◆−記憶を求めて・・・―回想1−−緑原実華(12/11-13:48)No.5146
 ┣記憶を求めて・・・―回想2−−緑原実華(12/11-13:50)No.5147
 ┃┗おひさしぶりですv−桐生あきや(12/12-00:01)No.5164
 ┃ ┗どうも!おひさしぶりですv−緑原実華(12/13-15:32)No.5182
 ┣記憶を求めて・・・―告白−−緑原実華(12/13-15:34)No.5183
 ┗記憶を求めて・・・―エピローグ−−緑原実華(12/22-18:04)NEWNo.5244
  ┗お疲れさまでした!−桐生あきや(12/22-22:28)NEWNo.5247
   ┗はう〜うれしいです〜!!−緑原実華(12/23-11:20)NEWNo.5256


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5146記憶を求めて・・・―回想1−緑原実華 E-mail 12/11-13:48


お久しぶりの緑原です〜。覚えていてくれてる人いるかしら・・・?
いろいろごたごたがありまして、なかなか投稿できない状態にあったのですが、
ようやくできました〜。
このお話は続き物なので、初めて見るかたは過去ログで”記憶を求めて・・・”
を読んでいただけたら光栄です!
それでは今回はアメリア=ソフィアの謎(?)についての回想話です。

***********************************


 「アメリアさんの望み・・・それはゼルガディスさん、あなたをもとの姿に
  戻すことです。」

ゼロスが言った後、重苦しい空気が漂う。
「な・・・俺を元に戻すこと・・・だと?」
この重苦しい空気の中最初に口を開いたのはゼルガディスだった。
「ちょっと、ゼロス!どういうことよ!!」
ゼルガディスに続いてソフィアも声をあげる。
「どういうことって、言ったとおりの意味です。」
「バカ言うな!!アメリアが何故そんなことを・・・!!」
ゼロスはやれやれといった感じで一息ついて話す。
「しかたないですね〜それじゃあ、少し話してあげましょう。」


今から3ヵ月前のセイルーンにて・・・
「はぁ〜皆さんと別れてから数ヶ月、皆さんどうしてるだろう・・?」
自分の部屋のベランダにもたれかかって呟く。
本当はついて行きたかった。でも、私はセイルーンの王女だから・・・。
「はぁ・・・。」
「あの〜・・・」
「わぁ!!ゼ、ゼロスさん!!」
「一体いつになったら僕の存在に気づいてくれるんですか?」
ベランダの近くに生えている大きな木に腰を下ろして話すゼロス。
「ゼロスさん・・・!!いつからそこに?!」
「そうですね〜・・・4〜5分前からですかね〜?」
「あ・・そうですか・・。」
そう言うとアメリアはまた大きなため息をつく。
「お暇なようですね。」
「べつに暇じゃないです!旅をしていたぶんお仕事たまって大変なんですよ。
これでも!」
「それにしてはずいぶんのんびりしているように見えますけど・・・。」
ゼロスの言葉に「うっ・・」となりながらも、体制を整えて話だすアメリア。
「私・・・どうして王女なんでしょ・・・。私が王女じゃなかったら・・・。」
「ゼルガディスさんについていけたのに・・・ですか?」
ゼロスは先にアメリアの言葉を取るように指を立てて言った。
しかしアメリアは何も答えない。そんなアメリアの様子を伺ってゼロスが
声を出した。
「アメリアさん、もしゼルガディスさんをもとの姿に戻せる方法があったら、
どうします?」
このゼロスの言葉にアメリアは即座に顔を上げる。
「あるんですか?!」
「いや〜あるというか何と言うか・・・。」
「あるなら教えて下さい!!私なんでもしますから!!」
そう言ってゼロスに言い放つ。
「どうしてそこまでしてゼルガディスさんをもとの姿に戻したいと思うんです
か?」
「ゼルガディスさんがそうなることを望んでいるからです。」
「他人のために?」
「他人なんかじゃありません!!ゼルガディスさんは・・・」
そこまで言うとまたアメリアは黙り込んでしまった。
ゼロスはやれやれといった感じでアメリアに尋ねた。
「アメリアさんもゼルガディスさんがもとの姿に戻るのを望んでいると?」
「もちろんです!!ゼロスさん!戻す方法って本当にあるんですか?!」
ゼロスはしばし考えた末、アメリアに問う。
「アメリアさん・・・僕と契約できますか?」
「契約・・・ゼロスさんと・・・?」
ゼロスはあくまで魔族である。魔族と契約するにはそれなりの代償が必要であ
る。それでもアメリアは言い放つ。
「ゼルガディスさんをもとに戻してくれるなら・・・」
ゼロスは一瞬驚いたが、腰をあげてアメリアの近くまで移動した。
「本当にいいんですね?」
「・・・・約束ですよ、絶対ゼルガディスさんをもとの姿にもどしてください
よ!」
「それはアメリアさん次第です。」
「!!」
アメリアはこのゼロスの言葉に身を引いた。
「私次第って・・・どういうことですか?!」
ゼロスは一息ついて話始めた。
「いくら僕が魔族だからって合成獣になった人間をもとの姿に戻すことなんて
できませんよ。」
「なっ!!それじゃあさっき言ったことと違うじゃ・・・!!」
アメリアがゼロスに食いかかろうをしたがゼロスに口元を抑えられる。
「話は最後まで聞いてください。だからアメリアさんと契約する必要があるん
ですよ。」
「じゃあ・・・私次第っていうのは・・・?」
何とか落ちついたアメリアがゼロスに問う。ゼロスは話を進める。
「僕がアメリアさんと契約しようとしている内容は、アメリアさん、あなたの
記憶を抜き取ることです。」
「記憶を抜き取る?!」
あまりに意外な言葉にアメリアは声をあげる。そしてハッと思いつく。
「記憶を抜き取るっていうことは・・・ゼルガディスさんのことも忘れちゃう
ってことですか・・・?」
そう、アメリアの記憶を抜き取るということはいままで生きてきたことすべて
を忘れるということ・・・
この王宮で育ったことも、旅をしていたことも、仲間と出会ったことも、
・・・自分の大切な人のことも・・・
「あ〜それなら大丈夫ですよ。記憶を抜き取るっていっても3ヶ月間だけです
から。」
「えっ?!」
ゼロスの言葉に驚きアメリアはゼロスに尋ねた。
「3ヶ月間だけってどういうことですか?」
「契約の内容はですね、具体的に言いますと、僕がアメリアさんの記憶を抜き
取ったあとどこかにその記憶を封印しておくんです。それでその3ヵ月の間に
アメリアさんには自力で自分の記憶を戻してもらいます。」
「自力で・・!!そんなことできるんですか・・?!」
「だからアメリアさん次第なんですよ!」
と、ゼロスは言うのだが、アメリアはまだ納得いかない。
「それで、アメリアさんがなにかの拍子に記憶が戻れば封印してある記憶は
残りますよね?その記憶の力を借りてゼルガディスさんをもとに戻すんです
よ。」
「記憶で・・・ですか・・?」
「人間の記憶というのは偉大の力を持てるんですよ。特にアメリアさんのは
すごいと思いますよ。」
そこまでゼロスが説明すると、アメリアは考えだした。
ゼロスの言っていることが本当か嘘かはわからないが、どちらにせよゼルガデ
ィスをもとに戻すことが自分にもできるかもしれない・・・!!
そう思ったアメリアは心に決断した。
「わかりました!ゼロスさん、契約しましょう!!」
「そう言うと思ってましたよ。ではアメリアさん、記憶を抜き取る前にこれを
飲んでください。」
そう言われて渡されたのは小さなビンに入った聖水。
「ゼロスさん・・・これ、なんですか?」
アメリアがおそるおそる聞くと、
「それは飲めばわかります。大丈夫ですよ、身体に害はありませんから、
それを飲んでいただかないと記憶が抜き取れませんので。」
アメリアは疑いながらも渡された聖水を一気に飲んだ・・・すると・・・!!
サラッ
「!!!」
なんとアメリアの髪が腰あたりまで一気に伸びたのである。
「な、なんですか〜!!この聖水は?!」
アメリアが混乱してる中ゼロスは満足そうな笑みでアメリアを見つめる。
「見てのとおり、髪を伸ばす聖水ですよ。」
「なんでこんなもの使うんですか〜?!」
「記憶を戻すのはアメリアさん自身で行ってもらうというのが原則です。アメリ
アさんは王女なわけですし、顔も広いかと思いまして、まぁ簡単に言うと、
変装みたいなものですよ。」
「変装・・ですか?髪を伸ばしただけじゃあ気づかれちゃうと思いますけど。」
「そんなことはないですよ〜。」
と、ゼロスはアメリアに近づき、伸びた髪に触れて攻め寄る。
「女性とは不思議なもので髪型一つで変ってしまうものなのです。
今のアメリアさんだってよく見ないとアメリアさんだと気づきませんよ。」
そう言うと、ゼロスは「では記憶を取りましょうか。」と言って杖を振りかざ
すのだが、
「あの、ゼロスさん。」
「はい?なんですか?」
「こういう場合って普通記憶をすべて代償にして望みを叶えてもらうっていう
のが筋じゃないんですか?記憶が戻ってくるなんて聞いた事ないですよ。」
「あ〜そういうことは絶対しません。」
と、ゼロスは硬く否定した。
「どしてですか?」
「他の人ならともかく、アメリアさんの記憶がなくなるってことは僕のことも
忘れ去られてしまうってことですからね〜アメリアさんには忘れて欲しくあ
りませんから!」
と、いつものポーズで言うゼロス。
「ハァ〜・・・。」
アメリアにはよくわかってないようである。
こうして、アメリアはゼロスに記憶を抜き取られたのである。



