大変御無礼をいたしました。あのものには私の方からきつく言い含めておきますので…」 深く頭を下げる侍女頭に、その人は苦く笑みをこぼしたようだ。 「いや……。驚かせて悪かった」 その言葉に、限りない苦さが加わっているようで、アメリアは思わず顔を顰めた。彼の心の苦しみが、きりきりとこの胸に突き刺さる。 その時、窓から差していた光が途切れた。 それにより、見えなかった正面の人の顔がやっと見えた。 それは、決して自然に生み出された容姿ではありえない。 石でできた皮膚は青黒く、日の光に輝く髪は金属でできている。その髪からのぞく耳は、エルフのように先が長くとがっていた。侍女が驚き、声を上げたのも無理はなかったろう。 けれどアメリアは、その侍女の行動を当然と思いながらも責めていた。原因の一つに、まず先ほどの彼の声がある。苦渋に満ちた、それでいてそれに慣れてしまっている声。遣る瀬無くて、心がざわめく。 そしてもう一つ。 彼の姿が恐ろしいと感じられなかったのだ。 ぼうっと立っていると、手早く床を片付けた侍女頭がその肩に手を置いた。 「アメリア様。まだ起きるのははようございます。お部屋にお帰り下さいませ」 穏やかなその口調に、わずかに気遣うような気配がある事にアメリアは気付いていなかった。ただ、目の前の人だけを見つめている。 「アメリア様」 もう一度、今度はしっかりと侍女頭が声をかけた。 その言葉に、アメリアはのろのろと頷く。そして寝台の上の人物にもう一度謝罪すると、アメリアを促して扉から出る。 部屋からでた所で、アメリアは思わず振り返った。 寝台の上の人が、自分の姿をじっとみつめていた。 孤独と、哀しみを合わせたような瞳の色だと思った。胸が痛くなり、涙がでそうになる。どうしてそんな気持ちになるのかわからないまま、アメリアは眉根を寄せた。 どこかで聞いたことのある声。 なのに、思い出せない。 その苛立ちに、息が苦しくなる。 「あ、あの!あなたは………?」 思わず口を突いてでた言葉は、アメリアの心情全てを表していた。 あなたは誰? あなたは何? ああたは、私にとって……どういう存在? けれど、寝台の上の人は何も言わずにただ、俯いた。 目の前で閉じられていく扉の向こうで、再び差しこんだ光に照らされる姿だけが目に焼きついた。 ======================= 一ヶ月ぶりの更新です。 長らくお待たせしてすいません。 一ヶ月考えて、なんとか結論が出せそうです(今までラストを迷ってた) >>ゆっちぃ様 毎度感想ありがとうございます。 まだお待ちいただけてると幸いです。 今回、前回のラストとちょっとかぶってます。いや、なんか切れ方が気に食わなかった者で。 ちなみに「生きろ」ってのはお気に入りの言葉です。この言葉についても、今後色々と絡ませるつもり(あくまで“つもり”)です。語っちゃうぞ★(をい) ゼルの五年間の生活は、色々とひどいことに…。ってのは嘘で、以前と同じように旅してます。ただ、妨害その他もろもろあって、かーなーり精神的に疲れてます。 苦労症だぁ。 まだまだ二人には苦労してもらう?予定です。こんあんで良かったら、また読んでくださると嬉しいです。 >>早坂 未森様 はじめまして!感想ありがとうございます!それなのに返信遅れてごめんなさい。 アメリアの生死は、これからどうなるんでしょう?いろいろ知らない所で決定されていく事実。 含むところばっかりですけど、なるべく分かりやすく書いていきたいなぁって思ってます。ゼロスはどうも、私の中でお手軽に悪役をやってくれると言うことに決定しているようです(すんまそん、ゼロスファンの皆様) 更新がのらりくらりとしてますが、これからも読んでくださると幸いです。 >>桜華 葉月様 感想ありがとうございます! ゼルの登場シーンが派手なのは、単に私の趣味だけです。ああ、ガラスの破片と舞い降りるゼル。夢見すぎや>自分 >よく死にかける姫 異常に頷いてしまいました。なんでだろう?うちのアメリア痛い思いしすぎ。大好きなのに、姫。お父さんも(笑) がっつです〜。 頑張って更新しますので、最後までお付き合い下さると嬉しいです。 |
