◆−昔話(?)−せりあ(12/10-12:48)No.5138
 ┗餌付けに来ました(笑)−あごん(12/11-19:01)No.5155
  ┗餌付け成功(笑−せりあ(12/12-23:34)No.5181


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5138昔話(?)せりあ E-mail URL12/10-12:48


こんにちは!せりあです。
このごろ子持ち話がぽこぽこ脳内発生中・・・・。
しばらく投稿する話はそっちに偏ると思われますv
あ、ちなみにこの話ではガウリイもう寝てます(笑
それでは、どうぞ。

++++++++++++++++++++++++++++++

「ねぇ、何かお話して?」

閉じかける眼をこしこしとこすって。
毎夜同じことを言う娘。
ま、一種の睡眠薬みたいなもんだし、しゃあないわね。

「そぉね・・・・。今日はちょっと変な話でもしてみよっか?」
「変なはなしぃ??」
あたしの言ったことに首を傾げて不思議そうに聞いてきた。
何でも知りたい年頃なんだろうなぁ・・・・・。
「そ。少し短めなんだけどね」
あたしが苦笑しながら言うと、
「ね、早くお話して!」
興味津々といった様子で袖をはしっと掴むと、ぐいぐい引っ張る。
その手を布団の中に入れると、あたしはゆっくりと話し始めた・・・・・。



――――むかしむかし、あるところに王様のために一生懸命に働く男の人がいました。
彼は朝は早く起き、自分の畑にある野菜を引き抜いては焼いて食べていました。

『野菜は焼くとうまいし、何にも勝る良薬だ。食べない奴はまったくもってもったいないことをしてるというのに、全く気付かないんだからなぁ』

そんなことを毎日言っている彼も、実は大きなお屋敷を持っているのです。
それにはこだわらず、いつもせっせと畑仕事を頑張っていたので、彼はみんなから好かれていました。
顔立ちもよく、朗らかで気の良い青年なのですが・・・天然ボケが玉に傷でした・・・。
それでも彼を狙う乙女は数え切れないほどです。
そして、何時の時代もそういう人はねたまれるもので。
彼もまた例外ではありませんでした・・・・・。

その日はたまたま皆外へ出かけていて、彼しかその屋敷に居る人はいませんでした。
暖かな日差しの中ちょっぴりうとうとしながら本を読んでいたのですが、急に聞こえた門の壊れる『バキバキィッ!!』という音にさすがに目を覚ましました。
・・・・というよりは無理やりたたき起こされたといった方が正しいかもしんないけど・・・・。
と、とにかくそんな音が聞こえたので、彼は自分の剣を持って門の方へと駆け出しました。


「だれだっ?!!」
叫んだ彼の前に、影が二つ舞い降ります。
2人は、
『悪いが死んで貰う・・・』
という悪役丸出しの科白を言うといきなり襲い掛かってきました。
でも彼は国でも指折りの剣の使い手です。
2人くらいなら敵ではありません。
・・・・そう――いつもの彼――なら。

「っく・・・!」
グラッ・・・・・

運悪く、その日は熱があったのです。
熱のあるときはおでこを冷やして絶対安静がふつうなのですが、どうにもちょっぴり抜けているもので、彼は今になるまで自分が熱があることに気が付かなかったのです。
感覚は無くなってくるし、目の前はかすんでぼやけてくるわで最悪の状況。

「「終わりだっ!!!」」
そう言って、2本の剣が彼の頭上に落ちる瞬間。

『火炎球っ!!!!!』
「「「のぐぁあああ?!!」」」

3人目掛けて炎がふってきたのです!!
ぷすぷすとしばらく焼けていたものの、ひょっこり回復した悪い人×2は、
「「あにすんだこのどんぐり目チビっ!!!」」
いうが早いか、
「んっふふふふ・・・・あたしの悪口言うなんていい度胸ねええぇ??・・・・いっぺんお空の旅でもしてこい!ドラグ・スレイブぅぅ!!!」

「嫌な予感がしたんだよおぉ〜!!!」
「母ちゃん、俺は間違ってるのかぁぁ〜?!!」

という何とも情けない言葉と共に空の彼方へと飛んでいきました。
残るのは彼と彼女と・・・・・廃墟と化した屋敷のみです。
しばらく呆然と立ち尽くしていたのですが、浮遊している魂を無理やり押し込めると、彼は口を開きました。