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5147記憶を求めて・・・―回想2−緑原実華 E-mail 12/11-13:50
記事番号5146へのコメント

記憶を抜き取られたアメリアは少しの間意識がなかったのだが、
「んん・・・・。」
「おや、気がつきましたか?」
ベットの上で目を覚ましたアメリア。横にはゼロスがいた。
「ここは・・・?」
アメリアはまだ寝起きといった感じであるが、ゼロスが説明しだす。
「あなたは僕と契約して今記憶のない状態にあるます。」
「・・・契約・・?」
そう言ってゼロスの方に顔をむけるアメリア・・だったのだが・・・
「ちょ〜〜と!!私があんたと契約したってどういうことよ!!それになに?
記憶がない?冗談じゃないわよ!!」
と、いきなり食いかかれた。これには驚いたゼロスは慌てて話し出す。
「そうわ言われましても、これはあなたが望んだことなんですよ。」
「だ〜〜〜れが記憶がなくなることを望むのよ〜〜〜!!」
いっこうにおさまる気がないアメリアにゼロスは一から説明することにした。


「ふ〜〜ん、そういうこと。じゃあ私は一応ここの王女ってことで、その前の
私が自分の願いを叶えるためにあんたみたいな魔族と契約したってことね。」
「はぁ〜・・まぁそういうことなんですが・・・。」
なぜかゼロスは低姿勢になっていた。
「結構おもしろそうじゃない!その話のったわ!!」
「のったって・・・、このノリはリナさんの影響ですかね・・・」
そう思いアメリアに視線を移す。
「それにしても。こんなビラビラなドレス着て旅なんてできないわよ。ちょ
っと!!そこのおかっぱ魔族!!」
「おかっぱ・・!!じゃなくてゼロスです・・・。」
口元を引きつらせながら答えるゼロス。
「名前なんてど〜でもいいのよ。私このまま旅にでてもいいのよね?
服ならどこかで買うわ!ほら見て!さっき引き出しの中あさったらこんなに
お金があったのよ!これならOKよね〜!」
そんなアメリアを見て思う・・・
(確実にリナさんの影響を受けてますね・・・それにしても、こんな性格に
なってしまうなんて・・・前のアメリアさんとは対照的です・・・)
ハァ〜と大きいなため息をついて、ゼロスはアメリアに一枚の紙を渡した。
「ここにあなたの記憶を封印しておきますので、まずここに行ってくださいね
。」
そう言って渡されたのは一枚の地図だった。
「行ってどうするのよ?」
「その地図に書き記しているのは記憶の封印してある遺跡。その遺跡のどこか
の部屋にあなたの記憶を封印しているロットがあります。それを手に入れてく
ださい。そうじゃないと、3ヶ月後記憶は戻らなくなってしまうますからね。」
「・・・3ヶ月過ぎるとどうなるわけ?」
「いい質問ですね。記憶を封印できる期間は3ヶ月で限界なんですよ。
3ヶ月過ぎると、自然に記憶は消滅します。」
「消滅?!・・・・ふっ、3ヶ月のあるのよ!そんな心配いらないわ!!」
ビシッと宣言するアメリアにゼロスは
「ハイハイ、その息でがんばってくださいね。あ〜3ヵ月後に向かいにいきます
から。」
「私はどこかの幼稚園児かい・・・まぁいいわ!じゃあさっそく行きますか!」
と、大胆にもアメリアは窓から外にでようと試みる。だが・・・
「ちょ、ちょっと待ってください!!」
ゼロスに呼び止められたアメリアは不機嫌そうに振り返った。
「なによ!」
「あの〜あなたは一応ここの王女なんですよ・・・。」
「それがなんだって言うのよ?」
「・・・・いきなり王女がいなくなったら大騒動になるじゃないですか!!」
「そんなの知らないわよ!あんたが勝手に私の記憶を抜き取ったんだから、
そこらへんのことはあんたが何とかしなさい!!」
「そんな〜・・・むちゃくちゃですよ・・。」
「じゃあ、任せたわよ〜!」
そう言ってアメリアは旅に出たのであった・・・。


「その後は本当大変だったんですよ〜僕がアメリアさんに化けてフィル王子に
なんとか説明して・・・。」
「あんたが勝手に記憶を抜いたんだからそれぐらいしてあたりまえでしょ!」
と、ソフィアは言い切る。
「それにしても、記憶を抜いただけでこんなに副作用があるとは思いません
でしたよ・・・。リナさんの影響が副作用として現れたって感じですからね〜。」
と、ゼロスがしみじみと納得していると、
「ちょっとゼロス!!なんで私の影響なのよ!私ソフィアみたいに目つき悪く
ないもん!!」
「そうか?盗賊いじめしてる時のリナの目をソフィアといい勝負だぞ!」
「あのね〜ガウリイ〜!!」
と、こっちはこっちで盛り上がっている(?)ようだ。そんな様子を見てソフ
ィアはやれやれといった感じでやっと昔の自分の望みがなんだったのかわかっ
て一息ついていると・・・
「・・・・こんの〜バカか!!お前は!!」
怒り心頭のゼルガディスがソフィアに食いかかる。いきなりのことで一瞬あっ
けにとられたが、”バカ”と言われて黙っているソフィアではない。
「なっ!!誰がバカですって〜!!」
「お前だ!!お前!軽々しく魔族と契約する奴がどこにいる?!今回はゼロス
だったからよかったものの、他の魔族どもと契約なんかしたら命の保証は
ないぞ!!わかってるのか?!」
「そんなもんは昔の私に言いなさいよ!!」
こちらでも激しい言い争いが続く。みかねたゼロスが二人の間に入る。
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。もうすぐアメリアさんに戻りますから。」
そう言ってなんとか二人を落ち着かせようとしたゼロスだったが、ゼルガディ
スにはまったくの逆効果だった。
「もとはといえば・・・ゼロス!!全部お前に原因がある!!」
「えっ・・?!」
「お前が陰気臭い言葉でアメリアを口説くからこんなことになったんだぞ!!」
「あの・・・ゼルガディスさん・・?」
ゼルガディスの怒りは増す一方である・・・。
「しかも、さっきの話を聞いてたら貴様何気にアメリアに手出しやがって!!
ますます許せん!!」
だんだん本題から外れていってるような気がするのだが・・・。ここでソフィ
アが思い出したかのよに手を叩く。
「そうよね!さっきの話聞いてたら・・・ゼロス!あんたも昔の私に興味あっ
たわけ〜??」
ソフィアはあいかわらず恋愛話が好きである。ゼロスは指を立てていつものポー
ズで自身まんまんで言い放つ。
「それはもちろん!アメリアさんはかなり興味深いですよ〜。」
「ゼ〜〜ロ〜〜ス〜〜〜!!」
ゼロスの後ろで怒りのオーラを発しているゼルガディスがいる。これ以上悪化
させるとマジで危険である。
「ふ〜〜〜ん・・・そうなの〜・・昔の私って結構モテててたのね〜。
合成獣に好かれ、魔族に好かれ・・・なんか変ったもんに好かれてたのね、
昔の私って・・・。」
考え込むソフィアにゼルガディスが食いかかる。
「そもそもお前がこんな奴になんに警戒もなく近づいてるからややこしいこと
になるんだ!!」
「だ〜か〜ら〜!今の私に言われてもわかんないんだってば!言うなら昔の私に言い
なさいよ!!」
一回おさまったのもつかの間再び二人の言い合いが始る。
それを見守るリナたち。
「おい・・・この二人どうするんだ?」
「あと5〜6分でアメリアさんに記憶が戻るようになってますが・・・。」
「止めたって止まりそうにないし・・・ソフィアがアメリアに戻れば自然に
止まるでしょ。」
このリナの言葉に”なるほど”と納得するガウリイとゼロス。
二人の言い争いは続いているがリナたちはそっと部屋から出て行った。