5049 | 初めまして。 | 桐生あきや | 11/29-04:23 |
記事番号5048へのコメント 初めまして。桐生あきやともうします。 今回の10で、あなたのいない世界でがなゆたさんの小説だということに、初めて気がつきました(おい……)。す、すみません(滝汗)。 一ヶ月前にネットを始めたばかりのときに、ここのリンクからなゆたさんのHPにたどりつきまして、そこで贖罪……を読んで、そのストーリーと構成と 展開と文章と、とにかく全部に惚れこんでしまいました。 そのあとで著者別リストの方に贖罪……があることに気がついたんですけどね(苦笑)。もっと早く気づこうよ………。 あなたのいない世界でのほうは、この殴り書きのほうにたどりついてすぐのときに読んで、ずっと続きが気になっていたんです。まさかなゆたさんの小説だったとは………。読んだときに作者をチェックしなかった私が悪いんですけどね。 なにやらわけのわからない前置きですが、それはともかく、続きが読めて幸せです。 なゆたさんの文章、とても繊細な感じがしてすごく好きです。 記憶のないアメリアとゼルの会話が切なすぎてたまりません。 私もこんなふうに書けたらいいなあ。 支離滅裂なレスでもうしわけないです。 それでは。 桐生あきや 拝 |
5071 | 初めましてです! | なゆた E-mail URL | 12/2-04:48 |
記事番号5049へのコメント はじめまして、なゆたです。 いつも桐生さんの作品、楽しく拝読しております。 前々レスつけなくてごめんなさい。 まさか、自分のツリーにレスいただけるなんて! > 今回の10で、あなたのいない世界でがなゆたさんの小説だということに、初めて気がつきました(おい……)。す、すみません(滝汗)。 いへいへ。よくあることです。 私も、過去に二度ほどやっちまった事があります。 特に、未完で長期に間が開いた作品に(墓穴ですけど) >そこで贖罪……を読んで、そのストーリーと構成と >展開と文章と、とにかく全部に惚れこんでしまいました。 か、過分なお褒めの言葉ありがとうございます。 何回も釈明してるんですが、あれ、実はストーリー考えずにいきなり書いてるんです。だから、話ネタが浮かばなかったときにはだ〜らだらと漫才が…。(汗)全て思い付きで書いてるいい加減な奴っす。 > なゆたさんの文章、とても繊細な感じがしてすごく好きです。 うきょ!!(/////) おはずかしいです〜〜。前述したように、すっごい大雑把に小説書くものですから、めっちゃ赤面してしまいます〜。 > 私もこんなふうに書けたらいいなあ。 何をおっしゃるんですか! 楽しみに読んでます「時の旋律」 ヴァルキリープロファイルやってたんで、もうたのしくてたのしくてしょうがないですよ! アメリア=ヴァルキリーとか。ルシオ=ゼルとか(勝手に思いこんでます) すずらんの花畑はラベンターなんすね!ああ、北海道〜(ちがうだろ!) いかん、逆感想レスになっとる。 また完結されたら、レス付けようと思ってます。 それでわ! |
5055 | ぎゃー(おい | 早坂未森 E-mail URL | 11/30-10:57 |
記事番号5048へのコメント どうも、未森です。 ああああああああああああああああああああ、やっと続きがぁ〜(感動 アメリアちゃん、ゼル君と感動の再会(?)ですね! どーなっちゃうんでしょおか…早く続きが読みたいです… しっかし、このシリーズ(?)最初から読んでみましたが涙ものです。 泣いちゃいましたよぉ(TT) 泣き出したら止まらない、鼻が詰まってるのに余計詰まってティッシュ箱ごともってきて、ついでにそのときかけてた「妖しのセレス」のOPが妙にマッチして余計泣けてきましたよぉぉぉぉぅ 姫〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(泣 そゆわけでええ(だからどういうわけだ)続き楽しみにしてます♪ |