「お嬢ちゃん強いんだな・・・・。いや、助けてくれてあんがとさん。おかげで助かったよ」
と言ってにっこりと微笑む彼に、彼女もにぃっこりと微笑むと、
「んじゃぁ、礼金♪」
「・・・・・・こんだけ廃墟にしといて無茶苦茶言うな〜!!」
彼にしては珍しいまともな主張が青空に響き渡りました・・・・。


それから1ヵ月の月日がたちました。
彼はどうやら彼女に一目ぼれしてしまったようで、アタックをし続け、ついには彼女のハートを掴むことができました。
そして、いつまでもここにいるのも退屈だろうから旅でもしようということになって、今日が旅立つ日というわけです。

「あれとこれとそれと・・・うっし!全部あるわね♪」
「んじゃ、そろそろ行くか?」
「そうね」

こうして美形剣士と美少女魔道士は、抜けるような青空のもと、旅立っていきました。

後で聞くところによると、彼女は野菜ばかり食べているお金持ちがいるという噂を聞いてここへやってきた所で騒動にでくわしたのだと言います。

結局野菜が彼に幸せをもたらしたのでした。

めでたしめでたし――――


「というお話。・・・ってあら寝ちゃったか」
どうやら眠気に負けたらしく、小さな寝息が聞こえてくる。
「おやすみ。いい夢を・・・・・・」
あたしはそう言って髪を一撫ですると、静かに部屋を出た。
だからその後で、

「・・・パパとママののろけ話じゃないのよぅ。
・・・・・でもやっぱり野菜キライだもんっ!!」

という言葉が呟かれていたのは。
知る由も無い・・・・・



++++++++++++++++++++++++++++++

・・・・・あ”ぁ〜!!わかりにくい話でごめんなさいっ!
寝付かせる為にリナちゃんが話した話がぢつは自分達のことがちょっぴり入ってたりするのです。
そしてそこにスルドク気付いてる子供。
・・・って自分で言っててわかんないっ(汗
ちなみに昔話(?)の原案は「徒然草―第六八段―」からもらってきました。(おいおい・・・

読んでくださった方どうもです!
感想なんか貰えるとせりあの餌付けに成功するかもしれません(笑
それでは〜!

・せりあ・

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5155餌付けに来ました(笑)あごん E-mail 12/11-19:01
記事番号5138へのコメント

こんばんは!あごんとゆーものです!
初めまして・・・じゃあないですよね(おずおず)?

素敵な御小説です!
御馳走様、リナちゃん♪ってカンジですねぇ。
娘相手にノロける母親(笑)。
いいぞっ!もっとヤれ!(笑)

子持ち話が発生中だとのことですが。
いいですねぇ!
もっと読みたいです!
パパガウリイとママリナ!
書いて下さい、ホント。
待ってますよぅ(ある意味脅迫ですかね?コレ)。

ではでは愛想無しで申し訳ありませんが、この辺で。
あごんでしたっ!

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5181餌付け成功(笑せりあ E-mail URL12/12-23:34
記事番号5155へのコメント


>こんばんは!あごんとゆーものです!
>初めまして・・・じゃあないですよね(おずおず)?
こんばんは!レスありがとうございます!!
初めましてではないはず・・・・?(ぉ

>素敵な御小説です!
>御馳走様、リナちゃん♪ってカンジですねぇ。
>娘相手にノロける母親(笑)。
>いいぞっ!もっとヤれ!(笑)
あごんさんのお話もすごいですよ!!
リナは自覚してるのかじてないのか・・・・・
どっちにしろまだまだノロケは続くでしょう(笑

>子持ち話が発生中だとのことですが。
>いいですねぇ!
>もっと読みたいです!
そう言ってもらえると嬉しいです〜!!
ほのぼの家族が頭の中をまわってるもので・・・vv

>パパガウリイとママリナ!
>書いて下さい、ホント。
>待ってますよぅ(ある意味脅迫ですかね?コレ)。
今度はパパガウリイを登場させようかと考え中です。
催促されないとどうしようかぐずってる奴なので逆にありがたいです!!

>ではでは愛想無しで申し訳ありませんが、この辺で。
>あごんでしたっ!
感想ありがとうございました!!
それでは。