「それにしても・・・アメリアもやるわよね〜ゼルのために自分の記憶かけ
ちゃうなんてさ〜。」
食事の続きをしながらリナがしみじみ呟く。
「僕としてはちょっと悔しいですけどね〜。」
と、ゼロスはいつのまにかリナとガウリイに加わって食事を共にしている。
「でもソフィアがアメリアなんて全然気づかなかったな〜すごい変装だよな。」
「そうよね〜ゼロス!あんたアメリアにどんな魔術かけたの?」
「えっ・・・いや・・その・・・。」
何やら言いにくそうなゼロスにリナは減るもんじゃなし〜と早したてる。
「え〜実はですね・・・アメリアさんに僕がしたことって言うのは髪を伸ばす
聖水を渡しだけなんですよ。」
『えっ?!』
しばしリナが考えた末、口を開いた。
「ってことは・・・あの目つきも、あの口調も、あの性格も全部・・・」
「記憶を抜き取った時にでた副作用です。」
と、ゼロスはきっぱりと言い放った。
「・・・性格違うだけであんなに変るのね・・・。」
「やっぱりリナの影響じゃ・・・」
「ガウリイ〜〜〜〜!!!なんか言った〜〜〜〜??!」
「何もない!何もない!!」
ガウリイは強く否定してなんとかリナにどつかれなくてすんだ。
リナは一息ついて、ゼルガディスたちのいる部屋の方向に目をやる。
「ねぇ〜あの二人どうなるかな・・・?」
「さぁ〜な。まぁ、待ってみようぜ。こういう時は見守ってるのが一番いい
だろ?」
「お〜!!ガウリイにしてはまとものセリフ〜!!」
「あのな〜〜・・・」
なんとか話も落ち着き、二人を見守る事になった。
「な〜〜んか納得いきませんね〜・・・。」
一人不機嫌な人もいますが・・・

***********************************
はい!回想終わり!
・・・・なんかこじつけた回想話になってしまいました・・・。
ゼロスは魔族だからなんでもできる!!ってことで、ここは大目に見てやって
ください・・・(汗)
ゼルアメ←ゼロスっていう構造が好きなもんでこんな形になっちゃいました(笑)
あと2〜3話で終わるかな・・・?
もう少しお付き合いくださいませ〜。


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5164おひさしぶりですv桐生あきや 12/12-00:01
記事番号5147へのコメント


 こんばんわ。お久しぶりです桐生です。
 ソフィアちゃん再登場ですね。
 忘れてたりするわけないじゃないですか!
 投稿ペースなんて人それぞれなわけですし。

 ゼルとソフィアのやりとりが秀逸です。
 あんなにぽんぽん、売り言葉に買い言葉で好き放題言えるのは、多分ソフィアだからだと思うんですが、対象は完全に元のアメリアへの言葉になってるあたりが……。
 アメリアと延々やりあう口喧嘩って、ゼルにとってはなかなか新鮮な体験ではないでしょうか(笑)。わはは。
 ゼロスもさぞかしびっくりしたでしょうねえ(^^ゞ
 「ああアメリアさんが……」と密かに嘆いていてたりとか(笑)。

>「お前が陰気臭い言葉でアメリアを口説くからこんなことになったんだぞ!!」
>「しかも、さっきの話を聞いてたら貴様何気にアメリアに手出しやがって!!
>ますます許せん!!」
 この一連のセリフ最高です。パソの前で爆笑してしまいました。

>あと2〜3話で終わるかな・・・?
>もう少しお付き合いくださいませ〜。
 はい喜んでvv
 でもソフィアがいなくなっちゃうのは個人的にちょっぴし淋しいです。
 楽しみに待ってます。がんばってくださいね。
 それでは。

 桐生あきや 拝

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5182どうも!おひさしぶりですv緑原実華 E-mail 12/13-15:32
記事番号5164へのコメント


>
>
> こんばんわ。お久しぶりです桐生です。
> ソフィアちゃん再登場ですね。
> 忘れてたりするわけないじゃないですか!
> 投稿ペースなんて人それぞれなわけですし。
そう言っていただけるとうれしいです!

> ゼルとソフィアのやりとりが秀逸です。
> あんなにぽんぽん、売り言葉に買い言葉で好き放題言えるのは、多分ソフィアだからだと思うんですが、対象は完全に元のアメリアへの言葉になってるあたりが……。
ですね。アメリアにはあんな言葉言えないでしょう(笑)

> アメリアと延々やりあう口喧嘩って、ゼルにとってはなかなか新鮮な体験ではないでしょうか(笑)。わはは。
> ゼロスもさぞかしびっくりしたでしょうねえ(^^ゞ
> 「ああアメリアさんが……」と密かに嘆いていてたりとか(笑)。
ゼルとアメリアがあんな激しい喧嘩するなんて考えられないですもんね。
個人的にゼルアメ←ゼロスって言う構図が好きなのでもし性格がソフィアみた
いじゃなくもっと温和だったらゼロスに襲われていたかも・・・(笑)

>>「お前が陰気臭い言葉でアメリアを口説くからこんなことになったんだぞ!!」
>>「しかも、さっきの話を聞いてたら貴様何気にアメリアに手出しやがって!!
>>ますます許せん!!」
> この一連のセリフ最高です。パソの前で爆笑してしまいました。
ゼルの嫉妬場面です!


>>あと2〜3話で終わるかな・・・?
>>もう少しお付き合いくださいませ〜。
> はい喜んでvv
> でもソフィアがいなくなっちゃうのは個人的にちょっぴし淋しいです。
> 楽しみに待ってます。がんばってくださいね。
> それでは。
>
> 桐生あきや 拝
そうなんですよね〜・・アメリアがでてくるって言う事はソフィアが消えちゃうってことなんでなんか自分も複雑な心境です。

それでは続き書きましたので、また読んでいただけると光栄です!
ではでは〜

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5183記憶を求めて・・・―告白−緑原実華 E-mail 12/13-15:34
記事番号5146へのコメント