5072 | うひょー(こら | なゆた E-mail URL | 12/2-04:51 |
記事番号5055へのコメント こんにちは、未森さん。なゆたです。 毎度感想ありがとうございます☆ >アメリアちゃん、ゼル君と感動の再会(?)ですね! ふふ。感動の再会でしょうかねぇ(本性いぢわる) ここで素直に感動の場面にできない私は天邪鬼。 答えは11で >しっかし、このシリーズ(?)最初から読んでみましたが涙ものです。 >泣いちゃいましたよぉ(TT) な、泣かれちゃいましたか? いや、でも、ラストまで突っ走ると賛否両論な意見が聞けそうでちょっと怖い私。 一体どんなラストやねん! と叫ぶ読者を楽しく見つつ(いぢわる)続きは近日中に! |
5068 | 辛いですぅ〜〜〜〜(泣) | ゆっちぃ E-mail | 12/2-01:41 |
記事番号5048へのコメント なゆたさん今晩わです♪ゆっちぃでございます☆ タイトル通り、めちゃくちゃ辛いです(泣) 何がって、図々しくも出させて頂いたメールを拝見なさってたら御わかりになると思いますが……… これから当分、こちらに来れないのかと思うと涙出ます。 ううぅ………(泣) のっけから何か辛気臭くてごめんなさいι ではっ、明るくレスのほう行きますね〜♪ > 毎度感想ありがとうございます。 >まだお待ちいただけてると幸いです。 んもうもう!待ってましたよぉぉっvvvv こう言う事に関しては、根性と粘りがありますから♪ >ちなみに「生きろ」ってのはお気に入りの言葉です。この言葉についても、今後色々と絡ませるつもり(あくまで“つもり”)です。語っちゃうぞ★(をい) 語っちゃってくださいな♪ 私もこの言葉、もの凄く好きですからv > ゼルの五年間の生活は、色々とひどいことに…。ってのは嘘で、以前と同じように旅してます。ただ、妨害その他もろもろあって、かーなーり精神的に疲れてます。 ほ。良かったですーーーー。あんまし酷い事にはなってなかったのですね?! 実は密かに、心配してましたから☆ いやしかし、精神的にですか…………それはそれでキツイですねぇι > 苦労症だぁ。 苦労性、似合うと思います。ゼルには。 何て言うか、「苦労してこそゼルガディス!」って感じです(酷いぞお前ι) > まだまだ二人には苦労してもらう?予定です。こんあんで良かったら、また読んでくださると嬉しいです。 はいです!待ってます〜〜〜♪ お忙しい中の投稿、どうもありがとうございましたv |
5073 | 焦らず、のんびりと | なゆた E-mail URL | 12/2-04:56 |
記事番号5068へのコメント ゆっちぃさんへ こんばんわ、もしくはこんにちは。なゆたです。 ゆっちぃさんが来られる内に、11UPできました。 はー、よかったよかった。 メールはばっちし、読みました!ついでに返事も既に出てます。 珍しく早かったです。(ほんとに) 焦らずのんびり、楽しんで来てくださいね。 >語っちゃってくださいな♪ >私もこの言葉、もの凄く好きですからv でわ、お言葉に甘えて。作中で。 でもきっと、甘甘にはならないっすよ・・・・・・・。 いかんレス返しの内容、ほとんどメールに書いてしまったから話題がない・・・・・ 迂闊な!! と、シャァ(BY;SRW/まにあっくー)に叱ってもらった所で さよならさよならさよなら。 |
5070 | あなたのいない世界で11 | なゆた E-mail URL | 12/2-04:38 |