やっとテストが終わった〜〜!!
これで心おきなく投稿できます(笑)
ではでは続きです!今回はやっとそれらしいゼルアメに・・・なったかな?
********************************************************************
さきほどまで言い争っていたゼルガディスとソフィアだったが、今はどちらも
無言で立ち尽くしている。
「ハァ〜・・もう〜止めた止めた!!」
そう言ってソフィアは窓の方に背を向けて近寄った。
「こんな言い争いしてたってしかたがないじゃない。」
確かにソフィアの言うとおりである。
「お前・・・本当にアメリアなのか?」
「そう〜よ。」
「本当に?」
「そう。」
「絶対?」
「・・・しつこい。」
まだアメリア=ソフィアということが信じられないゼルガディスは質問を繰り
返す。大きなため息ととも近くにあったベットに腰をかける。
「・・・なんであいつ・・そんな無茶なこと・・・」
そうゼルガディスは呟いていると、ソフィアがいきなり怒鳴った。
「鈍いわね!!」
ソフィアの大声に顔をあげるゼルガディス。
「わかんないの?!昔の私は、あんたのことが好きだったのよ!!・・・
好きでもない奴のために・・・ここまでしないでしょ・・・それぐらい
気づきなさいよね!!鈍感!!」
恥ずかしながらも言い放つソフィアにゼルガディスは反応する。
「・・・鈍感・・・か、確かにそうだな。たとえゼロスに姿を変えられたとして
も、アメリアだと気づかなかったなんて・・・」
「ゼルガディス・・・」
しばしの沈黙が二人をつつんだがソフィアがそれを打破る。
「ねぇ?・・・怒ってる?昔の私のこと・・・勝手に魔族となんか契約しちゃ
って・・」
いきなりの質問にゼルガディスはしばし考え答える。
「さぁな・・・」
「さぁなって・・・さっきはめちゃめちゃ怒ってたくせに・・・」
ソフィアがするどい発言を入れる。
「・・・いろんな気持ちがまざってる気がする。」
「まざってる?」
「確かに勝手に魔族となんか契約した怒りもあるかもしれん・・・けど、それ
以上にお前をアメリアだと見抜けなかった自分が悔しいんだ。」

  どうして気づかなかった?
  どうしてわからなかった?
  自分の愛しい存在がすぐ傍にあったのにそれに気ずかなかった―――
  気ずいてやれなかった――――
  たとえ姿が変えられていたとしても自分が一番わかってたつもりなのに

「な〜〜〜んだ、怒ってないんだ。」
ソフィアが声をあげる。そう言ったソフィアの顔は穏やかである。
「気ずかなくてあたりまえよ!」
「だが・・・!!」
ゼルガディスが反発しようとするが、さきにソフィアに否定される。
「だって、あんたの大好きな王女様は”おっちょこちょいで危なっかしい守っ
てあげたい”王女様でしょ?私は違うもの!ゼルガディスが昔の私のこと思っ
てたからこそ気ずかなかったと思うわ。何でも聞けば昔の私と今の私とじゃあ
正反対の性格らしいしね。そんなこと気にしないの!わかった?!」
そう言ってゼルガディスに向けた自身満々の笑みはどことなくアメリアをおも
わせる。
「・・・ああ。」
ゼルガディスもソフィアにつられて微笑む。
「お前はアメリアに似てるようで似てないな。」
「えっ?」
ゼルガディスの言葉にソフィアが振り返る。
「確かにどことなく似てるところはある。特に今みたいに無理にでも人を納得
させるところとか・・・」
「それは誉めれてるの・・・貶されてるの・・・?」
不機嫌そうに呟くソフィアにゼルガディスが苦笑する。
「やっぱり、お前はアメリアじゃない。俺の中じゃ、ソフィアとアメリアは
別もんだ。俺がそう思いたい。」
意外な言葉に一瞬あっけにとられたソフィアだったが、
「・・・そう言ってくれると、なんか嬉しいもんね。」
と、言い微笑んだ。
「お前には結構世話になったな。いろいろ相談にものってもらったし・・・。」
「ふ〜〜〜〜ん・・・ゼルガディスでもそんなに素直にいう時はいうんだ。」
「あのな・・・」
「まぁ、その世話してあげた代わりと言っちゃなんだけど、一つ頼みがあるの
よ。」
いきなりゼルガディスに頼みごとを持ち出したソフィア。
「なんだ?頼みっていうのは?」
「ごく簡単なことよ。」
そう言うとソフィアはまた窓の近くにまでいき空を見上げる。一息ついて、
ソフィアが口を開いた。
「昔の私のこと・・・怒らないであげてね。」
背をむけたままそう言うソフィアにゼルガディスは最初驚いたが、すぐに返事
を返した。
「できるかぎりな。」
その返事を聞いたソフィアは自然に顔が微笑む。
   昔の私がなんでゼルガディスのことを好きになったのか―――
                ――――――――わかるような気がするわ