記事番号5048へのコメント 目の前の扉が閉じられると同時に、アメリアはふらりと体をよろめかせた。 傷は塞がっているとはいえ、大量に出血した後だ。貧血で、しばらくは動く度に辛い思いをするだろう。 「さ、アメリア様も寝室へお帰り下さい」 手にタライや盆をまとめて持った侍女頭が、そっとアメリアの体を支えるように開いている手を添えた。誰かに支えられている事に安心しながら、馴染みのその顔を見る。 5年前、目覚めた時に側にいた人。それ以前からアメリアの身の回りをしていたらしく、アメリアの事を心から心配してくれていた。いつもは朗らかで大らかなその顔を、今は気遣う想いで一杯にしている。 暖かな手に促され、アメリアは開けっぱなしにしてあった自室の扉をくぐった。そして支えてあった手をそっと断り、大丈夫と笑って見せる。 その表情に、まだ心配そうではあったが、侍女頭は手を離した。ゆっくりと、部屋の扉が閉められていく。 完全に閉められた後、アメリアはなんとなく動きにくくてそっと扉に背を預けた。 扉の向こうで、侍女頭が彼に失礼を働いた侍女に何かを言っている。おもわず、アメリアは扉に耳を寄せた。分厚い扉を通して、か細い音が漏れてくる。 「…いしょに、言っておいたで…。…ア様の命の恩人だから……。なのに…、な無礼を…働くなんて!!」 「………わけありません。で……、………キメ」 「お黙りなさい!!」 いきなりの大声に、アメリアは思わず身をすくませた。滅多な事では怒鳴らない人が、廊下の真中で大声を上げたのだ。怒鳴られた侍女の方も、さぞや凍りついている事だろう。さらに侍女頭の声が続く。最も、先ほどよりはかなり声をおとして。 「………それ以上のゼルガディス様への侮辱は、私が許しません」 アメリアの頭に、鈍器で殴られたような衝撃が走った。静かな、だがはっきりした声が、耳の奥で繰り返される。 『ゼルガディス』 その言葉が、彼を表す単語。 名前を知っただけなのに、どきどきと胸が早鐘を打つ。 「ゼルガディス、さん……」 小さく唇に乗せて呟き、軽く胸元を押さえた。 どこかで聞いた事がある気がした。少し前に、確かに。 ふとアメリアは顔を上げると、その目を机に向けた。そして、ややおぼつかない足取りで、ゆっくりとそれに向かって歩き出した。 小さな音を立てて閉じられた扉を見ながら、ゼルガディスは小さくため息をついた。扉の向こうに消える、戸惑いと困惑を抱えた蒼い瞳が焼き付いてしまったから。 一刻も早くこの場から離れたいと思っていたのに、離れる事に疼きが生じてしまった。それを振りきって立ちあがろうとする。この場に長く留まれば、またあの侍女のように彼を見て騒ぎ出す者もいるだろう。 (……化け物扱いは御免だからな) 心の中で呟いて、それが必死の誤魔化しだと気付く。 ホントウハ、ソバニイタイクセニ 心の奥底から囁かれる声に、あえてゼルガディスは耳を塞ぐ。 次から次へと聞こえる本心の叫びを相殺するために、思いつく限りの『理由』を意識する。 固く目を閉じ、一度大きく息を吸う。そして、横においてあったマントと剣を掴むと、寝台横の窓枠に手を伸ばした。 その取っ手に指先が触れそうになった瞬間 バシィ!! 「っつぅ!!」 激しい痛みが指先から肩にかけて走り、ゼルガディスは素早く指を引っ込めた。じんじんとした痛みに顔を顰める。 「…………ゼロスの奴」 痛む肩を押さえながら、ゼルガディスは顔を顰めた。会場で一瞬だけ見た、獣神官の顔が浮かぶ。 自分をここに留める事を、望んでいるらしい。そしてその理由にも見当がつく。 側にアメリアがいる事で、自分が苦しむ様を見たいのだろう。悪趣味なあいつにふさわしい、心底いやな自分に対する対応だ。 そして、最も効果的だ。 魔族の結界を破る事は容易ではない。以前閉じ込められた時、リナの『神滅斬』でしか破れなかった。しかも相手は獣神官だ。 「…っち」 苦々しく舌打ちして、ゼルガディスは寝台に腰掛けた。じたばたしても始まらない。どうせ、結界は彼をセイルーンに留めるのが目的だろう。となると、他の者は出入り自由で、彼だけ限定して壁が出現する確率が高い。 