窓の外に広がる空を見上げながら思う。

そこから二人の会話は途切れた。みかねたゼルガディスはソフィアに声をかけ
た。
「おい。ソフィア?」
呼ぶものの返事は返ってこない。背を後ろにして立たったままである。
思いなおしたゼルガディスはソフィアに近づき後ろから優しく抱きしめた。
「えっ?!あ、あの・・・!!」
いきなりだきしめられたソフィアは声をあげる。
「戻ったな。」
「・・・・・。」
さっきまでじたばたしていたソフィアだったが急に静かになった。
「・・・こんなことソフィアにしたら、後ろから思いっきり殴られる
・・・だろうな。」
「・・・・・。」
「戻ったんだろ?アメリアに。」
「・・・はい」
どうやら記憶が戻ったようである。しかしアメリアにはいつもの明るさがない。
「・・・ごめん、なさい・・・ごめんなさい・・・ゼルガディスさん、怒って
ますよね。」
後ろから抱きしめているだけあって顔は見えないが声からして泣いているのが
わかる。
「ああ、怒ってる。」
「・・・・。」
「自分自身にな。」
「え?!」
ゼルガディスの言葉に振り返ったアメリア。思ったとおりアメリアの頬には
涙がつたっていた。二人の視線が合う。
「さっきも言っただろ?お前だと気づかなかったこと、たとえゼロスに姿を
変えられていたとしても、ソフィアがアメリアだったということがわからなか
った自分に腹が立ってる。」
「そ、そんな!!それは私が勝手に・・・!!」
アメリアが否定する間もなく今度は真正面から抱きしめられた。
「すまん・・・アメリア。」
そう言ってアメリアの顔を覗きこむのだが、またもやアメリアは泣き出してしまう。
「どうして・・・どうしてゼルガディスさんが誤るんですか?私が勝手にした
ことなのに・・・ゼルガディスさんは何も悪くないじゃないですか!!」
自分はゼルガディスの役に立ちたいと思ってしたことだったのに、それが
ゼルガディスを苦しめることのなってしまった。そう思ったアメリアはゼルガ
ディス同様自分が許せなかった。
「本当は怒ってるんでしょ?」
「怒ってない。」
「嘘です!!」
「嘘じゃない。」
「・・・・・。」
「・・・もう聞きたい事はないのか?」
ゼルガディスはアメリアに尋ねるがアメリアは黙ったままである。
「確かに怒ってないって言えば嘘になるかもしれんが・・・」
「やっぱり」
ゼルガディスの顔を見上げながらアメリアは呟く。
「人の話は最後まで聞け。お前に対して怒るのなら、ゼロスなんかに口説かれ
たってことぐらいだな。」
「私口説かれてなんかいません!!」
アメリアは硬く否定するがゼルガディスは「そうかそうか」といってアメリア
の頭に手をやり落ち着かせる。
「俺は・・・お前に傷付いてほしくない。ましてや俺なんかのために・・・
今回はよかったものの、もしアメリアの記憶に戻らなかったら、俺はお前に
忘れ去られるってことだろ?」
「そ、それは・・・・」
「俺はそんなこと絶えられない!!たとえこの姿がもとの姿の戻ったとしても
お前が・・・アメリアがいないと意味がない・・・」
「ゼルガディスさん・・・」
「・・・俺の気持ちは知ってるだろ?」
「えっ?」
「ソフィアに話たこと、お前も聞いてたんだろ?」
あの時のことを思い出し一気に顔が沸騰したかのように赤なるアメリア。
「だからアメリア、お前をセイルーンには帰さない。」
「えっ??あ、あの?」
「言ったはずだ、”今度会ったら連れ去ってしまう”ってな。言ったとおり
連れ去る。なによりお前をセイルーンにおいといたらいつしつこい害虫(ゼロス)
がつくかわからん。」
「あ、あの〜〜〜・・・」
「なんだ?いやか?」
「・・・いや」
ゼルガディスが一瞬凍りついたような表情になったが、それを見計らってアメ
リアがゼルガディスに飛びついた。
「なわけないじゃないですか!本当に、本当に連れて行ってくれるんですか?
ゼルガディスさん!!」
「ああ。」
「本当に本当ですね?」
「ああ。」
「嘘じゃないですよね?」
「・・・・やっと本当にもとのアメリアに戻ったな。」
「えっ・・・」
さきほどまで騒いでたアメリアがおとなしくなる。
「当てのない旅だぞ。いつどこで何が起きるかわからん。それでもお前はつい
てくるか?」
真剣に聞いてくるゼルガディスにアメリアは笑顔で答えをかえす。
「もちろんです!もう待ってるのはいやです!!それに・・・」
「それに?なんだ?」
ゼルガディスが聞き返すとアメリアは恥ずかしながらも答えた。
「それに、どんなことがあっても、ゼルガディスさんと一緒なら絶対平気です。大丈夫です!!」
そう言ったアメリアの笑顔が心を熱くする。あれだけ自分が欲しかった笑顔が
ここにある。何度この笑顔に救われてきただろう・・・
もうこれからはずっと傍にある・・自分の愛しい存在・・・
そう思うと自然の顔が微笑む。
「・・・やっぱり、アメリア、お前は俺にとって必要なんだな。お前がいるから俺でいられる。別れてから気づくなんて、やっぱり・・鈍感、かもな。」
さきほどソフィアに言われたことを思い出し苦笑する。
一番会いたかった存在・・・それが今自分の目の前にいる。
「やっと会えた・・・会いたかった、アメリア。」
心から素直に出た言葉。自分でもこんなに素直に言葉がでるとは思ってなかっ
た。その言葉と共にゼルガディスに抱きつくアメリア。
「私も、私も会いたかったです!!・・・ゼルガディスさん。」
お互いの気持ちが分かりあえた今、二人は幸せの気持ちでいっぱいだった。

***********************************
ハイ!こんな感じなりました。
結局ラブラブですな・・・
ちなみにいいますとソフィアに話していたことっていうのは”癒してくれるも
の”のお話のことを言ってます。ずいぶん前のことなんでわからない人が
いるかも・・・と思いここに説明加えときます。
さぁ、次回最終話なるか、微妙です・・・。

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5244記憶を求めて・・・―エピローグ−緑原実華 E-mail 12/22-18:04
記事番号5146へのコメント

お久しぶりの緑原で〜す!
や〜〜〜っと書けました。なかなかこのごろ忙しくて書く暇がなかったもので・・・

いよいよこの話も最終話です!!
ここまで長かった〜・・・(しみじみ)

それでは、最後ですのでお付き合いくださいませ〜

***********************************
あれから少し時間が経ってのこと・・・
「・・・ねぇ・・あの二人どうなったと思う?」
「さぁ〜な〜・・・」
「もう、アメリアさんに戻ってる時間ですね〜」
食事をすました三人は上の部屋にいる二人のことが気になっていた。
「・・・ねぇ・・・こっそり見ちゃうってのは・・・?」
「趣味悪いぞリナ。」
「え〜〜〜でも気にならない〜?」
「そうですね・・・コッソリ行きますか・・・」
「お〜ゼロス話わかるじゃない!そいじゃ〜さっそく!」
と、リナは席を立ち二人のいる部屋に向かう。ガウリイはヤレヤレといった
感じで結局リナたちの後について行くことになった。
二人のいる部屋の前まで来てリナがノックをする。
「ゼル〜〜ソフィア〜〜・・じゃなかった、アメリア〜〜話まとまった〜〜?」
「リ、リナさん!!それじゃあこっそりもなにもありませんよ・・・」
ゼロスが慌ててリナを止めるが、ノックしたのに返事がない。
不思議に思ったリナは大胆にもドアを開けた。
しかし・・・
「あれ?」
「誰もいないぞ。」
「・・・・やっぱり、こうなりましたか・・・」
そう、二人がいた部屋は物けのからになっていた。窓が開いており、そこから
入ってくる風にカーテンがなびいているだけである。
「あの二人どこ行っちゃったのよ?」
「あ!おいリナなんかここに手紙があるぞ。」
「え!!どれどれ見せて!!」
机の上に置いてあった手紙をガウリイが見つけそれをリナがひったくる。
    リナさんたちへ
  いろいろご迷惑おかけしましたが、私アメリアはゼルガディスさ
  んと一緒に旅をすることにしました。
  ちゃんと後から父さんにも連絡するのでご心配なく!
  またどこかで会える日まで。
                  アメリア
と、簡単に書かれた手紙。
「な〜〜〜〜にが”また会える日まで”よ!!せっかく思いっきりからかって
やろう〜と思ってたのに〜〜!!」
「それがいやで逃げたんだろな・・・あの二人・・・。」
ガウリイがしみじみと納得する。
「あれ?何かまだ書いてある・・・」
  P、S
  今回はゼロスさんに感謝します!
  ゼルガディスさんとこうやってまた会えたのもゼロスさんのおか
  げですから!
「・・・だってさ。」
「魔族が愛のキューピットになってど〜〜すんのよ・・・」
「はぁ〜〜〜こうなるってわかってたから言いたくなかったんですよ・・・
僕も最初は遊び半分でアメリアさんに声をかけたんですが、まさかこういう
結果になるとは・・・」
「自業自得ね・・・」
「だな。」
窓に近づき空を見上げる。
「まぁ〜生きてりゃまた会うでしょ!くされ縁の仲だし・・・
こ〜〜〜んど会ったらおもいっきりからかってやるんだから〜〜!!」
「結局それかよ〜、・・・まぁ、また二人で気長に旅するか・・・」
「そうね!」
「あの〜〜〜」
ゼロスが遠慮ぎみに会話に乱入する。
「僕はどうしたらいいのでしょ・・・?」
「どうしたらって・・・結局あんた何しにきたわけ〜・・?これじゃあゼルと
アメリアを引っ付けに来たもんじゃない・・」
「そ、それは言わないでください・・・」
「まぁ気長に観光巡りでもやれば〜」
「観光巡りって・・・僕、一応魔族なんですけど・・・」
「いいじゃない別に魔族が観光巡りしようがなんだろうが・・・あ!!
ゼロス!あの二人の邪魔だけはしちゃだめよ!」
「あ〜〜それはおもしろいですね!」
ゼロスが手をポンとつきにこやかに話す。
「邪魔じゃなくてちょっかい出すぐらいなら・・・」
「こらこらゼロス!!そんなことしたらまじゼルが切れるわよ。」
「それもおもしろいじゃありませんか〜では!僕はこれで!」
そう言い残して姿を消したゼロス。
そこに残されたガウリイとリナは大きなため息をついて顔をあわせる。
「あの二人うまくやってるといいな。」
「やってるわよ・・・お邪魔虫が乱入しなけりゃね!」


一方そのころ、その二人はというと・・・
「あ、あの・・・ゼルガディスさん、よかったんですか?黙って出てきちゃて
・・・。」
「黙ってじゃない。ちゃんと手紙は置いてきただろ?それにリナにかえかわれ
るのはもううんざりだ・・・」
ガウリイの考えは見事ヒットした!
「それは、そうですけど・・・」
と、会話しながら街の外れまできていた。
ここでアメリアが足を止める。気ずいたゼルガディスはアメリアの方に振り返り
声をかける。
「どうした?」
「・・・あの・・ゼルガディスさん・・・本当に怒ってませんか?」
「まだ言ってるのかお前は・・・」