ごろんと横になり、見なれない豪華な天井を見つめる。 「………あれが飽きるまで、ここに缶詰、か。………アメリア」 すぐ側の部屋にいる少女の名を呟き、ゼルガディスはそっと目を閉じた。 (なるべく、あいつに近づかないようにしないと・…・…) 巻き込んでしまうから。そして、彼にご執心の魔族が、それを面白がる事は目に見えていたから。 けれど、直後に眠り込んでしまったゼルガディスの顔は、いつになく穏やかなものだった………。 −翌日 居室に篭りっきりのゼルガディスの部屋の扉が、遠慮がちに叩かれた。怪訝に思いながらも扉を開くと、目の前には白いドレスを纏った少女−いや、女性が立っていた。 いきなりの事で言葉のでないゼルガディスに、女性は緊張した面持ちで首を傾げた。 「あ、あの、いきなりすいません。ちょっと、お話しても、いいですか?」 緊張のため震える声で尋ねる女性に、ゼルガディスは正直眩暈を覚えた。自分の方が近づかないようにしても、彼女の方から近寄ってきては意味がない。記憶の戻っていない彼女が、通りすがりの合成獣に興味をもつとは思えなかったのだ。 ゼルガディスの苦々しい気配を察したのか、彼女は慌てて目を伏せた。 「あ、すいません!いきなり来たら迷惑ですよね。えっと…、昨日は助けていただいたと聞きました。ありがとうございます……ゼルガディスさん」 彼女から発せられた言葉に、軽く目を見はる。どうして、名前を知っている? けれど、彼女はその疑念に気付く事なく話続ける。 「えっと、ご気分が悪くなければ、少しお話が聞きたいんです。あ、名前、まだ言ってませんでしたよね。アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンです」 そういって、予想外の訪問者はぎこちなく微笑んだ。 どうして部屋に通してしまったんだろう? なんで、机に向かい合って座っているんだろう? 自分の押しの弱さに嘆息しながら、ゼルガディスは緊張した面持ちで座っているアメリアを見つめた。彼女の目は緊張のためか、目の前に机の上一点に絞られている。 その様子に苦笑を浮かべ、ゼルガディスは救いの手を差し伸べることにした。 「それで?何が聞きたいんだ?悪いが、俺はただの旅人で、お姫様の質問に答えられられるとは思わないがな」 つっけんどんな言葉で、なんとか話を早く打ち切ろうと思っていた。けれどアメリアはしばらくじっと考え込んでいた。少し経ち、意を決した様に後ろに書くし持っていたらしい物をそっと机の上においた。 それは、一冊の本だった。 「これは・…・…?」 「私の日記です。いえ、記憶を失う前の……私の。この中に、何人もの仲間がいました。リナさん。ガウリィさん。フィリアさん。そして……」 こくり、とアメリアが小さく喉をならした。ゼルガディスは何も言わずに、その日記を眺めている。 「合成獣のゼルガディスさん…………」 初めてアメリアの視線が上げられた。目の前の人物の反応を探るように見つめている。ゼルガディスは、日記を見つめ小さくため息をついた。 「聞きたい事は?」 「…………私には、5年前までの記憶がありません。大きな病にかかって、それから回復する時に全て失ってしまいました。………日記の最後の方に、その日々の事についても書いてありました。今まで、それを知るのが怖くて、全然読んではいなかったけど…・…」 日記に目を落とすアメリアの瞳に、揺らめく困惑が現われた。それを振りきるようにきつく目を閉じる。 「……あなたの事が書いてありました。ずっと、側に付いて来てくださった事。それに、私が何を想っていたのか。……死を迎える恐怖、悔恨、悲嘆、それに安寧」 「……安寧?」 「………死にそうなのに、おかしいでしょう?でも、側にあなたがいるだけで、とても安らかだったみたいです」 アメリアの言葉を聞きながら、ゼルガディスは心の内に広がる黒い感情を感じていた。5年前の、あの心裂かれるような日々が脳裏に蘇る。