「だって・・・勝手に契約して、ゼルガディスさんたちのこと騙してたって
ことですよ。だから・・・」
そこまで言うとアメリアは黙ってしまった。
「・・・騙されたなんて思ってないぞ。」
「えっ?」
ゼルガディスの言葉に顔をあげるアメリア。
「お前はなぜ契約した?」
「なぜって・・・ゼルガディスさんがもとの姿に戻れるかもしてないから・・・」
「なぜ俺のために契約をした?」
「えっ・・・あ、あの・・・それは・・・」
本当は”助けになりたいから””力になりたかったから”って言うのが
普通なのかもしれない・・・けど、それは仲間として?
ううん・・そうじゃなくて・・・
「それは・・・ゼルガディスさんが私の大切な人だから・・・」
「大切な人?」
「えっ・・・あ〜〜〜!!!あの、その・・・!!」
思わず思ったことを口に出してしまったアメリアは混乱状態に・・・
その様子を見てゼルガディスが苦笑する。そして、その混乱状態のアメリア
を落ち着かせようと自分のほうに引き寄せて優しく抱きしめた。
いきなり抱きしめられたアメリアは今度は硬直状態に・・・
「俺の身体をもとに戻そうとして契約したんだろ?俺のために・・・
騙されてなんておもうわけないだろ・・・むしろ、俺は嬉しいんだ・・・
そこまで俺のためにしてくれる奴が傍にいるってことが・・・。」
「ゼルガディスさん・・・」
「だから、もうそんなこと気にするな。いいな?」
「はい!!」
そう言ってゼルガディスの腕にしがみ付く。
「・・・なぁアメリア・・・」
「ハイ?なんですか?」
「一つ頼みがあるんだが・・・」
「は、はい!!なんですか??」
日ごろ頼みなんてめったにしないゼルガディスが頼みごとを持ち込んできた。
アメリアは期待満々だったのだが・・・
「髪を切れ。」
「えっ・・・??」
「そのポニーテールしてる髪じゃどうもソフィアと話してるような感覚なん
だ。」
「でも私とソフィアは同じですよ。」
「俺の中は違うんだ!ソフィアはソフィア、アメリアはアメリアだ!!」
アメリアは少し悩んだ末に、ゼルガディスに問う。
「それじゃあ私の質問に答えてくれます?」
「質問?」
「ゼルガディスさんは私とソフィアどっちが好きですか?」
ゴチッ!!
ゼルガディスはそのまま電灯に頭をぶつける。
かなり動揺してるようだ・・・。
「な、な、な、何だその質問は?!!どっちでも一緒だろが!!」
「あ〜〜〜!!さっきは違うって言ったじゃないですか〜!!」  
痛いとことをつかれたゼルガディス。
「じゃ〜質問をかえて、私とソフィアどっちが好みですか?」
「・・・あんまりさっきと変っとらんぞ・・・に、してもなぜそんなことを
聞く?」
「・・・だって、私が作りだしちゃったソフィアはゼルガディスさん好みに
近い気がして・・・強いところとか、知識があるところとか、髪だって長い
ロングだし・・・」
そう言って自分の髪にさわる。自分が憧れていた長い髪。
だが、ゼルガディスはそれを強く否定する。
「バカ言え!ソフィアといたら身がもたんぞ!確かにあいつは役には立つ!!
だが、何かあればすぐにどこからともなくハリセンが飛んでくる!
・・・それよりも」
きょとんとしたアメリアに向かって話す。
「それよりも、危なっかしくて、ほっとけなくて、世間知らずで、無邪気な・
・・・そんな俺を振り回すようなお姫様のほうがずっといい。」
「そんなお姫様いるんですか?!」
ドテッ!!
「お前だ!!お前!!」
「あ・・・私ですか・・・って世間知らずってなんですか〜〜!!」
そんなアメリアを見ると再び苦笑してしまう。
  アメリアといると飽きない・・・
  自分がこんなに笑えるなんて・・・一人じゃ絶対に笑えない・・・
  こんなふうには・・・
  だから思うんだ、俺が自然に笑える場所・・・それはアメリアの傍だけ・・・
  だから・・・傍にいたいんだ・・・
「そう言うわけだ!とにかく髪は切ってくれ。」
「でも・・・ゼルガディスさんの好みは髪の長い女性じゃないんですか・・・?
せっかくゼロスさんに伸ばしてもらったのに・・・」
ゼロスという言葉にゼルガディスが反応する。
「だからいやなんだ!!」
「はい?いやって・・・?」
「ゼロスに伸ばしてもらった髪なんて俺は好かん!!伸ばすなら・・・俺の前で伸ばせ!」
そう言い残してさくさくと歩いていってしまうゼルガディス。その後をアメリ
アが追う。ピッタリとゼルガディスの横につきアメリアが尋ねる。
「もしかして・・・ゼルガディスさん・・・ヤキモチですか?」
「・・知らん!!ほら!行くぞ!!」
そう言いながらも顔は嘘をつかないと言っていいほど赤い。
ゼルガディスが差し出したてをアメリアが嬉しそうに握る。