無力感に苛まれ、一日として心休まる日がなかった日々の事を。 アメリアの、全てを受け入れたような、白い顔が蘇る。 ゼルガディスは、正面にいるアメリアに気付かれないように深く俯いた。 「………それで?………俺に昔話でもして欲しいのか?」 記憶喪失の人間は、それ以前の自分を知ろうとする事がある。そのため、以前側にいた自分に話でも聞こうと思ったのか。 けれどアメリアは、少し逡巡した後で肯定も否定もせずにただ、顔を上げた。 「私は、どうやって助かったんですか?なんで、記憶を失ったんでしょうか?……ゼルガディスさんなら、ご存知ですよね?」 日記には、自分の治療というか痛みの緩和は全てゼルガディスが行っていたとあっ。つまり、治療担当は彼だったのだ。 ずっと疑問だったそれほどまで重い病を、どうやって癒したのか。なぜ、自分は記憶を失ってしまったのか。 その答えが、目の前にいる。 期待と不安が溶け合った瞳で、アメリアはじっとゼルガディスを見つめていた。 言えるわけがない。 自分の自己満足のために、彼女の記憶を奪ったなどと。 その命のために、魔族と取引をしたなどと。 言えるわけがなかった。 「対したことはしていない。ただ、色々な配合をしていた薬のどれかが効いたんだろう。……ただ、薬効が強すぎて記憶の方に影響が出てしまったらしいがな」 アメリアの視線を避けるように横を向き、淡々と答える。 「そう……ですか。それじゃ、私って、ほんとは死ぬはずだったんですね」 ゼルガディスの言葉に、アメリアは顔を曇らせた。重病だったとは聞いたが、日記を読み話を聞くまで「不治」とは信じられなかったのだ。 けれど、記憶を失って生きて、本当に良かったのだろうか。 5年間ずっと、考えつづけてきた。 けれど、答えは見えなくて。王宮の奥でお飾りさえできなくなった王女に、誰が期待を寄せるだろうか。 家族は愛してくれたが、それ以上に家臣達の目が痛かった。 「…………どうして、静かに逝かせてくれなかったんですか・…・…?」 アメリアの目から、大粒の涙がこぼれでた。 ゼルガディスは何も言わない。ただ、じっと何かに耐えるように日記を見つめている。 「私が……、記憶を失ってから、…私が、どんなに辛かったか。……どうして!」 やつあたりにしか過ぎない言葉を、アメリアの記憶では初めて出会った目の前の青年にぶつける。 彼は彼で、必死で自分を助けてくれたわけではなかった、と思った。ただ、配合を試しただけ。偶然で生き残ってしまった命。 そんなもの、きっと望んでいなかったのに。 「答えてください、ゼルガディスさん」 嗚咽の隙間から、言葉を出す。 けれど、その答えは正面から帰ってこなかった。 背後から、何の気配もなく突然流れてくる、声。 「それは彼には答えられませんよ、アメリアさん」 「ゼロス!!」 ゼルガディスの叫びに、日記の文章を思い出す。 『獣神官ゼロス。――――――――――魔族!』 後ろでは、黒尽くめの青年がにこやかに微笑んでいた。 ========== 以降、怒涛の展開(予定) |
5078 | やばいですぅぅっっ(汗) | ゆっちぃ E-mail | 12/3-07:49 |
記事番号5070へのコメント なゆたさんおはよーございます♪ゆっちぃです。 で、タイトル通りまじでヤバイですι 何がって、続きが気になってしょうがないんです〜〜〜〜〜(汗) こんなんじゃ安心して旅行、行けないですぅぅ(←馬鹿) 何とかして姫には本当の事を知ってもらいたいです。 日記には書いてなかったのかしら?ゼルがアメリアをどれほど想っていたのか(むぅ) ま、まぁそれはさて置き、メールどうもありがとうございました!! 即レス嬉しかったですvお忙しい中ありがとうございます(ぺこり) お返事、今日中になんとか送りたいなーと思ってます。 だって今日を逃したら一週間後ですからねぇ…(遠い目) >以降、怒涛の展開(予定) 期待して待っておりますv それではこの辺で〜 |