  


       ここから始る―――――――二人の新しい物語が・・・・


                            END

***********************************
はう〜〜や〜〜〜〜〜っと終わりました!
長かったな〜〜・・・・
最初のほうはアメリア早く出したくて出したくてたまりませんでした(笑)
出てたことは出てたんですけどね・・・ソフィアで。
アメリア性格改造計画からこの話しが生まれたんです!
アメリアの性格を変えてみたい・・・!!という私の欲望かたできた話なん
ですよ!でも結局最後がゼルアメになっちゃうとことがいかにも私らしいです・・・。
さ〜てこのあと2人はどうなるのでしょ・・・?
ゼロスがまた乱入する可能性は高いですね(笑)
そういうわけで、ここまでお付き合いくださった方本当にありがとうございました!!
                   

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5247お疲れさまでした!桐生あきや 12/22-22:28
記事番号5244へのコメント


 どうも桐生です!
 緑原さん長期の連載お疲れさまでした〜!

 それにしても、逃げたんですねゼルとアメリア……(笑)。
 リナ、飽きるまでからかい続けるでしょうからね……。

>思わず思ったことを口に出してしまったアメリアは混乱状態に・・・
>その様子を見てゼルガディスが苦笑する。そして、その混乱状態のアメリア
>を落ち着かせようと自分のほうに引き寄せて優しく抱きしめた。
>いきなり抱きしめられたアメリアは今度は硬直状態に・・・
 アメリア、さらにパニック(笑)。
 この場面と言い、ゼロスが伸ばした髪にすら嫉妬するゼルといい、おいしいところばかりでした。髪だろうと何だろうと、嫉妬の対象なのね、ゼル(笑)。

>はう〜〜や〜〜〜〜〜っと終わりました!
>長かったな〜〜・・・・
 ごくろうさまです〜。
>最初のほうはアメリア早く出したくて出したくてたまりませんでした(笑)
>出てたことは出てたんですけどね・・・ソフィアで。
 アメリアだと発覚したときパソコンの前で叫んだことを、いまだに覚えています(笑)。
 いやあ、あれは実に新鮮な驚きでした。
 完全に予想外というか………。

>アメリア性格改造計画からこの話しが生まれたんです!
>アメリアの性格を変えてみたい・・・!!という私の欲望かたできた話なん
>ですよ!でも結局最後がゼルアメになっちゃうとことがいかにも私らしいです・・・。
 みんな自分の欲望から話を書き出すものなんですよね。

>そういうわけで、ここまでお付き合いくださった方本当にありがとうございました!!
 素敵なお話をありがとうございました。
 ひそかにソフィアにラブコールを送りつつ(笑)、それでは。

 桐生あきや 拝

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5256はう〜うれしいです〜!!緑原実華 E-mail 12/23-11:20
記事番号5247へのコメント

どうも!コメントありがとうございました!!
なんかツリー落ちる寸前にアップしてしまったのですが・・・(笑)
ゼルの嫉妬はとにかく大好きなんですよ〜とくにゼロスに対しての嫉妬は!!

ソフィアにもラブコールをいただけて私は幸せ者です〜!
この小説の元となったマンガを書いてるんですが、そちらのほうではまだ正体ばれていない状態にあります。友達に見せているのですが、「アメリアは〜?」
とよく聞かれます・・。
よくれば桐生さんにも見てもらいたい気持ちですが、さすがにこれは無理ですね・・・。

最後までお付き合いください本当にありがとうございました!!